説明

マッサージ機

【課題】 客観的な判断情報に基づきよりよいマッサージを使用者に提供又は提案し、並びに、判断情報自体を提供するマッサージ機を提供する。
【解決手段】 少なくとも1つの施療手段を用いてマッサージをマッサージ実行手段により実行するマッサージ機であって、検出手段1と、当該検出手段1から出力される検出情報から使用者の状態を把握する状態把握手段2と、当該状態把握手段2から出力される状態把握情報及び/又は検出情報から総合判断する総合判断手段3とを備えるので、検出手段1の検出による客観的な検出情報から状態把握手段2が状態を把握し、かかる状態把握手段2からの状態把握情報及び/又は検出情報から総合判断手段3が客観的に判断しており、主観によらない客観的な判断を使用者に提供することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は検出手段を備えるマッサージ機に関し、特に、検出手段により検出した検出情報を動作に反映するマッサージ機に関する。
【背景技術】
【0002】
背景技術となるマッサージ機としては、特開2002−224185号公報に開示されるものがある。この背景技術となるマッサージ機は、マッサージ動作を行う動作部を備え、音声入力によって前記動作部を操作することができるマッサージ機であって、使用者がマッサージを受けたときの不快さ等の感じ方を表す言葉が音声入力されると、使用者の感じ方が適切になるように前記動作部の動作に変更を加える構成である。この構成によれば、例えば、「痛っ!」のように痛みを感じる言葉(マッサージを受けたときの感じ方を表す言葉)が音声入力されると、使用者の感じ方が適切になるようにマッサージ動作を弱め又は停止される。したがって、マッサージが強すぎる場合に、「弱く」といった直接的な指示の言葉を言わなくとも、そのマッサージを使用者がどのように感じるかを言うことで、マッサージ動作が適切な状態に調節される。
【特許文献1】特開2002−224185号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記背景技術は以上のように構成され、リモートコントローラを手に持つことなく、音声により操作できるだけでなく、直接的に操作命令を音声に言わずとも、痛みを形容する言葉を使用者が発したことを検出すればマッサージを弱くしてより操作性を向上させている。しかしながら、使用者も主観的な判断に基づき操作を行っているに過ぎず、かかる主観的判断に基づき操作によれば、最適なマッサージを使用者に提供又は提案することができないという課題を有する。
【0004】
本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、客観的な判断情報に基づきよりよいマッサージを使用者に提供又は提案し、並びに、判断情報自体を提供するマッサージ機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るマッサージ機は、使用者の状態、設置環境を検出する検出手段と、当該検出手段から出力される検出情報から使用者の状態を把握する状態把握手段と、当該状態把握手段から出力される状態把握情報及び/又は検出情報から総合判断する総合判断手段とを備えるものである。このように本発明においては、少なくとも1つの施療手段を用いてマッサージをマッサージ実行手段により実行するマッサージ機であって、検出手段と、当該検出手段から出力される検出情報から使用者の状態を把握する状態把握手段と、当該状態把握手段から出力される状態把握情報及び/又は検出情報から総合判断する総合判断手段とを備えるので、検出手段の検出による客観的な検出情報から状態把握手段が状態を把握し、かかる状態把握手段からの状態把握情報及び/又は検出情報から総合判断手段が客観的に判断しており、主観によらない客観的な判断を使用者に提供することができる。
【0006】
また、本発明に係るマッサージ機は必要に応じて、前記検出手段が、音を検出する音検出部、使用者の着座を検出する着座検出部、温度を検出する温度検出部、湿度を検出する湿度検出部、時刻を検出する時刻検出部、押圧を検出する押圧検出部、脈拍を検出する脈拍検出部、臭いを検出する臭い検出部、体重を検出する体重検出部、呼吸数を検出する呼吸数検出部、血圧を検出する血圧検出部、体温を検出する体温検出部の少なくなくとも1つから構成されるものである。このように本発明においては、前記検出手段が、音を検出する音検出部、使用者の着座を検出する着座検出部、温度を検出する温度検出部、湿度を検出する湿度検出部、時刻を検出する時刻検出部、押圧を検出する押圧検出部、脈拍を検出する脈拍検出部、臭いを検出する臭い検出部、体重を検出する体重検出部、呼吸数を検出する呼吸数検出部、血圧を検出する血圧検出部、体温を検出する体温検出部の少なくなくとも1つから構成されるので、検出手段がこれらの検出部のうち少なくとも1つからなり、かかる検出手段からの検出情報より状態把握手段が状態を把握し、かかる状態把握手段からの状態把握情報及び/又は検出情報より総合判断手段が客観的に判断しており、主観によらない客観的な判断を使用者に提供することができる。詳細には、音を検出する音検出部は、具体的には、マイクロフォン等からなり、かかるマイクロフォン等からの音を状態把握手段が解析し、眠気、疲労等を客観的に把握することができる。使用者の着座を検出する着座検出部は、具体的には赤外線センサー、体温検出センサー等からなり、かかる赤外線センサーからの検出情報により使用者の着座の有無を把握することができる。温度を検出する温度検出部は、具体的には、温度センサー等からなり、かかる温度センサーからの検出情報により温度を把握することができる。湿度を検出する湿度検出部は、具体的には、湿度センサー等からなり、かかる湿度センサーからの検出情報により湿度を把握することができる。時刻を検出する時刻検出部は、具体的には、時計からなり、かかる時計からの検出情報により時刻を把握することができる。ここで、時刻だけでなく年月日も把握することが好ましい。押圧を検出する押圧検出部は、具体的には、押圧センサー等をリモコン等に備えることで構成され、かかる押圧センサーからの検出情報により押圧力を把握することができる。脈拍を検出する脈拍検出部は、具体的には、光電脈波検出方式のイヤーセンサー等からなり、かかるイヤーセンサーからの検出情報により脈拍を把握することができる。臭いを検出する臭い検出部は、具体的には、気体成分センサーからなり、かかる気体成分センサーからの検出情報により臭いを把握することができる。体重を検出する体重検出部は、具体的には、重量センサー等からなり、かかる重量センサーからの検出情報により体重を把握することができる。呼吸数を検出する呼吸数検出部は、具体的には、(ダイヤフラム式の)圧力変動センサー等からなり、かかる圧力変動センサーからの検出情報により呼吸数を把握することができる。血圧を検出する血圧検出部は、具体的には、マイクロフォン及び圧力センサー等からなり、かかるマイクロフォン及び圧力センサーからの検出情報により血圧を把握することができる。
【0007】
また、本発明に係るマッサージ機は必要に応じて、前記検出手段が少なくとも音声を検出する音声検出部からなり、前記状態把握手段が検出手段から出力される音声に係る検出情報から使用者の少なくとも疲れの状態を把握するものである。このように本発明においては、前記検出手段が少なくとも音声を検出する音声検出部からなり、前記状態把握手段が検出手段から出力される音声に係る検出情報から使用者の少なくとも疲れの状態を把握するので、使用者が直接疲れの状態を入力することなく、マッサージ機によるマッサージのリラックス状態を壊すことなく、音声を発するだけで疲れの状態を把握することができる。
【0008】
また、本発明に係るマッサージ機は必要に応じて、前記総合判断手段の判断結果情報に基づいてマッサージ実行手段がマッサージを実行するものである。このように本発明においては、前記総合判断手段の判断結果情報に基づいてマッサージ実行手段がマッサージを実行するので、検出手段の検出による客観的な検出情報から状態把握手段が状態を把握し、かかる状態把握手段から状態把握情報及び/又は検出情報から総合判断手段が客観的に判断しており、主観によらない客観的な判断に基づいてマッサージを使用者に提供することができる。
【0009】
また、本発明に係るマッサージ機は必要に応じて、前記総合判断手段の判断の結果を表示手段及び/又は音出力手段に出力するものである。このように本発明においては、前記総合判断手段の判断の結果を表示手段及び/又は音出力手段に出力するので、検出手段の検出による客観的な検出情報から状態把握手段が状態を把握し、かかる状態把握手段から状態把握情報及び/又は検出情報から総合判断手段が客観的に判断しており、主観によらない客観的な判断を使用者が知ることができる。特に、使用者に負担をかけることない検出手段による検出により、判断を求め使用者に提供することが望ましい。
【0010】
また、本発明に係るマッサージ機は必要に応じて、前記検出手段の検出情報、前記状態把握手段の状態把握情報、前記総合判断手段の判断結果情報を記憶することができる記憶手段を備えるものである。このように本発明においては、前記検出手段の検出情報、前記状態把握手段の状態把握情報、前記総合判断手段の判断結果情報を記憶することができる記憶手段を備えるので、過去の情報を使用者に提示することができ、又は、分析した結果統計として使用者に提示することができる。
【0011】
また、本発明に係るマッサージ機は必要に応じて、前記記憶手段に記憶されている検出情報又は状態把握情報を参照して前記状態把握手段が状態を把握するものである。このように本発明においては、前記記憶手段に記憶されている検出情報又は状態把握情報を参照して前記状態把握手段が状態を把握するので、現在の検出情報又は状態把握情報だけではなく、過去の検出情報又は状態把握情報を用いて状態を把握することができ、より精度高く状態を把握することができる。
【0012】
また、本発明に係るマッサージ機は必要に応じて、前記記憶手段に記憶されている検出情報、状態把握情報又は判断結果情報を参照して前記総合判断手段が総合判断するものである。このように本発明においては、前記記憶手段に記憶されている検出情報、状態把握情報又は判断結果情報を参照して前記総合判断手段が総合判断するので、現在の検出情報、状態把握情報又は判断結果情報だけではなく、過去の検出情報、状態把握情報又は判断結果情報を用いて総合的に判断することができ、より精度高く総合判断することができる。
【0013】
また、本発明に係るマッサージ機は必要に応じて、リモコン等の操作手段を介して選択されたマッサージが、判断結果情報に基づくマッサージと相違していた場合に、判断結果情報とマッサージとの対応関係を変更するものである。このように本発明においては、リモコン等の操作手段を介して選択されたマッサージが、判断結果情報に基づくマッサージと相違していた場合に、判断結果情報とマッサージとの対応関係を変更するので、判断結果情報とマッサージとの対応関係も使用者によっては異なる場合も想定され、次回からは適切なマッサージを選択できる。ここで、マッサージ機は1人で使用する場合もあるが、複数の人が共有して使う場合も多く、かかる対応関係は使用者毎に記憶しておくことが好ましい。ここで、判断結果情報とマッサージとの対応関係は、1対1の関係だけでなく、1対多の関係、多対1の関係及び多対多の関係でもよい。したがって、前記相違に基づく対応関係の変更も、置換(Replace)だけでなく追加(Add)もある。
【0014】
また、本発明に係るマッサージ機は必要に応じて、使用者への質問からなる問診情報に基づいて使用者に対して問診する問診手段を備え、かかる問診手段からの問診結果情報が状態把握手段及び/又は総合判断手段に出力されるものである。このように本発明においては、使用者への質問からなる問診情報に基づいて使用者に対して問診する問診手段を備え、かかる問診手段からの問診結果情報が状態把握手段及び/又は総合判断手段に出力されるので、特に、検出手段により検出できない情報を問診により得ることにより、より適切な状態の把握、及び/又は、総合判断を行うことができる。また、検出手段の検出部によっては、コスト低減のためにかかる問診により情報を得ることが好ましい場合もある。しかしながら、問診は使用者のリラックス状態に影響を与えるものであり、できる限りは検出手段によりなされるのが好ましい。ここでの問診はできるだけ、使用者のリラックス状態に影響を与えないのが好ましく、直接的な問いではなく、間接的な問いであることが望ましい。このような手法は、心理学で用いられている。また、前記問診情報には、質問だけでなく、質問に対する回答の選択枝を含ませることもでき、対応して記憶することで容易に実装が可能となる。
【0015】
また、本発明に係るマッサージ機は必要に応じて、状態把握手段及び/又は総合判断手段が必要とする問診結果情報を問診手段に要求するものである。このように本発明においては、状態把握手段及び/又は総合判断手段が必要とする問診結果情報を問診手段に要求するので、受動的に状態把握手段及び/又は総合判断手段が存在する問診結果情報により把握又は判断するのではなく、能動的に問診結果情報を取得することでより適切な把握又は判断を行うことができる。
【0016】
また、本発明に係るマッサージ機は必要に応じて、前記問診情報が状態把握手段及び/又は総合判断手段の要求に基づいて作成されるものである。このように本発明においては、前記問診情報が状態把握手段及び/又は総合判断手段の要求に基づいて作成されるので、状態把握手段及び/又は総合判断手段が能動的に問診結果情報を取得するだけでなく、不必要な問診を無くし使用者に対する負担を軽減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
(本発明の第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係るマッサージ機について、図1ないし図6に基づき説明する。図1は本実施形態に係るマッサージ機の斜視図、図2は本実施形態に係るマッサージ機の右側面の断面図、図3は本実施形態に係るマッサージ機のリモコンの正面図、図4は本実施形態に係るマッサージ機の部分ブロック図、図5は本実施形態に係るマッサージ機の機能ブロック図、図6は本実施形態に係るマッサージ機の動作フローチャート、図7は本実施形態に係るリモコンの表示画面に表示された画面である。
【0018】
本実施形態に係るマッサージ機の特徴的構成要素は、使用者の状態、設置環境を検出する検出手段1と、この検出手段1から出力される検出情報から使用者の状態を把握する状態把握手段2と、この状態把握手段2から出力される状態把握情報及び検出情報から総合判断する総合判断手段3とを備え、前記総合判断手段3の判断結果情報に基づいてマッサージ実行手段4がマッサージを実行する構成である。
【0019】
前記マッサージ機の基本的構成要素は、本実施形態においては、イス式マッサージ機を用いるとして、使用者の背中を支持する背もたれ部21と、この背もたれ部21下端と接し使用者の臀部を支持する座部22と、使用者の肘を支持する肘置き23と、座部22の先端下側に枢設され使用者の足が載置されるフットレスト24と、背もたれ部21の内部にもみ玉51及びもみ玉51を動作させるもみ玉機構を有するメカユニット25とを備える構成である。さらに、前記CPU10、メインメモリ11及びROM12を一体的に形成されたマイクロコンピュータ(以下、マイコンと略す。)の素子が配置された基板が座部22直下の空間部に配置されている。
【0020】
前記検出手段1は、着座検出部1a、時刻検出部1b、体重検出部1c及び音声検出部1dから構成される。着座検出部1aは、肘置き23の内側壁に赤外線センサー14を備え、使用者が着座すると使用者からの赤外線の変化が生じて使用者の着座を検出し、逆に、使用者が離席すると同様に使用者からの赤外線の変化が生じて使用者の離席を検出する構成である。この着座検出部1aを用いてマッサージ機のマイコンが自動起動する構成にすることもできる。
【0021】
前記時刻検出部1bは、時計からなり、必要に応じて、時計の時刻を出力する構成である。この時計は、設定が容易であること及び時刻の正確性から、電波時計であることが望ましい。電波時計は、東日本局と西日本局から発信される日本標準時電波を受信して自動的に時間設定が行われる時計である。時刻の正確性が求められるのは、かかる時刻によって総合判断手段3の判断に影響を与えるからである。
【0022】
前記体重検出部1cは、本マッサージ機の全荷重を支持する部分に重量センサー(図示しない)を備え、使用者が着座した後の重量から使用者が着座する前の重量を差し引いたものが体重となる。詳細には、本マッサージ機では側面の足60によりマッサージ機の全荷重を支持しているので、かかる足60に荷重センサーを設ける。より簡易には、座面下に一般的な体重計の構造を組み入れることでも対応することは可能であるが、座部22とは連続して成形されていない背もたれ部21、フットレスト24にも使用者の体が接触し、座面のみに使用者の体重が全て荷重されるのは困難であるからである。仮に、そのように構成しても、体重測定時に使用者に対して相当の負荷を与えることとなり、リラックスを提供するマッサージ機の目的と反し好ましくない。ところで、フットレスト24が備えられているマッサージ機の利点としては、使用者の足が地面に着くことがなく、正確に体重を測定できる点にある。旧型のフットリスト24がないマッサージ機では、使用者が足を意識的に上げる等しなければ、正確な体重を測定することができない。
【0023】
前記音声検出部1dは、例えばマイクロフォン21bからなり、音声を電気信号に変換する。ここでマイクロフォン21bで音声を検出する場合には、雑音が混入するおそれがあるが、マイクロフォン21bに指向性を持たせ、必要であれば後記のメカユニット25同様に移動可能にし適切に使用者の音声を入力できるようにすることが好ましい。また、マッサージ機が駆動中であればモータ音等が阻害要因となるので、停止させるか、若しくはサイレントモードでの駆動とすることが望ましい。
【0024】
これら着座検出部1a、時刻検出部1b、体重検出部1c及び音声検出部1dが、検出情報を状態把握手段2に出力する場合には、I・Oケーブルを介して基板上のマイコンのポートを通してなされる。必要であれば、A/D変換を行う。
【0025】
前記状態把握手段2は、検出手段1から出力される検出情報から使用者の状態を把握する。詳細には、時刻については、例えば時刻が朝早くであれば起床したばかりであると把握し、昼過ぎであれば昼食後であると把握し(体温、血糖値を参照することが望ましい)、3時過ぎであれば仕事の合間であると把握し、夕方であれば食後であると把握し、それより遅い時刻であれば風呂上り、就寝前であると把握する(その他のことを把握してもよい)。時刻は年月日を含まれるとし、季節を把握することもできる。音声については、例えば検出手段1で検出したアナログの音声をデジタルに変換したのちに、リアプノフ指数を計算し、かかるリアプノフ指数から疲れを把握する。リアプノフ指数を時系列的に比較すると、その人の疲れに応じてリアプノフ指数が高くなるという経験則がある。同様に、音声を時系列に比較して、使用者の感情を把握することもできる。本実施形態では検出しないが、温度については、現在の室温から、使用者がどのように感じているか(あつい、さむい、快適)を把握することができる。また、湿度については、現在の部屋の湿度から、使用者がどのように感じているか(むしあつい、乾いている、快適)を把握することができる。また、リモコンの押圧については、使用者がいらだっているか否かを把握することができる。また、脈拍については、運動直後ではないか、病気ではないかを把握することができる。また、臭いについては、歯周病、ワキガ、水虫等の臭いに関する病気を把握することができる(本人は気付かず、他人も指摘しにくく。)。また、呼吸数については、運動直後ではないか、病気ではないかを把握することができる。また、体温については、病気ではないかを把握することができる。ここで、体温については、赤外線センサを用いて測定でき、又は、サーモメータによっても測定することができる。
【0026】
前記総合判断手段3は、状態把握情報及び検出情報から総合判断する。詳細には、状態把握情報の各情報の整合性、または、検出情報を含めた整合性をとり、適切な判断を行う。整合性が取れていれば、入力された状態把握情報及び検出情報が判断結果となる。さらに、高度には、これら状態把握情報及び検出情報から他の情報を導き出す。例えば、音声から疲れが感じられなく、時刻が夜であれば、風呂上りであることを導き出すことができる。そして、風呂上りであるということは、血行が促進されている状態であって、マッサージ効果を受け易い状態であることを判断することができる。すなわち、状態把握手段が各検出情報から直接的な事実を導くのに対し、総合判断手段3は、より高度に推測するか、若しくは、複数の検出情報又は状態把握情報から事実を導く。
【0027】
以上の状態把握手段2の把握、総合判断手段3の判断は、年齢、性別、身長、体格、体重、持病等で異なる場合もあるので、それぞれに応じて把握基準、判断基準を有することが望ましい。また、工場出荷時には、統計的に一般大多数の人に適合した把握基準、判断基準を反映した状態把握手段2、総合判断手段3を構築しておき、随時使用者からの指摘等で追加、更新、削除が可能であることが好ましい。
【0028】
前記マッサージ実行手段4が、総合判断手段3が出力した判断結果情報に基づき本マッサージ機に用意されている複数のマッサージコースからマッサージコースを選択する。ここで用意している複数のマッサージコースは、たとえば、やすらぎコース、リフレッシュコース及びしっかりコースである。それぞれのマッサージコースの特徴としては、施療手段としてもみ玉51を用い、やすらぎコースが強さが弱く、速度もゆっくりでローリングのマッサージが多く、リフレッシュコースが強さが普通で速度が速くたたきのマッサージが多く、しっかりコースが強さが比較的強く設定され、速度も速くもみのマッサージが多いことである。マッサージ実行手段は、判断結果情報とマッサージコースとの1対1又は多対1の関係を対応付けているマッサージコーステーブルを参照し、判断結果情報に基づきマッサージコースを選択する。ここで、1対1又は多対1の関係としたのは、そうしなければ1つの判断結果情報に対して複数のマッサージコースが対応することとなるからである。したがって、マッサージ実行手段4が、複数の選択されたマッサージコースからランダムに又は使用者に選択を促す等の構成にすれば、1対多の関係であってもよい。
【0029】
マッサージ実行手段4は、選択されたマッサージコースのマッサージデータをROM12から読み出し、実行する。ここで、マッサージ実行手段4は、選択されたマッサージコースを使用者に提示し、マッサージ実行の了承を得ることが望ましい。これは、使用者が受けたくないマッサージを選択している可能性があるからである。このような使用者が受けなくないマッサージは予め登録しておくことで、マッサージ実行手段4が選択しないような構成にすることもできる。
【0030】
マッサージ実行手段4が、マッサージデータに基づき、制御信号を出力してメカユニット25又はエアポンプ31を動作させ、メカユニット25のもみ玉51によるメカマッサージと、背中用エアセル29a、腰用エアセル29b、臀部用エアセル29c、太腿用エアセル29d並びに脚用エアセル30、30a、30b、30c及び30dの各種エアセルによるエアセルマッサージを実行している。
【0031】
前記背もたれ部21は、リクライニングでき、使用者との接触面の両端側に図示しないクッション材を配設することもでき、着座して背もたれ部21にもたれると使用者の背中が背もたれ部21の中心に位置するようになっている。また、背もたれ部21の上方部にスピーカ21aが内蔵されている(オーディオケーブルは図示しない)。図には、一般的な体格の人に合わせてスピーカ21aを配置させているが、複数のスピーカを他の位置に設けてもよく、また、使用者の体格に合わせてスピーカの指向性を変更してもよい。さらには、スピーカ21aから出力される音に連動して振動するように構成してもよい。
【0032】
前記肘置き23は、座部22の両側に位置しベース26と接合し、背もたれ部21がリクライニングし、座部22が傾動しても使用者の前腕を安定的に支持するように形成している。前記フットレスト24は、座部22の前端側に位置し、使用者の患部面方向に傾動する。
【0033】
前記メカユニット25は、もみ玉51及びもみ玉51を動作させるもみ玉機構を有し傾動可能な傾動部52と、この傾動部52を傾動可能な状態で支持するベース53とからなる。このベース53にはメカユニット5が昇降するための昇降軸54が配設され、この昇降軸54の両端にローラ55a、55bがそれぞれ設けられている。ベース53のローラ55a、55bの上部位置にさらにローラ55c、55dが設けられている。このローラ55a、55b、55c、55dが挿嵌されるガイドレール27が両端を背もたれ部1に固定することで配設されている。このガイドレール27は、断面凹状の一対で背もたれ部1に沿った形状をしている。
【0034】
本マッサージ機は、メカユニット25のもみ玉51によるメカマッサージと、背中用エアセル29a、腰用エアセル29b、臀部用エアセル29c、太腿用エアセル29d並びに脚用エアセル30、30a、30b、30c及び30dの各種エアセルによるエアセルマッサージとを提供する。メカマッサージは、例えば、もみモータを正回転させながらメカユニット25を上昇させていくもみ上げ、もみモータ逆回転させながらメカユニット25を下降させていくもみ下げ、たたきモータを正回転させるたたき、もみ下げながらたたくさざなみ、一箇所を押圧する指圧、強よりさらに強い位置でのもみ上げである深もみ上げ、弱よりもさらに弱い位置でのもみ下げであるさすり、指圧したままローリングして下から上へほぐすストレッチ、背中全体をローリングする全体背筋のばし、狭い範囲を集中的にローリングする部分背筋のばし等のもみ玉51によるマッサージである。エアセルマッサージは、背中用エアセル29a、腰用エアセル29b、臀部用エアセル29c及び太腿用エアセル29dにエアポンプ31によりエアを供給し膨張させ接触する使用者の患部周辺の自重とで患部を押し上げるマッサージと、2つの脚用エアセル30が一組となってエアを供給され膨張し使用者の患部を挟むマッサージとからなる。
【0035】
リモコン28を介して本マッサージ機に使用者が指示し、指示に従いこのメカマッサージ及びエアセルマッサージを本マッサージ機が提供する。リモコン28によって使用者は、前記したもみ上げ、もみ下げ、背中用エアセル29aのような一つのマッサージ毎に強さ、速さ、時間を指定し、若しくは、動作中に指定変更しながらマッサージを指示することもできる。なお、図3に示すリモコン28には、開閉可能な蓋が配設してあり、蓋を閉じた状態が図3(a)であり、蓋を開いた状態が図3(b)となる。また、メカマッサージのみからなるコースをメカコースと呼び、エアセルマッサージのみからなるコースをエアコースと呼ぶ。リモコン28の表示画面28aに背もたれ部21、座部22及びフットレスト24の位置を示すこともできる。
【0036】
本実施形態のマッサージ機においては使用者は着座するだけでマッサージコースが自動的に選択されるようになっているがこのタイプの使用方法を自動選択とする。使用者がリモコン28を介してマッサージコースを選択するタイプの使用方法を通常選択とする。自動選択の場合の流れは既に説明済みであるが、通常選択の場合には、入力信号がCPU10の外部端子から入力され、マッサージ実行手段5がこれを受けてマッサージコースデータ又はマッサージデータ(マッサージコースデータはマッサージデータをコースとしてまとめたもの)を読み出し実行する。自動選択も通常選択もどちらも優劣がないのが通常であるが、一方を優先して動作させることもできる。すなわち、自動選択が優先される場合には、使用者が通常選択により実行しているマッサージ中に使用者が自動選択をしたとき自動選択に従ってマッサージが行われ、使用者が自動選択により実行しているマッサージ中に使用者が通常選択をしてもそのまま自動選択のマッサージが継続して実行される。他方、通常選択が優先される場合には、使用者が自動選択により実行しているマッサージ中に使用者が通常選択をしたとき通常選択にしたがってマッサージが行われ、使用者が通常選択により実行しているマッサージ中に使用者が自動選択をしてもそのまま通常選択のマッサージが継続して実行される。この場合には、使用者が受けたいマッサージを自己から決めることができ、集中的にある患部をマッサージしてもらいたいときなど具体的にマッサージコースを使用者が決めている場合には有用である。自動選択、通常選択のどちらにも優先されていない場合には、一方の選択のマッサージから他方の選択のマッサージに移行するようにすることもできるし、一方の選択のマッサージから他方の選択のマッサージに移行しないようにすることもできる。前者のメリットとしては使用者の指示通りにマッサージを行うということであり、後者のメリットとしては頻繁にマッサージコースの変更が行われず円滑にマッサージを受けることができるということである。
【0037】
次に、本実施形態に係るマッサージ機の動作について説明する。昨今のマッサージ機は、体型検出、指圧点検出等を行うセンシングを行う。その後に、使用者が指定したマッサージコース又は(マニュアル)マッサージを行う。本実施形態に係るマッサージ機の特徴である検出手段1による検出、状態把握手段2による把握及び総合判断手段3による判断からなる診断は、前記センシングの前後に行う場合、前記センシングのバックグランドで行う場合、マッサージのバックグランドで行う場合、センシングの1つとして行う場合等があるが、本実施形態ではセンシングの後に行うものとする。したがって、本実施形態に係るマッサージ機の大まかな動作の流れは、センシング、診断、マッサージ動作といった流れとなる。センシングがない場合には、診断、マッサージ動作といった流れとなる。
【0038】
マッサージ機の電源プラグがコンセントに入った前提で、使用者が着座し、リモコン28の電源ボタンを押下する。かかる電源ボタンの押下により、マッサージ機の基板に配置されたマイコンが起動し、リモコン28の表示画面28aが初期画面表示となる(ステップ10)。
【0039】
次に、センシングに移行し、マイコンの制御の下、前記メカユニット25が、初期位置からガイドレール27に従って下降し、肩位置、背骨のライン、腰位置をもみ玉51に対する圧力変化又はもみ玉支持アーム51aの傾動変化に基づき検出する(ステップ20)。さらに、かかる検出と同時に、もみ玉51に対する圧力変化、前記肩位置、背骨のライン、腰位置から指圧点を検出する。検出された肩位置、背骨のライン、腰位置、指圧点は、メカユニット25からの位置からマイコンが正確に計算を行う。センシング中は、リモコン28の表示画面28aは「センシング中」と表示される。
【0040】
次に、診断に移行し、マイコンの制御の下、基板に配置された電波時計から時刻を検出し(ステップ31)、検出情報としてマイコンに出力する。マイコンはさらに着座検出部1aを構成する赤外線センサー14により使用者の着座を検出する(ステップ32)。この着座の検出は、以降の体重検出及び音声検出時に少なくとも使用者が着座しているか否かを知るために、以降継続的に行う。仮に、体重検出時に離席すると、着座検出部1aが離席を検出し、マイコンに出力し、マイコンは体重検出手段1cに体重検出の中止を制御し、再び、使用者が着座した場合に、体重検出を始めから行うようにする。音声検出についても同様である。
【0041】
着座検出部により着座を検出した状態において、マイコンは背もたれ部21をリクライニングし、フットレスト24を傾動させ、使用者の動きによる体重の変動を抑える。この体重の変動を抑えた状態で、マイコンが重量センサに検出させ、検出した値に変動がなければ体重として認定する(ステップ33)。ここで、リクライニングは自動的に傾動されるため、座位の位置によっては危険な状態となる可能性があるため、合成音声によりリクライニングすることを使用者に伝える。
【0042】
体重検出後、マイコンは背もたれ部21のリクライニングを戻し、フットレスト24の傾動を戻した状態で、スピーカからROMに記憶された合成音声により使用者に対して問いかける。使用者からの返答をマイクロフォンにより検出し、アナログをデジタル変換した後にマイコンに出力する(ステップ34)。ここで、マイコンが検出した音声情報について雑音が大きく、状態把握手段2での把握に使用できないと判断した場合には、マッサージ機の駆動音を下げ、可能であればマイクロフォン21bを使用者の口元に近づけて音声の再検出を行う。また、リクライニングを戻した状態で音声検出を行ったのは、リクライニングの有無・程度により人間の音声に変化が生じるからである。
【0043】
マイコンは入力された音声の検出情報を、マイコン内にモジュールとして構築されている状態把握手段2に渡す。状態把握手段2は、渡された検出情報を引数としてリアプノフ指数を求める。リアプノフ指数の値に基づいて疲れを状態把握手段2が認定する。状態把握手段2は、認定した疲れを状態把握情報として総合判断手段3に検出情報と共に渡す(ステップ35)。総合判断手段3は、渡された状態把握情報及び検出情報から判断基準に基づき総合判断を行い、判断結果情報としてマッサージ実行手段4に渡す(ステップ36)。マッサージ実行手段4は、渡された判断結果情報に基づきマッサージコーステーブルにより使用者に最適なマッサージを選択し(ステップ41)、リモコン28の表示画面28aに表示し、使用者にかかるマッサージが最適であることを出力する(ステップ42)。
【0044】
使用者は、リモコン28の表示画面を見て、選択されたマッサージコースでよいならば、マッサージの開始を指示する。マッサージ実行手段4はかかる指示を受け(ステップ43)、マッサージコースを実行する(ステップ44)。選択された以外のマッサージコース又はマッサージがよいのであれば、リモコン28により選択して指示する。マッサージ実行手段4はかかる指示を受け(ステップ43)、使用者自らが選択したマッサージコースを実行する(ステップ45)。前記選択されたマッサージコースを構成する一部のマッサージが気にいらなければ、リモコン28によりかかる気にいらない部分のみを変更することもできる。
【0045】
このように本実施形態に係るマッサージ機によれば、検出手段1と、この検出手段1から出力される検出情報から使用者の状態を把握する状態把握手段2と、この状態把握手段2から出力される状態把握情報及び検出情報から総合判断する総合判断手段3とを備えるので、検出手段1の検出による客観的な検出情報から状態把握手段2が状態を把握し、かかる状態把握手段2から状態把握情報及び検出情報から総合判断手段3が客観的に判断しており、主観によらない客観的な判断を使用者に提供することができる。また、前記検出手段1が、音を検出する音声検出部1d、使用者の着座を検出する着座検出部1a、時刻を検出する時刻検出部1b及び体重を検出する体重検出部1cから構成されるので、検出手段1からの検出情報より状態把握手段2が状態を把握し、かかる状態把握手段2からの状態把握情報及び検出情報より総合判断手段3が客観的に判断しており、主観によらない客観的な判断を使用者に提供することができる。また、前記検出手段1が少なくとも音声を検出する音声検出部1からなり、前記状態把握手段2が検出手段1から出力される音声に係る検出情報から使用者の少なくとも疲れの状態を把握するので、使用者が直接疲れの状態を入力することなく、マッサージ機によるマッサージのリラックス状態を壊すことなく、音声を発するだけで疲れの状態を把握することができる。また、前記総合判断手段3の判断結果情報に基づいてマッサージ実行手段4がマッサージを実行するので、検出手段1の検出による客観的な検出情報から状態把握手段が状態を把握し、かかる状態把握手段2から状態把握情報及び検出情報から総合判断手段3が客観的に判断しており、主観によらない客観的な判断に基づいてマッサージを使用者に提供することができる。
【0046】
なお、本実施形態に係るマッサージ機は、前記総合判断手段3の判断の結果をリモコン28のリモコン表示画面28a及びスピーカー21aに出力することもでき、検出手段1の検出による客観的な検出情報から状態把握手段2が状態を把握し、かかる状態把握手段2から状態把握情報及び検出情報から総合判断手段3が客観的に判断しており、主観によらない客観的な判断を使用者が知ることができる。リモコン28の表示画面28aに表示された画面が図7になる。
【0047】
(本発明の第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係るマッサージ機について、図8に基づき説明する。図8は実施形態に係るリモコンの表示画面に表示された画面である。
【0048】
本実施形態に係るマッサージ機は、前記第1の実施形態に係るマッサージ機と同様に構成され、マッサージ終了後に再び診断し、マッサージ前の状態把握情報及び検出情報とマッサージ後の状態把握情報及び検出情報とをリモコン28の表示画面28aに比較可能に出力することを異にする構成である。
【0049】
次に、本実施形態に係るマッサージ機の動作について説明する。前記第1の実施形態に係る動作と同様に、センシング、診断、マッサージの順に動作し、さらに、マッサージの後に診断を行い、マッサージ前後の診断結果を出力する。
【0050】
まず、初期画面を表示し、次に、センシングを行う。次に、診断に移行し、前記時計検出を行う。時計検出後、着座検出を行った上で、体重検出を行い、さらに、音声検出を行う。状態把握手段2が状態把握情報を総合判断手段3に出力する。総合判断手段3が判断し、判断結果情報をマッサージ実行手段4に出力する。マッサージ実行手段4は、判断結果情報に基づきマッサージコースを選択する。選択されたマッサージコースを使用者に対してリモコン28の表示画面28aを介して実行してよいか否かを問う。使用者がマッサージをしてよいと判断した場合には、マッサージ実行手段4が選択したマッサージコースを実行する。使用者がマッサージをしてよいと判断しない場合には、使用者が選択したマッサージコースを実行する。さらに、再び診断を行い、図8に示すように、マッサージ前の状態把握情報及び検出情報とマッサージ後の状態把握情報及び検出情報とをリモコン28の表示画面28aに比較可能に出力する。
【0051】
このように本実施形態に係るマッサージ機によれば、マッサージ終了後に再び診断し、マッサージ前の状態把握情報及び検出情報とマッサージ後の状態把握情報及び検出情報とをリモコンの表示画面に比較可能に出力するので、使用者はマッサージによる状態把握情報及び検出情報の変化を知ることができ、マッサージ機の客観的な効果を認識することができる。
【0052】
(本発明の第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係るマッサージ機について、図9に基づき説明する。図9は本実施形態に係るリモコンの表示画面に表示された画面である。
【0053】
本実施形態に係るマッサージ機は、前記第1の実施形態に係るマッサージ機と同様に構成され、前記検出手段1の検出情報、前記状態把握手段2の状態把握情報、前記総合判断手段3の判断結果情報を記憶することができる記憶手段5を備え、記憶手段5に記憶されている検出情報又は状態把握情報を参照して前記状態把握手段1が状態を把握する構成である。
【0054】
前記記憶手段5は、体重検出部1cによる体重検出の体重を検出情報として随時記憶し、音声検出部1dによる音声検出された音声から状態把握手段2が求めたリアプノフ指数を計算し状態把握情報として随時記憶する。記憶する場合には、使用者は1人とは限らないので、使用者毎に記憶する必要がある。したがって、動作において使用者を識別するための処理を行わなければならない。
【0055】
使用者の識別は、使用者自体がID、名前を入力するか、若しくは、音声入力する等してマッサージ機が現在の使用者を識別可能とする。指紋検出等の他の一般的な識別手法を用いてもよい。
【0056】
状態把握手段2は、状態把握時に記憶手段5に記憶された検出情報としての体重(記憶された体重)と、状態把握情報としてのリアプノフ指数(記憶されたリアプノフ指数)とを用いて状態把握情報を導く。例えば、記憶された体重が72[kg]前後で推移していたにも拘らず、今回測定された体重が62[kg]であれば1日経過しただけで、10[kg]の減量は考えられないので、状態把握手段2は再び検出手段に対して体重検出を要請する。このようにして、状態把握手段2が記憶された体重を参照して状態把握をすることで、明らかに適切でない入力を阻止することができる。また、状態把握手段2は、リアプノフ指数から疲れを求めるときも記憶されたリアプノフ指数を参照して疲れを求める。そうすることで、リアプノフ指数による疲れの精度を向上させることができる。これは、リアプノフ指数を用いた疲れを求める手法が、時系列の相対比較に基づくものであることに起因している。
【0057】
次に、本実施形態に係るマッサージ機の動作について説明する。前記第1の実施形態に係る動作と同様に、センシング、診断、マッサージの順に動作し、さらに、センシングの前に使用者識別を行う。
【0058】
まず、初期画面を表示し、次に、使用者識別を行う。使用者識別は、音声入力により行い、マイコンが合成音声により「お名前をお答え下さい。」と出力させ、使用者が「田中 一郎」と答えると、音声認識により既に登録されている名前とのマッチングを行い、該当した名前をマイコンが「田中 一郎様ですね。」と復唱させる。使用者から「違う」「間違っている」等の返答があれば、「新規登録ですか?」と問わせ、肯定的な返答があれば名前を新規登録として登録する。否定的な返答があれば再び音声認識をするべく、「お手数ですが、もう一度お名前をお答え下さい。」と問わせ、再び音声認識を行って登録されている名前とのマッチングを行う。これでも名前が合致しなければ、リモコン28の表示画面28aに登録されている名前を表示し、選択可能にし、リモコン操作によって使用者に特定してもらう。
【0059】
使用者識別が終了すれば、センシングを行い、続けて診断に移行する。前記時計検出を行う。時計検出後、着座検出を行った上で、体重検出を行い、さらに、音声検出を行う。状態把握手段2が状態把握を行う前に、記憶された体重及び記憶されたリアプノフ指数を読出し、この読出しの後に状態把握を行って状態把握情報を総合判断手段3に出力する。総合判断手段3が判断し、判断結果情報をマッサージ実行手段4に出力する。マッサージ実行手段4は、判断結果情報に基づきマッサージコースを選択する。選択されたマッサージコースを使用者に対してリモコンの表示画面を介して実行してよいか否かを問う。使用者がマッサージをしてよいと判断した場合には、マッサージ実行手段が選択したマッサージコースを実行する。使用者がマッサージをしてよいと判断しない場合には、使用者が選択したマッサージコースを実行する。
【0060】
このように本実施形態に係るマッサージ機によれば、前記検出手段1の検出情報、前記状態把握手段2の状態把握情報、前記総合判断手段3の判断結果情報を記憶することができる記憶手段5を備えるので、過去の情報を使用者に提示することができ、又は、分析した結果統計として使用者に提示することができる。また、前記記憶手段5に記憶されている検出情報又は状態把握情報を参照して前記状態把握手段2が状態を把握するので、現在の検出情報又は状態把握情報だけではなく、過去の検出情報又は状態把握情報を用いて状態を把握することができ、より精度高く状態を把握することができる。
【0061】
なお、本実施形態に係るマッサージ機においては、例示として、体重及び疲れについての説明を行ったが、温度検出部による温度、湿度検出部による湿度、押圧検出部による押圧、脈拍検出部による脈拍、臭い検出部による臭い等も、同様に状態把握手段により記憶された検出情報又は状態把握情報として参照することで、より整合性がとれた、精度の高い状態把握を実現することができる。
【0062】
また、前記記憶手段5に記憶されている検出情報、状態把握情報又は判断結果情報を参照して前記総合判断手段3が総合判断することもでき、現在の検出情報、状態把握情報又は判断結果情報だけではなく、過去の検出情報、状態把握情報又は判断結果情報を用いて総合的に判断することができ、より精度高く総合判断することができる。
【0063】
また、前記記憶手段5に記憶されている検出情報、状態把握情報又は判断結果情報を時系列で図9に示すようにリモコン28の表示画面28aに表示することもできる。
【0064】
(本発明の第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態に係るマッサージ機について説明する。
【0065】
本実施形態に係るマッサージ機は、使用者への質問からなる問診情報に基づいて使用者に対して問診する問診手段6を備え、かかる問診手段6からの問診結果情報が総合判断手段3に出力される構成である。
【0066】
前記問診情報は、検出情報又は状態把握情報となり得る情報を問診により得るための質問からなる検出又は状態把握に係る問診情報であり、例えば、「お疲れですか?」、「〜が痛みますか?」、「病気ではないですか?」、「十分な睡眠を取られていますか?」、「アルコールを摂取されましたか?」、「たばこをすいましたか?」、「食事はされましたか?」、「低血圧ですか?」、「目は疲れていませんか?」、「高血圧ですか?」といった質問が該当する。
【0067】
前記検出又は状態把握に係る問診情報以外に、病状に係る問診情報もある。この病状に係る問診情報は、一般的な問診と同様な質問からなり、質問自体は前記検出又は状態把握に係る問診情報と重複する部分もあるが、病気を推定又は診断するためという目的の相違がある。また、問診は使用者の回答によって次の質問が変わる場合もあり、すなわち、前後の質問に相関性がある。これは医者が、患者の回答によって質問を変え、病気を特定していく過程と同様である。例えば、「微熱ですか?」という問いに対して、使用者が肯定的な回答をした場合には、「せき、動悸、腰痛、排尿痛、やせ、関節痛といった症状がないですか?」とさらに問い、使用者がせきを回答すれば、慢性気管支炎、肺結核、気管支拡張症といった病気を患っている可能性があり、さらに、息切れ、呼吸困難があるかの問いをし、そうであれば、慢性気管支炎であることを推定することができる。このように一連の問いには流れがあり、質問がツリー状に構成されていることが望ましい。本実施形態により、問診手段6が問診情報を用いて問診をし、総合判断手段3が問診結果情報を見て判断を行うことができるが、本マッサージ機だけで病気に関して確定的な判断を行うことは困難であって、病気の可能性があれば、医者の診察を受診するように促すような構成であることが好ましい。
【0068】
本実施形態に係るマッサージ機の問診は、前記第1の実施形態に係る動作でいえば、センシング、診断、マッサージの中の診断の一部に含まれ、検出手段による検出をし、状態把握手段2による把握の後に、問診手段6による問診を行う。ここで、かかる問診手段6はマッサージ動作中にすることもでき、リラックスした状態で問診を受けることにより適切な回答を得ることができる。
【0069】
本実施形態に係るマッサージ機の問診に係る質問に対して、使用者は回答を求められるが、かかる回答はリモコン28の上ボタン28b、下ボタン28c、左ボタン28d及び右ボタン28eを用いて選択し、Enterボタン28gで確定して返答を行う他、音声による返答も行うことができる。このようにどちらの方法による返答も可能として、ケースバイケースで使用者は回答方法を選択することができ、利便性が高い。
【0070】
このように本実施形態に係るマッサージ機によれば、使用者への質問、かかる質問への回答からなる問診情報に基づいて使用者に対して問診する問診手段6を備え、かかる問診手段6からの問診結果情報が総合判断手段3に出力されるので、特に、検出手段1により検出できない情報を問診により得ることにより、より適切な状態の総合判断を行うことができる。
【0071】
なお、本実施形態に係るマッサージ機においては、問診情報が総合判断手段3に出力される構成であったが、状態把握手段2に出力される構成でもよく、例えば、時刻から夕食後であることを状態把握手段2が推定している場合であっても、「就寝前ですか」という問診手段の質問に対し、使用者が「そうです」等の肯定的な回答を返答していれば、夕食後ではなく既に就寝前であることを把握することができ、正確な事実掌握することができる。また、検出手段1により検出できない(検出手段を設けることができる技術はあるがコスト的に見合わない場合、技術的にできない場合がある)場合であっても、使用者に対して問診することにより状態を把握することができる。
【0072】
また、本実施形態に係るマッサージ機においては、問診は問診手段6による合成音声の問いかけ及び使用者からの回答によって構成されているが、問いかけをリモコン28の表示画面28aへの文字表示とし、回答をリモコン操作によっても実現することができる。
【0073】
また、本実施形態に係るマッサージ機においては、問診の一連の過程、問診に係る質問に対する使用者の回答を、体重、血圧、体温等の情報と共に、時系列に整列させて記憶することもでき、実際の医者の問診時に病気の経過を医者が事細かに知ることができ、医者の診断を支援することができ、受診者も適切な診療を迅速に受けることができる。医者の問診が円滑に進まない理由として、患者の受け答えがはっきりしないことが理由として挙げられる。これは、病状がいつ発症したかなど、病気の特定にとって非常に大切なものであるにも拘らず、患者ははっきりと憶えていないことが多い。そこで、本マッサージ機を用いて病気の経過を記憶することの意味があり、特に、病気の経過をより医者が迅速に理解できるように病状についても「圧迫痛」「疝痛」「表在痛」「拍動痛」「頭重感」「眩暈」「眼瞼下垂」「羞明」等の専門用語を用いた形式に変換して出力できるようにすることが好ましい。
【0074】
また、本実施形態に係るマッサージ機において、総合判断手段3が必要とする問診結果情報を問診手段6に要求することもでき、受動的に総合判断手段3が存在する問診結果情報により把握又は判断するのではなく、能動的に問診結果情報を取得することでより適切な把握又は判断を行うことができる。すなわち、総合判断手段3が問診手段6に対してある問診結果情報を要求すれば、かかる問診結果情報を得ることができる質問を使用者に対して問診手段6が行う。
【0075】
また、本実施形態に係るマッサージ機において、前記問診情報が総合判断手段3の要求に基づいて作成することもでき、総合判断手段3が能動的に問診結果情報を取得するだけでなく、不必要な問診を無くし使用者に対する負担を軽減することができる。すなわち、総合判断手段3が要求する問診結果情報を得ることができる質問を問診手段6に出力し、問診手段6がかかる質問を使用者に対して行う。
【0076】
(本発明の第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態に係るマッサージ機について説明する。
【0077】
本実施形態に係るマッサージ機は、前記第1の実施形態に係るマッサージ機と同様に構成され、使用者からの音声を音声認識する音声認識手段を有し、使用者からの操作に係る音声を検出手段1で検出し、音声認識手段で音声から操作を特定すると共に、前記状態把握手段2が検出情報に基づき疲れを把握し、且つ、使用者を特定する構成である。
【0078】
前記音声認識手段は、使用者の音声を認識し、認識した音声が操作に係るものである場合には、リモコン28が押下された場合と同様の操作が可能となるように、制御信号を出力する。認識した音声が操作に係るものではない場合には、何もしない。音声認識の技術は既に周知のものを転用することができ、より精度良く認識するためには、使用者毎のサンプル文の朗読による使用者の音声の収集、操作に係る音声のみの認識(全ての音声をすべて認識するのではなく、既に登録している音声との比較を行い、比較の途中で該当するものがなければ、認識を停止する。)といった構成であることが望ましい。また、音声認識自体は、マイコンに相当の負荷を掛ける作業であるため、音声認識のためのボタンをリモコン28に設けかかるボタンが押下された場合に音声認識を行ったり、所定のタイミングのみ音声認識を可能とする構成であることが望ましい(例えば、起動直後所定期間、マッサージ終了後所定期間などのタイミングで行う)。
【0079】
このように本実施形態に係るマッサージ機によれば、使用者からの音声を音声認識する音声認識手段を有し、使用者からの操作に係る音声を検出手段1で検出し、音声認識手段で音声から操作を特定すると共に、前記状態把握手段2が検出情報に基づき疲れを把握し、且つ、使用者を特定するので、使用者が操作に係る音声を発することで、音声にて操作を行うだけでなく、使用者が意識することなく疲れを把握し、使用者を特定することができ、使用者に最適なマッサージを提供することができる。すなわち、操作に係る音声という入力情報1つから、様々な情報を取得して判断することができる。また、音声に係る操作がマッサージの種類を特定する場合であっても、その特定されたマッサージ自体が複数あれば、強さ、速さを調節することができ、前記把握した疲れ及び特定された使用者に基づき選択及び調節することができ、より最適なマッサージを提供することができる。
【0080】
(その他の実施形態)
なお、リモコン28等の操作手段を介して選択されたマッサージが、判断結果情報に基づくマッサージと相違していた場合に、判断結果情報とマッサージとの対応関係を定めたマッサージコースデータテーブル13を変更することもでき、判断結果情報とマッサージとの対応関係も使用者によっては異なる場合も想定され、次回からは適切なマッサージを選択できる。ここで、マッサージ機は1人で使用する場合もあるが、複数の人が共有して使う場合も多く、かかる対応関係は使用者毎に記憶しておくことが好ましい。ここで、判断結果情報とマッサージとの対応関係は、1対1の関係だけでなく、1対多の関係、多対1の関係及び多対多の関係でもよい。したがって、前記相違に基づく対応関係の変更も、置換(Replace)だけでなく追加(Add)もある。
【0081】
また、前記各実施形態に係るマッサージ機において、リモコン28の表示画面28aに表示することになっているが、別途液晶パネル等のディスプレイを設けてもよい。
【0082】
また、前記各実施形態に係るマッサージ機において、図10に示す画面をリモコン28の表示画面28aに表示し、病気又は怪我等により施療禁止区域を決めておき、かかるエリアには施療をしないような構成にすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るマッサージ機の斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るマッサージ機の右側面の断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るマッサージ機のリモコンの正面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るマッサージ機の部分ブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係るマッサージ機の機能ブロック図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る実施形態に係るマッサージ機の動作フローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施形態に係るリモコンの表示画面に表示された画面である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係るリモコンの表示画面に表示された画面である。
【図9】本発明の第3の実施形態に係るリモコンの表示画面に表示された画面である。
【図10】本発明のその他の実施形態に係るリモコンの表示画面に表示された画面である。
【符号の説明】
【0084】
1 検出手段
1a 着座検出部
1b 時刻検出部
1c 体重検出部
1d 音声検出部
2 状態把握手段
3 総合判断手段
4 マッサージ実行手段
5 記憶手段
6 問診手段
10 CPU
11 メインメモリ
12 ROM
13 マッサージコースデータテーブル
14 赤外線センサー
21 背もたれ部
21a スピーカ
21b マイクロフォン
22 座部
23 肘置き
24 フットレスト
25 メカユニット
26 ベース
27 ガイドレール
28 リモコン
28a 表示画面
28b 上ボタン
28c 下ボタン
28d 左ボタン
28e 右ボタン
28f ボリュームボタン
28g Enterボタン
28h Startボタン
28i スピーカ
29a 背中用エアセル
29b 腰用エアセル
29c 臀部用エアセル
29d 太腿用エアセル
30、30a、30b、30c、30d 脚用エアセル
31 エアポンプ
32 制御ボックス
60 足


【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの施療手段を用いてマッサージをマッサージ実行手段により実行するマッサージ機において、
使用者の状態、設置環境を検出する検出手段と、当該検出手段から出力される検出情報から使用者の状態を把握する状態把握手段と、当該状態把握手段から出力される状態把握情報及び/又は検出情報から総合判断する総合判断手段とを備えることを
特徴とするマッサージ機。
【請求項2】
前記請求項1に記載のマッサージ機において、
前記検出手段が、音を検出する音検出部、使用者の着座を検出する着座検出部、温度を検出する温度検出部、湿度を検出する湿度検出部、時刻を検出する時刻検出部、押圧を検出する押圧検出部、脈拍を検出する脈拍検出部、臭いを検出する臭い検出部、体重を検出する体重検出部、呼吸数を検出する呼吸数検出部、血圧を検出する血圧検出部、体温を検出する体温検出部の少なくなくとも1つから構成されることを
特徴とするマッサージ機。
【請求項3】
前記請求項1に記載のマッサージ機において、
前記検出手段が少なくとも音声を検出する音声検出部からなり、前記状態把握手段が検出手段から出力される音声に係る検出情報から使用者の少なくとも疲れの状態を把握することを
特徴とするマッサージ機。
【請求項4】
前記請求項1ないし3のいずれかに記載のマッサージ機において、
前記総合判断手段の判断結果情報に基づいてマッサージ実行手段がマッサージを実行することを
特徴とするマッサージ機。
【請求項5】
前記請求項1ないし4のいずれかに記載のマッサージ機において、
前記総合判断手段の判断の結果を表示手段及び/又は音出力手段に出力することを
特徴とするマッサージ機。
【請求項6】
前記請求項1ないし5のいずれかに記載のマッサージ機において、
前記検出手段の検出情報、前記状態把握手段の状態把握情報、前記総合判断手段の判断結果情報を記憶することができる記憶手段を備えることを
特徴とするマッサージ機。
【請求項7】
前記請求項6に記載のマッサージ機において、
前記記憶手段に記憶されている検出情報又は状態把握情報を参照して前記状態把握手段が状態を把握することを
特徴とするマッサージ機。
【請求項8】
前記請求項6または7に記載のマッサージ機において、
前記記憶手段に記憶されている検出情報、状態把握情報又は判断結果情報を参照して前記総合判断手段が総合判断することを
特徴とするマッサージ機。
【請求項9】
前記請求項6ないし8のいずれかに記載のマッサージ機において、
リモコン等の操作手段を介して選択されたマッサージが、判断結果情報に基づくマッサージと相違していた場合に、判断結果情報とマッサージとの対応関係を変更することを
特徴とするマッサージ機。
【請求項10】
前記請求項1ないし9のいずれかに記載のマッサージ機において、
使用者への質問からなる問診情報に基づいて使用者に対して問診する問診手段を備え、かかる問診手段からの問診結果情報が状態把握手段及び/又は総合判断手段に出力されることを
特徴とするマッサージ機。
【請求項11】
前記請求項10に記載のマッサージ機において、
状態把握手段及び/又は総合判断手段が必要とする問診結果情報を問診手段に要求することを
特徴とするマッサージ機。
【請求項12】
前記請求項10に記載のマッサージ機において、
前記問診情報が状態把握手段及び/又は総合判断手段の要求に基づいて作成されることを
特徴とするマッサージ機。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−81824(P2006−81824A)
【公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−271846(P2004−271846)
【出願日】平成16年9月17日(2004.9.17)
【出願人】(000164461)九州日立マクセル株式会社 (338)
【Fターム(参考)】