説明

マッサージ機

【課題】施療中の被施療者に対して視覚的な刺激を与えることができるマッサージ機の提供。
【解決手段】マッサージ機は、身体支持部に支持された被施療者の頭部を覆うフード5と、フード5に設けられた発光装置10とを備え、該発光装置10は、周面に蛍光部が形成された棒状の導光体と、導光体の端面を介して導光体の内部へ光を入射する光源とを有し、導光体がフード5の内側に配設されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被施療者の身体を施療するマッサージ機に関し、特に、施療中の被施療者に視覚的な刺激を与えることができるマッサージ機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、膨張・収縮する空気袋や転動する施療子等を備えるマッサージ機として、例えば、椅子型マッサージ機(特許文献1参照)やマットレス型マッサージ機(特許文献2参照)などが存在している。これらのマッサージ機は、前記空気袋や施療子等によって被施療者に物理的な押圧力を付与し、これにより筋肉の凝りをほぐし、又はツボを刺激して被施療者の身体を施療するものである。
【特許文献1】特開2005−192603号公報
【特許文献2】特開2005−318938号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上記特許文献1,2のように、従来のマッサージ機においては身体に物理的な押圧力を付与するものが一般的であり、視覚的な刺激を被施療者に付与するものはなかった。しかしながら、例えば、施療子による物理的な刺激と共に視覚的な刺激を付与することにより、被施療者に対する施療の効果を向上させることが期待され、このようなマッサージ機の提供が要望されている。
【0004】
そこで本発明は、物理的な刺激と共に視覚的な刺激を被施療者に付与することができる椅子型又はマットレス型等のマッサージ機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は上述したような事情に鑑みてなされたものであり、本発明に係るマッサージ機は、被施療者の身体を支持する身体支持部と、該身体支持部に支持された被施療者に押圧刺激を付与する施療部とを備えるマッサージ機であって、前記身体支持部に支持された被施療者の頭部を覆うフードと、該フードに設けられた発光装置とを備え、該発光装置は、蛍光面を有する導光体と、該導光体の端面を介して該導光体の内部へ光を入射する光源とを有し、前記導光体が前記フードの内側に配設されている。
【0006】
このような構成とすることにより、施療者に対して押圧刺激と共に発光装置による視覚的な刺激も付与することができる。また、発光装置が有する導光体がフードの内側に配設されているため、このフードに頭部を覆われた被施療者は、外界からの視覚的刺激が抑制される。その結果、発光装置による視覚的な刺激を、被施療者へ効率的に付与することができる。
【0007】
また、前記身体支持部は、被施療者が着座する座部と、該座部に着座した被施療者の上体を支持する背凭れ部とを有し、前記フードは前記背凭れ部の上部に配設されていてもよい。このような構成とすることにより、所謂椅子型のマッサージ機においても、背凭れ部に凭れた状態の被施療者の頭部をフードで覆うことができ、その内側に設けた発光装置によって効率的に視覚的刺激を付与することができる。
【0008】
また、前記フードはボウル形状を成し、前記発光装置が有する導光体は前記フードの内面に沿う湾曲部を有し、該湾曲部における内側の周面に前記蛍光面が形成されていてもよい。例えば、湾曲部における外側の周面に蛍光面が形成されている棒状の導光体に、その端面から入射した場合、導光体の湾曲部の中央部分に近付くにつれて光量が減少するため、湾曲部の中央部分とその他の部分とで輝度に差が生じてしまう。しかしながら上述したように、湾曲部における内側の周面に蛍光面を形成すると、中央部分での輝度の低下が抑制され、導光体の長手方向における輝度が均一化されるため好ましい。
【0009】
また、前記導光体は長寸のプレート状を成し、前記身体支持部に支持された被施療者から見て左右方向に沿うようにして配設されていてもよい。一般に、人は上下方向よりも左右方向の方が広い視認範囲を有しているため、上述したような構成とすることにより、棒状の導光体からの発光によって被施療者へ効率的に視覚的刺激を付与することができる。
【0010】
また、前記発光装置は、前記導光体の後方に設けられて該導光体からの光を反射する反射部材と、前記導光体の前方に設けられて前記導光体からの直接光又は前記反射部材からの反射光が通過する散乱部材とを更に有していてもよい。このような構成とすることにより、散乱部材を通過して外部へ放射される光の輝度の均一化を図ることができる。
【0011】
また、前記発光装置が有する前記導光体、前記反射部材、及び前記散乱部材は、それぞれ長寸を成し、前記身体支持部に支持された被施療者から見て左右方向に沿うようにして配設されていてもよい。このような構成とすることにより、被施療者へ効率的に視覚的刺激を付与することができる。
【0012】
また、前記発光装置は、前記施療部の動作に同調して発光するよう構成されていてもよい。このような構成とすることにより、施療部による物理的な刺激と発光装置による視覚的な刺激とを合わせて被施療者に付与することができる。
【0013】
また、前記身体支持部に支持された被施療者の生体情報を検出するセンサを更に備え、前記発光装置は、前記センサが検出した生体情報に同調して発光するよう構成されていてもよい。例えば、生体情報としては被施療者の脈拍があり、脈拍に連動するように発光するようにしてもよい。
【0014】
また、音楽データを再生する再生装置を更に備え、前記発光装置は、前記再生装置で再生される音楽データに同調して発光するよう構成されていてもよい。このような構成とすることにより、被施療者は、好みの音楽に同期する光を視覚的に楽しみながら施療部による施療を受けることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、物理的な刺激と共に視覚的な刺激を被施療者に付与することができる椅子型又はマットレス型等のマッサージ機を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0017】
図1は、本発明の実施の形態に係るマッサージ機の外観を示す斜視図である。図1に示すように、マッサージ機1は椅子型を成しており、被施療者が着座するための座部2と、被施療者の上半身を支持するための背凭れ部3と、被施療者の足置きとして用いられるフットレスト4とを備えている。更に、背凭れ部3の上部には、被施療者の頭部を覆うことができるフード5が設けられている。そして、本実施の形態では、これらの座部2、背凭れ部3、及びフットレスト4によって身体支持部1aを構成している。なお、以下の説明で用いる方向の概念は、マッサージ機1に着座した被施療者から見たときの方向の概念と一致するものとし、その他の場合は適宜説明を付す。
【0018】
図2は、図1に示したフード5の外観を示す斜視図である。フード5は、球殻を四等分して得られる1つの如く略ボウル形状を成し、外観形状が互いに略同一の外殻部6と内殻部7とを有している。フード5の左右の端部には軸受5a,5aが形成され、この軸受5a,5aが背凭れ部3(図1参照)の上部から左右へ突設された図示しない軸によって枢支されるようになっている。従って、フード5は、背凭れ部3に枢支された状態で左右方向の軸周りに回転可能になっており、前方へ回転したときは被施療者の頭部を上方及び前方から覆い(図1中の二点鎖線で示したフード5参照)、後方へ回転したときは被施療者の後方まで後退する(図1中の実線で示したフード5参照)。本実施の形態では、上述したようにフード5を背凭れ部3に枢支する構成としたが、これに限られず、例えば背凭れ部3の左右外方に支持ポールを立設し、その上部に設けた軸により、背凭れ部3からは離隔した状態でフード5を枢支するようにしてもよいし、フード5を被施療者の頭部を覆える位置に枢支できるものであれば、その他の構成を採用してもよい。
【0019】
外殻部6の後部(図2における下部)の内面にはキャスタ6aが取り付けられており、このキャスタ6aは内殻部7の後部(図2における下部)に形成された矩形孔7aを通じてフード5の内側へ突出している。キャスタ6aは、フード5が背凭れ部3に枢支されたときに、背凭れ部3の後部に設けられた図示しないレールに接するようになっており、フード5が前後方向に回転するときにレール上を転動することにより、フード5と背凭れ部3との直接的な接触を防止すると共に、背凭れ部3に対してフード5を支持している。また、フード5には、左右へ延びる発光装置10が、外殻部6の前側周縁部6bの内面に沿うようにして取り付けられている。
【0020】
図3は、図2に示した発光装置10の外観を示す斜視図である。図3に示すように、発光装置10は、長寸プレート状の導光体11と、該導光体11の左右の端部に設けられた光源12(図3では一方の端部に設けられた光源12のみを示している)とを備えている。導光体11はアクリル樹脂で成型されており、その一面には蛍光剤が均一に塗布された蛍光面11aが形成されている。
【0021】
図4は、図3に示した光源12を別の方向から見たときの外観を示す斜視図である。図4に示すように、光源12は、赤色、緑色、及び青色の各LED13aを有する光源ユニット13と、この光源ユニット13を収容する本体部14とを備えている。より詳述すると、本体部14は、光源ユニット13が収容される内部空間を有する略直方体形状の収容部14aと、該収容部14aの前面上部から延設されて該収容部14aより薄肉のフランジ14bとから構成されている。収容部14aの前面下部には凹状に窪んだ凹部14cが形成され、収容部14aの後部には光源ユニット13を入れるための開口14dが形成されている。そして、開口14dから収容部14a内に光源ユニット13を収容すると、LED13aが凹部14c内に露出するようになっており、この状態で開口14dは矩形板状のプレート15によって閉塞される。
【0022】
また、光源12は、本体部14のフランジ14bに接続されて導光体11の長手方向の端部を支持する導光体支持部16を備えている。この導光体支持部16は略直方体形状を成し、上面には凹状に窪んだ凹部16aが形成されている。本体部14のフランジ14bに導光体支持部16をネジ止めした場合、本体部14が有する凹部14cが形成するスペースと導光体支持部16が有する凹部16aが形成するスペースとは連通するようになっている。そして、フランジ14bと凹部16aとに囲まれた部分に直方体形状の支持スペース17が形成され、この支持スペース17に、蛍光面11aを上側にした導光体11の端部が挿通されて支持される(図3参照)。その結果、導光体11の端面に光源12のLED13aが対向することとなり、端面を介して導光体11の内部へ、LED13aの光が入射されるようになっている。入射された光は、蛍光面11aで反射され、蛍光面11aとは反対側の面を介して導光体11から外方へ発せられる。また、本体部14の上面には、光源12をフード5(図2参照)に取り付けるための矩形板状のブラケット18がネジ止めされている。
【0023】
図5は、上述した発光装置10をフード5に取り付ける手順を示す図面である。図5に示すように、発光装置10は、光源12の支持スペース17(図4参照)に導光体11の端部が挿通された状態で、フード5の外殻部6における前側周縁部6bに沿って配設される。このとき導光体11は、外殻部6の前側周縁部6bの内面形状に整合するように、長手方向に沿ってカーブした湾曲部11bを有しており、蛍光面11aは湾曲部11bにおける外側の面、即ち、外殻部6の内面に対向する側に位置している。フード5の外殻部6における左右の内面にはボス部6cが突設され、その頂部には図示しない雌ネジが形成されている。そして、ブラケット18が前記ボス部6cにネジ止めされることにより、光源12及び導光体11は外殻部6に取り付けられる。
【0024】
内殻部7の前側周縁部には、導光体11とほぼ同じ長さを有する矩形の切欠部7bが形成されている。そして、発光装置10が取り付けられた状態の外殻部6の内側に内殻部7が装着されると、光源12は外殻部6と内殻部7とによって挟まれ、外部へ露出しないようになっている。即ち、発光装置10は、内殻部7の切欠部7bを通じて導光体11のみが露出するようになっている(図2参照)。
【0025】
一方、マッサージ機1は、物理的な押圧刺激によって被施療者の各部位を施療するための施療部を成すマッサージ機構や複数の空気袋を備えている。図6は、マッサージ機1に設けられた各種の施療部を説明するための斜視図である。なお、図6においては、後退させた状態のフード5を二点鎖線により示している。
【0026】
図6に示すように、座部2は、基台2bの上部にクッション部2aが配されて構成されている。基台2bは、比較的高い硬度を有する合成樹脂製であり、その内側が凹状に窪んだ形状とされている。クッション部2aは、ウレタンフォーム,スポンジ,又は発泡スチロール製の内装材(図示せず)が基台2bの内面に載置されており、更にこれをポリエステル製の起毛トリコット,合成皮革,又は天然皮革等からなる外装材にて覆って構成されている。従って、座部2は、被施療者が着座したときに、被施療者の腰部及び大腿部を背部から側部に亘って覆うような形状となっている。また、図2に示すように、この座部2のクッション部2aには、その内部に複数の空気袋2cが設けられている。これらの空気袋2cは、被施療者の腰部及び大腿部の背部に対応する箇所、即ち凹状の内底部分と、被施療者の腰部及び大腿部の側部に対応する箇所、即ち凹状の内側部分とに設けられている。
【0027】
また、座部2の上部前側には、フットレスト4の上端部が枢着されている。これによりフットレスト4は、その上端部を中心にして前後に回動可能とされている。フットレスト4は、内側が凹状に窪んだ形状をなすカバー部4aと、このカバー部4aの内側に設けられたクッション部4bとから主として構成されている。カバー部4aは、基台2bと同じ材料によって形成されており、正面視においてチャネル状をなしている。このカバー部4aの内側に配置されているクッション部4bは、2つの縦長の凹状に窪んだ凹状部分4cを有している。この凹状部分4cは、一般的な体格の成人の下腿及び足(足首より末端の部分)よりも若干大きく形成されており、被施療者がマッサージ機1に着座したときに、足置きとして用いられる。
【0028】
このような凹状部分4cは、マッサージ機1に被施療者が着座したときに、この凹状部分4cが被施療者の下腿及び足を背部から側部及び足底に亘って覆うように、被施療者の下腿部の背部に対向する内底部分と、被施療者の下腿部の側部に対向する内側部分と、被施療者の足底に対向する内下底部分とから構成されている。そして、クッション部4bは、前述したクッション部2aと同じ内装材及び外装材によって構成されており、その内底部分、内側部分、及び内下底部分の内側には、複数の空気袋4dが夫々設けられている。
【0029】
背凭れ部3は、座部2の後部に設けられている。この背凭れ部3は、その下端部が基台2bに枢着されて前後に回動自在になっており、これによりリクライニング可能とされている。なお、背凭れ部3を傾倒させるに伴って、背凭れ部3の下部を座部2の内側に潜り込ませるように背凭れ部3を移動させる構成としてもよい。このようにすることによって、被施療者の胴体の背部と、後述する施療子31との相対的な位置のずれが発生することを抑制することができる。
【0030】
また、背凭れ部3は、被施療者の胴体を支持するための部分と、被施療者の頭部を支持するための部分とから主として構成されている。背凭れ部3の全体は、内側が凹状に窪んだ形状をなすカバー部3aによって一体的に構成されており、このカバー部3aの内側に、被施療者の胴体を支持するためのクッション部3bと、被施療者の頭部を支持するためのクッション部3cとが上下に並べられた状態で設けられている。カバー部3aは、基台2bと同じ材料によって、丸みを帯びた略舟形状に形成されており、クッション部3b,3cは、前述したクッション部2aと同じ内装材及び外装材によって構成されている。
【0031】
胴体を支持するクッション部3bは、被施療者が着座したときに、被施療者の胴体を背部から側部に亘って覆うような形状となっている。また、クッション部3bにも、複数の空気袋3dが内蔵されている。これらの空気袋3dは、被施療者の胴体の側部に対応する箇所、即ち凹状の内側部分に設けられている。また、クッション部3bの上端部には、被施療者の頸部の側部及び肩の上部に刺激を与えるための空気袋3gが設けられている。
【0032】
背凭れ部3の内部であって被施療者の胴体背部に対応する箇所、即ち凹状の内底部分には、マッサージ機1の施療部の1つであるマッサージ機構30が備えられている。このマッサージ機構30は、揉み用モータ30a、叩き用モータ30b、及び昇降用モータ30cを有し、これらのモータ30a〜30cを駆動することによって、施療子31に揉み動作、叩き動作、及びローリング動作を行わせることができるようになっている。
【0033】
また、カバー部3aは、頭部を支持するクッション部3cより前方に延設された部分を有しており、この部分の内側にもクッション部3eが設けられている。このクッション部3eは、被施療者が着座したときに、被施療者の上腕部及び肩の側部を覆うような位置に設けられており、その内部には複数の空気袋3fが設けられている。また、頭部を支持するクッション部3cにおける左右の部分には、後述する再生装置40によって再生された音楽等を出力するスピーカ32が設けられている。
【0034】
このような背凭れ部3の前方であって、座部2の両側部の上方には、2つの肘掛け部25が設けられている。肘掛け部25は、板状の部材を円弧状に湾曲させた如き形状をなすカバー部25aと、該カバー部25aの内側に設けられたクッション部25bとから構成されている。このような肘掛け部25は、一般的な成人の前腕より若干長く、図1に示す如く、被施療者がマッサージ機1に着座したときに、被施療者の肘、前腕、及び手等を覆うように保持することが可能である。そして、クッション部25bには、複数の空気袋25cが内蔵されている。具体的に説明すると、肘掛け部25は正面視において略U字型をなしており、使用状態のときに被施療者の前腕の外側部分(手の甲に連なる部分)、内側部分(手のひらに連なる部分)、及び横側部分(手の小指側に連なる部分)に夫々刺激を与えるべく、そのU字の両内側部分及び内底部分の3箇所に、空気袋25cが設けられている。
【0035】
図7は、上述したようなマッサージ機1の機能を説明するためのブロック図である。図7に示すようにマッサージ機1は、音楽データ等の音響信号を再生する再生装置40と、該再生装置40から出力された音響信号が入力される分岐回路41と、該分岐回路41に接続された制御信号化回路42とを備えている。これら分岐回路41及び制御信号化回路42と、後述する自動マッサージ回路46とによって制御装置43が構成されており、該制御装置43には被施療者が操作するコントローラ45が接続されている。再生装置40としては、レコードプレーヤー、CDプレーヤー、MDプレーヤー、MIDI音源、テープデッキ等の音響再生装置の他、テレビチューナ、ラジオ等も含まれる。そして、再生装置40から出力されて分岐回路41へ入力された音響信号は、該分岐回路41から、スピーカ32への信号と制御信号化回路42への信号とに分けられて出力される。
【0036】
スピーカ32へ入力された音響信号は、該スピーカ32にて音響に変換されて出力される。制御信号化回路42には、分岐回路41からの信号の他、マッサージ機1が備える脈拍センサ44からの信号も入力される。この脈拍センサ44は、マッサージ機1に着座した被施療者の指に装着されるものであり、生体情報の一つとして、心臓の拍動に伴う末梢血管系内の血圧等の変化(脈拍)を検出可能である。そして、検出された脈拍に関する生体信号が、制御信号化回路42へ入力される。
【0037】
制御信号化回路42は、分岐回路41からの音響信号又は脈拍センサ44からの生体信号を変換して制御信号を得ると共に、この制御信号を駆動回路50〜54へ適宜割り当てる。制御信号としては、音響信号又は生体信号をそのまま用いてもよいし、例えばローパスフィルタ又はバンドパスフィルタ等を介して特定周波数成分のみを制御信号としてもよいし、あるいは、適当なバイアス信号を付加して制御信号としてもよく、これらを組み合わせて制御信号を得てもよい。
【0038】
このような制御信号が入力される駆動回路50〜54のうち、駆動回路50は、発光装置10が備える光源12に接続され、制御信号化回路42からの制御信号に基づいて発光装置10を駆動させる。その結果、発光装置10が有する導光体11が発光される。駆動回路51〜53は、揉み用モータ30a、叩き用モータ30b、及び昇降用モータ30cの夫々に接続され、制御信号化回路42からの制御信号に基づいてこれらのモータ30a〜30cを駆動させる。その結果、マッサージ機1の施療部の1つであるマッサージ機構30を駆動させ、施療子31による揉み、叩き、又はローリング等の各種のマッサージが実行される。
【0039】
また、駆動回路54は電磁弁55及びエアポンプ56に接続されている。この電磁弁55は合計7つ備えられており、このうち6つの電磁弁55の夫々にはエアホースを介して空気袋2c,3d,3f,3g,4d,25c(図6も参照)が接続されている。残りの1つの電磁弁55には、エアポンプ56がエアホースを介して接続されている。そして、各電磁弁55の駆動により、エアポンプ56と、空気袋2c,3d,3f,3g,4d,25cとの間の連通状態を任意に選択できるようになっている。また、空気袋2c,3d,3f,3g,4d,25cのうち、エアポンプ56と連通していないものの1又は複数は、各電磁弁55に備えられた図示しない排気口に接続され、残りは遮断されて空気が出入りできないようにすることが可能になっている。従って、駆動回路54からの信号により電磁弁55及びエアポンプ56が動作すると、マッサージ機1の施療部を成す空気袋2c,3d,3f,3g,4d,25cが膨張又は収縮し、被施療者に対する押圧マッサージが実行される。
【0040】
なお、電磁弁55に換えてロータリーバルブを用いることも可能である。この場合、7つのポートを有するロータリーバルブを用い、このうち1つのポートはエアポンプ56にエアホースを介して接続し、残りの6つのポートを空気袋2c,3d,3f,3g,4d,25cに接続する。また、ロータリーバルブにはステッピングモータを内蔵し、このモータの動作によってポート間の接続が切り替えられ、エアポンプ56と、空気袋2c,3d,3f,3g,4d,25cとの間の連通状態が順次切り替えられるようにすればよい。更に、エアポンプ56と連通状態にない空気袋のうち1又は複数は、ロータリーバルブに設けた排気口に接続され、エアポンプ56と連通状態にない残りの空気袋はポートが閉塞されるようにすればよい。従って、電磁弁55に換えてロータリーバルブを用いた場合も、マッサージ機1の施療部を成す空気袋2c,3d,3f,3g,4d,25cを膨張又は収縮させ、被施療者に対する押圧マッサージを実行することができる。
【0041】
また、制御装置43は、上述した分岐回路41及び制御信号化回路42の他に、自動マッサージ回路46を備えている。自動マッサージ回路46は、コントローラ45からの信号に基づき、駆動回路50〜54の1又は複数に対し、複数種のパターンのうち所定パターンの駆動信号を選択的に出力することができるようになっている。即ち被施療者は、コントローラ45により、複数の自動マッサージコースのうちの1つを選択することができるようになっており、自動マッサージ回路46は、コントローラ45からの信号に基づき、被施療者が選択したコースに対応するパターンの駆動信号を、駆動回路50〜54の1又は複数へ出力する。そして駆動回路50〜54は、各パターンの信号に基づき、発光装置10、モータ30a〜30c、及び電磁弁55を駆動し、発光、揉み、叩き、ローリング、押圧などの各種のマッサージ動作を実行させる。
【0042】
なお、上述した例では、1つの制御装置43によって全ての駆動回路50〜54が駆動される構成を示したが、これらの駆動回路50〜54のうち1又は複数毎にこれを駆動させる制御装置を用意してもよい。例えば、発光装置10を動作させる駆動回路50には、専用の制御装置43aを割り当ててもよく、この場合の回路図の一例を図8に示しておく。この場合は、上述した制御装置43と同様に、制御装置43aが分岐回路41及び脈拍センサ44からの入力を受け付けるようにしておけばよい。
【0043】
次に、上述したような構成を成すマッサージ機1の動作について説明する。図1に示すように、被施療者が、座部2に着座して背凭れ部3によって上半身が支持された状態で、フード5を前方へ回動させると、被施療者の頭部が上方及び前方からフード5によって覆われた状態となる(図中、二点鎖線で示す状態)。そしてこのとき、フード5の内側に設けられた発光装置10の導光体11は、被施療者の眼前で左右方向へ延びた状態となっている。
【0044】
[施療子又は空気袋等の施療部と発光装置との同調]
この状態で、被施療者がコントローラ45(図7参照)を操作して所定の自動マッサージコースを選択した場合、自動マッサージ回路46がこのコースに対応するパターンの駆動信号を駆動回路50〜54へ出力する。その結果、発光装置10と、モータ30a〜30c及び電磁弁55とが、互いに連動して動作する。従って、被施療者は、モータ30a〜30cによって動作される施療子31や、電磁弁55及びエアポンプ56によって動作される空気袋2c,3d,3f,3g,4d,25cなどによる物理的刺激に連動して、発光装置10の発光による視覚的刺激を受けることができる。
【0045】
ここで、発光装置10の同調動作としては、施療子31や空気袋2c,3d,3f,3g,4d,25c等の施療部の動作速度の大小、又は該施療部による被施療者への物理的刺激の強弱に応じ、光量を増減させるように、又は発光色を変化させるようにしてもよい。また、上記施療部の動作リズムに応じた速さで、発光色を段階的に変化(グラデーション的に変化)させるようにしてもよい。
【0046】
[音響と発光装置の動作との同調]
また、被施療者が、例えば再生装置40としてのCDプレーヤーに音楽CDをセットし、該音楽CDに記録された音響信号(音楽データ)を再生した場合は、再生された音響信号が制御装置43の分岐回路41へ入力される。分岐回路41は、この音響信号をスピーカ32と制御信号化回路42とへ出力し、スピーカ32はこの音響信号を音響に変換して、被施療者が聴くことのできる音として出力する。制御信号化回路42は、入力された音響信号に応じて駆動回路50〜54へ駆動信号を出力し、発光装置10、モータ30a〜30c、又は電磁弁55及びエアポンプ56が駆動される。この結果、スピーカ32から発せられる音響と同調して発光装置10及び施療部が動作することとなる。
【0047】
ここで、音響に同調する発光装置10の動作としては、音響の周波数の高低、又は振幅の高低に応じ、光量を増減させるように、又は発光色を変化させるようにしてもよい。また、音響のリズムに応じた速さで、発光色を段階的に変化(グラデーション的に変化)させるようにしてもよい。
【0048】
[生体情報と発光装置の動作との同調]
また、被施療者が、脈拍センサ44によって脈拍(生体情報)を測定した場合は、脈拍を示す生体信号が制御信号化回路42へ入力され、制御信号化回路42は、入力された信号に応じた駆動信号を、駆動回路50〜54へ出力する。その結果、脈拍に同調して発光装置10及び施療部が動作することとなる。ここで、脈拍に同調する発光装置10の動作としては、脈拍速度の大小に応じ、光量を増減させるように、又は発光色を変化させるようにしてもよい。
【0049】
ところで、本実施の形態では、図3に示したようにアクリル樹脂から成る真っすぐなプレート状の導光体11を、蛍光面11aを外方となるよう湾曲させてフード5に配設している。しかしながら、このように配設した場合、導光体11の湾曲部11bの中央部分へ至るに従って暗くなる傾向がある。図9は、このような導光体11にて発生する明暗の差をより緩和するにあたって考えうる導光体11の構成のバリエーションを示す模式図である。
【0050】
図9(a)に示す導光体11Aは、フード5に配設する場合に蛍光面11aを内方とするように湾曲させた構成を示している。この場合、光源12から発せられた光は、端部近傍の蛍光面11aでの反射が抑制されるため、導光体11A内の比較的遠方まで到達することができ、導光体11Aの長手方向の明暗の差が緩和され、明るさが均一化される傾向にある。
【0051】
図9(b)に示す導光体11Bは、図3に示した導光体11のようにプレート状のアクリル樹脂を湾曲させるのではなく、予めフード5の内面形状に整合するよう湾曲させた形状に成形したものであり、アクリル樹脂からの削り出し、又は金型に溶融させたアクリル樹脂を流し込んだ後に冷却することによって成形することができる。図3に示した導光体11のようにプレート状のアクリル樹脂を湾曲させた場合、内部に密度差が生じてしまい、この密度差が明暗の差を発生させる要因となっている可能性がある。従って、予め湾曲した形状として成形することにより、導光体11Bの内部に生じる密度差を低減することができるため、明るさの均一化が図れると考えられる。なお、図9(b)に示す導光体11Bにおいても、蛍光面11aを湾曲部11bの内方面に形成してあり、これによって明暗の差がより緩和されると考えられる。
【0052】
図9(c)に示す導光体11Cは、長手方向の中央部の厚みd1が両端部の厚みd2よりも薄くなるように、両端部から中央部へ向かうに従って厚みが徐々に減少するよう構成されている。このような構成とすることにより、光源12から入射された光は、光量の多い端部近傍では通路断面積が大きいゆえに蛍光面11aでの反射が抑制される一方、光量が少なくなっている中央部近傍では通路断面積が小さいゆえに蛍光面11aでの反射が促進される。その結果、中央部と両端部とで、蛍光面11aにて反射する光量が均一化されるため、導光体11Cの長手方向における明暗の差が緩和されると考えられる。なお、図9(c)に示す導光体11Cにおいても、蛍光面11aを湾曲部11bの内方面に形成してあり、これによって明暗の差がより一層緩和されると考えられる。
【0053】
このように、図9(a)〜図9(c)に示した導光体11A〜11Cを、図3に示した導光体11に換えてマッサージ機1に採用することにより、被施療者に視認される光の明暗の差が緩和され、より効率的に視覚的刺激を付与することができると考えられる。
【0054】
[発光装置の他の構成例]
図10は、他の構成を成す発光装置60を示す斜視図であり、フード5に取り付けられた状態を、外殻部6を取り外して部分的に示している。また、図11は、図10に示す発光装置60をXI-XI線に沿って切断したときの構成を示す断面図である。図10及び図11に示すように、発光装置60が取り付けられたフード5は、既に述べた内殻部7とは若干異なる構成の内殻部61を備えており、該内殻部61は、その前側周縁部61aの近傍に該前側周縁部61aに沿って延設された長寸矩形状のスリット孔61bを有している。
【0055】
このスリット孔61bには、長寸プレート状を成すアクリル樹脂製の散光部材62が内殻部61の内方から嵌め込まれており(図11参照)、該散光部材62の両端部は、スリット孔61bの両端近傍にて内殻部61に設けられたフランジ61cにボルト締結されている。
【0056】
また、内殻部61には外方から反射部材63がスリット孔61bを覆うように被せられている。この反射部材63は、スリット孔61bとほぼ同長の管部材を長手方向に沿って縦割りにしたような樋状を成し、内面63aは滑らかな曲面状となっている。また、反射部材63の長手方向に沿って延びる端部には、外側にオフセットした段状部分63bが形成されており、この段状部分63bの端面が内殻部61においてスリット孔61bの長手方向に沿う縁部に当接するように接続されている(図11参照)。本実施の形態では、この反射部材63はポリエチレン等の合成樹脂素材によって形成され、白色を呈している。
【0057】
上記散光部材62と反射部材63との間にはスリット孔61bに沿って延びるスペース64が形成されており、該スペース64には丸棒状の導光体65が配設されている。また、スリット孔61bの長手方向の両端部近傍には光源66が設けられており(図10では一方の光源66のみを図示している)、導光体65の両端部はこの光源66に装着されている。図10に示すように、光源66は略矩形の筐体66aを備え、該筐体66aに形成された挿通孔(図示せず)に導光体65の端部は挿通されている。また、筐体66a内にはフルカラーLED66bが収容されており、このフルカラーLED66bは筐体66aに挿通された導光体65の端面に対向するように設けられている。なお、本実施の形態では三原色の光度を制御することによってフルカラー発光が可能なフルカラーLED66bを採用しているが、三原色それぞれを発光する3つの単色LEDを備えるようにしてもよい。
【0058】
このような構成を成す発光装置60によれば、フルカラーLED66bを発光させると、その光は導光体65の端面を介して入射して内部を伝搬しつつ、外方へ放射される。放射された光のうち、一部の光(直接光)はそのまま散乱部材62を通じて外部(フード5の内方)へ放射され、他の光(反射光)は反射部材63が有する曲面状の内面63aにて反射され、散光部材62を通じて外部へ放射される。また、散光部材62を通過する際に光は多方向へ散乱されるため、散乱部材62の長手方向における輝度が均一化されるため、視認される色ムラの発生が抑制される。
【0059】
なお、反射部材63を無色の鏡面材料により形成すると、フード5の内方から見たときに発光時の色ムラ(散乱部材62の長手方向における輝度の不均一)が際だってしまうため、本実施の形態では白色の反射部材63を採用している。また、散光部材62については、表面にシボ加工を施さないこととしている。これは、散光部材62の表面(特に、導光体65に対面する側の表面)にシボを設けると、光が乱反射してしまってロスが大きくなり、全体的に輝度が低下してしまうからである。
【0060】
また、散乱部材62を通過してフード5の内方へ放射される光の強度を更に向上させるためには、輝度のより高いLEDを用いるか、又は反射部材63の表面に白色蛍光塗料を塗布して蛍光面を形成すればよい。
【0061】
なお、上述した説明では、椅子型のマッサージ機1について記載したが、本発明はこれに限られず、例えばマットレス型のマッサージ機にも適用することができる。この場合、マットレス型のマッサージ機において被施療者の頭部を覆うようにフード5を設ければよい。
【産業上の利用可能性】
【0062】
本発明は、椅子型又はマットレス型等のマッサージ機に適用することができ、また、施療中の被施療者に対して視覚的な刺激を与えることができるマッサージ機に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の実施の形態に係るマッサージ機の外観を示す斜視図である。
【図2】図1に示したフードの外観を示す斜視図である。
【図3】図2に示した発光装置の外観を示す斜視図である。
【図4】図3に示した光源を別の方向から見たときの外観を示す斜視図である。
【図5】発光装置をフードに取り付ける手順を示す図面である。
【図6】マッサージ機に設けられた各種の施療部を説明するための斜視図である。
【図7】マッサージ機の機能を説明するためのブロック図である。
【図8】発光装置、駆動回路、及び制御装置の一構成例を示す電気回路図である。
【図9】導光体の他の構成バリエーションを示す模式図である。
【図10】他の構成を成す発光装置を示す斜視図であり、フードに取り付けられた状態を、外殻部を取り外して部分的に示している。
【図11】図10に示す発光装置をXI-XI線に沿って切断したときの構成を示す断面図である。
【符号の説明】
【0064】
1 マッサージ機
1a 身体支持部
2 座部
3d,3f,3g,4d,25c 空気袋
4 フットレスト
5 フード
6b 前側周縁部
10,60 発光装置
11,11A〜11C,65 導光体
11a 蛍光面
11b 湾曲部
12,66 光源
30 マッサージ機構
31 施療子
32 スピーカ
40 再生装置
43,43a 制御装置
44 脈拍センサ
62 散乱部材
63 反射部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被施療者の身体を支持する身体支持部と、該身体支持部に支持された被施療者に押圧刺激を付与する施療部とを備えるマッサージ機であって、
前記身体支持部に支持された被施療者の頭部を覆うフードと、該フードに設けられた発光装置とを更に備え、
該発光装置は、導光体と、該導光体の端面を介して該導光体の内部へ光を入射する光源とを有し、前記導光体が前記フードの内側に配設されていることを特徴とするマッサージ機。
【請求項2】
前記身体支持部は、被施療者が着座する座部と、該座部に着座した被施療者の上体を支持する背凭れ部とを有し、前記フードは前記背凭れ部の上部に配設されていることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ機。
【請求項3】
前記フードはボウル形状を成し、前記発光装置が有する導光体は前記フードの内面に沿う湾曲部を有し、該湾曲部における内側の周面に蛍光面が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のマッサージ機。
【請求項4】
前記導光体は長寸のプレート状を成し、前記身体支持部に支持された被施療者から見て左右方向に沿うようにして配設されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のマッサージ機。
【請求項5】
前記発光装置は、前記導光体の後方に設けられて該導光体からの光を反射する反射部材と、前記導光体の前方に設けられて前記導光体からの直接光又は前記反射部材からの反射光が通過する散乱部材とを更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載のマッサージ機。
【請求項6】
前記発光装置が有する前記導光体、前記反射部材、及び前記散乱部材は、それぞれ長寸を成し、前記身体支持部に支持された被施療者から見て左右方向に沿うようにして配設されていることを特徴とする請求項5に記載のマッサージ機。
【請求項7】
前記発光装置は、前記施療部の動作に同調して発光するよう構成されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のマッサージ機。
【請求項8】
前記身体支持部に支持された被施療者の生体情報を検出するセンサを更に備え、前記発光装置は、前記センサが検出した生体情報に同調して発光するよう構成されていることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載のマッサージ機。
【請求項9】
音楽データを再生する再生装置を更に備え、前記発光装置は、前記再生装置で再生される音楽データに同調して発光するよう構成されていることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載のマッサージ機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−29804(P2008−29804A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−16901(P2007−16901)
【出願日】平成19年1月26日(2007.1.26)
【出願人】(000112406)ファミリー株式会社 (175)
【Fターム(参考)】