説明

マッサージ機

【課題】脚の長さに合わせた装置側の長さ調節が簡単な脚マッサージ装置を提供する。
【解決手段】マッサージ機能を有する3つの脚保持部材51,52,53を脚の長さ方向に並べて脚載せ部5を構成し、支持装置6によって各脚保持部材51,52,53を脚の長さ方向にそれぞれ移動可能に支持する。また、ばね24により戻り方向に付勢した最先端の脚保持部材53に足裏の押し当て面53aを設け、この押し当て面53aを足裏でばね24に抗して押し、当該脚保持部材53を移動させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マッサージ機に関し、特に、脚をマッサージする装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図10は、特許文献1に記載された従来の脚マッサージ装置を示す斜視図である。これは、椅子型マッサージ機の座部前端に取り付けられる装置である。当該脚マッサージ装置は、脹ら脛を入れる溝101aを有する第1のケース101と、足首を伸ばした状態で足を載せる溝102aを有する第2のケース102とを備えている。第2のケース102は、第1のケース101に差し込まれた摺動軸103を有し、この部分での摺動により、軸方向に位置調節が可能である。使用者は、ねじ104を回すことにより摺動軸103を移動させて、溝102aを足に合わせることができる。このようにして、自分の脚の長さに合わせて装置側の長さを調節する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−95867号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような従来の脚マッサージ装置では、脚の長さに合わせてねじ104の調節を行う必要があり、使用者が代わると、脚の長さも変わるので、その都度調節が必要となり、面倒である。
【0005】
上記のような従来の問題点に鑑み、本発明は、脚の長さに合わせた装置側の長さ調節が簡単な脚マッサージ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の脚マッサージ装置は、マッサージ機能を有し、足裏の押し当て面が設けられている脚保持部材と、前記脚保持部材を脚の長さ方向に移動可能に支持する支持装置と、前記押し当て面に付与される脚の力に抗する力を前記脚保持部材に付与する抵抗付与手段とを備えたものである(請求項1)。
上記のように構成された脚マッサージ装置では、押し当て面に足裏を押し当てることにより、抵抗付与手段の付与する力に抗して脚保持部材を移動させれば、当該脚保持部材は脚の長さに対応した位置に達する。
【0007】
また、本発明の脚マッサージ装置は、マッサージ機能を有する複数の脚保持部材を脚の長さ方向に並べて成り、最先端の脚保持部材には足裏の押し当て面が設けられている脚載せ部と、前記複数の脚保持部材を脚の長さ方向にそれぞれ移動可能に支持する支持装置と、前記押し当て面に付与される脚の力に抗する力を前記最先端の脚保持部材に付与する抵抗付与手段とを備えたものである(請求項2)。
上記のように構成された脚マッサージ装置(請求項2)では、押し当て面に足裏を押し当てることにより、抵抗付与手段の付与する力に抗して最先端の脚保持部材を移動させれば、当該脚保持部材は脚の長さに対応した位置に達する。
【0008】
また、上記脚マッサージ装置(請求項2)において、抵抗付与手段は、脚の力に抗する方向に最先端の脚保持部材を付勢する付勢手段であってもよい(請求項3)。
この場合、脚載せ部から脚を降ろすことにより自動的に、脚保持部材が元の位置に復帰する。
【0009】
また、上記脚マッサージ装置(請求項2)において、最先端の脚保持部材の内側底面は、他の脚保持部材の内側底面より低い位置にあることが好ましい(請求項4)。
この場合、かかとが入れやすい構造となる。
【0010】
また、上記脚マッサージ装置(請求項1又は2)は、支持装置又は脚保持部材の脚先側下端に車輪が取り付けられているものであってもよい(請求項5)。
この場合、脚保持部材を移動させるとき車輪が床についても、車輪の転動によって脚保持部材が円滑に移動する。
【発明の効果】
【0011】
以上のように構成された本発明は以下の効果を奏する。
請求項1の脚マッサージ装置によれば、押し当て面に足裏を押し当てることにより、抵抗付与手段の付与する力に抗して脚保持部材を移動させれば、当該脚保持部材は脚の長さに対応した位置に達する。従って、脚の長さに合わせた装置側の長さ調節が簡単である。
【0012】
請求項2の脚マッサージ装置によれば、押し当て面に足裏を押し当てることにより、抵抗付与手段の付与する力に抗して最先端の脚保持部材を移動させれば、当該脚保持部材は脚の長さに対応した位置に達する。従って、脚の長さに合わせた装置側の長さ調節が簡単である。
【0013】
請求項3の脚マッサージ装置によれば、脚載せ部から脚を降ろすことにより自動的に脚保持部材が元の位置に復帰するので、元に戻す操作が一切不要であり便利である。
【0014】
請求項4の脚マッサージ装置によれば、かかとが入れやすい構造となるので、容易に足を載せることができる。
【0015】
請求項5の脚マッサージ装置によれば、脚保持部材を移動させるとき車輪が床についても、車輪の転動によって円滑な動作が行われ、脚保持部材の移動が妨げられることはない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態による脚マッサージ装置を有するマッサージ機を示す斜視図である。
【図2】図1に示すマッサージ機の側面図であり、脚マッサージ装置が下向きの状態を示す。
【図3】図1に示すマッサージ機の側面図であり、脚マッサージ装置が上昇した状態を示す。
【図4】(a)は、図1におけるマッサージ機の向かって左側面側から見た脚載せ部及び支持装置を、水平な状態にして表した側面図である。(b)は(a)に示す各部を上から見た図である。(c)は、(b)の右方から見た支持装置の略図である。
【図5】図4の(a)を拡大して支持装置の詳細を示す図である。
【図6】図4に示す状態から脚載せ部及び支持装置を伸長させた状態を示す図である。
【図7】図4に示すリンク装置の伸縮動作を原理的に示す図である。
【図8】(a)は、本マッサージ機の使用対象の身長範囲から想定して最も脚の短い人が脚載せ部に脚を入れ、足裏が第3脚保持部材の底面に当接した状態を示す図である。(b)は、想定される最も脚の長い人が脚載せ部に脚を入れ、足裏で第3脚保持部材の底面を押して脚載せ部及び支持装置を伸長させた状態を示す図である。
【図9】中央部に区画壁があるタイプの脚マッサージ装置を示す斜視図である。
【図10】従来の脚マッサージ装置の概略を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は、本発明の一実施形態による脚マッサージ装置を有するマッサージ機1を示す斜視図であり、図2及び図3は、その側面図である。図1及び図2において、このマッサージ機1は、椅子型のマッサージ機本体2を有している。マッサージ機本体2は、座部3と、座部3の後側に配置された背もたれ部4と、座部3の両側に配置された肘掛け部(アームレスト)7と、座部3から下方に延びる支持脚部8とを備えている。また、マッサージ機本体2と一体に接続された「脚マッサージ装置」として、座部3の前方に配置された脚載せ部(フットレスト)5と、脚載せ部5を支持する支持装置6とを備えている。
【0018】
上記背もたれ部4と脚載せ部5とは座部3に対して可動である。すなわち、背もたれ部4は、図1の状態から後方に倒れることができるように構成されている。また、脚載せ部5は、座部3の前部に対して水平方向の軸まわりに回動自在に連結されて座部3に対する位置(角度)を変更可能とされており、図1及び図2の状態(下向き状態)から上方に回動して図3の状態(上昇状態)になることができる。
【0019】
背もたれ部4には、モータ駆動の施療子9を備えたマッサージ部10が設けられており、このマッサージ部10は、叩き・揉み・振動などのマッサージ動作を被施療者に施すことができる。
また、背もたれ部4の前面側には、マッサージ用のエアセル11a,11b,12a,12bが配置されている。これらのエアセル11a,11b,12a,12bは、エアの給排によって膨脹・収縮し被施療者の背中や腰に押圧マッサージを施すものである。
座部3の上面側にも、同様のエアセル13a,13b,14a,14bが配置されている。これらのエアセル13a,13b,14a,14bは、被施療者の臀部や太股に押圧マッサージを施すものである。
【0020】
脚載せ部5は、マッサージ機能を有する3つの脚保持部材(第1脚保持部材51、第2脚保持部材52、第3脚保持部材53)を、脚の長さ方向に並べて、全体として両脚を囲むような形態を成している。各脚保持部材51〜53の両側部及び中央部にはそれぞれマッサージ用のエアセル15a,15b及び16a,16bが配置されている。また、第3脚保持部材53は足裏の押し当て面53aを有しており、ここにもエアセル17a,17bが配置されている。これらのエアセル(15a,15b,16a,16b,17a,17b)は、エアの給排によって膨脹・収縮し被施療者の脚に押圧マッサージを施すものである。なお、中央部のエアセル16a,16bは、特殊な形状に膨出するようになっており、これにより、左右のエアセル15a,15bとの間に脚を挟み込むようにして、押圧マッサージを施すことができる。
【0021】
上記各エアセルは、図2に示すマッサージ用エア給排ユニット21から圧縮空気の給排を受けて動作する。
また、図2及び図3に示すように、脚載せ部5の背後には、脚載せ部5を駆動するための昇降駆動用エアセル18が配置されている。昇降駆動用エアセル18は、駆動用エア給排ユニット22から圧縮空気の給排を受けて動作する。すなわち、エアが供給されると昇降駆動用エアセル18が膨脹して図3に示すように脚載せ部5を押し上げる。この状態において、被施療者は、膝を伸ばした状態でマッサージ機本体2に着座することができる。また、エアが排出されて昇降駆動用エアセル18が収縮すると、脚載せ部5は下方に回動して図1及び図2の位置に復帰する。
【0022】
図1における一方の肘掛け部7の横には、マッサージやリクライニング等の各種動作を行わせるための操作器19が設けられている。また、支持装置6の脚先側下端の左右には、車輪(タイヤ)20が回転自在に取り付けられている。これらの車輪20は、図1〜図3に示す状態では接地していない。なお、車輪20は、脚載せ部材5における第3脚保持部材53の脚先側(かかと側)下端に取り付けてもよい。
【0023】
次に、脚載せ部5及び支持装置6の構造について詳細に説明する。なお、エアセル等については以下の説明では省略する(図示も省略する。)。
図4の(a)は、図1におけるマッサージ機1の向かって左側面側から見た脚載せ部5及び支持装置6を、水平な状態にして表した側面図である。(b)は(a)に示す各部を上から見た図である(但し、脚保持部材51〜53より下部の構造を見た図としている。)。図において、脚載せ部5を支持する支持装置6は、座部3(図1)の前端に軸着される回動基部61aを左端部に備えた第1ガイドレール61と、この第1ガイドレール61に対してスライド可能な状態に取り付けられている第2ガイドレール62とを備えている。なお、第3脚保持部材53の内側底面53bは、第1脚保持部材51及び第2脚保持部材52の内側底面51b,52bより低くなっており、かかと及びその周辺の形状によく合致している。これにより、かかとが入れやすい構造となり、容易に足を載せることができる。また、低くなった所にかかとが入ることで、かかとが安定して保持される効果もある。
【0024】
図4の(c)は、上記第1ガイドレール61及び第2ガイドレール62を(b)の右方から見た略図である。これらは共に「コ」の字状に両側部が折り曲げた金属板からなり、相互に(a)又は(b)の左右方向にスライド可能に重ねられている。
図5は、図4の(a)を拡大して支持装置6の詳細を示す図である。図において、前後に車輪63を有する可動体64は、車輪63が第1ガイドレール61の中(両側部)を転動することによって、第1ガイドレール61に対してスライド可能である。同様に、前後に車輪65を有する可動体66は、第1ガイドレール61に対してスライド可能である。
【0025】
第1脚保持部材51及び第2脚保持部材52はそれぞれ、可動体64及び66に取り付けられており、これによって、第1ガイドレール61の案内方向すなわち、人の脚の長さ方向にスライド可能である。なお、可動体64,66の前後に車輪63,65が設けられていることによって、第1脚保持部材51及び第2脚保持部材52を第1ガイドレール61に対して垂直に支持することができる。一方、第3脚保持部材53は第2ガイドレール62に直接取り付けられており、第2ガイドレール62が第1ガイドレール61に対してスライド可能であることによって、第3脚保持部材53も第1ガイドレール61に対してスライド可能である。こうして、支持装置6は、各脚保持部材51〜53を、脚の長さ方向にそれぞれ移動可能に支持している。なお、図示の状態では、3つの脚保持部材51〜53が互いに最も接近して、脚載せ部5及び支持装置6は最も短い状態である。
【0026】
一方、3つの脚保持部材51〜53は、リンク機構23によって互いに接続されている。このリンク機構23は、上から見た形態が図4の(b)に示すように、8本のアーム231(2本),232(2本),233(2本),234(2本)を用いて、4点接続の四角形リンクを3段に接続したものであり、各四角形リンクを脚の長さ方向に屈伸させることにより伸縮するものである。一対のアーム232は、直線状ではなく折れ曲がっており、四角形リンクとしての開き角において、第1段(θ1)より第2段(θ2)の方が小さくなるように構成されている。また、一対のアーム233も、直線状ではなく折れ曲がっており、四角形リンクとしての開き角において、第2段(θ2)より第3段(θ3)の方が大きくなるように構成されている。
【0027】
上記リンク機構23は、原点P0が支持装置6に固定され、第1節点P1が脚保持部材51に、第2節点P2が脚保持部材52に、第3節点P3が脚保持部材53に、それぞれ接続されている。従って、リンク装置23は、その伸縮動作により、脚保持部材51〜53を、脚の長さ方向に所定の関係で相互に連動させる「連動装置」としての機能を有している。また、原点P0と第3節点P3との間には、ばね24が装着されており、これによって、リンク装置23は、収縮方向に常に付勢されている。ばね24の力は、人の足の力によって容易に伸ばすことができる程度に設定されている。
【0028】
マッサージ機本体1(図1)に被施療者が着座して脚を脚載せ部5に入れ、押し当て面53aに足裏を載せて、ばね24に抗して脚を伸ばすと、第3脚保持部材53が図4の(a)及び(b)における右方に駆動される。これにより、リンク装置23は伸長動作し、第1〜第3節点P1〜P3が右方へ移動する。従って、支持装置6によってスライド可能に保持されている脚保持部材51〜53は、それぞれ右方(すなわち脚の長さ方向)へ移動する。図6は、支持装置6及び脚載せ部5が最も伸長した状態を示す図である。
【0029】
図7は、リンク装置23の伸縮動作を原理的に示す図である。図示のように、伸縮に伴う第1節点P1、第2節点P2及び第3節点P3の位置変化を見ると、一定の勾配が形成されており、原点P0から各節点までの距離L1,L2,L3は、L1:L2:L3が概ね一定比となるように比例的に伸縮する。従って、原点P0から脚の長さ方向における脚保持部材51〜53までの各距離も比例的に伸縮する。このように比例的に伸縮する構成を採用しているのは、脚の部位は脚の長短によりその絶対位置は異なるが、相対的な位置関係はほぼ同じであり、原点P0から見た脚の施療部位までの距離は、脚の長さに応じて比例的に変化するという経験的事実に基づいている。
【0030】
なお、厳密に「一定比」ではなく「概ね一定比」となる理由は、前述のようにアーム232,233が直線ではなく、そのために、各段のリンクの開き角θ1,θ2,θ3が同一ではないからである。このような構成を採用することにより、脚の長短に応じて微妙にずれる施療要所の位置に対して、単なる比例伸縮よりも正確に脚保持部材の位置を合致させることができる。
【0031】
図8の(a)は、本マッサージ機1の使用対象の身長範囲から想定して最も脚の短い人が脚載せ部5に脚を入れ、足裏が第3脚保持部材53の底面に当接した状態である。この場合の施療箇所は、例えば、ふくらはぎ、くるぶしの周辺、その中間の3箇所であり、各脚保持部材は、それぞれが施療要所(例えば「つぼ」)を押圧できるように配置されている。一方、(b)は、想定される最も脚の長い人が脚載せ部5に脚を入れ、足裏で第3脚保持部材53の底面を押して脚載せ部5及び支持装置6を伸長させた状態である。このとき、前述のように、各脚保持部材51〜53は、原点P0を基準として比例的にその位置を移動させるので、各脚保持部材51〜53は、(a)の場合と同様に、施療要所を押圧する。なお、(a)と(b)との間の任意の伸長状態でも同様に、施療要所を押圧することができることはいうまでもない。すなわち、このような脚マッサージ装置を使用することにより、脚の長さに関わらず、脚を脚載せ部5に入れて第3脚保持部材53を押すだけで、他の脚保持部材51,52の位置調節を行うことなく、極めて簡単に施療要所にマッサージを行うことができる。
【0032】
なお、脚載せ部5に脚を入れ、これを伸長させると、その途中で車輪20が床に着く場合があるが、この場合でも、車輪20の転動によって支持装置6及び脚載せ部5が円滑に伸長することができる。
施療後、被施療者がマッサージ機1から降りることにより、脚載せ部5及び支持装置6は、ばね24(図4の(b))の力により元の収縮状態に戻る。従って、伸長した脚載せ部5及び支持装置6を元に戻す操作も一切不要である。
また、上記車輪20が床に着いている状態から元の収縮状態に戻る際には、車輪20が床を転がりつつ、脚載せ部5及び支持装置6が収縮動作する場合もある。この場合でも、車輪20の存在によって、床面を傷つける等の恐れがない。
【0033】
なお、上記実施形態では図1に示すような脚載せ部5としたが、図9に示すように、中央部に区画壁51c,52c,53cを設けた脚保持部材51,52,53の場合でも、同様な伸縮構造の脚マッサージ装置とすることができる。
また、上記実施形態では脚載せ部5が3つの脚保持部材51〜53を備えた構造としたが、脚保持部材の数は3に限定されるものではなく、2つ又は4つ等であってもよい。
また、上記実施形態では脚保持部材51〜53が外見上分離しているが、伸縮自在なカバー等を被せることで、外見上は分離していない構成とすることもできる。
【0034】
また、上記実施形態では、ばね24を用いて脚載せ部5及び支持装置6が自動的に収縮する構成としたが、ばね24に代えて、何らかの抵抗付与手段を設けて適度の抵抗負荷を伴って伸縮するように構成することもできる。この場合には、抵抗に対して足で最下段の脚保持部材を押し下げることにより、同様に、脚の長さに合わせて脚載せ部5及び支持装置6を伸長させることができる。但し、元の収縮状態に戻すにあたっては、手で押し戻す等の操作が必要になる。さらに、この場合には、連動装置としてのリンク装置23を省略して、第1脚保持部材51及び第2脚保持部材52に関しては手動で位置調節を行うようにしてもよい。
また、ばね24と併せてラチェットで戻りロックし、ロック解除操作で元に戻すように構成してもよい。
なお、連動装置としてのリンク装置23を省略する場合には、移動する脚保持部材は足裏の押し当て面を有する脚保持部材(第3脚保持部材53)のみとして、他の脚保持部材は固定するか若しくは設けない構成も可能である。
【0035】
また、上記実施形態では脚載せ部5にマッサージ用のエアセルを設けているが、電動等の他のマッサージ構造の場合でも、上記のような複数の脚保持部材51〜53と支持装置6とによる伸縮構造を適用することができる。
また、上記実施形態における脚マッサージ装置は、椅子型のマッサージ機本体2(図1)のみならず、普通の椅子や、ベッド等の端部にも取り付けることができる。すなわち、身体を支持(主として腰掛けた状態での支持)する種々の器具に取り付けて使用することができる。また、脚マッサージ装置を単独で使用することも可能である。
【符号の説明】
【0036】
5 脚載せ部
6 支持装置
20 車輪
24 ばね(付勢手段/抵抗付与手段)
51 第1脚保持部材
52 第2脚保持部材
53 第3脚保持部材
53a 押し当て面
61 第1ガイドレール
62 第2ガイドレール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マッサージ機能を有し、足裏の押し当て面が設けられている脚保持部材と、
前記脚保持部材を脚の長さ方向に移動可能に支持する支持装置と、
前記押し当て面に付与される脚の力に抗する力を前記脚保持部材に付与する抵抗付与手段と
を備えたことを特徴とする脚マッサージ装置。
【請求項2】
マッサージ機能を有する複数の脚保持部材を脚の長さ方向に並べて成り、最先端の脚保持部材には足裏の押し当て面が設けられている脚載せ部と、
前記複数の脚保持部材を脚の長さ方向にそれぞれ移動可能に支持する支持装置と、
前記押し当て面に付与される脚の力に抗する力を前記最先端の脚保持部材に付与する抵抗付与手段と
を備えたことを特徴とする脚マッサージ装置。
【請求項3】
前記抵抗付与手段は、前記脚の力に抗する方向に前記最先端の脚保持部材を付勢する付勢手段である請求項2記載の脚マッサージ装置。
【請求項4】
前記最先端の脚保持部材の内側底面は、他の脚保持部材の内側底面より低い位置にある請求項2記載の脚マッサージ装置。
【請求項5】
前記支持装置又は脚保持部材の脚先側下端に車輪が取り付けられている請求項1又は2記載の脚マッサージ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−179448(P2012−179448A)
【公開日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−142560(P2012−142560)
【出願日】平成24年6月26日(2012.6.26)
【分割の表示】特願2011−157490(P2011−157490)の分割
【原出願日】平成14年6月3日(2002.6.3)
【出願人】(000112406)ファミリー株式会社 (175)
【Fターム(参考)】