説明

マッサージ機

【課題】生体の対象部位の形状にかかわらず、対象部位に稼動手段を密着させることができるマッサージ機を提供すること。
【解決手段】マスク部は、マッサージ対象部位となる頭部を予め決められた締め付け方向(横方向)に締め付けることにより頭部に固定されるようになっている。そして、マスク部は、締め付け方向(横方向)に沿って形成された複数の締め付け部材14と、締め付け方向とは異なる方向(上下方向)に沿って形成され、且つ、複数の締め付け部材を互いに連結する複数の連結部材15とから構成されている。そして、連結部材は、締め付け部材と比較して伸縮性があるように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、振動、押圧により筋肉の緊張緩和、血行促進を行うマッサージ機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、アクチュエータなどから構成される稼動部を生体のマッサージ対象部位に密着させ、当該稼動手段にてマッサージ対象部位に対して振動、押圧を加えることにより筋肉の緊張緩和、血行促進を行うマッサージ機が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−51338号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、たとえば、マッサージ対象部位が顔面などの凹凸が多く、かつ、人により個体差が多い場合、稼動手段を密着させにくかった。密着させることができない場合、稼動手段の振動や押圧力がマッサージ対象部位にうまく伝達することができず、マッサージ効果が減退する虞があった。
【0005】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、生体の対象部位の形状にかかわらず、対象部位に稼動手段を密着させることができるマッサージ機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、振動又は押圧を行う稼動手段と、前記稼動手段が固定され、固定された前記稼動手段をマッサージ対象部位に押し当てる固定手段を備え、当該稼動手段を駆動させるマッサージ機において、前記固定手段は、予め決められた締め付け方向においてマッサージ対象部位に締め付けられることによりマッサージ対象部位に前記稼動手段を押し当てるようになっており、前記固定手段は、締め付け方向に沿って形成された複数の締め付け部材と、前記締め付け方向とは異なる方向に沿って形成され、且つ、複数の締め付け部材を互いに連結する連結部材とをその構成として備え、前記連結部材は、前記締め付け部材と比較して伸縮性があることを特徴とする。
【0007】
前記マッサージ機において、前記締め付け部材は、前記連結部材によってそれぞれ離間して連結されており、前記連結部材は、複数設けられていると共に、各連結部材の間は、それぞれ離間していることが好ましい。
【0008】
前記マッサージ機において、前記締め付け部材の締め付け方向の端部に、当該端部同士を繋ぎ合わせる装着手段を備え、前記装着手段は、締め付け方向において繋ぎ合わせる連結位置を変更することができることが好ましい。
【0009】
前記マッサージ機において、前記稼動手段は、マッサージ対象部位を顔面の各部位としており、前記固定手段は、人体の頭部に装着されるようになっており、前記固定手段は、耳掛け用の装着手段を有することが好ましい。
【0010】
前記マッサージ機において、前記稼動手段は、マッサージ対象部位を顔面の各部位としており、前記固定手段は、人体の頭部に装着されるようになっており、前記固定手段は、鼻及び口を露出させる露出構造を有し、顎から頭頂部に向かう方向を締め付け方向とすることが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、生体の対象部位の形状にかかわらず、対象部位に稼動手段を密着させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】マッサージ機を示す概略正面図。
【図2】マッサージ機を示す概略側面図。
【図3】マスク部の表面の一部を拡大した拡大図。
【図4】別例のマッサージ機を示す概略正面図。
【図5】別例のマッサージ機を示す概略正面図。
【図6】(a)〜(c)は、別例のマスク部の拡大図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明をその一種である顔面用マッサージ機(以下、「マッサージ機」と示す)に具体化した一実施形態を図1〜図3に基づき説明する。
図1には、マッサージ機10の内側(顔面接触側)が略示されており、マッサージ機10には、顔面に装着されることにより、顔面を覆うマスク部11が備えられている。当該マスク部11は、顔面を覆うような形状をしており、標準的な顔面形状を想定して略半球形状に形成されている。なお、マスク部11において、目元(目のまわり)に相当する位置には、目を覆わないように(目が露出するように)目元用開放孔11aが形成されている。また、マスク部11において、鼻(鼻の周り)に相当する位置には、鼻を覆わないように(鼻が露出するように)鼻用開放孔11bが形成されている。また、マスク部11において、口元(口の周り)に相当する位置には、口を覆わないように(口が露出するように)口用開放孔11cが形成されている。
【0014】
マスク部11は、頭部に巻き付けることができるように、マスク部11の横方向(水平方向或いは左右方向)において、マスク部11の端部12が延出形成されている。そして、マスク部11の横方向における端部12には、端部12同士を繋ぎ合わせるための装着手段13が設けられている。装着手段13として、例えば、頭部の後ろにおいて連結させるための面ファスナーや鉤状のホックなどが設けられている。なお、装着手段13は、マスク部11の横方向(水平方向或いは左右方向)において、連結させる位置を調整できるようになっており、連結位置を調整することで、マスク部11の横方向の長さを調整できるようになっている。これにより、横方向においてマスク部11を締め付けて、マスク部11を顔面になるべく密着させることができるようになっている。
【0015】
また、マスク部11は、図3に示すように、横方向(締め付け方向)に沿って形成された長板状の複数の締め付け部材14と、縦方向に沿って長板状に形成され、且つ、複数の締め付け部材14を互いに連結する連結部材15とから構成されている。具体的には、マスク部11は、横方向に延びる締め付け部材14と、縦方向に延びる連結部材15とにより、格子状に(網目状に)組み合わされて構成されている。また、マスク部11を構成する締め付け部材14は、屈曲可能に構成されていると共に、図3に示すように横方向において途切れることなく1つの部材により構成されている。一方、マスク部11を構成する連結部材15は、図3に示すように、締め付け部材14の間を連結させるように、締め付け部材14の間に存在するように構成されている。つまり、締め付け部材14の間には、連結部材15が存在しており、当該連結部材15により連結されている。なお、マスク部11を構成する連結部材15は、締め付け部材14上に存在しても、していなくてもよいが、存在する場合には、締め付け部材14に接着される等、締め付け部材14上では伸縮できないようになっている。
【0016】
そして、この連結部材15は、締め付け部材14と比較して伸縮性がある素材で構成されている。このため、マスク部11を頭部に装着する前では、各締め付け部材14は、横方向以外の方向、例えば、頭部の上下方向や前後方向において互いにずらしやすくなっている。その一方、締め付け部材14は、伸縮性がなく、横方向において1つの部材で構成されているため、締め付ける際、横方向に伸びることなく横方向においてマスク部11を容易に固定することができるようになっている。また、締め付け部材14は、連結部材15と比較して伸縮性がないため、締め付けて固定した後、締め付け部材14が頭部としっかりと密着して、固定することができる。つまり、締め付けた後には、締め付け部材14の位置がずれることがなくなる。
【0017】
また、各締め付け部材14は、連結部材15により離間して連結されている。そして、連結部材15は、複数設けられていると共に、各連結部材15の間は、それぞれ離間している。従って、マスク部11には、目鼻口などを露出させるための開放孔11a〜11cとは異なった箇所で、締め付け部材14及び連結部材15が存在しない隙間が形成されることとなる。これにより、マスク部11を軽量化することができ、通気性も良くなる。従って、マスク部11の付け心地(装着感)がよくなる。
【0018】
そして、図1及び図2に示すように、マスク部11の内側(顔面接触側)には、稼動手段16が複数設けられている。稼動手段16としては、図1に示すように、目を露出するための目元用開放孔11aの直下に1対の眼下部用稼動手段16aが設けられている。この眼下部用稼動手段16aは、マスク部11が頭部に装着された場合、顔面の眼下部に密着し、眼下部をマッサージ対象部位としている。また、稼動手段16としては、眼下部用稼動手段16aの下方であって、鼻用開放孔11bの左右両隣に1対の頬骨部用稼動手段16bが設けられている。この頬骨部用稼動手段16bは、マスク部11が頭部に装着された場合、顔面の頬骨部に密着し、頬骨部をマッサージ対象部位としている。また、稼動手段16としては、目を露出するための目元用開放孔11aの直上に1対の眉用稼動手段16cが設けられている。この眉用稼動手段16cは、マスク部11が頭部に装着された場合、顔面の目の上に密着し、眉(目の上)に相当する部位をマッサージ対象部位としている。本実施形態では、マスク部11が、固定手段となる。
【0019】
これらの稼動手段16は、図3に示すように、締め付け部材14上に所定間隔を空けて固定されている。この稼動手段16には、図示しない動力装置が内蔵されている。なお、動力装置としてはアクチュエータ、圧電素子、ソレノイド、エアーバイブレータ、振動モータ、形状記憶合金、ゲルアクチュエータ、磁性体などを利用したものが挙げられる。本実施形態では、動力装置として、振動モータを利用している。この振動モータには、図1に示す制御部20がそれぞれ接続されており、振動するタイミング、振動の強さなどを制御できるようになっている。
【0020】
そして、前述したように稼動手段16が固定される締め付け部材14を互いに連結する連結部材15は、締め付け部材14と比較して伸縮性がある。このため、マスク部11を頭部に装着する前では、各締め付け部材14に固定された稼動手段16は、横方向以外の方向、例えば、上下方向や前後方向において締め付け部材14毎にずらしやすくなっている。従って、稼動手段16の位置を、締め付け部材14毎に上下方向や前後方向において調整して配置することができ、マッサージ対象部位の形状に応じて無理なく密着させることができる。
【0021】
その一方、締め付け部材14は、伸縮性がなく、横方向において1つの部材で構成されているため、締め付ける際、稼動手段16の横方向における位置がずれることなく、マッサージ対象部位に配置することができるようになっている。また、締め付け部材14は、連結部材15と比較して伸縮性がないため、締め付けて固定した後、締め付け部材14が頭部としっかりと密着して、固定することができる。つまり、締め付けた後には、稼動手段16の位置がマッサージ対象部位からずれることがなくなる。
【0022】
次に、このように構成されたマッサージ機10の作用について説明する。
マスク部11を頭部に被った状態で、マスク部11の横方向における端部12を頭部に巻き付ける。そして、締め付ける前では、各締め付け部材14に固定された稼動手段16は、横方向以外の方向、例えば、上下方向や前後方向において締め付け部材14毎にずらしやすくなっている。このため、マッサージ対象部位の形状に応じて、稼動手段16の位置を上下方向や前後方向において調整して配置することができる。
【0023】
稼動手段16の配置を調整した後、マスク部11の横方向における端部12に設けた装着手段13により横方向に締め付けて連結させ、マスク部11を頭部に装着すると、図2に示すように、各稼動手段16がマッサージ対象部位に密着して配置される。この状態において、締め付け部材14は、連結部材15と比較して伸縮性がないため、締め付け部材14が頭部としっかりと密着して、固定することができる。つまり、締め付けた後には、稼動手段16の位置がマッサージ対象部位からずれることがなくなる。
【0024】
この密着させた状態で、制御部により、各稼動手段16の動作装置を動作させることにより、稼動手段16が振動(又はマッサージ対象部位を押圧)する。このように、マッサージ対象部位に対して振動、押圧を加えることにより筋肉の緊張緩和、血行促進を行うことができる。この際、稼動手段16は、振動した場合であっても、締め付け部材14は、連結部材15と比較して伸縮性がなく、横方向において1つの部材で構成されている。このため、マッサージ対象部位に対して密着し続けることができ、効果的にマッサージ対象部位に対して振動、押圧を加えることができる。
【0025】
以上詳述したように、本実施形態は、以下の効果を有する。
(1)稼動手段16が固定される締め付け部材14を互いに連結する連結部材15は、締め付け部材14と比較して伸縮性がある。このため、マスク部11を頭部に装着する前では、各締め付け部材14に固定された稼動手段16は、横方向以外の方向、例えば、上下方向や前後方向において締め付け部材14毎にずらしやすくなっている。従って、稼動手段16の位置を、締め付け部材14毎に上下方向や前後方向において調整して配置することができ、マッサージ対象部位の形状に応じて無理なく密着させることができる。また、締め付け部材14は、連結部材15と比較して伸縮性がなく、横方向において1つの部材で構成されているため、締め付ける際、稼動手段16の横方向における位置がずれることなく、マッサージ対象部位に配置することができるようになっている。また、締め付け部材14は、連結部材15と比較して伸縮性がないため、締め付けて固定した後、締め付け部材14が頭部としっかりと密着して、固定することができる。つまり、締め付けた後には、稼動手段16を振動させた場合であっても、稼動手段16の位置がマッサージ対象部位からずれることがなくなり、効果的に振動、押圧を加えることができる。以上のように、マッサージ対象部位の表面形状がどのような場合であっても、稼動手段16をマッサージ対象部位に密着させることができ、効果的に振動、押圧を加えることができる。
【0026】
(2)締め付け部材14は、連結部材15により離間して連結されている。そして、連結部材15は、複数設けられていると共に、各連結部材15の間は、それぞれ離間している。つまり、マスク部11は、横方向に延びる締め付け部材14と、縦方向に延びる連結部材15とにより、格子状に(網目状に)組み合わされて構成されている。従って、マスク部11には、目鼻口などを露出させるための開放孔11a〜11cとは異なった箇所で、締め付け部材14及び連結部材15が存在しない隙間を形成することができる。すなわち、マスク部11を軽量化すると共に、通気性も良くして、マスク部11の付け心地(装着感)を良くすることができる。
【0027】
(3)マスク部11の横方向における端部12に、端部12同士を繋ぎ合わせると共に、マスク部11の横方向において、連結させる位置を調整できる装着手段13を設けた。これにより、端部12の連結位置を調整することで、マスク部11の横方向の長さを調整できるようになっている。そして、締め付け部材14は、伸縮性がないため、横方向においてマスク部11を効果的に締め付けて、マスク部11(の稼動手段16)を顔面になるべく密着させることができる。
【0028】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、装着手段13は、面ファスナーやフックであったが、これ以外の部材で装着するようにしても良い。例えば、図4に示すように、マスク部11の締め付け方向における端部12に環状に形成された装着手段51を取り付け、当該装着手段51を耳に掛けてマスク部11を頭部に装着するようにしても良い。なお、この場合、耳にかけられるならば、環状に構成する必要はなく、鉤状に構成しても良い。
【0029】
・上記実施形態において、マスク部11の形状及び締め付け方向を任意に変更しても良い。例えば、図5に示すように、頭部に装着したときにおけるマスク部11の下方に、鼻及び口を露出させるための切り欠き構造52(露出構造)を有しても良い。また、図5に示すように、締め付け方向を締め付け部材14毎に変更しても良い。具体的には、マスク部11が頭部に装着された際、一番下方の締め付け部材14は、顎から頭頂部に向かう方向を締め付け方向とする。そして、上方の締め付け部材14ほど、締め付け方向が水平方向となるように設定しても良い。また、マスク部11は、目よりも上方の部分を無くしても良い。
【0030】
・上記実施形態において、連結部材15は、図3に示すように、締め付け部材14の間を連結させるように、締め付け部材14の間に存在するように構成されていたが、このように構成しなくても良い。例えば、図6(a)及び図6(b)に示すように、締め付け部材14と、連結部材15を互い違いに組み合わせて、編み込むことにより、マスク部11を構成しても良い。すなわち、図6(b)に示すように、頭部に装着したとき、マスク部11の横方向において真っ直ぐに伸びる締め付け部材14に対して、連結部材15を、前後方向(マスク部11を頭部に装着したときの前後方向)に互い違いに組み合わせる。それと共に、図6(a)に示すように、横方向において隣の連結部材15とも前後方向において互い違いとなるように締め付け部材14に対して、連結部材15を組み合わせる。これにより、締め付け部材14は、連結部材15により前後に挟み込まれ、連結されることとなる。
【0031】
・上記実施形態において、各連結部材15の間は、それぞれ離間させるように構成したが、図6(c)に示すように、締め付け部材14が離間しているならば、連結部材15を離間させなくても良い。
【0032】
・上記実施形態において、締め付け部材14を連結部材15に対して上下方向にスライド可能に構成しても良い。すなわち、締め付け部材14は、連結部材15により横方向の移動だけが規制されるように互いに連結されていればよい。
【0033】
・上記実施形態において、稼動手段16は、1つの締め付け部材14に固定されていたが、複数の締め付け部材14に亘って固定されていても良い。
・上記実施形態おいて、連結部材15は、布、紐、糸、ゴム(などの弾性体)、軟質な樹脂などの伸縮性がある素材により構成しても良い。締め付け部材14は、締め付け方向に伸縮しにくければ、どのような素材でも良い。好ましくは、非伸縮性繊維、高分子フィルムなどの屈曲可能な素材や、硬化樹脂、金属などの伸縮性のない素材を締め付け方向に連結して、屈曲可能としたものが望ましい。
【0034】
・上記実施形態において、装着手段13の連結位置を調整することにより、マスク部11の横方向の長さを調整することができたが、調整できなくても良い。
・上記実施形態において、稼動手段16の数や配置は任意に変更しても良い。
【0035】
・上記実施形態において、顔面の各部位をマッサージ対象部位としたが、顔面以外の頭部や、身体の各部位をマッサージ対象部位としてもよい。
・上記実施形態において、マスク部11の形状は、顔面を覆うような形状となっていたが、稼動手段16を各マッサージ対象部位に押し当てることができるのなら、任意に変更しても良い。
【0036】
・上記実施形態において、稼動手段16の大きさ(マッサージ対象部位との接触面の面積)を、マッサージ対象部位に応じて任意に変更しても良い。
・上記実施形態において、装着手段13は、締め付け部材14毎に横方向の端部の連結位置を調整できるようにしても良い。例えば、眼下部用稼動手段16aが固定されている締め付け部材14の長さと、頬骨部用稼動手段16bが固定されている締め付け部材14の長さを、頭部の横方向(水平方向)の長さに応じて変更できるようにしても良い。これにより、締め付け部材14毎(マッサージ対象部位毎)に横方向の長さを変更することができ、マッサージ対象部位の形状に応じて適切な長さにして余分な締め付けが無くなり、かつ、より密着させることができる。
【符号の説明】
【0037】
10…マッサージ機、11…マスク部、11a…目元用開放孔、11b…鼻用開放孔、11c…口用開放孔、12…端部、13…装着手段、14…締め付け部材、15…連結部材、16…稼動手段、16a…眼下部用稼動手段、16b…頬骨用稼動手段、16c…眉用稼動手段。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
振動又は押圧を行う稼動手段と、前記稼動手段が固定され、固定された前記稼動手段をマッサージ対象部位に押し当てる固定手段を備え、当該稼動手段を駆動させるマッサージ機において、
前記固定手段は、予め決められた締め付け方向においてマッサージ対象部位に締め付けられることによりマッサージ対象部位に前記稼動手段を押し当てるようになっており、
前記固定手段は、締め付け方向に沿って形成された複数の締め付け部材と、前記締め付け方向とは異なる方向に沿って形成され、且つ、複数の締め付け部材を互いに連結する連結部材とをその構成として備え、
前記連結部材は、前記締め付け部材と比較して伸縮性があることを特徴とするマッサージ機。
【請求項2】
前記締め付け部材は、前記連結部材によってそれぞれ離間して連結されており、
前記連結部材は、複数設けられていると共に、各連結部材の間は、それぞれ離間していることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ機。
【請求項3】
前記締め付け部材の締め付け方向の端部に、当該端部同士を繋ぎ合わせる装着手段を備え、
前記装着手段は、締め付け方向において繋ぎ合わせる連結位置を変更することができることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のマッサージ機。
【請求項4】
前記稼動手段は、マッサージ対象部位を顔面の各部位としており、前記固定手段は、人体の頭部に装着されるようになっており、
前記固定手段は、耳掛け用の装着手段を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のマッサージ機。
【請求項5】
前記稼動手段は、マッサージ対象部位を顔面の各部位としており、前記固定手段は、人体の頭部に装着されるようになっており、
前記固定手段は、鼻及び口を露出させる露出構造を有し、顎から頭頂部に向かう方向を締め付け方向とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のうちいずれか一項に記載のマッサージ機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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