説明

マッサージ機

【課題】使用者の体型に柔軟に対応可能なオットマンを有するマッサージ機を提供する。
【解決手段】使用者が着座する座部1と、座部1に着座した使用者の脚部を保持するオットマン2とを具備する。オットマン2は、使用者の脚部のうち下腿部分を保持する下腿保持部Aと、使用者の脚部のうち足先部分を保持する足先保持部Bとを別体に有する。下腿保持部および足先保持部は座部に対して前後スライド自在であるとともに、下腿保持部Aおよび足先保持部Bのうちの少なくとも下腿保持部Aが独立して回転自在であり、下腿保持部の前方へのスライドと連動して該下腿保持部を回転させる回転駆動手段を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、座部とオットマンを備えた椅子型のマッサージ機に関する。
【背景技術】
【0002】
使用者に対して着座姿勢のままマッサージを施すことのできるマッサージ機として、使用者が着座する座部と、座部に着座した姿勢にある使用者の脚部を保持するオットマンとを備えたものが、従来から利用されている。
【0003】
ところで、マッサージ機に着座してマッサージを施そうとする使用者の体型は様々である。この体型に対応するため、上記オットマンは、その位置や姿勢を変更可能にすることが望ましい。そこで、オットマンを回転させる技術や、スライドさせる技術が、例えば特許文献1等に提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−167459号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、これらの技術はいずれもオットマンを一体に回転させたり、スライドさせたりするものである。したがって、使用者の体型に柔軟に対応するという意味では不十分なものであった。
【0006】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、使用者の体型に柔軟に対応可能なオットマンを有するマッサージ機を提供することを、課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、使用者が着座する座部と、座部に着座した使用者の脚部を保持するオットマンとを具備するマッサージ機において、上記オットマンは、使用者の脚部のうち下腿部分を保持する下腿保持部と、使用者の脚部のうち足先部分を保持する足先保持部とを別体に有するものであり、下腿保持部および足先保持部は座部に対して前後スライド自在であるとともに、下腿保持部および足先保持部のうちの少なくとも下腿保持部が独立して回転自在であり、下腿保持部の前方へのスライドと連動して該下腿保持部を回転させる回転駆動手段を備えていることに特徴を有している。
【0008】
別体とした下腿保持部と足先保持部の前後スライドと回転とによってオットマン全体を使用者の体格に柔軟に対応させるものであり、また、下腿保持部の回転運動を、該下腿保持部の前方へのスライド運動と連動させることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明においては、使用者が大柄な場合や小柄な場合であっても、別体とした下腿保持部と足先保持部の前後スライドと回転とによってオットマン全体を柔軟に対応させて使用者の脚部にフィットさせることができる。また、下腿保持部の回転運動を、該下腿保持部の前方へのスライド運動と連動させるために、下腿保持部のスライドと回転を速やかに実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態における一例のマッサージ機の側面図であり、(a)はオットマン収納時、(b)オットマン突出時、(c)はオットマン使用時を示している。
【図2】同上のマッサージ機のオットマン収納時の全体斜視図である。
【図3】同上のマッサージ機のオットマン突出時の要部斜視図である。
【図4】同上のマッサージ機のオットマン使用時の要部斜視図である。
【図5】同上のマッサージ機のオットマン収納時のフレーム構造を示す全体斜視図である。
【図6】同上の要部側面図である。
【図7】同上のマッサージ機のオットマン使用時のフレーム構造を示す全体側面図である。
【図8】同上の要部斜視図である。
【図9】同上のマッサージ機を前後方向中央部で切断した正面断面図である。
【図10】同上のマッサージ機に備えるロック機構を示す要部斜視図である。
【図11】同上の他例におけるロック機構の側面図である。
【図12】同上のロック機構の仮固定解除時の動作を示す側面図であり、(a)は仮固定状態、(b)は解除時、(c)は解除完了時を示している。
【図13】同上のロック機構の更に他例の側面図であり、(a)は一段目の仮固定時、(b)は二段目の仮固定時を示している。
【図14】同上のロック機構の別の例の側面図である。
【図15】同上のスライドレール先端に脚を設けた例を示しており、(a)は側面図、(b)は脚の拡大側面図である。
【図16】同上の脚が接地した状態を示す側面図である。
【図17】本発明の他の実施形態における一例のマッサージ機の要部を示し、(a)は斜視図、(b)は側面図である。
【図18】参考例のマッサージ機の要部を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
第1の発明は、使用者が着座する座部と、座部に着座した使用者の脚部を保持するオットマンとを具備するマッサージ機において、上記オットマンは、使用者の脚部のうち下腿部分を保持する下腿保持部と、使用者の脚部のうち足先部分を保持する足先保持部とを別体に有するものであり、下腿保持部および足先保持部は座部に対して前後スライド自在であるとともに、下腿保持部および足先保持部のうちの少なくとも下腿保持部が独立して回転自在であり、下腿保持部の前方へのスライドと連動して該下腿保持部を回転させる回転駆動手段を備えている。
【0012】
これによって、オットマン全体を柔軟に対応させて使用者の脚部にフィットさせることができる。また、下腿保持部の回転運動を、該下腿保持部の前方へのスライド運動と連動させるために、下腿保持部のスライドと回転を速やかに実現することができる。
【0013】
第2の発明は、上記座部に対して前後スライド自在なスライドフレームを備え、該スライドフレームに対して、上記オットマンの下腿保持部および足先保持部のうちの少なくとも下腿保持部を独立して回転自在に支持させている。
【0014】
これにより、スライドフレームによって下腿保持部と足先保持部を確実に支持させたうえで、このスライドフレームを介して、下腿保持部と足先保持部の前後スライドと独立回転をともに実現することができる。
【0015】
第3の発明は、上記スライドフレームはその前端側に脚を有しているとともに、床面から浮いている上記脚の下面は前方側が後方側よりも高くなっている傾斜面となっている。
【0016】
これにより、オットマンに過大な荷重がかかったときのスライドフレームの損傷を脚の接地によって防止することができる上に、脚が接地する床面に傷が付くのを防ぐことができる。
【0017】
第4の発明は、上記回転駆動手段として、下腿保持部と座部をつなぐ連結部材を具備するものである。
【0018】
これにより、下腿保持部と座部を連結部材でつなぐといったシンプルな構成により、下腿保持部のスライドに連動した回転運動を確実に実現することができる。
【0019】
第5の発明は、上記下腿保持部がその下腿保持面を下方に向けるまで回転したときに該下腿保持部が座部下方に収納可能となるように設けている。
【0020】
これにより、下腿保持部を、大きなスペースを要することなく円滑に且つ速やかに、座部下方に収納することができる。
【0021】
第6の発明は、上記足先保持部も独立して回転自在に設け、該足先保持部に対してその爪先側が座部に近づく方向に回転付勢力を与える回転付勢手段を備えている。
【0022】
足先保持部は爪先側が踵側よりも高い状態を保つために足先保持部を足で押してスライドさせることが容易となる。
【0023】
第7の発明は、上記第6の発明における上記足先保持部はその回転範囲が爪先側が踵側よりも高い状態を保つ範囲内に制限されている。
【0024】
これにより、足裏で押し出すだけで、足先保持部の角度を使用者の足首に好適にフィットさせることができる。
【0025】
第8の発明は、下腿保持部の使用時に上端側となる部分に、凹状の切り欠き部分を形成している。
【0026】
これにより、使用者に下腿保持部が当たって不快感を与えることを防止し、快適なマッサージを実現することができる。
【0027】
第9の発明は、上記座部に対して前後スライド自在なスライドフレームを備え、該スライドフレームに上記オットマンの下腿保持部および足先保持部を支持させているとともに、上記スライドフレームの前後スライドについて仮固定するロック機構を備えている。
【0028】
これにより、オットマンが不用意にスライドしてしまうことを防ぐことができる。
【0029】
第10の発明は、上記スライドフレームの前後スライドについて複数箇所で仮固定するロック機構を備えている。
【0030】
これにより、スライドフレーム及びオットマンを座部の下方に納めた状態、使用位置、等の複数箇所で仮固定することができるために、使い勝手が更に良好となる。
【0031】
第11の発明は、上記第9または第10の発明における上記ロック機構が、その仮固定の解除時に前方に向けてバネ付勢されたスライドフレームをいったん後方側に押し戻すものである。
【0032】
これにより、スライドフレームのスムーズなスライド動作を得やすくなると同時に、仮固定が不用意に解除されてしまうことがなくなって安全性が向上する。
【0033】
第12の発明は、上記第11の発明における上記ロック機構が、揺動レバーに設けたストッパと、該ストッパと係合するストッパ受けとからなり、上記ストッパにおけるストッパ受けと係合する係合面は、上記揺動レバーの回転中心からの距離が異なる押し戻し部を備えている。
【0034】
これにより、ストッパにおけるストッパ受けと係合する係合面の形状設定だけで、上記押し戻し動作を簡便に得ることができる。
【0035】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。図1〜図4には本発明の実施形態における一例のマッサージ機の外観を示しており、図5〜図10には、一例のマッサージ機のフレーム構造を示している。
【0036】
まず図1〜図4に示す一例のマッサージ機の基本的な構成やその挙動について説明し、次いで、図5〜図10に示す特徴部分の具体的な構造について詳述する。
【0037】
図1〜図4に示す一例のマッサージ機は椅子型(ソファー型)のもので、使用者(図示せず)が着座する座部1と、着座姿勢にある使用者が背中をもたれ掛ける背もたれ部3と、着座姿勢にある使用者が肘先部分を置くことのできる左右の肘かけ部4とを備える。また、座部1に着座した姿勢にある使用者の左右両脚部を保持するオットマン2を備える。本文中で用いる前後、左右等の各方向は、着座姿勢にある使用者からみた方向を基準とする。
【0038】
一例のマッサージ機には、着座姿勢にある使用者にマッサージを施すための施療手段が備えてある。上記施療手段は図示していないが、例えば背もたれ部3に配置した施療子等を駆動させて使用者の肩、背、腰等にマッサージを施す構造のものや、座部1に配置したエアバッグ等を駆動させて使用者の臀部にマッサージを施す構造のものや、オットマン2に配置したエアバッグ等を駆動させて使用者の脚部にマッサージを施す構造のものが、好適に用いられる。勿論、他の構造の施療手段を備えてもよい。
【0039】
本発明において上記オットマン2は、使用者の脚部のうち、下腿部分を保持するための下腿保持面5を有する下腿保持部Aと、足先部分を保持するための足先保持面6を有する足先保持部Bとを、別体に設けたものである。ここでの「下腿部分」は膝から足首までの部分を意味し、「足先部分」は足首から先の部分を意味する。
【0040】
図4に示すように、下腿保持部Aは、下腿部分の裏側(ふくらはぎ)が当たる下腿保持面5を左右に一対設けたものである。下腿保持部Aにおいて左右の下腿保持面5に挟まれる部分からは隔壁7を立設し、左右の下腿保持面5の外方の端部からはそれぞれ外壁8を立設している。
【0041】
隔壁7と外壁8はともに下腿保持面5の向く方向に立設している。したがって、隔壁7と外壁8とに挟まれる下腿保持面5は、下腿保持部Aに設けた左右一対の凹溝の底面のような形状となっている。言い換えると、下腿保持部Aは全体として、下腿保持面5を有する基板部分から隔壁7と外壁8をE字状に立設した外形となっている。
【0042】
また、下腿保持部Aにおいて、図4に示すように使用時に上端側となる部分には、左右一対の切り欠き部分10を凹状に形成してある。切り欠き部分10は、左右の下腿保持面5の上端側を切り欠くように設けている。切り欠き部分10を設けたことで、隔壁7や外壁8に比べて下腿保持面5の上端の位置を低くしている。
【0043】
足先保持部Bは、左右両側の足先部分の足裏が当たるように足先保持面6を設け、該足先保持面6の左右両端側から外壁9を立設したものである。外壁9は足先保持面6が向く方向に立設しており、足先保持部B全体としては、下腿保持面5を有する基板部分から外壁9をコ字状に立設した外形となっている。
【0044】
上記構成の下腿保持部Aと足先保持部Bから成るオットマン2は、下腿保持部Aの一部(使用時に上端側となる部分)が、足先保持部Bの左右の外壁9間に収まり、コンパクト化された状態(以下「収納状態」という。)で、座部1の下方空間内に収納される。
【0045】
図1(a)や図2には、オットマン2を収納状態で座部1下方に隠した様子を示しており、図1(b)や図3には、上記収納状態のままオットマン2を前方に所定距離dだけ押し出した様子を示している。
【0046】
図3等に示すように、上記収納状態において、下腿保持部Aはその下腿保持面5を下方に向けた姿勢(以下「下向き姿勢」という)で位置し、足先保持部Bはその足先保持面6を後方に向けた姿勢(以下「後ろ向き姿勢」という)で位置する。
【0047】
そして、この下向き姿勢にある下腿保持部Aの前端部分(使用時に上端側となる部分)を、足先保持部Bの左右の外壁9間に収めることで、全体をコンパクト化している。
【0048】
上記収納状態において、下腿保持部Aの切り欠き部分10は該下腿保持部Aの前端部分に位置し、足先保持部Bの両外壁9間に下腿保持部Aの切り欠き部分10が位置する配置となる。
【0049】
したがって、上記収納状態のままオットマン2を前方に所定距離dだけ押し出すと、図3に示すように切り欠き部分10が外部に露出することとなる。
【0050】
そして、図3に示す状態からオットマン2全体を更に前方へと押し出すと、足先保持部Bはそのまま前方にスライド移動するのに対して、下腿保持部Aは、先端部分を上方に持ち上げるように回転し始める(図1(c)中の矢印a参照)。
【0051】
下腿保持部Aは、その下腿保持面5が前斜め上方に向く姿勢(以下「最大回転姿勢」という)となるまで、足先保持部Bとは独立して回転可能である。下腿保持部Aは、最大回転姿勢となった時点で、図1(c)や図4に示すように、その上端部を座部1上面に対して最も近接させる。
【0052】
この最大回転姿勢もしくは該最大回転姿勢の近傍に下腿保持部Aがあるときに、使用者の左右の下腿部分を下腿保持部Aの溝部内に嵌め込み、更に左右の足先部分を足先保持部B上に乗せることで、オットマン2を使用する。
【0053】
なお、本例のオットマン2においては下腿保持部Aに限らず、足先保持部Bについても独立に回転可能である。足先保持部Bは、その爪先側を前方に倒すように回転させることができ(図1(c)の矢印b参照)、足先保持面6を後方に向けた後ろ向き姿勢と、足先保持面6を上方に向けた姿勢(以下「上向き姿勢」という)との間で回転自在になっている。
【0054】
なお、足先保持部Bに対しては、該足先保持部Bの爪先側が座部1に近づく方向に回転付勢力を与えてあるので、外力を付与しない場合には足先保持部Bは後ろ向き姿勢に維持される。
【0055】
オットマン2を収納させる場合には、オットマン2を座部1下方から引き出す際とは逆の手順による。
【0056】
すなわち、図1(c)や図4に示す使用状態から下腿保持部Aおよび足先保持部Bを後方にスライドさせていくと、最大回転姿勢あるいは該最大回転姿勢の近傍にあった下腿保持部Aが先端部分を前方に倒すように回転し始める。
【0057】
下腿保持部Aが下向き姿勢にまで回転すると、この時点で、下腿保持部Aは図1(b)や図3に示すように足先保持部Bと一部嵌合した収納状態に至り、この収納状態のまま後方にスライドすることで、座部1の下方に収納される。
【0058】
以上、オットマン2を形成する下腿保持部Aおよび足先保持部Bの基本的な形状および挙動について述べた。
【0059】
以下においては、上記挙動を行うように下腿保持部Aおよび足先保持部Bを支持する収納支持機構27について、図5〜図10に基づいて更に詳述する。
【0060】
図5、図7にはマッサージ機全体のフレーム構造を示している。図5に示す状態は、オットマン2を収納状態で座部1下方に収納させた状態であり、図7に示す状態は、オットマン2を最も前方にスライドさせて下腿保持部Aを最大回転姿勢にまで回転させた状態である。
【0061】
図示のように、座部1を成す座フレーム11は、その前後左右から下方に向けて延設された支持脚12を有している。また、上記座フレーム11に対して、背もたれ部3を成す背もたれフレーム13を連結させて設けている。
【0062】
そして、下腿保持部Aおよび足先保持部Bを支持する収納支持機構27として、オットマン2全体を支持するスライドフレーム14を支持脚12に対して前後スライド自在に連結させている。該スライドフレーム14に対して下腿保持部Aおよび足先保持部Bを左右軸中心に回転自在に連結させている。
【0063】
したがって、下腿保持部Aおよび足先保持部Bは共に座部1に対して前後スライド自在であり、且つ、互いに独立して回転自在である。更に、上記収納支持機構27は、下腿保持部Aおよび足先保持部Bの前方へのスライドと連動して下腿保持部Aを回転させる後述の回転駆動手段22を備えている。
【0064】
スライドフレーム14を座部1に対してスライド自在に連結させる機構は、図9に示すようなレール部材15とコロ部材16とから成る。レール部材15は左右で一対を成すように支持脚12に固定したものであり、コロ部材16はスライドフレーム14の左右両側に二つずつ設けたものである。各コロ部材16は、対応するレール部材15内に転動自在に配置される。
【0065】
下腿保持部Aを成す下腿保持フレーム17は、スライドフレーム14の前側部分から上方に延設した左右一対の支持柱18に対して、回転軸19を中心として回動自在に連結される。
【0066】
この下腿保持部A用の回転軸19は、左右方向を軸方向とするように支持柱18の上端部に設けたものである。また、足先保持部Bを成す足先保持フレーム26は、スライドフレーム14の前端部分から前方に延設した左右一対の支持柱20に対して、回転軸21を中心として回動自在に連結される。
【0067】
この足先保持部B用の回転軸21は、左右方向を軸方向とするように支持柱20の前端部に設けたものである。なお、下腿保持部A用の支持柱18と足先保持部B用の支持柱20とでは、足先保持部B用の支持柱20の方が前方に位置するように設けている。
【0068】
そのため、下腿保持部A用の回転軸19に対して、足先保持部B用の回転軸21が前斜め下方に位置するようになっている。
【0069】
下腿保持部Aは、特に外力が作用しない場合には下向き姿勢を維持するようにその全体の重心の位置を設置している。この下腿保持部Aを下向き姿勢から回転させるための回転駆動手段22は、座フレーム11と下腿保持フレーム17とをつなぐように配置した連結部材23である。連結部材23は、可撓性を有する紐状の部材から成る。
【0070】
下腿保持フレーム17に対して連結部材23の一端側が固定される箇所は、下腿保持部Aが下向き姿勢にあるときの下腿保持フレーム17において、回転軸19よりも前側となる箇所である(図6参照)。
【0071】
また、連結部材23の一端側が下腿保持フレーム17に固定される箇所は、連結部材23の他端側が座フレーム11に固定される箇所と比較して前斜め下方に位置するように設けている。
【0072】
オットマン2が座部1下方に収納されるときには、連結部材23は撓んだ状態にあり、オットマン2全体が所定距離dだけ突出するようにスライドフレーム14を前方に押し出した時点で、連結部材23は前後方向に張った状態になる。
【0073】
ここで更にスライドフレーム14を押し出すと、連結部材23に働く張力が下腿保持フレーム17(即ち下腿保持部A全体)を回転させるように働く。そして、スライドフレーム14を最も前方にまで押し出した時点で、下腿保持部Aは最大回転姿勢に至る(図7、図8参照)。
【0074】
足先保持部Bには、該足先保持部Bに対して回転付勢力を与える回転付勢手段24として、回転軸21にねじりコイルバネ25を配置している。このねじりコイルバネ25は、足先保持フレーム26(即ち足先保持部B全体)に対して、その爪先側を座部1に近ける方向に回転付勢力を与えるものである。
【0075】
したがって、足先保持部Bが有する足先保持面6を足裏で押し出すと、該足先保持部Bは爪先側を前方に倒すように回転し、足裏を引き戻せば、これに伴って足先保持部Bは爪先側を起こすように復帰する。
【0076】
更に、一例のマッサージ機は、座部1下方の収納位置に上記オットマン2を仮固定するためのロック機構30と、該ロック機構30による仮固定を解除する解除機構31と、上記オットマン2を収納位置から所定距離dだけ前方に押し出すための付勢手段32とを備えている。
【0077】
ロック機構30は、図10に示すように、座フレーム11と連結するレール部材15側に設けてあるストッパ33と、オットマン2と連結するスライドフレーム14側に固定してあるストッパ受け34とから成る。
【0078】
ストッパ33は、揺動アーム35を介してレール部材15に取り付けられており、揺動アーム35の揺動によって、ストッパ受け34に当たる下方位置と、ストッパ受け34には当たらない上方位置との間で、切替自在になっている。なお、揺動アーム35は、ストッパ33を下方位置に保持するようにねじりコイルバネによってバネ付勢されている。
【0079】
解除機構31は、上記揺動アーム35と、座フレーム11に設置されるレバー36と、レバー36および揺動アーム35をつなぐ線材37とから成る。レバー36の操作部38を上方に引っ張り上げると、線材37を介して揺動アーム35が所定方向に揺動し、ストッパ33をストッパ受け34とは当たらない上方位置に移動させる。
【0080】
付勢手段32は、レール部材15とスライドフレーム14との間に介在する引っ張りコイルバネ39から成る。引っ張りコイルバネ39は、スライドフレーム14が座部1下方の収納位置にあるときには該スライドフレーム14に前方への付勢力を与える。
【0081】
スライドフレーム14が上記所定距離dだけ前方に移動したときに、引っ張りコイルバネ39の与える付勢力は、スライドフレーム14の前進に対して大きな影響を与えない程度となる。
【0082】
オットマン2が収納位置にあるときには、ストッパ33をストッパ受け34に係合させることで引っ張りコイルバネ39の付勢によるスライドフレーム14の移動を禁止させている。
【0083】
オットマン2を使用するときには、レバー36を操作してストッパ33を持ち上げ、ストッパ受け34との係合を解除させる。この解除により、引っ張りコイルバネ39の付勢によってオットマン2全体が所定距離dだけ前方に突出する。
【0084】
上記構成から成る本例のマッサージ機によれば、以下に述べるようにしてオットマン2をセットして使用し、使用後は手軽に且つコンパクトに収納させておくことができる。
【0085】
まず、使用者は使用に際し、オットマン2を収納させた状態のマッサージ機の座部1上に着座する。座部1の側方からは、レバー36の操作部38と連結した引張り部材40(図2等参照)を露出させており、この引張り部材40を上方に引っ張ることでストッパ33による仮固定を解除し、引っ張りコイルバネ39の付勢力によってオットマン2全体を所定距離dだけ前方に押し出させる。
【0086】
このとき、下腿保持部Aの先端部分に設けてある切り欠き部分10が図3に示すように露出する。使用者は左右両側の切り欠き部分10を通じて足先部分を上方から挿入し、挿入した足先部分の足裏を、足先保持部Bの足先保持面6に押し当てる。このとき、足先保持部Bは足で押されることで前方に回転し(図1(c)の矢印b参照)、使用者の足首の角度にフィットするように変位する。
【0087】
ここで、使用者がそのまま足裏を前方に押し出すと、スライドフレーム14を介して下腿保持部Aと足先保持部Bは共に前進する。下腿保持部Aについては、途中から連結部材23によって先端側が座部1側に引っ張られることで回転駆動力を付与され、先端部分を上方に持ち上げるように回転してセットされる(図1(c)中の矢印a参照)。
【0088】
下腿保持部Aは、座部1の前端部分を迂回するように下方から回転してセットされるので、使用者の脚部に当たることなく、また大きなスペースを要することもなく、使用状態まで円滑にセットされる。
【0089】
下腿保持部Aに設けてある凹状の切り欠き部分10は、使用時には下腿保持部Aの上端側に位置することとなる。この切り欠き部分10によって、使用者のふくらはぎ部分が下腿保持部Aに当たって不快感を与えることも防止される。
【0090】
そして、使用者は図4のようにオットマン2の下腿保持部Aをセットし、足先保持部Bを図4に示す状態から更に自身の足裏にフィットする角度まで回転させた状態で、例えば下腿保持部Aや足先保持部Bに配置したエアバッグ等の適宜の施療手段によって、脚部にマッサージを施すことができる。
【0091】
このとき、使用者の体型に合わせて下腿保持部Aや足先保持部Bの姿勢や位置は容易に変更できるので、使用者がどのような体型であっても良好なマッサージが提供される。
【0092】
例えば、使用者が小柄である場合には、足先保持部Bは最も前方にまでは押し出されることがなく、更に、足先保持部Bの押し出しに連動して回転する下腿保持部Aについても、最大回転姿勢までは回転されることがない。
【0093】
つまり、足先保持部Bの足先保持面6は座部1に比較的近く、下腿保持部Aの下腿保持面5は大きく後方に傾倒することのない角度に保持される。したがって、小柄な使用者に対しても良好にフィットする。
【0094】
一方、使用者が大柄である場合には、足先保持部Bを最も前方にまで押し出すことで、下腿保持部Aについても最大回転姿勢まで回転させることができる。
【0095】
つまり、足先保持部Bの足先保持面6は座部1から離れて位置させることができ、下腿保持部Aの下腿保持面5は最も大きく後方に傾倒した角度に保持できる。したがって、大柄な使用者に対しても良好にフィットする。
【0096】
オットマン2の使用を終えて収納しようとする場合にも、使用者は脚部のみの操作で、容易に座部1下方に収納させることができる。
【0097】
具体的には、まず使用者が足先保持部Bの足先保持面6から足裏を離し、足先保持部Bを後ろ向き姿勢に復帰させる。ここで、後ろ向き姿勢にある足先保持部Bの前面(即ち、足先保持面6と反対側に形成される平坦面)に対して使用者が自らの脚部の踵側を押し当て、そのまま後方へと足先保持部Bを押し込む。
【0098】
すると、スライドフレーム14と下腿保持部Aは共に後方に押し込まれてゆく。このとき、連結部材23による強制的な回転が解除されることで、下腿保持部Aは自重により回転して下向き姿勢に復帰し、オットマン2全体が図2に示すような収納状態に戻る。
【0099】
ここから更に、引っ張りコイルバネ39の付勢力に抗しながら踵部分で足先保持部Bを後方に押し込むと、ストッパ33がスライドフレーム14側に設けたストッパ受け34に一旦乗り上げた後に該ストッパ受け34と係合し、座部1下方の収納位置にてオットマン2全体を仮固定させる。
【0100】
座部1下方で仮固定されたオットマン2は、下腿保持部Aの前方に蓋をするように足先保持部Bが位置し、この足先保持部Bの平坦な前面部分のみが前方から視認可能となる。したがって、マッサージ機全体のデザイン性が良好に保持される。
【0101】
図11及び図12に上記ストッパ33とストッパ受け34の他例を示す。ストッパ33のストッパ受け34との係合面は、ストッパ33を先端に備える揺動アーム35の回転軸350からの距離が上端側と下端側とで異なっており、図11に示すように上端側の距離Raよりも下端側の距離Rbの方を長くしてある。
【0102】
また、ストッパ受け34におけるストッパ33との係合面は、上部側でストッパ33に当接するようにしている。
【0103】
このために図11に示すストッパ33とストッパ受け34との係合状態から揺動レバー35を回動させてストッパ33を引き上げることで上記係合を解除する時、図12(b)に示すようにストッパ33は上記の距離Ra,Rbの差(Rb−Ra)だけストッパ受け34をいったん後方側に押し戻す。
【0104】
この動きは、スライドフレーム14とこのスライドフレーム14を前後にスライド自在に支持するレール部材15との間に「こじれ」が発生していても、これを解消して引っ張りコイルばね39の付勢力によるスライドフレーム14及びオットマン2の前方への移動をスムーズに行わせる。
【0105】
また、引っ張りコイルバネ39に抗してスライドフレーム14を後退させないことにはストッパ33とストッパ受け34との係合が外れないことになる。このために、ロック機構30の信頼性が高くなり、持ち運ぶ際にオットマン2が不用意に飛び出してしまうような事態を招くこともなくなる。
【0106】
なお、本例における上記引っ張りコイルばね39の後端とスライドフレーム14の後端との連結位置を、引っ張りコイルばね39の前端とレール部材15との連結位置よりも下方側に下げている。これも、スライドフレーム14のスムーズな前後スライド動作を確保するためである。
【0107】
なお、ストッパ33とストッパ受け34とによるスライドフレーム14及びオットマン2の前後スライドについての仮固定は、前後スライド方向において複数箇所で行うことができるようにしてもよい。
【0108】
例えば、図13に示すように複数のストッパ受け34をスライドフレーム14上に前後方向において間隔をおいて設けたり、図14に示すように、ストッパ33との係合面が階段状に複数箇所設けられているストッパ34受けを用いるのである。
【0109】
前者の場合、解除操作の時間に応じて、オットマン2のスライド量を調整することができ、後者の場合、解除操作量に応じてオットマン2のスライド量を調整することができる。
【0110】
このようにすることにより、引っ張りコイルバネ39による付勢でオットマン2が出てくる勢いを抑えたり、オットマン2を後方へ押し戻して座部1の下方に位置させるにあたって、引っ張りコイルバネ39の付勢に抗して押し戻す動作を一気にやらなくてもすむ。しかもオットマン2を押し出して使用する時のオットマン2の前後位置のふらつきを抑えたりすることができる。
【0111】
上記の例ではストッパ33を備えた揺動レバー35をレール部材15側に、ストッパ受け34をスライドフレーム14側に設けているが、ストッパ33をスライドフレーム14側に、ストッパ受け34をレール部材15側に設けてもよい。
【0112】
ところで、オットマン2が設けられたスライドフレーム14の前端部は、オットマン2の使用時にはレール部材15の前端よりも前方に大きく突出することになる。この状態で例えば足先保持部B上に子供が乗ったりすれば、スライドフレーム14先端に大きな負荷がかかることになる。
【0113】
この点については、図15に示すように、スライドフレーム14の前端から下方に向けて脚140を設けておくことが好ましい。
【0114】
床面との間隔が僅少である上記脚140は、オットマン2の前後スライド動作に際しては床面に脚140が接しないために、上記前後スライド動作の妨げになることはない。
【0115】
しかもオットマン2に大きな荷重がかかった時、図16に示すように床面に接して上記荷重を床面に逃がすために、スライドフレーム14が破損することを防ぐとともに、上記前後スライド動作が不調になってしまうことを防ぐ。
【0116】
この時、上記脚140の下面は、前端側が後端側よりも少しだけ高くなる傾斜βを有するものとなっているために、オットマン2に荷重がかかって前方側の支持脚12を中心に椅子全体が回動するようにして脚140の下面が床面に接する時、脚140の下面が面で床面に接する。
【0117】
つまり、脚140と床面との接触面積が広い状態となっていることから、床面が脚140で傷つくことを防止することができる。
【0118】
図13〜図16に示した各例では、オットマン2における足先保持部Bの回転角度の規制を最初に示した例のものよりも大きくして、爪先側が踵側よりも上方に位置する図示の角度(図15中のα)よりも爪先側が下方に下がることがないようにしている。
【0119】
これは足先保持部Bに足裏を載せた状態で足先保持部Bを前方側へと足先で押し出す際に、足からの力が足先保持部Bに加わりやすいようにしているためである。
【0120】
次に、本発明の他の実施形態における一例のマッサージ機について、図17に基づいて説明する。なお、基本的な構成は上記した構成と同様であるから、相違する特徴的な構成についてのみ以下に詳述する。
【0121】
このマッサージ機は、オットマン2を成す下腿保持部Aおよび足先保持部Bのうち、下腿保持部A側のみが独立して回転自在である点において、先の例とは相違している。
【0122】
図11に示すように、足先保持部Bは、足先保持面6側が上方を向くように形成した足先保持板50と、該足先保持板50の前端部から上方に延設した前板51とから成る側面視L字状のものである。
【0123】
足先保持板50の後部には支持柱18を立設しており、該支持柱18を介して下腿保持部Aを回転自在に支持している。足先保持板50の後端部は、スライドフレーム14に対して回動不能に固定している。
【0124】
オットマン2の使用を終えて収納しようとする場合には、使用者は足先保持板50の足先保持面6から足裏を離したうえで、前板51の前面に踵を押し当て、そのまま後方へと足先保持部Bを押し込んでゆけばよい。
【0125】
オットマン2を収納させたときには、足先保持部Bの前板51が、下向き姿勢にある下腿保持部Aの前方を覆って隠すように機能する。
【0126】
上記構成から成る他例のマッサージ機においても、オットマン2を容易にセットして使用し、使用後は手軽に且つコンパクトに収納させておくことができ、デザイン性についても優れたものとなる。
【0127】
図18は参考例を示している。なお、基本的な構成は上記した各例と同様であるから、相違する特徴的な構成についてのみ以下に詳述する。オットマン2を成す下腿保持部Aおよび足先保持部Bのうち、足先保持部B側のみが独立して回転自在である点において、先の例と相違している。
【0128】
図に示すように、足先保持部Bは、足先保持面6を有する足先保持板60と、該足先保持板60の先端部から直交方向に延設した足乗せ板61とから成る側面視L字状のものである。
【0129】
足先保持板60はその足先保持面6を後方に向けた図示の後ろ向き姿勢と、足先保持面6を上方に向けた上向き姿勢との間で回転自在になっており、足先保持板60の爪先側が座部1に近づく方向に回転付勢力を与えてある。
【0130】
そのため、外力を付与しない場合には足先保持板60は後ろ向き姿勢に維持される。この後ろ向き姿勢のとき、足先保持部Bの足載せ板61が下腿保持部Aの上方を覆い、上向き姿勢のときに、足先保持部Bの足載せ板61が下腿保持部Aの前方を覆うように位置する。
【0131】
したがって、通常は下腿保持部Aの上方を覆う足載せ板61を足載せ台として利用し、オットマン2として利用したい場合には足先保持部Bを前方に回転させればよい。足先保持部Bが前方に回転すると、足先保持面6が上方を向いた姿勢で露出し、足載せ板61で隠れていた下腿保持部Aが出現する。
【0132】
下腿保持部Aは、スライドフレーム14に対して回動不能に固定している。したがって、この参考例においては、連結部材23から成る回転駆動手段22も備えていない。
【0133】
なお、上記した各例のマッサージ機において、スライドフレーム14の前後スライドや、下腿保持部Aや足先保持部Bの回転を電動で行う構造としてもよい。その他の構成についても、本発明の主旨を逸脱しない範囲内であれば適宜に設計変更可能である。
【符号の説明】
【0134】
1 座部
2 オットマン
5 下腿保持面
6 足先保持面
10 切り欠き部分
22 回転駆動手段
23 連結部材
24 回転付勢手段
A 下腿保持部
B 足先保持部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者が着座する座部と、座部に着座した使用者の脚部を保持するオットマンとを具備するマッサージ機において、上記オットマンは、使用者の脚部のうち下腿部分を保持する下腿保持部と、使用者の脚部のうち足先部分を保持する足先保持部とを別体に有するものであり、下腿保持部および足先保持部は座部に対して前後スライド自在であるとともに、下腿保持部および足先保持部のうちの少なくとも下腿保持部が独立して回転自在であり、下腿保持部の前方へのスライドと連動して該下腿保持部を回転させる回転駆動手段を備えていることを特徴とするマッサージ機。
【請求項2】
上記座部に対して前後スライド自在なスライドフレームを備え、該スライドフレームに対して、上記オットマンの下腿保持部および足先保持部のうちの少なくとも下腿保持部を独立して回転自在に支持させたことを特徴とする請求項1に記載のマッサージ機。
【請求項3】
上記スライドフレームはその前端側に脚を有しているとともに、床面から浮いている上記脚の下面は前方側が後方側よりも高くなっている傾斜面となっていることを特徴とする請求項2に記載のマッサージ機。
【請求項4】
上記回転駆動手段として、下腿保持部と座部をつなぐ連結部材を具備することを特徴とする請求項1に記載のマッサージ機。
【請求項5】
上記下腿保持部がその下腿保持面を下方に向けるまで回転したときに該下腿保持部が座部下方に収納可能となるように設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のマッサージ機。
【請求項6】
上記足先保持部も独立して回転自在に設け、該足先保持部に対してその爪先側が座部に近づく方向に回転付勢力を与える回転付勢手段を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のマッサージ機。
【請求項7】
上記足先保持部はその回転範囲が爪先側が踵側よりも高い状態を保つ範囲内に制限されていることを特徴とする請求項6記載のマッサージ機。
【請求項8】
下腿保持部の使用時に上端側となる部分に、凹状の切り欠き部分を形成してあることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のマッサージ機。
【請求項9】
上記座部に対して前後スライド自在なスライドフレームを備え、該スライドフレームに上記オットマンの下腿保持部および足先保持部を支持させているとともに、上記スライドフレームの前後スライドについて仮固定するロック機構を備えていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のマッサージ機。
【請求項10】
上記スライドフレームの前後スライドについて複数箇所で仮固定するロック機構を備えていることを特徴とする請求項9記載のマッサージ機。
【請求項11】
上記ロック機構はその仮固定の解除時に前方に向けてバネ付勢されたスライドフレームをいったん後方側に押し戻すものであることを特徴とする請求項9または請求項10に記載のマッサージ機。
【請求項12】
上記ロック機構は、揺動レバーに設けたストッパと、該ストッパと係合するストッパ受けとからなり、上記ストッパにおけるストッパ受けと係合する係合面は、上記揺動レバーの回転中心からの距離が異なる押し戻し部を備えていることを特徴とする請求項11に記載のマッサージ機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2013−46838(P2013−46838A)
【公開日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−264295(P2012−264295)
【出願日】平成24年12月3日(2012.12.3)
【分割の表示】特願2009−46980(P2009−46980)の分割
【原出願日】平成21年2月27日(2009.2.27)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】