説明

マッサージ装置

【課題】手軽に、効果的に、且つ確実に、液状の薬剤等を用いて洗髪及び頭皮のマッサージを行うことができるマッサージ装置を提供すること。
【解決手段】ケース2Aと枠体8と往復駆動手段12とを有して構成される駆動部としてのマッサージ装置本体2と、可撓な材質から成る基板4に複数の突起5,6,7を突出して構成した施療部3とを有し、前記枠体8に前記基板4が着脱自在に保持され、この基板4の周囲が前記マッサージ装置本体2に対して位置関係が固定された状態で、このマッサージ装置本体2により前記基板4をその面と交差する方向に撓ませて前記突起5,6,7を繰り返し起倒させることで、頭皮Sをマッサージするマッサージ装置1において、前記基板4に設けられた出口開口26に液体Lの供給手段27を接続したことで、液体Lを頭皮Sに供給しながら頭皮Sのマッサージ等を効果的に且つ手軽に行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、頭皮等のマッサージや揉み出し洗い等に使用するマッサージ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のマッサージ装置としては、例えば、モータを内蔵したケーシングに弾性部材を介して振動ヘッドを取り付け、この振動ヘッド内に前記モータのモータ軸を突設させ、このモータ軸に振動子を偏心させた状態で取り付け、更に、前記振動ヘッドの一側面に柔軟物質から成るブラシを取り付けたマッサージ兼電動洗髪ブラシが知られている(例えば、特許文献1参照。)。このマッサージ兼電動洗髪ブラシにおいては、前記ブラシは円盤状に形成された基板としてのブラシ本体部と、該ブラシ本体部の一側面に多数突設された突起としての針状体片とから成る。そして、このマッサージ兼電動洗髪ブラシを使用する場合、使用者は、まずケーシングを把持して前記ブラシを頭部に押し当て、前記モータを作動させることで、前記振動ヘッドに内蔵されている振動子の偏心回転によって生じる振動が、前記振動ヘッド及びブラシを介して頭皮に伝達される。そして、前記ブラシは柔軟物質から構成されているので、頭皮を傷付けることなく毛穴の脂垢を取り除き、同時にマッサージを行うというものである。
【特許文献1】特開2001−258974号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、このようなマッサージ装置は、頭皮のマッサージ等を行うとき、前記振動ヘッドに内蔵されている振動子の偏心回転によって生じる振動が、前記振動ヘッド及び柔軟物質から構成されている前記ブラシを介して頭皮に伝達されるというものであるが、前記ブラシは頭皮に対して単純に振動しているだけなので、頭皮のマッサージを十分に行うことができないばかりでなく、頭皮の汚れも十分落とすことができないという問題があった。
【0004】
このような問題を解決するものとして、本出願人はマッサージ装置を提案している(特願2006−53738)。これは、駆動部と、この駆動部によって動作する施療部とを有し、前記駆動部に、ケースと、前記施療部の基板の周縁を前記駆動部に対する位置関係が固定された状態で着脱自在に保持する枠体を設けると共に、前記基板の面と交差する方向にこの基板を撓ませる往復駆動手段を設け、前記施療部が、可撓性を有する材質から成る前記基板と、この基板に突出して設けられた複数の突起とで構成され、マッサージの際に、前記往復駆動手段によって前記施療部の基板を撓ませることで、この基板の撓みに伴って、この基板に設けられた複数の前記突起を繰り返し倒したり起こしたりさせることで相互に開閉させ、この相互に開閉する突起によって、揉んだり擦ったり叩いたりするように、頭皮を複雑にマッサージすることができるものである。そして特に、前記突起の形状を、幅狭な先端側と幅広の基端側を有すると共に湾曲凸状の対向面を有するように形成することで、指先で行うようなマッサージ等を行うことができるというものである。
【0005】
しかしながら、洗髪を行う場合、髪や頭皮を洗浄するために、髪や頭皮に洗髪用シャンプーを塗った後、前記マッサージ装置を把持して前記施療部を頭皮に押し当てる必要があったので、前記マッサージ装置を使用するのに若干の手間が必要であった。また、髪に塗った洗髪用シャンプーが付いたままの滑りやすい手で前記マッサージ装置を持つと、このマッサージ装置を落として破損させてしまったり、最悪の場合使用者が怪我をしてしまったりする虞があった。一方、頭皮のマッサージを行う場合には、育毛剤等の液状の薬剤が使用されることがあるが、洗髪を行う場合と同様に、頭皮に液状の薬剤を塗った後、前記マッサージ装置を把持して前記施療部を頭皮に押し当てる必要があったので、前記マッサージ装置を使用するのに若干の手間が必要であった。また、頭皮に塗った液状の薬剤が付いたままの滑りやすい手で前記マッサージ装置を持つと、このマッサージ装置を落として破損させてしまったり、最悪の場合使用者が怪我をしてしまったりする虞があった。
【0006】
本発明は以上の問題点を解決し、手軽に、効果的に、且つ確実に洗髪及び頭皮のマッサージを行うことができるマッサージ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、駆動部と、この駆動部によって動作する施療部とを有し、前記駆動部が、ケースと、前記施療部の基板の周縁を前記駆動部に対する位置関係が固定された状態で着脱自在に保持する枠体と、前記基板の面と交差する方向にこの基板を撓ませる往復駆動手段とを有して構成され、前記施療部が、その周縁の前記駆動部に対する位置関係が固定された状態で前記枠体に保持されると共に可撓性を有する材質から成る前記基板と、この基板に突出して設けられた複数の突起とを有して構成されるマッサージ装置において、前記施療部の基板又は突起に出口開口を設けると共に、この出口開口に液体の供給手段を接続したことを特徴とするマッサージ装置である。
【0008】
また、請求項2の発明は、前記供給手段を前記ケースに内蔵することを特徴とする請求項1記載のマッサージ装置である。
【0009】
また、請求項3の発明は、前記供給手段の少なくとも一部を前記ケースの外側に別体に設けることを特徴とする請求項1記載のマッサージ装置である。
【0010】
また、請求項4の発明は、前記駆動部に設けられた往復駆動手段を構成する駆動源によりポンプを駆動することを特徴とする請求項2記載のマッサージ装置である。
【0011】
更に、請求項5の発明は、前記基板又は前記突起に入口開口を設けると共に、この入口開口に前記液体の回収手段を接続したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のマッサージ装置である。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の発明によれば、前記供給手段によってシャンプーや育毛剤等の液体が前記施療部の出口開口から頭皮等に供給される。従って、使用者が前記液体を髪や頭皮に塗りつけてから前記マッサージ装置を使用する必要がなく、手軽に前記液体を髪や頭皮に供給して洗髪やマッサージを行うことができる。また、この際、前記駆動部を把持する手に前記液体が付着しないので、マッサージ装置を滑らせて落とす虞を減ずることができる。
【0013】
請求項2の発明によれば、前記供給手段をケースに内蔵することで、マッサージ装置に供給手段等全てのものをコンパクトに納めることができる。
【0014】
請求項3の発明によれば、前記供給手段を前記ケースの外側に別体に設けることで、マッサージ装置の駆動部の大型化を極力抑えつつ、前記供給手段の能力を任意に設定することができる。
【0015】
請求項4の発明によれば、前記施療部と前記ポンプとを同じ駆動源によって駆動することで装置の小型化を図ることができる。
【0016】
請求項5の発明によれば、頭皮に供給された液体を前記入口開口から回収手段によって回収することで、多すぎる液体が顔等に流れ落ちるのを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。
【実施例1】
【0018】
図1〜図5は実施例1を示している。なお、本例においては、図1の姿勢を基準として上下を規定する。1は本発明のマッサージ装置である。このマッサージ装置1は、駆動部としてのマッサージ装置本体2と、このマッサージ装置本体2の下部側に着脱自在に保持される施療部3とを有して構成されている。そして、この施療部3は、基板4と、この基板4の下面と交差する方向である下方側に突出して一体に設けられた3種類の突起5,6,7とで構成されている。また、前記基板4は、底面視で楕円状であって、可撓性及び弾性を有するエラストマーによって形成されている。そして、前記基板4の縁4Aは、前記マッサージ装置本体2の下縁側に固定されている。なお、ここで言う「固定」とは、固着或いは多少の動きを許容して接続される状態を含むものであり、本実施例では、前記基板4の縁4Aを前記マッサージ装置本体2の下面に沿って形成した溝よりなる固定用の枠体8に嵌合させることで、両者を全周にわたって着脱自在に接続している。
【0019】
前記マッサージ装置本体2は、底面側が開口すると共に片手で把握可能な大きさを有するケース2Aと、このケース2Aの開口した底面側を閉塞する底面部2Bとを有して構成されており、この底面部2Bは、底板9と覆い体11とを有する。そして、前記底板9は、底面視で楕円状に形成されており、前記ケース2Aの底縁にその外周が固定されていると共に、前記底板9の中央部には上下方向に貫通する円形の窓孔10が形成されており、この窓孔10を覆って伸縮可能な前記覆い体11が設けられている。この覆い体11は、例えばゴム或いは合成ゴムやエラストマー等の可撓性を有する材質から成る蛇腹状の膜によって、前記窓孔10を液密且つ気密に封ずるように設けられている。そして、前記マッサージ装置本体2の内部には、前記基板4の中央部を上下方向に往復動させる往復駆動手段12が設けられている。この往復駆動手段12は、前記底板9上に設けられる駆動源としてのモータ13と、このモータ13のモータ軸13Aに減速歯車機構14を介して第一の減速出力軸14Aに接続されるクランク機構15と、このクランク機構15の偏心軸15Aに対して一側が連結されると共に前記基板4の上面のほぼ中央に他側が連結されたコンロッド16を備えている。なお、前記覆い体11のほぼ中央には接続中継部材17が一体的に取り付けられている。この接続中継部材17は、その上面側と前記コンロッド16の他側とで前記覆い体11を挟持して固定すると共に、その下面側にフック17Aが設けられており、このフック17Aに前記基板4中央の上面に設けられたフック受け部4Bが着脱自在に接続されている。従って、前記接続中継部材17は、前記モータ13の回転運動が前記クランク機構15とコンロッド16とで往復運動に変換されることで、上下方向に往復運動するようになっている。これにより、前記フック受け部4Bが設けられた位置が、前記基板4における最大振幅部となり、その振幅は、前記クランク機構15の中心軸から前記偏心軸15Aまでの偏心距離Fの2倍(2F)となる。また、前記フック受け部4B及び接続中継部材17を通って上下方向に仮想的な中心軸線Xが形成される。また、前記マッサージ装置本体2の内部には、前記モータ13に電力を供給するための電池18が設けられていると共に、前記マッサージ装置本体2の上面側表面には、前記モータ13を操作するためのスイッチ19が設けられている。
【0020】
前記施療部3について詳述する。前記突起5,6,7は、前記基板4のほぼ中央を上下に通る仮想的な前記中心軸線Xを中心として、前記基板4の縁4Aに沿って配置される楕円状の仮想外側輪Oと、その内側に配置されるほぼ円状の仮想内側輪Iと、これらの間に配置されるほぼ円状の仮想中間輪Mにそれぞれ設けられている。
【0021】
前記仮想中間輪Mに沿って相互に間隔をおいて設けられる第一の突起5は、中心軸線Xを中心として相互に対向するように複数間隔をおいて設けられている。なお、本例において、前記第一の突起5は、円弧状に三つ並んだ群を軸対称となるように二個所に設けることで、合計六つ設けられている。そして、一方に三つ並んだ群の第一の突起5Aは、中心軸線Xを挟んで他方に三つ並んだ群の対向する第一の突起5Bに対向している。そして、前記第一の突起5における前記中心軸線Xに面する対向面20は、その先端21が先細に形成されると共に、その基端22に向かって次第に幅Wが大きくなるように形成されて前記基板4に一体に接続されていることで、前記対向面20は、先端21から基端22にかけてほぼ三角形状に形成されている。そして、前記対向面20は、その基端22側よりも先端21側が前記中心軸線Xからの距離Zが長くなるように、湾曲凸状に後退している。なお、前記第一の突起5における前記対向面20の最大幅は、ほぼ手指の幅程度に形成され、更に、前記対向面20の最大高さは手指の先から第1関節までの長さにほぼ相当している。
【0022】
更に、前記第一の突起5は、その対向面20の左右両側にそれぞれ側面23を一体に設けたほぼ三角錐状となって突設しており、そして前記第一の突起5は、板状の前記基板4の厚みとほぼ同じ厚みによって凸状に一体成形されたものであり、このために、前記第一の突起5の内部には中空部24が形成されると共に、この中空部24の上部には開口部24Aが設けられ、この上部開口部24Aを介して前記中空部24が前記基板4の上方、即ちこの基板4と前記底面部2Bの間の空間Cに連通するようになっている。一方、前記第一の突起5の先端21寄りには、連通部25が貫通して形成されており、この連通部25によって、前記中空部24と前記第一の突起5の外部とが連通している。
【0023】
また、前記仮想外側輪Oに沿って相互に間隔をおいて設けられる第二の突起6は、先端側がやや細くなっていると共に先端が丸められた棒状(即ち、頂角の小さな円錐状)に形成されており、前記底板9側からの高さ距離H2が、前記第一の突起5における前記底板9側からの高さ距離H1よりも常時大きくなるように形成されている。即ち、前記施療部3が図4の状態と図5の状態との間で変形することで、前記第一の突起5が上下に移動したとしても、前記第二の突起6は、その先端が前記第一の突起5の最も下位置となる位置よりも常時下方に位置するように形成されている。また、前記第二の突起6におけるその一本当たりの平面積は、前記第一の突起5の平面積よりも小さく形成されている。なお、複数本の前記第二の突起6からなる群が、底面視で楕円形状の前記基板4における長軸方向の両側それぞれに配置されている。
【0024】
更に、前記仮想内側輪Iに沿って相互に間隔をおいて設けられる第三の突起7は、先端を丸くした四角柱状であって、その前記基板4からの高さH3は、前記第一の突起5における前記基板4からの高さH1´よりも小さく形成されている。また、前記第三の突起7におけるその1本当たりの平面積は、前記第一の突起5の平面積よりも小さく形成されている。
【0025】
更に、前記基板4には、その外側にシャンプー等の液体状の洗浄剤を吐出するための、或いは育毛剤等の液体状の薬剤の出口開口26が設けられている。この出口開口26は、本実施例では、楕円状に形成された前記基板4の長軸上で且つ中心を挟んでほぼ対称となる位置に、前記基板4の上下を連通するように、前記基板4を貫通して形成されたものである。そして、前記出口開口26には、液体状の洗浄剤或いは液体状の薬剤(以下、単に液体Lと記す)の供給手段27が接続されている。この供給手段27は、ケース2A側に内蔵されており、液体Lの収容部28と、この収容部28に一端が接続される一次通路29と、この一次通路29の他端が接続されるポンプ30と、このポンプ30に一端が接続されると共に他端が前記マッサージ装置本体2の底板9に形成された貫通孔9Aに接続される内部二次通路31と、一端が前記貫通孔9Aに対して着脱自在に接続されると共に、他端が前記出口開口26に固定されている、可撓性を有する吐出通路32とで構成されている。そして、前記本体内二次通路31と吐出通路32とで、二次通路33が構成されている。これによって、前記収容部28から一次通路29、ポンプ30、二次通路33を経て前記出口開口26に至る経路が形成される。そして、前記ポンプ30の作動部34は、前記減速歯車機構14から分岐した第二の減速出力軸14Bに接続されて、前記モータ13の回転力が前記コンロッド16のみならず、前記作動部34にも同時に伝達できるようになっている。また、前記吐出通路32の他端は、複数形成された前記出口開口26のそれぞれに固定されるように、複数に分岐している。なお、前記作動部33は、前記ポンプ30が容積型ポンプの場合は膜やピストン等、非容積型ポンプの場合は遠心ファンや軸流ファン等が用いられる。
【0026】
前記収容部28は、前記ケース2Aの上面側に開口して設けられると共に、その開口部には蓋28Aが着脱自在に設けられている。そして、この蓋28Aには逆止弁機構28Bを介して前記収容部28の内外を連通させる通気孔28Cが形成されている。なお、前記蓋28Aは、前記収容部28内の開口部に対して液密に取り付けられる。そして、前記一次通路29の一端29Aは、前記収容部28の底に形成された貫通孔28Dに接続されていると共に、前記一次通路29の他端29Bは、前記ポンプ30の吸引部30A側に接続されている。また、前記内部二次通路31の一端31Aは、前記ポンプ30の吐出部30B側に接続されていると共に、前記本体内二次通路31の他端31Bは、前記貫通孔9Aに接続されている。
【0027】
次に、上記構成について、その作用を説明する。頭皮Sのマッサージを行ったり揉み出し洗いを行ったりする場合、まず使用者は、前記蓋28Aを取り外して前記収容部28内に液体Lを収容した後、前記蓋28Aを再び取り付ける。そして、前記フック受け部4Bとフック17Aとを接続し、更には前記基板4の縁4Aを前記枠体8に嵌合させて図1に示すように取り付ける。更に、前記マッサージ装置本体2を把持し、前記第一及び第二の突起5,6の先端部を前記頭皮Sに押し当てて手で保持する。そして、前記スイッチ19を閉成すると、前記電池18から電力が給電されることで、前記モータ13が作動して前記モータ軸13Aが回転する。そして、このモータ軸13Aの回転に伴い、このモータ軸13Aに前記減速歯車機構14を介して接続された前記クランク機構15が回転し、このクランク機構15の偏心軸15Aに連結された前記コンロッド16によって、前記モータ軸13Aの回転運動が往復運動に変換され、前記コンロッド16に連結された前記接続中継部材17が上下に往復動する。そして、前記基板4は、前記接続中継部材17に接続された前記フック受け部4B、即ち、前記基板4中央が最大振幅箇所となるように、図4に示す下に撓んだ湾曲凸状態と図5に示す上に撓んだ湾曲凹状態との間で変形を繰り返し、その前記最大振幅個所における振幅は、前記クランク機構15の中心軸から偏心軸15Aまでの偏心距離Fの2倍(2F)となる。これにより、主として前記第一の突起5は、前記中心軸線Xを中心としてその内側方向に傾斜したり、或いはその後起立したりすることを繰り返すことで、前記頭皮Sを揉むようにしてマッサージを行うことができる。また、前記第三の突起7は、前記基板4の撓みによって、前記頭皮Sに対して当接と離間を繰り返すことで、前記頭皮Sを軽く叩くようにしてマッサージを行うことができる。
【0028】
そして、このように頭皮Sのマッサージ或いは揉み出し洗いを行っている間、前記モータ13の作動により、第二の減速出力軸14Bを介して前記ポンプ30の作動部34が作動して、予め前記収容部28に収容されていた液体Lが、前記一次通路29を介して前記ポンプ30の吸引部30Aに吸引されると共に、前記液体Lが、前記ポンプ30の吐出部30Bから前記本体内二次通路31及び吐出通路32を介して前記出口開口26より頭皮Sに向けて吐出されることで、頭皮Sを液体Lを用いてマッサージしたり揉み出し洗いしたりすることができる。
【0029】
なお、前記第二の突起6は、前記基板4の外周付近で且つ楕円形状の前記基板4における長軸方向の両側に形成されているので、前記基板4が撓んだとしても、多少揺動する程度で殆ど動かない。しかしながら、この殆ど動かない第二の突起6自体はマッサージを殆ど行わないものの、この第二の突起6によって前記マッサージ装置本体2と頭皮Sとの間隔が保たれることになり、前記施療部3を頭皮Sに必要以上に強く押し当ててしまうことが防止される。そして、前記施療部3を頭皮Sに必要以上に強く押し当ててしまうと、前記基板4の撓みによる前記第一の突起5の起倒に伴う反作用によって、前記マッサージ装置本体2、ひいてはそれを持つ使用者の手が前記中心軸線X方向に大きく振動したり、逆に前記施療部3が押し当てられた頭が大きく揺さぶられたりすることになり、前記第一の突起5によるマッサージが良好に行われないが、前記第二の突起6によって前記マッサージ装置本体2と頭皮Sとの間隔が保たれることで、前記施療部3が頭皮Sに対して必要以上に強く押し当てられず、前記マッサージ装置本体2を持つ使用者の手及び前記施療部3が押し当てられた頭が大きく揺さぶられることがないので、前記第一の突起5によるマッサージが良好に行われることになる。
【0030】
そして、前記基板4が図4の状態から図5の状態に変形する、すなわち前記基板4が湾曲凸状態から湾曲凹状態に撓むことで、前記第一の突起5が頭皮Sに当接した状態で内側に倒れることになり、前記第一の突起5によって前記頭皮Sが掴まれるようにマッサージされると同時に、前記液体Lがシャンプーである場合、前記頭皮Sのみならず髪(図示せず)も洗浄されることになる。この際、前記第一の突起5の前記中心軸線Xに対向する対向面20が、その先端21側を先細に形成すると共に基端22側を次第に幅大に形成したほぼ三角形状に形成されていることにより、図4の状態では、前記対向面20の先端21よりもやや基端22寄りの部分が前記頭皮Sに柔らかく当たり、それから図5の状態に向かって変形するに従って、順次幅狭になる先端21側が頭皮Sに当たるようになるので、指先で揉むような指圧法のマッサージを行うことができる。更に、前記第一の突起5は、その基端22側よりも先端21側が前記中心軸線Xから離間するように湾曲凸状に後退していることにより、前記第一の突起5が内側方向に傾斜したり起立したりして前記頭皮Sと接触する際に、前記対向面20が、その基端22側から先端21側にかけて頭皮Sを滑るように揉むことができる。また、前記第一の突起5は、前記中心軸線Xを中心として相互に対向するように複数間隔をおいて設けられていることにより、対向する前記第一の突起5A,5B相互間での揉み作用もなすことができる。更に、逆に前記基板4が図5の状態から図4の状態に変形する、即ち前記基板が湾曲凹状態から湾曲凸状態に撓む場合でも、前記第一の突起5によって指先のような柔らかいマッサージを行うことができる。
【0031】
また、前記基板4は、図4に示す下に撓んだ湾曲凸状態と図5に示す上に撓んだ湾曲凹状態との間で変形を繰り返す際、前記基板4と底板9の間の空間Cが圧縮、復元を繰り返すことになり、この結果、圧縮時においては前記基板4と底板9の間の空間の空気が前記連通部25から頭皮Sに向けて噴出するので、この空気圧によってもマッサージを行うことができる。
【0032】
以上のように、前記実施例においては、ケース2Aと枠体8と往復駆動手段12とを有して構成される駆動部としてのマッサージ装置本体2と、可撓性を有する材質から成る基板4とこの基板4に突出して設けられた複数の突起5,6,7とを有する施療部3とを有し、前記枠体8に前記基板4が着脱自在に保持され、この基板4の周囲の前記マッサージ装置本体2に対する位置関係が固定された状態で、このマッサージ装置本体2によって前記基板4の面と交差する方向にこの基板4を撓ませて複数の前記突起5,6,7を繰り返し起倒させることで相互に開閉させて、頭皮Sをマッサージするマッサージ装置1において、前記基板4に出口開口26を形成すると共に、この出口開口26に液体Lの供給手段27を接続したことで、液体Lを頭皮Sに供給するという工程と頭皮Sのマッサージ又は揉み出し洗いを行うという工程を一つにでき、効果的に且つ手軽に頭皮Sのマッサージ又は洗浄を行うことができる。
【0033】
また、前記供給手段27は、ポンプ30の吸引部30A側に、前記液体Lの収容部28に一端が接続された一次通路29の他端を接続し、吐出部30B側に、前記出口開口26に接続された二次通路33を構成する本体内二次通路31の一端を接続したことにより、前記収容部28に収容された所望の液体Lを前記出口開口26より頭皮Sに向けて供給することができる。
【0034】
また、前記供給手段27を前記ケース2Aに内蔵することにより、収容部28やポンプ30など全てのものをコンパクトに納めることができる。
【0035】
しかも、駆動源であるモータ13のモータ軸13Aの回転力が、前記減速歯車機構14を介して、その減速出力軸14Aによって前記コンロッド16、ひいては前記基板4を駆動するのみならず、第二の減速出力軸14Bによって前記ポンプ30を駆動するようにしたので、1つの前記モータ13で前記施療部3及びポンプ30を駆動でき、装置の小型化を図ることができる。
【実施例2】
【0036】
以下に他の実施例について説明する。なお、前記実施例1と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0037】
図6は実施例2を示している。この実施例2において、マッサージ装置101は、駆動部としてのマッサージ装置本体102と、このマッサージ装置本体102の下部側に着脱自在に保持される施療部3と、液体Lの供給手段127を有して構成されている。そして、前記施療部3の基板4の縁4Aは、前記マッサージ装置本体102の下縁側に固定されている。なお、ここで言う「固定」とは、固着或いは多少の動きを許容して接続される状態を含むものであり、本実施例では、前記基板4の縁4Aを前記マッサージ装置本体102の下面に沿って形成した溝よりなる固定用の枠体108に嵌合させることで、両者を全周にわたって着脱自在に接続している。
【0038】
前記マッサージ装置本体102は、底面側が開口すると共に片手で把握可能な大きさを有するケース102Aと、このケース102Aの開口した底面側を閉塞する底面部102Bとを有して構成されており、この底面部102Bは、底板109と覆い体11とを有する。そして、前記底板109は、底面視で楕円状に形成されており、前記ケース102Aの底縁にその外周が固定されていると共に、前記底板109の中央部には上下方向に貫通する円形の窓孔110が形成されており、この窓孔110を覆って伸縮可能な前記覆い体11が設けられている。この覆い体11は、例えばゴム或いは合成ゴムやエラストマー等の可撓性を有する材質から成る蛇腹状の膜によって、前記窓孔110を液密且つ気密に封ずるように設けられている。そして、前記マッサージ装置本体102の内部には、前記基板4の中央部を上下方向に往復動させる往復駆動手段112が設けられている。この往復駆動手段112は、前記底板109上に設けられる駆動源としてのモータ13と、このモータ13のモータ軸13Aに減速歯車機構114を介して減速出力軸114Aに接続されるクランク機構15と、このクランク機構15の偏心軸15Aに対して一側が連結されると共に前記基板4の上面のほぼ中央に他側が連結されたコンロッド16を備えている。なお、前記覆い体11のほぼ中央には接続中継部材17が一体的に取り付けられている。この接続中継部材17は、その上面側と前記コンロッド16の他側とで前記覆い体11を挟持して固定すると共に、その下面側にフック17Aが設けられており、このフック17Aに前記基板4中央の上面に設けられたフック受け部4Bが着脱自在に接続されている。従って、前記接続中継部材17は、前記モータ13の回転運動が前記クランク機構15とコンロッド16とで往復運動に変換されることで、上下方向に往復運動するようになっている。これにより、前記フック受け部4Bが設けられた位置が、前記基板4における最大振幅部となり、その振幅は、前記クランク機構15の中心軸から前記偏心軸15Aまでの偏心距離Fの2倍(2F)となる。また、前記フック受け部4B及び接続中継部材17を通って上下方向に仮想的な中心軸線Xが形成される。また、前記マッサージ装置本体102の内部には、前記モータ13に電力を供給するための電池18が設けられていると共に、前記マッサージ装置本体102の上面側表面には、前記モータ13を操作するためのスイッチ19及び後述する電磁弁143を操作するためのスイッチ19Aが設けられている。
【0039】
そして、前記基板4に形成された前記出口開口26には、前記供給手段127が接続されている。この供給手段127は、その一部が前記ケース102A内に設けられていると共に、一部が前記ケース102A外に前記マッサージ装置本体102とは独立して設けられている。そして、前記供給手段127は、ポンプ128と、一端129Aがこのポンプ128の吐出部128Bに接続される本体外一次通路129と、一端130Aがこの本体外一次通路129の他端129Bに接続される本体内一次通路130と、この本体内一次通路130の他端130Bが接続される液体Lの収容部131と、一端132Aがこの収容部131に接続されると共に他端132Bが前記マッサージ装置本体102の底板109に形成された貫通孔109Aに接続される本体内二次通路132と、一端133Aが前記貫通孔109Aに対して着脱自在に接続されると共に、他端133Bが前記出口開口26に固定されている、可撓性を有する吐出通路133とで構成されている。そして、前記本体外一次通路129と本体内一次通路130とで一次通路134が構成されていると共に、前記本体内二次通路132と吐出通路133とで二次通路135が構成されている。これによって、前記ポンプ128から一次通路134、収容部131、二次通路135を経て前記出口開口26に至る経路が形成される。そして、前記ポンプ128の作動部136は、モータ137の回転軸に接続されており、このモータ137には、制御回路138を介して電池や商用電源などの電源139が接続されている。なお、前記ポンプ128、本体外一次通路129の一部、モータ137、制御回路138及び電源139は、前記ケース102Aとは別体のケース140に収容されている。また、前記制御回路138には操作部141が接続されていると共に、この操作部141は、前記ケース140上に設けられている。一方、前記本体内一次通路130、収容部131及び本体内二次通路132は、前記ケース102A内に設けられている。そして、前記本体外一次通路129の途中には、定圧弁142が設けられている。また、前記収容部131は、前記ケース102Aの上面側に開口して設けられ、この開口部に蓋131Aが液密且つ気密に取り付けられていることで内部を加圧状態にすることが可能である。また、前記収容部131の側部には、入口接続部131Bが形成されており、この入口接続部131Bに、前記本体内一次通路130の他端130Bが接続されていると共に、前記収容部131の底部に出口接続部131Cが形成されており、この出口接続部131Cに、前記本体内二次通路132の一端132Aが接続されている。また、前記本体内二次通路132の途中には、電磁弁143が設けられている。なお、前記吐出通路133の他端133Bは、複数形成された前記出口開口26のそれぞれに固定されるように、複数に分岐している。また、前記本体外一次通路129の他端129Bは、接続部152に固定されていると共に、前記本体内一次通路130の一端130Aは、接続受部153に固定されている。そして、前記接続部152は前記接続受部153に対して着脱自在に接続される。そして、前記接続部152を前記接続受部153に接続した際に、前記本体外一次通路129の他端129Bと前記本体内一次通路130の一端130Aとが連通する。
【0040】
次に、上記構成について、その作用を説明する。なお、前記施療部3による頭皮Sのマッサージ動作については、上記実施例1と共通するので、その説明を省略する。頭皮Sのマッサージを行ったり揉み出し洗いを行ったりする場合、まず使用者は、前記蓋131Aを取り外して前記収容部131内に液体Lを収容した後、前記蓋131Aを再び取り付ける。そして、前記接続部152を前記接続受部153に接続する。そして、使用者が前記操作部141を操作したことで、前記電源139から供給される電力によって前記ポンプ128が作動している場合、頭皮Sのマッサージ或いは揉み出し洗いを行っている間、前記ポンプ128の吐出部128Bから前記本体外一次通路129及び本体内一次通路130を経て、圧縮空気が前記収容部131内に送られる。そして、前記収容部131内が所定の圧力に達すると、前記定圧弁142によって圧縮空気が大気中に排出されることで、前記収容部131内が所定の圧力に保たれる。そして、前記スイッチ19Aを操作して前記電磁弁143を作動させ、前記本体内二次通路132を連通させることで、前記収容部131内の液体Lが圧縮空気によって前記出口接続部131Cから押し出され、前記二次通路135を経て前記出口開口126から頭皮Sに供給される。このように、前記出口開口26より頭皮Sに向けて液体Lを供給することで、頭皮Sを液体Lを用いてマッサージしたり揉み出し洗いしたりすることができる。なお、液体Lの頭皮Sへの供給が不要な場合、前記スイッチ19Aを全く操作しない、或いは一度操作された前記スイッチ19Aを再度操作することで、前記電磁弁143が前記本体内二次通路132を遮断した状態とすればよい。
【0041】
なお、本実施例では、前記供給手段127が前記ケース102Aの外側に別体に設けられているので、前記マッサージ装置本体102、即ち使用者が把持する部分の大型化を極量抑えることができるばかりでなく、前記マッサージ装置本体102の大きさ等によって制限を受けることなく、前記供給手段127の能力を任意に設定することができる。
【0042】
以上のように、本実施例では、実施例1の効果の他に、前記供給手段127を前記ケース102Aの外側に別体に設けることにより、マッサージ装置101のうち、使用者が把持する駆動部としてのマッサージ装置本体102を大型化させることなく、液体Lを供給する供給手段127の能力(≒大きさ)を前記ケース102Aの大きさにかかわらず大きくすることができる。
【実施例3】
【0043】
図7〜9は実施例3を示している。この実施例3において、マッサージ装置201は、駆動部としてのマッサージ装置本体202と、このマッサージ装置本体202の下部側に着脱自在に保持される施療部203と、液体Lの供給手段227と、回収手段244とを有して構成されている。そして、前記施療部203は、基板204と、この基板204の下面と交差する方向である下方側に突出して一体に設けられた3種類の突起205,206,207とで構成されている。そして、前記基板204の縁204Aは、前記マッサージ装置本体202の下縁側に固定されている。なお、ここで言う「固定」とは、固着或いは多少の動きを許容して接続される状態を含むものであり、本実施例では、前記基板204の縁204Aを前記マッサージ装置本体202の下面に沿って形成した溝よりなる固定用の枠体208に嵌合させることで、両者を全周にわたって着脱自在に接続している。
【0044】
前記マッサージ装置本体202は、底面側が開口すると共に片手で把握可能な大きさを有するケース202Aと、このケース202Aの開口した底面側を閉塞する底面部202Bとを有して構成されており、この底面部202Bは、底板209と覆い体11とを有する。そして、前記底板209は、底面視で楕円状に形成されており、前記ケース202Aの底縁にその外周が固定されていると共に、前記底板209の中央部には上下方向に貫通する円形の窓孔210が形成されており、この窓孔210を覆って伸縮可能な前記覆い体11が設けられている。この覆い体11は、例えばゴム或いは合成ゴムやエラストマー等の可撓性を有する材質から成る蛇腹状の膜によって、前記窓孔210を液密且つ気密に封ずるように設けられている。そして、前記マッサージ装置本体202の内部には、前記基板204の中央部を上下方向に往復動させる往復駆動手段112が設けられている。この往復駆動手段112は、前記底板209上に設けられる駆動源としてのモータ13と、このモータ13のモータ軸13Aに減速歯車機構114を介して減速出力軸114Aに接続されるクランク機構15と、このクランク機構15の偏心軸15Aに対して一側が連結されると共に前記基板204の上面のほぼ中央に他側が連結されたコンロッド16を備えている。なお、前記覆い体11のほぼ中央には接続中継部材17が一体的に取り付けられている。この接続中継部材17は、その上面側と前記コンロッド16の他側とで前記覆い体11を挟持して固定すると共に、その下面側にフック17Aが設けられており、このフック17Aに前記基板204中央の上面に設けられたフック受け部204Bが着脱自在に接続されている。従って、前記接続中継部材17は、前記モータ13の回転運動が前記クランク機構15とコンロッド16とで往復運動に変換されることで、上下方向に往復運動するようになっている。これにより、前記フック受け部204Bが設けられた位置が、前記基板204における最大振幅部となり、その振幅は、前記クランク機構15の中心軸から前記偏心軸15Aまでの偏心距離Fの2倍(2F)となる。また、前記フック受け部204B及び接続中継部材17を通って上下方向に仮想的な中心軸線Xが形成される。また、前記マッサージ装置本体202の内部には、前記モータ13に電力を供給するための電池18が設けられていると共に、前記マッサージ装置本体2の上面側表面には、前記モータ13を操作するためのスイッチ19及び後述する電磁弁143を操作するためのスイッチ19Aが設けられている。
【0045】
前記施療部203について詳述する。前記突起205,206,207は、前記基板204のほぼ中央を上下に通る仮想的な前記中心軸線Xを中心として、前記基板204の縁204Aに沿って配置される楕円状の仮想外側輪Oと、その内側に配置されるほぼ円状の仮想内側輪Iと、これらの間に配置されるほぼ円状の仮想中間輪Mにそれぞれ設けられている。
【0046】
前記仮想中間輪Mに沿って相互に間隔をおいて設けられる第一の突起205は、中心軸線Xを中心として相互に対向するように複数間隔をおいて設けられている。なお、本例において、前記第一の突起205は、円弧状に三つ並んだ群を軸対称となるように二個所に設けることで、合計六つ設けられている。そして、前記第一の突起205における前記中心軸線Xに面する対向面220は、その先端221が先細に形成されると共に、その基端222に向かって次第に幅Wが大きくなるように形成されて前記基板204に一体に接続されていることで、前記対向面220は、先端221から基端222にかけてほぼ三角形状に形成されている。そして、前記対向面220は、その基端222側よりも先端221側が前記中心軸線Xからの距離Zが長くなるように、湾曲凸状に後退している。なお、前記第一の突起205における前記対向面220の最大幅は、ほぼ手指の幅程度に形成され、更に、前記対向面220の最大高さは手指の先から第1関節までの長さにほぼ相当している。更に、前記第一の突起205は、その対向面220の左右両側にそれぞれ側面223を一体に設けたほぼ三角錐状となって突設しており、そして前記第一の突起205は、板状の前記基板204の厚みとほぼ同じ厚みによって凸状に一体成形されている。一方、前記第一の突起205の先端221寄りには、入口開口225が貫通して形成されており、この入口開口225に後述する吸引通路245の一端245Aが固定されている。
【0047】
また、前記仮想外側輪Oに沿って相互に間隔をおいて設けられる第二の突起206は、先端側がやや細くなっていると共に先端が丸められた棒状(即ち、頂角の小さな円錐状)に形成されており、前記底板209側からの高さ距離H2が、前記第一の突起205における前記底板209側からの高さ距離H1よりも常時大きくなるように形成されている。即ち、前記基板204が湾曲凸状態と湾曲凹状態との間で変形することで、前記第一の突起205が上下に移動したとしても、前記第二の突起206は、その先端が前記第一の突起205の最も下位置となる位置よりも常時下方に位置するように形成されている。また、前記第二の突起206におけるその一本当たりの平面積は、前記第一の突起205の平面積よりも小さく形成されている。なお、複数本の前記第二の突起206からなる群が、底面視で楕円形状の前記基板204における長軸方向の両側それぞれに配置されている。
【0048】
更に、前記仮想内側輪Iに沿って相互に間隔をおいて設けられる第三の突起207は、先端を丸くした四角柱状であって、その前記基板204からの高さH3は、前記第一の突起205における前記基板204からの高さH1´よりも小さく形成されている。また、前記第三の突起207におけるその1本当たりの平面積は、前記第一の突起205の平面積よりも小さく形成されている。
【0049】
更に、前記基板204には、液体Lの出口開口226が設けられている。この出口開口226は、本実施例では、楕円状に形成された前記基板204の長軸上で且つ中心を挟んでほぼ対称となる位置に、前記基板204の上下を連通するように、前記基板204を貫通して形成されたものである。そして、前記出口開口226には、液体Lの供給手段227が接続されている。この供給手段227は、その一部が前記ケース202A内に設けられていると共に、一部が前記ケース202A外に前記マッサージ装置本体202とは独立して設けられている。そして、前記供給手段227は、ポンプ228と、一端129Aがこのポンプ228の吐出部228Bに接続される本体外一次通路129と、一端130Aがこの本体外一次通路129の他端129Bに接続される本体内一次通路130と、この本体内一次通路130の他端130Bが接続される液体Lの収容部231と、一端132Aが前記収容部231に接続されると共に他端132Bが前記マッサージ装置本体202の底板209に形成された貫通孔209Aに接続される本体内二次通路132と、一端133Aが前記貫通孔209Aに対して着脱自在に接続されると共に、他端133Bが前記出口開口226に固定されている、可撓性を有する吐出通路133とで構成されている。そして、前記本体外一次通路129と本体内一次通路130とで一次通路134が構成されていると共に、前記本体内二次通路132と吐出通路133とで二次通路135が構成されている。これによって、前記ポンプ228から一次通路134、収容部231、二次通路135を経て前記出口開口226に至る経路が形成される。そして、前記ポンプ228の作動部236は、モータ137の回転軸に接続されており、このモータ137には、制御回路238を介して電池や商用電源などの電源139が接続されている。なお、前記ポンプ228、本体外一次通路129の一部、モータ137、制御回路238及び電源139は、前記ケース202Aとは別体のケース240に収容されている。また、前記制御回路238には操作部241が接続されていると共に、この操作部241は、前記ケース240上に設けられている。一方、前記本体内一次通路130、収容部231及び本体内二次通路132は、前記ケース202A内に設けられている。そして、前記本体外一次通路129の途中には、定圧弁142が設けられている。また、前記収容部231は、前記ケース202Aの上面側に開口して設けられ、この開口部に蓋231Aが液密且つ気密に取り付けられていることで内部を加圧状態にすることが可能である。また、前記収容部231の側部には、入口接続部231Bが形成されており、この入口接続部231Bに、前記本体内一次通路130の他端130Bが接続されていると共に、前記収容部231の底部に出口接続部231Cが形成されており、この出口接続部231Cに、前記本体内二次通路132の一端132Aが接続されている。また、前記本体内二次通路132の途中には、電磁弁143が設けられている。なお、前記吐出通路133の他端133Bは、複数形成された前記出口開口226のそれぞれに固定されるように、複数に分岐している。
【0050】
そして、前記第一の突起205に形成された前記入口開口225には、回収手段244が接続されている。この回収手段244は、その一部が前記ケース202A内に設けられていると共に、一部が前記ケース202A外に前記マッサージ装置本体202とは独立して設けられている。なお、本例では、前記回収手段244の一部は、前記ケース240内に設けられている。そして、前記回収手段244は、一端245Aが前記入口開口225に固定されると共に、他端245Bが前記マッサージ装置本体202の底板209に形成された貫通孔209Bに対して着脱自在に接続される可撓性を有する吸引通路245と、一端246Aが前記貫通孔209Bに接続される本体内三次通路246と、一端247Aが前記本体内三次通路246の他端246Bに対して着脱自在に接続される本体外三次通路247と、この本体外三次通路247の他端247Bが接続される回収容器248と、一端249Aがこの回収容器248に接続されると共に他端249Bが前記ポンプ228の吸引部228Aに接続される四次通路249と、前記ポンプ228とで構成されている。そして、前記吸引通路245と本体内三次通路246と本体外三次通路247とで三次通路250が構成されている。これによって、前記入口開口225から三次通路250、回収容器248、四次通路249を経て前記ポンプ228に至る経路が形成される。なお、このポンプ228は、前記供給手段227と回収手段244の両方に含まれており、従って、前記ポンプ228のモータ137を駆動制御するための制御回路238、電源139及び操作部241も前記供給手段227と回収手段244の両方に含まれる。そして、前記本体外三次通路247の一部、回収容器248の一部、四次通路249は、前記ケース240に収容されている。一方、前記本体内三次通路246は、前記ケース202A内に設けられている。そして、前記四次通路249の途中には、切換弁251が設けられている。なお、前記回収容器248は、容器本体248Aと蓋248Bとで構成されており、前記容器本体248Aの開口部に蓋248Bを液密且つ気密に取り付けることで、内部を減圧状態にすることが可能であると共に、前記蓋248Bに入口接続部248C及び出口接続部248Dが設けられており、前記入口接続部248Cには、前記本体外三次通路247の他端247Bが接続され、前記出口接続部248Dには、前記四次通路249の一端249Aが接続されている。また、前記吸引通路245の一端245Aは、複数形成された前記入口開口225のそれぞれに固定されるように、複数に分岐している。
【0051】
なお、前記本体外一次通路129の他端129B及び前記本体外三次通路247の一端247Aは、それぞれ接続部252に固定されていると共に、前記本体内一次通路130の一端130A及び前記本体内三次通路246の他端246Bは、それぞれ接続受部253に固定されている。そして、前記接続部252は前記接続受部253に対して着脱自在に接続される。そして、前記接続部252を前記接続受部253に接続した際に、前記本体外一次通路129の他端129Bと前記本体内一次通路130の一端130Aとが連通すると共に、前記本体外三次通路247の一端247Aと前記本体内三次通路246の他端246Bとが連通する。なお、254は外気通路である。
【0052】
次に、上記構成について、その作用を説明する。頭皮Sのマッサージを行ったり揉み出し洗いを行ったりする場合、まず使用者は、前記蓋231Aを取り外して前記収容部231内に液体Lを収容した後、前記蓋231Aを再び取り付ける。そして、前記フック受け部204Bとフック17Aとを接続し、更には前記基板204の縁204Aを前記枠体208に嵌合させて図7に示すように取り付ける。また、前記回収容器248の容器本体248Aを、前記ケース240に設けられた蓋248Bに取り付けると共に、前記接続部252を前記接続受部253に接続する。更に、前記マッサージ装置本体202を把持し、前記第一及び第二の突起205,206の先端部を前記頭皮Sに押し当てて手で保持する。そして、前記スイッチ19を閉成すると、前記電池18から電力が給電されることで、前記モータ13が作動して前記モータ軸13Aが回転する。そして、このモータ軸13Aの回転に伴い、このモータ軸13Aに前記減速歯車機構114を介して接続された前記クランク機構15が回転し、このクランク機構15の偏心軸15Aに連結された前記コンロッド16によって、前記モータ軸13Aの回転運動が往復運動に変換され、前記コンロッド16に連結された前記接続中継部材17が上下に往復動する。そして、前記基板204は、前記接続中継部材17に接続された前記フック受け部204B、即ち、前記基板204の中央が最大振幅箇所となるように、下に撓んだ湾曲凸状態と上に撓んだ湾曲凹状態との間で変形を繰り返し、その前記最大振幅個所における振幅は、前記クランク機構15の中心軸から偏心軸15Aまでの偏心距離Fの2倍(2F)となる。これにより、主として前記第一の突起205は、前記中心軸線Xを中心としてその内側方向に傾斜したり、或いはその後起立したりすることを繰り返すことで、前記頭皮Sを揉むようにしてマッサージを行うことができる。また、前記第三の突起207は、前記基板4の撓みによって、前記頭皮Sに対して当接と離間を繰り返すことで、前記頭皮Sを軽く叩くようにしてマッサージを行うことができる。
【0053】
そして、使用者が前記操作部241を操作したことで前記ポンプ228が作動している場合、このように頭皮Sのマッサージ或いは揉み出し洗いを行っている間、前記ポンプ228の吐出部228Bから前記本体外一次通路129及び本体内一次通路130を経て、圧縮空気が前記収容部231内に送られる。そして、前記収容部231内が所定の圧力に達すると、前記定圧弁142によって圧縮空気が大気中に排出されることで、前記収容部231内が所定の圧力に保たれる。そして、前記スイッチ19Aを操作して前記電磁弁143を作動させ、前記本体内二次通路132を連通させることで、前記収容部231内の液体Lが圧縮空気によって前記出口接続部231Cから押し出され、前記二次通路135を経て前記出口開口226から頭皮Sに供給される。このように、前記出口開口226より頭皮Sに向けて液体Lを供給することで、頭皮Sを液体Lを用いてマッサージしたり揉み出し洗いしたりすることができる。なお、液体Lの頭皮Sへの供給が不要な場合、前記スイッチ19Aを全く操作しない、或いは一度操作された前記スイッチ19Aを再度操作することで、前記電磁弁143が前記本体内二次通路132を遮断した状態とすればよい。
【0054】
一方、前記ポンプ228が作動している場合、このように頭皮Sのマッサージ或いは揉み出し洗いを行っている間、前記入口開口225から前記三次通路250、回収容器248、四次通路249を経て前記ポンプ228の吸引部228Aに外気が吸引される。この際、前記入口開口225が前記第一の突起205の先端221寄りに形成されていることで、前記入口開口225が頭皮Sに接すると、頭皮Sが吸引されることになるので、頭皮Sに揉みとは異なったマッサージ効果を与えることができる。また、余分な液体L、或いはこの液体L以外で髪や頭皮Sを濡らしている水等の液体L´が、前記入口開口225から吸引される。そして、前記入口開口225から吸引された液体L或いはL´は、前記三次通路250を経て前記入口接続部248Cから前記回収容器248内に吸引され、この回収容器248内に溜められる。一方、前記回収容器248内で液体L、L´が分離された気流は、前記出口接続部248Dから前記四次通路249を経て前記ポンプ228の吸引部228Aに吸引される。なお、この吸引によるマッサージ効果、或いは液体L,L´の回収が不要な場合は、前記操作部241を操作して前記切替弁251を作動させることで、吸入経路を切り換える。このように、吸入経路を切り換えることで、前記入口開口225からではなく、前記外気通路254から外気が吸引されることになるので、前記入口開口225が頭皮Sに接したとしても、頭皮Sが吸引されないので、吸引によるマッサージ効果が頭皮Sに与えられないと共に、前記入口開口225から液体L,L´も吸引されない。
【0055】
更に、本実施例では、前記供給手段227の一部が前記ケース202Aの外側に別体に設けられているので、前記マッサージ装置本体202、即ち使用者が把持する部分の大型化を極量抑えることができるばかりでなく、前記マッサージ装置本体202の大きさ等によって制限を受けることなく、前記供給手段227及び回収手段244の能力を任意に設定することができる。
【0056】
なお、前記第二の突起206は、前記基板204の外周付近で且つ楕円形状の前記基板204における長軸方向の両側に形成されているので、前記基板204が撓んだとしても、多少揺動する程度で殆ど動かない。しかしながら、この殆ど動かない第二の突起206自体はマッサージを殆ど行わないものの、この第二の突起206によって前記マッサージ装置本体202と頭皮Sとの間隔が保たれることになり、前記施療部203を頭皮Sに必要以上に強く押し当ててしまうことが防止される。そして、前記施療部203を頭皮Sに必要以上に強く押し当ててしまうと、前記基板204の撓みによる前記第一の突起205の起倒に伴う反作用によって、前記マッサージ装置本体202、ひいてはそれを持つ使用者の手が前記中心軸線X方向に大きく振動したり、逆に前記施療部203が押し当てられた頭が大きく揺さぶられたりすることになり、前記第一の突起205によるマッサージが良好に行われないが、前記第二の突起206によって前記マッサージ装置本体202と頭皮Sとの間隔が保たれることで、前記施療部203が頭皮Sに対して必要以上に強く押し当てられず、前記マッサージ装置本体2を持つ使用者の手及び前記施療部203が押し当てられた頭が大きく揺さぶられることがないので、前記第一の突起205によるマッサージが良好に行われることになる。
【0057】
そして、前記基板204が湾曲凸状態から湾曲凹状態に撓むことで、前記第一の突起205が頭皮Sに当接した状態で内側に倒れることになり、前記第一の突起205によって前記頭皮Sが掴まれるようにマッサージされると同時に、前記液体Lがシャンプーである場合、前記頭皮Sのみならず髪(図示せず)も洗浄されることになる。この際、前記第一の突起205の前記中心軸線Xに対向する対向面220が、その先端221側を先細に形成すると共に基端222側を次第に幅大に形成したほぼ三角形状に形成されていることにより、湾曲凸状態では、前記対向面220の先端221よりもやや基端222寄りの部分が前記頭皮Sに柔らかく当たり、それから湾曲凹状態に向かって変形するに従って、順次幅狭になる先端221側が頭皮Sに当たるようになるので、指先で揉むような指圧法のマッサージを行うことができる。更に、前記第一の突起205は、その基端222側よりも先端221側が前記中心軸線Xから離間するように湾曲凸状に後退していることにより、前記第一の突起205が内側方向に傾斜したり起立したりして前記頭皮Sと接触する際に、前記対向面220が、その基端222側から先端221側にかけて頭皮Sを滑るように揉むことができる。また、前記第一の突起205は、前記中心軸線Xを中心として相互に対向するように複数間隔をおいて設けられていることにより、対向する前記第一の突起205A,205B相互間での揉み作用もなすことができる。更に、逆に前記基板4が湾曲凹状態から湾曲凸状態に撓む場合でも、前記第一の突起205によって指先のような柔らかいマッサージを行うことができる。
【0058】
以上のように、本実施例では、実施例1及び2の効果の他に、頭皮Sに供給された液体Lを前記入口開口225から回収手段227によって回収することで、多すぎる液体Lが顔等に流れ落ちるのを防止することができるばかりでなく、前記入口開口225によって頭皮Sが吸引されることで、頭皮Sに揉みとは異なったマッサージ効果を与えることができる。
【0059】
なお、本発明のマッサージ装置は、以上の実施例に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、出口開口を基板ではなく、何れかの突起に設けてもよい。また、入口開口も第一の突起ではなく、他の突起に設けてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0060】
以上のように本発明に係るマッサージ装置は、各種の用途に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明の実施例1を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例1を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施例1を示す分解斜視図である。
【図4】本発明の実施例1を示す湾曲凸状態の基板まわりの断面図である。
【図5】本発明の実施例1を示す湾曲凹状態の基板まわりの断面図である。
【図6】本発明の実施例2を示す断面図であり、(A)はマッサージ装置本体、(B)はマッサージ装置本体とは別体となる供給手段の一部である。
【図7】本発明の実施例2を示す概略図である。
【図8】本発明の実施例3を示す断面図であり、(A)はマッサージ装置本体、(B)はマッサージ装置本体とは別体となる供給手段及び回収手段の一部である。
【図9】本発明の実施例3を示す斜視図である。
【図10】本発明の実施例3を示す概略図である。
【符号の説明】
【0062】
1,101,201 マッサージ装置
2,102,202 マッサージ装置本体(駆動部)
2A,102A,202A ケース
3,203 施療部
4,204 基板
4A,204A 周縁
5,205 第一の突起(突起)
6,206 第二の突起(突起)
7,207 第三の突起(突起)
8,208 枠体
12,112 往復駆動手段
13 モータ(駆動源)
26,226 出口開口
27,127,227 供給手段
28,131,231 収容部
29,134 一次通路
30,128,228 ポンプ
33,135 二次通路
225 入口開口
244 回収手段
L マッサージ剤

【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動部と、この駆動部によって動作する施療部とを有し、前記駆動部が、ケースと、前記施療部の基板の周縁を前記駆動部に対する位置関係が固定された状態で着脱自在に保持する枠体と、前記基板の面と交差する方向にこの基板を撓ませる往復駆動手段とを有して構成され、前記施療部が、その周縁の前記駆動部に対する位置関係が固定された状態で前記枠体に保持されると共に可撓性を有する材質から成る前記基板と、この基板に突出して設けられた複数の突起とを有して構成されるマッサージ装置において、
前記施療部の基板又は突起に出口開口を設けると共に、この出口開口に液体の供給手段を接続したことを特徴とするマッサージ装置。
【請求項2】
前記供給手段を前記ケースに内蔵することを特徴とする請求項1記載のマッサージ装置。
【請求項3】
前記供給手段の少なくとも一部を前記ケースの外側に別体に設けることを特徴とする請求項1記載のマッサージ装置。
【請求項4】
前記駆動部に設けられた往復駆動手段を構成する駆動源によりポンプを駆動することを特徴とする請求項2記載のマッサージ装置。
【請求項5】
前記基板又は前記突起に入口開口を設けると共に、この入口開口に前記液体の回収手段を接続したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のマッサージ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−28173(P2009−28173A)
【公開日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−193785(P2007−193785)
【出願日】平成19年7月25日(2007.7.25)
【出願人】(000109325)ツインバード工業株式会社 (176)
【Fターム(参考)】