説明

マツグミなどのヤドリギ科果実を用いる植物防疫方法

【課題】マツグミなどヤドリギ科植物による植物用薬剤の開発。
【解決手段】マツグミなどのヤドリギ科植物の果実を砕き粘調状とし、光触媒を添加したこと。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
国際特許分類A01M 1/00の昆虫を捕獲または殺除する分野を主目的とするが、A01N25/00の殺生物剤、有害生物忌避剤または誘引剤、または植物成長調節剤にも属する。
【背景技術】
【0002】
マツグミは、ヤドリギ科に属し、松などに寄生するので有害植物とされているが、有益な成分があり植物の成育、病虫害防除にも利用しうることが判明した。いわゆる植物エキス剤であるが、ヤドリギ科植物の利用は無い。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
マツグミなどのヤドリギ科植物の特性を利用した植物用薬剤の開発。
【課題を解決するための手段】
【0004】
マツグミなどヤドリギ科植物の果実に衝撃を与え破壊し、撹拌して粘調状とし、重量比で10%以下の光触媒を加え、その粘調状物を対象植物に塗布して対象植物を防疫、保護する。この際、粘調状物を水、アルコールなどで稀釈してもよい。
【発明の効果】
【0005】
光触媒を接着剤に混和することは公知であるが、マツグミなどヤドリギ科植物の果実と混和する技術は無い。ヤドリギ科植物のもつフラボン化合物、樹脂アルコールなど、特異な成分と光触媒の相互作用で植物防疫に効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
マツグミの果実200gをとり、打撃を与え撹拌する。果実は粘調なペースト状となるので、これに光触媒10gを加え、均一にする。
最近の光触媒は種類が多いが酸化チタン系触媒でも効果がある。
【実施例】
【0007】
この様に作成した粘調状物を対象植物の必要部分にそのまま、或は水、アルコールなどで稀釈して使用する。
松などの枝に塗布すると立ち枯れ病の予防に良い。
【産業上の利用可能性】
【0008】
マツグミなどヤドリギ科植物には特異な成分が多く、欧州では精神障害、てんかんに、日本でも民間薬として糖尿病、高血圧治療に用いられるなど未知成分があり、本発明はこれらの有効物質が光触媒と関連して、植物の生態に影響することを発見したことが起因である。
産業上の利用価値は各分野に及ぶものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マツグミなどのヤドリギ科植物の果実を砕き、粘調状として、これに光触媒を10%以下添加するマツグミなどのヤドリギ科果実を用いる植物防疫方法。