説明

マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤

【課題】優れたマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤及び該マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤を有効成分とする抗老化化粧料の提供。
【解決手段】ムラサキ属植物の培養細胞抽出エキスもしくはその処理物又はコーヒー酸重合体を有効成分として含有するマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤;該マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤を有効成分として含有する皮膚基底膜分解抑制剤、ラミニン分解抑制剤及びエラスチン分解抑制剤;(A)ムラサキ属植物の培養細胞抽出エキスもしくはその処理物又はコーヒー酸重合体からなる群から選ばれる薬効成分の1種又は2種以上、及び(B)美白剤、抗酸化剤、抗炎症剤、抗菌剤、細胞賦活剤、保湿剤及び末梢血管血流促進剤からなる群から選ばれる薬効成分の1種又は2種以上を含有するマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤組成物;並びに前記マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤等を含有する抗老化化粧料。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤に関するものである。更に詳しくは、皮膚のしわ、たるみ、弾力性に大きな影響を及ぼすマトリックスメタプロテアーゼ(Matrix metalloproteinases;MMPs)活性に対して阻害作用を有し、皮膚の張りを保ち、老化を抑制するマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤及び該マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤を含有する抗老化化粧料に関する。マトリックスメタプロテアーゼ阻害剤は、特に医薬部外品や化粧料などの分野において利用される。
【背景技術】
【0002】
皮膚の老化は加齢による生理的な老化と紫外線によって強調される光老化に分けられる。光老化は紫外線に暴露された強さと時間に比例するとされており、美容的に気にされるしみやしわの約80%までが生理的老化と異質な光老化であるといわれている。皮膚の構造は表皮層と真皮層からなり、その間には基底膜が存在する。基底膜は主としてIV型コラーゲンやラミニンからなり、その構造をVII型コラーゲンからなるアンカーリングフィブリルが保持する構造を持つ。また、真皮層は細胞外マトリックスと呼ばれる巨大分子の網目構造からなり、主としてI型、III型、V型、VI型コラーゲンやエラスチン、プロテオグリカン、フィブロネクチンなどが複雑に絡み合って構成されている。これまでの研究から、光老化皮膚のコラーゲン量は生理的老化皮膚に比べて著しく減少しているが、日光暴露部と被覆部皮膚から得た培養線維芽細胞におけるコラーゲン産生量に有意差はなく、むしろ光老化皮膚における培養線維芽細胞の増殖活性は生理的老化皮膚に比べて高く、コラーゲン産生量も亢進していることが報告されている。よって光老化におけるコラーゲンの減少はコラーゲンの分解が合成を上回るためと考えられ、コラーゲン分解を抑制することがしわ形成抑制に有効であると考えられる(非特許文献1)。また、組織学的検討から、紫外線の暴露により基底膜の損傷(断裂、多重化)やコラーゲン等真皮マトリックス成分が変性、減少することが報告されており、この変化をもたらす因子として特にマトリックスメタロプロテアーゼの関与が指摘されている(非特許文献2、3)。マトリックスメタロプロテアーゼはその構造と基質特異性の違いから、コラゲナーゼ(MMP-1;I型、III型コラーゲンの分解)、ゼラチナーゼ(MMP-2、MMP-9;IV型、V型コラーゲン、ラミニン、エラスチンの分解)、ストロメライシン(MMP-3、MMP-10;プロテオグリカン、IV型コラーゲン、ラミニンの分解)、膜結合型マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP-14、MMP-15、MMP-16、MMP-24)等の分子種が知られている。近年、表皮ゼラチナーゼがしわ形成を誘導し、その過程に基底膜傷害が関与することが示唆されている(非特許文献3)。
【0003】
通常、ゼラチナーゼをはじめとするMMPsの活性は、プロ酵素の産生及び活性化とMMPsの内因性インヒビターであるTIMPs(TIMP-1、TIMP-2、TIMP-3、TIMP-4)の作用により厳密に調節されることが知られている。TIMPsの機能としては活性型MMPと1:1で複合体を形成してその活性を阻害することの他に、TIMP-1がプロゼラチナーゼBと、TIMP-2が間質プロコラゲナーゼやプロゼラチナーゼAと複合体を形成して、それらプロ酵素の自己活性化を阻害することが知られている。また、MMPsの活性化には細胞表層に存在する膜結合型MMPsの関与することが報告されている(非特許文献4)。
【0004】
加齢や日光暴露による皮膚老化により、MMPs活性は上昇し、生体に存在するTIMPsでは制御できなくなり、細胞外マトリックスの分解が亢進する。ケラチノサイトを用いた検討では、MMP-9の分泌はUV-Bの照射により誘導されるがUV-Aでは誘導されないこと(非特許文献5)、また培養線維芽細胞を用いた研究では、UV-B照射によりコラゲナーゼやストロメライシンの産生が亢進されることが報告されている(非特許文献6)。また、慢性的な紫外線照射は皮膚でのゼラチナーゼ(MMP-2、MMP-9)産生を誘導し、しわ形成期に一致して表皮真皮接合部の基底膜障害を引き起こすことも報告されている(非特許文献2、3)。
【0005】
よって加齢や日光暴露による皮膚老化では、MMPs活性がTIMPs活性を上回る状態にあると考えられ、MMPsの産生抑制、MMPsの活性化抑制、TIMPsの産生促進あるいはTIMPsの活性増強によりMMPs活性とTIMPs活性のバランスを正常に戻すことが皮膚老化防止にとって重要であると考えられる。また、膜結合型MMPsの阻害によるゼラチナーゼ等MMPsの活性化阻害も、MMPs活性とTIMPs活性のバランスを正常化に有効であると考えられる。以上の方法により、MMPs活性を直接的あるいは間接的に阻害する薬剤は効果的な抗老化薬剤として有用であると考えられる。
【0006】
これまでMMPs阻害作用を有する薬剤を見出すための検討がなされてきており、例えばフラボン類、アントシアニジン類、カテキン類、タンニン化合物に活性が見出されている(特許文献1〜5)。しかしながら、例えばカテキン類のうち、MMP-2と可逆的に結合することによってゼラチナーゼ阻害活性を示すものはエピカテキンガレート(ECg)とエピガロイルカテキンガレート(EGCg)のみで、カテキン、エピカテキン、エピガロイルカテキンには阻害活性が見出されておらず、ECg及びEGCgによるゼラチナーゼ活性阻害には3位のガロイル基の存在が重要であることが指摘されている(非特許文献7)。一方、コーヒー酸、コーヒー酸プレニルエステルにMMP-2、MMP-9阻害活性が見出されている(非特許文献8)が、コーヒー酸の重合体にはこれまでMMPs阻害活性は知られておらず、またコーヒー酸重合体の構造内にはガロイル基も存在しないことから、コーヒー酸重合体が強いMMPs阻害活性を示すことは予想できなかった。
【非特許文献1】段野貴一郎, Fragrance Journal, 11-17(1998)
【非特許文献2】Inomata S. et al., J Inv Dermatol, 120, 1-7(2003)
【非特許文献3】天野聡,Biotherapy, 19, 404-410(2005)
【非特許文献4】Lewalle JM. et al., J Cell Physiol, 165, 475-483(1995)
【非特許文献5】Onoue S. et al., J Dermatol Sci, 33, 105-111(2003)
【非特許文献6】Brenneisen P. et al., Photochem Photobiol, 64, 877-885(1996)
【非特許文献7】Cheng X-W. et al., Arch Biochem Biophys, 415, 126-132(2003)
【非特許文献8】Chung T-W. et al., FASEB J, 18, 1670-1681(2004)
【特許文献1】特開平8−104628号公報
【特許文献2】特開2000−080035号公報
【特許文献3】特開2000−226329号公報
【特許文献4】特開2000−344672号公報
【特許文献5】特開2005−075805号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、優れたマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤及び該マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤を有効成分とする抗老化化粧料を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の要旨は以下のとおりである。
(1)ムラサキ属植物の培養細胞抽出エキス又はその処理物を有効成分として含有するマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤。
(2)コーヒー酸重合体を有効成分として含有するマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤。
(3)コーヒー酸重合体がロズマリン酸又はその塩、リソスペルミン酸又はその塩、リソスペルミン酸B又はその塩、及びエピラブドシン又はその塩から選ばれる1種又は2種以上である前記(2)に記載のマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤。
(4)マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤がゼラチナーゼ阻害剤、膜結合型マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤又はTIMPs活性増強剤である前記(1)〜(3)のいずれかに記載のマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤。
(5)前記(1)〜(4)のいずれかに記載のマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤を有効成分として含有する皮膚基底膜分解抑制剤。
【0009】
(6)前記(1)〜(4)のいずれかに記載のマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤を有効成分として含有するラミニン分解抑制剤。
(7)前記(1)〜(4)のいずれかに記載のマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤を有効成分として含有するエラスチン分解抑制剤。
(8)次の成分(A)及び(B)を含有するマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤組成物。
(A)ムラサキ属植物の培養細胞抽出エキスもしくはその処理物又はコーヒー酸重合体からなる群から選ばれる薬効成分の1種又は2種以上
(B)美白剤、抗酸化剤、抗炎症剤、抗菌剤、細胞賦活剤、保湿剤及び末梢血管血流促進剤からなる群から選ばれる薬効成分の1種又は2種以上
(9)前記(1)〜(8)のいずれかに記載のマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤、マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤組成物、皮膚基底膜分解抑制剤、ラミニン分解抑制剤及びエラスチン分解抑制剤から選ばれる1種又は2種以上を含有する抗老化化粧料。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、優れたマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤及び該マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤を有効成分とする抗老化化粧料を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられるムラサキ属植物の培養細胞抽出エキスの調製法は、特に限定されないが、ムラサキ属(Lithospermum属)の植物の葉、根、茎等の植物体の一部から培養細胞を樹立し、この細胞或いは培養液を乾燥した後、抽出することによって得られる。培養細胞を樹立するための原材料となるムラサキ属(Lithospermum属)植物としては、ムラサキ(Lithospermum erythrorhizon et. Zucc.)、セイヨウムラサキ(Lithospermum officinale L.)、イヌムラサキ(Lithospermum arvense L.)、ホタルカズラ(Lithospermum zollingeri A.DC.)等が挙げられ、中でもムラサキ(Lithospermum erythrorhizon et. Zucc.)が好ましい。また、これらムラサキ属植物の産地は特に限定されない。ムラサキの根は紫根と称し、漢方においてその抽出物は抗炎症、抗浮腫、抗腫瘍作用があることが知られている。
【0012】
ムラサキ属植物の培養細胞の樹立及び樹立した培養細胞の培養方法としては特に限定されないが、好ましい培養の例としては、ムラサキ属植物の組織の一部、例えば子葉から無菌的にカルスを取得し、更にこの中からp−O−β−D−グルコシル安息香酸(PHBOG)含量が高く維持された株を取得し、14日毎に継代培養して細胞を増殖させ、次にこの継代培養細胞をコーヒー酸重合体生産誘導培地、例えばM−9の液体培地で培養して、ナフトキノン由来の紫色を呈さず、コーヒー酸重合体含量の高い細胞株を取得する方法が挙げられる。
【0013】
ムラサキ属植物培養細胞からの抽出エキス調製に際し、抽出溶媒としては、例えば水、低級1価アルコール(メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール等)、液状多価アルコール(グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等)、低級アルキルエステル(酢酸エチル等)、炭化水素(ベンゼン、ヘキサン、ペンタン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、エーテル類(ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジプロピルエーテル等)、アセトニトリル等が挙げられ、1種又は2種以上を用いることができる。
【0014】
好ましい抽出方法の例としては、含水濃度0〜100vol%のエタノール又は水を用い、室温で、又は加温して1〜5日間抽出を行った後、濾過し、得られた濾液を更に1週間程放置して熟成させ、再び濾過を行う方法が挙げられる。
【0015】
このようにして得られる抽出エキスは、そのまま本発明のマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤等の有効成分として用いることができる。また、当該抽出エキスをイオン交換クロマトグラフィー、ゲル濾過クロマトグラフィー、透析等の各種精製手段により処理し、マトリックスメタロプロテアーゼ阻害活性を指標に活性画分を得ることにより更に活性を高めた処理物として用いてもよい。
【0016】
また、本発明に用いられるコーヒー酸重合体はコーヒー酸が2分子以上重合した構造を分子内に含有する化合物又はその塩であり、その好ましい例としては特に限定されないが、例えばロズマリン酸、リソスペルミン酸、リソスペルミン酸B、エピラブドシン、リソスペルミン酸マグネシウム塩、リソスペルミン酸Bマグネシウム塩、リソスペルミン酸アンモニウム/カリウム塩、リソスペルミン酸Bカルシウム/マグネシウム塩などが挙げられる。
【0017】
本発明のマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤組成物における成分(A)と成分(B)の割合は、特に限定されず広範囲に選択することができるが、通常、組成物全重量に対して、成分(A)は0.001〜10重量%、好ましくは0.01〜5重量%であればよく、成分(B)は0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%であればよい。
【0018】
本発明のマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤はマトリックスメタロプロテアーゼの酵素活性を阻害するものであればよく、例えばゼラチナーゼ阻害剤はゼラチナーゼに対して選択的に阻害活性を示す化合物又は組成物であり、膜結合型マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤は膜結合型マトリックスメタロプロテアーゼの酵素活性を阻害する活性を示す化合物又は組成物であればよく、その形状は特に限定されない。また、TIMPs活性増強剤は、TIMPsの機能である、「MMPとの複合体形成によるMMP活性の阻害」作用を増強させる機能を有する化合物又は組成物であり、その形状は特に限定されない。
【0019】
本発明のマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤を有効成分とする皮膚基底膜分解抑制剤、ラミニン分解抑制剤、エラスチン分解抑制剤及び化粧料には本発明のマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤の外に、通常医薬品や化粧品等に用いられる成分、例えば、粉末成分、液体油脂、固体油脂、ロウ、炭化水素油、高級脂肪酸、エステル油、シリコーン油、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、水溶性高分子、増粘剤、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、アルコール類、糖類、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、pH調整剤、ビタミン、抗酸化剤、酸化防止助剤、保湿剤、水、美白剤、抗炎症剤、抗菌剤、細胞賦活剤、末梢血管血流促進剤等を必要に応じて適宜配合し、溶液状、ジェル状、乳化状、固形状、粉体状、ペースト状、皮膜状、エアゾール状の化粧料等、目的とする剤形に応じて一般的に知られた方法により製造することができる。以下に具体的な配合可能成分を列挙するが、本発明のマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤と、下記成分の任意の1種又は2種以上とを配合して本発明の皮膚基底膜分解抑制剤、ラミニン分解抑制剤、エラスチン分解抑制剤及び化粧料を調製することができる。
【0020】
粉末成分としては、例えば、無機粉末(例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、バーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、窒化ホウ素等);有機粉末(例えば、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四弗化エチレン粉末、セルロース粉末、金属石鹸(例えば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)等);無機白色顔料(例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛等);無機赤色系顔料(例えば、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等);無機褐色系顔料(例えば、γ−酸化鉄等);無機黄色系顔料(例えば、黄酸化鉄、黄土等);無機黒色系顔料(例えば、黒酸化鉄、低次酸化チタン等);無機紫色系顔料(例えば、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等);無機緑色系顔料(例えば、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等);無機青色系顔料(例えば、群青、紺青等);パール顔料(例えば、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等);金属粉末顔料(例えば、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等);ジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料(例えば、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、青色404号、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青色1号等);天然色素(例えば、クロロフィル、β−カロチン等)等が挙げられる。
【0021】
液体油脂としては、例えば、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン等が挙げられる。
【0022】
固体油脂としては、例えば、カカオ脂、ヤシ油、硬化ヤシ油、パーム油、パーム核油、モクロウ核油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油等が挙げられる。
【0023】
ロウとしては、例えば、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等が挙げられる。
【0024】
炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
【0025】
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、トール油脂肪酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられる。
【0026】
エステル油としては、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸n−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、クエン酸トリエチル等が挙げられる。
【0027】
シリコーン油としては、例えば、鎖状ポリシロキサン(例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等);環状ポリシロキサン(例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等)、3次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂、シリコーンゴム、各種変性ポリシロキサン(アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等)等が挙げられる。
【0028】
アニオン界面活性剤としては、例えば、脂肪酸セッケン(例えば、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等);高級アルキル硫酸エステル塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等);アルキルエーテル硫酸エステル塩(例えば、POE−ラウリル硫酸トリエタノールアミン、POE−ラウリル硫酸ナトリウム等);N−アシルサルコシン酸(例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム等);高級脂肪酸アミドスルホン酸塩(例えば、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウリルメチルタウリンナトリウム等);リン酸エステル塩(POE−オレイルエーテルリン酸ナトリウム、POE−ステアリルエーテルリン酸等);スルホコハク酸塩(例えば、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等);アルキルベンゼンスルホン酸塩(例えば、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等);高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩(例えば、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等);N−アシルグルタミン酸塩(例えば、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム等);硫酸化油(例えば、ロート油等);POE−アルキルエーテルカルボン酸;POE−アルキルアリルエーテルカルボン酸塩;α−オレフィンスルホン酸塩;高級脂肪酸エステルスルホン酸塩;二級アルコール硫酸エステル塩;高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム;N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン;カゼインナトリウム等が挙げられる。
【0029】
カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルトリメチルアンモニウム塩(例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等);アルキルピリジニウム塩(例えば、塩化セチルピリジニウム等);塩化ジステアリルジメチルアンモニウムジアルキルジメチルアンモニウム塩;塩化ポリ(N,N’−ジメチル−3,5−メチレンピペリジニウム);アルキル四級アンモニウム塩;アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩;アルキルイソキノリニウム塩;ジアルキルモリホニウム塩;POE−アルキルアミン;アルキルアミン塩;ポリアミン脂肪酸誘導体;アミルアルコール脂肪酸誘導体;塩化ベンザルコニウム;塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
【0030】
両性界面活性剤としては、例えば、イミダゾリン系両性界面活性剤(例えば、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等);ベタイン系界面活性剤(例えば、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)等が挙げられる。
【0031】
親油性非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等);グリセリンポリグリセリン脂肪酸類(例えば、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等);プロピレングリコール脂肪酸エステル類(例えば、モノステアリン酸プロピレングリコール等);硬化ヒマシ油誘導体;グリセリンアルキルエーテル等が挙げられる。
【0032】
親水性非イオン界面活性剤としては、例えば、POE−ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンモノステアレート、POE−ソルビタンモノオレート、POE−ソルビタンテトラオレエート等);POEソルビット脂肪酸エステル類(例えば、POE−ソルビットモノラウレート、POE−ソルビットモノオレエート、POE−ソルビットペンタオレエート、POE−ソルビットモノステアレート等);POE−グリセリン脂肪酸エステル類(例えば、POE−グリセリンモノステアレート、POE−グリセリンモノイソステアレート、POE−グリセリントリイソステアレート等のPOE−モノオレエート等);POE−脂肪酸エステル類(例えば、POE−ジステアレート、POE−モノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等);POE−アルキルエーテル類(例えば、POE−ラウリルエーテル、POE−オレイルエーテル、POE−ステアリルエーテル、POE−ベヘニルエーテル、POE−2−オクチルドデシルエーテル、POE−コレスタノールエーテル等);プルロニック型類(例えば、プルロニック等);POE・POP−アルキルエーテル類(例えば、POE・POP−セチルエーテル、POE・POP−2−デシルテトラデシルエーテル、POE・POP−モノブチルエーテル、POE・POP−水添ラノリン、POE・POP−グリセリンエーテル等);テトラPOE・テトラPOP−エチレンジアミン縮合物類(例えば、テトロニック等);POE−ヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体(例えば、POE−ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE−硬化ヒマシ油マレイン酸等);POE−ミツロウ・ラノリン誘導体(例えば、POE−ソルビットミツロウ等);アルカノールアミド(例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等);POE−プロピレングリコール脂肪酸エステル;POE−アルキルアミン;POE−脂肪酸アミド;ショ糖脂肪酸エステル;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;トリオレイルリン酸等が挙げられる。
【0033】
天然の水溶性高分子としては、例えば、植物系高分子(例えば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアーガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸);微生物系高分子(例えば、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等);動物系高分子(例えば、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等)等が挙げられる。
【0034】
半合成の水溶性高分子としては、例えば、デンプン系高分子(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等);セルロース系高分子(メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等);アルギン酸系高分子(例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等)等が挙げられる。
【0035】
合成の水溶性高分子としては、例えば、ビニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等);ポリオキシエチレン系高分子(例えば、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000のポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体等);アクリル系高分子(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等);ポリエチレンイミン;カチオンポリマー等が挙げられる。
【0036】
増粘剤としては、例えば、アラビアガム、カラギーナン、カラヤガム、トラガカントガム、キャロブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アラギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、PVA、PVM、PVP、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ローカストビーンガム、グアーガム、タマリントガム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト、ヘクトライト、ケイ酸AlMg(ビーガム)、ラポナイト、無水ケイ酸等が挙げられる。
【0037】
紫外線吸収剤としては下記化合物が挙げられる。
(1)安息香酸系紫外線吸収剤
例えば、パラアミノ安息香酸(以下、PABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N−ジエトキシPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAブチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステルなど。
(2)アントラニル酸系紫外線吸収剤
例えば、ホモメンチル−N−アセチルアントラニレートなど。
(3)サリチル酸系紫外線吸収剤
例えば、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p−イソプロパノールフェニルサリシレートなど。
【0038】
(4)ケイ皮酸系紫外線吸収剤
例えば、オクチルシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、メチル−2,5−ジイソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、オクチル−p−メトキシシンナメート(2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート)、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル−ジパラメトキシシンナメートなど。
(5)トリアジン系紫外線吸収剤
例えば、ビスレゾルシニルトリアジン。
更に具体的には、ビス{〔4−(2−エチルヘキシロキシ)−2−ヒドロキシ〕フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス{4−(2−エチルヘキシロキシカルボニル)アニリノ}1,3,5−トリアジンなど。
(6)その他の紫外線吸収剤
例えば、3−(4’−メチルベンジリデン)−d,l−カンファー、3−ベンジリデン−d,l−カンファー、2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール、2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタン、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン、5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オン、ジモルホリノピリダジノン等のピリダジン誘導体など。
【0039】
金属イオン封鎖剤としては、例えば、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等が挙げられる。
【0040】
低級アルコールとしては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール等が挙げられる。
【0041】
多価アルコールとしては、例えば、2価アルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等);3価アルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン、1,2,6−ヘキサントリオール等);4価アルコール(例えば、ペンタエリスリトール等);5価アルコール(例えば、キシリトール等);6価アルコール(例えば、ソルビトール、マンニトール等);多価アルコール重合体(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等);2価のアルコールエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2−メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル等);多価アルコール重合体アルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等);2価アルコールエーテルエステル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等);グリセリンモノアルキルエーテル(例えば、キミルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等);糖アルコール(例えば、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトース、デンプン分解糖還元アルコール等);グリソリッド;テトラハイドロフルフリルアルコール;POE−テトラハイドロフルフリルアルコール;POP−ブチルエーテル;POP・POE−ブチルエーテル;トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテルリン酸;POP・POE−ペンタンエリスリトールエーテル、ポリグリセリン等が挙げられる。
【0042】
高級アルコールとしては、例えば、直鎖アルコール(例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等);分枝鎖アルコール(例えば、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2−デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等)等が挙げられる。
【0043】
単糖としては、例えば、三炭糖(例えば、D−グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等);四炭糖(例えば、D−エリトロース、D−エリトルロース、D−トレオース、エリスリトール等);五炭糖(例えば、L−アラビノース、D−キシロース、L−リキソース、D−アラビノース、D−リボース、D−リブロース、D−キシルロース、L−キシルロース等);六炭糖(例えば、D−グルコース、D−タロース、D−ブシコース、D−ガラクトース、D−フルクトース、L−ガラクトース、L−マンノース、D−タガトース等);七炭糖(例えば、アルドヘプトース、ヘプロース等);八炭糖(例えば、オクツロース等);デオキシ糖(例えば、2−デオキシ−D−リボース、6−デオキシ−L−ガラクトース、6−デオキシ−L−マンノース等);アミノ糖(例えば、D−グルコサミン、D−ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等);ウロン酸(例えば、D−グルクロン酸、D−マンヌロン酸、L−グルロン酸、D−ガラクツロン酸、L−イズロン酸等)等が挙げられる。
【0044】
オリゴ糖としては、例えば、ショ糖、ウンベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリクノース類、α,α−トレハロース、ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、スタキオースベルバスコース類等が挙げられる。
【0045】
多糖としては、例えば、セルロース、クインスシード、コンドロイチン硫酸、デンプン、ガラクタン、デルマタン硫酸、グリコーゲン、アラビアガム、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、キサンタンガム、ムコイチン硫酸、グアーガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、カロニン酸等が挙げられる。
【0046】
アミノ酸としては、例えば、中性アミノ酸(例えば、スレオニン、システイン等);塩基性アミノ酸(例えば、ヒドロキシリジン等)等が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム)、アシルグルタミン酸塩、アシルβ−アラニンナトリウム、グルタチオン、ピロリドンカルボン酸等が挙げられる。
【0047】
有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等が挙げられる。
【0048】
高分子エマルジョンとしては、例えば、アクリル樹脂エマルジョン、ポリアクリル酸エチルエマルジョン、アクリルレジン液、ポリアクリルアルキルエステルエマルジョン、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン、天然ゴムラテックス等が挙げられる。
【0049】
pH調整剤としては、例えば、乳酸−乳酸ナトリウム、クエン酸−クエン酸ナトリウム、コハク酸−コハク酸ナトリウム等の緩衝剤等が挙げられる。
【0050】
ビタミンとしては、例えば、ビタミンA、B1、B2、B6、C、E及びその誘導体、パントテン酸及びその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
【0051】
抗酸化剤としては、例えば、ビタミンE及びその誘導体(dl−α(β、γ)−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸−dl−α−トコフェロール、リノール酸−dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロール等のトコフェロール及びその誘導体、ユビキノン類等)、ビタミンA及びその誘導体(パルミチン酸レチノール、酢酸レチノール等のレチノール及びその誘導体、デヒドロレチナール等のレチナール及びその誘導体等)、カロチノイド(カロチン、リコピン、アスタキサンチン等)、ビタミンB及びその誘導体(チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩、リボフラビン、酢酸リボフラビン、塩酸ピリドキシン、ピリドキシンジオクタノエート、フラビンアデニンジヌクレオチド、シアノコバラミン、葉酸類、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等のニコチン酸類、コリン類等)、ビタミンC及びその誘導体(ジパルミチン酸L−アスコルビルやテトライソパルミチン酸L−アスコルビル等のL−アスコルビン酸アルキルエステル、L−アスコルビン酸リン酸エステル、L−アスコルビン酸硫酸エステル等)、ビタミンD及びその誘導体(エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、ジヒドロキシスタナール等)、ルチン及びその誘導体、チオタウリン、タウリン、ハイドロキノン及びその誘導体、ヒスチジン、カテキン及びその誘導体、グラブリジン、グラブレン、リクイリチン、イソリクイリチン及びこれらを含有するカンゾウ抽出物、グルタチオン及びその誘導体、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸及びその誘導体、コレステロール及びその誘導体、スーパーオキサイドディスムターゼ、マンニトール、キュウリ抽出物、ケイケットウ抽出物、ゲンチアナ(リンドウ)抽出物、ゲンノショウコ抽出物、サンザシ抽出物、シャクヤク抽出物、イチョウ抽出物、コガネバナ(オウゴン)抽出物、ニンジン抽出物、マイカイカ(マイカイ、ハマナス)抽出物、サンペンズ(カワラケツメイ)抽出物、トルメンチラ抽出物、パセリ抽出物、ブドウ抽出物、ボタン(ボタンピ)抽出物、モッカ(ボケ)抽出物、メリッサ抽出物、ヤシャジツ(ヤシャ)抽出物、ユキノシタ抽出物、ローズマリー(マンネンロウ)抽出物、レタス抽出物、茶抽出物(烏龍茶、紅茶、緑茶等)、微生物醗酵代謝産物、海藻抽出物、霊芝抽出物、卵殻膜抽出物、胎盤抽出物、羅漢果抽出物等が挙げられる。(尚、かっこ内は、植物の別名、生薬名等を記載した。)
【0052】
酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
【0053】
保湿剤としては、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl−ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。
【0054】
美白剤としては、ビタミンC及びその誘導体(ジパルミチン酸L−アスコルビル、テトライソパルミチン酸L−アスコルビル等のL−アスコルビン酸アルキルエステル、L−アスコルビン酸リン酸エステル、L−アスコルビン酸硫酸エステル等)、胎盤抽出物、グラブリジン、グラブレン、リクイリチン、イソリクイリチン及びこれらを含有するカンゾウ抽出物、ヨクイニン(ハトムギ)抽出物、コガネバナ(オウゴン)抽出物、海藻抽出物(コンブ、マコンブ、ワカメ、ヒジキ、ヒバマタ、スジメ、トロロコンブ、カジメ、ツルアラメ、チガイソ、ホンダラワ、ジャイアントケルプ等の褐藻類;テングサ、ツノマタ、スギノリ、ウスバノリ、アサクサノリ、マツノリ、トサカマツ、フノリ、オゴノリ、カイメンソウ、イギス、エゴノリ等の紅藻類;クロレラ、アオノリ、ドナリエラ、クロロコッカス、アナアオサ、カワノリ、マリモ、シオグサ、カサノリ、フトジュズモ、タマジュズモ、ヒトエグサ、アオミドロ等の緑藻類;スピルリナ等の藍藻類等)、ビャクレン抽出物、センプクカ抽出物、ブドウ抽出物、コムギ抽出物、トマト抽出物、カロチノイド(カロチン、リコピン、アスタキサンチン等)、アガロース、オリゴサッカライド、ネオアガロビオース、ハイドロキノン及びその誘導体、システイン及びその誘導体、アスパラガス抽出物、イブキトラノオ抽出物、ノイバラ(エイジツ)抽出物、エゾウコギ抽出物、エンドウ豆抽出物、カミツレ抽出物、ケイケットウ抽出物、オレンジ抽出物、キイチゴ抽出物、キウイ抽出物、クララ(クジン)抽出物、コーヒー抽出物、ゴマ油、エゴマ油、ゴカヒ抽出物、コメ抽出物、コメヌカ抽出物、サイシン抽出物、サンザシ抽出物、サンペンズ(カワラケツメイ)抽出物、シャクヤク抽出物、シラユリ抽出物、クワ(ソウハクヒ)抽出物、トウキ抽出物、ブナノキ抽出物、ブナの芽抽出物、ブラックカラント抽出物、ホップ抽出物、マイカイカ(マイカイ、ハマナス)抽出物、モッカ(ボケ)抽出物、ユキノシタ抽出物、茶抽出物(烏龍茶、紅茶、緑茶等)、霊芝抽出物、微生物醗酵代謝産物、大豆抽出物、糖蜜抽出物、羅漢果抽出物等が挙げられる。(尚、かっこ内は、植物の別名、生薬名等を記載した。)
【0055】
抗炎症剤としては、グリチルリチン酸及びその誘導体、グリチルレチン酸及びその誘導体、ビタミンB及びその誘導体(チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩、リボフラビン、酢酸リボフラビン、塩酸ピリドキシン、ピリドキシンジオクタノエート、フラビンアデニンジヌクレオチド、シアノコバラミン、葉酸類、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等のニコチン酸類、コリン類、トラネキサム酸、チオタウリン、ヒポタウリン、アロエ抽出物、アシタバ抽出物、アルテア抽出物、アルニカ抽出物、イオウ及びその誘導体、イラクサ抽出物、インチンコウ(カワラヨモギ)抽出物、ウコン抽出物、キハダ(オウバク)抽出物、オトギリソウ抽出物、カミツレ抽出物、コンフリー(ヒレハリソウ)抽出物、スイカズラ(キンギンカ)抽出物、クレソン抽出物、サルビア(セージ)抽出物、ワレモコウ(ジユ)抽出物、シソ抽出物、シラカバ抽出物、ニワトコ抽出物、ガマ(ホオウ)抽出物、ムクロジ抽出物、ユーカリ抽出物、ヨモギ抽出物、レンゲソウ抽出物、コンドロイチン硫酸及びその誘導体、酸化亜鉛等が挙げられる。(尚、かっこ内は、植物の別名、生薬名等を記載した。)
【0056】
抗菌剤としては、メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン、フェノキシエタノール等が挙げられる。
【0057】
細胞賦活剤としては、カロチノイド(カロチン、リコピン、アスタキサンチン等)、ビタミンA及びその誘導体(パルミチン酸レチノール、酢酸レチノール等のレチノール及びその誘導体;デヒドロレチナール等のレチナール及びその誘導体等)、ビタミンC及びその誘導体(ジパルミチン酸L−アスコルビルやテトライソパルミチン酸L−アスコルビル等のL−アスコルビン酸アルキルエステル、L−アスコルビン酸リン酸エステル、L−アスコルビン酸硫酸エステル等)、ビタミンB及びその誘導体(チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩、リボフラビン、酢酸リボフラビン、塩酸ピリドキシン、ピリドキシンジオクタノエート、フラビンアデニンジヌクレオチド、シアノコバラミン、葉酸類、ニコチン酸アミドやニコチン酸ベンジル等のニコチン酸類、コリン類等)、リボ核酸及びその塩、デオキシリボ核酸及びその塩、α−及びγ−リノレン酸、キサンチン及びその誘導体(カフェイン等)、アミノ酸及びその誘導体(セリン、グルタミン酸、テアニン、ヒドロキシプロリン、ピロリドンカルボン酸等)、ドコサヘキサエン酸及びその誘導体、エイコサペンタエン酸及びその誘導体、クエン酸、乳酸、リンゴ酸、コハク酸、アーモンド抽出物、アスパラガス抽出物、アンズ(キョウニン)抽出物、イチョウ抽出物、キハダ(オウバク)抽出物、オオムギ(バクガ)抽出物、キウイ抽出物、キュウリ抽出物、シイタケ抽出物、スギナ抽出物、センブリ抽出物、ダイズ抽出物、ナツメ(タイソウ)抽出物、ツボクサ抽出物、トウガラシ抽出物、トウキンセンカ抽出物、トマト抽出物、ニンニク抽出物、ニンジン抽出物、ヒノキチオール、ブクリョウ抽出物、ブドウ種子油、ブナノキ抽出物、ブナの芽抽出物、モモ抽出物、ユーカリ抽出物、ユリ抽出物、レタス抽出物、レモン抽出物、ローズマリー(マンネンロウ)抽出物、麦芽根抽出物、動物由来抽出物(イカスミ等軟体動物抽出物、貝殻抽出物、貝肉抽出物、魚肉抽出物、鶏冠抽出物、ローヤルゼリー、シルクプロテイン及びその分解物、胎盤抽出物、血清除蛋白抽出物、ラクトフェリン又はその分解物等)、酵母抽出物、微生物醗酵代謝産物(乳酸菌、ビフィズス菌等由来)、霊芝抽出物等が挙げられる。(尚、かっこ内は、植物の別名、生薬名等を記載した。)
【0058】
末梢血管血流促進剤としては、ビタミンE及びその誘導体、センブリエキス、ニンニクエキス、ショウガエキス、トウガラシエキス、ローズマリーエキス等が挙げられる。
【0059】
本発明のマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤と前記の1種以上の成分とを組み合わせて多機能化粧料として提供することもできる。
【0060】
本発明のマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤を化粧料又は医薬部外品に配合する場合、ムラサキ属植物の培養細胞抽出エキス又はその処理物の配合量は、化粧料又は医薬部外品全量に対し、固形物に換算して、通常0.001〜10重量%、好ましくは0.01〜5重量%であり、コーヒー酸重合体の配合量は、化粧料又は医薬部外品全量に対し、通常0.0001〜5重量%、好ましくは0.001〜2重量%である。
【実施例】
【0061】
以下、参考例、実施例及び比較例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0062】
[参考例1]Lithospermum erythrorhizon由来培養細胞からのムラサキ培養細胞抽出エキスの調製
リンスマイヤー・スクーグ(LS)の寒天固体培地に、前もって2%アンチホルミン溶液又は70%エタノール溶液等で滅菌処理したムラサキの子葉の組織片を置床し、25℃、暗所にて静置培養してムラサキのカルスを得た。継代を繰り返すことにより、数多くのフラスコからp−O−β―D−グルコシル安息香酸(PHBOG)含量が高く維持されたM−18TOM株を取得した。次にM−18TOM株のカルス1g(新鮮重)をLSの液体培地(ただし植物ホルモンとして1μMインドール酢酸及び10μMカイネチン、炭素源として30g/lシュークロースを含む)20ml入りの三角フラスコに移し、ロータリーシェーカー上で旋回培養(振幅25mm、100rpm)し、14日毎に継代し、カルスの生育速度を速めた。液体培養による継代過程において試験的にM−9の液体培地で培養したところ、シコニンを生産する培養細胞の入ったフラスコと生産しない培養細胞が入ったフラスコがあり、生産する培養細胞をM−18TOM株、生産しない培養細胞をWM18株とした。更にM−18TOM株を継代培養するうち、シコニンを生産しない培養細胞株を分離し、この新たに得られたシコニンを生産しない株をTomK2株とした。
【0063】
このようにして得られたTomK2株培養細胞を、M−9の液体培地150L入りの培養槽に移し、25℃、21日間通気攪拌培養した。培養終了後、濾過により培養細胞と培養液を分離し、得られた培養細胞を60℃で通風乾燥した。Lithospermum erythrorhizon培養細胞(TomK2株)乾燥品100gに、80vol%エタノール溶液1Lを加え、室温にて3日間抽出を行った後、濾過し、減圧下で溶媒を留去してムラサキ培養細胞抽出エキスを得た。
【0064】
[参考例2]コーヒー酸重合体の取得
ムラサキ培養細胞抽出エキスを低圧カラムクロマトグラフィー(カラム:φ45×500mm、充填剤:ワコーシル25C18(15−30μm)、溶媒:30%メタノール水溶液〜100%メタノールのリニアグラディエント)に供し、各コーヒー酸重合体化合物(ロズマリン酸、リソスペルミン酸、リソスペルミン酸B、エピラブドシン)に相当するピーク部分を分取し、各分取画分の溶媒を減圧下留去して目的のコーヒー酸重合体を取得した。
【0065】
[実施例1]
9〜10週齢、200〜220gのWistar系雄性ラットを25℃、55±5%の恒温恒湿、明/暗が12時間/12時間の環境下、固形飼料(CE−2、日本クレア)と水道水を自由に摂取させた。該ラットより肺組織を摘出し、5倍量のトリス塩酸緩衝液(50mM,pH7.5)を用いて4℃下にてホモジナイズし、遠心分離(9000g、20分、4℃)後の上清画分をマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)酵素源とした。Coomassie Brilliant Blue R250を用いてタンパク質濃度を1.0mg/mlに調整した後、0.5mM APMA溶液(50mMトリス塩酸、50mM塩化ナトリウム、pH7.5)と共に37℃で1時間インキュベーションすることによりMMP群を活性化した(活性化MMP酵素液)。活性化MMP酵素液に、被検物質として50mMトリス塩酸緩衝液(pH7.5)に溶解した終濃度0.25〜100μMのリソスペルミン酸を添加し、更に37℃で1時間インキュベーションした後、ゼラチンを基質としたゼラチンゲルザイモグラフィー法によりゼラチナーゼ阻害活性を測定した。ゼラチンザイモグラフィー法は非還元SDS−PAGE電気泳動法によるMMP群の分離の後に行った。すなわち、リソスペルミン酸を添加しインキュベーションした被検液(活性化MMP酵素液を含む)を、2−メルカプトエタノールを除くLaemmli sample bufferに溶解し、1.0mg/mlのゼラチンを含む7.5%アクリルアミド/ビスアクリルアミド(29:1)分離ゲルにアプライし、Mini-Protein III apparatus (Bio-Rad)にて200Vで40分間SDS−PAGEを行った。分子量マーカーには、ミオシン(200kDa)、β−ガラクトシダーゼ(116kDa)、ウシ血清アルブミン(66kDa)を用いた。泳動後ゲルは室温下0.25%Triton X−100で15分、2回、水で10分間洗浄し、インキュベーションバッファー(50mMトリス塩酸(pH7.6)、20mM塩化ナトリウム、5mM塩化カルシウム、0.02%Brij−58)中37℃で18時間インキュベーションした。インキュベーション後に認められるゼラチン消化痕はrapid stain Coomassie Brilliant Blue kit(ナカライテスク)を用いて染色して可視化した。ザイモグラフィー法では、ゲルの染色後に観察される透明なバンドはMMPのゼラチン分解活性と一致する。これらの透明なバンドは66kDaの活性型MMP−2、72kDaの潜在型MMP−2、87kDaの活性型MMP−9、92kDaの潜在型MMP−9とそれぞれ同定した。ゼラチンザイモグラフィー法による消化痕はスキャナ(EPSON ES−2200)でPCに取り込み、定量的画像解析法(L Process V2.0及びImage GaugeV4.0, FUJI PHOTOFILM Co Ltd.)により定量化し、Sigma Stat statistical software ver.2.03 (SPSS Inc., IL, USA)を用いて統計処理を行った。各測定値は平均値で表示し、Kluskal-Wallis ANOVA rank test(p<0.05)により有意差を検討した。活性型MMP−2に対するリソスペルミン酸のゼラチン消化阻害結果を図1に示す。また、図1より求めたIC50値を表1に示す。
【0066】
[比較例1]
被検物質がコーヒー酸である以外は実施例1記載の方法と同様に実施した。結果を表1に示す。
【0067】
[実施例2]
被検物質がロズマリン酸、リソスペルミン酸B又はエピラブドシンである以外は実施例1記載の方法と同様に実施した。結果を表1に示す。
【0068】
[比較例2]
被検物質がフラボン類のノビレチン、ヘプタメトキシフラボン、バイカレイン又はバイカリンである以外は実施例1記載の方法と同様に実施した。結果を表1に示す。
【0069】
[比較例3]
被検物質がフラボノール類のオウゴニン、ケンフェロール、クエルセチン又はルチンである以外は実施例1記載の方法と同様に実施した。結果を表1に示す。
【0070】
[比較例4]
被検物質がフラバノン類のナリンゲニン、ナリンギン、ヘスペレチン又はヘスペリジンである以外は実施例1記載の方法と同様に実施した。結果を表1に示す。
【0071】
【表1】

【0072】
図1及び表1の結果から明らかなように、コーヒー酸重合体はこれまでMMPs阻害活性が報告されているコーヒー酸(比較例1)やフラボン類、フラボノール類、フラバノン類に比して、MMP−2のゼラチン消化活性を極めて低濃度で阻害した。
[参考例3]紫根抽出エキスの調製
Lithospermum erythrorhizonの根(紫根、栃本天海堂)30gを水100mLで1時間の還流冷却を3回繰り返し、綿栓濾過後に減圧下で水を留去し紫根抽出エキス7.15gを得た。
【0073】
[実施例3]
被検物質が終濃度26.7μg/ml〜1.67mg/mlのムラサキ培養細胞抽出エキスである以外は実施例1記載の方法と同様に実施した。IC50値の結果を表2に示す。
【0074】
[比較例5]
被検物質が紫根抽出エキスである以外は実施例3記載の方法と同様に実施した。結果を表2に示す。
【0075】
【表2】

【0076】
[実施例4]
活性型MMP−9に対するゼラチン消化阻害活性である以外は実施例3記載の方法と同様に実施した。結果を表3に示す。
【0077】
[比較例6]
被検物質が紫根抽出エキスである以外は実施例4記載の方法と同様に実施した。結果を表3に示す。
【0078】
【表3】

【0079】
表2及び表3の結果から明らかなように、ムラサキ培養細胞抽出エキスに高いMMP−2及びMMP−9活性阻害作用を認めた。
【0080】
[実施例5]
MMP酵素源として、ラット肺組織を5倍量のトリス塩酸緩衝液(50mM、pH7.5、4℃)にてホモジナイズし、上清画分(9000×g、4℃、20分)を得た。これを0.5mM APMA溶液(50mMトリス塩酸、50mM塩化ナトリウム、pH7.5)と共に37℃で1時間インキュベーションしMMP群を活性化した。活性化MMP群に対する作用は終濃度1〜100μMのリソスペルミン酸を添加後、更に37℃で1時間インキュベーションし、1.0mg/mLのゼラチン、160ng/mLのMMP−2(TRIPLE POINT BIOLOGICS, Inc.)を含む12.5%アクリルアミド/ビスアクリルアミド(29:1)分離ゲルにアプライし、非還元条件下でMini-Protein III apparatus (Bio-Rad)にて200Vで40分間SDS−PAGEを行った。分子量マーカーには、ミオシン(200kDa)、β−ガラクトシダーゼ(116kDa)、ウシ血清アルブミン(66kDa)を用いた。泳動後ゲルは室温で2.5%Triton X−100で30分、2回、水で10分間洗浄し、インキュベーションバッファー(50mMトリス塩酸(pH7.6)、20mM塩化ナトリウム、5mM塩化カルシウム)中で37℃、18時間インキュベーションした。インキュベーション後に認められるタンパク質のバンドはrapid stain Coomassie Brilliant Blue kit(ナカライテスク)を用いて染色して可視化した。リバースザイモグラフィー法では、ゲルに含有させたゼラチンは同時に含有させたMMP−2により完全に分解される。従って、MMP−2活性が阻害された場合に残存するタンパク質は染色されバンドとして確認される。これらの染色されたバンドから分子量21kDaのバンドをTIMP−2と同定した。このバンドはスキャナ(EPSON ES−2200)でPCに取り込み、定量的画像解析法(L Process V2.0及びImage GaugeV4.0 ,FUJI PHOTOFILM Co, Ltd.)により定量化した。結果を図2に示す。
【0081】
[比較例7]
APMAによるMMP群の活性化を行わず、かつリソスペルミン酸の添加を行わない以外は実施例5記載の方法と同様に実施した。結果を図2に示す。
【0082】
[比較例8]
リソスペルミン酸の添加を行わない以外は実施例5記載の方法と同様に実施した。結果を図2に示す。
図2より明らかなように、リソスペルミン酸にTIMP−2の活性増強作用を認めた。
【0083】
以下に、種々の剤形と本発明によるマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤含有抗老化化粧料の配合例を製造例として記述する。
【0084】
[製造例1] 化粧水
(成分) (%)
(1)グリセリン 10.0
(2)1,3−ブチレングリコール 6.0
(3)ムラサキ培養細胞抽出エキス*1 1.0
(4)クエン酸 0.1
(5)クエン酸ナトリウム 0.3
(6)精製水 残量
(7)ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 0.5
(8)エタノール 8.0
(9)防腐剤 適量
(10)香料 適量
*1 参考例1で製造したもの
(製法)
A.成分(1)〜(6)を混合溶解する。
B.成分(7)〜(10)を混合溶解する。
C.AとBを混合して均一にし、化粧水を得た。
【0085】
[製造例2] 乳液
(成分) (%)
(1)モノステアリン酸ソルビタン 0.3
(2)モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20.E.O.) 0.1
(3)親油型モノステアリン酸グリセリン 0.2
(4)ステアリン酸 0.5
(5)セタノール 0.5
(6)スクワラン 3.0
(7)流動パラフィン 4.0
(8)トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 2.0
(9)メチルポリシロキサン 1.0
(10)水素添加大豆リン脂質 0.1
(11)ニコチン酸dl−α−トコフェロール 0.05
(12)防腐剤 適量
(13)カルボキシビニルポリマー水溶液(10%) 1.0
(14)水酸化ナトリウム 0.05
(15)グリセリン 5.0
(16)1,3−ブチレングリコール 7.0
(17)精製水 残量
(18)エタノール 5.0
(19)ムラサキ培養細胞抽出エキス 0.1
(20)L―オキシプロリン 0.2
(21)麻セルロース末 3.0
(22)香料 適量
(製法)
A.成分(13)〜(17)を加熱混合し、70℃に保つ。
B.成分(1)〜(12)を加熱混合し、70℃に保つ。
C.AにBを加えて混合し、均一に乳化する。
D.Cを冷却後(18)〜(22)を加え、均一に混合して乳液を得た。
【0086】
[製造例3] 軟膏
(成分) (%)
(1)ステアリン酸 18.0
(2)セタノール 4.0
(3)dl−α−トコフェロール 0.2
(4)防腐剤 適量
(5)トリエタノールアミン 2.0
(6)グリセリン 5.0
(7)精製水 残量
(8)ムラサキ培養細胞抽出エキス 1.0
(9)グリチルリチン酸ジカリウム 0.5
(10)酵母抽出物 0.5
(製法)
A.成分(5)、(6)及び(7)の一部を加熱混合し、75℃に保つ。
B.成分(1)〜(4)を加熱混合し、75℃に保つ。
C.AをBに徐々に加える。
D.Cを冷却しながら(7)の残部で溶解した(8)〜(10)を加え、軟膏を得た。
【0087】
[製造例4] パック
(成分) (%)
(1)ポリビニルアルコール 15.0
(2)無水ケイ酸 0.5
(3)ポリエチレングリコール 0.5
(4)ポリオキシプロピレンメチルグルコシド 5.0
(5)グリセリン 5.0
(6)精製水 残量
(7)エタノール 20.0
(8)防腐剤 適量
(9)ムラサキ培養細胞抽出エキス 0.3
(10)香料 適量
(製法)
A.成分(1)〜(6)を混合し、70℃に加熱し、撹拌する。
B.成分(7)及び(8)を混合する。
C.前記Bを先のAに加え、混合した後、冷却して(9)及び(10)を均一に分散してパックを得た。
【0088】
[製造例5] 日焼け止め乳液
(成分) (%)
(1)ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン 1.0
(2)ジメチルポリシロキサン 5.0
(3)オクタメチルシクロテトラシロキサン 20.0
(4)イソノナン酸イソトリデシル 5.0
(5)パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル 5.0
(6)防腐剤 適量
(7)香料 適量
(8)微粒子酸化チタン 10.0
(9)粒子酸化亜鉛 10.0
(10)酸化ジルコニウム 5.0
(11)ポリスチレン末 3.0
(12)トリメチルシロキシケイ酸 0.5
(13)ジプロピレングリコール 3.0
(14)エタノール 10.0
(15)精製水 残量
(16)食塩 0.2
(17)ムラサキ培養細胞抽出エキス 2.0
(18)海藻抽出物 3.0
(製法)
A.成分(1)〜(12)を混合分散する。
B.成分(13)〜(16)を混合分散する。
C.AにBを添加して、均一に乳化する。
D.Cに成分(17)、(18)を添加して日やけ止め乳液を得た。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】活性型MMP−2に対するリソスペルミン酸のゼラチン消化阻害結果を示す図である。
【図2】リソスペルミン酸によるTIMP−2の活性増強作用を示す図である。図2において、●は実施例5の結果、□は比較例7の結果、○は比較例8の結果を表す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ムラサキ属植物の培養細胞抽出エキス又はその処理物を有効成分として含有するマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤。
【請求項2】
コーヒー酸重合体を有効成分として含有するマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤。
【請求項3】
コーヒー酸重合体がロズマリン酸又はその塩、リソスペルミン酸又はその塩、リソスペルミン酸B又はその塩、及びエピラブドシン又はその塩から選ばれる1種又は2種以上である請求項2記載のマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤。
【請求項4】
マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤がゼラチナーゼ阻害剤、膜結合型マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤又はTIMPs活性増強剤である請求項1〜3のいずれか1項に記載のマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤を有効成分として含有する皮膚基底膜分解抑制剤。
【請求項6】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤を有効成分として含有するラミニン分解抑制剤。
【請求項7】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤を有効成分として含有するエラスチン分解抑制剤。
【請求項8】
次の成分(A)及び(B)を含有するマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤組成物。
(A)ムラサキ属植物の培養細胞抽出エキスもしくはその処理物又はコーヒー酸重合体からなる群から選ばれる薬効成分の1種又は2種以上
(B)美白剤、抗酸化剤、抗炎症剤、抗菌剤、細胞賦活剤、保湿剤及び末梢血管血流促進剤からなる群から選ばれる薬効成分の1種又は2種以上
【請求項9】
請求項1〜8に記載のマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤、マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤組成物、皮膚基底膜分解抑制剤、ラミニン分解抑制剤及びエラスチン分解抑制剤から選ばれる1種又は2種以上を含有する抗老化化粧料。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−31088(P2008−31088A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−206269(P2006−206269)
【出願日】平成18年7月28日(2006.7.28)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 1. 電子通信回線での学会要旨集発表 学会名:日本薬学会 第126年会 電子通信回線掲載日:2006年2月1日 掲載アドレス:https://psjam126.e−kenkyu.com/search/general.rb?cmd=pdf_view&i=6177 発表番号:P30[R]am−315
【出願人】(501123547)北海道三井化学株式会社 (8)
【Fターム(参考)】