説明

マラリアの処置に有用な化合物および組成物

本発明は、マラリアを処置または予防するための、化合物のクラス、かかる化合物を含む医薬組成物およびかかる化合物を使用する方法を提供する。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(相互関連出願)
本出願が、2008年6月11日に提出した米国仮特許出願番号61/060,779に対する優先権主張出願の利益を請求する。この出願の開示内容全体は、それらの全体および全ての目的に関して参照により本明細書に包含される。
【0002】
(背景技術)
本発明は、マラリアを処置または予防するための、化合物のクラス、かかる化合物を含む医薬組成物およびかかる化合物を使用する方法を提供する。
【0003】
マラリアは、4種の原生動物寄生虫、熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum)、三日熱マラリア原虫(Plasmodium vivax)、卵形マラリア原虫(Plasmodium ovale)および四日熱マラリア原虫(Plasmodium malariae)が原因の感染性疾患である。これらの4種の寄生虫は、典型的に感染した雌ハマダラカ属(Anopheles)の蚊に咬まれることにより伝染する。マラリアは世界の多くの地域で問題とされており、最近の二、三十年でも、マラリア負荷は確実に増加し続けている。概算で毎年100〜300万人がマラリアで死亡する−ほとんどが5歳未満の小児である。マラリアの死亡率のこの増加の一因は、最も致死的なマラリア寄生虫である熱帯熱マラリア原虫が、アルテミシニン誘導体以外のほとんど全ての利用可能な抗マラリア剤に耐性を獲得しているとの事実による。
【0004】
リーシュマニア症は、20種を超えるリーシュマニア属に属する寄生虫性原生動物の一つが原因であり、雌スナバエ(sandflies)に咬まれることにより伝染する。リーシュマニア症は、多くの熱帯および亜熱帯地方を含む、約88ヶ国に固有である。
【0005】
リーシュマニア症には4つの主要な形態がある。カラアザールとも呼ばれる内臓リーシュマニア症は最も重篤な形態であり、寄生虫ドノバンリーシュマニアが原因である。内臓リーシュマニア症を発症した患者は処置を受けなければ数ヶ月以内に死亡し得る。内臓リーシュマニア症の2種の主要な治療は、アンチモン誘導体スチボグルコン酸ナトリウム(Pentostam(登録商標))およびアンチモン酸メグルミン(Glucantim(登録商標))である。スチボグルコン酸ナトリウムは約70年間使用されており、この薬剤に対する耐性の問題が膨らみつつある。加えて、この治療は相対的に長く、苦痛を伴い、望ましくない副作用を起こし得る。
【0006】
眠り病としても知られるヒトアフリカトリパノソーマ症は、ベクター媒介性寄生虫性疾患である。問題の寄生虫は、トリパノソーマ属に属する原生動物である。それは、ヒトまたはヒト病原性寄生虫を担持する動物からその感染を獲得したツェツェバエ(Glossina Genus)に咬まれることにより、ヒトに伝染する。
【0007】
シャガス病(別名アメリカトリパノソーマ症)は、アメリカ大陸の貧困種族に固有のもうひとつのヒト寄生虫性疾患である。この疾患は、原生動物寄生虫クルーズトリパノソーマが原因であり、これはヒトに吸血昆虫により伝染する。ヒト疾患は2段階で起こる:感染直後に起こる急性期と、数年かかり発症し得る慢性期である。慢性感染は、認知症を含む種々の神経学的障害、心筋の損傷および時に消化管の拡張、ならびに体重減少をもたらす。未処置だと、慢性疾患はしばしば致死的である。
【0008】
シャガス病の処置に現在利用可能な薬剤はニフルチモックスおよびベンズニダゾールである。しかしながら、これらの現在の治療に伴う問題は、有害な副作用、処置期間、および処置の過程での治療指導の必要性である。さらに、処置は、この疾患の急性期にのみ実際に有効である。この2種の第一選択薬剤に対する耐性も既に発生している。抗真菌剤アンホテリシンbが第二選択薬剤として提案されているが、この薬剤は高価で相対的に毒性である。
【0009】
前記の点から、抗寄生虫剤としての新規化合物の開発が望まれている。
【0010】
(本発明の要旨)
ある局面において、本発明は式Iの化合物を提供する:
【化1】

[式中:
Lは、−NR−、−NRS(O)−、−S(O)NR−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)−、−NRC(O)O−、−OC(O)NR−、−NRC(O)−、−C(O)NR−、−NRC(O)NR−、−NRNRC(O)−および−C(O)NRNR−から選択される;ここで、Rは、水素および−SOから選択される;ここで、Rは、水素およびC1−6アルキルから選択される;
nおよびmは0および1から独立して選択される;
は、C1−6アルキル、C6−10アリール−C0−4アルキル、C3−12シクロアルキル、5−10員のヘテロアリールおよび3−8員のヘテロシクロアルキルから選択される;ここで、該ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、N、OおよびS(O)0−2から選択される4つまでの環員を有する;ここで、該Rのアリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルは、所望によりハロ、シアノ、C1−6アルキル、ハロ−置換−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロ−置換−C1−6アルコキシ、−NRC(O)R、−C(O)NR、−C(O)OR、−S(O)NR、−S(O)、C6−10アリール、3−8員のヘテロシクロアルキル−C0−4アルキルおよび5−10員のヘテロアリールから独立して選択された1〜3つの基により置換されていてもよい;ここで、該ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、N、OおよびS(O)0−2から選択される4つまでの環員を有する;ここで、Rは、水素およびC1−6アルキルから選択される;およびRは、水素、C1−6アルキルおよび5−10員のヘテロアリールから選択される;ここで、該ヘテロアリールは、N、OおよびS(O)0−2から選択される4つまでの環員を有する;ここで、該Rのアリール、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリール置換基は、所望によりハロ、シアノ、C1−6アルキル、ハロ−置換−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロ−置換−C1−6アルコキシおよび3−8員のヘテロシクロアルキルから独立して選択された1〜3つの基により置換されていてもよい;ここで、該ヘテロシクロアルキルは、N、OおよびS(O)0−2から選択された4つまでの環員を有する;ここで、Rの該アルキル置換基は、所望により−COOHで置換されていてもよい;
は、水素、ハロ、C1−6アルキル、ハロ−置換−C1−6アルキル、C1−6アルコキシおよびハロ−置換−C1−6アルコキシから選択される;
は、水素、C1−6アルキル、C(O)NRおよびC(O)ORから選択される;ここで、RおよびRは、水素およびC1−6アルキルから独立して選択される;
およびYは、CHおよびNから独立して選択される;
【0011】
は、O、NR10およびCR1011から選択される;ここで、R10およびR11は、水素、C1−6アルキル、3−8員のヘテロシクロアルキル、−NR1213および−NR12C(O)OR13から独立して選択される;ここで、該ヘテロシクロアルキルは、N、OおよびS(O)0−2から選択された4つまでの環員を有する;ここで、R10またはR11の該ヘテロシクロアルキルは、所望によりハロ、C1−6アルキルおよびハロ−置換−C1−6アルキルから独立して選択された1〜3つの基により置換されていてもよい;ここで、R12およびR13は、水素およびC1−6アルキルから独立して選択される;またはRおよびR10は、RおよびR10が結合する該炭素原子と共にフェニル環(該ピペリジニルと縮合した、例えば、表1の化合物81)を形成する;およびN−オキシド誘導体、プロドラッグ誘導体、保護誘導体、個々の異性体およびその異性体の混合物;ならびにかかる化合物の該薬学的に許容される塩および溶媒和物(例えば、水和物)。
【0012】
第二の局面において、本発明は、式Iの化合物またはN−オキシド誘導体、個々の異性体およびその異性体の混合物;またはその薬学的に許容される塩を、1以上の好適な賦形剤と混合して含有する医薬組成物を提供する。
【0013】
第三の局面において、本発明は、動物における疾患を処置する方法を提供する、ここで本発明の化合物は、寄生生物(例えば、熱帯熱マラリア原虫など、三日熱マラリア原虫、卵形マラリア原虫、四日熱マラリア原虫、クルーズ・トリパノソーマまたはリーシュマニア属、例えばドノバン・リーシュマニアなどの寄生生物)が原因の疾患の該病状および/または症状を予防、阻害または緩和することができ、この方法は、該動物に、治療上有効量の式Iの化合物またはそのN−オキシド誘導体、個々の異性体および異性体混合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む。
【0014】
第四の局面において、本発明は、動物中の寄生生物が原因の疾患を処置するための医薬品の製造における式Iの化合物の使用を提供する。該疾患は、マラリア、リーシュマニア症および/またはシャガス病であり得る。
【0015】
第五の局面において、本発明は、式Iの化合物およびそのN−オキシド誘導体、プロドラッグ誘導体、個々の異性体および異性体混合物、およびその薬学的に許容される塩を製造するための方法を提供する。
【0016】
(本発明の詳細な説明)
定義
基および他の基の構造エレメントとしての“アルキル”は、例えば、ハロ−置換−アルキルおよびアルコキシは、直鎖または分枝鎖いずれかであり得る。C1−4−アルコキシは、メトキシ、エトキシなどを包含する。ハロ−置換アルキルは、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチルなどを包含する。
【0017】
“アリール”は、6−10個の環の炭素原子を一緒に含有する単環式または縮合二環式芳香環を意味する。例えば、アリールは、フェニルまたはナフチル、好ましくはフェニルであり得る。“アリーレン”は、アリール基から得られた二価の基である。
【0018】
“ヘテロアリール”とは、1以上の環員が、N、O、C(O)およびS(O)0−20から選択されたヘテロ原子である場合のアリールについて規定したとおりである。例えば、5−10員のヘテロアリールには、ピリジル、インドリル、インダゾリル、キノキサリニル、キノリニル、ベンゾフラニル、ベンゾピラニル、ベンゾチオピラニル、ベンゾ[1,3]ジオキソール、イミダゾリル、ベンゾ−イミダゾリル、ピリミジニル、フラニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラゾリル、チエニルなどが包含される。
【0019】
“シクロアルキル”は、提示した環原子の数を併せて含有する飽和または部分的に不飽和の単環式、縮合二環式または架橋多環式の環を意味する。例えば、C3−10シクロアルキルには、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、などを包含する。
【0020】
“ヘテロシクロアルキル”は、本出願において定義したとおり、シクロアルキルを意味する、但し、提示した1以上の環の炭素が−O−、−N=、−NR−、−C(O)−、−S−、−S(O)−または−S(O)−から選択される部分によって置換され、ここでRは水素、C1−4アルキルまたは窒素保護基である。例えば、本発明の化合物を説明するために本明細書で使用されたような3−8員のヘテロシクロアルキルには、モルホリノ、ピロリジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピペリジニロン、1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デカ−8−イルなどが含まれる。
【0021】
“ハロゲン”(またはハロ)は、好ましくはクロロまたはフルオロを示すが、ブロモまたはヨードであってもよい。
【0022】
“処置する”、“処置すること”および“処置”とは、疾患および/またはその不随する症状を緩和するかまたは低減する方法をいう。本説明において、用語“処置”とは、予防または防御的処置、ならびに該疾患に罹るリスクがある患者の処置または該疾患に罹患した疑いのある患者の処置、ならびに該疾患患者の処置を含めた、治療的処置または疾患抑制処置の双方を包含する。この用語は、該疾患の進行を遅延させるための処置をさらに包含する。
【0023】
(好ましい態様についての説明)
本発明は、寄生生物と関連のある疾患または障害を処置または予防するための、化合物の新規クラス、かかる化合物を含む医薬組成物およびかかる化合物を使用する方法を提供する。特に、該化合物は、マラリア、リーシュマニア症および/またはシャガス病を処置するために使用される。
【0024】
一態様において、式Iの化合物に関して:
Lは、−NR−、−S(O)NR−、−OC(O)−、−OC(O)NR−、−NRC(O)−、−C(O)NR−、−C(O)−、−NRC(O)NR−および−NRNRC(O)−から選択される;ここで、Rは、水素および−SOから選択される;ここで、Rは、水素およびC1−6アルキルから選択される;
nおよびmは、0および1から独立して選択される;
は、C1−6アルキル、C6−10アリール−C0−4アルキル、C3−12シクロアルキル、5−10員のヘテロアリールおよび3−8員のヘテロシクロアルキルから選択される;ここで、該ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、N、OおよびS(O)0−2から選択される4つまでの環員を有する;ここで、該Rのアリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルは、所望によりハロ、シアノ、C1−6アルキル、ハロ−置換−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロ−置換−C1−6アルコキシ、−NRC(O)R、−C(O)NR、−C(O)OR、−S(O)NR、−S(O)、C6−10アリール、3−8員のヘテロシクロアルキル−C0−4アルキルおよび5−10員のヘテロアリールから独立して選択された1〜3つの基により置換されていてもよい;ここで、該ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、N、OおよびS(O)0−2から選択される4つまでの環員を有する;ここで、Rは、水素およびC1−6アルキルから選択される;およびRは、水素、C1−6アルキルおよび5−10員のヘテロアリールから選択される;ここで、該ヘテロアリールは、N、OおよびS(O)0−2から選択された4つまでの環員を有する;ここで、該Rのアリール、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリール置換基は、所望によりハロ、シアノ、C1−6アルキル、ハロ−置換−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロ−置換−C1−6アルコキシおよび3−8員のヘテロシクロアルキルから独立して選択された1〜3つの基により置換されていてもよい;ここで、該ヘテロシクロアルキルは、N、OおよびS(O)0−2から選択された4つまでの環員を有する;ここで、Rの該アルキル置換基は、所望により−COOHにより置換される;
は、水素、ハロ、C1−6アルキルおよびハロ−置換−C1−6アルキルから選択される;
は、水素、C(O)NRおよびC(O)ORから選択される;ここで、RおよびRは、水素およびC1−6アルキルから独立して選択される;
およびYは、CHおよびNから独立して選択される;
は、O、NR10およびCR1011から選択される;ここで、R10およびR11は、水素、C1−6アルキル、3−8員のヘテロシクロアルキル、−NR1213および−NR12C(O)OR13から独立して選択される;ここで、該ヘテロシクロアルキルは、N、OおよびS(O)0−2から選択された4つまでの環員を有する;ここで、R10またはR11の該ヘテロシクロアルキルは、所望によりハロ、C1−6アルキルおよびハロ−置換−C1−6アルキルから独立して選択された1〜3つの基により置換されていてもよい;ここで、R12およびR13は、水素およびC1−6アルキルから独立して選択される;RおよびR10は、RおよびR10が結合する炭素原子と共にフェニル環を形成する。
【0025】
さらなる態様において、Rは、メチル、プロピル、フェニル、シクロプロピル、ピリジニル、チアゾリル、ピリミジニル、インドリン−1−イル、ピペラジニル、ベンジル、1H−インドール−5−イル、1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル、イミダゾリル、1H−インドール−5−イル、ベンゾ[d]チアゾール−2−イルおよび4−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−6−イルから選択される;ここで、該フェニル、ベンジル、シクロプロピル、ピリジニル、チアゾリル、N−チアゾール−2−イルスルファモイル、インドリン−1−イル、ピペラジニル、1H−インドール−5−イル、1H−インドール−5−イル、1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル、イミダゾリル、ベンゾ[d]チアゾール−2−イルまたは4−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−6−イルは、所望によりハロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、メチル−カルボニル−アミノ、アミノ−カルボニル、メチル、t−ブチル、メトキシ、プロピル−スルホニル、ピペラジニル−メチル、ピペリジニル、ピラゾリル、モルホリノ、イミダゾリル、2−カルボキシプロパン−2−イル、フェニルおよびエトキシ−カルボニルから独立して選択された1〜3つの基により置換されていてもよい;ここで、Rの該フェニル、ピペリジニル、ピラゾリル、モルホリノ、ピペラジニル−メチルまたはイミダゾリル置換基は、所望により、メチル、トリフルオロメチルおよびピロリジニルから選択される基により置換されていてもよい。
【0026】
さらなる態様において、Rは、水素、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル、メチルおよびt−ブチルから選択される;およびRは、アミノ−カルボニルおよびエトキシ−カルボニルから選択される。
【0027】
さらなる態様において、Yは、O、NR10およびCR1011から選択される;ここで、R10は、水素およびメチルから選択される;およびR11は、ジメチル−アミノ、t−ブトキシ−カルボニル−アミノ、モルホリノ、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、2−オキソピロリジン−1−イルおよび2−オキソピペリジン−1−イルから選択される;ここで、該モルホリノ、ピペラジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、2−オキソピロリジン−1−イルまたは2−オキソピペリジン−1−イルは、所望によりハロおよびメチルから選択される基により置換されていてもよい。
【0028】
さらなる実施態様において、化合物は後記から選択される:N−(メチルスルホニル)−N−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)メタンスルホンアミド;N−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホンアミド;4−メチル−N−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンゼンスルホンアミド;N−(3−(N−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)スルファモイル)フェニル)アセトアミド;4−tert−ブチル−N−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンゼンスルホンアミド;4−メトキシ−N−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンゼンスルホンアミド;3−クロロ−N−(3−フルオロ−5−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)フェニル)ベンズアミド;tert−ブチル 3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニルカルバメート;N−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロパンカルボキサミド;2−クロロ−N−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ニコチンアミド;2−フルオロ−N−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;N−(3−フルオロ−5−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;2,4−ジクロロ−N−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;3−シアノ−N−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;4−メトキシ−N−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;3−メチル−N−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;N−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;3−フルオロ−N−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−3−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレア;1−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレア;1−(3−クロロフェニル)−3−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレア;1−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレア;1−(3,5−ジクロロフェニル)−3−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレア;1,3−ビス(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレア;2−メチル−2−(4−(3−(4−メチル−1,4'−ビピペリジン−1'−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)プロパン酸;3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(4−(トリフルオロメチル)チアゾール−2−イル)ベンズアミド;3−クロロ−N−(3−モルホリノ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(4−(N−チアゾール−2−イルスルファモイル)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;1−(3−(トリフルオロメチル)−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)ピペリジン−3−カルボキサミド;N−プロピル−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(3−クロロフェニル)−N−メチル−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル)ベンズアミド;N−(2−クロロピリジン−4−イル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;3−モルホリノ−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;N−(3−カルバモイルフェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(4−(2−クロロフェニル)チアゾール−2−イル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N'−(3−クロロフェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンゾヒドラジド;3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N'−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンゾヒドラジド;N−(3−クロロフェニル)−3−(ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(ピリミジン−4−イル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)(6−(トリフルオロメチル)インドリン−1−イル)メタノン;N−(2−クロロフェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(3−クロロフェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)ベンズアミド;3−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−(4−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピペラジン−1−イル)ベンズアミド;3−(ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;3−(2−オキソ−1,4'−ビピペリジン−1'−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;N−(4−tert−ブチルチアゾール−2−イル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)(4−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピペラジン−1−イル)メタノン;tert−ブチル 1−(3−(トリフルオロメチル)−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)ピペリジン−4−イルカルバメート;N−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(4−モルホリノフェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;3−(4−(2−オキソピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;N−(4−モルホリノフェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)ベンジル)ベンズアミド;N−(3−(1H−ピラゾール−4−イル)フェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(1H−インドール−5−イル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;エチル 1−(3−(トリフルオロメチル)−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)ピペリジン−3−カルボキシレート;N−フェニル−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;3−フルオロ−5−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;エチル 2−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−4−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−カルボキシレート;N−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;3−(3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(1−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)ベンズアミド;N−(4,5−ジシアノ−1H−イミダゾール−2−イル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(1H−インドール−5−イル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;N−(3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(5−フェニルチアゾール−2−イル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;3−(3−(ピペリジン−1−イル)ピロリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−5
−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(4−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−6−イル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(4−(4−クロロフェニル)チアゾール−2−イル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;3−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;N−(3−クロロフェニル)−3−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;3−(4,4'−ビピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;3−(3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(6−(トリフルオロメトキシ)ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;3−(4−メチル−1,4'−ビピペリジン−1'−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;N−(4−フェニルチアゾール−2−イル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;3−(1,4'−ビピペリジン−1'−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;N−(3−シアノフェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(3−クロロフェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(4−(4−ブロモフェニル)チアゾール−2−イル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(5−(プロピルスルホニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(4−クロロフェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(6−クロロピリジン−3−イル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(4−ブロモ−3−クロロフェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(3−クロロフェニル)−3−(4−メチル−1,4'−ビピペリジン−1'−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(5−クロロチアゾール−2−イル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(3−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;3−(1,4'−ビピペリジン−1'−イル)−N−(3−クロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(6−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;3−(3−メチル−1,4'−ビピペリジン−1'−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;N−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(3,5−ジクロロフェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(ビフェニル−4−イル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(4−((4−エチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;2−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)イソニコチンアミド;N−(3−クロロフェニル)−2−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)イソニコチンアミド;3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)アニリン;3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)ベンジル)アニリン;2−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−4−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリミジン−5−カルボキサミド;N−(3−クロロフェニル)−2−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−カルボキサミド;N−(3−クロロフェニル)−6−メチル−2−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド;6−tert−ブチル−2−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;および6−tert−ブチル−N−(3−クロロフェニル)−2−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド。
【0029】
さらなる態様において、化合物は後記から選択される:N−(3−クロロフェニル)−3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;3−クロロ−N−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;N−(4−((4−エチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(3−クロロフェニル)−3−(1−メチルピペリジン−4−イルオキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;3−クロロ−N−(4−((4−エチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;3−(1−メチルピペリジン−4−イルオキシ)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;N−(3−(トリフルオロメチル)−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)ピペリジン−3−カルボキサミド;3−(2−(ピペリジン−1−イル)エチルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;(S)−3−((1−エチルピロリジン−2−イル)メチルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−ベンズアミド。
【0030】
さらなる態様において、寄生生物関連疾患の病理および/または症状を予防、阻害または緩和するために、対象にインビボまたはインビトロにて治療上有効量の本発明の化合物を単独でまたは第二薬剤と組合せて投与することを含む対象における寄生生物関連疾患を処置するための方法である。
【0031】
さらなる態様において、該寄生生物関連疾患はマラリアである。
【0032】
さらなる態様において、第二薬剤は、キナーゼ阻害剤、抗マラリア薬および抗炎症剤から選択される。抗マラリア薬は、プログアニル、クロロプログアニル、トリメトプリル、クロロキン、メフロキン、ルメファントリン、アトバコン、プリメタミン−スルファドキシン、プリメタミン−ダプソン、ハロファントリン、キニン、キニジン、アモジアキン、アモピロキン、スルホンアミド、アルテミシニン、アルテフレン、アルテムエーテル、アルテスネート、プリマキン、およびピロナリジンから選択される。
【0033】
さらなる態様において、本発明の化合物は、第二薬剤の投与前、同時または後に投与され得る。
【0034】
さらなる態様において、対象はヒトである。
【0035】
薬理学および有用性
本発明の化合物は、熱帯熱マラリア原虫;三日熱マラリア原虫;卵形マラリア原虫;および四日熱マラリア原虫、クルーズ・トリパノソーマおよびリーシュマニア属の寄生生物、例えばドノバン・リーシュマニアなどを原因とする感染の処置および/または予防において有用である。
【0036】
マラリアは、4種の原生動物寄生虫、熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum)、三日熱マラリア原虫(Plasmodium vivax)、卵形マラリア原虫(Plasmodium ovale)および四日熱マラリア原虫(Plasmodium malariae)が原因の感染性疾患である。これらの4種の寄生虫は、典型的に感染した雌ハマダラカ属(Anopheles)の蚊に咬まれることにより伝染する。マラリアは世界の多くの地域で問題とされており、最近の二、三十年でも、マラリア負荷は確実に増加し続けている。概算で毎年100〜300万人がマラリアで死亡する−ほとんどが5歳未満の小児である。マラリアの死亡率のこの増加の一因は、最も致死的なマラリア寄生虫である熱帯熱マラリア原虫が、アルテミシニン誘導体以外のほとんど全ての利用可能な抗マラリア剤に耐性を獲得しているとの事実による。
【0037】
リーシュマニア症は、20種を超えるリーシュマニア属に属する寄生虫性原生動物の一つが原因であり、雌スナバエ(sandflies)に咬まれることにより伝染する。リーシュマニア症は、多くの熱帯および亜熱帯地方を含む、約88ヶ国に固有である。
【0038】
リーシュマニア症には4つの主要な形態がある。カラアザールとも呼ばれる内臓リーシュマニア症は最も重篤な形態であり、寄生虫ドノバンリーシュマニアが原因である。内臓リーシュマニア症を発症した患者は処置を受けなければ数ヶ月以内に死亡し得る。内臓リーシュマニア症の2種の主要な治療は、アンチモン誘導体スチボグルコン酸ナトリウム(Pentostam(登録商標))およびアンチモン酸メグルミン(Glucantim(登録商標))である。スチボグルコン酸ナトリウムは約70年間使用されており、この薬剤に対する耐性の問題が膨らみつつある。加えて、この治療は相対的に長く、苦痛を伴い、望ましくない副作用を起こし得る。
【0039】
眠り病としても知られるヒトアフリカトリパノソーマ症は、ベクター媒介性寄生虫性疾患である。問題の寄生虫は、トリパノソーマ属に属する原生動物である。それは、ヒトまたはヒト病原性寄生虫を担持する動物からその感染を獲得したツェツェバエ(Glossina Genus)に咬まれることにより、ヒトに伝染する。
【0040】
シャガス病(別名アメリカトリパノソーマ症)は、アメリカ大陸の貧困種族に固有のもうひとつのヒト寄生虫性疾患である。この疾患は、原生動物寄生虫クルーズトリパノソーマが原因であり、これはヒトに吸血昆虫により伝染する。ヒト疾患は2段階で起こる:感染直後に起こる急性期と、数年かかり発症し得る慢性期である。慢性感染は、認知症を含む種々の神経学的障害、心筋の損傷および時に消化管の拡張、ならびに体重減少をもたらす。未処置だと、慢性疾患はしばしば致死的である。
【0041】
シャガス病の処置に現在利用可能な薬剤はニフルチモックスおよびベンズニダゾールである。しかしながら、これらの現在の治療に伴う問題は、有害な副作用、処置期間、および処置の過程での治療指導の必要性である。さらに、処置は、この疾患の急性期にのみ実際に有効である。この2種の第一選択薬剤に対する耐性も既に発生している。抗真菌剤アンホテリシンbが第二選択薬剤として提案されているが、この薬剤は高価で相対的に毒性である。
【0042】
アピコンプレックス門(phylum Apicomplexa)には、ヒトまたは動物の病原体、とりわけ、マラリア原虫(Plasmodium spp)(マラリア)、トキソプラズマ(Toxoplasma gondii)(ヒトにおける先天的神経学的欠損)、アイメリア属(Eimeria spp.)(家禽および畜牛の病原体)、クリプトスポリジウム(Cryptosporidia)(日和見感染のヒトおよび動物の病原体)、バベシア属(Babesia)(畜牛病原体)およびタイレリア属(Theileria)(畜牛病原体)を含む多くの種類が含まれるが、これらに限定するものではない。これら寄生性疾患と関連のある病因は、宿主細胞の侵襲、細胞内複製および宿主細胞分解のサイクルを繰り返すことが原因である。従って、寄生生物の増殖を理解することが、新規薬剤およびワクチン開発のため、例えばマラリアを処置するために重要である。
【0043】
脊椎動物宿主において、寄生生物は、発症の2つの主要な段階、即ち肝細胞および赤血球の段階を経るが、重度の病状を引き起こすそのライフサイクルは赤血球段階である。赤血球段階の間に、寄生生物は、複雑ではあるが、十分に同期した一連の過程を経る、これは厳密に制御されたシグナル伝達経路の存在を示唆する。
【0044】
カルシウムは、細胞内メッセンジャーとして働き、赤血球の生存段階にて同期性および進行を制御する。寄生生物類のゲノムから、Pf39、カルモジュリン、およびカルシウム依存性タンパク質キナーゼ(CDPK)を含めたカルシウム結合/感受性タンパク質モチーフとの多くの配列同一性が明らかとなった。寄生生物CDPK、寄生生物CDPK3および4は、蚊の感染に関与することが知られている。CDPK4は、カルシウムシグナルを細胞応答へと翻訳し、そして雄の生殖母細胞における細胞周期の進行を制御することから蚊の中腸での有性生殖に必須であることが示されている。CDPK3は、オーキネートの滑空運動性およびその中腸上皮を被覆する層の通過率を制御する。熱帯熱マラリア原虫のCDPK1(PfCDPK1)は、血液の段階の後期増員生殖中および感染線虫段階に発現され、アシル化依存性のメカニズムにより寄生体胞に分泌される。それはミリストイル化され得、また増員生殖期の寄生生物から単離された界面活性剤耐性膜画分内に多く見出される。パターン同定分析を基にしたオントロジーから、PfCDPK1は寄生生物の脱出または赤血球侵入のいずれかに関連した遺伝子とクラスター化することが明らかとなった。PfCDPK1の直接阻害により、後期増員生殖段階における寄生生物の赤血球のライフサイクルの進行が停止された。
【0045】
従って、キナーゼ活性は、熱帯熱マラリア原虫寄生生物の成熟のあらゆる段階に渡っており、本発明のキナーゼ阻害剤を、寄生生物関連疾患を処置するために使用することができる。特に、本発明のキナーゼ阻害剤は、キナーゼPfCDPK1を阻害することによりマラリアを処置するための手段である可能性がある。後記インビトロでの細胞アッセイを使用して、様々なマラリア寄生生物株に対する本発明の化合物の活性を評価することができる。
【0046】
上記に従い、本発明はさらに、そのような処置を必要とする対象において、マラリアを予防または処置するための方法であって、治療上有効量の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を、該対象に投与することを含む方法を提供する。上記の使用の全てに関して、必要な投与量は、投与方法、処置されるべき特定の状態および望まれる効果に依存して変わるだろう。
【0047】
投与および医薬組成物
一般的に、本発明の化合物は、常套法および当技術分野で公知の許容される方法の何れかにより、単独でかまたは1以上の治療剤と組み合わせて、治療上有効量で投与され得る。治療上有効量は、疾患の重症度、対象の年齢および相対的健康度、用いる化合物の効力および他の因子に広く依存して変わるかもしれない。一般的に、満足のいく結果は、体重1kg当たり約0.03から2.5mgの1日投与量で全身的に得られることが示される。大型哺乳動物、例えばヒトにおける指示される1日投与量は、約0.5mgから約100mgの範囲で、好適には、例えば1日4回までの分割用量でまたは遅延形態で投与される。経口投与のために好適な単位投与量には、約1から50mgの活性成分が含まれる。
【0048】
本発明の化合物を、何らかの慣用的経路で、特に経腸的に、例えば経口的に、例えば錠剤またはカプセル剤の形態で、非経腸的に、例えば注射溶液または懸濁液の形態で、または局所的に、例えばローション、ジェル、軟膏またはクリームの形態、または経鼻形態もしくは坐剤形態で、医薬組成物として投与することができる。遊離型または薬学的に許容される塩形態の本発明の化合物を、少なくとも1個の薬学的に許容される担体または希釈剤と合わせて含む医薬組成物を、混合、造粒またはコーティング法により常套的方法で製造することができる。例えば、経口組成物は、活性成分を、a)希釈剤、例えばラクトース、デキストロース、スクロース、マンニトール、ソルビトール、セルロースおよび/またはグリシン;b)滑剤、例えばシリカ、タルカム、ステアリン酸、そのマグネシウム塩もしくはカルシウム塩、および/またはポリエチレングリコールと共に含む錠剤またはゼラチンカプセルであり得、錠剤についてはまた、c)結合剤、例えばケイ酸アルミニウムマグネシウム、デンプン糊、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロースおよび/またはポリビニルピロリドン;必要であれば、d)崩壊剤、例えばデンプン、寒天、アルギン酸またはそのナトリウム塩、または発泡剤;および/またはe)吸収剤、着色剤、風味剤および甘味剤が含まれる。注射用組成物は、水性等張液または懸濁液であり得、そして坐剤を、脂肪エマルジョンまたは懸濁液から調製することができる。前記組成物は、滅菌されてもよく、および/または保存剤、安定化剤、湿潤剤または乳化剤のようなアジュバント、溶液プロモーター(solution promoter)、浸透圧を制御するための塩および/または緩衝液を含む。さらに、それらは、他の治療的に価値のある物質を含んでいてもよい。経皮投与に適する剤形には、有効量の本発明の化合物と担体が含まれる。担体には、宿主の皮膚を通過するのを助けるために、吸収性の薬理学的に許容される溶媒が含まれる。例えば、経皮デバイスは、裏打ち部材、化合物を所望により担体と共に含む貯蔵部、所望により長時間制御された予定速度で宿主の皮膚へ化合物を送達するため速度制御バリアを含む包帯形態であり、そして皮膚にそのデバイスを固定する手段である。マトリックス経皮製剤を用いることもできる。例えば皮膚および眼への局所適用に適する製剤は、好ましくは、当技術分野で周知の水溶液、軟膏、クリームまたはジェルである。そのようなものには、溶解剤、安定化剤、等張性増強剤、緩衝液および保存剤が含まれ得る。
【0049】
本発明の化合物を、治療上有効量で、1以上の治療剤(薬学的組合せ剤)と合わせて投与することができる。本発明の化合物と組み合せて使用され得る化合物の非限定的な例示には、抗マラリア薬、例えば、プログアニル、クロロプログアニル、、トリメトプリム、クロロキン、メフロキン、ルメファントリン、アトバコン、プリメタミン−スルファドキシン、プリメタミン−ダプソン、ハロファントリン、キニン、キニジン、アモジアキン、アモピロキン、スルホンアミド、アルテミシニン、アルテフレン、アルテムエーテル、アルテスネート、プリマキン、ピロナリジン、などが知られる。
【0050】
本発明の化合物を他の治療剤と合わせて投与するとき、共投与される化合物の投与量は、もちろん、用いる共薬剤の種類、用いる特定の薬剤、処置される状態などに依存して変わるであろう。
【0051】
本発明はまた、薬学的組合せ剤、例えば、a)遊離型または薬学的に許容される塩形態の、本明細書中に開示される本発明の化合物である第一の薬物、およびb)少なくとも1個の共薬剤を含むキットを提供する。前記キットは、その投与のための説明書を含み得る。
【0052】
本明細書で用いる用語“共投与”または“併用投与”などは、一人の患者に対して選択された複数の治療剤の投与を含むことを意味し、前記薬物が、同じ投与経路でまたは同時に投与されることを要しない処置レジメンを含むことを意図する。
【0053】
本明細書で用いる用語“薬学的組合せ剤”は、2個以上の活性成分の混合または組み合わせの結果もたらされる製品を意味し、活性成分の固定された組合せ剤および非固定の組合せ剤の両方を含む。用語“固定された組合せ剤”は、活性成分、例えば式Iの化合物および共薬物の両方が、患者に対して単一体または単一投与量の形態で同時に投与されることを意味する。用語“非固定の組合せ剤”は、活性成分、例えば式Iの化合物および共薬物の両方が、患者に対して別個のものとして、同時に、共にまたは特定の時間制限なく連続して投与されることを意味し、かかる投与は、患者の体内に治療上有効量の2個の化合物を提供する。後者はまた、カクテル療法、例えば3個以上の活性成分の投与にも適用される。
【0054】
本発明の製造方法
本発明はまた、本発明の化合物の製造方法を含む。記述される反応において、反応性官能基、例えばヒドロキシ、アミノ、イミノ、チオまたはカルボキシ基が最終産物中に望まれるとき、反応におけるそれらの望まれない参加を避けるために、その保護が必要とされ得る。従来の保護基を、標準的方法、例えばT.W.Greene and P.G.M.Wuts in “Protective groups in Organic Chemistry”, John Wileyaand Sons, 1991に従い使用できる。
【0055】
式Iの化合物は、下記反応スキームIに従って製造され得る:
反応スキームI
【化2】

【0056】
式中:R、R、R、Y、Y、Y、mおよびnは、本発明の要約において式Iについて規定したとおりであり、Xは脱離基(例えば、ハロ、スルホン、スルホネートなど)である。
【0057】
式Iの化合物を、好適な溶媒(例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、ブタノール、トルエン、キシレンなど)の存在下に、好適な塩基(例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、炭酸ナトリウムなど)および所望により好適な金属触媒(例えば、パラジウム、ニッケル、金、銅など)を用いて、式2の化合物を式3の化合物と反応させることにより製造できる。該反応は、約5〜約200℃の範囲の温度で行い、24時間までかけて完了し得る。
【0058】
反応スキームII
【化3】

【0059】
式中:R、R、R、Y、Y、Y、mおよびnは、本発明の要約において式Iについて規定したとおりであり、Yは保護基(例えば、カルバメート、エステルなど)である。
【0060】
式Iの化合物を、式4の化合物を、好適な溶媒(例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、ジメチルスルホキシド、N、N−ジメチルホルムアミド、ブタノール、トルエン、キシレンなど)の存在下で、好適な塩基(例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、炭酸ナトリウムなど)、および所望により、好適な活性化剤(例えば、N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート、混合無水物、塩化チオニル、リン様オキシクロライドなど)を用いてRHと反応させて製造できる。該反応は、約5〜約50℃の範囲の温度で行い、48時間までかけて完了し得る。
【0061】
本発明の化合物の合成の詳細な説明は以下の実施例に示す。
【0062】
本発明の化合物を作成するための追加方法
本発明の化合物は、化合物の遊離の塩形態を薬学的に許容される無機または有機酸と反応させることにより、薬学的に許容される酸付加塩として製造できる。あるいは、本発明の化合物の薬学的に許容される塩付加塩を、該化合物の遊離の酸形態を、薬学的に許容される無機または有機の塩基と反応させることにより製造できる。あるいは、本発明の化合物の塩形態を、出発物質または中間体の塩を用いて製造できる。
【0063】
本発明の化合物の遊離の酸または遊離の塩形態を、対応する塩付加塩または酸付加塩形態から各々製造できる。例えば、酸付加塩形態において本発明の化合物を、好適な塩基(例えば、水酸化アンモニウム溶液、水酸化ナトリウムなど)で処置することにより、対応する遊離の塩基に変換できる。塩付加塩形態の本発明の化合物を、好適な酸(例えば、塩酸など)で処理することにより、対応する遊離の酸に変換できる。
【0064】
非酸化形態の本発明の化合物を、本発明の化合物のN−オキシドから、好適な不活性有機溶媒(例えば、アセトニトリル、エタノール、含水ジオキサンなど)において、0〜80℃で還元剤(例えば、硫黄、二酸化硫黄、トリフェニルホスフィン、ホウ化水素リチウム、水素化ホウ素ナトリウム、三塩化リン、三臭化リンなど)で処置することにより製造することができる。
【0065】
本発明の化合物のプロドラッグ誘導体を、当業者には既知の方法により製造できる(例えば、さらなる詳細な説明のためには、Saulnier et al.,(1994), Bioorganic and Medicinal Chemistry Letters, Vol. 4, p.1985を参照されたい)。例えば、好適なプロドラッグは、本発明の非誘導体化化合物を、好適なカルバミル化剤(例えば、1,1−アシルオキシアルキルカルバノクロライデート(acyloxyalkylcarbanochloridate)、パラ−ニトロフェニルカルボネートなど)と反応させることにより製造できる。
【0066】
本発明の化合物の保護誘導体を、当業者に公知の方法で作製することができる。保護基の構築およびそれらの除去に用い得る技術の詳細な説明は、T. W. Greene, “Protecting Groups in Organic Chemistry”, 3rd edition, John Wiley and Sons, Inc., 1999に記載されている。
【0067】
本発明の化合物を、本発明の方法中、溶媒和物(例えば、水和物)として都合よく製造、または形成することができる。本発明の化合物の水和物を、水性/有機溶媒混合物から、ダイオキシン、テトラヒドロフランまたはメタノールのような有機溶媒を用いて再結晶することにより都合よく製造することができる。
【0068】
本発明の化合物を、本化合物のラセミ混合物と光学活性分割剤を反応させ、一対のジアステレオ異性体化合物を形成させ、そのジアステレオマーを分離し、そして光学的に純粋なエナンチオマーを回収することにより、その個々の立体異性体として製造することができる。エナンチオマーの分割を、本発明の化合物の共有結合ジアステレオマー誘導体を用いて行い得るとき、解離可能な複合体が好ましい(例えば、結晶性ジアステレオマー塩)。ジアステレオマーは、異なる物理的特性(例えば、融点、沸点、溶解性、反応性など)を有しており、これらの相違を利用して容易に分離され得る。ジアステレオマーは、クロマトグラフィーにより、または好ましくは、溶解性の相違をもとにした分離/分割技術により分離され得る。その後、光学的に純粋なエナンチオマーを、ラセミ化をもたらすことのない任意の実用的手段により、分割剤と共に回収する。それらのラセミ混合物からの化合物の立体異性体の分割に適用できる技術のより詳細な説明は、Jean Jacques, Andre Collet, Samuel H. Wilen, “Enantiomers, Racemates and Resolutions”, John Wiley and Sons, Inc., 1981に記載されている。
【0069】
要約すると、式Iの化合物は、下記工程を含む方法により製造することができる:
(a)反応スキームI&IIの工程;および
(b)所望により、本発明の化合物を薬学的に許容される塩に変換する工程;
(c)所望により、本発明の化合物の塩形態を非塩形態に変換する工程;
(d)所望により、本発明の化合物の非酸化形態を、薬学的に許容されるN−オキシドに変換する工程;
(e)所望により、本発明の化合物のN−オキシド形態をその非酸化形態に変換する工程;
(f)所望により、異性体の混合物から本発明の化合物の個々の異性体に分割する工程;
(g)所望により、本発明の非誘導体化化合物を、薬学的に許容されるプロドラッグ誘導体に変換する工程;ならびに、
(h)所望により、本発明の化合物のプロドラッグ誘導体をその非誘導体化形態に変換する工程。
【0070】
出発物質の製造が特に記載がない限り、前記化合物は、当分野において既知の方法と同様にまたは下記の実施例に記載の通りに製造することができる。
【0071】
当業者は、上記変換が、本発明の化合物の製造方法についての単なる代表例であって、他の周知の方法を同じように使用されることは理解されよう。
【実施例】
【0072】
実施例
本発明を、本発明の化合物の製造を説明する下記実施例および中間体(参照化合物)によりさらに例示するが、これらに限定するものではない。
【0073】
参照化合物1Cおよび1D
3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)安息香酸ナトリウムおよび3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)アニリン
スキーム1:参照化合物1(化合物1−Cおよび1−D)の合成
【化4】

【0074】
試薬および条件:
(a) 4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン、KCO、DMSO、80℃; (b) i.50% HSO、還流;ii.NaOH、2工程;
(c) DPPA、EtN、DCM、rt;(d)TFA、DCM、rt。
【0075】
1−B:DMSO(50mL)中の1−A(6.49g、34.2mmol)の攪拌溶液に、4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン(5.80g、37.6mmol)およびKCO(5.20g、37.6mmol)を室温で添加した。該反応混合物を、80℃で1時間攪拌した。HPLC/MS試験は、I−A)の完全な消費を示し、および1−B([M+1]=324)について正確な質量(right mass)にて新規な一つのピークを示した。
【0076】
反応混合物を、酢酸エチルで希釈し、水および塩水で洗浄した。該有機溶液を、NaSOで乾燥させて、濃縮した。該粗生成物を、さらに精製せずに次の工程にて直接使用した。
【0077】
1−C:1−B(11.06g、34.2mmol)を、90mLの1:1の濃縮硫酸および水に添加した。反応混合物を、2時間還流にて攪拌した。HPLC/MS試験は、1−Bの完全な消費を示し、1−Cの酸形態について正確な質量にて新規の一つのピークを示した。
【0078】
反応混合物を、室温に冷却し、氷水冷却と共に8N NaOH溶液により注意深く中和した。溶媒を完全に除去した。エタノール(3X100mL)を、乾燥させた該残留物に添加して、10分間煮沸した。固体を濾去して、併せた濾液を濃縮し、淡黄色の固体を得る。1H NMR (CD3OD, 400 MHz) 7.77 (1H, s), 7.66 (1H, s), 7.27 (1H, s), 3.91-3.94 (2H, m), 3.56-3.63 (1H, m), 3.42 (4H, br), 2.83-2.89 (2H, m), 2.21-2.24 (2H, m), 2.07-2.11 (4H, m), 1.82-1.92 (2H, m);MS m/z = 343(M+1)。
【0079】
7:無水t−BuOH(30mL)中の1−C溶液(3.0g、8.23mmol)に、DPPA(2.14mL、9.88mmol)およびEtN(1.49mL、9.88mmol)を添加した。反応混合物を、窒素雰囲気下で10時間還流攪拌した。HPLC/MS試験は、1−Cの完全な消費を示し、7について正確な質量にて主要ピーク([M+1]=414)を示す。
【0080】
反応混合物を、室温に冷却した。溶媒を除去した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィーで精製(12g、0−10%MeOHのDCM)し、黄色油状物を得た。
【0081】
中間体7を、DCM中の20%TFA(10mL)に溶解した。反応混合物を、室温で2時間攪拌した。HPLC/MS試験により、1−Dについて正確な質量にて一つの主要なピークを示す。溶媒を除去した。残留物をDCMに溶解し、1N HCl(30mL)にて2回抽出した。合わせた水性層を、DCMで洗浄し、4N NaOHで注意深く中和した。得られる水溶液を、DCM(100mL)を用いて3回抽出した。合わせたDCM溶液を、NaSOで乾燥させ、濃縮し、黄色油状物(850mg(33%))を得る。H NMR (CDCl3, 400 MHz) 6.54 (1H, s), 6.35 (1H, s), 6.33 (1H, t, J = 2.0 Hz), 3.3.63-3.68 (2H, m), 2.72-2.79 (2H, m), 2.59-2.62 (4H, br), 2.11-2.18 (1H, m), 1.96-1.99 (2H, m), 1.78-1.82 (4H, m), 1.59-1.69 (2H, m);MS m/z = 314 (M+1)。
【0082】
参照化合物2
3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)安息香酸ナトリウム
【化5】

【0083】
この化合物を、参照化合物1の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、3−フルオロベンゾニトリルから開始して調製した。MS m/z 275.2(M+1)。
【0084】
参照化合物3
3−フルオロ−5−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)アニリン
【化6】

【0085】
この化合物を、参照化合物1−Bの調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、1,3−ジフルオロ−5−ニトロベンゼンから開始して調製した。エタノール(25mL)中のニトロ前駆体溶液に(1.47g、5.0mmol)、10%Pd/C(106mg、0.1mmol)を添加した。反応混合物を脱気し、Hを用いて再充填し、H下にて一夜室温で攪拌した。HPLC/MS試験から、生成物の存在が示された([M+1]=264)。物質を濾過し、溶媒を蒸発させて、黄色油状物を得て、これをさらなる精製をせずに使用した。1H NMR (CD3OD, 400 MHz) 6.14 (1H, t, J = 2.0 Hz), 6.04 (1H, dt, J = 2.0, 12.4 Hz), 5.93 (1H, dt, J = 2.0, 10.8 Hz), 3.69-3.72 (2H, m), 2.67-2.79 (6H, m), 2.31-2.39 (1H, m), 2.03-2.07 (2H, m), 1.86-1.89 (4H, m), 1.58-1.68 (2H, m);MS m/z 264.2 (M+1)。
【0086】
参照化合物4
3−(1−メチルピペリジン−4−イルオキシ)−5−(トリフルオロメチル)安息香酸
【化7】

【0087】
この化合物を、参照化合物1の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−ベンゾニトリルおよび1−メチルピペリジン−4−オールから開始して調製した。MS m/z 304.2(M+1)。
【0088】
参照化合物5
3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)安息香酸
【化8】

【0089】
この化合物を、参照化合物1の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリルおよび4−メチル−1H−イミダゾールから開始して調製した。MS m/z=312.4(M+1)。
【0090】
参照化合物6
3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)アニリン
【化9】

【0091】
この化合物を、参照化合物1−Eのために記述した方法と同様の方法を用いて、1−Cから調製した。MS m/z=283.45(M+1)。
【0092】
参照化合物7
4−((4−エチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)アニリン
【化10】

【0093】
四塩化炭素(250mL)中の1−メチル−4−ニトロ−2−トリフルオロメチル−ベンゼン(15g、73.1mmol、1.0等量)溶液に、開始剤としてNBS(13g、73.1mmol、1.0等量)およびAIBN(1.19g、7.31mmol、0.1等量)を添加した。反応混合物を、一夜還流し、次いで水にて分割した。該有機層を、分離し、該水層をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機抽出物を水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過および濃縮して、該固体を得た。該固体を、ジクロロメタン(300mL)に溶解した。該透明な溶液を、DIEA(12.55mL、73.1mmol、1.0等量)およびN−エチルピペラジン(8.25g、73.1mmol、1.0等量)で処理した。反応混合物を、30分間(LCMSに拠り反応が完了するまで)室温で攪拌した。反応混合物を、水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過および濃縮して粗生成物を得て、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)により精製し、固体として1−エチル−4−(4−ニトロ−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−ピペラジン(11.57g、50%)を得る。
【0094】
MeOH(250mL)中の4−(4−エチル−ピペラジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−フェニルアミン(10g、31.54mmol、1.0等量)溶液に、レニー・ニッケル(1.0g、10重量%)を添加した。該懸濁液を、水素雰囲気下(1atm)で24時間攪拌した。次いで、反応混合物を、セライト上で濾過し、該濾液を減圧下に濃縮し、所望の生成物を得る:MS m/z=421.26(M+1)。
【0095】
参照化合物8
3−(1,4'−ビピペリジン−1'−イル)−5−(トリフルオロメチル)安息香酸ナトリウム
【化11】

【0096】
この化合物を、参照化合物1の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリルおよび1,4'−ビピペリジンから開始して調製した。1H NMR (CD3OD, 400 MHz) 7.82 (1H, s), 7.69 (1H, s), 7.43 (1H, s), 4.02-4.05 (2H, m), 3.55-3.58 (2H, br), 3.37-3.44 (1H, m), 3.01-3.07 (2H, m), 2.90-2.96 (2H, m), 2.22 (2H, d, J = 12.4 Hz), 2.00 (2H, d, J = 12.4 Hz), 1.78-1.90 (6H, m);MS m/z 357.2 (M+1)。
【0097】
参照化合物9
3−(4−メチル−1,4'−ビピペリジン−1'−イル)−5−(トリフルオロメチル)安息香酸ナトリウム
【化12】

【0098】
この化合物を、参照化合物1の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリルおよび4−メチル−1,4'−ビピペリジンから開始して調製した。MS m/z 371.2(M+1)。
【0099】
参照化合物10
3−(ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)安息香酸ナトリウム
【化13】

【0100】
この化合物を、参照化合物1の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリルおよびピペリジンから開始して調製した。MS m/z 274.2(M+1)。
【0101】
参照化合物11
2−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)イソニコチン酸ナトリウム
【化14】

【0102】
この化合物を、参照化合物1の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、2−クロロイソニコチノニトリルおよび4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジンから調製した。1H NMR (CD3OD, 400 MHz) 8.22 (1H, d, J = 5.6 Hz), 7.60 (1H, s), 7.28 (1H, d, J = 5.6 Hz), 4.50-4.53 (2H, m), 3.71 (2H, br), 3.47-3.53 (1H, m), 3.10-3.21 (4H, m), 2.30-2.33 (2H, m), 2.19 (2H, br), 2.04 (2H, br), 1.74-1.84 (2H, m);MS m/z 276.2 (M+1)。
【0103】
参照化合物12
6−tert−ブチル−2−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボン酸
【化15】

【0104】
参照化合物12の合成
試薬および条件:(a)ウレア、HCl、EtOH、還流;(b)POCl、DIEA、MeCN、還流;(c)4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン、DIEA、MeCN、120℃;(d)LiOH、MeOH/HO(3:1)、60℃:
【化16】

【0105】
2−B:エタノール(80mL)中の12−A(2.0g、10mmol)、ウレア(961mg、16mmol)および濃HCl(1mL)の溶液を、還流にて2日間攪拌した。LCMSにより、出発物質が消費され、所望の生成物が主要な生成物として調製されることが示される。溶媒を除去し、残留物を、直接フラッシュカラムクロマトグラフィー分離(40g、ヘキサン中10−90%酢酸エチル)に供し、白色固体を得る。
【0106】
2−C:MeCN(10mL)中の12−B(1.01g、4.5mmol)溶液に、POCl(2.1mL、22.5mmol)およびDIEA(784μL、4.5mmol)を添加した。反応混合物を、還流で2時間窒素下で攪拌した。HPLC/MS試験から、12−Bが存在しなくなり、所望の生成物12−C([M+1]=243)が主要な生成物であることが判った。反応混合物を、室温に冷却した。溶媒を除去し、残留物を酢酸エチルに溶解して、NaHCOおよび塩水で洗浄した。有機溶液を、乾燥させて濃縮し、粗生成物として黄色油状物を得た。
【0107】
12−D:MeCN(10mL)中の12−C(485mg、2.0mmol)、4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン(309mg、2.0mmol)およびDIEA(1.74mL、10.0mmol)溶液を、油浴により120℃で2日間攪拌した。HPLC−MS試験から、12−Cが消費され、12−Dが主要な生成物であることが判った。反応混合物を、室温に冷却した。該溶媒を除去した。該生成物を、さらなる精製をせずに次の工程で使用した。
【0108】
12:メタノール(15mL)および水(5mL)中の12−D(541mg、1.5mmol)溶液に、LiOH(180mg、7.5mmol)を添加した。反応混合物を、60℃で3時間攪拌した。HPLC/MS試験から、12−Dが存在しなくなり、所望の生成物12([M+1]=333)が主要な生成物であることが示された。反応混合物を、室温に冷却し、溶媒を除去した。反応混合物を、メタノールに溶解し、MSトリガーHPLC(MS-Triggered HPLC)分離に供し、黄色油状物を得た。MS m/z 333.3(M+1)。
【0109】
参照化合物13
6−メチル−2−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボン酸ナトリウム
【化17】

【0110】
参照化合物13の化合物を、中間体12Cから12の調製のために記載した方法と同様の方法を用いて、メチル 2−クロロ−6−メチルピリミジン−4−カルボキシレートから調製した。1H NMR (CD3OD, 400 MHz) 7.10 (1H, s), 5.04-5.08 (2H, m), 3.66 (2H, br), 3.40-3.48 (1H, m), 3.19 (2H, br), 2.91-2.98 (2H, m), 2.42 (3H, s), 2.20-2.23 (2H, m), 2.10 (4H, br), 1.58-1.68 (2H, m);MS m/z 291.2 (M+1)。
【0111】
参照化合物14
2−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボン酸ナトリウム
【化18】

【0112】
この化合物を、中間体12Cから12の調製のために記載した方法と同様の方法を用いて、メチル 2−クロロ−6−メチルピリミジン−4−カルボキシレートから調製した。MS m/z 345.2(M+1)。
【0113】
参照化合物15
3−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)安息香酸ナトリウム
【化19】

【0114】
この化合物を、参照化合物1の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリルおよび1−メチル−4−(ピペリジン−4−イル)ピペラジンから開始して調製した。1H NMR (CD3OD, 400 MHz) 7.79 (1H, s), 7.67 (1H, s), 7.23 (1H, s), 3.86-3.89 (2H, m), 2.80-2.97 (10H, m), 2.64-2.67 (1H, m), 2.63 (3H, s), 2.00-2.03 (2H, d, J = 12.0 Hz), 1.62-1.72 (2H, m);MS m/z 373.2 (M+1)。
【0115】
参照化合物16
3−フルオロ−5−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)安息香酸ナトリウム
【化20】

【0116】
この化合物を、参照化合物1の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、3,5−ジフルオロベンゾニトリルおよび4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジンから開始して調製した。1H NMR (CD3OD, 400 MHz) 7.43 (1H, s), 7.13 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.97 (1H, d, J = 12.0 Hz), 3.93-3.96 (2H, m), 3.67 (2H, br), 3.34-3.38(1H, m), 3.19 (2H, br), 2.85-2.92 (2H, m), 2.23-2.26 (2H, m), 2.15 (2H, br), 2.04 (2H, br), 1.74-1.84 (2H, m);MS m/z 293.2 (M+1)。
【0117】
参照化合物17
3−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド
【化21】

【0118】
DMF(50mL)中の17−A(2.69g、10mmol)の攪拌溶液に、HATU(3.80g、10mmol)およびDIEA(5.23mL、30mmol)を添加した。10分間の撹拌後、3−(トリフルオロメチル)アニリン(1.88mL、15mmol)を添加した。反応混合物を、週末にわたって室温で攪拌した。HPLC/MS試験から、所望の生成物17が主要な生成物であることが示された。反応混合物を、酢酸エチルで希釈し、NHClおよび塩水で洗浄した。該有機溶液を、乾燥させ、濃縮した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー精製を行い(120g、10−30%酢酸エチルのヘキサン溶液)、白色固体(3.02g(73%))を得る。MS m/z 412.0(M+1)。
【0119】
参照化合物18
3−モルホリノ−5−(トリフルオロメチル)安息香酸
【化22】

【0120】
この化合物を、参照化合物1の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリルおよびモルホリンから開始して調製した。MS m/z 276.1(M+1)。
【0121】
実施例1
ジクロロメタン(0.3mL)中の参照化合物1−D(10mg、0.031mmol)の攪拌溶液に、DIEA(2μL、1.10等量)および塩化メタンスルホニル(7.2μL、1.0等量)に添加した。反応混合物を、3時間室温で攪拌した。HPLC/MS試験から、出発物質(アミン)がなくなっており、所望の生成物1が主要ピークであることが示された。溶媒を、減圧除去した。残留物を、質量感応式HPLC分離に直接供した。回収したMeCN/水溶液を濃縮し、乾燥させて、実施例1を得る。
【0122】
実施例2
実施例2の化合物を、実施例1の調製のために記載した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Dおよび3−(トリフルオロメチル)ベンゼン−1−スルホニルクロライドから調製した。
【0123】
実施例3
実施例3の化合物を、実施例1の調製のために記載した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Dおよび3−アセトアミドベンゼン−1−スルホニルクロライドから調製した。
【0124】
実施例4
実施例4の化合物を、実施例1の調製のために記載した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび4−メチルベンゼン−1−スルホニルクロライドから調製した。
【0125】
実施例5
実施例5の化合物を、実施例1の調製のために記載した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Dおよび4−tert−ブチルベンゼン−1−スルホニルクロライドから調製した。
【0126】
実施例6
実施例6の化合物を、実施例1の調製のために記載した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Dおよび4−メトキシベンゼン−1−スルホニルクロライドから調製した。
【0127】
実施例7
実施例7の化合物を、参照化合物1−Dの合成中の中間体として得た。
【0128】
実施例8
ジクロロメタン(0.3mL)中の参照化合物1−D(10mg、0.031mmol)の攪拌溶液に、DIEA(6μL、1.10等量)およびシクロプロパンカルボニル クロライド(2.8μL、1.0等量)を添加した。反応混合物を、3時間室温で攪拌した。HPLC/MS試験により、出発物質(アミン)がなくなっており、所望の生成物8が主要ピークであることが示された。溶媒を、減圧下に除去した。残留物を、直接質量感応式HPLC分離に供した。回収したMeCN/水溶液を濃縮し、凍結乾燥にて乾燥させて、粉末状の生成物を得る。
【0129】
実施例9
実施例9の化合物を、実施例8の調製のために記載した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Dおよび2−クロロニコチノイル クロライドから調製した。
【0130】
実施例10
実施例10
の化合物を、実施例9の調製のために記載した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Dおよび2−フルオロベンゾイルクロライドから調製した。
【0131】
実施例11
実施例11の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物3および3−クロロ安息香酸から調製した。
【0132】
実施例12
実施例12の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物3および3−トリフルオロメチル安息香酸から調製した。
【0133】
実施例13
実施例13の化合物を、実施例9の調製のために記載した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Dおよび2,4−ジクロロベンゾイルクロライドから調製した。
【0134】
実施例14
実施例14の化合物を、実施例1の調製のために記載した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Dおよび4−安息香酸無水物から調製した。
【0135】
実施例15
実施例15の化合物を、実施例8の調製のために記載した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Dおよび3−シアノ−ベンゾイルクロライドから調製した。
【0136】
実施例16
実施例16の化合物を、実施例8の調製のために記載した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Dおよび3−メチルベンゾイルクロライドから調製した。
【0137】
実施例17
実施例17の化合物を、実施例8の調製のために記載した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Dおよび3−フルオロベンゾイルクロライドから調製した。
【0138】
実施例18
実施例18の化合物を、実施例8の調製のために記載した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Dおよび3−トリフルオロベンゾイルクロライドから調製した。
【0139】
実施例19
実施例19の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび1−Dから調製した。
【0140】
実施例20
DMF(0.6mL)中の参照化合物1−D(20mg、0.062mmol)の攪拌溶液に、DIEA(12μL、1.10等量)および4−クロロ−2−メチルフェニルイソシアネート(10gm、1.0等量)を加えた。反応混合物を、8時間50℃で攪拌した。HPLC/MS試験から、出発物質(アミン)がなくなり、所望の生成物20が主要ピークであることが示された。溶媒を、減圧下に除去した。残留物を、質量感応式HPLC分離に直接的に供した。該回収したMeCN/水溶液を濃縮し、凍結乾燥器にて乾燥させて、粉末状の生成物を得る。
【0141】
実施例21
実施例21の化合物を、実施例20の調製のために記載した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Dおよび3−クロロフェニルイソシアネートから調製した。
【0142】
実施例22
ジクロロメタン(1.0mL)中の3−(トリフルオロメチル)アニリン(0.02gm、1.0等量)溶液に、4−ニトロフェニルクロロホルメート(0.027gm、1.05等量)およびピリジン(0.01gm、1.05等量)を添加した。反応混合物を、5分攪拌し、この後に参照化合物1−D(0.04g、1.0等量)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.017mL、1.0.5等量)を添加した。得られる反応混合物を、1時間環境温度で攪拌し、この後にLC−MS分析により、1−Dが存在しないことが明らかとなった。該溶媒を真空で除去し、該得られる残留物をDMSO(1ml)に溶解した。得られる溶液を、逆相LC−MSにより精製し、表題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た。
【0143】
実施例23
実施例23の化合物を、実施例22の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Dおよび3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)アニリンから調製した。
【0144】
実施例24
実施例24の化合物を、実施例22の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Dおよび3,5−ジクロロアニリンから調製した。
【0145】
実施例25
実施例25の化合物を、実施例22の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび1−Dから調製した。
【0146】
実施例26
実施例26の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物9およびメチル 2−(4−アミノフェニル)−2−メチルプロパノエートから調製した。メチルエステルの加水分解を、参照化合物12の合成と同様にして行った。
【0147】
実施例27
実施例27の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび4−(トリフルオロメチル)チアゾール−2−アミンから調製した。
【0148】
実施例28
実施例28の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物18および3−クロロ安息香酸から調製した。
【0149】
実施例29
実施例29の化合物を、実施例81の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物17およびピペリジン−3−カルボキサミドから調製した。
【0150】
実施例30
実施例30の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび4−アミノ−N−(チアゾール−2−イル)ベンゼンスルホンアミドから調製した。
【0151】
実施例31
実施例31の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよびブチルアミンから調製した。
【0152】
実施例32
実施例32の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−アミンから調製した。
【0153】
実施例33
クロロホルム(5mL)中の参照化合物1−C(72mg、0.20mmol)の攪拌溶液に、SOCl(1mL)を添加した。1時間の還流撹拌の後に、溶媒を除去した。ピリジン(5mL)を添加し、その後にN−Me−3−クロロアニリン(36μL、0.30mmol)を添加した。反応混合物を、室温で一夜攪拌した。生成物の形成を、HPLC/MSにより評価した。溶媒を除去した。残留物を、質量感応式HPLCにより分離し、濃縮して乾燥させて、生成物を得る。
【0154】
実施例34
実施例34の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび2−クロロピリジン−4−アミンから調製した。
【0155】
実施例35
実施例35の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物18および3−トリフルオロメチル安息香酸から調製した。
【0156】
実施例36
実施例36の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび3−アミノベンズアミドから調製した。
【0157】
実施例37
実施例37の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび4−(2−クロロフェニル)チアゾール−2−アミンから調製した。
【0158】
実施例38
実施例38の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび3−クロロフェニルヒドラジンから調製した。
【0159】
実施例39
実施例39の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび3−トリフルオロメチルフェニルヒドラジンから調製した。
【0160】
実施例40
実施例40の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物10および3−クロロアニリンから調製した。
【0161】
実施例41
実施例41の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび4−アミノピリミジンから調製した。
【0162】
実施例42
実施例42の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび6−(トリフルオロメチル)インドリンから調製した。
【0163】
実施例43
実施例43の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび2−クロロアニリンから調製した。
【0164】
実施例44
実施例44の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物2および3−クロロアニリンから調製した。
【0165】
実施例45
実施例45の化合物を、実施例81の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物17および1−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピペラジンから調製した。
【0166】
実施例46
実施例46の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物10および3−トリフルオロメチルアニリンから調製した。
【0167】
実施例47
実施例47の化合物を、実施例81の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物17および1,4'−ビピペリジン−2−オンから調製した。
【0168】
実施例48
実施例48の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび4−tert−ブチルチアゾール−2−アミンから調製した。
【0169】
実施例49
実施例49の化合物を、実施例81の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物17およびtert−ブチルピペリジン−4−イルカルバメートから調製した。
【0170】
実施例50
実施例50の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび1−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピペラジンから調製した。
【0171】
実施例51
実施例51の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび3,4−ジメチルチアゾール−2−アミンから調製した。
【0172】
実施例52
実施例52の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび3−クロロ−4−メトキシアニリンから調製した。
【0173】
実施例53
実施例53の化合物を、実施例81の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物17および1−(ピペリジン−4−イル)ピロリジン−2−オンから調製した。
【0174】
実施例54
実施例54の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび4−モルホリノアニリンから調製した。
【0175】
実施例55
実施例55の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび3−トリフルオロメチルベンジルアミンから調製した。
【0176】
実施例56
実施例56の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび3−(1H−ピラゾール−4−イル)アニリンから調製した。
【0177】
実施例57
実施例57の化合物を、実施例81の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物17およびエチルピペリジン−3−カルボキシレートから調製した。
【0178】
実施例58
実施例58の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび1H−インドール−6−アミンから調製した。
【0179】
実施例59
実施例59の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよびアニリンから調製した。
【0180】
実施例60
実施例60の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよびエチル2−アミノ−4−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−カルボキシレートから調製した。
【0181】
実施例61
実施例61の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物16および3−トリフルオロメチルアニリンから調製した。
【0182】
実施例62
実施例62の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物2および3−トリフルオロメチルアニリンから調製した。
【0183】
実施例63
実施例63の化合物を、実施例81の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物17およびN,N−ジメチルピロリジン−3−アミンから調製した。
【0184】
実施例64
実施例64の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−アミンから調製した。
【0185】
実施例65
実施例65の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび1−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロパンアミンから調製した。
【0186】
実施例66
実施例66の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび3,4−ジシアノ−2−アミノイミダゾールから調製した。
【0187】
実施例67
実施例67の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび5−アミノインドールから調製した。
【0188】
実施例68
実施例68の化合物を、実施例81の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物17および4−(ピペリジン−4−イル)モルホリンから調製した。
【0189】
実施例69
実施例69の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび3,5−tert−ブチルアニリンから調製した。
【0190】
実施例70
実施例70の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび5−フェニルチアゾール−2−アミンから調製した。
【0191】
実施例71
実施例71の化合物を、実施例81の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物17および1−(ピロリジン−3−イル)ピペリジンから調製した。
【0192】
実施例72
実施例72の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび4−トリフルオロメチルアニリンから調製した。
【0193】
実施例73
実施例73の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび4−トリフルオロメトキシアニリンから調製した。
【0194】
実施例74
実施例74の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび3,5−ジトリフルオロメチルアニリンから調製した。
【0195】
実施例75
実施例75の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび6−アミノ−4−メチルキノリン−2(1H)−オンから調製した。
【0196】
実施例76
実施例76の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび4−(4−クロロフェニル)チアゾール−2−アミンから調製した。
【0197】
実施例77
実施例77の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物15および3−トリフルオロメチルアニリンから調製した。
【0198】
実施例78
実施例78の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物15および3−クロロアニリンから調製した。
【0199】
実施例79
実施例79の化合物を、実施例81の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物17および4,4'−ビピペリジンから調製した。
【0200】
実施例80
実施例80の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび3−トリフルオロメトキシアニリンから調製した。
【0201】
実施例81
3−(3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)−フェニル)ベンズアミド
【化23】

【0202】
試薬および条件:(a)1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン、Pd(dba)、BINAP、tBuOK、トルエン、100℃。トルエン(3mL)中の参照化合物17(41mg、0.10mmol)の攪拌溶液に、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(24μL、0.20mmol)、Pd(dba)(4.6mg、0.005mmol)、BINAP(9.3mg、0.015mmol)およびBuOK(34mg、0.30mmol)を添加した。反応混合物を脱気し、Nで再度充填した。反応混合物を、100℃で3時間攪拌した。HPLC/MS試験より、出発物質(ブロマイド)が存在しなくなり、所望の生成物5−Cが主要ピークであることが判った。反応混合物を、酢酸エチルで希釈した。固体を濾去した。該濾液を塩水で洗浄し、濃縮した。残留物を、MS感応性HPLC分離に供した。回収したMeCN/水溶液を濃縮し、乾燥させて、該生成物をTFA塩として得た。
【0203】
実施例82
3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド
【化24】

【0204】
試薬および条件:(a)3−トリフルオロメチルアニリン、HATU、DIEA、DMF、rt。3−A:DMF(1mL)中の1−C(36mg、0.10mmol攪拌溶液に、HATU(59mg、0.15mmol)およびDIEA(52μL、0.30mmol)を添加した。10分の撹拌の後、3−トリフルオロメチルアニリン(19μL、0.15mmol)を添加した。反応混合物を、室温で一夜攪拌した。HPLC/MS試験より、1−Cが全て消費され、所望の生成物82が主要な生成物であることが判った。
【0205】
反応混合物を、MSトリガーHPLC精製に直接供した。合わせた溶出物をMeCNがなくなるまで濃縮した。NaHCOを該水溶液に添加し、DCMで抽出した。該溶液を、乾燥させて、濃縮し、黄色油状物を得た。
【0206】
実施例83
実施例83の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび6−(トリフルオロメトキシ)ベンゾ[d]チアゾール−2−アミンから調製した。
【0207】
実施例84
実施例84の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物9および3−トリフルオロメチルアニリンから調製した。
【0208】
実施例85
実施例85の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび4−フェニルチアゾール−2−アミンから調製した。
【0209】
実施例86
実施例86の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物8および3−トリフルオロメチルアニリンから調製した。
【0210】
実施例87
実施例87の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび3−シアノアニリンから調製した。
【0211】
実施例88
実施例88の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび3−クロロアニリンから調製した。
【0212】
実施例89
実施例89の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび4−(4−ブロモフェニル)チアゾール−2−アミンから調製した。
【0213】
実施例90
実施例90の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび5−(プロピルスルホニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−アミンから調製した。
【0214】
実施例91
実施例91の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび4−クロロアニリンから調製した。
【0215】
実施例92
実施例92の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび2−クロロピリジン−5−アミンから調製した。
【0216】
実施例93
実施例93の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)アニリンから調製した。
【0217】
実施例94
実施例94の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物9および3−クロロアニリンから調製した。
【0218】
実施例95
実施例95の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび4−ブロモ−3−クロロアニリンから調製した。
【0219】
実施例96
実施例96の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび3−メトキシ−5−トリフルオロメチルアニリンから調製した。
【0220】
実施例97
実施例97の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび5−クロロチアゾール−2−アミンから調製した。
【0221】
実施例98
実施例98の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物8および3−クロロアニリンから調製した。
【0222】
実施例99
実施例99の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび5,6−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−アミンから調製した。
【0223】
実施例100
実施例100の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび3−フルオロ−4−トリフルオロメチルアニリンから調製した。
【0224】
実施例101
実施例101の化合物を、実施例81の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物17および3−メチル−1,4'−ビピペリジンから調製した。
【0225】
実施例102
実施例102の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび3,4−ジクロロアニリンから調製した。
【0226】
実施例103
実施例103の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび3,5−ジクロロアニリンから調製した。
【0227】
実施例104
実施例104の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよびビフェニル−4−アミンから調製した。
【0228】
実施例105
実施例105の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび−3−ブロモ−4−トリフルオロメチルアニリンから調製した。
【0229】
実施例106
実施例106の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび参照化合物6から調製した。
【0230】
実施例107
実施例107の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物1−Cおよび参照化合物7から調製した。
【0231】
実施例108
実施例108の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物5および3−クロロアニリンから調製した。
【0232】
実施例109
実施例109
の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物6および3−トリフルオロメチル安息香酸から調製した。
【0233】
実施例110
実施例110の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物6および3−クロロ安息香酸から調製した。
【0234】
実施例111
実施例111の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物7および3−トリフルオロメチル安息香酸から調製した。
【0235】
実施例112
実施例112の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物7および3−クロロ安息香酸から調製した。
【0236】
実施例113
実施例113の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物11および3−トリフルオロメチルアニリンから調製した。
【0237】
実施例114
実施例114の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物11および3−クロロアニリンから調製した。
【0238】
実施例115
DCM(5mL)中の参照化合物1−D(70mg、0.20mmol)攪拌溶液に、3−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(35mg、0.20mmol)およびAcOH(0.5mL)を添加した。反応混合物を、室温で1時間攪拌した。NaBH(OAc)(85mg、0.40mmol)を添加し、室温で一夜攪拌した。HPLC試験から、1−Dおよび3−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドの完全な消費が示された。所望の生成物115は主要なピークである。反応混合物を、酢酸エチルで希釈し、塩水で洗浄した。該有機溶液を、乾燥させ、濃縮した。残留物を、MSトリガー分取HPLC精製に供した。残留物を、DCMに溶解し、NaHCOおよび塩水で洗浄した。該DCM溶液を、乾燥させ、濃縮して、黄色固体を得た。
【0239】
実施例116
ジオキサン(20mL)中の参照化合物1−D(175mg、0.50mmol)の攪拌溶液に、1−ヨード−3−(トリフルオロメチル)ベンゼン(136mg、0.50mmol)、Pd(dba)(46mg、0.05mmol)、キサントホス(xantphos)(87mg、0.15mmol)およびCsCO(815mg、2.5mmol)を添加した。空気を除去し、Nを再度充填した。反応混合物を、80℃で一夜攪拌した。LC/MS試験により、所望の生成物116を形成したことが判った。固体を濾過し、該有機溶液を濃縮した。残留物を、MSトリガー分取HPLC精製に供した。回収したMeCN/水溶液を濃縮して、黄色油状物を得た。
【0240】
実施例117
実施例117の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物14および3−トリフルオロメチルアニリンから調製した。
【0241】
実施例118
実施例118の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物14および3−クロロアニリンから調製した。
【0242】
実施例119
実施例119の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物13および3−クロロアニリンから調製した。
【0243】
実施例120
実施例120の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物4および3−クロロアニリンから調製した。
【0244】
実施例121
実施例121の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物4および3−トリフルオロメチルアニリンから調製した。
【0245】
実施例122
実施例122の化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物5および3−トリフルオロメチルアニリンから調製した。
【0246】
実施例123
DMF(1mL)中の1−C(36mg、0.10mmol)攪拌溶液に、HATU(57mg、0.15mmol)およびDIEA(52μL、0.30mmol)を添加した。室温で10分間撹拌した後、3−クロロフェノール(16μL、0.15mmol)を添加した。反応混合物を、室温で一夜2時間攪拌した。HPLC/MS試験より、(I)がなくなり、123が主要な生成物である([M+1]=453)ことが判った。
【0247】
反応混合物を、MSトリガー分取HPLC精製に直接供した。回収したMeCN/水溶液を濃縮した。残留物を、DCMに溶解し、NaHCOおよび塩水で洗浄した。DCM溶液を、乾燥させて、濃縮し、黄色固体を得た。
【0248】
実施例124
実施例124の化合物を、実施例81の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物17およびピペリジン−3−カルボキサミドから調製した。
【0249】
実施例125
実施例125の化合物を、実施例81の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物17および2−(ピペリジン−1−イル)エタンアミンから調製した。
【0250】
実施例126
実施例126の化合物を、実施例81の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物17および(S)−(1−エチルピロリジン−2−イル)メタンアミンから調製した。
【0251】
実施例127
この化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物12および3−トリフルオロメチルアニリンから調製した。
【0252】
実施例128
この化合物を、実施例82の調製のために記述した方法と同様の方法を用いて、参照化合物12および3−クロロアニリンから調製した。
【0253】
好適な出発物質を用いて、上記実施例に記述した方法を繰りかえすことにより、表1において同定した下記式Iの化合物を得た。表1にも、上記実施例に関連したものから得た物理データを記載する。
【0254】
表1
【表1−1】

【表1−2】

【0255】
【表1−3】

【表1−4】

【0256】
【表1−5】

【表1−6】

【0257】
【表1−7】

【表1−8】

【0258】
【表1−9】

【表1−10】

【0259】
【表1−11】

【表1−12】

【0260】
【表1−13】

【表1−14】

【0261】
【表1−15】

【表1−16】

【0262】
【表1−17】

【表1−18】

【0263】
【表1−19】

【表1−20】

【表1−21】

【0264】
【表1−22】

【表1−23】

【0265】
【表1−24】


【表1−25】

【0266】
【表1−26】


【表1−27】

【0267】
【表1−28】

【0268】
【表1−29】

【表1−30】

【0269】
アッセイ
本発明の化合物を、感染した赤血球細胞中の寄生虫血症の増殖を阻害する能力を決定するためにアッセイできる。増殖を、二本鎖DNAについて高親和性を有するSYBR Green I(INVITROGEN)(登録商標)染料の添加により定量した。
【0270】
下記アッセイは、本発明の範囲をいずれの方法においても制限せずに本発明を説明するものである。
【0271】
実施例129
この寄生生物増殖アッセイは、DNA挿入染料のSYBR Green(登録商標)を用いて寄生生物のDNA含量の増加を測定するものである。
【0272】
3D7熱帯熱マラリア原虫(P.Falciparum)株を、寄生生物血症が3%〜8%に達するまでO+ヒト赤血球細胞を用いて完全培養培地で増殖させた。スクリーニング培地(20μl)を、384ウェルアッセイプレートに分配した。赤血球細胞および寄生生物を含有するプレートをインキュベートしてベースラインを計測し、そして別の赤血球細胞のプレートをインキュベートしてそのバックグランドを計算した。抗マラリアコントロール(クロロキンおよびアーテミシニン)を含め、本発明の化合物(DMSO中)(50nl)を、次いでアッセイプレートに移した。DMSO(50nl)を、ベースラインおよびバックグランドのコントロールプレートに移した。次いで、スクリーニング培地中の3D7熱帯熱マラリア原虫に感染した赤血球細胞懸濁液(30μl)を、0.3%の最終寄生生物血症にて最終のヘマトクリットが2.5%となるようにアッセイプレートおよびベースラインのコントロールプレートに分配した。非感染赤血球細胞を、最終のヘマトクリットが2.5%となるようにバックグラウンドのコントロールプレートに分配した。該プレートを、93%N、4%CO、および3%Oガス混合物を含有する低酸素環境中で72時間、37℃のインキュベーター内に置いた。SYBR Green I(登録商標)RPMI培地の10X溶液(10μl)を、プレートに分配した。プレートを密封し、赤血球細胞を溶解するために−80℃のフリーザーに一夜置いた。プレートを、解凍して、最適な染色のために室温で一夜置いた。蛍光強度を、ACQUESTTMシステム(Molecular Device)を用いて測定した(励起497nm、発光520nm)。%阻害、即ちEC50を、各化合物について計算した。
【0273】
本発明の化合物は、10μM以下、好ましくは1μM以下、750nM、500nM、400nM、300nM、200nM、100nMおよび50nMのEC50を示す。本発明の化合物は、寄生生物血症の増加を有意に遅延させることができる。
【0274】
本明細書で記載の実施例および態様は、説明のみを目的とすること、ならびにその様々な修飾または軽微な変更は、当業者により提案され、かつ本出願の精神および範囲ならびに添付の特許請求の範囲内に含まれることが理解される。本明細書中に引用される全ての刊行物、特許および特許出願は、全ての目的に関して参照により本明細書中に包含される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】

[式中:
Lは、−NR−、−NRS(O)−、−S(O)NR−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)−、−NRC(O)O−、−OC(O)NR−、−NRC(O)−、−C(O)NR−、−NRC(O)NR−、−NRNRC(O)−および−C(O)NRNR−から選択される;ここで、Rは、水素および−SOから選択される;ここで、Rは、水素およびC1−6アルキルから選択される;
nおよびmは、0および1から独立して選択される;
は、C1−6アルキル、C6−10アリール−C0−4アルキル、C3−12シクロアルキル、5−10員のヘテロアリールおよび3−8員のヘテロシクロアルキルから選択される;ここで、該ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、N、OおよびS(O)0−2から選択される4つまでの環員を有する;ここで、Rの該アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルは、所望によりハロ、シアノ、C1−6アルキル、ハロ−置換−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロ−置換−C1−6アルコキシ、−NRC(O)R、−C(O)NR、−C(O)OR、−S(O)NR、−S(O)、C6−10アリール、3−8員のヘテロシクロアルキル−C0−4アルキルおよび5−10員のヘテロアリールから独立して選択された1〜3つの基により置換されていてもよい;ここで、該ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、N、OおよびS(O)0−2から選択される4つまでの環員を有する;ここで、Rは、水素およびC1−6アルキルから選択される;およびRは、水素、C1−6アルキルおよび5−10員のヘテロアリールから選択される;ここで、該ヘテロアリールは、N、OおよびS(O)0−2から選択された4つまでの環員を有する;ここで、Rの該アリール、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリール置換基は、所望によりハロ、シアノ、C1−6アルキル、ハロ−置換−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロ−置換−C1−6アルコキシおよび3−8員のヘテロシクロアルキルから独立して選択された1〜3つの基により置換されていてもよい;ここで、該ヘテロシクロアルキルは、N、OおよびS(O)0−2から選択された4つまでの環員を有する;ここで、Rの該アルキル置換基は、所望により−COOHにより置換されていてもよい;
は、水素、ハロ、C1−6アルキル、ハロ−置換−C1−6アルキル、C1−6アルコキシおよびハロ−置換−C1−6アルコキシから選択される;
は、水素、C1−6アルキル、C(O)NRおよびC(O)ORから選択される;ここで、RおよびRは、水素およびC1−6アルキルから独立して選択される;
およびYは、CHおよびNから独立して選択される;
は、O、NR10およびCR1011から選択される;ここで、R10およびR11は、水素、C1−6アルキル、3−8員のヘテロシクロアルキル、−NR1213および−NR12C(O)OR13から独立して選択される;ここで、該ヘテロシクロアルキルは、N、OおよびS(O)0−2から選択された4つまでの環員を有する;ここで、R10またはR11の該ヘテロシクロアルキルは、所望によりハロ、C1−6アルキルおよびハロ−置換−C1−6アルキルから独立して選択された1〜3つの基により置換されていてもよい;ここで、R12およびR13は、水素およびC1−6アルキルから独立して選択される;あるいは、RおよびR10は、RおよびR10に結合する該炭素原子と共にフェニル環を形成する]
の化合物、およびその薬学的に許容される塩。
【請求項2】
Lは、−NR−、−S(O)NR−、−OC(O)−、−OC(O)NR−、−NRC(O)−、−C(O)NR−、−C(O)−、−NRC(O)NR−および−NRNRC(O)−から選択される;ここで、Rは、水素および−SOから選択される;ここで、Rは、水素およびC1−6アルキルから選択される;
nおよびmは、0および1から独立して選択される;
は、C1−6アルキル、C6−10アリール−C0−4アルキル、C3−12シクロアルキル、5−10員のヘテロアリールおよび3−8員のヘテロシクロアルキルから選択される;
ここで、該ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、N、OおよびS(O)0−2から選択される4つまでの環員を有する;ここで、Rの該アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルは、所望によりハロ、シアノ、C1−6アルキル、ハロ−置換−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロ−置換−C1−6アルコキシ、−NRC(O)R、−C(O)NR、−C(O)OR、−S(O)NR、−S(O)、C6−10アリール、3−8員のヘテロシクロアルキル−C0−4アルキルおよび5−10員のヘテロアリールから独立して選択された1〜3つの基により置換されていてもよい;ここで、該ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、N、OおよびS(O)0−2から選択される4つまでの環員を有する;ここで、Rは、水素およびC1−6アルキルから選択される;およびRは、水素、C1−6アルキルおよび5−10員のヘテロアリールから選択される;ここで、該ヘテロアリールは、N、OおよびS(O)0−2から選択された4つまでの環員を有する;ここで、Rの該アリール、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリール置換基は、所望によりハロ、シアノ、C1−6アルキル、ハロ−置換−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロ−置換−C1−6アルコキシおよび3−8員のヘテロシクロアルキルから独立して選択された1〜3つの基により置換されていてもよい;ここで、該ヘテロシクロアルキルは、N、OおよびS(O)0−2から選択された4つまでの環員を有する;ここで、Rの該アルキル置換基は、所望により−COOHにより置換される;
は、水素、ハロ、C1−6アルキルおよびハロ−置換−C1−6アルキルから選択される;
は、水素、C(O)NRおよびC(O)ORから選択される;ここで、RおよびRは、水素およびC1−6アルキルから独立して選択される;
およびYは、CHおよびNから独立して選択される;
は、O、NR10およびCR1011から選択される;ここで、R10およびR11は、水素、C1−6アルキル、3−8員のヘテロシクロアルキル、−NR1213および−NR12C(O)OR13から独立して選択される;ここで、該ヘテロシクロアルキルは、N、OおよびS(O)0−2から選択された4つまでの環員を有する;ここで、R10またはR11の該ヘテロシクロアルキルは、所望によりハロ、C1−6アルキルおよびハロ−置換−C1−6アルキルから独立して選択された1〜3つの基により置換されていてもよい;ここで、R12およびR13は、水素およびC1−6アルキルから独立して選択される;RおよびR10は、RおよびR10が結合する該炭素原子と共に、フェニル環を形成する、
請求項1記載の化合物。
【請求項3】
は、メチル、プロピル、フェニル、シクロプロピル、ピリジニル、チアゾリル、ピリミジニル、インドリン−1−イル、ピペラジニル、ベンジル、1H−インドール−5−イル、1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル、イミダゾリル、1H−インドール−5−イル、ベンゾ[d]チアゾール−2−イルおよび4−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−6−イルから選択される;ここで、該フェニル、ベンジル、シクロプロピル、ピリジニル、チアゾリル、N−チアゾール−2−イルスルファモイル、インドリン−1−イル、ピペラジニル、1H−インドール−5−イル、1H−インドール−5−イル、1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル、イミダゾリル、ベンゾ[d]チアゾール−2−イルまたは4−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−6−イルは、所望により、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、メチル−カルボニル−アミノ、アミノ−カルボニル、メチル、t−ブチル、メトキシ、プロピル−スルホニル、ピペラジニル−メチル、ピペリジニル、ピラゾリル、モルホリノ、イミダゾリル、2−カルボキシプロパン−2−イル、フェニルおよびエトキシ−カルボニルから独立して選択された1〜3つの基により置換されていてもよい;ここで、Rの該フェニル、ピペリジニル、ピラゾリル、モルホリノ、ピペラジニル−メチルまたはイミダゾリルの置換基は、所望により、メチル、トリフルオロメチルおよびピロリジニルから選択される基により置換されていてもよい、
請求項2記載の化合物。
【請求項4】
は、水素、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル、メチルおよびt−ブチルから選択される;およびRは、アミノ−カルボニルおよびエトキシ−カルボニルから選択される、請求項3記載の化合物。
【請求項5】
は、O、NR10およびCR1011から選択される;ここで、R10は、水素およびメチルから選択される;およびR11は、ジメチル−アミノ、t−ブトキシ−カルボニル−アミノ、モルホリノ、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、2−オキソピロリジン−1−イルおよび2−オキソピペリジン−1−イルから選択される;ここで、該モルホリノ、ピペラジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、2−オキソピロリジン−1−イルまたは2−オキソピペリジン−1−イルが、所望により、ハロおよびメチルから選択される基により置換されていてもよい、請求項4記載の化合物。
【請求項6】
N−(メチルスルホニル)−N−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)メタンスルホンアミド;N−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホンアミド;4−メチル−N−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンゼンスルホンアミド;N−(3−(N−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)スルファモイル)フェニル)アセトアミド;4−tert−ブチル−N−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンゼンスルホンアミド;4−メトキシ−N−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンゼンスルホンアミド;3−クロロ−N−(3−フルオロ−5−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)フェニル)ベンズアミド;tert−ブチル 3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニルカルバメート;N−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロパンカルボキサミド;2−クロロ−N−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ニコチンアミド;2−フルオロ−N−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;N−(3−フルオロ−5−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;2,4−ジクロロ−N−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;3−シアノ−N−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;4−メトキシ−N−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;3−メチル−N−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;N−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;3−フルオロ−N−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−3−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレア;1−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレア;1−(3−クロロフェニル)−3−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレア;1−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレア;1−(3,5−ジクロロフェニル)−3−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレア;1,3−ビス(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレア;2−メチル−2−(4−(3−(4−メチル−1,4'−ビピペリジン−1'−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)プロパン酸;3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(4−(トリフルオロメチル)チアゾール−2−イル)ベンズアミド;3−クロロ−N−(3−モルホリノ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(4−(N−チアゾール−2−イルスルファモイル)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;1−(3−(トリフルオロメチル)−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)ピペリジン−3−カルボキサミド;N−プロピル−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(3−クロロフェニル)−N−メチル−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル)ベンズアミド;N−(2−クロロピリジン−4−イル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;3−モルホリノ−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;N−(3−カルバモイルフェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(4−(2−クロロフェニル)チアゾール−2−イル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N'−(3−クロロフェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンゾヒドラジド;3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N'−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンゾヒドラジド;N−(3−クロロフェニル)−3−(ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(ピリミジン−4−イル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)(6−(トリフルオロメチル)インドリン−1−イル)メタノン;N−(2−クロロフェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(3−クロロフェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)ベンズアミド;3−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−(4−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピペラジン−1−イル)ベンズアミド;3−(ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;3−(2−オキソ−1,4'−ビピペリジン−1'−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;N−(4−tert−ブチルチアゾール−2−イル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)(4−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピペラジン−1−イル)メタノン;tert−ブチル 1−(3−(トリフルオロメチル)−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)ピペリジン−4−イルカルバメート;N−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(4−モルホリノフェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;3−(4−(2−オキソピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;N−(4−モルホリノフェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)ベンジル)ベンズアミド;N−(3−(1H−ピラゾール−4−イル)フェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(1H−インドール−5−イル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;エチル 1−(3−(トリフルオロメチル)−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)ピペリジン−3−カルボキシレート;N−フェニル−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;3−フルオロ−5−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;エチル 2−(3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−4−(トリフルオロメチル)チアゾール−5−カルボキシレート;N−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;3−(3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(1−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)シクロプロピル)ベンズアミド;N−(4,5−ジシアノ−1H−イミダゾール−2−イル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(1H−インドール−5−イル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;3−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;N−(3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(5−フェニルチアゾール−2−イル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;3−(3−(ピペリジン−1−イル)ピロリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(3,5−ビ
ス(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(4−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−6−イル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(4−(4−クロロフェニル)チアゾール−2−イル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;3−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;N−(3−クロロフェニル)−3−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;3−(4,4'−ビピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;3−(3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(6−(トリフルオロメトキシ)ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;3−(4−メチル−1,4'−ビピペリジン−1'−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;N−(4−フェニルチアゾール−2−イル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;3−(1,4'−ビピペリジン−1'−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;N−(3−シアノフェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(3−クロロフェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(4−(4−ブロモフェニル)チアゾール−2−イル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(5−(プロピルスルホニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(4−クロロフェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(6−クロロピリジン−3−イル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(4−ブロモ−3−クロロフェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(3−クロロフェニル)−3−(4−メチル−1,4'−ビピペリジン−1'−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(5−クロロチアゾール−2−イル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(3−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;3−(1,4'−ビピペリジン−1'−イル)−N−(3−クロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(6−クロロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;3−(3−メチル−1,4'−ビピペリジン−1'−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;N−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(3,5−ジクロロフェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(ビフェニル−4−イル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(4−((4−エチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;2−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)イソニコチンアミド;N−(3−クロロフェニル)−2−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)イソニコチンアミド;3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)アニリン;3−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)ベンジル)アニリン;2−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−4−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリミジン−5−カルボキサミド;N−(3−クロロフェニル)−2−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−カルボキサミド;N−(3−クロロフェニル)−6−メチル−2−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド;6−tert−ブチル−2−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリミジン−4−カルボキサミド;および6−tert−ブチル−N−(3−クロロフェニル)−2−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)ピリミジン−4−カルボキサミド、
から選択される、請求項5記載の化合物。
【請求項7】
N−(3−クロロフェニル)−3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;3−クロロ−N−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;N−(4−((4−エチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;N−(3−クロロフェニル)−3−(1−メチルピペリジン−4−イルオキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;3−クロロ−N−(4−((4−エチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;3−(1−メチルピペリジン−4−イルオキシ)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;N−(3−(トリフルオロメチル)−5−(3−(トリフルオロメチル)フェニルカルバモイル)フェニル)ピペリジン−3−カルボキサミド;3−(2−(ピペリジン−1−イル)エチルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;(S)−3−((1−エチルピロリジン−2−イル)メチルアミノ)−5−(トリフルオロメチル)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;から選択される化合物、およびその薬学的に許容される塩。
【請求項8】
治療上有効量の請求項6または請求項7の化合物を、所望により第二薬剤と組み合せて、対象に投与することを含む、対象における寄生生物関連疾患の病状および/または症状を予防、阻害または緩和するための、治療方法。
【請求項9】
寄生生物関連疾患がマラリアである、請求項8の方法。
【請求項10】
接触がインビトロまたはインビボでおこる、請求項9の方法。
【請求項11】
第二薬剤が、キナーゼ阻害剤、抗マラリア薬および抗炎症剤から選択される、請求項10の方法。
【請求項12】
抗マラリア薬は、プログアニル、クロロプログアニル、トリメトプリム、クロロキン、メフロキン、ルメファントリン、アトバコン、プリメタミン−スルファドキシン、プリメタミン−ダプソン、ハロファントリン、キニン、キニジン、アモジアキン、アモピロキン、スルホンアミド、アルテミシニン、アルテフレン、アルテムエーテル、アルテスネート、プリマキン、およびピロナリジンから選択される、請求項11の方法。
【請求項13】
請求項1または請求項7の化合物が、第二薬剤の前に、同時に、または後に投与される、請求項12の方法。
【請求項14】
対象がヒトである、請求項13の方法。

【公表番号】特表2011−524365(P2011−524365A)
【公表日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−513698(P2011−513698)
【出願日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際出願番号】PCT/US2009/047074
【国際公開番号】WO2009/152356
【国際公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【出願人】(503261524)アイアールエム・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー (158)
【氏名又は名称原語表記】IRM,LLC
【Fターム(参考)】