説明

マルチアンテナを用いた無線通信方法、無線通信システムおよび無線通信装置

【課題】現行の無線システムに匹敵するサービスエリアを有するブロードバンド無線通信システムを簡易な構成で構築可能にすること。
【解決手段】無線通信装置A,Bは、複数のアンテナA〜A、B〜Bを用い、MIMO技術により無線通信を行う。無線通信装置A,Bは、双方向のトレーニング信号伝送を通じて、ダイバーシチ受信状態を最良化する最適なダイバーシチ合成情報を決定する。この決定は、各アンテナに対するダイバーシチ合成情報を順次変更し、その時に得られる受信レベル情報、ベースバンド受信IQ情報、ダイバーシチ合成受信信号と予め定められた情報系列の相関情報などに基づいて行うことができる。 (アンテナ数+1)回のトレーニングフレームあるいはシンボルの受信で、最適なダイバーシチ合成情報を決定できる。無線通信装置A,Bは、このダイバーシチ合成情報を用いてデータ送受信を行う。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信および受信にそれぞれ複数のアンテナを用い、MIMO(Multiple Input Multiple Output)技術により無線通信を行う、マルチアンテナを用いた無線通信方法において、
送受信を行う無線通信装置間での双方向のトレーニング信号伝送を通じて、各無線通信装置において、ダイバーシチ受信状態を最良化する前記複数のアンテナの各々の信号に対するダイバーシチ合成情報をそれらの最適値として各々決定する第1のステップと、
前記第1のステップにより決定された各ダイバーシチ合成情報の最適値を前記無線通信装置に各々設定する第2のステップと、
前記第2のステップによる設定状態で、各無線通信装置がデータ送受信時のビームフォーミングおよびダイバーシチ合成を行う第3のステップを有することを特徴とするマルチアンテナを用いた無線通信方法。
【請求項2】
前記第1のステップは、各無線通信装置が、相手側無線通信装置からのトレーニング信号の受信に際して、前記複数のアンテナの各々の信号に対するダイバーシチ合成情報を順次変更し、これに対するダイバーシチ合成受信信号の受信レベル情報に基づいてダイバーシチ合成情報の最適値を決定することを特徴とする請求項1に記載のマルチアンテナを用いた無線通信方法。
【請求項3】
前記第1のステップは、各無線通信装置が、相手側無線通信装置からのトレーニング信号の受信に際して、前記複数のアンテナの各々の信号に対するダイバーシチ合成情報を順次変更し、これに対するダイバーシチ合成受信信号のベースバンド受信IQ情報もしくはベースバンド受信IQ情報および受信レベル情報の両方に基づいてダイバーシチ合成情報の最適値を決定することを特徴とする請求項1に記載のマルチアンテナを用いた無線通信方法。
【請求項4】
前記第1のステップは、各無線通信装置が、相手側無線通信装置からのトレーニング信号の受信に際して、前記複数のアンテナの各々の信号に対するダイバーシチ合成情報を順次変更し、これに対するダイバーシチ合成受信信号と予め定められた情報系列の相関情報もしくは該相関情報と受信レベル情報の両方に基づいてダイバーシチ合成情報の最適値を決定することを特徴とする請求項1に記載のマルチアンテナを用いた無線通信方法。
【請求項5】
前記ダイバーシチ合成情報が1ビット情報であり、前記第1のステップは、相手側無線通信装置からの(自無線通信装置のアンテナ数+1)回のトレーニングサブ信号受信によりダイバーシチ合成情報の最適値を決定することを特徴とする請求項2または請求項4に記載のマルチアンテナを用いた無線通信方法。
【請求項6】
前記ダイバーシチ合成情報がn(nは2以上の自然数)ビット情報であり、前記第1のステップは、相手側無線通信装置からの(自無線通信装置のアンテナ数+1)回のトレーニングサブ信号受信によりダイバーシチ合成情報の最適値を決定することを特徴とする請求項3または請求項4に記載のマルチアンテナを用いた無線通信方法。
【請求項7】
前記トレーニング信号が(自無線通信装置のアンテナ数+1)個のフレームであり、この2番目以降のフレームを前記複数のアンテナ各々の信号に対するダイバーシチ合成情報を順次変更して受信することを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載のマルチアンテナを用いた無線通信方法。
【請求項8】
前記トレーニング信号が(自無線通信装置のアンテナ数+1)個のシンボルであり、この2番目以降のシンボルを前記複数のアンテナ各々の信号に対するダイバーシチ合成情報を順次変更して受信することを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載のマルチアンテナを用いた無線通信方法。
【請求項9】
前記第1のステップは、直前の双方向のトレーニング信号伝送を通じてダイバーシチ合成情報の最適値が設定されている場合には、このダイバーシチ合成情報の最適値を初期値として新たにダイバーシチ合成情報の最適値を決定し、ダイバーシチ合成情報の最適値が設定されていない場合にはランダムな初期値を用いてダイバーシチ合成情報の最適値を決定することを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載のマルチアンテナを用いた無線通信方法。
【請求項10】
一方の無線通信装置には直前の双方向のトレーニング信号伝送を通じてダイバーシチ合成情報の最適値が設定されているが、もう一方の無線通信装置にはダイバーシチ合成情報の最適値が設定されていない場合において、次のトレーニング信号伝送をダイバーシチ合成情報の最適値が設定されている方の無線通信装置から開始することを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載のマルチアンテナを用いた無線通信方法。
【請求項11】
複数の無線通信装置と無線通信を行う基地局側の無線通信装置における前記第1のステップでは、常にランダムな初期値を用いてダイバーシチ合成情報の最適値の決定を行い、基地局と無線通信を行う端末側の無線通信装置における前記第1のステップでは、直前の双方向のトレーニング信号伝送を通じてダイバーシチ合成情報の最適値が設定されている場合には、このダイバーシチ合成情報の最適値を初期値として新たにダイバーシチ合成情報の最適値を決定し、ダイバーシチ合成情報の最適値が設定されていない場合にはランダムな初期値を用いてダイバーシチ合成情報の最適値を決定することを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載のマルチアンテナを用いた無線通信方法。
【請求項12】
複数の無線通信装置と無線通信を行う基地局側の無線通信装置からのブロードキャストフレームもしくはマルチキャストフレームの送信では、互いに異なる複数のダイバーシチ合成情報を用いて、同一フレームを複数回送信することを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載のマルチアンテナを用いた無線通信方法。
【請求項13】
複数の無線通信装置と無線通信を行う基地局側の無線通信装置からのブロードキャストフレームもしくはマルチキャストフレームの送信では、前記複数の無線通信装置の各々に対して、双方向のトレーニング信号伝送を通じて、前記第1のステップにより決定され、前記第2のステップにより設定されたダイバーシチ合成情報の最適値を用いて、ブロードキャストフレーム、もしくはマルチキャストフレームを各々送信することを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載のマルチアンテナを用いた無線通信方法。
【請求項14】
複数の無線通信装置と無線通信を行う基地局側の無線通信装置における前記第1のステップでは、直前の双方向のトレーニング信号伝送において決定されたダイバーシチ合成情報の最適値を、当該基地局と無線通信を行う端末側の無線通信装置ごとに記憶しておき、これを初期値として、トレーニング信号の受信における前記複数のアンテナの各々の信号に対するダイバーシチ合成情報を順次変更し、これに対するダイバーシチ受信状態に基づいてダイバーシチ合成情報の最適値を決定することを特徴とする請求項1ないし13のいずれかに記載のマルチアンテナを用いた無線通信方法。
【請求項15】
前記第2のステップは、各ダイバーシチ合成情報の最適値をRF帯において前記無線通信装置に各々設定するすることを特徴とする請求項1ないし14のいずれかに記載のマルチアンテナを用いた無線通信方法。
【請求項16】
送信および受信にそれぞれ複数のアンテナを用い、MIMO(Multiple Input Multiple Output)技術により無線通信を行う、マルチアンテナを用いた無線通信システムにおいて、
送受信を行う各無線通信装置は、
相手側無線通信装置との間での双方向のトレーニング信号伝送を通じて、ダイバーシチ受信状態を最良化する前記複数のアンテナの各々の信号に対するダイバーシチ合成情報をそれらの最適値として各々決定する第1の手段と、
前記第1の手段により決定されたダイバーシチ合成情報の最適値を設定する第2の手段と、
前記第2の手段による設定状態で、データ送受信時のビームフォーミングおよびダイバーシチ合成を行う第3の手段を備えたことを特徴とするマルチアンテナを用いた無線通信システム。
【請求項17】
前記第1の手段は、相手側無線通信装置からのトレーニング信号の受信に際して、前記複数のアンテナの各々の信号に対するダイバーシチ合成情報を順次変更し、これに対するダイバーシチ合成受信信号の受信レベル情報に基づいてダイバーシチ合成情報の最適値を決定することを特徴とする請求項16に記載のマルチアンテナを用いた無線通信システム。
【請求項18】
前記第1の手段は、相手側無線通信装置からのトレーニング信号の受信に際して、前記複数のアンテナの各々の信号に対するダイバーシチ合成情報を順次変更し、これに対するダイバーシチ合成受信信号のベースバンド受信IQ情報もしくはベースバンド受信IQ情報および受信レベル情報の両方に基づいてダイバーシチ合成情報の最適値を決定することを特徴とする請求項16に記載のマルチアンテナを用いた無線通信システム。
【請求項19】
前記第1の手段は、各無線通信装置が、相手側無線通信装置からのトレーニング信号の受信に際して、前記複数のアンテナの各々の信号に対するダイバーシチ合成情報を順次変更し、これに対するダイバーシチ合成受信信号と予め定められた情報系列の相関情報もしくは該相関情報と受信レベル情報の両方に基づいてダイバーシチ合成情報の最適値を決定することを特徴とする請求項16に記載のマルチアンテナを用いた無線通信システム。
【請求項20】
前記あらかじめ定められた情報系列が、無線通信の空間分割多重方式における拡散符号であることを特徴とする請求項19に記載のマルチアンテナを用いた無線通信システム。
【請求項21】
前記ダイバーシチ合成情報が1ビット情報であり、前記第1の手段は、相手側無線通信装置からの(自無線通信装置のアンテナ数+1)回のトレーニングサブ信号受信によりダイバーシチ合成情報の最適値を決定することを特徴とする請求項17ないし20のいずれかに記載のマルチアンテナを用いた無線通信システム。
【請求項22】
前記ダイバーシチ合成情報がn(nは2以上の自然数)ビット情報であり、前記第1の手段は、相手側無線通信装置からの(自無線通信装置のアンテナ数+1)回のトレーニングサブ信号受信によりダイバーシチ合成情報の最適値を決定することを特徴とする請求項17ないし20のいずれかに記載のマルチアンテナを用いた無線通信システム。
【請求項23】
前記トレーニング信号が(自無線通信装置のアンテナ数+1)個のフレームであり、この2番目以降のフレームを前記複数のアンテナ各々の信号に対するダイバーシチ合成情報を順次変更して受信することを特徴とする請求項17ないし22のいずれかに記載のマルチアンテナを用いた無線通信システム。
【請求項24】
前記トレーニング信号が(自無線通信装置のアンテナ数+1)個のシンボルであり、この2番目以降のシンボルを前記複数のアンテナ各々の信号に対するダイバーシチ合成情報を順次変更して受信することを特徴とする請求項17ないし22のいずれかに記載のマルチアンテナを用いた無線通信システム。
【請求項25】
前記第1の手段は、直前の双方向のトレーニング信号伝送を通じてダイバーシチ合成情報の最適値が設定されている場合には、このダイバーシチ合成情報の最適値を初期値として新たにダイバーシチ合成情報の最適値を決定し、ダイバーシチ合成情報の最適値が設定されていない場合にはランダムな初期値を用いてダイバーシチ合成情報の最適値を決定することを特徴とする請求項16ないし24のいずれかに記載のマルチアンテナを用いた無線通信システム。
【請求項26】
一方の無線通信装置には直前の双方向のトレーニング信号伝送を通じてダイバーシチ合成情報の最適値が設定されているが、もう一方の無線通信装置にはダイバーシチ合成情報の最適値が設定されていない場合において、次のトレーニング信号伝送をダイバーシチ合成情報の最適値が設定されている方の無線通信装置から開始することを特徴とする請求項16ないし25のいずれかに記載のマルチアンテナを用いた無線通信システム。
【請求項27】
複数の無線通信装置と無線通信を行う基地局側の無線通信装置における前記第1の手段では、常にランダムな初期値を用いてダイバーシチ合成情報の最適値の決定を行い、基地局と無線通信を行う端末側の無線通信装置における前記第1の手段では、直前の双方向のトレーニング信号伝送を通じてダイバーシチ合成情報の最適値が設定されている場合には、このダイバーシチ合成情報の最適値を初期値として新たにダイバーシチ合成情報の最適値を決定し、ダイバーシチ合成情報の最適値が設定されていない場合にはランダムな初期値を用いてダイバーシチ合成情報の最適値を決定することを特徴とする請求項16ないし26のいずれかに記載のマルチアンテナを用いた無線通信システム。
【請求項28】
複数の無線通信装置と無線通信を行う基地局側の無線通信装置からのブロードキャストフレームもしくはマルチキャストフレームの送信では、互いに異なる複数のダイバーシチ合成情報を用いて、同一フレームを複数回送信することを特徴とする請求項16ないし27のいずれかに記載のマルチアンテナを用いた無線通信システム。
【請求項29】
複数の無線通信装置と無線通信を行う基地局側の無線通信装置からのブロードキャストフレームもしくはマルチキャストフレームの送信では、前記複数の無線通信装置の各々に対して、双方向のトレーニング信号伝送を通じて、前記第1のステップにより決定され、前記第2のステップにより設定されたダイバーシチ合成情報の最適値を用いて、ブロードキャストフレーム、もしくはマルチキャストフレームを各々送信することを特徴とする請求項16ないし28のいずれかに記載のマルチアンテナを用いた無線通信システム。
【請求項30】
複数の無線通信装置と無線通信を行う基地局側の無線通信装置における前記第1の手段では、直前の双方向のトレーニング信号伝送において決定されたダイバーシチ合成情報の最適値を、当該基地局と無線通信を行う端末側の無線通信装置ごとに記憶しておき、これを初期値として、トレーニング信号の受信における前記複数のアンテナの各々の信号に対するダイバーシチ合成情報を順次変更し、これに対するダイバーシチ受信状態に基づいてダイバーシチ合成情報の最適値を決定することを特徴とする請求項16ないし29のいずれかに記載のマルチアンテナを用いた無線通信システム。
【請求項31】
前記第2の手段は、各ダイバーシチ合成情報の最適値をRF帯において前記無線通信装置に各々設定するすることを特徴とする請求項16ないし30のいずれかに記載のマルチアンテナを用いた無線通信システム。
【請求項32】
送信および受信にそれぞれ複数のアンテナを用い、MIMO(Multiple Input Multiple Output)技術により無線通信を行う、マルチアンテナを用いた無線通信装置において、
相手側無線通信装置との間での双方向のトレーニング信号伝送でのダイバーシチ受信に際し、前記複数のアンテナの各々の信号に対するダイバーシチ合成情報を順次変更して出力するダイバーシチ合成情報生成手段と、
前記ダイバーシチ合成情報に基づいて前記複数のアンテナの各々の信号の振幅および位相を制御するダイバーシチ合成情報設定手段と、
前記ダイバーシチ合成情報設定手段との組み合わせによりビームフォーミング送信およびダイバーシチ受信を行う信号分配合成手段と、
前記ダイバーシチ合成情報生成手段により出力された各ダイバーシチ合成情報が各々設定された時にダイバーシチ受信されるトレーニング号の受信レベル情報に基づいて各設定におけるダイバーシチ受信状態を判定する受信状態判定手段と、
前記受信状態判定手段により判定されたダイバーシチ受信状態を最良化するダイバーシチ合成情報をダイバーシチ合成情報の最適値として決定するダイバーシチ合成情報決定手段と、
データ送受信時のビームフォーミングおよびダイバーシチ合成のために、前記ダイバーシチ合成情報決定手段により決定されたダイバーシチ合成情報の最適値を設定するダイバーシチ合成情報最適値設定手段を備えたことを特徴とするマルチアンテナを用いた無線通信装置。
【請求項33】
送信および受信にそれぞれ複数のアンテナを用い、MIMO(Multiple Input Multiple Output)技術により無線通信を行う、マルチアンテナを用いた無線通信装置において、
相手側無線通信装置との間での双方向のトレーニング信号伝送でのダイバーシチ受信に際し、前記複数のアンテナの各々の信号に対するダイバーシチ合成情報を順次変更して出力するダイバーシチ合成情報生成手段と、
前記ダイバーシチ合成情報に基づいて前記複数のアンテナの各々の信号の振幅および位相を制御するダイバーシチ合成情報設定手段と、
前記ダイバーシチ合成情報設定手段との組み合わせによりビームフォーミング送信およびダイバーシチ受信を行う信号分配合成手段と、
前記ダイバーシチ合成情報生成手段により出力された各ダイバーシチ合成情報が各々設定された時にダイバーシチ受信されるトレーニング信号のベースバンド受信IQ情報もしくはベースバンド受信IQ情報および受信レベル情報の両方に基づいて各設定におけるダイバーシチ受信状態を保持するトレーニング受信状態保持手段と、
前記トレーニング受信状態保持手段により保持されたダイバーシチ受信状態の情報に基づきダイバーシチ受信状態を最良化するダイバーシチ合成情報をダイバーシチ合成情報の最適値として決定するダイバーシチ合成情報決定手段と、
データ送受信時のビームフォーミングおよびダイバーシチ合成のために、前記ダイバーシチ合成情報決定手段により決定されたダイバーシチ合成情報の最適値を設定するダイバーシチ合成情報最適値設定手段を備えたことを特徴とするマルチアンテナを用いた無線通信装置。
【請求項34】
前記ダイバーシチ合成情報が1ビット情報であり、前記ダイバーシチ合成情報生成手段は、前記複数のアンテナの各々の信号に対するダイバーシチ合成情報を順次位相反転して出力し、前記受信状態判定手段は、前記位相反転の前後での受信レベル情報を比較判定してダイバーシチ受信状態を判定し、前記ダイバーシチ合成情報決定手段は、前記受信状態判定手段により判定されたダイバーシチ受信状態に基づいて当該アンテナにおけるダイバーシチ合成情報の最適値を決定することを特徴とする請求項32に記載のマルチアンテナを用いた無線通信装置。
【請求項35】
前記ダイバーシチ合成情報がn(nは2以上の自然数)ビット情報であり、前記ダイバーシチ合成情報生成手段は、前記複数のアンテナの各々の信号に対するダイバーシチ合成情報を順次位相反転して出力し、前記トレーニング受信状態保持手段は、前記位相反転の前後両方のベースバンド受信IQ情報もしくはベースバンド受信IQ情報および受信レベル情報の両方を保持し、前記ダイバーシチ合成情報決定手段は、前記トレーニング受信状態保持手段により保持されたダイバーシチ受信状態に基づいて当該アンテナにおけるダイバーシチ合成情報の最適値を決定することを特徴とする請求項33に記載のマルチアンテナを用いた無線通信装置。
【請求項36】
前記ダイバーシチ合成情報生成手段は、直前の双方向のトレーニング信号伝送を通じてダイバーシチ合成情報の最適値が設定されている場合には、このダイバーシチ合成情報の最適値を初期値として順次前記位相反転を行い、ダイバーシチ合成情報の最適値が設定されていない場合にはランダムな初期値を用いて順次前記位相反転を行うことを特徴とする請求項32ないし35のいずれかに記載のマルチアンテナを用いた無線通信装置。
【請求項37】
基地局側の無線通信装置との間のデータ送受信においてビームフォーミングおよびダイバーシチ合成を行うための直前の双方向のトレーニング信号伝送において、最初のトレーニングサブ信号の送信を行うことを特徴とする請求項32ないし36のいずれかに記載のマルチアンテナを用いた端末側の無線通信装置。
【請求項38】
前記ダイバーシチ合成情報生成手段において、直前に双方向のトレーニング信号伝送を行った場合においても、そうでない場合においても常にランダムな初期値を用いて順次前記位相反転を行うことを特徴とする請求項32ないし36のいずれかに記載のマルチアンテナを用いた基地局側の無線通信装置。
【請求項39】
複数の無線通信装置と無線通信を行う基地局側の無線通信装置からのブロードキャストフレームもしくはマルチキャストフレームの送信では、互いに異なる複数のダイバーシチ合成情報を用いて、同一フレームを複数回送信することを特徴とする請求項32ないし38のいずれかに記載のマルチアンテナを用いた無線通信装置。
【請求項40】
複数の無線通信装置と無線通信を行う基地局側の無線通信装置からのブロードキャストフレームもしくはマルチキャストフレームの送信では、前記複数の無線通信装置の各々に対して、双方向のトレーニング信号伝送を通じて、前記ダイバーシチ合成情報決定手段により決定され、前記ダイバーシチ合成情報最適値設定手段により設定されたダイバーシチ合成情報の最適値を用いて、ブロードキャストフレーム、もしくはマルチキャストフレームを各々送信することを特徴とする請求項32ないし39のいずれかに記載のマルチアンテナを用いた無線通信装置。
【請求項41】
複数の無線通信装置と無線通信を行う基地局側の無線通信装置において、前記ダイバーシチ合成情報決定手段により決定されたダイバーシチ合成情報の最適値を、当該基地局と無線通信を行う端末側の無線通信装置毎に記憶するためのダイバーシチ合成情報最適値記憶手段を備え、端末側の無線通信装置との間でのデータ送受信に先立ち、ダイバーシチ合成情報最適値記憶手段に保持された当該無線通信装置に対するダイバーシチ合成情報の最適値を前記ダイバーシチ合成情報最適値設定手段により設定することを特徴とする請求項32ないし40のいずれかに記載のマルチアンテナを用いた無線通信装置。
【請求項42】
前記無線通信装置において、前記ダイバーシチ合成情報設定手段および前記ダイバーシチ合成情報最適値設定手段は、RF帯においてダイバーシチ合成情報を設定することを特徴とする請求項32ないし41のいずれかに記載のマルチアンテナを用いた無線通信装置。
【請求項43】
前記受信状態判定手段は、ダイバーシチ合成受信信号レベルあるいはAGCアンプの利得を指標としてダイバーシチ受信状態を判定することを特徴とする請求項32ないし41のいずれかに記載のマルチアンテナを用いた無線通信装置。
【請求項44】
前記トレーニング信号が複数のフレームまたはシンボルであり、前記受信状態判定手段は、各フレームまたはシンボルのベースバンドIQ信号またはIF信号の振幅を指標としてダイバーシチ受信状態を判定することを特徴とする請求項32ないし41のいずれかに記載のマルチアンテナを用いた無線通信装置。
【請求項45】
RF受信データを復調する復調部とRFトレーニング信号を復調する復調部とが共用されていることを特徴とする請求項32ないし44のいずれかに記載のマルチアンテナを用いた無線通信装置。
【請求項46】
前記ダイバーシチ合成情報設定手段および前記信号分配合成手段は、RF帯で動作しており、1つの送受信系統だけを用いてマルチアンテナでのビームフォーミング送信およびダイバーシチ受信を行うことを特徴とする請求項32ないし45のいずれかに記載のマルチアンテナを用いた無線通信装置。
【請求項47】
前記ダイバーシチ合成情報設定手段および前記信号分配合成手段は、ベースバンドで動作しており、1つのMIMO送受信系統だけを用いて、複数の無線通信装置との間でビームフォーミング送信およびダイバーシチ受信を同時に行うことを特徴とする請求項32ないし44のいずれかに記載のマルチアンテナを用いた無線通信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図22】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2010−68510(P2010−68510A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−140897(P2009−140897)
【出願日】平成21年6月12日(2009.6.12)
【出願人】(000000181)岩崎通信機株式会社 (133)
【Fターム(参考)】