マルチカレンシービルアクセプタ
【課題】 既存のキャッシュレスシステムを容易にかつ低コストでマルチカレンシー対応のキャッシュレスシステムにできるマルチカレンシーアクセプタを提供する。
【解決手段】 チケットを読み取った場合には、ゲームコントローラが認識可能なチケットフォーマットのデータに変換してゲームコントローラに送信し、紙幣を読み取った場合には、前記チケットフォーマットに変換したデータとしてゲームコントローラに送信する。
【解決手段】 チケットを読み取った場合には、ゲームコントローラが認識可能なチケットフォーマットのデータに変換してゲームコントローラに送信し、紙幣を読み取った場合には、前記チケットフォーマットに変換したデータとしてゲームコントローラに送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
複数種類のカレンシーの現金を扱うことができるマルチカレンシービルアクセプタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のゲーミングマシンにおいては、ペイアウトの際にバーコードチケットを発行するものがあった。このようにすることで、できるだけ現金そのものをペイアウトしないキャシュレスシステムを提供することができた。このようなキャシュレスシステムで用いられているビルアクセプタは、単一の国のカレンシー(通貨)(たとえば、現地国のカレンシー)の紙幣とバーコードチケットとの双方を読み取ることができる。しかしながら、このようなビルアクセプタは、他国通貨の紙幣を読み取ることができなかった。このため、国際的なカジノなどにこのような従来のビルアクセプタを設置する場合には、カジノ内の複数の個所に両替場所を要したり、プレーヤの不便になったりした。
【0003】
上述したように、従来のキャシュレスシステムは、単一の国の通貨にのみ対応できるシステムであり、他国通貨は考慮されていない。キャッシュレスシステムが一般化した現在では、他国通貨を所有するプレーヤ(たとえば、旅行者等)への利便性や、プレーヤがゲームを続けて実行する持続性の向上や、両替発生の頻度向上による為替利益享受の機会の増加などを考慮すると、他国通貨も直接受け入れることができるマルチカレンシー対応のキャッシュレスシステムが望まれている。さらに、この従来のキャッシュレスシステムは、元来、マルチカレンシーには対応していないので、容易にマルチカレンシー対応のキャッシュレスシステムにすることはできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許出願公開第2005/0096126号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2005/0282626号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、既存のキャッシュレスシステムを容易にかつ低コストでマルチカレンシー対応のキャッシュレスシステムにできるマルチカレンシーアクセプタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施の形態に係る特徴は、
紙幣を含む被投入媒体を識別するビルアクセプタ(たとえば、後述するビルアクセプタ210など)であって、
第1の通貨に対応する第1種紙幣が投入されたときには前記第1種紙幣が投入されたことを示す第1種紙幣投入情報(たとえば、後述する紙幣投入情報など)を出力する第1出力制御手段(たとえば、後述するCPU211、ROM212、図2のステップS229の処理など)と、
プレーヤが所有するクレジットを示すクレジットデータを画像に変換したクレジット画像データが印刷された画像データ印刷媒体が投入されたときには画像データ印刷媒体が投入されたことを示す画像データ印刷媒体識別情報を含むクレジット画像データ受入情報(たとえば、後述するバーコード受入情報など)を出力する媒体出力制御手段(たとえば、後述するCPU211、ROM212、図2のステップS219の処理など)と、
前記第1の通貨とは異なる第2の通貨に対応する第2種紙幣が投入されたときには前記画像データ印刷媒体識別情報と前記第2種紙幣が投入されたことを示す第2種紙幣投入情報とを含むクレジット画像データ類似情報(たとえば、後述するバーコード類似情報など)を出力する第2出力制御手段(たとえば、後述するCPU211、ROM212、図2のステップS241の処理など)と、を含むビルアクセプタ制御手段を備えることである。
【0007】
第2種紙幣が投入されたことを示す第2種紙幣投入情報とを含むクレジット画像データ類似情報を出力するので、第1の通貨とは異なる第2の通貨に対応する第2種紙幣が投入されたときにも対応できるビルアクセプタを提供できる。画像データ印刷媒体識別情報を含むクレジット画像データ類似情報を出力するので、ゲームコントローラでは、画像データ印刷媒体が投入された場合でも、第2種紙幣が投入された場合でも同じ処理を実行させることができる。
【0008】
本発明の実施の形態に係る特徴は、上記の構成に加えて、
前記媒体出力制御手段は、前記画像データ印刷媒体が真正である場合に真正であることを示す真正有効情報(たとえば、後述するバリデーションコードなど)と前記画像データ印刷媒体識別情報(たとえば、後述するバーコードチケットを受け入れたことを示す情報など)とを前記クレジット画像データ受入情報に含ませ、
前記第2出力制御手段は、前記第2の通貨を識別するための他国通貨識別情報(たとえば、後述する他国通貨情報バリデーション番号など)を前記第2種紙幣投入情報として前記クレジット画像データ類似情報に含ませることである。
【0009】
画像データ印刷媒体が投入された場合でも第2種紙幣が投入された場合でも管理サーバに必要な情報を供給することができる。
【0010】
本発明の実施の形態に係る特徴は、上記の構成に加えて、
前記第2出力制御手段は、前記第2の通貨に対応する紙幣が投入されたときには、前記第2の通貨に対応する為替レートを用いて前記第2の通貨に対応する紙幣の金額を変換することである。
【0011】
第2の通貨に対応する紙幣が投入された場合でも、迅速に第1の通貨に対応する金額に変換でき、処理を簡便にできる。
【0012】
本発明の実施の形態に係る特徴は、上記の構成に加えて、
前記ビルアクセプタ制御手段から出力された情報が入力されるゲームコントローラ(たとえば、後述するゲームコントローラ220など)であって、
前記第1種紙幣投入情報が入力されたときには前記第1の通貨に対応する紙幣に関する第1紙幣受入情報を出力させ、かつ、
前記クレジット画像データ受入情報又は前記クレジット画像データ類似情報が入力されたときには画像データ印刷媒体が真正であるか否かを照会するための真正照会情報を出力させるゲームコントローラに、
前記第1種紙幣投入情報、前記クレジット画像データ受入情報又はクレジット画像データ類似情報を出力することである。
【0013】
本発明の実施の形態に係る特徴は、上記の構成に加えて、
前記ゲームコントローラに通信可能に接続された管理サーバ(たとえば、後述するチケット/キャッシュレスサーバ10など)であって、
前記第1紙幣受入情報が入力されたときには前記第1の通貨に対応する紙幣の金額に関する処理を実行し、
前記真正照会情報が入力された場合であって前記画像データ印刷媒体が投入された場合には、前記画像データ印刷媒体が真正である否かを判断し前記画像データ印刷媒体が真正であるときには入金情報を出力し、
前記真正照会情報が入力された場合であって前記第2の通貨に対応する紙幣が投入された場合には、前記画像データ印刷媒体が真正である否かの判断をせずに前記入金情報を出力する管理サーバに、
前記ゲームコントローラを介して前記第1種紙幣投入情報、前記クレジット画像データ受入情報又はクレジット画像データ類似情報を出力することである。
【0014】
本発明の実施の形態に係る特徴は、
バーコード形式で印刷されたチケット(たとえば、後述するバーコードチケットなど)と紙幣(たとえば、後述する他国通貨の紙幣など)とを読み取り可能なビルアクセプタ(たとえば、後述するビルアクセプタ210など)であって、
読み取ったチケットをゲームコントローラ(たとえば、後述するゲームコントローラ220など)が認識可能なチケットフォーマット(たとえば、後述するバーコード受入情報のデータフォーマット)のデータに変換して(たとえば、後述する図2のステップS217など)ゲームコントローラに送信し(たとえば、後述する図2のステップS219など)、
紙幣を読み取った場合には、前記チケットフォーマットに変換した(たとえば、後述する図2のステップS239など)データ(たとえば、後述するバーコード類似情報のデータフォーマット)としてゲームコントローラに送信する(たとえば、後述する図2のステップS241など)ことである。
【0015】
紙幣を読み取った場合でもチケットフォーマットに変換したデータとしてゲームコントローラに送信するので、チケットが投入されたとして処理でき、既存のキャッシュレスシステムを容易にかつ低コストでマルチカレンシー対応のキャッシュレスシステムにできる。
【0016】
本発明の実施の形態に係る特徴は、上記の構成に加えて、
紙幣を読み取った場合にその紙幣が自国紙幣(たとえば、後述する自国通貨の紙幣など)か、他国紙幣(たとえば、後述する他国通貨の紙幣など)かを判定し(たとえば、後述する図2のステップS221など)、
自国紙幣の場合には前記ゲームコントローラが認識可能な自国紙幣フォーマットのデータに変換して(たとえば、後述する図2のステップS227など)前記ゲームコントローラに送信し(たとえば、後述する図2のステップS229など)、
他国紙幣の場合には、前記認識可能なチケットフォーマットのデータに変換して(たとえば、後述する図2のステップS239など)、前記ゲームコントローラに送信する(たとえば、後述する図2のステップS241など)ことである。
【0017】
自国紙幣が投入された場合でも他国紙幣が投入された場合でもチケットが投入された場合でも処理できるビルアクセプタを提供できる。
【0018】
本発明の実施の形態に係る特徴は、
自国紙幣を読み取った自国紙幣フォーマットのデータと、バーコード形式で印刷されたチケットを読み取ったチケットフォーマットのデータとを認識可能ゲームコントローラと、
このゲームコントローラと接続され、前記自国紙幣とバーコード形式で印刷したチケットとを読み取るビルアクセプタとからなる制御システムであって、
前記制御システムには、ビルアクセプタにおいて自国以外の紙幣を読み取った場合に、前記自国以外の紙幣の情報を前記ゲームコントローラで認識可能なチケットフォーマットのデータに変換するための変換データを記憶した記憶装置と変換制御部とを備えたことである。
【0019】
自国紙幣が投入された場合でも自国以外の紙幣が投入された場合でもチケットが投入された場合でも処理できるビルアクセプタを含む制御システムを提供できる。
【発明の効果】
【0020】
既存のキャッシュレスシステムを容易にかつ低コストでマルチカレンシー対応のキャッシュレスシステムにできる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本実施の形態によるマルチカレンシーゲーミングシステム1の概略を示す概略図である。
【図2】ビルアクセプタ210において紙幣やバーコードチケットが投入されたときに実行されるサブルーチンを示すフローチャートである。
【図3】ゲームコントローラ220において、ビルアクセプタ210からバーコード受入情報や紙幣投入情報やバーコード類似情報が送信されたときに実行されるサブルーチンを示すフローチャートである。
【図4】インターフェースボード230において、ゲームコントローラ220から紙幣受入情報やバリデーションコード照会処理要求が送信されたときに実行されるサブルーチンを示すフローチャートである。
【図5】チケット/キャッシュレスサーバ10において、インターフェースボード230から紙幣受入情報やバリデーションコード照会処理要求が送信されたときに実行されるサブルーチンを示すフローチャートである。
【図6】インターフェースボード230において、チケット/キャッシュレスサーバ10からクレジット入金情報が送信されたときに実行されるサブルーチンを示すフローチャートである。
【図7】ゲームコントローラ220において、インターフェースボード230からクレジット入金情報が送信されたときに実行されるサブルーチンを示すフローチャートである。
【図8】自国通貨の紙幣、バーコードチケット、他国通貨の紙幣による処理の概略を示す図である。
【図9】自国通貨の紙幣、バーコードチケット、他国通貨の紙幣による処理の概略を示す図である。
【図10】紙幣投入情報のデータフォーマットの例を示す図(a)と、バーコード受入情報のデータフォーマットを示す図(b)と、バーコード類似情報のデータフォーマットを示す図(c)である。
【図11】ビルタイプと金額との関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に、実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0023】
<<<マルチカレンシーゲーミングシステム10の構成>>>
図1は、本実施の形態によるマルチカレンシーゲーミングシステム10の概略を示す概略図である。
【0024】
マルチカレンシーゲーミングシステム10は、チケット/キャッシュレスサーバ10とゲーミングマシン20とを含む。ゲーミングマシン20は、ネットワークを介してチケット/キャッシュレスサーバ10に接続されている。複数のゲーミングマシン20が、カジノなどの遊技場に設置され、チケット/キャッシュレスサーバ10に接続されている。
【0025】
<<チケット/キャッシュレスサーバ10>>
チケット/キャッシュレスサーバ10は、CPU(中央演算処理装置)11と、ROM(リードオンリーメモリ)12と、RAM(ランダムアクセスメモリ)13と、HDD(ハードディスクドライブ)14と、通信インターフェース15とからなる。ROMには、
【0026】
CPU11は、各種の演算処理を実行する。ROM12には、主に、CPU11で実行するためのプログラムや定数などが記憶されている。RAM13には、CPU11でプログラムを実行したときに一時的に記憶される変数の値などが記憶される。HDD14は、CPU11で実行するためのプログラムや、ゲーミングマシン20を管理するための各種のデータなど記憶されている。ROM12やHDD14に記憶されているプログラムには、後述する図5に示すサブルーチンなどがある。通信インターフェース15は、ゲーミングマシン20との間で各種のデータの送信や受信をするための装置である。
【0027】
<<ゲーミングマシン20>>
ゲーミングマシン20は、ビルアクセプタ210とゲームコントローラ220とインターフェースボード230とキャッシュアウトスイッチ240とチケットプリンタ250とを含む。
【0028】
<ビルアクセプタ210>
ビルアクセプタ210は、CPU211と、ROM212と、RAM213と、通信ポート215と、駆動・識別回路216とタッチパネル217を含む。
【0029】
CPU211は、各種の演算処理を実行する。ROM212には、主に、CPU211で実行するためのプログラムや定数などが記憶されている。ROM212に記憶されているプログラムには、後述する図2に示すサブルーチンなどがある。RAM213には、CPU211でプログラムを実行したときに一時的に記憶される変数の値などが記憶される。通信ポート215は、ゲームコントローラ220との間で各種のデータの送信や受信をするための装置である。
【0030】
駆動・識別回路216は、駆動モータ(図示せず)やスキャナ部(図示せず)などからなる。駆動・識別回路216は、紙幣やバーコードチケットが投入されたときには、投入されたことを示す信号を出力する。また、駆動・識別回路216は、CPU211からの指令に応じて、遊技者によって投入された紙幣やバーコードチケットを取り込み、紙幣やバーコードチケットの表面をスキャンしスキャンデータをCPU211に出力する。CPU211は、スキャンデータに基づいて、紙幣であるかバーコードチケットであるかの判断や、紙幣やバーコードチケットの真贋の判断や、金額やクレジット数の決定などを実行する。
【0031】
タッチパネル217は、液晶表示部とタッチセンサー部とを含む。液晶表示部には、CPU211からの信号に応じて各種の文字情報や図形情報が表示される。タッチセンサー部は、プレーヤの操作を検知しCPU211に信号を出力する。
【0032】
<ゲームコントローラ220>
ゲームコントローラ220は、CPU221と、ROM222と、RAM223と、通信ポート225とを含む。
【0033】
CPU221は、各種の演算処理を実行する。ROM222には、主に、CPU221で実行するためのプログラムや定数などが記憶されている。ROM222に記憶されているプログラムには、後述する図3及び図7に示すサブルーチンなどがある。RAM223には、CPU221でプログラムを実行したときに一時的に記憶される変数の値などが記憶される。通信ポート225は、ビルアクセプタ210やインターフェースボード230やキャッシュアウトスイッチ240やチケットプリンタ250との間で各種のデータの送信や受信をするための装置である。
【0034】
<インターフェースボード230>
インターフェースボード230は、CPU231と、ROM232と、RAM233と、通信ポート235とを含む。
【0035】
CPU231は、各種の演算処理を実行する。ROM232には、主に、CPU231で実行するためのプログラムや定数などが記憶されている。ROM232に記憶されているプログラムには、後述する図4及び図6に示すサブルーチンなどがある。RAM233には、CPU231でプログラムを実行したときに一時的に記憶される変数の値などが記憶される。通信ポート235は、チケット/キャッシュレスサーバ10やゲームコントローラ220との間で各種のデータの送信や受信をするための装置である。
【0036】
<キャッシュアウトスイッチ240>
キャッシュアウトスイッチ240は、プレーヤが操作できるスイッチである。キャッシュアウトスイッチ240をプレーヤが操作することで、プレーヤが操作したことを示す信号がゲームコントローラ220に出力される。
【0037】
プレーヤが遊技を終了するときには、キャッシュアウトスイッチ240をプレーヤが操作することでキャッシュアウトすることができる。後述するように、キャッシュアウトスイッチ240をプレーヤが操作することで、プレーヤが所有する残りのクレジット数を示すバーコードチケットがチケットプリンタ250で印刷されて排出される。
【0038】
<チケットプリンタ250>
チケットプリンタ250は、CPU251と、ROM252と、RAM253と、通信ポート255と、駆動回路256とを含む。
【0039】
CPU251は、各種の演算処理を実行する。ROM252には、主に、CPU251で実行するためのプログラムや定数などが記憶されている。RAM253には、CPU251でプログラムを実行したときに一時的に記憶される変数の値などが記憶される。通信ポート255は、ゲームコントローラ220との間で各種のデータの送信や受信をするための装置である。駆動回路256は、CPU251からの指令に応じて、プリンタエンジン(図示せず)を駆動するための回路である。プリンタエンジンは、バーコードチケットを印刷して排出するための装置である。
【0040】
<<<マルチカレンシーゲーミングシステム10における処理>>>
<<ビルアクセプタ210における処理>>
図2は、ビルアクセプタ210において紙幣やバーコードチケットが投入されたときに実行されるサブルーチンを示すフローチャートである。
【0041】
最初に、ビルアクセプタ210のCPU211は、紙幣やバーコードチケットなどの媒体が投入されたか否かを判断する(ステップS211)。この判断は、ビルアクセプタ210の駆動・識別回路216から出力される信号によって判断することができる。
【0042】
ビルアクセプタ210のCPU211は、紙幣やバーコードチケットなどの媒体が投入されていないと判別したときには(NO)、本サブルーチンを終了する。
【0043】
ビルアクセプタ210のCPU211は、紙幣やバーコードチケットなどの媒体が投入されたと判別したときには(YES)、紙幣やバーコードチケットなどの媒体の表面をスキャンする(ステップS213)。
【0044】
次に、ビルアクセプタ210のCPU211は、スキャンした結果から投入された媒体がバーコードチケットであるか否かを判断する(ステップS215)。
【0045】
ビルアクセプタ210のCPU211は、スキャンした結果から投入された媒体がバーコードチケットであると判別したときには(YES)、バーコード受入情報を生成する(ステップS217)。
【0046】
次に、ビルアクセプタ210のCPU211は、ビルアクセプタ出力情報をバーコード受入情報としてゲームコントローラ220に送信し(ステップS219)、本サブルーチンを終了する。
【0047】
バーコードチケットには、クレジット数(金額)及びバリデーションコードなどの各種の情報がバーコード形式で表現されている。バーコード受入情報には、クレジット数を示すデータやバリデーションコードやバーコードチケットを受け入れたことなどの各種の情報が含まれる。
【0048】
図10(b)は、バーコード受入情報のデータフォーマットの例を示す図である。バーコード受入情報のデータフォーマットは、ヘッダー部とステータスデータ領域と拡張データ領域とを含む。
【0049】
ヘッダー部には、バーコード受入情報がバーコードチケットに関するデータであることを示すバーコード識別データが格納されている。ヘッダー部にバーコード識別データを格納することによって、ビルアクセプタ210からバーコード受入情報として送信されたビルアクセプタ出力情報が、チケット/キャッシュレスサーバ10、ゲームコントローラ220及びインターフェースボード230に対してバーコードチケットに関するデータであることを認識させ、バーコードチケットに関する処理を実行させることができる。
【0050】
具体的には、ヘッダー部にバーコード識別データを格納することによって、次のように処理させることができる。ビルアクセプタ210は、ゲームコントローラ220に対してビルアクセプタ出力情報としてバーコード受入情報を送信する。後述する図3のステップS321の処理で、ゲームコントローラ220は、受信したバーコード受入情報に基づいて、インターフェースボード230を介してチケット/キャッシュレスサーバ10にバリデーションコード照会処理要求を送信する。その後、図5のステップS529の処理で、チケット/キャッシュレスサーバ10は、受信したバリデーションコード照会処理要求に基づいて、インターフェースボード230を介してゲームコントローラ220にクレジット入金情報を送信する。
【0051】
ステータスデータ領域には、ビルアクセプタ210によってバーコードチケットを読み取ったデータが格納されている。たとえば、クレジット数やバリデーションコードなどがステータスデータ領域に格納されている。
【0052】
拡張データ領域は、バーコードチケットに関して将来的に必要になる可能性のあるデータを格納するための予約領域である。本実施の形態によるバーコード受入情報では、拡張データ領域を使用しない。したがって、拡張データ領域を使用していないことを示すデータが拡張データ領域に格納されている。
【0053】
後述するように、ゲームコントローラ220は、ビルアクセプタ210から送信されたバーコード受入情報のステータスデータ領域や拡張データ領域に格納されている情報を、バリデーションコード照会処理要求に格納し、チケット/キャッシュレスサーバ10に送信する。
【0054】
上述したステップS215の判断処理で、ビルアクセプタ210のCPU211は、スキャンした結果から投入された媒体がバーコードチケットでないと判別したときには(NO)、投入された紙幣が自国通貨の紙幣であるか否かを判断する(ステップS221)。
【0055】
ビルアクセプタ210のCPU211は、投入された紙幣が自国通貨の紙幣であると判別したときには(YES)、投入された紙幣が真正なものであるか否かの判断をする(ステップS223)。ビルアクセプタ210のROM212には、自国通貨の紙幣の表面データが予め記憶されている。ステップS223の判断は、予め記憶されている表面データとスキャンデータと比較して一致するか否かを判断する処理である。
【0056】
ステップS223の判断処理で、ビルアクセプタ210のCPU211は、投入された紙幣が真正なものでないと判別したときには(NO)、直ちに本サブルーチンを終了する。
【0057】
ステップS223の判断処理で、ビルアクセプタ210のCPU211は、投入された紙幣が真正なものであると判別したときには(YES)、投入された紙幣の種別を判別する(ステップS225)。たとえば、投入された紙幣の金額を判別する。
【0058】
次に、ビルアクセプタ210のCPU211は、紙幣投入情報を生成する(ステップS227)。紙幣投入情報には、投入された紙幣の金額を示すデータなどが含まれる。
【0059】
図10(a)は、紙幣投入情報のデータフォーマットの例を示す図である。紙幣投入情報のデータフォーマットは、ヘッダー部とビルタイプ領域と通貨タイプ領域とを含む。この紙幣投入情報のデータフォーマットが、「自国紙幣フォーマットのデータ」に対応する。
【0060】
ヘッダー部には、ビルアクセプタ210に投入された媒体が自国通貨の紙幣であることを示す自国通貨識別データが格納されている。ヘッダー部に自国通貨識別データを格納することによって、ビルアクセプタ210からバーコード受入情報として送信されたビルアクセプタ出力情報が、ゲームコントローラ220及びインターフェースボード230に対して自国通貨の紙幣が投入されたことを認識させ、自国通貨の紙幣に関する処理を実行させることができる。
【0061】
ビルタイプ領域には、ビルアクセプタ210に投入された自国通貨の紙幣の金額データが格納されている。ビルアクセプタ210は、投入された自国通貨の紙幣を読み取り、その金額を決定し、ビルタイプ領域にその金額データを格納する。
【0062】
図11は、ビルタイプと金額との関係を示す図である。図11に示した例では、ビルタイプのデータを16進標記で示した。ビルタイプの各々に対して、1〜50,000までの金額が割り当てられている。
【0063】
通貨タイプ領域は、自国通貨の種類が格納される。本実施の形態におけるビルアクセプタ210では、「ドル」、「ペソ」、「リラ」などの通貨を自国通貨として選択することができる。通貨タイプ領域には、選択された自国通貨の種類を識別するためのデータが格納される。このように、ビルアクセプタ210は、予め定められた複数の種類の通貨から1種類の通貨を自国通貨として選択できる。
【0064】
たとえば、ビルタイプに「07」が格納され、通貨タイプ領域に「ドル」が可能されている場合には、ビルアクセプタ210に100ドル紙幣が投入されたことを示す。
【0065】
次に、ビルアクセプタ210のCPU211は、ビルアクセプタ出力情報を紙幣投入情報としてゲームコントローラ220に送信し(ステップS229)、本サブルーチンを終了する。
【0066】
上述したステップS221の判断処理で、ビルアクセプタ210のCPU211は、投入された紙幣が自国通貨の紙幣でないと判別したとき(NO)、すなわち、他国通貨の紙幣であると判別したときには、投入された紙幣が真正なものであるか否かの判断をする(ステップS231)。ビルアクセプタ210のROM212には、対応可能な他国通貨の紙幣の表面データも予め記憶されている。ステップS223の判断は、予め記憶されている表面データとスキャンデータと比較して一致するか否かを判断する処理である。
【0067】
ステップS231の判断処理で、ビルアクセプタ210のCPU211は、投入された紙幣が真正なものでないと判別したときには(NO)、直ちに本サブルーチンを終了する。
【0068】
次に、ビルアクセプタ210のCPU211は、為替レートを決定する(ステップS235)。ビルアクセプタ210のCPU211は、タッチパネル217に複数の為替レートを表示する。タッチパネル217をプレーヤが操作することで、表示された複数の為替レートのうちの1つの為替レートを選択できる。このようにして、為替レートを決定できる。なお、カジノなどの遊技場に設置された為替変換レートを参考にして遊技者がタッチパネル217から為替レートを入力できるようにしてもよい。
【0069】
次に、ビルアクセプタ210のCPU211は、他国通貨情報バリデーション番号に変換する(ステップS237)。他国通貨情報バリデーション番号は、他国通貨毎に予め取り決められた番号、たとえば、「9999」などの特殊な番号であり、他国通貨の種類を識別するための他国通貨識別情報である。他国通貨情報バリデーション番号は、チケット/キャッシュレスサーバ10の処理とビルアクセプタ210の処理とで用いられる。
【0070】
次に、ビルアクセプタ210のCPU211は、バーコード類似情報生成を生成する(ステップS239)。バーコード類似情報は、他国通貨情報バリデーション番号を含む情報である。
【0071】
次に、ビルアクセプタ210のCPU211は、ビルアクセプタ出力情報をバーコード類似情報生成としてゲームコントローラ220に送信し(ステップS241)、本サブルーチンを終了する。
【0072】
図10(c)は、バーコード類似情報のデータフォーマットの例を示す図である。バーコード類似情報のデータフォーマットは、バーコード受入情報と同じあり、ヘッダー部とステータスデータ領域と拡張データ領域とを含む。
【0073】
ヘッダー部には、バーコード類似情報がバーコードチケットに関するデータであることを示すバーコード識別データが格納されている。すなわち、ヘッダー部には、バーコード受入情報と同じバーコード識別データが格納されている。上述したように、バーコード類似情報は、バーコードチケットではなく他国通貨の紙幣が投入されたときに使用される情報であるが、ヘッダー部にバーコード識別データを格納することによって、ゲームコントローラ220及びインターフェースボード230に対しては、ビルアクセプタ210にバーコードチケットが投入されたものとして処理させることができる。なお、後述するように、チケット/キャッシュレスサーバ10に対しては、他国通貨の紙幣が投入されたことに対応した処理を実行させる。
【0074】
具体的には、ヘッダー部にバーコード識別データを格納することによって、次のように処理させることができる。ビルアクセプタ210は、ゲームコントローラ220に対してビルアクセプタ出力情報としてバーコード類似情報を送信する。後述する図3のステップS321の処理で、ゲームコントローラ220は、受信したバーコード類似情報に基づいて、インターフェースボード230を介してチケット/キャッシュレスサーバ10にバリデーションコード照会処理要求を送信する。ゲームコントローラ220及びインターフェースボード230においては、ビルアクセプタ210にバーコードチケットが投入されたときと同様の処理を実行することができる。
【0075】
また、図5のステップS529の処理で、チケット/キャッシュレスサーバ10は、受信したバリデーションコード照会処理要求に基づいて、インターフェースボード230を介してゲームコントローラ220にクレジット入金情報を送信する。後述するように、チケット/キャッシュレスサーバ10は、ビルアクセプタ210にバーコードチケットが投入されたときには、バリデーションコードの照会を実行する(図5のステップS523)。一方、ビルアクセプタ210に他国通貨の紙幣が投入されたときには、チケット/キャッシュレスサーバ10は、バリデーションコードの照会をすることなく(図5のステップS521)、クレジット入金情報を生成する(図5のステップS529)。このように、チケット/キャッシュレスサーバ10では、ビルアクセプタ210にバーコードチケットが投入された場合と他国通貨の紙幣が投入された場合との各々に応じて異なる処理が実行される。
【0076】
バーコード類似情報の場合のステータスデータ領域には、たとえば、他国通貨の紙幣の金額(為替レートによって変換した金額)や他国通貨情報バリデーション番号など格納されている。上述したように、バーコード受入情報のステータスデータ領域には、クレジット数やバリデーションコードなどが格納されている。バーコード類似情報の他国通貨の紙幣の金額が、バーコード受入情報のクレジット数に対応する。バーコード類似情報の他国通貨情報バリデーション番号が、バーコード受入情報のバリデーションコードに対応する。このように、バーコード類似情報のステータスデータ領域には、バーコード受入情報のステータスデータ領域に対応する各種の情報が格納されており、ゲームコントローラ220がバーコード受入情報を受信したときに読み出される情報に対応する情報が格納されている。このようにすることで、ゲームコントローラ220がバーコード類似情報を受信した場合でも、ゲームコントローラ220は、バーコード受入情報を受信したと判別して同様の処理を実行することができる。
【0077】
バーコード類似情報の拡張データ領域には、ビルアクセプタ210に他国通貨の紙幣が投入されたことを示す情報や、他国通貨の紙幣の金種や、他国通貨の種類などの各種の情報などが格納されている。バーコード類似情報の拡張データ領域には、ゲームコントローラ220の処理に必要とされない情報であって、チケット/キャッシュレスサーバ10の処理には必要とされる情報が格納されている。バーコード類似情報の拡張データ領域に各種の情報を格納していても、ゲームコントローラ220が拡張データ領域を読み出すことはない。したがって、ゲームコントローラ220は、バーコード類似情報を受信した場合でも、ヘッダー部に格納されているバーコード識別データを読み出して、バーコード受入情報を受信したものとして、バーコードチケットが投入されたことに対応する処理を実行する。
【0078】
後述するように、ゲームコントローラ220は、ビルアクセプタ210から送信されたバーコード類似情報のステータスデータ領域や拡張データ領域に格納されている情報を、バリデーションコード照会処理要求に格納し、チケット/キャッシュレスサーバ10に送信する。チケット/キャッシュレスサーバ10は、ゲームコントローラ220から送信されたバリデーションコード照会処理要求を読み出すことによって、他国通貨情報バリデーション番号や他国通貨の紙幣の金種や他国通貨の種類などの各種の情報を取得できる。これにより、チケット/キャッシュレスサーバ10は、ビルアクセプタ210に他国通貨の紙幣が投入されたことを認識し、他国通貨の紙幣が投入されたことに対応する処理を実行する。このように、バーコード類似情報のステータスデータ領域や拡張データ領域に格納されている情報は、バリデーションコード照会処理要求に受け継がれてチケット/キャッシュレスサーバ10に送信される。
【0079】
このように、バーコード類似情報には、バーコードチケットが投入されたとする情報(バーコード識別データ)と、他国通貨の紙幣が投入されたことに対応する情報とが混在して格納されている。
【0080】
本実施の形態では、ゲームコントローラ220及びインターフェースボード230は、ヘッダー部を読み出し、ビルアクセプタ210にバーコードチケットが投入された場合でも他国通貨の紙幣が投入された場合でも、バーコードチケットが投入されたと判別する。このようにすることで、ゲームコントローラ220及びインターフェースボード230においては、他国通貨の紙幣が投入された場合でも、バーコードチケットが投入された場合と同様の処理を実行することができる。
【0081】
また、本実施の形態では、チケット/キャッシュレスサーバ10は、インターフェースボード230を介してゲームコントローラ220から送信されたバリデーションコード照会処理要求を読み出して、他国通貨の紙幣が投入されたと判別する。上述したように、バーコード類似情報のステータスデータ領域や拡張データ領域に格納されている情報は、バリデーションコード照会処理要求に受け継がれている。このようにして、チケット/キャッシュレスサーバ10は、他国通貨の紙幣が投入されたことに対応する処理を実行できる。拡張データ領域のように、ゲームコントローラ220やインターフェースボード230が読み出さない領域を用いることで、チケット/キャッシュレスサーバ10の処理に必要な各種の情報を通達して、他国通貨の紙幣に関する処理を実行できる。
【0082】
本実施の形態では、ヘッダー部にバーコード識別データを格納し、ステータスデータ領域や拡張データ領域に他国通貨の紙幣が投入されたことに対応する情報を格納する例を示したが、ゲームコントローラ220やインターフェースボード230が読み出す領域に、バーコードチケットが投入されたとする情報や必要になる情報を格納し、ゲームコントローラ220やインターフェースボード230は読み出さず、かつ、チケット/キャッシュレスサーバ10が読み出す領域に他国通貨の紙幣が投入されたことに対応する情報を格納すればよい。
【0083】
図2の処理を実行することによって、バーコードチケットが投入されたときには、ビルアクセプタ210は、ビルアクセプタ出力情報をバーコード受入情報としてゲームコントローラ220に送信する。自国通貨の紙幣が投入されたときには、ビルアクセプタ210は、ビルアクセプタ出力情報を紙幣投入情報としてゲームコントローラ220に送信する。他国通貨の紙幣が投入されたときには、ビルアクセプタ210は、ビルアクセプタ出力情報をバーコード類似情報としてゲームコントローラ220に送信する。
【0084】
<<ゲームコントローラ220における処理>>
図3は、ゲームコントローラ220において、ビルアクセプタ210からバーコード受入情報や紙幣投入情報やバーコード類似情報が送信されたときに実行されるサブルーチンを示すフローチャートである。
【0085】
最初に、ゲームコントローラ220のCPU221は、ビルアクセプタ210から情報が送信されたか否かを判断する(ステップS311)。ゲームコントローラ220のCPU221は、ビルアクセプタ210から情報が送信されていないと判別したときには(NO)、直ちに本サブルーチンを終了する。
【0086】
ゲームコントローラ220のCPU221は、ビルアクセプタ210から情報が送信されたと判別したときには(YES)、紙幣投入情報を受信したか否かを判断する(ステップS313)。
【0087】
ゲームコントローラ220のCPU221は、紙幣投入情報を受信したと判別したとき(YES)、すなわち、ビルアクセプタ210において、自国通貨の紙幣が投入されたときには、投入された金額に対応するクレジットを受け入れるクレジット受入処理を実行する(ステップS315)。この処理によって、ゲーミングマシン20において、ゲームを開始したり続行したりできる。
【0088】
次に、ゲームコントローラ220のCPU221は、ビルアクセプタ210に投入された自国通貨の紙幣の枚数を更新する(ステップS317)。その他、自国通貨の紙幣に関する更新処理を実行する。
【0089】
次に、ゲームコントローラ220のCPU221は、紙幣受入情報をインターフェースボード230に送信し(ステップS319)、本サブルーチンを終了する。
【0090】
上述したステップS313の判断処理で、紙幣投入情報を受信していないと判別したとき(NO)、すなわち、バーコード受入情報又はバーコード類似情報を受信したときには、バリデーションコード照会処理要求をインターフェースボード230に送信し(ステップS321)、本サブルーチンを終了する。言い換えれば、ビルアクセプタ210において、バーコードチケット又は他国通貨の紙幣が投入されたときには、バリデーションコード照会処理要求をインターフェースボード230に送信する。
【0091】
バリデーションコードは、ビルアクセプタ210に投入されたバーコードチケットが真正なものであることを示すコードである。バリデーションコードは、チケット/キャッシュレスサーバ10に記憶されて管理されている。バリデーションコードを照会することによって、ビルアクセプタ210に投入されたバーコードチケットが真正なものであるか否かを判断することができる。バリデーションコード照会処理要求は、本来、バーコードチケットが投入されたときに、そのバーコードチケットが真正なものであるか否かをチケット/キャッシュレスサーバ10に判断させるための情報である。
【0092】
図3に示すように、ビルアクセプタ210に他国通貨の紙幣が投入されてバーコード類似情報を受信した場合でも、ゲームコントローラ220ではバーコード受入情報を受信したときと同様の処理を実行する。すなわち、ビルアクセプタ210に他国通貨の紙幣が投入された場合でも、ビルアクセプタ210から送信されるバーコード類似情報のヘッダー部にはバーコード識別データが格納されている。このため、ゲームコントローラ220は、他国通貨の紙幣が投入されていても、バーコードチケットが投入されたものとして処理を実行する。言い換えれば、ビルアクセプタ210に他国通貨の紙幣が投入された場合でも、仮想的にバーコードチケットが投入されたものとして、ステップS321の処理で、バリデーションコード照会処理要求をインターフェースボード230に送信する。
【0093】
また、上述したように、バーコード受入情報のステータスデータ領域には、クレジット数やバリデーションコードなどが格納されている。一方、バーコード類似情報の場合のステータスデータ領域には、バーコード受入情報に対応するように、他国通貨の紙幣の金額(為替レートによって変換した金額)や他国通貨情報バリデーション番号など格納されている。これにより、ゲームコントローラ220は、バーコード受入情報を受信した場合でもバーコード類似情報を受信した場合でも、バーコードチケットが投入されたものとして、クレジット数(金額)に関する処理や、バリデーションコード(他国通貨情報バリデーション番号)に関する処理などを、同様に実行することができる。
【0094】
このようにすることで、ビルアクセプタ210に他国通貨の紙幣が投入された場合でもバーコードチケットが投入された場合でも、ゲームコントローラ220では同様の処理が実行される。したがって、ゲームコントローラ200で実行するプログラムを変更することなく、他国通貨の紙幣を扱うことができる。
【0095】
上述したように、ゲームコントローラ220は、ビルアクセプタ210から送信されたバーコード受入情報やバーコード類似情報のステータスデータ領域や拡張データ領域に格納されている情報を、バリデーションコード照会処理要求に受け継いでチケット/キャッシュレスサーバ10に送信する。このようにすることで、バリデーションコード照会処理要求に、他国通貨情報バリデーション番号や他国通貨の紙幣が投入されたことに対応する情報を格納でき、チケット/キャッシュレスサーバ10の処理に必要となる他国通貨情報バリデーション番号や他国通貨の紙幣が投入されたことを通達できる。チケット/キャッシュレスサーバ10は、バリデーションコード照会処理要求からこれらの情報を読み出すことによって、他国通貨の紙幣に関する処理を実行できる。
【0096】
<<インターフェースボード230における処理>>
図4は、インターフェースボード230において、ゲームコントローラ220から紙幣受入情報やバリデーションコード照会処理要求が送信されたときに実行されるサブルーチンを示すフローチャートである。
【0097】
最初に、インターフェースボード230のCPU231は、ゲームコントローラ220から情報が送信されたか否かを判断する(ステップS311)。インターフェースボード230のCPU231は、ゲームコントローラ220から情報が送信されていないと判別したときには(NO)、直ちに本サブルーチンを終了する。
【0098】
インターフェースボード230のCPU231は、ゲームコントローラ220から情報が送信されたと判別したときには(YES)、紙幣受入情報を受信したか否かを判断する(ステップS413)。
【0099】
インターフェースボード230のCPU231は、紙幣受入情報を受信したと判別したとき(YES)、すなわち、ビルアクセプタ210において、自国通貨の紙幣が投入されたときには、受信した紙幣受入情報を暗号化する(ステップS415)。
【0100】
次に、インターフェースボード230のCPU231は、紙幣受入情報のプロトコルを変換する(ステップS417)。
【0101】
次に、インターフェースボード230のCPU231は、暗号化しプロトコル変換した紙幣受入情報をチケット/キャッシュレスサーバ10に送信し(ステップS419)、本サブルーチンを終了する。
【0102】
上述したステップS413の判断処理で、インターフェースボード230のCPU231は、紙幣受入情報を受信していないと判別したとき(NO)、すなわち、ビルアクセプタ210において、バーコードチケット又は他国通貨の紙幣が投入されたときには、受信したバリデーションコード照会処理要求を暗号化する(ステップS421)。
【0103】
次に、インターフェースボード230のCPU231は、バリデーションコード照会処理要求のプロトコルを変換する(ステップS423)。
【0104】
次に、インターフェースボード230のCPU231は、暗号化しプロトコル変換したバリデーションコード照会処理要求をチケット/キャッシュレスサーバ10に送信し(ステップS425)、本サブルーチンを終了する。
【0105】
図4に示すように、ビルアクセプタ210に他国通貨の紙幣が投入された場合でも、ゲームコントローラ220からバリデーションコード照会処理要求が送信されてくるので、インターフェースボード230は、バーコードチケットが投入されたときと同様の処理を実行する。すなわち、ビルアクセプタ210に他国通貨の紙幣が投入された場合でもバーコードチケットが投入された場合でも、インターフェースボード230では同様の処理が実行される。したがって、インターフェースボード230で実行するプログラムを変更することなく、他国通貨の紙幣を扱うことができる。
【0106】
ゲームコントローラ220が送信するバリデーションコード照会処理要求には、チケット/キャッシュレスサーバ10で実行される処理のために、バーコードチケットが投入されたことを示す情報が含まれている。しかしながら、インターフェースボード230では、ビルアクセプタ210に他国通貨の紙幣が投入された場合でもバーコードチケットが投入された場合でも同様の処理を実行させるために、他国通貨の紙幣が投入されたことを示す情報は、インターフェースボード230で判断されない領域、たとえば、暗号化したバリデーションコード照会処理要求の予備領域に格納させておくことが好ましい。
【0107】
<<チケット/キャッシュレスサーバ10における処理>>
図5は、チケット/キャッシュレスサーバ10において、インターフェースボード230から紙幣受入情報やバリデーションコード照会処理要求が送信されたときに実行されるサブルーチンを示すフローチャートである。
【0108】
最初に、チケット/キャッシュレスサーバ10のCPU11は、インターフェースボード230から情報が送信されたか否かを判断する(ステップS511)。チケット/キャッシュレスサーバ10のCPU11は、インターフェースボード230から情報が送信されていないと判別したときには(NO)、直ちに本サブルーチンを終了する。
【0109】
チケット/キャッシュレスサーバ10のCPU11は、インターフェースボード230から情報が送信されたと判別したときには(YES)、紙幣受入情報を受信したか否かを判断する(ステップS513)。
【0110】
チケット/キャッシュレスサーバ10のCPU11は、紙幣受入情報を受信したと判別したとき(YES)、すなわち、ビルアクセプタ210において、自国通貨の紙幣が投入されたときには、ビルアクセプタ210に投入された自国通貨の紙幣の投入金額を記憶する(ステップS515)。
【0111】
次に、チケット/キャッシュレスサーバ10のCPU11は、自国通貨の紙幣が投入されたビルアクセプタ210が設けられているゲーミングマシンを識別するゲーミングマシン識別情報を記憶する(ステップS517)。
【0112】
次に、チケット/キャッシュレスサーバ10のCPU11は、紙幣受入情報を受信した時刻を受入時間として記憶し(ステップS519)、本サブルーチンを終了する。
【0113】
紙幣受入情報には、自国通貨の紙幣の投入金額やゲーミングマシン識別情報などの情報が含まれている。このようにして、チケット/キャッシュレスサーバ10のCPU11は、自国通貨の紙幣の投入金額やゲーミングマシン識別情報や受入時間などの各種の情報を自国通貨受入情報として管理することができる。
【0114】
チケット/キャッシュレスサーバ10のCPU11は、紙幣受入情報を受信していないと判別したとき(NO)、すなわち、ビルアクセプタ210において、バーコードチケット又は他国通貨の紙幣が投入されたときには、バーコードチケット投入であるか否かを判断する(ステップS521)。この判断は、チケット/キャッシュレスサーバ10が受信したバリデーションコード照会処理要求を用いて、バーコードチケット投入によるバリデーションコード照会処理要求であるか、又は他国通貨の紙幣の投入によるバリデーションコード照会処理要求であるか否かをCPU11が判断する処理である。インターフェースボード230を介してゲームコントローラ220から送信されるバリデーションコード照会処理要求には、他国通貨情報バリデーション番号や他国通貨の紙幣が投入されたことを示す情報などが含まれており、バリデーションコード照会処理要求を用いてステップS521の判断をすることができる。
【0115】
チケット/キャッシュレスサーバ10のCPU11は、バーコードチケット投入であると判別したときには(YES)、過去に発行したバリデーションコードに紐付いているクレジット情報を検索する(ステップS523)。バリデーションコードは、キャッシュアウトするときに、チケットプリンタ250がバーコードチケットを印刷して排出するときに定められるコードであり、金額とともにバーコードチケットに印刷される情報である。バリデーションコードは、チケット/キャッシュレスサーバ10のCPU11が決定して、チケット/キャッシュレスサーバ10で管理される。
【0116】
次に、チケット/キャッシュレスサーバ10のCPU11は、バリデーションコードが真正であるか否かを判断する(ステップS525)。チケット/キャッシュレスサーバ10のCPU11は、バリデーションコードが真正でないと判別したとき(NO)、すなわち、ビルアクセプタ210に投入されたバーコードチケットが偽造されたものであると判別したときには、投入されたバーコードチケットが不正なものであることを示す情報を発し(ステップS527)、本サブルーチンを終了する。遊技場の管理者は、この情報によって、バーコードチケットについて不正行為が行われたことを認識することができる。
【0117】
バリデーションコードは、バーコードチケットが真正なものであることを示すコードである。キャッシュアウト処理によってチケットプリンタ250から正規に出力されたバーコードチケットであれば、そのバーコードチケットに対応するバリデーションコードが、必ずチケット/キャッシュレスサーバ10に記憶されて管理されている。その後に、バーコードチケットがビルアクセプタ210に投入されたときには、投入されたバーコードチケットに印刷されているバリデーションコードを読み取り、そのバリデーションコードがチケット/キャッシュレスサーバ10に記憶されているか否かを検索する。そのバリデーションコードがチケット/キャッシュレスサーバ10に記憶されていれば、投入されたバーコードチケットは、真正なものであると判別できる。一方、そのバリデーションコードがチケット/キャッシュレスサーバ10に記憶されていなければ、投入されたバーコードチケットは、偽造されたものであると判別できる。
【0118】
上述したステップS525の判断処理で、チケット/キャッシュレスサーバ10のCPU11は、バリデーションコードが真正であると判別したときには(YES)、クレジット入金情報をインターフェースボード230に送信し(ステップS529)、本サブルーチンを終了する。クレジット入金情報は、バリデーション番号照会をしてバーコードチケットは真正であることをゲームコントローラ220に通達するための情報である。
【0119】
上述したステップS521の判断処理で、チケット/キャッシュレスサーバ10のCPU11は、バーコードチケット投入でないと判別したとき(NO)、すなわち、他国通貨の紙幣が投入されたと判別したときには、直ちにクレジット入金情報をインターフェースボード230に送信し(ステップS529)、本サブルーチンを終了する。
【0120】
上述したように、クレジット入金情報は、本来、バリデーション番号照会をしてバーコードチケットは真正であることをゲームコントローラ220に通達するための情報である。他国通貨の紙幣が投入された場合におけるクレジット入金情報は、バーコードチケットが投入されていないので、バリデーション番号照会をする必要はないが、仮想的にバーコードチケットが投入されたものとし、バリデーション番号照会の結果、バーコードチケットは真正であるとしてゲームコントローラ220に通達するための情報である。このようにすることによって、他国通貨の紙幣が投入された場合でも、クレジット入金情報を生成するので、ゲームコントローラ220におけるプログラムを変更することなく、ゲームコントローラ220のCPU221は、バーコードチケットが投入された場合と同様の処理を実行することができる。
【0121】
上述したように、他国通貨の紙幣が投入されたと判別したときには、バリデーションコードの照会をすることなく、クレジット入金情報を生成する。このようにすることで、他国通貨の紙幣が投入された場合に、偽造されたバーコードチケットであると誤って判別されることを回避できる。
【0122】
<<インターフェースボード230における処理>>
図6は、インターフェースボード230において、チケット/キャッシュレスサーバ10からクレジット入金情報が送信されたときに実行されるサブルーチンを示すフローチャートである。
【0123】
最初に、インターフェースボード230のCPU231は、チケット/キャッシュレスサーバ10から情報が送信されたか否かを判断する(ステップS611)。インターフェースボード230のCPU231は、チケット/キャッシュレスサーバ10から情報が送信されていないと判別したときには(NO)、直ちに本サブルーチンを終了する。
【0124】
インターフェースボード230のCPU231は、チケット/キャッシュレスサーバ10から情報が送信されたと判別したときには(YES)、クレジット入金情報を受信したか否かを判断する(ステップS613)。インターフェースボード230のCPU231は、クレジット入金情報を受信していないと判別したときには(NO)、直ちに本サブルーチンを終了する。
【0125】
インターフェースボード230のCPU231は、クレジット入金情報を受信したと判別したときには(YES)、クレジット入金情報をゲームコントローラ220に送信し(ステップS615)、本サブルーチンを終了する。
【0126】
<<ゲームコントローラ220における処理>>
図7は、ゲームコントローラ220において、インターフェースボード230からクレジット入金情報が送信されたときに実行されるサブルーチンを示すフローチャートである。
【0127】
最初に、ゲームコントローラ220のCPU221は、インターフェースボード230から情報が送信されたか否かを判断する(ステップS711)。ゲームコントローラ220のCPU221は、インターフェースボード230から情報が送信されていないと判別したときには(NO)、直ちに本サブルーチンを終了する。
【0128】
ゲームコントローラ220のCPU221は、インターフェースボード230から情報が送信されたと判別したときには(YES)、クレジット入金情報を受信したか否かを判断する(ステップS713)。ゲームコントローラ220のCPU221は、クレジット入金情報を受信していないと判別したときには(NO)、直ちに本サブルーチンを終了する。
【0129】
ゲームコントローラ220のCPU221は、クレジット入金情報を受信したと判別したときには(YES)、クレジット入金情報に含まれる金額情報を用いてクレジットの数を加算し(ステップS715)、本サブルーチンを終了する。これによって、ゲーミングマシン20においてプレーヤがゲームをするために必要となるクレジットの処理を完了する。
【0130】
<<チケット/キャッシュレスサーバ10、ビルアクセプタ210、ゲームコントローラ220、インターフェースボード230における処理>>
上述したように、図2は、ビルアクセプタ210において実行される処理である。図3及び図7は、ゲームコントローラ220において実行される処理である。図4及び図6は、インターフェースボード230において実行される処理である。図5は、チケット/キャッシュレスサーバ10において実行される処理である。
【0131】
ゲームコントローラ220において実行される処理(図3及び図7)、及びインターフェースボード230において実行される処理(図4及び図6)においては、ビルアクセプタ210に他国通貨の紙幣が投入された場合であっても、バーコードチケットが投入されたときと同様の処理を実行する。したがって、ゲームコントローラ220及びインターフェースボード230におけるプログラムになんら変更を加えることなく、ビルアクセプタ210に他国通貨の紙幣を投入された場合でも処理を実行することができる。したがって、ゲームコントローラ220及びインターフェースボード230は、仕様を変更することなく、従来のものをそのまま使用することができる。
【0132】
一方、ビルアクセプタ210において実行される処理(図2)、及びチケット/キャッシュレスサーバ10において実行される処理(図5)には、他国通貨の紙幣が投入された場合に対応するための処理が追加されている。
【0133】
このように、他国通貨の紙幣を扱うためには、ビルアクセプタ210及びチケット/キャッシュレスサーバ10におけるプログラムのみを変更すればよく、ゲームコントローラ220及びインターフェースボード230におけるプログラムは変更する必要はない。したがって、遊技場で他国通貨の紙幣を取り扱う場合において、遊技場に設置する各種の装置のうちの一部のみに変更を加えればよく、既存のシステムを活用して容易に自国通貨及び他国通貨(マルチカレンシー)に対応させることができる。
【0134】
<<<処理の流れ>>>
図8及び図9は、自国通貨の紙幣、バーコードチケット、他国通貨の紙幣による処理の概略を示す図である。図8及び図9は、図1に示したマルチカレンシーゲーミングシステム10の概略図と同様の図である。図8及び図9は、遊技場に設置されたi番目のゲーミングマシン20及びj番目のゲーミングマシン20が、ネットワークを介してチケット/キャッシュレスサーバ10に接続されている状態を示す。図8及び図9では、i番目及びj番目のゲーミングマシン20以外のゲーミングマシン20は、省略して示した。以下に示す(1−1)〜(1−5)、(2−1)〜(2−7)、(3−1)〜(3−6)及び(4−1)〜(4−7)の符号は、図8及び図9に付した符号に対応する。
【0135】
<<バーコードチケットを利用した既存の一般的な単一通貨対応キャッシュレスシステムにおける処理>>
<自国通貨の紙幣が投入された場合の処理>
(1−1)プレーヤは、i番目のゲーミングマシン20でゲームを開始するために、自国通貨の紙幣をi番目のゲーミングマシン20のビルアクセプタ210に投入する。
【0136】
(1−2)ビルアクセプタ210は、自国通貨の紙幣の真贋判定と紙幣種別判別を行い(図2のステップS223及びS225)、真正であると判別した場合には、ゲームコントローラ220に紙幣投入情報を送信する(図2のステップS229)。
【0137】
(1−3)ゲームコントローラ220は、ビルアクセプタ210からの紙幣投入情報に応じてクレジット受け入れ処理と紙幣カウント情報等の更新処理とを実行する(図3のステップS315及びS317)。また、紙幣受入情報をインターフェースボード230に送信する(図3のステップS319)。紙幣受入情報は、入金があったことをチケット/キャッシュレスサーバ10に通達するための情報である。
【0138】
(1−4)インターフェースボード230は、ゲームコントローラ220からの紙幣受入情報の暗号化及びプロトコル変換等を実行する(図4のステップS415及びS417)。次いで、インターフェースボード230は、紙幣受入情報をチケット/キャッシュレスサーバ10に送信する。
【0139】
(1−5)チケット/キャッシュレスサーバ10は、インターフェースボード230から送信された紙幣受入情報を、現地通貨受入情報として、投入額、受け入れゲーミングマシン識別情報、受け入れ時間等の記憶を実行する(図5のステップS515、S517及びS519)。
【0140】
<ゲームを終了するときの処理>
(2−1)プレーヤは、i番目のゲーミングマシン20でのゲームを終了する際に、i番目のゲーミングマシン20に存在しているクレジットを持ち出すために、キャッシュアウトスイッチ240等を操作し、クレジット持ち出し処理を実行する。
【0141】
(2−2)ゲームコントローラ220は、プレーヤがクレジット持ち出し処理を実行したことにより、インターフェースボード230にクレジット持ち出し処理要求を送信する。クレジット持ち出し処理要求は、プレーヤがクレジット持ち出し処理を実行したことをチケット/キャッシュレスサーバ10に通達するための情報である。
【0142】
(2−3)インターフェースボード230は、ゲームコントローラ220から送信されたクレジット持ち出し処理要求を暗号化しプロトコル変換等をし、チケット/キャッシュレスサーバ10に送信する。
【0143】
(2−4)チケット/キャッシュレスサーバ10は、インターフェースボード230から送信されたクレジット持ち出し要求を受信し、バーコードチケットに印刷するバリデーションコードの発行及び管理を行う。次いで、チケット/キャッシュレスサーバ10は、インターフェースボード230にバーコード印刷発行要求を送信する。バーコード印刷発行要求は、バリデーションコードをバーコードチケットに印刷するための情報であり、インターフェースボード230を介してゲームコントローラ220に送信するための情報である。
【0144】
(2−5)インターフェースボード230は、チケット/キャッシュレスサーバ10から送信されたバーコード印刷発行要求を受信し、ゲームコントローラ220にバーコード印刷発行要求を送信する。
【0145】
(2−6)ゲームコントローラ220は、インターフェースボード230を介してチケット/キャッシュレスサーバ10から送信されたバーコード印刷発行要求を受信する。次いで、ゲームコントローラ220は、チケットプリンタ250にバリデーションコードの印刷要求を送信し、印刷が完了した時点で、チケット/キャッシュレスサーバ10にバーコードチケット発行完了を送信し、クレジット持ち出し処理を完了する。
【0146】
(2−7)チケットプリンタ250は、ゲームコントローラ220から送信されたバリデーションコードの印刷要求を受信し、バーコードチケット印刷処理を実行する。
【0147】
上述した(2−4)の処理で説明したように、ゲームコントローラ220が送信したクレジット持ち出し処理要求に応じて、チケット/キャッシュレスサーバ10は、バーコードチケットに印刷するバリデーションコードの発行及び管理を行う。バリデーションコードは、バーコードチケット特有の照合用のコードであり、チケットプリンタ250によって印刷されるバーコードチケットの各々に関連付けられる。
【0148】
バリデーションコードは、チケット/キャッシュレスサーバ10で管理される。チケット/キャッシュレスサーバ10は、チケットプリンタ250からバーコードチケットを印刷するときに、バリデーションコードにクレジットデータを紐付けてバーコードチケット管理用データベースに格納する。
【0149】
上述した(2−4)の処理では、チケット/キャッシュレスサーバ10が、バリデーションコードを発行する場合を示したが、チケットプリンタ250がバリデーションコードを発行してもよい。具体的には、プレーヤが、キャッシュアウトスイッチ240が操作されたときに、チケットプリンタ250がバリデーションコードをチケット/キャッシュレスサーバ10に送信し、チケット/キャッシュレスサーバ10は、バリデーションコードにクレジットデータを紐付けてバーコードチケット管理用データベースに格納する。
【0150】
また、チケットプリンタ250がバリデーションコードを発行し、チケットプリンタ250のバリデーションコードにクレジットデータを紐付ける。チケットプリンタ250は、バーコードチケット管理用データベースを有し、クレジットデータを紐付けたバリデーションコードを管理してもよい。
【0151】
<バーコードチケットが投入された場合の処理>
(3−1)プレーヤは、先に取得したバーコードチケット(上述した(2−7)の処理)を用いて、j番目のゲーミングマシン20にキャッシュの移動を行いたい場合には、バーコードチケットをj番目のゲーミングマシン20のビルアクセプタ210へ投入する。ビルアクセプタ210は、バーコードチケットであることを判別し、バーコード形式で表現されているバリデーションコードとバーコードチケットを受け入れたことと(バーコード受入情報)をゲームコントローラ220に送信する(図2のステップS219)。
【0152】
(3−2)ゲームコントローラ220は、ビルアクセプタ210から送信されたバーコード受入情報を受信し、バリデーションコード照会処理要求をインターフェースボード230送信する(図3のステップS321)。バリデーションコード照会処理要求は、バーコード形式で表現されているバリデーションコードの照会をチケット/キャッシュレスサーバ10で開始するための情報である。
【0153】
(3−3)インターフェースボード230は、ゲームコントローラ220から送信されたバリデーションコード照会処理要求の暗号化及びプロトコル変換等をし(図4のステップS421及びS423)、バリデーションコード照会処理要求をチケット/キャッシュレスサーバ10に送信する(図4のステップS425)。
【0154】
(3−4)チケット/キャッシュレスサーバ10は、インターフェースボード230から送信されたバリデーションコード照会処理要求を受信し、予め取り決めていた他国通貨の紙幣の投入によるバリデーションコード照会処理要求であるか、バーコードチケット投入によるバリデーション照会かを判断する(図5のステップS521)。バーコードチケット投入によるバリデーション番号照会の場合には、これまでと同様に、過去に発行したバリデーション番号に紐付いているクレジット情報の検索(図5のステップS523)とバリデーション番号の真贋判定を行う(図5のステップS525)。判定の結果、問題がない場合には、インターフェースボード230を介してゲームコントローラ220にクレジット入金情報を送信する。真贋判定の結果、問題がない場合には、インターフェースボード230を介してゲームコントローラ220にクレジット入金情報を送信する(図5のステップS529)。
【0155】
(3−5)インターフェースボード230は、チケット/キャッシュレスサーバ10から送信されたクレジット入金情報を受信し、ゲームコントローラ220にクレジット入金情報を送信する(図6のステップS615)。
【0156】
(3−6)ゲームコントローラ220は、インターフェースボード230を介して
チケット/キャッシュレスサーバ10から送信されたクレジット入金情報を受信し、j番目のゲーミングマシン20でのクレジット加算処理を実行し(図7のステップS715)、バーコードチケットによるキャッシュレスクレジット転送を完了する。
【0157】
<他国通貨の紙幣が投入された場合の処理>
(4−1)他国通貨の紙幣を所持しているプレーヤは、i番目のゲーミングマシン20でゲームを開始するために、他国通貨の紙幣をi番目のゲーミングマシン20のビルアクセプタ210に投入する。この場合に、タッチパネル217に表示された為替情報や店舗内に設置された為替変換レートを用いて、プレーヤは為替変換レートを参考にできる(図2のステップS235)。
【0158】
(4−2)ビルアクセプタ210は、他国通貨の紙幣が投入されたことに基づいて、紙幣の真贋判定と紙幣種別判別を行い(図2のステップS231及びS233)、正しい場合には、予め取り決めていた他国通貨情報バリデーション番号に変換し、他国通貨情報バリデーション番号を含むバーコード類似情報を(図2のステップS237及びS239)をゲームコントローラ220に送信する(図2のステップS241)。
【0159】
(4−3)ゲームコントローラ220は、ビルアクセプタ210から送信されたバーコード類似情報を受信し、バリデーションコード照会処理要求をインターフェースボード230に送信する。バリデーションコード照会処理要求は、バーコード形式で表現されているバリデーションコードの照会をチケット/キャッシュレスサーバ10で開始するための情報である。この(4−3)の処理は、(3−2)の処理と同様である。
【0160】
(4−4)インターフェースボード230は、ゲームコントローラ220から送信されたバリデーションコード照会処理要求の暗号化及びプロトコル変換等をし(図4のステップS421及びS423)、バリデーションコード照会処理要求をチケット/キャッシュレスサーバ10に送信する(図4のステップS425)。この(4−4)の処理は、(3−3)の処理と同様である。
【0161】
(4−5)チケット/キャッシュレスサーバ10は、インターフェースボード230から送信されたバリデーションコード照会処理要求を受信し、予め取り決めていた他国通貨の紙幣の投入によるバリデーションコード照会処理要求であるか、バーコードチケット投入によるバリデーションコード照会処理要求かを判断する(図5のステップS521)。他国通貨の紙幣の投入によるバリデーションコード照会処理要求と判断した場合には、投入金額に応じたクレジットをクレジット入金情報として(図5のステップS531)、インターフェースボード230を介してゲームコントローラ220に送信する(図5のステップS529)。
【0162】
(4−6)インターフェースボード230は、チケット/キャッシュレスサーバ10から送信されたクレジット入金情報を受信し、ゲームコントローラ220にクレジット入金情報を送信する(図6のステップS615)。この(4−6)の処理は、(3−5)の処理と同様である。
【0163】
(4−7)ゲームコントローラ220は、インターフェースボード230を介して
チケット/キャッシュレスサーバ10から送信されたクレジット入金情報を受信し、j番目のゲーミングマシン20でのクレジット加算処理を実行し(図7のステップS715)。このようにすることで、バーコードチケットによるキャッシュレスクレジット転送と同様の手順で他国通貨の紙幣の投入による受け入れを完了する。この(4−7)の処理は、(3−6)の処理と同様である。
【0164】
上述した例は、チケット/キャッシュレスサーバ10は、受信したバリデーションコード照会処理要求を用いて、他国通貨の紙幣の投入によるバリデーションコード照会処理要求であるか、バーコードチケット投入によるバリデーションコード照会処理要求かを判断する場合を示した。このようにするためには、チケット/キャッシュレスサーバ10で実行する処理プログラムを、他国通貨の紙幣の投入に対応するように変更する必要がある。
【0165】
しかしながら、チケット/キャッシュレスサーバ10の処理プログラムを変更しない場合であっても、ゲームコントローラ220から送信されてくるバリデーションコード照会処理要求を全て管理データベースなどに格納して保存するものであれば、後に、保存されている管理データベースを検索することで、バリデーションコード照会処理要求に含まれている他国通貨情報バリデーション番号や、為替レートで変換された金額や、他国通貨の紙幣の金種や、他国通貨の種類などの各種のデータを取得できる。このようにすることで、チケット/キャッシュレスサーバ10の処理プログラムを変更することなく、既存のキャッシュレスシステムを容易にかつ低コストでマルチカレンシー対応のキャッシュレスシステムにできる。
【0166】
<<<送受信される各種の情報>>>
<<紙幣投入情報>>
紙幣投入情報は、ビルアクセプタ210に自国通貨の紙幣が投入され真正であると判別した場合にビルアクセプタ210からゲームコントローラ220に送信される情報である。紙幣投入情報が、「自国紙幣フォーマットのデータ」に相当する。
【0167】
<<紙幣受入情報>>
紙幣受入情報は、入金があったことをチケット/キャッシュレスサーバ10に通達するための情報であり、ゲームコントローラ220からチケット/キャッシュレスサーバ10に送信される情報である。紙幣受入情報が、「第1紙幣受入情報」に相当する。
【0168】
<<バーコード受入情報>>
バーコード受入情報は、ビルアクセプタ210にバーコードチケットが投入されたときに、バーコードチケットを受け入れたことを示す情報を含む。バーコード受入情報には、バーコード形式で表現されているバリデーションコードも含まれる。バーコード受入情報は、ビルアクセプタ210からゲームコントローラ220に送信される情報である。バーコード受入情報が、「クレジット画像データ受入情報」に相当する。バリデーションコードが、「真正有効情報」に相当する。バーコード受入情報が、「バーコード形式で印刷されたチケットを読み取った」や「チケットフォーマットのデータ」などに相当する。
【0169】
<<バーコード類似情報>>
バーコード類似情報は、ビルアクセプタ210に他国通貨の紙幣が投入され真正であると判別した場合にビルアクセプタ210からゲームコントローラ220に送信される情報である。バーコード類似情報には、他国通貨情報バリデーション番号が含まれる。バーコード類似情報が、「クレジット画像データ類似情報」に相当する。他国通貨情報バリデーション番号が、「他国通貨識別情報」に相当する。バーコード類似情報が、「前記チケットフォーマットに変換したデータ」や「前記自国以外の紙幣の情報を前記ゲームコントローラで認識可能なチケットフォーマットのデータに変換するための変換データ」などに相当する。
【0170】
<<バリデーションコード照会処理要求>>
バリデーションコード照会処理要求は、ビルアクセプタ210からゲームコントローラ220にバーコード受入情報やバーコード類似情報が送信されたときに、ゲームコントローラ220で生成されチケット/キャッシュレスサーバ10に送信される情報である。バリデーションコード照会処理要求は、バーコードチケットが投入された場合には、バーコード形式で表現されているバリデーションコードの照会をチケット/キャッシュレスサーバ10で開始するための情報を含む。一方、他国通貨の紙幣が投入された場合には、バリデーションコード照会処理要求は、他国通貨の紙幣が投入されたことをチケット/キャッシュレスサーバ10に通達するための情報を含む。バリデーションコード照会処理要求が、「真正照会情報」に相当する。
【0171】
<<クレジット入金情報>>
クレジット入金情報は、バーコード受入情報やバーコード類似情報がゲームコントローラ220からチケット/キャッシュレスサーバ10に送信されたときに、チケット/キャッシュレスサーバ10で生成されゲームコントローラ220に送信される情報である。クレジット入金情報は、バーコードチケットが投入された場合には、チケット/キャッシュレスサーバ10においてバリデーション番号照会をしてバーコードチケットは真正であることをゲームコントローラ220に通達するための情報である。一方、他国通貨の紙幣が投入された場合には、仮想的にバリデーション番号照会をした結果バーコードチケットは真正であるとして、ゲームコントローラ220に通達するための情報である。クレジット入金情報が、「入金情報」に相当する。
【0172】
<<<変形例>>>
上述した実施の形態では、ビルアクセプタ210に他国通貨の紙幣が投入されたときには、為替レートの変換をビルアクセプタ210で処理する場合を示した。為替レートの変換は、これに限られることなく、チケット/キャッシュレスサーバ10で処理してもよい。為替レートの変換をビルアクセプタ210で処理する場合には、チケット/キャッシュレスサーバ10は、為替レートの情報をビルアクセプタ210に配信する必要があるが、チケット/キャッシュレスサーバ10で処理する場合には、配信する必要がなくなり、為替レートの変換の処理を簡便にすることができる。
【0173】
また、上述した実施の形態では、チケット/キャッシュレスサーバ10において、図5のステップS521の判断処理で、バーコードチケット投入によるバリデーション照会であるか、又は他国通貨の紙幣の投入によるバリデーションコード照会処理要求であるか否かを判断し、さらに、ステップS525の判断処理で、バリデーションコードが真正であるか否かを判断する。このようにすることで、ビルアクセプタ210に偽造された他国通貨の紙幣が投入され、ビルアクセプタ210が真正であると誤って判別した場合には、ステップS521の判断処理でバーコードチケット投入によると判断されるが、ステップS525の判断処理でバリデーションコードが真正でないと判断される。したがって、偽造された他国通貨の紙幣が投入された場合でも、チケット/キャッシュレスサーバ10でバーコードチケットが投入されたと誤って判断することはなく、システムの信頼性を向上させることができる。
【0174】
一方、ビルアクセプタ210における紙幣の真偽判断の精度が高ければ、ステップS521の処理を省略することができる。すなわち、バーコードチケット投入によるバリデーションコード照会処理要求であるか、又は他国通貨の紙幣の投入によるバリデーションコード照会処理要求であるか否かの判断を省略し、直ちに、ステップS523及びS525の処理を実行できる。この場合には、バリデーションコードが真正でなければ。直ちに、他国通貨の紙幣の投入であると判別でき、チケット/キャッシュレスサーバ10の処理を簡略化できる。
【符号の説明】
【0175】
10 チケット/キャッシュレスサーバ
210 ビルアクセプタ
220 ゲームコントローラ
230 インターフェースボード
【技術分野】
【0001】
複数種類のカレンシーの現金を扱うことができるマルチカレンシービルアクセプタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のゲーミングマシンにおいては、ペイアウトの際にバーコードチケットを発行するものがあった。このようにすることで、できるだけ現金そのものをペイアウトしないキャシュレスシステムを提供することができた。このようなキャシュレスシステムで用いられているビルアクセプタは、単一の国のカレンシー(通貨)(たとえば、現地国のカレンシー)の紙幣とバーコードチケットとの双方を読み取ることができる。しかしながら、このようなビルアクセプタは、他国通貨の紙幣を読み取ることができなかった。このため、国際的なカジノなどにこのような従来のビルアクセプタを設置する場合には、カジノ内の複数の個所に両替場所を要したり、プレーヤの不便になったりした。
【0003】
上述したように、従来のキャシュレスシステムは、単一の国の通貨にのみ対応できるシステムであり、他国通貨は考慮されていない。キャッシュレスシステムが一般化した現在では、他国通貨を所有するプレーヤ(たとえば、旅行者等)への利便性や、プレーヤがゲームを続けて実行する持続性の向上や、両替発生の頻度向上による為替利益享受の機会の増加などを考慮すると、他国通貨も直接受け入れることができるマルチカレンシー対応のキャッシュレスシステムが望まれている。さらに、この従来のキャッシュレスシステムは、元来、マルチカレンシーには対応していないので、容易にマルチカレンシー対応のキャッシュレスシステムにすることはできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許出願公開第2005/0096126号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2005/0282626号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、既存のキャッシュレスシステムを容易にかつ低コストでマルチカレンシー対応のキャッシュレスシステムにできるマルチカレンシーアクセプタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施の形態に係る特徴は、
紙幣を含む被投入媒体を識別するビルアクセプタ(たとえば、後述するビルアクセプタ210など)であって、
第1の通貨に対応する第1種紙幣が投入されたときには前記第1種紙幣が投入されたことを示す第1種紙幣投入情報(たとえば、後述する紙幣投入情報など)を出力する第1出力制御手段(たとえば、後述するCPU211、ROM212、図2のステップS229の処理など)と、
プレーヤが所有するクレジットを示すクレジットデータを画像に変換したクレジット画像データが印刷された画像データ印刷媒体が投入されたときには画像データ印刷媒体が投入されたことを示す画像データ印刷媒体識別情報を含むクレジット画像データ受入情報(たとえば、後述するバーコード受入情報など)を出力する媒体出力制御手段(たとえば、後述するCPU211、ROM212、図2のステップS219の処理など)と、
前記第1の通貨とは異なる第2の通貨に対応する第2種紙幣が投入されたときには前記画像データ印刷媒体識別情報と前記第2種紙幣が投入されたことを示す第2種紙幣投入情報とを含むクレジット画像データ類似情報(たとえば、後述するバーコード類似情報など)を出力する第2出力制御手段(たとえば、後述するCPU211、ROM212、図2のステップS241の処理など)と、を含むビルアクセプタ制御手段を備えることである。
【0007】
第2種紙幣が投入されたことを示す第2種紙幣投入情報とを含むクレジット画像データ類似情報を出力するので、第1の通貨とは異なる第2の通貨に対応する第2種紙幣が投入されたときにも対応できるビルアクセプタを提供できる。画像データ印刷媒体識別情報を含むクレジット画像データ類似情報を出力するので、ゲームコントローラでは、画像データ印刷媒体が投入された場合でも、第2種紙幣が投入された場合でも同じ処理を実行させることができる。
【0008】
本発明の実施の形態に係る特徴は、上記の構成に加えて、
前記媒体出力制御手段は、前記画像データ印刷媒体が真正である場合に真正であることを示す真正有効情報(たとえば、後述するバリデーションコードなど)と前記画像データ印刷媒体識別情報(たとえば、後述するバーコードチケットを受け入れたことを示す情報など)とを前記クレジット画像データ受入情報に含ませ、
前記第2出力制御手段は、前記第2の通貨を識別するための他国通貨識別情報(たとえば、後述する他国通貨情報バリデーション番号など)を前記第2種紙幣投入情報として前記クレジット画像データ類似情報に含ませることである。
【0009】
画像データ印刷媒体が投入された場合でも第2種紙幣が投入された場合でも管理サーバに必要な情報を供給することができる。
【0010】
本発明の実施の形態に係る特徴は、上記の構成に加えて、
前記第2出力制御手段は、前記第2の通貨に対応する紙幣が投入されたときには、前記第2の通貨に対応する為替レートを用いて前記第2の通貨に対応する紙幣の金額を変換することである。
【0011】
第2の通貨に対応する紙幣が投入された場合でも、迅速に第1の通貨に対応する金額に変換でき、処理を簡便にできる。
【0012】
本発明の実施の形態に係る特徴は、上記の構成に加えて、
前記ビルアクセプタ制御手段から出力された情報が入力されるゲームコントローラ(たとえば、後述するゲームコントローラ220など)であって、
前記第1種紙幣投入情報が入力されたときには前記第1の通貨に対応する紙幣に関する第1紙幣受入情報を出力させ、かつ、
前記クレジット画像データ受入情報又は前記クレジット画像データ類似情報が入力されたときには画像データ印刷媒体が真正であるか否かを照会するための真正照会情報を出力させるゲームコントローラに、
前記第1種紙幣投入情報、前記クレジット画像データ受入情報又はクレジット画像データ類似情報を出力することである。
【0013】
本発明の実施の形態に係る特徴は、上記の構成に加えて、
前記ゲームコントローラに通信可能に接続された管理サーバ(たとえば、後述するチケット/キャッシュレスサーバ10など)であって、
前記第1紙幣受入情報が入力されたときには前記第1の通貨に対応する紙幣の金額に関する処理を実行し、
前記真正照会情報が入力された場合であって前記画像データ印刷媒体が投入された場合には、前記画像データ印刷媒体が真正である否かを判断し前記画像データ印刷媒体が真正であるときには入金情報を出力し、
前記真正照会情報が入力された場合であって前記第2の通貨に対応する紙幣が投入された場合には、前記画像データ印刷媒体が真正である否かの判断をせずに前記入金情報を出力する管理サーバに、
前記ゲームコントローラを介して前記第1種紙幣投入情報、前記クレジット画像データ受入情報又はクレジット画像データ類似情報を出力することである。
【0014】
本発明の実施の形態に係る特徴は、
バーコード形式で印刷されたチケット(たとえば、後述するバーコードチケットなど)と紙幣(たとえば、後述する他国通貨の紙幣など)とを読み取り可能なビルアクセプタ(たとえば、後述するビルアクセプタ210など)であって、
読み取ったチケットをゲームコントローラ(たとえば、後述するゲームコントローラ220など)が認識可能なチケットフォーマット(たとえば、後述するバーコード受入情報のデータフォーマット)のデータに変換して(たとえば、後述する図2のステップS217など)ゲームコントローラに送信し(たとえば、後述する図2のステップS219など)、
紙幣を読み取った場合には、前記チケットフォーマットに変換した(たとえば、後述する図2のステップS239など)データ(たとえば、後述するバーコード類似情報のデータフォーマット)としてゲームコントローラに送信する(たとえば、後述する図2のステップS241など)ことである。
【0015】
紙幣を読み取った場合でもチケットフォーマットに変換したデータとしてゲームコントローラに送信するので、チケットが投入されたとして処理でき、既存のキャッシュレスシステムを容易にかつ低コストでマルチカレンシー対応のキャッシュレスシステムにできる。
【0016】
本発明の実施の形態に係る特徴は、上記の構成に加えて、
紙幣を読み取った場合にその紙幣が自国紙幣(たとえば、後述する自国通貨の紙幣など)か、他国紙幣(たとえば、後述する他国通貨の紙幣など)かを判定し(たとえば、後述する図2のステップS221など)、
自国紙幣の場合には前記ゲームコントローラが認識可能な自国紙幣フォーマットのデータに変換して(たとえば、後述する図2のステップS227など)前記ゲームコントローラに送信し(たとえば、後述する図2のステップS229など)、
他国紙幣の場合には、前記認識可能なチケットフォーマットのデータに変換して(たとえば、後述する図2のステップS239など)、前記ゲームコントローラに送信する(たとえば、後述する図2のステップS241など)ことである。
【0017】
自国紙幣が投入された場合でも他国紙幣が投入された場合でもチケットが投入された場合でも処理できるビルアクセプタを提供できる。
【0018】
本発明の実施の形態に係る特徴は、
自国紙幣を読み取った自国紙幣フォーマットのデータと、バーコード形式で印刷されたチケットを読み取ったチケットフォーマットのデータとを認識可能ゲームコントローラと、
このゲームコントローラと接続され、前記自国紙幣とバーコード形式で印刷したチケットとを読み取るビルアクセプタとからなる制御システムであって、
前記制御システムには、ビルアクセプタにおいて自国以外の紙幣を読み取った場合に、前記自国以外の紙幣の情報を前記ゲームコントローラで認識可能なチケットフォーマットのデータに変換するための変換データを記憶した記憶装置と変換制御部とを備えたことである。
【0019】
自国紙幣が投入された場合でも自国以外の紙幣が投入された場合でもチケットが投入された場合でも処理できるビルアクセプタを含む制御システムを提供できる。
【発明の効果】
【0020】
既存のキャッシュレスシステムを容易にかつ低コストでマルチカレンシー対応のキャッシュレスシステムにできる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本実施の形態によるマルチカレンシーゲーミングシステム1の概略を示す概略図である。
【図2】ビルアクセプタ210において紙幣やバーコードチケットが投入されたときに実行されるサブルーチンを示すフローチャートである。
【図3】ゲームコントローラ220において、ビルアクセプタ210からバーコード受入情報や紙幣投入情報やバーコード類似情報が送信されたときに実行されるサブルーチンを示すフローチャートである。
【図4】インターフェースボード230において、ゲームコントローラ220から紙幣受入情報やバリデーションコード照会処理要求が送信されたときに実行されるサブルーチンを示すフローチャートである。
【図5】チケット/キャッシュレスサーバ10において、インターフェースボード230から紙幣受入情報やバリデーションコード照会処理要求が送信されたときに実行されるサブルーチンを示すフローチャートである。
【図6】インターフェースボード230において、チケット/キャッシュレスサーバ10からクレジット入金情報が送信されたときに実行されるサブルーチンを示すフローチャートである。
【図7】ゲームコントローラ220において、インターフェースボード230からクレジット入金情報が送信されたときに実行されるサブルーチンを示すフローチャートである。
【図8】自国通貨の紙幣、バーコードチケット、他国通貨の紙幣による処理の概略を示す図である。
【図9】自国通貨の紙幣、バーコードチケット、他国通貨の紙幣による処理の概略を示す図である。
【図10】紙幣投入情報のデータフォーマットの例を示す図(a)と、バーコード受入情報のデータフォーマットを示す図(b)と、バーコード類似情報のデータフォーマットを示す図(c)である。
【図11】ビルタイプと金額との関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に、実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0023】
<<<マルチカレンシーゲーミングシステム10の構成>>>
図1は、本実施の形態によるマルチカレンシーゲーミングシステム10の概略を示す概略図である。
【0024】
マルチカレンシーゲーミングシステム10は、チケット/キャッシュレスサーバ10とゲーミングマシン20とを含む。ゲーミングマシン20は、ネットワークを介してチケット/キャッシュレスサーバ10に接続されている。複数のゲーミングマシン20が、カジノなどの遊技場に設置され、チケット/キャッシュレスサーバ10に接続されている。
【0025】
<<チケット/キャッシュレスサーバ10>>
チケット/キャッシュレスサーバ10は、CPU(中央演算処理装置)11と、ROM(リードオンリーメモリ)12と、RAM(ランダムアクセスメモリ)13と、HDD(ハードディスクドライブ)14と、通信インターフェース15とからなる。ROMには、
【0026】
CPU11は、各種の演算処理を実行する。ROM12には、主に、CPU11で実行するためのプログラムや定数などが記憶されている。RAM13には、CPU11でプログラムを実行したときに一時的に記憶される変数の値などが記憶される。HDD14は、CPU11で実行するためのプログラムや、ゲーミングマシン20を管理するための各種のデータなど記憶されている。ROM12やHDD14に記憶されているプログラムには、後述する図5に示すサブルーチンなどがある。通信インターフェース15は、ゲーミングマシン20との間で各種のデータの送信や受信をするための装置である。
【0027】
<<ゲーミングマシン20>>
ゲーミングマシン20は、ビルアクセプタ210とゲームコントローラ220とインターフェースボード230とキャッシュアウトスイッチ240とチケットプリンタ250とを含む。
【0028】
<ビルアクセプタ210>
ビルアクセプタ210は、CPU211と、ROM212と、RAM213と、通信ポート215と、駆動・識別回路216とタッチパネル217を含む。
【0029】
CPU211は、各種の演算処理を実行する。ROM212には、主に、CPU211で実行するためのプログラムや定数などが記憶されている。ROM212に記憶されているプログラムには、後述する図2に示すサブルーチンなどがある。RAM213には、CPU211でプログラムを実行したときに一時的に記憶される変数の値などが記憶される。通信ポート215は、ゲームコントローラ220との間で各種のデータの送信や受信をするための装置である。
【0030】
駆動・識別回路216は、駆動モータ(図示せず)やスキャナ部(図示せず)などからなる。駆動・識別回路216は、紙幣やバーコードチケットが投入されたときには、投入されたことを示す信号を出力する。また、駆動・識別回路216は、CPU211からの指令に応じて、遊技者によって投入された紙幣やバーコードチケットを取り込み、紙幣やバーコードチケットの表面をスキャンしスキャンデータをCPU211に出力する。CPU211は、スキャンデータに基づいて、紙幣であるかバーコードチケットであるかの判断や、紙幣やバーコードチケットの真贋の判断や、金額やクレジット数の決定などを実行する。
【0031】
タッチパネル217は、液晶表示部とタッチセンサー部とを含む。液晶表示部には、CPU211からの信号に応じて各種の文字情報や図形情報が表示される。タッチセンサー部は、プレーヤの操作を検知しCPU211に信号を出力する。
【0032】
<ゲームコントローラ220>
ゲームコントローラ220は、CPU221と、ROM222と、RAM223と、通信ポート225とを含む。
【0033】
CPU221は、各種の演算処理を実行する。ROM222には、主に、CPU221で実行するためのプログラムや定数などが記憶されている。ROM222に記憶されているプログラムには、後述する図3及び図7に示すサブルーチンなどがある。RAM223には、CPU221でプログラムを実行したときに一時的に記憶される変数の値などが記憶される。通信ポート225は、ビルアクセプタ210やインターフェースボード230やキャッシュアウトスイッチ240やチケットプリンタ250との間で各種のデータの送信や受信をするための装置である。
【0034】
<インターフェースボード230>
インターフェースボード230は、CPU231と、ROM232と、RAM233と、通信ポート235とを含む。
【0035】
CPU231は、各種の演算処理を実行する。ROM232には、主に、CPU231で実行するためのプログラムや定数などが記憶されている。ROM232に記憶されているプログラムには、後述する図4及び図6に示すサブルーチンなどがある。RAM233には、CPU231でプログラムを実行したときに一時的に記憶される変数の値などが記憶される。通信ポート235は、チケット/キャッシュレスサーバ10やゲームコントローラ220との間で各種のデータの送信や受信をするための装置である。
【0036】
<キャッシュアウトスイッチ240>
キャッシュアウトスイッチ240は、プレーヤが操作できるスイッチである。キャッシュアウトスイッチ240をプレーヤが操作することで、プレーヤが操作したことを示す信号がゲームコントローラ220に出力される。
【0037】
プレーヤが遊技を終了するときには、キャッシュアウトスイッチ240をプレーヤが操作することでキャッシュアウトすることができる。後述するように、キャッシュアウトスイッチ240をプレーヤが操作することで、プレーヤが所有する残りのクレジット数を示すバーコードチケットがチケットプリンタ250で印刷されて排出される。
【0038】
<チケットプリンタ250>
チケットプリンタ250は、CPU251と、ROM252と、RAM253と、通信ポート255と、駆動回路256とを含む。
【0039】
CPU251は、各種の演算処理を実行する。ROM252には、主に、CPU251で実行するためのプログラムや定数などが記憶されている。RAM253には、CPU251でプログラムを実行したときに一時的に記憶される変数の値などが記憶される。通信ポート255は、ゲームコントローラ220との間で各種のデータの送信や受信をするための装置である。駆動回路256は、CPU251からの指令に応じて、プリンタエンジン(図示せず)を駆動するための回路である。プリンタエンジンは、バーコードチケットを印刷して排出するための装置である。
【0040】
<<<マルチカレンシーゲーミングシステム10における処理>>>
<<ビルアクセプタ210における処理>>
図2は、ビルアクセプタ210において紙幣やバーコードチケットが投入されたときに実行されるサブルーチンを示すフローチャートである。
【0041】
最初に、ビルアクセプタ210のCPU211は、紙幣やバーコードチケットなどの媒体が投入されたか否かを判断する(ステップS211)。この判断は、ビルアクセプタ210の駆動・識別回路216から出力される信号によって判断することができる。
【0042】
ビルアクセプタ210のCPU211は、紙幣やバーコードチケットなどの媒体が投入されていないと判別したときには(NO)、本サブルーチンを終了する。
【0043】
ビルアクセプタ210のCPU211は、紙幣やバーコードチケットなどの媒体が投入されたと判別したときには(YES)、紙幣やバーコードチケットなどの媒体の表面をスキャンする(ステップS213)。
【0044】
次に、ビルアクセプタ210のCPU211は、スキャンした結果から投入された媒体がバーコードチケットであるか否かを判断する(ステップS215)。
【0045】
ビルアクセプタ210のCPU211は、スキャンした結果から投入された媒体がバーコードチケットであると判別したときには(YES)、バーコード受入情報を生成する(ステップS217)。
【0046】
次に、ビルアクセプタ210のCPU211は、ビルアクセプタ出力情報をバーコード受入情報としてゲームコントローラ220に送信し(ステップS219)、本サブルーチンを終了する。
【0047】
バーコードチケットには、クレジット数(金額)及びバリデーションコードなどの各種の情報がバーコード形式で表現されている。バーコード受入情報には、クレジット数を示すデータやバリデーションコードやバーコードチケットを受け入れたことなどの各種の情報が含まれる。
【0048】
図10(b)は、バーコード受入情報のデータフォーマットの例を示す図である。バーコード受入情報のデータフォーマットは、ヘッダー部とステータスデータ領域と拡張データ領域とを含む。
【0049】
ヘッダー部には、バーコード受入情報がバーコードチケットに関するデータであることを示すバーコード識別データが格納されている。ヘッダー部にバーコード識別データを格納することによって、ビルアクセプタ210からバーコード受入情報として送信されたビルアクセプタ出力情報が、チケット/キャッシュレスサーバ10、ゲームコントローラ220及びインターフェースボード230に対してバーコードチケットに関するデータであることを認識させ、バーコードチケットに関する処理を実行させることができる。
【0050】
具体的には、ヘッダー部にバーコード識別データを格納することによって、次のように処理させることができる。ビルアクセプタ210は、ゲームコントローラ220に対してビルアクセプタ出力情報としてバーコード受入情報を送信する。後述する図3のステップS321の処理で、ゲームコントローラ220は、受信したバーコード受入情報に基づいて、インターフェースボード230を介してチケット/キャッシュレスサーバ10にバリデーションコード照会処理要求を送信する。その後、図5のステップS529の処理で、チケット/キャッシュレスサーバ10は、受信したバリデーションコード照会処理要求に基づいて、インターフェースボード230を介してゲームコントローラ220にクレジット入金情報を送信する。
【0051】
ステータスデータ領域には、ビルアクセプタ210によってバーコードチケットを読み取ったデータが格納されている。たとえば、クレジット数やバリデーションコードなどがステータスデータ領域に格納されている。
【0052】
拡張データ領域は、バーコードチケットに関して将来的に必要になる可能性のあるデータを格納するための予約領域である。本実施の形態によるバーコード受入情報では、拡張データ領域を使用しない。したがって、拡張データ領域を使用していないことを示すデータが拡張データ領域に格納されている。
【0053】
後述するように、ゲームコントローラ220は、ビルアクセプタ210から送信されたバーコード受入情報のステータスデータ領域や拡張データ領域に格納されている情報を、バリデーションコード照会処理要求に格納し、チケット/キャッシュレスサーバ10に送信する。
【0054】
上述したステップS215の判断処理で、ビルアクセプタ210のCPU211は、スキャンした結果から投入された媒体がバーコードチケットでないと判別したときには(NO)、投入された紙幣が自国通貨の紙幣であるか否かを判断する(ステップS221)。
【0055】
ビルアクセプタ210のCPU211は、投入された紙幣が自国通貨の紙幣であると判別したときには(YES)、投入された紙幣が真正なものであるか否かの判断をする(ステップS223)。ビルアクセプタ210のROM212には、自国通貨の紙幣の表面データが予め記憶されている。ステップS223の判断は、予め記憶されている表面データとスキャンデータと比較して一致するか否かを判断する処理である。
【0056】
ステップS223の判断処理で、ビルアクセプタ210のCPU211は、投入された紙幣が真正なものでないと判別したときには(NO)、直ちに本サブルーチンを終了する。
【0057】
ステップS223の判断処理で、ビルアクセプタ210のCPU211は、投入された紙幣が真正なものであると判別したときには(YES)、投入された紙幣の種別を判別する(ステップS225)。たとえば、投入された紙幣の金額を判別する。
【0058】
次に、ビルアクセプタ210のCPU211は、紙幣投入情報を生成する(ステップS227)。紙幣投入情報には、投入された紙幣の金額を示すデータなどが含まれる。
【0059】
図10(a)は、紙幣投入情報のデータフォーマットの例を示す図である。紙幣投入情報のデータフォーマットは、ヘッダー部とビルタイプ領域と通貨タイプ領域とを含む。この紙幣投入情報のデータフォーマットが、「自国紙幣フォーマットのデータ」に対応する。
【0060】
ヘッダー部には、ビルアクセプタ210に投入された媒体が自国通貨の紙幣であることを示す自国通貨識別データが格納されている。ヘッダー部に自国通貨識別データを格納することによって、ビルアクセプタ210からバーコード受入情報として送信されたビルアクセプタ出力情報が、ゲームコントローラ220及びインターフェースボード230に対して自国通貨の紙幣が投入されたことを認識させ、自国通貨の紙幣に関する処理を実行させることができる。
【0061】
ビルタイプ領域には、ビルアクセプタ210に投入された自国通貨の紙幣の金額データが格納されている。ビルアクセプタ210は、投入された自国通貨の紙幣を読み取り、その金額を決定し、ビルタイプ領域にその金額データを格納する。
【0062】
図11は、ビルタイプと金額との関係を示す図である。図11に示した例では、ビルタイプのデータを16進標記で示した。ビルタイプの各々に対して、1〜50,000までの金額が割り当てられている。
【0063】
通貨タイプ領域は、自国通貨の種類が格納される。本実施の形態におけるビルアクセプタ210では、「ドル」、「ペソ」、「リラ」などの通貨を自国通貨として選択することができる。通貨タイプ領域には、選択された自国通貨の種類を識別するためのデータが格納される。このように、ビルアクセプタ210は、予め定められた複数の種類の通貨から1種類の通貨を自国通貨として選択できる。
【0064】
たとえば、ビルタイプに「07」が格納され、通貨タイプ領域に「ドル」が可能されている場合には、ビルアクセプタ210に100ドル紙幣が投入されたことを示す。
【0065】
次に、ビルアクセプタ210のCPU211は、ビルアクセプタ出力情報を紙幣投入情報としてゲームコントローラ220に送信し(ステップS229)、本サブルーチンを終了する。
【0066】
上述したステップS221の判断処理で、ビルアクセプタ210のCPU211は、投入された紙幣が自国通貨の紙幣でないと判別したとき(NO)、すなわち、他国通貨の紙幣であると判別したときには、投入された紙幣が真正なものであるか否かの判断をする(ステップS231)。ビルアクセプタ210のROM212には、対応可能な他国通貨の紙幣の表面データも予め記憶されている。ステップS223の判断は、予め記憶されている表面データとスキャンデータと比較して一致するか否かを判断する処理である。
【0067】
ステップS231の判断処理で、ビルアクセプタ210のCPU211は、投入された紙幣が真正なものでないと判別したときには(NO)、直ちに本サブルーチンを終了する。
【0068】
次に、ビルアクセプタ210のCPU211は、為替レートを決定する(ステップS235)。ビルアクセプタ210のCPU211は、タッチパネル217に複数の為替レートを表示する。タッチパネル217をプレーヤが操作することで、表示された複数の為替レートのうちの1つの為替レートを選択できる。このようにして、為替レートを決定できる。なお、カジノなどの遊技場に設置された為替変換レートを参考にして遊技者がタッチパネル217から為替レートを入力できるようにしてもよい。
【0069】
次に、ビルアクセプタ210のCPU211は、他国通貨情報バリデーション番号に変換する(ステップS237)。他国通貨情報バリデーション番号は、他国通貨毎に予め取り決められた番号、たとえば、「9999」などの特殊な番号であり、他国通貨の種類を識別するための他国通貨識別情報である。他国通貨情報バリデーション番号は、チケット/キャッシュレスサーバ10の処理とビルアクセプタ210の処理とで用いられる。
【0070】
次に、ビルアクセプタ210のCPU211は、バーコード類似情報生成を生成する(ステップS239)。バーコード類似情報は、他国通貨情報バリデーション番号を含む情報である。
【0071】
次に、ビルアクセプタ210のCPU211は、ビルアクセプタ出力情報をバーコード類似情報生成としてゲームコントローラ220に送信し(ステップS241)、本サブルーチンを終了する。
【0072】
図10(c)は、バーコード類似情報のデータフォーマットの例を示す図である。バーコード類似情報のデータフォーマットは、バーコード受入情報と同じあり、ヘッダー部とステータスデータ領域と拡張データ領域とを含む。
【0073】
ヘッダー部には、バーコード類似情報がバーコードチケットに関するデータであることを示すバーコード識別データが格納されている。すなわち、ヘッダー部には、バーコード受入情報と同じバーコード識別データが格納されている。上述したように、バーコード類似情報は、バーコードチケットではなく他国通貨の紙幣が投入されたときに使用される情報であるが、ヘッダー部にバーコード識別データを格納することによって、ゲームコントローラ220及びインターフェースボード230に対しては、ビルアクセプタ210にバーコードチケットが投入されたものとして処理させることができる。なお、後述するように、チケット/キャッシュレスサーバ10に対しては、他国通貨の紙幣が投入されたことに対応した処理を実行させる。
【0074】
具体的には、ヘッダー部にバーコード識別データを格納することによって、次のように処理させることができる。ビルアクセプタ210は、ゲームコントローラ220に対してビルアクセプタ出力情報としてバーコード類似情報を送信する。後述する図3のステップS321の処理で、ゲームコントローラ220は、受信したバーコード類似情報に基づいて、インターフェースボード230を介してチケット/キャッシュレスサーバ10にバリデーションコード照会処理要求を送信する。ゲームコントローラ220及びインターフェースボード230においては、ビルアクセプタ210にバーコードチケットが投入されたときと同様の処理を実行することができる。
【0075】
また、図5のステップS529の処理で、チケット/キャッシュレスサーバ10は、受信したバリデーションコード照会処理要求に基づいて、インターフェースボード230を介してゲームコントローラ220にクレジット入金情報を送信する。後述するように、チケット/キャッシュレスサーバ10は、ビルアクセプタ210にバーコードチケットが投入されたときには、バリデーションコードの照会を実行する(図5のステップS523)。一方、ビルアクセプタ210に他国通貨の紙幣が投入されたときには、チケット/キャッシュレスサーバ10は、バリデーションコードの照会をすることなく(図5のステップS521)、クレジット入金情報を生成する(図5のステップS529)。このように、チケット/キャッシュレスサーバ10では、ビルアクセプタ210にバーコードチケットが投入された場合と他国通貨の紙幣が投入された場合との各々に応じて異なる処理が実行される。
【0076】
バーコード類似情報の場合のステータスデータ領域には、たとえば、他国通貨の紙幣の金額(為替レートによって変換した金額)や他国通貨情報バリデーション番号など格納されている。上述したように、バーコード受入情報のステータスデータ領域には、クレジット数やバリデーションコードなどが格納されている。バーコード類似情報の他国通貨の紙幣の金額が、バーコード受入情報のクレジット数に対応する。バーコード類似情報の他国通貨情報バリデーション番号が、バーコード受入情報のバリデーションコードに対応する。このように、バーコード類似情報のステータスデータ領域には、バーコード受入情報のステータスデータ領域に対応する各種の情報が格納されており、ゲームコントローラ220がバーコード受入情報を受信したときに読み出される情報に対応する情報が格納されている。このようにすることで、ゲームコントローラ220がバーコード類似情報を受信した場合でも、ゲームコントローラ220は、バーコード受入情報を受信したと判別して同様の処理を実行することができる。
【0077】
バーコード類似情報の拡張データ領域には、ビルアクセプタ210に他国通貨の紙幣が投入されたことを示す情報や、他国通貨の紙幣の金種や、他国通貨の種類などの各種の情報などが格納されている。バーコード類似情報の拡張データ領域には、ゲームコントローラ220の処理に必要とされない情報であって、チケット/キャッシュレスサーバ10の処理には必要とされる情報が格納されている。バーコード類似情報の拡張データ領域に各種の情報を格納していても、ゲームコントローラ220が拡張データ領域を読み出すことはない。したがって、ゲームコントローラ220は、バーコード類似情報を受信した場合でも、ヘッダー部に格納されているバーコード識別データを読み出して、バーコード受入情報を受信したものとして、バーコードチケットが投入されたことに対応する処理を実行する。
【0078】
後述するように、ゲームコントローラ220は、ビルアクセプタ210から送信されたバーコード類似情報のステータスデータ領域や拡張データ領域に格納されている情報を、バリデーションコード照会処理要求に格納し、チケット/キャッシュレスサーバ10に送信する。チケット/キャッシュレスサーバ10は、ゲームコントローラ220から送信されたバリデーションコード照会処理要求を読み出すことによって、他国通貨情報バリデーション番号や他国通貨の紙幣の金種や他国通貨の種類などの各種の情報を取得できる。これにより、チケット/キャッシュレスサーバ10は、ビルアクセプタ210に他国通貨の紙幣が投入されたことを認識し、他国通貨の紙幣が投入されたことに対応する処理を実行する。このように、バーコード類似情報のステータスデータ領域や拡張データ領域に格納されている情報は、バリデーションコード照会処理要求に受け継がれてチケット/キャッシュレスサーバ10に送信される。
【0079】
このように、バーコード類似情報には、バーコードチケットが投入されたとする情報(バーコード識別データ)と、他国通貨の紙幣が投入されたことに対応する情報とが混在して格納されている。
【0080】
本実施の形態では、ゲームコントローラ220及びインターフェースボード230は、ヘッダー部を読み出し、ビルアクセプタ210にバーコードチケットが投入された場合でも他国通貨の紙幣が投入された場合でも、バーコードチケットが投入されたと判別する。このようにすることで、ゲームコントローラ220及びインターフェースボード230においては、他国通貨の紙幣が投入された場合でも、バーコードチケットが投入された場合と同様の処理を実行することができる。
【0081】
また、本実施の形態では、チケット/キャッシュレスサーバ10は、インターフェースボード230を介してゲームコントローラ220から送信されたバリデーションコード照会処理要求を読み出して、他国通貨の紙幣が投入されたと判別する。上述したように、バーコード類似情報のステータスデータ領域や拡張データ領域に格納されている情報は、バリデーションコード照会処理要求に受け継がれている。このようにして、チケット/キャッシュレスサーバ10は、他国通貨の紙幣が投入されたことに対応する処理を実行できる。拡張データ領域のように、ゲームコントローラ220やインターフェースボード230が読み出さない領域を用いることで、チケット/キャッシュレスサーバ10の処理に必要な各種の情報を通達して、他国通貨の紙幣に関する処理を実行できる。
【0082】
本実施の形態では、ヘッダー部にバーコード識別データを格納し、ステータスデータ領域や拡張データ領域に他国通貨の紙幣が投入されたことに対応する情報を格納する例を示したが、ゲームコントローラ220やインターフェースボード230が読み出す領域に、バーコードチケットが投入されたとする情報や必要になる情報を格納し、ゲームコントローラ220やインターフェースボード230は読み出さず、かつ、チケット/キャッシュレスサーバ10が読み出す領域に他国通貨の紙幣が投入されたことに対応する情報を格納すればよい。
【0083】
図2の処理を実行することによって、バーコードチケットが投入されたときには、ビルアクセプタ210は、ビルアクセプタ出力情報をバーコード受入情報としてゲームコントローラ220に送信する。自国通貨の紙幣が投入されたときには、ビルアクセプタ210は、ビルアクセプタ出力情報を紙幣投入情報としてゲームコントローラ220に送信する。他国通貨の紙幣が投入されたときには、ビルアクセプタ210は、ビルアクセプタ出力情報をバーコード類似情報としてゲームコントローラ220に送信する。
【0084】
<<ゲームコントローラ220における処理>>
図3は、ゲームコントローラ220において、ビルアクセプタ210からバーコード受入情報や紙幣投入情報やバーコード類似情報が送信されたときに実行されるサブルーチンを示すフローチャートである。
【0085】
最初に、ゲームコントローラ220のCPU221は、ビルアクセプタ210から情報が送信されたか否かを判断する(ステップS311)。ゲームコントローラ220のCPU221は、ビルアクセプタ210から情報が送信されていないと判別したときには(NO)、直ちに本サブルーチンを終了する。
【0086】
ゲームコントローラ220のCPU221は、ビルアクセプタ210から情報が送信されたと判別したときには(YES)、紙幣投入情報を受信したか否かを判断する(ステップS313)。
【0087】
ゲームコントローラ220のCPU221は、紙幣投入情報を受信したと判別したとき(YES)、すなわち、ビルアクセプタ210において、自国通貨の紙幣が投入されたときには、投入された金額に対応するクレジットを受け入れるクレジット受入処理を実行する(ステップS315)。この処理によって、ゲーミングマシン20において、ゲームを開始したり続行したりできる。
【0088】
次に、ゲームコントローラ220のCPU221は、ビルアクセプタ210に投入された自国通貨の紙幣の枚数を更新する(ステップS317)。その他、自国通貨の紙幣に関する更新処理を実行する。
【0089】
次に、ゲームコントローラ220のCPU221は、紙幣受入情報をインターフェースボード230に送信し(ステップS319)、本サブルーチンを終了する。
【0090】
上述したステップS313の判断処理で、紙幣投入情報を受信していないと判別したとき(NO)、すなわち、バーコード受入情報又はバーコード類似情報を受信したときには、バリデーションコード照会処理要求をインターフェースボード230に送信し(ステップS321)、本サブルーチンを終了する。言い換えれば、ビルアクセプタ210において、バーコードチケット又は他国通貨の紙幣が投入されたときには、バリデーションコード照会処理要求をインターフェースボード230に送信する。
【0091】
バリデーションコードは、ビルアクセプタ210に投入されたバーコードチケットが真正なものであることを示すコードである。バリデーションコードは、チケット/キャッシュレスサーバ10に記憶されて管理されている。バリデーションコードを照会することによって、ビルアクセプタ210に投入されたバーコードチケットが真正なものであるか否かを判断することができる。バリデーションコード照会処理要求は、本来、バーコードチケットが投入されたときに、そのバーコードチケットが真正なものであるか否かをチケット/キャッシュレスサーバ10に判断させるための情報である。
【0092】
図3に示すように、ビルアクセプタ210に他国通貨の紙幣が投入されてバーコード類似情報を受信した場合でも、ゲームコントローラ220ではバーコード受入情報を受信したときと同様の処理を実行する。すなわち、ビルアクセプタ210に他国通貨の紙幣が投入された場合でも、ビルアクセプタ210から送信されるバーコード類似情報のヘッダー部にはバーコード識別データが格納されている。このため、ゲームコントローラ220は、他国通貨の紙幣が投入されていても、バーコードチケットが投入されたものとして処理を実行する。言い換えれば、ビルアクセプタ210に他国通貨の紙幣が投入された場合でも、仮想的にバーコードチケットが投入されたものとして、ステップS321の処理で、バリデーションコード照会処理要求をインターフェースボード230に送信する。
【0093】
また、上述したように、バーコード受入情報のステータスデータ領域には、クレジット数やバリデーションコードなどが格納されている。一方、バーコード類似情報の場合のステータスデータ領域には、バーコード受入情報に対応するように、他国通貨の紙幣の金額(為替レートによって変換した金額)や他国通貨情報バリデーション番号など格納されている。これにより、ゲームコントローラ220は、バーコード受入情報を受信した場合でもバーコード類似情報を受信した場合でも、バーコードチケットが投入されたものとして、クレジット数(金額)に関する処理や、バリデーションコード(他国通貨情報バリデーション番号)に関する処理などを、同様に実行することができる。
【0094】
このようにすることで、ビルアクセプタ210に他国通貨の紙幣が投入された場合でもバーコードチケットが投入された場合でも、ゲームコントローラ220では同様の処理が実行される。したがって、ゲームコントローラ200で実行するプログラムを変更することなく、他国通貨の紙幣を扱うことができる。
【0095】
上述したように、ゲームコントローラ220は、ビルアクセプタ210から送信されたバーコード受入情報やバーコード類似情報のステータスデータ領域や拡張データ領域に格納されている情報を、バリデーションコード照会処理要求に受け継いでチケット/キャッシュレスサーバ10に送信する。このようにすることで、バリデーションコード照会処理要求に、他国通貨情報バリデーション番号や他国通貨の紙幣が投入されたことに対応する情報を格納でき、チケット/キャッシュレスサーバ10の処理に必要となる他国通貨情報バリデーション番号や他国通貨の紙幣が投入されたことを通達できる。チケット/キャッシュレスサーバ10は、バリデーションコード照会処理要求からこれらの情報を読み出すことによって、他国通貨の紙幣に関する処理を実行できる。
【0096】
<<インターフェースボード230における処理>>
図4は、インターフェースボード230において、ゲームコントローラ220から紙幣受入情報やバリデーションコード照会処理要求が送信されたときに実行されるサブルーチンを示すフローチャートである。
【0097】
最初に、インターフェースボード230のCPU231は、ゲームコントローラ220から情報が送信されたか否かを判断する(ステップS311)。インターフェースボード230のCPU231は、ゲームコントローラ220から情報が送信されていないと判別したときには(NO)、直ちに本サブルーチンを終了する。
【0098】
インターフェースボード230のCPU231は、ゲームコントローラ220から情報が送信されたと判別したときには(YES)、紙幣受入情報を受信したか否かを判断する(ステップS413)。
【0099】
インターフェースボード230のCPU231は、紙幣受入情報を受信したと判別したとき(YES)、すなわち、ビルアクセプタ210において、自国通貨の紙幣が投入されたときには、受信した紙幣受入情報を暗号化する(ステップS415)。
【0100】
次に、インターフェースボード230のCPU231は、紙幣受入情報のプロトコルを変換する(ステップS417)。
【0101】
次に、インターフェースボード230のCPU231は、暗号化しプロトコル変換した紙幣受入情報をチケット/キャッシュレスサーバ10に送信し(ステップS419)、本サブルーチンを終了する。
【0102】
上述したステップS413の判断処理で、インターフェースボード230のCPU231は、紙幣受入情報を受信していないと判別したとき(NO)、すなわち、ビルアクセプタ210において、バーコードチケット又は他国通貨の紙幣が投入されたときには、受信したバリデーションコード照会処理要求を暗号化する(ステップS421)。
【0103】
次に、インターフェースボード230のCPU231は、バリデーションコード照会処理要求のプロトコルを変換する(ステップS423)。
【0104】
次に、インターフェースボード230のCPU231は、暗号化しプロトコル変換したバリデーションコード照会処理要求をチケット/キャッシュレスサーバ10に送信し(ステップS425)、本サブルーチンを終了する。
【0105】
図4に示すように、ビルアクセプタ210に他国通貨の紙幣が投入された場合でも、ゲームコントローラ220からバリデーションコード照会処理要求が送信されてくるので、インターフェースボード230は、バーコードチケットが投入されたときと同様の処理を実行する。すなわち、ビルアクセプタ210に他国通貨の紙幣が投入された場合でもバーコードチケットが投入された場合でも、インターフェースボード230では同様の処理が実行される。したがって、インターフェースボード230で実行するプログラムを変更することなく、他国通貨の紙幣を扱うことができる。
【0106】
ゲームコントローラ220が送信するバリデーションコード照会処理要求には、チケット/キャッシュレスサーバ10で実行される処理のために、バーコードチケットが投入されたことを示す情報が含まれている。しかしながら、インターフェースボード230では、ビルアクセプタ210に他国通貨の紙幣が投入された場合でもバーコードチケットが投入された場合でも同様の処理を実行させるために、他国通貨の紙幣が投入されたことを示す情報は、インターフェースボード230で判断されない領域、たとえば、暗号化したバリデーションコード照会処理要求の予備領域に格納させておくことが好ましい。
【0107】
<<チケット/キャッシュレスサーバ10における処理>>
図5は、チケット/キャッシュレスサーバ10において、インターフェースボード230から紙幣受入情報やバリデーションコード照会処理要求が送信されたときに実行されるサブルーチンを示すフローチャートである。
【0108】
最初に、チケット/キャッシュレスサーバ10のCPU11は、インターフェースボード230から情報が送信されたか否かを判断する(ステップS511)。チケット/キャッシュレスサーバ10のCPU11は、インターフェースボード230から情報が送信されていないと判別したときには(NO)、直ちに本サブルーチンを終了する。
【0109】
チケット/キャッシュレスサーバ10のCPU11は、インターフェースボード230から情報が送信されたと判別したときには(YES)、紙幣受入情報を受信したか否かを判断する(ステップS513)。
【0110】
チケット/キャッシュレスサーバ10のCPU11は、紙幣受入情報を受信したと判別したとき(YES)、すなわち、ビルアクセプタ210において、自国通貨の紙幣が投入されたときには、ビルアクセプタ210に投入された自国通貨の紙幣の投入金額を記憶する(ステップS515)。
【0111】
次に、チケット/キャッシュレスサーバ10のCPU11は、自国通貨の紙幣が投入されたビルアクセプタ210が設けられているゲーミングマシンを識別するゲーミングマシン識別情報を記憶する(ステップS517)。
【0112】
次に、チケット/キャッシュレスサーバ10のCPU11は、紙幣受入情報を受信した時刻を受入時間として記憶し(ステップS519)、本サブルーチンを終了する。
【0113】
紙幣受入情報には、自国通貨の紙幣の投入金額やゲーミングマシン識別情報などの情報が含まれている。このようにして、チケット/キャッシュレスサーバ10のCPU11は、自国通貨の紙幣の投入金額やゲーミングマシン識別情報や受入時間などの各種の情報を自国通貨受入情報として管理することができる。
【0114】
チケット/キャッシュレスサーバ10のCPU11は、紙幣受入情報を受信していないと判別したとき(NO)、すなわち、ビルアクセプタ210において、バーコードチケット又は他国通貨の紙幣が投入されたときには、バーコードチケット投入であるか否かを判断する(ステップS521)。この判断は、チケット/キャッシュレスサーバ10が受信したバリデーションコード照会処理要求を用いて、バーコードチケット投入によるバリデーションコード照会処理要求であるか、又は他国通貨の紙幣の投入によるバリデーションコード照会処理要求であるか否かをCPU11が判断する処理である。インターフェースボード230を介してゲームコントローラ220から送信されるバリデーションコード照会処理要求には、他国通貨情報バリデーション番号や他国通貨の紙幣が投入されたことを示す情報などが含まれており、バリデーションコード照会処理要求を用いてステップS521の判断をすることができる。
【0115】
チケット/キャッシュレスサーバ10のCPU11は、バーコードチケット投入であると判別したときには(YES)、過去に発行したバリデーションコードに紐付いているクレジット情報を検索する(ステップS523)。バリデーションコードは、キャッシュアウトするときに、チケットプリンタ250がバーコードチケットを印刷して排出するときに定められるコードであり、金額とともにバーコードチケットに印刷される情報である。バリデーションコードは、チケット/キャッシュレスサーバ10のCPU11が決定して、チケット/キャッシュレスサーバ10で管理される。
【0116】
次に、チケット/キャッシュレスサーバ10のCPU11は、バリデーションコードが真正であるか否かを判断する(ステップS525)。チケット/キャッシュレスサーバ10のCPU11は、バリデーションコードが真正でないと判別したとき(NO)、すなわち、ビルアクセプタ210に投入されたバーコードチケットが偽造されたものであると判別したときには、投入されたバーコードチケットが不正なものであることを示す情報を発し(ステップS527)、本サブルーチンを終了する。遊技場の管理者は、この情報によって、バーコードチケットについて不正行為が行われたことを認識することができる。
【0117】
バリデーションコードは、バーコードチケットが真正なものであることを示すコードである。キャッシュアウト処理によってチケットプリンタ250から正規に出力されたバーコードチケットであれば、そのバーコードチケットに対応するバリデーションコードが、必ずチケット/キャッシュレスサーバ10に記憶されて管理されている。その後に、バーコードチケットがビルアクセプタ210に投入されたときには、投入されたバーコードチケットに印刷されているバリデーションコードを読み取り、そのバリデーションコードがチケット/キャッシュレスサーバ10に記憶されているか否かを検索する。そのバリデーションコードがチケット/キャッシュレスサーバ10に記憶されていれば、投入されたバーコードチケットは、真正なものであると判別できる。一方、そのバリデーションコードがチケット/キャッシュレスサーバ10に記憶されていなければ、投入されたバーコードチケットは、偽造されたものであると判別できる。
【0118】
上述したステップS525の判断処理で、チケット/キャッシュレスサーバ10のCPU11は、バリデーションコードが真正であると判別したときには(YES)、クレジット入金情報をインターフェースボード230に送信し(ステップS529)、本サブルーチンを終了する。クレジット入金情報は、バリデーション番号照会をしてバーコードチケットは真正であることをゲームコントローラ220に通達するための情報である。
【0119】
上述したステップS521の判断処理で、チケット/キャッシュレスサーバ10のCPU11は、バーコードチケット投入でないと判別したとき(NO)、すなわち、他国通貨の紙幣が投入されたと判別したときには、直ちにクレジット入金情報をインターフェースボード230に送信し(ステップS529)、本サブルーチンを終了する。
【0120】
上述したように、クレジット入金情報は、本来、バリデーション番号照会をしてバーコードチケットは真正であることをゲームコントローラ220に通達するための情報である。他国通貨の紙幣が投入された場合におけるクレジット入金情報は、バーコードチケットが投入されていないので、バリデーション番号照会をする必要はないが、仮想的にバーコードチケットが投入されたものとし、バリデーション番号照会の結果、バーコードチケットは真正であるとしてゲームコントローラ220に通達するための情報である。このようにすることによって、他国通貨の紙幣が投入された場合でも、クレジット入金情報を生成するので、ゲームコントローラ220におけるプログラムを変更することなく、ゲームコントローラ220のCPU221は、バーコードチケットが投入された場合と同様の処理を実行することができる。
【0121】
上述したように、他国通貨の紙幣が投入されたと判別したときには、バリデーションコードの照会をすることなく、クレジット入金情報を生成する。このようにすることで、他国通貨の紙幣が投入された場合に、偽造されたバーコードチケットであると誤って判別されることを回避できる。
【0122】
<<インターフェースボード230における処理>>
図6は、インターフェースボード230において、チケット/キャッシュレスサーバ10からクレジット入金情報が送信されたときに実行されるサブルーチンを示すフローチャートである。
【0123】
最初に、インターフェースボード230のCPU231は、チケット/キャッシュレスサーバ10から情報が送信されたか否かを判断する(ステップS611)。インターフェースボード230のCPU231は、チケット/キャッシュレスサーバ10から情報が送信されていないと判別したときには(NO)、直ちに本サブルーチンを終了する。
【0124】
インターフェースボード230のCPU231は、チケット/キャッシュレスサーバ10から情報が送信されたと判別したときには(YES)、クレジット入金情報を受信したか否かを判断する(ステップS613)。インターフェースボード230のCPU231は、クレジット入金情報を受信していないと判別したときには(NO)、直ちに本サブルーチンを終了する。
【0125】
インターフェースボード230のCPU231は、クレジット入金情報を受信したと判別したときには(YES)、クレジット入金情報をゲームコントローラ220に送信し(ステップS615)、本サブルーチンを終了する。
【0126】
<<ゲームコントローラ220における処理>>
図7は、ゲームコントローラ220において、インターフェースボード230からクレジット入金情報が送信されたときに実行されるサブルーチンを示すフローチャートである。
【0127】
最初に、ゲームコントローラ220のCPU221は、インターフェースボード230から情報が送信されたか否かを判断する(ステップS711)。ゲームコントローラ220のCPU221は、インターフェースボード230から情報が送信されていないと判別したときには(NO)、直ちに本サブルーチンを終了する。
【0128】
ゲームコントローラ220のCPU221は、インターフェースボード230から情報が送信されたと判別したときには(YES)、クレジット入金情報を受信したか否かを判断する(ステップS713)。ゲームコントローラ220のCPU221は、クレジット入金情報を受信していないと判別したときには(NO)、直ちに本サブルーチンを終了する。
【0129】
ゲームコントローラ220のCPU221は、クレジット入金情報を受信したと判別したときには(YES)、クレジット入金情報に含まれる金額情報を用いてクレジットの数を加算し(ステップS715)、本サブルーチンを終了する。これによって、ゲーミングマシン20においてプレーヤがゲームをするために必要となるクレジットの処理を完了する。
【0130】
<<チケット/キャッシュレスサーバ10、ビルアクセプタ210、ゲームコントローラ220、インターフェースボード230における処理>>
上述したように、図2は、ビルアクセプタ210において実行される処理である。図3及び図7は、ゲームコントローラ220において実行される処理である。図4及び図6は、インターフェースボード230において実行される処理である。図5は、チケット/キャッシュレスサーバ10において実行される処理である。
【0131】
ゲームコントローラ220において実行される処理(図3及び図7)、及びインターフェースボード230において実行される処理(図4及び図6)においては、ビルアクセプタ210に他国通貨の紙幣が投入された場合であっても、バーコードチケットが投入されたときと同様の処理を実行する。したがって、ゲームコントローラ220及びインターフェースボード230におけるプログラムになんら変更を加えることなく、ビルアクセプタ210に他国通貨の紙幣を投入された場合でも処理を実行することができる。したがって、ゲームコントローラ220及びインターフェースボード230は、仕様を変更することなく、従来のものをそのまま使用することができる。
【0132】
一方、ビルアクセプタ210において実行される処理(図2)、及びチケット/キャッシュレスサーバ10において実行される処理(図5)には、他国通貨の紙幣が投入された場合に対応するための処理が追加されている。
【0133】
このように、他国通貨の紙幣を扱うためには、ビルアクセプタ210及びチケット/キャッシュレスサーバ10におけるプログラムのみを変更すればよく、ゲームコントローラ220及びインターフェースボード230におけるプログラムは変更する必要はない。したがって、遊技場で他国通貨の紙幣を取り扱う場合において、遊技場に設置する各種の装置のうちの一部のみに変更を加えればよく、既存のシステムを活用して容易に自国通貨及び他国通貨(マルチカレンシー)に対応させることができる。
【0134】
<<<処理の流れ>>>
図8及び図9は、自国通貨の紙幣、バーコードチケット、他国通貨の紙幣による処理の概略を示す図である。図8及び図9は、図1に示したマルチカレンシーゲーミングシステム10の概略図と同様の図である。図8及び図9は、遊技場に設置されたi番目のゲーミングマシン20及びj番目のゲーミングマシン20が、ネットワークを介してチケット/キャッシュレスサーバ10に接続されている状態を示す。図8及び図9では、i番目及びj番目のゲーミングマシン20以外のゲーミングマシン20は、省略して示した。以下に示す(1−1)〜(1−5)、(2−1)〜(2−7)、(3−1)〜(3−6)及び(4−1)〜(4−7)の符号は、図8及び図9に付した符号に対応する。
【0135】
<<バーコードチケットを利用した既存の一般的な単一通貨対応キャッシュレスシステムにおける処理>>
<自国通貨の紙幣が投入された場合の処理>
(1−1)プレーヤは、i番目のゲーミングマシン20でゲームを開始するために、自国通貨の紙幣をi番目のゲーミングマシン20のビルアクセプタ210に投入する。
【0136】
(1−2)ビルアクセプタ210は、自国通貨の紙幣の真贋判定と紙幣種別判別を行い(図2のステップS223及びS225)、真正であると判別した場合には、ゲームコントローラ220に紙幣投入情報を送信する(図2のステップS229)。
【0137】
(1−3)ゲームコントローラ220は、ビルアクセプタ210からの紙幣投入情報に応じてクレジット受け入れ処理と紙幣カウント情報等の更新処理とを実行する(図3のステップS315及びS317)。また、紙幣受入情報をインターフェースボード230に送信する(図3のステップS319)。紙幣受入情報は、入金があったことをチケット/キャッシュレスサーバ10に通達するための情報である。
【0138】
(1−4)インターフェースボード230は、ゲームコントローラ220からの紙幣受入情報の暗号化及びプロトコル変換等を実行する(図4のステップS415及びS417)。次いで、インターフェースボード230は、紙幣受入情報をチケット/キャッシュレスサーバ10に送信する。
【0139】
(1−5)チケット/キャッシュレスサーバ10は、インターフェースボード230から送信された紙幣受入情報を、現地通貨受入情報として、投入額、受け入れゲーミングマシン識別情報、受け入れ時間等の記憶を実行する(図5のステップS515、S517及びS519)。
【0140】
<ゲームを終了するときの処理>
(2−1)プレーヤは、i番目のゲーミングマシン20でのゲームを終了する際に、i番目のゲーミングマシン20に存在しているクレジットを持ち出すために、キャッシュアウトスイッチ240等を操作し、クレジット持ち出し処理を実行する。
【0141】
(2−2)ゲームコントローラ220は、プレーヤがクレジット持ち出し処理を実行したことにより、インターフェースボード230にクレジット持ち出し処理要求を送信する。クレジット持ち出し処理要求は、プレーヤがクレジット持ち出し処理を実行したことをチケット/キャッシュレスサーバ10に通達するための情報である。
【0142】
(2−3)インターフェースボード230は、ゲームコントローラ220から送信されたクレジット持ち出し処理要求を暗号化しプロトコル変換等をし、チケット/キャッシュレスサーバ10に送信する。
【0143】
(2−4)チケット/キャッシュレスサーバ10は、インターフェースボード230から送信されたクレジット持ち出し要求を受信し、バーコードチケットに印刷するバリデーションコードの発行及び管理を行う。次いで、チケット/キャッシュレスサーバ10は、インターフェースボード230にバーコード印刷発行要求を送信する。バーコード印刷発行要求は、バリデーションコードをバーコードチケットに印刷するための情報であり、インターフェースボード230を介してゲームコントローラ220に送信するための情報である。
【0144】
(2−5)インターフェースボード230は、チケット/キャッシュレスサーバ10から送信されたバーコード印刷発行要求を受信し、ゲームコントローラ220にバーコード印刷発行要求を送信する。
【0145】
(2−6)ゲームコントローラ220は、インターフェースボード230を介してチケット/キャッシュレスサーバ10から送信されたバーコード印刷発行要求を受信する。次いで、ゲームコントローラ220は、チケットプリンタ250にバリデーションコードの印刷要求を送信し、印刷が完了した時点で、チケット/キャッシュレスサーバ10にバーコードチケット発行完了を送信し、クレジット持ち出し処理を完了する。
【0146】
(2−7)チケットプリンタ250は、ゲームコントローラ220から送信されたバリデーションコードの印刷要求を受信し、バーコードチケット印刷処理を実行する。
【0147】
上述した(2−4)の処理で説明したように、ゲームコントローラ220が送信したクレジット持ち出し処理要求に応じて、チケット/キャッシュレスサーバ10は、バーコードチケットに印刷するバリデーションコードの発行及び管理を行う。バリデーションコードは、バーコードチケット特有の照合用のコードであり、チケットプリンタ250によって印刷されるバーコードチケットの各々に関連付けられる。
【0148】
バリデーションコードは、チケット/キャッシュレスサーバ10で管理される。チケット/キャッシュレスサーバ10は、チケットプリンタ250からバーコードチケットを印刷するときに、バリデーションコードにクレジットデータを紐付けてバーコードチケット管理用データベースに格納する。
【0149】
上述した(2−4)の処理では、チケット/キャッシュレスサーバ10が、バリデーションコードを発行する場合を示したが、チケットプリンタ250がバリデーションコードを発行してもよい。具体的には、プレーヤが、キャッシュアウトスイッチ240が操作されたときに、チケットプリンタ250がバリデーションコードをチケット/キャッシュレスサーバ10に送信し、チケット/キャッシュレスサーバ10は、バリデーションコードにクレジットデータを紐付けてバーコードチケット管理用データベースに格納する。
【0150】
また、チケットプリンタ250がバリデーションコードを発行し、チケットプリンタ250のバリデーションコードにクレジットデータを紐付ける。チケットプリンタ250は、バーコードチケット管理用データベースを有し、クレジットデータを紐付けたバリデーションコードを管理してもよい。
【0151】
<バーコードチケットが投入された場合の処理>
(3−1)プレーヤは、先に取得したバーコードチケット(上述した(2−7)の処理)を用いて、j番目のゲーミングマシン20にキャッシュの移動を行いたい場合には、バーコードチケットをj番目のゲーミングマシン20のビルアクセプタ210へ投入する。ビルアクセプタ210は、バーコードチケットであることを判別し、バーコード形式で表現されているバリデーションコードとバーコードチケットを受け入れたことと(バーコード受入情報)をゲームコントローラ220に送信する(図2のステップS219)。
【0152】
(3−2)ゲームコントローラ220は、ビルアクセプタ210から送信されたバーコード受入情報を受信し、バリデーションコード照会処理要求をインターフェースボード230送信する(図3のステップS321)。バリデーションコード照会処理要求は、バーコード形式で表現されているバリデーションコードの照会をチケット/キャッシュレスサーバ10で開始するための情報である。
【0153】
(3−3)インターフェースボード230は、ゲームコントローラ220から送信されたバリデーションコード照会処理要求の暗号化及びプロトコル変換等をし(図4のステップS421及びS423)、バリデーションコード照会処理要求をチケット/キャッシュレスサーバ10に送信する(図4のステップS425)。
【0154】
(3−4)チケット/キャッシュレスサーバ10は、インターフェースボード230から送信されたバリデーションコード照会処理要求を受信し、予め取り決めていた他国通貨の紙幣の投入によるバリデーションコード照会処理要求であるか、バーコードチケット投入によるバリデーション照会かを判断する(図5のステップS521)。バーコードチケット投入によるバリデーション番号照会の場合には、これまでと同様に、過去に発行したバリデーション番号に紐付いているクレジット情報の検索(図5のステップS523)とバリデーション番号の真贋判定を行う(図5のステップS525)。判定の結果、問題がない場合には、インターフェースボード230を介してゲームコントローラ220にクレジット入金情報を送信する。真贋判定の結果、問題がない場合には、インターフェースボード230を介してゲームコントローラ220にクレジット入金情報を送信する(図5のステップS529)。
【0155】
(3−5)インターフェースボード230は、チケット/キャッシュレスサーバ10から送信されたクレジット入金情報を受信し、ゲームコントローラ220にクレジット入金情報を送信する(図6のステップS615)。
【0156】
(3−6)ゲームコントローラ220は、インターフェースボード230を介して
チケット/キャッシュレスサーバ10から送信されたクレジット入金情報を受信し、j番目のゲーミングマシン20でのクレジット加算処理を実行し(図7のステップS715)、バーコードチケットによるキャッシュレスクレジット転送を完了する。
【0157】
<他国通貨の紙幣が投入された場合の処理>
(4−1)他国通貨の紙幣を所持しているプレーヤは、i番目のゲーミングマシン20でゲームを開始するために、他国通貨の紙幣をi番目のゲーミングマシン20のビルアクセプタ210に投入する。この場合に、タッチパネル217に表示された為替情報や店舗内に設置された為替変換レートを用いて、プレーヤは為替変換レートを参考にできる(図2のステップS235)。
【0158】
(4−2)ビルアクセプタ210は、他国通貨の紙幣が投入されたことに基づいて、紙幣の真贋判定と紙幣種別判別を行い(図2のステップS231及びS233)、正しい場合には、予め取り決めていた他国通貨情報バリデーション番号に変換し、他国通貨情報バリデーション番号を含むバーコード類似情報を(図2のステップS237及びS239)をゲームコントローラ220に送信する(図2のステップS241)。
【0159】
(4−3)ゲームコントローラ220は、ビルアクセプタ210から送信されたバーコード類似情報を受信し、バリデーションコード照会処理要求をインターフェースボード230に送信する。バリデーションコード照会処理要求は、バーコード形式で表現されているバリデーションコードの照会をチケット/キャッシュレスサーバ10で開始するための情報である。この(4−3)の処理は、(3−2)の処理と同様である。
【0160】
(4−4)インターフェースボード230は、ゲームコントローラ220から送信されたバリデーションコード照会処理要求の暗号化及びプロトコル変換等をし(図4のステップS421及びS423)、バリデーションコード照会処理要求をチケット/キャッシュレスサーバ10に送信する(図4のステップS425)。この(4−4)の処理は、(3−3)の処理と同様である。
【0161】
(4−5)チケット/キャッシュレスサーバ10は、インターフェースボード230から送信されたバリデーションコード照会処理要求を受信し、予め取り決めていた他国通貨の紙幣の投入によるバリデーションコード照会処理要求であるか、バーコードチケット投入によるバリデーションコード照会処理要求かを判断する(図5のステップS521)。他国通貨の紙幣の投入によるバリデーションコード照会処理要求と判断した場合には、投入金額に応じたクレジットをクレジット入金情報として(図5のステップS531)、インターフェースボード230を介してゲームコントローラ220に送信する(図5のステップS529)。
【0162】
(4−6)インターフェースボード230は、チケット/キャッシュレスサーバ10から送信されたクレジット入金情報を受信し、ゲームコントローラ220にクレジット入金情報を送信する(図6のステップS615)。この(4−6)の処理は、(3−5)の処理と同様である。
【0163】
(4−7)ゲームコントローラ220は、インターフェースボード230を介して
チケット/キャッシュレスサーバ10から送信されたクレジット入金情報を受信し、j番目のゲーミングマシン20でのクレジット加算処理を実行し(図7のステップS715)。このようにすることで、バーコードチケットによるキャッシュレスクレジット転送と同様の手順で他国通貨の紙幣の投入による受け入れを完了する。この(4−7)の処理は、(3−6)の処理と同様である。
【0164】
上述した例は、チケット/キャッシュレスサーバ10は、受信したバリデーションコード照会処理要求を用いて、他国通貨の紙幣の投入によるバリデーションコード照会処理要求であるか、バーコードチケット投入によるバリデーションコード照会処理要求かを判断する場合を示した。このようにするためには、チケット/キャッシュレスサーバ10で実行する処理プログラムを、他国通貨の紙幣の投入に対応するように変更する必要がある。
【0165】
しかしながら、チケット/キャッシュレスサーバ10の処理プログラムを変更しない場合であっても、ゲームコントローラ220から送信されてくるバリデーションコード照会処理要求を全て管理データベースなどに格納して保存するものであれば、後に、保存されている管理データベースを検索することで、バリデーションコード照会処理要求に含まれている他国通貨情報バリデーション番号や、為替レートで変換された金額や、他国通貨の紙幣の金種や、他国通貨の種類などの各種のデータを取得できる。このようにすることで、チケット/キャッシュレスサーバ10の処理プログラムを変更することなく、既存のキャッシュレスシステムを容易にかつ低コストでマルチカレンシー対応のキャッシュレスシステムにできる。
【0166】
<<<送受信される各種の情報>>>
<<紙幣投入情報>>
紙幣投入情報は、ビルアクセプタ210に自国通貨の紙幣が投入され真正であると判別した場合にビルアクセプタ210からゲームコントローラ220に送信される情報である。紙幣投入情報が、「自国紙幣フォーマットのデータ」に相当する。
【0167】
<<紙幣受入情報>>
紙幣受入情報は、入金があったことをチケット/キャッシュレスサーバ10に通達するための情報であり、ゲームコントローラ220からチケット/キャッシュレスサーバ10に送信される情報である。紙幣受入情報が、「第1紙幣受入情報」に相当する。
【0168】
<<バーコード受入情報>>
バーコード受入情報は、ビルアクセプタ210にバーコードチケットが投入されたときに、バーコードチケットを受け入れたことを示す情報を含む。バーコード受入情報には、バーコード形式で表現されているバリデーションコードも含まれる。バーコード受入情報は、ビルアクセプタ210からゲームコントローラ220に送信される情報である。バーコード受入情報が、「クレジット画像データ受入情報」に相当する。バリデーションコードが、「真正有効情報」に相当する。バーコード受入情報が、「バーコード形式で印刷されたチケットを読み取った」や「チケットフォーマットのデータ」などに相当する。
【0169】
<<バーコード類似情報>>
バーコード類似情報は、ビルアクセプタ210に他国通貨の紙幣が投入され真正であると判別した場合にビルアクセプタ210からゲームコントローラ220に送信される情報である。バーコード類似情報には、他国通貨情報バリデーション番号が含まれる。バーコード類似情報が、「クレジット画像データ類似情報」に相当する。他国通貨情報バリデーション番号が、「他国通貨識別情報」に相当する。バーコード類似情報が、「前記チケットフォーマットに変換したデータ」や「前記自国以外の紙幣の情報を前記ゲームコントローラで認識可能なチケットフォーマットのデータに変換するための変換データ」などに相当する。
【0170】
<<バリデーションコード照会処理要求>>
バリデーションコード照会処理要求は、ビルアクセプタ210からゲームコントローラ220にバーコード受入情報やバーコード類似情報が送信されたときに、ゲームコントローラ220で生成されチケット/キャッシュレスサーバ10に送信される情報である。バリデーションコード照会処理要求は、バーコードチケットが投入された場合には、バーコード形式で表現されているバリデーションコードの照会をチケット/キャッシュレスサーバ10で開始するための情報を含む。一方、他国通貨の紙幣が投入された場合には、バリデーションコード照会処理要求は、他国通貨の紙幣が投入されたことをチケット/キャッシュレスサーバ10に通達するための情報を含む。バリデーションコード照会処理要求が、「真正照会情報」に相当する。
【0171】
<<クレジット入金情報>>
クレジット入金情報は、バーコード受入情報やバーコード類似情報がゲームコントローラ220からチケット/キャッシュレスサーバ10に送信されたときに、チケット/キャッシュレスサーバ10で生成されゲームコントローラ220に送信される情報である。クレジット入金情報は、バーコードチケットが投入された場合には、チケット/キャッシュレスサーバ10においてバリデーション番号照会をしてバーコードチケットは真正であることをゲームコントローラ220に通達するための情報である。一方、他国通貨の紙幣が投入された場合には、仮想的にバリデーション番号照会をした結果バーコードチケットは真正であるとして、ゲームコントローラ220に通達するための情報である。クレジット入金情報が、「入金情報」に相当する。
【0172】
<<<変形例>>>
上述した実施の形態では、ビルアクセプタ210に他国通貨の紙幣が投入されたときには、為替レートの変換をビルアクセプタ210で処理する場合を示した。為替レートの変換は、これに限られることなく、チケット/キャッシュレスサーバ10で処理してもよい。為替レートの変換をビルアクセプタ210で処理する場合には、チケット/キャッシュレスサーバ10は、為替レートの情報をビルアクセプタ210に配信する必要があるが、チケット/キャッシュレスサーバ10で処理する場合には、配信する必要がなくなり、為替レートの変換の処理を簡便にすることができる。
【0173】
また、上述した実施の形態では、チケット/キャッシュレスサーバ10において、図5のステップS521の判断処理で、バーコードチケット投入によるバリデーション照会であるか、又は他国通貨の紙幣の投入によるバリデーションコード照会処理要求であるか否かを判断し、さらに、ステップS525の判断処理で、バリデーションコードが真正であるか否かを判断する。このようにすることで、ビルアクセプタ210に偽造された他国通貨の紙幣が投入され、ビルアクセプタ210が真正であると誤って判別した場合には、ステップS521の判断処理でバーコードチケット投入によると判断されるが、ステップS525の判断処理でバリデーションコードが真正でないと判断される。したがって、偽造された他国通貨の紙幣が投入された場合でも、チケット/キャッシュレスサーバ10でバーコードチケットが投入されたと誤って判断することはなく、システムの信頼性を向上させることができる。
【0174】
一方、ビルアクセプタ210における紙幣の真偽判断の精度が高ければ、ステップS521の処理を省略することができる。すなわち、バーコードチケット投入によるバリデーションコード照会処理要求であるか、又は他国通貨の紙幣の投入によるバリデーションコード照会処理要求であるか否かの判断を省略し、直ちに、ステップS523及びS525の処理を実行できる。この場合には、バリデーションコードが真正でなければ。直ちに、他国通貨の紙幣の投入であると判別でき、チケット/キャッシュレスサーバ10の処理を簡略化できる。
【符号の説明】
【0175】
10 チケット/キャッシュレスサーバ
210 ビルアクセプタ
220 ゲームコントローラ
230 インターフェースボード
【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙幣を含む被投入媒体を識別するビルアクセプタであって、
第1の通貨に対応する第1種紙幣が投入されたときには前記第1種紙幣が投入されたことを示す第1種紙幣投入情報を出力する第1出力制御手段と、
プレーヤが所有するクレジットを示すクレジットデータを画像に変換したクレジット画像データが印刷された画像データ印刷媒体が投入されたときには画像データ印刷媒体が投入されたことを示す画像データ印刷媒体識別情報を含むクレジット画像データ受入情報を出力する媒体出力制御手段と、
前記第1の通貨とは異なる第2の通貨に対応する第2種紙幣が投入されたときには前記画像データ印刷媒体識別情報と前記第2種紙幣が投入されたことを示す第2種紙幣投入情報とを含むクレジット画像データ類似情報を出力する第2出力制御手段と、を含むビルアクセプタ制御手段を備える遊技機のビルアクセプタ。
【請求項2】
前記媒体出力制御手段は、前記画像データ印刷媒体が真正である場合に真正であることを示す真正有効情報と前記画像データ印刷媒体識別情報とを前記クレジット画像データ受入情報に含ませ、
前記第2出力制御手段は、前記第2の通貨を識別するための他国通貨識別情報を前記第2種紙幣投入情報として前記クレジット画像データ類似情報に含ませる請求項1に記載の遊技機のビルアクセプタ。
【請求項3】
前記第2出力制御手段は、前記第2の通貨に対応する紙幣が投入されたときには、前記第2の通貨に対応する為替レートを用いて前記第2の通貨に対応する紙幣の金額を変換する請求項1に記載の遊技機のビルアクセプタ。
【請求項4】
前記ビルアクセプタ制御手段から出力された情報が入力されるゲームコントローラであって、
前記第1種紙幣投入情報が入力されたときには前記第1の通貨に対応する紙幣に関する第1紙幣受入情報を出力させ、かつ、
前記クレジット画像データ受入情報又は前記クレジット画像データ類似情報が入力されたときには画像データ印刷媒体が真正であるか否かを照会するための真正照会情報を出力させるゲームコントローラに、
前記第1種紙幣投入情報、前記クレジット画像データ受入情報又はクレジット画像データ類似情報を出力する請求項1ないし3のいずれかに記載された遊技機のビルアクセプタ。
【請求項5】
前記ゲームコントローラに通信可能に接続された管理サーバであって、
前記第1紙幣受入情報が入力されたときには前記第1の通貨に対応する紙幣の金額に関する処理を実行し、
前記真正照会情報が入力された場合であって前記画像データ印刷媒体が投入された場合には、前記画像データ印刷媒体が真正である否かを判断し前記画像データ印刷媒体が真正であることを示す入金情報を出力し、
前記真正照会情報が入力された場合であって前記第2の通貨に対応する紙幣が投入された場合には、前記画像データ印刷媒体が真正である否かの判断をせずに前記入金情報を出力する管理サーバに、
前記ゲームコントローラを介して前記第1種紙幣投入情報、前記クレジット画像データ受入情報又はクレジット画像データ類似情報を出力する請求項1ないし4のいずれかに記載された遊技機のビルアクセプタ。
【請求項6】
バーコード形式で印刷されたチケットと紙幣とを読み取り可能なビルアクセプタであって、
読み取ったチケットをゲームコントローラが認識可能なチケットフォーマットのデータに変換してゲームコントローラに送信し、
紙幣を読み取った場合には、前記チケットフォーマットに変換したデータとしてゲームコントローラに送信するビルアクセプタ。
【請求項7】
請求項6のビルアクセプタにおいて、紙幣を読み取った場合にその紙幣が自国紙幣か、他国紙幣かを判定し、
自国紙幣の場合には前記ゲームコントローラが認識可能な自国紙幣フォーマットのデータに変換して前記ゲームコントローラに送信し、
他国紙幣の場合には、前記認識可能なチケットフォーマットのデータに変換して、前記ゲームコントローラに送信するビルアクセプタ。
【請求項8】
自国紙幣を読み取った自国紙幣フォーマットのデータと、バーコード形式で印刷されたチケットを読み取ったチケットフォーマットのデータとを認識可能ゲームコントローラと、
このゲームコントローラと接続され、前記自国紙幣とバーコード形式で印刷したチケットとを読み取るビルアクセプタとからなる制御システムであって、
前記制御システムには、ビルアクセプタにおいて自国以外の紙幣を読み取った場合に、前記自国以外の紙幣の情報を前記ゲームコントローラで認識可能なチケットフォーマットのデータに変換するための変換データを記憶した記憶装置と変換制御部とを備えた変換装置を備える制御システム。
【請求項1】
紙幣を含む被投入媒体を識別するビルアクセプタであって、
第1の通貨に対応する第1種紙幣が投入されたときには前記第1種紙幣が投入されたことを示す第1種紙幣投入情報を出力する第1出力制御手段と、
プレーヤが所有するクレジットを示すクレジットデータを画像に変換したクレジット画像データが印刷された画像データ印刷媒体が投入されたときには画像データ印刷媒体が投入されたことを示す画像データ印刷媒体識別情報を含むクレジット画像データ受入情報を出力する媒体出力制御手段と、
前記第1の通貨とは異なる第2の通貨に対応する第2種紙幣が投入されたときには前記画像データ印刷媒体識別情報と前記第2種紙幣が投入されたことを示す第2種紙幣投入情報とを含むクレジット画像データ類似情報を出力する第2出力制御手段と、を含むビルアクセプタ制御手段を備える遊技機のビルアクセプタ。
【請求項2】
前記媒体出力制御手段は、前記画像データ印刷媒体が真正である場合に真正であることを示す真正有効情報と前記画像データ印刷媒体識別情報とを前記クレジット画像データ受入情報に含ませ、
前記第2出力制御手段は、前記第2の通貨を識別するための他国通貨識別情報を前記第2種紙幣投入情報として前記クレジット画像データ類似情報に含ませる請求項1に記載の遊技機のビルアクセプタ。
【請求項3】
前記第2出力制御手段は、前記第2の通貨に対応する紙幣が投入されたときには、前記第2の通貨に対応する為替レートを用いて前記第2の通貨に対応する紙幣の金額を変換する請求項1に記載の遊技機のビルアクセプタ。
【請求項4】
前記ビルアクセプタ制御手段から出力された情報が入力されるゲームコントローラであって、
前記第1種紙幣投入情報が入力されたときには前記第1の通貨に対応する紙幣に関する第1紙幣受入情報を出力させ、かつ、
前記クレジット画像データ受入情報又は前記クレジット画像データ類似情報が入力されたときには画像データ印刷媒体が真正であるか否かを照会するための真正照会情報を出力させるゲームコントローラに、
前記第1種紙幣投入情報、前記クレジット画像データ受入情報又はクレジット画像データ類似情報を出力する請求項1ないし3のいずれかに記載された遊技機のビルアクセプタ。
【請求項5】
前記ゲームコントローラに通信可能に接続された管理サーバであって、
前記第1紙幣受入情報が入力されたときには前記第1の通貨に対応する紙幣の金額に関する処理を実行し、
前記真正照会情報が入力された場合であって前記画像データ印刷媒体が投入された場合には、前記画像データ印刷媒体が真正である否かを判断し前記画像データ印刷媒体が真正であることを示す入金情報を出力し、
前記真正照会情報が入力された場合であって前記第2の通貨に対応する紙幣が投入された場合には、前記画像データ印刷媒体が真正である否かの判断をせずに前記入金情報を出力する管理サーバに、
前記ゲームコントローラを介して前記第1種紙幣投入情報、前記クレジット画像データ受入情報又はクレジット画像データ類似情報を出力する請求項1ないし4のいずれかに記載された遊技機のビルアクセプタ。
【請求項6】
バーコード形式で印刷されたチケットと紙幣とを読み取り可能なビルアクセプタであって、
読み取ったチケットをゲームコントローラが認識可能なチケットフォーマットのデータに変換してゲームコントローラに送信し、
紙幣を読み取った場合には、前記チケットフォーマットに変換したデータとしてゲームコントローラに送信するビルアクセプタ。
【請求項7】
請求項6のビルアクセプタにおいて、紙幣を読み取った場合にその紙幣が自国紙幣か、他国紙幣かを判定し、
自国紙幣の場合には前記ゲームコントローラが認識可能な自国紙幣フォーマットのデータに変換して前記ゲームコントローラに送信し、
他国紙幣の場合には、前記認識可能なチケットフォーマットのデータに変換して、前記ゲームコントローラに送信するビルアクセプタ。
【請求項8】
自国紙幣を読み取った自国紙幣フォーマットのデータと、バーコード形式で印刷されたチケットを読み取ったチケットフォーマットのデータとを認識可能ゲームコントローラと、
このゲームコントローラと接続され、前記自国紙幣とバーコード形式で印刷したチケットとを読み取るビルアクセプタとからなる制御システムであって、
前記制御システムには、ビルアクセプタにおいて自国以外の紙幣を読み取った場合に、前記自国以外の紙幣の情報を前記ゲームコントローラで認識可能なチケットフォーマットのデータに変換するための変換データを記憶した記憶装置と変換制御部とを備えた変換装置を備える制御システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−111398(P2013−111398A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−262758(P2011−262758)
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(598098526)株式会社ユニバーサルエンターテインメント (7,628)
【出願人】(507332387)アルゼゲーミングアメリカインク (176)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(598098526)株式会社ユニバーサルエンターテインメント (7,628)
【出願人】(507332387)アルゼゲーミングアメリカインク (176)
[ Back to top ]