説明

マルチキャリア・システムにおいてチャネル品質インジケータ・フィードバックをディスパッチする方法および装置

1または複数の態様および対応する開示によれば、さまざまな態様は、1または複数のダウンリンク・キャリアに関するチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックに関して記載される。アンカ・キャリア・スキームは、1または複数のダウンリンク・キャリアのチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを提供するために使用される。CQIフィードバックを伝送するために、指定されたアップリンク・キャリアが使用されることを識別するインジケーションが設定される。CQIフィードバックを伝送するために、アップリンク・キャリアのセットからのアップリンク・キャリアが、アンカ・キャリアとして選択される。指定されたキャリアを用いて、1または複数のダウンリンク・キャリアのために、CQIフィードバックが送信される。

【発明の詳細な説明】
【相互参照】
【0001】
本願は、「マルチキャリア・システムのためのCQIフィードバック」(CQI FEEDBACK FOR MULTICARRIER SYSTEM)と題された2009年6月11日出願の米国仮特許出願61/186,329号の利益を主張する。上記出願の全体は、参照によって本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本開示は、無線通信システムに関し、特に、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックの効率的な方法(単数または複数)から利益を得るマルチキャリア・システム(単数または複数)に関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムは、例えば音声、ビデオ、パケット・データ、メッセージング、ブロードキャスト等のようなさまざまな通信コンテンツを提供するために広く開発された。これら無線システムは、利用可能なシステム・リソースを共有することにより、複数のユーザをサポートすることができる多元接続システムでありうる。そのような多元接続システムの例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交FDMA(OFDMA)システム、およびシングル・キャリアFDMA(SC−FDMA)システムを含む。
【0004】
一般に、無線多元接続通信システムは、複数の無線端末のための通信を同時にサポートすることができる。おのおのの端末は、順方向リンクおよび逆方向リンクによる送信を介して、1または複数の基地局と通信することができる。順方向リンク(すなわち、ダウンリンク)は、基地局から端末への通信リンクを称し、逆方向リンク(すなわち、アップリンク)は、端末から基地局への通信リンクを称する。この通信リンクは、例えば、単一入力単一出力システム、複数入力単一出力システム、あるいは複数入力複数出力(MIMO)システムによって確立される。
【0005】
無線システムは、複数のキャリアにおける動作をサポートしうる。キャリアは、通信のために使用される周波数範囲を称し、ある特性に関連付けられうる。例えば、キャリアは、同期信号を伝送するか、または、キャリアにおける動作を記述するシステム情報に関連付けられうる等である。キャリアはまた、チャネル、周波数チャネル等とも称されうる。基地局は、ダウンリンクで、1または複数のキャリアで、データをユーザ機器(UE)へ送信しうる。UEは、ダウンリンクにおけるデータ送信をサポートするために、アップリンクでフィードバック情報を送信しうる。アップリンク・キャリアが、基地局にフィードバック情報を効率的に送信することが望まれうる。
【発明の概要】
【0006】
以下は、開示された態様のうちのいくつかの態様の基本的な理解を与えるために、より単純化された概要を提供する。この概要は、広範囲な概観ではなく、重要または決定的な要素を識別することでも、そのような態様の範囲を線引きすることも意図されていない。その目的は、記載された特徴のうちのいくつかの概念を、後に表されるより詳細な記載に対する前置きとして、より簡単な形式で表すことである。
【0007】
1または複数の態様および対応する開示によれば、さまざまな態様が、1または複数のダウンリンク・キャリアに関するチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックに関して記述される。
【0008】
さまざまな実施形態が、ここでは、チャネル品質インジケータ(CQI)に関して記載されているが、このような実施形態は、事前符号化行列インデクス(PMI)、ランク・インジケータ(RI)、CQI、またはこれらの組み合わせの構成を含むことが意図されていることが認識されるべきであることが認識されるべきである。
【0009】
さらに、ここで使用される用語であるサブセットは、セットのすべてに対する、セットの一部の範囲をカバーすることが意図されている。
【0010】
1つの態様では、装置は、マルチキャリア・システムを用いる無線通信において適用され、この装置は、1または複数のダウンリンク・キャリアのチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを提供するために、アンカ・キャリア・スキームを用いる手段と、CQIフィードバックを伝送するためのアンカ・キャリアとして、アップリンク・キャリアのセットから、アップリンク・キャリアを選択する手段と、指定されたキャリアを用いて、1または複数のダウンリンク・キャリアのCQIフィードバックを送信する手段とを備える。
【0011】
別の態様では、マルチキャリア・システムを使用する無線通信で使用される方法は、1または複数のダウンリンク・キャリアのチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを提供するために、アンカ・キャリア・スキームを用いることと、指定されたアップリンク・キャリアが、CQIフィードバックを伝送するために使用されることを識別するインジケーションを設定することと、CQIフィードバックを伝送するためのアンカ・キャリアとして、アップリンク・キャリアのセットから、アップリンク・キャリアを選択することと、指定されたキャリアを用いて、1または複数のダウンリンク・キャリアのCQIフィードバックを送信することとを備える。
【0012】
また別の態様では、マルチキャリア・システムを用いる無線通信で使用される装置は、1または複数のダウンリンク・キャリアのチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを提供するために、アンカ・キャリア・スキームを用い、指定されたアップリンク・キャリアが、CQIフィードバックを伝送するために使用されることを示すインジケーションを設定し、CQIフィードバックを伝送するためのアンカ・キャリアとして、アップリンク・キャリアのセットから、アップリンク・キャリアを選択し、指定されたキャリアを用いて、1または複数のダウンリンク・キャリアのCQIフィードバックを送信するように構成された少なくとも1つのプロセッサを備える。
【0013】
また別の態様は、1または複数のダウンリンク・キャリアのチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを提供するために、アンカ・キャリア・スキームを用いるコードと、指定されたアップリンク・キャリアが、CQIフィードバックを伝送するために使用されることを示すインジケーションを設定するコードと、CQIフィードバックを伝送するためのアンカ・キャリアとして、アップリンク・キャリアのセットから、アップリンク・キャリアを選択するコードと、指定されたキャリアを用いて、1または複数のダウンリンク・キャリアのCQIフィードバックを送信するコードとを備えるコンピュータ読取可能媒体を備えるコンピュータ・プログラム製品に関する。
【0014】
態様では、マルチキャリア・システムを用いる無線通信において使用される装置は、非対称の構成が使用されているかを判定する手段と、ここで、指定されたアップリンク・キャリアは、1または複数のダウンリンク・キャリアに関するチャネル状態情報を提供するために使用される、非対称の構成が使用されていることを示すインジケーションを提供する手段とを備える。
【0015】
別の態様では、マルチキャリア・システムのためにチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックのディスパッチを有効にする方法は、チャネル品質インジケータ(CQI)レポートが同じサブフレーム内で伝送されないことを保証するために、オフセットまたは周期を決定することと、アクセス端末が電力制限されているかを確認することと、この確認に少なくとも部分的に基づいて、同じサブフレームにおいて、複数のキャリアで、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを提供するか、または、すべてのキャリアにおけるチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックをやめるか、1つのキャリアでチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを送信するか、キャリアのサブセットでチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを送信するかを確認することとを備える。
【0016】
態様では、マルチキャリア・システムのためにチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックのディスパッチを有効にする装置は、チャネル品質インジケータ(CQI)レポートが同じサブフレーム内で伝送されないことを保証するために、オフセットまたは周期を決定する手段と、アクセス端末が電力制限されているかを確認する手段と、この確認に少なくとも部分的に基づいて、同じサブフレームにおいて、複数のキャリアで、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを提供するか、または、すべてのキャリアにおけるチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックをやめるか、1つのキャリアでチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを送信するか、キャリアのサブセットでチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを送信するかを確認する手段とを備える。
【0017】
さらに別の態様では、マルチキャリア・システムのためにチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックのディスパッチを有効にする装置は、チャネル品質インジケータ(CQI)レポートが同じサブフレーム内で伝送されないことを保証するために、オフセットまたは周期を決定し、アクセス端末が電力制限されているかを確認し、この確認に少なくとも部分的に基づいて、同じサブフレームにおいて、複数のキャリアで、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを提供するか、または、すべてのキャリアにおけるチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックをやめるか、1つのキャリアでチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを送信するか、キャリアのサブセットでチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを送信するかを確認する、ように構成された少なくとも1つのプロセッサを備える。
【0018】
態様では、マルチキャリア・システムのためにチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックの配信を有効にする方法は、ダウンリンク(DL)キャリアの送信モードを分析し、グループ化されうるキャリアを識別することと、おのおののグループのためのCQIフィードバックのための設定パラメータと、それぞれのグループに属するキャリアとを伝送することと、おのおののグループからのキャリアのCQIフィードバックにわたってサイクルすることと、対応するダウンリンク(DL)キャリアに関連付けられた送信モードに少なくとも部分的に基づいて、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックをグループ化することと、ランク・インジケータ衝突、同じキャリアにおける広帯域チャネル品質インジケータ・フィードバックまたはサブ帯域チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックに少なくとも部分的に基づいて、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックをやめることとを備える。
【0019】
態様では、無線通信装置は、ダウンリンク(DL)キャリアの送信モードを分析して、グループ化されうるキャリアを識別し、おのおののグループのためのCQIフィードバックのための設定パラメータと、それぞれのグループに属するキャリアとを伝送し、おのおののグループからのキャリアのCQIフィードバックにわたってサイクルし、対応するダウンリンク(DL)キャリアに関連付けられた送信モードに少なくとも部分的に基づいて、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックをグループ化し、ランク・インジケータ衝突、同じキャリアにおける広帯域チャネル品質インジケータ・フィードバック、またはサブ帯域チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックに少なくとも部分的に基づいて、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックをやめる
ように構成されたプロセッサを備える。
【0020】
別の態様では、マルチキャリア・システムのためにチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックの配信を有効にする無線通信装置は、ダウンリンク(DL)キャリアの送信モードを分析し、グループ化されうるキャリアを識別する手段と、おのおののグループのためのCQIフィードバックのための設定パラメータと、それぞれのグループに属するキャリアとを伝送する手段と、おのおののグループからのキャリアのCQIフィードバックにわたってサイクルする手段と、対応するダウンリンク(DL)キャリアに関連付けられた送信モードに少なくとも部分的に基づいて、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックをグループ化する手段と、ランク・インジケータ衝突、同じキャリアにおける広帯域チャネル品質インジケータ・フィードバック、またはサブ帯域チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックに少なくとも部分的に基づいて、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックをやめる手段とを備える。
【0021】
前述した目的および関連する目的を達成するために、1または複数の態様は、後に十分に説明され、特許請求の範囲で特に指摘される特徴を備える。以下の記述および関連図面は、ある例示的な態様をより詳細に説明し、これら態様の原理が適用されるさまざまな方式のうちの少数を示す。図面とともに考慮された場合、以下の詳細記載から、その他の利点および新規な特徴が明らかになるであろう。そして、開示された態様は、そのようなすべての態様およびそれらの均等物を含むことが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0022】
本開示の特徴、特性、および利点は、同一の参照符号が全体を通じて同一物に特定している図面とともに考慮された場合、以下に記載する詳細な記載からより明らかになるだろう。
【図1】図1は、1つの実施形態にしたがう多元接続無線通信システムを例示する。
【図2】図2は、通信システムのブロック図を例示する。
【図3A】図3Aは、対称的に構成されたマルチキャリア・システムを例示する。
【図3B】図3Bは、非対称に構成されたマルチキャリア・システムを例示する。
【図4】図4は、マルチキャリア・システムのためにチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを提供するシステムの例を図示する。
【図5】図5は、権利主張される主題の態様にしたがって、マルチキャリア・システムのためにチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックをディスパッチする方法を例示する。
【図6】図6は、権利主張される主題の態様にしたがって、マルチキャリア・システムのためにチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックをディスパッチする方法を例示する。
【図7】図7は、LTEベースの無線通信環境において、マルチキャリア・システムのためにチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを提供するために利用されうる方法を例示する。
【図8】図8は、権利主張される主題の態様にしたがって、マルチキャリア・システムのためにチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックをディスパッチする方法を例示する。
【発明を実施するための形態】
【0023】
さまざまな態様が、図面を参照して記載される。以下の記載では、説明の目的のために、1または複数の態様の完全な理解を提供するために、多くの具体的な詳細が述べられる。しかしながら、これらさまざまな態様は、これら特定の詳細無しで実現されうることが明白である。他の事例では、これら態様の記載を容易にするために、周知の構成およびデバイスが、ブロック図形式で示される。
【0024】
本明細書で使用されるように、用語「構成要素」、「モジュール」、「システム」等は、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアの何れかであるコンピュータ関連エンティティを称することが意図される。例えば、構成要素は、限定される訳ではないが、プロセッサ上で実行中のプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行形式、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータでありうる。例示によれば、サーバ上で実行中のアプリケーションと、サーバとの両方が構成要素となりうる。1または複数の構成要素は、プロセスおよび/または実行スレッド内に存在し、構成要素は、1つのコンピュータに局在化されるか、および/または、2つ以上のコンピュータに分散されうる。さらに、これらの構成要素は、さまざまなデータ構造を格納したさまざまなコンピュータ読取可能媒体から実行可能である。構成要素は、例えば、1または複数のデータ・パケット(例えば、シグナルによって、ローカル・システム内の別の構成要素とインタラクトする1つの構成要素からのデータ、配信システムからのデータ、および/または、他のシステムを備えたインターネットのようなネットワークを介したデータ)を有する信号にしたがってローカル処理および/または遠隔処理によって通信することができる。
【0025】
さらに、さまざまな態様が、モバイル・デバイスに関して本明細書で記載される。モバイル・デバイスはまた、システム、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、無線端末、ノード、デバイス、遠隔局、遠隔端末、アクセス端末、ユーザ端末、端末、無線通信デバイス、無線通信装置、ユーザ・エージェント、ユーザ・デバイス、またはユーザ設備(UE)とも呼ばれ、これら機能のいくつかまたはすべてを含むことができる。モバイル・デバイスは、セルラ電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、スマート・フォン、無線ローカル・ループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、ラップトップ、ハンドヘルド通信デバイス、ハンドヘルド・コンピューティング・デバイス、衛星ラジオ、無線モデム・カード、および/または、無線システムによって通信するためのその他の制御デバイスでありうる。さらに、本明細書では、さまざまな態様が、基地局に関して記載される。基地局は、無線端末と通信するために利用することができ、アクセス・ポイント、ノード、ノードB、eノードB、e−NB、あるいは、その他のいくつかのネットワーク・エンティティで称され、これらの機能のうちのいくつかまたはすべてを含むことができる。
【0026】
さまざまな態様または特徴が、多くのデバイス、構成要素、モジュールなどを含むシステムの観点から示されるだろう。さまざまなシステムが、追加のデバイス、構成要素、モジュール等を含むことができるか、および/または、図面に関連して説明されたデバイス、構成要素、モジュール等の必ずしも全てを含んでいる訳ではないことが理解され、認識されるべきである。これらアプローチの組み合わせもまた使用されうる。
【0027】
「典型的である」という単語は「例、事例、あるいは実例として役立つ」ことを意味するために本明細書で使用される。本明細書で「典型的」と記載された任意の態様または設計は、必ずしも、他の態様または設計に対して好適であるとも、有利であるとも解釈される必要はない。
【0028】
さらに、1または複数のバージョンは、開示された態様を実現するために、コンピュータを制御するソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、またはこれら任意の組み合わせを生成する標準的なプログラミング技術および/またはエンジニアリング技術を用いた方法、装置、または製造物品として実現されうる。本明細書で使用される用語「製造物品」(または、その代わりに、「コンピュータ・プログラム製品」)は、任意のコンピュータ読取可能デバイス、キャリア、または媒体からアクセスすることが可能なコンピュータ・プログラムを含むことが意図される。例えば、コンピュータ読取可能媒体は、限定される訳ではないが、磁気記憶装置(例えば、ハード・ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ等)、光ディスク(例えば、コンパクト・ディスク(CD)、DVD等)、スマート・カード、およびフラッシュ・メモリ・デバイス(例えば、カード、スティック)を含みうる。さらに、電子メールの送信または受信の際、あるいは、例えばインターネットまたはローカル・エリア・ネットワーク(LAN)のようなネットワークにアクセスする際に使用されるようなコンピュータ読取可能電子データを搬送するために、搬送波が適用されうることが認識されるべきである。もちろん、当業者であれば、開示された態様のスコープから逸脱することなく多くの変形が、この構成とされうることを認識するだろう。
【0029】
図2は、MIMOシステム200における送信機システム210(アクセス・ポイント、基地局、およびeノードBとしても知られている)および受信機システム250(アクセス端末、およびユーザ機器としても知られている)の実施形態のブロック図である。送信機システム210では、多くのデータ・ストリーム用のトラフィック・データが、データ・ソース212から送信(TX)データ・プロセッサ214に提供される。
【0030】
実施形態では、おのおののデータ・ストリームが、それぞれの送信アンテナを介して送信される。TXデータ・プロセッサ214は、おのおののデータ・ストリームのトラフィック・データをフォーマットし、このデータ・ストリームのために選択された特定の符号化スキームに基づいて符号化し、インタリーブして、符号化されたデータを提供する。
【0031】
おのおののデータ・ストリームの符号化されたデータは、OFDM技術を用いてパイロット・データと多重化されうる。パイロット・データは一般に、既知の手法で処理される既知のデータ・パターンであり、チャネル応答を推定するために受信機システムにおいて使用されうる。おのおののデータ・ストリームについて多重化されたパイロットおよび符号化されたデータは、データ・ストリームのために選択された特定の変調スキーム(例えば、BPSK、QPSK、M−PSK、あるいはM−QAM等)に基づいて変調(例えば、シンボル・マップ)され、変調シンボルが提供される。おのおののデータ・ストリームのデータ・レート、符号化、および変調は、プロセッサ230によって実行される命令群によって決定されうる。
【0032】
すべてのデータ・ストリームの変調シンボルは、(例えば、OFDMのために)変調シンボルをさらに処理するTX MIMOプロセッサ220に提供される。TX MIMOプロセッサ220はその後、N個の変調シンボル・ストリームを、N個の送信機(TMTR)222a乃至222tへ提供する。ある実施形態では、TX MIMOプロセッサ220は、データ・ストリームのシンボル、および、このシンボルが送信されるアンテナへ、ビームフォーミング重みを適用する。
【0033】
おのおのの送信機222は、1または複数のアナログ信号を提供するために、それぞれのシンボル・ストリームを受信して処理し、さらには、MIMOチャネルを介した送信に適切な変調信号を提供するために、このアナログ信号を調整(例えば、増幅、フィルタ、およびアップコンバート)する。送信機222a乃至222tからのN個の変調信号は、その後、N個のアンテナ224a乃至224tからそれぞれ送信される。
【0034】
受信機システム250では、送信された変調信号がN個のアンテナ252a乃至252rによって受信され、おのおののアンテナ252からの受信信号が、それぞれの受信機(RCVR)254a乃至254rへ提供される。おのおのの受信機254は、受信したそれぞれの信号を調整(例えば、フィルタ、増幅、およびダウンコンバート)し、この調整された信号をデジタル化してサンプルを提供し、さらにこのサンプルを処理して、対応する「受信された」シンボル・ストリームを提供する。
【0035】
RXデータ・プロセッサ260は、N個の受信機254からN個のシンボル・ストリームを受信し、受信されたこれらシンボル・ストリームを、特定の受信機処理技術に基づいて処理して、N個の「検出された」シンボル・ストリームを提供する。RXデータ・プロセッサ260は、その後、検出されたおのおののシンボル・ストリームを復調し、デインタリーブし、復号して、そのデータ・ストリームのためのトラフィック・データを復元する。RXデータ・プロセッサ260による処理は、送信機システム210におけるTX MIMOプロセッサ220およびTXデータ・プロセッサ214によって実行されるものと相補的である。
【0036】
プロセッサ270は、上述したように、どの事前符号化行列を使用するのかを定期的に決定する。さらに、プロセッサ270は、行列インデクス部およびランク値部を備えた逆方向リンク・メッセージを規定することができる。
【0037】
逆方向リンク・メッセージは、通信リンクおよび/または受信されたデータ・ストリームに関するさまざまなタイプの情報を備えうる。逆方向リンク・メッセージは、多くのデータ・ストリームのトラフィック・データをデータ・ソース236から受け取るTXデータ・プロセッサ238によって処理され、変調器280によって変調され、送信機254a乃至254rによって調整され、基地局210へ送り戻される。
【0038】
送信機システム210では、受信機システム250からの変調信号が、アンテナ224によって受信され、受信機222によって調整され、復調器240によって復調され、RXデータ・プロセッサ242によって処理されて、受信機システム250によって送信された逆方向リンク・メッセージを抽出する。さらに、プロセッサ230は、ビームフォーミング重みを決定するためにどの事前符号化行列を使用するかを決定し、この抽出されたメッセージを処理する。
【0039】
図3Aは、ダウンリンク・キャリア(DL CL1およびDL CL2)306、310とアップリンク・キャリア(UL CL1およびUL CL2)308、312とを含む対称的な構成を持つマルチキャリア・システム300を例示する。これらのキャリアは、基地局302とアクセス端末304との間で情報を交換するために使用される。基地局302およびアクセス端末304は、図1に示す基地局100およびアクセス端末116に対応しうる。システム300は、ダウンリンク・キャリア306、310の数が、アップリンク・キャリア308、312の数と等しく、かつ、ダウンリンク・キャリア306が、アップリンク・キャリア308とペアをなし、ダウンリンク・キャリア310がアップリンク・キャリア312とペアをなすという点で対称的である。2つのアップリンク・キャリアおよび2つのダウンリンク・キャリアしか示されていないが、システム300は、任意の適切な数のアップリンク・キャリアおよびダウンリンク・キャリアを含むように構成されうる。
【0040】
図3Bは、ダウンリンク・キャリア(DL CL1、DL CL2、およびDL CL3)356、358、360とアップリンク・キャリア(UL CL1およびUL CL2)362、364とを含む非対称な構成を持つマルチキャリア・システム350を例示する。これらのキャリアは、基地局302とアクセス端末304との間で情報を交換するために使用される。このシステムは、ダウンリンク・キャリア356、358、360の数が、アップリンク・キャリア362、364の数と等しくないという点で非対称である。非対称なシステム構成では、ダウンリンク・キャリアの数は、アップリンク・キャリアの数と等しくなく、ダウンリンク・キャリアは必ずしもアップリンク・キャリアとペアにならない。態様では、1または複数のダウンリンク・キャリアが、(黒いアップリンク・キャリア362として示されアップリンク・アンカ・キャリアとしても示される)唯一のアップリンク・キャリアとペアをなす。2つのアップリンク・キャリアおよび3つのダウンリンク・キャリアしか示されていないが、システム350は、任意の適切な数のアップリンク・キャリアおよびダウンリンク・キャリアを含むように構成されうる。
【0041】
態様では、非対称に構成されたマルチキャリア・システムの場合、1または複数のダウンリンク・キャリアと、1または複数のアップリンク・キャリアとが、基地局302とアクセス端末304との間で情報を通信しうる。システム350の動作中のさまざまな時間において、アクセス端末304は、ダウンリンク・キャリアのおのおののために、チャネル状態情報レポートを生成する。レポートが基地局へいつ提供または送信されるかに関するスケジューリングは、システム特有または基地局特有でありうる。これらレポートは一般に、おのおののダウンリンク・キャリアに関するチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを備えるチャネル状態情報を含む。基地局は、スケジューリング目的のために、この情報を使用しうる。態様では、アクセス端末304は、システムによって使用されるおのおののダウンリンク・キャリアのためにCQIフィードバックを提供するために、(アンカ・キャリアとも称される)1つのアップリンク・キャリアを使用する。どのアップリンク・キャリアを利用すべきかの選択(例えば、図3のUL C1またはUL C2)は、システム設定に基づいて、静的、準静的、または動的でありうる。この判定は、例えば、システム実装、チャネル条件、負荷情報、またはアップリンク・キャリアの干渉レベルのようなさまざまな要因に基づきうる。準静的または動的な設定の場合、基地局302によって、アクセス端末304へシグナリングすることによって、または、コール・セットアップまたは初期捕捉中に、アンカ・キャリアが選択されうる。どのアップリンク・キャリアを使用するかは、ユーザ機器特有(例えば、アクセス端末機能)またはシステム特有(例えば、システムによって事前選択される)でありうる。さらに、限定することも、一般性を失うこともなく、1または複数のダウンリンク・キャリアのCQIフィードバックを提供するために、追加のアップリンク・キャリアを使用することが可能であることが注目されるべきである。この非対称な構成では、アップリンク・キャリアは、ダウンリンク・キャリアとペアをなされる必要はないことに注目されたい。
【0042】
図4は、アクセス端末またはユーザ機器404と連続的および/または動作的、または、突発的および/または間欠的な通信をしうるアクセス・ポイントまたは基地局402を含むマルチキャリア・システムのためにチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを提供するシステム400を例示する。基地局402およびアクセス端末404はそれぞれ、図3Aおよび図3Bに示す基地局302およびアクセス端末304に相当しうる。本明細書に記載された権利主張される主題のさまざまな態様によれば、アクセス端末404は、(例えば、図3Bに例示される356、358、360のような)ダウンリンク(DL)キャリアのチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを基地局402に提供または送信しうる。態様によれば、アクセス端末404は、おのおののダウンリンク・キャリアのチャネル状態情報(CQI情報を含む)を決定し、(例えば、図3Bに例示される362のように)指定されたまたはアンカ・アップリンク(UL)キャリアを用いて、すべてのダウンリンク・キャリアのチャネル状態情報を提供する。アンカ・キャリアは、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックが提供される複数のダウンリンク(DL)キャリアのいずれともペアをなす必要はない。チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックが伝送される複数のダウンリンク(DL)キャリアと必ずしもペアをなす必要のない、指定されたまたはアンカ・アップリンク(UL)キャリアでチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを送信することは、一般に、多対一のダウンリンク/アップリンク(DL/UP)マッピング(例えば、非対称なキャリア構成)に対応する。一方、対応するペアをなす(例えば、ダウンリンク(DL)キャリアとペアをなす)アップリンク(UL)キャリアでチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを送信することは、一般に、一対一(例えば、対称的なキャリア構成)として理解されうる。
【0043】
非対称な構成選択肢と対称的な構成選択肢とを区別するために、アクセス端末404は、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックがアンカ・スキームまたは非ペア・スキームを用いて送信されているかを示すために使用されるフラグを組み込みうる。アンカ・スキームは、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックが伝送される複数のダウンリンク(DL)キャリアと必ずしもペアをなす必要のない、指定されたまたはアンカ・アップリンク(UL)キャリアを適用することを備える。ペアとされるスキームの場合、対応してペアとなされた(例えば、ダウンリンク(DL)キャリアとペアとなされた)アップリンク(UL)キャリアを用いて、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックが、ディスパッチされる。アクセス端末404によって生成されたフラグは、例えば、システム情報(共通)で、または、(アクセス端末またはユーザ機器(UE)毎の)ラジオ・リソース制御(RRC)シグナリングによって伝送されうる。
【0044】
限定することも、一般性を失うこともなく、フラグは、ロング・ターム・イボリューション・アドバンスト(LTE−A)アクセス端末またはユーザ機器(UE)に適用されうるが、レガシー・アクセス端末またはユーザ機器は一般に、ペアとされたアップリンク(UL)でダウンリンク(DL)チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを送信するので、レガシー端末またはユーザ機器に透過的でありうることが注目されるべきである。基地局402は、コール・セットアップまたは初期捕捉中に、アクセス端末に対して、どの選択肢(非対称−アンカ・キャリアを指定、または、対称−ペアリング)を適用するのかを指定するように要求しうることも注目されるべきである。
【0045】
したがって、上記を考慮して、アクセス端末404は、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックが、対応してペアとなされたアップリンク(UL)キャリアを用いてディスパッチされる場合に利用されうる対称キャリア構成要素406を含みうる。権利主張される主題のこの態様によれば、対称キャリア構成要素406は、キャリア毎に独立したチャネル品質インジケータ(CQI)設定を達成するために、単一のキャリア特性を確保し、さらに、レポートが同じサブフレームで発生しないか、または、最低でも衝突を最小化することを保証するために、キャリアのオフセットおよび/または周期をモニタしうる。さらに、対称キャリア構成要素406はまた、アクセス端末404が電力制限されているかをも確認しうる。アクセス端末404が電力制限されていないとの、対称キャリア構成要素406による判定は、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックが、同じサブフレームにおける複数のキャリア(MxSC−FDMA)で伝送されうることを示しうる。一方、アクセス端末404が電力制限されているとの判定は、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックが、すべてのキャリアからやめられ、1つのキャリアで送信され、または、キャリアのサブセットでディスパッチされることが必要であることを示すインジケーションを、対称キャリア構成要素406に提供しうる。
【0046】
アクセス端末404はまた、必ずしも複数のダウンリンク(DL)キャリアとペアをなされる必要のない、指定されたまたはアンカ・アップリンク(UL)キャリアが、ダウンリンク・キャリアのためのチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを伝送するために利用される事例において適用されうる非対称キャリア構成要素408をも含みうる。指定されたまたはアンカ・アップリンク(UL)キャリアが、必ずしも、複数のダウンリンク(DL)キャリアのうちの1または複数のペアをなす必要のない場合に生じる多くの偶発事象がありうる一方、特に、非対称キャリア構成要素408によって、2つが取り扱われる必要がある。非対称キャリア構成要素408は、1より多くのダウンリンク(DL)キャリアが、1つのアップリンク(UL)キャリアをペアをなす状況に対処する必要がある。さらに、非対称キャリア構成要素408は、1より多くのアップリンク(UL)キャリアが、1つのダウンリンク(DL)キャリアとペアをなす状況に対処する必要がある。
【0047】
1より多くのダウンリンク(DL)キャリアが、1つのアップリンク(UL)キャリアとペアをなす場合、非対称キャリア構成要素408は、対応するすべてのダウンリンク(DL)キャリアについて、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックをサイクルしうる。限定することなく、また、一般性を失うこともなく、異なるキャリア・チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックは、上部レイヤ構成が、おのおののキャリアのために利用可能である必要がある場合、異なって設定されうることが注目されるべきである。さらに、同じチャネル品質インジケータ(CQI)設定は一般に、上部レイヤからの設定パラメータの1つのセットを必要とし、しかも、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックは、対応するキャリアにおける送信モード(例えば、単一入力複数出力(SIMO)、複数入力複数出力(MIMO)))に依存してグループ化され、ここでは、グループ内で同じチャネル品質インジケータ(CQI)設定が適用されうることもまた注目されるべきである。
【0048】
さらに、非対称キャリア構成要素408は、ランク・インジケータ(RI)衝突、および/または、同じキャリアにおける広帯域CQI/サブ帯域チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックの場合、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックをやめる。
【0049】
繰り返すが、限定することも、一般性を失うこともなく、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックのために、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)チャネル・リソースにおける変化は必要ないことが認識されるべきである。したがって、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックが複数入力複数出力(MIMO)モードにおいて適用される場合、最大11ビットが利用されうる。一方、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックが単一入力複数出力(SIMO)モードでディスパッチされる場合、フォーマットは、11ビットを占有するように拡張されうる。これら11ビットは、CQIフィードバック・レポートのスケジューリングを増強するために使用されうる。これは、どのダウンリンク・キャリアが最良のCQIを有するかに関する情報とともに、アクセス端末404が、スケジュールされたダウンリンク・キャリアのCQIフィードバックを提供することによって達成されうる。態様では、おのおののレポート事例について、レポートは、(例えば、サイクリング規則にしたがって)適切なキャリアのチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックのための4ビットと、最良のチャネル品質インジケータ・キャリアを持つチャネル品質インジケータ(CQI)のための4ビットと、キャリアのインデクスのための3ビットとを適用しうる。さらに、最良のCQIキャリアの最良のサブ帯域チャネル品質インジケータ(CQI)のサブ帯域インデクスのための2ビットを含めることが可能である。アクセス端末404はまた、最悪のCQIを持つダウンリンク・キャリアに関する情報をも提供しうることが可能である。単一入力複数出力(SIMO)モードにおいてチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを送信することに関連して、チャネル品質インジケータ(CQI)レポートの頻度は、レポート周期毎に、最良のキャリア・チャネル品質インジケータ(CQI)の追加レポートにより減少されうるので、オーバヘッドが減少されうることが注目されるべきである。
【0050】
態様によれば、キャリア毎の広帯域レポートのために、非対称キャリア構成要素408では、CQIは、隣接キャリアの場合に、ガード帯域を含めうる。これらキャリアが隣接していなければ、CQIフィードバックは、ガード帯域部分をカバーしないだろう。
【0051】
別の態様によれば、1より多くのアップリンク(UL)キャリアが、1つのダウンリンク(DL)キャリアとペアをなす場合、非対称キャリア構成要素408は、いくつかのアップリンク(UL)キャリアが、いくつかのユーザ機器のためにチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを伝送するように構成されない対称キャリア構成要素406によって利用されるものに類似したストラテジを利用しうる。
【0052】
さらに別の態様によれば、非対称キャリア構成要素408は、対称キャリア構成要素406と同様に、アクセス端末404が電力制限されているか否かを確認しうる。アクセス端末404が電力制限されていることを非対象キャリア構成要素408が確認した場合、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックが、すべてのキャリアにおいてやめられる必要があるか、1つのキャリアで送信される必要があるか、キャリアのサブセットでディスパッチされる必要があるかを示すインジケーションとなりうる。
【0053】
態様によれば、レポートの非周期的なレポーティングを提供するために、非周期的レポート構成要素410が利用される。周期的レポーティングは、予め決定された周期に基づいて引き起こり、レポートを基地局に提供または送信するために、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)が使用される一方、非周期的なレポーティングは、いつでもスケジュールされうる。さらに、非周期的なレポートは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)によってディスパッチされる。物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)が、非周期的なレポートを送信するために使用される場合、レポートは、おのおののキャリアのための追加のサブ帯域チャネル品質インジケータ(CQI)情報およびサブ帯域事前符号化行列インジケータ(PMI)情報を含みうる。したがって、権利主張される主題のこの態様を有効にするために、非周期的レポート構成要素410は、チャネル品質インジケータ(CQI)、事前符号化行列インジケータ(PMI)、または、アップリンク(UL)がフィードバックを送信するように構成されたダウンリンク(DL)キャリア、または設定されたすべてのダウンリンク(DL)キャリアのためのランク・インジケータ(RI)レポートと称されうるアップリンク(UP)割当における非周期的要求を求めてポーリングしうる。この情報を動的に提供するために、アップリンク(UL)割当における追加ビットが適用されうるか、または、ラジオ・リソース制御シグナリングが、デフォルト動作を設定しうる。
【0054】
図5乃至図8を参照して、LTEベースの無線通信環境におけるマルチキャリア・システムのためにチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを提供することに関連する方法が例示される。説明を単純にする目的で、これら方法は、一連の動作として示され説明されているが、これら方法は、1または複数の実施形態にしたがって、幾つかの動作が本明細書で示され記載されたものとは異なる順序で、あるいは他の動作と同時に生じうるので、動作の順序によって限定されない ことが理解され認識されるべきである。例えば、当業者であれば、これら方法はその代わりに、例えば状態図におけるように、一連の相互関連する状態またはイベントとして表されうることを理解し認識するだろう。さらに、1または複数の実施形態にしたがって方法を実現するために、必ずしも例示されたすべての動作が必要とされる訳ではない。
【0055】
図5を参照して、権利主張される主題の態様にしたがって、マルチキャリア・システムのためにチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを提供する方法500が例示される。図示されるように、方法500は、502で始まり、ここでは、ダウンリンク・キャリアのためのCQIを提供するために、アンカ・キャリア・スキームが使用されるかに関する判定がなされうる。504では、アンカ・キャリア・スキームが使用されると判定された場合、ダウンリンク・キャリアのためのCQIフィードバックを提供するために、指定されたアップリンク・キャリアが使用されることを示すフラグまたはその他のインジケーションが設定される。アンカ・キャリア・スキームは、非対称構成を有するマルチキャリア・システムでありうる。ここでは、CQIを提供するために、指定されたまたはアンカ・アップリンク・キャリアが使用され、指定されたまたはアンカ・キャリアが、ダウンリンク・キャリアとペアとされる。506では、アップリンク・キャリアのうちの少なくとも1つが、アンカ・キャリアとして指定される。この決定は、例えば、アクセス端末の電力に基づくように、さまざまな要因に基づいて動的または半静的でありうる。508では、CQIフィードバックを収集するために、すべてのダウンリンク・キャリアにわたってサイクルした後、指定されたキャリアを用いて、1または複数のダウンリンク・キャリアのCQIフィードバックが送信される。
【0056】
図6を参照して、権利主張される主題の態様にしたがって、マルチキャリア・システムためのチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを提供する方法600が例示される。図示するように、方法600は、602で始まり、ここでは、レポートが同じサブフレームで伝送されないことを保証するか、または、少なくとも衝突を緩和する、オフセットおよび周期に関する決定がなされうる。604では、ユーザ機器またはアクセス端末が電力制限されているか否かに関する判定がなされうる。604において、ユーザ機器またはアクセス端末が電力制限されていないと判定されると、方法600は、606に進み、ここでは、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックが、同じサブフレーム内の複数のキャリアに提供されうる。一方、604において、ユーザ機器またはアクセス端末が電力制限されていると判定された場合、方法600は608に進み、ここでは、すべてのキャリアにおけるチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックをやめるか、1つのキャリアでチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを送信するか、キャリアのサブセットでチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを配信するかに関する判定がなされうる。
【0057】
図7を参照して、権利主張される主題の態様にしたがって、マルチキャリア・システムためのチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを提供するために利用されうるさらなる方法700が例示される。方法700は、702において、対応するすべてのダウンリンク(DL)キャリアのチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックをサイクルしうる。704では、この方法は、異なるキャリアにおけるチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックが、上部レイヤ構成が、おのおののキャリアのために利用可能である必要がある場合、異なって設定されるか否かを確認しうる。706では、上部レイヤからの設定パラメータのうちの1つのセットのみが必要である場合、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバック設定が類似しているか否かに関する判定がなされうる。708では、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックが、対応するキャリアにおける送信モード(例えば、単一入力複数出力、複数入力複数出力)に依存してグループ化されうる。さらに、710では、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックは、ランク・インジケータ(RI)の衝突、および、同じキャリアにおける広帯域チャネル品質インジケータ(CQI)/サブ帯域チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックの場合にやめられる。
【0058】
図8を参照して、権利主張される主題の態様にしたがって、マルチキャリア・システムためのチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを提供する方法800が例示される。この方法は、802において、広帯域レポートのためのキャリアが隣接しているかを判定することによって始まる。804において、キャリアが隣接していると判定されると、808において、ガード帯域部分を含むキャリア全体が、CQIを測定するために使用される。そうではない場合、810において、ガード帯域部分を用いることなく、CQIが測定される。
【0059】
多元接続システム(例えば、FDMA、OFDMA、CDMA、TDMA等)の場合、複数の端末が、アップリンクで同時に送信しうる。このようなシステムの場合、パイロット・サブ帯域が、さまざまな端末間で共有される。おのおのの端末のパイロット・サブ帯域が、(帯域端を除く)動作帯域全体におよぶ場合、チャネル推定技術が使用されうる。各端末の周波数ダイバーシティを得るために、そのようなパイロット・サブ帯域構成が望ましいだろう。本明細書に記載された技術は、さまざまな手段によって実現される。例えば、これらの技術は、ハードウェア、ソフトウェア、あるいはそれらの組み合わせで実現されうる。ハードウェアによる実現の場合、チャネル推定のために使用される処理ユニットは、1または複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロ・コントローラ、マイクロ・プロセッサ、本明細書に記載された機能を実行するように設計されたその他の電子ユニット、または、これらの組み合わせ内に実装される。ソフトウェアを用いた場合、本明細書に記載された機能を実行するモジュールによって実現される。ソフトウェア・コードは、メモリ・ユニット内に格納され、プロセッサによって実行されうる。
【0060】
本明細書に記載された態様は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、あるいはこれら任意の組み合わせによって実現されうることが理解されるべきである。ソフトウェアで実現される場合、これら機能は、コンピュータ読取可能媒体に格納されるか、1または複数の命令群またはコードとして送信されうる。コンピュータ読取可能媒体は、コンピュータ記憶媒体と通信媒体との両方を含む。これらは、コンピュータ・プログラムのある場所から別の場所への転送を容易にする任意の媒体を含む。記憶媒体は、汎用コンピュータまたは特別目的コンピュータによってアクセスされうる任意の利用可能な媒体でありうる。限定ではなく、一例として、そのようなコンピュータ読取可能媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたはその他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置またはその他の磁気記憶装置、あるいは、命令群またはデータ構造の形式で所望のプログラム・コード手段を伝送または格納するために使用され、かつ、汎用コンピュータまたは特別目的コンピュータ、あるいは、汎用プロセッサまたは特別目的プロセッサによってアクセスされうるその他任意の媒体を備えうる。さらに、いかなる接続も、コンピュータ読取可能媒体と適切に称される。同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ツイスト・ペア、デジタル加入者線(DSL)、あるいは、例えば赤外線、無線およびマイクロ波のような無線技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、あるいはその他の遠隔ソースからソフトウェアが送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ツイスト・ペア、DSL、あるいは、例えば赤外線、無線およびマイクロ波のような無線技術が、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(diskおよびdisc)は、コンパクト・ディスク(CD)、レーザ・ディスク、光ディスク、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、およびブルー・レイ・ディスクを含む。これらdiscは、レーザを用いてデータを光学的に再生する。それに対して、diskは、通常、データを磁気的に再生する。上記の組み合わせもまた、コンピュータ読取可能媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0061】
本明細書に開示された態様に関連して記載された例示的なさまざまなロジック、論理ブロック、モジュール、および回路が、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)またはその他のプログラマブル・ロジック・デバイス、ディスクリート・ゲートまたはトランジスタ・ロジック、ディスクリート・ハードウェア構成要素、または、本明細書に記載された機能を実行するように設計されたこれら任意の組み合わせとともに実装または実行される。汎用プロセッサとしてマイクロ・プロセッサを用いることが可能であるが、代わりに、従来技術によるプロセッサ、コントローラ、マイクロ・コントローラ、あるいは順序回路を用いることも可能である。プロセッサは、例えばDSPとマイクロ・プロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロ・プロセッサ、DSPコアと連携する1または複数のマイクロ・プロセッサ、またはその他任意のこのような構成であるコンピューティング・デバイスの組み合わせとして実現されうる。それに加えて、少なくとも1つのプロセッサは、上述したステップおよび/または動作のうちの1または複数を実行するように動作可能な1または複数のモジュールを備えうる。
【0062】
ソフトウェアで実現する場合、本明細書に記載された技術は、本明細書に記載された機能を実行するモジュール(例えば、手続、機能など)によって実現されうる。ソフトウェア・コードは、メモリ・ユニット内に格納され、プロセッサによって実行されうる。メモリ・ユニットは、プロセッサの内部に、またはプロセッサの外部に実装されうる。プロセッサの外部に実装される場合、当該技術分野で周知であるさまざまな手段によってプロセッサに通信可能に接続されうる。さらに、少なくとも1つのプロセッサが、本明細書に記載された機能を実行するように動作可能な1または複数のモジュールを含むことができる。
【0063】
本明細書に記載された技術は、例えばCDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMA、およびその他のシステムのようなさまざまな無線通信システムのために使用される。「システム」、「ネットワーク」という用語はしばしば置換可能に使用される。CDMAシステムは、例えばユニバーサル地上ラジオ・アクセス(UTRA)、CDMA2000などのようなラジオ技術を実現することができる。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA)およびCDMAのその他の変形を含んでいる。さらに、CDMA2000は、IS−2000規格、IS−95規格、およびIS−856規格をカバーする。TDMAシステムは、例えばグローバル移動体通信システム(GSM(登録商標))のような無線技術を実現することができる。OFDMAシステムは、例えばイボルブドUTRA(E−UTRA)、ウルトラ・モバイル・ブロードバンド(UMB)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、Flash−OFDM等のようなラジオ技術を実現する。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)の一部である。3GPPロング・ターム・イボリューション(LTE)は、ダウンリンクではOFDMAを適用し、アップリンクではSC−FDMAを適用するE−UTRAを用いるUMTSのリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、およびGSMは、「第3世代パートナシップ計画プロジェクト」(3GPP)と命名された組織からのドキュメントに記述されている。それに加えて、CDMA2000およびUMBは、「第3世代パートナシップ計画2」(3GPP2)と命名された機構からのドキュメントに記述されている。さらに、このような無線通信システムは、しばしばアンペア(unpaired)な無許可のスペクトルを用いるピア・トゥ・ピア(例えば、モバイル・トゥ・モバイル)アド・ホック・ネットワーク・システム、802xx無線LAN、Bluetooth(登録商標)、および、その他任意の短距離または長距離の無線通信技術を含みうる。
【0064】
さらに、本明細書に記載のさまざまな態様または特徴は、標準的なプログラミング技術および/またはエンジニアリング技術を用いた方法、装置、または製造物品として実現されうる。本明細書で使用される用語「製造物品」は、任意のコンピュータ読取可能デバイス、キャリア、または媒体からアクセスすることが可能なコンピュータ・プログラムを含むことが意図される。例えば、コンピュータ読取可能媒体は、限定される訳ではないが、磁気記憶装置(例えば、ハード・ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ等)、光ディスク(例えば、コンパクト・ディスク(CD)、DVD等)、スマート・カード、およびフラッシュ・メモリ・デバイス(例えば、EPROM、カード、スティック、キー・ドライブ等)を含みうる。さらに、本明細書に記載されたさまざまな記憶媒体は、情報を格納するための1または複数のデバイス、および/または、その他の機械読取可能媒体を表すことができる。用語「機械読取可能媒体」は、限定されることなく、無線チャネル、および、命令群および/またはデータを格納、包含、および/または搬送することができるその他任意の媒体を含みうる。それに加えて、コンピュータ・プログラム製品は、本明細書に記載された機能をコンピュータに対して実行させるように動作可能な1または複数の命令群あるいはコードを有するコンピュータ読取可能媒体を含むことができる。
【0065】
さらに、本明細書に開示された態様に関連して記載された方法またはアルゴリズムからなるステップおよび/または動作は、ハードウェア内に直接的に組み込まれるか、プロセッサによって実行されるソフトウェア・モジュールによって組み込まれるか、これら2つの組み合わせに組み込まれうる。ソフトウェア・モジュールは、RAMメモリ、フラッシュ・メモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハード・ディスク、リムーバブル・ディスク、CD−ROM、あるいは、当該技術で周知のその他任意の形態の記憶媒体内に存在しうる。典型的な記憶媒体は、プロセッサに結合されており、これによって、プロセッサは、記憶媒体との間で情報を読み書きできるようになる。あるいは、この記憶媒体は、プロセッサに統合されうる。さらに、いくつかの態様では、プロセッサと記憶媒体が、ASIC内に存在しうる。さらに、ASICは、ユーザ端末に存在することができる。あるいは、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末内のディスクリート部品として存在しうる。さらに、いくつかの態様では、方法またはアルゴリズムのステップおよび/または動作は、機械読取可能媒体および/またはコンピュータ読取可能媒体上の1または任意の組み合わせ、または、コードおよび/または命令群のセットとして存在する。これらは、コンピュータ・プログラム製品に組み込まれうる。
【0066】
先の開示は例示的な態様について議論しているが、記載された態様、および/または、特許請求の範囲によって定義された態様のスコープから逸脱することなく、さまざまな変形および修正がなされうることが注目されるべきである。したがって、記載された態様は、特許請求の範囲のスコープ内にあるそのようなすべての変形、修正、および変更を含むことが意図される。さらに、記載された態様の要素および/または態様は、単数形で記載または権利主張されているが、単数に対する限定が明確に述べられていないのであれば、複数が考慮される。それに加えて、それ以外であると述べられていないのであれば、任意の態様のうちのすべてまたは一部が、その他任意の態様のすべてまたは一部とともに利用される。
【0067】
「含む」という用語が、発明を実施するための形態または特許請求の範囲のうちの何れかで使用されている限り、この用語は、「備える」という用語が、請求項における遷移語として適用される場合に解釈されるように、包括的であることが意図される。さらに、詳細説明または特許請求の範囲の何れかで使用される用語「または」は、排他的な「または」ではなくて、包括的な「または」を意味することが意図されている。すなわち、別に示されていない場合、あるいは、文脈から明らかではない場合、「XはAまたはBを適用する」という句は、自然な包括的な置き換えのうちの何れかを意味することが意図されている。すなわち、「XはAまたはBを使用する。」という句は、以下の例のうちの何れによっても満足される。XはAを使用する。XはBを使用する、あるいは、XはAとBとの両方を使用する。さらに、本願および特許請求の範囲で使用されているような冠詞“a”および“an”は、特に指定されていない場合、あるいは、単数を対象としていることが文脈から明らかではない場合、一般に、「1または複数」を意味するものと解釈されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチキャリア・システムを用いる無線通信において適用される装置であって、
1または複数のダウンリンク・キャリアのチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを提供するために、アンカ・キャリア・スキームを用いる手段と、
前記CQIフィードバックを伝送するためのアンカ・キャリアとして、アップリンク・キャリアのセットから、アップリンク・キャリアを選択する手段と、
指定されたアップリンク・キャリアを用いて、前記1または複数のダウンリンク・キャリアのCQIフィードバックを送信する手段と、
を備える装置。
【請求項2】
ダウンリンク・キャリアのサブセットのためのCQIフィードバックを測定する手段をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
おのおののダウンリンク・キャリアのための測定されたCQIフィードバックをレポートするために、1または複数のダウンリンク・キャリアをサイクルする手段をさらに備える、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記ダウンリンク・キャリアのサブセットのチャネル品質インジケータを決定する手段と、
最良のキャリアを識別する手段とをさらに備え、
前記最良のキャリアは、最良のCQIフィードバックを持つダウンリンク・キャリアである、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記最良のキャリアに関する情報を送信する手段をさらに備える、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記ダウンリンク・キャリアが隣接していると判定された場合、ガード帯域を用いてCQIを測定する手段をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記ダウンリンク・キャリアが隣接していないと判定された場合、ガード帯域無しでCQIを測定する手段をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記ダウンリンク・キャリアの送信モードに基づいて、複数のキャリアのCQIフィードバックをグループ化する手段をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
1または複数のアップリンク・リソースを用いて、インジケーションを送信する手段をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記選択する手段は、1または複数の要因を用いて、前記指定されたアップリンク・キャリアを決定する手段を備える、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記最良のキャリアのCQIフィードバックは、サイクリング規則にしたがって、規則的にスケジュールされたキャリアのCQIフィードバックとともに、おのおののレポーティング事例において送信される、請求項4に記載の装置。
【請求項12】
前記ダウンリンク(DL)キャリアのCQIフィードバックが、アップリンク(UL)キャリアで送信されるかを、フラグが、前記CQIフィードバックが送信されるDLキャリアとペアをなすULキャリア、または、ペアリングに関わらず前記アンカULキャリア、のうちの少なくとも1つを用いて示す、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
ランク・インジケータ衝突、同じキャリアにおける広帯域チャネル品質インジケータ・フィードバック、またはサブ帯域チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックに少なくとも部分的に基づいて、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックをやめることをさらに備える、請求項8に記載の装置。
【請求項14】
マルチキャリア・システムを用いる無線通信で使用される方法であって、
1または複数のダウンリンク・キャリアのチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを提供するために、アンカ・キャリア・スキームを用いることと、
指定されたアップリンク・キャリアが、前記CQIフィードバックを伝送するために使用されることを識別するインジケーションを設定することと、
前記CQIフィードバックを伝送するためのアンカ・キャリアとして、アップリンク・キャリアのセットから、アップリンク・キャリアを選択することと、
前記指定された・アップリンク・キャリアを用いて、前記1または複数のダウンリンク・キャリアのCQIフィードバックを送信することと
を備える方法。
【請求項15】
すべてのダウンリンク・キャリアのためのCQIフィードバックを測定することをさらに備える、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
おのおののダウンリンク・キャリアのためのCQIフィードバックを測定するために、1または複数のダウンリンク・キャリアをサイクルすることをさらに備える、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記すべてのダウンリンク・キャリアのチャネル品質インジケータを決定することと、
最良のキャリアを識別することとをさらに備え、
前記最良のキャリアは、最良のCQIフィードバックを持つダウンリンク・キャリアである、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記最良のキャリアに関する情報を送信することをさらに備える、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記ダウンリンク・キャリアが隣接していると判定された場合、ガード帯域を用いてCQIを測定することをさらに備える、請求項14に記載の方法。
【請求項20】
前記ダウンリンク・キャリアが隣接していないと判定された場合、ガード帯域無しでCQIを測定することをさらに備える、請求項14に記載の方法。
【請求項21】
前記ダウンリンク・キャリアの送信モードに基づいて、前記CQIフィードバックをグループ化することをさらに備える、請求項14に記載の方法。
【請求項22】
1または複数のアップリンク・リソースを用いて、前記インジケーションを送信することをさらに備える、請求項14に記載の方法。
【請求項23】
前記選択することは、1または複数の要因を用いて、前記指定されたアップリンク・キャリアを決定することを備える、請求項14に記載の方法。
【請求項24】
マルチキャリア・システムを用いる無線通信において使用される装置であって、
1または複数のダウンリンク・キャリアのチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを提供するために、アンカ・キャリア・スキームを用い、
指定されたアップリンク・キャリアが、前記CQIフィードバックを伝送するために使用されることを示すインジケーションを設定し、
前記CQIフィードバックを伝送するためのアンカ・キャリアとして、アップリンク・キャリアのセットから、アップリンク・キャリアを選択し、
前記指定されたアップリンク・キャリアを用いて、前記1または複数のダウンリンク・キャリアのCQIフィードバックを送信する
ように構成され、メモリに接続された少なくとも1つのプロセッサを備える、装置。
【請求項25】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記1または複数のダウンリンク・キャリアのチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを提供するために、アンカ・キャリア・スキームを用い、
すべてのダウンリンク・キャリアのためのCQIフィードバックを測定する
ように構成された、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記少なくとも1つのプロセッサは、おのおののダウンリンク・キャリアのためのCQIフィードバックを測定するために、1または複数のダウンリンク・キャリアをサイクルするように構成された、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
コンピュータ・プログラム製品であって、
少なくとも1つのコンピュータに対して、1または複数のダウンリンク・キャリアのチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを提供するために、アンカ・キャリア・スキームを用いさせるコードと、
少なくとも1つのコンピュータに対して、指定されたアップリンク・キャリアが、前記CQIフィードバックを伝送するために使用されることを示すインジケーションを設定させるコードと、
少なくとも1つのコンピュータに対して、前記CQIフィードバックを伝送するためのアンカ・キャリアとして、アップリンク・キャリアのセットから、アップリンク・キャリアを選択させるコードと、
少なくとも1つのコンピュータに対して、前記指定されたアップリンク・キャリアを用いて、前記1または複数のダウンリンク・キャリアのCQIフィードバックを送信させるコードと、
を備えるコンピュータ読取可能媒体を備える、コンピュータ・プログラム製品。
【請求項28】
マルチキャリア・システムを用いる無線通信において使用される装置であって、
非対称の構成が使用されているかを判定する手段と、ここで、指定されたアップリンク・キャリアが、1または複数のダウンリンク・キャリアに関するチャネル状態情報を提供するために使用される、
前記非対称の構成が使用されていることを示すインジケーションを提供する手段と、
を備える装置。
【請求項29】
前記指定されたアップリンク・キャリアを決定する手段と、
前記指定されたアップリンク・キャリアを用いて、ダウンリンク・キャリアのためのチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを提供する手段と、
最良のチャネル品質インジケータを有するダウンリンク・キャリアのCQIを決定する手段と、
をさらに備える、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記最良のチャネル品質インジケータを有するダウンリンク・キャリアのCQIと、前記最良のCQIを有するダウンリンク・キャリアのインデクスとを提供する手段をさらに備える、請求項29に記載の装置。
【請求項31】
マルチキャリア・システムのためにチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックのディスパッチを有効にする方法であって、
チャネル品質インジケータ(CQI)レポートが同じサブフレーム内で伝送されないことを保証するために、オフセットまたは周期を決定することと、
アクセス端末が電力制限されているかを確認することと、
前記確認に少なくとも部分的に基づいて、前記同じサブフレームにおいて、複数のキャリアで、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを提供するか、または、すべてのキャリアにおけるチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックをやめるか、1つのキャリアでチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを送信するか、キャリアのサブセットでチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを送信するかを確認することと、
を備える方法。
【請求項32】
マルチキャリア・システムのためにチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックのディスパッチを有効にする装置であって、
チャネル品質インジケータ(CQI)レポートが同じサブフレーム内で伝送されないことを保証するために、オフセットまたは周期を決定する手段と、
アクセス端末が電力制限されているかを確認する手段と、
前記確認に少なくとも部分的に基づいて、前記同じサブフレームにおいて、複数のキャリアで、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを提供するか、または、すべてのキャリアにおけるチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックをやめるか、1つのキャリアでチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを送信するか、キャリアのサブセットでチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを送信するかを確認する手段と、
を備える装置。
【請求項33】
マルチキャリア・システムのためにチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックのディスパッチを有効にする装置であって、
チャネル品質インジケータ(CQI)レポートが同じサブフレーム内で伝送されないことを保証するために、オフセットまたは周期を決定し、
アクセス端末が電力制限されているかを確認し、
前記確認に少なくとも部分的に基づいて、前記同じサブフレームにおいて、複数のキャリアで、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを提供するか、
または、すべてのキャリアにおけるチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックをやめるか、1つのキャリアでチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを送信するか、キャリアのサブセットでチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを送信するかを確認する
ように構成され、メモリに接続された少なくとも1つのプロセッサを備える、装置。
【請求項34】
マルチキャリア・システムのためにチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックの配信を有効にする方法であって、
ダウンリンク(DL)キャリアの送信モードを分析し、グループ化されうるキャリアを識別することと、
おのおののグループのためのCQIフィードバックのための設定パラメータと、それぞれのグループに属するキャリアとを伝送することと、
おのおののグループからのキャリアのCQIフィードバックにわたってサイクルすることと、
対応するダウンリンク(DL)キャリアに関連付けられた送信モードに少なくとも部分的に基づいて、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックをグループ化することと、
ランク・インジケータ衝突、同じキャリアにおける広帯域チャネル品質インジケータ・フィードバックまたはサブ帯域チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックに少なくとも部分的に基づいて、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックをやめることと、
を備える方法。
【請求項35】
マルチキャリア・システムのための非周期的なレポートを容易にする方法であって、
非周期的なチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを送信するために、アップリンク(UL)許可が、イボルブド・ノードB(eNB)からユーザ機器(UE)へ送信されている間、前記UEをポーリングすることを備え、
前記非周期的なCQIフィードバックは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)におけるULで送信される、方法。
【請求項36】
前記物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)が、前記非周期的なレポートを送信するために使用される場合、前記レポートは、おのおののキャリアのための追加のサブ帯域チャネル品質インジケータ(CQI)情報およびサブ帯域事前符号化行列インジケータ(PMI)情報を含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
チャネル品質インジケータ(CQI)、事前符号化行列インジケータ(PMI)、アップリンク(UL)がフィードバックを送信するために構成されたダウンリンク(DL)のためのランク・インジケータ(RI)レポート、または、設定されたダウンリンク(DL)キャリアのサブセットを称する、アップリンク(UL)割当における非周期的な要求を求めてポーリングすることと、をさらに備える、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記アップリンク(UL)割当における追加の情報が、前記非周期的な要求を動的にポーリングすることに関する情報を提供するために適用されるか、または、ラジオ・リソース制御シグナリングが、デフォルト動作を設定する、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
無線通信装置であって、
ダウンリンク(DL)キャリアの送信モードを分析して、グループ化されうるキャリアを識別し、
おのおののグループのためのチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックのための設定パラメータと、それぞれのグループに属するキャリアとを伝送し、
おのおののグループからのキャリアのCQIフィードバックにわたってサイクルし、
対応するダウンリンク(DL)キャリアに関連付けられた送信モードに少なくとも部分的に基づいて、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックをグループ化し、
ランク ・インジケータ衝突、同じキャリアにおける広帯域チャネル品質インジケータ・フィードバック、またはサブ帯域チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックに少なくとも部分的に基づいて、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックをやめる、
ように構成されたプロセッサを備える、無線通信装置。
【請求項40】
マルチキャリア・システムのためにチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックの配信を有効にする無線通信装置であって、
ダウンリンク(DL)キャリアの送信モードを分析し、グループ化されうるキャリアを識別する手段と、
おのおののグループのためのCQIフィードバックのための設定パラメータと、それぞれのグループに属するキャリアとを伝送する手段と、
おのおののグループからのキャリアのCQIフィードバックにわたってサイクルする手段と、
対応するダウンリンク(DL)キャリアに関連付けられた送信モードに少なくとも部分的に基づいて、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックをグループ化する手段と、
ランク・インジケータ衝突、同じキャリアにおける広帯域チャネル品質インジケータ・フィードバック、またはサブ帯域チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックに少なくとも部分的に基づいて、チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックをやめる手段と、
を備える無線通信装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3A】
image rotate

【図3B】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公表番号】特表2012−530399(P2012−530399A)
【公表日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−515199(P2012−515199)
【出願日】平成22年6月11日(2010.6.11)
【国際出願番号】PCT/US2010/038424
【国際公開番号】WO2010/144875
【国際公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】