マルチログインを用いる統合コミュニケーションシステムおよび方法、そして統合コミュニケーションツールの動作を制御する端末および端末におけるコミュニケーション方法
【課題】マルチログインを用いる統合コミュニケーションシステムおよび方法、そして統合コミュニケーションツールの動作を制御する端末および端末におけるコミュニケーション方法が開示される。
【解決手段】統合コミュニケーションシステムは、ユーザに関連する少なくとも1つ以上のコミュニケーションサーバの統合コミュニケーションツールを提供する統合コミュニケーションツール提供部と、互いに異なる端末で動作する統合コミュニケーションツールを介して同一のユーザがマルチログインする場合、ユーザのマルチログイン情報を管理するマルチログイン管理部と、マルチログイン情報に基づいてユーザに関連するデータを送信する少なくとも1つの端末を決定する端末決定部と、決定された少なくとも1つの端末にデータを送信する通信部とを備える。
【解決手段】統合コミュニケーションシステムは、ユーザに関連する少なくとも1つ以上のコミュニケーションサーバの統合コミュニケーションツールを提供する統合コミュニケーションツール提供部と、互いに異なる端末で動作する統合コミュニケーションツールを介して同一のユーザがマルチログインする場合、ユーザのマルチログイン情報を管理するマルチログイン管理部と、マルチログイン情報に基づいてユーザに関連するデータを送信する少なくとも1つの端末を決定する端末決定部と、決定された少なくとも1つの端末にデータを送信する通信部とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチログインを用いる統合コミュニケーションシステムおよび方法、そして統合コミュニケーションツールの動作を制御する端末および端末におけるコミュニケーション方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ポータルサイト(portal site)は、情報検索サービスやコミュニティのようにユーザが定期的に利用することができるサービスを提供することによって、固定的に訪問客を確保してインターネットビジネスにつなげる。また、このようなポータルサイトのみならず、多くのサイトがメール、ブログ、カフェなどのように様々なコミュニティサイトを運用している。
【0003】
しかし、ユーザはこのようなコミュニティサイトのサービスの提供を受けるためには直接各サービスサイトへ接続しなければならない。また、会員間において、様々なサービスから構成されるチャットなどはユーザ同士が互いに他の端末を利用する場合には接続することができず、チャットサービスなどを除いてはリアルタイムでチャットすることは難しい構造になっている。例えば、会員Aがカフェに投稿物を掲載する場合、会員Bは該当カフェに接続しなければ会員Aが掲載した投稿物を確認することができず、リアルタイムでチャットすることが難しい。他の例として、PCのような有線端末を介して会員Aと会員Bとがチャットする間に、会員Aが外部に出て無線端末を介して会員Bと持続的にチャットしようとする場合、会員Aは無線端末を介して再び会員Bまたは該当サイトに接続しなければならない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】韓国公開特許第2008−0090213号公報
【0005】
本明細書では、コミュニケーションサービスをより効果的に提供することができるシステムおよび方法を提供する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、ユーザに関連する少なくとも1つ以上のコミュニケーションサーバの統合コミュニケーションツールを提供することによって、ユーザが該当コミュニケーションサーバに直接接続しなくても、いつでもコミュニケーションサービスを提供することができる統合コミュニケーションシステムおよび方法を提供する。
【0007】
本発明の目的は、互いに異なる端末で動作する統合コミュニケーションツールを介して同一のユーザがマルチログインする場合、ユーザのマルチログイン情報を管理してマルチログイン情報に基づいてデータを送信することによって、統合的なコミュニケーションサービスを提供することができる統合コミュニケーションシステムおよび方法を提供する。
【0008】
本発明の目的は、ユーザが用いる端末の有線/無線の有無、統合コミュニケーションツールが端末に直接設けられるか否かなどに関わらず、統合的な通信サービスを提供することができる統合コミュニケーションシステムおよび方法を提供する。
【0009】
本発明の目的は、マルチログインと統合的な通信サービスとが可能な統合コミュニケーションツールの動作を制御することができる端末およびコミュニケーション方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の実施形態によると、ユーザに関連する少なくとも1つ以上のコミュニケーションサーバの統合コミュニケーションツールを提供する統合コミュニケーションツール提供部と、互いに異なる端末で動作する統合コミュニケーションツールを介して同一のユーザがマルチログインする場合、ユーザのマルチログイン情報を管理するマルチログイン管理部と、マルチログイン情報に基づいてユーザに関連するデータを送信する少なくとも1つの端末を決定する端末決定部と、決定された少なくとも1つの端末にデータを送信する通信部とを備える統合コミュニケーションシステムが提供される。
【0011】
本発明の一実施形態によると、コミュニケーションツールは、コミュニケーションサーバを介して送信されるお知らせデータをユーザに提供する機能、ユーザから入力されるデータをコミュニケーションサーバに送信するための機能、およびコミュニケーションサーバを通したユーザと他のユーザとの間のリアルタイムのチャットをサポートする機能のうち少なくとも1つの機能を提供してもよい。
【0012】
本発明の他の実施形態によると、統合コミュニケーションツールは、ウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作する環境、有線端末に設置されて動作する環境、および無線端末に設置されて動作する環境のうち少なくとも2つ以上の環境で動作してもよい。
【0013】
本発明の他の実施形態によると、端末決定部は、ユーザがマルチログインした端末で発生するユーザイベント、マルチログインするために利用された統合コミュニケーションツールの動作環境、および統合コミュニケーションツールの環境設定情報のうち少なくとも1つに基づいて少なくとも1つの端末を決定してもよい。
【0014】
本発明の他の実施形態によると、端末決定部は、ユーザに関連するデータがお知らせデータである場合、マルチログイン情報に基づいてユーザがマルチログインした全ての端末を少なくとも1つの端末として決定してもよい。
【0015】
本発明の他の実施形態によると、統合コミュニケーションツールは、ウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作し、ウェブブラウザを介して活性化された複数のインターネットウィンドウそれぞれに対して同一のユーザインタフェースを提供してもよい。この場合、統合コミュニケーションツールで受信したデータによる動作がユーザインタフェースに同一に発生してもよい。
【0016】
本発明の他の実施形態によると、統合コミュニケーションツールは、ユーザがログインする場合、ユーザがマルチログインした他の端末の統合コミュニケーションツールでログインを維持するか否かをユーザが設定できるユーザインタフェースを含んでもよい。
【0017】
本発明の他の実施形態によると、統合コミュニケーションツールは、オンライン状態およびオフライン状態を少なくとも含むログイン状態をユーザが設定できるユーザインタフェースを含んでもよく、ユーザがマルチログインした端末の統合コミュニケーションツールそれぞれのログイン状態がユーザが最終設定したログイン状態に同期化されてもよい。
【0018】
本発明の他の実施形態によると、通信部は、ユーザがマルチログインした端末それぞれにマルチログインした端末に対する端末情報を送信し、マルチログインした端末で動作する統合コミュニケーションツールそれぞれは、端末情報をユーザに露出するためのユーザインタフェースを含んでもよい。
【0019】
本発明の他の実施形態によると、マルチログインした端末で動作する統合コミュニケーションツールそれぞれは、端末情報の露出の有無をユーザが設定できるユーザインタフェースをさらに含んでもよい。
【0020】
本発明の一実施形態によると、統合コミュニケーションツールのユーザインタフェースのうち少なくとも1つを画面に表示する表示部と、統合コミュニケーションツールのユーザインタフェースを介して入力されるデータを統合コミュニケーションシステムに送信し、統合コミュニケーションツールの動作のためのデータを統合コミュニケーションシステムから受信するデータ送受信部と、受信されたデータを用いて統合コミュニケーションツールの動作を制御する制御部とを備え、互いに異なる端末で動作する統合コミュニケーションツールを介して同一のユーザがマルチログインする場合、互いに異なる端末のうちユーザのマルチログイン情報に基づいて決定された端末に統合コミュニケーションツールの動作のためのデータを送信する端末が提供される。
【0021】
本発明の一実施形態は、ユーザに関連する少なくとも1つ以上のコミュニケーションサーバの統合コミュニケーションツールを提供し、互いに異なる端末で動作する統合コミュニケーションツールを介して同一のユーザがマルチログインする場合、ユーザのマルチログイン情報を管理し、マルチログイン情報に基づいてユーザに関連するデータを送信する少なくとも1つの端末を決定し、決定された少なくとも1つの端末にデータを送信することを含む統合コミュニケーション方法が提供される。
【0022】
本発明の一実施形態によると、統合コミュニケーションツールのユーザインタフェースのうち少なくとも1つを画面に表示し、統合コミュニケーションツールのユーザインタフェースを介して入力されるデータを統合コミュニケーションシステムに送信し、統合コミュニケーションツールの動作のためのデータを統合コミュニケーションシステムから受信し、受信されたデータを用いて統合コミュニケーションツールの動作を制御することを含み、互いに異なる端末で動作する統合コミュニケーションツールを介して同一のユーザがマルチログインする場合、互いに異なる端末のうちユーザのマルチログイン情報に基づいて決定された端末に統合コミュニケーションツールの動作のためのデータを送信する統合コミュニケーション方法が提供される。
【発明の効果】
【0023】
本発明によると、ユーザに関連する少なくとも1つ以上のコミュニケーションサーバの統合コミュニケーションツールを提供することによって、ユーザが該当コミュニケーションサーバに直接接続しなくても、いつでもコミュニケーションサービスを提供することができる。
【0024】
本発明によると、互いに異なる端末で動作する統合コミュニケーションツールを介して同一のユーザがマルチログインする場合、ユーザのマルチログイン情報を管理してマルチログイン情報に基づいてデータを送信することによって、統合的なコミュニケーションサービスを提供することができる。
【0025】
本発明によると、ユーザが用いる端末の有線/無線の有無、統合コミュニケーションツールが端末に設けられるか否かなどに関わらず、統合的な通信サービスを提供することができる。
【0026】
本発明によると、マルチログインと統合的な通信サービスとが可能な統合コミュニケーションツールの動作を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の一実施形態に係る統合コミュニケーションシステムおよび複数の端末を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る統合コミュニケーションシステムの内部構成を説明するためのブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るログインのためのユーザインタフェースの一例を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るマルチログイン状態の端末に関する情報を提供するためのユーザインタフェースの一例を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る環境設定のためのユーザインタフェースの一例を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る統合コミュニケーション方法を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態に係る端末の内部構成を説明するためのブロック図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るウェブブラウザを介して活性化した複数のインターネットウィンドウ及び統合コミュニケーションツールのユーザインタフェースを示す図である。
【図9】本発明の一実施形態に係るウェブ文書に関連する投稿物をコミュニティに掲載するためのユーザインタフェースを示す図である。
【図10】本発明の一実施形態に係るウェブ文書に関連する他のユーザに関する情報を提供するためのユーザインタフェースを示す図である。
【図11】本発明の一実施形態に係るコミュニティの投稿物にコメントを書き込むためのユーザインタフェースを示す図である。
【図12】本発明の一実施形態に係るユーザに関連する他のユーザの情報を提供するためのユーザインタフェースを示す図である。
【図13】本発明の一実施形態に係る他のユーザとチャットするためのユーザインタフェースを示す図である。
【図14】本発明の一実施形態に係る互いに異なる2つの有線端末それぞれの画面を示す図である。
【図15】本発明の一実施形態に係る無線端末の画面を示す図である。
【図16】本発明の一実施形態に係るコミュニケーション方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の実施形態を添付する図面を参照しながら詳細に説明する。
【0029】
図1は、本発明の一実施形態に係る統合コミュニケーションシステムおよび複数の端末を示す図である。図1は、統合コミュニケーションシステム110、複数の端末120、および統合コミュニケーションツール130を示している。このとき、統合コミュニケーションシステム110は、ユーザが該当コミュニティサイト(または、コミュニケーションサーバ)に直接接続しなくても、統合コミュニケーションツール130を介してコミュニティ活動が可能である。
【0030】
統合コミュニケーションツール130は、ウェブブラウザ上でオーバーレイ(overlay)形式で動作する環境、有線端末に設置されて動作する環境、および無線端末に設置されて動作する環境のうち少なくとも2つ以上の環境で動作してもよい。一例とし、統合コミュニケーションツール130がウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作する場合、インターネットやイントラネットを介してウェブブラウザで利用できる応用ソフトウェアの形態で統合コミュニケーションツール130が提供されてもよい。このような応用ソフトウェアは、端末に設けられる必要がなく、ウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作されてもよい。また、統合コミュニケーションツール130は、有線端末または無線端末に設けられる応用ソフトウェアの形態で提供されてもよい。
【0031】
このような統合コミュニケーションシステム110は、複数の端末120に、いつでもどこででもコミュニティサイトのサービスを提供することができる。このため、統合コミュニケーションシステム110は、ユーザのマルチログインを許容し、マルチログイン情報を管理して、複数の端末120のいずれの端末を介してもコミュニティに関連する情報をユーザに提供し、また自己の情報をアップロードしてもよい。
【0032】
また、マルチログインによって、複数の端末についても統合的にこのようなコミュニケーション機能を提供することができる。例えば、ユーザAが家でPCのような有線端末に設置された統合コミュニケーションツール130を介してユーザBとリアルタイムにチャットする間に外部に出て行かなければならない状況が発生する場合、ユーザAは無線端末に設置された統合コミュニケーションツール130を介してマルチログインすることで、ユーザBとのチャットを中断することなく続けることができる。もし、マルチログインを提供しなければ、無線端末に設置された統合コミュニケーションツールを介してログインする瞬間、有線端末ではログアウトされるためユーザBとのチャットは中断され、ユーザAはユーザBと再び接続しなければならず、今までやり取りしたチャットは別途格納しない限り消去されてしまう。
【0033】
それだけではなく、統合コミュニケーションツール130は、コミュニケーションサーバを介して送信されるお知らせデータをユーザに提供する機能、ユーザから入力されるデータをコミュニケーションサーバに送信するための機能、およびコミュニケーションサーバを通したユーザと他のユーザとの間のリアルタイムのチャットをサポートする機能のうち少なくとも1つの機能を提供してもよい。すなわち、カフェやブログなどのコミュニティサイトを介してはリアルタイムのチャットが困難であるが、統合コミュニケーションシステム110は、このようなカフェやブログなどのような各種のコミュニティサイトにおけるお知らせメッセージ、新規投稿物お知らせなどのお知らせデータをユーザがログイン(またはマルチログイン)した統合コミュニケーションツール130を用いて該当端末に提供する。ユーザに関連する最新情報などを早く知らせることによって、統合コミュニケーションツール130を介してログインしたユーザ間のチャットのようなリアルタイムのチャットを可能にする。このとき、ユーザがマルチログインした場合には、マルチログインした端末全てにお知らせデータを提供することによって、ユーザがより早くお知らせデータを提供されるようにしてもよい。
【0034】
次は、このような統合コミュニケーションシステム110、統合コミュニケーションツール130、そして統合コミュニケーションツール130が動作する複数の端末120について具体的に説明する。
【0035】
図2は、本発明の一実施形態に係る統合コミュニケーションシステムの内部構成を説明するためのブロック図である。本実施形態に係る統合コミュニケーションシステム200は、図2に示すように、統合コミュニケーションツール提供部210、マルチログイン管理部220、端末決定部230、および通信部240を備える。
【0036】
統合コミュニケーションツール提供部210は、ユーザに関連する少なくとも1つ以上のコミュニケーションサーバの統合コミュニケーションツールを提供する。ここで、コミュニケーションサーバは、ユーザが加入したコミュニティサイトを提供するサーバを意味する。このとき、統合コミュニケーションツールは、コミュニケーションサーバを介して送信されるお知らせデータをユーザに提供する機能、ユーザから入力されるデータをコミュニケーションサーバに送信するための機能、およびコミュニケーションサーバを通したユーザと他のユーザとの間のリアルタイムのチャットをサポートする機能のうち少なくとも1つの機能を提供してもよい。すなわち、ユーザは、統合コミュニケーションツールを通したログインによって、直接コミュニティサイト(または、コミュニケーションサーバ)に接続しなくても、コミュニティサイトから提供されるサービスの提供を受けるようになる。それだけではなく、ユーザがブログ、メール、カフェ、ミニホームページなどのように複数のコミュニティサイト(または複数のコミュニケーションサーバ)に加入した場合でも、ユーザが複数のコミュニティサイトそれぞれを訪問しなくても、統合コミュニケーションツールを介して新規投稿物に対するお知らせデータを受信したり、複数のコミュニティサイトのうち特定コミュニティサイトの他のユーザ(例えば、ブログ類似ユーザ)とリアルタイムでチャットをすることが可能になる
【0037】
このとき、ユーザは、統合コミュニケーションツールを用いてユーザの個人ウェブページに投稿物を掲載したり、あるいはメールを送信してもよい。また、ユーザは、他のユーザが投稿物を掲載した際、ユーザを受信人とするメール到着のお知らせメッセージを個人ウェブページに受信してもよい。また、ユーザが現在見ているウェブページのURLやウェブページの内容の全てまたは一部を統合コミュニケーションツールを用いて自己の個人ウェブページに掲載したり、他のユーザに伝達してもよい。
【0038】
マルチログイン管理部220は、互いに異なる端末で動作する統合コミュニケーションツールを介して同一のユーザがマルチログインする場合、ユーザのマルチログイン情報を管理する。例えば、マルチログイン管理部220は、ユーザごとに該当ユーザがマルチログインした統合コミュニケーションツールがいずれの端末で動作するかに関する情報を格納および管理してもよい。
【0039】
このとき、統合コミュニケーションツールは、ウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作する環境、有線端末に設置されて動作する環境、および無線端末に設置されて動作する環境のうち少なくとも2つ以上の環境で動作してもよい。
【0040】
端末決定部230は、マルチログイン情報に基づいてユーザに関連するデータを送信する少なくとも1つの端末を決定する。
【0041】
このとき、端末決定部230は、一実施形態において、ユーザがマルチログインした端末で発生するユーザイベント、マルチログインするために利用された統合コミュニケーションツールの動作環境、および統合コミュニケーションツールの環境設定情報のうち少なくとも1つに基づいて少なくとも1つの端末を決定してもよい。
【0042】
例えば、端末決定部230は、マルチログイン情報による全ての端末のうち最後にユーザイベントが発生した端末をユーザに関連するデータを送信する端末として決定してもよい。
【0043】
他の例として、端末決定部230は、動作する統合コミュニケーションツールの動作環境に応じて互いに異なる方式で端末を選択してもよい。すなわち、ウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作する環境では、全ての端末にユーザに関連するデータが送信されるよう端末を決定する一方、有線端末に設置されて動作する環境および無線端末に設置されて動作する環境では、最後にユーザイベントが発生した端末にのみユーザに関連するデータが送信されるよう端末を決定してもよい。
【0044】
他の例として、ユーザが統合コミュニケーションツールの環境設定を介して該当統合コミュニケーションツールで受信しようとするデータの種類を予め設定してもよい。この場合、端末決定部230は、このような環境設定情報を通してもユーザに関連するデータを送信するための端末を決定してもよい。
【0045】
また、端末決定部230は、他の実施形態において、ユーザに関連するデータがお知らせデータである場合、マルチログイン情報に基づいて、ユーザがマルチログインした全ての端末にお知らせデータが送信されるように端末を決定してもよい。すなわち、ユーザに新規投稿物登録、友人接続などを知らせるためのお知らせデータは、ユーザがマルチログインした全ての端末に送信されてもよい。
【0046】
このような実施形態において、マルチログイン管理部220は、マルチログイン情報として最後にユーザイベントが発生した端末に関する情報、各統合コミュニケーションツールの動作環境、そして各統合コミュニケーションツールそれぞれの環境設定情報などをさらに格納して管理してもよい。
【0047】
通信部240は、決定された少なくとも1つの端末にデータを送信する。すなわち、マルチログイン管理部220でマルチログイン情報を管理し、端末決定部230でユーザに関連するデータを送信するための端末を決定すると、通信部240は、ユーザに関連するデータを決定された端末に送信することで、ユーザにコミュニティに関連する最新情報を早く提供することができる。
【0048】
このとき、統合コミュニケーションツールがウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作する環境で動作する場合、統合コミュニケーションツールは、ウェブブラウザを介して活性化した複数のインターネットウィンドウそれぞれに対して同一のユーザインタフェースを提供してもよい。この場合、統合コミュニケーションツールで受信したデータによる動作が複数のユーザインタフェースに同一に発生してもよい。すなわち、ユーザが複数のインターネットウィンドウをオープンしていても、各インターネットウィンドウごとに同一のユーザインタフェースが提供され、受信したデータによる同一の動作が発生する。そのため、ユーザは、いずれのインターネットウィンドウを介してでも新規投稿物登録、友人接続などのお知らせを確認することができる。
【0049】
また、統合コミュニケーションツールは、ユーザがログインする場合、ユーザがマルチログインした他の端末の統合コミュニケーションツールでログインを維持するか否かをユーザが設定できるユーザインタフェースを含んでもよい。
【0050】
これに加えて、統合コミュニケーションツールは、オンライン状態およびオフライン状態を少なくとも含むログイン状態をユーザが設定できるユーザインタフェースを含んでもよい。この場合、ユーザがマルチログインした端末の統合コミュニケーションツールそれぞれのログイン状態がユーザが最終設定したログイン状態に同期化されてもよい。
【0051】
このとき、通信部240は、ユーザがマルチログインした端末それぞれにマルチログインした端末に対する端末情報を送信してもよい。ここで、端末情報は、各端末の識別子情報を少なくとも含んでもよい。この場合、マルチログインした端末で動作する統合コミュニケーションツールそれぞれは、端末情報をユーザに露出するためのユーザインタフェースを含んでもよい。すなわち、提供される統合コミュニケーションツールごとにいかなる端末を介してでもマルチログインされているかをユーザに知らせるための機能を提供してもよい。また、マルチログインした端末で動作する統合コミュニケーションツールそれぞれは、端末情報の露出の有無をユーザが設定できるユーザインタフェースをさらに含んでもよい。
【0052】
図3は、本発明の一実施形態に係るログインのためのユーザインタフェースの一例を示す図である。ユーザインタフェース300は、ユーザのID及びパスワードの入力を受けてユーザを認証するための機能、ユーザのログイン状態を決定するための機能、様々な設定の有無を決定するための機能を示している。ここで、点線で示したボックス310は、ログインの時に他の端末の統合コミュニケーションツールからログアウトするか否かを決定するための機能を示している。すなわち、ユーザが該当機能をチェックしてログインする場合、他の端末の統合コミュニケーションツールではログアウトされる。
【0053】
しかし、必要に応じて、該当機能が有線端末に設置されて動作する環境の統合コミュニケーションツールにのみ提供されて、ユーザが有線端末に設置されて動作する環境の統合コミュニケーションツールを介して該当機能をチェックしてログインする場合、マルチログインされた他の有線端末に設置されて動作する環境の統合コミュニケーションツールのみがログアウトされるように設定してもよい。これは無線端末に設置されて動作する環境の統合コミュニケーションツール、またはウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作する環境の統合コミュニケーションツールにも同様に設定されてもよい。
【0054】
図4は、本発明の一実施形態に係るマルチログイン状態の端末に関する情報を提供するためのユーザインタフェースの一例を示す図である。ユーザインタフェース400は、ユーザがマルチログインした端末に対する端末情報を示した一例である。すなわち、ユーザインタフェース400は、現在の端末の識別子、そしてマルチログインされた他の端末の識別子を示している。
【0055】
ここで、点線で示したボックス410は、現在の端末でマルチログインされた他の端末をログアウトさせることができる機能を示す。このとき、マルチログインされた他の端末を一回で全てログアウトさせてもよく、個別にログアウトさせてもよい。また、点線で示したボックス420は、このような端末情報の露出の有無をユーザが決定できる機能を示す。
【0056】
このとき、このような端末情報は全ての端末に対して表示されてもよく、有線端末と無線端末とを区分して表示したり、有線端末では有線端末のみを表示したり、無線端末では無線端末のみを表示することも可能である。
【0057】
図5は、本発明の一実施形態に係る環境設定のためのユーザインタフェースの一例を示す図である。ユーザインタフェース500は、統合コミュニケーションツールの環境を設定するための各種の機能を示している。図5に示すユーザインタフェース500は、特に有線端末に設置されて動作する環境の統合コミュニケーションツールで用いられる機能を中心に構成されている。また、点線で示されたボックス510は、該当統合コミュニケーションツールでログインする際に他の統合コミュニケーションツールでログアウトするかをユーザが設定するための機能、マルチログインのときにマルチログインされた端末に対する端末情報を表示するかについてユーザが設定するための機能、マルチログインされた端末を直ちに確認するための機能などを示している。このとき、図5は、有線端末についてのみ該当機能などが動作するように設定される統合コミュニケーションツールのユーザインタフェース500の一例を示している。
【0058】
図6は、本発明の一実施形態に係る統合コミュニケーション方法を示すフローチャートである。本実施形態に係る統合コミュニケーション方法は、図2を参照して説明した統合コミュニケーションシステム200によって行われてもよい。図6では、統合コミュニケーションシステム200で各ステップで行う過程を説明することにより統合コミュニケーション方法について説明する。
【0059】
ステップS610において、統合コミュニケーションシステム200は、ユーザに関連する少なくとも1つ以上のコミュニケーションサーバの統合コミュニケーションツールを提供する。ここで、コミュニケーションサーバは、ユーザが加入したコミュニティサイトを提供するサーバを意味する。このとき、統合コミュニケーションツールは、コミュニケーションサーバを介して送信されるお知らせデータをユーザに提供する機能、ユーザから入力されるデータをコミュニケーションサーバに送信するための機能、およびコミュニケーションサーバを通したユーザと他のユーザとの間のリアルタイムのチャットをサポートする機能のうち少なくとも1つの機能を提供してもよい。すなわち、ユーザは、統合コミュニケーションツールを通したログインによって、直接コミュニティサイト(または、コミュニケーションサーバ)に接続しなくても、コミュニティサイトから提供されるサービスの提供を受けるようになる。それだけではなく、ユーザがブログ、メール、カフェ、ミニホームページなどのように複数のコミュニティサイト(または、複数のコミュニケーションサーバ)に加入した場合でも、複数のコミュニティサイトそれぞれを訪問しなくても、統合コミュニケーションツールを介して新規投稿物に対するお知らせデータを受信したり、複数のコミュニティサイトのうちの特定コミュニティサイトの他のユーザ(例えば、ブログ類似ユーザ)とのリアルタイムでチャットをすることが可能になる。
【0060】
このとき、ユーザは、統合コミュニケーションツールを用いて、ユーザの個人ウェブページに投稿物を掲載したり、あるいはメールを送信してもよい。また、ユーザは、他のユーザが投稿物を掲載した際に、ユーザを受信人とするメール到着のお知らせメッセージを個人ウェブページに受けてもよい。また、ユーザが現在見ているウェブページのURLやウェブページの内容の全てまたは一部を統合コミュニケーションツールを用いて自己の個人ウェブページに掲載したり他のユーザに伝達してもよい。
【0061】
ステップS620において、統合コミュニケーションシステム200は、互いに異なる端末で動作する統合コミュニケーションツールを介して同一のユーザがマルチログインする場合、ユーザのマルチログイン情報を管理する。例えば、統合コミュニケーションシステム200は、ユーザごとに該当ユーザがマルチログインした統合コミュニケーションツールがいずれの端末で動作するかに関する情報を格納および管理してもよい。
【0062】
このとき、統合コミュニケーションツールは、ウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作する環境、有線端末に設置されて動作する環境、および無線端末に設置されて動作する環境のうち少なくとも2つ以上の環境で動作してもよい。
【0063】
ステップS630において、統合コミュニケーションシステム200は、マルチログイン情報に基づいてユーザに関連するデータを送信する少なくとも1つの端末を決定する。
【0064】
このとき、統合コミュニケーションシステム200の一実施形態において、ユーザがマルチログインした端末で発生するユーザイベント、マルチログインするために利用された統合コミュニケーションツールの動作環境、および統合コミュニケーションツールの環境設定情報のうち少なくとも1つに基づいて少なくとも1つの端末を決定してもよい。
【0065】
例えば、統合コミュニケーションシステム200は、マルチログイン情報に基づいて全ての端末のうち最後にユーザイベントが発生した端末をユーザに関連するデータを送信する端末として決定してもよい。
【0066】
他の例として、統合コミュニケーションシステム200は、動作する統合コミュニケーションツールの動作環境に応じて互いに異なる方式で端末を選択してもよい。すなわち、ウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作する環境では、全ての端末にユーザに関連するデータが送信されるよう端末を決定する一方、有線端末に設置されて動作する環境および無線端末に設置されて動作する環境では、最後にユーザイベントが発生した端末にのみユーザに関連するデータを送信されるように端末を決定してもよい。
【0067】
他の例として、ユーザが統合コミュニケーションツールの環境設定を介して該当統合コミュニケーションツールで受信しようとするデータの種類を予め設定してもよい。この場合、統合コミュニケーションシステム200の環境設定情報を通してユーザに関連するデータを送信するための端末を決定してもよい。
【0068】
また、統合コミュニケーションシステム200は、他の実施形態において、ユーザに関連するデータがお知らせデータである場合、マルチログイン情報に基づいてユーザがマルチログインした全ての端末にお知らせデータが送信されるように端末を決定してもよい。すなわち、ユーザに新規投稿物登録、友人接続などを知らせるためのお知らせデータは、ユーザがマルチログインした全ての端末に送信されてもよい。
【0069】
このような実施形態のために、統合コミュニケーションシステム200は、マルチログイン情報として最後にユーザイベントが発生した端末に関する情報、各統合コミュニケーションツールの動作環境、そして各統合コミュニケーションツールそれぞれの環境設定情報などをさらに格納して管理してもよい。
【0070】
ステップS640において、統合コミュニケーションシステム200は、決定された少なくとも1つの端末にデータを送信する。すなわち、統合コミュニケーションシステム200は、ステップS620でマルチログイン情報を管理し、ステップS630でユーザに関連するデータを送信するための端末を決定すると、ステップS640でユーザに関連するデータを決定された端末に送信することによって、ユーザにコミュニティに関連する最新情報をより早く提供することができる。
【0071】
このとき、統合コミュニケーションツールがウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作する環境で動作する場合、統合コミュニケーションツールは、ウェブブラウザを介して活性化した複数のインターネットウィンドウそれぞれに対して同一のユーザインタフェースを提供してもよい。この場合、統合コミュニケーションツールで受信したデータによる動作が複数のユーザインタフェースに同一に発生してもよい。すなわち、ユーザが複数のインターネットウィンドウをオープンしていても、各インターネットウィンドウごとに同一のユーザインタフェースが提供され、受信したデータによる同一の動作が発生するため、ユーザはいずれのインターネットウィンドウを介してでも新規投稿物登録、友人接続などのお知らせを確認することができる。
【0072】
また、統合コミュニケーションツールは、ユーザがログインする場合、ユーザがマルチログインした他の端末の統合コミュニケーションツールでログインを維持するか否かをユーザが設定できるユーザインタフェースを含んでもよい。
【0073】
これに加えて、統合コミュニケーションツールは、オンライン状態およびオフライン状態を少なくとも含むログイン状態をユーザが設定できるユーザインタフェースを含んでもよい。この場合、ユーザがマルチログインした端末の統合コミュニケーションツールそれぞれのログイン状態がユーザが最終設定したログイン状態に同期化されてもよい。
【0074】
このとき、統合コミュニケーションシステム200は、ユーザがマルチログインした端末それぞれにマルチログインした端末に対する端末情報を送信してもよい。ここで、端末情報は各端末の識別子情報を少なくとも含んでもよい。この場合、マルチログインした端末で動作する統合コミュニケーションツールそれぞれは、端末情報をユーザに露出するためのユーザインタフェースを含んでもよい。すなわち、提供される統合コミュニケーションツールごとにいかなる端末を介してでもマルチログインされているかをユーザに知らせるための機能が提供されてもよい。また、マルチログインした端末で動作する統合コミュニケーションツールそれぞれは、端末情報の露出の有無をユーザが設定できるユーザインタフェースをさらに含んでもよい。
【0075】
図7は、本発明の一実施形態に係る端末の内部構成を説明するためのブロック図である。本実施形態に係る端末700は、前述した統合コミュニケーションツールが動作する端末に対応してもよい。このような、端末700は、図7に示すように表示部710、データ送受信部720、および制御部730を備えてもよい。
【0076】
表示部710は、統合コミュニケーションツールのユーザインタフェースのうち少なくとも1つを画面に表示する。ここで、統合コミュニケーションツールは、ウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作する環境、有線端末に設置されて動作する環境、および無線端末に設置されて動作する環境のうち2つ以上の環境で動作してもよい。
【0077】
このとき、表示部710は、端末700がウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作する環境の統合コミュニケーションツールを用いる場合、ウェブブラウザを介して活性化したインターネットウィンドウを画面に表示すると同時に統合コミュニケーションツールのユーザインタフェースを画面に表示してもよい。また、ウェブブラウザを介して複数のインターネットウィンドウが活性化される場合、統合コミュニケーションツールは、活性化した複数のインターネットウィンドウそれぞれに対して同一のユーザインタフェースを提供してもよい。
【0078】
また、表示部710は、端末700が有線端末に設置されて動作する環境、または無線端末に設置されて動作する環境の統合コミュニケーションツールを用いる場合には、直接統合コミュニケーションツールのユーザインタフェースを画面に表示してもよい。
【0079】
データ送受信部720は、統合コミュニケーションツールのユーザインタフェースを介して入力されるデータを統合コミュニケーションシステム200に送信し、統合コミュニケーションツールの動作のためのデータを統合コミュニケーションシステム200から受信する。
【0080】
このとき、端末700で動作する統合コミュニケーションツールを介してログインしたユーザが少なくとも1つの他の端末で統合コミュニケーションツールを介してマルチログインした場合、ユーザのマルチログイン情報に基づいて統合コミュニケーションツールの動作のためのデータが送信される端末が決定される。すなわち、上述したように、マルチログイン情報は、統合コミュニケーションシステム200で管理されてもよく、ユーザがマルチログインした場合、統合コミュニケーションシステム200は、統合コミュニケーションツールの動作のためのデータを送信するための端末をユーザのマルチログイン情報に基づいて決定してもよい。
【0081】
例えば、統合コミュニケーションツールの動作のためのデータが送信される端末は、ユーザがマルチログインした端末で発生するイベント、マルチログインするために利用された統合コミュニケーションツールの動作環境、および統合コミュニケーションツールの環境設定のうち少なくとも1つをさらに用いて決定されてもよい。データを送信するための端末を決定する方法については図2から図6を参照して既に詳しく説明したため、重複する説明は省略する。
【0082】
制御部730は、受信されたデータを用いて統合コミュニケーションツールの動作を制御する。例えば、受信されたデータがお知らせデータである場合、制御部730は、表示部710によって統合コミュニケーションツールの該当するユーザインタフェースが画面に表示されるように制御してもよい。
【0083】
図8は、本発明の一実施形態に係るウェブブラウザを介して活性化した複数のインターネットウィンドウ及び統合コミュニケーションツールのユーザインタフェースを示す図である。図8は、ウェブブラウザを介して活性化した4個のインターネットウィンドウ810〜840、4個のインターネットウィンドウ810〜840のそれぞれで動作する統合コミュニケーションツールのユーザインタフェース850〜880を示している。このとき、ユーザインタフェース850〜880それぞれにおいて、ユーザに発生するデータは全て同一に動作してもよい。
【0084】
また、図8では、1つの端末で活性化したインターネットウィンドウのみを示しているが、複数の端末でユーザが統合コミュニケーションツールを介してマルチログインする場合、複数の端末で活性化する全てのインターネットウィンドウに全て同一に動作する統合コミュニケーションツールのユーザインタフェースを提供してもよい。
【0085】
図9乃至図13は、統合コミュニケーションツールで提供可能なユーザインタフェースの一例を示している。しかし、このようなユーザインタフェースは本発明を説明するための例示として提供されたものであり、これに限定されない。
【0086】
図9は、本発明の一実施形態に係るウェブ文書に関連する投稿物をコミュニティに掲載するためのユーザインタフェースを示す図である。図9は、ウェブブラウザを介して活性化したインターネットウィンドウ900を示している。このとき、統合コミュニケーションツールは、インターネットウィンドウ900にオーバーレイ形式で動作してもよい。例えば、図9には、コミュニティ910、コミュニティ新規投稿物920、接続の友人930、および環境設定940と命名されたユーザインタフェースを示している。コミュニティ910と命名されたユーザインタフェースは、図9に示すように、現在のインターネットウィンドウ900を介してユーザに提供されるウェブ文書に関連する投稿物をコミュニティに掲載するための機能を含んでもよい。すなわち、ユーザは、該当するコミュニティサイトに接続しなくても、統合コミュニケーションツールを介して現在ウェブ文書に関連する投稿物を迅速かつ手軽にコミュニティサイトに掲載することができる。
【0087】
他の例として、コミュニティ910と命名されたユーザインタフェースは、現在ウェブ文書に対するユーザの共感と関心の有無とを設定するための機能を含んでもよい。
【0088】
図10は、本発明の一実施形態に係るウェブ文書に関連する他のユーザに関する情報を提供するためのユーザインタフェースを示す図である。図10は、現在ウェブ文書に関連する投稿物を掲載したり、現在ウェブ文書に対して共感及び/又は関心があることを設定した友人に関する情報がユーザに提供されることを示す。このような機能もコミュニティ910と命名されたユーザインタフェースを介して提供されてもよい。
【0089】
図11は、本発明の一実施形態に係るコミュニティの投稿物にコメントを書き込むためのユーザインタフェースを示す図である。インターネットウィンドウ900に示されるユーザインタフェースのうちコミュニティ新規投稿物920と命名されたユーザインタフェースは、友人や類似ユーザと登録された他のユーザがコミュニティサイトに新規投稿物を掲載した場合、新規投稿物が掲載されたことを知らせる機能を含んでもよい。また、コミュニティ新規投稿物920と命名されたユーザインタフェースは、図11に示すように、掲載された新規投稿物にコメントを書き込むための機能をさらに提供してもよい。このような機能によって、ユーザはコミュニティサイトに接続しなくても、コミュニティの最新情報に接することが可能になり、新しい最新情報に対してコメントのような自己の意見を掲載してもよい。
【0090】
図12は、本発明の一実施形態に係るユーザに関連する他のユーザの情報を提供するためのユーザインタフェースを示す図である。インターネットウィンドウ900に示されたユーザインタフェースのうち接続の友人930と命名されたユーザインタフェースは、図12に示すように、現在の接続中の友人や類似ユーザに関する情報を提供する機能を含んでもよい。このとき、ユーザは、現在の接続中の友人や類似ユーザにメール/メッセージのようなメッセージを送信したり、或いは、現在の接続中の友人や類似ユーザとリアルタイムでチャットを行なってもよい。
【0091】
図13は、本発明の一実施形態に係る他のユーザとチャットするためのユーザインタフェースを示す図である。図13は、接続した友人の1人とチャットする例を示している。
【0092】
新規投稿物が登録されたことを知らせたり、友人や類似ユーザからメール/メッセージのようなメッセージが到着したことを知らせたり、友人や類似ユーザからのチャットリクエストを知らせるためのお知らせデータは、すでに説明した通り、ユーザがマルチログインした全ての端末に送信されてもよい。この場合、ユーザはより早く便利にコミュニティに関連する最新情報を取得でき、接続した他のユーザと直ちにリアルタイムのチャットが可能である。例えば、ユーザは無線端末を介して新規投稿物が掲載されたことを確認し、無線端末を介して新規投稿物を掲載した他のユーザにメッセージを送信したり、またはマルチログインされた有線端末を介して新規投稿物を掲載した他のユーザとチャットを行ってもよい。もちろん、接続した他のユーザとチャットしてもよい。
【0093】
図9乃至図13では、ウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作する環境の統合コミュニケーションツールで用いらるユーザインタフェースの例について説明したが、このようなユーザインタフェースは、有線端末に設置されて動作する環境、または無線端末に設置されて動作する環境の統合コミュニケーションツールにも同様に用いられてもよい。
【0094】
図14は、本発明の一実施形態に係る互いに異なる2つの有線端末それぞれの画面を示す図である。すなわち、図14は、1つの端末の第1画面1410および他の1つの端末の第2画面1420の概括的な形状を示している。このとき、第1画面1410および第2画面1420には、それぞれ有線端末に設置されて動作する環境の統合コミュニケーションツールから提供されるユーザインタフェース1411および1421が提供される。このとき、ユーザインタフェース1411および1421は、図9乃至図13を参照して説明したものと類似の機能をユーザに提供してもよい。
【0095】
図15は、本発明の一実施形態に係る無線端末の画面を示す図である。早い書き込み1510と命名されたユーザインタフェースは、コミュニティサイトの特定領域に掲示された投稿物や文書を正しく読み出し、コミュニティサイトの特定領域にユーザが掲示しようとする投稿物や文書を直ちに書き込むための機能を提供してもよい。コムキャスト1520と命名されたユーザインタフェースは、新規登録された投稿物やチャットリクエストなどのお知らせ情報をユーザに提供し、新規登録された投稿物にコメントを書き込んだり、チャットリクエストに応じてチャットを行うための機能を提供してもよい。
【0096】
また、オンライン1530と命名されたユーザインタフェースは、友人や類似ユーザからの接続の有無をユーザに知らせたり、最近のチャット内容などをユーザに提供するための機能を含んでもよい。また、接続された友人や類似ユーザとチャットを行うための機能を提供してもよい。設定1540と命名されたユーザインタフェースは、無線端末に設置されて動作する統合コミュニケーションツールの環境設定のための機能を提供してもよい。
【0097】
図16は、本発明の一実施形態に係るコミュニケーション方法を示すフローチャートである。本実施形態に係るコミュニケーション方法は、図7を参照して説明した端末700によって行われてもよい。図16では、端末700によって各ステップが行われる過程を説明することによって、コミュニケーション実行方法を説明する。
【0098】
ステップS1610において、端末700は、統合コミュニケーションツールのユーザインタフェースのうち少なくとも1つを画面に表示する。ここで、統合コミュニケーションツールは、ウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作する環境、有線端末に設置されて動作する環境、および無線端末に設置されて動作する環境のうち2つ以上の環境で動作してもよい。
【0099】
このとき、端末700がウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作する環境の統合コミュニケーションツールを用いる場合、端末700は、ウェブブラウザを介して活性化したインターネットウィンドウを画面に表示するとと同時に、統合コミュニケーションツールのユーザインタフェースを画面に表示してもよい。また、ウェブブラウザを介して複数のインターネットウィンドウが活性化される場合、統合コミュニケーションツールは、活性化した複数のインターネットウィンドウそれぞれに対して同一のユーザインタフェースを提供してもよい。
【0100】
また、端末700が有線端末に設置されて動作する環境、または無線端末に設置されて動作する環境の統合コミュニケーションツールを用いる場合、端末700は、直接統合コミュニケーションツールのユーザインタフェースを画面に表示してもよい。
【0101】
ステップS1620において、端末700は、統合コミュニケーションツールのユーザインタフェースを介して入力されるデータを統合コミュニケーションシステム200に送信し、統合コミュニケーションツールの動作のためのデータを統合コミュニケーションシステム200から受信する。
【0102】
このとき、端末700で動作する統合コミュニケーションツールを介してログインしたユーザが少なくとも1つの他の端末で統合コミュニケーションツールを介してマルチログインした場合、ユーザのマルチログイン情報に基づいて統合コミュニケーションツールの動作のためのデータが送信される端末が決定される。すなわち、上述したように、マルチログイン情報は、統合コミュニケーションシステム200で管理されてもよく、ユーザがマルチログインした場合、統合コミュニケーションシステム200は、統合コミュニケーションツールの動作のためのデータを送信するための端末をユーザのマルチログイン情報に基づいて決定してもよい。
【0103】
例えば、統合コミュニケーションツールの動作のためのデータが送信される端末は、ユーザがマルチログインした端末で発生するイベント、マルチログインするために利用された統合コミュニケーションツールの動作環境、および統合コミュニケーションツールの環境設定のうち少なくとも1つをさらに用いて決定してもよい。データを送信するための端末を決定する方法については図2乃至図6を参照して既に詳しく説明したため、重複する説明は省略する。
【0104】
ステップS1630において、端末700は、受信されたデータを用いて統合コミュニケーションツールの動作を制御する。例えば、受信されたデータがお知らせデータである場合、端末700は、ステップS1610を介して統合コミュニケーションツールの該当ユーザインタフェースが画面に表示されるように制御してもよい。
【0105】
このように、本発明の実施形態によると、ユーザに関連する少なくとも1つ以上のコミュニケーションサーバの統合コミュニケーションツールを提供することによって、ユーザが該当コミュニケーションサーバに直接接続しなくても、いつでもコミュニケーションサービスを提供することができる。また、互いに異なる端末で動作する統合コミュニケーションツールを介して同一のユーザがマルチログインする場合、ユーザのマルチログイン情報を管理してマルチログイン情報に基づいてデータを送信することにより、統合的なコミュニケーションサービスを提供することができる。
【0106】
また、ユーザが用いる端末の有線/無線の有無、アプリケーションが端末に設けられるかの有無などに関わらず、統合的な通信サービスを提供することができ、マルチログイン及び統合的な通信サービスが可能な統合コミュニケーションツールの動作を制御することができる。
【0107】
本発明の実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段を介して様々な処理を実行することができるプログラム命令の形態で実現され、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読取可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などの単独または組み合わせたものを含んでもよい。媒体に記録されるプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計されて構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであり使用可能なものであってもよい。コンピュータ読取可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD−ROM、DVDのような光記録媒体、光ディスクのような光磁気媒体、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれてもよい。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コード(machine code)だけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行され得る高級言語コード(higher level code)を含む。上述したハードウェア装置は、本発明の動作を行うために1つ以上のソフトウェアのレイヤで動作するように構成されてもよい。
【0108】
上述したように本発明を限定された実施形態と図面とによって説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明が属する分野における通常の知識を有する者であれば、このような実施形態から多様な修正及び変形をすることが可能である。
【0109】
したがって、本発明の範囲は、開示された実施形態に限定されて定められるものではなく、特許請求の範囲だけではなく特許請求の範囲と均等なものなどによって定められる。
【符号の説明】
【0110】
200 統合コミュニケーションシステム
210 統合コミュニケーションツール提供部
220 マルチログイン管理部
230 端末決定部
240 通信部
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチログインを用いる統合コミュニケーションシステムおよび方法、そして統合コミュニケーションツールの動作を制御する端末および端末におけるコミュニケーション方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ポータルサイト(portal site)は、情報検索サービスやコミュニティのようにユーザが定期的に利用することができるサービスを提供することによって、固定的に訪問客を確保してインターネットビジネスにつなげる。また、このようなポータルサイトのみならず、多くのサイトがメール、ブログ、カフェなどのように様々なコミュニティサイトを運用している。
【0003】
しかし、ユーザはこのようなコミュニティサイトのサービスの提供を受けるためには直接各サービスサイトへ接続しなければならない。また、会員間において、様々なサービスから構成されるチャットなどはユーザ同士が互いに他の端末を利用する場合には接続することができず、チャットサービスなどを除いてはリアルタイムでチャットすることは難しい構造になっている。例えば、会員Aがカフェに投稿物を掲載する場合、会員Bは該当カフェに接続しなければ会員Aが掲載した投稿物を確認することができず、リアルタイムでチャットすることが難しい。他の例として、PCのような有線端末を介して会員Aと会員Bとがチャットする間に、会員Aが外部に出て無線端末を介して会員Bと持続的にチャットしようとする場合、会員Aは無線端末を介して再び会員Bまたは該当サイトに接続しなければならない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】韓国公開特許第2008−0090213号公報
【0005】
本明細書では、コミュニケーションサービスをより効果的に提供することができるシステムおよび方法を提供する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、ユーザに関連する少なくとも1つ以上のコミュニケーションサーバの統合コミュニケーションツールを提供することによって、ユーザが該当コミュニケーションサーバに直接接続しなくても、いつでもコミュニケーションサービスを提供することができる統合コミュニケーションシステムおよび方法を提供する。
【0007】
本発明の目的は、互いに異なる端末で動作する統合コミュニケーションツールを介して同一のユーザがマルチログインする場合、ユーザのマルチログイン情報を管理してマルチログイン情報に基づいてデータを送信することによって、統合的なコミュニケーションサービスを提供することができる統合コミュニケーションシステムおよび方法を提供する。
【0008】
本発明の目的は、ユーザが用いる端末の有線/無線の有無、統合コミュニケーションツールが端末に直接設けられるか否かなどに関わらず、統合的な通信サービスを提供することができる統合コミュニケーションシステムおよび方法を提供する。
【0009】
本発明の目的は、マルチログインと統合的な通信サービスとが可能な統合コミュニケーションツールの動作を制御することができる端末およびコミュニケーション方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の実施形態によると、ユーザに関連する少なくとも1つ以上のコミュニケーションサーバの統合コミュニケーションツールを提供する統合コミュニケーションツール提供部と、互いに異なる端末で動作する統合コミュニケーションツールを介して同一のユーザがマルチログインする場合、ユーザのマルチログイン情報を管理するマルチログイン管理部と、マルチログイン情報に基づいてユーザに関連するデータを送信する少なくとも1つの端末を決定する端末決定部と、決定された少なくとも1つの端末にデータを送信する通信部とを備える統合コミュニケーションシステムが提供される。
【0011】
本発明の一実施形態によると、コミュニケーションツールは、コミュニケーションサーバを介して送信されるお知らせデータをユーザに提供する機能、ユーザから入力されるデータをコミュニケーションサーバに送信するための機能、およびコミュニケーションサーバを通したユーザと他のユーザとの間のリアルタイムのチャットをサポートする機能のうち少なくとも1つの機能を提供してもよい。
【0012】
本発明の他の実施形態によると、統合コミュニケーションツールは、ウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作する環境、有線端末に設置されて動作する環境、および無線端末に設置されて動作する環境のうち少なくとも2つ以上の環境で動作してもよい。
【0013】
本発明の他の実施形態によると、端末決定部は、ユーザがマルチログインした端末で発生するユーザイベント、マルチログインするために利用された統合コミュニケーションツールの動作環境、および統合コミュニケーションツールの環境設定情報のうち少なくとも1つに基づいて少なくとも1つの端末を決定してもよい。
【0014】
本発明の他の実施形態によると、端末決定部は、ユーザに関連するデータがお知らせデータである場合、マルチログイン情報に基づいてユーザがマルチログインした全ての端末を少なくとも1つの端末として決定してもよい。
【0015】
本発明の他の実施形態によると、統合コミュニケーションツールは、ウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作し、ウェブブラウザを介して活性化された複数のインターネットウィンドウそれぞれに対して同一のユーザインタフェースを提供してもよい。この場合、統合コミュニケーションツールで受信したデータによる動作がユーザインタフェースに同一に発生してもよい。
【0016】
本発明の他の実施形態によると、統合コミュニケーションツールは、ユーザがログインする場合、ユーザがマルチログインした他の端末の統合コミュニケーションツールでログインを維持するか否かをユーザが設定できるユーザインタフェースを含んでもよい。
【0017】
本発明の他の実施形態によると、統合コミュニケーションツールは、オンライン状態およびオフライン状態を少なくとも含むログイン状態をユーザが設定できるユーザインタフェースを含んでもよく、ユーザがマルチログインした端末の統合コミュニケーションツールそれぞれのログイン状態がユーザが最終設定したログイン状態に同期化されてもよい。
【0018】
本発明の他の実施形態によると、通信部は、ユーザがマルチログインした端末それぞれにマルチログインした端末に対する端末情報を送信し、マルチログインした端末で動作する統合コミュニケーションツールそれぞれは、端末情報をユーザに露出するためのユーザインタフェースを含んでもよい。
【0019】
本発明の他の実施形態によると、マルチログインした端末で動作する統合コミュニケーションツールそれぞれは、端末情報の露出の有無をユーザが設定できるユーザインタフェースをさらに含んでもよい。
【0020】
本発明の一実施形態によると、統合コミュニケーションツールのユーザインタフェースのうち少なくとも1つを画面に表示する表示部と、統合コミュニケーションツールのユーザインタフェースを介して入力されるデータを統合コミュニケーションシステムに送信し、統合コミュニケーションツールの動作のためのデータを統合コミュニケーションシステムから受信するデータ送受信部と、受信されたデータを用いて統合コミュニケーションツールの動作を制御する制御部とを備え、互いに異なる端末で動作する統合コミュニケーションツールを介して同一のユーザがマルチログインする場合、互いに異なる端末のうちユーザのマルチログイン情報に基づいて決定された端末に統合コミュニケーションツールの動作のためのデータを送信する端末が提供される。
【0021】
本発明の一実施形態は、ユーザに関連する少なくとも1つ以上のコミュニケーションサーバの統合コミュニケーションツールを提供し、互いに異なる端末で動作する統合コミュニケーションツールを介して同一のユーザがマルチログインする場合、ユーザのマルチログイン情報を管理し、マルチログイン情報に基づいてユーザに関連するデータを送信する少なくとも1つの端末を決定し、決定された少なくとも1つの端末にデータを送信することを含む統合コミュニケーション方法が提供される。
【0022】
本発明の一実施形態によると、統合コミュニケーションツールのユーザインタフェースのうち少なくとも1つを画面に表示し、統合コミュニケーションツールのユーザインタフェースを介して入力されるデータを統合コミュニケーションシステムに送信し、統合コミュニケーションツールの動作のためのデータを統合コミュニケーションシステムから受信し、受信されたデータを用いて統合コミュニケーションツールの動作を制御することを含み、互いに異なる端末で動作する統合コミュニケーションツールを介して同一のユーザがマルチログインする場合、互いに異なる端末のうちユーザのマルチログイン情報に基づいて決定された端末に統合コミュニケーションツールの動作のためのデータを送信する統合コミュニケーション方法が提供される。
【発明の効果】
【0023】
本発明によると、ユーザに関連する少なくとも1つ以上のコミュニケーションサーバの統合コミュニケーションツールを提供することによって、ユーザが該当コミュニケーションサーバに直接接続しなくても、いつでもコミュニケーションサービスを提供することができる。
【0024】
本発明によると、互いに異なる端末で動作する統合コミュニケーションツールを介して同一のユーザがマルチログインする場合、ユーザのマルチログイン情報を管理してマルチログイン情報に基づいてデータを送信することによって、統合的なコミュニケーションサービスを提供することができる。
【0025】
本発明によると、ユーザが用いる端末の有線/無線の有無、統合コミュニケーションツールが端末に設けられるか否かなどに関わらず、統合的な通信サービスを提供することができる。
【0026】
本発明によると、マルチログインと統合的な通信サービスとが可能な統合コミュニケーションツールの動作を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の一実施形態に係る統合コミュニケーションシステムおよび複数の端末を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る統合コミュニケーションシステムの内部構成を説明するためのブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るログインのためのユーザインタフェースの一例を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るマルチログイン状態の端末に関する情報を提供するためのユーザインタフェースの一例を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る環境設定のためのユーザインタフェースの一例を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る統合コミュニケーション方法を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態に係る端末の内部構成を説明するためのブロック図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るウェブブラウザを介して活性化した複数のインターネットウィンドウ及び統合コミュニケーションツールのユーザインタフェースを示す図である。
【図9】本発明の一実施形態に係るウェブ文書に関連する投稿物をコミュニティに掲載するためのユーザインタフェースを示す図である。
【図10】本発明の一実施形態に係るウェブ文書に関連する他のユーザに関する情報を提供するためのユーザインタフェースを示す図である。
【図11】本発明の一実施形態に係るコミュニティの投稿物にコメントを書き込むためのユーザインタフェースを示す図である。
【図12】本発明の一実施形態に係るユーザに関連する他のユーザの情報を提供するためのユーザインタフェースを示す図である。
【図13】本発明の一実施形態に係る他のユーザとチャットするためのユーザインタフェースを示す図である。
【図14】本発明の一実施形態に係る互いに異なる2つの有線端末それぞれの画面を示す図である。
【図15】本発明の一実施形態に係る無線端末の画面を示す図である。
【図16】本発明の一実施形態に係るコミュニケーション方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の実施形態を添付する図面を参照しながら詳細に説明する。
【0029】
図1は、本発明の一実施形態に係る統合コミュニケーションシステムおよび複数の端末を示す図である。図1は、統合コミュニケーションシステム110、複数の端末120、および統合コミュニケーションツール130を示している。このとき、統合コミュニケーションシステム110は、ユーザが該当コミュニティサイト(または、コミュニケーションサーバ)に直接接続しなくても、統合コミュニケーションツール130を介してコミュニティ活動が可能である。
【0030】
統合コミュニケーションツール130は、ウェブブラウザ上でオーバーレイ(overlay)形式で動作する環境、有線端末に設置されて動作する環境、および無線端末に設置されて動作する環境のうち少なくとも2つ以上の環境で動作してもよい。一例とし、統合コミュニケーションツール130がウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作する場合、インターネットやイントラネットを介してウェブブラウザで利用できる応用ソフトウェアの形態で統合コミュニケーションツール130が提供されてもよい。このような応用ソフトウェアは、端末に設けられる必要がなく、ウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作されてもよい。また、統合コミュニケーションツール130は、有線端末または無線端末に設けられる応用ソフトウェアの形態で提供されてもよい。
【0031】
このような統合コミュニケーションシステム110は、複数の端末120に、いつでもどこででもコミュニティサイトのサービスを提供することができる。このため、統合コミュニケーションシステム110は、ユーザのマルチログインを許容し、マルチログイン情報を管理して、複数の端末120のいずれの端末を介してもコミュニティに関連する情報をユーザに提供し、また自己の情報をアップロードしてもよい。
【0032】
また、マルチログインによって、複数の端末についても統合的にこのようなコミュニケーション機能を提供することができる。例えば、ユーザAが家でPCのような有線端末に設置された統合コミュニケーションツール130を介してユーザBとリアルタイムにチャットする間に外部に出て行かなければならない状況が発生する場合、ユーザAは無線端末に設置された統合コミュニケーションツール130を介してマルチログインすることで、ユーザBとのチャットを中断することなく続けることができる。もし、マルチログインを提供しなければ、無線端末に設置された統合コミュニケーションツールを介してログインする瞬間、有線端末ではログアウトされるためユーザBとのチャットは中断され、ユーザAはユーザBと再び接続しなければならず、今までやり取りしたチャットは別途格納しない限り消去されてしまう。
【0033】
それだけではなく、統合コミュニケーションツール130は、コミュニケーションサーバを介して送信されるお知らせデータをユーザに提供する機能、ユーザから入力されるデータをコミュニケーションサーバに送信するための機能、およびコミュニケーションサーバを通したユーザと他のユーザとの間のリアルタイムのチャットをサポートする機能のうち少なくとも1つの機能を提供してもよい。すなわち、カフェやブログなどのコミュニティサイトを介してはリアルタイムのチャットが困難であるが、統合コミュニケーションシステム110は、このようなカフェやブログなどのような各種のコミュニティサイトにおけるお知らせメッセージ、新規投稿物お知らせなどのお知らせデータをユーザがログイン(またはマルチログイン)した統合コミュニケーションツール130を用いて該当端末に提供する。ユーザに関連する最新情報などを早く知らせることによって、統合コミュニケーションツール130を介してログインしたユーザ間のチャットのようなリアルタイムのチャットを可能にする。このとき、ユーザがマルチログインした場合には、マルチログインした端末全てにお知らせデータを提供することによって、ユーザがより早くお知らせデータを提供されるようにしてもよい。
【0034】
次は、このような統合コミュニケーションシステム110、統合コミュニケーションツール130、そして統合コミュニケーションツール130が動作する複数の端末120について具体的に説明する。
【0035】
図2は、本発明の一実施形態に係る統合コミュニケーションシステムの内部構成を説明するためのブロック図である。本実施形態に係る統合コミュニケーションシステム200は、図2に示すように、統合コミュニケーションツール提供部210、マルチログイン管理部220、端末決定部230、および通信部240を備える。
【0036】
統合コミュニケーションツール提供部210は、ユーザに関連する少なくとも1つ以上のコミュニケーションサーバの統合コミュニケーションツールを提供する。ここで、コミュニケーションサーバは、ユーザが加入したコミュニティサイトを提供するサーバを意味する。このとき、統合コミュニケーションツールは、コミュニケーションサーバを介して送信されるお知らせデータをユーザに提供する機能、ユーザから入力されるデータをコミュニケーションサーバに送信するための機能、およびコミュニケーションサーバを通したユーザと他のユーザとの間のリアルタイムのチャットをサポートする機能のうち少なくとも1つの機能を提供してもよい。すなわち、ユーザは、統合コミュニケーションツールを通したログインによって、直接コミュニティサイト(または、コミュニケーションサーバ)に接続しなくても、コミュニティサイトから提供されるサービスの提供を受けるようになる。それだけではなく、ユーザがブログ、メール、カフェ、ミニホームページなどのように複数のコミュニティサイト(または複数のコミュニケーションサーバ)に加入した場合でも、ユーザが複数のコミュニティサイトそれぞれを訪問しなくても、統合コミュニケーションツールを介して新規投稿物に対するお知らせデータを受信したり、複数のコミュニティサイトのうち特定コミュニティサイトの他のユーザ(例えば、ブログ類似ユーザ)とリアルタイムでチャットをすることが可能になる
【0037】
このとき、ユーザは、統合コミュニケーションツールを用いてユーザの個人ウェブページに投稿物を掲載したり、あるいはメールを送信してもよい。また、ユーザは、他のユーザが投稿物を掲載した際、ユーザを受信人とするメール到着のお知らせメッセージを個人ウェブページに受信してもよい。また、ユーザが現在見ているウェブページのURLやウェブページの内容の全てまたは一部を統合コミュニケーションツールを用いて自己の個人ウェブページに掲載したり、他のユーザに伝達してもよい。
【0038】
マルチログイン管理部220は、互いに異なる端末で動作する統合コミュニケーションツールを介して同一のユーザがマルチログインする場合、ユーザのマルチログイン情報を管理する。例えば、マルチログイン管理部220は、ユーザごとに該当ユーザがマルチログインした統合コミュニケーションツールがいずれの端末で動作するかに関する情報を格納および管理してもよい。
【0039】
このとき、統合コミュニケーションツールは、ウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作する環境、有線端末に設置されて動作する環境、および無線端末に設置されて動作する環境のうち少なくとも2つ以上の環境で動作してもよい。
【0040】
端末決定部230は、マルチログイン情報に基づいてユーザに関連するデータを送信する少なくとも1つの端末を決定する。
【0041】
このとき、端末決定部230は、一実施形態において、ユーザがマルチログインした端末で発生するユーザイベント、マルチログインするために利用された統合コミュニケーションツールの動作環境、および統合コミュニケーションツールの環境設定情報のうち少なくとも1つに基づいて少なくとも1つの端末を決定してもよい。
【0042】
例えば、端末決定部230は、マルチログイン情報による全ての端末のうち最後にユーザイベントが発生した端末をユーザに関連するデータを送信する端末として決定してもよい。
【0043】
他の例として、端末決定部230は、動作する統合コミュニケーションツールの動作環境に応じて互いに異なる方式で端末を選択してもよい。すなわち、ウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作する環境では、全ての端末にユーザに関連するデータが送信されるよう端末を決定する一方、有線端末に設置されて動作する環境および無線端末に設置されて動作する環境では、最後にユーザイベントが発生した端末にのみユーザに関連するデータが送信されるよう端末を決定してもよい。
【0044】
他の例として、ユーザが統合コミュニケーションツールの環境設定を介して該当統合コミュニケーションツールで受信しようとするデータの種類を予め設定してもよい。この場合、端末決定部230は、このような環境設定情報を通してもユーザに関連するデータを送信するための端末を決定してもよい。
【0045】
また、端末決定部230は、他の実施形態において、ユーザに関連するデータがお知らせデータである場合、マルチログイン情報に基づいて、ユーザがマルチログインした全ての端末にお知らせデータが送信されるように端末を決定してもよい。すなわち、ユーザに新規投稿物登録、友人接続などを知らせるためのお知らせデータは、ユーザがマルチログインした全ての端末に送信されてもよい。
【0046】
このような実施形態において、マルチログイン管理部220は、マルチログイン情報として最後にユーザイベントが発生した端末に関する情報、各統合コミュニケーションツールの動作環境、そして各統合コミュニケーションツールそれぞれの環境設定情報などをさらに格納して管理してもよい。
【0047】
通信部240は、決定された少なくとも1つの端末にデータを送信する。すなわち、マルチログイン管理部220でマルチログイン情報を管理し、端末決定部230でユーザに関連するデータを送信するための端末を決定すると、通信部240は、ユーザに関連するデータを決定された端末に送信することで、ユーザにコミュニティに関連する最新情報を早く提供することができる。
【0048】
このとき、統合コミュニケーションツールがウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作する環境で動作する場合、統合コミュニケーションツールは、ウェブブラウザを介して活性化した複数のインターネットウィンドウそれぞれに対して同一のユーザインタフェースを提供してもよい。この場合、統合コミュニケーションツールで受信したデータによる動作が複数のユーザインタフェースに同一に発生してもよい。すなわち、ユーザが複数のインターネットウィンドウをオープンしていても、各インターネットウィンドウごとに同一のユーザインタフェースが提供され、受信したデータによる同一の動作が発生する。そのため、ユーザは、いずれのインターネットウィンドウを介してでも新規投稿物登録、友人接続などのお知らせを確認することができる。
【0049】
また、統合コミュニケーションツールは、ユーザがログインする場合、ユーザがマルチログインした他の端末の統合コミュニケーションツールでログインを維持するか否かをユーザが設定できるユーザインタフェースを含んでもよい。
【0050】
これに加えて、統合コミュニケーションツールは、オンライン状態およびオフライン状態を少なくとも含むログイン状態をユーザが設定できるユーザインタフェースを含んでもよい。この場合、ユーザがマルチログインした端末の統合コミュニケーションツールそれぞれのログイン状態がユーザが最終設定したログイン状態に同期化されてもよい。
【0051】
このとき、通信部240は、ユーザがマルチログインした端末それぞれにマルチログインした端末に対する端末情報を送信してもよい。ここで、端末情報は、各端末の識別子情報を少なくとも含んでもよい。この場合、マルチログインした端末で動作する統合コミュニケーションツールそれぞれは、端末情報をユーザに露出するためのユーザインタフェースを含んでもよい。すなわち、提供される統合コミュニケーションツールごとにいかなる端末を介してでもマルチログインされているかをユーザに知らせるための機能を提供してもよい。また、マルチログインした端末で動作する統合コミュニケーションツールそれぞれは、端末情報の露出の有無をユーザが設定できるユーザインタフェースをさらに含んでもよい。
【0052】
図3は、本発明の一実施形態に係るログインのためのユーザインタフェースの一例を示す図である。ユーザインタフェース300は、ユーザのID及びパスワードの入力を受けてユーザを認証するための機能、ユーザのログイン状態を決定するための機能、様々な設定の有無を決定するための機能を示している。ここで、点線で示したボックス310は、ログインの時に他の端末の統合コミュニケーションツールからログアウトするか否かを決定するための機能を示している。すなわち、ユーザが該当機能をチェックしてログインする場合、他の端末の統合コミュニケーションツールではログアウトされる。
【0053】
しかし、必要に応じて、該当機能が有線端末に設置されて動作する環境の統合コミュニケーションツールにのみ提供されて、ユーザが有線端末に設置されて動作する環境の統合コミュニケーションツールを介して該当機能をチェックしてログインする場合、マルチログインされた他の有線端末に設置されて動作する環境の統合コミュニケーションツールのみがログアウトされるように設定してもよい。これは無線端末に設置されて動作する環境の統合コミュニケーションツール、またはウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作する環境の統合コミュニケーションツールにも同様に設定されてもよい。
【0054】
図4は、本発明の一実施形態に係るマルチログイン状態の端末に関する情報を提供するためのユーザインタフェースの一例を示す図である。ユーザインタフェース400は、ユーザがマルチログインした端末に対する端末情報を示した一例である。すなわち、ユーザインタフェース400は、現在の端末の識別子、そしてマルチログインされた他の端末の識別子を示している。
【0055】
ここで、点線で示したボックス410は、現在の端末でマルチログインされた他の端末をログアウトさせることができる機能を示す。このとき、マルチログインされた他の端末を一回で全てログアウトさせてもよく、個別にログアウトさせてもよい。また、点線で示したボックス420は、このような端末情報の露出の有無をユーザが決定できる機能を示す。
【0056】
このとき、このような端末情報は全ての端末に対して表示されてもよく、有線端末と無線端末とを区分して表示したり、有線端末では有線端末のみを表示したり、無線端末では無線端末のみを表示することも可能である。
【0057】
図5は、本発明の一実施形態に係る環境設定のためのユーザインタフェースの一例を示す図である。ユーザインタフェース500は、統合コミュニケーションツールの環境を設定するための各種の機能を示している。図5に示すユーザインタフェース500は、特に有線端末に設置されて動作する環境の統合コミュニケーションツールで用いられる機能を中心に構成されている。また、点線で示されたボックス510は、該当統合コミュニケーションツールでログインする際に他の統合コミュニケーションツールでログアウトするかをユーザが設定するための機能、マルチログインのときにマルチログインされた端末に対する端末情報を表示するかについてユーザが設定するための機能、マルチログインされた端末を直ちに確認するための機能などを示している。このとき、図5は、有線端末についてのみ該当機能などが動作するように設定される統合コミュニケーションツールのユーザインタフェース500の一例を示している。
【0058】
図6は、本発明の一実施形態に係る統合コミュニケーション方法を示すフローチャートである。本実施形態に係る統合コミュニケーション方法は、図2を参照して説明した統合コミュニケーションシステム200によって行われてもよい。図6では、統合コミュニケーションシステム200で各ステップで行う過程を説明することにより統合コミュニケーション方法について説明する。
【0059】
ステップS610において、統合コミュニケーションシステム200は、ユーザに関連する少なくとも1つ以上のコミュニケーションサーバの統合コミュニケーションツールを提供する。ここで、コミュニケーションサーバは、ユーザが加入したコミュニティサイトを提供するサーバを意味する。このとき、統合コミュニケーションツールは、コミュニケーションサーバを介して送信されるお知らせデータをユーザに提供する機能、ユーザから入力されるデータをコミュニケーションサーバに送信するための機能、およびコミュニケーションサーバを通したユーザと他のユーザとの間のリアルタイムのチャットをサポートする機能のうち少なくとも1つの機能を提供してもよい。すなわち、ユーザは、統合コミュニケーションツールを通したログインによって、直接コミュニティサイト(または、コミュニケーションサーバ)に接続しなくても、コミュニティサイトから提供されるサービスの提供を受けるようになる。それだけではなく、ユーザがブログ、メール、カフェ、ミニホームページなどのように複数のコミュニティサイト(または、複数のコミュニケーションサーバ)に加入した場合でも、複数のコミュニティサイトそれぞれを訪問しなくても、統合コミュニケーションツールを介して新規投稿物に対するお知らせデータを受信したり、複数のコミュニティサイトのうちの特定コミュニティサイトの他のユーザ(例えば、ブログ類似ユーザ)とのリアルタイムでチャットをすることが可能になる。
【0060】
このとき、ユーザは、統合コミュニケーションツールを用いて、ユーザの個人ウェブページに投稿物を掲載したり、あるいはメールを送信してもよい。また、ユーザは、他のユーザが投稿物を掲載した際に、ユーザを受信人とするメール到着のお知らせメッセージを個人ウェブページに受けてもよい。また、ユーザが現在見ているウェブページのURLやウェブページの内容の全てまたは一部を統合コミュニケーションツールを用いて自己の個人ウェブページに掲載したり他のユーザに伝達してもよい。
【0061】
ステップS620において、統合コミュニケーションシステム200は、互いに異なる端末で動作する統合コミュニケーションツールを介して同一のユーザがマルチログインする場合、ユーザのマルチログイン情報を管理する。例えば、統合コミュニケーションシステム200は、ユーザごとに該当ユーザがマルチログインした統合コミュニケーションツールがいずれの端末で動作するかに関する情報を格納および管理してもよい。
【0062】
このとき、統合コミュニケーションツールは、ウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作する環境、有線端末に設置されて動作する環境、および無線端末に設置されて動作する環境のうち少なくとも2つ以上の環境で動作してもよい。
【0063】
ステップS630において、統合コミュニケーションシステム200は、マルチログイン情報に基づいてユーザに関連するデータを送信する少なくとも1つの端末を決定する。
【0064】
このとき、統合コミュニケーションシステム200の一実施形態において、ユーザがマルチログインした端末で発生するユーザイベント、マルチログインするために利用された統合コミュニケーションツールの動作環境、および統合コミュニケーションツールの環境設定情報のうち少なくとも1つに基づいて少なくとも1つの端末を決定してもよい。
【0065】
例えば、統合コミュニケーションシステム200は、マルチログイン情報に基づいて全ての端末のうち最後にユーザイベントが発生した端末をユーザに関連するデータを送信する端末として決定してもよい。
【0066】
他の例として、統合コミュニケーションシステム200は、動作する統合コミュニケーションツールの動作環境に応じて互いに異なる方式で端末を選択してもよい。すなわち、ウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作する環境では、全ての端末にユーザに関連するデータが送信されるよう端末を決定する一方、有線端末に設置されて動作する環境および無線端末に設置されて動作する環境では、最後にユーザイベントが発生した端末にのみユーザに関連するデータを送信されるように端末を決定してもよい。
【0067】
他の例として、ユーザが統合コミュニケーションツールの環境設定を介して該当統合コミュニケーションツールで受信しようとするデータの種類を予め設定してもよい。この場合、統合コミュニケーションシステム200の環境設定情報を通してユーザに関連するデータを送信するための端末を決定してもよい。
【0068】
また、統合コミュニケーションシステム200は、他の実施形態において、ユーザに関連するデータがお知らせデータである場合、マルチログイン情報に基づいてユーザがマルチログインした全ての端末にお知らせデータが送信されるように端末を決定してもよい。すなわち、ユーザに新規投稿物登録、友人接続などを知らせるためのお知らせデータは、ユーザがマルチログインした全ての端末に送信されてもよい。
【0069】
このような実施形態のために、統合コミュニケーションシステム200は、マルチログイン情報として最後にユーザイベントが発生した端末に関する情報、各統合コミュニケーションツールの動作環境、そして各統合コミュニケーションツールそれぞれの環境設定情報などをさらに格納して管理してもよい。
【0070】
ステップS640において、統合コミュニケーションシステム200は、決定された少なくとも1つの端末にデータを送信する。すなわち、統合コミュニケーションシステム200は、ステップS620でマルチログイン情報を管理し、ステップS630でユーザに関連するデータを送信するための端末を決定すると、ステップS640でユーザに関連するデータを決定された端末に送信することによって、ユーザにコミュニティに関連する最新情報をより早く提供することができる。
【0071】
このとき、統合コミュニケーションツールがウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作する環境で動作する場合、統合コミュニケーションツールは、ウェブブラウザを介して活性化した複数のインターネットウィンドウそれぞれに対して同一のユーザインタフェースを提供してもよい。この場合、統合コミュニケーションツールで受信したデータによる動作が複数のユーザインタフェースに同一に発生してもよい。すなわち、ユーザが複数のインターネットウィンドウをオープンしていても、各インターネットウィンドウごとに同一のユーザインタフェースが提供され、受信したデータによる同一の動作が発生するため、ユーザはいずれのインターネットウィンドウを介してでも新規投稿物登録、友人接続などのお知らせを確認することができる。
【0072】
また、統合コミュニケーションツールは、ユーザがログインする場合、ユーザがマルチログインした他の端末の統合コミュニケーションツールでログインを維持するか否かをユーザが設定できるユーザインタフェースを含んでもよい。
【0073】
これに加えて、統合コミュニケーションツールは、オンライン状態およびオフライン状態を少なくとも含むログイン状態をユーザが設定できるユーザインタフェースを含んでもよい。この場合、ユーザがマルチログインした端末の統合コミュニケーションツールそれぞれのログイン状態がユーザが最終設定したログイン状態に同期化されてもよい。
【0074】
このとき、統合コミュニケーションシステム200は、ユーザがマルチログインした端末それぞれにマルチログインした端末に対する端末情報を送信してもよい。ここで、端末情報は各端末の識別子情報を少なくとも含んでもよい。この場合、マルチログインした端末で動作する統合コミュニケーションツールそれぞれは、端末情報をユーザに露出するためのユーザインタフェースを含んでもよい。すなわち、提供される統合コミュニケーションツールごとにいかなる端末を介してでもマルチログインされているかをユーザに知らせるための機能が提供されてもよい。また、マルチログインした端末で動作する統合コミュニケーションツールそれぞれは、端末情報の露出の有無をユーザが設定できるユーザインタフェースをさらに含んでもよい。
【0075】
図7は、本発明の一実施形態に係る端末の内部構成を説明するためのブロック図である。本実施形態に係る端末700は、前述した統合コミュニケーションツールが動作する端末に対応してもよい。このような、端末700は、図7に示すように表示部710、データ送受信部720、および制御部730を備えてもよい。
【0076】
表示部710は、統合コミュニケーションツールのユーザインタフェースのうち少なくとも1つを画面に表示する。ここで、統合コミュニケーションツールは、ウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作する環境、有線端末に設置されて動作する環境、および無線端末に設置されて動作する環境のうち2つ以上の環境で動作してもよい。
【0077】
このとき、表示部710は、端末700がウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作する環境の統合コミュニケーションツールを用いる場合、ウェブブラウザを介して活性化したインターネットウィンドウを画面に表示すると同時に統合コミュニケーションツールのユーザインタフェースを画面に表示してもよい。また、ウェブブラウザを介して複数のインターネットウィンドウが活性化される場合、統合コミュニケーションツールは、活性化した複数のインターネットウィンドウそれぞれに対して同一のユーザインタフェースを提供してもよい。
【0078】
また、表示部710は、端末700が有線端末に設置されて動作する環境、または無線端末に設置されて動作する環境の統合コミュニケーションツールを用いる場合には、直接統合コミュニケーションツールのユーザインタフェースを画面に表示してもよい。
【0079】
データ送受信部720は、統合コミュニケーションツールのユーザインタフェースを介して入力されるデータを統合コミュニケーションシステム200に送信し、統合コミュニケーションツールの動作のためのデータを統合コミュニケーションシステム200から受信する。
【0080】
このとき、端末700で動作する統合コミュニケーションツールを介してログインしたユーザが少なくとも1つの他の端末で統合コミュニケーションツールを介してマルチログインした場合、ユーザのマルチログイン情報に基づいて統合コミュニケーションツールの動作のためのデータが送信される端末が決定される。すなわち、上述したように、マルチログイン情報は、統合コミュニケーションシステム200で管理されてもよく、ユーザがマルチログインした場合、統合コミュニケーションシステム200は、統合コミュニケーションツールの動作のためのデータを送信するための端末をユーザのマルチログイン情報に基づいて決定してもよい。
【0081】
例えば、統合コミュニケーションツールの動作のためのデータが送信される端末は、ユーザがマルチログインした端末で発生するイベント、マルチログインするために利用された統合コミュニケーションツールの動作環境、および統合コミュニケーションツールの環境設定のうち少なくとも1つをさらに用いて決定されてもよい。データを送信するための端末を決定する方法については図2から図6を参照して既に詳しく説明したため、重複する説明は省略する。
【0082】
制御部730は、受信されたデータを用いて統合コミュニケーションツールの動作を制御する。例えば、受信されたデータがお知らせデータである場合、制御部730は、表示部710によって統合コミュニケーションツールの該当するユーザインタフェースが画面に表示されるように制御してもよい。
【0083】
図8は、本発明の一実施形態に係るウェブブラウザを介して活性化した複数のインターネットウィンドウ及び統合コミュニケーションツールのユーザインタフェースを示す図である。図8は、ウェブブラウザを介して活性化した4個のインターネットウィンドウ810〜840、4個のインターネットウィンドウ810〜840のそれぞれで動作する統合コミュニケーションツールのユーザインタフェース850〜880を示している。このとき、ユーザインタフェース850〜880それぞれにおいて、ユーザに発生するデータは全て同一に動作してもよい。
【0084】
また、図8では、1つの端末で活性化したインターネットウィンドウのみを示しているが、複数の端末でユーザが統合コミュニケーションツールを介してマルチログインする場合、複数の端末で活性化する全てのインターネットウィンドウに全て同一に動作する統合コミュニケーションツールのユーザインタフェースを提供してもよい。
【0085】
図9乃至図13は、統合コミュニケーションツールで提供可能なユーザインタフェースの一例を示している。しかし、このようなユーザインタフェースは本発明を説明するための例示として提供されたものであり、これに限定されない。
【0086】
図9は、本発明の一実施形態に係るウェブ文書に関連する投稿物をコミュニティに掲載するためのユーザインタフェースを示す図である。図9は、ウェブブラウザを介して活性化したインターネットウィンドウ900を示している。このとき、統合コミュニケーションツールは、インターネットウィンドウ900にオーバーレイ形式で動作してもよい。例えば、図9には、コミュニティ910、コミュニティ新規投稿物920、接続の友人930、および環境設定940と命名されたユーザインタフェースを示している。コミュニティ910と命名されたユーザインタフェースは、図9に示すように、現在のインターネットウィンドウ900を介してユーザに提供されるウェブ文書に関連する投稿物をコミュニティに掲載するための機能を含んでもよい。すなわち、ユーザは、該当するコミュニティサイトに接続しなくても、統合コミュニケーションツールを介して現在ウェブ文書に関連する投稿物を迅速かつ手軽にコミュニティサイトに掲載することができる。
【0087】
他の例として、コミュニティ910と命名されたユーザインタフェースは、現在ウェブ文書に対するユーザの共感と関心の有無とを設定するための機能を含んでもよい。
【0088】
図10は、本発明の一実施形態に係るウェブ文書に関連する他のユーザに関する情報を提供するためのユーザインタフェースを示す図である。図10は、現在ウェブ文書に関連する投稿物を掲載したり、現在ウェブ文書に対して共感及び/又は関心があることを設定した友人に関する情報がユーザに提供されることを示す。このような機能もコミュニティ910と命名されたユーザインタフェースを介して提供されてもよい。
【0089】
図11は、本発明の一実施形態に係るコミュニティの投稿物にコメントを書き込むためのユーザインタフェースを示す図である。インターネットウィンドウ900に示されるユーザインタフェースのうちコミュニティ新規投稿物920と命名されたユーザインタフェースは、友人や類似ユーザと登録された他のユーザがコミュニティサイトに新規投稿物を掲載した場合、新規投稿物が掲載されたことを知らせる機能を含んでもよい。また、コミュニティ新規投稿物920と命名されたユーザインタフェースは、図11に示すように、掲載された新規投稿物にコメントを書き込むための機能をさらに提供してもよい。このような機能によって、ユーザはコミュニティサイトに接続しなくても、コミュニティの最新情報に接することが可能になり、新しい最新情報に対してコメントのような自己の意見を掲載してもよい。
【0090】
図12は、本発明の一実施形態に係るユーザに関連する他のユーザの情報を提供するためのユーザインタフェースを示す図である。インターネットウィンドウ900に示されたユーザインタフェースのうち接続の友人930と命名されたユーザインタフェースは、図12に示すように、現在の接続中の友人や類似ユーザに関する情報を提供する機能を含んでもよい。このとき、ユーザは、現在の接続中の友人や類似ユーザにメール/メッセージのようなメッセージを送信したり、或いは、現在の接続中の友人や類似ユーザとリアルタイムでチャットを行なってもよい。
【0091】
図13は、本発明の一実施形態に係る他のユーザとチャットするためのユーザインタフェースを示す図である。図13は、接続した友人の1人とチャットする例を示している。
【0092】
新規投稿物が登録されたことを知らせたり、友人や類似ユーザからメール/メッセージのようなメッセージが到着したことを知らせたり、友人や類似ユーザからのチャットリクエストを知らせるためのお知らせデータは、すでに説明した通り、ユーザがマルチログインした全ての端末に送信されてもよい。この場合、ユーザはより早く便利にコミュニティに関連する最新情報を取得でき、接続した他のユーザと直ちにリアルタイムのチャットが可能である。例えば、ユーザは無線端末を介して新規投稿物が掲載されたことを確認し、無線端末を介して新規投稿物を掲載した他のユーザにメッセージを送信したり、またはマルチログインされた有線端末を介して新規投稿物を掲載した他のユーザとチャットを行ってもよい。もちろん、接続した他のユーザとチャットしてもよい。
【0093】
図9乃至図13では、ウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作する環境の統合コミュニケーションツールで用いらるユーザインタフェースの例について説明したが、このようなユーザインタフェースは、有線端末に設置されて動作する環境、または無線端末に設置されて動作する環境の統合コミュニケーションツールにも同様に用いられてもよい。
【0094】
図14は、本発明の一実施形態に係る互いに異なる2つの有線端末それぞれの画面を示す図である。すなわち、図14は、1つの端末の第1画面1410および他の1つの端末の第2画面1420の概括的な形状を示している。このとき、第1画面1410および第2画面1420には、それぞれ有線端末に設置されて動作する環境の統合コミュニケーションツールから提供されるユーザインタフェース1411および1421が提供される。このとき、ユーザインタフェース1411および1421は、図9乃至図13を参照して説明したものと類似の機能をユーザに提供してもよい。
【0095】
図15は、本発明の一実施形態に係る無線端末の画面を示す図である。早い書き込み1510と命名されたユーザインタフェースは、コミュニティサイトの特定領域に掲示された投稿物や文書を正しく読み出し、コミュニティサイトの特定領域にユーザが掲示しようとする投稿物や文書を直ちに書き込むための機能を提供してもよい。コムキャスト1520と命名されたユーザインタフェースは、新規登録された投稿物やチャットリクエストなどのお知らせ情報をユーザに提供し、新規登録された投稿物にコメントを書き込んだり、チャットリクエストに応じてチャットを行うための機能を提供してもよい。
【0096】
また、オンライン1530と命名されたユーザインタフェースは、友人や類似ユーザからの接続の有無をユーザに知らせたり、最近のチャット内容などをユーザに提供するための機能を含んでもよい。また、接続された友人や類似ユーザとチャットを行うための機能を提供してもよい。設定1540と命名されたユーザインタフェースは、無線端末に設置されて動作する統合コミュニケーションツールの環境設定のための機能を提供してもよい。
【0097】
図16は、本発明の一実施形態に係るコミュニケーション方法を示すフローチャートである。本実施形態に係るコミュニケーション方法は、図7を参照して説明した端末700によって行われてもよい。図16では、端末700によって各ステップが行われる過程を説明することによって、コミュニケーション実行方法を説明する。
【0098】
ステップS1610において、端末700は、統合コミュニケーションツールのユーザインタフェースのうち少なくとも1つを画面に表示する。ここで、統合コミュニケーションツールは、ウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作する環境、有線端末に設置されて動作する環境、および無線端末に設置されて動作する環境のうち2つ以上の環境で動作してもよい。
【0099】
このとき、端末700がウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作する環境の統合コミュニケーションツールを用いる場合、端末700は、ウェブブラウザを介して活性化したインターネットウィンドウを画面に表示するとと同時に、統合コミュニケーションツールのユーザインタフェースを画面に表示してもよい。また、ウェブブラウザを介して複数のインターネットウィンドウが活性化される場合、統合コミュニケーションツールは、活性化した複数のインターネットウィンドウそれぞれに対して同一のユーザインタフェースを提供してもよい。
【0100】
また、端末700が有線端末に設置されて動作する環境、または無線端末に設置されて動作する環境の統合コミュニケーションツールを用いる場合、端末700は、直接統合コミュニケーションツールのユーザインタフェースを画面に表示してもよい。
【0101】
ステップS1620において、端末700は、統合コミュニケーションツールのユーザインタフェースを介して入力されるデータを統合コミュニケーションシステム200に送信し、統合コミュニケーションツールの動作のためのデータを統合コミュニケーションシステム200から受信する。
【0102】
このとき、端末700で動作する統合コミュニケーションツールを介してログインしたユーザが少なくとも1つの他の端末で統合コミュニケーションツールを介してマルチログインした場合、ユーザのマルチログイン情報に基づいて統合コミュニケーションツールの動作のためのデータが送信される端末が決定される。すなわち、上述したように、マルチログイン情報は、統合コミュニケーションシステム200で管理されてもよく、ユーザがマルチログインした場合、統合コミュニケーションシステム200は、統合コミュニケーションツールの動作のためのデータを送信するための端末をユーザのマルチログイン情報に基づいて決定してもよい。
【0103】
例えば、統合コミュニケーションツールの動作のためのデータが送信される端末は、ユーザがマルチログインした端末で発生するイベント、マルチログインするために利用された統合コミュニケーションツールの動作環境、および統合コミュニケーションツールの環境設定のうち少なくとも1つをさらに用いて決定してもよい。データを送信するための端末を決定する方法については図2乃至図6を参照して既に詳しく説明したため、重複する説明は省略する。
【0104】
ステップS1630において、端末700は、受信されたデータを用いて統合コミュニケーションツールの動作を制御する。例えば、受信されたデータがお知らせデータである場合、端末700は、ステップS1610を介して統合コミュニケーションツールの該当ユーザインタフェースが画面に表示されるように制御してもよい。
【0105】
このように、本発明の実施形態によると、ユーザに関連する少なくとも1つ以上のコミュニケーションサーバの統合コミュニケーションツールを提供することによって、ユーザが該当コミュニケーションサーバに直接接続しなくても、いつでもコミュニケーションサービスを提供することができる。また、互いに異なる端末で動作する統合コミュニケーションツールを介して同一のユーザがマルチログインする場合、ユーザのマルチログイン情報を管理してマルチログイン情報に基づいてデータを送信することにより、統合的なコミュニケーションサービスを提供することができる。
【0106】
また、ユーザが用いる端末の有線/無線の有無、アプリケーションが端末に設けられるかの有無などに関わらず、統合的な通信サービスを提供することができ、マルチログイン及び統合的な通信サービスが可能な統合コミュニケーションツールの動作を制御することができる。
【0107】
本発明の実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段を介して様々な処理を実行することができるプログラム命令の形態で実現され、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読取可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などの単独または組み合わせたものを含んでもよい。媒体に記録されるプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計されて構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであり使用可能なものであってもよい。コンピュータ読取可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD−ROM、DVDのような光記録媒体、光ディスクのような光磁気媒体、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれてもよい。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コード(machine code)だけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行され得る高級言語コード(higher level code)を含む。上述したハードウェア装置は、本発明の動作を行うために1つ以上のソフトウェアのレイヤで動作するように構成されてもよい。
【0108】
上述したように本発明を限定された実施形態と図面とによって説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明が属する分野における通常の知識を有する者であれば、このような実施形態から多様な修正及び変形をすることが可能である。
【0109】
したがって、本発明の範囲は、開示された実施形態に限定されて定められるものではなく、特許請求の範囲だけではなく特許請求の範囲と均等なものなどによって定められる。
【符号の説明】
【0110】
200 統合コミュニケーションシステム
210 統合コミュニケーションツール提供部
220 マルチログイン管理部
230 端末決定部
240 通信部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザに関連する少なくとも1つ以上のコミュニケーションサーバの統合コミュニケーションツールを提供する統合コミュニケーションツール提供部と、
互いに異なる端末で動作する統合コミュニケーションツールを介して同一のユーザがマルチログインする場合、前記ユーザのマルチログイン情報を管理するマルチログイン管理部と、
前記マルチログイン情報に基づいて前記ユーザに関連するデータを送信する少なくとも1つの端末を決定する端末決定部と、
前記決定された少なくとも1つの端末に前記データを送信する通信部と、
を備えることを特徴とする統合コミュニケーションシステム。
【請求項2】
前記コミュニケーションツールは、前記コミュニケーションサーバを介して送信されるお知らせデータを前記ユーザに提供する機能、前記ユーザから入力されるデータを前記コミュニケーションサーバに送信するための機能、および前記コミュニケーションサーバを通した前記ユーザと他のユーザとの間のリアルタイムのチャットをサポートする機能のうち少なくとも1つの機能を提供することを特徴とする請求項1に記載の統合コミュニケーションシステム。
【請求項3】
前記統合コミュニケーションツールは、ウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作する環境、有線端末に設置されて動作する環境、および無線端末に設置されて動作する環境のうち少なくとも2つ以上の環境で動作することを特徴とする請求項1に記載の統合コミュニケーションシステム。
【請求項4】
前記端末決定部は、前記ユーザがマルチログインした端末で発生するユーザイベント、前記マルチログインするために利用された統合コミュニケーションツールの動作環境、および前記統合コミュニケーションツールの環境設定情報のうち少なくとも1つに基づいて前記少なくとも1つの端末を決定することを特徴とする請求項1に記載の統合コミュニケーションシステム。
【請求項5】
前記端末決定部は、前記ユーザに関連するデータがお知らせデータである場合、前記マルチログイン情報に基づいて前記ユーザがマルチログインした全ての端末を前記少なくとも1つの端末として決定することを特徴とする請求項1に記載の統合コミュニケーションシステム。
【請求項6】
前記統合コミュニケーションツールは、ウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作し、前記ウェブブラウザを介して活性化された複数のインターネットウィンドウそれぞれに対して同一のユーザインタフェースを提供することを特徴とする請求項1に記載の統合コミュニケーションシステム。
【請求項7】
前記統合コミュニケーションツールで受信したデータによる動作が前記ユーザインタフェースに同一に発生することを特徴とする請求項6に記載の統合コミュニケーションシステム。
【請求項8】
前記統合コミュニケーションツールは、ユーザがログインする場合、前記ユーザがマルチログインした他の端末の統合コミュニケーションツールでログインを維持するか否かを前記ユーザが設定できるユーザインタフェースを含むことを特徴とする請求項1に記載の統合コミュニケーションシステム。
【請求項9】
前記統合コミュニケーションツールは、オンライン状態およびオフライン状態を少なくとも含むログイン状態を前記ユーザが設定できるユーザインタフェースを含み、
前記ユーザがマルチログインした端末の統合コミュニケーションツールそれぞれのログイン状態が前記ユーザが最終設定したログイン状態に同期化されることを特徴とする請求項1に記載の統合コミュニケーションシステム。
【請求項10】
前記通信部は、
前記ユーザがマルチログインした端末それぞれに前記マルチログインした端末に対する端末情報を送信し、
前記マルチログインした端末で動作する統合コミュニケーションツールそれぞれは、前記端末情報を前記ユーザに露出するためのユーザインタフェースを含むことを特徴とする請求項1に記載の統合コミュニケーションシステム。
【請求項11】
前記マルチログインした端末で動作する統合コミュニケーションツールそれぞれは、前記端末情報の露出の有無を前記ユーザが設定できるユーザインタフェースをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の統合コミュニケーションシステム。
【請求項12】
統合コミュニケーションツールのユーザインタフェースのうち少なくとも1つを画面に表示する表示部と、
前記統合コミュニケーションツールのユーザインタフェースを介して入力されるデータを統合コミュニケーションシステムに送信し、前記統合コミュニケーションツールの動作のためのデータを前記統合コミュニケーションシステムから受信するデータ送受信部と、
前記受信されたデータを用いて前記統合コミュニケーションツールの動作を制御する制御部と、
を備え、
互いに異なる端末で動作する統合コミュニケーションツールを介して同一のユーザがマルチログインする場合、前記互いに異なる端末のうち前記ユーザのマルチログイン情報に基づいて決定された端末に前記統合コミュニケーションツールの動作のためのデータを送信することを特徴とする端末。
【請求項13】
前記統合コミュニケーションツールの動作のためのデータが送信される端末は、前記ユーザがマルチログインした端末で発生するイベント、前記マルチログインするために利用された統合コミュニケーションツールの動作環境、および前記統合コミュニケーションツールの環境設定のうち少なくとも1つをさらに用いて決定されることを特徴とする請求項12に記載の端末。
【請求項14】
前記統合コミュニケーションツールは、ウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作する環境、有線端末に設置されて動作する環境、および無線端末に設置されて動作する環境のうち2つ以上の環境で動作することを特徴とする請求項12に記載の端末。
【請求項15】
前記統合コミュニケーションツールは、ウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作し、前記ウェブブラウザを介して活性化された複数のインターネットウィンドウそれぞれに対して同一のユーザインタフェースを提供することを特徴とする請求項12に記載の端末。
【請求項16】
前記統合コミュニケーションツールで受信したデータによる動作が前記ユーザインタフェースに同一に発生することを特徴とする請求項15に記載の端末。
【請求項17】
ユーザに関連する少なくとも1つ以上のコミュニケーションサーバの統合コミュニケーションツールを提供し、
互いに異なる端末で動作する統合コミュニケーションツールを介して同一のユーザがマルチログインする場合、前記ユーザのマルチログイン情報を管理し、
前記マルチログイン情報に基づいて前記ユーザに関連するデータを送信する少なくとも1つの端末を決定し、
前記決定された少なくとも1つの端末に前記データを送信すること、
を含むことを特徴とする統合コミュニケーション方法。
【請求項18】
統合コミュニケーションツールのユーザインタフェースのうち少なくとも1つを画面に表示し、
前記統合コミュニケーションツールのユーザインタフェースを介して入力されるデータを統合コミュニケーションシステムに送信し、前記統合コミュニケーションツールの動作のためのデータを前記統合コミュニケーションシステムから受信し、
前記受信されたデータを用いて前記統合コミュニケーションツールの動作を制御すること、
を含み、
互いに異なる端末で動作する統合コミュニケーションツールを介して同一のユーザがマルチログインする場合、前記互いに異なる端末のうち前記ユーザのマルチログイン情報に基づいて決定された端末に前記統合コミュニケーションツールの動作のためのデータを送信することを特徴とする統合コミュニケーション方法。
【請求項19】
請求項17または請求項18いずれか1項の方法を行うプログラムを記録したコンピュータで読み出し可能な記録媒体。
【請求項1】
ユーザに関連する少なくとも1つ以上のコミュニケーションサーバの統合コミュニケーションツールを提供する統合コミュニケーションツール提供部と、
互いに異なる端末で動作する統合コミュニケーションツールを介して同一のユーザがマルチログインする場合、前記ユーザのマルチログイン情報を管理するマルチログイン管理部と、
前記マルチログイン情報に基づいて前記ユーザに関連するデータを送信する少なくとも1つの端末を決定する端末決定部と、
前記決定された少なくとも1つの端末に前記データを送信する通信部と、
を備えることを特徴とする統合コミュニケーションシステム。
【請求項2】
前記コミュニケーションツールは、前記コミュニケーションサーバを介して送信されるお知らせデータを前記ユーザに提供する機能、前記ユーザから入力されるデータを前記コミュニケーションサーバに送信するための機能、および前記コミュニケーションサーバを通した前記ユーザと他のユーザとの間のリアルタイムのチャットをサポートする機能のうち少なくとも1つの機能を提供することを特徴とする請求項1に記載の統合コミュニケーションシステム。
【請求項3】
前記統合コミュニケーションツールは、ウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作する環境、有線端末に設置されて動作する環境、および無線端末に設置されて動作する環境のうち少なくとも2つ以上の環境で動作することを特徴とする請求項1に記載の統合コミュニケーションシステム。
【請求項4】
前記端末決定部は、前記ユーザがマルチログインした端末で発生するユーザイベント、前記マルチログインするために利用された統合コミュニケーションツールの動作環境、および前記統合コミュニケーションツールの環境設定情報のうち少なくとも1つに基づいて前記少なくとも1つの端末を決定することを特徴とする請求項1に記載の統合コミュニケーションシステム。
【請求項5】
前記端末決定部は、前記ユーザに関連するデータがお知らせデータである場合、前記マルチログイン情報に基づいて前記ユーザがマルチログインした全ての端末を前記少なくとも1つの端末として決定することを特徴とする請求項1に記載の統合コミュニケーションシステム。
【請求項6】
前記統合コミュニケーションツールは、ウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作し、前記ウェブブラウザを介して活性化された複数のインターネットウィンドウそれぞれに対して同一のユーザインタフェースを提供することを特徴とする請求項1に記載の統合コミュニケーションシステム。
【請求項7】
前記統合コミュニケーションツールで受信したデータによる動作が前記ユーザインタフェースに同一に発生することを特徴とする請求項6に記載の統合コミュニケーションシステム。
【請求項8】
前記統合コミュニケーションツールは、ユーザがログインする場合、前記ユーザがマルチログインした他の端末の統合コミュニケーションツールでログインを維持するか否かを前記ユーザが設定できるユーザインタフェースを含むことを特徴とする請求項1に記載の統合コミュニケーションシステム。
【請求項9】
前記統合コミュニケーションツールは、オンライン状態およびオフライン状態を少なくとも含むログイン状態を前記ユーザが設定できるユーザインタフェースを含み、
前記ユーザがマルチログインした端末の統合コミュニケーションツールそれぞれのログイン状態が前記ユーザが最終設定したログイン状態に同期化されることを特徴とする請求項1に記載の統合コミュニケーションシステム。
【請求項10】
前記通信部は、
前記ユーザがマルチログインした端末それぞれに前記マルチログインした端末に対する端末情報を送信し、
前記マルチログインした端末で動作する統合コミュニケーションツールそれぞれは、前記端末情報を前記ユーザに露出するためのユーザインタフェースを含むことを特徴とする請求項1に記載の統合コミュニケーションシステム。
【請求項11】
前記マルチログインした端末で動作する統合コミュニケーションツールそれぞれは、前記端末情報の露出の有無を前記ユーザが設定できるユーザインタフェースをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の統合コミュニケーションシステム。
【請求項12】
統合コミュニケーションツールのユーザインタフェースのうち少なくとも1つを画面に表示する表示部と、
前記統合コミュニケーションツールのユーザインタフェースを介して入力されるデータを統合コミュニケーションシステムに送信し、前記統合コミュニケーションツールの動作のためのデータを前記統合コミュニケーションシステムから受信するデータ送受信部と、
前記受信されたデータを用いて前記統合コミュニケーションツールの動作を制御する制御部と、
を備え、
互いに異なる端末で動作する統合コミュニケーションツールを介して同一のユーザがマルチログインする場合、前記互いに異なる端末のうち前記ユーザのマルチログイン情報に基づいて決定された端末に前記統合コミュニケーションツールの動作のためのデータを送信することを特徴とする端末。
【請求項13】
前記統合コミュニケーションツールの動作のためのデータが送信される端末は、前記ユーザがマルチログインした端末で発生するイベント、前記マルチログインするために利用された統合コミュニケーションツールの動作環境、および前記統合コミュニケーションツールの環境設定のうち少なくとも1つをさらに用いて決定されることを特徴とする請求項12に記載の端末。
【請求項14】
前記統合コミュニケーションツールは、ウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作する環境、有線端末に設置されて動作する環境、および無線端末に設置されて動作する環境のうち2つ以上の環境で動作することを特徴とする請求項12に記載の端末。
【請求項15】
前記統合コミュニケーションツールは、ウェブブラウザ上でオーバーレイ形式で動作し、前記ウェブブラウザを介して活性化された複数のインターネットウィンドウそれぞれに対して同一のユーザインタフェースを提供することを特徴とする請求項12に記載の端末。
【請求項16】
前記統合コミュニケーションツールで受信したデータによる動作が前記ユーザインタフェースに同一に発生することを特徴とする請求項15に記載の端末。
【請求項17】
ユーザに関連する少なくとも1つ以上のコミュニケーションサーバの統合コミュニケーションツールを提供し、
互いに異なる端末で動作する統合コミュニケーションツールを介して同一のユーザがマルチログインする場合、前記ユーザのマルチログイン情報を管理し、
前記マルチログイン情報に基づいて前記ユーザに関連するデータを送信する少なくとも1つの端末を決定し、
前記決定された少なくとも1つの端末に前記データを送信すること、
を含むことを特徴とする統合コミュニケーション方法。
【請求項18】
統合コミュニケーションツールのユーザインタフェースのうち少なくとも1つを画面に表示し、
前記統合コミュニケーションツールのユーザインタフェースを介して入力されるデータを統合コミュニケーションシステムに送信し、前記統合コミュニケーションツールの動作のためのデータを前記統合コミュニケーションシステムから受信し、
前記受信されたデータを用いて前記統合コミュニケーションツールの動作を制御すること、
を含み、
互いに異なる端末で動作する統合コミュニケーションツールを介して同一のユーザがマルチログインする場合、前記互いに異なる端末のうち前記ユーザのマルチログイン情報に基づいて決定された端末に前記統合コミュニケーションツールの動作のためのデータを送信することを特徴とする統合コミュニケーション方法。
【請求項19】
請求項17または請求項18いずれか1項の方法を行うプログラムを記録したコンピュータで読み出し可能な記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2012−99099(P2012−99099A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−233518(P2011−233518)
【出願日】平成23年10月25日(2011.10.25)
【出願人】(505205812)エヌエイチエヌ コーポレーション (408)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月25日(2011.10.25)
【出願人】(505205812)エヌエイチエヌ コーポレーション (408)
【Fターム(参考)】
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