説明

マンコンベヤの移動手摺消毒装置およびその制御方法

【課題】移動手摺が消毒されていることを利用者が容易に確認することができるマンコンベヤの移動手摺消毒装置を得る。
【解決手段】移動手摺53の折り返し部分531の表面であって乗場1から目視可能な部分に対して消毒液641を噴きかける消毒液ノズル644を有した消毒液噴出装置64と、消毒液641が付着した移動手摺53の部分に対して空気651を噴きかける乾燥装置65と、消毒液ノズル644から噴出する消毒液641および消毒液641が付着した移動手摺53の部分を照らす照明装置66と、乗場1にいる利用者を検出する利用者検出装置67と、消毒液噴出装置64および乾燥装置65のそれぞれの駆動を制御する制御装置68とを備え、制御装置68は、利用者検出装置67が利用者を検出した場合に、所定の時間だけ、消毒液噴出装置64および乾燥装置65を駆動させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、循環移動する移動手摺を消毒するマンコンベヤの移動手摺消毒装置およびその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、移動手摺の帰路側の部分の表面に下方から接触する弾性の洗浄ロールと、洗浄ロールに洗浄液を供給する洗浄液供給装置とを備えたエスカレータの移動手摺洗浄装置が知られている。洗浄ロールが移動手摺に接触した状態で移動手摺が循環移動することにより、移動手摺の表面が洗浄される(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平5−30065号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、洗浄ロールが移動手摺の帰路側の部分の表面に下方から接触しているので、エスカレータを利用するために乗場にいる利用者は、移動手摺が洗浄されている様子を目視確認することができない。したがって、利用者は、移動手摺が消毒されていることを確認することができないという問題点があった。
【0005】
この発明は、移動手摺が消毒されていることを利用者が容易に確認することができるマンコンベヤの移動手摺消毒装置およびその制御方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係るマンコンベヤの移動手摺消毒装置は、移動手摺の折り返し部分の表面であって乗場から目視可能な部分に対して消毒液を噴きかける消毒液ノズルを有した消毒液噴出装置と、前記消毒液が付着した前記移動手摺の部分に対して気体を噴きかける乾燥装置とを備えたことを特徴とするマンコンベヤの移動手摺消毒装置。
【0007】
この発明に係るマンコンベヤの移動手摺消毒装置の制御方法は、移動手摺の折り返し部分の表面であって乗場から目視可能な部分に対して消毒液を噴きかける消毒液噴出装置と、前記消毒液が付着した前記移動手摺の部分に対して気体を噴きかける乾燥装置と、前記乗場に入る利用者を検出する利用者検出装置と、前記消毒液噴出装置および前記乾燥装置のそれぞれの駆動を制御する制御装置とを備えたことを特徴とするマンコンベヤの移動手摺消毒装置の制御方法であって、前記利用者検出装置が前記利用者を検出する利用者検出工程と、前記利用者検出工程の後に、所定の時間だけ、前記制御装置が前記消毒液噴出装置および前記乾燥装置のそれぞれを駆動させる移動手摺消毒乾燥工程とを備えている。
【発明の効果】
【0008】
この発明に係るマンコンベヤの移動手摺消毒装置によれば、移動手摺の折り返し部分の表面であって乗場から目視可能な部分に対して消毒液を噴きかける消毒液ノズルを有した消毒液噴出装置と、消毒液が付着した移動手摺の部分に対して気体を噴きかける乾燥装置とを備えているので、マンコンベヤを利用するために乗場にいる利用者は、消毒液が移動手摺に噴きかけられることを目視確認することができる。これにより、移動手摺が消毒されていることを利用者が容易に確認することができる。
【0009】
この発明に係るマンコンベヤの移動手摺消毒装置の制御方法によれば、乗場に入る利用者を検出する利用者検出装置が利用者を検出する利用者検出工程と、利用者検出工程の後に、所定の時間だけ、移動手摺の折り返し部分の表面であって乗場から目視可能な部分に対して消毒液を噴きかける消毒液噴出装置および消毒液が付着した移動手摺の部分に対して気体を噴きかける乾燥装置のそれぞれを制御装置が駆動させる移動手摺消毒乾燥工程とを備えているので、マンコンベヤを利用するために乗場にいる利用者は、消毒液が移動手摺に噴きかけられることを目視確認することができる。これにより、移動手摺が消毒されていることを利用者が容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】この発明の実施の形態1に係るエスカレータを示す側面図である。
【図2】図1のエスカレータの要部を示す正面図である。
【図3】図2の矢印IIIの方向から視たエスカレータの要部を示す側面図である。
【図4】図2のIV−IV線に沿った矢視断面図である。
【図5】図2のV−V線に沿った矢視断面図である。
【図6】図2の移動手摺消毒装置を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るエスカレータを示す側面図である。図において、エスカレータ(マンコンベヤ)は、下階にある乗場1と上階にある降場2とに渡って設けられた主枠3と、主枠3の内側に設けられ、無端状に連結された複数の踏段4と、主枠3に立てられた一対の欄干5と、乗場1に設けられた移動手摺消毒装置(マンコンベヤの移動手摺消毒装置)6とを備えている。
【0012】
欄干5は、乗場1と降場2とに渡って配置されている。欄干5は、主枠3に沿って延びた内側板51と、内側板51の周縁部に設けられたガイドレール52と、ガイドレール52に案内される無端状の移動手摺53と、内側板51の下部に設けられたデッキボード54とを有している。
【0013】
踏段4および移動手摺53は、図示しない駆動装置の駆動により、互いに同期して循環移動するようになっている。
【0014】
ガイドレール52は、主枠3の長さ方向中間部に位置する傾斜部521と、傾斜部521の両端部に接続された一対の水平部522と、各水平部522に接続された折り返し部523とを有している。折り返し部523は、半円を描くように形成されている。
【0015】
移動手摺消毒装置6は、乗場1の両脇に1つずつ配置されている。図2は図1のエスカレータの要部を示す正面図、図3は図2の矢印IIIの方向から視たエスカレータの要部を示す側面図である。図において、各移動手摺消毒装置6は、移動手摺53に対向するように配置されている。
【0016】
移動手摺消毒装置6は、乗場1に載せられた基台61と、基台61の上部に設けられた透明のカバー62と、基台61に立てられた支柱63と、移動手摺53に消毒液641を噴きつける消毒液噴出装置64と、消毒液641が付着した移動手摺53の部分を乾燥させる乾燥装置65と、消毒液噴出装置64から噴出する消毒液641および消毒液641が付着した移動手摺53の部分を照らす複数の照明装置66と、乗場1に入る利用者を検出する利用者検出装置67と、消毒液噴出装置64、乾燥装置65および照明装置66のそれぞれを制御する制御装置68とを備えている。
【0017】
支柱63は、カバー62の内側に配置されている。また、支柱63は、移動手摺53よりも乗場1の幅方向外側に配置されている。つまり、支柱63は、乗場1の幅方向について移動手摺53よりも乗場1から離れて配置されている。
【0018】
消毒液噴出装置64は、消毒液641を蓄える消毒液タンク642と、消毒液タンク642に蓄えられた消毒液641を汲み上げる消毒液ポンプ643と、消毒液ポンプ643により汲み上げられた消毒液641を移動手摺53に噴きかける消毒液ノズル644とを有している。消毒液ポンプ643により汲み上げられた消毒液641は、支柱63の内側を通って消毒液ノズル644に送られる。消毒液641としては、例えば、消毒用エタノール、消毒用イソプロパノール等が挙げられる。消毒液タンク642および消毒液ポンプ643は、基台61に収納されている。
【0019】
消毒液ノズル644は、消毒液ノズル644から噴出する消毒液641が、乗場1側の折り返し部523の曲率中心を含む水平面と交差する移動手摺53の表面を含んだ移動手摺53の部分に噴きかけられるように配置されている。つまり、消毒液ノズル644は、消毒液ノズル644から噴出する消毒液641が、折り返し部523に案内される移動手摺53の折り返し部分531の表面であって上下方向中央部分に噴きかけられるように配置されている。これにより、折り返し部分531の表面であって乗場1から目視可能な部分に対して消毒液641が噴きかけられる。
【0020】
乾燥装置65は、空気(気体)651を吸引し、吸引した空気651を送り出すエアーポンプ652と、エアーポンプ652から送り出された空気651を移動手摺53に噴きかけるエアーノズル653とを有している。エアーポンプ652により送り出された空気651は、支柱63の内側を通ってエアーノズル653に送られる。エアーポンプ652は、基台61に収納されている。
【0021】
エアーノズル653は、エアーノズル653から噴出する空気651が、消毒液ノズル644から消毒液641が噴きかけられる移動手摺53の部分よりも移動手摺53の移動方向にずれた部分に噴きかけられるように配置されている。つまり、エアーノズル653は、消毒液ノズル644により消毒液641が噴きかけられた移動手摺53の部分が、移動手摺53の循環移動によって、エアーポンプ652による空気651が噴きかけられるように配置されている。
【0022】
図4は図2のIV−IV線に沿った矢視断面図である。エアーノズル653から噴出する空気651は、移動手摺53の表面の幅方向全領域に渡って噴きかけられるようになっている。これにより、移動手摺53の表面の幅方向全領域に付着した消毒液641が気化し、移動手摺53が乾燥する。
【0023】
図2に示すように、照明装置66は、支柱63に取り付けられている。図5は図2のV−V線に沿った矢視断面図である。照明装置66が有する光源661は、移動手摺53よりも乗場1(図2)の幅方向外側に配置されている。つまり、光源661は、乗場1の幅方向について移動手摺53よりも乗場1から離れて配置されている。これにより、消毒液641に反射した光が、乗場1にいる利用者に向かう。図3に示すように、照明装置66が照らす移動手摺53の部分は、消毒液641が噴きかけられる部分から空気651が噴きかけられる部分までの移動手摺53の部分となっている。
【0024】
図2および図3に示すように、利用者検出装置67は、基台61に取り付けられている。利用者検出装置67が利用者を検出する利用者検出領域は、エスカレータを利用しようとする利用者が乗場1に近づくことを検出する領域である。つまり、利用者検出装置67が利用者を検出する利用者検出領域は、乗場1に隣り合う領域であって、エスカレータを利用しようとする利用者が乗場1に進入することを予測する領域である。
【0025】
図6は図2の移動手摺消毒装置6を示すブロック図である。制御装置68には、利用者検出装置67の検出信号が入力されるようになっている。制御装置68は、利用者検出装置67が利用者を検出する場合に、所定の時間、消毒液噴出装置64および乾燥装置65のそれぞれを駆動させ、さらに、照明装置66に点灯させる。消毒液噴出装置64および乾燥装置65のそれぞれが駆動し、照明装置66が点灯する所定の時間とは、例えば、利用者が利用者検出装置67により検出されてから、利用者が踏段4に乗り込むまでの時間が挙げられる。これにより、利用者が把持する移動手摺53の部分を消毒することができ、また、利用者が利用者検出装置67に検出される前や利用者が踏段4に乗り込んだ後に移動手摺53がさらに消毒されることを防止することができる。乾燥装置65の駆動は、消毒液ノズル644から最後に噴射された消毒液641が付着した移動手摺53の部分がエアーノズル653に対向する位置に到達した後に停止される。
【0026】
図2および図3に示すように、カバー62は、移動手摺53の折り返し部分531を挟むように内側板51に平行に配置され基台61に立てられた側板621と、各側板621に渡って設けられ側板621よりも乗場1の奥行方向に移動手摺53から離れて基台61に立てられた正面板622と、各側板621の上部に渡って設けられた上板623とを有している。カバー62は、消毒液ノズル644、消毒液641が噴きかけられる移動手摺53の部分、エアーノズル653、空気651が噴きかけられる移動手摺53の部分および照明装置66を覆っている。
【0027】
エスカレータの運転が開始されると、踏段4および移動手摺53の循環移動が開始される。移動手摺53は、乗場1側であってデッキボード54側の移動手摺53の部分が、ガイドレール52の折り返し部523に案内されながら上方に移動し、その後、降場2に向かうように、循環移動する。乗場1に立つ乗客は、乗場1から踏段4に乗るとともに移動手摺53を把持する。その後、踏段4に立つ乗客は、降場2に近づくと、踏段4から降場2に移動するとともに、移動手摺53から手を離す。
【0028】
次に、移動手摺消毒装置6の動作について説明する。まず、利用者が乗場1に近づくと、利用者検出装置67が利用者を検出する(利用者検出工程)。その後、制御装置68は、消毒液噴出装置64および乾燥装置65のそれぞれを駆動させ、さらに、照明装置66に点灯させる。
【0029】
消毒液ノズル644から噴出された消毒液641は、移動手摺53の折り返し部分531の表面であって上下方向中央部分に噴きかけられる(移動手摺消毒工程)。消毒液641が付着した移動手摺53の部分は、ガイドレール52の折り返し部523に案内されて移動する。このとき、照明装置66は、消毒液ノズル644から噴出する消毒液641および消毒液641が付着した移動手摺53の部分を照らす(照明工程)。これにより、乗場1にいる利用者は、移動手摺53が消毒されていることを容易に確認することができる。
【0030】
消毒液641が付着した移動手摺53の部分がエアーノズル653に対向する位置に到達すると、エアーノズル653から噴出する空気651が、消毒液641が付着した移動手摺53の部分に噴きかけられる(移動手摺乾燥工程)。これにより、移動手摺53に付着している消毒液641が気化し、移動手摺53が乾燥する。その結果、利用者が移動手摺53を把持しても、利用者の手に消毒液641が付着することを防止することができる。移動手摺消毒工程および移動手摺乾燥工程から移動手摺消毒乾燥工程が構成される。
【0031】
消毒液噴出装置64および乾燥装置65のそれぞれを駆動および照明装置66の点灯の開始から所定の時間が経過すると、制御装置68は、消毒液噴出装置64および乾燥装置65のそれぞれの駆動を停止し、さらに、照明装置66を消灯する。
【0032】
以上説明したように、この発明の実施の形態1に係る移動手摺消毒装置6によれば、移動手摺53の折り返し部分531の表面であって乗場1から目視可能な部分に対して消毒液641を噴きかける消毒液ノズル644を有した消毒液噴出装置64と、消毒液641が付着した移動手摺53の部分に対して空気651を噴きかける乾燥装置65とを備えているので、エスカレータを利用するために乗場1にいる利用者は、消毒液641が移動手摺53に噴きかけられることを目視確認することができる。これにより、移動手摺53が消毒されていることを利用者が容易に確認することができる。その結果、利用者は、移動手摺53に病原体が付着していることを心配することなく、移動手摺53を把持することができる。
【0033】
また、移動手摺消毒装置6は、乗場1に入る利用者を検出する利用者検出装置67と、消毒液噴出装置64および乾燥装置65のそれぞれの駆動を制御する制御装置68とを備え、制御装置68は、利用者検出装置67が利用者を検出した場合に、所定の時間だけ、消毒液噴出装置64および乾燥装置65を駆動させるので、消毒液641の使用量および送り出される空気の量を必要最小限に抑えることができる。
【0034】
また、移動手摺消毒装置6は、消毒液ノズル644から噴出する消毒液641および消毒液641が付着した移動手摺53の部分を照らす照明装置66を備えているので、利用者は、消毒液ノズル644から噴射する消毒液641および消毒液641が付着した移動手摺53の部分をより容易に目視確認することができる。したがって、利用者は、移動手摺53が消毒されていることをより容易に確認することができる。
【0035】
また、照明装置66は、移動手摺53よりも乗場1の幅方向外側に配置された光源661を有しているので、乗場1にいる利用者は、消毒液ノズル644から噴射する消毒液641および消毒液641が付着した移動手摺53の部分をより容易に目視確認することができる。したがって、乗場1にいる利用者は、移動手摺53が消毒されていることをより容易に確認することができる。
【0036】
また、移動手摺消毒装置6は、消毒液ノズル644、消毒液641が噴きかけられる移動手摺53の部分および空気651が噴きかけられる移動手摺53の部分を覆う透明なカバー62を備えているので、消毒液641がカバー62の外側へ飛散することを防止することができる。これにより、乗場1などに消毒液641が飛散することが防止される。また、乗場1にいる利用者に、消毒液ノズル644やエアーノズル653が触れられることを防止することができる。
【0037】
また、この発明の実施の形態1に係る移動手摺消毒装置6の制御方法によれば、乗場1に入る利用者を検出する利用者検出装置67が利用者を検出する利用者検出工程と、利用者検出工程の後に、所定の時間だけ、移動手摺53の折り返し部分の表面であって乗場1から目視可能な部分に対して消毒液641を噴きかける消毒液噴出装置64および消毒液641が付着した移動手摺53の部分に対して空気651を噴きかける乾燥装置65のそれぞれを制御装置68が駆動させる移動手摺消毒乾燥工程とを備えているので、エスカレータを利用するために乗場1にいる利用者は、消毒液641が移動手摺53に噴きかけられることを目視確認することができる。これにより、移動手摺53が消毒されていることを利用者が容易に確認することができる。
【0038】
なお、上記実施の形態1では、マンコンベヤとして、エスカレータを例に説明したが、動く歩道であってもよい。
【0039】
また、上記実施の形態1では、下階に乗場1が設けられ、上階に降場2が設けられたエスカレータについて説明したが、下階に降場2が設けられ、上階に乗場1が設けられたエスカレータであってもよい。
【0040】
また、上記実施の形態1では、消毒液ノズル644から噴出する消毒液641が、乗場1側の折り返し部523の曲率中心を含む水平面と交差する移動手摺53の表面を含んだ移動手摺53の部分に噴きかけられるように消毒液ノズル644が配置された構成について説明したが、これに限らず、折り返し部分531の表面であって乗場1から目視可能な部分に対して消毒液641が噴きかけられるように消毒液ノズル644が配置された構成であればよい。
【符号の説明】
【0041】
1 乗場、2 降場、3 主枠、4 踏段、5 欄干、6 移動手摺消毒装置(マンコンベヤの移動手摺消毒装置)、51 内側板、52 ガイドレール、53 移動手摺、64 デッキボード、61 基台、62 カバー、63 支柱、64 消毒液噴出装置、65 乾燥装置、66 照明装置、67 利用者検出装置、68 制御装置、521 傾斜部、522 水平部、523 折り返し部、531 折り返し部分、621 側板、622 正面板、623 上板、641 消毒液、642 消毒液タンク、643 消毒液ポンプ、644 消毒液ノズル、651 空気(気体)、652 エアーポンプ、653 エアーノズル、661 光源。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動手摺の折り返し部分の表面であって乗場から目視可能な部分に対して消毒液を噴きかける消毒液ノズルを有した消毒液噴出装置と、
前記消毒液が付着した前記移動手摺の部分に対して気体を噴きかける乾燥装置と
を備えたことを特徴とするマンコンベヤの移動手摺消毒装置。
【請求項2】
前記乗場に入る利用者を検出する利用者検出装置と、
前記消毒液噴出装置および前記乾燥装置のそれぞれの駆動を制御する制御装置と
をさらに備え、
前記制御装置は、前記利用者検出装置が前記利用者を検出した場合に、所定の時間だけ、前記消毒液噴出装置および前記乾燥装置を駆動させることを特徴とする請求項1に記載のマンコンベヤの移動手摺消毒装置。
【請求項3】
前記消毒液ノズルから噴出する前記消毒液および前記消毒液が付着した前記移動手摺の部分を照らす照明装置をさらに備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のマンコンベヤの移動手摺消毒装置。
【請求項4】
前記照明装置は、前記移動手摺よりも前記乗場の幅方向外側に配置された光源を有していることを特徴とする請求項3に記載のマンコンベヤの移動手摺消毒装置。
【請求項5】
前記消毒液ノズル、前記消毒液が噴きかけられる前記移動手摺の部分および前記気体が噴きかけられる前記移動手摺の部分を覆う透明なカバーをさらに備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載のマンコンベヤの移動手摺消毒装置。
【請求項6】
移動手摺の折り返し部分の表面であって乗場から目視可能な部分に対して消毒液を噴きかける消毒液噴出装置と、前記消毒液が付着した前記移動手摺の部分に対して気体を噴きかける乾燥装置と、前記乗場に入る利用者を検出する利用者検出装置と、前記消毒液噴出装置および前記乾燥装置のそれぞれの駆動を制御する制御装置とを備えたことを特徴とするマンコンベヤの移動手摺消毒装置の制御方法であって、
前記利用者検出装置が前記利用者を検出する利用者検出工程と、
前記利用者検出工程の後に、所定の時間だけ、前記制御装置が前記消毒液噴出装置および前記乾燥装置のそれぞれを駆動させる移動手摺消毒乾燥工程と
を備えたことを特徴とするマンコンベヤの移動手摺消毒装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−6645(P2013−6645A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−139279(P2011−139279)
【出願日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【出願人】(591036457)三菱電機エンジニアリング株式会社 (419)
【Fターム(参考)】