説明

マンホール直壁部材、及び、これを用いたマンホール

【課題】 優れた構造的強度と軽量化構造とを兼ね備えているとともに、耐腐食性に優れ、且、製造、運搬、施工作業を容易、且、迅速に行うことができるマンホール直壁部材、及び、これを用いたマンホールを提供する。
【解決手段】 マンホール直壁部材1は、合成樹脂材料からなる筒状体であって、肉厚部10に、軸方向a1に沿う複数の中空部12を有し、複数の中空部12は、軸a1の周りに設けられている。前記マンホール直壁部材1は、マンホール斜壁部材2と、マンホール底塊部材4と組み合わせてマンホールとして用いられる。マンホール斜壁部材2と、マンホール直壁部材1と、マンホール底塊部材4とは高さ方向t2に積み重ねられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マンホール直壁部材、及び、これを用いたマンホールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、下水処理設備の用に供されるマンホールは、特許文献1に示すようにコンクリート成型物でなる構成が一般的である。コンクリート成型物で構成されたマンホールは、地下に埋設された場合に周囲から加えられる土圧に対抗するために肉厚化する傾向にあるから重量化が避けられず、製造、運搬、施工作業にかかる作業員への負担を軽減できない点で問題がある。
【0003】
また、マンホールがコンクリート成型物で構成されている場合、その使用環境によってマンホール内壁面に腐食等の劣化が生じ易い。例えば、マンホールが接続されている下水管内には、糞尿等を含む家庭排水、工業設備から排出される各種廃液、さらには硫黄酸化物等を含む雨水が流れており、それら液体から発生する硫化水素が微生物作用により硫酸に生成され、マンホール内壁面を腐食する。特に温泉街においては、下水を流れる温泉排水によりマンホール内壁面が腐食することとなる。上述したコンクリート腐食部分を放置した場合、マンホール内壁面に周囲からの土圧により亀裂が生じ、この亀裂によりマンホールが崩壊する怖れが生じる点で問題がある。
【0004】
上述した特許文献1に代表される従来技術では、これらの問題を十分に達成することができなかった。
【特許文献1】特開2004−169542号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、優れた構造的強度を有するとともに、軽量化が十分に達成されているマンホール直壁部材、及び、これを用いたマンホールを提供することである。
【0006】
本発明のもう一つの課題は、耐腐食性に優れたマンホール直壁部材、及び、これを用いたマンホールを提供することである。
【0007】
本発明の更にもう一つの課題は、製造、運搬、施工作業を容易、且、迅速に行うことができるマンホール直壁部材、及び、これを用いたマンホールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るマンホール直壁部材は、合成樹脂材料からなる筒状体であって、肉厚部に、軸方向に沿う複数の中空部を有する。複数の中空部は、軸の周りに設けられている。
【0009】
上述したマンホール直壁部材は、マンホール斜壁部材と、マンホール底塊部材と組み合わせてマンホールとして用いられる。マンホール斜壁部材と、マンホール直壁部材と、マンホール底塊部材とは高さ方向に積み重ねられている。
【0010】
上述したように、マンホール直壁部材が合成樹脂材料からなる構成によると、コンクリート成型物である場合に比べ軽量性に優れており、運搬、施工作業を容易、且、迅速に実行することができる。
【0011】
また、マンホール直壁部材が合成樹脂材料からなる構成によると、例えば、合成樹脂材料として塩化ビニル(PCV)等を用いることにより、コンクリート成型物の場合と比較して、高い耐腐食性を有することができる。
【0012】
さらに、マンホール直壁部材が合成樹脂材料からなる筒状体である構成によると、既存のプラスチック成形技術を用いることができるから、多様、且、複雑な構造を有するマンホール直壁部材を、容易、且、迅速に製造することができる。
【0013】
マンホール直壁部材は、肉厚部に、軸方向に沿う複数の中空部を有する。即ち、本発明に係るマンホール直壁部材は、筒状体の肉厚部が中空部によって肉抜きされている構造を有しているから、同様の厚みを有するコンクリート成型物、及び、中空部を有していない合成樹脂成型物と比較して、軽量化が十分に達成されている。
【0014】
複数の中空部は、軸の周りに設けられているから、複数の中空部のそれぞれが隣接する部分は、隔壁として機能する。従って、本発明に係るマンホール直壁部材、及び、これを用いたマンホールは、軽量化とともに高い構造的強度を有することができる。
【0015】
また、本発明に係るマンホール直壁部材の好ましい実施の形態について、少なくとも2つの足掛け具取付部を含み、足掛け具取付部のそれぞれは、筒状体の内周面において、径方向に立ち上がり、互いに対向し、軸方向に沿って延びている構成によると、製造コスト及び施工コストを低減することができる。
【0016】
さらに、本発明に係るマンホール直壁部材の好ましい実施の形態について、筒状体が複数の部材を組み合わせたものでなる構成によると、部材は筒状体に比べ小型であるから、製造、運搬、施工作業を容易、且、迅速に実行することができる。
【0017】
同様に、部材は筒状体に比べ軽量であるから、運搬、施工作業を容易、且、迅速に実行することができる。
【0018】
加えて、部材は嵩張ることのない態様で運搬することができるから、運搬作業を容易、且、迅速に実行することができる。
【0019】
本発明の他の目的、構成及び利点については、添付図面を参照し、更に詳しく説明する。添付図面は、単に、例示に過ぎない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図1は本発明の一実施形態に係るマンホール直壁部材の斜視図、図2は図1に示したマンホール直壁部材の平面図である。図1及び図2に示すマンホール直壁部材は、合成樹脂材料からなる筒状体である。マンホール直壁部材に用いられる合成樹脂材料としては、成形容易性及び耐腐食性の観点から、塩化ビニル樹脂(PVC)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、繊維強化プラスチック(FRP=Fiber Reinforced Plastics)などが好ましい。
【0021】
マンホール直壁部材は、筒状体であって、肉厚部10と、外周面13と、内周面14とを有し、内周面14により区画された内部空間11を有している。内部空間11は、筒状体を、中心軸a1で示す軸方向に貫通する貫通構造を有しており、マンホール直壁部材がマンホールに用いられた場合に、作業員の作業空間となる。したがって、矢印d1で示す内部空間11の内径寸法は、一般的に900mm程度で設定される。
【0022】
マンホール直壁部材は、肉厚部10に、軸方向a1に沿う複数の中空部12を有する。図1及び図2に示す中空部12は、好ましくは平面視略長方形形状であって、肉厚部10を軸方向a1に貫通する貫通構造を有している。但し、中空部12を平面視した形状は、図1及び図2に示す略長方形形状に限定されるものではなく、正方形形状や、多角形状、さらには円形形状(図8参照)であっても良い。
【0023】
複数の中空部12は、中心軸a1の周りに設けられており、複数の中空部12のそれぞれが隣接する部分には、隔壁15が形成される。図1及び図2からは必ずしも明らかではないが、隔壁15は、好ましくは軸方向a1の全長に渡って備えられている。
【0024】
上述したように、マンホール直壁部材が合成樹脂材料からなる構成によると、マンホール直壁部材がコンクリート成型物である場合に比べて、素材自体が軽量性に優れているから、例えば、予め工場にて製造したマンホール直壁部材を施工現場へ運搬する作業が容易になるとともに、施工現場における取り扱いが容易になる。従って、本発明の一実施形態に係るマンホール直壁部材の構成によると、運搬、施工作業を容易、且、迅速に実行することができる。
【0025】
また、マンホール直壁部材が合成樹脂材料からなる構成によると、例えば押し出し成型等の周知のプラスチック成形技術を適用することができるから、肉厚部10の厚み寸法の設定や、中空部12の形状、設置数及び設置間隔の設定、更には隔壁15の厚み寸法、形状、設置数及び設置間隔の設定などを詳細、且、正確に設定することができる。このような効果は、型枠を用いて成型するコンクリート成型物では得られない。従って、本発明の一実施形態に係る構成によると、多様、且、複雑な構造を有するマンホール直壁部材を、正確に製造することができる。
【0026】
さらに、マンホール直壁部材の製造にはプラスチック成形技術を適用することができるから、容易、且、迅速に製造することができる。このような効果は、成型に養生期間を要するコンクリート成型物では得られない。従って、本発明の一実施形態に係る構成によると、多様、且、複雑な構造を有するマンホール直壁部材を、容易、且、迅速に製造することができる。
【0027】
同様に、マンホール直壁部材が合成樹脂材料からなる構成によると、コンクリート成型物とは異なり、一旦筒状体に成型して後にも切断や開孔等の加工が容易であるから、多様な施工条件に容易に追従しうるマンホール直壁部材を提供することができる。
【0028】
加えて、マンホール直壁部材が合成樹脂材料からなる筒状体である構成によると、例えば、合成樹脂材料として塩化ビニル(PCV)等を用いることにより、コンクリート成型物の場合と比較して、内周面14に高い耐腐食性を確保することができる。
【0029】
マンホール直壁部材は、肉厚部10に、軸方向a1に沿う複数の中空部12を有する。即ち、本発明の一実施形態に係るマンホール直壁部材は、肉厚部10が中空部12によって肉抜きされている構造を有しているから、同様の厚みを有するコンクリート成型物、さらには他の中空部12を有しない合成樹脂成型物と比較して、軽量化が十分に達成されている。
【0030】
複数の中空部12は、中心軸a1の周りに設けられているから、複数の中空部12のそれぞれが隣接する部分は隔壁15として機能する。この構成によると、本発明の一実施形態に係るマンホール直壁部材は、外部から加えられる押し圧力や衝撃を、複数の隔壁15で分散して支持することができる。しかも隔壁15は、好ましくは、筒状体の軸方向a1の全長に渡って備えられているから、本発明の一実施形態に係るマンホール直壁部材は、軽量化とともに高い構造的強度を有することができる。
【0031】
なお、図1及び図2に示すマンホール直壁部材を構成する筒状体は、平面視円形形状の円筒状体であるが、必ずしもこれに限定するものではない。例えば、筒状体は、平面視四角形状の角筒状体(図18参照)であってよいし、更には平面視多角形状の角筒状体であってよい。
【0032】
また、図1及び図2に示すマンホール直壁部材を構成する筒状体において、外周面13は、内周面14が同軸状に拡張された円筒形状であるが必ずしもこれに限定するものではない。例えば、筒状体は、外周面13を構成する外筒構造が円筒状体であって、内周面14を構成する内筒構造が角筒状体であってもよい。
【0033】
さらに、マンホール直壁部材の内径寸法d1は、必要とされるマンホールの規模に応じて決定される設計的事項である。例えば、本発明の一実施形態に係るマンホール直壁部材では、内径寸法d1を750〜1500mm程度の範囲で設定することができる。同様にマンホール直壁部材について、矢印t1で示す筒状体の高さ寸法、及び、矢印d2で示す筒状体の外径寸法、及び、高さ寸法t1と外径寸法d2との比率は、マンホール直壁部材が用いられるマンホールの規模に応じて決定される設計的事項である。
【0034】
上述したマンホール直壁部材は、マンホール斜壁部材と、マンホール底塊部材と組み合わされて、マンホールを構成する。次に、本発明の一実施形態に係るマンホール直壁部材を用いたマンホールについて説明する。図3は本発明の一実施形態に係るマンホールの一部を破断して示す側面図、図4は図3に示したマンホール直壁部材の一部を破断して示す斜視図である。図3及び図4において、図1及び図2に示した構成部分と同一の構成部分には、同一の参照符号を付す。
【0035】
図3を参照すると、本発明の一実施形態に係るマンホールは、地中に埋設されており、マンホール直壁部材1と、マンホール斜壁部材2と、マンホール底塊部材4とを含む。さらに図3に示すマンホールは、当該技術分野において周知の構成要素である蓋31と、受け枠32と、調整リング33と、キャップボルト34と、足掛け具35と、第1のソケット51と、第2のソケット52と、第1の管53と、第2の管54とを有する。マンホール斜壁部材2と、マンホール直壁部材1と、マンホール底塊部材4とは矢印t2で示す高さ方向に積み重ねられている。
【0036】
次に、マンホールを構成する各部材について説明する。まず、マンホール斜壁部材2は、成形容易性及び耐腐食性の観点から、好ましくは塩化ビニル樹脂(PVC)などの合成樹脂材料を用いて構成されている。但し、マンホール斜壁部材2は、コンクリート成型物であってもよい。
【0037】
図3に示すマンホール斜壁部材2は、筒状体であって、内部に筒状体の壁により区画された内部空間21を有する。マンホール斜壁部材2は、内部空間21の上端側に開口端22を有し、下端側に接続部23を有するとともに、内壁面に作業員昇降用の足掛け具35が備えられている。
【0038】
開口端22は、グランドライン6に露出すると共に、蓋31と、受け枠32と、調整リング33と、キャップボルト34とが備えられている。
【0039】
接続部23は、筒状体の底部端面に備えられている環状溝であって、マンホール直壁部材1の径寸法d2(図2参照)に適合する寸法に設定されている。マンホール斜壁部材2は、接続部23の溝内部にマンホール直壁部材1の上端が凹凸嵌合されているとともに、自重を利用してマンホール直壁部材1の上に固定されている。更に好ましくは、マンホール斜壁部材2と、マンホール直壁部材1とは、接着剤や止め具等を用いてより強固に結合することもできる。
【0040】
次に、マンホール直壁部材1は、図1及び図2に記載されたものでなる。さらに図3を参照すると、マンホール直壁部材1にも、足掛け具35が備えられている。足掛け具35は、2つの挿入端351と、挿入端351のそれぞれに取り付けられる固定具352とを有する。
【0041】
マンホール直壁部材1における足掛け具35の設置態様について、図4を参照すると、マンホール直壁部材1は、足掛け具取付部18を有する。図4に示す足掛け具取付部18は、肉厚部10を内周面14から外周面13に貫通する貫通孔であって、足掛け具35の挿入端351の幅寸法に合わせて2対1組で備えられ、且、軸方向a1に沿って任意の設置間隔を隔てて断続的に備えられている。上述した挿入端351の幅寸法は、一般的に300mm程度であるから、足掛け具取付部18の幅寸法も300mm程度が好ましい。また、軸方向a1に隣接する足掛け具取付部18の設置間隔は、好ましくは300mm程度に設定されている。
【0042】
足掛け具35は、挿入端351が足掛け具取付部18に挿入され、好ましくは固定具352により外周面13の側から固定される。
【0043】
再び図3に戻って説明する。マンホール底塊部材4は、成形容易性、及び、耐腐食性の観点から、好ましくは塩化ビニル樹脂(PVC)などの合成樹脂材料を用いて構成されている。但し、マンホール斜壁部材2は、コンクリート成型物であってもよい。
【0044】
図3に示すマンホール底塊部材4は、有底の桝状体であって、内部に側壁及び内部底面42により区画された内部空間41を有する。マンホール底塊部材4は、桝状体の上端面に接続部43を有し、内部底面42には好ましくは流路44が備えられているとともに、側壁面には第1のソケット51と、第2のソケット52とが備えられている。
【0045】
流路44は第1及び第2のソケット51、52に適合するように位置決めされており、第1及び第2のソケット51、52にはそれぞれ第1及び第2の管53、54が接続されている。従って、第1の管53の内部を流れる下水等は、第1のソケット51を通じてマンホールの内部空間41に侵入し、流路44を流下するとともに、第2のソケット52を通じて第2の管54に流下される。
【0046】
接続部43は、桝状体の上端面に備えられている環状溝であって、マンホール直壁部材1の下端の径寸法d2(図2参照)に適合する寸法に設定されている。マンホール底塊部材4は、接続部43の溝内部にマンホール直壁部材1の下端が凹凸嵌合されているとともに、マンホール直壁部材1及びマンホール斜壁部材2の自重を利用して固定されている。更に好ましくは、マンホール斜壁部材2と、マンホール直壁部材1とは、接着剤や止め具等を用いてより強固に結合することもできる。
【0047】
なお、図示してはいないが、マンホール底塊部材4の外部底面には、好ましくはマンホールの基礎として用いられる砕石等が敷設されている。
【0048】
上述した構成によると、本発明の一実施形態に係るマンホールは、本発明の一実施形態に係るマンホール直壁部材1を含むから、上述したマンホール直壁部材1の利点を全て含む。即ち、本発明の一実施形態に係るマンホールにおいて、マンホール直壁部材1は軽量性に優れているから、施工現場におけるマンホール直壁部材1と、マンホール斜壁部材2及びマンホール底塊部材4との組み付ける作業を、容易、且、迅速に実行しうる。
【0049】
また、マンホール直壁部材1が合成樹脂材料からなる構成によると、例えば押し出し成型等の既存のプラスチック成形技術を用いて、マンホール直壁部材1の径寸法d2の設定や、肉厚部10の厚み寸法の設定などを正確に設定し、設定に従って迅速に製造することができる。また、図4に示したように、マンホール直壁部材1の内周面14に、足掛け具取付部18を形成することも容易に実行できる。
【0050】
さらに、マンホールは、マンホール直壁部材1が合成樹脂材料からなる構成によると、コンクリート成型物とは異なり、一旦筒状体に成型して後に部分的に加工することが容易である。例えば、マンホール直壁部材1は、一旦筒状体に成型されて後に、図4に示した足掛け具取付部18を形成することも容易に実行できる。従って、様々な施工条件に追従しうる多様、且、複雑な構造を有するマンホールを、容易、且、迅速に製造することができる。
【0051】
加えて、マンホールは、マンホール直壁部材1が合成樹脂材料からなる筒状体である構成によると、例えば、合成樹脂材料に塩化ビニル(PCV)等を用いることにより、内周面14は、コンクリート成型物の場合と比較して、高い耐腐食性を有することができる。従って、本発明の一実施形態に係るマンホールによると、仮に接続される第1及び第2の管53、54に、糞尿等を含む家庭排水、工業設備から排出される各種廃液、温泉排水、さらには硫黄酸化物等を含む雨水が流され、それら液体から硫酸が発生したとしても、内周面14が腐食することはない。従って、マンホールは、腐食に対して優れた耐久性を有するから、優れた構造的強度を長期間に渡って維持することができる。
【0052】
マンホール直壁部材1において、複数の中空部12のそれぞれが隣接する部分は、隔壁15として機能する。この構成によると、本発明の一実施形態に係るマンホールは、地中に埋設されて用いられた場合に外周面13に加えられる土圧等の押圧力を、複数の隔壁15で分散して効率的に支持することができる。しかも隔壁15は、好ましくは筒状体の軸方向a1の全長に渡って備えられているから、本発明の一実施形態に係るマンホールは、高い構造的強度を有することができる。
【0053】
図5は本発明のもう一つの一実施形態に係るマンホール直壁部材の一部を破断して示す斜視図、図6は図5に示したマンホール直壁部材の一部を拡大して示す斜視図である。
【0054】
また、図7は本発明のもう一つの一実施形態に係るマンホール直壁部材の平面図、図8は図7に示したマンホール直壁部材の一部を破断して示す斜視図である。図5乃至図8において、図1乃至図4に示した構成部分と同一の構成部分には、同一の参照符号を付す。
【0055】
図5及び図6に示すマンホール直壁部材と、図4に示したマンホール直壁部材との相違点は、足掛け具取付部18の態様にある。従って、以下の説明では、相違点を中心に説明する。
【0056】
まず、図5及び図6を参照すると、本発明の一実施形態に係るマンホール直壁部材は、少なくとも2つの足掛け具取付部18をふくむ。足掛け具取付部18のそれぞれは、筒状体の内周面14において径方向に立ち上がり、互いに対向し、軸方向a1に沿って延びている。足掛け具取付部18のそれぞれは、立ち上がり側面に複数の貫通孔180を有することができる。図5及び図6に示す複数の貫通孔180は、好ましくは2対1組であって、相対向する立ち上がり側面において平行する位置に備えられている。
【0057】
次に、図5及び図6に示すマンホール直壁部材は、複数の足掛け具35と組み合わされて、図7及び図8に示すマンホール直壁部材を構成する。即ち、図7及び図8を参照すると、本発明の一実施形態に係るマンホール直壁部材は、少なくとも2つの足掛け具取付部18と、足掛け具35とを有する。
【0058】
足掛け具35は、好ましくは金属材料でなる棒状体である。足掛け具35の長さ寸法は、相対向して備えられている足掛け具取付部18の相互間の距離に合わせて予め設定されており、足掛け具35は、貫通孔180に挿入されて保持されるとともに、好ましくは固定具352により固定される。上述した相対向する足掛け具取付部18の相互間の距離は、一般的に300mm程度であるから、足掛け具35の長さ寸法も300mm程度が好ましい。また、軸方向a1に隣接する貫通孔180の設置間隔は、好ましくは300mm程度に設定されている。
【0059】
上述した構造によると、本発明の一実施形態に係るマンホール直壁部材は、図1乃至図4を参照して説明したように合成樹脂材料からなる構成であるから、図5乃至図8に示した足掛け具取付部18を、押し出し成型等の既存のプラスチック成形技術を用いて容易に形成することができる。
【0060】
また、本発明の一実施形態に係るマンホール直壁部材は合成樹脂材料からなる構成であるから、足掛け具取付部18を成型して後に部分的に加工することが容易である。例えば、足掛け具取付部18の側面に任意の間隔で貫通孔180を設置することが容易である。従って、本発明の一実施形態に係るマンホール直壁部材は、様々な施工条件に容易、且、迅速に追従することができる。
【0061】
さらに、図5乃至図8に示したマンホール直壁部材に用いられる足掛け具35によると、図3及び図4に示した足掛け具35を用いた場合より、製造コスト及び施工コスト安価であるから、マンホール直壁部材、及び、これを用いたマンホールの製造コスト及び施工コストを低減することができる。
【0062】
図9は、本発明のもう一つの実施形態に係るマンホールの一部を破断して示す側面図である。図9に示すマンホールと、図3に示すマンホールとの相違点は、マンホール底塊部材44の構成にある。従って、以下の説明では、相違点を中心に説明する。
【0063】
図9を参照すると、本発明の一実施形態に係るマンホールにおいて、マンホール底塊部材4は板状体であって、内部表面42に接続部43を有する。接続部43は、環状溝であって、マンホール直壁部材1の下端の径寸法d2(図2参照)に適合する寸法に設定されている。マンホール直壁部材1は、下端面が、接続部43の溝内部に凹凸嵌合されているとともに、マンホール直壁部材1及びマンホール斜壁部材2の自重を利用して固定されている。
【0064】
また、マンホール直壁部材1は、下方側壁に第1及び第2のソケット51、52を有しており、第1及び第2の管53、54は、第1及び第2のソケット51、52に接続されている。
【0065】
図3を参照して説明したように、本発明に課題は、軽量性、耐腐食性、機械的強度に優れたマンホール直壁部材1、及び、これを用いたマンホールを提供することにある。図9に示すマンホールは、マンホール直壁部材1を有する構成により、図1及び図2を参照して説明したマンホール直壁部材1の利点を全て含むから、マンホール直壁部材1の下方側壁に第1及び第2のソケット51、52を備える構成により、桝状体のマンホール底塊部材44を用いることなく、従来と同等の性能を有するマンホールを提供するすることができる。
【0066】
図10は、本発明のさらにもう一つの実施形態に係るマンホール直壁部材の平面図である。図1乃至図9を参照して説明したように、本発明の課題の1つは、マンホール直壁部材の肉厚部10が複数の中空部12によって肉抜きされている構成により、軽量化が十分に達成されている点、及び、複数の中空部12のそれぞれが隣接する部分は隔壁15として機能する構成により、優れた機械的強度が達成されている点にある。従って、マンホール直壁部材においては、上述した作用を奏する限り、中空部12の具体的形状、設置数及び設置間隔は自由に設定することができる。例えば、図10に示すように中空部12は円形形状であってもよい。
【0067】
また、本発明のもう一つの一実施形態に係るマンホール直壁部材において、隔壁15は、中空部12の設置数及び設置間隔との相対関係により厚み寸法、形状が決定されるものであるから、図1乃至図9に示した形状に限定されない。図10に示したマンホール直壁部材の隔壁15は、図1乃至図9に示した隔壁15より肉厚な構成であって、且、隣接する中空部12の相互間が最も狭く、外周面13及び内周面14の方向に対し徐々に広がる曲面を有している。このような構成によっても、マンホール直壁部材は、マンホールに用いられた場合に、周囲からの土圧に対抗しうる優れた機械的強度を有する。
【0068】
図11は本発明のさらにもう一つの実施形態に係るマンホール直壁部材の斜視図、図12は図11に示したマンホール直壁部材の構造について一部を省略して示す斜視図、図13は図11に示したマンホール直壁部材の結合構造について一部を破断して示す斜視図、図14は図13に示したマンホール直壁部材の結合構造について一部を省略して示す側面図である。図11乃至図14において、図1乃至図10に示した構成部分と同一の構成部分には、同一の参照符号を付す。
【0069】
図11に示すマンホール直壁部材は、筒状体101、102を軸方向a1に組み合わせたものでなる。筒状体101、102それぞれは、図1乃至図10に示すマンホール直壁部材と同様の基本的構成を有する。
【0070】
さらに、筒状体101は、第1の端縁161と、第2の端縁162と、連結部17とを含む。第1の端縁161と、第2の端縁162とは、軸方向a1の両端において相対向する2辺である。連結部17は、凹凸嵌合のための段差形状171、172を有し、第1の端縁161と、第2の端縁162との少なくとも一方縁に備えられている。
【0071】
同様に、筒状体102は、第1の端縁161と、第2の端縁162と、連結部17とを含む。第1の端縁161と、第2の端縁162とは、軸方向a1の両端において相対向する2辺である。連結部17は、凹凸嵌合のための段差形状171、172を有し、第1の端縁161と、第2の端縁162との少なくとも一方縁に備えられている。
【0072】
図11乃至図14に示す段差形状171は、隔壁15が、外周面13及び内周面14の第2の端縁162から外部に向かって延設された凸状の差込片である。また、段差形状172は、中空部12の上部であって、第1の端縁161において隔壁15の一部を、外周面13及び内周面14の内部に向かって凹状に切欠した凹溝である。段差形状172として用いられる中空部12は、段差形状171に適合するように隔壁15の設置間隔が調節されていることが好ましい。
【0073】
筒状体101、102は、それぞれが軸方向a1に配置され、且、隣接する筒状体101、102の相互間において相対向する第1の端縁161と、第2の端縁162とが、連結部17の段差形状171、172の凹凸嵌合により結合されている。
【0074】
上述した構成によると、マンホール直壁部材は、複数の筒状体101、102を用いて構成することができるから、容易に高さ寸法を伸縮し、様々な施工条件で構成されるマンホールに追従して用いることができる。
【0075】
なお、図11乃至図14に示す連結部17の段差形状171、172は例示に過ぎない。例えば、図10のマンホール直壁部材1に示すように、隔壁15が比較的肉厚の構成においては、第2の端縁162の隔壁15に別途差込片を形成して段差形状171にするとともに、第1の端縁161の隔壁15に別途差込溝を設けて段差形状172とすることもできる。
【0076】
図15は本発明のさらにもう一つの実施形態に係るマンホール直壁部材の平面図、図16は図15に示したマンホール直壁部材に用いられる部材の平面図、図17は図16に示した部材の正面図である。図15乃至図17において、図1及び図14に図示した構成部分と同一の構成部分には、同一の参照符号を付す。
【0077】
図15乃至図17を参照すると、本発明の一実施形態に係るマンホール直壁部材は、好ましい実施の形態として、6枚の部材16を組み合わせたものでなる。但し、部材16の枚数は、マンホール直壁部材の機械的強度の関係で自由に設定できる。例えば、一般にマンホール直壁部材は、部材16の部材点数が増えるに従って機械的強度が低下する。また、部材16の部材点数は、マンホール直壁部材の規模に応じて増減することができる。
【0078】
図15乃至図17に示す複数の部材16のそれぞれは、平面視円弧形状を有する板状部材であって、第1の端縁161と、第2の端縁162と、第3の端縁163と、第4の端縁164とを含む。第1の端縁161と、第2の端縁162とは、高さ方向t3の両端において相対向する2辺である。第3の端縁163と、第4の端縁164とは、幅方向wの両端において相対向する2辺である。また、複数の部材16のそれぞれは、湾曲面を有する板状部材であって、第1の端縁161と、第2の端縁162とは、高さ方向t3の両端において相対向する非湾曲端縁である。同様に、第3の端縁163と、第4の端縁164とは、幅方向wの両端において相対向する湾曲端縁である。
【0079】
複数の部材16のそれぞれは、さらに連結部17を含む。連結部17は、凹凸嵌合のための段差形状171、172を有し、第3の端縁163と、第4の端縁164の少なくとも一辺側に備えられている。複数の部材16は、それぞれが幅方向wに配置され、且、隣接する部材16の相互間において相対向する第3の端縁163と、第4の端縁164が、連結部17に備えられた段差形状171、172の凹凸嵌合により結合されている。
【0080】
上述した構造によると、本発明の一実施形態に係るマンホール直壁部材1を構成する部材16は、図1乃至図2に示した筒状体より小型であるから、製造、運搬、施工作業を容易、且、迅速に実行することができる。
【0081】
より具体的に説明すると、部材16は小型であるから、例えば、押し出し成型等の周知のプラスチック成形技術を適用した場合に、より小規模の製造設備で効率的に製造することができる。
【0082】
また、部材16は軽量であるから、運搬作業に係る作業員の労力を軽減することができる。同様に、部材16は、湾曲面を有する板状体であるから、湾曲面を同一方向に向けるように積み重ねることにより、嵩張ることのない態様で運搬することができる。従って、本発明の一実施形態に係るマンホール直壁部材1は、運搬作業を容易、且、迅速に実行することができる。
【0083】
さらに、部材16のそれぞれは小型、且、軽量であるから、施工作業に係る作業員の労力を軽減することができる。例えば、地面に予め掘った設置穴にマンホールを設置する場合、施工作業に巨大建機を用いることなく効率的に部材16の施工作業ができると共に、作業員が限られた設置穴の内部スペースで安全に部材16の配置作業、及び、組立作業を容易に実行することができる。
【0084】
図18は、本発明のさらにもう一つの実施形態に係るマンホール直壁部材の平面図である。図18において、図1乃至図17に示した構成部分と同一の構成部分には、同一の参照符号を付す。即ち、図18に示す実施形態は、マンホール直壁部材が平面視四角形状の角筒状体である構成を示すものであって、その他の基本的構成、及び、基本的構成から導かれる作用効果は、図1乃至図17に示すマンホール直壁部材と同様である。
【0085】
また、図18に示すマンホール直壁部材は、側壁部材16aと、コーナー部材16bの複数個を組み合わせた構成で表されているが、この点は上述したようにマンホール直壁部材が角筒状体である構成に基づき、図15乃至図17に示した複数の部材16のそれぞれが、側壁部材16aと、コーナー部材16bとの2種類に分化された例にすぎない。従って、図15乃至図17に示した部材16と、図18に示す側壁部材16a及びコーナー部材16bとは、本発明に係るマンホール直壁部材において実質的に同一の構成要素として用いることができる。
【0086】
なお、図18に示す実施形態の利点として、本実施形態に係るマンホール直壁部材は、隣接するコーナー部材16bの相互間が側壁部材16aに結合されることにより筒状体に形成されているから、側壁部材16aの設置枚数を変更することにより、マンホール直壁部材の形状、規模、及び、容量等を適宜変更することができる。
【0087】
図19乃至図21は、図15乃至図18に示したマンホール直壁部材について、さらに別の結合構造を示す図である。図19乃至図21において、図1乃至図18に図示した構成部分と同一の構成部分には、同一の参照符号を付す。
【0088】
図1乃至図10を参照して説明したように、本発明の課題は、肉厚部10に軸方向に沿う複数の中空部12を有する構成により、優れた構造的強度と、充分な軽量化とを兼ね備えたマンホール直壁部材1、及び、これを用いたマンホールを提供することにある。
【0089】
また、図15乃至図18を参照して説明したように、マンホール直壁部材1は、部材16を、又は、側壁部材16a及びコーナー部材16bを、複数個組み合わせて筒状体とする構成により、製造、運搬、施工作業を容易、且、迅速に実行することができる。
【0090】
従って、上述した作用効果を奏する限り、部材16に、又は、側壁部材16a及びコーナー部材16bに備えられている連結部17の具体的な凹凸嵌合構造は、図15乃至図18に限定されるものではなく、図19乃至図21に示した構造を備えることもできる。
【0091】
また、必ずしも図19乃至図21から明らかではないが、連結部17の凹凸嵌合構造においては、接着剤を使用することがより好ましい。さらに、連結部17の具体的な凹凸嵌合構造において、図21に示すように凹凸嵌合を行う際に止め具を用いることもできる。
【0092】
なお、本発明に係るマンホール直壁部材は、図11乃至図14に示す構成と、図15乃至図21に示す構成とを兼ね備えることができる。上述した構成によると、図11乃至図14を参照して説明した利点と、図15乃至図21を参照して説明した利点とを全て有するマンホール直壁部材、及び、これを用いたマンホールを提供することができる。
【0093】
以上、好ましい実施例を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種種の変形態様を採り得ることは自明である。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【図1】本発明の一実施形態に係るマンホール直壁部材の斜視図である。
【図2】図1に示したマンホール直壁部材の平面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るマンホールの一部を破断して示す側面図である。
【図4】図3に示したマンホール直壁部材の一部を破断して示す斜視図である。
【図5】本発明のもう一つの一実施形態に係るマンホール直壁部材の一部を破断して示す斜視図である。
【図6】図5に示したマンホール直壁部材の一部を拡大して示す斜視図である。
【図7】本発明のもう一つの一実施形態に係るマンホール直壁部材の平面図である。
【図8】図7に示したマンホール直壁部材の一部を破断して示す斜視図である。
【図9】本発明のもう一つの実施形態に係るマンホールの一部を破断して示す側面図である。
【図10】本発明のさらにもう一つの実施形態に係るマンホール直壁部材の平面図である。
【図11】本発明のさらにもう一つの実施形態に係るマンホール直壁部材の斜視図である。
【図12】図11に示したマンホール直壁部材の構造について一部を省略して示す斜視図である。
【図13】図11に示したマンホール直壁部材の結合構造について一部を破断して示す斜視図である。
【図14】図13に示したマンホール直壁部材の結合構造について一部を省略して示す側面図である。
【図15】本発明のさらにもう一つの実施形態に係るマンホール直壁部材の平面図である。
【図16】図15に示したマンホール直壁部材に用いられる部材の平面図である。
【図17】図16に示した部材の正面図である。
【図18】本発明のさらにもう一つの実施形態に係るマンホール直壁部材の平面図である。
【図19】図15乃至図18に示したマンホール直壁部材について、さらに別の結合構造を示す図である。
【図20】図15乃至図18に示したマンホール直壁部材について、さらに別の結合構造を示す図である。
【図21】図15乃至図18に示したマンホール直壁部材について、さらに別の結合構造を示す図である。
【符号の説明】
【0095】
1 マンホール直壁部材
101、102 筒状体
10 肉厚部
12 中空部
16 部材
161〜164 第1〜第4の端縁
17 連結部
171、172 凹凸嵌合のための段差形状
2 マンホール斜壁部材
4 マンホール底塊部材
a1 筒状体の軸方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
合成樹脂材料からなる筒状体であって、肉厚部に、軸方向に沿う複数の中空部を有し、前記複数の中空部は軸の周りに設けられている
マンホール直壁部材。
【請求項2】
請求項1に記載されたマンホール直壁部材であって、少なくとも2つの足掛け具取付部を含み、
前記足掛け具取付部のそれぞれは、前記筒状体の内周面において、径方向に立ち上がり、互いに対向し、軸方向に沿って延びている
マンホール直壁部材。
【請求項3】
請求項1又は2の何れかに記載されたマンホール直壁部材であって、前記筒状体を複数個組み合わせたものでなるマンホール直壁部材。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れかに記載されたマンホール直壁部材であって、複数の部材を組み合わせたものでなるマンホール直壁部材。
【請求項5】
請求項4に記載されたマンホール直壁部材であって、前記複数の部材のそれぞれは、第1の端縁と、第2の端縁と、第3の端縁と、第4の端縁とを含み、
前記第1の端縁と、前記第2の端縁とは、高さ方向の両端において相対向する2辺であり、
前記第3の端縁と、前記第4の端縁とは、幅方向の両端において相対向する2辺である
マンホール直壁部材。
【請求項6】
請求項5に記載されたマンホール直壁部材であって、前記複数の部材のそれぞれは、さらに連結部を含み、
前記連結部は、前記第1の端縁と、前記第2の端縁との少なくとも一辺側に備えられているマンホール直壁部材。
【請求項7】
請求項6に記載されたマンホール直壁部材であって、前記連結部は、凹凸嵌合のための段差形状を有し、
前記複数の部材は、それぞれが高さ方向に配置され、且、隣接する部材相互間において相対向する前記第1の端縁と、前記第2の端縁とが、前記連結部の凹凸嵌合により結合されている
マンホール直壁部材。
【請求項8】
請求項5に記載されたマンホール直壁部材であって、前記複数の部材のそれぞれは、さらに連結部を含み、
前記連結部は、前記第3の端縁と、前記第4の端縁との少なくとも一辺側に備えられている
マンホール直壁部材。
【請求項9】
請求項8に記載されたマンホール直壁部材であって、前記連結部は、凹凸嵌合のための段差形状を有し、
前記複数の部材は、それぞれが幅方向に配置され、且、隣接する部材相互間において相対向する前記第3の端縁と、前記第4の端縁とが、前記連結部の凹凸嵌合により結合されている
マンホール直壁部材。
【請求項10】
マンホール斜壁部材と、マンホール直壁部材と、マンホール底塊部材とを含むマンホールであって、
前記マンホール直壁部材は、請求項1乃至9の何れかに記載されたものでなり、
前記マンホール斜壁部材と、前記マンホール直壁部材と、前記マンホール底塊部材とは高さ方向に積み重ねられている
マンホール。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2006−90047(P2006−90047A)
【公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−278331(P2004−278331)
【出願日】平成16年9月24日(2004.9.24)
【出願人】(591084654)エバタ株式会社 (35)
【Fターム(参考)】