説明

マーク検知システム

【課題】本発明は、マーク検知システムに関し、封緘体内の帳票体のずれに対しても着磁された磁性体マークを確実に検知可能とすることを目的とする。
【解決手段】封緘体21に封入される帳票体22に複数の磁性体マーク23A〜23Eのうちの一を着磁させて基準磁性体マークとし、他の磁性体マークに対して個別先を区別するため着磁が施されるものであり、基準磁性体マークを検知すべき磁気センサに対する基準以外の磁性体マークに対応する磁気センサを関連付けたセンサ特定テーブルを備え、複数の磁気センサ14−1〜14−11で構成されるマーク検知部13によって着磁された総ての磁性体マークを検知する際、センサ特定テーブルを参照して、基準磁性体マーク23Aを検知した磁気センサに基づき他の磁気センサを特定して着磁された総ての磁性体マークを検知させる構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、帳票体に形成された磁性体マークのうち、着磁された磁性体マークを非接触で検知するマーク検知システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、例えば帳票体を封緘体に封入した後に、個別先に配送することが行われ、封緘体に、実際に個別先毎の帳票体が封入されているか、異なる帳票体が混在していないかを検査することが行われている。このような場合も含めて帳票体を検査するにあたって各帳票体を確実に認識する必要がある。
【0003】
従来、封緘体に封入した帳票体のマッチングを行うために、当該帳票体にそれぞれマッチングのためのマークや符号を付しておき、マークや符号を認識することでマッチングの正否を判別することが一般的に行われている。このような帳票体に付すマッチングのためのマークや符号について、種々提案されている。例えば、シートに金属または金属粉入りインキで照合記号(バーコード)を印刷し、X線透過による検査装置により読み取る技術や(特許文献1)、自己の有する保磁力を越える交番磁界を与えたときに急峻な磁化反転を生じる強磁性体粉末を含有したインキまたは塗料を、包装用箱に収納される内容物に印刷または塗布して検知用マークを設ける技術が提案されている(特許文献2)。
【0004】
また、丁合帳票体を構成する各個別帳票体のそれぞれに、マッチング検査のための、磁気量対応の磁気センサで検出されるそれぞれ対応のマークパターンの検査マークを磁性体により形成させ、丁合後にそれぞれのマークパターンを当該磁気センサで検出してマッチング照合させることを本出願の出願人において提案している(特許文献3)。
【0005】
ここで、図6に本発明の前提となる帳票体の一例の説明図を示すと共に、図7に図6における帳票体のマーク検知の説明図を示す。図6は、封緘体に封入させる複数の帳票体を示したもので、図6(A)において、連続帳票体101が搬送方向両側にマージナル部102A,102Bを形成させ、個片帳票体103A〜103Cで構成する一の帳票体103が連続させたものであって、個片帳票体103A〜103Cの何れかに、その一方端のマーク形成領域に、磁性体粉が混入されたインキで印刷により例えば5つの磁性体マーク111A〜111Eが搬送方向に対する垂直方向(幅方向)に連設され、帳票体103毎に何れかの磁性体マーク111A〜111Eが着磁される。また、何れかの個片帳票体103A〜103Cの所定箇所に住所、氏名、識別符号等が印刷される。
【0006】
上記連続帳票体101は、搬送中の一工程でマージナル部102A,102Bが除去され、また、単一の帳票体103に切断されて、折込線104で例えばZ折りで折曲される。このような折曲された帳票体103が、図6(B)に示されるように、封緘体105に封入されるもので、このときに当該封緘体105の窓部106に上記印刷した住所、氏名、識別符号等が表出されるように帳票体103が封入される。この状態で当該帳票体103に形成された磁性体マーク111A〜111Eの何れかに着磁された磁性体マーク(以下、磁気マークという)の位置と、当該封緘体105の窓部106より表出される認識符号を認識してマッチングが行われるものである。
【0007】
上記マッチングは、図7に示すように、封入工程の後に搬送手段121により図示しない撮像位置まで搬送されて窓部106より表出された識別符号が撮像、認識され、さらにマーク検出位置まで搬送されたときにマーク検知部122により何れかの着磁された磁性体マーク111A〜111Eの磁性体マークが検知され、認識された識別符号と検知された磁性体マークの位置でマッチングが行われるものである。
【0008】
すなわち、上記マーク検知部122は、搬送されてくる封緘体105に封入された帳票体103の磁性体マーク111A〜111Eに対してそれぞれ磁気センサ131〜135で対応されており、何れかの磁気センサ131〜135が検知されることで磁性体マークの位置(マークパターン)が判別されるものである。
【0009】
【特許文献1】特許第3098557号公報
【特許文献2】特開2003−285808号公報
【特許文献3】特開2008−074556号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、図7に示すように、搬送手段121上で帳票体103が搬送されたときに、当該帳票体103が封緘体105内で、搬送方向に対して垂直方向(幅方向)にいわゆるアバレを生じ、固定配置された磁気センサ131(132〜135も同様)が本来の磁性体マーク111A〜111Eを、対応する本来の磁気センサで読み取ることができなかったり、読み取るべき磁気センサの他の磁気センサで読み取ったりする場合があり、読取ミスを生じやすいという問題がある。
【0011】
そこで、本発明は上記課題に鑑みなされたもので、封緘体内の帳票体のずれに対しても着磁された磁性体マークを確実に検知可能とするマーク検知システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために、請求項1の発明では、封緘体に封入されて個別先毎に配送される個別内容毎の帳票体に複数の磁性体マークが後に搬送される際の幅方向に連設状態で形成され、当該帳票体の個別先を区別するために所定の磁性体マークに着磁させ、当該着磁された磁性体マークを検知するマーク検知システムであって、前記複数の磁性体マークのうちの一に基準磁性体マークとさせる着磁が施されると共に、他の磁性体マークの何れか又は全部に対して前記個別先を区別するため着磁が施されるものであり、前記磁性体マークの個数より多い磁気センサを備えて前記帳票体が封入された封緘体の搬送上に設けられ、当該帳票体の封緘体内の前記幅方向でのずれによる磁性体マークに対して何れかの磁気センサを対応させるべく配置されるマーク検知部と、前記基準磁性体マークを検知すべき磁気センサと基準以外の磁性体マークに対応する磁気センサとを関連付けたセンサ特定テーブルを備え、当該センサ特定テーブルを参照して、基準磁性体マークを検知した磁気センサに基づき他の磁気センサを特定して着磁された総ての磁性体マークを検知させる検知処理手段と、を有する構成とする。
【0013】
請求項2の発明では、前記センサ特定テーブルは、前記基準磁性体マークを隣接した磁気センサが共に検知した場合として、予め定めた位置の磁気センサ又は予め定めた磁気センサ側に配置位置の近い磁気センサと、前記基準以外の磁性体マークに対応する磁気センサとが関連付けられる構成である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、帳票体に複数の磁性体マークのうちの一に基準磁性体マークとさせる着磁が施されると共に、他の磁性体マークの何れか又は全部に対して個別先を区別するため着磁が施されるものであり、基準磁性体マークを検知すべき磁気センサと基準以外の磁性体マークに対応する磁気センサとを関連付けたセンサ特定テーブルを備え、複数の磁気センサで構成されるマーク検知部によって着磁された磁性体マークを検知する際、当該センサ特定テーブルを参照して、基準磁性体マークを検知した磁気センサに基づき他の磁気センサを特定して着磁された総ての磁性体マークを検知させる構成とすることにより、封緘体内での帳票体のずれに対しても基準磁性体マークを検出することで他の磁気センサによって着磁された他の磁性体に対応できることから、着磁された磁性体マークを確実に検知できるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の最良の実施形態を図により説明する。
図1に、本発明のマーク検知システムの一部を示した構成図を示す。図1は、マーク検知システム11の一部を示したもので、例えばベルト搬送の搬送手段12上の所定位置にマーク検知部13が設けられ、当該マーク検知部13は、後述の磁性体マーク(23A〜23E)の個数より多い磁気センサ14−1〜14−11を備え、当該帳票体の封緘体内の幅方向(搬送方向の垂直方向)でのずれによる磁性体マークに対して何れかの磁気センサを対応させるべく配置される(後述する)。上記磁気センサ14としては、例えば磁気インピーダンス効果センサ、フラックスゲート磁気センサや磁気抵抗効果(MR)センサなどで実現することができる。
【0016】
一方、上記搬送手段12上では封緘体21が順次搬送されるもので、当該封緘体21には、窓部21Aが設けられて前述の図6(A)、(B)に示す帳票体と同様の帳票体22が封入されたものである。すなわち、帳票体22には、複数の矩形状の磁性体マーク23A〜23Eが後に搬送される際の搬送方向に対して垂直方向(幅方向)に連設状態で形成され、そのうちの一に基準磁性体マークとさせる着磁が施されると共に、他の磁性体マークの何れか又は全部に対して前記個別先を区別するため着磁が施される。ここでは、例えば、磁性体マーク23Aを着磁して基準磁性体マーク23Aとしている。
【0017】
ここで、封緘体21の幅をWe、帳票体22の幅をWfとすると、当該帳票体22の封緘体21内でのアバレによるずれ量は、[We−Wf]となる。すなわち、封緘体21の幅をカバーする上記各磁気センサ14が配置される。この場合、各磁気センサ14−1〜14−11の検知範囲をSwとし、着磁されたときの磁性体マーク23A〜23Eの磁力範囲をMw、配置間隔をMiとすると、磁気センサと磁性体マークとの関係は、[Sw≧Mw]及び[Sw<Mi]となり、これに応じて磁気センサの個数(Sn)は封緘体21の幅Weに対して、[We/Sw]の関係となる。
【0018】
続いて、図2に、本発明のマーク検知システムにおける検知処理手段の説明図を示す。図2(A)において、検知処理手段31は、上記各磁気センサ14が接続されるもので、制御手段41、バス42、インタフェース(IF)43、ROM44、RAM45、パターン認識手段46を適宜備え、当該パターン認識手段46はセンサ特定テーブル47を備える。
【0019】
上記制御手段41は、当該システムをアルゴリズム処理により統括的に制御するもので、そのためのプログラムがROM44に備えられている。上記RAM45は、一時記憶のためのメモリであり、照合メモリ領域等の各種プログラムの作業領域となる半導体メモリや仮想的に設定されるハードディスクである。
【0020】
上記パターン認識手段46は、基準磁性体マークを検知すべき磁気センサと基準以外の磁性体マークに対応する磁気センサとを関連付けたセンサ特定テーブル47を備え、当該センサ特定テーブル47を参照して、基準磁性体マークを検知した磁気センサに基づき他の磁気センサを特定して着磁された総ての磁性体マークを検知させる検知処理手段を含むもので、上記磁気センサ14で検知した着磁された磁性体マークに基づいて、その組み合わせでマークパターンを認識するプログラムであり、RAM45に展開されて実行される。
【0021】
なお、本発明に係るマーク検知システム11を、帳票体マッチングシステムに適用させた場合には、さらに上記封緘体21の窓部21Aで認識される例えば宛名を撮像する撮像手段、撮像データから宛名等を認識する認識手段、認識した宛名と上記個別帳票の着磁された磁性体マークより認識したマークパターンとを照合して前述のマッチングしているか否かを判断する照合手段等が備えられるものである。
【0022】
上記センサ特定テーブル47は、その一例が図2(B)に示される。磁性体マーク23A〜23Eの配置間隔をMiと磁気センサ14−1〜14−11の配置間隔が既知であることから、ここでは、図1の磁性体マーク23A〜23E及び磁気センサ14-1〜14-11に対応させて、例えば、上記基準磁性体マーク23Aを検知したセンサが磁気センサ14−1である場合には、他の磁性体マーク23B〜23Eに対応するセンサが磁気センサ14−3,14−5,14−7,14−9として特定される。もう一例を示せば、基準磁性体マーク23Aを検知したセンサが磁気センサ14−2である場合には、他の磁性体マーク23B〜23Eに対応するセンサが磁気センサ14−4,14−6,14−8,14−10として特定されるものである。
【0023】
そして、パターン認識手段46は、図2(C)に示すように、個別内容の帳票体22の磁性体マーク23A〜23E(磁性体マーク23Aが総ての帳票体22に着磁されて基準磁性体マークとされる)の着磁状態を磁気センサ14の検知に従って、マークパターンとして認識するものである。
【0024】
そこで、図3に、本発明におけるマーク検知の検知センサ特定の説明図を示す。ここで、上述したように、帳票体22に形成される各磁性体マーク23A〜23Eのうち、磁性体マーク23Aを着磁して基準磁性体マークとしている。図3(A)は、封緘体21内で帳票体22が、図上最左端にずれた場合を示したもので、この形態で基準磁性体マーク23Aは磁気センサ14−1で検知される。
【0025】
そうすると、パターン認識手段(検知処理手段)46は、図2(B)に示すセンサ特定テーブル47を参照して、磁気センサ14−1に基づいて、他の磁性体マーク23B〜23Eを検知するに対応するセンサとして、磁気センサ14−3,14−5,14−7,14−9が特定される。例えば、他に磁性体マーク23Bのみが着磁されている場合には、磁気センサ14−3が検知し、他の特定された磁気センサ14−5,14−7,14−9では、着磁されていない磁性体マーク23C〜23Eに対応するも検知されない。従って、磁性体マーク23A,23Bの検知によって、図2(C)に示す[1]のマークパターンが認識されるものである。
【0026】
また、図3(B)では、封緘体21内で帳票体22が、略中央に位置していた場合を示したもので、この形態で基準磁性体マーク23Aは磁気センサ14−2で検知される。そこで、図2(B)に示すセンサ特定テーブル47を参照して、磁気センサ14−2に基づいて、他の磁性体マーク23B〜23Eを検知するに対応するセンサとして、磁気センサ14−4,14−6,14−8,14−10が特定される。例えば、他に磁性体マーク23Cのみが着磁されている場合には、磁気センサ14−6が検知し、他の特定された磁気センサ14−4,14−8,14−10では、着磁されていない磁性体マーク23B,23D,23Eに対応するも検知されない。従って、磁性体マーク23A,23Cの検知によって、図2(C)に示す[2]のマークパターンが認識されるものである。
【0027】
さらに、図3(C)では、封緘体21内で帳票体22が、図上最右端にずれていた場合を示したもので、この形態で基準磁性体マーク23Aは磁気センサ14−3で検知される。そこで、図2(B)に示すセンサ特定テーブル47を参照して、磁気センサ14−3に基づいて、他の磁性体マーク23B〜23Eを検知するに対応するセンサとして、磁気センサ14−5,14−7,14−9,14−11が特定される。例えば、他に磁性体マーク23B,23Cのみが着磁されている場合には、磁気センサ14−5,14−7が検知し、他の特定された磁気センサ14−9,14−11では、着磁されていない磁性体マーク23D,23Eに対応するも検知されない。従って、磁性体マーク23A〜23Cの検知によって、図2(C)に示す[3]のマークパターンが認識されるものである。
【0028】
このように、封緘体21内での帳票体22のずれに対しても基準磁性体マーク23Aを検出することで他の磁気センサによって他の磁性体マークに対応できることから、着磁された磁性体マークを確実に検知できるものである。
【0029】
次に、図4に本発明における他の形態のセンサ特定テーブルの説明図を示すと共に、図5に図4における検知センサ特定の説明図を示す。この形態は、基準磁性体マークを隣接した磁気センサが共に検知した場合である。この場合、センサ特定テーブル47は、図4に示すように、予め定めた位置の磁気センサ(ここでは、磁気センサ14−1としている)又は予め定めた磁気センサ14−1側に配置位置の近い磁気センサと、基準以外の磁性体マークに対応する磁気センサとが関連付けされる。
【0030】
例えば、図5(A)に示すように、封緘体21内での帳票体22のずれにより、基準磁性体マーク23Aを磁気センサ14−1,14−2が検知した場合、パターン認識手段(検知処理手段)46は、図2(B)に示すセンサ特定テーブル47を参照して、磁気センサ14−1,14−2のうち、磁気センサ14−1に基づいて、他の磁性体マーク23B〜23Eを検知するに対応するセンサとして、磁気センサ14−3,14−5,14−7,14−9を特定するものである。
【0031】
また、図5(B)に示すように、封緘体21内での帳票体22のずれにより、基準磁性体マーク23Aを磁気センサ14−2,14−3が検知した場合、パターン認識手段(検知処理手段)46は、図2(B)に示すセンサ特定テーブル47を参照して、磁気センサ14−2,14−3のうち、磁気センサ14−2に基づいて、他の磁性体マーク23B〜23Eを検知するに対応するセンサとして、磁気センサ14−4,14−6,14−8,14−10を特定するものである。
【0032】
このように、封緘体21内での帳票体22のずれによって、基準磁性体マーク23Aを隣接する磁気センサの両方が検知した場合であっても、他の磁性体マーク23B〜23Eに対応する磁気センサを特定することができることから、封緘体21内での帳票体22のどのようなずれに対しても基準磁性体マークを検出することで他の磁気センサによって着磁された他の磁性体に対応させて着磁された磁性体マークを確実に検知できるものである。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明のマーク検知システムは、帳票体に表示された個別内容と当該宛名等の個別先とのマッチング照合させるシステム等に適する。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明のマーク検知システムの一部を示した構成図である。
【図2】本発明のマーク検知システムにおける検知処理手段の説明図である。
【図3】本発明におけるマーク検知の検知センサ特定の説明図である。
【図4】本発明における他の形態のセンサ特定テーブルの説明図である。
【図5】図4における検知センサ特定の説明図である。
【図6】本発明の前提となる帳票体の一例の説明図である。
【図7】図6における帳票体のマーク検知の説明図である。
【符号の説明】
【0035】
11 マーク検知システム
12 搬送手段
13 マーク検知部
14 磁気センサ
21 封緘体
22 帳票体
23 磁性体マーク
31 検知処理手段
46 パターン認識手段
47 センサ特定テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
封緘体に封入されて個別先毎に配送される個別内容毎の帳票体に複数の磁性体マークが後に搬送される際の幅方向に連設状態で形成され、当該帳票体の個別先を区別するために所定の磁性体マークに着磁させ、当該着磁された磁性体マークを検知するマーク検知システムであって、
前記複数の磁性体マークのうちの一に基準磁性体マークとさせる着磁が施されると共に、他の磁性体マークの何れか又は全部に対して前記個別先を区別するため着磁が施されるものであり、
前記磁性体マークの個数より多い磁気センサを備えて前記帳票体が封入された封緘体の搬送上に設けられ、当該帳票体の封緘体内の前記幅方向でのずれによる磁性体マークに対して何れかの磁気センサを対応させるべく配置されるマーク検知部と、
前記基準磁性体マークを検知すべき磁気センサと基準以外の磁性体マークに対応する磁気センサとを関連付けたセンサ特定テーブルを備え、当該センサ特定テーブルを参照して、基準磁性体マークを検知した磁気センサに基づき他の磁気センサを特定して着磁された総ての磁性体マークを検知させる検知処理手段と、
を有することを特徴とするマーク検知システム。
【請求項2】
請求項1記載のマーク検知システムであって、前記センサ特定テーブルは、前記基準磁性体マークを隣接した磁気センサが共に検知した場合として、予め定めた位置の磁気センサ又は予め定めた磁気センサ側に配置位置の近い磁気センサと、前記基準以外の磁性体マークに対応する磁気センサとが関連付けられることを特徴とするマーク検知システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−76810(P2010−76810A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−247465(P2008−247465)
【出願日】平成20年9月26日(2008.9.26)
【出願人】(000110217)トッパン・フォームズ株式会社 (989)
【Fターム(参考)】