説明

ミオスタチン・アンタゴニストの使用

本発明は、性腺機能低下症、リウマチ性悪液質、火傷による悪液質、化学物質の投与による悪液質、糖尿病による悪液質、糖尿病性腎症、プラダー・ウィリー症候群、過剰なTNF-α、ならびに他の筋肉関連、代謝および炎症性傷害から生じる障害を、こうした障害を患う被験体に、ミオスタチン・アンタゴニストを投与することによって、治療するための方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
性腺機能低下症の影響を治療する必要がある被験体において、こうした影響を治療する方法であって、薬学的に許容されうる担体と混合したミオスタチン・アンタゴニストの療法的有効量を該被験体に投与することを含む、前記方法。
【請求項2】
性腺機能低下症がアンドロゲン枯渇療法の結果として生じる、請求項1の方法。
【請求項3】
性腺機能低下症が、性腺機能の加齢に伴う減少から生じる、請求項1の方法。
【請求項4】
ミオスタチン・アンタゴニストが、フォリスタチン、ミオスタチン・プロドメイン、GDF-11プロドメイン、プロドメイン融合タンパク質、ミオスタチンに結合するアンタゴニスト性抗体または抗体断片、アクチビンIIB型受容体に結合するアンタゴニスト性抗体または抗体断片、可溶性アクチビンIIB型受容体、可溶性アクチビンIIB型受容体融合タンパク質、可溶性ミオスタチン類似体、オリゴヌクレオチド、小分子、ペプチド模倣体、およびミオスタチン結合剤からなる群より選択される、請求項1の方法。
【請求項5】
ミオスタチン・アンタゴニストがミオスタチン結合剤であり、そしてその結合剤が、配列Cb1b2Wb3WMCPP(配列番号353)、[ここで
b1は、アミノ酸T、I、またはRのいずれか1つから選択され;
b2は、R、S、Qのいずれか1つから選択され;
b3は、P、RおよびQのいずれか1つから選択される]
を含み、そして長さが10〜50アミノ酸の間である、ミオスタチンに結合可能な少なくとも1つのペプチドおよびその生理学的に許容されうる塩を含む、請求項1の方法。
【請求項6】
ミオスタチン・アンタゴニストがミオスタチン結合剤であり、そしてその結合剤が、構造:
(X1a-F1-(X2b、またはそのマルチマー;
[ここでF1はビヒクルであり;そしてX1およびX2は、各々独立に
-(L1c-P1
-(L1c-P1-(L2d-P2
-(L1c-P1-(L2d-P2-(L3e-P3
および-(L1c-P1-(L2d-P2-(L3e-P3-(L4f-P4
ここでP1、P2、P3、およびP4は、ミオスタチンに結合可能なペプチドであり、そしてL1、L2、L3、およびL4は、各々リンカーであり;そしてa、b、c、d、eおよびfは、各々独立に0または1である、但しaおよびbの少なくとも1つは1である
から選択される]、
およびその生理学的に許容されうる塩を有する、請求項1の方法。
【請求項7】
ミオスタチン・アンタゴニストがミオスタチン結合剤であり、そしてその結合剤が、構造:
(X1a-F1-(X2b、またはそのマルチマー;
[ここでF1はビヒクルであり;そしてX1およびX2は、各々独立に
-(L1c-P1
-(L1c-P1-(L2d-P2
-(L1c-P1-(L2d-P2-(L3e-P3
および-(L1c-P1-(L2d-P2-(L3e-P3-(L4f-P4
ここでP1、P2、P3、およびP4は、ミオスタチンに結合可能なペプチドであり、そして独立に、配列番号305〜351および配列番号357〜454から選択され;
L1、L2、L3、およびL4は、各々リンカーであり;そしてa、b、c、d、eおよびfは、各々独立に0または1である、但しaおよびbの少なくとも1つは1である
から選択される]、
およびその生理学的に許容されうる塩を有する、請求項1の方法。
【請求項8】
関節リウマチによる悪液質を治療する必要がある被験体において、こうした悪液質を治療する方法であって、薬学的に許容されうる担体と混合したミオスタチン・アンタゴニストの療法的有効量を該被験体に投与することを含む、前記方法。
【請求項9】
ミオスタチン・アンタゴニストが、フォリスタチン、ミオスタチン・プロドメイン、GDF-11プロドメイン、プロドメイン融合タンパク質、ミオスタチンに結合するアンタゴニスト性抗体または抗体断片、アクチビンIIB型受容体に結合するアンタゴニスト性抗体または抗体断片、可溶性アクチビンIIB型受容体、可溶性アクチビンIIB型受容体融合タンパク質、可溶性ミオスタチン類似体、オリゴヌクレオチド、小分子、ペプチド模倣体、およびミオスタチン結合剤からなる群より選択される、請求項8の方法。
【請求項10】
ミオスタチン・アンタゴニストがミオスタチン結合剤であり、そしてその結合剤が、配列Cb1b2Wb3WMCPP(配列番号353)、[ここで
b1は、アミノ酸T、I、またはRのいずれか1つから選択され;
b2は、R、S、Qのいずれか1つから選択され;
b3は、P、RおよびQのいずれか1つから選択される]
を含み、そして長さが10〜50アミノ酸の間である、ミオスタチンに結合可能な少なくとも1つのペプチドおよびその生理学的に許容されうる塩を含む、請求項8の方法。
【請求項11】
ミオスタチン・アンタゴニストがミオスタチン結合剤であり、そしてその結合剤が、構造:
(X1a-F1-(X2b、またはそのマルチマー;
[ここでF1はビヒクルであり;そしてX1およびX2は、各々独立に
-(L1c-P1
-(L1c-P1-(L2d-P2
-(L1c-P1-(L2d-P2-(L3e-P3
および-(L1c-P1-(L2d-P2-(L3e-P3-(L4f-P4
ここでP1、P2、P3、およびP4は、ミオスタチンに結合可能なペプチドであり、そしてL1、L2、L3、およびL4は、各々リンカーであり;そしてa、b、c、d、eおよびfは、各々独立に0または1である、但しaおよびbの少なくとも1つは1である
から選択される]、
およびその生理学的に許容されうる塩を有する、請求項8の方法。
【請求項12】
ミオスタチン・アンタゴニストがミオスタチン結合剤であり、そしてその結合剤が、構造:
(X1a-F1-(X2b、またはそのマルチマー;
[ここでF1はビヒクルであり;そしてX1およびX2は、各々独立に
-(L1c-P1
-(L1c-P1-(L2d-P2
-(L1c-P1-(L2d-P2-(L3e-P3
および-(L1c-P1-(L2d-P2-(L3e-P3-(L4f-P4
ここでP1、P2、P3、およびP4は、ミオスタチンに結合可能なペプチドであり、そして独立に、配列番号305〜351および配列番号357〜454から選択され;
L1、L2、L3、およびL4は、各々リンカーであり;
そしてa、b、c、d、eおよびfは、各々独立に0または1である、但しaおよびbの少なくとも1つは1である
から選択される]、
およびその生理学的に許容されうる塩を有する、請求項8の方法。
【請求項13】
プラダー・ウィリー症候群の症状に悩まされている被験体において、その影響を治療する方法であって、薬学的に許容されうる担体と混合したミオスタチン・アンタゴニストの療法的有効量を該被験体に投与することを含む、前記方法。
【請求項14】
ミオスタチン・アンタゴニストが、フォリスタチン、ミオスタチン・プロドメイン、GDF-11プロドメイン、プロドメイン融合タンパク質、ミオスタチンに結合するアンタゴニスト性抗体または抗体断片、アクチビンIIB型受容体に結合するアンタゴニスト性抗体または抗体断片、可溶性アクチビンIIB型受容体、可溶性アクチビンIIB型受容体融合タンパク質、可溶性ミオスタチン類似体、オリゴヌクレオチド、小分子、ペプチド模倣体、およびミオスタチン結合剤からなる群より選択される、請求項13の方法。
【請求項15】
ミオスタチン・アンタゴニストがミオスタチン結合剤であり、そしてその結合剤が、配列Cb1b2Wb3WMCPP(配列番号353)、[ここで
b1は、アミノ酸T、I、またはRのいずれか1つから選択され;
b2は、R、S、Qのいずれか1つから選択され;
b3は、P、RおよびQのいずれか1つから選択される]
を含み、そして長さが10〜50アミノ酸の間である、ミオスタチンに結合可能な少なくとも1つのペプチドおよびその生理学的に許容されうる塩を含む、請求項13の方法。
【請求項16】
ミオスタチン・アンタゴニストがミオスタチン結合剤であり、そしてその結合剤が、構造:
(X1a-F1-(X2b、またはそのマルチマー;
[ここでF1はビヒクルであり;そしてX1およびX2は、各々独立に
-(L1c-P1
-(L1c-P1-(L2d-P2
-(L1c-P1-(L2d-P2-(L3e-P3
および-(L1c-P1-(L2d-P2-(L3e-P3-(L4f-P4
ここでP1、P2、P3、およびP4は、ミオスタチンに結合可能なペプチドであり;
L1、L2、L3、およびL4は、各々リンカーであり;そしてa、b、c、d、eおよびfは、各々独立に0または1である、但しaおよびbの少なくとも1つは1である
から選択される]、
およびその生理学的に許容されうる塩を有する、請求項13の方法。
【請求項17】
ミオスタチン・アンタゴニストがミオスタチン結合剤であり、そしてその結合剤が、構造:
(X1a-F1-(X2b、またはそのマルチマー;
[ここでF1はビヒクルであり;そしてX1およびX2は、各々独立に
-(L1c-P1
-(L1c-P1-(L2d-P2
-(L1c-P1-(L2d-P2-(L3e-P3
および-(L1c-P1-(L2d-P2-(L3e-P3-(L4f-P4
ここでP1、P2、P3、およびP4は、ミオスタチンに結合可能なペプチドであり、そして独立に、配列番号305〜351および配列番号357〜454から選択され;
L1、L2、L3、およびL4は、各々リンカーであり;
そしてa、b、c、d、eおよびfは、各々独立に0または1である、但しaおよびbの少なくとも1つは1である
から選択される]、
およびその生理学的に許容されうる塩を有する、請求項13の方法。
【請求項18】
火傷傷害による悪液質を治療する必要がある被験体において、こうした悪液質を治療する方法であって、薬学的に許容されうる担体と混合したミオスタチン・アンタゴニストの療法的有効量を該被験体に投与することを含む、前記方法。
【請求項19】
ミオスタチン・アンタゴニストが、フォリスタチン、ミオスタチン・プロドメイン、GDF-11プロドメイン、プロドメイン融合タンパク質、ミオスタチンに結合するアンタゴニスト性抗体または抗体断片、アクチビンIIB型受容体に結合するアンタゴニスト性抗体または抗体断片、可溶性アクチビンIIB型受容体、可溶性アクチビンIIB型受容体融合タンパク質、可溶性ミオスタチン類似体、オリゴヌクレオチド、小分子、ペプチド模倣体、およびミオスタチン結合剤からなる群より選択される、請求項18の方法。
【請求項20】
ミオスタチン・アンタゴニストがミオスタチン結合剤であり、そしてその結合剤が、配列Cb1b2Wb3WMCPP(配列番号353)、[ここで
b1は、アミノ酸T、I、またはRのいずれか1つから選択され;
b2は、R、S、Qのいずれか1つから選択され;
b3は、P、RおよびQのいずれか1つから選択される]
を含み、そして長さが10〜50アミノ酸の間である、ミオスタチンに結合可能な少なくとも1つのペプチドおよびその生理学的に許容されうる塩を含む、請求項18の方法。
【請求項21】
ミオスタチン・アンタゴニストがミオスタチン結合剤であり、そしてその結合剤が、構造:
(X1a-F1-(X2b、またはそのマルチマー;
[ここでF1はビヒクルであり;そしてX1およびX2は、各々独立に
-(L1c-P1
-(L1c-P1-(L2d-P2
-(L1c-P1-(L2d-P2-(L3e-P3
および-(L1c-P1-(L2d-P2-(L3e-P3-(L4f-P4
ここでP1、P2、P3、およびP4は、ミオスタチンに結合可能なペプチドであり;
L1、L2、L3、およびL4は、各々リンカーであり;そしてa、b、c、d、eおよびfは、各々独立に0または1である、但しaおよびbの少なくとも1つは1である
から選択される]、
およびその生理学的に許容されうる塩を有する、請求項18の方法。
【請求項22】
ミオスタチン・アンタゴニストがミオスタチン結合剤であり、そしてその結合剤が、構造:
(X1a-F1-(X2b、またはそのマルチマー;
[ここでF1はビヒクルであり;そしてX1およびX2は、各々独立に
-(L1c-P1
-(L1c-P1-(L2d-P2
-(L1c-P1-(L2d-P2-(L3e-P3
および-(L1c-P1-(L2d-P2-(L3e-P3-(L4f-P4
ここでP1、P2、P3、およびP4は、ミオスタチンに結合可能なペプチドであり、そして独立に、配列番号305〜351および配列番号357〜454から選択され;
L1、L2、L3、およびL4は、各々リンカーであり;
そしてa、b、c、d、eおよびfは、各々独立に0または1である、但しaおよびbの少なくとも1つは1である
から選択される]、
およびその生理学的に許容されうる塩を有する、請求項18の方法。
【請求項23】
糖尿病による悪液質を治療する必要がある被験体において、こうした悪液質を治療する方法であって、薬学的に許容されうる担体と混合したミオスタチン・アンタゴニストの療法的有効量を該被験体に投与することを含む、前記方法。
【請求項24】
ミオスタチン・アンタゴニストが、フォリスタチン、ミオスタチン・プロドメイン、GDF-11プロドメイン、プロドメイン融合タンパク質、ミオスタチンに結合するアンタゴニスト性抗体または抗体断片、アクチビンIIB型受容体に結合するアンタゴニスト性抗体または抗体断片、可溶性アクチビンIIB型受容体、可溶性アクチビンIIB型受容体融合タンパク質、可溶性ミオスタチン類似体、オリゴヌクレオチド、小分子、ペプチド模倣体、およびミオスタチン結合剤からなる群より選択される、請求項23の方法。
【請求項25】
ミオスタチン・アンタゴニストがミオスタチン結合剤であり、そしてその結合剤が、配列Cb1b2Wb3WMCPP(配列番号353)、[ここで
b1は、アミノ酸T、I、またはRのいずれか1つから選択され;
b2は、R、S、Qのいずれか1つから選択され;
b3は、P、RおよびQのいずれか1つから選択される]
を含み、そして長さが10〜50アミノ酸の間である、ミオスタチンに結合可能な少なくとも1つのペプチドおよびその生理学的に許容されうる塩を含む、請求項23の方法。
【請求項26】
ミオスタチン・アンタゴニストがミオスタチン結合剤であり、そしてその結合剤が、構造:
(X1a-F1-(X2b、またはそのマルチマー;
[ここでF1はビヒクルであり;そしてX1およびX2は、各々独立に
-(L1c-P1
-(L1c-P1-(L2d-P2
-(L1c-P1-(L2d-P2-(L3e-P3
および-(L1c-P1-(L2d-P2-(L3e-P3-(L4f-P4
ここでP1、P2、P3、およびP4は、ミオスタチンに結合可能なペプチドであり;
L1、L2、L3、およびL4は、各々リンカーであり;そしてa、b、c、d、eおよびfは、各々独立に0または1である、但しaおよびbの少なくとも1つは1である
から選択される]、
およびその生理学的に許容されうる塩を有する、請求項23の方法。
【請求項27】
ミオスタチン・アンタゴニストがミオスタチン結合剤であり、そしてその結合剤が、構造:
(X1a-F1-(X2b、またはそのマルチマー;
[ここでF1はビヒクルであり;そしてX1およびX2は、各々独立に
-(L1c-P1
-(L1c-P1-(L2d-P2
-(L1c-P1-(L2d-P2-(L3e-P3
および-(L1c-P1-(L2d-P2-(L3e-P3-(L4f-P4
ここでP1、P2、P3、およびP4は、ミオスタチンに結合可能なペプチドであり、そして独立に、配列番号305〜351および配列番号357〜454から選択され;
L1、L2、L3、およびL4は、各々リンカーであり;
そしてa、b、c、d、eおよびfは、各々独立に0または1である、但しaおよびbの少なくとも1つは1である
から選択される]、
およびその生理学的に許容されうる塩を有する、請求項23の方法。
【請求項28】
糖尿病性腎症を治療する必要がある被験体において、糖尿病性腎症を治療する方法であって、薬学的に許容されうる担体と混合したミオスタチン・アンタゴニストの療法的有効量を該被験体に投与することを含む、前記方法。
【請求項29】
ミオスタチン・アンタゴニストが、フォリスタチン、ミオスタチン・プロドメイン、GDF-11プロドメイン、プロドメイン融合タンパク質、ミオスタチンに結合するアンタゴニスト性抗体または抗体断片、アクチビンIIB型受容体に結合するアンタゴニスト性抗体または抗体断片、可溶性アクチビンIIB型受容体、可溶性アクチビンIIB型受容体融合タンパク質、可溶性ミオスタチン類似体、オリゴヌクレオチド、小分子、ペプチド模倣体、およびミオスタチン結合剤からなる群より選択される、請求項28の方法。
【請求項30】
ミオスタチン・アンタゴニストがミオスタチン結合剤であり、そしてその結合剤が、配列Cb1b2Wb3WMCPP(配列番号353)、[ここで
b1は、アミノ酸T、I、またはRのいずれか1つから選択され;
b2は、R、S、Qのいずれか1つから選択され;
b3は、P、RおよびQのいずれか1つから選択される]
を含み、そして長さが10〜50アミノ酸の間である、ミオスタチンに結合可能な少なくとも1つのペプチドおよびその生理学的に許容されうる塩を含む、請求項28の方法。
【請求項31】
ミオスタチン・アンタゴニストがミオスタチン結合剤であり、そしてその結合剤が、構造:
(X1a-F1-(X2b、またはそのマルチマー;
[ここでF1はビヒクルであり;そしてX1およびX2は、各々独立に
-(L1c-P1
-(L1c-P1-(L2d-P2
-(L1c-P1-(L2d-P2-(L3e-P3
および-(L1c-P1-(L2d-P2-(L3e-P3-(L4f-P4
ここでP1、P2、P3、およびP4は、ミオスタチンに結合可能なペプチドであり;
L1、L2、L3、およびL4は、各々リンカーであり;そしてa、b、c、d、eおよびfは、各々独立に0または1である、但しaおよびbの少なくとも1つは1である
から選択される]、
およびその生理学的に許容されうる塩を有する、請求項28の方法。
【請求項32】
ミオスタチン・アンタゴニストがミオスタチン結合剤であり、そしてその結合剤が、構造:
(X1a-F1-(X2b、またはそのマルチマー;
[ここでF1はビヒクルであり;そしてX1およびX2は、各々独立に
-(L1c-P1
-(L1c-P1-(L2d-P2
-(L1c-P1-(L2d-P2-(L3e-P3
および-(L1c-P1-(L2d-P2-(L3e-P3-(L4f-P4
ここでP1、P2、P3、およびP4は、ミオスタチンに結合可能なペプチドであり、そして独立に、配列番号305〜351および配列番号357〜454から選択され;
L1、L2、L3、およびL4は、各々リンカーであり;
そしてa、b、c、d、eおよびfは、各々独立に0または1である、但しaおよびbの少なくとも1つは1である
から選択される]、
およびその生理学的に許容されうる塩を有する、請求項28の方法。
【請求項33】
化学療法剤での治療による悪液質を治療する必要がある被験体において、こうした悪液質を治療する方法であって、薬学的に許容されうる担体と混合したミオスタチン・アンタゴニストの療法的有効量を該被験体に投与することを含む、前記方法。
【請求項34】
ミオスタチン・アンタゴニストが、フォリスタチン、ミオスタチン・プロドメイン、GDF-11プロドメイン、プロドメイン融合タンパク質、ミオスタチンに結合するアンタゴニスト性抗体または抗体断片、アクチビンIIB型受容体に結合するアンタゴニスト性抗体または抗体断片、可溶性アクチビンIIB型受容体、可溶性アクチビンIIB型受容体融合タンパク質、可溶性ミオスタチン類似体、オリゴヌクレオチド、小分子、ペプチド模倣体、およびミオスタチン結合剤からなる群より選択される、請求項33の方法。
【請求項35】
ミオスタチン・アンタゴニストがミオスタチン結合剤であり、そしてその結合剤が、配列Cb1b2Wb3WMCPP(配列番号353)、[ここで
b1は、アミノ酸T、I、またはRのいずれか1つから選択され;
b2は、R、S、Qのいずれか1つから選択され;
b3は、P、RおよびQのいずれか1つから選択される]
を含み、そして長さが10〜50アミノ酸の間である、ミオスタチンに結合可能な少なくとも1つのペプチドおよびその生理学的に許容されうる塩を含む、請求項33の方法。
【請求項36】
ミオスタチン・アンタゴニストがミオスタチン結合剤であり、そしてその結合剤が、構造:
(X1a-F1-(X2b、またはそのマルチマー;
[ここでF1はビヒクルであり;そしてX1およびX2は、各々独立に
-(L1c-P1
-(L1c-P1-(L2d-P2
-(L1c-P1-(L2d-P2-(L3e-P3
および-(L1c-P1-(L2d-P2-(L3e-P3-(L4f-P4
ここでP1、P2、P3、およびP4は、ミオスタチンに結合可能なペプチドであり;
L1、L2、L3、およびL4は、各々リンカーであり;そしてa、b、c、d、eおよびfは、各々独立に0または1である、但しaおよびbの少なくとも1つは1である
から選択される]、
およびその生理学的に許容されうる塩を有する、請求項33の方法。
【請求項37】
ミオスタチン・アンタゴニストがミオスタチン結合剤であり、そしてその結合剤が、構造:
(X1a-F1-(X2b、またはそのマルチマー;
[ここでF1はビヒクルであり;そしてX1およびX2は、各々独立に
-(L1c-P1
-(L1c-P1-(L2d-P2
-(L1c-P1-(L2d-P2-(L3e-P3
および-(L1c-P1-(L2d-P2-(L3e-P3-(L4f-P4
ここでP1、P2、P3、およびP4は、ミオスタチンに結合可能なペプチドであり、そして独立に、配列番号305〜351および配列番号357〜454から選択され;
L1、L2、L3、およびL4は、各々リンカーであり;
そしてa、b、c、d、eおよびfは、各々独立に0または1である、但しaおよびbの少なくとも1つは1である
から選択される]、
およびその生理学的に許容されうる塩を有する、請求項33の方法。
【請求項38】
炎症状態を患う被験体において、過剰なTNF-αを治療する方法であって、薬学的に許容されうる担体と混合したミオスタチン・アンタゴニストの療法的有効量を該被験体に投与することを含む、前記方法。
【請求項39】
ミオスタチン・アンタゴニストが、フォリスタチン、ミオスタチン・プロドメイン、GDF-11プロドメイン、プロドメイン融合タンパク質、ミオスタチンに結合するアンタゴニスト性抗体または抗体断片、アクチビンIIB型受容体に結合するアンタゴニスト性抗体または抗体断片、可溶性アクチビンIIB型受容体、可溶性アクチビンIIB型受容体融合タンパク質、可溶性ミオスタチン類似体、オリゴヌクレオチド、小分子、ペプチド模倣体、およびミオスタチン結合剤からなる群より選択される、請求項38の方法。
【請求項40】
ミオスタチン・アンタゴニストがミオスタチン結合剤であり、そしてその結合剤が、配列Cb1b2Wb3WMCPP(配列番号353)、[ここで
b1は、アミノ酸T、I、またはRのいずれか1つから選択され;
b2は、R、S、Qのいずれか1つから選択され;
b3は、P、RおよびQのいずれか1つから選択される]
を含み、そして長さが10〜50アミノ酸の間である、ミオスタチンに結合可能な少なくとも1つのペプチドおよびその生理学的に許容されうる塩を含む、請求項38の方法。
【請求項41】
ミオスタチン・アンタゴニストがミオスタチン結合剤であり、そしてその結合剤が、構造:
(X1a-F1-(X2b、またはそのマルチマー;
[ここでF1はビヒクルであり;そしてX1およびX2は、各々独立に
-(L1c-P1
-(L1c-P1-(L2d-P2
-(L1c-P1-(L2d-P2-(L3e-P3
および-(L1c-P1-(L2d-P2-(L3e-P3-(L4f-P4
ここでP1、P2、P3、およびP4は、ミオスタチンに結合可能なペプチドであり;
L1、L2、L3、およびL4は、各々リンカーであり;そしてa、b、c、d、eおよびfは、各々独立に0または1である、但しaおよびbの少なくとも1つは1である
から選択される]、
およびその生理学的に許容されうる塩を有する、請求項38の方法。
【請求項42】
ミオスタチン・アンタゴニストがミオスタチン結合剤であり、そしてその結合剤が、構造:
(X1a-F1-(X2b、またはそのマルチマー;
[ここでF1はビヒクルであり;そしてX1およびX2は、各々独立に
-(L1c-P1
-(L1c-P1-(L2d-P2
-(L1c-P1-(L2d-P2-(L3e-P3
および-(L1c-P1-(L2d-P2-(L3e-P3-(L4f-P4
ここでP1、P2、P3、およびP4は、ミオスタチンに結合可能なペプチドであり、そして独立に、配列番号305〜351および配列番号357〜454から選択され;
L1、L2、L3、およびL4は、各々リンカーであり;
そしてa、b、c、d、eおよびfは、各々独立に0または1である、但しaおよびbの少なくとも1つは1である
から選択される]、
およびその生理学的に許容されうる塩を有する、請求項38の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2009−518422(P2009−518422A)
【公表日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−544468(P2008−544468)
【出願日】平成18年12月6日(2006.12.6)
【国際出願番号】PCT/US2006/046546
【国際公開番号】WO2007/067616
【国際公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【出願人】(500203709)アムジェン インコーポレイテッド (76)
【Fターム(参考)】