説明

ミスト発生装置、及び美容装置

【課題】ミスト発生部に対する液体の供給が不安定になることを抑制できるミスト発生装置及び美容装置を提供すること。
【解決手段】給水タンク33から供給された水を加熱機構部でミスト化してミスト放出口から放出する美容器において、給水タンク33から水を加熱機構部へ供給する際の負荷を低減する給水リブ40aを設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ミスト発生装置、及びミスト発生装置を備えた美容装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ミスト発生装置は、水などの液体をヒータにて沸騰させたり超音波にて霧化させたりして発生させた温ミストを顔など人体に向けて放出することで、肌に潤いを与えるなどの美容効果や肌ケアを目的とした装置として用いられている。このようなミスト発生装置において、水を貯留する給水タンクを備え、この給水タンクから供給された水をミスト化して放出することが提案されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
特許文献1のミスト発生装置では、貯留タンクのタンク本体に対して水を供給するための供給口を有するキャップを取り付けるとともに、キャップを下方に配置させた状態でタンクホルダに装着する。そして、特許文献1のミスト発生装置では、ミストの発生に伴ってミスト発生装置の装置内部に貯留された水が減少すると、供給口を介して給水タンク内の水が装置内部(ヒータなどのミスト発生部)に供給されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−260058号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のミスト発生装置において、給水タンクのキャップやタンクホルダは疎水性を示す樹脂材料(例えば、ポリプロピレンやポリエチレン)などにより形成されている。このため、特許文献1のミスト発生装置では、液体(水)の表面張力の作用によって、給水タンクのキャップとタンクホルダとの隙間に水が流入し難くなる場合がある。このため、特許文献1のミスト発生装置では、タンクホルダ内の水面上昇が阻害されることで、キャップの供給口からの液体(水)の供給に負荷が生じ、ヒータなどのミスト発生部に対する液体(水)の供給が不安定になる可能性があった。
【0006】
この発明は、上記従来技術に存在する課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ミスト発生部に対する液体の供給が不安定になることを抑制できるミスト発生装置及び美容装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、第1の発明は、液体を貯留可能な貯留タンクから供給された液体をミスト発生機構でミスト化してミスト放出口から放出するミスト発生装置において、前記貯留タンクから液体を前記ミスト発生機構へ供給する際の負荷を低減する負荷低減手段を備えたことを特徴としている。
【0008】
第2の発明は、第1の発明において、前記貯留タンクは、前記貯留タンクから液体を前記ミスト発生機構へ供給するための供給部を有する蓋部材を備え、前記負荷低減手段は、前記蓋部材に設けられていることを特徴としている。
【0009】
第3の発明は、第2の発明において、前記負荷低減手段は、前記蓋部材に設けられたリブであることを特徴としている。
第4の発明は、第3の発明において、前記リブは、前記蓋部材において前記供給部を囲うように形成されていることを特徴としている。
【0010】
第5の発明は、第3又は第4の発明において、前記リブは、前記供給部からの液体の供給方向に向かって外周長さが小さくなるように形成されていることを特徴としている。
第6の発明は、第2〜第5の発明のうち何れか1つの発明において、前記蓋部材は、親水性を示す材料で形成されたことを特徴としている。
【0011】
第7の発明は、ミストを放出して肌表面の手入れを行う美容装置において、第1〜第6の発明のうち何れか1つの発明のミスト発生装置を備えたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ミスト発生部に対する液体の供給が不安定になることを抑制できるミスト発生装置及び美容装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】(a)、(b)は、美容器を示す斜視図。
【図2】図1(b)に示すA−A線部分断面図。
【図3】美容器の配管構成を示す模式図。
【図4】図1(a)に示すB−B線部分断面図。
【図5】(a)は、給水タンクの左側面図、(b)は、(a)のC−C線断面図。
【図6】タンクホルダ、及び給水タンクの部分拡大断面図。
【図7】(a)及び(b)は、変形例における給水タンクを示す模式断面図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を美容器に具体化した実施形態を図面に従って説明する。なお、以下の説明において、「前(手前)」「後」「上」「下」「左」「右」は、美容器の使用者が、美容器を使用する際に美容器に向いた状態を基準とした場合の「前(手前)」「後」「上」「下」「左」「右」を示すものとする。
【0015】
図1は、本実施形態のミスト発生装置を備える美容装置としての美容器10を示す。図1に示すように、有底略円筒状の本体ケース11には美容器本体12が収容されて固定されている。美容器本体12において、上ハウジング13の上面13aの前側中央部には、上方に開口する開口部13bが形成されている。上ハウジング13には、この開口部13bと整合させて凹部15を形成するベース部材16が組み付けられている。
【0016】
ベース部材16には、美容器本体12に対し所定角度(例えば、25〜55°)で矢印Ya方向(上下方向)に回動可能となるように図示しない支持軸を介して、温ミストを放出(噴射)するミストノズル20が取着されている。ミストノズル20は、温ミストを放出するミスト放出口21の周りを覆うように形成されたノズルカバー22が一体形成されて構成されている。本実施形態では、ミストノズル20を上下方向に回動させることで、ミスト放出口21から放出される温ミストの放出方向を上下方向に調整可能となっている。
【0017】
ノズルカバー22においてミスト放出口21の下方には、ノズルカバー22の外面の法線方向に延びるように、端面視略U字状のミストガイド23が立設されている。ミストガイド23は、ミスト放出口21の下方及び左右側方を囲うように形成されており、左右方向及び下方向から使用者の手指がミストノズル20に接近することを防止するようになっている。ミストガイド23の基端部であってミスト放出口21の下方に対応する位置には、ミストガイド23を上下方向に貫通する逃がし孔23aが設けられている。なお、図2に示すように、ミストノズル20は、その下面(ミストガイド23の下面)が、ベース部材16に形成された規制部25に当接することにより下方への回動が規制されている。
【0018】
また、図1に示すように、ベース部材16においてミストノズル20の後方には、ミストノズル20を保護するためのノズルガード26が上下方向(矢印Ybに示す)に回動可能に取着されている。ノズルガード26は、ミストノズル20を覆う閉位置(図1(a)に示す)と、ノズルガード26の開位置(図1(b)に示す)との間で上下方向に回動可能に構成されている。
【0019】
図1及び図2に示すように、ノズルガード26は、略半円形の平板状に形成されているとともに、左右の両基端部26aが、ベース部材16に対して回転可能に支持された回転軸Z(図2に示す)に固定されている。ノズルガード26の下面の略中央には、この下面から下方へ向かって平面視略U字状の前方リブ26bが垂下されている。この前方リブ26bは、ノズルガード26を閉位置(閉じた状態)とした場合に、ミストガイド23の内側であってミストノズル20(ミスト放出口21)の前方を覆うように配設されている。また、ノズルガード26の下面において、前方リブ26bの左右側方には、この下面から下方へ向かって、前後方向に延びる一対の側方リブ26cが垂下されている。この側方リブ26cは、ノズルガード26を閉じた状態とした場合にミストガイド23の左右側方を覆うように配設されている。すなわち、ノズルガード26が閉位置に位置している状態において、ミストノズル20(ミスト放出口21)は、前方が前方リブ26bに覆われるとともに、左右側方が側方リブ26c及びミストガイド23によって覆われるようになっている。このため、本実施形態では、ノズルガード26を閉位置とした場合に、ミストノズル20(ミスト放出口21)から放出される温ミストが前方及び側方に放出されないようになっている。
【0020】
また、ノズルガード26の下面には、前方リブ26bから後方へ延びる凹状に形成された排気通路26dが形成されている。排気通路26dにおいてノズルガード26の基端部側には、ノズルガード26の下面と上面とを連通する排気口26eが形成されている。すなわち、本実施形態において排気口26eは、ノズルガード26において使用者から最も距離をおいたノズルガード26の後方に形成されている。本実施形態では、ノズルガード26を閉位置とした場合に各リブ26b,26cによって遮られた温ミストが排気通路26dを通過して排気口26eから上方に向かって排出されるようになっている。
【0021】
図2に示すように、ノズルガード26は、平板状の部材の中心線が所定の角度(屈曲角度D)で交差するように一体形成されたリンク部材30によってミストノズル20と連結されている。リンク部材の屈曲角度Dは鈍角(本実施形態では132°)に設定されている。リンク部材30は、回転軸Zに固定されてノズルガード26と一体に回動する第1リンク基台31、及びミストノズル20に形成された第2リンク基台32に対してそれぞれ回動可能に組み付けられている。
【0022】
このような構成により、図2に示す第2の可動範囲H2において、ミストノズル20は、ノズルガード26が回動操作された場合であっても、ミストノズル20(ミストガイド23の下面)が規制部25に接触した状態を維持するようになっている。すなわち、ノズルガード26は、第2の可動範囲H2において、ミストノズル20から独立して動作可能に構成されている。
【0023】
一方、図2に示す第1の可動範囲H1において、ミストノズル20(ノズルカバ−22)は、ノズルガード26の回動動作に連動して中心軸線Xを回動中心として上下方向に回動する。このため、第1の可動範囲H1では、ノズルガード26を回動操作することで、ミストノズル20(ミスト放出口21)からの温ミストの放出方向を調整することができるようになっている。なお、第1の可動範囲H1において、ノズルガード26は、図示しない付勢手段によって、外力を付与しなくても回動位置を維持(保持)できるように構成されており、調整したミストノズル20の回動位置(温ミストの放出方向)を維持(保持)可能となっている。また、第1の可動範囲H1において、ノズルガード26は、このノズルガード26がミストノズル20の上方に配置され、且つこのノズルガード26によって温ミストの放出が遮られない位置を維持するようになっている。このように、本実施形態のノズルガード26は、美容器10の不使用時においてミストノズル20(ミスト放出口21)を覆う蓋部材としての機能を有する。また、ノズルガード26は、美容器10の使用時において使用者の手指がミストノズル20(ミスト放出口21)に接近することを規制し、使用者を保護する保護具としての機能を有する。
【0024】
また、図1に示すように、ノズルガード26の後側には、ミストノズル20から放出する温ミストを発生するのに使用される液体(本実施形態では、水)を、所定量(本実施形態では、約100ml)貯蔵する貯留タンクとしての給水タンク33が、美容器本体12に収容された状態で設置されている。給水タンク33は、美容器本体12に対し上下(垂直)方向に挿入及び取り出し可能に収納されている。
【0025】
上ハウジング13の上面13aにおいて、ミストノズル20(ノズルガード26)の左前方には、美容器10の電源をオン及びオフする際に操作される電源ボタン35が設けられている。また、上ハウジング13の上面13aにおいて、ミストノズル20の右前方には、複数種類用意された美容器10の運転モードのうちから1つの運転モードを選択する際に操作されるモード切替ボタン36が設けられている。また、上ハウジング13の上面13aには、モード切替ボタン36と前後方向に並ぶように、モード切替ボタン36の操作によって選択された運転モードで美容器10の運転開始をさせる際、及び運転停止をする際に操作される運転制御ボタン37が設けられている。
【0026】
美容器10(本体ケース11)の前面側において、上下方向の略中央には、静電霧化装置38a(点線で示す)により液体を霧化させて発生させた帯電微粒子ミスト(帯電微粒子液体)を放出するための帯電微粒子ミスト放出口38が設けられている。
【0027】
次に、本実施形態の美容器本体12(美容器10)の配管構成(内部構造)について、図3〜図5にしたがって説明する。なお、図3に示す水面Wは、略一定に保たれるようになっている。
【0028】
図3に示すように、美容器本体12には、その全体が有底略円筒状に形成されるとともに、美容器本体12(上ハウジング13)の上面13aに開口し、給水タンク33を収納可能なタンクホルダ33aが設けられている。タンクホルダ33aは、熱可塑性樹脂(本実施形態では、ポリエチレン)から形成されている。タンクホルダ33aには、空気抜き孔33bが開口形成されている。また、タンクホルダ33aには、オーバーフロー孔33dが設けられており、タンクホルダ33a内の水位がオーバーフロー孔33dの形成位置まで上昇した際に、タンクホルダ33a内の水をタンクホルダ33aの外部に排出するようになっている。
【0029】
また、図4に示すように、タンクホルダ33aにおいて上下方向に沿った中央部分には、給水タンク33をタンクホルダ33a内に固定するためのタンクフック27が設けられている。タンクフック27は、タンクホルダ33aの側壁を貫通するフック孔27aの周囲を囲うように配置されるとともに側方へ延びる略円筒状のフックホルダ27bを備えている。フックホルダ27bの先端部には、バネ27cの基端部が固定されているとともに、バネ27cの先端部には、フック孔27a及びフックホルダ27b内を水平方向に移動可能なフック部材27dが連結されている。フック部材27dは、バネ27cによりタンクホルダ33aに向けて付勢されている。
【0030】
タンクホルダ33aの底部には、上下方向に貫通する給水孔33cが形成されている。また、タンクホルダ33aの下部には、上下方向に延びる有底略円筒状をなす連結部29が連結されている。連結部29の下部には、側面視で側方に向かって直角に曲がる筒状に形成され、水を供給するための給水パイプP1を接続可能な接続部29aが設けられている。
【0031】
タンクホルダ33aの底部には、このタンクホルダ33aの底部及び連結部29の底部を上下方向に貫通するように、丸棒状をなす給水バー28が上下方向に移動可能に支持されている。給水バー28の下端は、美容器本体12の底面12a(図3に示す)から下方へ突出しているとともに、タンクホルダ33aの底部下面に固定されたバネ28aによって、下方へ向かって付勢されている。また、給水バー28には、連結部29において接続部29aの開口部を覆う略円錐状の止水パッキン29bが取り付けられている。
【0032】
このような構成により、本実施形態では、給水バー28が美容器本体12の底面12aから突出した状態において、止水パッキン29bがバネ28aの付勢力によって接続部29aの上端部に密着される。このため、給水バー28が底面12aから突出した状態において、止水パッキン29bと接続部29aの上端部との間は、水密性が保たれるようになっている。
【0033】
一方、美容器10が水平面に載置された場合、給水バー28は、美容器10の自重によって水平面に押されることで、美容器10の内部に収納されるように、バネ28aの付勢力に抗して上方に移動される。このとき、止水パッキン29bは、給水バー28とともに上方に移動されるとともに、止水パッキン29bと接続部29aの上端部との間の水密状態が解除されるようになっている。
【0034】
そして、タンクホルダ33aには、このタンクホルダ33aに対し上下(垂直)方向に挿入及び取り出し可能に給水タンク33が収納されるようになっている。ここで、本実施形態の給水タンク33について詳しく説明する。
【0035】
図5に示すように、本実施形態の給水タンク33は、タンク本体34と、このタンク本体34の蓋となる蓋部材としてのキャップ39とから構成されている。
タンク本体34は、上下方向に開口する略円筒状の容器本体34aの上側開口部を、略平板状の封止部材34bで封止することにより、その全体が有蓋略円筒状をなしている。封止部材34bは、平面視において容器本体34aより大きく形成されている。このため、本実施形態では、封止部材34bに手指を引っ掛けることで、給水タンク33をタンクホルダ33aから取り出し易くなっている。また、タンク本体34の下部外周面には、ねじ34cが形成されており、内周面に図示しないねじを有するキャップ39を取付可能に構成されている。
【0036】
キャップ39は、熱可塑性樹脂(本実施形態では、ポリプロピレン)からなり、その全体が扁平な有底略円筒状をなしている。キャップ39において、円盤状をなす底部39aの平面視中央部には、供給部としての開口部39bが開口形成されている。開口部39bの周囲には、この開口部39bを全周に亘って連続的に囲う円環状のリブとしての給水リブ40aが形成されている。
【0037】
この給水リブ40aの外径寸法は、底部39a(キャップ39)の外径寸法よりも小さく(2分の1)設定されている。また、給水リブ40aの上下方向に沿った高さ寸法は、給水リブ40aの外径(直径)寸法より小さく設定されており、給水リブ40aの全体として扁平な円環状をなしている。本実施形態において、給水リブ40aの上下方向に沿った高さ寸法は、5mmに設定されている。給水リブ40aの下端部は、断面視形状が半円形のR状をなしている。なお、給水リブ40aの下端部は、美容器10に設定された水面Wに一致するように配置されるようになっている。
【0038】
また、底部39aの上面側には、開口部39bを囲うように形成され、上方に向けて延びるように円筒状の給水部40が立設されている。なお、本実施形態では、給水リブ40a、開口部39b、及び給水部40の内周面が整合一致され、単一の内周面をなしている。給水部40の上端開口部には、この上端開口部を覆うように略円錐状のキャップパッキン40bが配設されている。キャップパッキン40bには、上下方向に延びる丸棒状のキャップピン40cが組みつけられている。キャップピン40cは、バネ40dによって下方に向かって付勢されており、キャップパッキン40bを給水部40の上端部に密着させるようになっている。このため、キャップパッキン40bと給水部40の上端部との間では、水密性が保たれるようになっている。
【0039】
また、キャップ39の底部39aの上面側には、給水部40を囲うように角パッキン39cが配設されている。このため、キャップ39をタンク本体34に取り付けた状態において、キャップ39の底部39aと、タンク本体34の下端部(開口部34d)との間では、水密性が保たれるようになっている。また、キャップ39の外周面には、上下方向に延びる複数の凸条39eが形成されている。また、タンク本体34の側面において、上下方向に沿った略中央には、前述したタンクフック27(フック部材27d)を係止するための溝状の係止部34eが設けられている。
【0040】
図3〜図5に示すように、給水タンク33は、キャップ39を下方に配置した状態で挿入するようにタンクホルダ33aに収納(セット)されるようになっている。また、給水タンク33は、係止部34eにフック部材27dが係止されることで、タンクホルダ33a内に固定されるようになっている。
【0041】
そして、図6に示すように、給水バー28が外力によって上方に移動することにより、給水バー28の上端部によってキャップピン40cが上方へ移動され、給水部40とキャップパッキン40bとの間の水密状態が解除されるようになっている。そして、本実施形態では、給水部40とキャップパッキン40bとの間の水密状態が解除されることで、給水タンク33の内部、タンクホルダ33a、及び連結部29が連通され、給水タンク33から水の供給が可能な状態となる。そして、本実施形態では、タンクホルダ33aと給水リブ40aとの間に略円環状の貯水空間Sが形成されることになる。
【0042】
また、図3に示すように、連結部29の接続部29aには、耐熱性を備えた弾性材料(例えば、シリコンゴムやフッ素ゴム)で形成された給水パイプP1の上流端が接続されているとともに、この給水パイプP1の下流端は、上下方向に延びる有底略円筒状に形成された貯留部43の下端部に接続されている。給水パイプP1は、給水タンク33から水を貯留部43に供給する給水経路K1を形成している。また、給水パイプP1は、途中で分岐されるとともに、空気抜き孔33bに接続されている。このため、本実施形態では、給水パイプP1内の空気(気泡)が空気抜き孔33bを介してタンクホルダ33aに排出されるようになっている。
【0043】
貯留部43の底部には、貯留部43の底部を2つの領域(空間)に区画するように、貯留部43の内側底部から上方に延びる板状の仕切り壁47が形成されている。そして、給水パイプP1は、貯留部43の底部において、仕切り壁47で区画された一方の底部に接続されている。また、貯留部43の底部において、仕切り壁47で区画された他方の底部は、供給された水を温ミストヒータ42で加熱するための沸騰室42aの下端部と連通部48により連通されている。連通部48は、貯留部43から沸騰室42aへ水を供給する給水経路K2を形成している。このため、本実施形態において、給水パイプP1を介して供給された比較的低温の水は、下端部から貯留部43内に供給された後に仕切り壁47に沿って上方へ移動し、貯留部43内に貯留されている水と混合される。そして、本実施形態では、新たに供給された比較的低温の水と、既に貯留部43内に貯留されている水とを混合した水が沸騰室42aに供給されるようになっている(矢印Yd,Yeに示す)。
【0044】
沸騰室42aは、上下方向に沿って立設された温ミストヒータ42の加熱面42bに沿って上下方向に延びる薄平板状に形成されている。温ミストヒータ42は、例えばPTC(positive temperature coefficient)素子からなる。連通部48を介して沸騰室42aに供給された水は、沸騰室42a内で温ミストヒータ42により加熱され、温ミスト化されるようになっている。また温ミストヒータ42には、温度センサSEが設けられている。
【0045】
沸騰室42aの上端部の側方には、扁平な有底略円筒状に形成された下部温ミスト誘導部46が連設されている。本実施形態では、下部温ミスト誘導部46が下部温ミスト経路M1を形成している。下部温ミスト誘導部46は、沸騰室42aで生成された水蒸気(温ミスト)を一時的に収容するとともに、ミストノズル20が配設された上方へ誘導するようになっている(矢印Yfで示す)。また、下部温ミスト誘導部46の底面には、この下部温ミスト誘導部46の底面に開口するように、前述した貯留部43が連設されている。このため、本実施形態では、下部温ミスト誘導部46の内部で結露により生じた水や、沸騰室42aで沸騰することに伴って飛散した水など、比較的高温(約80〜100℃)の水が下部温ミスト誘導部46を介して貯留部43へ還流されるようになっている(矢印Ygで示す)。すなわち、温ミストの発生中(温ミストヒータ42による加熱中)には、給水タンク33、タンクホルダ33a、及び給水パイプP1内の水と比較して、高温の水が貯留部43に常時供給されることになる。このため、貯留部43に貯留されている水は、給水タンク33から新たに供給される水と比較して高温となる。このため、本実施形態では、沸騰室42aに対し予備的に加熱した温水を供給可能とし、給水パイプP1から供給される比較的低温(室温)の水を沸騰室42aに直接供給する場合と比較して、温ミストヒータ42の加熱面42bの温度低下を抑制し、温ミストの発生量が低下することを抑制できる。このように、本実施形態では、貯留部43が還流路としても機能する。
【0046】
また、本実施形態では、貯留部43(還流路)及び沸騰室42aが平行に配置される一方で、連通部48(給水経路K2)及び下部温ミスト誘導部46(下部温ミスト経路M1)が平行に配置されている。すなわち、貯留部43、連通部48(給水経路K2)、沸騰室42a、及び下部温ミスト誘導部46(下部温ミスト経路M1)により、四角環状の管路が形成されている。
【0047】
下部温ミスト誘導部46の上端部には、下部温ミスト誘導部46を通過した温ミストをさらに上方(ミストノズル20)へ誘導するとともに、高圧放電により温ミストを微細化(イオン化)する放電部50を備えた上部温ミスト誘導部51が連設されている。上部温ミスト誘導部51の下部(下部温ミスト誘導部46の上部)には、上部温ミスト誘導部51の底部を形成するとともに、下部温ミスト誘導部46の底部と上部温ミスト誘導部51の底部との間で段差(段違い構造)を形成する防止壁53が設けられている。防止壁53は、沸騰室42aから飛散する比較的高温の水が下部温ミスト誘導部46より上方(ミストノズル20側)へ直接侵入することを阻止するようになっている。このため、本実施形態では、沸騰室42aから飛散した比較的高温の水がミストノズル20より放出されることを抑制している。
【0048】
上部温ミスト誘導部51内において防止壁53の上部には、放電部50が設けられている。放電部50は、高電圧が印加される一対の放電針50aと、各放電針50aの間に配設される中間電極部50bとから構成されている。放電部50では、各放電針50aからの高圧放電によって温ミストが微細化される。
【0049】
上部温ミスト誘導部51の上端には、耐熱性を備えた弾性材料(例えば、シリコンゴムやフッ素ゴム)からなり、蛇腹状に形成された蛇腹部材55の上流端(下端)が連結固定されている。また、蛇腹部材55の下流端(上端)は、略円筒状に形成されたノズルホルダ56に連結固定されている。ノズルホルダ56は、ミストノズル20(ノズルカバー22)の内側であってミスト放出口21の周囲に固着された略円環状のノズルパッキン57に連結固定されている。このため、本実施形態では、下部温ミスト誘導部46を通過した温ミストは、上部温ミスト誘導部51、蛇腹部材55によってミストノズル20(ミスト放出口21)へ誘導される(矢印Yhで示す)。本実施形態では、上部温ミスト誘導部51、蛇腹部材55によって、温ミストヒータ42により発生させた温ミストをミスト放出口21へ誘導する上部温ミスト経路M2が形成されている。
【0050】
本実施形態では、タンクホルダ33a、及び給水パイプP1が給液機構としての給水機構部62を構成し、貯留部43(還流路)、沸騰室42a、温ミストヒータ42、及び下部温ミスト誘導部46がミスト発生機構としての加熱機構部60を構成する。また、本実施形態では、上部温ミスト誘導部51、蛇腹部材55、及びミストノズル20(ミスト放出口21)がミスト放出機構としてのミスト放出機構部61を構成している。また、本実施形態では、給水タンク33及びタンクホルダ33aが液体供給装置を構成する。
【0051】
次に、本実施形態の美容器10の電気的構成について説明する。
図1に示すように、美容器本体12には、美容器10の動作を制御するための制御基板58が設けられている。制御基板58には、温ミストヒータ42、静電霧化装置38a、及び放電部50が電気的に接続されている。また、制御基板58には、電源ボタン35、モード切替ボタン36、及び運転制御ボタン37が電気的に接続されている。また、制御基板58には、温度センサSEが接続されている。
【0052】
本実施形態の制御基板58は、電源ボタン35の押下操作によって電源投入がされると、初期運転モードとして帯電微粒子ミスト放出口38から帯電微粒子ミストを放出させる「帯電微粒子モード」を初期設定する。また、制御基板58は、モード切替ボタン36が押下操作された際に出力する操作信号を入力する毎に、「帯電微粒子モード」と、温ミストをミストノズル20(ミスト放出口21)から放出させる「温ミストモード」とを切り替えて設定する。
【0053】
制御基板58は、帯電微粒子モードを設定している場合、運転制御ボタン37が押下操作された際に出力する操作信号を入力すると、静電霧化装置38aを制御して帯電微粒子ミストを生成し、帯電微粒子ミスト放出口38から放出させる。また、本実施形態の制御基板58は、「温ミストモード」を設定している場合、運転制御ボタン37から操作信号を入力すると、温ミストヒータ42及び放電部50に通電を開始して温ミストを生成するとともに、ミストノズル20(ミスト放出口21)から温ミストを放出させる。なお、制御基板58は、温度センサSEで計測した温ミストヒータ42の表面温度が所定温度(例えば128℃)に達した場合、温ミストヒータ42への通電を停止して空焚きを防止するようになっている。
【0054】
次に、本実施形態の美容器10の作用効果について説明する。図6は、給水タンク33に液体(水)が貯留されているとともに、美容器10が水平面に載置されるなどして、給水バー28が上方に移動されている状態を示している。
【0055】
図6に示すように、沸騰室42aで水が温ミスト化されることに伴って、沸騰室42a、貯留部43、及びタンクホルダ33a内の水量が減少すると、水面Wが下方に下がる(下降する)。そして、給水タンク33内の水は、水面がキャップ39の給水リブ40aの下端部より下方へ下がることに伴って、給水リブ40aから空気が給水タンク33内に流入するため、この流入した空気と置換されるようにタンクホルダ33a内へ供給される。水面Wは、水が給水タンク33からタンクホルダ33a内に供給されることで、再び上昇する。そして、給水タンク33からの水の供給は、水面Wが給水リブ40aの下端部より上方まで上昇することに伴って、給水タンク33内への空気の流入が停止することで終了される。なお、給水タンク33からタンクホルダ33aへの水の供給は、厳密に水面Wが給水リブ40aの下端部に一致した際に終了されるのではなく、水面が更に上方まで上昇し得るようになっている。
【0056】
ここで、前述のように、本実施形態において、タンクホルダ33aは、ポリエチレンから形成されているとともに、キャップ39は、ポリプロピレンから形成されている。熱可塑性樹脂であるポリエチレン及びポリプロピレンは、加工性に優れる一方で一般的に水との接触角θが90°を超えるため、疎水性を示す材料とされている。一般に、構造物の隙間に液体が流入する際には、液体の表面張力の影響を受け、構造部(固体)と液体の間の水平方向に沿った界面距離に比例した力が働くことが知られている。すなわち、本実施形態のように、疎水性を示す材料からなるタンクホルダ33aと給水リブ40aによって貯水空間Sを形成する場合には、水の表面張力の影響を受けることで水面Wの上昇を妨げる方向(下方)に力が働くことになる。このような、水面Wの上昇を妨げる方向の力は、給水タンク33から水をタンクホルダ33a(加熱機構部60)へ供給する際の負荷となる。
【0057】
しかしながら、本実施形態では、キャップ39の底部39aの外形より小さく設定した給水リブ40aを底部39aの下面から下方へ突出するように形成している。このため、本実施形態では、給水リブ40aを設けない構成と比較して、タンクホルダ33a及び給水リブ40a(キャップ39)と、水との間の水平方向に沿った界面距離を小さくできる。すなわち、本実施形態では、給水タンク33から水をタンクホルダ33aへ供給する際に、水の表面張力により水面Wの上昇が妨げられることを抑制できる。このため、本実施形態では、給水タンク33からタンクホルダ33aへ水を供給し易くできる。本実施形態では、給水リブ40aが負荷低減手段として機能する。
【0058】
したがって、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)給水タンク33のキャップ39に給水リブ40aを設けた。このため、給水タンク33から加熱機構部60へ水を供給する際の負荷を低減することができる。したがって、加熱機構部60に対する水の供給が不安定になることを抑制できる。
【0059】
(2)給水タンク33には、給水タンク33から水を加熱機構部60へ供給するための開口部39bを有するキャップ39を設け、このキャップ39に給水リブ40aを設けた。このため、給水タンク33から加熱機構部60へ水を供給する際の負荷を低減することができる。
【0060】
(3)キャップ39に設けた給水リブ40aにより、給水タンク33から加熱機構部60へ水を供給する際の負荷を低減するようにした。このため、簡略な構成としつつも、加熱機構部60に対する水の供給が不安定になることを抑制できる。
【0061】
(4)給水リブ40aは、キャップ39の開口部39bを囲うように形成した。このため、給水タンク33から開口部39bを介して水を供給する際に、給水タンク33から加熱機構部60へ水を供給する際の負荷をより確実に低減できる。
【0062】
(5)また、給水リブ40aは、キャップ39の底部39aの下面から下方へ突出するように形成するとともに、外径寸法がキャップ39(底部39a)の外径寸法よりも小さくなるようにした。このように構成することで、本実施形態では、給水リブ40aを設けない構成と比較して、タンクホルダ33a及び給水リブ40a(キャップ39)と、水との間の水平方向に沿った界面距離を小さくできる。すなわち、給水タンク33から水をタンクホルダ33aへ供給する際に、水の表面張力によって水面Wの上昇が妨げられることを抑制できる。したがって、加熱機構部60に対する水の供給が不安定になることを抑制し、温ミストの発生量が不安定となることを抑制できる。
【0063】
なお、上記実施形態は、以下の様に変更してもよい。
・上記実施形態において、給水リブ40aの形状は異なる形状としてもよい。例えば、図7(a)に示すように、給水リブ40aを供給方向となる下方に向かって外径寸法(外周長さ)が小さくなるようにテーパ状に形成してもよい。このように構成することで、給水リブ40aの下端部(先端部)に向かって給水リブ40aの外径寸法を小さくし、水の表面張力によって水面Wが上昇することを妨げられることを抑制できる。また、図7(b)に示すように、給水リブ40aを下方に向かって内径寸法及び外径寸法が小さくなるように(細くなるように)しぼられたノズル状に形成してもよい。このように構成することで、給水リブ40aの下端部(先端部)に向かって給水リブ40aの外径寸法(外周長さ)をより小さくし、水の表面張力によって水面Wの上昇が妨げられることをさらに抑制できる。
【0064】
・上記実施形態において、給水タンク33のキャップ39は、ガラスなどの親水性を示す材料により形成してもよい。このように構成することで、水との接触角θを90°以下とし、水の表面張力によって水面Wの上昇が妨げられることを抑制できる。また、接触角θを90°未満に設定した場合には、水の表面張力によって上方向への力を生じさせ、水面Wの上昇を促進することができる。このため、給水タンク33から加熱機構部60へ水を供給する際の負荷を低減するとともに、加熱機構部60に対する水の供給が不安定になることを抑制できる。この場合、給水リブ40aを省略することも可能である。本変形例では、親水性を示す材料からなるキャップ39が負荷低減手段となる。
【0065】
・上記実施形態において、給水リブ40aの外周面が親水性を示すように改質してもよい。このように構成することで、給水リブ40aの外周面における水との接触角θを小さくし、水の表面張力によって水面Wの上昇が妨げられることを抑制できる。また、この場合、給水リブ40aの下端部は、疎水性を示すように改質をしないようにしてもよい。このように構成することで、例えば、給水タンク33を取り出す際に、給水リブ40aの下端部に水が付着し難くすることができる。また、水面Wが給水リブ40aの下端部より下方まで下がったにもかかわらず、水の表面張力によって空気が給水タンク33内に入り難くなり、却って加熱機構部60への給水が妨げられてしまうことを抑制できる。
【0066】
・上記実施形態において、給水リブ40aの高さ寸法は適宜変更してもよい。すなわち、給水リブ40aがキャップ39の底部39aの下面から下方へ突出し、且つ給水リブ40aの下端部が、美容器10に設定された水面Wに配置されるようになっておればよい。
【0067】
・上記実施形態において、給水リブ40aの平面視形状を適宜変更してもよい。例えば、平面視で円形に形成することに代えて、四角形や三角形、楕円形に形成してもよい。
・上記実施形態において、給水リブ40aの下端部の断面視形状は、テーパ状や平らな角状に形成してもよい。
【0068】
・上記実施形態において、給水リブ40aは、キャップ39の開口部39bから離間させて形成してもよい。同様に、給水リブ40aの大きさや位置を適宜変更してもよい。すなわち、給水リブ40aは、平面視においてキャップ39の内側であって開口部39bを囲うように形成されておればよい。このように構成しても、給水リブ40aを設けない構成と比較して、給水リブ40a(キャップ39)と水との間の水平方向に沿った界面距離を小さくできる。
【0069】
・上記実施形態において、給水リブ40aの下端部は斜状や波状をなしていてもよい。
・上記実施形態では、温ミストヒータ42にて水(他の液体でも可)を沸騰させて温ミストを生成する構成としたが、超音波振動にて液体をミスト化する装置や静電霧化装置を用いてミスト化する装置等を用い、温ミストを生成してもよい。
【0070】
・上記実施形態では、温ミストが放出されるミストノズル20を一つ設けたが、ミストノズルを二つ以上設けるようにしてもよい。このとき、温ミストが放出される温ミストノズルを複数設けるようにしてもよいし、冷ミストが放出される冷ミストノズルを複数設けるようにしてもよい。また、一つ又は複数の温ミストノズルと一つ又は複数の冷ミストノズルとを設けるようにしてもよい。
【0071】
・上記実施形態において、静電霧化装置38a、及び帯電微粒子ミスト放出口38を省略してもよい。
・上記実施形態の美容器10において、ミストノズル20と併せて、マイナスイオンやプラスイオンなどを放出するノズルや、保湿剤や美白剤などの薬剤を放出するノズルなどを設けるようにしてもよい。
【0072】
・上記実施形態において、温ミストヒータ42で加熱して温ミストを生成するための液体として、保湿剤や美白剤などを含む液体や、芳香剤を含む液体を給水タンク33に貯留するようにしてもよい。
【0073】
・上記実施形態において、ミストノズル20(ミスト放出口21)から温ミストに代えて冷ミストを放出するように構成してもよい。
・上記実施形態において、本発明を美容器に具体化したが、加湿器などに具体化してもよい。
【0074】
上記実施形態及び変形例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)液体を貯留可能な貯留タンクから供給された液体を液体の供給先に供給する液体供給装置において、前記貯留タンクから液体を前記供給先へ供給する際の負荷を低減する負荷低減手段を備えたことを特徴とする液体供給装置。
【符号の説明】
【0075】
10…美容器(ミスト発生装置、美容装置)、21…ミスト放出口、33…給水タンク(貯留タンク、液体供給装置)、33a…タンクホルダ(液体供給装置)、60…加熱機構部(ミスト発生機構)、39…キャップ(蓋部材、負荷低減手段)、39b…開口部(供給部)、40a…給水リブ(リブ、負荷低減手段)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を貯留可能な貯留タンクから供給された液体をミスト発生機構でミスト化してミスト放出口から放出するミスト発生装置において、
前記貯留タンクから液体を前記ミスト発生機構へ供給する際の負荷を低減する負荷低減手段を備えたことを特徴とするミスト発生装置。
【請求項2】
前記貯留タンクは、前記貯留タンクから液体を前記ミスト発生機構へ供給するための供給部を有する蓋部材を備え、
前記負荷低減手段は、前記蓋部材に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のミスト発生装置。
【請求項3】
前記負荷低減手段は、前記蓋部材に設けられたリブであることを特徴とする請求項2に記載のミスト発生装置。
【請求項4】
前記リブは、前記蓋部材において前記供給部を囲うように形成されていることを特徴とする請求項3に記載のミスト発生装置。
【請求項5】
前記リブは、前記供給部からの液体の供給方向に向かって外周長さが小さくなるように形成されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のミスト発生装置。
【請求項6】
前記蓋部材は、親水性を示す材料で形成されたことを特徴とする請求項2〜請求項5のうち何れか一項に記載のミスト発生装置。
【請求項7】
ミストを放出して肌表面の手入れを行う美容装置において、
請求項1〜請求項6のうち何れか一項に記載のミスト発生装置を備えたことを特徴とする美容装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−200538(P2011−200538A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−72108(P2010−72108)
【出願日】平成22年3月26日(2010.3.26)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】