ミスト発生装置
【課題】携帯性と就寝時のような長時間の美容処理とを両立させることが可能なミスト発生装置を提供する。
【解決手段】ミスト発生装置が正面にミスト放出口を備えた外部ケースと給液管を介して外部ケース外に開口する給液口と接続される貯液タンクと、貯液タンクの導出部から導出される液体を霧化して放出させる超音波振動子と、外部ケース外に電源端子を露出させた超音波振動子に駆動電源を供給する二次電池と、外部ケース外に操作部を露出させた超音波振動子の駆動をON−OFF制御するスイッチとを備えた携帯可能なミスト発生装置本体と、ミスト発生装置本体の下部を着脱自在に受け入れる本体受入れ部を有し、本体受入れ部に、ミスト発生装置本体を受け入れたとき電源端子と接触する位置に充電端子を有するとともに、本体受入れ部外に充電端子に配線を介して接続された電源端子を備えた台座と、貯液タンクの給液口に連結されて液体を供給可能な給液ノズルを備えた液体補給手段を備える。
【解決手段】ミスト発生装置が正面にミスト放出口を備えた外部ケースと給液管を介して外部ケース外に開口する給液口と接続される貯液タンクと、貯液タンクの導出部から導出される液体を霧化して放出させる超音波振動子と、外部ケース外に電源端子を露出させた超音波振動子に駆動電源を供給する二次電池と、外部ケース外に操作部を露出させた超音波振動子の駆動をON−OFF制御するスイッチとを備えた携帯可能なミスト発生装置本体と、ミスト発生装置本体の下部を着脱自在に受け入れる本体受入れ部を有し、本体受入れ部に、ミスト発生装置本体を受け入れたとき電源端子と接触する位置に充電端子を有するとともに、本体受入れ部外に充電端子に配線を介して接続された電源端子を備えた台座と、貯液タンクの給液口に連結されて液体を供給可能な給液ノズルを備えた液体補給手段を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、水や美容液などの液体を微粒化したミストを肌面に長時間にわたって供給して美容処理を行うことが可能な携帯型のミスト発生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯性に優れ、どこにでも持ち運ぶことができ、ユーザの顔などに液体のミストを噴霧して肌に潤いを与え、または肌の細胞組織の活性を高める美容処理を行う噴霧装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3161996号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記装置は、日常生活の場での使用を目的にしたものであるが、このような美容処理を寝ている間に行いたいという要望がある。しかしながら携帯性に優れた小型の噴霧装置では、噴霧装置に内蔵される貯液タンクの容量が、せいぜい数ミリリットル乃至数10ミリリットル程度と小さいため、短時間の美容処理しか行うことができないという問題がある。
また、貯液タンクの容量の大きい大型の噴霧装置を使用することも考えられるが、この場合持ち運びが煩雑であり美容処理を行いたいときすぐに行うことができないという問題がある。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、携帯性と就寝時のような長時間の美容処理とを両立させることが可能なミスト発生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態のミスト発生装置は、正面にミスト放出口を備えた外部ケースと、給液管を介して前記外部ケース外に開口する給液口と接続されるとともに、貯留する液体の導出部を備えた貯液タンクと、前記貯液タンクの導出部から導出される液体を霧化して前記ミスト放出口から放出させる超音波振動子と、前記外部ケース外に電源端子を露出させた前記超音波振動子に駆動電源を供給する二次電池と、前記外部ケース外に操作部を露出させた前記超音波振動子の駆動をON−OFF制御するスイッチと、を備えた携帯可能なミスト発生装置本体と、前記ミスト発生装置本体の下部を着脱自在に受け入れる本体受入れ部を有し、前記本体受入れ部に、前記ミスト発生装置本体を受け入れたとき前記電源端子と接触する位置に充電端子を有するとともに、前記本体受入れ部外に前記充電端子に配線を介して接続された電源端子を備えた台座と、前記貯液タンクの給液口に直接又は他の管路を介して連結されて前記液体を供給可能な給液ノズルを備えた液体補給手段と、からなることを特徴とする。
【0007】
前記貯液タンクの給液管は常時は閉状態の弁体を有し、前記台座は、前記ミスト発生装置本体を台座に装着した際、前記弁体を開放させる機構を備えることができる。
また、前記ミスト発生装置の給液管の弁体は、入口側の閉方向に付勢された開閉弁であり、前記台座には、前記ミスト発生装置本体を受入れ部に装着することにより、前記給液管内に挿入されて前記弁体を開放する補液ノズルが突設された構成とすることができる。
【0008】
前記液体補給手段は補液タンクを備え、前記補液タンクは、前記台座に内蔵され、前記ミスト発生装置本体の貯液タンクよりも大量の液体を貯液可能な構成とすることができる。
またさらに、前記ミスト発生装置の給液管の弁体は、入口側の閉方向に付勢された開閉弁であり、前記台座には、前記ミスト発生装置本体を受入れ部に装着することにより、前記給液管内に挿入されて前記弁体を開放する補液ノズルが突設され、前記補液ノズルの基部は、前記補液タンクに接続された構成とすることができる。
【0009】
前記台座の液体補給手段から前記ミスト発生装置本体の前記貯液タンクへの液体の供給は、ポンプで行ってもよく、重力作用によって行うようにしてもよい。
さらに、前記液体補給手段の貯液タンクは、取換え可能な構成としてもよい。
また、長時間の連続運転を可能とするため、前記ミスト発生装置本体が、前記超音波振動子の駆動を制御するタイマー部を備え、 前記台座は、前記タイマー部を制御するタイマー制御部を備え、前記ミスト発生装置本体を前記台座の受入れ部に装着した状態で、前記台座の前記タイマー制御部の制御によって、前記超音波振動子の駆動が制御されるように構成することもできる。
なお、ミスト発生装置本体のスイッチとは独立に、台座の方にもに超音波振動子の駆動をON−OFF制御するスイッチを設けることもできる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、装置本体が着脱可能に装着される台座と液体補給手段を備えることで、携帯性と長時間の美容処理とを両立させることが可能なミスト発生装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1実施形態にかかるミスト発生装置10を示す構成図。
【図2】図1のミスト発生装置10を側面側から見た一部断面図。
【図3】本発明の第2実施形態にかかるミスト発生装置20の概略図。
【図4】本発明の第2実施形態にかかるミスト発生装置本体200aの一部断面図。
【図5A】本発明の第2実施形態にかかる補液タンク300aの一部断面図。
【図5B】図5Aの補液タンク300aの一部を拡大して示す一部断面図。
【図6】本発明の変形例を示す概略図。
【図7】本発明の変形例を示す概略図。
【図8A】本発明の変形例を示す概略図。
【図8B】本発明の変形例を示す概略図。
【図9】本発明の第3実施形態にかかるミスト発生装置30を側面側から見た一部断面図。
【図10】本発明の第4実施形態にかかるミスト発生装置40を側面側から見た一部断面図。
【図11】ミスト発生装置40の変形例であるミスト発生装置50を側面側から見た一部断面図。
【図12】本発明の更なる変形例であるミスト発生装置60を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、実施の形態を図面に基づき説明する。
[第1実施形態]
この実施形態に係るミスト発生装置10は、肌の保湿処理を主な目的とした美容処理装置であり、日常、ミスト発生装置本体100だけを携帯用として随時使用される他、たとえば寝室などに設置され、長時間にわたり人の肌を保湿するための美容液のミストを使用者の顔などに噴射するために使用される。
【0013】
本実施形態のミスト発生装置10は、図1及び図2に示すように、ミスト発生装置本体100、台座200及び補液タンク300から主として構成される。
(ミスト発生装置本体100について)
ミスト発生装置本体100は、台座200に着脱可能に取り付けられ、美容液や水を霧状にして噴射する装置である。なお、以下の説明では主に美容液を用いた保湿処理について説明するが水を用いた場合の保湿処理も同様である。
このミスト発生装置本体100は、必要に応じて台座200から取り外され携帯用のミスト発生装置10として用いられる。
ミスト発生装置本体100は、主に、外部ケース101、貯液タンク103、美容液導出部105、超音波振動子107、制御用電子回路基板109、電源111、スイッチ113などから構成されている。
外部ケース101は、貯液タンク103、超音波振動子107、制御用電子回路基板109、電源111、スイッチ113の一部を内蔵する。外部ケース101の正面には霧状の美容液を噴出するミスト放出口115が設けられ、下部には外部ケース101外から貯液タンク103に美容液を供給するための給液口117が設けられている。
貯液タンク103は、美容液を一時的に貯える貯液タンク本体103aと、貯液タンク本体103aから下方に延び、美容液を貯液タンク本体103aに供給するための給液管103bから主に構成される。また、貯液タンク本体103a下方には美容液導出部105が設けられている。
貯液タンク本体103aは、美容液が下方の美容液導出部105に向けて重力作用を及ぼすように外部ケース101の上端に設置されている。
【0014】
給液管103bの下端には、図示を省略したコイルばねなどにより、常時は閉状態となる弁体119が設けられており、この弁体119は、ミスト発生装置本体100を台座200に装着することにより、後述する台座200に配設された弁押し上げ管213aで押し上げられて開状態とされる。なお、給液管103bの貯液タンク本体103a側の端部は、美容液導出部105よりも高い位置になるよう取り付けられており、これによって、美容液導出部105の美容液に常に重力作用が加えられるようになっている。
美容液導出部105は、超音波振動子107に対向配置される美容液放出口105aと、超音波振動子107を保持する保持部105bを備え、保持部105bによって保持された超音波振動子107を介してミスト放出口115と接続される位置に設けられる。美容液導出部105は、この実施の形態では貯液タンク本体103aの底面付近にミスト放出口115と対向するように配置されている。
美容液導出部105がこのように配置されることで、貯液タンク本体103aに蓄えられた美容液は、それ自身の重力作用によって美容液導出部105を通り超音波振動子107と接触し超音波振動子107により霧化され、ミスト放出口115から噴出される。
【0015】
超音波振動子107は、貯液タンク103から導出される美容液を霧化する。超音波振動子107はウェーハ状に形成され、小径の孔が多数設けられている。超音波振動子107はマイクロチップと圧電セラミックス(PZT)を接合して形成される。この圧電セラミックスが外部ケース101中にある制御用電子回路基板109によって通電を制御されることにより、通電された圧電セラミックスに圧電効果が発生し、機械的な変位を生じてマイクロチップを前後に振動させる。
例えば、マイクロチップが130KHzの超音波周波数で前後で振動するように制御されると、このマイクロチップの微孔口の両側に気圧差を生じて美容液が微小な水滴に霧化される。さらに、圧電作用により、超音波振動子107は同時にマイナスイオンを発生させ、栄養成分と結合して肌の深層へと浸透し、皮膚細胞の水分及び栄養エキスの吸収を促す。なお、超音波振動子107を貯液タンク本体103a内部に配置して、図示はしないマイクロファンで生成したミストを吹き出すようにしてもよい。
【0016】
制御用電子回路基板109の電子回路は、図示を省略した導線によって超音波振動子107、電源111、スイッチ113などと電気的に接続されており、超音波振動子107への通電、スイッチ113の押下操作の検知、電源111の充電などの制御回路や検知回路を構成する。
この制御回路には、ミスト発生装置本体100の動作モード(例えば、連続動作や間欠動作などの長・短の噴霧時間に対応する動作)を示す情報が複数登録されている記憶装置(メモリ)も搭載される。
また、制御用電子回路基板109にはタイマー109aが配設され、このタイマー109aの計時によって超音波振動子107の駆動時間を制御(例えば、数秒〜数時間置きの間欠的動作の制御や連続駆動の制御)することができる。
さらに、制御用電子回路基板109の制御回路の一部は外部ケース101から露出する電源及び信号端子121と電気的に接続されている。これらの電源及び信号端子121を介して、台座200から電力の供給や超音波振動子107のON-OFFの信号を受けてこれらの制御を行うことができる。
【0017】
電源111は、二次電池(例えば、リチウムイオン電池やキャパシタなど)から構成され、制御用電子回路基板109の電子回路からの制御信号により電源及び信号端子121を介して台座200から電力の供給を受けて充電される。電源111に蓄えられた電力は、制御用電子回路基板109の制御回路の制御による超音波振動子107の駆動に使用される。
スイッチ113は一部分が外部ケース101表面に露出している。スイッチ113は、使用者が超音波振動子107の駆動のON−OFFを制御するためのものである。使用者のスイッチ113の操作によって制御用電子回路基板109の制御回路が超音波振動子107を駆動させる。また、使用者がスイッチ113を操作することで、ミスト発生装置本体100の動作モードを任意に設定することもできる。
以上が、ミスト発生装置本体100の説明であるが、ミスト発生装置本体100が複数の貯液タンク103を備えるようにしてもよい。この場合、複数の貯液タンク103には水または美容液を入れることができる。すなわち、ミスト発生装置本体100が霧状の水及び美容液を交互に放出したり、最初は霧状の水を放射し、水をすべて消費した後に霧状の美容液を放出するようにしてもよい。この場合には、貯液タンク103内に、制御用電子回路基板109の制御によって開閉可能な弁を設け、超音波振動子107に対する水または美容液の供給のON-OFFを制御可能とすることが望ましい。
【0018】
(台座200について)
台座200は、ミスト発生装置本体接続部201、電源端子205、補液タンク接続部207、センサ部209、第2のスイッチ211、ポンプユニット213、台座制御基板215を備える。
ミスト発生装置本体接続部201は本体受入れ部として機能し、ミスト発生装置本体100が着脱自在に接続される。ミスト発生装置本体接続部201には、台座制御基板215と接続される給電端子部203が設けられる。
給電端子部203は、充電端子として機能するピン状の電力供給用電極203aおよび信号用の電極203bから主に構成され、ミスト発生装置本体100を装着したとき、ミスト発生装置本体100の電源及び信号端子121と接触する位置に配置されている。
電源端子205は、例えば商用の電源や、パソコンのUSB(Universal Serial Bus)端子から電源コード214を介して電力を供給されるためのものである。なお、電源端子205と台座制御基板215は図示を省略した導線によって接続されており、電源端子205から入力された電力は、台座制御基板215に出力される。
【0019】
補液タンク接続部207には、補液タンク300が着脱自在に接続される。補液タンク接続部207への着脱はセンサ部209により検出され、この検出結果を示す信号は台座制御基板215に出力される。
第2のスイッチ211は、ミスト発生装置本体100のスイッチ113に対応するスイッチであり、ミスト発生装置本体100のスイッチ113とは独立に超音波振動子107のON−OFF制御が可能とされている。
ポンプユニット213は台座制御基板215によって駆動され、補液タンク300内の美容液をミスト発生装置本体100へ供給する。ポンプユニット213は、弁押し上げ管213aを備える。
弁押し上げ管213aは、補液ノズルとして機能し、ミスト発生装置本体100の給液口117及び給液管103b内側に嵌合して給液管103b内側にある弁体119を押し上げる。このことにより、弁体119が開状態となる。弁押し上げ管213aに、ポンプユニット213によって補液タンク300から移動された美容液が流れることにり、ミスト発生装置本体100の貯液タンク103に補液タンク300の美容液が供給される。
【0020】
台座制御基板215の電子回路は、タイマー制御部の機能を備え、信号用の電極203bを介してミスト発生装置本体100の制御用電子回路基板109の電子回路と、ミスト発生装置本体100の動作モードを示す情報や補液タンク300などの着脱を示す情報を共有する。
台座制御基板215の電子回路は、ミスト発生装置本体100の制御用電子回路基板109の電子回路と協働して以下の(1)〜(8)の制御を行える。 なお、以下の制御はセンサ部209からの信号や、ここでは特に図示はしないそのほかの種々のセンサからの信号の入出力に基づいて行われる。
【0021】
(1)補液タンク300の着脱の有無を検知する。
(2)ミスト発生装置本体100の装着を電源及び信号端子121を介して検出し、電源111に対して電力を供給する。
(3)ポンプユニット213を制御して、ミスト発生装置本体100に美容液を供給する。このとき例えば、ミスト発生装置本体100の貯液タンク103内の美容液の量に対応して美容液の供給量を調整するようにしてもよい。
(4)使用者による第2のスイッチ211の操作の検出に応じて、制御信号をミスト発生装置本体100に送信する。この制御信号は、例えば超音波振動子107の駆動のON−OFFを指示するものである。
また例えば、この制御信号は就寝時の保湿処理用の動作モード(長時間の噴霧動作や5分〜20分といった短時間の噴霧動作)をミスト発生装置本体100に指示するものである。この際に台座制御基板215はの電子回路は、ミスト発生装置本体100の制御用電子回路基板109にタイマー109aによる計時を実行させる。
【0022】
(5)複数の補液タンク300の薬液を自動で切り替える。図示は省略したが、台座200には複数の補液タンク300を接続または内蔵させることができる。この場合、それぞれの補液タンク300毎に異なる種類の美容液を入れることもでき、台座制御基板215は、これら複数の補液タンク300からの美容液の吸い出し順序を適宜切り替えてミスト発生装置本体100に供給することができる。
例えば、複数の補液タンク300に同一の美容液または異なる種類の美容液が入れられた場合には、一つの補液タンク300が空になってから次の補液タンク300内の美容液をミスト発生装置本体100に供給するように制御することができる。また、同様に複数の補液タンク300に同一の美容液または異なる種類の美容液が入れられた場合であっても、一つの補液タンク300が空になる前に他の補液タンク300から美容液をミスト発生装置本体100に供給するように制御することもできる。
なお、ここでは、補液タンク300に美容液を入れられていることを説明したが、補液タンク300には、水を入れることもでき、複数の補液タンク300に水または美容液をそれぞれ入れることができる。この場合、台座制御基板215の電子回路は水と美容液を交互に切り替えながらミスト発生装置本体100へ供給することもできる。
(6)ミスト発生装置本体100に複数の貯液タンク103が搭載された場合、貯液タンク103からミスト放出口115への美容液の供給の順番をミスト発生装置本体100に対して指示する。例えば、ミスト発生装置本体100に2つ貯液タンク103が搭載された場合である。この場合、それぞれの貯液タンク103に水または美容液を入れることができる。
そして、台座制御基板215の電子回路は、水または美容液のミスト放出口115への美容液の供給の順番を例えば、1)水を優先的に供給し、水がなくなったら美容液を供給する、2)美容液を優先的に供給し、美容液がなくなったら水を供給する、3)水と美容液を均等に供給する、などの制御をミスト発生装置本体100に対して行う。
(7)美容液の腐敗を防止する機構(例えば、弁や蓋)を制御する。例えば、貯液タンク103や補液タンク300内に電源111またはミスト発生装置10の外部からの電力供給を受けて開閉される弁体を設ける場合がある。この場合、この機構の開放時間や開放機会が少なくなるような制御を行うことができる。このことにより補液タンク300や貯液タンク103内の美容液の腐敗(酸化や異物混入)を防止することができる。
(8)使用者の体を感知する。例えば、就寝時に寝返りなどによって、使用者の顔とミスト発生装置10の設置位置が大きくずれた場合、このことを検知しかつ自動的に美容液の噴霧を自動的に停止することもできる。
【0023】
(補液タンク300について)
補液タンク300は 液体補給手段として機能し、ミスト発生装置本体100に供給される美容液または水を大量に保持することが可能な箱体である。すなわち、補液タンク300はミスト発生装置本体100の貯液タンク103よりも大きく形成されることが望ましい。
補液タンク300は、美容液を保持する本体部301と、給水ノズル302とを備える。給水ノズル302は、美容液を安定してミスト発生装置本体100に供給するためのガイドとして機能する。なお、この実施の形態では台座200を介してミスト発生装置本体100に美容液を供給しており、補液タンク300はこの給水ノズル302によって台座200に安定して固定される。このとき、給水ノズル302は例えば、ねじ式やはめこみ式によって台座200に固定される。
なお、給水ノズル302には、補液タンク300への未装着時に美容液の漏れを防止するための機能(例えば、弁体や蓋)が設けられることが望ましい。
【0024】
(ミスト発生装置10の動作の説明)
以上説明したように構成される本発明のミスト発生装置10の動作について説明する。以下の説明は、台座200の第2のスイッチ211を用いて保湿処理を行う場合の説明である。
就寝時、使用者は、台座200にミスト発生装置本体100及び補液タンク300を装着し、自身の顔の近く、または保湿処理を行いたい部位近くにミスト放出口115が向くようにミスト発生装置10を設置する。
【0025】
台座200にミスト発生装置本体100及び補液タンク300が装着されるとセンサ部209などの各種センサや信号用の電極203bから台座制御基板215に各装置装着を示す信号が入力される。この結果、台座制御基板215の電子回路はこれらの装着の有無を検知する。このとき、弁体119が弁の押し上げ管213aによって開状態となる。
次に使用者は、台座200の第2のスイッチ211を操作して保湿処理の動作モードを選択する(例えば、動作時間の設定や、図示はしない「お任せモード」などのスイッチの押下操作)。このときの使用者による第2のスイッチ211の押下を示す信号は台座制御基板215に入力され、このことに基づいて台座制御基板215がミスト発生装置本体100の動作モードを決定する。
【0026】
台座制御基板215は決定されたミスト発生装置本体100の動作モードに基づいてポンプユニット213の稼働や信号用の電極203bを介してタイマー109aの計時指示などを行い、ミスト発生装置本体100の動作を制御する。
【0027】
以上のような制御が行われるミスト発生装置10では、設定された動作モードに対応して、ミスト放出口115から霧化された美容液が放出され、使用者に対して保湿処理が行われる。このとき、ポンプユニット213の稼働によって補液タンク300中の美容液が、ミスト発生装置本体100の貯液タンク103に供給されるので長時間の保湿処理が可能である。
また、この実施形態のミスト発生装置10では、ミスト発生装置本体100を台座200から取り外せば、ミスト発生装置本体100をバックなどに入れて持ち運ぶことができる。したがって、ミスト発生装置10によれば、携帯性と長時間の保湿処理とを両立させることが可能となる。
【0028】
[第2実施形態]
次に図3〜5A、5Bを用いて本発明の第2実施形態にかかるミスト発生装置20について説明する。この第2実施形態では、第1実施形態のミスト発生装置10におけるミスト発生装置本体100の形状、補液タンク300からの美容液または水の供給方法、台座の形状の変形例を説明する。
なお、以下の説明では、第1実施形態と同一部分については、同一符号を付して重複する説明は省略する。
【0029】
第2実施形態にかかるミスト発生装置20は、ミスト発生装置本体100a、台座200a、補液タンク300aから主として構成される。
(ミスト発生装置本体100aについて)
図4に示すように、ミスト発生装置本体100aは、外部ケース101a、貯液タンク1103を備える。貯液タンク1103は、美容液を一時的に貯える貯液タンク本体1103aと、この貯液タンク本体1103aの天井面に設けられた孔部1103bとこの孔部1103bの略中央部に設けられた弁押し上げ棒1103cを備える。
孔部1103bには小径の孔1104が多数設けられ、この孔1104から補液タンク300a内の美容液が流入する。
弁押し上げ棒1103cは、後述する補液タンク300aが有する弁体401を押し上げる為のものである。
【0030】
外部ケース101aは、孔部1103bと対応する箇所に補液タンク接続部101bを備える。
補液タンク接続部101bは補液タンク300aが安定して接続されるための孔部101cと、使用者によるミスト発生装置本体100aの携帯時に貯液タンク1103からの美容液の漏えいを防ぐための蓋101dからなる構成される。蓋101dは使用者によって開閉される。ここでは特別に図示はしないが、蓋101dが美容液の漏えいをより確実に防ぐためにゴムや樹脂製のパッキンを有することが望ましい。
【0031】
(台座200aについて)
図3に示すように、台座200aは、台座本体2201、ミスト発生装置本体収容部2202から主に構成され、さらにこれらを前後に回動可能(図3の矢印参照)とする軸部2203を備える。
台座本体2201は、長手方向の断面がコ字状に形成される。台座本体2201は、それぞれが対向する面を備える一対の柱部2201aを備える。この柱部2201a間には、ミスト発生装置本体収容部2202が軸部2203を回転軸として振り子のように回動可能となるように収容される。
ミスト発生装置本体収容部2202は、断面コ字状の壁部2202aを備え、この壁部2202aの3面がそれぞれ対向する内側の空間にミスト発生装置本体100aを収容する。
壁部2202aの基部となり、ミスト発生装置本体100aの底面と対向するミスト発生装置本体収容部2202の一面部には給電端子部203が配置される。また、ミスト発生装置本体収容部2202の正面には第2のスイッチ211が配置される。
ミスト発生装置本体収容部2202の回動は、例えば手動によって行われる。また、ステッピングモータを用いて行ってもよい。例えば、ステッピングモータを軸部2203に設けミスト発生装置本体収容部2202を所定の角度に回動及び固定させることもできる。
【0032】
(補液タンク300aについて)
補液タンク300aは図5A及びBに示すように、ミスト発生装置本体100aの補液タンク接続部101bにねじ式やはめこみ式で挿入され、美容液にかかる重力作用によって、ミスト発生装置本体100aに美容液を供給する。
補液タンク300aは、美容液を保持する本体部301と、給水ノズル302aと、本体部301と給水ノズル302aの接合面に設けられる弁部400を備える。
弁部400は、弁体401と、蓋部403と、押し上げ棒接触部405と、弁体401と押し上げ棒接触部405とを接続する柱部407と、バネ部409とを備える。
弁体401は、例えばゴムや樹脂などで形成され、美容液が補液タンク300a外に漏れ出すのを防止するためのものである。
蓋部403は、バネ部409の基部を固定するためのものである。蓋部403の略中央部には、柱部407の一部が上下に摺動可能な孔403aが形成され、さらにこの孔403aの周辺には、美容液が通過する為の小径の孔部403bが形成される。
柱部407は一端が弁体401に接続され、他端は押し上げ棒接触部405に接続される。
【0033】
バネ部409は柱部407表面にコイル状に巻かれて設けられる。バネ部409は基部が蓋部403に固定され、通常時は押し上げ棒接触部405を補液タンク300aの出口方向に向けて押し上げている。このことにより、柱部407を介して押し上げ棒接触部405と接続されている弁体401の底面が、本体部301の内面側を向く蓋部403の1面に押しつけられ、この結果、通常時は弁体401が孔部403bを塞ぐ形となる。このことにより、美容液の漏えいが防止される。
補液タンク300aをミスト発生装置本体100aに取り付けた際には、ミスト発生装置本体100aの弁押し上げ棒1103cが、押し上げ棒接触部405と接触しかつ本体部301内部方向へ押し上げる。この結果として、弁体401が本体部301内部に押し上げられ、弁体401と孔部403bの間に空間が生まれる。そして、自重によって美容液がミスト発生装置本体100aに供給される。
【0034】
以上のように構成されたミスト発生装置20では、補液タンク300a中の美容液が、ミスト発生装置本体100aの貯液タンク1103に供給されるので長時間の保湿処理が可能である。
また、美容液の自重によって美容液がミスト発生装置本体100aに供給されるので、ポンプなどを使って美容液を供給する場合に比べ、省電力となる。もちろんミスト発生装置本体100aを台座200aから取り外せば、ミスト発生装置本体100aをバックなどに入れて持ち運ぶことができる。
要するにミスト発生装置20は携帯性と長時間の美容処理とを両立させることが可能であり、かつ保湿処理時には省電力で駆動させることができる。
【0035】
[変形例1]
本発明のミスト発生装置10はさらに種々の変形が可能である。例えば図6に示すようにカートリッジ式の貯液タンク500を出し入れ可能な蓋部501を背面に備え、貯液タンク500をいつでも取り外し、及び交換可能とするようなミスト発生装置本体100cを備えるようにしてもよい。
さらに、図7に示すように、取り外した貯液タンク500(図6参照)に対応する形状を備える補液タンク本体601を補液タンク600が備え、ミスト発生装置本体100dに装着するような構造とすることもできる。
また、図8A、Bに示すように、台座700aと、この台座700aに対して軸部701を軸として回転可能な補液タンク700を備え、就寝中の保湿処理の際には、補液タンク700が回転し、自重によって美容液がミスト発生装置本体100に供給されるようにしてもよい。さらに、保湿処理を行わないときは、収容空間702に補液タンク700を収容するような構成とすることでミスト発生装置10をよりコンパクトにすることができ、外観が向上する。
【0036】
なお、上記した実施形態では、美容液の自重またはポンプによって美容液の供給を行ったが、これらに加え、またはこれに換えて以下(1)〜(8)のような方法により美容液や水を供給・移動させるようにしてもよい。
(1)気化式
例えば、熱で美容液や水を蒸気にして、ミスト発生装置本体100内で冷やして液体に戻す。
(2)超音波霧化式
例えば、台座200及びまたは補液タンク300が超音波を発振する基板を備え、台座200及びまたは補液タンク300において、美容液または水を霧化させ、この霧化した美容液または水をミスト発生装置本体100に供給する。
(3)浸透式
例えば、浸透圧を利用して美容液または水を移動する機構を備える。
(4)遠心力式
例えば、美容液または水に浸されたローターを回転させて、回転の遠心力によって美容液または水を移動させる。
(5)回転ボールチェ−ン式
例えば、美容液または水に浸された環状のボールチェ−ンの移動により美容液または水を移動させる。
(6)ピストン式
補液タンク及びまたは貯液タンクをシリンダ形状に形成し、さらにピストンを備えることにより美容液または水を移動させる。
(7)チューブ式
チューブの外側から外力を与えて美容液または水を移動させる。
(8)回転式
美容液または水をの移動時と、霧化した美容液または水の放出時で補液タンク300と、ミスト発生装置本体100の高低差を逆転させる。
【0037】
[第3実施形態]
次に図9を用いて本発明の第3実施形態にかかるミスト発生装置30について説明する。なお、以下の説明では、第1実施形態と同一部分については、同一符号を付して重複する説明は省略する。
図9に示すように第3実施形態にかかるミスト発生装置30は、ミスト発生装置本体100、台座200b、補液タンク300から主として構成される。
台座200bは、ミスト発生装置本体接続部201、ポンプユニット213、電源端子205、補液タンク接続部207、センサ部209、第2のスイッチ211を備える。
さらに台座200bは、台座制御基板215a、ヒーター部610そして台座貯液タンク602を備える。
【0038】
台座制御基板215aには、台座制御基板215と同様の機能を備える電子回路が形成されている。さらに台座制御基板215aにはヒーター部610のON・OFFや発熱温度の制御を行う電子回路が形成されている。
ヒーター部610及び台座貯液タンク602は、補液タンク300と、ポンプユニット213の間に配置される。ヒーター部610は、台座貯液タンク602を加熱するための加熱手段である。ヒーター部610は、例えば、PTC(Positive Temperature Coefficient)ヒーターであり、台座制御基板215aのON・OFF制御によって種々の温度で発熱する。ヒーター部610が発熱することで、台座貯液タンク602内の水や美容液を温めたり沸騰させることができる。ヒーター部610は、一面を台座貯液タンク602の一面と密接するように設置されており、ここでは、ヒーター部610は、台座貯液タンク602の下側に配置される。
台座貯液タンク602は、補液タンク300から補給される水または美容液を一時的に貯留する補助タンクである。台座貯液タンク602は、熱伝導率の高い金属で形成された中空の箱体である。台座200bに固定された補液タンク300の給水ノズル302の出口に対向する台座貯液タンク602の上面には、給液口602aが設けられている。この給液口602aを介して、自然落下によって補液タンク300内の水または美容液が台座貯液タンク602内に供給される。
【0039】
(ミスト発生装置30の動作の説明)
以上説明したように構成される本発明のミスト発生装置30では、ミスト発生装置本体100aからは、暖められた霧状の水または美容液が放出される。
すなわち、台座200bにミスト発生装置本体100及び補液タンク300が装着されるとセンサ部209などの各種センサや信号用の電極203bから台座制御基板215aに各装置装着を示す信号が入力される。この結果、台座制御基板215aの電子回路はこれらの装着の有無を検知し、台座制御基板215aの電子回路は、ヒーター部610をONとなるよう制御する。
そして、台座制御基板215は使用者により選択された動作モードに基づいてポンプユニット213の稼働や信号用の電極203bを介してタイマー109aの計時指示などを行い、ミスト発生装置本体100の動作を制御する。
【0040】
以上のような制御が行われるミスト発生装置30では、ヒーター部610で発生した熱は台座貯液タンク602を加温し、結果として台座貯液タンク602内の水または美容液が暖められる。そして、ヒーター部610の発熱により暖められた台座貯液タンク602内の水または美容液が、ポンプユニット213の稼働によってミスト発生装置本体100の貯液タンク103に供給される。最終的には、ミスト放出口115からは、暖かい状態の水または美容液が放出される。
暖められた水または美容液が吹きつけられることにより使用者の肌は毛穴が開きやすくなり、保湿をより効果的に行うことができる。また、この実施形態のミスト発生装置30においてもミスト発生装置本体100を台座200aから取り外せば、ミスト発生装置本体100をバックなどに入れて持ち運ぶことができる。すなわち、ミスト発生装置30によれば、携帯性と長時間かつより効果的な保湿処理とを両立させることが可能となる。
【0041】
以上が図9に示すミスト発生装置30についての説明であるが、ミスト発生装置30は種々の変更及び変形が可能である。例えば、台座200bではなく、ミスト発生装置本体100がヒーター部610を備えるようにしてもよい。この場合には、ヒーター部610を貯液タンク103の一部に密接して設け、ポンプユニット213を介して供給された水または美容液を貯液タンク103内で加温することが望ましい。また、この場合、制御用電子回路基板109が、ヒーター部610の動作のON・OFFや温度の制御をおこなうことが望ましい。
ミスト発生装置本体100がヒーター部610を備えることで、外出先などでも暖められた水または美容液で保湿処理を行える。
また、台座200b及びミスト発生装置本体100がヒーター部610を備えるようにしてもよい。この場合には、ミスト発生装置本体100が備えるヒーター部610を水または美容液の保温用として用いることができ、台座200bで暖められた水または美容液の温度低下を防止することができる。
【0042】
[第4実施形態]
次に図10を用いて本発明の第4実施形態にかかるミスト発生装置40について説明する。以下の説明では、第1、第3実施形態と同一部分については、同一符号を付して重複する説明は省略する。
図10に示すように第4実施形態にかかるミスト発生装置40は、ミスト発生装置本体100b、台座200c、補液タンク300から主として構成される。
【0043】
(ミスト発生装置本体100bについて)
ミスト発生装置本体100bは、台座200cに着脱可能に取り付けられ、美容液や水を霧状にして噴射し、さらに蒸気状の水や美容液を放出する装置である。
ミスト発生装置本体100bは、主に、外部ケース611、貯液タンク103、美容液導出部105、超音波振動子107、制御用電子回路基板109、電源111、スイッチ113などから構成されている。
外部ケース611は、外部ケース100(図2参照)とほぼ同じ形状に形成されており、貯液タンク103、美容液導出部105、超音波振動子107、制御用電子回路基板109、電源111、スイッチ113などを内蔵する。なお、図10では説明を分かりやすくするために、ミスト発生装置本体100bが備える制御用電子回路基板109、タイマー109a、電源111の図示を省略している。
【0044】
外部ケース611は、蒸気放出口612、開口部614、管路616を備える。
蒸気放出口612は、外部ケース611の正面(ミスト放出口115と同一の面)に設けられた孔であり、管路616を介して、外部ケース611の底面(台座200cと対向する面)に設けられた開口部614と接続されている。蒸気放出口612からは、開口部614を介して台座200cから供給された蒸気が放出される。
開口部614には、台座200cの後述する接続管622が着脱自在に挿入される。
管路616は、台座200cから供給された蒸気が、蒸気放出口612からスムーズに排出されるように形成されている。すなわち、管路614は、開口部614を基部として、外部ケース611の長手方向に沿う直線状の部位と、蒸気放出口612近傍に向かって所定の角度(ここでは略直角)を持ってカーブする部位と、このカーブする部位と蒸気放出口612を接続する部位を有している。
【0045】
(台座200cについて)
台座200cは、ミスト発生装置本体接続部201、ポンプユニット213、電源端子205、補液タンク接続部207、センサ部209、第2のスイッチ211、台座制御基板215a、ヒーター部610を備える。
さらに台座200cは、台座貯液タンク617、液体流路部618、接続管620及び接続管622を備える。
台座貯液タンク617は、ヒーター部610とともに蒸気発生手段として機能する補助タンクである。台座貯液タンク617は、台座貯液タンク602(図9参照)とほぼ同様の形状、機能を備え、補液タンク300から補給される水または美容液を一時的に貯留する。台座貯液タンク617の上面には、開口617aが形成されており、台座貯液タンク617の底面には開口617bが形成されている。開口617aは、接続管622によってミスト発生装置本体100bの開口部614を介して管路616の一端に接続される。
【0046】
液体流路部618は、補液タンク300内の水または美容液を貯液タンク103及び台座貯液タンク617に別個に供給する為の部材である。液体流路部618は、台座200cに固定された補液タンク300の給水ノズル302の出口に液体流入口618aが対向するように設置される。
液体流路部618は、液体流入口618a近傍から枝分かれする流路618b及び618cを備え、自然落下によって補液タンク300から排出された水または美容液は、この流路618b及び618cを通って貯液タンク103や台座貯液タンク617に供給される(図10中の矢印A参照)。流路618bはポンプユニット213の一部に接続される。流路618cは、接続管620を介して開口617bと接続される。
接続管622は、蒸気供給管路として機能し、台座貯液タンク617内の蒸気をミスト発生装置本体100bに供給する。接続管622の一端は、台座貯液タンク617の開口617aに接続される。また、接続管622の他端は、ミスト発生装置本体100bが台座600cに固定された際に、ミスト発生装置本体100bの開口部614を介して、ミスト発生装置本体100b内に挿入され、ミスト発生装置本体100bの管路616の一端と接続される。
【0047】
(ミスト発生装置40の動作の説明)
以上説明したように構成される本発明のミスト発生装置40では、ミスト発生装置本体100bから霧状の水または美容液が放出されるとともに、ヒーター部610の発熱によって発生した蒸気が蒸気放出口612から放出される(図10の破線の矢印参照)。
すなわち、台座200cにミスト発生装置本体100及び補液タンク300が装着されるとセンサー部209などの各種センサーや信号用の電極203bから台座制御基板215aに各装置装着を示す信号が入力される。この結果、台座制御基板215aの電子回路はこれらの装着の有無を検知することができ、台座制御基板215aの電子回路は、台座貯液タンク617内の水または美容液が沸騰するような温度となるようにヒーター部610をON制御する。
そして、台座制御基板215は使用者により選択された動作モードに基づいてポンプユニット213の稼働や信号用の電極203bを介してタイマー109aの計時指示などを行い、ミスト発生装置本体100bの動作を制御する。
【0048】
ここで「ミスト発生装置本体100bの動作」とは、以下の(1)〜(3)である。
(1)霧状の水または美容液と、蒸気状の水または美容液とを同時に放出する。
(2)霧状の水または美容液を一定時間放出し、その後、蒸気状の水または美容液を一定時間放出する。
(3)霧状の水または美容液と蒸気状の水または美容液を間欠的に交互に放出する。
なお、この動作(2)、(3)においてヒーター部610の温度を上げ下げし、沸騰の有無を制御することで、蒸気状の水または美容液の放出の制御を行うことができる。また、例えば、蒸気の通り道に台座制御基板215aが制御可能な蓋体を設け、この蓋体の開閉によって蒸気の放出を制御するようにしてもよい。
【0049】
以上のような制御が行われるミスト発生装置40では、ポンプユニット213の稼働によって、ミスト発生装置本体100bに供給され、霧状となって放出される水または美容液だけでなく、さらに粒子の細かい蒸気によって保湿処理を行うことができる。
また、この実施形態のミスト発生装置40でも、ミスト発生装置本体100cを台座200cから取り外せば、ミスト発生装置本体100をバックなどに入れて持ち運ぶことができる。したがって、ミスト発生装置10によれば、携帯性と長時間かつ効果的な保湿処理とを両立させることが可能となる。
【0050】
以上が図10に示すミスト発生装置40についての説明であるが、ミスト発生装置40は種々の変更及び変形が可能である。例えば、台座200cではなく、ミスト発生装置本体100bが、ヒーター部610や台座貯液タンク617を備えるようにしてもよい。この場合、制御用電子回路基板109が、ヒーター部610の動作のON・OFFや温度の制御をおこなうことが望ましい。
また、この場合にはミスト発生装置本体100bに設けられた台座貯液タンク617と貯液タンク103の一部を管状の部材で接続し、台座貯液タンク617に水または美容液を貯蓄して、ヒーター部610で加熱することが望ましい。ミスト発生装置本体100bに設けられた台座貯液タンク617と蒸気放出口612とを接続することで、ミスト発生装置本体100b内で発生した蒸気を蒸気放出口612から放出させることができる。 ミスト発生装置本体100がヒーター部610及び台座貯液タンク617を備えることで、外出先などでも蒸気による保湿処理を行える。
またさらに、ポンプユニット213と、ミスト発生装置本体100bに設けられた台座貯液タンク617とを管状の部材で接続し、貯液タンク103とは別に、水または美容液が供給される液体供給路をミスト発生装置本体100bに形成するようにしてもよい。
またさらに、ミスト発生装置本体100bにおいて、管路616を温めるために、この管路616に密接するようにヒーター部610を配置してもよい。この場合には、台座200cから供給された蒸気の温度低下を防止することができる。
【0051】
(ミスト発生装置40の変形例ミスト発生装置50について)
以上説明したミスト発生装置40はさらに種々の変形、改良が可能である。例えば、蒸気放出口612及び管路616をミスト発生装置本体100bではなく、台座200cに設けるようにしてもよい。
このような構成を備えるミスト発生装置50を図11に示して説明する。以下の説明では、第1〜4実施形態と同一部分については、同一符号を付して重複する説明は省略する。
図11に示すように第4実施形態にかかるミスト発生装置50は、ミスト発生装置本体100、台座200d、補液タンク300から主として構成される。
台座200dは、ミスト発生装置本体接続部201、ポンプユニット213、電源端子205、補液タンク接続部207、センサ部209、第2のスイッチ211、台座制御基板215a、ヒーター部610、台座貯液タンク617、液体流路部618、接続管620を備える。
さらに台座200dは、蒸気放出口612a及び管路622aを備える。
【0052】
蒸気放出口612aは、ミスト発生装置本体100b(図10参照)の蒸気放出口612と同様の形状、機能を有する孔であり、台座200dの第2のスイッチ211の一部が露出する面に設けられる。
管路622aは、一端を蒸気放出口612aに接続され、他端を開口617aに接続される。管路622aは、台座貯液タンク617で発生した蒸気が、蒸気放出口612aからスムーズに排出されるように筒状に形成されている。すなわち、管路614は、開口617aを基部として、蒸気放出口612aに向かって所定の角度(ここでは略直角)を持ってカーブする部位と、このカーブする部位と蒸気放出口612aを接続する部位を有している。
以上のように構成された台座200dでは、が蒸気放出口612aと台座貯液タンク617との距離が短くなり、台座貯液タンク617で発生した蒸気の温度の低下を防止することができ、より効率よく蒸気を放出させることができる。
【0053】
[第5実施形態]
次に図12を用いて本発明の第5実施形態にかかるミスト発生装置60について説明する。以下の説明では、第1〜第4実施形態と構成・機能において対応する部分については、重複する説明を省略する。
図12に示すように第5実施形態にかかるミスト発生装置60は、ミスト発生装置本体100(以下、子機100eと称す)及び第1〜第4実施形態のミスト発生装置本体100としての機能も有する親機200eとから構成される。
親機200eは、平面形状が略楕円形の台座230eと、この台座230e上に起立して支持される略楕円形状のヘッド210eを備える。
【0054】
台座230eは、頂面が前面側が低くなるよう傾斜する傾斜面とされた高さの低い円筒状の筐体から構成されている。台座230eの頂面の正面側には、図1,図2に示した第1実施形態の第2のスイッチ211と対応する構成・機能を備えた、液体噴霧の動作のオン・オフや噴霧時間の設定を使用者が操作するためのスイッチ233eが配設されている。
台座230eの頂面の略中央部には、支持部材231eを介してヘッド210eが固着されている。
台座230eの支持部材231eの後ろ側の空洞部には補液タンク240eが収納されている。この空洞部の上部の筐体には、補液タンク240eへの液体の供給や補液タンク240eの着脱のための開閉自在の蓋体232eが設けられている。
補液タンク240eは、図1,図2の補液タンク300や図6のカートリッジ式の貯液タンク500と同様の着脱可能な容器である。なお、補液タンク240eは、台座230e内に設けられた水密性の高い空間であってもよい。
さらに台座230eは、図10の液体流路部618及び接続管620と構成・機能において対応し、子機100eなどに液体を供給するための液体流路部618eを備える。この他にも台座230eは、ポンプユニット213、図2の台座制御基板215などの電子回路と構成・機能において対応する電子回路が形成された台座制御基板256e、外部から電源を受電するための電源コード214、特別に図示はしない各種センサ、電源端子205などを備える。
【0055】
ヘッド210eは、台座230eよりも外形が小さい筐体である。ヘッド210eは、外形が略楕円形状で、正面が平面形状となるように形成されている。この実施の形態ではヘッド210eは、支持部材231eを介して台座230eに不動となるように固定されている。ただし、支持部材231eを軸部として台座230eとヘッド210eとが互いに回動するように構成してもよい。この場合、例えば一端側が頂面上に露出するようにかつ全体として台座230eの中心を貫通するように支持部材231eを配置し、ワッシャーとナットの組み合わせなどにより抜け止め処理を施した状態で台座230eに固定する。そして、この支持部材231eの露出する一端にボールベアリングなどの転がり軸受を介してヘッド210eを装着することで台座230eとヘッド210eとが互いに回動するように構成とする。
他の例として、軸部が台座230eの中心を貫通するようにかつ台座230eの頂面上に露出するように台座230eに固着された電動モータなどで支持部材231eを構成する。そして、この軸部にヘッド210eを固着することで、台座230eとヘッド210eとが互いに回動するようにしてもよい。
【0056】
ヘッド210eの正面の中央部には、子機100eを着脱自在に嵌合可能な凹部211eが形成されている。凹部211eの内側下方には充電部220eが配置され、凹部211eの左右には液体が噴霧されるためのミスト放出口215eが設けられ、このミスト放出口215eに対応する位置にミスト発生器250eが内蔵される。
充電部220eは、図1,図2の電力供給用電極203aと構成・機能において対応する充電端子223e、図1,図2の信号用の電極203bと構成・機能において対応する信号入出力端子224e、図1,図2の弁押し上げ管213aと構成・機能において対応する弁押し上げ管225eとから主に構成される。
充電部220eと、ここでは図示は省略した子機100eの電源及び信号端子121(図2参照)が嵌合することによって子機100eはヘッド210eに安定的に固定される。
ミスト放出口215eは、液体を放出するための所定数(ここでは3個)の孔である。ミスト放出口215eは、ヘッド210eの表面に縦方向に一定の間隔を開けて連続的に設けられている。
ミスト発生器250eは、図2の貯液タンク103と構成・機能において対応する貯液タンク253e、図2の美容液導出部105と構成・機能において対応する美容液導出部255e、図1,図2の超音波振動子107と構成・機能において対応し、ミスト放出口215eに接続されて設けられる超音波振動子107eを備える。
貯液タンク253eは、台座230eに内蔵された液体流路部618e及びポンプユニット213を介して補液タンク240eと接続されており、ポンプユニット213の駆動によって補液タンク240e内の液体を供給され、貯液する。超音波振動子107eは、貯液タンク253eに貯液された液体をミスト放出口215eから噴霧する。
【0057】
(台座制御基板256eによる液体の噴霧の制御)
ミスト発生装置60では、台座制御基板256eの制御により凹部211eに嵌合した子機100e及びまたはミスト発生器250eから液体が噴霧される。
台座制御基板256eは、スイッチ233eの押下などを検知する。台座制御基板256eは、台座230eに内蔵された種々のセンサ(図示せず)からの信号により、子機100eが凹部211eに嵌合されているか否かを判定したり、貯液タンク253e内の液体の残量を判定したりすることができる。
このような種々の検知や判定により、台座制御基板256eは、ポンプユニット213、超音波振動子107、超音波振動子107eなどの駆動を制御する。
例えば、台座制御基板256eは以下(1)〜(5)のような制御を行う。
(1)子機100eの凹部211eへの装着時には、超音波振動子107のみを駆動させる。
(2)子機100eの凹部211eへの装着時であっても超音波振動子107は駆動させずに、台座230eの超音波振動子107eのみを駆動させる。
(3)超音波振動子107及び超音波振動子107eの両方を駆動させる。
(4)子機100eの凹部211eへの非装着時には超音波振動子107eのみを駆動させる。
(5)他の実施形態にて説明した、例えば台座制御基板215などと対応する制御。
【0058】
以上のように構成されたミスト発生装置60は、寝室などに設置され、夜間に使用者の肌に向かって液体を噴霧し肌面を保湿するために使用することができる。そして、使用者が外出するときには、凹部から子機100eを取り外すことによって、いつでもどこでも美容処理を行なうことができる。
なお、この実施形態では、ミスト発生器250eをヘッド210eに内蔵したが、台座230eに内蔵してもよい。この場合には、ミスト発生器250eの美容液導出部255eとミスト放出口215eとを図10に示した管路616のような管路で接続し、台座230e内で駆動する超音波振動子107eにより霧化した液体を管路616を介してミスト放出口215eから噴霧する。ミスト発生器250eを台座230eに内蔵することにより、超音波振動子107eなどの部材を少なくする(例えば、超音波振動子107eが一個だけの構成とする。)ことができ、低コスト化や歩留まりの向上、高耐久化を図ることができる。
【符号の説明】
【0059】
10,20,30,40,50…ミスト発生装置、100,100a,100b,100c,100d…ミスト発生装置本体、101,101a,611…外部ケース、101b…補液タンク接続部、101c,1103b…孔部、101d…蓋、103,500,1103…貯液タンク、103a…貯液タンク本体、103b…給液管、105…美容液導出部、105a…美容液放出口、105b…保持部、107…超音波振動子、109…制御用電子回路基板、109a…タイマー、111…電源、113…スイッチ、115…ミスト放出口、117…給液口、119,401……弁体、121…電源及び信号端子、200,200a,200b,200c,200d,700a…台座、201…ミスト発生装置本体接続部、203…給電端子部、203a…電力供給用電極、203b…信号用の電極、205…電源端子、207…補液タンク接続部、209…センサ部、第2の211…スイッチ、213…ポンプユニット、214…電源コード、213a…弁押し上げ管、215,215a…台座制御基板、300,300a…補液タンク、301…本体部、302,302a…給水ノズル、400…弁部、403,501…蓋部、403a…孔、403b…孔部、405…押し上げ棒接触部、407…柱部、409…バネ部、600…補液タンク、601…補液タンク本体、602,617…台座貯液タンク,602a…給液口、610…ヒーター部、612,612a…蒸気放出口、614…開口部、616…管路、617b,617b…開口、618…液体流路部、618a…液体流入口,618b,618c…流路、620,622…接続管、622a…管路、700…補液タンク、701,2203…軸部、702…収容空間、1103a…貯液タンク本体、1103c…弁押し上げ棒、1104…孔、2201…台座本体、2201a…柱部、2202…ミスト発生装置本体収容部、2202a…壁部、100e…子機、200e…親機、210e…ヘッド、233e…スイッチ、211e…凹部、220e…充電部、223e…充電端子、224e…信号入出力端子、225e…弁押し上げ管、230e…台座、231e…支持部材、232e…蓋体、240e…補液タンク、250e…ミスト発生器、618e…液体流路部、60…ミスト発生装置、107e…超音波振動子、215e…ミスト放出口、253e…貯液タンク、255e…美容液導出部、256e…台座制御基板。
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、水や美容液などの液体を微粒化したミストを肌面に長時間にわたって供給して美容処理を行うことが可能な携帯型のミスト発生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯性に優れ、どこにでも持ち運ぶことができ、ユーザの顔などに液体のミストを噴霧して肌に潤いを与え、または肌の細胞組織の活性を高める美容処理を行う噴霧装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3161996号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記装置は、日常生活の場での使用を目的にしたものであるが、このような美容処理を寝ている間に行いたいという要望がある。しかしながら携帯性に優れた小型の噴霧装置では、噴霧装置に内蔵される貯液タンクの容量が、せいぜい数ミリリットル乃至数10ミリリットル程度と小さいため、短時間の美容処理しか行うことができないという問題がある。
また、貯液タンクの容量の大きい大型の噴霧装置を使用することも考えられるが、この場合持ち運びが煩雑であり美容処理を行いたいときすぐに行うことができないという問題がある。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、携帯性と就寝時のような長時間の美容処理とを両立させることが可能なミスト発生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態のミスト発生装置は、正面にミスト放出口を備えた外部ケースと、給液管を介して前記外部ケース外に開口する給液口と接続されるとともに、貯留する液体の導出部を備えた貯液タンクと、前記貯液タンクの導出部から導出される液体を霧化して前記ミスト放出口から放出させる超音波振動子と、前記外部ケース外に電源端子を露出させた前記超音波振動子に駆動電源を供給する二次電池と、前記外部ケース外に操作部を露出させた前記超音波振動子の駆動をON−OFF制御するスイッチと、を備えた携帯可能なミスト発生装置本体と、前記ミスト発生装置本体の下部を着脱自在に受け入れる本体受入れ部を有し、前記本体受入れ部に、前記ミスト発生装置本体を受け入れたとき前記電源端子と接触する位置に充電端子を有するとともに、前記本体受入れ部外に前記充電端子に配線を介して接続された電源端子を備えた台座と、前記貯液タンクの給液口に直接又は他の管路を介して連結されて前記液体を供給可能な給液ノズルを備えた液体補給手段と、からなることを特徴とする。
【0007】
前記貯液タンクの給液管は常時は閉状態の弁体を有し、前記台座は、前記ミスト発生装置本体を台座に装着した際、前記弁体を開放させる機構を備えることができる。
また、前記ミスト発生装置の給液管の弁体は、入口側の閉方向に付勢された開閉弁であり、前記台座には、前記ミスト発生装置本体を受入れ部に装着することにより、前記給液管内に挿入されて前記弁体を開放する補液ノズルが突設された構成とすることができる。
【0008】
前記液体補給手段は補液タンクを備え、前記補液タンクは、前記台座に内蔵され、前記ミスト発生装置本体の貯液タンクよりも大量の液体を貯液可能な構成とすることができる。
またさらに、前記ミスト発生装置の給液管の弁体は、入口側の閉方向に付勢された開閉弁であり、前記台座には、前記ミスト発生装置本体を受入れ部に装着することにより、前記給液管内に挿入されて前記弁体を開放する補液ノズルが突設され、前記補液ノズルの基部は、前記補液タンクに接続された構成とすることができる。
【0009】
前記台座の液体補給手段から前記ミスト発生装置本体の前記貯液タンクへの液体の供給は、ポンプで行ってもよく、重力作用によって行うようにしてもよい。
さらに、前記液体補給手段の貯液タンクは、取換え可能な構成としてもよい。
また、長時間の連続運転を可能とするため、前記ミスト発生装置本体が、前記超音波振動子の駆動を制御するタイマー部を備え、 前記台座は、前記タイマー部を制御するタイマー制御部を備え、前記ミスト発生装置本体を前記台座の受入れ部に装着した状態で、前記台座の前記タイマー制御部の制御によって、前記超音波振動子の駆動が制御されるように構成することもできる。
なお、ミスト発生装置本体のスイッチとは独立に、台座の方にもに超音波振動子の駆動をON−OFF制御するスイッチを設けることもできる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、装置本体が着脱可能に装着される台座と液体補給手段を備えることで、携帯性と長時間の美容処理とを両立させることが可能なミスト発生装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1実施形態にかかるミスト発生装置10を示す構成図。
【図2】図1のミスト発生装置10を側面側から見た一部断面図。
【図3】本発明の第2実施形態にかかるミスト発生装置20の概略図。
【図4】本発明の第2実施形態にかかるミスト発生装置本体200aの一部断面図。
【図5A】本発明の第2実施形態にかかる補液タンク300aの一部断面図。
【図5B】図5Aの補液タンク300aの一部を拡大して示す一部断面図。
【図6】本発明の変形例を示す概略図。
【図7】本発明の変形例を示す概略図。
【図8A】本発明の変形例を示す概略図。
【図8B】本発明の変形例を示す概略図。
【図9】本発明の第3実施形態にかかるミスト発生装置30を側面側から見た一部断面図。
【図10】本発明の第4実施形態にかかるミスト発生装置40を側面側から見た一部断面図。
【図11】ミスト発生装置40の変形例であるミスト発生装置50を側面側から見た一部断面図。
【図12】本発明の更なる変形例であるミスト発生装置60を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、実施の形態を図面に基づき説明する。
[第1実施形態]
この実施形態に係るミスト発生装置10は、肌の保湿処理を主な目的とした美容処理装置であり、日常、ミスト発生装置本体100だけを携帯用として随時使用される他、たとえば寝室などに設置され、長時間にわたり人の肌を保湿するための美容液のミストを使用者の顔などに噴射するために使用される。
【0013】
本実施形態のミスト発生装置10は、図1及び図2に示すように、ミスト発生装置本体100、台座200及び補液タンク300から主として構成される。
(ミスト発生装置本体100について)
ミスト発生装置本体100は、台座200に着脱可能に取り付けられ、美容液や水を霧状にして噴射する装置である。なお、以下の説明では主に美容液を用いた保湿処理について説明するが水を用いた場合の保湿処理も同様である。
このミスト発生装置本体100は、必要に応じて台座200から取り外され携帯用のミスト発生装置10として用いられる。
ミスト発生装置本体100は、主に、外部ケース101、貯液タンク103、美容液導出部105、超音波振動子107、制御用電子回路基板109、電源111、スイッチ113などから構成されている。
外部ケース101は、貯液タンク103、超音波振動子107、制御用電子回路基板109、電源111、スイッチ113の一部を内蔵する。外部ケース101の正面には霧状の美容液を噴出するミスト放出口115が設けられ、下部には外部ケース101外から貯液タンク103に美容液を供給するための給液口117が設けられている。
貯液タンク103は、美容液を一時的に貯える貯液タンク本体103aと、貯液タンク本体103aから下方に延び、美容液を貯液タンク本体103aに供給するための給液管103bから主に構成される。また、貯液タンク本体103a下方には美容液導出部105が設けられている。
貯液タンク本体103aは、美容液が下方の美容液導出部105に向けて重力作用を及ぼすように外部ケース101の上端に設置されている。
【0014】
給液管103bの下端には、図示を省略したコイルばねなどにより、常時は閉状態となる弁体119が設けられており、この弁体119は、ミスト発生装置本体100を台座200に装着することにより、後述する台座200に配設された弁押し上げ管213aで押し上げられて開状態とされる。なお、給液管103bの貯液タンク本体103a側の端部は、美容液導出部105よりも高い位置になるよう取り付けられており、これによって、美容液導出部105の美容液に常に重力作用が加えられるようになっている。
美容液導出部105は、超音波振動子107に対向配置される美容液放出口105aと、超音波振動子107を保持する保持部105bを備え、保持部105bによって保持された超音波振動子107を介してミスト放出口115と接続される位置に設けられる。美容液導出部105は、この実施の形態では貯液タンク本体103aの底面付近にミスト放出口115と対向するように配置されている。
美容液導出部105がこのように配置されることで、貯液タンク本体103aに蓄えられた美容液は、それ自身の重力作用によって美容液導出部105を通り超音波振動子107と接触し超音波振動子107により霧化され、ミスト放出口115から噴出される。
【0015】
超音波振動子107は、貯液タンク103から導出される美容液を霧化する。超音波振動子107はウェーハ状に形成され、小径の孔が多数設けられている。超音波振動子107はマイクロチップと圧電セラミックス(PZT)を接合して形成される。この圧電セラミックスが外部ケース101中にある制御用電子回路基板109によって通電を制御されることにより、通電された圧電セラミックスに圧電効果が発生し、機械的な変位を生じてマイクロチップを前後に振動させる。
例えば、マイクロチップが130KHzの超音波周波数で前後で振動するように制御されると、このマイクロチップの微孔口の両側に気圧差を生じて美容液が微小な水滴に霧化される。さらに、圧電作用により、超音波振動子107は同時にマイナスイオンを発生させ、栄養成分と結合して肌の深層へと浸透し、皮膚細胞の水分及び栄養エキスの吸収を促す。なお、超音波振動子107を貯液タンク本体103a内部に配置して、図示はしないマイクロファンで生成したミストを吹き出すようにしてもよい。
【0016】
制御用電子回路基板109の電子回路は、図示を省略した導線によって超音波振動子107、電源111、スイッチ113などと電気的に接続されており、超音波振動子107への通電、スイッチ113の押下操作の検知、電源111の充電などの制御回路や検知回路を構成する。
この制御回路には、ミスト発生装置本体100の動作モード(例えば、連続動作や間欠動作などの長・短の噴霧時間に対応する動作)を示す情報が複数登録されている記憶装置(メモリ)も搭載される。
また、制御用電子回路基板109にはタイマー109aが配設され、このタイマー109aの計時によって超音波振動子107の駆動時間を制御(例えば、数秒〜数時間置きの間欠的動作の制御や連続駆動の制御)することができる。
さらに、制御用電子回路基板109の制御回路の一部は外部ケース101から露出する電源及び信号端子121と電気的に接続されている。これらの電源及び信号端子121を介して、台座200から電力の供給や超音波振動子107のON-OFFの信号を受けてこれらの制御を行うことができる。
【0017】
電源111は、二次電池(例えば、リチウムイオン電池やキャパシタなど)から構成され、制御用電子回路基板109の電子回路からの制御信号により電源及び信号端子121を介して台座200から電力の供給を受けて充電される。電源111に蓄えられた電力は、制御用電子回路基板109の制御回路の制御による超音波振動子107の駆動に使用される。
スイッチ113は一部分が外部ケース101表面に露出している。スイッチ113は、使用者が超音波振動子107の駆動のON−OFFを制御するためのものである。使用者のスイッチ113の操作によって制御用電子回路基板109の制御回路が超音波振動子107を駆動させる。また、使用者がスイッチ113を操作することで、ミスト発生装置本体100の動作モードを任意に設定することもできる。
以上が、ミスト発生装置本体100の説明であるが、ミスト発生装置本体100が複数の貯液タンク103を備えるようにしてもよい。この場合、複数の貯液タンク103には水または美容液を入れることができる。すなわち、ミスト発生装置本体100が霧状の水及び美容液を交互に放出したり、最初は霧状の水を放射し、水をすべて消費した後に霧状の美容液を放出するようにしてもよい。この場合には、貯液タンク103内に、制御用電子回路基板109の制御によって開閉可能な弁を設け、超音波振動子107に対する水または美容液の供給のON-OFFを制御可能とすることが望ましい。
【0018】
(台座200について)
台座200は、ミスト発生装置本体接続部201、電源端子205、補液タンク接続部207、センサ部209、第2のスイッチ211、ポンプユニット213、台座制御基板215を備える。
ミスト発生装置本体接続部201は本体受入れ部として機能し、ミスト発生装置本体100が着脱自在に接続される。ミスト発生装置本体接続部201には、台座制御基板215と接続される給電端子部203が設けられる。
給電端子部203は、充電端子として機能するピン状の電力供給用電極203aおよび信号用の電極203bから主に構成され、ミスト発生装置本体100を装着したとき、ミスト発生装置本体100の電源及び信号端子121と接触する位置に配置されている。
電源端子205は、例えば商用の電源や、パソコンのUSB(Universal Serial Bus)端子から電源コード214を介して電力を供給されるためのものである。なお、電源端子205と台座制御基板215は図示を省略した導線によって接続されており、電源端子205から入力された電力は、台座制御基板215に出力される。
【0019】
補液タンク接続部207には、補液タンク300が着脱自在に接続される。補液タンク接続部207への着脱はセンサ部209により検出され、この検出結果を示す信号は台座制御基板215に出力される。
第2のスイッチ211は、ミスト発生装置本体100のスイッチ113に対応するスイッチであり、ミスト発生装置本体100のスイッチ113とは独立に超音波振動子107のON−OFF制御が可能とされている。
ポンプユニット213は台座制御基板215によって駆動され、補液タンク300内の美容液をミスト発生装置本体100へ供給する。ポンプユニット213は、弁押し上げ管213aを備える。
弁押し上げ管213aは、補液ノズルとして機能し、ミスト発生装置本体100の給液口117及び給液管103b内側に嵌合して給液管103b内側にある弁体119を押し上げる。このことにより、弁体119が開状態となる。弁押し上げ管213aに、ポンプユニット213によって補液タンク300から移動された美容液が流れることにり、ミスト発生装置本体100の貯液タンク103に補液タンク300の美容液が供給される。
【0020】
台座制御基板215の電子回路は、タイマー制御部の機能を備え、信号用の電極203bを介してミスト発生装置本体100の制御用電子回路基板109の電子回路と、ミスト発生装置本体100の動作モードを示す情報や補液タンク300などの着脱を示す情報を共有する。
台座制御基板215の電子回路は、ミスト発生装置本体100の制御用電子回路基板109の電子回路と協働して以下の(1)〜(8)の制御を行える。 なお、以下の制御はセンサ部209からの信号や、ここでは特に図示はしないそのほかの種々のセンサからの信号の入出力に基づいて行われる。
【0021】
(1)補液タンク300の着脱の有無を検知する。
(2)ミスト発生装置本体100の装着を電源及び信号端子121を介して検出し、電源111に対して電力を供給する。
(3)ポンプユニット213を制御して、ミスト発生装置本体100に美容液を供給する。このとき例えば、ミスト発生装置本体100の貯液タンク103内の美容液の量に対応して美容液の供給量を調整するようにしてもよい。
(4)使用者による第2のスイッチ211の操作の検出に応じて、制御信号をミスト発生装置本体100に送信する。この制御信号は、例えば超音波振動子107の駆動のON−OFFを指示するものである。
また例えば、この制御信号は就寝時の保湿処理用の動作モード(長時間の噴霧動作や5分〜20分といった短時間の噴霧動作)をミスト発生装置本体100に指示するものである。この際に台座制御基板215はの電子回路は、ミスト発生装置本体100の制御用電子回路基板109にタイマー109aによる計時を実行させる。
【0022】
(5)複数の補液タンク300の薬液を自動で切り替える。図示は省略したが、台座200には複数の補液タンク300を接続または内蔵させることができる。この場合、それぞれの補液タンク300毎に異なる種類の美容液を入れることもでき、台座制御基板215は、これら複数の補液タンク300からの美容液の吸い出し順序を適宜切り替えてミスト発生装置本体100に供給することができる。
例えば、複数の補液タンク300に同一の美容液または異なる種類の美容液が入れられた場合には、一つの補液タンク300が空になってから次の補液タンク300内の美容液をミスト発生装置本体100に供給するように制御することができる。また、同様に複数の補液タンク300に同一の美容液または異なる種類の美容液が入れられた場合であっても、一つの補液タンク300が空になる前に他の補液タンク300から美容液をミスト発生装置本体100に供給するように制御することもできる。
なお、ここでは、補液タンク300に美容液を入れられていることを説明したが、補液タンク300には、水を入れることもでき、複数の補液タンク300に水または美容液をそれぞれ入れることができる。この場合、台座制御基板215の電子回路は水と美容液を交互に切り替えながらミスト発生装置本体100へ供給することもできる。
(6)ミスト発生装置本体100に複数の貯液タンク103が搭載された場合、貯液タンク103からミスト放出口115への美容液の供給の順番をミスト発生装置本体100に対して指示する。例えば、ミスト発生装置本体100に2つ貯液タンク103が搭載された場合である。この場合、それぞれの貯液タンク103に水または美容液を入れることができる。
そして、台座制御基板215の電子回路は、水または美容液のミスト放出口115への美容液の供給の順番を例えば、1)水を優先的に供給し、水がなくなったら美容液を供給する、2)美容液を優先的に供給し、美容液がなくなったら水を供給する、3)水と美容液を均等に供給する、などの制御をミスト発生装置本体100に対して行う。
(7)美容液の腐敗を防止する機構(例えば、弁や蓋)を制御する。例えば、貯液タンク103や補液タンク300内に電源111またはミスト発生装置10の外部からの電力供給を受けて開閉される弁体を設ける場合がある。この場合、この機構の開放時間や開放機会が少なくなるような制御を行うことができる。このことにより補液タンク300や貯液タンク103内の美容液の腐敗(酸化や異物混入)を防止することができる。
(8)使用者の体を感知する。例えば、就寝時に寝返りなどによって、使用者の顔とミスト発生装置10の設置位置が大きくずれた場合、このことを検知しかつ自動的に美容液の噴霧を自動的に停止することもできる。
【0023】
(補液タンク300について)
補液タンク300は 液体補給手段として機能し、ミスト発生装置本体100に供給される美容液または水を大量に保持することが可能な箱体である。すなわち、補液タンク300はミスト発生装置本体100の貯液タンク103よりも大きく形成されることが望ましい。
補液タンク300は、美容液を保持する本体部301と、給水ノズル302とを備える。給水ノズル302は、美容液を安定してミスト発生装置本体100に供給するためのガイドとして機能する。なお、この実施の形態では台座200を介してミスト発生装置本体100に美容液を供給しており、補液タンク300はこの給水ノズル302によって台座200に安定して固定される。このとき、給水ノズル302は例えば、ねじ式やはめこみ式によって台座200に固定される。
なお、給水ノズル302には、補液タンク300への未装着時に美容液の漏れを防止するための機能(例えば、弁体や蓋)が設けられることが望ましい。
【0024】
(ミスト発生装置10の動作の説明)
以上説明したように構成される本発明のミスト発生装置10の動作について説明する。以下の説明は、台座200の第2のスイッチ211を用いて保湿処理を行う場合の説明である。
就寝時、使用者は、台座200にミスト発生装置本体100及び補液タンク300を装着し、自身の顔の近く、または保湿処理を行いたい部位近くにミスト放出口115が向くようにミスト発生装置10を設置する。
【0025】
台座200にミスト発生装置本体100及び補液タンク300が装着されるとセンサ部209などの各種センサや信号用の電極203bから台座制御基板215に各装置装着を示す信号が入力される。この結果、台座制御基板215の電子回路はこれらの装着の有無を検知する。このとき、弁体119が弁の押し上げ管213aによって開状態となる。
次に使用者は、台座200の第2のスイッチ211を操作して保湿処理の動作モードを選択する(例えば、動作時間の設定や、図示はしない「お任せモード」などのスイッチの押下操作)。このときの使用者による第2のスイッチ211の押下を示す信号は台座制御基板215に入力され、このことに基づいて台座制御基板215がミスト発生装置本体100の動作モードを決定する。
【0026】
台座制御基板215は決定されたミスト発生装置本体100の動作モードに基づいてポンプユニット213の稼働や信号用の電極203bを介してタイマー109aの計時指示などを行い、ミスト発生装置本体100の動作を制御する。
【0027】
以上のような制御が行われるミスト発生装置10では、設定された動作モードに対応して、ミスト放出口115から霧化された美容液が放出され、使用者に対して保湿処理が行われる。このとき、ポンプユニット213の稼働によって補液タンク300中の美容液が、ミスト発生装置本体100の貯液タンク103に供給されるので長時間の保湿処理が可能である。
また、この実施形態のミスト発生装置10では、ミスト発生装置本体100を台座200から取り外せば、ミスト発生装置本体100をバックなどに入れて持ち運ぶことができる。したがって、ミスト発生装置10によれば、携帯性と長時間の保湿処理とを両立させることが可能となる。
【0028】
[第2実施形態]
次に図3〜5A、5Bを用いて本発明の第2実施形態にかかるミスト発生装置20について説明する。この第2実施形態では、第1実施形態のミスト発生装置10におけるミスト発生装置本体100の形状、補液タンク300からの美容液または水の供給方法、台座の形状の変形例を説明する。
なお、以下の説明では、第1実施形態と同一部分については、同一符号を付して重複する説明は省略する。
【0029】
第2実施形態にかかるミスト発生装置20は、ミスト発生装置本体100a、台座200a、補液タンク300aから主として構成される。
(ミスト発生装置本体100aについて)
図4に示すように、ミスト発生装置本体100aは、外部ケース101a、貯液タンク1103を備える。貯液タンク1103は、美容液を一時的に貯える貯液タンク本体1103aと、この貯液タンク本体1103aの天井面に設けられた孔部1103bとこの孔部1103bの略中央部に設けられた弁押し上げ棒1103cを備える。
孔部1103bには小径の孔1104が多数設けられ、この孔1104から補液タンク300a内の美容液が流入する。
弁押し上げ棒1103cは、後述する補液タンク300aが有する弁体401を押し上げる為のものである。
【0030】
外部ケース101aは、孔部1103bと対応する箇所に補液タンク接続部101bを備える。
補液タンク接続部101bは補液タンク300aが安定して接続されるための孔部101cと、使用者によるミスト発生装置本体100aの携帯時に貯液タンク1103からの美容液の漏えいを防ぐための蓋101dからなる構成される。蓋101dは使用者によって開閉される。ここでは特別に図示はしないが、蓋101dが美容液の漏えいをより確実に防ぐためにゴムや樹脂製のパッキンを有することが望ましい。
【0031】
(台座200aについて)
図3に示すように、台座200aは、台座本体2201、ミスト発生装置本体収容部2202から主に構成され、さらにこれらを前後に回動可能(図3の矢印参照)とする軸部2203を備える。
台座本体2201は、長手方向の断面がコ字状に形成される。台座本体2201は、それぞれが対向する面を備える一対の柱部2201aを備える。この柱部2201a間には、ミスト発生装置本体収容部2202が軸部2203を回転軸として振り子のように回動可能となるように収容される。
ミスト発生装置本体収容部2202は、断面コ字状の壁部2202aを備え、この壁部2202aの3面がそれぞれ対向する内側の空間にミスト発生装置本体100aを収容する。
壁部2202aの基部となり、ミスト発生装置本体100aの底面と対向するミスト発生装置本体収容部2202の一面部には給電端子部203が配置される。また、ミスト発生装置本体収容部2202の正面には第2のスイッチ211が配置される。
ミスト発生装置本体収容部2202の回動は、例えば手動によって行われる。また、ステッピングモータを用いて行ってもよい。例えば、ステッピングモータを軸部2203に設けミスト発生装置本体収容部2202を所定の角度に回動及び固定させることもできる。
【0032】
(補液タンク300aについて)
補液タンク300aは図5A及びBに示すように、ミスト発生装置本体100aの補液タンク接続部101bにねじ式やはめこみ式で挿入され、美容液にかかる重力作用によって、ミスト発生装置本体100aに美容液を供給する。
補液タンク300aは、美容液を保持する本体部301と、給水ノズル302aと、本体部301と給水ノズル302aの接合面に設けられる弁部400を備える。
弁部400は、弁体401と、蓋部403と、押し上げ棒接触部405と、弁体401と押し上げ棒接触部405とを接続する柱部407と、バネ部409とを備える。
弁体401は、例えばゴムや樹脂などで形成され、美容液が補液タンク300a外に漏れ出すのを防止するためのものである。
蓋部403は、バネ部409の基部を固定するためのものである。蓋部403の略中央部には、柱部407の一部が上下に摺動可能な孔403aが形成され、さらにこの孔403aの周辺には、美容液が通過する為の小径の孔部403bが形成される。
柱部407は一端が弁体401に接続され、他端は押し上げ棒接触部405に接続される。
【0033】
バネ部409は柱部407表面にコイル状に巻かれて設けられる。バネ部409は基部が蓋部403に固定され、通常時は押し上げ棒接触部405を補液タンク300aの出口方向に向けて押し上げている。このことにより、柱部407を介して押し上げ棒接触部405と接続されている弁体401の底面が、本体部301の内面側を向く蓋部403の1面に押しつけられ、この結果、通常時は弁体401が孔部403bを塞ぐ形となる。このことにより、美容液の漏えいが防止される。
補液タンク300aをミスト発生装置本体100aに取り付けた際には、ミスト発生装置本体100aの弁押し上げ棒1103cが、押し上げ棒接触部405と接触しかつ本体部301内部方向へ押し上げる。この結果として、弁体401が本体部301内部に押し上げられ、弁体401と孔部403bの間に空間が生まれる。そして、自重によって美容液がミスト発生装置本体100aに供給される。
【0034】
以上のように構成されたミスト発生装置20では、補液タンク300a中の美容液が、ミスト発生装置本体100aの貯液タンク1103に供給されるので長時間の保湿処理が可能である。
また、美容液の自重によって美容液がミスト発生装置本体100aに供給されるので、ポンプなどを使って美容液を供給する場合に比べ、省電力となる。もちろんミスト発生装置本体100aを台座200aから取り外せば、ミスト発生装置本体100aをバックなどに入れて持ち運ぶことができる。
要するにミスト発生装置20は携帯性と長時間の美容処理とを両立させることが可能であり、かつ保湿処理時には省電力で駆動させることができる。
【0035】
[変形例1]
本発明のミスト発生装置10はさらに種々の変形が可能である。例えば図6に示すようにカートリッジ式の貯液タンク500を出し入れ可能な蓋部501を背面に備え、貯液タンク500をいつでも取り外し、及び交換可能とするようなミスト発生装置本体100cを備えるようにしてもよい。
さらに、図7に示すように、取り外した貯液タンク500(図6参照)に対応する形状を備える補液タンク本体601を補液タンク600が備え、ミスト発生装置本体100dに装着するような構造とすることもできる。
また、図8A、Bに示すように、台座700aと、この台座700aに対して軸部701を軸として回転可能な補液タンク700を備え、就寝中の保湿処理の際には、補液タンク700が回転し、自重によって美容液がミスト発生装置本体100に供給されるようにしてもよい。さらに、保湿処理を行わないときは、収容空間702に補液タンク700を収容するような構成とすることでミスト発生装置10をよりコンパクトにすることができ、外観が向上する。
【0036】
なお、上記した実施形態では、美容液の自重またはポンプによって美容液の供給を行ったが、これらに加え、またはこれに換えて以下(1)〜(8)のような方法により美容液や水を供給・移動させるようにしてもよい。
(1)気化式
例えば、熱で美容液や水を蒸気にして、ミスト発生装置本体100内で冷やして液体に戻す。
(2)超音波霧化式
例えば、台座200及びまたは補液タンク300が超音波を発振する基板を備え、台座200及びまたは補液タンク300において、美容液または水を霧化させ、この霧化した美容液または水をミスト発生装置本体100に供給する。
(3)浸透式
例えば、浸透圧を利用して美容液または水を移動する機構を備える。
(4)遠心力式
例えば、美容液または水に浸されたローターを回転させて、回転の遠心力によって美容液または水を移動させる。
(5)回転ボールチェ−ン式
例えば、美容液または水に浸された環状のボールチェ−ンの移動により美容液または水を移動させる。
(6)ピストン式
補液タンク及びまたは貯液タンクをシリンダ形状に形成し、さらにピストンを備えることにより美容液または水を移動させる。
(7)チューブ式
チューブの外側から外力を与えて美容液または水を移動させる。
(8)回転式
美容液または水をの移動時と、霧化した美容液または水の放出時で補液タンク300と、ミスト発生装置本体100の高低差を逆転させる。
【0037】
[第3実施形態]
次に図9を用いて本発明の第3実施形態にかかるミスト発生装置30について説明する。なお、以下の説明では、第1実施形態と同一部分については、同一符号を付して重複する説明は省略する。
図9に示すように第3実施形態にかかるミスト発生装置30は、ミスト発生装置本体100、台座200b、補液タンク300から主として構成される。
台座200bは、ミスト発生装置本体接続部201、ポンプユニット213、電源端子205、補液タンク接続部207、センサ部209、第2のスイッチ211を備える。
さらに台座200bは、台座制御基板215a、ヒーター部610そして台座貯液タンク602を備える。
【0038】
台座制御基板215aには、台座制御基板215と同様の機能を備える電子回路が形成されている。さらに台座制御基板215aにはヒーター部610のON・OFFや発熱温度の制御を行う電子回路が形成されている。
ヒーター部610及び台座貯液タンク602は、補液タンク300と、ポンプユニット213の間に配置される。ヒーター部610は、台座貯液タンク602を加熱するための加熱手段である。ヒーター部610は、例えば、PTC(Positive Temperature Coefficient)ヒーターであり、台座制御基板215aのON・OFF制御によって種々の温度で発熱する。ヒーター部610が発熱することで、台座貯液タンク602内の水や美容液を温めたり沸騰させることができる。ヒーター部610は、一面を台座貯液タンク602の一面と密接するように設置されており、ここでは、ヒーター部610は、台座貯液タンク602の下側に配置される。
台座貯液タンク602は、補液タンク300から補給される水または美容液を一時的に貯留する補助タンクである。台座貯液タンク602は、熱伝導率の高い金属で形成された中空の箱体である。台座200bに固定された補液タンク300の給水ノズル302の出口に対向する台座貯液タンク602の上面には、給液口602aが設けられている。この給液口602aを介して、自然落下によって補液タンク300内の水または美容液が台座貯液タンク602内に供給される。
【0039】
(ミスト発生装置30の動作の説明)
以上説明したように構成される本発明のミスト発生装置30では、ミスト発生装置本体100aからは、暖められた霧状の水または美容液が放出される。
すなわち、台座200bにミスト発生装置本体100及び補液タンク300が装着されるとセンサ部209などの各種センサや信号用の電極203bから台座制御基板215aに各装置装着を示す信号が入力される。この結果、台座制御基板215aの電子回路はこれらの装着の有無を検知し、台座制御基板215aの電子回路は、ヒーター部610をONとなるよう制御する。
そして、台座制御基板215は使用者により選択された動作モードに基づいてポンプユニット213の稼働や信号用の電極203bを介してタイマー109aの計時指示などを行い、ミスト発生装置本体100の動作を制御する。
【0040】
以上のような制御が行われるミスト発生装置30では、ヒーター部610で発生した熱は台座貯液タンク602を加温し、結果として台座貯液タンク602内の水または美容液が暖められる。そして、ヒーター部610の発熱により暖められた台座貯液タンク602内の水または美容液が、ポンプユニット213の稼働によってミスト発生装置本体100の貯液タンク103に供給される。最終的には、ミスト放出口115からは、暖かい状態の水または美容液が放出される。
暖められた水または美容液が吹きつけられることにより使用者の肌は毛穴が開きやすくなり、保湿をより効果的に行うことができる。また、この実施形態のミスト発生装置30においてもミスト発生装置本体100を台座200aから取り外せば、ミスト発生装置本体100をバックなどに入れて持ち運ぶことができる。すなわち、ミスト発生装置30によれば、携帯性と長時間かつより効果的な保湿処理とを両立させることが可能となる。
【0041】
以上が図9に示すミスト発生装置30についての説明であるが、ミスト発生装置30は種々の変更及び変形が可能である。例えば、台座200bではなく、ミスト発生装置本体100がヒーター部610を備えるようにしてもよい。この場合には、ヒーター部610を貯液タンク103の一部に密接して設け、ポンプユニット213を介して供給された水または美容液を貯液タンク103内で加温することが望ましい。また、この場合、制御用電子回路基板109が、ヒーター部610の動作のON・OFFや温度の制御をおこなうことが望ましい。
ミスト発生装置本体100がヒーター部610を備えることで、外出先などでも暖められた水または美容液で保湿処理を行える。
また、台座200b及びミスト発生装置本体100がヒーター部610を備えるようにしてもよい。この場合には、ミスト発生装置本体100が備えるヒーター部610を水または美容液の保温用として用いることができ、台座200bで暖められた水または美容液の温度低下を防止することができる。
【0042】
[第4実施形態]
次に図10を用いて本発明の第4実施形態にかかるミスト発生装置40について説明する。以下の説明では、第1、第3実施形態と同一部分については、同一符号を付して重複する説明は省略する。
図10に示すように第4実施形態にかかるミスト発生装置40は、ミスト発生装置本体100b、台座200c、補液タンク300から主として構成される。
【0043】
(ミスト発生装置本体100bについて)
ミスト発生装置本体100bは、台座200cに着脱可能に取り付けられ、美容液や水を霧状にして噴射し、さらに蒸気状の水や美容液を放出する装置である。
ミスト発生装置本体100bは、主に、外部ケース611、貯液タンク103、美容液導出部105、超音波振動子107、制御用電子回路基板109、電源111、スイッチ113などから構成されている。
外部ケース611は、外部ケース100(図2参照)とほぼ同じ形状に形成されており、貯液タンク103、美容液導出部105、超音波振動子107、制御用電子回路基板109、電源111、スイッチ113などを内蔵する。なお、図10では説明を分かりやすくするために、ミスト発生装置本体100bが備える制御用電子回路基板109、タイマー109a、電源111の図示を省略している。
【0044】
外部ケース611は、蒸気放出口612、開口部614、管路616を備える。
蒸気放出口612は、外部ケース611の正面(ミスト放出口115と同一の面)に設けられた孔であり、管路616を介して、外部ケース611の底面(台座200cと対向する面)に設けられた開口部614と接続されている。蒸気放出口612からは、開口部614を介して台座200cから供給された蒸気が放出される。
開口部614には、台座200cの後述する接続管622が着脱自在に挿入される。
管路616は、台座200cから供給された蒸気が、蒸気放出口612からスムーズに排出されるように形成されている。すなわち、管路614は、開口部614を基部として、外部ケース611の長手方向に沿う直線状の部位と、蒸気放出口612近傍に向かって所定の角度(ここでは略直角)を持ってカーブする部位と、このカーブする部位と蒸気放出口612を接続する部位を有している。
【0045】
(台座200cについて)
台座200cは、ミスト発生装置本体接続部201、ポンプユニット213、電源端子205、補液タンク接続部207、センサ部209、第2のスイッチ211、台座制御基板215a、ヒーター部610を備える。
さらに台座200cは、台座貯液タンク617、液体流路部618、接続管620及び接続管622を備える。
台座貯液タンク617は、ヒーター部610とともに蒸気発生手段として機能する補助タンクである。台座貯液タンク617は、台座貯液タンク602(図9参照)とほぼ同様の形状、機能を備え、補液タンク300から補給される水または美容液を一時的に貯留する。台座貯液タンク617の上面には、開口617aが形成されており、台座貯液タンク617の底面には開口617bが形成されている。開口617aは、接続管622によってミスト発生装置本体100bの開口部614を介して管路616の一端に接続される。
【0046】
液体流路部618は、補液タンク300内の水または美容液を貯液タンク103及び台座貯液タンク617に別個に供給する為の部材である。液体流路部618は、台座200cに固定された補液タンク300の給水ノズル302の出口に液体流入口618aが対向するように設置される。
液体流路部618は、液体流入口618a近傍から枝分かれする流路618b及び618cを備え、自然落下によって補液タンク300から排出された水または美容液は、この流路618b及び618cを通って貯液タンク103や台座貯液タンク617に供給される(図10中の矢印A参照)。流路618bはポンプユニット213の一部に接続される。流路618cは、接続管620を介して開口617bと接続される。
接続管622は、蒸気供給管路として機能し、台座貯液タンク617内の蒸気をミスト発生装置本体100bに供給する。接続管622の一端は、台座貯液タンク617の開口617aに接続される。また、接続管622の他端は、ミスト発生装置本体100bが台座600cに固定された際に、ミスト発生装置本体100bの開口部614を介して、ミスト発生装置本体100b内に挿入され、ミスト発生装置本体100bの管路616の一端と接続される。
【0047】
(ミスト発生装置40の動作の説明)
以上説明したように構成される本発明のミスト発生装置40では、ミスト発生装置本体100bから霧状の水または美容液が放出されるとともに、ヒーター部610の発熱によって発生した蒸気が蒸気放出口612から放出される(図10の破線の矢印参照)。
すなわち、台座200cにミスト発生装置本体100及び補液タンク300が装着されるとセンサー部209などの各種センサーや信号用の電極203bから台座制御基板215aに各装置装着を示す信号が入力される。この結果、台座制御基板215aの電子回路はこれらの装着の有無を検知することができ、台座制御基板215aの電子回路は、台座貯液タンク617内の水または美容液が沸騰するような温度となるようにヒーター部610をON制御する。
そして、台座制御基板215は使用者により選択された動作モードに基づいてポンプユニット213の稼働や信号用の電極203bを介してタイマー109aの計時指示などを行い、ミスト発生装置本体100bの動作を制御する。
【0048】
ここで「ミスト発生装置本体100bの動作」とは、以下の(1)〜(3)である。
(1)霧状の水または美容液と、蒸気状の水または美容液とを同時に放出する。
(2)霧状の水または美容液を一定時間放出し、その後、蒸気状の水または美容液を一定時間放出する。
(3)霧状の水または美容液と蒸気状の水または美容液を間欠的に交互に放出する。
なお、この動作(2)、(3)においてヒーター部610の温度を上げ下げし、沸騰の有無を制御することで、蒸気状の水または美容液の放出の制御を行うことができる。また、例えば、蒸気の通り道に台座制御基板215aが制御可能な蓋体を設け、この蓋体の開閉によって蒸気の放出を制御するようにしてもよい。
【0049】
以上のような制御が行われるミスト発生装置40では、ポンプユニット213の稼働によって、ミスト発生装置本体100bに供給され、霧状となって放出される水または美容液だけでなく、さらに粒子の細かい蒸気によって保湿処理を行うことができる。
また、この実施形態のミスト発生装置40でも、ミスト発生装置本体100cを台座200cから取り外せば、ミスト発生装置本体100をバックなどに入れて持ち運ぶことができる。したがって、ミスト発生装置10によれば、携帯性と長時間かつ効果的な保湿処理とを両立させることが可能となる。
【0050】
以上が図10に示すミスト発生装置40についての説明であるが、ミスト発生装置40は種々の変更及び変形が可能である。例えば、台座200cではなく、ミスト発生装置本体100bが、ヒーター部610や台座貯液タンク617を備えるようにしてもよい。この場合、制御用電子回路基板109が、ヒーター部610の動作のON・OFFや温度の制御をおこなうことが望ましい。
また、この場合にはミスト発生装置本体100bに設けられた台座貯液タンク617と貯液タンク103の一部を管状の部材で接続し、台座貯液タンク617に水または美容液を貯蓄して、ヒーター部610で加熱することが望ましい。ミスト発生装置本体100bに設けられた台座貯液タンク617と蒸気放出口612とを接続することで、ミスト発生装置本体100b内で発生した蒸気を蒸気放出口612から放出させることができる。 ミスト発生装置本体100がヒーター部610及び台座貯液タンク617を備えることで、外出先などでも蒸気による保湿処理を行える。
またさらに、ポンプユニット213と、ミスト発生装置本体100bに設けられた台座貯液タンク617とを管状の部材で接続し、貯液タンク103とは別に、水または美容液が供給される液体供給路をミスト発生装置本体100bに形成するようにしてもよい。
またさらに、ミスト発生装置本体100bにおいて、管路616を温めるために、この管路616に密接するようにヒーター部610を配置してもよい。この場合には、台座200cから供給された蒸気の温度低下を防止することができる。
【0051】
(ミスト発生装置40の変形例ミスト発生装置50について)
以上説明したミスト発生装置40はさらに種々の変形、改良が可能である。例えば、蒸気放出口612及び管路616をミスト発生装置本体100bではなく、台座200cに設けるようにしてもよい。
このような構成を備えるミスト発生装置50を図11に示して説明する。以下の説明では、第1〜4実施形態と同一部分については、同一符号を付して重複する説明は省略する。
図11に示すように第4実施形態にかかるミスト発生装置50は、ミスト発生装置本体100、台座200d、補液タンク300から主として構成される。
台座200dは、ミスト発生装置本体接続部201、ポンプユニット213、電源端子205、補液タンク接続部207、センサ部209、第2のスイッチ211、台座制御基板215a、ヒーター部610、台座貯液タンク617、液体流路部618、接続管620を備える。
さらに台座200dは、蒸気放出口612a及び管路622aを備える。
【0052】
蒸気放出口612aは、ミスト発生装置本体100b(図10参照)の蒸気放出口612と同様の形状、機能を有する孔であり、台座200dの第2のスイッチ211の一部が露出する面に設けられる。
管路622aは、一端を蒸気放出口612aに接続され、他端を開口617aに接続される。管路622aは、台座貯液タンク617で発生した蒸気が、蒸気放出口612aからスムーズに排出されるように筒状に形成されている。すなわち、管路614は、開口617aを基部として、蒸気放出口612aに向かって所定の角度(ここでは略直角)を持ってカーブする部位と、このカーブする部位と蒸気放出口612aを接続する部位を有している。
以上のように構成された台座200dでは、が蒸気放出口612aと台座貯液タンク617との距離が短くなり、台座貯液タンク617で発生した蒸気の温度の低下を防止することができ、より効率よく蒸気を放出させることができる。
【0053】
[第5実施形態]
次に図12を用いて本発明の第5実施形態にかかるミスト発生装置60について説明する。以下の説明では、第1〜第4実施形態と構成・機能において対応する部分については、重複する説明を省略する。
図12に示すように第5実施形態にかかるミスト発生装置60は、ミスト発生装置本体100(以下、子機100eと称す)及び第1〜第4実施形態のミスト発生装置本体100としての機能も有する親機200eとから構成される。
親機200eは、平面形状が略楕円形の台座230eと、この台座230e上に起立して支持される略楕円形状のヘッド210eを備える。
【0054】
台座230eは、頂面が前面側が低くなるよう傾斜する傾斜面とされた高さの低い円筒状の筐体から構成されている。台座230eの頂面の正面側には、図1,図2に示した第1実施形態の第2のスイッチ211と対応する構成・機能を備えた、液体噴霧の動作のオン・オフや噴霧時間の設定を使用者が操作するためのスイッチ233eが配設されている。
台座230eの頂面の略中央部には、支持部材231eを介してヘッド210eが固着されている。
台座230eの支持部材231eの後ろ側の空洞部には補液タンク240eが収納されている。この空洞部の上部の筐体には、補液タンク240eへの液体の供給や補液タンク240eの着脱のための開閉自在の蓋体232eが設けられている。
補液タンク240eは、図1,図2の補液タンク300や図6のカートリッジ式の貯液タンク500と同様の着脱可能な容器である。なお、補液タンク240eは、台座230e内に設けられた水密性の高い空間であってもよい。
さらに台座230eは、図10の液体流路部618及び接続管620と構成・機能において対応し、子機100eなどに液体を供給するための液体流路部618eを備える。この他にも台座230eは、ポンプユニット213、図2の台座制御基板215などの電子回路と構成・機能において対応する電子回路が形成された台座制御基板256e、外部から電源を受電するための電源コード214、特別に図示はしない各種センサ、電源端子205などを備える。
【0055】
ヘッド210eは、台座230eよりも外形が小さい筐体である。ヘッド210eは、外形が略楕円形状で、正面が平面形状となるように形成されている。この実施の形態ではヘッド210eは、支持部材231eを介して台座230eに不動となるように固定されている。ただし、支持部材231eを軸部として台座230eとヘッド210eとが互いに回動するように構成してもよい。この場合、例えば一端側が頂面上に露出するようにかつ全体として台座230eの中心を貫通するように支持部材231eを配置し、ワッシャーとナットの組み合わせなどにより抜け止め処理を施した状態で台座230eに固定する。そして、この支持部材231eの露出する一端にボールベアリングなどの転がり軸受を介してヘッド210eを装着することで台座230eとヘッド210eとが互いに回動するように構成とする。
他の例として、軸部が台座230eの中心を貫通するようにかつ台座230eの頂面上に露出するように台座230eに固着された電動モータなどで支持部材231eを構成する。そして、この軸部にヘッド210eを固着することで、台座230eとヘッド210eとが互いに回動するようにしてもよい。
【0056】
ヘッド210eの正面の中央部には、子機100eを着脱自在に嵌合可能な凹部211eが形成されている。凹部211eの内側下方には充電部220eが配置され、凹部211eの左右には液体が噴霧されるためのミスト放出口215eが設けられ、このミスト放出口215eに対応する位置にミスト発生器250eが内蔵される。
充電部220eは、図1,図2の電力供給用電極203aと構成・機能において対応する充電端子223e、図1,図2の信号用の電極203bと構成・機能において対応する信号入出力端子224e、図1,図2の弁押し上げ管213aと構成・機能において対応する弁押し上げ管225eとから主に構成される。
充電部220eと、ここでは図示は省略した子機100eの電源及び信号端子121(図2参照)が嵌合することによって子機100eはヘッド210eに安定的に固定される。
ミスト放出口215eは、液体を放出するための所定数(ここでは3個)の孔である。ミスト放出口215eは、ヘッド210eの表面に縦方向に一定の間隔を開けて連続的に設けられている。
ミスト発生器250eは、図2の貯液タンク103と構成・機能において対応する貯液タンク253e、図2の美容液導出部105と構成・機能において対応する美容液導出部255e、図1,図2の超音波振動子107と構成・機能において対応し、ミスト放出口215eに接続されて設けられる超音波振動子107eを備える。
貯液タンク253eは、台座230eに内蔵された液体流路部618e及びポンプユニット213を介して補液タンク240eと接続されており、ポンプユニット213の駆動によって補液タンク240e内の液体を供給され、貯液する。超音波振動子107eは、貯液タンク253eに貯液された液体をミスト放出口215eから噴霧する。
【0057】
(台座制御基板256eによる液体の噴霧の制御)
ミスト発生装置60では、台座制御基板256eの制御により凹部211eに嵌合した子機100e及びまたはミスト発生器250eから液体が噴霧される。
台座制御基板256eは、スイッチ233eの押下などを検知する。台座制御基板256eは、台座230eに内蔵された種々のセンサ(図示せず)からの信号により、子機100eが凹部211eに嵌合されているか否かを判定したり、貯液タンク253e内の液体の残量を判定したりすることができる。
このような種々の検知や判定により、台座制御基板256eは、ポンプユニット213、超音波振動子107、超音波振動子107eなどの駆動を制御する。
例えば、台座制御基板256eは以下(1)〜(5)のような制御を行う。
(1)子機100eの凹部211eへの装着時には、超音波振動子107のみを駆動させる。
(2)子機100eの凹部211eへの装着時であっても超音波振動子107は駆動させずに、台座230eの超音波振動子107eのみを駆動させる。
(3)超音波振動子107及び超音波振動子107eの両方を駆動させる。
(4)子機100eの凹部211eへの非装着時には超音波振動子107eのみを駆動させる。
(5)他の実施形態にて説明した、例えば台座制御基板215などと対応する制御。
【0058】
以上のように構成されたミスト発生装置60は、寝室などに設置され、夜間に使用者の肌に向かって液体を噴霧し肌面を保湿するために使用することができる。そして、使用者が外出するときには、凹部から子機100eを取り外すことによって、いつでもどこでも美容処理を行なうことができる。
なお、この実施形態では、ミスト発生器250eをヘッド210eに内蔵したが、台座230eに内蔵してもよい。この場合には、ミスト発生器250eの美容液導出部255eとミスト放出口215eとを図10に示した管路616のような管路で接続し、台座230e内で駆動する超音波振動子107eにより霧化した液体を管路616を介してミスト放出口215eから噴霧する。ミスト発生器250eを台座230eに内蔵することにより、超音波振動子107eなどの部材を少なくする(例えば、超音波振動子107eが一個だけの構成とする。)ことができ、低コスト化や歩留まりの向上、高耐久化を図ることができる。
【符号の説明】
【0059】
10,20,30,40,50…ミスト発生装置、100,100a,100b,100c,100d…ミスト発生装置本体、101,101a,611…外部ケース、101b…補液タンク接続部、101c,1103b…孔部、101d…蓋、103,500,1103…貯液タンク、103a…貯液タンク本体、103b…給液管、105…美容液導出部、105a…美容液放出口、105b…保持部、107…超音波振動子、109…制御用電子回路基板、109a…タイマー、111…電源、113…スイッチ、115…ミスト放出口、117…給液口、119,401……弁体、121…電源及び信号端子、200,200a,200b,200c,200d,700a…台座、201…ミスト発生装置本体接続部、203…給電端子部、203a…電力供給用電極、203b…信号用の電極、205…電源端子、207…補液タンク接続部、209…センサ部、第2の211…スイッチ、213…ポンプユニット、214…電源コード、213a…弁押し上げ管、215,215a…台座制御基板、300,300a…補液タンク、301…本体部、302,302a…給水ノズル、400…弁部、403,501…蓋部、403a…孔、403b…孔部、405…押し上げ棒接触部、407…柱部、409…バネ部、600…補液タンク、601…補液タンク本体、602,617…台座貯液タンク,602a…給液口、610…ヒーター部、612,612a…蒸気放出口、614…開口部、616…管路、617b,617b…開口、618…液体流路部、618a…液体流入口,618b,618c…流路、620,622…接続管、622a…管路、700…補液タンク、701,2203…軸部、702…収容空間、1103a…貯液タンク本体、1103c…弁押し上げ棒、1104…孔、2201…台座本体、2201a…柱部、2202…ミスト発生装置本体収容部、2202a…壁部、100e…子機、200e…親機、210e…ヘッド、233e…スイッチ、211e…凹部、220e…充電部、223e…充電端子、224e…信号入出力端子、225e…弁押し上げ管、230e…台座、231e…支持部材、232e…蓋体、240e…補液タンク、250e…ミスト発生器、618e…液体流路部、60…ミスト発生装置、107e…超音波振動子、215e…ミスト放出口、253e…貯液タンク、255e…美容液導出部、256e…台座制御基板。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
正面にミスト放出口を備えた外部ケースと、給液管を介して前記外部ケース外に開口する給液口と接続されるとともに、貯留する液体の導出部を備えた貯液タンクと、前記貯液タンクの導出部から導出される液体を霧化して前記ミスト放出口から放出させる超音波振動子と、前記外部ケース外に電源端子を露出させた前記超音波振動子に駆動電源を供給する二次電池と、前記外部ケース外に操作部を露出させた前記超音波振動子の駆動をON−OFF制御するスイッチと、
を備えた携帯可能なミスト発生装置本体と、
前記ミスト発生装置本体の下部を着脱自在に受け入れる本体受入れ部を有し、前記本体受入れ部に、前記ミスト発生装置本体を受け入れたとき前記電源端子と接触する位置に充電端子を有するとともに、前記本体受入れ部外に前記充電端子に配線を介して接続された電源端子を備えた台座と、
前記貯液タンクの給液口に直接又は他の管路を介して連結されて前記液体を供給可能な給液ノズルを備えた液体補給手段と、
からなることを特徴とするミスト発生装置。
【請求項2】
前記貯液タンクの給液管は常時は閉状態の弁体を有し、前記台座は、前記ミスト発生装置本体を台座に装着した際、前記弁体を開放させる機構を備えていることを特徴とする請求項1記載のミスト発生装置。
【請求項3】
前記ミスト発生装置の給液管の弁体は、入口側の閉方向に付勢された開閉弁であり、前記台座には、前記ミスト発生装置本体を受入れ部に装着することにより、前記給液管内に挿入されて前記弁体を開放する補液ノズルが突設されていることを特徴とする請求項2記載のミスト発生装置。
【請求項4】
前記液体補給手段は補液タンクを備え、前記補液タンクは、前記台座に着脱可能に装着または内蔵され、前記ミスト発生装置本体の貯液タンクよりも大量の液体を貯液可能であること
を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のミスト発生装置。
【請求項5】
前記ミスト発生装置の給液管の弁体は、入口側の閉方向に付勢された開閉弁であり、前記台座には、前記ミスト発生装置本体を受入れ部に装着することにより、前記給液管内に挿入されて前記弁体を開放する補液ノズルが突設され、前記補液ノズルの基部は、前記補液タンクに接続されていることを特徴とする請求項4記載のミスト発生装置。
【請求項6】
前記液体補給手段から前記ミスト発生装置本体の前記貯液タンクへの液体の供給が、ポンプによって行われること
を特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載のミスト発生装置。
【請求項7】
前記液体補給手段から前記ミスト発生装置本体の前記貯液タンクへの液体の供給が、重力作用によって行われること
を特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載のミスト発生装置。
【請求項8】
前記液体補給手段の補液タンクは、取換え可能であること
を特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項記載のミスト発生装置。
【請求項9】
前記ミスト発生装置本体が、前記超音波振動子の駆動を制御するタイマー部を備え、
前記台座は、前記タイマー部を制御するタイマー制御部を備え、前記ミスト発生装置本体を前記台座の受入れ部に装着した状態で、前記台座の前記タイマー制御部の制御によって、前記超音波振動子の駆動が制御されること
を特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項記載のミスト発生装置。
【請求項10】
前記台座は、前記ミスト発生装置本体のスイッチとは独立に前記超音波振動子の駆動をON−OFF制御するスイッチを備えること
を特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項記載のミスト発生装置。
【請求項11】
前記台座が、前記液体補給手段と前記ポンプ間に、前記液体補給手段から補給される液体を一時的に貯留する補助タンクと、前記補助タンク内の液体を加熱する加熱手段とを備えること
を特徴とする請求項6乃至10のいずれか1項記載のミスト発生装置。
【請求項12】
前記ミスト発生装置が、正面に、底部に設けた開口と管路によって連結された蒸気放出口を備え、
前記台座が、前記液体補給手段から前記ミスト発生装置本体の前記貯液タンクとは別個に液体供給を受ける補助タンクと前記補助タンク内の液体を加熱して蒸気を発生させる加熱手段からなる蒸気発生装置と、一端が前記蒸気発生装置に接続され、他端が、前記ミスト発生装置の装着時に、前記ミスト発生装置の前記開口に接続される蒸気供給管路とを備えたこと
を特徴とする請求項6乃至10のいずれか1項記載のミスト発生装置。
【請求項13】
前記台座が、前記液体補給手段から前記ミスト発生装置本体の前記貯液タンクとは別個に液体供給を受ける補助タンクと、前記補助タンク内の液体を加熱して蒸気を発生させる加熱手段とからなる蒸気発生装置と、一端が前記蒸気発生装置に接続され、他端が台座正面に設けた蒸気放出口に接続される蒸気供給管路とを備えたこと
を特徴とする請求項6乃至10のいずれか1項記載のミスト発生装置。
【請求項14】
前面にミスト発生器を備え、前記ミスト発生器を駆動する充電可能な電池を内蔵するとともに、下方に前記電池に充電する充電端子を備えた子機と、
前記子機を着脱自在に嵌合可能な凹部を前面中央に有し、前記凹部の左右にミスト発生器を備えた起立部と、前記凹部の内側下方に前記子機の装着時に前記子機の充電端子に係合可能な給電端子を有する給電部と、前記子機の装着時に前記子機のミスト発生器のオン・オフを制御し、前記子機の離脱時には前記起立部のミスト発生器のオン・オフを制御するスイッチ手段を前面に備えた台座とからなる親機と
を有することを特徴とするミスト発生装置。
【請求項1】
正面にミスト放出口を備えた外部ケースと、給液管を介して前記外部ケース外に開口する給液口と接続されるとともに、貯留する液体の導出部を備えた貯液タンクと、前記貯液タンクの導出部から導出される液体を霧化して前記ミスト放出口から放出させる超音波振動子と、前記外部ケース外に電源端子を露出させた前記超音波振動子に駆動電源を供給する二次電池と、前記外部ケース外に操作部を露出させた前記超音波振動子の駆動をON−OFF制御するスイッチと、
を備えた携帯可能なミスト発生装置本体と、
前記ミスト発生装置本体の下部を着脱自在に受け入れる本体受入れ部を有し、前記本体受入れ部に、前記ミスト発生装置本体を受け入れたとき前記電源端子と接触する位置に充電端子を有するとともに、前記本体受入れ部外に前記充電端子に配線を介して接続された電源端子を備えた台座と、
前記貯液タンクの給液口に直接又は他の管路を介して連結されて前記液体を供給可能な給液ノズルを備えた液体補給手段と、
からなることを特徴とするミスト発生装置。
【請求項2】
前記貯液タンクの給液管は常時は閉状態の弁体を有し、前記台座は、前記ミスト発生装置本体を台座に装着した際、前記弁体を開放させる機構を備えていることを特徴とする請求項1記載のミスト発生装置。
【請求項3】
前記ミスト発生装置の給液管の弁体は、入口側の閉方向に付勢された開閉弁であり、前記台座には、前記ミスト発生装置本体を受入れ部に装着することにより、前記給液管内に挿入されて前記弁体を開放する補液ノズルが突設されていることを特徴とする請求項2記載のミスト発生装置。
【請求項4】
前記液体補給手段は補液タンクを備え、前記補液タンクは、前記台座に着脱可能に装着または内蔵され、前記ミスト発生装置本体の貯液タンクよりも大量の液体を貯液可能であること
を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のミスト発生装置。
【請求項5】
前記ミスト発生装置の給液管の弁体は、入口側の閉方向に付勢された開閉弁であり、前記台座には、前記ミスト発生装置本体を受入れ部に装着することにより、前記給液管内に挿入されて前記弁体を開放する補液ノズルが突設され、前記補液ノズルの基部は、前記補液タンクに接続されていることを特徴とする請求項4記載のミスト発生装置。
【請求項6】
前記液体補給手段から前記ミスト発生装置本体の前記貯液タンクへの液体の供給が、ポンプによって行われること
を特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載のミスト発生装置。
【請求項7】
前記液体補給手段から前記ミスト発生装置本体の前記貯液タンクへの液体の供給が、重力作用によって行われること
を特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載のミスト発生装置。
【請求項8】
前記液体補給手段の補液タンクは、取換え可能であること
を特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項記載のミスト発生装置。
【請求項9】
前記ミスト発生装置本体が、前記超音波振動子の駆動を制御するタイマー部を備え、
前記台座は、前記タイマー部を制御するタイマー制御部を備え、前記ミスト発生装置本体を前記台座の受入れ部に装着した状態で、前記台座の前記タイマー制御部の制御によって、前記超音波振動子の駆動が制御されること
を特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項記載のミスト発生装置。
【請求項10】
前記台座は、前記ミスト発生装置本体のスイッチとは独立に前記超音波振動子の駆動をON−OFF制御するスイッチを備えること
を特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項記載のミスト発生装置。
【請求項11】
前記台座が、前記液体補給手段と前記ポンプ間に、前記液体補給手段から補給される液体を一時的に貯留する補助タンクと、前記補助タンク内の液体を加熱する加熱手段とを備えること
を特徴とする請求項6乃至10のいずれか1項記載のミスト発生装置。
【請求項12】
前記ミスト発生装置が、正面に、底部に設けた開口と管路によって連結された蒸気放出口を備え、
前記台座が、前記液体補給手段から前記ミスト発生装置本体の前記貯液タンクとは別個に液体供給を受ける補助タンクと前記補助タンク内の液体を加熱して蒸気を発生させる加熱手段からなる蒸気発生装置と、一端が前記蒸気発生装置に接続され、他端が、前記ミスト発生装置の装着時に、前記ミスト発生装置の前記開口に接続される蒸気供給管路とを備えたこと
を特徴とする請求項6乃至10のいずれか1項記載のミスト発生装置。
【請求項13】
前記台座が、前記液体補給手段から前記ミスト発生装置本体の前記貯液タンクとは別個に液体供給を受ける補助タンクと、前記補助タンク内の液体を加熱して蒸気を発生させる加熱手段とからなる蒸気発生装置と、一端が前記蒸気発生装置に接続され、他端が台座正面に設けた蒸気放出口に接続される蒸気供給管路とを備えたこと
を特徴とする請求項6乃至10のいずれか1項記載のミスト発生装置。
【請求項14】
前面にミスト発生器を備え、前記ミスト発生器を駆動する充電可能な電池を内蔵するとともに、下方に前記電池に充電する充電端子を備えた子機と、
前記子機を着脱自在に嵌合可能な凹部を前面中央に有し、前記凹部の左右にミスト発生器を備えた起立部と、前記凹部の内側下方に前記子機の装着時に前記子機の充電端子に係合可能な給電端子を有する給電部と、前記子機の装着時に前記子機のミスト発生器のオン・オフを制御し、前記子機の離脱時には前記起立部のミスト発生器のオン・オフを制御するスイッチ手段を前面に備えた台座とからなる親機と
を有することを特徴とするミスト発生装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−161594(P2012−161594A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−285404(P2011−285404)
【出願日】平成23年12月27日(2011.12.27)
【出願人】(000114628)ヤーマン株式会社 (31)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年12月27日(2011.12.27)
【出願人】(000114628)ヤーマン株式会社 (31)
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