説明

ミスト発生装置

【課題】ミスト運転の回数をカウントし、規定回数値で貯水室の清掃の報知を行うようにしたミスト発生装置を提供するものである。
【解決手段】貯水室8内に一定水位以上の貯水があるときに水位有りと検出する水位検出手段12と、前記貯水室8内の貯水の温度を設定温度に保持するように前記加熱ヒータ22の出力を制御すると共に、前記駆動手段13及び送風機4を制御し、前記ナノミスト及び負イオンを室内に供給しながら室内の空気を清浄にするミスト運転を行わせ、前記ミスト運転中に、前記水位検出手段12が水位無しを検出した場合、前記ミスト運転を停止させる制御手段41とを備えたミスト発生装置に於いて、前記ミスト運転の回数をカウントする運転回数計時手段44を設け、前記制御手段41は、この運転回数計時手段44が規定回数値以上をカウントし、且つ水位検出手段12が水位無しを検出した場合には、報知手段43に清掃を指示する報知を行わせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ナノミストと負イオンを発生すると共に、室内空気を清浄するミスト発生装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来よりこの種のものに於いては、加熱槽を加熱する加熱ヒータへの通電時間が所定値に達することで、表示部に加熱槽の清掃を促す表示を行い、水の蒸発で残る不純物をこまめの清掃で除去し、常に衛生的な状態で使用出来るようにしているものであった。(特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−141716号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところでこの従来のものでは、加熱槽内に水が残っているかどうかは関係なく、加熱ヒータの通電時間のみで清掃表示しているため、加熱槽の清掃では水が邪魔になり、持ち運び時に水漏れしたり、清掃時に水はねしたりする不具合を有するものであった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明は上記課題を解決する為に、特にその構成を、水を貯留する貯水室と、該貯水室内の貯水を加熱する加熱ヒータと、前記貯水室内の貯水に下端を水没させ回転により貯水を汲み上げて飛散させる筒状の回転体と、該回転体を回転駆動させる駆動手段と、前記回転体の回転により飛散された貯水が衝突する衝突体と、該衝突体で貯水が破砕されることで発生するナノミストと負イオンを室内に供給する送風機と、前記貯水室内の温度を検出する温度検出手段と、前記貯水室内に一定水位以上の貯水があるときに水位有りと検出する水位検出手段と、前記貯水室内の貯水の温度を設定温度に保持するように前記加熱ヒータの出力を制御すると共に、前記駆動手段及び送風機を制御し、前記ナノミスト及び負イオンを室内に供給しながら室内の空気を清浄にするミスト運転を行わせ、前記ミスト運転中に、前記水位検出手段が水位無しを検出した場合、前記ミスト運転を停止させる制御手段とを備えたミスト発生装置に於いて、前記ミスト運転の回数をカウントする運転回数計時手段を設け、前記制御手段は、この運転回数計時手段が規定回数値以上をカウントし、且つ水位検出手段が水位無しを検出した場合には、報知手段に清掃を指示する報知を行わせるものである。
【0006】
又請求項2では、前記運転回数計時手段が規定回数値以上をカウントしても、水位検出手段が水位無しを検出しない場合は、運転回数計時手段が規定回数値より大きい限界回数値に達することで、水位検出手段の水位検出に関係なく、ミスト運転の停止時に報知手段に清掃を指示する報知を行わせるものである。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、ナノミストと負イオンを発生すると共に、室内空気中の細かな塵や臭気を貯水室の水の中に取り込むので、定期的な清掃が必要であり、これをミスト運転の回数と水位無しの検出とで清掃の報知を行うことで、水漏れの心配もなく塵で汚れた貯水室を一定の使用回数毎に清掃出来、常に安心して使用出来るものである。
【0008】
又請求項2によれば、ミスト運転の停止中に常に給水を完了することで発生する清掃の報知なしを、運転回数計時手段が規定回数値より大きい限界回数値をカウントすると、水位検出に関係なく、ミスト運転の停止時に清掃を報知するので、長期間清掃しないまま使用する不衛生な使用を防止出来、又運転停止後の報知で水漏れの心配はあるが直ぐに清掃することが出来るものであり、清掃を忘れていても知らせてくれて極めて使用勝手が良いものである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】この発明の一実施形態のミスト発生装置を示す概略構成図。
【図2】同一実施形態のミスト発生装置の要部ブロック図。
【図3】同一実施形態の清掃報知を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次にこの発明の一実施形態のミスト発生装置を図1及び図2に基づき説明する。
1は室内の空気清浄や加湿、人の顔に直接ナノミストと負イオンを当てて美顔するミスト発生装置本体で、中央部には蓋体2に固定され吸引口3から吸引された室内空気を、中央で回転駆動するシロッコファンからなる送風機4まで案内する円筒状の案内筒5が備えられ、この案内筒5には、送風機4を覆うように送風機4下方まで垂下した送風筒6が設けられている。
【0011】
7は前記案内筒5を覆った処理室で、処理室7の下部には円形椀状でアルミダイキャスト製の貯水室8が設けられ、この貯水室8には給水手段としての給水タンク9がセットされた定水位室10が通水路11を介して連通しており、給水タンク9は給水を落差方式で供給することで、貯水室8を常時一定水位に保つようにしているものである。又12は定水位室10内に設けられ、貯水室8及び定水位室10に一定水位以上の貯水があるときに水位有りを検出する水位検出信号を出力する水位検出手段としてのフロートセンサである。
【0012】
13は貯水室8下方で該貯水室8を支持する駆動手段としての駆動モータで、全周をカバー体14で覆われ装置本体1の底部を構成する基板15に固定されており、更にカバー体14の外周壁に外方へ突出した樋状の流水溝16を一周形成している。
【0013】
17は貯水室8の貯水に下部を水没させ、この貯水室8を貫通して送風機4を回転させる駆動軸18に軸支された筒状の回転体で、この回転体17は中空逆円錐形で上方に向かって径が徐々に拡大するものであり、回転体17が回転することによりこの回転の遠心力で貯水室8の貯水を汲み上げ回転体17の外壁及び内壁を伝わせて押し上げて、回転体17の外壁を伝わせて押し上げた貯水を周囲に飛散させると共に、回転体17の内壁を伝わせて押し上げた貯水を回転体17の上端に形成された複数の飛散口19から周囲に飛散させるものである。
【0014】
20は回転体17の上部外周に所定間隔を保持して位置し、回転体17と共に回転する円筒状の多孔体で、この多孔体20にはその全周壁に多数のスリットや金網やパンチングメタル等から成る多孔部21が形成されており、回転体17の回転による遠心力で貯水室8内の水を汲み上げると共に空気を飛散させ、そして多孔部21を通過させたり、ぶつけて破砕させることで、水の粒子を微細化してナノメートル(nm)サイズのミストを生成すると共に、水の粒子の微細化によるレナード効果で負イオンを発生させるものであり、又多孔部21を通過した水の粒子は、更に多孔体20の外周の送風筒6の内壁に衝突して微細化されるものであり、前記多孔体20及び前記送風筒6から衝突体が構成されているものである。
【0015】
22は貯水室8外周を巻回して備えられ該貯水室8内の貯水を加熱する加熱手段としての加熱ヒータで、送風量が「強」に設定されると貯水室8内の貯水温度を設定温度38℃前後に、送風量が「弱」に設定されると貯水室8内の貯水温度を設定温度34℃前後に加熱保温して吹き出し温度を30℃程度に保持するものであり、貯水室8の底部から吐出し該貯水室8内の貯水の温度を検出するサーミスタからなる温度検出手段としての温度センサ23の検出温度によって、加熱ヒータ22がON/OFFされて所定温度に保持するもので、加熱ヒータ22を強制的にOFFにし貯水室8内の貯水を加温しないモードも設定可能としている。
【0016】
24は送風筒6や多孔体20の下端と対向して貯水室8上面を覆った皿状の水流阻止手段で、中央部には回転体17の挿通穴25が形成されており、この挿通穴25から外周に延びる支持片26によって水面が区画されることで、回転体17の回転で回転しようとする水流を阻止し、回転体17の回転による遠心力の作用で容易に水流が回転体17内外周を上昇できるようにしたものである。又この水流阻止手段24は、上方の送風筒6や多孔体20にぶつかり微細化されなかった比較的大粒の水滴を受けることで、この水滴が直接貯水室8水面に落下して発生するバシャ、バシャという落下音をも阻止することができるものであり、そのために外周から中央部の挿通穴25に向かって緩やかに下り傾斜しており、水滴を確実に自然なかたちで貯水室8に戻すことができるものである。
【0017】
27は回転体17と多孔体20の回転により発生したナノミストと負イオンとを、送風機4の駆動で処理室7上部の吹出口28から放出させる流通路で、この流通路27は送風筒6と水流阻止手段24との隙間から、処理室7と案内筒5、送風筒6間を上昇して吹出口28に向かう流路から構成されている。
【0018】
29は貯水室8と連通している通水路11に備えられ常時閉弁側に押圧されている排水弁で、給水タンク9が定水位室10にセット(収納)されることで、圧縮バネ(図示せず)によって常時押し上げられているロット30が押し下げられて、ロット30の下端が係止金具31をロックして排水弁29が閉弁状態とされ、給水タンク9がセットされている時は貯水室8内の残水の排水を確実に阻止するものであり、給水タンク9が取り去られることで、ロット30が圧縮バネによって上方に押し上げられ、係止金具31のロックが解除されて、排水弁29は開弁可能状態となるものである。
【0019】
32は貯水室8内の残水の排水を受ける上面開放の排水トレーで、ミスト発生装置本体1内に出し入れ自在に備えられ、正面には手掛け部33が形成されており、その容積は貯水室8の残水を十分に収容できる大きさとしているものである。また、この排水トレー32は内方後方に突出壁34が形成され、排水レバー35が下げられると係止金具31が排水弁29を押圧して開弁させ、その時、排水レバー35の下端が突出壁34より下方で且つ外側に位置し、排水中に排水トレー32が抜き取られるのを突出壁34と排水レバー35が係合することで防止するものであり、排水が終了し排水レバー35を引き上げて元に戻せば、係止金具31の押圧が解除されて排水弁29は閉弁され、排水トレー32は容易に引き抜かれて、中に溜められた排水を台所等へ廃棄できるものである。
【0020】
36は駆動軸18が貫通した貯水室8とカバー体14との間の駆動軸18途中に備えられた傘状の遮蔽板で、貯水室8から漏れた水が駆動軸18部分を伝わって駆動モータ13内に浸入するのを防止するものである。
【0021】
37は給水タンク9の給水口キャップで、内装した弁機構(図示せず)を固定された支持部(図示せず)で押し上げられることで給水タンク9から定水位室10に給水されるものである。また、38は給水タンク9を出し入れする時に開閉するタンク蓋、39は蓋体2を着脱するための持ち手、40は吹出口28に備えられナノミストと負イオンの吹き出し方向の変更を行う風向板である。
【0022】
41は運転スイッチ42からの運転信号及び運転停止や、温度センサ23及びフロートセンサ12の検出信号を受けて、加熱ヒータ22及び駆動モータ13の動作を制御する制御手段で、この制御手段41は、運転スイッチ42の運転信号をカウントしこの回数が、予め設定されている規定回数値の20回をカウントし、且つ水位検出手段であるフロートセンサ12が水無しを検出することで、報知手段としての清掃の警報ランプ43を点灯させる運転回数計時手段44と、加熱ヒータ22の出力を制御するヒータ制御手段45と、駆動モータ13の出力を制御するモータ制御手段46とを備えているものである。
【0023】
前記運転回数計時手段44は、貯水室8の清掃後にクリアースイッチ47を押圧することで、リセットされて0に戻ると共に、報知手段としての警報ランプ43を消灯させるものであり、更にこの運転回数計時手段44は、運転回数が規定回数値の20回に達しても、運転停止時に給水タンク9に給水するなどしてフロートセンサ12が水無しを検出しない場合は、運転回数のカウントを継続し限界回数値の30回をカウントすることで、ミスト運転の停止即ち運転スイッチ42の運転停止の信号を受けることで、報知手段としての警報ランプ43を最終的に点灯させて貯水室8の清掃を促すものである。
【0024】
次に図1に示す一実施形態のミスト発生装置の動作を説明する。
まず、運転スイッチ42をONすると、加熱ヒータ22がONされ貯水室8内に貯留された貯水を除菌するのに十分な予め設定された温度、例えば70℃に加熱する除菌モードが実行され、そして、温度センサ23の検出する貯水室8内の貯水温度が70℃に達すると、加熱ヒータ22がOFFされ除菌モードが終了し、続いて、駆動モータ13の駆動を開始させ、ナノミスト及び負イオンを発生させる通常モードが実行されるものである。
【0025】
前記通常モードに於いて、ヒータ制御手段45は、温度センサ23の検出する貯水室8内の貯水温度に基づいて、加熱ヒータ22をON/OFFさせて、貯水室8内の一定水位の貯水を設定温度に保持するよう制御すると共に、モータ制御手段46は、駆動モータ13を設定された回転数になるよう制御し、ナノミスト及び負イオンを発生させ室内に供給するミスト運転を行う。
【0026】
前記駆動モータ13の駆動により駆動軸18に同軸で固定された送風機4及び回転体17が回転駆動され、送風機4の回転では、吸引口3から吸引される室内空気を案内筒5へ案内して吸引した後、処理室7下方に放出する。
【0027】
一方、回転体17の回転では、所定温度に加熱された貯水室8内の貯水が、回転体17下端の回転により汲み上げられ、遠心力で回転体17の外壁及び内壁を伝って押し上げられて上昇し、回転体17の外壁を伝わせて押し上げた貯水を外方に飛散されると共に、回転体17の内壁を伝わせて押し上げた貯水を回転体17の上端に形成された複数の飛散口19から外方に飛散され、そして周囲に飛散された貯水は、回転体17の上部外周に所定間隔を保持して位置し、回転体17と共に回転する多孔体20の多孔部21に、ぶつかって破砕したり、多孔部21を通過したものはこの外周の送風筒6の内壁に衝突して微細化される。
【0028】
この時、回転体17の回転によって円形で抵抗がない貯水室8内の貯水が、回転体17と同方向に回転する水流を形成しようとするが、水流阻止手段24の支持片26が水面に没して抵抗となり、回転する水流の形成が阻止されるので、遠心力が十分に作用して貯水が回転体17の周壁上を押し上げられて、上記したように良好に破砕されるものである。
【0029】
そして、この加熱された温水の破砕と微細化によりナノミストを生成すると共に、レナード効果で負イオンを発生させ、発生したナノミストと負イオンを上記した送風機4の処理室7下方へ向かう送風で一旦水流阻止手段24にぶつけて、大きくて重いミストを水流阻止手段24に落下させて除去した後、微細なナノミストのみと負イオンを流通路27を介して上部の吹出口28から風向板40で設定された吹き出し方向へ放出して室内に供給し、室内の加湿や空気清浄等を行うものである。
【0030】
また、水流阻止手段24は、上方の送風筒6や多孔体20にぶつかり微細化されなかった比較的大粒の水滴の落下を受けることで、この水滴が直接貯水室8の貯水面に落下して発生するバシャ、バシャという落下音をも阻止することができるものであり、しかもこの水流阻止手段24は、外周から中央部の挿通穴25に向かって緩やかに下り傾斜しているので、落下した水滴は挿通穴25から確実に貯水室8に戻されるものであり、戻される時の音も静かで済むものである。
【0031】
更にこの放出されるナノミストは、加熱された貯水から生成されるので、肌寒くなく温かいナノミストと負イオンの放出が得られ、冬季でも関係なく使用できるものであり、供給されるナノミストは30℃程度の高温でも低温でもないちょうどよい中間温度であるから、カルキの析出や転倒による火傷の危険もなく、安全であり安心して使用されるものである。
【0032】
また肺から吸引された負イオンは血液中に入り、その還元作用で血液の酸化を阻止し血液サラサラ状態とすると共に、その循環を良くし、末梢血管まで血液を行き渡らせることにより、痛みやこりを緩和することができると考えられている。
【0033】
また、負イオンにより、疲労回復効果、精神安定効果、血液の浄化効果、抵抗力の増進効果、自律神経調整効果等があり、更にナノミストによって、空気中の隅々まで行き渡り汚れた空気や細菌を抑制し、臭いまでも分解するもので、脱臭効果、除塵効果、除菌効果、もちろん加湿効果があるものであり、この加湿はベトツキがないサラサラで潤いのある空気で、毛穴からの浸透でお肌と髪の潤いを保つ効果を有するものであり、これらの効果が得られる負イオンとナノミストを大量に放出されるということは、これらの効果も増大するものである。
【0034】
また、貯水室8内の加熱された貯水が、回転体17と多孔体20によって次々とナノミストとして放出されて減少すると、貯水室8の水位が低下し、この低下した水位分の水が給水タンク9から自動的に補水されるものであり、そしてこの補水によって貯水温度が低下すれば、加熱ヒータ22がONされて貯水温度を常に所定温度になるよう制御するものであり、常に肌に心地良い温度のナノミストを継続して供給できるものである。
【0035】
更に給水タンク9内の給水が空になった場合は、タンク蓋38を開口して給水タンク9をミスト発生装置本体1から取り出して、台所の蛇口から水道水を補給して元に戻せば、再び同じように使用できるもので、極めて使用勝手が良いものである。
【0036】
また、ナノミストや負イオンを室内に放出するために、送風機4の駆動で吸引口3から吸引される室内空気は、処理室7内で飛散した貯水と交わることにより、空気中の塵や雑菌が最終的には貯水室8の貯水内に混入するので、室内の空気清浄が強力且つ良好に行われるものである。
【0037】
更にミスト発生装置本体1を美顔器として使用する場合には、吹出口28の近くに顔を近づけることで、吹出口28から放出されるナノミストは、顔の無数の小さな毛穴から顔肌に入り込み、肌の保水力を高めると共に肌内の不純物を取り除くものであり、負イオンは、肌表面の老廃物を除去し綺麗でつやのある肌を取り戻せるようにするものであり、精神的にもリラックスして楽しみながら毎日繰り返し行えるものである。
【0038】
次に空気清浄作用で塵や雑菌が集積する貯水室8の清掃報知について、図3のフローチャートに基づいて説明する。
ステップS1で運転スイッチ42がONされたかを判断し、YESでステップS2に進んで上記したミスト運転を開始させると共に、運転回数計時手段44に運転回数のカウントを1回プラスさせる。
【0039】
そして、ステップS3に進み運転回数計時手段44のカウントが規定回数の20回に達したかを判断し、まだ達していないNOではステップS4の運転スイッチ42の停止信号を待って、ステップS5でミスト運転が停止されるものである。
【0040】
又ステップS3で20回に達したYESでは、ステップS6に進んで運転回数計時手段44のカウントが限界回数値の30回に達したかを判断し、20回に達しただけでは、NOでステップS7に進みフローセンサ12が水無しを検出するのを待って、YESでステップS8に進んでミスト運転を停止すると共に、報知手段である清掃の警報ランプ43を点灯させて、運転回数が多くなり汚れた貯水室8の清掃作業を使用者に促すものである。
【0041】
又このミスト運転の回数が20回に達したとしても、給水を運転停止中に行うなどしてスイップS7のフローセンサ12が水無しを検出しない時は、ステップS6で運転回数計時手段44が30回をカウントして、YESとなってステップS9に進んで運転スイッチ42の運転停止操作を待って、YESでステップS8に進んでミスト運転を停止すると共に、報知手段である清掃の警報ランプ43を点灯させるものであり、清掃作業の終了後にクリアースイッチ47を押圧すれば、運転回数計時手段44は0にリセットされると共に、警報ランプ43も消灯されるものである。
【0042】
このように、貯水室8への塵や雑菌の集積が予測されるミスト運転の運転回数により、清掃を促す報知を行うことで、貯水室8の清掃を忘れることなく確実に報知され、しかも報知はフローセンサ12が水無しを検出して行われるので、水漏れを心配することなく直ぐに清掃作業に入ることが出来、常に衛生的な状態を維持出来て安心して使用することが出来るものである。
【0043】
更にミスト運転が規定回数値となってもフローセンサ12が水無しを検出しないために清掃の報知が行われない時には、規定回数値より大きな限界回数値をカウントし、且つ運転の停止を条件として清掃の報知を行わせるので、規定回数値で報知されなくとも限界回数値の運転停止では確実に報知され、大きく塵や雑菌が堆積する前に清掃することが出来、又使用者の使用状況によっては、清掃を報知する運転回数が相違するが、いずれにしても報知されて知ることが出来るので、極めて使用勝手が良いものである。
【符号の説明】
【0044】
4 送風機
6 送風筒
8 貯水室
12 フロートセンサ(水位検出手段)
13 駆動モータ(駆動手段)
17 回転体
20 多孔体
22 加熱ヒータ
23 温度センサ
41 制御手段
42 運転スイッチ
43 警報ランプ(報知手段)
44 運転回数計時手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水を貯留する貯水室と、該貯水室内の貯水を加熱する加熱ヒータと、前記貯水室内の貯水に下端を水没させ回転により貯水を汲み上げて飛散させる筒状の回転体と、該回転体を回転駆動させる駆動手段と、前記回転体の回転により飛散された貯水が衝突する衝突体と、該衝突体で貯水が破砕されることで発生するナノミストと負イオンを室内に供給する送風機と、前記貯水室内の温度を検出する温度検出手段と、前記貯水室内に一定水位以上の貯水があるときに水位有りと検出する水位検出手段と、前記貯水室内の貯水の温度を設定温度に保持するように前記加熱ヒータの出力を制御すると共に、前記駆動手段及び送風機を制御し、前記ナノミスト及び負イオンを室内に供給しながら室内の空気を清浄にするミスト運転を行わせ、前記ミスト運転中に、前記水位検出手段が水位無しを検出した場合、前記ミスト運転を停止させる制御手段とを備えたミスト発生装置に於いて、前記ミスト運転の回数をカウントする運転回数計時手段を設け、前記制御手段は、この運転回数計時手段が規定回数値以上をカウントし、且つ水位検出手段が水位無しを検出した場合には、報知手段に清掃を指示する報知を行わせる事を特徴とするミスト発生装置。
【請求項2】
前記運転回数計時手段が規定回数値以上をカウントしても、水位検出手段が水位無しを検出しない場合は、運転回数計時手段が規定回数値より大きい限界回数値に達することで、水位検出手段の水位検出に関係なく、ミスト運転の停止時に報知手段に清掃を指示する報知を行わせる事を特徴とする請求項1記載のミスト発生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−2699(P2013−2699A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−133264(P2011−133264)
【出願日】平成23年6月15日(2011.6.15)
【出願人】(000000538)株式会社コロナ (753)
【Fターム(参考)】