説明

ミセルおよび粒子を用いた、活性物質の送達のための新規の戦略

本発明は、被験体に送達するための活性物質をカプセル化するために用いられ得る生分解性の粒子(例えば、三次元粒子)およびミセルを提供する。本発明はさらに、このような粒子およびミセルを生成および送達するための方法を提供する。さらに、本発明は、これらの新規の粒子およびミセルの使用を含むワクチン接種の戦略を提供する。具体的には、本発明は、重合体の骨格内にケタール基を含む新規の型の疎水性重合体に関する。ここで、上記ケタール基は、両方の酸素原子が上記重合体の骨格内に位置する様式で、配置されている。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
PK1、PK2、PK3、PK4、PK5またはPK6である、ポリケタール重合体。
【請求項2】
請求項1に記載のポリケタール重合体を含む生分解性粒子。
【請求項3】
1つ以上の活性物質をさらに含む、請求項2に記載の粒子。
【請求項4】
(a)1つ以上のPK1、PK2、PK3、PK4、PK5またはPK6、および
(b)活性物質、
を含む、生分解性粒子。
【請求項5】
ナノ粒子またはマイクロ粒子である、請求項2または4に記載の粒子。
【請求項6】
約50nm〜1000μmのサイズまたは約200nm〜600μmのサイズである、請求項2または4に記載の粒子。
【請求項7】
前記活性物質が、治療剤、予防剤または診断用薬剤である、請求項3または4に記載の粒子。
【請求項8】
前記治療剤が、免疫調節剤である、請求項7に記載の粒子。
【請求項9】
請求項8に記載の粒子であって、前記免疫調節剤が、
a.TLR2、3、4、5、7、8、9、10および11のいずれかに対するリガンドまたはその組み合わせ、
ならびに
b.樹状細胞、マクロファージまたは抗原提示細胞内の調節経路のインヒビター
c.RIG−1、dectin−1およびDC−SIGNを含む任意のC型レクチン、またはキャタピラタンパク質に対するリガンド
からなる群から選択される、粒子。
【請求項10】
請求項9に記載の粒子であって、前記インヒビターが、(a)ERK、c−Fos、Foxp3、PI3キナーゼ、Akt、JNK、p38、NF−Kb、STAT 1、STAT2、IRF3、IRF7、IFN−αのシグナリングのインヒビター;または(b)SOCS 1、2、3、もしくは他のSOCSタンパク質のインヒビターからなる群から選択される、粒子。
【請求項11】
前記活性物質が、タンパク質、ペプチド、炭水化物、核酸、低分子、イメージング剤、ワクチン抗原および/またはワクチンである、請求項3または4に記載の粒子。
【請求項12】
前記タンパク質が、増殖因子、サイトカイン、抗酸化タンパク質(antoxidant protein)、抗体、エリスロポエチン(EPO)、レセプターリガンドである、請求項11に記載の粒子。
【請求項13】
前記核酸が、DNA、RNA、アンチセンスオリゴヌクレオチドまたはsiRNAである、請求項11に記載の粒子。
【請求項14】
前記低分子が、キナーゼインヒビター、ホスファターゼインヒビター、レセプターブロッカー、低分子抗酸化物質模倣物、細胞骨格再構成インヒビター、レセプターリガンドである、請求項11に記載の粒子。
【請求項15】
さらにリンカーを含む、請求項2または4に記載の粒子。
【請求項16】
前記リンカーが、ストレプトアビジン、RDG、GST、ssDNA、ヘモグロビン、アミノ酸配列、抗体、ポリカルボン酸および/またはキレート剤である、請求項15に記載の粒子。
【請求項17】
前記キレート剤が、ニトリロ三酢酸(NTA)リガンド、ビピラドールまたはEDTAである、請求項16に記載の粒子。
【請求項18】
前記リンカーが、タンパク質、ペプチドおよび/または炭水化物に結合する、請求項15に記載の粒子。
【請求項19】
前記タンパク質、ペプチドおよび/または炭水化物が、ヒスチジンタグを含む、請求項18に記載の粒子。
【請求項20】
前記ヒスチジンタグが、約2〜8個のヒスチジンを含む、請求項19に記載の粒子。
【請求項21】
前記ヒスチジンタグが、約6個のヒスチジンを含む、請求項19に記載の粒子。
【請求項22】
前記タンパク質が、治療用タンパク質、予防用タンパク質または診断用タンパク質である、請求項18に記載の粒子。
【請求項23】
前記治療用タンパク質、予防用タンパク質または診断用タンパク質が、増殖因子、サイトカイン、抗酸化酵素または抗体、エリスロポエチン(EPO)、レセプターリガンドである、請求項22に記載の粒子。
【請求項24】
請求項1に記載のポリケタール重合体を含む、薬学的組成物。
【請求項25】
請求項3または4に記載の粒子を含む、薬学的組成物。
【請求項26】
被験体に活性物質を送達するための方法であって、該被験体に請求項3または4に記載の粒子を投与する工程を含み、該粒子は、活性物質が、放出され、そして該被験体へ送達されるように該被験体内で分解される、方法。
【請求項27】
請求項26に記載の方法により、疾患または障害に影響し得る活性物質を送達することによって、該疾患または障害に罹患した被験体を処置する方法。
【請求項28】
前記疾患または障害が、自己免疫疾患、アレルギー疾患、感染症、移植、糖尿病および癌に関連する障害または合併症からなる群より選択される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記感染症が、HIV、マラリア、TB、SARS、炭疽、エボラ、インフルエンザ、トリインフルエンザおよびHCVからなる群より選択される、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記自己免疫疾患が、狼瘡、慢性関節リウマチ、乾癬、喘息およびCOPDからなる群より選択される、請求項28に記載の方法。
【請求項31】
被験体にタンパク質、ペプチドおよび/または炭水化物を送達するための方法であって、該被験体に請求項18に記載の粒子を投与する工程を含み、該粒子は、該タンパク質、ペプチドおよび/または炭水化物が放出され、そして該被験体に送達されるように該被験体内で分解される、方法。
【請求項32】
請求項31に記載の方法により、疾患または障害に影響し得るタンパク質、ペプチドおよび/または炭水化物を送達することによって、該疾患または障害に罹患した被験体を処置する方法。
【請求項33】
前記疾患または障害が、自己免疫疾患、アレルギー疾患、感染症、移植、糖尿病および癌に関連する障害または合併症からなる群より選択される、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記感染症が、HIV、マラリア、TB、SARS、炭疽、エボラ、インフルエンザ、トリインフルエンザおよびHCVからなる群より選択される、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記自己免疫疾患が、狼瘡、慢性関節リウマチ、乾癬、喘息およびCOPDからなる群より選択される、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
請求項3または4に記載の粒子を作製するための方法であって、該方法は、
a.PK1、PK2、PK3、PK4、PK5および/またはPK6重合体を形成する工程;ならびに、
b.1つ以上の活性物質の存在下で、1つ以上のa)の重合体の粒子を形成する工程、
を包含し、それによって請求項3または4に記載の粒子を作製する、方法。
【請求項37】
前記活性物質が、治療剤、予防剤または診断用薬剤である、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記治療剤が、免疫調節剤である、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
請求項38に記載の方法であって、前記免疫調節剤が、
a.TLR2、3、4、5、7、8、9、10および11のいずれかに対するリガンドまたはその組み合わせ、
b.樹状細胞、マクロファージまたは抗原提示細胞内の調節経路のインヒビター、
c.RIG−1、dectin−1およびDC−SIGNのような任意のC型レクチン、または任意のキャタピラタンパク質に対するリガンド
からなる群から選択される、方法。
【請求項40】
請求項39に記載の方法であって、前記インヒビターが、(a)ERK、c−Fos、Foxp3、PI3キナーゼ、Akt、JNK、p38、NF−Kb、STAT1、STAT2、IRF3、IRF7、IFN−αのシグナリングのインヒビター;または(b)SOCS 1、2、3、もしくは他のSOCSタンパク質のインヒビターからなる群から選択される、方法。
【請求項41】
前記活性物質が、タンパク質、ペプチド、炭水化物、核酸、低分子、イメージング剤、ワクチン抗原および/またはワクチンである、請求項36に記載の方法。
【請求項42】
前記タンパク質が、増殖因子、サイトカイン、抗酸化タンパク質(antoxidant protein)、抗体、エリスロポエチン(EPO)またはレセプターリガンドである、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記核酸が、DNA、RNA、アンチセンスオリゴヌクレオチドまたはsiRNAである、請求項41に記載の粒子。
【請求項44】
前記低分子が、キナーゼインヒビター、ホスファターゼインヒビター、レセプターブロッカー、低分子抗酸化物質模倣物、細胞骨格再構成インヒビターまたはレセプターリガンドである、請求項41に記載の粒子。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9−1】
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【図9−2】
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【図9−3】
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【図9−4】
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【図10】
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【図11−1】
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【図11−2】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図13】
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【図14A】
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【図14B】
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【図15】
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【図16】
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【図17A】
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【図17B】
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【図17C】
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【図18A】
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【図18B】
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【図18C】
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【図18D】
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【図18E】
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【図18F】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24A】
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【図24B】
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【図24C】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図62】
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【図55】
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【図61】
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【公表番号】特表2010−523656(P2010−523656A)
【公表日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−503004(P2010−503004)
【出願日】平成20年3月12日(2008.3.12)
【国際出願番号】PCT/US2008/003422
【国際公開番号】WO2008/127532
【国際公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【出願人】(598038968)エモリー・ユニバーシティ (19)
【出願人】(505477235)ジョージア テック リサーチ コーポレイション (12)
【Fターム(参考)】