説明

ミツバチ集団における寄生虫防除組成物及び防除方法

【課題】ミツバチ集団における有効な寄生虫防除剤及び防除方法を提供する。
【解決手段】フェンピロキシメートを有効成分とするミツバチ集団における寄生虫防除剤組成物、及び該有効成分をミツバチに接触させる等による該防除剤組成物の使用方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はフェンピロキシメートを有効成分とするミツバチ集団における寄生虫防除剤組成物及び防除方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ミツバチ集団における寄生虫による被害は、養蜂業者にとって深刻な問題であり、特にミツバチヘギイタダニ(Varroa destructor)による被害はミツバチ集団にとって致命的となることから、過去多くの防除手段が講じられてきた。例えば、ミツバチ集団における寄生虫防除剤として、フルバリネート等の合成ピレスロイドやクマホス等の有機リン剤が使用できることが知られており、その使用方法に関しても、有効成分を効率的に利用できるようにミツバチへの接触方法や巣箱への設置方法等に工夫が施されている(例えば、特許文献1乃至4参照。)。一方、フェンピロキシメートは農園芸用の殺虫・殺ダニ剤として有用であることが知られている公知化合物である(例えば、特許文献5及び非特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】特開昭61−1609号公報
【特許文献2】特開昭62−108803号公報
【特許文献3】特開平5−78206号公報
【特許文献4】特表2003−500424号公報
【特許文献5】特開昭63−183564号公報
【非特許文献1】ザ ペスティサイド マニュアル 第11版 P.531-532(The Pesticide Manual Eleventh Edition P.531-532)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、既存の有効成分に対して、抵抗性を有する寄生虫の出現や、ミツバチへの悪影響を最小限に抑えた結果、充分な防除ができない場合もあり、更に有効な寄生虫防除剤及び防除方法が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記問題を解決するため、本発明者等は鋭意検討を行った結果、公知化合物であるフェンピロキシメートを有効成分として使用することにより、ミツバチに悪影響を与えることなく、ミツバチ集団における寄生虫に対して高い防除効果が得られることを見出し、更に、フェンピロキシメートに既存の有効成分を混合することで、より高い効果を有する寄生虫防除剤組成物を見出し、本発明を完成させた。
【0006】
即ち、本発明は、
(1)フェンピロキシメートを有効成分とするミツバチ集団における寄生虫防除剤組成物、
(2)更に有効成分としてフルバリネート、アクリナトリン、クマホス又はアミトラズから選択される1以上の化合物を含有する(1)に記載の寄生虫防除剤組成物、
(3)ミツバチ集団における寄生虫がミツバチヘギイタダニ(Varroa destructor)である(1)又は(2)に記載の寄生虫防除剤組成物、
(4)有効成分を有効量ミツバチに接触させることを特徴とする(1)乃至(3)いずれかに記載の寄生虫防除剤組成物の使用方法及び、
(5)有効成分を有効量水又は飼料に混入することを特徴とする(1)乃至(3)いずれかに記載の寄生虫防除剤組成物の使用方法に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、ミツバチに悪影響がなく、既存の有効成分に対して抵抗性を有する寄生虫に対しても優れた防除効果を発揮する、ミツバチ集団における寄生虫防除剤組成物及びその使用方法を提供するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明において、「ミツバチ」とはミツバチ集団を構成する全体、即ち、成虫(雄蜂、働き蜂)、幼虫、卵、さなぎ、女王蜂を示す。ミツバチの種類としてはセイヨウミツバチ(Apis mellifera)、ニホンミツバチ(Apis cerana)、サバミツバチ(Apis koschevnikovi)、キナバルヤマミツバチ(Apis
nuluensis)、クロオビミツバチ(Apis nigrocincta)、オオ
ミツバチ(Apis dorsata)、ヒマラヤオオミツバチ(Apis labori
osa)、コミツバチ(Apis florea)、クロコミツバチ(Apis andreniformis)等が挙げられる。「ミツバチ集団における寄生虫」とは1つのミツバ
チ集団又はミツバチの巣箱に寄生し、ミツバチの生存に悪影響を与える寄生虫を示し、具体的にはミツバチヘギイタダニ(Varroa destructor)、バロア・アンデルウッディ(Varroa underwoodi)又はアカラピス・ウッディ(Acarapis woodi)等の寄生性ダニが挙げられる。中でも、ミツバチヘギイタダニ(Varroa destructor)はミツバチの体液を吸汁し、ミツバチを衰弱させ死に至らしめると共に、病原性ウィルスを媒介するため、防除対象として特に重要である。
これらの寄生虫を防除するための有効成分としては、寄生虫に対する防除効果は勿論のこと、ミツバチに対して悪影響(例えば、活動の低下、死亡率の増加、蜜の収集量の低下等)のない化合物が要求される。数多くの殺虫・殺ダニ剤が知られているが、実際に「ミツバチ集団における寄生虫」に使用できる有効成分は前記条件から一部の化合物に限られており、フルバリネート、アクリナトリン、クマホス、アミトラズが使用されているに過ぎない。フェンピロキシメートと同様の作用機構(ミトコンドリア電子伝達系のコンプレックスI阻害)を有するテブフェンピラドは、ミツバチに対する毒性が強く、本用途に使用できないことが報告されている(例えば、J.Econ Entomol.,96(2
),p.259−263(2003)参照。)。このような状況の中、フェンピロキシメートは上記の要求を満たす化合物であることが判明した。
【0009】
本発明の寄生虫防除剤組成物の使用方法としては、ミツバチ又は巣箱への直接散布、燻蒸、プラスチック材料等の担体に有効成分を担持又は塗布したものを巣箱内に設置等により、ミツバチに有効成分を直接接触させる方法、水又は飼料に有効成分を混入し、グルーミング等を通してミツバチ集団全てに有効成分を浸透させる方法等で使用すれば良い。散布又は燻煙により有効成分を直接接触させる場合は、一般的な農薬製剤で使われる技術に従って使用上都合の良い形状に製剤して使用すれば良い。即ち、有効成分を適当な不活性担体に、又は必要に応じて補助剤と一緒に、適当な割合に配合して溶解、分離、懸濁、混合、含浸、吸着若しくは付着させ、適宜の剤形、例えば懸濁剤、乳懸濁剤、乳剤、液剤、水和剤、粒剤、粉剤、錠剤等に製剤して使用すれば良い。
【0010】
本発明で使用できる不活性担体としては固体又は液体の何れであっても良く、固体の担体になり得る材料としては、例えば、植物質粉末類(例えば、ダイズ粉、穀物粉、木粉、樹皮粉、鋸粉、タバコ茎粉、クルミ殻粉、ふすま、繊維素粉末、植物エキス抽出後の残渣等)、粉砕合成樹脂等の合成重合体、粘土類(例えば、カオリン、ベントナイト、酸性白土等)、タルク類(例えば、タルク、ピロフィライト等)、シリカ類{例えば、珪藻土、珪砂、雲母、ホワイトカーボン(含水微粉珪素、含水珪酸ともいわれる合成高分散珪酸で、製品により珪酸カルシウムを主成分として含むものもある。)}、活性炭、天然鉱物質
類(例えばイオウ粉末、軽石、アタパルジャイトおよびゼオライト等)、焼成珪藻土、レンガ粉砕物、フライアッシュ、砂、プラスチック担体等(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン等)、炭酸カルシウム、燐酸カルシウム等の無機鉱物性粉末、硫安、燐安、硝安、尿素、塩安等の化学肥料、堆肥等を挙げることができ、これらは単独で若しくは2種以上の混合物の形で使用される。
【0011】
液体の担体になり得る材料としては、それ自体溶媒能を有するものの他、溶媒能を有さずとも補助剤の助けにより有効成分化合物を分散させ得ることとなるものから選択され、例えば、水、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、エチレングリコール等)、ケトン類(例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン等)、エーテル類(例えば、エチルエーテル、ジオキサン、セロソルブ、ジプロピルエーテル、テトラヒドロフラン等)、脂肪族炭化水素類(例えば、ケロシン、鉱油等)、芳香族炭化水素類(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、ソルベントナフサ、アルキルナフタレン等)、エステル類(例えば、酢酸エチル、ジイソプピルフタレート、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート等)、アミド類(例えば、ジメチルホルムアミド、ジエチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等)、ニトリル類(例えば、アセトニトリル等)、ジメチルスルホキシド類等を挙げることができ、これらは単独で又は2種以上の混合物の形で使用することができる。
【0012】
他の補助剤としては次に例示する代表的な補助剤を挙げることができ、これらの補助剤は目的に応じて使用され、単独で、ある場合は2種以上の補助剤を併用し、又ある場合には全く補助剤を使用しないことも可能である。有効成分化合物の乳化、分散、可溶化及び/又は湿潤の目的のために界面活性剤が使用でき、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレン高級脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン樹脂酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、アルキルアリールスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸縮合物、リグニンスルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル等の界面活性剤を挙げることができる。有効成分化合物の分散安定化、粘着及び/又は結合の目的のために、例えば、カゼイン、ゼラチン、澱粉、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アラビアゴム、ポリビニルアルコール、松根油、糠油、ベントナイト、リグニンスルホン酸塩等の補助剤が使用できる。固体製品の流動性改良のために、例えば、ワックス、ステアリン酸塩、燐酸アルキルエステル等の補助剤が使用できる。懸濁性製品の解こう剤として、例えば、ナフタレンスルホン酸縮合物、縮合燐酸塩等の補助剤が使用できる。消泡剤として、例えば、シリコーン油等の補助剤が使用できる。
このようにして得られた製剤を直接散布又は必要に応じて水で希釈してミツバチ又は巣箱に散布すれば良い。又、燻煙剤についてはミツバチ又は巣箱に常法に従って燻煙処理を行えば良い。
【0013】
プラスチック材料等の担体に有効成分を担持又は塗布したものを巣箱内に設置する場合、使用できる担体としては、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリビニルポリピロリドン(PVPP)、ポリエステル、ポリイミド、ポリアミド等の各種ポリマー、木屑、木片、紙等が挙げられ、これら担体に有効成分を、必要に応じて溶媒等で希釈して担持又は塗布し、適当な形状に加工して巣箱内に設置すれば良い。また、クエン酸トリエチル等のクエン酸エステル類やフタル酸ジオクチル、フタル酸ジエチルヘキシル等のフタル酸エステル類等の可塑剤を用いて常法によりプラスチック担体内に練込むこともできる。設置した有効成分を含有する担体にミツバチが接触することによりミツバチ虫体に有効成分が付着し、更にミツバチ集団内での活動により他のミツバチへ有効成分が拡散し、ミツバチ集団全体の寄生虫防除が可能となる。
【0014】
本発明の寄生虫防除剤組成物において、有効成分であるフェンピロキシメートの使用量は、使用形態によって一定しないが、直接散布する場合は0.1ppm〜100ppmの範囲で適宜選択すれば良く、好ましくは1ppm〜50ppmである。プラスチック材料等の担体に有効成分を担持又は塗布する場合には、寄生虫防除剤組成物100重量部に対して有効成分量1重量部〜20重量部の範囲で適宜選択すれば良く、好ましくは2重量部〜10重量部である。
【0015】
水又は飼料に有効成分を混入し、グルーミング等を通してミツバチ集団全てに有効成分を浸透させる場合、かかる飼料は、糖の顆粒又は糖を含有する混合物、溶液、懸濁液若しくは乳濁液が挙げられ、これらに0.0001重量%〜0.01重量%、好ましくは0.0005重量%〜0.005重量%の有効成分を、必要に応じて溶媒等で希釈して添加すれば良い。又、高濃度に調整した飼料溶液を水又は糖溶液で前記有効成分の濃度範囲になるように希釈して使用することもできる。
【0016】
又、フェンピロキシメートと既存の有効成分とを併用することにより、抵抗性を獲得した寄生虫に対しても相乗的な防除効果が得られる。かかる目的で使用できる有効成分としては、フルバリネート、アクリナトリン、クマホス又はアミトラズが挙げられ、特に好ましくはフルバリネート又はクマホスである。その配合比率は混合相手によって最適な混合比率を選ぶ必要があるが、フェンピロキシメート1重量部に対して既存の有効成分0.01重量部〜100重量部の範囲で選択すれば良く、好ましくは0.1重量部〜10重量部の範囲である。これらの寄生虫防除組成物は前記フェンピロキシメート単独を有効成分とする場合と同様に製造し、使用することができる。
【実施例】
【0017】
以下に実施例、試験例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1.
フェンピロキシメート 10部
含水珪酸 30部
ハイテノールN08(第一工業製薬製) 5部
リグニンスルホン酸カルシウム 3部
水和剤クレー 52部
有効成分化合物を含水珪酸に含浸させた後、他の成分と均一に混合して水和剤とした。
実施例2.
フェンピロキシメート 20部
ソルポール3105(東邦化学工業製) 5部
プロピレングリコール 5部
ロドポール23(ローヌ・プーラン社製) 2部
水 68部
以上を均一に混合し、水に分散させてフロアブル剤とした。
【0018】
実施例3.
フェンピロキシメート 10部
SP−3005X(東邦化学工業製) 15部
キシレン 55部
N−メチルピロリドン 20部
以上を均一に混合融解して乳剤とした。
実施例4.
フェンピロキシメート 10部
フルバリネート 10部
ソルポール3105 5部
プロピレングリコール 2部
ロドポール23 1部
水 72部
以上を均一に混合し、水に分散させてフロアブル剤とした。
【0019】
実施例5.
フェンピロキシメート 5部
フルバリネート 5部
含水珪酸 34部
ハイテノールN08 3部
デモールT(花王アトラス製) 2部
炭酸カルシウム粉末 51部
有効成分化合物を含水珪酸に含浸させた後、他の成分と均一に混合して水和剤とした。
実施例6.
フェンピロキシメート 10部
クマホス 15部
SP−3005X 15部
キシレン 40部
N−メチルピロリドン 20部
以上を均一に混合融解して乳剤とした。
【0020】
実施例7.
フェンピロキシメート 10部
クマホス 20部
ソルポール3105 5部
プロピレングリコール 2部
ロドポール23 0.5部
水 62.5部
以上を均一に混合し、水に分散させてフロアブル剤とした。
実施例8.
フェンピロキシメート 5部
クレー粉末 80部
珪藻土粉末 15部
以上を均一に混合粉砕して粉剤とした。
【0021】
実施例9.
フェンピロキシメート 3部
フルバリネート 2部
クレー粉末 80部
珪藻土粉末 15部
以上を均一に混合粉砕して粉剤とした。
実施例10.
フェンピロキシメート 5部
クマホス 10部
ベントナイトとクレーの混合粉末 80部
リグニンスルホン酸カルシウム 5部
以上を均一に混合し、適量の水を加えて混錬し、造粒、乾燥して粒剤とした。
【0022】
実施例11.
フェンピロキシメート 5部
プロピレングリコール 50部
炭酸ナトリウム 5部
水 40部
以上を均一に混合し、高濃度溶液を得た。使用の際は水で1000倍に希釈した。
実施例12.
フェンピロキシメート 5部
フタル酸ジオクチル 25部
ひまし油 2部
ポリ塩化ビニル 68部
以上を均一に混合し、シート状に成型した。使用の際は適当な形状に裁断してミツバチ巣箱に設置した。
【0023】
試験例1.散布処理による効果
ミツバチヘギイタダニ(Varroa destructor)に感染させたセイヨウミツバチ(Apis mellifera)49〜113頭をケージ(12×8×20cm)に放飼し、薬剤を水で所定濃度に希釈して散布した。処理3時間後にハチミツを脱脂綿に含ませて投餌し、処理2日後にセイヨウミツバチ及びミツバチヘギイタダニの死亡数を測定した。下記式に従って、セイヨウミツバチの補正生存率及びミツバチヘギイタダニの補正死虫率を求めた。結果を第1表に示す。
[式1]
無処理区の生存率−処理区の生存率
補正死虫率= ――――――――――――――――― ×100
無処理区の生存率
[式2]
無処理区の生存率−処理区の生存率
補正生存率=100− ―――――――――――――――――― ×100
無処理区の生存率
【0024】
【表1】

【0025】
第1表の結果から、本発明のミツバチ集団における寄生虫防除剤組成物はミツバチに影響が少なく、寄生虫であるミツバチヘギイタダニに対して高い効果を有していることがわかる。また、既存剤と混合することにより、更に効果を高めることができる。
【0026】
試験例2.薬剤処理担体を巣箱に設置することによる効果
ミツバチヘギイタダニ(Varroa destructor)に感染させたセイヨウミツバチ(Apis mellifera)巣箱に5%のフェンピロキシメートを含むポリエチレンシートを巣の入り口及び巣間に設置した。処理前に任意の10匹のセイヨウミツバチを抽出し、感染したミツバチヘギイタダニの数を測定した。処理30日後に再び任意の10匹のセイヨウミツバチを抽出し、ミツバチヘギイタダニの数を測定して、その減少率を求めた。結果を第2表に示す。尚、対照薬剤としてクマホス及びフルバリネートを用いた。
【0027】
【表2】

【0028】
第2表の結果から、本発明のミツバチ集団における寄生虫防除剤組成物は該組成物を保持させた担体の巣箱への設置によっても対照薬剤と同等の高い効果を有していることがわかる。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
フェンピロキシメートを有効成分とするミツバチ集団における寄生虫防除剤組成物。
【請求項2】
更に有効成分としてフルバリネート、アクリナトリン、クマホス又はアミトラズから選択される1以上の化合物を含有する請求項1に記載の寄生虫防除剤組成物。
【請求項3】
ミツバチ集団における寄生虫がミツバチヘギイタダニ(Varroa destructor)である請求項1又は2に記載の寄生虫防除剤組成物。
【請求項4】
有効成分の有効量をミツバチに接触させることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載の寄生虫防除剤組成物の使用方法。
【請求項5】
有効成分の有効量を水又は飼料に混入することを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載の寄生虫防除剤組成物の使用方法。



【公開番号】特開2006−124377(P2006−124377A)
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−280264(P2005−280264)
【出願日】平成17年9月27日(2005.9.27)
【出願人】(000232623)日本農薬株式会社 (97)
【Fターム(参考)】