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ミネラル含有水溶液組成物ならびにそれを用いた植物成長促進剤組成物、消臭剤組成物、動物成長促進剤組成物、毛髪活性剤組成物および鮮度保持剤組成物
説明

ミネラル含有水溶液組成物ならびにそれを用いた植物成長促進剤組成物、消臭剤組成物、動物成長促進剤組成物、毛髪活性剤組成物および鮮度保持剤組成物

【課題】1または複数の所望の機能を発現する上で最適な組成を有するミネラル含有水溶液組成物ならびにそれを用いた植物成長促進剤組成物、消臭剤組成物、動物成長促進剤組成物、毛髪活性剤組成物および鮮度保持剤組成物を提供する。
【解決手段】300〜500mg/Lのケイ酸またはケイ酸塩と、100〜300mg/Lのカルシウムイオンと、1500〜2000mg/Lの硫酸または硫酸イオンと、2000〜3000mg/Lの水溶性キトサンと、1500〜2500mg/Lのアミノ酸とを含むことを特徴とするミネラル含有水溶液組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ミネラル含有水溶液組成物の改良ならびにそれを用いた新規な植物成長促進剤組成物、消臭剤組成物、動物成長促進剤組成物、毛髪活性剤組成物および鮮度保持剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
ミネラルを含有する水溶液には、種々の化学作用や生理活性が存在することが知られている。そこで、利用目的に応じて、特定の無機塩を水に溶解させたり、天然鉱物から無機酸等を利用してミネラル分を抽出したりすることにより、様々な成分を含有する種々のミネラル含有水溶液が製造されている。ミネラル含有水溶液の用途としては、飲料水または植物生育剤(例えば、特許文献1、2参照)、汚水処理(例えば、特許文献3参照)、消臭(例えば、特許文献4参照)等が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−279470号公報
【特許文献2】特開2008−136945号公報
【特許文献3】特開2010−5532号公報
【特許文献4】特開平6−218031号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、これらの従来技術に係るミネラル含有水溶液において、機能と組成との関係および所望の1または複数の機能を発現させるために必要な各成分の濃度は、必ずしも明確ではなかった。
【0005】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、1または複数の所望の機能を発現する上で最適な組成を有するミネラル含有水溶液組成物ならびにそれを用いた植物成長促進剤組成物、消臭剤組成物、動物成長促進剤組成物、毛髪活性剤組成物および鮮度保持剤組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、下記の[1]〜[3]記載のミネラル含有水溶液組成物、[4]記載の植物成長促進剤組成物、[5]記載の消臭剤組成物、[6]記載の動物成長促進剤組成物、[7]記載の毛髪活性剤組成物および[8]記載の鮮度保持剤組成物を提供する。
[1] 300〜500mg/Lのケイ酸またはケイ酸塩と、
100〜300mg/Lのカルシウムイオンと、
1500〜2000mg/Lの硫酸または硫酸イオンと、
2000〜3000mg/Lの水溶性キトサンと、
1500〜2500mg/Lのアミノ酸とを含むことを特徴とするミネラル含有水溶液組成物。
[2] ケイ酸およびカルシウム塩の一方または双方を含む1または複数種の鉱物を硫酸水溶液で抽出後、抽出液に水溶性キトサンおよび1または複数種のアミノ酸を添加して得られる上記[1]記載のミネラル含有水溶液組成物。
[3] 前記アミノ酸が、ロイシン、フェニルアラニンおよびスレオニンである上記[1]または[2]記載のミネラル含有水溶液組成物。
[4] 上記[1]から[3]のいずれか1項記載のミネラル含有水溶液組成物を水で500〜2500倍に希釈した植物成長促進組剤成物。
[5] 上記[1]から[3]のいずれか1項記載のミネラル含有水溶液組成物を水で500〜2500倍に希釈した消臭剤組成物。
[6] 上記[1]から[3]のいずれか1項記載のミネラル含有水溶液組成物を水で500〜5000倍に希釈した動物成長促進剤組成物。
[7] 上記[1]から[3]のいずれか1項記載のミネラル含有水溶液組成物を水または洗髪剤で1〜1000倍に希釈した毛髪活性剤組成物。
[8] 上記[1]から[3]のいずれか1項記載のミネラル含有水溶液組成物を水で50〜2500倍に希釈した鮮度保持剤組成物。
【発明の効果】
【0007】
本発明のミネラル含有水溶液組成物は、ケイ酸またはケイ酸塩、カルシウムイオンおよび硫酸または硫酸イオンの濃度比を最適化することにより、希釈倍率を適宜調節することにより、種々の機能を発現させることができる。さらに、ミネラル成分以外の水溶性キトサンおよびアミノ酸を添加することにより、ミネラル成分のみでは得られない機能を発現させることができる。また、本発明は、植物成長促進剤組成物、消臭剤組成物、動物成長促進剤組成物、毛髪活性剤組成物および鮮度保持剤組成物を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
続いて、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
本発明の一実施の形態に係るミネラル含有水溶液組成物(以下、「ミネラル含有水溶液組成物」と略称する。)は、300〜500mg/Lのケイ酸またはケイ酸塩と、100〜300mg/Lのカルシウムイオンと、1500〜2000mg/Lの硫酸または硫酸イオンと、
2000〜3000mg/Lの水溶性キトサンと、1500〜2500mg/Lのアミノ酸とを含んでいる。
【0009】
ミネラル含有水溶液組成物は、上記のような範囲内の組成となるように、ケイ酸、カルシウムイオン、および硫酸または硫酸イオンを含む原料を含む水溶液を調製し、水溶性キトサンおよびアミノ酸を添加することにより得られる。なお、水溶性キトサンおよびアミノ酸は、上記水溶液の調製の際に上記原料と同時に添加してもよい。また、ケイ酸、カルシウムイオン、および硫酸または硫酸イオンを含む原料は、必ずしも水溶性である必要はなく、その場合、硫酸等の無機酸を用いて溶解させ、あるいは固液抽出を行うことにより水溶液を調製してもよい。
【0010】
ケイ酸またはケイ酸イオンを含む原料としては、オルトケイ酸塩、メタケイ酸塩、水ガラス、アルミノケイ酸塩等の水溶性のものに加え、シリカ、石英、ゼオライト、雲母を始めとする天然鉱物や、ガラスカレットやセラミックス等の廃棄物等を用いることもできる。
【0011】
カルシウムイオンを含む原料としては、各種カルシウム塩に加え、石灰岩、大理石等の含カルシウム鉱物を用いることもできる。
【0012】
硫酸または硫酸イオンを含む原料としては、上記金属を含む各種金属の硫酸塩、硫酸水素塩、硫酸アンモニウム等の硫酸塩に加え、硫酸を用いることもできる。特に、ケイ酸イオンおよびカルシウムイオンを含む原料として鉱物類を用いる場合、溶媒あるいは抽出溶媒として希硫酸を用いてもよい。
【0013】
水溶性キトサンとしては、任意の分子量のキトサン塩酸塩等の、水に可溶なキトサンを用いることができる。なお、キトサンは希酸に可溶であるため、遊離のキトサンであってもよい。また、キトサンは、脱アセチル化されていないN−アセチルグルコサミン単位を含んでいてもよい。
【0014】
アミノ酸としては、任意のアミノ酸を単独で、あるいは任意の2以上を任意の重量比で用いてもよい。好ましいアミノ酸としては、疎水性アミノ酸であるロイシン、フェニルアラニンおよびスレオニンが挙げられ、より好ましくは、これらを重量比1:1:1で混合した混合物が挙げられる。
【0015】
ミネラル含有水溶液組成物の原料として、水溶性の原料のみを用いる場合、所定の濃度となるようそれぞれの原料を秤量し、これらを水に溶解させることにより製造される。ミネラル含有水溶液組成物の製造に用いる水について特に制限はなく、ミネラル含有水溶液組成物に要求される水質基準に応じて、天然水、井戸水、水道水等の水をそのまま用いてもよく、必要ならばイオン交換樹脂、半透膜、中空糸等を用いた浄水処理や蒸留等の精製処理を行った水を用いてもよい。
【0016】
ミネラル含有水溶液組成物の原料として水に不溶性の鉱物等の固体原料を用いる場合、無機酸、例えば硫酸を含む水溶液に原料を浸漬し、所定の温度、所定の時間放置することにより、1または複数のミネラル分を溶解させる。必要に応じて加熱したり、撹拌、超音波照射等の処理を併用してもよい。
【0017】
固体原料は、ケイ酸塩およびカルシウムの一方または双方を含有する1または複数のものを用いることができ、複数の固体原料を用いる場合、所望の濃度および組成のミネラル含有水溶液組成物が得られるよう、複数の固体原料を任意の組み合わせで、かつ任意の混合比で用いることができる。固体原料の選択および複数種の固体原料を用いる場合におけるそれらの混合比を一義的に決定するのは必ずしも容易でないが、得られる水溶液に含まれる各成分の濃度と溶解または抽出に用いる条件との相関を予め検討しておくことにより、半経験的にそれらを決定することができる。
【0018】
必要に応じて、上記以外の成分を含む原料を副原料として用いてもよい。副原料に含まれる成分は特に限定されないが、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、マグネシウム等のアルカリ土類金属、鉄、亜鉛、銅等の金属成分を含むものが挙げられる。また、金属塩以外にも、香味料、着香料、保存料等の添加物をさらに含んでいてもよい。例えば、消臭剤組成物の原液としてミネラル含有水溶液組成物を用いる場合には、臭気のマスキング剤として、ハーブエキス等の着香料を含んでいてもよい。
【0019】
このようにして得られたミネラル含有水溶液組成物は、直接、あるいは所定の割合に水で希釈して、植物成長促進剤組成物、消臭剤組成物、動物成長促進剤組成物、毛髪活性剤組成物および鮮度保持剤組成物として用いることができる。
【0020】
例えば、ミネラル含有水溶液組成物を植物成長促進組剤成物の原液として用いる場合、水で500〜2500倍に希釈する。このようにして得られる植物生長促進剤組成物は、野菜、果樹、穀物等の農作物、花卉類、盆栽等の園芸植物の成長の促進、秀品率の向上等に用いることができる。
【0021】
また、ミネラル含有水溶液組成物を消臭剤組成物の原液として用いる場合にも、水で500〜2500倍に希釈する。このようにして得られる消臭剤組成物は、有機性廃棄物や動物飼育環境の消臭に用いることができる。
【0022】
ミネラル含有水溶液組成物を動物成長促進剤組成物の原液として用いる場合、水で500〜5000倍に希釈する。このようにして得られる動物成長促進剤組成物は、動物および魚類の成長促進および罹患防止に用いることができる。
【0023】
ミネラル含有水溶液組成物を毛髪活性剤組成物の原液として用いる場合、水または洗髪剤で1〜1000倍に希釈する。このようにして得られる毛髪活性剤組成物は、毛髪の脱毛減少、毛髪の生育促進及びフケの減少に用いることができる。
【0024】
ミネラル含有水溶液組成物を鮮度保持剤組成物の原液として用いる場合、水で50〜2500倍に希釈する。このようにして得られる鮮度保持剤組成物は、生鮮食品および花卉類の鮮度保持に用いることができる。
【実施例】
【0025】
次に、本発明の作用効果を確認するために行った実施例について説明する。
【0026】
実施例1:ミネラル含有水溶液組成物の調製
所定量のケイ酸含有鉱物および石灰含有鉱物を粉砕し、希硫酸(0.02mol/L)に浸漬後、室温で放置した。所定時間放置後、水溶液をろ過し、不溶分を除去した。このようにして得られた水溶液1Lあたり、2.5gの水溶性キトサン、2gのアミノ酸(ロイシン、フェニルアラニンおよびトレオニンの等量混合物)、100mgのハーブエキス(レモンバーム)を加えた。
【0027】
このようにして得られたミネラル含有水溶液組成物のケイ酸またはケイ酸塩、カルシウムイオン、硫酸イオン濃度は、それぞれ、400mg/L、210mg/L、1800mg/Lであった。
【0028】
実施例2:鶏舎の消臭実験
烏骨鶏20羽のいる鶏舎において、1000倍希釈したミネラル含有水溶液組成物50ccを、1日1回とり小屋内部全体に1週間噴霧した。濃度の測定は、とり小屋の床面から10cmの高さで、1日目最初に噴霧する直前に測定し、次いで1週間後に噴霧した直後に実施した。
上記の方法によって濃度を測定した結果、アンモニア濃度が1日目に噴霧する前の100ppmから、7日目噴霧後の10ppmに低下した。
【0029】
実施例3:金魚用水槽の清浄化、水草および金魚の成長促進実験
60L用水槽に60Lの井戸水を入れたものに、ミネラル含有水溶液組成物30mLを入れ、そこに夜店で購入した金魚および水草を入れた(以下本水槽を「A水槽」と称する。)。A水槽は循環式(フイルター付)水槽であり、ヒーター(サーモスタット付き)付きである。また、A水槽の底には砂利が堆積している。えさやりは市販の金魚のえさを1日1回実施している。なお、A水槽は直射日光の当たらない室内に保管している。A水槽の水が蒸発し減少した分については、その都度井戸水を補充している。A水槽には、一般に使用されているカルキ抜き剤や、水質調整剤は使用していない。
【0030】
結果は下記のとおりであった。
(1)金魚は3年間で当初の3cmから15cmに成長した。動きは俊敏である。病気等に罹患したことはない。
(2)水草は3年間で繁茂が顕著である。
(3)A水槽の水は3年間交換していない。水のぬめりや悪臭はない。えさの食べ残しや糞尿は水底に堆積していない。
(4)3年後の現在A水槽の水のpHは6.81である。
(5)3年間、フイルター交換、フイルター清掃および砂利清掃はしていない。
【0031】
実施例4:毛髪活性化実験
被験者は男性I氏、58歳。施用前は頭頂部特に薄毛、そりこみが顕著に見られ、前髪の量は僅少であり、ふけおよび脱毛が顕著に認められた。
【0032】
下記のアおよびイに記載の方法により、毛髪活性化組成物の施用を行った。
ア シャンプー200mLにミネラル含有水溶液組成物10mLを注入し、毎夕入浴時に洗髪時に施用。
イ 前項アと併行して、水200mlに本件液10mLを注入した希釈液を1日に20mL頭部に5回くらいに分けスプレーして施用。
【0033】
結果は、下記の表1に示す通りであった。「○」は改善が見られたことを示す。全ての評価項目について、施用開始から6週間程度で改善が見られた。
【0034】
【表1】

【0035】
実施例5:
ハウス内のガーベラを100鉢ずつA群およびB群に分け、両群に肥料と水を与えた。B群にはさらにミネラル含有水溶液組成物の1000倍希釈液250mLを、10日に1回各鉢の土に与えた。A、B両群について、月別の1鉢あたりの採花本数の平均値を調べた。
【0036】
結果は下記の表2に示す通りであった。表2から明らかなように、B群について、採花本数の有意な増大が認められた。
【0037】
【表2】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
300〜500mg/Lのケイ酸またはケイ酸塩と、
100〜300mg/Lのカルシウムイオンと、
1500〜2000mg/Lの硫酸または硫酸イオンと、
2000〜3000mg/Lの水溶性キトサンと、
1500〜2500mg/Lのアミノ酸とを含むことを特徴とするミネラル含有水溶液組成物。
【請求項2】
ケイ酸およびカルシウム塩の一方または双方を含む1または複数種の鉱物を硫酸水溶液で抽出後、抽出液に水溶性キトサンおよび1または複数種のアミノ酸を添加して得られることを特徴とする請求項1記載のミネラル含有水溶液組成物。
【請求項3】
前記アミノ酸が、ロイシン、フェニルアラニンおよびスレオニンであることを特徴とする請求項1または2記載のミネラル含有水溶液組成物。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項記載のミネラル含有水溶液組成物を水で500〜2500倍に希釈した植物成長促進組剤成物。
【請求項5】
請求項1から3のいずれか1項記載のミネラル含有水溶液組成物を水で500〜2500倍に希釈した消臭剤組成物。
【請求項6】
請求項1から3のいずれか1項記載のミネラル含有水溶液組成物を水で500〜5000倍に希釈した動物成長促進剤組成物。
【請求項7】
請求項1から3のいずれか1項記載のミネラル含有水溶液組成物を水または洗髪剤で1〜1000倍に希釈した毛髪活性剤組成物。
【請求項8】
請求項1から3のいずれか1項記載のミネラル含有水溶液組成物を水で50〜2500倍に希釈した鮮度保持剤組成物。

【公開番号】特開2013−13880(P2013−13880A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−150488(P2011−150488)
【出願日】平成23年7月6日(2011.7.6)
【出願人】(511164835)
【Fターム(参考)】