説明

ミルクミネラル水、その製造方法、及びミルクミネラル水を含む飲料

低いエネルギー量を有するミルクミネラル水、様々なろ過方法を用いたその製造、及び実質的に唯一の液体として前記ミネラル水を含む飲料。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ミネラル水を特徴とする唯一ミルクをベースとする液体の形態のミルクミネラル水、その製造方法、及び前記ミルクミネラル水を含む飲料に関する。
【背景技術】
【0002】
牛乳由来の有益なミネラルを含むものの、通常の消費者用ミルクにとって自然であるエネルギー入力、風味、または色のない飲料に対する潜在的な必要性がある。この潜在需要は、若者が成長するにつれ、カルシウムに対する彼らの要求を満たすことなく、ミルクを飲むことから水またはソフトドリンクを飲むことに切り替わるという十分に裏付けされた事実によって証明されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従って、水と同じ利点(分布、エネルギー入力、風味、及び味)を提供し、同時に消費者用ミルクに通常含まれるカルシウムを消費者に提供する透明な液体または飲料を生産及び商品化することに成功することに大きな潜在需要がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の目的は、すべての成分が乳製品をベースとするミルクミネラル水を生産することである。当該液体は、既知の瓶入りのミネラルウォーターに似た知覚特性及び保存期間を有する。それは、種々の添加物を有する他の飲料において使用され得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
本発明のミルクミネラル水は、ミネラルウォーターの特性を有し、スキムミルクのカルシウム量の0.1〜200%のカルシウム量、スキムミルクの通常のタンパク質量の0.05〜2%のタンパク質量、スキムミルクの通常の脂肪量の0.01〜5%の脂肪量、及びスキムミルクの通常のラクトース量の0.01〜4%のラクトース量を有する、唯一牛乳をベースとする液体である。
【0006】
そのような液体のエネルギー量は、100gあたり0.01〜10kcalである。
【0007】
所望の低いエネルギー量のため、できる限り低い量のタンパク質、ラクトース、及び脂肪を有することが通常所望される。しかし、味のためにある特定の内容物が好まれる、または場合によってはさらなる添加物及び特別な利用に依存するという状況があり得る。
【0008】
好ましくは、当該ミルクミネラル水は、スキムミルクのカルシウム量の0.1〜120%のカルシウム量、スキムミルクの通常のタンパク質量の0.1〜1.75%のタンパク質量、スキムミルクの通常の脂肪量の0.01〜4%の脂肪量、及びスキムミルクの通常のラクトース量の0.01〜2%のラクトース量を有する。
【0009】
そのようなミルクミネラル水のエネルギー量は、100gあたり0.01〜5kcalである。
【0010】
請求項1の液体を製造するための本発明の方法の一つは、ミルク、甘味のある乳清、もしくは酸味のある乳清の逆浸透、あるいはミルク、甘味のある乳清、もしくは酸味のある乳清ベースの限外ろ過(UF)の浸透物の逆浸透を含む。
【0011】
この方法のための好ましい逆浸透膜は、10-4〜10-3ミクロンの孔径を有する。
【0012】
請求項1の液体を製造するための別の方法は、ミルク、甘味のある乳清、もしくは酸味のある乳清のナノろ過、あるいはミルク、甘味のある乳清、もしくは酸味のある乳清ベースの限外ろ過(UF)の浸透物のナノろ過を含む。
【0013】
この方法のための好ましいナノろ過膜は、10-3〜10-2ミクロンの孔径を有する。
【0014】
請求項1の液体を製造するための第3の方法は、ミルク、甘味のある乳清、もしくは酸味のある乳清をナノろ過するか、あるいはミルク、甘味のある乳清、もしくは酸味のある乳清ベースの限外ろ過(UF)の浸透物をナノろ過し、ミルク、甘味のある乳清、もしくは酸味のある乳清ベースの蒸発による凝縮物またはミルク、甘味のある乳清、もしくは酸味のある乳清ベースの逆浸透(RO)の浸透物のいずれかと混合することを含む。
【0015】
前記方法を組み合わせることも可能である。
【0016】
前記すべての方法において、天然のミルクミネラル濃縮物を、その量がすでに好ましいものであるのでなければ、所望の量まで添加することができる。アルラ・フーズ(デンマーク)社製の「Capolac」を使用することができる。
【0017】
製造方法のさらなる詳細を、実施例で見ることができる。
【0018】
請求項1に係るミルクミネラル水は、ミネラルウォーターとして直接使用され得る、または飲料において以下の成分:天然ミルクミネラル濃縮物、食品用酸、食品用甘味料、食品用着色剤、食品用香味剤、果汁、果肉、ビタミン、植物エキス、及び炭化(carbonization)のうちの1つ以上と組み合わせて、実質的に唯一の液体として使用され得る。
【0019】
請求項1に係るミルクミネラル水を唯一の液体として含む飲料は、ソフトドリンク、補助食品、または天然医薬品であってよい。
【0020】
従って、ミルクミネラル水の製造は、以下のようないくつかの方法によって実施され得る。
・ ミルク、甘味のある乳清、もしくは酸味のある乳清の逆浸透、あるいはミルク、甘味のある乳清、もしくは酸味のある乳清ベースの限外ろ過(UF)の浸透物の逆浸透により浸透物を生成する。
・ ミルク、甘味のある乳清、もしくは酸味のある乳清のナノろ過、あるいはミルク、甘味のある乳清、もしくは酸味のある乳清ベースの限外ろ過(UF)の浸透物のナノろ過により浸透物を生成する。
・ 種々の乳製品のろ過による2種以上のタイプの浸透物を0〜100%の割合で混合してよい。
【0021】
さらに、前述のように、以下の成分:天然ミルクミネラル濃縮物、食品用酸、食品用甘味料、食品用着色剤、食品用香味剤、果汁、果肉、ビタミン、植物エキス、及び炭化のうちの1つ以上を添加することができる。
【0022】
当該方法は、10-3〜10-2ミクロンの膜孔径を有するナノろ過膜上で、あるいは10-4〜10-3ミクロンの膜孔径を有する逆浸透膜上で、ミルク、甘味のある乳清、もしくは酸味のある乳清を、またはミルク、甘味のある乳清、もしくは酸味のある乳清から限界ろ過の浸透物を濃縮するためのものである。
【0023】
それによって、透明な液体が得られる。
【0024】
当該液体は、その後、ミルクミネラル凝縮物または他の添加物の任意の添加後に、例えば乳製品の熱処理のための通常の酪農装置で熱処理され得る。
【0025】
ミルク、甘味のある乳清、もしくは酸味のある乳清の蒸発による凝縮物を、30〜70%の割合で添加することができる。
【0026】
さらに、得られた液体を、以下の処理:
−食品用香味料の添加;
−食品用酸、好ましくは乳酸またはクエン酸を用いたpH7.0〜3.0(7.0、6.5、6.0、5.5、5.0、4.5、4.0、3.5、3.0)へのpH調整;
−スキムミルクの天然の量の0.1〜200%(0.1%、0.5%、1%、5%、10%、25%、50%、75%、100%、125%、150%、175%、または200%)のカルシウム量を達成するための、天然ミルクミネラル濃縮物(例えば、アルラ・フーズ社製のCapolac)の添加;
のうちの1つ以上に付すことができる。
【0027】
ミルク中の通常のカルシウム含有量は、ミルク全体に対して約116mg/100gであり(動物による脂肪含有量のばらつきのため、63mg/100g〜149mg/100g)、一方、スキムミルク中の含有量は、約124mg/100gである(114-134mg/100gの自然変動がある)。従って、本出願ではスキムミルクを基準として選択した。より天然のミルクミネラル濃縮物を添加することが可能である。しかし、過剰な添加は、製品の味にマイナスに影響を及ぼすであろう。
【0028】
乳製品のみに基づいた本発明に係るミネラル水は、ソフトドリンク、プロバイオティックもしくはプレバイオティック補助食品を含む補助食品、または天然医薬品の形態の飲料に使用され得る。
【0029】
前記飲料のために、以下の添加物:
−食品用バルク甘味料;
−食品用高濃度甘味料:
−食品用着色剤;
−果肉;
−プロバイオティック;
−プレバイオティック;
−乳製品ベースのタンパク質、ペプチド、及びアミノ酸;
−植物ベースのタンパク質、ペプチド、及びアミノ酸;
−ビタミン;
−栄養補助食品、例えば朝鮮人参、タウリン、銀杏、緑茶、及びアロエベラ;
のうちの1つ以上を使用することができる。
【0030】
前述の一覧は、非制限的な一覧であり、他の添加物を排除するものではない。
【0031】
この最終生成物を、熱処理し、好ましくはHTST低温殺菌し、次いで充填/密封する。
【0032】
[略語及び定義]
TS=全固形分、DM=乾燥物質に相当する。
NF=ナノろ過
UF=限外ろ過
RO=逆浸透
甘味のある乳清=pH5.6より高いpHを有する乳清
酸味のある乳清=pH5.1より低いpHを有する乳清
カゼイン乳清=カゼインの生成により得られる乳清
HTST=高温短時間
ミルクミネラル水=ミルク、スキムミルク、甘味のある乳清、及び酸味のある乳清、並びにそれらの限外ろ過(UF)による浸透物等の乳製品にのみ基づくミネラル水
唯一の液体=実質的に唯一の液体。この用語は、本発明の飲料のために用いられ、当該飲料が添加されたエキス、香味料等の添加物からの少量の液体を除いて、ミルクミネラル水以外の他の液体を含まないことを意味する。
プロバイオティック=適正な量を投与した場合に、宿主に健康上の利益を与える生きた微生物
プレバイオティック=腸内において、ある特定の細菌(通常、プロバイオティック)の増殖を促進する食物
吸光度=500nmにおいて1cmキュベット中で測定される吸光度
基準=脱塩水
【0033】
図面は、各実施例についての工程図を示す。
【実施例】
【0034】
<実施例1(図1参照)>
・ 150kgのスキムミルク(9.5% TS)を、NF膜を備えたろ過ユニットで処理する(Osmonics;カットオフ:200MW)。濃度比は1:2.5であり、60kgのナノろ過濃縮物(23.3% TS)と90kgのNF浸透物(0.3% TS)を生じる。
・ 前記90kgのNF浸透物を、Anhydro A/S社製の3段階蒸発器における第1の段階から得られるスキムミルクの蒸発により得られた90kgの凝縮物(0.01% TS)と混合する。
・ 前記液体を140℃で2秒間熱処理し、その後450mLを含む透明なPETボトルに充填する。
【0035】
<実施例2(図2参照)>
・ 150kgのスキムミルク(9.5% TS)を、NF膜を備えたろ過ユニットで処理する(Osmonics;カットオフ:200MW)。濃度比は1:2.5であり、60kgのNF濃縮物(23.3% TS)と90kgのNF浸透物(0.3% TS)を生じる。
・ 前記90kgのNF浸透物を、酸味のあるカゼイン乳清の逆浸透により得られた90kgのRO浸透物(0.01% TS)と混合する。
・ 次いで、香味化合物(0.1kgライム、Danisco社製の成分、参照PB3002148)を添加する。
・ 最後に、前記液体を140℃で2秒間熱処理し、その後450mLを含む透明なPETボトルに充填する。
【0036】
<実施例3(図3参照)>
・ スキムミルク由来の150kgのUF浸透物(5.3% TS)を、NF膜を備えたろ過ユニットで処理する(Osmonics;カットオフ:200MW)。濃度比は1:3であり、50kgのNF濃縮物(15.4% TS)と100kgのNF浸透物(0.3% TS)を生じる。
・ 前記100kgのNF浸透物を、甘味のある乳清の逆浸透により得られた100kgのRO浸透物(0.01% TS)と混合する。
・ 前記のNF浸透物とRO浸透物の混合物を、クエン酸を添加することによって、pH4.6に達するまでpH調整する。
・ 次いで、香味化合物(0.1kgライム、Danisco社製の成分、参照PB3002148)を添加する。
・ 最後に、前記液体を140℃で2秒間熱処理し、その後450mLを含む透明なPETボトルに充填する。
【0037】
<実施例4(図4参照)>
・ 150kgの甘味のある乳清(6.0% TS)を、NF膜を備えたろ過ユニットで処理する(Osmonics;カットオフ:200MW)。濃度比は1:3であり、48kgのNF濃縮物(18.1% TS)と102kgのNF浸透物(0.3% TS)を生じる。
・ 前記102kgのNF浸透物を、スキムミルクの逆浸透により得られた51kgのRO浸透物(0.01% TS)と混合する。
・ 前記のNF浸透物とRO浸透物の混合物を、乳酸を添加することによって、pH3.9に達するまでpH調整する。
・ 次の工程は、pHが調整された前記液体中で、4.16kgのミルクカルシウム濃縮物(アルラ・フーズ社製のCapolac MM0525)を溶解することである。
・ 次いで、香味化合物(0.1kgライム、Danisco社製の成分、参照PB3002148)を添加する。
・ 最後に、前記液体を140℃で2秒間熱処理し、その後450mLを含む透明なPETボトルに充填する。
【0038】
<実施例5(図5参照)>
・ 150kgの酸味のある乳清(6.0% TS)を、NF膜を備えたろ過ユニットで処理する(Osmonics;カットオフ:200MW)。濃度比は1:3であり、48kgのNF濃縮物(18.1% TS)と102kgのNF浸透物(0.3% TS)を生じる。
・ 前記102kgのNF浸透物を、酸味のある乳清の逆浸透により得られた102kgのRO浸透物(0.01% TS)と混合する。
・ 次の工程は、前記液体中で、2.72kgのミルクカルシウム濃縮物(アルラ・フーズ社製のCapolac MM0525)を溶解することである。
・ 次いで、香味化合物(0.2kgライム、Danisco社製の成分、参照PB3002148)を添加する。
・ 最後に、前記液体を140℃で2秒間熱処理し、その後450mLを含む透明なPETボトルに充填する。
【0039】
<実施例6(図6参照)>
・ スキムミルクの限外ろ過により得られた150kgのUF浸透物(5.3% TS)を、NF膜を備えたろ過ユニットで処理した(Osmonics;カットオフ:200MW)。濃度比は1:3であり、50kgのNF濃縮物(15.4% TS)と100kgのNF浸透物(0.3% TS)を生じた。
・ 前記100kgのNF浸透物を、スキムミルクの逆浸透により得られた100kgのRO浸透物(0.01% TS)と混合した。
・ 前記のNF浸透物とRO浸透物の混合物を、クエン酸を添加することによって、pH4.6に達するまでpH調整した。
・ 次の工程は、pHが調整された前記液体中で、2.67kgのミルクカルシウム濃縮物(アルラ・フーズ社製のCapolac MM0525)を溶解することであった。
・ 次いで、香味化合物(0.2kgライム、Danisco社製の成分、参照PB3002148)を添加した。
・ 最後に、前記液体を140℃で2秒間熱処理し、その後450mLを含む透明なPETボトルに充填した。
【0040】
<実施例7(図7参照)>
・ スキムミルクの限外ろ過により得られた300kgのUF浸透物(5.3% TS)を、RO膜を備えたろ過ユニットで処理した(Osmonics;カットオフ:50MW)。濃度比は1:3であり、100kgのRO濃縮物(15.7% TS)と200kgのRO浸透物(0.01% TS)を生じた。
・ 前記200kgのRO浸透物を、クエン酸を添加することによって、pH4.6に達するまでpH調整した。
・ 次の工程は、pHが調整された前記液体中で、4.1kgのミルクカルシウム濃縮物(アルラ・フーズ社製のCapolac MM0525)を溶解することであった。
・ 次いで、香味化合物(0.2kgライム、Danisco社製の成分、参照PB3002148)を添加した。
・ 最後に、前記液体を140℃で2秒間熱処理し、その後450mLを含む透明なPETボトルに充填した。
【0041】
<実施例8(図8参照)>
・ 300kgのスキムミルク(9.5% TS)を、RO膜を備えたろ過ユニットで処理する(Osmonics;カットオフ:50MW)。濃度比は1:2.5であり、120kgのRO濃縮物(22.3% TS)と180kgのRO浸透物(0.01% TS)を生じる。
・ 前記RO浸透物を、クエン酸を添加することによって、pH4.6に達するまでpH調整する。
・ 次の工程は、pHが調整された前記液体中で、4.78kgのミルクカルシウム濃縮物(アルラ・フーズ社製のCapolac MM0525)を溶解することである。
・ 9kgのオレンジジュースをその中に混合する。
・ 最後に、前記液体を140℃で2秒間熱処理し、その後450mLを含む透明なPETボトルに充填する。
【0042】
<実施例9(図9参照)>
・ 300kgのスキムミルク(9.5% TS)を、RO膜を備えたろ過ユニットで処理する(Osmonics;カットオフ:50MW)。濃度比は1:2.5であり、120kgのRO濃縮物(22.3% TS)と180kgのRO浸透物(0.01% TS)を生じる。
・ 前記RO浸透物を、クエン酸を添加することによって、pH4.6に達するまでpH調整する。
・ 次の工程は、pHが調整された前記液体中で、3.83kgのミルクカルシウム濃縮物(アルラ・フーズ社製のCapolac MM0525)を溶解することである。
・ 次いで、香味化合物(0.1kgライム、Danisco社製の成分、参照PB3002148)に加えて朝鮮人参エキス(1.2g;80%ジンセノシド)を添加する。
・ 最後に、前記液体を140℃で2秒間熱処理し、その後450mLを含む透明なPETボトルに充填する。
【0043】
<実施例10(図10参照)>
・ 300kgの甘味のある乳清(6.0% TS)を、RO膜を備えたろ過ユニットで処理する(Osmonics;カットオフ:50MW)。濃度比は1:3であり、100kgのRO濃縮物(16.0% TS)と200kgのRO浸透物(0.01% TS)を生じる。
・ 前記RO浸透物を、クエン酸を添加することによって、pH4.6に達するまでpH調整する。
・ 次の工程は、pHが調整された前記液体中で、4.08kgのミルクカルシウム濃縮物(アルラ・フーズ社製のCapolac MM0525)を溶解することである。
・ 次いで、香味化合物(0.2kgライム、Danisco社製の成分、参照PB3002148)に加えてビタミンDエキス(510mg;80%ジンセノシド)を添加する。
・ 最後に、前記液体を140℃で2秒間熱処理し、その後450mLを含む透明なPETボトルに充填する。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】実施例1についての工程図。
【図2】実施例2についての工程図。
【図3】実施例3についての工程図。
【図4】実施例4についての工程図。
【図5】実施例5についての工程図。
【図6】実施例6についての工程図。
【図7】実施例7についての工程図。
【図8】実施例8についての工程図。
【図9】実施例9についての工程図。
【図10】実施例10についての工程図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カルシウム量がスキムミルクのカルシウム量の0.1〜200%であり、タンパク質量がスキムミルクの通常のタンパク質量の0.05〜2%であり、脂肪量がスキムミルクの通常の脂肪量の0.01〜5%であり、さらにラクトース量がスキムミルクの量の0.01〜4%である、乳製品にのみに基づいたミルクミネラル水。
【請求項2】
カルシウム量がスキムミルクのカルシウム量の0.1〜120%であり、タンパク質量がスキムミルクの通常のタンパク質量の0.1〜1.75%であり、脂肪量がスキムミルクの通常の脂肪量の0.01〜4%であり、さらにラクトース量がスキムミルクの通常のラクトース量の0.01〜2%である、請求項1に記載のミルクミネラル水。
【請求項3】
ミルク、甘味のある乳清、もしくは酸味のある乳清のナノろ過、あるいはミルク、甘味のある乳清、もしくは酸味のある乳清ベースの限外ろ過(UF)の浸透物のナノろ過による、請求項1に記載のミルクミネラル水の製造方法。
【請求項4】
ナノろ過膜が10-3〜10-2ミクロンの孔径を有する、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
ミルク、甘味のある乳清、もしくは酸味のある乳清の逆浸透、あるいはミルク、甘味のある乳清、もしくは酸味のある乳清ベースの限外ろ過(UF)の浸透物の逆浸透による、請求項1に記載のミルクミネラル水の製造方法。
【請求項6】
逆浸透膜が10-4〜10-3ミクロンの孔径を有する、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
ミルク、甘味のある乳清、もしくは酸味のある乳清をナノろ過するか、あるいはミルク、甘味のある乳清、もしくは酸味のある乳清ベースの限外ろ過(UF)の浸透物をナノろ過し、ミルク、甘味のある乳清、もしくは酸味のある乳清ベースの蒸発による凝縮物またはミルク、甘味のある乳清、もしくは酸味のある乳清ベースの逆浸透(RO)の浸透物のいずれかと混合することによる、請求項1に記載のミルクミネラル水の製造方法。
【請求項8】
ミルクまたは他の乳製品由来のカルシウムを所望の量まで添加する、請求項3、5、または7に記載の方法。
【請求項9】
実質的に唯一の液体としての請求項1に記載のミルクミネラル水と、以下の成分:天然ミルクミネラル濃縮物、食品用酸、食品用甘味料、食品用着色剤、食品用香味剤、果汁、果肉、ビタミン、植物エキス、及び炭化のうちの1つ以上とを含む飲料。
【請求項10】
飲料がソフトドリンク、補助食品、または天然医薬品である、実質的に唯一の液体としての請求項1に記載のミルクミネラル水を含む飲料。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2009−519020(P2009−519020A)
【公表日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−544761(P2008−544761)
【出願日】平成18年12月15日(2006.12.15)
【国際出願番号】PCT/DK2006/000717
【国際公開番号】WO2007/068253
【国際公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【出願人】(501295969)アルラ・フーズ・エイ・エム・ビィ・エイ (11)
【Fターム(参考)】