説明

ムスカリン受容体のモジュレーター

本発明はムスカリン受容体のモジュレーターに関する。本発明はまたかかるモジュレーターを含有してなる組成物、およびそれによるムスカリン受容体介在疾患の処置方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ムスカリン受容体の活性を調節する方法であって、当該受容体を式(I):
【化1】

[式中、
R1、R2、R3 はそれぞれ独立してQ1 もしくは Q2 であるか、またはR2 および R3 が一緒になってオキソを形成する;
Z1 は -C(Q1)2-、-C(H)(Q1)-、-C(H)(Q5)-、-C(O)-、-CH2-、-N(Q1)-、-N(Q2)- または Oである;
Z2 は Nである;
L は結合、脂肪族基、C3-C6 環状脂肪族、-O-、-S(O)z-、-S(O)z-(C1-C4)アルキル-、-C(O)N(Q2)-、または-S(O)zN(Q2)-である;ここで、脂肪族基は所望により1〜3個のオキソ、Q1 または Q2で置換されている;
G は単環状脂肪族基、単環状へテロ脂肪族基、アダマンチル、または下記の式(III)で示される二環式もしくは三環式基である:
【化2】

{式中、単環状脂肪族基、単環状へテロ脂肪族基、アダマンチル、および二環式もしくは三環式基は、X1 および環 B の環原子を含むいずれかの環原子を介して L に連結し、また単環状脂肪族基、単環状へテロ脂肪族基、二環式基および三環式基は所望によりオキソ、=N-OQ4、フッ素、Q2、-C(O)-X2-脂肪族(ここで、X2 は不存在、-O-、-NH-、-NQ2-または-S(O)z-であり、また脂肪族基は所望により Q3 から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)の1〜3個で置換されている;
結合 r は単結合または二重結合であり、環 B が存在する場合、結合 r は B と融合する;
環 B はそれが存在する場合、5〜6員の環状脂肪族またはヘテロ環状脂肪族環であり、所望によりオキソ、Q1 または Q2 の1〜3個で置換されている;
X1 は-(CH2)i-、-O-、-S-、-N(Q2)-、または-N(-C(O)-X2-脂肪族)(ここで、X2 は不存在、-O-、-NH-、-NQ2-、または-S(O)z-であり、また脂肪族基は所望により Q3 から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)である}
各 Q1 は独立してハロ、-CN、-NO2、-OQ2、-S(O)zQ2、-S(O)zN(Q2)2、-N(Q2)2、-C(O)OQ2、-C(O)-Q2、-C(O)N(Q2)2、-C(O)N(Q2)(OQ2)、-N(Q2)C(O)-Q2、-N(Q2)C(O)N(Q2)2、-N(Q2)C(O)O-Q2、-N(Q2)S(O)z-Q2 または所望により Q2 もしくは Q3 から独立して選択される1〜3個の置換基を含む脂肪族基である;
各 Q2 は独立して H、脂肪族、環状脂肪族、アリール、アリールアルキル、へテロ環状、またはヘテロアリール環であり、それぞれは所望により Q3 から独立して選択される1〜3個の置換基を含む;
各 Q3 は、ハロ、オキソ、-CN、-NO2、-CF3、-OCF3、-OH、-S(O)zQ4、-N(Q4)2、-COOQ4、-C(O)Q4、-OQ4、または C1-C4 アルキル{所望によりハロ、オキソ、-CN、-NO2、-CF3、-OCF3、-OH、-SH、-S(O)zH、-NH2、もしくは-COOHで置換されている}である;
各 Q4 は脂肪族、環状脂肪族、アリール、アラルキル、へテロ環状脂肪族、ヘテロアラルキル、またはヘテロアリールであり、それぞれは所望によりハロ、オキソ、CN、NO2、CF3、OCF3、OH、SH、-S(O)zH、-NH2、または COOH から選択される1〜3個の置換基を含む;
各 Q5 は所望によりハロ、C1-C4アルキル、オキソ、CN、NO2、CF3、OCF3、OH、SH、-S(O)zH、-NH2、COOH から選択される1〜3個の置換基を含むヘテロ環状環である;
各 i は独立して1、2、または3である;
各 m および n は独立して1、2、3、または4である;ただし、m + n は少なくとも4である;
各 p は0または1である;
各 y は独立して0または1である;
各 t は1ないし4である;また、
各 z は独立して0、1、または2である]
で示される化合物または医薬的に許容されるその塩と接触させるステップを含んでなる方法。
【請求項2】
G が所望により置換されている5員ないし8員の単環状脂肪族基である請求項1に記載の方法。
【請求項3】
G が所望により置換されているシクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘプチル、またはシクロオクチルである請求項2に記載の方法。
【請求項4】
G が所望により Q2 または-C(O)-X2-脂肪族で置換されており、X2 が不存在、-O-、-NH-、または-NQ2-であり、また該脂肪族基は所望により Q3 から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている請求項3に記載の方法。
【請求項5】
G がアルキル、アリール、ハロアルキル、アルコキシカルボニル、またはアルコキシアミノで置換されている請求項1に記載の方法。
【請求項6】
G が以下から選択されるものである請求項1に記載の方法:
【化3】

【請求項7】
G が所望により置換されている5員ないし7員のモノへテロ環状脂肪族基である請求項1に記載の方法。
【請求項8】
G が少なくも1個のN原子を含む請求項7に記載の方法。
【請求項9】
G が Q2 および-C(O)-X2-脂肪族から独立して選択される1ないし2個の置換基で置換されており、X2 が不存在、-O-、-NH-、または-NQ2-であり、また該脂肪族基は Q3 から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている請求項8に記載の方法。
【請求項10】
G がアルコキシカルボニル、アルキニルオキシカルボニル、アルコキシアルコキシカルボニル、ハロアルコキシカルボニル、ヘテロシクロアルコキシカルボニル、およびシクロアルコキシカルボニルから独立して選択される1ないし2個の置換基で置換される請求項8に記載の方法。
【請求項11】
G が以下から選択されるものである請求項1に記載の方法:
【化4】

【化5】

【化6】

【請求項12】
G が少なくも1個のO原子を含む請求項7に記載の方法。
【請求項13】
G が式(III)で示される所望により置換されている二環式基(ここで、B は不存在)である請求項1に記載の方法。
【請求項14】
X1 が -(CH2)i-である請求項13に記載の方法。
【請求項15】
G が所望により置換されているビシクロ[2.2.1]ヘプチル、ビシクロ[3.2.1]オクチル、ビシクロ[3.3.1]ノニル、ビシクロ[2.2.2]オクチル、またはビシクロ[2.2.1]ヘプタニルである請求項14に記載の方法。
【請求項16】
G が Q2 および-C(O)-X2-脂肪族から独立して選択される1ないし2個の置換基で置換されており、X2 が不存在、-O-、-NH-、または-NQ2-であり、また該脂肪族基は所望により Q3 から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている請求項15に記載の方法。
【請求項17】
X1 が-N(Q2)-または-N(-C(O)-X2-脂肪族)であり、X2 が不存在、-O-、-NH-、または-NQ2-であり、また該脂肪族基は所望により Q3 から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている請求項13に記載の方法。
【請求項18】
G が所望により置換されているトロパンである請求項17に記載の方法。
【請求項19】
該トロパンが Q2 または -C(O)-X2-脂肪族で置換されており、X2 が不存在、-O-、-NH-、または-NQ2-であり、また該脂肪族基は所望により Q3 から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている請求項18に記載の方法。
【請求項20】
該トロパンがトロパン環窒素原子で、アルコキシカルボニル、アルコキシアルコキシカルボニル、ヘテロシクロアルコキシカルボニル、シクロアルコキシカルボニル、アルコキシアリールオキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ハロアルコキシカルボニル、アルキニルオキシカルボニル、またはヘテロシクロアルキルアルコキシカルボニルで置換されている請求項19に記載の方法。
【請求項21】
G が以下から選択されるものである請求項20に記載の方法:
【化7】

【化8】

【請求項22】
Z1 が-C(O)-、-CH2-、-CH(Q1)-、-CH(Q5)-、-C(Q1)2-、-NH-、または-N(Q1)-である請求項1に記載の方法。
【請求項23】
Z1 が-CH(Q1)-または-N(Q1)-であり、また Q1 がアルキルカルボニルアミノ、アルキルスルホニルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、アミノカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アルコキシアルコキシカルボニル、アルコキシアルキル、アルキルアミノカルボニル、アルコキシカルボニル、ハロアリールカルボニル、ハロアリールスルホニル、アルキルへテロアリールカルボニル、へテロアリールカルボニル、へテロシクロアルキルカルボニル、ハロアリールアミノカルボニル、アルキルへテロアリールスルホニル、シアノアルキルアリールカルボニル、へテロシクロアルコキシカルボニル、アルキニルオキシカルボニル、シクロアルコキシカルボニル、へテロビシクロアリールカルボニル、アルキルへテロアリールアミノカルボニル、アルキルスルホニル、アルキルカルボニルアルキル、アルコキシアリールカルボニル、ハロアルコキシカルボニル、アルキルアリールカルボニル、ハロアルコキシアリールカルボニル、またはアリールアミノカルボニルである請求項22に記載の方法。
【請求項24】
Z1 が-CH2-、-C(O)-、-NH-、-O-、および以下から選択される1つである請求項22に記載の方法:
【化9】

【化10】

【化11】

【化12】

【化13】

【請求項25】
R1 が水素、ハロ、または所望により置換されているアルキル、へテロアリール、アルコキシ、アルケニル、シクロアルキル、シアノアルキルアリール、アルキルアリール、アルキルスルホニルアリール、アルキルカルボニルアリール、アリール、アミノカルボニルアリール、アルキルカルボニルアミノアリール、シクロアルケニル、およびアルコキシアリールから選択されるものである請求項1に記載の方法。
【請求項26】
R1 が水素、ハロ、メチル、および以下のものから選択される請求項25に記載の方法:
【化14】

【化15】

【請求項27】
R2 および R3 が独立して水素、アルキルであるか、または R2 および R3 が一緒になってオキソを形成する請求項1に記載の方法。
【請求項28】
R2 および R3 が共に水素である請求項27に記載の方法。
【請求項29】
pが0である請求項1に記載の方法。
【請求項30】
mおよびnが共に2である請求項1に記載の方法。
【請求項31】
L が結合または所望によりオキソ、Q1、または Q2 の1〜3個で置換されている脂肪族基である請求項1〜30のいずれか1項に記載の方法。
【請求項32】
L が結合である請求項31に記載の方法。
【請求項33】
L が所望によりオキソ、Q1、または Q2 の1〜3個で置換されている脂肪族基である請求項31に記載の方法。
【請求項34】
該化合物が M1 または M4 ムスカリン受容体を選択的に調節するものである請求項1に記載の方法。
【請求項35】
哺乳動物におけるムスカリン受容体介在疾患の重症度を処置または低減する方法であって、請求項1に記載した化合物を当該哺乳動物に投与するステップを含んでなる方法。
【請求項36】
当該ムスカリン受容体が M1 または M4 である請求項35に記載の方法。
【請求項37】
患者の重症度を処置または低減する方法であって、当該疾患がCNS由来病態(認識障害、注意欠陥多動障害 (ADHD)、肥満、アルツハイマー病、脈管性認知症などの種々の認知症、CNS障害と関連する精神病(統合失調症、躁病、双極性障害を含む)、疼痛症状(急性および慢性症候群を含む)、ハンチントン舞踏病、フリードライヒ運動失調症、ジル・ド・ラ・トゥレット症候群、ダウン症候群、ピック病、臨床的うつ病、パーキンソン病を含む)、末梢障害(例えば、緑内障における眼内圧の低下およびドライアイおよびドライマウスの処置)(シェーグレン症候群、徐脈、胃酸分泌、喘息、GI 障害、および外傷治癒を含む)から選択され、当該方法が当該患者と請求項1に記載の化合物とを接触させるステップを含んでなる方法。
【請求項38】
式(I):
【化16】

[式中、
R1、R2、R3 はそれぞれ独立してQ1 もしくは Q2 であるか、またはR2 および R3 が一緒になってオキソを形成する;
Z1 は -C(Q1)2-、-C(H)(Q1)-、-C(H)(Q5)-、-C(O)-、-CH2-、-N(Q1)-、-N(Q2)- または Oである;
Z2 は Nである;
L は結合、脂肪族基、C3-C6 シクロ脂肪族、-O-、-S(O)z-、-S(O)z-(C1-C4)アルキル-、-C(O)N(Q2)-、または-S(O)zN(Q2)-である;ここで、脂肪族基は所望によりオキソ、Q1 または Q2 の1〜3個で置換されている;
G は単環状脂肪族基、単環状へテロ脂肪族基、アダマンチル、または下記の式(III)で示される二環式もしくは三環式基である:
【化17】

{式中、単環状脂肪族基、単環状へテロ脂肪族基、アダマンチル、および二環式もしくは三環式基は、X1 および環 B の環原子を含むいずれかの環原子を介して L に連結し、また単環状脂肪族基、単環状へテロ脂肪族基、二環式基および三環式基は所望によりオキソ、=N-OQ4、フッ素、Q2、-C(O)-X2-脂肪族(ここで、X2 は不存在、-O-、-NH-、-NQ2-または-S(O)z-であり、また脂肪族基は所望により Q3 から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)の1〜3個で置換されている;
結合 r は単結合または二重結合であり、環 B が存在する場合、結合 r は B と融合する;
環 B はそれが存在する場合、5〜6員の環状脂肪族またはヘテロ環状脂肪族環であり、所望によりオキソ、Q1 または Q2 の1〜3個で置換されている;
X1 は-(CH2)i-、-O-、-S-、-N(Q2)-、または-N(-C(O)-X2-脂肪族)(ここで、X2 は不存在、-O-、-NH-、-NQ2-、または-S(O)z-であり、また脂肪族基は所望により Q3 から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)である}
各 Q1 は独立してハロ、-CN、-NO2、-OQ2、-S(O)zQ2、-S(O)zN(Q2)2、-N(Q2)2、-C(O)OQ2、-C(O)-Q2、-C(O)N(Q2)2、-C(O)N(Q2)(OQ2)、-N(Q2)C(O)-Q2、-N(Q2)C(O)N(Q2)2、-N(Q2)C(O)O-Q2、-N(Q2)S(O)z-Q2 または Q2 もしくは Q3 から独立して選択される1〜3個の置換基を含む脂肪族基である;
各 Q2 は独立して H、脂肪族、環状脂肪族、アリール、アリールアルキル、へテロ環状、またはヘテロアリール環であり、それぞれは所望により Q3 から独立して選択される1〜3個の置換基を含む;
各 Q3 は、ハロ、オキソ、-CN、-NO2、-CF3、-OCF3、-OH、-S(O)zQ4、-N(Q4)2、-COOQ4、-C(O)Q4、-OQ4、またはC1-C4 アルキル{所望によりハロ、オキソ、-CN、-NO2、-CF3、-OCF3、-OH、-SH、-S(O)zH、-NH2、もしくは-COOHで置換されている}である;
各 Q4 は脂肪族、環状脂肪族、アリール、アラルキル、へテロ環状脂肪族、ヘテロアラルキル、またはヘテロアリールであり、それぞれは所望によりハロ、オキソ、CN、NO2、CF3、OCF3、OH、SH、-S(O)zH、-NH2、または COOH から選択される1〜3個の置換基を含む;
各 Q5 は所望によりハロ、C1-C4アルキル、オキソ、CN、NO2、CF3、OCF3、OH、SH、-S(O)zH、-NH2、COOH から選択される1〜3個の置換基を含むヘテロ環状環である;
各 i は独立して1、2、または3である;
各 m および n は独立して1、2、3、または4である;ただし、m + n は少なくとも4である;
各 p は0または1である;
各 y は独立して0または1である;
各 z は独立して0、1、または2である;
各 t は1ないし4である;そして、
ただし、
Z1 が-CH2-または-N(CH3)-であり、L が結合であり、そして G が所望により置換されている単環状脂肪族、所望により置換されている単環状へテロ脂肪族基、またはノルボルニル基である場合、R1 置換基は H 以外のものである;
L が-C(O)-CH2-であり、そして Z1 が-N(Q1)-(ここで、Q1 は所望により-S(O)2-で置換されているフェニルである)である場合、R1 置換基は H 以外のものである;
L が-S(O)2-(C1-C4)アルキル-であり、そして Z1 が-CH2-である場合、R1 置換基は H 以外のものである;
L が-S(O)2-(C1-C4)アルキル-であり、R2 および R3 が =O を形成し、そして Z1 が-N(Q1)-(ここで、Q1 は脂肪族または-S(O)2-脂肪族である)である場合、R1 置換基は H 以外のものである;また、
L が脂肪族であり、R2 および R3 が =O を形成し、Z1 が-N(Q1)-(ここで、Q1 は脂肪族である)であり、そして G が置換単環状ヘテロ脂肪族基である場合、R1 置換基は H 以外のものである]
で示される化合物または医薬的に許容されるその塩。
【請求項39】
G が所望により置換されている5員ないし8員の単環状脂肪族基である請求項38に記載の化合物。
【請求項40】
G が所望により置換されているシクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘプチル、またはシクロオクチルである請求項39に記載の化合物。
【請求項41】
G が所望により Q2 または-C(O)-X2-脂肪族により置換されており、X2 が不存在、-O-、-NH-、または-NQ2-であり、また該脂肪族基は所望により Q3 から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている請求項40に記載の化合物。
【請求項42】
G がアルキル、アリール、ハロアルキル、アルコキシカルボニル、またはアルコキシアミノで置換されている請求項38に記載の化合物。
【請求項43】
G が以下から選択されるものである請求項38に記載の化合物:
【化18】

【請求項44】
G が所望により置換されている5員ないし7員の単環状へテロ脂肪族基である請求項38に記載の化合物。
【請求項45】
G が少なくとも1個の N 原子を含む請求項44に記載の化合物。
【請求項46】
G が Q2 および-C(O)-X2-脂肪族から独立して選択される1ないし2個の置換基で置換されており、X2 が不存在、-O-、-NH-、または-NQ2-であり、また該脂肪族基は所望により Q3 から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている請求項45に記載の化合物。
【請求項47】
G がアルコキシカルボニル、アルキニルオキシカルボニル、アルコキシアルコキシカルボニル、ハロアルコキシカルボニル、ヘテロシクロアルコキシカルボニル、およびシクロアルコキシカルボニルから独立して選択される1ないし2個の置換基により置換される請求項46に記載の化合物。
【請求項48】
G が以下から選択されるものである請求項37に記載の化合物:
【化19】

【化20】

【化21】

【請求項49】
G が、環B が存在しない、式(III)で示される 所望により置換されている二環式基である請求項38に記載の化合物。
【請求項50】
X1 が-(CH2)i-である請求項49に記載の化合物。
【請求項51】
G が所望により置換されているビシクロ[2.2.1]ヘプチル、ビシクロ[3.2.1]オクチル、ビシクロ[3.3.1]ノニル、ビシクロ[2.2.2]オクチル、またはビシクロ[2.2.1]ヘプタニルである請求項49に記載の化合物。
【請求項52】
G が Q2 および-C(O)-X2-脂肪族から独立して選択される1ないし2個の置換基で置換されており、X2 が不存在、-O-、-NH-、または-NQ2-であり、また該脂肪族基は所望により Q3 から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている請求項51に記載の化合物。
【請求項53】
X1 が-N(Q2)-または-N(-C(O)-X2-脂肪族) であり、X2 が不存在、-O-、-NH-、または-NQ2-であり、また該脂肪族基は所望により Q3 から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている請求項50に記載の化合物。
【請求項54】
G が所望により置換されているトロパンである請求項53に記載の化合物。
【請求項55】
該トロパンが Q2 および-C(O)-X2-脂肪族で置換されており、X2 が不存在、-O-、-NH-、または-NQ2-であり、また該脂肪族基は所望により Q3 から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている請求項54に記載の化合物。
【請求項56】
該トロパンがトロパン環窒素原子で、アルコキシカルボニル、アルコキシアルコキシカルボニル、ヘテロシクロアルコキシカルボニル、シクロアルコキシカルボニル、アルコキシアリールオキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ハロアルコキシカルボニル、アルキニルオキシカルボニル、またはヘテロシクロアルキルアルコキシカルボニルで置換されている請求項55に記載の化合物。
【請求項57】
G が以下から選択されるものである請求項56に記載の化合物:
【化22】

【化23】

【請求項58】
Z1 が-C(O)-、-CH2-、-CH(Q1)-、-CH(Q5)-、-C(Q1)2-、-NH-、または-N(Q1)-である請求項38に記載の化合物。
【請求項59】
Z1 が-CH(Q1)-または-N(Q1)-であり、また Q1 がアルキルカルボニルアミノ、アルキルスルホニルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、アミノカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アルコキシアルコキシカルボニル、アルコキシアルキル、アルキルアミノカルボニル、アルコキシカルボニル、ハロアリールカルボニル、ハロアリールスルホニル、アルキルへテロアリールカルボニル、へテロアリールカルボニル、へテロシクロアルキルカルボニル、ハロアリールアミノカルボニル、アルキルへテロアリールスルホニル、シアノアルキルアリールカルボニル、へテロシクロアルコキシカルボニル、アルキニルオキシカルボニル、シクロアルコキシカルボニル、へテロビシクロアリールカルボニル、アルキルへテロアリールアミノカルボニル、アルキルスルホニル、アルキルカルボニルアルキル、アルコキシアリールカルボニル、ハロアルコキシカルボニル、アルキルアリールカルボニル、ハロアルコキシアリールカルボニル、またはアリールアミノカルボニルである請求項58に記載の化合物。
【請求項60】
Z1 が-CH2-、-C(O)-、-NH-、-O-、および以下から選択される1つである請求項59に記載の化合物:
【化24】

【化25】

【化26】

【化27】

【化28】

【請求項61】
R1 が水素、ハロ、または所望により置換されているアルキル、へテロアリール、アルコキシ、アルケニル、シクロアルキル、シアノアルキルアリール、アルキルアリール、アルキルスルホニルアリール、アルキルカルボニルアリール、アリール、アミノカルボニルアリール、アルキルカルボニルアミノアリール、シクロアルケニル、およびアルコキシアリールから選択されるものである請求項38に記載の化合物。
【請求項62】
R1 が水素、ハロ、メチル、および以下のものから選択される請求項61に記載の化合物:
【化29】

【請求項63】
R2 および R3 が独立して水素、アルキルであるか、または R2 および R3 が一緒になってオキソを形成する請求項38に記載の化合物。
【請求項64】
R2 および R3 が共に水素である請求項63に記載の化合物。
【請求項65】
pが0である請求項38に記載の化合物。
【請求項66】
mおよびnが共に2である請求項38に記載の化合物。
【請求項67】
L が結合または所望によりオキソ、Q1、または Q2 の1〜3個で置換されている脂肪族基である請求項38〜66のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項68】
L が結合である請求項67に記載の化合物。
【請求項69】
L が-CH2-である請求項67に記載の化合物。
【請求項70】
化合物が以下の表から選択されるものである請求項38に記載の化合物:
【表1】

【表2】

【表3】

【表4】

【表5】

【表6】

【表7】

【表8】

【表9】

【表10】

【表11】

【表12】

【表13】

【表14】

【表15】

【表16】

【表17】

【表18】

【表19】

【表20】

【表21】

【表22】

【表23】

【表24】

【表25】

【表26】

【表27】

【表28】

【表29】

【表30】

【表31】

【表32】

【表33】

【表34】

【表35】

【表36】

【請求項71】
請求項38または70に記載の化合物および医薬用担体を含有してなる医薬組成物。

【公表番号】特表2008−510728(P2008−510728A)
【公表日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−528089(P2007−528089)
【出願日】平成17年8月19日(2005.8.19)
【国際出願番号】PCT/US2005/029780
【国際公開番号】WO2006/023852
【国際公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【出願人】(598032106)バーテックス ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (414)
【氏名又は名称原語表記】VERTEX PHARMACEUTICALS INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】130 Waverly Street, Camridge, Massachusetts 02139−4242, U.S.A.
【Fターム(参考)】