説明

メガネ及びメガネのペアリング方法

【課題】 本発明の目的とするところは、メガネの駆動のための伝送パケットが受信されなければ、ディスプレイ装置と自動的にペアリングを行うためのメガネ及びメガネのペアリング方法を提供することにある。
【解決手段】 メガネのペアリング実行方法が開示される。本メガネのペアリング実行方法は、予め設定されたイベントが発生すると、ディスプレイ装置から前記メガネの駆動のための伝送パケットが受信されるか否かを判断するステップと、前記伝送パケットが受信されなければ、前記ディスプレイ装置と自動的にペアリングを行うステップとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メガネ及びメガネのペアリング方法に関し、より詳細には、ディスプレイ装置と連動して映像を提供することができるメガネ及びメガネのペアリング方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近来は、より臨場感のある視聴のために、3Dディスプレイ装置に対する開発への取り組みが加速化しつつある。それに伴い、従来は映画館で主に視聴してきた3D映像信号を、家庭においてもテレビのような一般のディスプレイ装置を利用して視聴することができるようになった。
【0003】
一方、最近の家庭用のテレビで多く使われているシャッタグラス方式は、3Dメガネでグラスのシャッタをスイッチングして、左眼映像出力の際には左眼グラスがオープンされ、右眼映像出力の際には右眼グラスがオープンされ、ユーザに立体感を提供することができる方式を意味する。
【0004】
したがって、シャッタグラス方式の場合、一定の通信方式により、3Dディスプレイ装置は3Dメガネに3Dメガネの駆動のための制御信号を伝送しなければならない。
【0005】
一方、近来では、3Dディスプレイ装置と3Dメガネとの間の通信方式として、ブルートゥース方式を主に利用している。ブルートゥース方式で3Dメガネを通じて3D映像を視聴するためには、3Dディスプレイ装置とペアリング過程が行われなければならない。
【0006】
しかし、従来には、ペアリング過程の実行のために、ユーザの一定の操作(例えば、一定時間以上電源ボタンを長押する等の操作)が求められるということで、それに伴う不都合が生じていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、メガネの駆動のための伝送パケットが受信されなければ、ディスプレイ装置と自動的にペアリングを行うためのメガネ及びメガネのペアリング方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記のような目的を達成するための本実施形態に係るメガネのペアリング実行方法は、予め設定されたイベントが発生すると、ディスプレイ装置から前記メガネの駆動のための伝送パケットが受信されるか否かを判断するステップと、前記伝送パケットが受信されなければ、前記ディスプレイ装置と自動的にペアリングを行うステップとを含む。
【0009】
この場合、前記伝送パケットは、前記メガネのシャッタオンまたはオフ時点に関するタイミング情報を含んでよい。
【0010】
この場合、前記タイミング情報は、前記ディスプレイ装置とメガネとの間に定められる基準時点から前記メガネのシャッタオンまたはオフ時点までのディレイ情報であることが望ましい。
【0011】
一方、前記予め設定されたイベントは、前記メガネの電源をオンさせるイベントであることが望ましい。
【0012】
一方、前記伝送パケットが受信されるか否かを判断するステップは、予め設定された時間の間に前記伝送パケットが受信されるか否かを判断してよい。
【0013】
一方、本実施形態に係るメガネのペアリング方法は、前記ペアリングが完了すると、前記ディスプレイ装置から前記伝送パケットを受信して前記メガネのシャッタを駆動するステップを更に含んでよい。
【0014】
一方、本実施形態に係るメガネのペアリング方法は、前記伝送パケットが受信されなければ、前記ディスプレイ装置に前記伝送パケットを要求するステップと、前記伝送パケットの要求に応じて、前記ディスプレイ装置からメガネの駆動のための伝送パケットを受信して前記メガネのシャッタを駆動するステップとを更に含んでよい。
【0015】
一方、本実施形態に係るメガネのペアリング方法は、前記伝送パケットを伝送したディスプレイ装置から獲得した受信信号強度(Received Signal Strength Indication、RSSI)が予め設定された閾値より小さい場合、他ディスプレイ装置と自動的にペアリングを行うステップを更に含んでよい。
【0016】
一方、前記ペアリングを行うステップは、複数のディスプレイ装置から受信信号強度を獲得し、前記獲得された受信信号強度のうち、最も強い受信信号強度を有するディスプレイ装置とペアリングを自動的に行ってよい。
【0017】
一方、本発明の一実施形態に係るメガネは、予め設定されたイベントが発生すると、ディスプレイ装置から前記メガネの駆動のための伝送パケットを受信する通信部と、前記伝送パケットが受信されなければ、前記ディスプレイ装置と自動的にペアリングを行うように前記通信部を制御する制御部とを含む。
【0018】
この場合、前記伝送パケットは、前記メガネのシャッタオンまたはオフ時点に関するタイミング情報を含んでよい。
【0019】
この場合、前記タイミング情報は、前記ディスプレイ装置とメガネとの間に定められる基準時点から前記メガネのシャッタオンまたはオフ時点までのディレイ情報であることが望ましい。
【0020】
一方、前記予め設定されたイベントは、前記メガネの電源をオンさせるイベントであることが望ましい。
【0021】
一方、前記制御部は、予め設定された時間の間に前記伝送パケットが受信されるか否かを判断し、前記伝送パケットが受信されなければ、前記ディスプレイ装置と自動的にペアリングを行うように前記通信部を制御してよい。
【0022】
一方、前記制御部は、前記ペアリングが完了すると、前記ディスプレイ装置から前記伝送パケットを受信して前記メガネのシャッタを駆動してよい。
【0023】
一方、前記制御部は、前記伝送パケットが受信されなければ、前記ディスプレイ装置に前記伝送パケットを要求するように前記通信部を制御し、前記伝送パケットの要求に応じて、前記ディスプレイ装置からメガネの駆動のための伝送パケットを受信して前記メガネのシャッタを駆動してよい。
【0024】
一方、前記制御部は、前記伝送パケットを伝送したディスプレイ装置から獲得した受信信号強度(Received Signal Strength Indication、RSSI)が予め設定された閾値より小さい場合、他ディスプレイ装置と自動的にペアリングを行うように前記通信部を制御してよい。
【0025】
一方、前記制御部は、複数のディスプレイ装置から受信信号強度を獲得し、前記獲得された受信信号強度のうち、最も強い受信信号強度を有するディスプレイ装置とペアリングを自動的に行うように前記通信部を制御してよい。
【発明の効果】
【0026】
以上説明したように本発明によれば、メガネがディスプレイ装置と接続されるためにペアリングを行うことで、別途のユーザの操作を行うことなくペアリング動作を行うことができるため、ユーザの便宜性を増大できる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の一実施形態に係る映像提供システムを説明するための図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る3Dメガネの構成を説明するためのブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る3Dメガネの細部構成を説明するためのブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る3Dメガネのペアリング実行方法を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態に係る3Dメガネのペアリング実行方法をより詳細に説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0029】
図1は、本発明の一実施形態に係る映像提供システムを説明するための図である。図1に示すように、本実施形態に係る映像提供システム1000は、ディスプレイ装置100及びメガネ200を含む。本発明の一実施形態によると、ディスプレイ装置100とメガネ200とは、それぞれ3Dディスプレイ装置と3Dメガネで実現されてよいが、それに限るわけではない。ただ、以下では、ディスプレイ装置100とメガネ200とが、3Dディスプレイ装置と3Dメガネとで実現される場合を仮定して説明する。
【0030】
3Dディスプレイ装置100は、カメラ等の撮影装置から受信された3D映像またはカメラによって撮影されて放送局において編集/加工された後、放送局から送出された3D映像を受信し、受信された3D映像を処理してからそれを画面に表示する。
【0031】
特に、3Dディスプレイ装置100は、3D映像のフォーマットを参照して、左眼映像と右眼映像とを加工して、加工された左眼映像と右眼映像とが時分割されて交互にディスプレイされるようにする。
【0032】
更に、3Dディスプレイ装置100は、左眼映像と右眼映像とが時分割されてディスプレイされるタイミングに対する情報を3Dメガネ200に伝達する。具体的に、3Dディスプレイ装置100は、各映像の垂直同期信号(Vsync)から3Dメガネのシャッタオンまたはオフ時点までのディレイ情報を3Dメガネ200に伝達し、3Dディスプレイ装置100から出力される左眼映像及び右眼映像の出力区間に同期されて3Dメガネ200の左眼シャッタグラス及び右眼シャッタグラスがオン及びオフされるようにすることができる。
【0033】
このような機能を担う3Dディスプレイ装置100は、3Dテレビや3Dプロジェクション、3Dモニタ等で実現されてよい。
【0034】
3Dメガネ200は、3Dディスプレイ装置100から受信されたタイミング情報に応じて左眼シャッタグラス及び右眼シャッタグラスを交互に開閉し、ユーザが左眼と右眼とを通じて左眼映像及び右眼映像をそれぞれ視聴できるようにする。
【0035】
一方、3Dディスプレイ装置100と3Dメガネとは、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))通信方式により通信を行う。具体的に、3Dディスプレイ装置100と3Dメガネ200のそれぞれは、ブルートゥースモジュールを備え、2.4GHz帯域のISM(Industrial Scientific Medical)バンドを使用して通信を行うことができる。
【0036】
上述の実施形態においては、3Dディスプレイ装置100と3Dメガネ200とは、ブルートゥース方式に応じて通信を行うものとして説明してきたが、それは一例に過ぎない。即ち、ブルートゥース方式の他に、赤外線通信やZegbee等の通信方式を用いることもでき、その他の近距離で通信チャネルを形成して信号を送受信できる多様な無線通信方式によって通信を行うことができる。
【0037】
一方、ブルートゥース通信方式により通信を行うためには、3Dディスプレイ装置100と3Dメガネ200とは、ペアリングを行うべきであり、本発明の一実施形態に係る3Dメガネ200は、ペアリングが行われていない3Dディスプレイ装置100とペアリングを自動的に行うことができる。以下で、添付の図2を参照して3Dメガネ200をより詳細に説明する。
【0038】
図2は、本発明の一実施形態に係る3Dメガネの構成を説明するためのブロック図である。図2に示すように、本実施形態に係る3Dメガネ200は、通信部210及び制御部220を含む。
【0039】
通信部210は、予め設定されたイベントが発生すると、3Dディスプレイ装置から3Dメガネの駆動のための伝送パケットを受信する。ここで、予め設定されたイベントとは、3Dメガネ200の電源をオンさせるイベントであってよい。
【0040】
具体的に、通信部210は、ブルートゥースモジュールを含むことで、3Dメガネの電源がオンされると、過去ペアリングが行われていた3Dディスプレイ装置を検索し、過去ペアリングが行われていた3Dディスプレイ装置と近距離通信を行い、3Dメガネの駆動のための伝送パケットを受信することができる。
【0041】
そのために、3Dディスプレイ装置は、3Dディスプレイ装置の電源がオンされる時点から所定時間の間、過去ペアリングが行われていた3Dメガネに伝送パケットを伝送することができる。ここで、3Dディスプレイ装置が伝送パケットを伝送する所定時間は大凡2分であってよい。
【0042】
しかし、通信部210とブルートゥース通信方式に応じて近距離通信を行うことができる範囲内に過去ペアリングが行われていた3Dディスプレイ装置が存在しない場合、通信部210は、ブルートゥース通信を行うことができる範囲内に存在する3Dディスプレイ装置と自動的にペアリングを行うことができる。
【0043】
制御部220は、3Dメガネ200の動作全般を制御する機能を担う。特に、制御部220は、3Dディスプレイ装置と自動的にペアリングを行うように通信部210を制御することができる。
【0044】
具体的に、制御部220は、3Dメガネの駆動のための伝送パケットが受信されなければ、3Dディスプレイ装置と自動的にペアリングを行うように通信部210を制御することができる。この場合、制御部220は、予め設定された時間の間に伝送パケットが受信されるか否かを判断し、3Dメガネの駆動のための伝送パケットが受信されなければ、3Dディスプレイ装置と自動的にペアリングを行うように通信部210を制御することができる。
【0045】
即ち、制御部220は、ブルートゥース通信を行うことができる範囲内で過去ペアリングが行われていた3Dディスプレイ装置が存在しないため、3Dディスプレイ装置から3Dメガネの駆動のための伝送パケットを受信することができない場合、ブルートゥース通信を行うことができる範囲内に存在する新たな3Dディスプレイ装置と自動的にペアリングを行うように通信部210を制御することができる。
【0046】
ここで、ペアリングは、認証(Authentication)や、PINコード、暗号化(Encryption)等の過程を通じて行なわれてよい。認証は、別のブルートゥース装置と接続するためのPINコード(パスキー)をやり取りするかについて設定する過程であり、PINコードは、一種のパスワードと同様のものとして、ブルートゥース装置間にPINコードを同様にするための過程であり、暗号化は、ブルートゥース装置間でやり取りするデータを暗号化するための過程である。
【0047】
即ち、制御部220は、通信部210を介してインクワイアリーメッセージ(Inquiry Message)をブロードキャストし、ブルートゥース通信が可能な範囲内にある3Dディスプレイ装置を検索する。そして、3Dディスプレイ装置からインクワイアリーメッセージに対する応答が受信されると、制御部220は3Dディスプレイ装置とブルートゥースアドレス(Bluetooth(登録商標) Device Address)およびPINコードを送受信してペアリング動作を行うことができる。
【0048】
ここで、制御部220は、ユーザがPINコードを直接入力しなくても、自動的に入力して3Dディスプレイ装置を登録することにより、ペアリング動作を行うことができるようになる。しかし、それに限るわけではなく、ユーザが3Dディスプレイ装置のPINコードを直接入力する方法を通じてペアリング過程を行うことも可能である。
【0049】
一方、ペアリング動作を行ううえで、制御部220は複数の3Dディスプレイ装置から受信信号強度(Received Signal Strength Indication、RSSI)を獲得し、獲得した受信信号強度のうち、最も大きい受信信号強度を有する3Dディスプレイ装置と自動的にペアリングを行うように通信部210を制御することができる。
【0050】
具体的に、制御部220は、ブルートゥース通信が可能な範囲内にある3Dディスプレイ装置を検索する過程において、複数の3Dディスプレイ装置が検索されると、複数の3Dディスプレイ装置のそれぞれから受信信号強度を受信して獲得することができる。
【0051】
ここで、受信信号強度が、ブルートゥース通信が可能な機器間で通信を行う場合、各機器の間のルートを通じて検知できる信号の強度である。したがって、制御部220は、獲得した受信信号強度を通じて3Dメガネ200と最も近い3Dディスプレイ装置を判断することができるようになる。
【0052】
そして、制御部220は、最も大きい受信信号強度を有する3Dディスプレイ装置と自動的にペアリングを行うため、3Dメガネ200と最も近い3Dディスプレイ装置と連動することができるようになる。
【0053】
一方、制御部220は、ペアリングが完了すると、3Dディスプレイ装置から伝送パケットを受信して3Dメガネのシャッタを駆動することができる。
【0054】
ここで、3Dメガネの駆動のための伝送パケットは、3Dメガネのシャッタオン又はオフ時点に関するタイミング情報を含むことができる。具体的に、タイミング情報は、3Dディスプレイ装置と3Dメガネとの間に定められる基準時点から3Dメガネのシャッタオン又はオフ時点までのディレイ情報であってよい。
【0055】
したがって、制御部220は、伝送パケットに含まれた3Dメガネのシャッタオン又はオフ時点に関するタイミング情報を獲得し、タイミング情報に応じて左眼シャッタグラス及び右眼シャッタグラスをオン/オフさせることができる。
【0056】
例えば、3Dディスプレイ装置と3Dメガネとの間に定められる基準時点が3Dディスプレイ装置から出力される左眼映像及び右眼映像のそれぞれに対する垂直同期信号である場合、制御部220は、伝送パケットから獲得したタイミング情報に応じて左眼映像の垂直同期信号から0ms及び16.682msが経過した時点に左眼シャッタグラスをオン及びオフさせ、右眼映像の垂直同期信号から16.683ms及び33.365msが経過した時点に右眼シャッタグラスをオン及びオフさせることができる。
【0057】
これにより、3Dメガネ200の左眼シャッタグラス及び右眼シャッタグラスは、3Dディスプレイ装置から出力される左眼映像及び右眼映像の出力区間に同期されてオン及びオフされるため、ユーザに立体感のある3D映像を提供することができるようになる。
【0058】
一方、制御部220は、伝送パケットを伝送した3Dディスプレイ装置から獲得した受信信号強度が予め設定された閾値より小さい場合、他3Dディスプレイ装置と自動的にペアリングを行うように通信部210を制御することができる。
【0059】
具体的に、制御部220は、通信方式に応じて近距離通信を行うことができる範囲内に過去ペアリングが行われていた3Dディスプレイ装置が存在すると、3Dディスプレイ装置と近距離通信を行って3Dメガネの駆動のための伝送パケットを3Dディスプレイ装置から受信することができる。この場合、制御部220は、伝送パケットを伝送した3Dディスプレイ装置から受信信号強度に対する情報も併せて受信することができる。
【0060】
一方、3Dディスプレイ装置から受信された受信信号強度が予め設定された閾値より小さい場合、制御部220は当該3Dディスプレイ装置に対する接続を解除して他3Dディスプレイ装置と自動的にペアリングを行うように通信部210を制御することができる。ここで、予め設定された閾値は、ユーザによって設定可能である。
【0061】
即ち、過去ペアリングが行われて別途のペアリング過程なしに近距離通信が可能であるが、3D映像を視聴するには多少遠い距離に位置した3Dディスプレイ装置への接続を解除し、3D映像の視聴に適した位置に存在する他3Dディスプレイ装置と自動的にペアリングを行うことができるようにする。
【0062】
一方、制御部220は、伝送パケットが受信されなければ、3Dディスプレイ装置に伝送パケットを要求するように通信部210を制御し、伝送パケットの要求に応じて3Dディスプレイ装置から3Dメガネの駆動のための伝送パケットを受信して3Dメガネのシャッタを駆動することができる。
【0063】
即ち、通信部210からブルートゥース通信方式により近距離通信を行うことができる範囲内に過去ペアリングが行われていた3Dディスプレイ装置が検知されたが、検索された3Dディスプレイ装置から伝送パケットを受信されなかった場合、制御部220は検索された3Dディスプレイ装置に伝送パケットを要求するように通信部210を制御することができる。
【0064】
即ち、本発明の一実施形態に係る3Dディスプレイ装置は、3Dディスプレイ装置の電源がオンされる時点から所定時間の間に過去ペアリングが行われていた3Dメガネに伝送パケットを伝送するため、3Dディスプレイ装置の電源がオンされる時点から所定時間が経過した場合、制御部220は3Dディスプレイ装置に伝送パケットの伝送を要求するものである。
【0065】
図3は、本発明の一実施形態に係る3Dメガネの細部構成を説明するためのブロック図である。図3に示すように、本実施形態に係る3Dメガネ200は、通信部210と、制御部220及びグラス部230を含む。一方、図3を説明するうえで、図2と同様の図面符号を有する左眼シャッタグラス232のシャッタを駆動するための左眼シャッタ駆動信号と右眼シャッタグラス234のシャッタを駆動するための右眼シャッタ駆動信号をそれぞれ生成し、生成された左眼シャッタ駆動信号を左眼シャッタグラス232に伝達し、右眼シャッタ駆動信号を右眼シャッタグラス234に伝達する。
【0066】
具体的に、制御部220は、3Dディスプレイ装置から受信された伝送パケットに含まれた3Dメガネのシャッタオン又はオフ時点に関するタイミング情報を獲得し、タイミング情報に応じて左眼シャッタ駆動信号及び右眼シャッタ駆動信号を生成することができる。
【0067】
グラス部230は、左眼シャッタグラス232及び右眼シャッタグラス234で構成され、制御部220から受信されたシャッタ駆動信号に応じてそれぞれのグラスを開閉する。
【0068】
一方、左眼シャッタグラス232及び右眼シャッタグラス234のシャッタは、液晶で実現されてよい。即ち、グラス部230は、左眼シャッタグラス232及び右眼シャッタグラス234の液晶を用いてシャッタを開閉することができるようになる。
【0069】
図4は、本発明の一実施形態に係る3Dメガネのペアリング方法を説明するためのフローチャートである。本実施形態に係る3Dメガネは、3Dディスプレイ装置とブルートゥース通信方式によって通信を行うことができる。
【0070】
まず、予め設定されたイベントが発生すると、3Dディスプレイ装置から3Dメガネの駆動のための伝送パケットが受信されるか否かを判断する(S310)。ここで、予め設定されたイベントは、3Dメガネの電源をオンさせるイベントであってよい。
【0071】
その後、伝送パケットが受信されなければ(S310−N)、3Dディスプレイ装置と自動的にペアリングを行う(S320)。即ち、ブルートゥース通信方式によって過去にペアリングが行われていた3Dディスプレイ装置が存在しなければ、ブルートゥース通信方式によって近距離通信を行うことができる範囲内に存在する3Dディスプレイ装置と自動的にペアリングを行うようになる。
【0072】
以下では、添付の図5を参照して、本発明の一実施形態に係る3Dメガネのペアリング方法をより詳細に説明する。
【0073】
図5は、本発明の一実施形態に係る3Dメガネのペアリング方法をより詳細に説明するためのフローチャートである。
【0074】
まず、予め設定されたイベントが発生すると、3Dディスプレイ装置から3Dメガネの駆動のための伝送パケットが受信されるか否かを判断する(S410)。ここで、予め設定されたイベントは、3Dメガネの電源をオンさせるイベントであってよい。
【0075】
具体的に、ブルートゥース通信方式によって過去ペアリングが行われていた3Dディスプレイ装置を検索し、過去ペアリングが行われていた3Dディスプレイ装置が存在すると、近距離通信を行い、3Dメガネの駆動のための伝送パケットを受信することができる(S410−Y)。
【0076】
一方、伝送パケットが受信されない場合(S410−N)、3Dディスプレイ装置に伝送パケットを要求し(S420)、伝送パケットの要求に応じて3Dディスプレイ装置から3Dメガネの駆動のための伝送パケットを受信し(S430−Y)、3Dメガネのシャッタを駆動することができる。
【0077】
即ち、ブルートゥース通信方式によって過去ペアリングが行われていた3Dディスプレイ装置が検索されたが、当該3Dディスプレイ装置から伝送パケットを受信できなかった場合、3Dディスプレイ装置に伝送パケットの伝送を要求して3Dメガネの駆動のための伝送パケットを受信することができる。
【0078】
一方、伝送パケットが受信されない場合(S410−N)、3Dディスプレイ装置と自動的にペアリングを行う(S440)。
【0079】
即ち、ブルートゥース通信方式によって過去ペアリングが行われていた3Dディスプレイ装置が存在しない場合、ブルートゥース通信を行うことができる範囲内に存在する新たな3Dディスプレイ装置と自動的にペアリングを行う。
【0080】
その後、ペアリングが完了しているか否かを判断し(S450)、ペアリングが完了すると(S450−Y)、3Dディスプレイ装置から伝送パケットを受信して3Dメガネのシャッタを駆動することができる(S460)。
【0081】
一方、ステップS430及びS460において、3Dディスプレイ装置から受信された伝送パケットは、3Dメガネのシャッタオン又はオフ時点に関するタイミング情報を含み、タイミング情報は3Dディスプレイ装置と3Dメガネとの間に定められる基準時点から3Dメガネのシャッタオン又はオフ時点までのディレイ情報であってよい。
【0082】
一方、ステップS410及びS430において、予め設定された時間の間に伝送パケットが受信されるか否かを判断することができる。
【0083】
一方、ステップS450でペアリング動作を行ううえで、複数の3Dディスプレイ装置から受信信号強度(Received Signal Strength Indication、RSSI)を獲得し、獲得した受信信号強度のうち、最も大きい受信信号強度を有する3Dディスプレイ装置と自動的にペアリングを行うことができる。
【0084】
一方、ステップS410において、伝送パケットを伝送した3Dディスプレイ装置から獲得した受信信号強度が予め設定された閾値より小さい場合、他3Dディスプレイ装置と自動的にペアリングを行うことができる。
【0085】
即ち、過去ペアリングが行われて別途のペアリング過程なしに近距離通信が可能であるが、3D映像を視聴するには多少遠い距離に位置した3Dディスプレイ装置に対して接続を解除し、3D映像の視聴に適した位置に存在する他3Dディスプレイ装置と自動的にペアリングを行うようにすることができる。
【0086】
上述の方法によると、3Dメガネが3Dディスプレイ装置と接続されることにより、ペアリングモードに移行するための別途のユーザ操作を行うことなく、ペアリング動作を行うことができ、ユーザの便宜性を増大することができる。
【0087】
一方、本発明においては、上述のような3Dメガネのペアリング方法を実行するためのプログラムを含む保存媒体、即ち、コンピュータ読み取り記録媒体を含んでよい。ここで、コンピュータ読み取り記録媒体は、コンピュータシステムによって読み取られるデータが保存される全種の記録媒体を含む。コンピュータ読み取り記録媒体の例としては、ROM、RAM、CD−ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスクおよび光データ保存媒体でもよく、なお、コンピュータ読み取り記録媒体は、ネットワークで接続されたコンピュータシステムに分散され、分散方式でコンピュータが読み取ることのできるコードが保存され、実行されてよい。
【0088】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は以上の実施形態に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的趣旨の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0089】
210 通信部
220 制御部
210 通信部
220 制御部
230 グラス部
232 左眼シャッタグラス
234 右眼シャッタグラス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メガネのペアリング実行方法において、
予め設定されたイベントが発生すると、ディスプレイ装置から前記メガネの駆動のための伝送パケットが受信されるか否かを判断するステップと、
前記伝送パケットが受信されなければ、前記ディスプレイ装置と自動的にペアリングを行うステップと
を含むペアリング実行方法。
【請求項2】
前記伝送パケットは、
前記メガネのシャッタオンまたはオフ時点に関するタイミング情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のペアリング実行方法。
【請求項3】
前記タイミング情報は、
前記ディスプレイ装置とメガネとの間に定められる基準時点から前記メガネのシャッタオンまたはオフ時点までのディレイ情報であることを特徴とする請求項2に記載のペアリング実行方法。
【請求項4】
前記予め設定されたイベントは、
前記メガネの電源をオンさせるイベントであることを特徴とする請求項1に記載のペアリング実行方法。
【請求項5】
前記伝送パケットが受信されるか否かを判断するステップは、
予め設定された時間の間に前記伝送パケットが受信されるか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載のペアリング実行方法。
【請求項6】
前記ペアリングが完了すると、前記ディスプレイ装置から前記伝送パケットを受信して前記メガネのシャッタを駆動するステップを更に含むことを特徴とする請求項1に記載のペアリング実行方法。
【請求項7】
前記伝送パケットが受信されなければ、前記ディスプレイ装置に前記伝送パケットを要求するステップと、
前記伝送パケットの要求に応じて、前記ディスプレイ装置からメガネの駆動のための伝送パケットを受信して前記メガネのシャッタを駆動するステップと
を更に含むことを特徴とする請求項1に記載のペアリング実行方法。
【請求項8】
前記伝送パケットを伝送したディスプレイ装置から獲得した受信信号強度(Received Signal Strength Indication、RSSI)が予め設定された閾値より小さい場合、他ディスプレイ装置と自動的にペアリングを行うステップを更に含むことを特徴とする請求項1に記載のペアリング実行方法。
【請求項9】
前記ペアリングを行うステップは、
複数のディスプレイ装置から受信信号強度を獲得し、前記獲得された受信信号強度のうち、最も強い受信信号強度を有するディスプレイ装置とペアリングを自動的に行うことを特徴とする請求項1に記載のペアリング実行方法。
【請求項10】
予め設定されたイベントが発生すると、ディスプレイ装置から前記メガネの駆動のための伝送パケットを受信する通信部と、
前記伝送パケットが受信されなければ、前記ディスプレイ装置と自動的にペアリングを行うように前記通信部を制御する制御部と
を含むメガネ。
【請求項11】
前記伝送パケットは、
前記メガネのシャッタオンまたはオフ時点に関するタイミング情報を含むことを特徴とする請求項10に記載のメガネ。
【請求項12】
前記タイミング情報は、
前記ディスプレイ装置とメガネとの間に定められる基準時点から前記メガネのシャッタオンまたはオフ時点までのディレイ情報であることを特徴とする請求項11に記載のメガネ。
【請求項13】
前記予め設定されたイベントは、
前記メガネの電源をオンさせるイベントであることを特徴とする請求項10に記載のメガネ。
【請求項14】
前記制御部は、
予め設定された時間の間に前記伝送パケットが受信されるか否かを判断し、前記伝送パケットが受信されなければ、前記ディスプレイ装置と自動的にペアリングを行うように前記通信部を制御することを特徴とする請求項10に記載のメガネ。
【請求項15】
前記制御部は、
前記ペアリングが完了すると、前記ディスプレイ装置から前記伝送パケットを受信して前記メガネのシャッタを駆動することを特徴とする請求項10に記載のメガネ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−110744(P2013−110744A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−254754(P2012−254754)
【出願日】平成24年11月20日(2012.11.20)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung−ro,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】