説明

メタデータ配信システム及びメタデータ配信方法

【課題】コンテンツのメタデータを配信するサーバ及び当該メタデータを表示するユーザの端末の負荷を軽減する。
【解決手段】マルチキャスト配信装置2は、概要メタデータと一部のコンテンツの詳細メタデータをマルチキャストにより配信する。ユーザは、端末装置5に表示される概要メタデータを閲覧し、詳細を表示させるコンテンツを選択する。端末装置5は選択されたコンテンツの詳細メタデータを記憶していない場合、ユニキャスト配信装置3へ詳細メタデータの配信を要求する。ユニキャスト配信装置3は、要求された詳細メタデータをユニキャストにより配信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツのメタデータをユーザの端末へ配信するメタデータ配信システム及びメタデータ配信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルテレビ放送や、VoD(Video on Demand)を提供するIPTV(Internet Protocol TeleVision)では、インターネットなどのネットワークを介して、映像受信機としてのユーザ端末に番組のコンテンツデータを送信する。従来、このようなIPTVでは、メタデータ配信サーバが、ユーザ端末からの要求に応じて、番組(コンテンツ)に関する情報を記述したメタデータをユニキャストにより配信していた。
【0003】
一方、特許文献1には、複数の受信端末に対して同報によりデータを送信する同報通信装置が、いずれかの受信端末からユニキャストにより再送要求を受信した場合に、この再送要求により指定されたデータをユニキャストにより再送信することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−224601号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した従来のIPTVの場合、番組に人気があればあるほど、メタデータの送信要求が多くなり、メタデータ配信サーバの負荷が高くなってしまう。そこで、特許文献1の技術を適用してメタデータを同報により配信することが考えられる。しかし、全ての番組のメタデータを同報により送信した場合、あまり需要が高くない番組のメタデータも全てのユーザ端末に配信されてしまい、ユーザ端末のメモリ負荷が、視聴されない可能性の高いメタデータによって増大してしまうことになる。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、コンテンツのメタデータを配信するメタデータ配信サーバ、及び、当該メタデータを受信して表示するユーザ端末の負荷を軽減しながら、メタデータを配信することができるメタデータ配信システム及びメタデータ配信方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明は、コンテンツの識別情報と当該コンテンツの概要説明を含んだ概要メタデータ、及び、コンテンツの識別情報と当該コンテンツの詳細説明を含んだ詳細メタデータをマルチキャストにより配信するマルチキャスト配信装置と、詳細メタデータをユニキャストにより配信するユニキャスト配信装置と、マルチキャストにより配信された前記概要メタデータ及び前記詳細メタデータと、ユニキャストにより配信された前記詳細メタデータとを端末装置記憶部に書き込み、前記端末装置記憶部から読み出して表示させた前記概要メタデータの中からユーザが選択した概要メタデータ内の前記コンテンツの識別情報で特定される前記詳細メタデータを前記端末装置記憶部から読み出して表示させ、選択した前記概要メタデータ内の前記コンテンツの識別情報で特定される詳細メタデータが前記端末装置記憶部に記憶されていない場合、前記ユニキャスト配信装置へ当該コンテンツの識別情報を設定した詳細メタデータ配信要求を送信するユーザの端末装置とを有するメタデータ配信システムであって、前記マルチキャスト配信装置は、前記概要メタデータ、及び、マルチキャストで配信すべき前記詳細メタデータを記憶するマルチキャスト配信装置記憶部と、マルチキャストにより配信すべき前記詳細メタデータを受信し、前記マルチキャスト配信装置記憶部に書き込むメタデータ書込部と、前記マルチキャスト配信装置記憶部に記憶されている前記概要メタデータ、及び、前記詳細メタデータをマルチキャストにより前記端末装置へ配信するメタデータ配信部と、を備え、前記ユニキャスト配信装置は、前記詳細メタデータを記憶するユニキャスト配信装置記憶部と、前記端末装置から前記詳細メタデータ配信要求を受信し、当該詳細メタデータ配信要求から取得したコンテンツの識別情報で特定される詳細メタデータを前記ユニキャスト配信装置記憶部から読み出してユニキャストにより返送する詳細メタデータ配信部と、を備える、ことを特徴とするメタデータ配信システムである。
【0008】
また、本発明は、上述するメタデータ配信システムであって、マルチキャストにより配信すべき前記詳細メタデータは、当該詳細メタデータに関する所定の情報により決定される、ことを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、上述するメタデータ配信システムであって、前記詳細メタデータに関する前記所定の情報は、当該詳細メタデータの配信数、あるいは、当該詳細メタデータに対応するコンテンツの配信数である、ことを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、上述するメタデータ配信システムであって、前記マルチキャスト配信装置は、前記マルチキャスト配信装置記憶部に記憶されている前記詳細メタデータのうち、マルチキャストにより配信すべき前記詳細メタデータ以外の詳細メタデータを削除する削除部をさらに備える、ことを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、コンテンツの識別情報と当該コンテンツの概要説明を含んだ概要メタデータ、及び、コンテンツの識別情報と当該コンテンツの詳細説明を含んだ詳細メタデータをマルチキャストにより配信するマルチキャスト配信装置と、詳細メタデータをユニキャストにより配信するユニキャスト配信装置と、マルチキャストにより配信された前記概要メタデータ及び前記詳細メタデータと、ユニキャストにより配信された前記詳細メタデータとを端末装置記憶部に書き込み、前記端末装置記憶部から読み出して表示させた前記概要メタデータの中からユーザが選択した概要メタデータ内の前記コンテンツの識別情報で特定される前記詳細メタデータを前記端末装置記憶部から読み出して表示させ、選択した前記概要メタデータ内の前記コンテンツの識別情報で特定される詳細メタデータが前記端末装置記憶部に記憶されていない場合、前記ユニキャスト配信装置へ当該コンテンツの識別情報を設定した詳細メタデータ配信要求を送信するユーザの端末装置とを有するメタデータ配信システムにおけるメタデータ配信方法であって、前記マルチキャスト配信装置のメタデータ書込部が、マルチキャストにより配信すべき前記詳細メタデータを受信し、マルチキャスト配信装置記憶部に書き込むメタデータ書込ステップと、前記マルチキャスト配信装置のメタデータ配信部が、前記マルチキャスト配信装置記憶部に記憶されている前記概要メタデータ、及び、マルチキャストにより配信すべき前記詳細メタデータをマルチキャストにより前記端末装置へ配信するメタデータ配信ステップと、前記ユニキャスト配信装置の詳細メタデータ配信部が、前記端末装置から前記詳細メタデータ配信要求を受信し、当該詳細メタデータ配信要求から取得したコンテンツの識別情報で特定される詳細メタデータを自身の備えるユニキャスト配信装置記憶部から読み出してユニキャストにより返送する詳細メタデータ配信ステップと、を有することを特徴とするメタデータ配信方法である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、マルチキャスト配信装置から、全コンテンツの概要メタデータと一部のコンテンツの詳細メタデータとをマルチキャストにより端末装置へ配信し、他のコンテンツの詳細メタデータについては、端末装置からの要求を受けたユニキャスト配信装置がユニキャストにより配信する。よって、従来メタデータの配信にかかっていた負荷を軽減することができ、端末装置のメモリ負荷を高くしてしまうこともない。加えて、例えば、需要が高いと予想されるコンテンツの詳細メタデータをマルチキャストによる配信の対象とした場合、ユーザが所望する多くの詳細メタデータを即座に端末装置へ表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施の形態によるメタデータ配信システムの構成図である。
【図2】同実施の形態による判断装置の機能構成を示すブロック図である。
【図3】同実施の形態によるマルチキャスト配信装置の機能構成を示すブロック図である。
【図4】同実施の形態によるユニキャスト配信装置の機能構成を示すブロック図である。
【図5】同実施の形態によるコンテンツ配信装置の機能構成を示すブロック図である。
【図6】同実施の形態による端末装置の機能構成を示すブロック図である。
【図7】同実施の形態によるコンテンツ関連情報テーブルのデータ構成例を示す図である。
【図8】同実施の形態による概要メタデータのデータ構成例を示す図である。
【図9】同実施の形態による詳細メタデータのデータ構成例を示す図である。
【図10】同実施の形態による端末装置に表示される画面遷移を示す図である。
【図11】同実施の形態によるメタデータ配信システムにおけるメタデータ及びコンテンツ配信処理のシーケンス図である。
【図12】同実施の形態による判断装置の配信方法決定処理フローである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の実施形態の例について説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるメタデータ配信システムの構成図である。同図において、メタデータ配信システムは、各コンテンツの概要メタデータ、及び、需要が高いと想定されるコンテンツの詳細メタデータをマルチキャストにより配信するマルチキャスト配信装置2と、需要があまり高くないと想定されるコンテンツの詳細メタデータをユニキャストにより配信するユニキャスト配信装置3と、コンテンツのデジタルデータであるコンテンツデータを配信するコンテンツ配信装置4と、詳細メタデータをマルチキャストにより配信すべきコンテンツを選択する判断装置1と、複数のユーザの端末装置5とを備える。なお、配信されるコンテンツは、VoD(Video on Demand)などで配信される番組であってもよく、放送により配信される番組であってもよい。
【0015】
判断装置1、マルチキャスト配信装置2、ユニキャスト配信装置3、及び、コンテンツ配信装置4は、コンテンツ提供事業者の私設網などであるネットワーク8により接続される。また、端末装置5は、マルチキャスト配信装置2、ユニキャスト配信装置3及びコンテンツ配信装置4と、インターネットなどのネットワーク9により接続される。
【0016】
概要メタデータ及び詳細メタデータは、電子コンテンツガイド(ECG:Electronic Content Guide)や電子番組表(EPG:Electronic Program Guide)として使用される。概要メタデータはコンテンツの概要的な説明を示すデータであり、詳細メタデータは概要メタデータに含まれる説明よりも詳細なコンテンツの説明や関連情報を示すデータである。これらは、コンテンツデータに付随し、コンテンツ(番組)に関する情報等を記述したメタデータに基づいて作成することができる。
【0017】
本メタデータ配信システムでは、需要が高いと予想されるコンテンツの詳細メタデータについてはマルチキャスト配信装置2からマルチキャストにより端末装置5へ配信し、その他のコンテンツの詳細メタデータについては端末装置5からの要求を受けてユニキャスト配信装置3からユニキャストにより配信するため、従来、人気コンテンツのメタデータ配信のためにメタデータ配信装置にかかっていた負荷を軽減することができる。加えて、ユーザが視聴する可能性の高い詳細メタデータのみをマルチキャストにより全ユーザの端末装置5に予め配信するため、視聴する可能性が低い詳細メタデータによって端末装置5のメモリ負荷を高くしてしまうこともない。また、ユーザが所望の詳細メタデータの多くを即座に端末装置5へ表示させることができる。
【0018】
図2は、判断装置1の機能構成を示すブロック図であり、本発明と関係する機能ブロックのみ抽出して示してある。同図において、判断装置1は、通信部11、記憶部12、及び、処理部13を備え、例えばサーバにより実現することができる。通信部11は、ネットワーク8を介してデータを送受信する。記憶部12は、各コンテンツに関する情報と、当該各コンテンツの詳細メタデータ及びコンテンツデータの配信数とを対応づけたコンテンツ関連情報テーブルを記憶する。
【0019】
処理部13は、更新部14、判断部15、及び、指示部16を備える。更新部14は、ユニキャスト配信装置3から端末装置5へ詳細メタデータを配信したコンテンツの識別情報を受信し、コンテンツ関連情報テーブル内の詳細メタデータの配信数を更新する。また、更新部14は、コンテンツ配信装置4から端末装置5へコンテンツデータを配信したコンテンツの識別情報を受信し、コンテンツ関連情報テーブル内のコンテンツデータの配信数を更新する。判断部15は、コンテンツ関連情報テーブルを参照して、マルチキャストにより詳細メタデータを配信すべきコンテンツを選択する。指示部16は、マルチキャストにより詳細メタデータを配信すべきコンテンツの識別情報をマルチキャスト配信装置2へ通知するとともに、その詳細メタデータをマルチキャスト配信装置2に送信する。
【0020】
図3は、マルチキャスト配信装置2の機能構成を示すブロック図であり、本発明と関係する機能ブロックのみ抽出して示してある。同図において、マルチキャスト配信装置2は、通信部21、記憶部22及び処理部23を備え、例えばサーバにより実現することができる。通信部21は、ネットワーク8、9を介してデータを送受信する。記憶部22は、コンテンツ配信装置4により配信する各コンテンツの概要メタデータ、及び、マルチキャストにより配信すべき詳細メタデータを記憶する。
【0021】
処理部23は、メタデータ書込部24、メタデータ配信部25、及び、指示受信部26を備える。メタデータ書込部24は、受信した概要メタデータ、マルチキャストにより配信すべき詳細メタデータを記憶部22に書き込む。メタデータ配信部25は、記憶部22から概要メタデータ及び詳細メタデータを読み出し、ネットワーク9を介してマルチキャスト配信するよう通信部21に指示する。このマルチキャスト配信には、例えば、FLUTE(File Delivery over Unidirectional Transport)プロトコルなど、既存のマルチキャスト配信技術を用いることができる。指示受信部26は、判断装置1からマルチキャストにより詳細メタデータを配信すべきコンテンツの識別情報を受信し、当該コンテンツの識別情報により特定される詳細メタデータが記憶部22に記憶されていない場合は、当該詳細メタデータを要求する。
【0022】
図4は、ユニキャスト配信装置3の機能構成を示すブロック図であり、本発明と関係する機能ブロックのみ抽出して示してある。同図において、ユニキャスト配信装置3は、通信部31、記憶部32、及び、処理部33を備え、例えばサーバにより実現することができる。通信部31は、ネットワーク8、9を介してデータを送受信する。記憶部32は、詳細メタデータを記憶する。
【0023】
処理部33は、詳細メタデータ書込部34、詳細メタデータ配信部35、及び、詳細メタデータ配信通知部36を備える。詳細メタデータ書込部34は、受信した詳細メタデータを記憶部32に書き込む。詳細メタデータ配信部35は、通信部31を介して端末装置5からユニキャストによる詳細メタデータの配信要求を受信した場合に、記憶部32から要求された詳細メタデータを読み出し、要求送信元の端末装置5へユニキャストにより返送するよう通信部31に指示する。このユニキャスト配信には、例えば、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)プロトコルなど、既存のユニキャスト配信技術を用いることができる。詳細メタデータ配信通知部36は、端末装置5へ詳細メタデータを配信したコンテンツの識別情報を判断装置1へ通知する。
【0024】
図5は、コンテンツ配信装置4の機能構成を示すブロック図であり、本発明と関係する機能ブロックのみ抽出して示してある。同図において、コンテンツ配信装置4は、通信部41、記憶部42及び処理部43を備え、例えばサーバにより実現することができる。通信部41は、ネットワーク8、9を介してデータを送受信する。記憶部42は、各コンテンツのコンテンツデータを記憶する。
【0025】
処理部43は、書込部44、コンテンツ配信部45、コンテンツ配信通知部46を備える。書込部44、受信したコンテンツデータを記憶部42に書き込む。コンテンツ配信部45は、端末装置5からコンテンツ配信要求を受信し、記憶部42から要求されたコンテンツのコンテンツデータを読み出して返送する。コンテンツ配信通知部46は、端末装置5へコンテンツデータを配信したコンテンツの識別情報を判断装置1へ通知する。
【0026】
図6は、端末装置5の機能構成を示すブロック図であり、本発明と関係する機能ブロックのみ抽出して示してある。同図において、端末装置5は、通信部51、記憶部52、入力部53、出力部54、及び、処理部55を備え、例えば、テレビジョン受像機、パーソナルコンピュータ、携帯電話端末などで実現することができる。通信部51は、ネットワーク9を介してデータを送受信する。記憶部52は、概要メタデータ、詳細メタデータ、コンテンツデータなどのデータを記憶する。入力部53は、例えば、リモートコントローラや、ボタン、キーボードなどであり、ユーザによる操作を入力するためのデバイスである。出力部54は、映像を表示するディスプレイや、音声を出力するスピーカなどである。
【0027】
処理部55は、配信データ受信部56、出力制御部57、及び、配信要求部58を備える。配信データ受信部56は、通信部51が受信した概要メタデータ、詳細メタデータ、コンテンツデータを記憶部52に書き込む。出力制御部57は、記憶部52から読み出した概要メタデータ、詳細メタデータ、コンテンツデータを出力部54に出力するよう指示する。配信要求部58は、詳細メタデータ、コンテンツデータの配信要求を送信するよう通信部51へ指示する。
【0028】
なお、マルチキャスト配信装置2、ユニキャスト配信装置3、コンテンツ配信装置4のいずれかに判断装置1の機能を備えることでもよい。例えば、判断装置1が、マルチキャスト配信装置2、ユニキャスト配信装置3、コンテンツ配信装置4のいずれかと同一のサーバにより実現されることでもよい。
【0029】
図7は、判断装置1の記憶部12に記憶されるコンテンツ関連情報テーブルのデータ構成例を示す図である。同図において、コンテンツ関連情報テーブルは、コンテンツを一意に特定する識別子であるコンテンツIDと、コンテンツが属するジャンル、コンテンツに係る人物、コンテンツのタイトル及びシリーズ、コンテンツ再生時間、コンテンツの価格、関連するコンテンツのコンテンツID、詳細メタデータの要求数、コンテンツ配信数などを対応づけた複数のレコードからなる。ジャンルには、例えば、コメディ、アクション、ドキュメンタリー、…などが設定され、人物の項目には、主役、脇役、コンテンツ(番組)の監督やディレクター(以下、監督やディレクターを総称して「監督」と記載)などの名前が設定される。また、番組が第1回〜第10回など、一連のシリーズからなる場合、その一連のシリーズに属するコンテンツには、同一のシリーズ名がシリーズの項目に記述される。
【0030】
図8は、概要メタデータのデータ構成例を示す図である。
概要メタデータは、コンテンツID、コンテンツのタイトル、ジャンル、コンテンツの概要説明などの情報を含み、例えば、XML(extensible markup language)により記述される。概要説明には、コンテンツのあらすじや、宣伝等、コンテンツの短くかつ簡単な説明が記述される。
【0031】
図9は、詳細メタデータのデータ構成例を示す図である。
詳細メタデータは、コンテンツID、コンテンツに係る人物、コンテンツ再生時間、価格、シリーズ、詳細説明などの情報と、コンテンツのプレビュー画像データとを含み、例えば、コンテンツのプレビュー画像データ以外の情報はXMLにより記述される。詳細説明には、例えば、作品解説や、撮影された地方に関する情報、これから公開される関連したコンテンツなど、任意の内容を概要説明より長く記述可能である。
【0032】
図10は、端末装置5のディスプレイに表示される画面遷移を示す図である。
端末装置5の入力部53により、コンテンツ一覧の表示指示が入力されると、ディスプレイにコンテンツ一覧表示画面G1が表示される。コンテンツ一覧表示画面G1には、ジャンル選択ボタン、各コンテンツのタイトル及び概要説明、各コンテンツに対応した詳細表示ボタンB1が表示される。
【0033】
ユーザが端末装置5の入力部53により、所望のコンテンツの詳細表示ボタンB1を選択し、決定を入力すると、詳細表示画面G2がディスプレイに表示される。詳細表示画面G2には、選択されたコンテンツのジャンル、出演者、監督等コンテンツに係る人物、コンテンツ再生時間、価格、シリーズ、詳細説明、及び、プレビュー画像と、視聴ボタンB2とが表示される。ユーザが端末装置5の入力部53により視聴ボタンB2の決定を入力すると、コンテンツ配信装置4からコンテンツデータが配信される。端末装置5は、配信されたコンテンツデータを再生し、ディスプレイにコンテンツの画像を表示し、スピーカから音声を出力する。
【0034】
続いて、本実施の形態によるメタデータ配信システムの動作について説明する。
図11は、本実施の形態によるメタデータ配信システムにおけるメタデータ及びコンテンツ配信処理のシーケンス図である。
まず、コンテンツ配信事業者は、新たに配信するコンテンツの概要メタデータをマルチキャスト配信装置2に、当該コンテンツの詳細メタデータをユニキャスト配信装置3に、当該コンテンツのコンテンツデータをコンテンツ配信装置4に書き込む。これは、例えば、コンテンツ配信事業者の判断装置1から、概要メタデータ、詳細メタデータ、コンテンツデータをそれぞれ、マルチキャスト配信装置2、ユニキャスト配信装置3、コンテンツ配信装置4にアップロードすることにより行なう。マルチキャスト配信装置2のメタデータ書込部24は、判断装置1から受信した概要メタデータを記憶部22に書き込み、ユニキャスト配信装置3の詳細メタデータ書込部34は、判断装置1から受信した詳細メタデータを記憶部32に書き込み、コンテンツ配信装置4の書込部44は、判断装置1から受信したコンテンツデータを記憶部42に書き込む。なお、予め需要が高いことが想定される詳細メタデータについては、マルチキャスト配信装置2にアップロードしてもよい。さらに、コンテンツ事業者は、判断装置1の記憶部12に記憶しているコンテンツ関連情報テーブルに、当該コンテンツに対応したレコードを登録する。ただし、詳細メタデータ配信数、コンテンツ配信数は初期値0とする。
【0035】
マルチキャスト配信装置2のメタデータ配信部25は、所定の時間に記憶部22内に記憶されている概要メタデータ及び詳細メタデータを読み出すと、通信部21に当該概要メタデータ及び詳細メタデータをマルチキャストにより配信するよう指示する。全ての端末装置5は、マルチキャスト配信装置2から送信された概要メタデータ及び詳細メタデータを受信する(ステップS110)。
【0036】
端末装置5の通信部51が、ネットワーク8を介してマルチキャスト配信装置2から送信された概要メタデータ及び詳細メタデータを受信すると、配信データ受信部56は、受信した概要メタデータ及び詳細メタデータを記憶部52に書き込む(ステップS120)。この概要メタデータ及び詳細メタデータの配信は、1週間に1回、1日1〜数回など定期的に行うことでもよく、コンテンツ配信事業者がマルチキャスト配信装置2に指示を入力した際に行うことでもよい。ここでは、コンテンツIDがそれぞれ0001〜nのコンテンツC1〜Cnの概要メタデータ及びコンテンツC5の詳細メタデータがマルチキャスト配信装置2から配信されるものとする。
【0037】
ユーザは端末装置5の入力部53により、コンテンツ一覧の表示指示を入力する(ステップS130)。これにより、出力制御部57は、ジャンルの一覧をディスプレイに表示させる。ユーザが、入力部53により選択したジャンルを入力すると、出力制御部57は、入力されたジャンルが設定されている概要メタデータを記憶部52から読み出し、読み出した概要メタデータそれぞれから読み出したタイトル、概要説明の一覧をコンテンツ一覧表示画面G1によりディスプレイに表示させる(ステップS140)。ここでは、入力されたジャンル「アクション」が設定されているコンテンツC1,C2,C5、…の概要メタデータから読み出したタイトル、概要説明が表示されるものとする。なお、ジャンル指定を行なわず、記憶部52に記憶されている全ての概要メタデータから読み出した情報を、コンテンツ一覧表示画面G1により表示させるようにしてもよい。
【0038】
ユーザは、コンテンツ一覧表示画面G1に表示されている情報を閲覧し、より詳細な情報を見たいコンテンツを選択すると、その選択したコンテンツに対応したコンテンツの詳細表示ボタンB1を端末装置5の入力部53により選択する(ステップS150)。ここでは、コンテンツC1に対応した詳細表示ボタンB1が選択されたものとする。出力制御部57は、選択されたコンテンツC1に対応した概要メタデータからコンテンツID「0001」を取得すると、当該コンテンツIDが設定された詳細メタデータが記憶部52に記憶されているか否かを判断する(ステップS160)。コンテンツC1の詳細メタデータが記憶部52に記憶されていないため(ステップS160:NO)、配信要求部58は、当該コンテンツIDを設定した詳細メタデータ配信要求をユニキャスト配信装置3へ送信するよう通信部21へ指示する(ステップS170)。
【0039】
ユニキャスト配信装置3の詳細メタデータ配信部35は、通信部31を介して端末装置5からユニキャストにより送信された詳細メタデータ配信要求を受信する(ステップS180)。詳細メタデータ配信部35は、受信した詳細メタデータ配信要求からコンテンツIDを取得し、取得した当該コンテンツIDが設定された詳細メタデータを記憶部32から読み出すと、この読み出したコンテンツC1の詳細メタデータを返送するよう通信部31に指示する。通信部31は、詳細メタデータ配信部35により読み出された詳細メタデータを、詳細メタデータ配信要求元の端末装置5へユニキャストにより送信する(ステップS190)。さらに、詳細メタデータ配信部35は、詳細メタデータ配信要求から取得したコンテンツC1のコンテンツIDと、現在の日時を示す詳細メタデータ配信日時とを対応付けた詳細メタデータ配信履歴情報を記憶部32に記憶する(ステップS200)。
【0040】
端末装置5の配信データ受信部56は、通信部51を介してユニキャスト配信装置3からコンテンツC1の詳細メタデータを受信すると、当該詳細メタデータを記憶部52へ書き込む(ステップS210)。出力制御部57は、配信データ受信部56が記憶部52に書き込んだ詳細メタデータより取得した、コンテンツC1の出演者、コンテンツ再生時間、価格、シリーズ、詳細説明、及び、プレビュー画像を詳細表示画面G2によりディスプレイに表示させる(ステップS220)。なお、詳細表示画面G2には、ジャンルやタイトルなど、コンテンツC1の概要メタデータから取得した情報も表示させることができる。
【0041】
ユーザは、詳細表示画面G2により表示されている情報を閲覧し、コンテンツC1を視聴することを決定すると、視聴ボタンB2の決定を端末装置5の入力部53により入力する(ステップS230)。配信要求部58は、コンテンツC1のコンテンツIDを設定したコンテンツ配信要求をコンテンツ配信装置4へ送信するよう通信部51へ指示する(ステップS240)。
【0042】
コンテンツ配信装置4のコンテンツ配信部45は、通信部41を介して端末装置5からコンテンツ配信要求を受信する(ステップS250)。コンテンツ配信部45は、受信したコンテンツ配信要求からコンテンツID「0001」を取得する。コンテンツ配信部45は、取得したコンテンツIDにより特定されるコンテンツデータを記憶部42から読み出すと、読み出したコンテンツデータを返送するよう通信部41に指示する。通信部41は、コンテンツ配信部45により読み出されたコンテンツデータをコンテンツ配信要求元の端末装置5へ送信する(ステップS260)。さらに、コンテンツ配信部45は、コンテンツ配信要求から取得したコンテンツC1のコンテンツIDと、現在の日時を示すコンテンツ配信日時とを対応付けたコンテンツ配信履歴情報を記憶部42に記憶する(ステップS270)。
【0043】
端末装置5の配信データ受信部56は、通信部51を介してコンテンツ配信装置4からコンテンツC1のコンテンツデータを受信すると、記憶部52へ当該コンテンツデータを書き込む(ステップS280)。出力制御部57は、配信データ受信部56が記憶部52へ書き込んだコンテンツデータを再生し、出力部54により出力させる(ステップS290)。ユーザは、端末装置5のディスプレイに表示される画像や、スピーカから出力される音声によりコンテンツC1を楽しむ。なお、ダウンロードの場合は、受信したコンテンツデータを全て記憶部52に記憶してから再生を行なう。一方、ストリーミング再生の場合は、受信したコンテンツデータを記憶部52に記憶しながら再生を行なうが、再生が終了したコンテンツデータの部分は記憶部52から消去するようにしてもよい。
【0044】
なお、ユーザが、コンテンツ一覧表示画面G1により表示されている情報を閲覧し、端末装置5の入力部53により、コンテンツC5に対応した詳細表示ボタンB1を選択した場合、出力制御部57は、選択されたコンテンツC5に対応した概要メタデータからコンテンツIDを取得し、当該コンテンツIDが設定された詳細メタデータが記憶部52に記憶されているか否かを判断する(ステップS160)。コンテンツC5の詳細メタデータが記憶部52に記憶されているため(ステップS160:YES)、出力制御部57は、記憶部52からコンテンツC5の詳細メタデータを読み出し、当該詳細メタデータより取得した、コンテンツC5の出演者、コンテンツ再生時間、価格、シリーズ、詳細説明、及び、プレビュー画像、ならびに、コンテンツC5の概要メタデータから取得したジャンル等を詳細表示画面G2によりディスプレイに表示させる(ステップS220)。
【0045】
ユーザがコンテンツC5の詳細情報を閲覧した後、詳細表示画面G2内の視聴ボタンB2の決定を端末装置5の入力部53により入力した以降の処理は、上記と同様である。つまり、端末装置5は、コンテンツC5のコンテンツIDを設定したコンテンツ配信要求をコンテンツ配信装置4へ送信し、コンテンツ配信装置4は、コンテンツ配信要求により要求されたコンテンツC5のコンテンツデータを返送するとともに、コンテンツC5のコンテンツIDと、現在の日時を示すコンテンツ配信日時とを対応付けたコンテンツ配信履歴情報を記憶部42に記憶する。端末装置5は、コンテンツ配信装置4からコンテンツC5のコンテンツデータを受信すると、当該コンテンツデータを記憶部52へ書き込んで再生し、コンテンツC5を出力部54により出力する。
【0046】
なお、プレビュー画像データが詳細メタデータに含まれない場合、端末装置5は、ステップS220の直前に、各コンテンツのプレビュー画像データを記憶している図示しないプレビュー画像配信装置にコンテンツIDを送信し、この送信したコンテンツIDに対応したプレビュー画像データをプレビュー画像配信装置から受信して、詳細表示画面G2に表示させるようにする。あるいは、詳細メタデータにプレビュー画像のURL(Universal Resource Locator)を記述しておき、端末装置5は、このURLにより特定されるサイトからプレビュー画像を取得するようにしてもよい。
【0047】
ユニキャスト配信装置3の詳細メタデータ配信通知部36は、1日1回など所定の時間毎に、前回判断装置1に通知を行なった日時以降が詳細メタデータ配信日時である詳細メタデータ配信履歴情報を読み出して判断装置1に通知する(ステップS300)。
同様に、コンテンツ配信装置4のコンテンツ配信通知部46は、1日1回など所定の時間毎に、前回判断装置1に通知を行なった日時以降がコンテンツ配信日時であるコンテンツ配信履歴情報を読み出して判断装置1に通知する(ステップS310)。
判断装置1の更新部14は、ユニキャスト配信装置3から受信した詳細メタデータ配信履歴情報と、コンテンツ配信装置4から受信したコンテンツ配信履歴情報とを記憶部12に書き込む(ステップS320)。
【0048】
なお、ユニキャスト配信装置3、コンテンツ配信装置4は、詳細メタデータ、コンテンツデータを配信したコンテンツのコンテンツIDと、配信日時とを対応付けた情報を、配信の都度判断装置1へ通知してもよい。
【0049】
図12は、判断装置1による配信方法決定処理フローを示す図である。
判断装置1の更新部14は、ユニキャスト配信装置3から受信した詳細メタデータ配信履歴情報と、コンテンツ配信装置4から受信したコンテンツ配信履歴情報とを記憶部12に書き込む(ステップS410)。更新部14は、記憶部12に記憶されている詳細メタデータ配信履歴情報のうち、詳細メタデータ配信日時が現在より所定の期間以内、例えば、1ヶ月以内の詳細メタデータ配信履歴情報を特定する。更新部14は、特定した詳細メタデータ配信履歴情報に各コンテンツIDが設定されている数を計測することにより、各コンテンツIDに対応した詳細メタデータ配信数を取得する。更新部14は、記憶部12内のコンテンツ関連情報テーブルに設定されている各コンテンツIDの詳細メタデータ配信数を、取得した当該コンテンツIDの詳細メタデータ配信数により更新する(ステップS420)。
【0050】
さらに、更新部14は、記憶部12に記憶されているコンテンツ配信履歴情報のうち、コンテンツ配信日時が現在より所定の期間以内、例えば、1ヶ月以内のコンテンツ配信履歴情報を特定する。更新部14は、特定したコンテンツ配信履歴情報に各コンテンツIDが設定されている数を計測することにより、各コンテンツIDに対応したコンテンツ配信数を取得する。更新部14は、記憶部12内のコンテンツ関連情報テーブルに設定されている各コンテンツのコンテンツ配信数を、取得した当該コンテンツIDのコンテンツ配信数により更新する(ステップS430)。
【0051】
判断装置1の判断部15は、コンテンツ関連情報テーブルの詳細メタデータ配信数、コンテンツ配信数が更新されると、配信数の多いレコードに基づいて、マルチキャストで詳細メタデータを送信すべきコンテンツのレコードを選択するための条件を決定し、当該条件に合致するレコードからコンテンツIDを読み出す。これにより、マルチキャストで詳細メタデータを送信すべきコンテンツを選択する。具体的には、以下のように行なう。
【0052】
まず、判断部15は、コンテンツ関連情報テーブルに登録されているレコードのうち、詳細メタデータ配信数が所定の閾値以上、例えば、15万以上のレコードを特定し、この特定したレコードの数を取得する(ステップS440)。判断部15は、ステップS440において特定したレコードのシリーズ、主役、監督、脇役、コンテンツ再生時間、価格の項目それぞれについて、当該項目に共通して設定されている設定値と、その設定割合とを取得し、設定割合が所定の閾値以上の設定値を選択する(ステップS450)。なお、項目毎に閾値を変えることでもよい。判断部15は、コンテンツ関連情報テーブルから、選択した設定値が設定されている全てのレコードのコンテンツIDを読み出し、この読み出したコンテンツIDをマルチキャストで詳細メタデータを配信すべきコンテンツのコンテンツIDとする(ステップS460)。
【0053】
例えば、ステップS440において特定した複数のレコードのうち、主役に「Aさん」が設定されている割合が30%、「Dさん」が設定されている割合が20%、…であり、閾値が15%であったとする。判断部15は、コンテンツ関連情報テーブルから、人物の主役に「Aさん」あるいは「Dさん」が設定されているレコードのコンテンツID=0001、0002、0003、…を読み出し、これをマルチキャストにより詳細メタデータを配信すべきコンテンツのコンテンツIDとする。他の各項目それぞれについても同様の処理を行なう。
【0054】
続いて判断部15は、ステップS440において特定した複数のレコードのジャンル、シリーズ、主役、監督、脇役、コンテンツ再生時間、価格の項目の全ての組み合わせについて、共通した設定値の組み合わせと、その設定割合を取得し、設定割合が所定の閾値を超えた設定値の組み合わせを選択する(ステップS470)。なお、項目の組み合わせ毎に閾値を変えることでもよい。判断部15は、コンテンツ関連情報テーブルから、選択した設定値の組み合わせが設定されているレコードのコンテンツIDを読み出し、この読み出したコンテンツIDをマルチキャストで詳細メタデータを配信すべきコンテンツのコンテンツIDとし、ステップS460において読み出した、詳細メタデータを配信すべきコンテンツのコンテンツIDに追加する(ステップS480)。
【0055】
例えば、ステップS440において特定したレコードのうち、ジャンル、監督、コンテンツ再生時間の項目の組み合わせにおいて、ジャンル「アクション」、かつ、監督「Bさん」、かつ、価格「150円」である割合が12%であり、閾値10%を超えているものとする。判断部15は、コンテンツ関連情報テーブルから、ジャンル「アクション」、監督「Bさん」、価格「150円」の組み合わせが設定されているレコードのコンテンツID=0002、0005、…を読み出し、これをマルチキャストで詳細メタデータを配信すべきコンテンツのコンテンツIDとする。
【0056】
次に、判断部15は、コンテンツ関連情報テーブルに登録されているレコードのうち、コンテンツ配信数が所定の閾値以上のレコードを特定し、この特定したレコードの数を取得する(ステップS490)。なおこの閾値は、コンテンツ配信数を、詳細メタデータ配信数よりどれぐらいの重み付けとするかにより決定する。例えば、コンテンツ配信数を詳細メタデータ配信数の1.5倍の重み付けとする場合、閾値は、15万/1.5=10万となる。
【0057】
以下、判断部15は、ステップS490において特定したレコードについて、上記ステップS450〜S480と同様の処理により、マルチキャストで詳細メタデータを送信すべきコンテンツのコンテンツIDを得る(ステップS500〜S530)。つまり、判断部15は、ステップS490において特定した複数のレコードのシリーズ、主役、監督、脇役、コンテンツ再生時間、価格それぞれの項目それぞれについて、当該項目に共通して設定されている設定値と、その設定割合とを取得し、設定割合が所定の閾値以上の設定値を選択する(ステップS500)。判断部15は、コンテンツ関連情報テーブルから、選択した設定値が設定されている全てのレコードのコンテンツIDを読み出し、この読み出したコンテンツIDをマルチキャストで詳細メタデータを配信すべきコンテンツのコンテンツIDとし、ステップS460、ステップS480において読み出した、詳細メタデータを配信すべきコンテンツのコンテンツIDに追加する(ステップS510)。
【0058】
続いて判断部15は、ステップS490において特定したレコードのジャンル、シリーズ、主役、監督、脇役、コンテンツ再生時間、価格の項目の全ての組み合わせについて、共通した設定値の組み合わせと、その設定割合を取得し、設定割合が所定の閾値を超えた設定値の組み合わせを選択する(ステップS520)。判断部15は、コンテンツ関連情報テーブルから、選択した設定値の組み合わせが設定されているレコードのコンテンツIDを読み出し、この読み出したコンテンツIDをマルチキャストで詳細メタデータを配信すべきコンテンツのコンテンツIDとし、ステップS460、ステップS480、ステップS510において読み出した、詳細メタデータを配信すべきコンテンツのコンテンツIDに追加する(ステップS530)。
【0059】
判断部15は、ステップS440において詳細メタデータ配信数が所定の閾値であるとして選択されたレコード、及び、ステップS490において、コンテンツ配信数が所定の閾値以上であるとして選択されたレコードから関連コンテンツのコンテンツIDを読み出し、この読み出したコンテンツIDをマルチキャストにより詳細メタデータを配信すべきコンテンツのコンテンツIDとし、ステップS460、ステップS480、ステップS510、ステップS530において読み出した、詳細メタデータを配信すべきコンテンツのコンテンツIDに追加する(ステップS540)。なお、ステップS460、S480、S510、S530において取得したコンテンツIDにより特定されるコンテンツ関連情報テーブルのレコードから関連コンテンツのコンテンツIDを読み出し、この読み出したコンテンツIDを、マルチキャストにより詳細メタデータを配信すべきコンテンツのコンテンツIDとし、ステップS460、ステップS480、ステップS510、ステップS530において読み出した、詳細メタデータを配信すべきコンテンツのコンテンツIDに追加してもよい。
指示部16は、ステップS460、S480、S510、S530、S540において読み出した、マルチキャストにより詳細メタデータを送信すべきコンテンツのコンテンツIDをマルチキャスト配信装置2に送信する(ステップS550)。
【0060】
マルチキャスト配信装置2の指示受信部26は、判断装置1から受信したコンテンツIDが設定されている詳細メタデータが記憶部22に記憶されているかを判断する。詳細メタデータが登録されていないコンテンツIDがある場合、そのコンテンツIDを設定した詳細メタデータ取得要求を判断装置1に送信する。
【0061】
判断装置1の指示部16は、マルチキャスト配信装置2から詳細メタデータ取得要求を受信した場合(ステップS560:YES)詳細メタデータ取得要求に設定されているコンテンツIDに対応した詳細メタデータを記憶部12から読み出すか、ユニキャスト配信装置3から取得してマルチキャスト配信装置2に返送する(ステップS570)。マルチキャスト配信装置2のメタデータ書込部24は、受信した詳細メタデータを記憶部22に書き込む。
【0062】
さらに、マルチキャスト配信装置2の指示受信部26は、現在記憶部22記憶している詳細メタデータのうち、判断装置1から受信したコンテンツIDに含まれていないコンテンツIDが設定されている詳細メタデータを特定し、特定した詳細メタデータを記憶部22から削除する。これは、メモリから消去することでもよく、論理的に削除することでもよい。論理的削除の場合、詳細メタデータと対応付けてマルチキャスト配信対象としない旨の情報を記憶部22に記憶する。そして、マルチキャスト配信装置2のメタデータ配信部25が記憶部22内の詳細メタデータを配信する際には、マルチキャスト配信対象としない旨の情報が対応付けられていないもののみを配信するようにする。
【0063】
なお、ステップS550において、判断装置1の指示部16は、マルチキャストにより詳細メタデータを送信すべきコンテンツのコンテンツIDに併せて、当該コンテンツIDにより特定される詳細メタデータをマルチキャスト配信装置2に送信するようにしてもよい。
【0064】
以降、判断装置1により、ユーザが視聴する可能性の高い詳細メタデータをマルチキャスト配信装置2からマルチキャストにより配信することができる。また、人気が下降してきたコンテンツの詳細メタデータについては、マルチキャスト配信からユニキャスト配信に戻すことも可能である。加えて、判断装置1における分析の結果から、人気が高いと予想されるコンテンツの条件が得られるため、その条件に合う詳細メタデータについては、当初よりマルチキャスト配信装置2にアップロードし、マルチキャスト配信することもできる。
【0065】
なお、上記のステップS470及びS520においては、ジャンル、主役、監督、脇役、コンテンツ再生時間、価格の項目を用いた全ての組み合わせについて、閾値を超えた、共通する設定値の組み合わせを選択しているが、予め項目の組み合わせを決めておき(例えば、ジャンルと俳優の組み合わせなど)、その決められた項目の組み合わせの中で、閾値を超えた、共通する設定値の組み合わせを選択することでもよい。
【0066】
また、判断装置1の判断部15は、以下の(1)〜(6)をマルチキャストにより詳細メタデータを送信すべきコンテンツのコンテンツIDとして取得するようにしてもよい。
【0067】
(1)判断装置1の判断部15は、コンテンツ関連情報テーブルに登録されているレコードのうち、詳細メタデータ配信数、あるいは、コンテンツ配信数が所定の閾値以上のレコードを特定する。そして、判断部15は、特定したレコードのシリーズ、主役、監督のいずれかと同一の設定値が、シリーズ、主役、監督に設定されているコンテンツ関連情報テーブル内のレコードからコンテンツIDを読み出し、これをマルチキャストで詳細メタデータを配信すべきコンテンツのコンテンツIDとする。
【0068】
例えば、詳細メタデータ配信数が閾値以上のレコードに、シリーズ「アクション大作戦」、主役「Aさん」、監督「Bさん」が設定されているとする。この場合、コンテンツ関連情報テーブルから、シリーズに「アクション大作戦」が設定されている全てのレコード、主役「Aさん」が設定されている全てのレコード、監督「Bさん」が設定されている全てのレコードを特定し、これら特定したレコードから取得したコンテンツIDを、マルチキャストで詳細メタデータを配信すべきコンテンツのコンテンツIDとする。
【0069】
(2)判断装置1の判断部15は、コンテンツ関連情報テーブルに登録されているレコードのうち、詳細メタデータ配信数、あるいは、コンテンツ配信数が所定の閾値以上のレコードを特定する。そして、判断部15は、特定したレコードの所定の項目の組み合わせと同一の設定値が設定されているコンテンツ関連情報テーブル内のレコードからコンテンツIDを読み出し、これをマルチキャストで詳細メタデータを配信すべきコンテンツのコンテンツIDとする。
【0070】
例えば、所定の項目の組み合わせが主役及び脇役であり、詳細メタデータ配信数が閾値以上のレコードに、主役「Aさん」、脇役「Cさん」が設定されているとする。この場合、コンテンツ関連情報テーブルから、シリーズに主役「Aさん」、及び、脇役「Cさん」の組み合わせが設定されている全てのレコードを特定し、特定したレコードから取得したコンテンツIDを、マルチキャストで詳細メタデータを配信すべきコンテンツのコンテンツIDとする。
項目の組み合わせの例としては、主役、監督、脇役の任意の組み合わせ、主役、監督、価格のうち1以上と、ジャンルまたはシリーズとの組み合わせ、これらの各組み合わせとコンテンツ再生時間との組み合わせ、などがある。
【0071】
(3)判断装置1の判断部15は、コンテンツ関連情報テーブルに登録されているレコードのうち、詳細メタデータ配信数、あるいは、コンテンツ配信数が所定の閾値以上のレコードを特定する。そして、判断部15は、特定したレコードの主役、監督、または、脇役と同一の設定値が、主役、監督、または、脇役に設定されているコンテンツ関連情報テーブル内のレコードからコンテンツIDを読み出し、これをマルチキャストで詳細メタデータを配信すべきコンテンツのコンテンツIDとする。
【0072】
例えば、詳細メタデータ配信数が閾値以上のレコードに、主役「Aさん」、監督「Bさん」、脇役「Cさん」が設定されているとする。この場合、コンテンツ関連情報テーブルから、主役、監督、脇役のいずれかに、「Aさん」、「Bさん」または「Cさん」が設定されている全てのレコードを特定し、これら特定したレコードから取得したコンテンツIDを、マルチキャストで詳細メタデータを配信すべきコンテンツのコンテンツIDとする。
【0073】
(4)判断装置1の判断部15は、コンテンツ関連情報テーブルに登録されているレコードのうち、詳細メタデータ配信数と、重み付けを行なったコンテンツ配信数との合計が、所定の閾値以上のレコードを特定する。例えば、コンテンツ配信数の重みを詳細メタデータ配信数の1.5倍とする場合、(詳細メタデータ配信数)+1.5×(コンテンツ配信数)が閾値以上であるレコードを特定する。そして、特定したレコードについて、ステップS450〜S480と同様の処理、あるいは、上記の(1)〜(3)を行い、詳細メタデータを配信すべきコンテンツのコンテンツIDを取得する。
【0074】
(5)判断装置1は、インターネットなどで提供されている検索エンジンを備えた図示しない検索装置などから、現在検索キーワードとして入力される数が多い単語を受信する。そして、判断装置1の判断部15は、当該単語がタイトル、シリーズ、あるいは、人物名に設定されているコンテンツ関連情報テーブルのレコードからコンテンツIDを読み出し、これをマルチキャストにより送信すべきコンテンツIDとする。
【0075】
(6)判断装置1に、現在話題に上っている作品やタレント、監督などの状況から、人気が高いと予想されるタイトル、主役、監督、脇役、シリーズなどの項目の設定値や、任意の項目の組み合わせとそれら項目の設定値を入力する。判断装置1の判断部15は、入力された項目の設定値、あるいは、複数項目の設定値の組み合わせが設定されているコンテンツ関連情報テーブルのレコードからコンテンツIDを読み出し、これをマルチキャストにより送信すべきコンテンツIDとする。
【0076】
上述の判断装置1、マルチキャスト配信装置2、ユニキャスト配信装置3、コンテンツ配信装置4、及び、端末装置5は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、判断装置1の処理部13、マルチキャスト配信装置2の処理部23、ユニキャスト配信装置3の処理部33、コンテンツ配信装置4の処理部43、及び、端末装置5の処理部55の動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでいうコンピュータシステムとは、CPU及び各種メモリやOS、周辺機器等のハードウェアを含むものである。
【0077】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0078】
なお、本発明は、上記において説明した実施形態に限定されるものではなく、その主旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0079】
1…判断装置
11…通信部
12…記憶部
13…処理部
14…更新部
15…判断部
16…指示部
2…マルチキャスト配信装置
21…通信部
22…記憶部(マルチキャスト配信装置記憶部)
23…処理部
24…メタデータ書込部
25…メタデータ配信部
26…指示受信部(削除部)
3…ユニキャスト配信装置
31…通信部
32…記憶部(ユニキャスト配信装置記憶部)
33…処理部
34…詳細メタデータ書込部
35…詳細メタデータ配信部
36…詳細メタデータ配信通知部
4…コンテンツ配信装置
41…通信部
42…記憶部
43…処理部
44…書込部
45…コンテンツ配信部
46…コンテンツ配信通知部
5…端末装置
51…通信部(端末装置記憶部)
52…記憶部
53…入力部
54…出力部
55…処理部
56…配信データ受信部
57…出力制御部(概要メタデータ表示制御部、詳細メタデータ表示制御部)
58…配信要求部
8、9…ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツの識別情報と当該コンテンツの概要説明を含んだ概要メタデータ、及び、コンテンツの識別情報と当該コンテンツの詳細説明を含んだ詳細メタデータをマルチキャストにより配信するマルチキャスト配信装置と、
詳細メタデータをユニキャストにより配信するユニキャスト配信装置と、
マルチキャストにより配信された前記概要メタデータ及び前記詳細メタデータと、ユニキャストにより配信された前記詳細メタデータとを端末装置記憶部に書き込み、前記端末装置記憶部から読み出して表示させた前記概要メタデータの中からユーザが選択した概要メタデータ内の前記コンテンツの識別情報で特定される前記詳細メタデータを前記端末装置記憶部から読み出して表示させ、選択した前記概要メタデータ内の前記コンテンツの識別情報で特定される詳細メタデータが前記端末装置記憶部に記憶されていない場合、前記ユニキャスト配信装置へ当該コンテンツの識別情報を設定した詳細メタデータ配信要求を送信するユーザの端末装置とを有するメタデータ配信システムであって、
前記マルチキャスト配信装置は、
前記概要メタデータ、及び、マルチキャストで配信すべき前記詳細メタデータを記憶するマルチキャスト配信装置記憶部と、
マルチキャストにより配信すべき前記詳細メタデータを受信し、前記マルチキャスト配信装置記憶部に書き込むメタデータ書込部と、
前記マルチキャスト配信装置記憶部に記憶されている前記概要メタデータ、及び、前記詳細メタデータをマルチキャストにより前記端末装置へ配信するメタデータ配信部と、
を備え、
前記ユニキャスト配信装置は、
前記詳細メタデータを記憶するユニキャスト配信装置記憶部と、
前記端末装置から前記詳細メタデータ配信要求を受信し、当該詳細メタデータ配信要求から取得したコンテンツの識別情報で特定される詳細メタデータを前記ユニキャスト配信装置記憶部から読み出してユニキャストにより返送する詳細メタデータ配信部と、
を備える、
ことを特徴とするメタデータ配信システム。
【請求項2】
マルチキャストにより配信すべき前記詳細メタデータは、当該詳細メタデータに関する所定の情報により決定される、
ことを特徴とする請求項1に記載のメタデータ配信システム。
【請求項3】
前記詳細メタデータに関する前記所定の情報は、当該詳細メタデータの配信数、あるいは、当該詳細メタデータに対応するコンテンツの配信数である、
ことを特徴とする請求項2に記載のメタデータ配信システム。
【請求項4】
前記マルチキャスト配信装置は、前記マルチキャスト配信装置記憶部に記憶されている前記詳細メタデータのうち、マルチキャストにより配信すべき前記詳細メタデータ以外の詳細メタデータを削除する削除部をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかの項に記載のメタデータ配信システム。
【請求項5】
コンテンツの識別情報と当該コンテンツの概要説明を含んだ概要メタデータ、及び、コンテンツの識別情報と当該コンテンツの詳細説明を含んだ詳細メタデータをマルチキャストにより配信するマルチキャスト配信装置と、
詳細メタデータをユニキャストにより配信するユニキャスト配信装置と、
マルチキャストにより配信された前記概要メタデータ及び前記詳細メタデータと、ユニキャストにより配信された前記詳細メタデータとを端末装置記憶部に書き込み、前記端末装置記憶部から読み出して表示させた前記概要メタデータの中からユーザが選択した概要メタデータ内の前記コンテンツの識別情報で特定される前記詳細メタデータを前記端末装置記憶部から読み出して表示させ、選択した前記概要メタデータ内の前記コンテンツの識別情報で特定される詳細メタデータが前記端末装置記憶部に記憶されていない場合、前記ユニキャスト配信装置へ当該コンテンツの識別情報を設定した詳細メタデータ配信要求を送信するユーザの端末装置とを有するメタデータ配信システムにおけるメタデータ配信方法であって、
前記マルチキャスト配信装置のメタデータ書込部が、マルチキャストにより配信すべき前記詳細メタデータを受信し、マルチキャスト配信装置記憶部に書き込むメタデータ書込ステップと、
前記マルチキャスト配信装置のメタデータ配信部が、前記マルチキャスト配信装置記憶部に記憶されている前記概要メタデータ、及び、マルチキャストにより配信すべき前記詳細メタデータをマルチキャストにより前記端末装置へ配信するメタデータ配信ステップと、
前記ユニキャスト配信装置の詳細メタデータ配信部が、前記端末装置から前記詳細メタデータ配信要求を受信し、当該詳細メタデータ配信要求から取得したコンテンツの識別情報で特定される詳細メタデータを自身の備えるユニキャスト配信装置記憶部から読み出してユニキャストにより返送する詳細メタデータ配信ステップと、
を有することを特徴とするメタデータ配信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−48490(P2013−48490A)
【公開日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−264313(P2012−264313)
【出願日】平成24年12月3日(2012.12.3)
【分割の表示】特願2009−27427(P2009−27427)の分割
【原出願日】平成21年2月9日(2009.2.9)
【出願人】(000102728)株式会社エヌ・ティ・ティ・データ (438)
【Fターム(参考)】