説明

メタボリックシンドロームスクリーニング用胴回り測定装置およびメタボリックシンドロームスクリーニングシステム

【課題】容易かつ正確な測定が可能なメタボリックシンドロームスクリーニング用胴回り測定装置を提供する。
【解決手段】被験者と接触して回転するロ−ラ部と、前記ロ−ラ部の回転数を計測する回転数計測手段と、前記回転数と前記ローラ部の半径から長さ情報を計算する演算手段と、演算された長さ情報を出力する情報出力手段と、測定および演算により得られた数値を、外部の他の測定装置、あるいはコンピューターに伝達する伝達手段とを備えており、他の測定装置からの情報とあわせて、少なくともメタボリックシンドロームの判定または判断の指標を提示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メジャー等を巻き付けることなく、簡便に被験者のウエスト周囲径を測定することが可能な胴回り測定装置、およびこれを備えるメタボリックシンドロームスクリーニングシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、虚血性心疾患などの動脈硬化性疾患が急増している。動脈硬化性疾患の重大な危険因子として、高脂血症、特に高コレステロール血症が注目され、その低下によるリスク軽減が臨床的に明らかになっている。そのため、血中脂質濃度が動脈硬化性疾患の指標として注目され、治療や予防に役立てられている。
【0003】
一方、高コレステロール血症以外にも、耐糖能異常、脂質代謝異常、高血圧など、他の危険因子が合併することにより、動脈硬化性疾患の発症の危険性が増大することが明らかになってきている。これら高コレステロール血症分析以外の危険因子が集積している病態は、別々に発症するのではなく、互いに関連しあって、これに肥満を伴って発症することが明らかになっている。
【0004】
こうした一連の症候群について「メタボリックシンドローム」という概念が提唱され、これをもとに診断および治療にあたるべく、日本動脈硬化学会を始めとする8学会の合同で2005年に診断基準が策定された。
【0005】
この診断基準によると、必須項目として、内臓脂肪蓄積が提示され、更にこれに高トリグリセリド血症かつ/または低HDLコレステロール血症、収縮期高血圧かつ/または拡張期高血圧、空腹時高血糖のうち2項目以上の該当をもってメタボリックシンドロームとする、とされた。
【0006】
これらの項目のうち、必須項目とされる内臓脂肪蓄積を正確に測定するためには、CTスキャンなどによる断層撮影による内臓脂肪面積の測定が必要であるが、予防医学の最前線たる開業医、企業の診療所などにおいて、何処でも簡便に用いることができる基準として、ウエスト周囲径を基準値とすることが定められている。
【0007】
このメタボリックシンドロームの概念による診断、予防と、これまで既に独立した生活習慣病の危険因子とされてきた高コレステロール血症や糖尿病の予防により、生活習慣病としての動脈硬化性疾患を始めとする循環器疾患の予防が進むものと期待されている。
【0008】
糖尿病の予防や糖尿病患者の自己血糖値管理のために、簡易型の自己血糖測定装置が多く提案され、既に利用されている。また、臨床検査分野では、簡易迅速測定を第一とし、検体を採取してから検査結果が出るまでの時間の短縮を目的とした小型で携帯性があり、操作性が良い測定装置を用いたポイント・オブ・ケアテスティング(POCT)と呼ばれる診断が、生活習慣病の診断や予防に活用されている。
【0009】
今日、簡易測定原理の構築、それに伴う生体成分の固相化技術、センサデバイス化技術、センサシステム化技術、微細加工技術、及びマイクロ流体制御技術の進歩によって、実用性の高いPOCT対応測定機器が提供されるようになってきている。
【0010】
上記、メタボリックシンドロームの診断のためには、このようなPOCT測定機器で得ることのできる血液成分に関する情報と、必須項目とされるウエスト径、その他の危険因子についての診断情報を用いた統合的な診断が必要である。そのためには、まず、それら個々の危険因子の測定のための手段が必要である。それら個々の危険因子の測定結果を統合的に判断するのは医師などの専門家の役割であるが、そのデータの収集、管理は一元的に行われることが望ましい。
【0011】
しかし、POCT測定機器で得られる測定結果については、PCなどに直接データを転送し、管理ソフトで一元的に管理することができるが、ウエスト径は、通常、巻尺などで計測され、そのデータを管理するためには、測定者が記録したり、PCに入力したりする必要があった。また、ウエスト径の測定に巻尺を用いる場合には、いちいち、数値を眼で確認して読み取る必要があり、記録するにしてもPCに入力するにしても、読み上げて他の人が記録や入力するなり、測定者自らが一旦記憶して、記録や入力をすることが必要であった。
【0012】
これらの巻尺の課題を解決するため、目視での目盛りの読み取り操作を必要としない巻尺として、特許文献1に例が示されている。図7は、特許文献に示された巻尺の斜視図である。
【0013】
特許文献1に記載された巻尺は、屈曲性を有する材料で形成された帯尺材110、この帯尺材110の長手方向へ摺動自在に設けられたカーソル部120、及び帯尺材110の長手方向に沿って一定ピッチ間隔で設けられた変位検知素子としての格子電極(図示せず)を備えている。
【0014】
また、この巻尺は、格子電極(図示せず)とカーソル部120との相対移動変位量を検出するエンコーダ、及びこのエンコーダによって検出された相対移動変位量を表示する表示手段としてのデジタル表示器133を備える。カーソル部120の帯尺材引出口131から引き出された帯尺材110の一端を折り返し、前記引出し方向に対して反対向きの状態で帯尺材引出口131近傍に着脱自在に係止する係止手段(図示せず)が、図7においてカーソル部120の背面側に設けられている。
【0015】
測長に当たっては、カーソル部120の測定基準面(通常、カーソル部120の左端面)を被測定物の測定部位の一方端側に位置させたのち、ゼロセットスイッチ135を押すと、デジタル表示器133の表示値が0にセットされる。続いて、カーソル部120を測定部位に沿ってかつ帯尺材110の長手方向へスライドさせていくと、カーソル部120と帯尺材110との相対移動変位量がエンコーダによって検出されたのち、デジタル表示器133にデジタル表示されていく。カーソル部120の測定基準面が測定部位の他方端側までスライドしたとき、ホールドスイッチ132を押すと、デジタル表示器133に表示されていた表示値がホールドされる。
【0016】
従って、デジタル表示器133の表示値を読み取るだけで測定部位の寸法を間違いなく簡単に測定することができる。このようにカーソル部120と帯尺材110との相対移動変位量をエンコーダで検出する方法を用いることで、測定対象の周囲長を測定する場合にも、2点間の距離を測定する場合にも長さの検出や読み取りを巻尺自体に行わせることが可能になる。
【0017】
しかし、特許文献1に記載された巻尺では、測定部位の寸法を測定するために、帯尺材110上をスライドさせたカーソル部120の相対変位量を検出し、長さに換算して表示する方式を用いているため、帯尺材に沿う形でカーソル部120を動かす必要があった。
【0018】
特許文献2には、帯尺材上をスライドさせたカーソル部の相対変位量を検出する方法の1つとして、帯尺材の長手方向に沿って抵抗線を設け、基準位置からカーソル部までの抵抗線の抵抗値から両者(基準位置とカーソル部)の相対移動変位量を検出することが提案されている。
【0019】
この場合も、相対移動変化量を検出する方式のため、やはり、帯尺材に沿ってカーソル部を動かす必要があった。巻取り部から引き出された帯尺材の引き出し量を検出する方法を用いれば、帯尺材を測定対象に巻き付けるだけで測定を完了させることが可能である。しかし、この場合には、帯尺材の先端部分と巻き取り部の両方が測定対象に接触した状態を維持しつつ、両者を接触させなければならない。
【特許文献1】特開平6−167301号公報
【特許文献2】特開平9−166432号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
しかしながら、前述した巻尺においては、数値を眼で確認して読み取る作業や、PCに入力したりする作業においては改善されているが、例えば、測定時の巻尺の締め具合によって、値が大きくばらつく等の課題を有していた。
【0021】
本発明は前記従来の課題を解決するもので、自分自身で容易に自分のウエスト周囲径を測定することができ、あるいは第三者が測定値を知ることが容易かつ確実にでき、誰でもが簡単にかつより正確に測定することができるメタボリックシンドロームスクリーニング用胴回り測定装置およびメタボリックシンドロームスクリーニングシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0022】
本発明のメタボリックシンドロームスクリーニング用胴回り測定装置は、上記の課題を解決するためのもので、被験者と接触して回転するロ−ラ部と、前記ロ−ラ部の回転数を計測する回転数計測手段と、前記回転数と前記ローラ部の半径から長さ情報を計算する演算手段と、演算された長さ情報を出力する情報出力手段を備えていることを特徴とする。
【0023】
さらに、被験者に対する前記ローラ部の回転開始位置を認識して測定を開始する手段と、前記ローラ部の回転開始位置を認識して測定を終了する手段とを備えていることを特徴とする。
【0024】
さらに、前記ローラ部の回転開始位置を認識して測定を開始および終了する手段が、被験者の臍を認識して測定を開始および終了する手段であることを特徴とする。
【0025】
また、前記情報出力手段が、測定および演算により得られた数値を、外部の他の測定装置、あるいはコンピューターに伝達する伝達手段を備えていることを特徴とする。
【0026】
さらにまた、前記演算手段で演算された長さ情報を表示する情報表示手段を備えることを特徴とする。
【0027】
さらに、前記出力手段が備える前記伝達手段は、アナログ無線、デジタル無線、有線アナログ、又は有線デジタルの何れかによるものであることを特徴とする。
【0028】
本構成により自分自身で容易に自分のウエスト周囲径を測定することができ、あるいは第三者が測定値を知ることが容易かつ確実にでき、誰でもが簡単にかつより正確に測定することができるメタボリックシンドロームスクリーニング用胴回り測定装置となる。
【0029】
また、本発明のメタボリックシンドロームスクリーニングシステムは、前記メタボリックシンドロームスクリーニング用胴回り測定装置と、前記伝達手段から前記長さ情報を受け取ることができる外部情報処理装置とを備え、前記外部情報処理装置は、前記長さ情報以外に、少なくとも血清トリグリセリド値、HDLコレステロール値、収縮期血圧、拡張期血圧、及び空腹時血糖値のいずれか、もしくは全部の測定値を入力可能であり、かつ前記長さ情報と前記測定値に基づいてメタボリックシンドロームの判定を行い及び/または判断の指標を提示することを特徴とする。
【0030】
さらに、前記メタボリックシンドロームスクリーニング用胴回り測定装置と、前記伝達手段から前記長さ情報を受け取ることができる外部情報処理装置と、少なくとも血清トリグリセリド値、HDLコレステロール値、収縮期血圧、拡張期血圧、及び空腹時血糖値を測定可能なものを含む複数の他の測定装置と、前記伝達手段から前記長さ情報を受け取ることができ、前記複数の他の測定装置から少なくとも前記血清トリグリセリド値、HDLコレステロール値、収縮期血圧、拡張期血圧、及び空腹時血糖値の測定値を受け取ることができ、前記長さ情報と前記測定値に基づいてメタボリックシンドロームの判定を行い及び/または判断の指標を提示することを特徴とする。
【0031】
また、前記メタボリックシンドロームスクリーニング用胴回り測定装置と、前記伝達手段から前記長さ情報を受け取ることができる外部情報処理装置と、少なくとも被験者の体重を測定可能でありかつ被験者の身長を入力可能な他の測定装置と、前記伝達手段から前記長さ情報を受け取ることができ、前記他の測定装置から少なくとも前記被験者の体重の測定値を受け取ることができ、前記長さ情報と前記測定値に基づいてメタボリックシンドロームの判定を行い及び/または判断の指標を提示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0032】
以上のように、本発明のメタボリックシンドロームスクリーニング用胴回り測定装置によれば、自分自身で容易に自分のウエスト周囲径を測定することができ、あるいは第三者が測定値を知ることが容易かつ確実にでき、誰でもが簡単にかつより正確に測定することができる、という効果を奏する。また、このメタボリックシンドロームスクリーニング用胴回り測定装置を備えるメタボリックシンドロームスクリーニングシステムは、関連項目の測定値を一元的に処理することにより、メタボリックシンドロームの判断を確実に行なうことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
【0034】
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態にかかるメタボリックシンドロームスクリーニング用胴回り測定装置(以下、胴回り測定装置と略称する)の断面図である。
【0035】
図1に示すように、本実施の形態にかかる胴回り測定装置は、被験者の胴部5に接触して回転するローラ部1と、ロ−ラ部1の回転数を計測する回転数計測手段2と、回転数計測手段2によって計測された回転数とローラ部1の半径から長さ情報を計算する演算手段3と、演算された長さ情報を出力する情報出力手段4を備えている。ローラ部1の材質は特に限定される物ではないが、人体に直接接触して問題がなく、測定時の圧力によって変形しない材質が望ましい。そのような材質として、例えば樹脂、硬質ゴム、セラミック、金属などが挙げられる。
【0036】
回転数計測手段2は、ローラ部1の回転数が計測できればよく、例えばローラ部1に突起を設けておき、その突起を接触的に検出する手段や、光式エンコーダを用いて非接触式に検出する手段等を用いることができる。被験者の胴回りの測定は、ローラ部1を被験者の胴5に押し付けるようにして、胴回り測定装置を被験者の胴回りに沿って動かし、ちょうど一周したところの距離を演算手段3によって計算し、得られたウエスト周囲径を情報出力手段4に出力する。このような形態により、自分自身で容易に自分のウエスト周囲径を測定することが可能となる。
【0037】
(第2の実施の形態)
図2は、本実施の形態にかかるメタボリックシンドロームスクリーニング用胴回り測定装置の断面図である。
【0038】
図2に示すように、本実施の形態にかかる胴回り測定装置は、図1に加えて、情報伝達手段6を備えている。情報伝達手段6は、外部の他の測定装置、もしくはパーソナルコンピュータ等に情報を伝達する手段であり、RS−232CもしくはUSB等の有線接続や、赤外線もしくはブルートゥース等の無線接続を用いることができる。情報伝達手段6により、胴回り測定装置で測定したウエスト周囲径の情報は速やかに周囲の機器に伝達され、容易にかつ正確に第三者が測定値を知ること、メタボリックシンドロームの判断材料として活用することが可能となる。
【0039】
また、図3に示すように、胴回り測定装置自体に演算手段3によって計算された胴回り長が表示される情報表示手段7が備えられことにより、周囲の機器を用いることなく、胴回り測定装置だけで容易にウエスト周囲径を測定することが可能となる。
【0040】
(第3の実施の形態)
図4は、本実施の形態にかかるメタボリックシンドロームスクリーニング用胴回り測定装置の断面図である。
【0041】
図4に示すように、本実施の形態にかかる胴回り測定装置は、図1に加えて、回転開始位置認識手段8を備えている。回転開始位置認識手段8を備えることにより、胴回りを測定する際に、被験者の胴回りに対してローラが回転を開始した位置を認識しておき、再びその位置に胴周り測定装置が位置したときに、測定を終了することが可能となる。回転開始位置を認識するために、被験者の皮膚にあらかじめ印を付けておくことも可能であるが、例えば被験者の臍9の位置を利用することにより、容易にかつ正確に回転開始位置を認識することが可能となる。回転開始位置認識手段としては、反射式の光検出手段等を用いることが可能である。
【0042】
(第4の実施の形態)
図5は、本実施の形態にかかるメタボリックシンドロームスクリーニングシステムのブロック図である。
【0043】
図5に示すように、情報伝達手段(図示せず)を介してPCなどの外部情報処理装置11と接続する機能を用いて、測定結果をより積極的に活用できるメタボリックシンドロームスクリーニングシステムを構築することもできる。
【0044】
例えば、上述したメタボリックシンドロームの診断基準では、腹部肥満と、他の診断指標である血清トリグリセリド値とHDLコレステロール値(各々150mg/dl以上、40mg/dl未満)、収縮期血圧、拡張期血圧(各々130mg/dl以上、110mg/dl以上)、空腹時血糖値(110mg/dl以上)のうち2項目以上該当の場合、メタボリックシンドロームと診断されるが、胴回り測定装置10と共に上記項目を測定できる複数の他の測定装置12を外部情報処理装置11に接続し、これらの項目の測定値を一元的に管理でき、医師の判断をより容易にすることができる。
【0045】
この場合、外部情報処理装置11に対して胴回り長さ以外に、少なくとも血清トリグリセリド値、HDLコレステロール値、収縮期血圧、拡張期血圧、及び空腹時血糖値の測定値が入力される。また、外部情報処理装置11は胴回り長さと他の測定値に基づいてメタボリックシンドロームの判定を行い及び/または判断の指標を提示する。
【0046】
このように、本発明の胴回り測定装置10を他の測定装置や外部情話処理装置によりスクリーニングシステムを構成することが可能になることにより、血液成分や、その他、メタボリックシンドロームの診断に必要な指標の測定と、判定に必須の項目であるウエスト径の測定を1つの装置で行なうことも可能になる。このことは、1度の対面診断でこれらの指標を一度に得ることができるようになるということに留まらず、これらの指標についてのデータの収集と管理を一元的に行なうことにより、より多面的な診断が可能である。
【0047】
また、図6に示すように、入力装置13を用いて、血清トリグリセリド値、HDLコレステロール値、収縮期血圧、拡張期血圧、及び空腹時血糖値の測定値等を入力することによっても、メタボリックシンドロームの判定を行い及び/または判断の指標を提示することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0048】
以上のように、本発明のメタボリックシンドロームスクリーニング用胴回り測定装置によれば、自分自身で容易に自分のウエスト周囲径を測定することができ、あるいは第三者が測定値を知ることが容易かつ確実にでき、誰でもが簡単にかつより正確に測定することができる、という効果を奏する。また、このメタボリックシンドロームスクリーニング用胴回り測定装置を備えるメタボリックシンドロームスクリーニングシステムは、関連項目の測定値を一元的に処理することにより、メタボリックシンドロームの判断を確実に行なうことができるメタボリックシンドローム診断用のウエスト径測定装置として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の一実施の形態に係るメタボリックシンドロームスクリーニング用胴回り測定装置の構成を示す断面図
【図2】本発明の一実施の形態に係るメタボリックシンドロームスクリーニング用胴回り測定装置の構成を示す断面図
【図3】本発明の一実施の形態に係るメタボリックシンドロームスクリーニング用胴回り測定装置の構成を示す断面図
【図4】本発明の一実施の形態に係るメタボリックシンドロームスクリーニング用胴回り測定装置の構成を示す断面図
【図5】本発明の他の実施の形態に係るメタボリックシンドロームスクリーニング用胴回り測定システムの構成を示すブロック図
【図6】本発明の他の実施の形態に係るメタボリックシンドロームスクリーニング用胴回り測定システムの構成を示すブロック図
【図7】従来の巻尺を示す正面図
【符号の説明】
【0050】
1 回転ローラ
2 回転数計測手段
3 演算手段
4 情報出力手段
5 胴
6 情報伝達手段
7 情報表示手段
8 回転開始位置認識手段
9 臍
10 胴回り測定装置
11 外部情報処理装置
12 その他の測定装置
110 帯尺材
115 変異検知素子
120 カーソル部
131 帯尺材引出口
132 ホールドスイッチ
133 デジタル表示器
135 ゼロセットスイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被験者と接触して回転するロ−ラ部と、前記ロ−ラ部の回転数を計測する回転数計測手段と、前記回転数と前記ローラ部の半径から長さ情報を計算する演算手段と、演算された長さ情報を出力する情報出力手段とを備えていることを特徴とするメタボリックシンドロームスクリーニング用胴回り測定装置。
【請求項2】
被験者に対する前記ローラ部の回転開始位置を認識して測定を開始する手段と、前記ローラ部の回転開始位置を認識して測定を終了する手段とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のメタボリックシンドロームスクリーニング用胴回り測定装置。
【請求項3】
前記ローラ部の回転開始位置を認識して測定を開始および終了する手段が、被験者の臍を認識して測定を開始および終了する手段であることを特徴とする請求項2に記載のメタボリックシンドロームスクリーニング用胴回り測定装置。
【請求項4】
前記出力手段が、測定および演算により得られた数値を外部の測定装置あるいはコンピューターに伝達する伝達手段を備えていることを特徴とする請求項1から3に記載のメタボリックシンドロームスクリーニング用胴回り測定装置。
【請求項5】
前記演算手段で演算された長さ情報を表示する情報表示手段を備えることを特徴とする請求項1から3に記載のメタボリックシンドロームスクリーニング用胴回り測定装置。
【請求項6】
前記情報出力手段が備える前記伝達手段は、少なくともアナログ無線、デジタル無線、有線アナログ、又は有線デジタルの何れかによるものであることを特徴とする請求項5に記載のメタボリックシンドロームスクリーニング用胴回り測定装置。
【請求項7】
被験者と接触して回転するロ−ラ部と、前記ロ−ラ部の回転数を計測する回転数計測手段と、前記被験者に対する前記ローラ部の回転開始位置を認識して測定を開始する手段と、前記ローラ部の回転開始位置を認識して測定を終了する手段が前記被験者の臍を認識して測定を開始および終了する手段であり、前記回転数と前記ローラ部の半径から長さ情報を計算する演算手段と、前記演算手段で演算された長さ情報を表示する情報表示手段と、前記演算された長さ情報を出力する情報出力手段と、前記情報出力手段が前記測定および演算により得られた数値を外部の測定装置あるいはコンピューターに伝達する伝達手段と、前記伝達手段から前期長さ情報を受け取ることができる外部情報処理手段とを備え、
前記外部情報処理装置はさらに少なくとも血清トリグリセリド値、HDLコレステロール値、収縮期血圧、拡張期血圧、または空腹時血糖値のいずれかひとつの測定値を入力可能であり、かつ前記長さ情報と前記測定値に基づいてメタボリックシンドロームの少なくとも判定または判断の指標を提示することを特徴とするメタボリックシンドロームスクリーニングシステム。
【請求項8】
被験者と接触して回転するロ−ラ部と、前記ロ−ラ部の回転数を計測する回転数計測手段と、前記被験者に対する前記ローラ部の回転開始位置を認識して測定を開始する手段と、前記ローラ部の回転開始位置を認識して測定を終了する手段が前記被験者の臍を認識して測定を開始および終了する手段であり、前記回転数と前記ローラ部の半径から長さ情報を計算する演算手段と、前記演算手段で演算された長さ情報を表示する情報表示手段と、前記演算された長さ情報を出力する情報出力手段と、前記情報出力手段が前記測定および演算により得られた数値を外部の測定装置あるいはコンピューターに伝達する伝達手段と、前記伝達手段から前記長さ情報を受け取ることができる外部情報処理装置とを備え、
少なくとも血清トリグリセリド値、HDLコレステロール値、収縮期血圧、拡張期血圧または空腹時血糖値を測定可能なものを含む複数の他の測定装置と、
前記伝達手段から前記長さ情報を受け取ることができ、前記複数の他の測定装置から少なくとも前記血清トリグリセリド値、HDLコレステロール値、収縮期血圧、拡張期血圧または空腹時血糖値の測定値を受け取ることができ、前記長さ情報と前記測定値に基づいて少なくともメタボリックシンドロームの判定または判断の指標を提示することを特徴とするメタボリックシンドロームスクリーニングシステム。
【請求項9】
被験者と接触して回転するロ−ラ部と、前記ロ−ラ部の回転数を計測する回転数計測手段と、前記被験者に対する前記ローラ部の回転開始位置を認識して測定を開始する手段と、前記ローラ部の回転開始位置を認識して測定を終了する手段が前記被験者の臍を認識して測定を開始および終了する手段であり、前記回転数と前記ローラ部の半径から長さ情報を計算する演算手段と、前記演算手段で演算された長さ情報を表示する情報表示手段と、前記演算された長さ情報を出力する情報出力手段と、前記情報出力手段が前記測定および演算により得られた数値を外部の測定装置あるいはコンピューターに伝達する伝達手段と、前記伝達手段から前記長さ情報を受け取ることができる外部情報処理装置とを備え、
被験者の体重を測定可能でありかつ被験者の身長を入力可能な他の測定装置と、
前記伝達手段から前記長さ情報を受け取ることができ、前記他の測定装置から前記被験者の体重の測定値を受け取ることができ、前記長さ情報と前記測定値に基づいて少なくともメタボリックシンドロームの判定または判断の指標を提示することを特徴とするメタボリックシンドロームスクリーニングシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−295720(P2008−295720A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−144793(P2007−144793)
【出願日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】