説明

メタリックシュリンクフィルム、シュリンクラベルおよびその製造方法

【課題】ゴールドの質感が得られるとともに、磨耗によるインキの脱落・破れが発生しないメタリックシュリンクフィルムを提供する。
【解決手段】本発明に係るメタリックシュリンクフィルム19は、インキ16としてパール顔料と透明メジウムを含むものを用い、グラビア印刷で透明基体フィルム20上に、パール顔料粒子の集合体である図柄21が印刷され、その図柄を被覆するように透明樹脂層22を備えてなるメタリックシュリンクフィルム19において、上記図柄21中、当該メタリックシュリンクフィルム19の長さ方向及び幅方向に、隣り合うパール顔料粒子同士が連続的につながっていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般にメタリック印刷が施されたシュリンクフィルムに関するものであり、より特定的には、金属調の質感を向上させることができるように改良されたメタリックシュリンクフィルムに関する。本発明はまたそのようなメタリックシュリンクフィルムの製造方法に関する。また、本発明はメタリックシュリンクフィルムからなるメタリックシュリンクラベルに関する。
【背景技術】
【0002】
図6(A)は、従来の、遮光性と輝度と白色度をもったメタリックシュリンクフィルムの、断面図であり、図6(B)は、B部分を分解して示した拡大図である(特許文献1)。メタリックシュリンクフィルムは、基体フィルム1を備える。基体フィルム1の裏面側に、グラビア用銀インキにて形成された銀色遮光層3が設けられている。銀色遮光層3の上に、グラビア用墨インキで形成された黒色系遮光層4が設けられている。
【0003】
基体フィルム1の表面側に、白抜け部2a、2bを有する白色遮光層2が形成されている。白色遮光層2の上に印刷層9が形成されている。印刷層9は、無印刷部8,9aと青色印刷層9bとからなる。青色印刷層9bの上に、黄色印刷層7が形成されている。
【0004】
このようにして得られたメタリックシュリンクフィルムは、黄色印刷層7の部分は高い輝度をもった黄味の金色系画像として見ることができ、無印刷部分8の部分も高い輝度をもった銀色画像として見ることができ、無印刷部9aの部分は、高い白色度をもった白色画像として見ることができた。また、青色印刷層9b部分は、濁り気のない鮮やかな青色画像として見ることができた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許4618902号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記の従来技術は、表面側と裏面側に分けて印刷し、金色画像を得る技術であり、金属調の質感が十分に得られないという課題があった。また、表面側に集めて印刷した場合には、顔料が研磨剤のように働き、輸送時に磨耗によるインキの脱落・破れが発生し易くなるという課題があった。また、収縮により、メタリックアルミ顔料が変形、白化し、輝度が低下するという課題もあった。
【0007】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、金属調の質感が得られるように改良されたメタリックシュリンクフィルムを提供することを目的とする。
【0008】
本発明の他の目的は、金属調の質感が得られるとともに、磨耗によるインキの脱落・破れが発生しないように改良されたメタリックシュリンクフィルムを提供することにある。
【0009】
本発明のさらに他の目的は、収縮時に、輝度が低下しないように改良されたメタリックシュリンクフィルムを提供することにある。
【0010】
本発明のさらに他の目的は、そのようなメタリックシュリンクフィルムの製造方法を提供することにある。
【0011】
本発明のさらに他の目的は、そのようなメタリックシュリンクフィルムからなるメタリックシュリンクラベルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係るメタリックシュリンクフィルムは、パール顔料と透明メジウムを含むインキを用い、グラビア印刷で基体となるシュリンクフィルムの表面側に、パール顔料粒子の集合体である図柄が印刷され、その図柄を被覆するように形成された透明樹脂層を備えてなるメタリックシュリンクフィルムに係る。そして、上記図柄中、当該メタリックシュリンクフィルムの長さ方向及び幅方向に、隣り合うパール顔料粒子同士が連続的につながっていることを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、パール顔料を含むインキが密に厚盛りに粗面化されて塗布されるので、高質感のある輝度を有するメタリックシュリンクフィルムが得られる。
【0014】
一般的なアルミ顔料と透明黄色顔料の組合せでは収縮前の輝度は平滑性により高いが、収縮後は輝度の低下が大きくなるのに対し、パール顔料を密に粗面化して塗布しているため、収縮前と収縮後で輝度の低下が少なく、高質感のある輝度を得ることができる。
【0015】
上記図柄を被覆するように設けられた透明樹脂層を備える。
【0016】
これにより、表印刷により粗面化した皮膜を覆い、耐摩耗性を確保しながら、厚盛により凹凸感が生まれ、より質感が高まることになる。
【0017】
本発明に係るメタリックシュリンクフィルムの製造方法は、基体となるシュリンクフィルムを圧着ローラーとグラビア印刷シリンダに挟みこみ、インキをシュリンクフィルムに転写させてメタリックシュリンクフィルムを製造する方法である。そして、上記グラビア印刷シリンダに彫り込まれた図柄は、セルと呼ばれる小さい凹型のくぼみから構成されていて、かつ、上記グラビア印刷シリンダとして、版深度が65〜100μm、1インチ当りの線数が60〜95線であり、更に上記シュリンクフィルムの進行方向に対し、一方は40〜60°、他方は130〜150μmの角度で配置されたセルとセルとを区切る仕切り部分(以下、ドテという)を一部除去し、それによって隣接したセル同士を部分的につなげたシリンダを用いることを特徴とする。40〜60°に角度をつけることにより、セルからインキが溢れてドテの隙間を埋めるようになる。
【0018】
本発明におけるパール顔料は、コア(基材)と呼ばれる半透明の粒子(雲母等)を、酸化チタンや酸化鉄などでコーティングした構造を有している。この特殊な構造により、入射光をいくつもの反射光として返し、真珠のような光沢を表現している。また、コーティング層の厚みを変化させることで、反射光の色を変化させ、金色をはじめ様々な金属の色調とすることができる。
【0019】
パール顔料の粒子径は5〜100μmが好ましく、10〜60μmがさらに好ましい。粒子径は、スペクトリス社製 マスターサイザー2000卓上型レーザー回折式粒度分布測定装置を用いて求めることができる。パール顔料として、具体的には、メルク社製 Iriodin300シリーズやIriodin500シリーズを挙げることができる。
【0020】
本発明における透明メジウムは、アクリル樹脂(具体的には、サカタインクス社製 エトナメジューム等)、ウレタン樹脂(具体的には、東洋インキ製造社製 N900LPGTメジウム等)、ポリアミド樹脂(東洋インキ製造社製 PANNECOメジウム等)、アクリルポリオール樹脂等を使用することができる。また、必要に応じて、イソシアネート系の硬化剤、シリコンオイル等の滑剤やワックス等の耐摩強化剤を1〜5%添加してもよい。
【0021】
パール顔料と透明メジウムの配合比率は、透明メジウム100重量部に対しパール顔料50〜120重量部が好ましく、80〜100重量部がさらに好ましい。
【0022】
パール顔料と透明メジウムからなる図柄印刷層の厚みは、4〜8μmが好ましい。
【0023】
本発明における透明樹脂層は、アクリル・ニトロセルロース系の透明樹脂(具体的には、DIC社製 GRトップコートニスSLやUCクリアーW−500NTグロス、大日精化工業社製 N−8傷防止メヂウム)を用いることができる。また、必要に応じて、イソシアネート系の硬化剤、シリコンオイル等の滑剤やワックス等の耐摩強化剤を1〜5%添加してもよい。
【0024】
透明樹脂層の厚みは、3〜5μmが好ましい。
【0025】
本発明におけるメタリックシュリンクラベルの基体となるシュリンクフィルムは、従来知られている公知のシュリンクフィルムを用いることができる。ポリエステル系シュリンクフィルム、ポリスチレン系シュリンクフィルム、オレフィン系シュリンクフィルム、又は異種多層系(例えば、ポリスチレン系樹脂とポリエステル系樹脂との多層構成)のシュリンクフィルム、いずれの場合も特に問題なく使用することができる。
【0026】
本発明に係るメタリックシュリンクフィルムは、グラビア印刷法にて製造される。
【0027】
上記グラビア印刷に用いる版は、版深度が65〜100μm、1インチ当たりの線数が60〜95線、セル幅:ドテ幅比が6:1〜15:1であり、上記シュリンクフィルムの進行方向に対して、一方は40〜60°、他方は130〜150°の角度で配置されたセルとセルとを区切る仕切り部分であるドテの一部が切除されている。当該ドテの切除部分の幅は、セル幅の1/5〜2/3が好ましい。また、当該ドテの切除部分はセルに対して同一側に偏らず、千鳥足状に交互に切除されているのが好ましい。
【0028】
メタリック印刷が施されるシュリンクフィルムの表面側とは、メタリックシュリンクラベルとして容器等に被せられたとき、容器側とは反対面のことをいう。
【0029】
本発明の他の局面に従うメタリックシュリンクラベルは、パール顔料と透明メジウムを含むインキを用い、グラビア印刷でシュリンクフィルムの表面側に、パール顔料粒子の集合体である図柄が印刷され、その図柄を被覆するように形成された透明樹脂層を備えてなるメタリックシュリンクラベルであって、上記図柄中、当該メタリックシュリンクラベルの長さ方向及び幅方向に、隣り合うパール顔料粒子同士が連続的につながっていることを特徴とする。上記メタリックシュリンクフィルムを、シール剤である有機溶剤を用いて筒状に成形することによって得られる。
【発明の効果】
【0030】
本発明に係るメタリックシュリンクフィルムによれば、パール顔料を含むインキが密に厚盛りに塗布されるので、高質感のある輝度を有するメタリックシュリンクフィルムが得られる。本発明に係る製造方法によれば、適度な版深度と線数を有するグラビア印刷シリンダのセルとセルを区切る仕切り部分であるドテの一部を除去することにより、インキの塗布量が上がり、パール顔料と透明メジウムが密に塗布され、高質感のある金属調の輝度が得られるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明において使用するグラビア印刷装置の概念図である。
【図2】(A)は本発明の、グラビア印刷シリンダに彫り込まれた図柄の平面図であり、(B)は図2(A)におけるB−B線に沿う断面図であり、(C)は 図2(A)におけるC−C線に沿う断面図である。
【図3】(A)は従来の、グラビア印刷シリンダに彫り込まれた図柄の平面図であり、(B)は図3(A)におけるB−B線に沿う断面図である。
【図4】(A)は本発明に係るパール顔料と透明メジウムを含むインキの図柄の拡大鏡で見た写真であり、(B)は比較例に係る従来のシリンダを用いてシュリンクフィルムに印刷された、パール顔料と透明メジウムを含むインキの図柄の拡大鏡で見た写真である。
【図5】実施例1に係るメタリックシュリンクフィルムの断面図である。
【図6】(A)は従来のラベル用フィルムの断面図であり、(B)図6(A)におけるB部分の分解して示した拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
ゴールドの高質感を有するメタリックシュリンクフィルムを得るという目的を、インキとしてパール顔料と透明メジウムを含むものを用い、グラビア印刷で基体となるシュリンクフィルム表面側に、パール顔料粒子の集合体である図柄が印刷されてなるメタリックシュリンクフィルムにおいて、上記図柄中、当該メタリックシュリンクフィルムの長さ方向及び幅方向において、隣り合うパール顔料粒子同士がつながっているようにすることによって実現した。
【0033】
(実施の形態)
【0034】
図1は、本発明において使用するグラビア印刷装置の概念図である。この印刷方式では、印刷しようとする文字や模様などの部分が、凸版印刷とは反対に、くぼんでいる版面(版胴)を使う。版胴12の表面には、仕切り部分17で区切られたくぼみが形成されている。このくぼみ(以下セル10と呼ぶ)にインキが入るようにインキローラ11を用いて版胴12全体にインキ16を付け、表面をドクター刃13と呼ばれる装置で拭き取りながら余分なインキ16を掻き落とし、セル10に入っているインキ16だけを残し、そのインキ16を、版胴12と圧胴14を組み合わせてシュリンクフィルム15に押し付けて移す。印刷されたところを指で触るとインキ16の盛り上がりがよく分かる。印刷の濃い薄いは、セル10の幅とインキ16の厚みで表現するため、精巧で美しい印刷ができる。
【0035】
グラビア印刷では、印刷された柄模様は、顕微鏡で見ると複数のドットの集合体になる。
【0036】
図2(A)は、本実施例にかかるグラビア印刷シリンダに彫り込まれた図柄の平面図である。図2(B)は、図2におけるB−B線に沿う断面図である。図2(C)は、図2におけるC−C線に沿う断面図である。実施例の説明に入る前に、比較例として、従来のグラビア印刷シリンダについて説明する。
【0037】
図3(A)は、従来の、グラビア印刷シリンダに彫り込まれた図柄の平面図である。図3(B)は、図3におけるB−B線に沿う断面図である。これらの図と、図1とを参照して、グラビア印刷シリンダに彫り込まれた図柄は、小さい凹型のくぼみである多数のセル10から構成されていて、該セル10にインキ16が入る。そして、シュリンクフィルム15にインキ16が転写されて、メタリックシュリンクラベルが製造される。隣接するセル10とセル10とを区切る部分が仕切り部分、すなわちドテ17と呼ばれる。パール顔料を用いて、グラビア印刷をする場合、従来、このドテ17(ドテ幅34μm)の存在により、インキ16の転移量が少なくなり、その結果、パール顔料が粗密に塗布され、高質感のある輝度が得られ難かった。
【0038】
そこで、本発明では、図2(A)(B)(C)を参照して、グラビア印刷シリンダとして、版深度が65〜100μm、1インチ当りの線数が60〜95線であり、更に上記シュリンクフィルムの進行方向に対し一方(a)は40〜60°、他方(b)は130〜150°の角度で配置された、セル10とセル10とを区切る、仕切り部分17を一部除去し(残った部分を符号17aで表す)、それによって隣接したセル10,10同士を部分的につなげたシリンダを用いた。図2(A)に示す態様では、右肩上がり方向にドテが切れているが、左肩上がりで切れていてもよい。両方向に切除されていてもよいが、パール顔料をより多くセルに溜めるためには、片方向のみドテが切除されているのが好ましい。
【0039】
図4(A)は、このような特殊製版を用いて、シュリンクフィルム15に移された、パール顔料と黄色顔料を含むインキ16の図柄の顕微鏡による写真である。図4(B)は、比較例で、従来の図3に示すグラビア印刷シリンダを用いて得た図柄の顕微鏡による写真である。
【0040】
ドテ17を一部除去することにより、インキ16の塗布量が上がる。図4(B)の例では、図柄の構成要素であるパール顔料粒子が離れているが、本発明では、パール顔料粒子がつながる。このように構成することにより、ひいては、インキ16の塗布量が上がるので、図4(A)のように、厚盛りになる。
【0041】
ドテ17の部分的除去は、上記セル10の片側に偏らせるのが好ましい。ドテ17を完全に除去するのでなく、ドテ17aを残すように一部除去する。ドテの残った部分17aがあることにより、図1を再び参照して、インキローラ11から版胴12へインキ16が移る際に、インキ16がこのドテの残った部分17aの壁面18に支えられて留まり、下方に落下しなくなるのである。ひいては厚盛りを可能にする。
【0042】
以下、本発明の実施例を説明する。
【0043】
(実施例1)
【0044】
図柄印刷層に用いるインキとして、パール顔料(メルク社製 Iriodin306 Olympic Gold)と透明メジウムインキ(サカタインクス社製 エトナメジウム 固形分濃度30%)100重量部に対し、パール顔料を30重量部添加し、酢酸プロピルとイソプロピルアルコール7対3の比率の希釈溶剤を20重量部混ぜ合わせた後、最終的な固形分濃度比率を、透明メジウム100重量部に対してパール顔料を100重量部とした。
【0045】
透明樹脂層に用いるインキとして、DIC社製 UCクリアーW−500NTグロスを用い、酢酸ブチルとイソプロピルアルコール7対3の比率の溶剤に溶かし調整した。
【0046】
シュリンクフィルムとして、グンゼ社製 HSAタイプ(45μm)を用い、グラビア印刷機にて印刷速度100m/分で印刷した。
【0047】
図5は、得られたメタリックシュリンクフィルム19の断面図である。本発明に係るメタリックシュリンクラベル19は、インキ16としてパール顔料と透明メジウムを含むものを用い、グラビア印刷でシュリンクフィルム20上に、パール顔料粒子の集合体である図柄21が印刷され、その図柄を被覆するように透明樹脂層22が形成されてなるメタリックシュリンクラベル19において、上記図柄21中、当該メタリックシュリンクラベル19の長さ方向及び幅方向に、隣り合うパール顔料粒子同士が連続的につながっている。図柄印刷層21の厚みは6μm、透明樹脂層22の厚みは4μmであった。
【0048】
実施例1の結果を、表1にまとめた。また、グラビア印刷に用いる版の製版条件を表2にまとめた。
【0049】
(比較例1、2)
【0050】
表2に示す製版条件で製版したグラビア印刷シリンダを用いたこと以外は、実施例1と同様にしてメタリックシュリンクフィルムを得た。
【表1】

【表2】

【0051】
(評価)
(質感評価)
メタリックシュリンクフィルムの外観より、5段階で評価した。
【0052】
凹凸高密質感あり 5 − 0 凹凸高密質感なし
【0053】
(パール顔料粒子の状態)
【0054】
メタリックシュリンクフィルムの図柄印刷部分を、キーエンス社製 VHX−1000を用いて300倍でパール顔料粒子を観察し、隣り合う粒子同士が密に並んでいる様態を○、隙間がある状態を×とした。
【表3】

【0055】
(実施例2)
実施例1で得られたメタリックシュリンクフィルムを、シール剤である有機溶剤を用いて筒状に成形し、メタリックシュリンクラベルとした。
【0056】
今回開示された実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0057】
本発明は、ゴールドの質感が得られるとともに、磨耗によるインキの脱落・破れが発生しないメタリックシュリンクフィルム及びメタリックシュリンクラベルを与える。
【符号の説明】
【0058】
10 セル
11 インキローラ
12 版胴
13 ドクター刃
14 圧胴
15 シュリンクフィルム
16 インキ
17 ドテ
17a ドテの残った部分
18 ドテの残った部分の壁面
19 メタリックシュリンクフィルム
20 透明基体フィルム
21 図柄印刷層
22 透明樹脂層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パール顔料と透明メジウムを含むインキを用い、グラビア印刷でシュリンクフィルムの表面側に、パール顔料粒子の集合体である図柄が印刷され、その図柄を被覆するように形成された透明樹脂層を備えてなるメタリックシュリンクフィルムであって、
前記図柄中、当該メタリックシュリンクラベルの長さ方向及び幅方向に、隣り合うパール顔料粒子同士が連続的につながっていることを特徴とするメタリックシュリンクフィルム。
【請求項2】
パール顔料と透明メジウムを含むインキを用い、グラビア印刷でシュリンクフィルムの表面側に、パール顔料粒子の集合体である図柄が印刷され、その図柄を被覆するように形成された透明樹脂層を備えてなるメタリックシュリンクラベルであって、
前記図柄中、当該メタリックシュリンクラベルの長さ方向及び幅方向に、隣り合うパール顔料粒子同士が連続的につながっていることを特徴とするメタリックシュリンクラベル。
【請求項3】
シュリンクフィルムを圧着ローラーとグラビア印刷シリンダに挟みこみ、インキをシュリンクフィルムに転写させてメタリックシュリンクフィルムを製造する方法であって、
前記グラビア印刷シリンダに彫り込まれた図柄は、セルと呼ばれる小さい凹型のくぼみから構成されていて、かつ
前記グラビア印刷シリンダとして、版深度が65〜100μm、1インチ当りの線数が60〜95線であり、更に前記シュリンクフィルムの進行方向に対し一方は40〜60°、他方は130〜150°の角度で配置されたセルとセルとを区切る仕切り部分を一部除去し、それによって隣接したセル同士を部分的につなげたシリンダを用いることを特徴とする、メタリックシュリンクフィルムの製造方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2013−31941(P2013−31941A)
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−168448(P2011−168448)
【出願日】平成23年8月1日(2011.8.1)
【出願人】(000001339)グンゼ株式会社 (919)
【Fターム(参考)】