説明

メダルプッシャーゲーム機の親落ち制御装置

【課題】プレイヤーに気付かれることなく、細かいペイアウト率の調整が可能なメダルプッシャーゲーム機の親落ち制御装置を提供する。
【解決手段】ゲームフィールド(11)上の多数のメダルを、前後方向に往復移動するメダルプッシャー(12)によって押し動かすことにより、ゲームフィールドの手前に設けたメダル落下口(13)に落下したメダルについては、これを直接的又は間接的にプレイヤーに払い出すと共に、ゲームフィールドの両脇に設けた親落ち口(14)に落下したメダルは、これをゲーム機内のメダルタンクへ回収するよう構成されると共に、上記親落ち口(14)を塞ぐように設けられるシャッター(15)と、当該シャッターの水平方向の開口幅及び/又は開口位置を調整するシャッター駆動機構(15m)と、当該シャッター駆動機構の自動制御回路(6a)と、を設けたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メダルプッシャーゲーム機の親落ち制御装置の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から広く普及しているメダルプッシャーゲーム機は、内部がプレイヤーから見えるように前面が透明なアクリル板等で遮蔽された筐体内にゲームフィールドが設けられ、当該ゲームフィールドには、平坦なテーブルと、当該テーブルの上面と所定の間隙を介して設けられる固定部材と、上記テーブル及び固定部材の間に挟まれた状態で設けられ、退避位置と押出位置との間で前後方向に往復スライドせしめられる平坦なプッシャーとが設けられている。
上記平坦なテーブル上面とプッシャー上面には多数のメダルが載置され、ゲーム中にも新たなメダルがプレイヤーによってメダルエントリー装置を操作することによって投入されるようになっている。
プッシャー上に載ったメダルは、プッシャーが後方の退避位置に向けて移動するときに固定部材の前端縁に押されて、テーブル上に落とされる。そして、テーブル上に溜まったメダルは、プッシャーが前方の押出位置に向けて移動するときに、プッシャーの前端縁によって順次押し出され、テーブルの前端縁からメダル払出貯留部に通じる落下口内に落ちたメダルがプレイヤーに払い出されるようになっている。その他のメダルは、テーブルの両脇に設けた親落ち口に落下し、機械内のメダルタンクに回収されるようになっている。
【0003】
このようなメダルプッシャーゲーム機において、プレイヤーへのメダルの払出し率(ペイアウト率)を調整する手段の一つとしては、メダルプッシャーゲームの途中でボーナスゲームとして行われるスロットゲームの当り率をソフトウェアで変更することが行なわれている。
しかしながら、スロットゲームの当り率を変更すると、それがプレイヤーに気付かれ易く、気付かれたゲーム機からはプレイヤーが遠ざかってしまうという問題がある。
【0004】
ペイアウト率を調整する別の手段としては、テーブル上にピンを設けてメダルの流れを変えたり、或いはまた、例えば下記特許文献1に記載の装置のように、親落ち口の端縁部の高さレベルを調整するという方法が知られている。
しかしながら、テーブル上のピンの様子や親落ち口の端縁部の調整状態は、プレイヤーから見えるため、この場合もプレイヤーに設定状態が気付かれてしまい、調整の悪いマシンにはプレイヤーが付かなくなるという状況が発生する。また、プレイヤーのうちにも、設定状態が分かる者と分からない者とがあり、両者間に格差や不公平な状況が生じてしまう。
【0005】
【特許文献1】特開2007−185204号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、プレイヤーに気付かれることなく、細かいペイアウト率の調整が可能となり、プレイヤー間の不公平を解消できると共に、ゲーム確率に影響されることなく、メダルサイズやゲームの状態に合わせたペイアウト率の調整が容易に可能なメダルプッシャーゲーム機の親落ち制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的は、
ゲームフィールド上に置かれた多数のメダルを、ゲームフィールドの上面に沿って前後方向に往復移動するメダルプッシャーによって押し動かすことにより、ゲームフィールドの手前に設けたメダル落下口に落下せしめられたメダルについては、これを直接的又は間接的にプレイヤーに払い出すと共に、ゲームフィールドの両脇に設けた親落ち口に落下せしめられたメダルは、これをゲーム機内のメダルタンクへ回収するよう構成されたメダルプッシャーゲーム機に設けられる親落ち制御装置において、
上記親落ち口を塞ぐように設けられるシャッターと、当該シャッターの水平方向の開口幅及び/又は開口位置を調整するシャッター駆動機構と、当該シャッター駆動機構の自動制御回路と、を設けたこと、
を特徴とする上記のメダルプッシャーゲーム機の親落ち制御装置によって達成できる。
【0008】
本発明の好ましい一実施例においては、上記シャッターが、折り目によりアコーディオン式に開閉、折畳み可能な折畳み扉により構成され、その折畳み量を変更することにより、開口幅及び/又は開口位置が変更可能なよう構成される。
他の実施例においては、上記シャッターが、親落ち口に出し入れ可能な複数のピンにより構成され、親落ち口に出現させるピンの数と配置を変更することにより、開口幅及び/又は開口位置が変更可能なよう構成される。
他の実施例においては、上記シャッターが、それぞれ異なった位置及び/又は幅のメダル通過用切欠き部を有する親落ち口に出し入れ可能な複数枚のシャッタープレートにより構成され、親落ち口に出現させるシャッタープレートを変更することにより、開口位置及び/又は開口幅が変更可能なよう構成される。
更に他の実施例においては、上記シャッターが、弾性を有する巻取り可能な薄い金属板から構成され、その巻取り量を変更することにより、開口幅及び/又は開口位置が変更可能なよう構成される。
更にまた、上記シャッターをプレイヤーの視線から隠すカバーを設けることも推奨される。
【発明の効果】
【0009】
上記の如き構成であると、プレイヤーに気付かれることなく、親落ち口の開口幅及び/又は開口位置を自動的に且つ容易に細かく調整することが可能となる。
そのため、プレイヤー間の不公平を解消できると共に、ゲーム確率に影響されることなく、メダルサイズやゲームの状態に合わせたペイアウト率の調整が可能な親落ち制御装置を提供し得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面に示す実施例を参照しつつ、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明に係る親落ち制御装置が設けられるメダルプッシャーゲーム機のゲームターミナルの一実施例を正面側から見た斜視図、
図2は、親落ち口に本発明に係る親落ち制御装置のシャッターを設けたメダルプッシャーゲーム装置のゲームフィールドの状態を右上から見た斜視図、
図3は、図2に示す状態を、正面上側から見ることにより、ゲームフィールドの両脇の親落ち口にシャッターが設けられている状態を示す斜視図、
図4は、図2に示す状態における親落ち口とシャッターを隠すためのカバーを取り付けた状態を示す斜視図、
図5は、図3に示す状態における親落ち口及びシャッターを隠すためのカバーを取り付けた状態を示す斜視図、
図6は、シャッターとして、アコーディオン式に折り畳み可能な折畳み扉を用いた実施例を示す斜視図、
図7は、図6に示すシャッターを閉じた状態を示す斜視図、
図8は、図6及び図7に示すシャッターの開閉動作を説明するために、シャッターを正面側及び上面側から見た状態を示す説明図、
図9は、シャッターとして、昇降可能な複数のピンを用いた実施例を示す斜視図、
図10は、図9の実施例において、特定のピンを降下させることにより、メダルが通過可能な開口幅と開口位置を調整する状態を示す説明図、
図11は、図9及び図10に示した実施例において、ピンの昇降機構の一実施例を示す説明図、
図12は、シャッターとして、昇降可能な複数枚のシャッタープレートを用いた実施例を示す斜視図、
図13は、図12に示す複数枚のシャッタープレートのうち、手前から2番目のシャッタープレートを持ち上げた状態を示す説明図、
図14は、図12及び図13に示した実施例の複数枚のシャッタープレートに、それぞれ異なった位置及び/又は幅のメダル通過用切欠き部を形成した状態を示す説明図、
図15は、シャッターとして、巻取り可能な薄い金属板を用いた実施例を示す斜視図、
図16は、図15に示した実施例の薄い金属板から成るシャッターとその巻取り機構を親落ち口に取り付ける状態を示す説明図、
図17は、図15に示した実施例の薄い金属板から成るシャッターの巻取り機構の概略を示す分解斜視図、
図18は、本発明に係る親落ち制御装置の回路構成を示すブロック図である。
【0011】
これらの図中、1はゲームターミナル、11はゲームフィールド、12はメダルプッシャー、13はメダル落下口、14は親落ち口、15はシャッター、15aはアコーディオン式折畳み扉、15bは扉開閉用ローラー、15cは昇降ピン、150cはラックギア、15dはピニオンギア、15eはシャッタープレート、150eはメダル通過用切欠き部、15fは巻取り可能な薄い金属板、15gは巻取り機構、15hは巻取りドラム、15iはモーター、15jは回転駆動軸、15kはガイドレール、15mはシャッター駆動機構、16はカバー、2はメダル射出装置、3はメダル供給装置、4は料金徴収装置、5はディスプレイ装置、6はゲーム演算制御装置、6aはシャッター駆動機構の自動制御回路、61はCPU、62はプログラムメモリ(記憶装置)、3はワークRAM、64はROM、65はクロック回路、66は画像処理回路、67はサウンド回路、68はデータバス、69はI/Oポート、7はスピーカー、Mはメダル、Sは開口幅である。
【0012】
図1〜図3に示すように、メダルプッシャーゲーム機のゲームターミナル1のゲームフィールド11の上には、メダル供給装置3(図18参照)やメダル射出装置2から放出された多数のメダルMが撒き散らされている。
これらのメダルは、ゲームフィールド11の上面に沿って前後方向に往復移動するメダルプッシャー12によって押し動かされ、その一部は、ゲームフィールド11の手前に設けたメダル落下口13に落下する。メダル落下口13に落下したメダルは、直接的又は間接的にプレイヤーにされるようになっている。
他方、ゲームフィールド11の両脇に設けた親落ち口14に落下せしめられたメダルは、ゲーム機内のメダルタンクへ回収されるようになっている。
【0013】
本発明においては、上記親落ち口14を塞ぐように、シャッター15が設けられ、当該シャッターのメダルを通過させる水平方向の開口の開口幅及び/又は開口位置が自動的に調整されるようになっている。
即ち、後述するように、シャッター15の水平方向の開口幅及び/又は開口位置を調整するシャッター駆動機構(図6〜図8に示すローラー15bや、図11に示すラックギア105cとピニオンギア15d、或いはまた、図17に示す巻取り機構15g、等々)が設けられると共に、当該シャッター駆動機構の自動制御回路(図18中のゲーム演算回路6における自動制御回路6a)が設けられる。
【0014】
なお、図2及び図3に示すように、ゲームフィールド11の両脇に設けた親落ち口14とシャッター15が、プレイヤーから見える場合には、これを隠すために、図4及び図5に示すようなカバー16を取り付けるようにする。
【0015】
以下、シャッター15とその駆動機構の各種実施例について説明する。
図6〜図8に示す実施例は、シャッター15として、アコーディオン式に折り畳み可能な左右一対の折畳み扉15aを用いたものである。
折畳み扉15aは、鉛直方向の折り目によりアコーディオン式に水平方向に開閉、折畳み可能なように構成され、ローラー15bによって親落ち口14の両端から中央へ引き出されたり、戻されたりすることにより、開口幅Sが増減できるようになっている。
また、左右の折畳み扉15aの引出し量を互いに異ならせることにより、開口位置を変化させ、調整することができるようになっている。
なお、図示した実施例においては、シャッター15は親落ち口14に略垂直に設けられているが、必ずしも略垂直でなくても良く、例えば水平でも良い。
この点は、後述する他の実施例においても同様である。
【0016】
図9〜図11に示す実施例は、シャッター15として、複数のピン15cを用いたものである。
これらのピン15cは、親落ち口14に沿って鉛直方向に昇降可能なように設けられ、図9に示すように、すべてのピンが持ち上げられると、メダルが全く通過できないようになる。また、図10に示すように、親落ち口14に出現させるピンの数と配置を変更することにより、開口幅及び/又は開口位置を変更可能なように構成されている。
ピン15cを昇降させるには、例えば、図11に示すように、ピン15cの側面にラックギア150cを取り付け、これに噛み合わせたピニオンギア15dを正逆回転させるようにする。ピニオンギア15dは、ゲームフィールド11の表面より下方に設けられる。
ピン15cの昇降手段はこれに限らず、例えばソレノイドなど、各種の手段を用いることができる。
【0017】
図12〜図14に示す実施例は、シャッター15として、鉛直方向に昇降可能な複数枚のシャッタープレート15eを用いたものである。
複数枚のシャッタープレート15eには、図14に示す如く、それぞれ異なった位置及び/又は幅のメダル通過用切欠き部150eが形成されており、ソレノイド等により特定のシャッタープレート15eを選択的に親落ち口14に出現させるようにする。そのようにして親落ち口14に出現させるシャッタープレートを変更することにより、メダルの通過できる開口位置及び/又は開口幅を変更可能なように構成するものである。図13には、手前から2番目のシャッタープレートが持ち上げられた状態が示されている。
【0018】
図15〜図17に示す実施例は、シャッター15として、弾性を有する巻取り可能な薄い金属板15fを用いたものである。
金属板15fの巻取り量を変更することにより、開口幅及び/又は開口位置を変更可能なように構成してある。
即ち、図16及び図17に示す如く、例えば、金属板15fを巻取りドラム15hに巻き付け、モーター15iにより回転駆動軸15jを介して巻取りドラム15hを正逆回転させるように構成した巻取り機構15g(図17参照)によって、金属板15fをガイドレール15k(図16参照)に沿って出し入れするようにするものである。
【0019】
次に、図18を参照しつつ、本発明に係る親落ち制御装置を備えたメダルプッシャーゲーム機の回路構成の一実施例について説明する。
ゲーム演算制御装置6は、メインゲームであるメダルプッシャーゲームのために必要な制御を行うと共に、メインゲーム中に発生するボーナスゲームゲーム等のサブゲームのゲーム演算を行い、その演算結果に基づいて、ディスプレイ装置5にゲーム画像を表示すると共に、通常は、そのゲーム結果に基づいて、図では省略したメダル払出装置に指令信号を送って、予め定めた量のメダル(ボーナスメダル)を払い出すようになっている。
また、図示した実施例においては、ゲーム演算制御装置6は、メダル射出装置2、メダル供給装置3、料金徴収装置4、メダルプッシャー12等の作動を含む、メダルプッシャーゲーム機全体の作動の制御を行うプログラムも実行するようになっている。
更に、本発明においては、ゲームの進行状況に応じて、ゲーム演算制御装置6のハードウェア及びこれにインストールされたゲームプログラムの協働作用により、シャッター駆動機構の自動制御回路6aが構築され、当該自動制御回路6aによってシャッター駆動機構15mが制御され、シャッター15の開口幅及び/又は開口位置がゲーム状況に応じて変化せしめられるようになっている。
【0020】
ゲーム演算制御装置6中のCPU61は、ハードディスクドライブ等のプログラムメモリ62に記録されたゲームプログラムを実行し、当該プログラムに従って、ゲームを進行させるために必要な演算処理を行う。上記実施例において、プログラムメモリ62には、ゲーム状況に応じてシャッター15の開口幅及び/又は開口位置を変更制御するゲームプログラムもインストールされている。
ワークRAM63は、CPU61の作動に必要なデータの授受と一時的なデータの記録、保持を行なう。
ROM64には、前記ボーナスゲーム等のためディスプレイ装置5に表示する文字データ、画像データや音声データ等のほか、CPU61の作動をバックアップするために必要な比較的小サイズの各種データやプログラムが記録されている。文字データや画像データ等は、前記プログラムメモリ62がハードディスクドライブ等の大容量の記憶装置である場合には、そちらに記録するようにしてもよい。
クロック回路65は、装置全体の作動に必要なクロックパルスを発振すると共に、ゲーム開始からゲームオーバーまでの時間管理や、ゲーム進行上必要なその他の時間管理等を行う。
【0021】
プログラムメモリ62には、前記の如く、メインゲーム及びサブゲーム用のゲームプログラムがインストールされている。
CPU61は、メインゲーム及びサブゲームのゲームプログラムを、プログラムメモリ62及びワークRAM63の協働下において演算実行し、その演算結果を上記画像処理回路67を介してディスプレイ装置5にゲーム画像として表示しつつ、ゲームを進行させるように構成されている。
即ち、本発明においては、CPU61が上記ゲームプログラムをプログラムメモリ62及びワークRAM63の協働下において演算実行することにより、シャッター駆動機構の自動制御回路6aが構築され、これにより、シャッター15の開口幅及び/又は開口位置の変更制御動作が実行されるようになっている。
【0022】
なお、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、その目的の範囲内において、上記の説明から当業者が容易に想到し得るすべての変更実施例を包摂するものである。
【産業上の利用可能性】
【0023】
本発明は上記の如く構成されるので、本発明によるときは、プレイヤーに気付かれることなく、親落ち口の開口幅及び/又は開口位置を自動的に且つ容易に細かく調整することが可能となり、そのため、プレイヤー間の不公平を解消できると共に、ゲーム確率に影響されることなく、メダルサイズやゲームの状態に合わせたペイアウト率の調整が可能な親落ち制御装置を提供し得るものであるから、本発明は産業上多大の利用価値を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明に係る親落ち制御装置が設けられるメダルプッシャーゲーム機のゲームターミナルの一実施例を正面側から見た斜視図である。
【図2】親落ち口に本発明に係る親落ち制御装置のシャッターを設けたメダルプッシャーゲーム装置のゲームフィールドの状態を右上から見た斜視図である。
【図3】図2に示す状態を、正面上側から見ることにより、ゲームフィールドの両脇の親落ち口にシャッターが設けられている状態を示す斜視図である。
【図4】図2に示す状態における親落ち口とシャッターを隠すためのカバーを取り付けた状態を示す斜視図である。
【図5】図3に示す状態における親落ち口及びシャッターを隠すためのカバーを取り付けた状態を示す斜視図である。
【図6】シャッターとして、アコーディオン式に折り畳み可能な折畳み扉を用いた実施例を示す斜視図である。
【図7】図6に示すシャッターを閉じた状態を示す斜視図である。
【図8】図6及び図7に示すシャッターの開閉動作を説明するために、シャッターを正面側及び上面側から見た状態を示す説明図である。
【図9】シャッターとして、昇降可能な複数のピンを用いた実施例を示す斜視図である。
【図10】図9の実施例において、特定のピンを降下させることにより、メダルが通過可能な開口幅と開口位置を調整する状態を示す説明図である。
【図11】図9及び図10に示した実施例において、ピンの昇降機構の一実施例を示す説明図である。
【図12】シャッターとして、昇降可能な複数枚のシャッタープレートを用いた実施例を示す斜視図である。
【図13】図12に示す複数枚のシャッタープレートのうち、手前から2番目のシャッタープレートを持ち上げた状態を示す説明図である。
【図14】図12及び図13に示した実施例の複数枚のシャッタープレートに、それぞれ異なった位置及び/又は幅のメダル通過用切欠き部を形成した状態を示す説明図である。
【図15】シャッターとして、巻取り可能な薄い金属板を用いた実施例を示す斜視図である。
【図16】図15に示した実施例の薄い金属板から成るシャッターとその巻取り機構を親落ち口に取り付ける状態を示す説明図でる。
【図17】図15に示した実施例の薄い金属板から成るシャッターの巻取り機構の概略を示す分解斜視図である。
【図18】本発明に係る親落ち制御装置の回路構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0025】
1 ゲームターミナル
11 ゲームフィールド
12 メダルプッシャー
13 メダル落下口
14 親落ち口
15 シャッター
15a アコーディオン式折畳み扉
15b 扉開閉用ローラー
15c 昇降ピン
150c ラックギア
15d ピニオンギア
15e シャッタープレート
150e メダル通過用切欠き部
15f 巻取り可能な薄い金属板
15g 巻取り機構
15h 巻取りドラム
15i モーター
15j 回転駆動軸
15k ガイドレール
15m シャッター駆動機構
16 カバー
2 メダル射出装置
3 メダル供給装置
4 料金徴収装置
5 ディスプレイ装置
6 ゲーム演算制御装置
6a シャッター駆動機構の自動制御回路
61 CPU
62 プログラムメモリ(記憶装置)
63 ワークRAM
64 ROM
65 クロック回路
66 画像処理回路
67 サウンド回路
68 データバス
69 I/Oポート
7 スピーカー
M メダル
S 開口幅

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲームフィールド(11)上に置かれた多数のメダルを、ゲームフィールドの上面に沿って前後方向に往復移動するメダルプッシャー(12)によって押し動かすことにより、ゲームフィールドの手前に設けたメダル落下口(13)に落下せしめられたメダルについては、これを直接的又は間接的にプレイヤーに払い出すと共に、ゲームフィールドの両脇に設けた親落ち口(14)に落下せしめられたメダルは、これをゲーム機内のメダルタンクへ回収するよう構成されたメダルプッシャーゲーム機に設けられる親落ち制御装置において、
上記親落ち口(14)を塞ぐように設けられるシャッター(15)と、当該シャッターの水平方向の開口幅及び/又は開口位置を調整するシャッター駆動機構(15m)と、当該シャッター駆動機構の自動制御回路(6a)と、を設けたことを特徴とする上記のメダルプッシャーゲーム機の親落ち制御装置。
【請求項2】
上記シャッターが、折り目によりアコーディオン式に開閉、折畳み可能な折畳み扉(15a)により構成され、その折畳み量を変更することにより、開口幅及び/又は開口位置を変更可能なよう構成したことを特徴とする請求項1に記載のメダルプッシャーゲーム機の親落ち制御装置。
【請求項3】
上記シャッターが、親落ち口に出し入れ可能な複数のピン(15c)により構成され、親落ち口(14)に出現させるピンの数と配置を変更することにより、開口幅及び/又は開口位置を変更可能なよう構成したことを特徴とする請求項1に記載のメダルプッシャーゲーム機の親落ち制御装置。
【請求項4】
上記シャッターが、それぞれ異なった位置及び/又は幅のメダル通過用切欠き部(150e)を有する親落ち口に出し入れ可能な複数枚のシャッタープレート(15e)により構成され、親落ち口(14)に出現させるシャッタープレートを変更することにより、開口位置及び/又は開口幅を変更可能なよう構成したことを特徴とする請求項1に記載のメダルプッシャーゲーム機の親落ち制御装置。
【請求項5】
上記シャッターが、弾性を有する巻取り可能な薄い金属板(15f)から構成され、その巻取り量を変更することにより、開口幅及び/又は開口位置を変更可能なよう構成したことを特徴とする請求項1に記載のメダルプッシャーゲーム機の親落ち制御装置。
【請求項6】
上記シャッター(15)をプレイヤーの視線から隠すカバー(16)を設けたことを特徴とする請求項1に記載のメダルプッシャーゲーム機の親落ち制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2010−125254(P2010−125254A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−306042(P2008−306042)
【出願日】平成20年12月1日(2008.12.1)
【出願人】(310009993)株式会社タイトー (207)