説明

メッセージ管理システム、メッセージ管理方法及びメッセージ管理プログラム

【課題】カード利用者に対して、送信者が意図したタイミングで利用者個人宛のメッセージを伝達するためのメッセージ管理システム、メッセージ管理方法及びメッセージ管理プログラムを提供する。
【解決手段】メッセージ管理サーバ20の制御部21は、カード端末10からカード50のカード利用情報を取得し、利用者識別子を特定する。そして、メッセージが登録されている場合、制御部21は、シチュエーション判定処理を実行する。この処理においては、出力時間帯を確認する。更に、出力条件においてアイテムの指定を取得した場合、制御部21は、アイテム提供拠点を検索し、最寄りの提供拠点を立寄候補地として特定する。そして、現在位置が最寄り駅の場合や、最寄り駅までに読取可能でないと判定した場合、制御部21は、カード端末10に対してメッセージの出力指示処理を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カード利用者に対して、送信者が意図したタイミングで利用者個人宛のメッセージを伝達するために用いるメッセージ管理システム、メッセージ管理方法及びメッセージ管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
外出者に対してメッセージを伝える場合には、携帯電話端末へのコールや電子メールを利用することが多い。
また、自動改札機等の駅務機器を利用して、特定の利用者に対して案内を提供するシステムも検討されている(例えば、特許文献1参照。)。この文献に記載された案内システムでは、乗車券の所持者を特定して案内データを駅務機器で保持する。そして、駅務機器で乗車券の所持者を特定するデータが読取られたときに、乗車券の所持者を特定するデータを照合する。照合一致が得られたときに、駅務機器の表示画面に案内を表示する。
【0003】
また、自動改札機を利用して駅に入場、または駅から退場する利用者に対して、この利用者の行動に合った適正なタイミングでメッセージを送信し、伝えるための改札システムも検討されている(例えば、特許文献2参照。)。この文献に記載された改札システムでは、電鉄サーバは自動改札機から利用者が通路を通行し、駅に入場、または駅から退場したことが通知されると、その利用者について送信するメッセージを受け付けているかどうかを判定する。メッセージを受け付けている場合、利用者が入退場した駅、入退場の区別、送信日からなる送信条件を満足しているかどうかを判定し、満足していればそのメッセージを電子メールで送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−30244号公報(第1頁、図1)
【特許文献2】特開2006−172323号公報(第1頁、図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
今日、外出者に対してメッセージを伝える場合には、携帯電話端末へのコールや電子メールを利用することが多い。しかし、携帯電話端末へのコールは受信者が即時に応答できることを前提としている。このため、受信者が即時に応答できない場合には留守録機能や電子メールを利用することになる。この場合には、その内容確認のタイミングが受信者の再生または表示操作に委ねられるため、必ずしも送信者の意図したタイミングでメッセージが伝達されないという問題がある。
【0006】
内容の確認が遅すぎた場合にはメッセージに対するリアクションができない。また、確認が早すぎるとリアクションすべき時までに、その内容を失念してしまうことがある。
また、外出時に携帯電話端末を持たない利用者層も存在するため、メッセージの伝達方法として携帯電話端末へのコールや電子メールが有効とは限らない。
【0007】
一方、交通機関だけでなく、電子マネー等による決済や会員資格の照合において、利用者に関連付けられた各種カードが利用されている。このような各種カードを読み取ったときに、自動的にメッセージが出力されると便利である。しかし、利用者におけるカード利用の状況(シチュエーション)は多様であるため、メッセージ出力のタイミングを調整す
る必要がある。
【0008】
本発明は、上述の問題を鑑みてなされたものであり、この目的は、カード利用者に対して、送信者が意図したタイミングで利用者個人宛のメッセージを伝達するためのメッセージ管理システム、メッセージ管理方法及びメッセージ管理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、利用者識別子に対してカード識別子を記録した利用者情報記憶手段と、利用者カードを読み取るカード端末の端末識別子に対して設置位置情報を記録した端末情報記憶手段と、利用者識別子に対して、メッセージ及び出力条件を記録したメッセージ情報記憶手段と、メッセージの出力管理を行なう制御手段を備えたメッセージ管理システムであって、前記制御手段が、利用者カードを読み取ったカード端末から、端末識別子及び前記利用者カードのカード識別子を含むカード利用情報を取得する手段と、前記利用者情報記憶手段を用いて、前記カード識別子に対応する利用者識別子を特定し、この利用者識別子に関連付けられたメッセージを前記メッセージ情報記憶手段において検索する手段と、前記端末情報記憶手段に記録された端末識別子の設置位置情報に基づいて、利用者の現在位置を特定し、前記現在位置が、前記メッセージ情報記憶手段に記録された出力条件を満足する場合、前記カード端末の出力手段に前記メッセージを出力する手段とを備えたことを要旨とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のメッセージ管理システムにおいて、メッセージの出力条件に基づいて立寄候補地を特定した場合、前記制御手段が、前記立寄候補地に対する最寄り駅を特定し、現在位置が最寄り駅と一致する場合には、メッセージを出力することを要旨とする。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のメッセージ管理システムにおいて、前記制御手段が、前記利用者カードを読み取ったカード端末の所在地から前記最寄り駅までの経路を検索し、前記経路に設置されたカード端末において、利用者カードを読み取ることができないと判定した場合には、前記現在位置においてメッセージの出力を行ない、前記経路に設置されたカード端末において、利用者カードを読み取ることができると判定した場合には、メッセージの出力を保留することを要旨とする。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載のメッセージ管理システムにおいて、アイテムの提供拠点の所在地を検索するアイテム確認手段を更に備え、前記制御手段が、メッセージの出力条件においてアイテムの指定を取得した場合、前記アイテム確認手段において前記アイテムの提供拠点を検索し、特定された提供拠点の所在地を立寄候補地として特定することを要旨とする。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のメッセージ管理システムにおいて、前記アイテム確認手段は、前記出力条件において指定されたアイテムの在庫情報を取得し、在庫を確認できた提供拠点の所在地を立寄候補地として特定することを要旨とする。
【0014】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一つに記載のメッセージ管理システムにおいて、メッセージの出力条件において、メッセージを出力する区域の指定を取得した場合には、前記制御手段が、この指定区域と現在位置とを比較し、現在位置が前記指定区域に含まれる場合にメッセージを出力することを要旨とする。
【0015】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一つに記載のメッセージ管理システムにおいて、メッセージの出力条件において、メッセージを出力する出力時間帯の指定を
取得した場合には、前記制御手段が、この出力時間帯と現在時刻とを比較し、現在時刻が前記出力時間帯に含まれる場合にメッセージを出力することを要旨とする。
【0016】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一つに記載のメッセージ管理システムにおいて、前記カード利用情報に基づいて、利用者カードの利用内容を特定し、メッセージの出力条件において、メッセージを出力する出力カテゴリの指定を取得した場合には、前記制御手段が、この出力カテゴリと利用内容とを比較し、前記利用内容が前記出力カテゴリに含まれる場合にメッセージを出力することを要旨とする。
【0017】
請求項9に記載の発明は、利用者識別子に対してカード識別子を記録した利用者情報記憶手段と、利用者カードを読み取るカード端末の端末識別子に対して設置位置情報を記録した端末情報記憶手段と、利用者識別子に対して、メッセージ及び出力条件を記録したメッセージ情報記憶手段と、メッセージの出力管理を行なう制御手段を備えたメッセージ管理システムを用いて、メッセージを管理するための方法であって、前記制御手段が、利用者カードを読み取ったカード端末から、端末識別子及び前記利用者カードのカード識別子を含むカード利用情報を取得する段階と、前記利用者情報記憶手段を用いて、前記カード識別子に対応する利用者識別子を特定し、この利用者識別子に関連付けられたメッセージを前記メッセージ情報記憶手段において検索する段階と、前記端末情報記憶手段に記録された端末識別子の設置位置情報に基づいて、利用者の現在位置を特定し、前記現在位置が、前記メッセージ情報記憶手段に記録された出力条件を満足する場合、前記カード端末の出力手段に前記メッセージを出力する段階とを実行することを要旨とする。
【0018】
請求項10に記載の発明は、利用者識別子に対してカード識別子を記録した利用者情報記憶手段と、利用者カードを読み取るカード端末の端末識別子に対して設置位置情報を記録した端末情報記憶手段と、利用者識別子に対して、メッセージ及び出力条件を記録したメッセージ情報記憶手段と、メッセージの出力管理を行なう制御手段を備えたメッセージ管理システムを用いて、メッセージを管理するためのプログラムであって、前記制御手段を、利用者カードを読み取ったカード端末から、端末識別子及び前記利用者カードのカード識別子を含むカード利用情報を取得する手段、前記利用者情報記憶手段を用いて、前記カード識別子に対応する利用者識別子を特定し、この利用者識別子に関連付けられたメッセージを前記メッセージ情報記憶手段において検索する手段、前記端末情報記憶手段に記録された端末識別子の設置位置情報に基づいて、利用者の現在位置を特定し、前記現在位置が、前記メッセージ情報記憶手段に記録された出力条件を満足する場合、前記カード端末の出力手段に前記メッセージを出力する手段として機能されることを要旨とする。
【0019】
(作用)
請求項1、9又は10に記載の発明によれば、制御手段が、利用者カードを読み取ったカード端末から、端末識別子及び利用者カードのカード識別子を含むカード利用情報を取得する。次に、利用者情報記憶手段を用いて、カード識別子に対応する利用者識別子を特定し、この利用者識別子に関連付けられたメッセージをメッセージ情報記憶手段において検索する。そして、端末情報記憶手段に記録された端末識別子の設置位置情報に基づいて、利用者の現在位置を特定し、現在位置が、メッセージ情報記憶手段に記録された出力条件を満足する場合、カード端末の出力手段にメッセージを出力する。これにより、出力条件に応じて、送信者が意図したタイミングでメッセージを出力することができる。更に、カード端末の出力手段に出力されるため、利用者がメッセージの出力操作を行なわなくても、確実にメッセージを伝達することができる。
【0020】
請求項2に記載の発明によれば、メッセージの出力条件に基づいて立寄候補地を特定した場合、立寄候補地に対する最寄り駅を特定する。そして、現在位置が最寄り駅と一致する場合には、メッセージを出力する。これにより、最寄り駅において、利用者を立寄候補
地に誘導することができる。
【0021】
請求項3に記載の発明によれば、利用者カードを読み取ったカード端末の所在地から最寄り駅までの経路を検索し、経路に設置されたカード端末において、利用者カードを読み取ることができないと判定した場合には、現在位置においてメッセージの出力を行なう。一方、経路に設置されたカード端末において、利用者カードを読み取ることができると判定した場合には、メッセージの出力を保留する。これにより、早すぎるメッセージの出力を抑制して、適切なタイミングでメッセージを出力することができる。
【0022】
請求項4に記載の発明によれば、メッセージの出力条件においてアイテムの指定を取得した場合、アイテム確認手段においてアイテムの提供拠点を検索する。そして、特定された提供拠点の所在地を立寄候補地として特定する。これにより、利用者を、アイテムを入手できる拠点に誘導することができる。
【0023】
請求項5に記載の発明によれば、アイテム確認手段は、出力条件において指定されたアイテムの在庫情報を取得し、在庫を確認できた提供拠点の所在地を立寄候補地として特定する。これにより、在庫を確認し、より確実にアイテムを入手できる拠点に誘導することができる。
【0024】
請求項6に記載の発明によれば、メッセージの出力条件において、メッセージを出力する区域の指定を取得した場合には、この指定区域と現在位置とを比較する。そして、現在位置が指定区域に含まれる場合にメッセージを出力する。これにより、メッセージの登録者が希望する地域で、メッセージを出力することができる。
【0025】
請求項7に記載の発明によれば、メッセージの出力条件において、メッセージを出力する出力時間帯の指定を取得した場合には、この出力時間帯と現在時刻とを比較する。そして、現在時刻が出力時間帯に含まれる場合にメッセージを出力する。これにより、メッセージの登録者が希望する時間帯で、メッセージを出力することができる。
【0026】
請求項8に記載の発明によれば、カード利用情報に基づいて、利用者カードの利用内容を特定する。次に、メッセージの出力条件において、メッセージを出力する出力カテゴリの指定を取得した場合には、この出力カテゴリと利用内容とを比較する。そして、利用内容が出力カテゴリに含まれる場合にメッセージを出力する。これにより、利用者カードの利用状況に応じて、メッセージを出力することができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、カード利用者に対して、送信者が意図したタイミングで利用者個人宛のメッセージを伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の実施形態のシステム概略図。
【図2】本発明の実施形態の各データ記憶部に記録されたデータの説明図であって、(a)は利用者マスタデータ記憶部、(b)は端末マスタデータ記憶部、(c)はメッセージ管理データ記憶部に記録されたデータの説明図。
【図3】本実施形態の処理手順の説明図。
【図4】本実施形態の処理手順の説明図。
【図5】本実施形態の処理手順の説明図。
【図6】本実施形態の処理手順の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明を具体化したメッセージ管理システムの一実施形態を図1〜図6に従って説明する。本実施形態では、カードを所持する利用者に対して、適切なタイミングでメッセージを出力するサービスを提供する場合に用いるメッセージ管理システム、メッセージ管理方法及びメッセージ管理プログラムとして説明する。
【0030】
本実施形態では、図1に示すように、多様な場所に設置されたカード端末10とメッセージ管理サーバ20(メッセージ管理システム)とを用いて、利用者に対してメッセージを伝達する。このカード端末10とメッセージ管理サーバ20とは、ネットワークを介して相互に接続される。メッセージ管理サーバ20は、ネットワークを介して、メッセージを登録するためのクライアント端末30と接続されている。
【0031】
このカード端末10において、利用者が所持するカード50(利用者カード)に記録された情報(各カードを識別するためのカード識別子)を読み取る。そして、メッセージ管理サーバ20は、カード端末10からカード利用情報を取得する。本実施形態では、カード端末10としては、交通機関の改札口に設置された改札ゲート装置や、コンビニエンスストアのレジに設置されたPOS端末等を利用することができる。カード50として、定期券やプリペイドカードのような交通機関カードや、キャッシュカードのような決済カードを利用する場合を想定する。
【0032】
このカード端末10は、カードリーダ11と、出力手段としての表示パネル12とを備えている。
カードリーダ11は、利用者が所持するカード50に記録された情報(例えば、カード識別子)を取得する処理を実行する。この場合、カード50との間で無線通信を行なったり、カード50の磁気ストライプを読み取ったりすることにより、カード50に記録された情報を取得する。そして、カード端末10は、カードリーダ11において読み取ったカード識別子や、このカードの利用内容に関する情報を含めたカード利用情報をメッセージ管理サーバ20に送信する。
【0033】
表示パネル12は、利用者に対して提供する各種情報を出力する。例えば、改札ゲート装置においては、チャージ金額の残高や定期券の有効期間等を表示する。また、コンビニエンスストア等に設置されたPOS端末においては、ジャージ金額の残高や利用者に対する広告を表示する。本実施形態では、これらの情報に加え、メッセージ管理サーバ20から取得したメッセージを表示する。
【0034】
メッセージ管理サーバ20は、カード50の利用者に対してメッセージを提供するコンピュータシステムである。そして、メッセージ管理サーバ20は、制御部21、利用者マスタデータ記憶部22、端末マスタデータ記憶部23、メッセージ管理データ記憶部24を備えている。
【0035】
この制御部21は、CPU、RAM、ROMからなる制御手段から構成されており、後述する処理(メッセージ登録段階、出力管理段階、シチュエーション判断段階、アイテム確認段階、地図検索段階等を含む処理)を行なう。このためのメッセージ管理プログラムを実行することにより、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、図1に示すように、メッセージ登録手段211、出力管理手段212、シチュエーション判断手段213、アイテム確認手段214、地図検索手段215等として機能する。
【0036】
メッセージ登録手段211は、クライアント端末30から取得したメッセージをメッセージ管理データ記憶部24に登録する処理を実行する。
出力管理手段212は、カード端末10からカード利用情報を取得する処理を実行する。そして、シチュエーションの判定結果に基づいて、カード端末10にメッセージを送信
する処理を実行する。
【0037】
シチュエーション判断手段213は、カード利用情報を取得した場合、利用者のシチュエーションを予測して、メッセージの出力要否を判定する処理を実行する。このシチュエーション判断手段213は、特定した立寄候補地を記録するメモリを備えている。
【0038】
アイテム確認手段214は、メッセージの出力条件において設定されたアイテム(販売商品やレンタル商品)の在庫状況を確認する処理を実行する。このアイテム確認手段214は、このアイテムを提供している拠点(例えば、百貨店やコンビニエンスストア、レンタルショップなどの商店)の提供拠点管理サーバ(図示せず)にアクセスする。このため、アイテム確認手段214は、アイテム毎に、提供拠点管理サーバにアクセスするためのアドレス管理テーブルを保持している。そして、アイテム確認手段214は、アドレス情報を利用して、提供拠点管理サーバにアクセスし、アイテムの在庫状況情報を要求する。この提供拠点管理サーバでは、管理下の提供拠点毎に、拠点名、住所及び提供可能なアイテムの在庫情報を保持している。そして、提供拠点管理サーバは、メッセージ管理サーバ20からの要求に応じて、アイテムの在庫情報(在庫がある拠点名及び住所)を提供する。
地図検索手段215は、地図情報を保持しており、住所に基づいて最寄り駅を特定したり、出発地から目的地までの交通機関経路を検索したりする処理を実行する。
【0039】
利用者マスタデータ記憶部22は利用者情報記憶手段として機能し、図2(a)に示すように、本サービスを利用してメッセージを受け取る利用者に関する利用者マスタレコード220が記録されている。この利用者マスタレコード220は、利用者の登録が行なわれた場合に記録される。利用者マスタレコード220には、利用者識別子、氏名、居住地、カード識別子に関するデータが記録される。
【0040】
利用者識別子データ領域には、各利用者を特定するための識別子に関するデータが記録される。本実施形態では、カード50の利用者が登録される。
氏名データ領域、居住地データ領域には、それぞれこの利用者の氏名、居住地の住所に関するデータが記録される。
【0041】
カード識別子データ領域には、この利用者が所持しているカードを特定するための識別子に関するデータが記録される。この利用者が複数のカードを所持している場合には、複数のカード識別子がこのデータ領域に登録される。
【0042】
端末マスタデータ記憶部23は端末情報記憶手段として機能し、図2(b)に示すように、利用者のカードを読み取るカード端末10を管理するための端末マスタレコード230が記録されている。この端末マスタレコード230は、本サービスにおいて利用されるカード端末10の登録が行われた場合に記録される。端末マスタレコード230には、端末識別子、種別、設置位置に関するデータが記録される。
【0043】
端末識別子データ領域には、各カード端末10を特定する識別子に関するデータが記録される。
種別データ領域には、このカード端末10の利用目的(例えば、交通機関の改札、POS端末等)を特定する識別子に関するデータが記録される。
設置位置には、このカード端末10が設置されている場所(住所や駅名)に関するデータが記録される。
【0044】
メッセージ管理データ記憶部24はメッセージ情報記憶手段として機能し、図2(c)に示すように、利用者に対して提供されるメッセージを管理するメッセージ管理レコード
240が記録されている。このメッセージ管理レコード240は、利用者に対して提供されるメッセージの登録依頼を受け付けた場合に記録される。メッセージ管理レコード240には、利用者識別子、メッセージ、出力条件、出力状況に関するデータが記録される。
【0045】
利用者識別子データ領域には、メッセージを提供する利用者を特定する識別子に関するデータが記録される。
メッセージデータ領域には、この利用者に対して提供するメッセージの内容に関するデータが記録される。
【0046】
出力条件データ領域には、このメッセージを出力するときの条件に関するデータが記録される。本実施形態においては、出力条件として、メッセージの「出力時間帯」、「指定区域」、「出力カテゴリ」、入手希望の「アイテム指定」などが設定される。
【0047】
「出力時間帯」としては、年月日や「午前」、「午後」、「夕方」等が設定される。本実施形態においては、年月日が設定されているメッセージは、設定されている当日のみ有効とする。従って、年月日が設定されているメッセージについては、制御部21は、当日の日付が変わったときに、メッセージが出力されないようにメッセージ管理レコード240を無効化する。一方、年月日の設定がなく、「午前」、「午後」、「夕方」等のみが設定されているメッセージは、メッセージが無効化(削除)されるまで有効とする。
【0048】
「指定区域」としては、メッセージを出力する地域範囲や「帰宅時」が設定される。「帰宅時」の場合には、利用者の居住地において、各交通機関の最寄り駅により、メッセージの出力要否を判定する。
【0049】
「出力カテゴリ」は階層化されており、例えば最上位層においては「交通機関」や「交通機関以外」等が設定される。そして、「交通機関」のカテゴリでは、「電車」や「バス」、「駐輪場」等に分類されている。更に、「電車」のカテゴリにおいては、「路線」、「乗車」、「降車」等に分類されている。
【0050】
また、「交通機関以外」のカテゴリにおいては、「店舗」や「各種会員サービス」等に分類されている。「店舗」のカテゴリにおいては、「コンビニエンスストア」、「売店・自販機」、「レンタルショップ」等に分類されている。このような出力カテゴリにおいて、メッセージの登録者は任意の階層を出力条件として選択することができる。
「アイテム指定」として、日用品などの販売商品やレンタル商品の品目が設定される。
【0051】
出力状況データ領域には、メッセージの出力状況を識別するためのデータが記録される。本実施形態では、この出力状況データ領域は、メッセージの出力前は空欄であり、メッセージを出力した場合にメッセージの出力年月日が記録される。そして、出力年月日が記録されたメッセージ管理レコード240は、メッセージ出力の対象外となり、無効化される。
【0052】
クライアント端末30は、メッセージを登録する場合に用いるコンピュータ端末である。具体的には、メッセージの登録者は、クライアント端末30を用いて、メッセージ管理サーバ20にアクセスする。そして、メッセージを提供する利用者を特定し、メッセージ、メッセージの出力条件等をメッセージ管理サーバ20に登録する。このクライアント端末30として、ネットワークを介して各種データを送信する機能や、受信した各種データを表示する機能等を有するコンピュータ端末を用いる。このクライアント端末30は、図示しないCPU、RAM、ROMの他、キーボード、マウス等の入力手段、ディスプレイ等の出力手段、通信手段等を有する。
【0053】
次に、上記のように構成されたシステムにおいて、メッセージ管理サーバ20の処理手順について、図3〜6を用いて説明する。ここでは、メッセージ登録処理(図3)、メッセージ出力処理(図4)、シチュエーション判定処理(図5、図6)の順に説明する。
【0054】
(メッセージ登録処理)
以下、メッセージ登録処理を、図3を用いて説明する。
まず、メッセージの登録希望者は、クライアント端末30を用いて、メッセージ管理サーバ20へのアクセス処理を実行する(ステップS1−1)。具体的には、クライアント端末30は、メッセージ管理サーバ20に対してアクセス要求を送信する。
【0055】
アクセス要求を受信したメッセージ管理サーバ20の制御部21は、メッセージ登録画面の送信処理を実行する(ステップS1−2)。具体的には、制御部21のメッセージ登録手段211は、メッセージ登録画面データをクライアント端末30に送信する。このメッセージ登録画面には、メッセージの提供先である利用者の利用者識別子、メッセージの内容及びメッセージの出力条件の設定欄が設けられている。この出力条件の設定欄においては、メッセージの出力時間帯、指定区域、出力カテゴリ、入手希望のアイテム等を入力する設定欄が設けられている。
【0056】
そして、クライアント端末30は、メッセージ登録画面の出力処理を実行する(ステップS1−3)。具体的には、クライアント端末30は、ディスプレイに、メッセージ管理サーバ20から取得したメッセージ登録画面を表示する。この場合、メッセージ登録希望者は、このメッセージ登録画面に、メッセージの内容や出力条件を設定する。そして、入力を完了した場合、メッセージ登録画面の登録ボタンを選択する。
【0057】
そして、クライアント端末30は、メッセージの登録依頼処理を実行する(ステップS1−4)。具体的には、クライアント端末30は、メッセージ登録要求をメッセージ管理サーバ20に送信する。このメッセージ登録要求には、メッセージ登録画面において設定されたメッセージや出力条件に関するデータを含める。
【0058】
次に、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、利用者識別子に関連付けて、メッセージの登録処理を実行する(ステップS1−5)。具体的には、制御部21のメッセージ登録手段211は、メッセージ登録要求に含まれる情報を設定したメッセージ管理レコードを生成し、メッセージ管理データ記憶部24に登録する。
【0059】
(メッセージ出力処理)
以下、メッセージ出力処理を、図4を用いて説明する。この処理は、カード端末10からカード情報を取得した場合に実行される。
【0060】
まず、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、カード利用情報の取得処理を実行する(ステップS2−1)。具体的には、カードを利用する場合、カード50をカード端末10のカードリーダ11にかざす。例えば、交通機関の改札口に設置されたカード端末10(改札ゲート装置)においては、乗車時や降車時の改札時に交通機関が発行したプリペイドカードや定期券等のカード50を読み取らせる。また、レジに設置されたカード端末10(POS端末)においては、商品購入の決済時にプリペイドカードやキャッシュカードのカード50を読み取らせる。
【0061】
そして、カード端末10は、メッセージ管理サーバ20にカード利用情報を送信する。このカード利用情報には、このカード端末10の端末識別子、カードリーダ11が読み取ったカード識別子、カードの利用内容(改札ゲート装置においては「乗車」や「降車」、POS端末においては「商品購入」)に関するデータを含める。そして、制御部21の出
力管理手段212が、カード端末10からカード利用情報を取得する。
【0062】
次に、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、利用者識別子の特定処理を実行する(ステップS2−2)。具体的には、制御部21の出力管理手段212は、利用者マスタデータ記憶部22において、カード端末10から取得したカード識別子が登録された利用者マスタレコード220を検索する。そして、利用者マスタレコード220を抽出できた場合、出力管理手段212は、利用者マスタレコード220に記録された利用者識別子を特定する。なお、利用者マスタデータ記憶部22において、カード識別子が記録された利用者マスタレコード220を抽出できない場合には、出力管理手段212は、メッセージ出力処理を終了する。
【0063】
次に、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、メッセージが登録されているかどうかについての判定処理を実行する(ステップS2−3)。具体的には、制御部21の出力管理手段212は、メッセージ管理データ記憶部24において、この利用者識別子が設定されたメッセージ管理レコード240であって、出力状況として出力年月日が記録されていないレコードを検索する。
【0064】
メッセージが登録されていない場合(ステップS2−3において「NO」の場合)、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、メッセージ出力処理を終了する。
一方、メッセージが登録されている場合(ステップS2−3において「YES」の場合)、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、シチュエーション判定処理を実行する(ステップS2−4)。具体的には、制御部21の出力管理手段212は、シチュエーション判断手段213に対して、シチュエーション判定の実行を指示する。この場合、シチュエーション判断手段213は、後述するように、メッセージ管理レコード240に記録された出力条件と一致又は不一致を判定し、この判定結果を出力管理手段212に供給する。
【0065】
次に、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、出力条件と一致しているかどうかについての判定処理を実行する(ステップS2−5)。具体的には、制御部21の出力管理手段212は、シチュエーション判断手段213から取得した判定結果に基づいて出力条件との一致を判定する。
【0066】
出力条件と一致していないことを示す判定結果を取得した場合(ステップS2−5において「NO」の場合)、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、メッセージ出力処理を終了する。
【0067】
一方、出力条件と一致していることを示す判定結果を取得した場合(ステップS2−5において「YES」の場合)、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、メッセージの出力指示処理を実行する(ステップS2−6)。具体的には、制御部21の出力管理手段212は、カード50を読み取ったカード端末10に対して、メッセージ出力指示を送信する。このメッセージ出力指示には、メッセージ管理レコード240に記録されているメッセージに関するデータを含める。更に、出力管理手段212は、このメッセージ管理レコード240に、出力状況として出力年月日を記録する。そして、このメッセージ出力指示を取得したカード端末10は、表示パネル12においてメッセージを表示する。
【0068】
(シチュエーション判定処理)
以下、ステップS2−4におけるシチュエーション判定処理を、図5、図6を用いて説明する。
【0069】
ここでは、図5に示すように、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、出力時間帯
の指定があるかどうかについての判定処理を実行する(ステップS3−1)。具体的には、制御部21のシチュエーション判断手段213は、メッセージ管理レコード240の出力条件において出力時間帯が設定されているかどうかを確認する。
【0070】
出力時間帯の指定を取得した場合(ステップS3−1において「YES」の場合)、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、出力時間帯の範囲内かどうかについての判定処理を実行する(ステップS3−2)。具体的には、制御部21のシチュエーション判断手段213は、システムタイマから現在時刻を取得し、出力条件として設定された出力時間帯と比較する。
【0071】
なお、出力時間帯が指定されていない場合(ステップS3−1において「NO」の場合)、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、出力時間帯の範囲内かどうかについての判定処理(ステップS3−2)をスキップする。
【0072】
現在時刻が出力時間帯の範囲内でない場合(ステップS3−2において「NO」の場合)、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、条件不一致の判定結果の出力処理を実行する(ステップS3−9)。具体的には、制御部21のシチュエーション判断手段213は、出力条件と一致していないという判定結果を出力管理手段212に供給する。
【0073】
一方、現在時刻が出力時間帯の範囲内の場合(ステップS3−2において「YES」の場合)、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、利用内容の特定処理を実行する(ステップS3−3)。具体的には、制御部21のシチュエーション判断手段213は、カード端末10から取得したカード利用情報に基づいて、利用内容を特定する。
【0074】
次に、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、現在位置の特定処理を実行する(ステップS3−4)。具体的には、制御部21のシチュエーション判断手段213は、端末マスタデータ記憶部23において、カード端末10から取得した端末識別子が記録された端末マスタレコード230を検索する。そして、シチュエーション判断手段213は、抽出した端末マスタレコード230に記録された設置位置に基づいて、利用者の現在位置を特定する。
【0075】
次に、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、アイテム指定があるかどうかについての判定処理を実行する(ステップS3−5)。具体的には、制御部21のシチュエーション判断手段213は、メッセージ管理レコード240の出力条件において、「アイテム指定」が設定されているかどうかを判定する。
【0076】
出力条件においてアイテムの指定を取得した場合(ステップS3−5において「YES」の場合)、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、アイテム提供拠点の検索処理を実行する(ステップS3−6)。具体的には、制御部21のシチュエーション判断手段213は、アイテム確認手段214に対して、アイテム確認指示を行なう。このアイテム確認指示には、メッセージ管理レコード240において指定されたアイテムの品目に関するデータを含める。この場合、アイテム確認手段214は、アドレス管理テーブルを用いて、このアイテムを提供している拠点の提供拠点管理サーバを特定する。そして、アイテム確認手段214は、提供拠点管理サーバから、指定されたアイテムの各拠点における在庫情報を取得する。
【0077】
次に、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、指定されたアイテムの在庫がある提供拠点を特定できたかどうかについての判定処理を実行する(ステップS3−7)。具体的には、制御部21のアイテム確認手段214は、特定した拠点において指定されたアイテムの在庫情報を取得する。本実施形態では、利用者の現在位置から所定範囲の提供拠点
の在庫情報を検索するものとする。そして、アイテム確認手段214は、提供拠点毎に取得した在庫情報をシチュエーション判断手段213に提供する。
【0078】
ここで、指定されたアイテムの在庫がある提供拠点を特定できない場合(ステップS3−7において「NO」の場合)、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、条件不一致の判定結果の出力処理を実行する(ステップS3−9)。
【0079】
一方、在庫がある提供拠点を特定できた場合(ステップS3−7において「YES」の場合)、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、最寄りの提供拠点を立寄候補地として特定処理を実行する(ステップS3−8)。具体的には、制御部21のシチュエーション判断手段213は、アイテム確認手段214から取得した在庫情報において、在庫がある複数の提供拠点情報を取得した場合には、現在位置から最も近い提供拠点及び住所を特定する。そして、シチュエーション判断手段213は、この提供拠点を、立寄候補地としてメモリに仮記憶する。
【0080】
次に、図6に示すように、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、出力カテゴリと利用カテゴリとが一致しているかどうかについての判定処理を実行する(ステップS4−1)。具体的には、制御部21のシチュエーション判断手段213は、メッセージ管理レコード240において設定された出力条件の出力カテゴリと、カード50を読み取ったカード端末10における利用内容によって特定される利用カテゴリとを比較する。
【0081】
出力カテゴリと利用カテゴリとが一致していない場合(ステップS4−1において「NO」)、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、条件不一致の判定結果の出力処理を実行する(ステップS4−11)。具体的には、制御部21のシチュエーション判断手段213は、ステップS3−9と同様に、出力管理手段212に対して、出力条件と一致していないという判定結果を出力管理手段212に供給する。
【0082】
一方、出力カテゴリと利用カテゴリとが一致している場合(ステップS4−1において「YES」)、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、出力場所の指定があるかどうかについての判定処理を実行する(ステップS4−2)。具体的には、制御部21のシチュエーション判断手段213は、メッセージ管理レコード240に記録された出力条件において、出力場所の指定があるかどうかを確認する。
【0083】
ここで、出力場所の指定がない場合(ステップS4−2において「NO」の場合)、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、条件一致の判定結果の出力処理を実行する(ステップS4−10)。具体的には、制御部21のシチュエーション判断手段213は、出力管理手段212に対して、メッセージの出力が必要であることを通知する。なお、アイテム指定の場合には、シチュエーション判断手段213は立寄候補地を出力管理手段212に対して提供する。
【0084】
次に、出力場所の指定がある場合(ステップS4−2において「YES」の場合)、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、交通機関での利用かどうかについての判定処理を実行する(ステップS4−3)。具体的には、制御部21のシチュエーション判断手段213は、メッセージ管理レコード240に記録された出力条件において設定された出力カテゴリが「交通機関」かどうかを確認する。
【0085】
交通機関での利用の指定を取得した場合(ステップS4−3において「YES」の場合)、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、最寄り駅の特定処理を実行する(ステップS4−4)。具体的には、制御部21のシチュエーション判断手段213は、地図検索手段215に対して最寄り駅の検索指示を供給する。出力条件として「帰宅時」の指定を
取得した場合、この利用者の利用者マスタレコード220から居住地の住所を取得し、この住所を検索指示に含める。また、立寄候補地の指定を取得した場合には、この立寄候補地の住所を検索指示に含める。この場合、地図検索手段215は、指定された住所における最寄り駅を、地図情報を用いて検索する。そして、地図検索手段215は、特定した最寄り駅についての情報(ここでは、駅名)をシチュエーション判断手段213に供給する。
【0086】
次に、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、現在位置が最寄り駅かどうかについての判定処理を実行する(ステップS4−5)。具体的には、制御部21のシチュエーション判断手段213は、端末マスタレコード230において特定される設置位置と、地図検索手段215から取得した最寄り駅とを比較する。
【0087】
現在位置が最寄り駅の場合(ステップS4−5において「YES」の場合)、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、条件一致の判定結果の出力処理を実行する(ステップS4−10)。
【0088】
一方、現在位置が最寄り駅でない場合(ステップS4−5において「NO」の場合)、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、最寄り駅までの経路検索処理を実行する(ステップS4−6)。具体的には、制御部21のシチュエーション判断手段213は、地図検索手段215に対して、最寄り駅までの経路検索を指示する。この場合、地図検索手段215は、現在位置から最寄り駅までの経路を検索し、この経路情報をシチュエーション判断手段213に供給する。
【0089】
次に、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、最寄り駅までに読取可能かどうかについての判定処理を実行する(ステップS4−7)。具体的には、制御部21のシチュエーション判断手段213は、地図検索手段215から取得した経路上に設置されたカード端末10を特定する。そして、シチュエーション判断手段213は、このカード端末10の中で、カード50を読み取り可能な端末を特定する。例えば、異なる交通機関を乗り換える場合には、乗換駅においてはカード50を読み取ることになる。
【0090】
そして、最寄り駅までに読取可能でないと判定した場合(ステップS4−7において「NO」の場合)、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、条件一致の判定結果の出力処理を実行する(ステップS4−10)。
【0091】
一方、最寄り駅までに読取可能と判定した場合(ステップS4−7において「YES」の場合)、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、条件不一致の判定結果の出力処理を実行する(ステップS4−11)。
【0092】
また、交通機関の利用でない場合(ステップS4−3において「NO」の場合)、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、利用地域の特定処理を実行する(ステップS4−8)。具体的には、制御部21のシチュエーション判断手段213は、カード50を読み取ったカード端末10の端末マスタレコード230に記録された設置位置を取得し、この設置位置に基づいて利用地域を特定する。
【0093】
次に、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、利用地域が指定区域内かどうかについての判定処理を実行する(ステップS4−9)。具体的には、制御部21のシチュエーション判断手段213は、メッセージ管理レコード240の出力条件に記録された指定区域と、カード50の利用地域とを比較する。
【0094】
利用地域が指定区域内の場合(ステップS4−9において「YES」の場合)、メッセ
ージ管理サーバ20の制御部21は、条件一致の判定結果の出力処理を実行する(ステップS4−10)。
【0095】
一方、利用地域が指定区域内でない場合(ステップS4−9において「NO」の場合)、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、条件不一致の判定結果の出力処理を実行する(ステップS4−11)。
【0096】
本実施形態のメッセージ管理システムによれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、利用者マスタデータ記憶部22には、本サービスを利用してメッセージを提供する利用者に関する利用者マスタレコード220が記録されている。この利用者マスタレコード220には、利用者識別子、氏名、居住地、カード識別子に関するデータが記録される。そして、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、カード利用情報の取得処理(ステップS2−1)、利用者識別子の特定処理(ステップS2−2)を実行する。利用者においては、複数のカードを利用している可能性があるが、カード識別子に対応付けられた利用者識別子を特定することにより、メッセージの登録の有無を判定することができる。
【0097】
(2)本実施形態では、メッセージが登録されている場合(ステップS2−3において「YES」の場合)、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、シチュエーション判定処理を実行する(ステップS2−4)。そして、出力条件と一致しているという判定結果を取得した場合(ステップS2−5において「YES」の場合)、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、メッセージの出力指示処理を実行する(ステップS2−6)。これにより、利用者の状況に応じて適切なタイミングでメッセージを出力することができる。特に、このメッセージは、カード50を読みとったカード端末10において出力されるため、携帯電話端末に電子メールを送信する場合と異なり、その場でメッセージを伝達することができる。
【0098】
(3)本実施形態では、出力時間帯の指定を取得した場合(ステップS3−1において「YES」の場合)、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、出力時間帯の範囲内かどうかについての判定処理を実行する(ステップS3−2)。現在時刻が出力時間帯の範囲内でない場合(ステップS3−2において「NO」の場合)、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、条件不一致の判定結果の出力処理を実行する(ステップS3−9)。これにより、適切でない時間帯におけるメッセージの出力を抑制することができる。例えば、帰宅時に買い物を依頼する場合において、メッセージの出力が早すぎると、依頼を失念することがある。本願発明においては、出力時間帯を考慮することにより、適切なタイミングでメッセージを伝達することができる。
【0099】
(4)本実施形態では、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、アイテム指定があるかどうかについての判定処理を実行する(ステップS3−5)。出力条件においてアイテムの指定を取得した場合(ステップS3−5において「YES」の場合)、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、アイテム提供拠点の検索処理を実行する(ステップS3−6)。在庫がある提供拠点を特定できた場合(ステップS3−7において「YES」の場合)、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、最寄りの提供拠点を立寄候補地として特定処理を実行する(ステップS3−8)。アイテムの在庫状況は状況によって変動する。従って、予めアイテム提供拠点を特定していない場合であっても、複数ある拠点の中から、アイテムを提供可能な拠点を抽出して、利用者をアイテム提供拠点に誘導することができる。この場合、最寄りの提供拠点を立ち寄り候補地とするため、利用者にとって利便性がよい拠点を知らせることができる。
【0100】
(5)本実施形態では、現在位置が最寄り駅の場合(ステップS4−5において「YES」の場合)、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、条件一致の判定結果の出力処理を実行する(ステップS4−10)。これにより、速やかに利用者にメッセージを伝達することができる。
【0101】
(6)本実施形態では、現在位置が最寄り駅でない場合(ステップS4−5において「NO」の場合)、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、最寄り駅までの経路検索処理を実行する(ステップS4−6)。メッセージ管理サーバ20の制御部21は、最寄り駅までに読取可能かどうかについての判定処理を実行する(ステップS4−7)。メッセージ管理サーバ20の制御部21は、最寄り駅までに読取可能でないと判定した場合(ステップS4−7において「NO」の場合)、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、条件一致の判定結果の出力処理を実行する(ステップS4−10)。一方、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、最寄り駅までに読取可能と判定した場合(ステップS4−7において「YES」の場合)、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、条件不一致の判定結果の出力処理を実行する(ステップS4−11)。これにより、早過ぎるメッセージ出力を抑制し、利用者に対して適切なタイミングでメッセージを伝達することができる。
【0102】
(7)本実施形態では、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、利用地域が指定区域内かどうかについての判定処理を実行する(ステップS4−9)。利用地域が指定区域内の場合(ステップS4−9において「YES」の場合)、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、条件一致の判定結果の出力処理を実行する(ステップS4−10)。これにより、アイテムを提供している拠点内にいる場合には、アイテムの追加依頼を行なうことができる。例えば、商店での商品購入を依頼している場合において、この商品を販売している商店で他の商品についてのカード決済時に、依頼対象商品の購入を促すことができる。
【0103】
また、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・ 上記実施形態では、カード50として、交通機関カードや決済カードを想定したが、所有者を特定できるものであれば、クレジットカード、会員証なども利用することができる。この場合には、各カードの識別情報(カード識別子)を、利用者マスタデータ記憶部22に登録しておく。
【0104】
・ 上記実施形態では、メッセージ登録処理においては、メッセージ登録画面をクライアント端末30に表示させてメッセージの登録を行なう。メッセージの登録方法は、これに限定されるものではない。例えば、メッセージ管理サーバ20において専用の電子メールアドレスを設定し、この電子メールアドレスに対して、メッセージ提供先の利用者識別子やメッセージ、出力条件を含めた電子メールを送信するようにしてもよい。この場合、メッセージ管理サーバ20は、電子メールから利用者識別子やメッセージ、出力条件を抽出し、メッセージ管理データ記憶部24に登録する。
【0105】
・ 上記実施形態では、カード端末10の表示パネル12においてメッセージを表示する。メッセージの出力方法は、これに限定されるものではない。例えば、カード端末10の表示パネル12には、メッセージが登録されていることを示すアラームのみを表示する。このアラームを見た利用者は、カード端末とは別に設置されたメッセージ出力装置にカード50を挿入する。この場合、メッセージ出力装置は、カード50に記録されたカード識別子をメッセージ管理サーバ20に送信する。カード識別子を取得したメッセージ管理サーバ20の制御部21は、カード識別子に対応する利用者識別子に関連付けられたメッセージを、メッセージ管理データ記憶部24から取得し、メッセージ出力装置に提供する。例えば、レジのPOS端末や改札ゲート装置においてメッセージを閲覧していると、後
続者の渋滞を招く可能性がある。従って、別に設けられたメッセージ出力装置を用いることにより、渋滞を抑制し、効率的にメッセージを伝達することができる。
【0106】
・ 上記実施形態では、メッセージ登録処理においては、利用者識別子を用いてメッセージ提供先の利用者を特定する。メッセージ提供先の利用者の特定は、利用者識別子に限定されるものではなく、利用者が所持する任意のカード50のカード識別子により利用者識別子を特定するようにしてもよい。この場合、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、取得したカード識別子が記録された利用者マスタレコード220を検索して、利用者識別子を特定する。
【0107】
・ 上記実施形態では、メッセージ管理データ記憶部24には、利用者に対して提供されるメッセージを管理するメッセージ管理レコード240が記録されている。このメッセージ管理レコード240には、利用者識別子、メッセージ、出力条件に関するデータが記録される。メッセージ管理レコード240に記録される情報は、これらに限定されるものではない。例えば、メッセージの登録者の識別情報を記録してもよい。そして、メッセージの出力時に登録者情報を出力する。また、登録者によってメッセージ出力の優先順位を決定するようにしてもよい。この場合には、制御部21に、登録者識別情報に対して優先順位を対応付けた優先順位テーブルを保持させておく。
【0108】
・ 上記実施形態では、出力条件データ領域に「出力時間帯」が設定される。出力条件としての出力時間帯はこれらに限定されるものではなく、「毎日」や「毎週金曜日の夕方」、「毎月の月末」、「毎月の月初」、「毎月の第3金曜日」、「毎月17日」などのように、定期的な暦情報とともに、出力時間帯を設定できるようにしてもよい。この場合も、出力時間帯の範囲内かどうかについての判定処理を実行する(ステップS3−2)。ここで、メッセージを出力した場合には、制御部21の出力管理手段212は、メッセージ管理レコード240に、一旦、出力年月日を記録することにより無効化する。そして、出力管理手段212は、定期的な出力条件が設定されたメッセージ管理レコード240については、出力時間帯が経過した段階(例えば、日付が変わった段階)で、出力状況データ領域に記録された出力年月日を消去することにより、再度、有効化する。これにより、送信者の意図したタイミングで定期的にメッセージを出力することができる。
【0109】
・ 上記実施形態では、メッセージ管理レコード240の出力条件データ領域に、メッセージを出力する「出力時間帯」、「指定区域」に関するデータを記録する。出力条件はこれらに限定されるものではない。例えば、メッセージを出力しない時間帯や地域情報を記録するようにしてもよい。この場合には、出力条件データ領域に「除く」フラグを記録しておき、出力条件して指定された時間帯や地域でない場合に、制御部21のシチュエーション判断手段213がメッセージの出力指示を行なう。これにより、メッセージを出力すると支障がある時間帯や地域を除いて、メッセージを伝達することができる。
【0110】
・ 上記実施形態では、在庫がある提供拠点を特定できた場合(ステップS3−7において「YES」の場合)、メッセージ管理サーバ20の制御部21は、最寄りの提供拠点を立寄候補地として特定処理を実行する(ステップS3−8)。ここで、提供拠点の特定は最寄りの拠点に限定されるものではない。例えば、提供拠点の中で提供価格の最も安い拠点を特定するようにしてもよい。この場合には、制御部21のアイテム確認手段214は、各提供拠点における提供価格情報を取得し、提供価格が最も安い拠点を立寄候補地として特定する。
【0111】
また、距離的に遠い拠点であっても、その拠点までの所要時間に基づいて立寄候補地を特定するようにしてもよい。この場合には、アイテム確認手段214が、地図検索手段215から各提供拠点までの交通機関の利用を含めた所要時間を算出し、所要時間が最も短
い提供拠点を立寄候補地として特定する。
【0112】
また、利用者が交通機関を利用しており、その目的地が特定された場合、現在地から目的地までの経路上の提供拠点や、現在地や目的地に最寄りの提供拠点を特定するようにしてもよい。この場合には、アイテム確認手段214が、現在地から目的地までの経路を特定し、この経路上の駅(現在駅、目的駅や途中駅)を最寄り駅とする提供拠点を特定する。これにより、利用者は目的地までの移動途中にアイテムを取得することができる。
【0113】
また、利用者が提供拠点に到着した場合の在庫の残存予測に基づいて、立寄候補地を特定するようにしてもよい。この場合には、提供拠点管理サーバにおいて、各拠点の商品の在庫量とともに、各商品についての単位時間当たりの販売量(販売頻度)に関する情報を蓄積しておく。そして、メッセージ管理サーバ20の制御部21のアイテム確認手段214は、提供拠点管理サーバは、各提供拠点における商品の在庫量及び販売頻度に関する情報を取得する。そして、アイテム確認手段214は、提供拠点毎に、在庫量を販売頻度で除算することにより算出される在庫の残存時間を取得する。更に、アイテム確認手段214は、地図検索手段215において計算された現在地から各提供拠点までの所要時間を取得する。次に、アイテム確認手段214は、提供拠点毎に、残存時間を所要時間で除算することにより算出される残存確率を取得する。そして、アイテム確認手段214は、残存確率が最も高い提供拠点を立寄候補地として特定する。この場合には、提供拠点の到着時において在庫が残っている確率が最も高い拠点を立寄候補地として特定することができる。
【0114】
・ 上記実施形態では、メッセージ管理サーバ20のメッセージ管理データ記憶部24に利用者に提供するメッセージを蓄積する。メッセージの蓄積場所は、メッセージ管理サーバ20に限定されるものではない。例えば、カード端末10において、メッセージを蓄積するようにしてもよい。この場合、メッセージ管理サーバ20は、利用者が所持するカード50を読み取る可能性があるカード端末10に対して、メッセージを予め配信しておく。この場合、カード端末10は、メッセージ管理レコード240に含まれる情報を蓄積する。そして、カード端末10において、カード50のカード識別子を取得した場合、メッセージの登録の有無も確認し、メッセージが蓄積されている場合には、メッセージを出力する。この場合には、メッセージを出力したことをメッセージ管理サーバ20に送信する。この場合、メッセージ管理サーバ20は、各カード端末10に、メッセージを伝達済みであることを通知する。そして、各カード端末10は、伝達済みのメッセージを削除する。この場合には、カード読取時において、カード端末10とメッセージ管理サーバ20との通信を行なう必要はなく、迅速にメッセージを出力することができる。
【0115】
・ 上記実施形態では、メッセージ登録処理において、メッセージ登録画面を用いてメッセージの登録を行なう。メッセージの登録方法は、これに限定されるものではない。例えば、電子メールを用いて登録するようにしてもよい。この場合、メッセージ管理サーバ20において、利用者毎にメッセージ登録専用アドレスを設定しておく。このメッセージ登録専用アドレスは、メッセージ管理サーバ20のアドレスに対して、各利用者を特定するためのサブアドレスが設定されている。そして、このメッセージ登録専用アドレスに対して、メール本文にメッセージや出力条件を含めた電子メールを送信する。電子メールを受信したメッセージ管理サーバ20の制御部21のメッセージ登録手段211は、サブアドレスに基づいて利用者を特定して、メッセージ管理レコード240を生成し、メッセージ管理データ記憶部24に登録する。これにより、電子メールを利用できる環境であれば、メッセージを登録することができる。
【符号の説明】
【0116】
10…カード端末、11…カードリーダ、12…表示パネル、20…メッセージ管理サ
ーバ、21…制御部、211…メッセージ登録手段、212…出力管理手段、213…シチュエーション判断手段、214…アイテム確認手段、215…地図検索手段、22…利用者マスタデータ記憶部、23…端末マスタデータ記憶部、24…メッセージ管理データ記憶部、30…クライアント端末、50…カード。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者識別子に対してカード識別子を記録した利用者情報記憶手段と、
利用者カードを読み取るカード端末の端末識別子に対して設置位置情報を記録した端末情報記憶手段と、
利用者識別子に対して、メッセージ及び出力条件を記録したメッセージ情報記憶手段と、
メッセージの出力管理を行なう制御手段を備えたメッセージ管理システムであって、
前記制御手段が、
利用者カードを読み取ったカード端末から、端末識別子及び前記利用者カードのカード識別子を含むカード利用情報を取得する手段と、
前記利用者情報記憶手段を用いて、前記カード識別子に対応する利用者識別子を特定し、この利用者識別子に関連付けられたメッセージを前記メッセージ情報記憶手段において検索する手段と、
前記端末情報記憶手段に記録された端末識別子の設置位置情報に基づいて、利用者の現在位置を特定し、
前記現在位置が、前記メッセージ情報記憶手段に記録された出力条件を満足する場合、前記カード端末の出力手段に前記メッセージを出力する手段と
を備えたことを特徴とするメッセージ管理システム。
【請求項2】
前記制御手段が、
メッセージの出力条件に基づいて立寄候補地を特定した場合、前記立寄候補地に対する最寄り駅を特定し、
現在位置が最寄り駅と一致する場合には、メッセージを出力することを特徴とする請求項1に記載のメッセージ管理システム。
【請求項3】
前記制御手段が、
前記利用者カードを読み取ったカード端末の所在地から前記最寄り駅までの経路を検索し、
前記経路に設置されたカード端末において、利用者カードを読み取ることができないと判定した場合には、前記現在位置においてメッセージの出力を行ない、
前記経路に設置されたカード端末において、利用者カードを読み取ることができると判定した場合には、メッセージの出力を保留することを特徴とする請求項2に記載のメッセージ管理システム。
【請求項4】
前記制御手段が、アイテムの提供拠点の所在地を検索するアイテム確認手段を更に備え、
メッセージの出力条件においてアイテムの指定を取得した場合、前記アイテム確認手段において前記アイテムの提供拠点を検索し、特定された提供拠点の所在地を立寄候補地として特定することを特徴とする請求項2又は3に記載のメッセージ管理システム。
【請求項5】
前記アイテム確認手段は、前記出力条件において指定されたアイテムの在庫情報を取得し、在庫を確認できた提供拠点の所在地を立寄候補地として特定することを特徴とする請求項4に記載のメッセージ管理システム。
【請求項6】
前記制御手段が、
メッセージの出力条件において、メッセージを出力する区域の指定を取得した場合には、この指定区域と現在位置とを比較し、
現在位置が前記指定区域に含まれる場合にメッセージを出力することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のメッセージ管理システム。
【請求項7】
前記制御手段が、
メッセージの出力条件において、メッセージを出力する出力時間帯の指定を取得した場合には、この出力時間帯と現在時刻とを比較し、
現在時刻が前記出力時間帯に含まれる場合にメッセージを出力することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載のメッセージ管理システム。
【請求項8】
前記制御手段が、
前記カード利用情報に基づいて、利用者カードの利用内容を特定し、
メッセージの出力条件において、メッセージを出力する出力カテゴリの指定を取得した場合には、この出力カテゴリと利用内容とを比較し、
前記利用内容が前記出力カテゴリに含まれる場合にメッセージを出力することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載のメッセージ管理システム。
【請求項9】
利用者識別子に対してカード識別子を記録した利用者情報記憶手段と、
利用者カードを読み取るカード端末の端末識別子に対して設置位置情報を記録した端末情報記憶手段と、
利用者識別子に対して、メッセージ及び出力条件を記録したメッセージ情報記憶手段と、
メッセージの出力管理を行なう制御手段を備えたメッセージ管理システムを用いて、メッセージを管理するための方法であって、
前記制御手段が、
利用者カードを読み取ったカード端末から、端末識別子及び前記利用者カードのカード識別子を含むカード利用情報を取得する段階と、
前記利用者情報記憶手段を用いて、前記カード識別子に対応する利用者識別子を特定し、この利用者識別子に関連付けられたメッセージを前記メッセージ情報記憶手段において検索する段階と、
前記端末情報記憶手段に記録された端末識別子の設置位置情報に基づいて、利用者の現在位置を特定し、
前記現在位置が、前記メッセージ情報記憶手段に記録された出力条件を満足する場合、前記カード端末の出力手段に前記メッセージを出力する段階と
を実行することを特徴とするメッセージ管理方法。
【請求項10】
利用者識別子に対してカード識別子を記録した利用者情報記憶手段と、
利用者カードを読み取るカード端末の端末識別子に対して設置位置情報を記録した端末情報記憶手段と、
利用者識別子に対して、メッセージ及び出力条件を記録したメッセージ情報記憶手段と、
メッセージの出力管理を行なう制御手段を備えたメッセージ管理システムを用いて、メッセージを管理するためのプログラムであって、
前記制御手段を、
利用者カードを読み取ったカード端末から、端末識別子及び前記利用者カードのカード識別子を含むカード利用情報を取得する手段、
前記利用者情報記憶手段を用いて、前記カード識別子に対応する利用者識別子を特定し、この利用者識別子に関連付けられたメッセージを前記メッセージ情報記憶手段において検索する手段、
前記端末情報記憶手段に記録された端末識別子の設置位置情報に基づいて、利用者の現在位置を特定し、
前記現在位置が、前記メッセージ情報記憶手段に記録された出力条件を満足する場合、前記カード端末の出力手段に前記メッセージを出力する手段
として機能されることを特徴とするメッセージ管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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