説明

メッセージ送受信および掲示システム、送受信および掲示方法、並びに、その方法を具現するプログラムを記録したコンピュータで読出可能な保存媒体

サービス加入者がメッセージを作成して発信すると、発信メッセージに基づき、第1のレコードおよび第2のレコードが生成される。また、生成した第1のレコードおよび第2のレコードがそれぞれ保存され、これは、発信者および受信者のユーザ端末にそれぞれ伝送され、ユーザ端末には、伝送されたメッセージの内容が、レコードフィールドに基づき、既伝送された関連メッセージの内容と共に示される。この際、受信者もまたサービス加入者に限定される。
したがって、発信メッセージと受信メッセージとの間の関係を、一見して把握することができ、発信者および受信者は、第1のレコードおよび第2のレコードをそれぞれ自由に管理することができる。また、サービス加入者間のメッセージ送受信のみが許されるので、迷惑メールまたはウイルスから安全である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メッセージ送受信および掲示システム、送受信および掲示方法、並びに、その方法を具現するプログラムを記録したコンピュータで読出可能な保存媒体に関し、より詳しくは、ネットワークに連結された複数のユーザ端末間のメッセージ送受信および掲示システム、送受信および掲示方法、並びに、その方法を具現するプログラムを記録したコンピュータで読出可能な保存媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワーク、特に、インターネットの普及領域が拡大されることにつれて、これを用いた様々なサービスが開発されており、特に、インターネットを介したメッセージ送受信および掲示サービスは、様々な形態で提供されている。そのうち、代表的なサービスとしては、メールサービス、メモサービス、および掲示板サービスが挙げられる。
【0003】
メールサービスは、送信メールサーバと受信メールサーバを用いて、発信者と受信者間のメールを送受信し、長文の伝送、または、ファイルの添付が可能であるばかりではなく、返信、転送、受信確認などの機能が提供される。また、発信メールまたは受信メールは、発信者または受信者の所有として管理が自由である。
【0004】
しかしながら、互いに認証されていないユーザ間にメールが送受信されることもあるので、迷惑メールまたはウイルスの危険に露出してしまう可能性が高い。しかも、発信メールまたは受信メールは、発信日または受信日の順にそれぞれ表示され、関連メール間の関連性は表示されていない。一部のメールクライアントは、基準フィールド毎にメールを整列する機能を提供してはいるが、各フィールド内において、各メールは、さらに日付などを基準としてリストされ、同一のフィールドに属するメール間の相互関連性によるリスティングは、行われていない。
【0005】
メモサービスは、サービス加入者間の短文を送受信するサービスであり、サーバには、メモサービスのための一定のテーブルが設けられ、発信者と受信者との間のメモ内容が、それぞれのレコードに保存される。この際、複数のサービス加入者間において受け渡されたメモの内容が同じ場所に保存されるので、受け渡されるメモの容量は制限される。また、ファイルの添付や各メモに対する管理が不可である。
【0006】
掲示板サービスは、掲示板加入者間に一定のコンテンツを共同の作業場所に伝送し、そのコンテンツの掲示を共有するサービスであり、加入者に限って、コンテンツの伝送が許されるので、迷惑メールおよびウイルスから安全である。また、コンテンツは、入力方式により、関連コンテンツスレッドにおける、各コンテンツとの関連性と共に表示される。
【0007】
例えば、オリジナルメッセージに対するリプライメッセージ、リプライメッセージに対するリプライメッセージとして文頭にタイトルが付けられると共に、ディスプレイ方式においても、タイトルの開始列を異にする。すなわち、オリジナルメッセージは、第1列、リプライメッセージは、第2列、リプライメッセージに対するリプライメッセージは、第3列からメッセージのタイトルが始まり、一見して、関連コンテンツスレッドの中から各コンテンツの位相を把握することができる。
【0008】
しかしながら、それぞれのコンテンツは、共同の作業場所に伝送されるので、管理の権限は、特定人に与えられ、また、掲示されたコンテンツに対する権限は、掲示したユーザのにみ与えられた。また、全体のユーザの発信コンテンツが共に掲示されるので、特定のユーザの掲示物を確認するためには、別途の整列機能を用いなければならないという不便さがあった。
【発明の開示】
【0009】
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたもので、サービス加入者と受け渡したメッセージが、各サービス加入者毎に、関連メッセージスレッドの中において、各メッセージの位相が示されるように表現される、メッセージ送受信および掲示システム、メッセージ送受信および掲示方法、並びに、その方法を具現するプログラムを記録したコンピュータで読出可能な保存媒体を提供することを目的とする。
【0010】
また、認証されたユーザ間の安全な、メッセージ送受信および掲示システム、メッセージ送受信および掲示方法、並びに、その方法を具現するプログラムを記録したコンピュータで読出可能な保存媒体を提供することを他の目的とする。
【0011】
また、発信者および受信者が共に、掲示されたメッセージに対して権限を有して管理可能な、メッセージ送受信および掲示システム、メッセージ送受信および掲示方法、並びに、その方法を具現するプログラムを記録したコンピュータで読出可能な保存媒体を提供することをまた他の目的とする。
【0012】
上記目的を達成すべく、本発明の特徴に係るメッセージ伝送および掲示システムは、ネットワークに連結された複数のユーザ端末間のメッセージ伝送および掲示システムであって、サービスに加入した複数のユーザ間のメッセージを送受信するメッセージクライアントと、発信メッセージに基づき、第1のレコードおよび第2のレコードを生成して保存し、前記メッセージクライアントの要請に応じて、第1のレコードと第2のレコードをそれぞれ該当メッセージクライアントに伝送するアプリケーションサーバと、前記第1のレコードおよび前記第2のレコードを保存するユーザデータベースと、を備え、前記メッセージクライアントは、伝送されたメッセージの内容を、レコードフィールドを参照して、既伝送された関連メッセージと共に表示する。
【0013】
この際、前記レコードフィールドは、関連メッセージスレッドを示す第1のフィールドと、関連メッセージスレッドにおける該当メッセージの位相を示す第2のフィールドとを有し、前記メッセージクライアントは、前記第1のフィールドおよび前記第2のフィールドを参照して、発信メッセージの内容を、関連メッセージスレッドの中においてその位相に合わせて表現する。
【0014】
また、前記アプリケーションサーバは、発信メッセージに基づき、サービスユーザID、メッセージID、その対応メッセージID、メッセージが属する関連メッセージスレッド、そのリストにおけるメッセージ位相、発信者ID、受信者ID、メッセージタイトルおよびメッセージ内容のうち一つ以上のレコードフィールドを含む第1のレコードおよび第2のレコードを生成し、前記ユーザデータベースに保存する。
【0015】
また、前記第1のレコードのメッセージIDは、前記第2のレコードにおける対応メッセージIDであり、前記第1のレコードにおける対応メッセージIDは、前記第2のレコードのメッセージIDであって、前記第1のレコードと前記第2のレコードは、論理的に連結されている。
【0016】
また、本発明の特徴に係るメッセージ送受信および掲示方法は、ネットワークに連結された複数のユーザ端末間のメッセージを送受信および掲示する方法であって、a)作成されたメッセージが発信されるステップと、b)発信メッセージに基づき、発信者および受信者のための第1のレコードおよび第2のレコードを生成するステップと、c)生成した第1のレコードおよび第2のレコードをそれぞれ保存し、第1のレコードおよび第2のレコードを、発信者および受信者のユーザ端末にそれぞれ伝送するステップと、d)伝送されたメッセージの内容を、レコードフィールドに基づき、既伝送された関連メッセージの内容と共に示すステップと、を含む。
【0017】
この際、前記第1のレコードおよび第2のレコードは、サービスユーザID、メッセージID、その対応メッセージID、メッセージが属する関連メッセージスレッド、そのスレッドの中におけるメッセージ位相、発信者ID、受信者ID、メッセージタイトルおよびメッセージ内容のうち一つ以上のレコードフィールドを含む。
【0018】
また、a)ステップおよびb)ステップは、前記発信者と前記受信者がサービス加入者である場合、実行される。また、前記第1のレコードおよび前記第2のレコードは、発信者と受信者のために、それぞれ設けられたユーザデータベースにそれぞれ保存される。また、本発明の特徴に係る保存媒体は、前記方法をコンピュータにおいて具現するプログラムを記録したコンピュータで読出可能な保存媒体である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の好ましい実施の形態を、添付図面に基づき詳細に説明する。
【0020】
図1に示すように、本発明に係るメッセージ送受信および掲示システムは、ネットワークを介して複数のユーザ端末と連結されており、メッセージクライアント200、アプリケーションサーバ400、ユーザデータベース500を備えている。
【0021】
ネットワークは、電話網、インターネットおよび無線通信網などの様々な形態の全てのネットワークを含む。
【0022】
ユーザ端末は、ネットワークを介してメッセージ送受信および掲示システムとコミュニケーション可能な通信装置であって、例えば、電話、無線通信端末、コンピュータおよびインターネットで接続可能なTVなどの様々な通信装置のいずれか一つが用いられ得る。したがって、ユーザは、PC通信、インターネット、無線インターネット、電話網などを用いて、便利かつ迅速にシステムに接続することができる。
【0023】
メッセージクライアント200は、ユーザ端末に設けられたアプリケーションプログラムであって、メッセージを作成可能なツールを提供し、サービスに加入した複数のユーザ間のメッセージが、ユーザ端末の内部の通信プロセッサを介して送受信されるようにする。
【0024】
この際、メッセージクライアント200は、伝送されたメッセージをそのレコードフィールドを参照して画面に表示する。メッセージクライアント200は、レコードフィールドを参照の結果、既伝送された関連メッセージがあった場合、伝送されたメッセージを関連メッセージと共にユーザ端末の画面に表示する。
【0025】
また、条件により伝送されたレコードが、ユーザ端末の端末保存部100に保存されるようにすることができる。
【0026】
この際、前記端末保存部100は、一般のメールクライアントプログラムにおいて、サーバから伝送されたデータが仮保存されるローカルキャッシュとは区別される概念である。すなわち、ローカルキャッシュは、サーバから伝送されたデータが仮保存される場所であって、メールクライアントプログラムが、同一のデータに対して、サーバ側に再度データの伝送を要求することなく、ローカルキャッシュに保存されたデータを利用可能にする一般の技術である。
【0027】
これに対して、前記端末保存部100は、前記メッセージクライアント200が、ローカルキャッシュに保存されたレコードを永久保管等の目的で、別に保存する場所であって、前記レコードを、後述するアプリケーションサーバ400側に設けられたユーザデータベース500から削除すると共に、個人的に相当の期間、保存しようとするときに、有用に用いられ得る。
【0028】
アプリケーションサーバ400は、メッセージクライアント200から発信メッセージを伝送されたとき、発信メッセージに基づき、発信者のための第1のレコードおよび受信者のための第2のレコードを生成する。但し、アプリケーションサーバ400は、メッセージ受信者が、サービスに加入したユーザではない場合、メッセージを送信した前記メッセージクライアント200に、失敗の通知を伝送することができる。
【0029】
この際、第1のレコードおよび第2のレコードは、サービスユーザID、メッセージID、その対応メッセージID、メッセージが属する関連メッセージスレッド、そのスレッドの中におけるメッセージ位相、発信者ID、受信者ID、メッセージタイトルおよびメッセージ内容のうち一つ以上のレコードフィールドを含む。
【0030】
ここで、第1のレコードのメッセージIDは、第2のレコードにおける対応メッセージIDであり、第1のレコードにおける対応メッセージIDは、第2のレコードのメッセージIDである。したがって、第1のレコードと第2のレコードは、メッセージIDおよび対応メッセージIDフィールドを通じて、論理的に相互連結される。
【0031】
ユーザデータベース500には、アプリケーションサーバ400により、第1のレコードおよび第2のレコードが保存される。この際、ユーザデータベース500は、サービスに加入した複数のユーザ毎に個別に設けられ得る。そこで、データベースに保存された第1のレコードおよび第2のレコードに対する権限は、発信者および受信者のそれぞれに与えられ、発信者および受信者のそれぞれにより管理される。すなわち、発信者および受信者は、それぞれメッセージクライアント200を介して、第1のレコードおよび第2のレコードをそれぞれ保存または削除等を行うことができる。
【0032】
図2に示すように、メッセージクライアント200のユーザインターフェースは、以下の通りである。
【0033】
メッセージクライアント200には、第1のユーザとのメッセージ送受信および掲示サービスを利用可能な第2のユーザのリストが表示され、第2のユーザのリストは、第1のユーザの選択により、一定のグループを形成して表示されてもよい。この際、第1のユーザおよび第2のユーザは共に、サービス加入者であり、第2のユーザは、第1のユーザとメッセージを送受信可能な一つ以上の単数または複数のユーザであり、第2−1のユーザ、第2−2のユーザ、第2−nのユーザを含む概念である。
【0034】
例えば、第1のユーザが、リストされた第2のユーザのうち、第2−4のユーザを選択すると、第1のユーザと第2−4のユーザとの間の受け渡しのメッセージが表示され、特に、各メッセージは、関連メッセージスレッドの中において、そのメッセージの位相に合わせて示される。
【0035】
すなわち、第1のユーザが第2−4のユーザにメッセージを発送し、第2−4のユーザが返事した場合、第1のユーザの発信メッセージは、上位階層、第2−4のユーザの返事メッセージは、第1のユーザの発信メッセージに対する下位階層として表わされる。また、第1のユーザがその返事メッセージに対して、さらに返事した場合、第1のユーザの返事メッセージは、第2−4のユーザの返事メッセージに対する下位階層として表わされる。もちろん、第1のユーザが第2−4のユーザに、または、第2−4のユーザが第1のユーザに、新たな内容のメッセージを発送した場合、新たなメッセージは、新たな上位階層として表わされる。
【0036】
以下、メッセージ送受信および掲示過程についてより詳述する。
【0037】
図3に示すように、第1のユーザは、第2のユーザのうち特定人を選択し(以下、第2−4のユーザを選択した場合を仮定する)、メッセージクライアント200のユーザインターフェースを通じて、メッセージを作成して伝送することができる(A)。または、既に伝送されて掲示されたメッセージを修正して伝送することができる(B)。また、第1のユーザは、第2−4のユーザからのメッセージに対して、リプライメッセージを伝送し(C)、または、第2−4のユーザとの受け渡しのメッセージを、また他のユーザ、すなわち、第2−1のユーザ、第2−2のユーザなどに伝達することができる(D)。
【0038】
この際、A、B、CおよびDの場合、作成、修正、または伝達されるメッセージは、アプリケーションサーバ400に伝送され、アプリケーションサーバ400は、伝送されたメッセージに基づき、発信者と受信者のための第1のレコードおよび第2のレコードを生成する。
【0039】
図4に示すように、各レコードは、サービスユーザID(nOwnerUID)、メッセージID(nArticleID)、その対応メッセージID(nPair ArticleID)、メッセージが属する関連メッセージスレッド(nThred)、そのスレッドの中におけるメッセージ位相(RepOrder)、発信者ID(nWriterID)、受信者ID(nReceiverID)、メッセージタイトル(nStrTitle)、およびメッセージ内容(nStrContents)の少なくともいずれか一つ以上のレコードフィールドを含む。
【0040】
nOwnerUIDは、第1のレコードフィールドおよび第2のレコードフィールドが、それぞれ伝達するべきユーザIDを指す。nArticleIDは、第1のレコードが発信者のユーザデータベース500に保存されたメッセージのうち、何回目のメッセージであるか、その保存先アドレスを知らせる。また、nPair ArticleIDは、第1のレコードに対応して生成された第2のレコードが、受信者のユーザデータベース500に保存されたメッセージのうち、何回目のメッセージに該当するか、その保存先アドレスを表示する。
【0041】
nThredは、伝送されたメッセージが属するメッセージスレッドを示すものであり、伝送されたメッセージが、どのオリジナルメッセージ(特定のメッセージに対するリプライメッセージではなく、最初のメッセージ)から派生したものであるかを示し、オリジナルメッセージのnArticleIDに従う。すなわち、伝送されたメッセージがオリジナルメッセージである場合、nThredは、nArticleIDに従う。また、伝送されたメッセージが、そのオリジナルメッセージに対するリプライである場合、nThredは、オリジナルメッセージのnThredに従い、オリジナルメッセージのnThredは、オリジナルメッセージのnArticleであるので、特定のメッセージに対するリプライメッセージのnThredは、オリジナルメッセージのnArticleIDとなる。
【0042】
RepOrderは、伝送されたメッセージの、所属メッセージスレッドの中での位相を示すものであり、メッセージスレッドにおいて、メッセージの階層的な表現のために、メッセージが表現される順序とメッセージのインデント表示を示す。
【0043】
例えば、伝送されたメッセージが属するメッセージスレッドと、そのメッセージスレッドの中における位相とを、nThred:RepOrderのように示すと、1:""、2:""、3:""、4:""は、それぞれ1番目のメッセージスレッドのオリジナルメッセージ、2番目のメッセージスレッドのオリジナルメッセージ、3番目のメッセージスレッドのオリジナルメッセージ、および4番目のメッセージスレッドのオリジナルメッセージを示す。
【0044】
ここで、nThred:nRepOrderが、それぞれ4:""であるメッセージを第1のメッセージであるとすると、4:1および4:2は、それぞれ第1のメッセージに対する1番目のリプライメッセージおよび2番目のリプライメッセージ(以下、第2のメッセージという)のことをいい、各リプライメッセージのタイトルは、オリジナルメッセージのタイトルの開始列と所定の間隔を置いて表示される。また、4:21、4:22、および4:23は、それぞれ第2のメッセージに対する1番目のリプライメッセージ、2番目のリプライメッセージ(以下、第3のメッセージという)、および3番目のリプライメッセージのことをいい、各リプライメッセージのタイトルは、第2のメッセージのタイトルの開始列と所定の間隔を置いて表示される。同様に、4:221は、第3のメッセージに対する1番目のリプライメッセージとして、第3のメッセージのタイトルの開始列と所定の間隔を置いて表示される。
【0045】
nWriterIDは、メッセージを作成したユーザのIDを、nReceiverIDは、メッセージを受信するユーザのIDのことをそれぞれいい、nStrTitleおよびnStrContentsは、メッセージの題目とメッセージの内容のことをそれぞれいう。
【0046】
図5に示すように、ユーザAが、ユーザBに、特定のメッセージに対するリプライメッセージを伝送する場合、アプリケーションサーバ400は、ユーザAのメッセージに基づき、ユーザAのための第1のレコードおよび第2のレコードを生成する。
【0047】
この際、第1のレコードは、ユーザAのためのレコードであるので、第1のレコードのnOwnerUIDは、Aとなり、nWriterUIDおよびnReceiverUIDは、それぞれAおよびBとなる。ここで、nThredおよびnRepOrderである300および21は、本メッセージが、オリジナルメッセージのArticleIDが300であるメッセージスレッドの中において、オリジナルメッセージの2番目のリプライメッセージに対する1番目のリプライメッセージであることを示す。また、nPair ArticleID400は、第2のレコードがユーザBのユーザデータベース500に保存されたメッセージのうち、何番目に該当するか、その保存先アドレスを示し、第1のレコードおよび第2のレコードを論理的に連結する。
【0048】
また、第2のレコードは、ユーザBのためのレコードであるため、第2のレコードのnOwnerIDは、Bとなり、nWriterUIDおよびnReceiverUIDは、それぞれAおよびBとなる。この際、nThredおよびnRepOrderである400および21は、本メッセージが、オリジナルメッセージのArticleIDが400であるメッセージスレッドの中において、オリジナルメッセージの2番目のリプライメッセージに対する1番目のリプライメッセージであることを示す。また、nPair ArticleID300は、第1のレコードがユーザAのユーザデータベース500に保存されたメッセージのうち、何番目に該当するか、その保存先アドレスを示し、第1のレコードおよび第2のレコードを論理的に連結する。
【0049】
したがって、ユーザAの場合、前記メッセージは、オリジナルメッセージのArticleIDが300であるメッセージスレッドの中に位置する。また、リプライメッセージのタイトルが、オリジナルメッセージのタイトルから、n間隔離れて表現される場合、前記メッセージのタイトルは、オリジナルメッセージのタイトルの開始列から2n間隔離れて表現される。また、ユーザBの場合、前記メッセージは、オリジナルメッセージのArticleIDが400であるメッセージスレッドの中に位置し、メッセージのタイトルは、オリジナルメッセージのタイトルの開始列から2n間隔離れて表現される。
【0050】
また、アプリケーションサーバ400は、第1のレコードおよび第2のレコードが、それぞれユーザAのために設けられたユーザデータベース500およびユーザBのために設けられたユーザデータベース500にそれぞれ保存されるようにする。したがって、ユーザAおよびユーザBは、第1のレコードおよび第2のレコードに対する権限を、各自有するようになり、各レコードを各自管理することができる。
【0051】
すなわち、図6に示すように、ユーザAおよびユーザBは、ユーザデータベース500に保存された第1のレコードおよび第2のレコードに対する削除の権限をそれぞれ有する。したがって、それぞれのユーザの選択により、保存されたレコードを削除することができる。
【0052】
例えば、ユーザAが第1のレコードを削除する場合、ユーザAは、メッセージクライアントを通じて、もう該当メッセージを確認することができない。しかし、ユーザBは、第2のレコードを削除しない限り、依然として、メッセージクライアント200を通じて、該当メッセージを確認することができる。
【0053】
この際、ユーザの選択により、それぞれのレコードは、ユーザ端末の端末保存部100に別に保存され得る。したがって、前記レコードに対する他人のアクセスの可能性を遮断すると共に、前記レコードを個人的に相当の期間保存することができる。
【0054】
すなわち、図7に示すように、ユーザAまたはユーザBは、メッセージクライアント200を通じて、第1のレコードまたは第2のレコードを、各自のユーザ端末の端末保存部100に保存することができる。この場合、前記第1のレコードまたは前記第2のレコードは、アプリケーションサーバ400側のユーザデータベース500から削除されても、端末保存部100に相当の期間保存され得、ユーザの選択によっては、永久保存も可能である。
【0055】
したがって、特に、ユーザが特定のレコードに対する永久保管または個人的な保管を所望の場合、ユーザデータベース500から、該当レコードが削除されるので、他人によるアクセスの可能性が遮断され、データ流出等の危険が減少される。同時に、該当レコードは、端末保存部100に別に保存されるので、該当レコードに対する個人的な永久保管が可能である。また、ユーザデータベース500に保存されるレコード量が減少するので、ユーザデータベースに対する負荷も減少する。
【0056】
以下、図8を参照して、ユーザAがユーザBにメッセージを伝送する上述した例を通じて、本発明の実施の形態に係るメッセージ伝送および掲示方法について説明する。
【0057】
ユーザAがメッセージを作成し、ユーザBに発信すると(S100)、アプリケーションサーバ400は、発信メッセージに基づき、第1のレコードおよび第2のレコードを生成する(S101)。また、第1のレコードおよび第2のレコードは、ユーザAのためのユーザデータベース500およびユーザBのためのユーザデータベース500にそれぞれ保存される(S103)。
【0058】
この際、前記第1のレコードおよび第2のレコードは、それぞれサービスユーザID(nOwnerUID)、メッセージID(nArticleID)、その対応メッセージID(nPair ArticleID)、メッセージが属する関連メッセージスレッド(nThred)、そのスレッドの中におけるメッセージ位相(RepOrder)、発信者ID(nWriterID)、受信者ID(nReceiverID)、メッセージタイトル(nStrTitle)、およびメッセージ内容(nStrContents)の少なくともいずれか一つ以上のレコードフィールドを含む。
【0059】
また、前記第1のレコードのメッセージIDは、前記第2のレコードにおける対応メッセージIDであり、前記第1のレコードにおける対応メッセージIDは、前記第2のレコードのメッセージIDであって、前記第1のレコードと前記第2のレコードは、論理的に連結されている。また、前記メッセージは、nThredおよびRepOrderのフィールドに基づき、関連メッセージスレッドにおいて、該当メッセージの位相に合わせて、ユーザAおよびユーザBに表現される(S105)。
【0060】
すなわち、ユーザAの場合、第1のレコードのnThredおよびRepOrderが300および21である場合、該当メッセージは、オリジナルメッセージのArticleIDが300であるメッセージスレッドの中において、オリジナルメッセージの2番目のリプライメッセージに対する1番目のリプライメッセージとなる。また、nPair ArticleID400は、第2のレコードがユーザBのユーザデータベース500に保存されたメッセージのうち、何番目に該当するか、その保存先アドレスを示し、第1のレコードおよび第2のレコードを論理的に連結する。
【0061】
したがって、ユーザAの場合、前記メッセージは、オリジナルメッセージのArticleIDが300であるメッセージスレッドの中に位置する。また、リプライメッセージのタイトルが、オリジナルメッセージのタイトルからn間隔離れて表現される場合、前記メッセージのタイトルは、オリジナルメッセージのタイトルの開始列から2n間隔離れて表現される。
【0062】
また、ユーザBの場合、第2のレコードのnThredおよびnRepOrderが400および21である場合、該当メッセージは、オリジナルメッセージのArticleIDが400であるメッセージスレッドの中において、オリジナルメッセージの2番目のリプライメッセージに対する1番目のリプライメッセージとなる。また、nPair ArticleID300は、第1のレコードがユーザAのユーザデータベース500に保存されたメッセージのうち、何番目に該当するか、その保存先アドレスを示し、第1のレコードおよび第2のレコードを論理的に連結する。
【0063】
したがって、ユーザBの場合、前記メッセージは、オリジナルメッセージのArticleIDが400であるメッセージスレッドの中に位置する。また、リプライメッセージのタイトルが、オリジナルメッセージのタイトルからn間隔離れて表現される場合、前記メッセージのタイトルは、オリジナルメッセージのタイトルの開始列から2n間隔離れて表現される。
【0064】
第1のレコードおよび第2のレコードは、ユーザAのユーザデータベース500およびユーザBのユーザデータベース500にぞれぞれ保存されるので、それぞれのレコードに対する権限および管理は、ユーザAおよびユーザBにそれぞれ与えられる。したがって、ユーザAまたはユーザBは、各レコードを選択により削除することもできる(S107、S109、S113)。すなわち、ユーザAまたはユーザBが、特定のレコードがユーザデータベース500に保存されることを所望でない場合、各ユーザは、自身のユーザデータベース00に保存されたレコードを削除することができる。
【0065】
この際、ユーザの選択により、各レコードは、ユーザ端末の端末保存部100に別途に保存され得る(S109、S111)。この場合、ユーザは、該当メッセージを個人的に永久保管することができるだけでなく、該当レコードに対する他人のアクセスの可能性を遮断することができる。また、レコードの保存のためのユーザデータベース500の容量の確保にも役立つ。
【0066】
以上、本発明によると、サービス加入者間の受け渡しのメッセージが、各サービス加入者毎に示される。すなわち、前記メッセージクライアントは、サービス加入者のリストを示し、第1のユーザがリストに示された第2のユーザのうち一人を選択する場合、第1のユーザと選択された第2のユーザとの間の受け渡しのメッセージが示される。
【0067】
また、各メッセージは、関連メッセージスレッドの中において、各メッセージの位相が示されるように表現される。すなわち、発信または受信メッセージの内容の主題を関連メッセージと連関して大略的に把握することができるだけでなく、オリジナルメッセージであるか、或いはリプライメッセージであるかと、リプライメッセージであれば、どのメッセージに対するリプライメッセージであるかを、一見して把握することができる。
【0068】
また、メッセージは、認証されたユーザ間にのみ送受信されるので、迷惑メールやウイルスから安全である。
【0069】
また、発信メッセージに基づいて生成する二つのレコードは、発信者および受信者のデータベースにそれぞれ保存されるので、掲示されたメッセージに対する権限および管理は、各ユーザにより便利に行われ得る。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係るメッセージ送受信および掲示システムを示す図である。
【図2】図2は、図1のシステムのユーザインターフェースである。
【図3】図3は、図1のシステムのメッセージ送受信インターフェースに対する詳細図である。
【図4】図4は、図1のユーザデータベースのスキーマである。
【図5】図5は、図1のユーザデータベースの配置図である。
【図6】図6は、データベースに保存されたレコードを削除する図である。
【図7】図7は、ユーザ端末にレコードが保存された様子を示す図である。
【図8】図8は、図1のシステムの全体のフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークに連結された複数のユーザ端末間のメッセージ送受信および掲示システムにおいて、
サービスに加入した複数のユーザ間のメッセージを送受信するメッセージクライアントと、
発信メッセージに基づき、第1のレコードおよび第2のレコードを生成して保存し、前記メッセージクライアントの要請に応じて、第1のレコードと第2のレコードをそれぞれ該当メッセージクライアントに伝送するアプリケーションサーバと、
前記第1のレコードおよび前記第2のレコードを保存するユーザデータベースと、を備え、
前記メッセージクライアントは、伝送されたメッセージの内容を、レコードフィールドを参照して、既伝送された関連メッセージと共に表示することを特徴とするメッセージ送受信および掲示システム。
【請求項2】
前記レコードのフィールドは、関連メッセージスレッドを示す第1のフィールドと、関連メッセージスレッドにおける該当メッセージの位相を示す第2のフィールドとを有し、
前記メッセージクライアントは、前記第1のフィールドおよび第2のフィールドを参照して、発信メッセージの内容を、関連メッセージスレッドの中においてその位相に合わせて表現することを特徴とする請求項1に記載のメッセージ送受信および掲示システム。
【請求項3】
前記アプリケーションサーバは、発信メッセージに基づき、サービスユーザID、メッセージID、その対応メッセージID、メッセージが属する関連メッセージスレッド、そのスレッドの中におけるメッセージ位相、発信者ID、受信者ID、メッセージタイトルおよびメッセージ内容のうち一つ以上のレコードフィールドを含む第1のレコードおよび第2のレコードを生成し、前記ユーザデータベースに保存することを特徴とする請求項1に記載のメッセージ送受信および掲示システム。
【請求項4】
前記第1のレコードのメッセージIDは、前記第2のレコードにおける対応メッセージIDであり、前記第1のレコードにおける対応メッセージIDは、前記第2のレコードのメッセージIDであって、前記第1のレコードと前記第2のレコードは、論理的に連結されることを特徴とする請求項3に記載のメッセージ送受信および掲示システム。
【請求項5】
前記アプリケーションサーバは、メッセージ受信者がサービスに加入したユーザではない場合、メッセージを送信した前記メッセージクライアントに失敗の通知を伝送することを特徴とする請求項1に記載のメッセージ送受信および掲示システム。
【請求項6】
前記ユーザデータベースは、サービスに加入した複数のユーザ毎に個別に設けられることを特徴とする請求項1に記載のメッセージ送受信および掲示システム。
【請求項7】
前記メッセージクライアントは、伝送されたレコードをユーザ端末に保存することを特徴とする請求項1に記載のメッセージ送受信および掲示システム。
【請求項8】
ネットワークに連結された複数のユーザ端末間のメッセージを伝送および掲示する方法において、
a)作成されたメッセージが発信されるステップと、
b)発信メッセージに基づき、発信者および受信者のための第1のレコードおよび第2のレコードを生成するステップと、
c)生成した第1のレコードと第2のレコードをそれぞれ保存し、第1のレコードおよび第2のレコードを発信者および受信者のユーザ端末にそれぞれ伝送するステップと、
d)伝送されたメッセージの内容を、レコードフィールドに基づき、既伝送された関連メッセージの内容と共に示すステップと、を含むことを特徴とするメッセージ送受信および掲示方法。
【請求項9】
前記レコードフィールドは、関連メッセージスレッドを示す第1のフィールドおよび関連メッセージスレッドにおける該当メッセージの位相を示す第2のフィールドを含み、
d)ステップは、
前記第1のフィールドおよび前記第2のフィールドに基づき、発信メッセージの内容を関連メッセージスレッドの中において、その位相に合わせて示すステップであることを特徴とする請求項8に記載のメッセージ送受信および掲示方法。
【請求項10】
前記第1のレコードおよび第2のレコードは、
サービスユーザID、メッセージID、その対応メッセージID、メッセージが属する関連メッセージスレッド、そのスレッドの中におけるメッセージ位相、発信者ID、受信者ID、メッセージタイトルおよびメッセージ内容のうち一つ以上のレコードフィールドを含むことを特徴とする請求項8に記載のメッセージ送受信および掲示方法。
【請求項11】
前記第1のレコードのメッセージIDは、前記第2のレコードにおける対応メッセージIDであり、前記第1のレコードにおける対応メッセージIDは、前記第2のレコードのメッセージIDであって、前記第1のレコードと前記第2のレコードは、論理的に連結されることを特徴とする請求項10に記載のメッセージ送受信および掲示方法。
【請求項12】
c)ステップの第1のレコードおよび前記第2のレコードの保存は、
発信者と受信者のために、それぞれ設けられたユーザデータベースにそれぞれ保存されることを特徴とする請求項8に記載のメッセージ送受信および掲示方法。
【請求項13】
c)ステップの以降、
ユーザの選択により伝送されたレコードが、ユーザ端末機に保存されるステップをさらに含むことを特徴とする請求項8に記載のメッセージ送受信および掲示方法。
【請求項14】
請求項8乃至13のいずれか一項に記載の方法を、コンピュータにおいて具現するプログラムを記録したコンピュータで読出可能な保存媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2008−504632(P2008−504632A)
【公表日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−520230(P2007−520230)
【出願日】平成17年7月6日(2005.7.6)
【国際出願番号】PCT/KR2005/002169
【国際公開番号】WO2006/006790
【国際公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【出願人】(505205812)エヌエイチエヌ コーポレーション (408)