メニューサーバ、携帯端末、メニュー表示システム、メニュー情報の送信方法、及びプログラム
【課題】
携帯端末に対し、現在位置に応じたメニュー項目を迅速に送信して、メニュー選択の操作性を向上する。
【解決手段】
携帯端末に対し表示すべきメニュー項目を示すメニュー項目情報を送信するメニューサーバであって、各携帯端末から現在位置情報を含む端末情報を受信する端末情報受信手段442と、端末情報に含まれる現在位置情報に基づき、所定の領域内にある携帯端末を特定する端末特定手段444と、特定した携帯端末から、当該携帯端末においてユーザが選択したメニュー項目を示す選択メニュー情報を受信する選択情報受信手段446と、受信した選択メニュー情報に含まれるメニュー項目のうち重複するメニュー項目を含むメニュー項目情報を、上記一の携帯端末に送信する項目情報送信手段450と、を有する。
携帯端末に対し、現在位置に応じたメニュー項目を迅速に送信して、メニュー選択の操作性を向上する。
【解決手段】
携帯端末に対し表示すべきメニュー項目を示すメニュー項目情報を送信するメニューサーバであって、各携帯端末から現在位置情報を含む端末情報を受信する端末情報受信手段442と、端末情報に含まれる現在位置情報に基づき、所定の領域内にある携帯端末を特定する端末特定手段444と、特定した携帯端末から、当該携帯端末においてユーザが選択したメニュー項目を示す選択メニュー情報を受信する選択情報受信手段446と、受信した選択メニュー情報に含まれるメニュー項目のうち重複するメニュー項目を含むメニュー項目情報を、上記一の携帯端末に送信する項目情報送信手段450と、を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示部を有する携帯端末と通信可能に接続され、当該携帯端末に対しその表示部に表示するメニューに関する情報を送信するメニューサーバ、上記携帯端末、メニュー表示システム、上記メニューサーバにおけるメニュー情報の送信方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話等の携帯端末やナビゲーション装置では、液晶パネル等の表示部に表示したメニュー画面に、特定の機能を関連付けたメニュー項目を表示しておき、ユーザに対し、表示されているメニュー項目の中から所望のメニュー項目を選択するよう促すメニュー表示装置が用いられている。
【0003】
このメニュー表示装置においては、操作性の観点から、メニュー項目を階層的に表示するものが多い。このような階層的なメニュー表示方式においては、メニュー画面に最初に表示されるメインメニュー項目(最上階層)の一つを選択すると、選択されたメインメニュー項目に応じたサブメニュー項目がメニュー画面に表示され、当該サブメニュー項目の一つを選択すると、選択されたサブメニュー項目に応じた下位のサブメニュー項目が更に表示される。これにより、ユーザは、実行したい機能の内容を細かく指定することができる。
【0004】
例えば、ナビゲーション装置のメニュー表示装置において、メインメニュー項目「行き先経路案内」を選択すると、サブメニュー項目として「自宅」や「最寄り駅」等の行き先候補がサブメニュー項目として表示されるので、ユーザは、階層的に表示されるこれらのメニュー項目を順次選択していくことにより、『「自宅」への経路案内』等の一つの機能を指定することができる。
【0005】
このような階層メニューは、上記のように動作内容に関する細かな指定を必要とする場合には有効な方法であるが、常に同じ動作内容を指定して繰り返し実行されるような機能を選択する場合には、階層表示されるメニュー画面に対し毎回同じ操作を繰り返さなければならず、迂遠な方法となる。
【0006】
このため、頻繁に実行される機能についてはできるだけ少ない操作でメニュー選択が完了するように、従来、入力されたメインメニュー項目とサブメニュー項目との組み合わせの履歴を記憶しておき、メニュー項目とサブメニュー項目の組み合わせのうち入力頻度の高い組み合わせを、新たな一つのメインメニュー項目として自動生成するメニュー表示装置を備えるナビゲーションシステムが知られている(特許文献1参照)。
【0007】
ところで、メニュー画面に表示されるメニュー項目には、特定のユーザが繰り返し選択するメニュー項目のほか、例えば、“観光地における観光スポットまでの経路検索”のように、不特定多数のユーザにより共通的に選択されるメニュー項目がある。このような、「不特定多数のユーザにより共通的に選択されるメニュー項目」は、そのユーザの地理的な位置に依存することが多く、メニュー画面の操作性の観点からは、ユーザがその位置を移動したときに、当該ユーザの現在位置に応じて即座にメニュー画面上に表示されることが望ましい。
【0008】
しかしながら、上記従来のメニュー表示装置では、メニュー項目の自動生成はメニュー選択操作の履歴に基づいて行なわれるため、新たなメニュー項目が生成されたユーザにとり、操作しやすいメニューが表示されるようになるまでに、一定の操作回数が必要であり、ユーザの現在位置に応じたメニュー項目をメニュー表示画面に迅速に表示することはできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2001−221644号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記従来の問題に鑑みなされたものであって、その目的は、メニューサーバにおいて、携帯端末に対し、現在位置に応じたメニュー項目を迅速に送信して、メニュー選択の操作性を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、携帯端末と通信可能に接続され、前記携帯端末においてユーザが選択したメニュー項目を示す選択メニュー情報と前記携帯端末の現在位置情報とを受信して、前記携帯端末において表示すべきメニュー項目を示すメニュー項目情報を送信するメニューサーバであって、前記各携帯端末から、現在位置情報を含む端末情報を受信する端末情報受信手段と、前記端末情報受信手段が受信した端末情報に含まれる位置情報に基づき、所定の領域内にある前記携帯端末を特定する端末特定手段と、前記端末特定手段が特定した前記各携帯端末から、前記選択メニュー情報を受信する選択情報受信手段と、前記選択情報受信手段が受信した前記選択メニュー情報に含まれるメニュー項目のうち重複するメニュー項目を含む前記メニュー項目情報を、前記端末特定手段が特定した前記各携帯端末に送信する項目情報送信手段と、を有するメニューサーバである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、メニューサーバにおいて、携帯端末に対し、現在位置に応じたメニュー項目を迅速に送信して、メニュー選択の操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るメニューサーバが適用される、メニュー表示システムの構成を示す図である。
【図2】図1に示すメニュー表示システムを構成する、携帯端末の構成を示す機能ブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るメニューサーバの構成を示す機能ブロック図である。
【図4】図1に示す携帯端末の、操作表示部に表示されるメニュー画面の一例を示す図である。
【図5】図1に示す携帯端末の、メイン処理の手順を示すフロー図である。
【図6】図1に示す携帯端末の、送信要求応答処理の手順を示すフロー図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係るメニューサーバの、動作手順を示すフロー図である。
【図8】本発明の第1の実施形態に係るメニューサーバの、項目情報作成処理の手順を示すフロー図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係るメニューサーバが適用される表示システムの構成を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係るメニューサーバの構成を示す機能ブロック図である。
【図11】本発明の第2の実施形態に係るメニューサーバの、動作手順を示すフロー図である。
【図12】本発明の第2の実施形態に係るメニューサーバの、行動分析処理の手順を示すフロー図である。
【図13】本発明の第2の実施形態に係るメニューサーバの、項目情報作成処理(2)の手順を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るメニューサーバが適用されるメニュー表示システムの構成を示す図である。
本メニュー表示システム1は、携帯端末2と、本発明の第1の実施形態に係るメニューサーバ4と、を有しており、携帯端末2とメニューサーバ4とは、図示しない通信回線を介して通信可能な状態で相互に接続されている。なお、図1では、携帯端末2とメニューサーバ4が無線通信により接続されているが、通信接続の方式は無線に限らず、インターネット等の有線通信であってもよく、また、インターネット等の有線通信により接続された無線中継施設を介して無線通信により携帯端末2と接続する方式であってもよい。
【0015】
上記の構成において、メニューサーバ4は、各携帯端末2に対し、各携帯端末2において表示すべきメニュー項目を含むメニュー項目情報を送信する。ここで、メニュー項目情報は、例えば、メニュー項目を示すメニュー項目名のリストにより構成することができる。
【0016】
本メニューサーバ4の特徴的な動作は、以下のとおりである。
一の携帯端末2が、メニューサーバ4に対し現在位置の位置情報を含む端末情報を送信しつつ、予め定めた地図上の所定の領域(サービス領域)内に進入すると、メニューサーバ4は、当該携帯端末2が当該サービス領域に進入したことを検知し、当該サービス領域内に存在する他の携帯端末2から当該他の携帯端末2において選択されたメニュー項目を取得し、操作表示部24(図2)に表示すべきメニュー項目として、当該取得したメニュー項目の一部又は全部を示すメニュー項目情報を、上記一の携帯端末2に送信する。
【0017】
ここで、当該サービス領域に特有のメニュー項目、例えば、サービス領域「秋葉原周辺」におけるメニュー項目『「電気店」の周辺検索』(現在位置の周辺にある電気店の位置検索)は、一般に、当該サービス領域に存在する上記他の多くの携帯端末2においてそれぞれ個別に選択されている。このため、メニューサーバ4が上記他の携帯端末2から取得したメニュー項目の中には、上記のような「当該サービス領域に特有のメニュー項目」が重複して含まれることとなる。
【0018】
上記のように、メニューサーバ4は、他の複数の携帯端末2から取得した重複するメニュー項目を、上記一の携帯端末2において表示すべきメニュー項目とし、これらのメニュー項目を示すメニュー項目情報を、上記一の携帯端末2に送信する。その結果、上記一の携帯端末2は、メニューサーバ4から受信したメニュー項目情報に基づいて、現在位置に応じたメニュー項目をメニュー画面に迅速に表示することができる。
【0019】
図2は、メニュー表示システム1を構成する携帯端末2の構成を示す機能ブロック図である。
携帯端末2は、メニューサーバ4との通信を行なう通信部22と、メニュー画面を表示する表示部であり、かつ、ユーザがメニュー画面に表示された一のメニュー項目を選択するためのメニュー選択部でもある、タッチパネル等の操作表示部24と、現在位置を測位する測位部であってGPS衛星の電波を受信して現在位置の位置情報(緯度・経度)を取得するGPSモジュール26と、操作表示部24へのメニュー項目の表示等を行なう制御部28と、記憶部30と、を有している。
【0020】
記憶部30は、例えばNVRAM(Non-Volatile Random Access Memory)等の不揮発メモリにより構成され、ユーザが操作表示部24により選択したメニュー項目の履歴(選択メニュー履歴)を記憶する選択履歴記憶手段302を有している。
【0021】
制御部28は、CPU(Central Processing Unit)、プログラムが書き込まれたROM(Read Only Memory)、データの一時記憶のためのRAM(Random Access Memory)等を有するコンピュータであり、GPSモジュール26が取得した現在位置の位置情報を含む端末情報を、メニューサーバ4に送信する端末情報送信手段282と、携帯端末2の操作表示部24に表示すべきメニュー項目を示すメニュー項目情報を、メニューサーバ4から受信する項目情報受信手段284と、を有している。
【0022】
また、制御部28は、項目情報受信手段284が受信したメニュー項目情報により特定されるメニュー項目を操作表示部24に表示する表示制御手段286と、メニューサーバ4から、表示操作部24により選択されたメニュー項目を示す選択メニュー情報の送信を要求する信号(選択情報送信要求)を受信したときに、選択履歴記憶手段302が記憶する選択メニュー履歴を上記選択メニュー情報としてメニューサーバ4に送信する選択情報送信手段288と、を有している。
【0023】
なお、上述した各手段は、プログラムにより実現される制御部(コンピュータ)28の機能実現手段である。また、コンピュータ・プログラムは、コンピュータ読み取り可能な任意の記憶媒体に記憶させておくことができる。
【0024】
図3は、メニューサーバ4の構成を示す機能ブロック図である。
メニューサーバ4は、携帯端末2との通信を行なう通信部42と、処理部44と、記憶部46とを有している。
処理部44は、CPU、プログラムが書き込まれたROM、データの一時記憶のためのRAM等を有するコンピュータであり、携帯端末2から送信された端末情報を受信する端末情報受信手段442と、端末情報受信手段442が受信した端末情報に含まれる位置情報に基づき、一の携帯端末2の現在位置を含む所定の領域(サービス領域)内にある他の携帯端末2を特定する端末特定手段444と、を有している。
【0025】
また、処理部44は、端末特定手段444が特定した他の携帯端末2に対し選択メニュー情報の送信を要求する選択情報送信要求を送信して、当該他の携帯端末2の選択情報送信手段288が送信する選択メニュー情報を受信する選択情報受信手段446と、選択情報受信手段446が受信した選択メニュー情報からメニュー項目を抽出し、抽出したメニュー項目に基づいてメニュー項目情報を作成する抽出手段448と、作成されたメニュー項目情報を上記一の携帯端末2に送信する項目情報送信手段450と、を有している。
【0026】
なお、上述した各手段は、プログラムにより実現される処理部(コンピュータ)44の機能実現手段である。また、コンピュータ・プログラムは、コンピュータ読み取り可能な任意の記憶媒体に記憶させておくことができる。
【0027】
記憶部46は、予め定められた各サービス領域を示す領域データを記憶する領域記憶手段462を有している。ここで、「各サービス領域を示す領域データ」は、例えば、各サービス領域の境界線上に等間隔に並んだ地点の、緯度・経度を示すデータの集合とすることができる。
【0028】
なお、上記サービス領域としては、地図上の一定の領域、例えば秋葉原駅周辺や銀座周辺の領域を定めることができる。また、地図上のすべての範囲がいずれかのサービス領域となっている必要はなく、例えば、人口密度の低い山岳地帯や田畑の広がる地域では、必ずしもサービス領域を設定する必要はない。
【0029】
図4は、携帯端末2の操作表示部24に表示されるメニュー画面の一例を示す図である。
図4に示すメニュー画面には、9個のメニュー項目が3行3列で表示されている。各メニュー項目は、メニュー項目名と、メニュー項目名に付された番号と、メニュー項目名に応じて予め定められた矩形アイコンとで構成されている。各メニュー項目は、ユーザの操作によって選択可能となっている。例えば、各メニュー項目名に付された番号は、入力キーの「1」、「2」、・・・、「0」と対応付けられており、入力キー「1」、「2」、・・・、「0」の何れかが入力されると、入力された番号に対応する表示領域が画面に拡大され、各メニュー項目の機能が実行される。また、タッチパネルの場合であれば、選択された表示領域が拡大されるようにすることができる。なお、メニュー項目の数や位置は、画面の大きさやユーザの設定に応じて適宜変更することができる。
【0030】
メニュー画面は、メニューサーバ4から受信したメニュー項目情報に基づいて表示したメニュー項目の表示欄と携帯端末2で予め定められたメニュー項目の表示欄とで構成されている。1行目に大きめの矩形アイコンにより表示されたメニュー項目は、携帯端末2が、メニューサーバ4から受信したメニュー項目情報に基づいて表示したメニュー項目を示し、2行目及び3行目のメニュー項目は、携帯端末2において予め定められたメニュー項目を示している。また、2行目及び3行目のメニュー項目は、ユーザが自由にメニュー項目を選択することも可能である。なお、アイコンは矩形に限らず、大きさや形を変更してもよいし、アイコンのような画像でなくとも、文字からなる画像でも、アイコンと文字を組み合わせた画像であってもよい。また、画像は、対応付けられた機能がわかる画像であってもよい。対応付けられた機能を実行したときの画像を縮小した画像、または、対応付けられた機能を実行したときの画像をデフォルメした画像であれば、ユーザがメニュー項目を選択したときに、予めメニュー項目に対応する機能を実行し、対応した画像を作成した上で、メニュー項目として表示しているため、選択した機能をすぐに表示することができる。なお、各メニュー項目の表示時と選択されたメニュー項目の機能実行時とで地図の縮尺を変更してもよい。
【0031】
ここで、メニューサーバ4から受信するメニュー項目情報は、例えばメニュー項目名のリストで構成されている。このメニュー項目情報を受信した携帯端末2は、メニュー項目情報からメニュー項目名を抽出し、抽出した各メニュー項目名に、メニュー画面上の表示位置に応じた番号と、そのメニュー項目名に応じた所定の矩形アイコンとを付してメニュー項目を構成し、図4に示したように、構成した各メニュー項目をメニュー画面に表示する。
【0032】
なお、図4に示すメニュー画面では、メニューサーバ4から受信したメニュー項目情報に基づくメニュー項目を、他のメニュー項目と区別するために、他のメニュー項目より大きいアイコンを付して表示しているが、これに限らず、アイコンの色やメニュー項目名の文字の色を変える等の方法を用いて区別することもできる。
【0033】
次に、本メニュー表示システム1を構成する携帯端末2の動作について、図5及び図6に示すフロー図にしたがって説明する。ここで、携帯端末2は、以下の2つの処理を実行する。
【0034】
a.メイン処理(図5)
端末情報をメニューサーバ4へ送信すると共に、メニューサーバ4から送信されたメニュー項目情報により特定されるメニュー項目を操作表示部24に表示し、かつ、ユーザが操作表示部24により選択したメニュー項目を記録した選択メニュー履歴を選択履歴記憶手段302に記憶する処理である。
b.送信要求応答処理(図6)
メニューサーバ4から送信された選択情報送信要求を受信して、選択履歴記憶手段302が記憶する選択メニュー履歴を、選択メニュー情報としてメニューサーバ4へ送信する処理である。
【0035】
以下、携帯端末2が行なう上記2つの処理について、順に説明する。
【0036】
(1)メイン処理
まず、携帯端末2のメイン処理の手順を、図5に示すフロー図にしたがって説明する。
ユーザが携帯端末2の電源を投入する、もしくはメニュー項目を表示するアプリケーションを起動すると(S101)、端末情報送信手段282は、GPSモジュール26から現在位置の位置情報(緯度・経度)を取得し(S102)、取得した位置情報と、現在時刻を示す時刻情報と、自装置を識別する識別IDとを含む端末情報を、メニューサーバ4へ送信する(S103)。なお、現在時刻は、制御部28が備えるタイマ(不図示)等から取得することができる。
【0037】
ここで、携帯端末2から送信された上記端末情報はメニューサーバ4により受信され(図7のステップS302)、当該端末情報を受信したメニューサーバ4は当該携帯端末2に対しメニュー項目情報を送信する(図7のステップS306)。なお、メニューサーバ4の動作手順については後述する。
【0038】
次に、携帯端末2の項目情報受信手段284は、メニューサーバ4から送信されるメニュー項目情報を受信し(S104)、表示制御手段286は、受信したメニュー項目情報により特定されるメニュー項目を、操作表示部24が表示するメニュー画面の中に表示する(S105)。ここで、ユーザは、操作表示部24により、メニュー画面に表示されているメニュー項目の一つを選択することにより、所望の機能を実行することができる。なお、メニューサーバ4からメニュー項目を受信できない場合は、メニュー項目は非表示となる。
【0039】
なお、当該機能の実行は、当該携帯端末2が単独で実行するものとしてもよいし、機能実行のために設けられたサーバの支援を得て実行するものとしてもよい。例えば、所望地点への経路検索の場合には、携帯端末2が地図情報を持って当該経路検索を単独で行なって表示するものとしてもよいし、地図情報を持つサーバに当該地点への経路検索を要求し、検索結果を受信して表示するものとしてもよい。
【0040】
続いて、ユーザが操作表示部24によりメニュー項目の一つを選択すると、制御部28は、GPSモジュール26により現在位置の位置情報を取得し、当該選択されたメニュー項目と現在位置の位置情報とを、選択履歴記憶手段302が記憶する選択メニュー履歴に追加した後(S106)、ステップS102に戻って処理を繰り返す。なお、操作表示部24に表示されるメニュー項目が、メインメニュー項目とサブメニュー項目とで構成される階層メニューである場合には、選択メニュー履歴に記録されるメニュー項目には、操作表示部24により選択されたメインメニュー項目とサブメニュー項目との組み合わせを含むものとする。
【0041】
上記のステップS102ないしS106の処理は、所定の時間間隔(例えば5分間隔)で定期的に実行されてもよいし、ユーザが携帯端末2を操作するときなど必要に応じたタイミングで実行してもよい。また、本処理は、ユーザが携帯端末2の電源を断にする、もしくはアプリケーションを終了することにより終了する。
【0042】
(2)送信要求応答処理
次に、携帯端末2の送信要求応答処理の手順を、図6に示すフロー図にしたがって説明する。本処理は、携帯端末2の通信部22が、メニューサーバ4から送信された選択情報送信要求(図8のステップS403)を受信することにより開始し、上述したメイン処理と並行に実行される。
【0043】
処理を開始すると、制御部28の選択情報送信手段288は、まず、選択履歴記憶手段302が記憶する選択メニュー履歴を読み出し(S201)、読み出した選択メニュー履歴を選択メニュー情報としてメニューサーバ4へ送信した後(S202)、処理を終了する。
【0044】
次に、本メニュー表示システム1を構成するメニューサーバ4の動作について、図7に示すフロー図にしたがって説明する。
【0045】
ユーザがメニューサーバ4の電源を投入すると(S301)、端末情報受信手段442は、各携帯端末2から送信される端末情報を受信する(S302)。この端末情報は、図5のステップS103により各携帯端末2から送信される。
【0046】
次に、端末特定手段444は、受信した端末情報に含まれる位置情報と、領域記憶手段462が記憶する領域データに基づき、当該領域データにより特定されるいずれかのサービス領域内に入っている携帯端末2(領域内端末)を特定する(S303)。なお、領域内端末が特定できない場合、すなわち、いずれの携帯端末2もサービス領域外である場合には、ステップS302に戻って処理を繰り返すものとする。
【0047】
次に、処理部44は、特定した一の領域内端末を処理対象(処理対象端末)として決定し(S304)、項目情報作成処理を行う(S305)。この項目情報作成処理では、上記処理対象端末と同じサービス領域内に存在する他の携帯端末2から選択メニュー情報を取得し、当該選択メニュー情報から当該サービス領域内で選択されたメニュー項目を抽出し、当該抽出したメニュー項目に基づいてメニュー項目情報を作成する。なお、項目情報作成処理の手順については後述する。
【0048】
次に、項目情報送信手段450は、ステップS305の項目情報作成処理により作成したメニュー項目情報を、処理対象端末へ送信した後(S306)、全ての領域内端末について項目情報作成処理を終了したか否かを判断し(S307)、終了したときは(S307、Yes)、ステップS302に戻って処理を繰り返す。なお、メニュー項目情報が無い場合には、メニュー項目なし情報を送信する。
【0049】
一方、すべての領域内端末について項目情報作成処理を終了していないときは(S307、No)、未だ項目情報作成処理を行っていない領域内端末を処理対象端末として決定して(S308)、ステップS305に戻って処理を繰り返す。
なお、本処理は、ユーザがメニューサーバ4の電源を断にすることにより終了する。
【0050】
次に、メニューサーバ4の項目情報作成処理(図7のステップS305)の手順について、図8に示すフロー図にしたがって説明する。
【0051】
処理を開始すると、端末特定手段444は、処理対象端末が存在するサービス領域内に他の携帯端末2が存在するか否かを判断し(S401)、存在するときは(S401、Yes)、当該サービス領域内に存在する他の携帯端末2を特定し(S402)、処理部44は、特定した上記他の携帯端末2に対し、選択メニュー情報の送信を要求する信号(選択情報送信要求)を送信する(S403)。これにより、上記他の携帯端末2は、図6に示した送信要求応答処理を開始して、当該携帯端末2の選択履歴記憶手段302が記憶する選択メニュー履歴を、選択メニュー情報としてメニューサーバ4へ送信する(図6のステップS202)。
【0052】
次に、選択情報受信手段446は、他の携帯端末2から送信された選択メニュー情報を受信する(S404)。続いて、抽出手段448は、選択情報受信手段446が受信した選択メニュー情報から、当該サービス領域内において選択されたメニュー項目を抽出し(S405)、当該抽出したメニュー項目を携帯端末2において表示すべきメニュー項目とするメニュー項目情報を作成し(S406)、処理を終了する。ここで、上記他の携帯端末2の選択メニュー履歴から抽出したメニュー項目の中に重複するメニュー項目が存在するときは、重複するメニュー項目同士を一つにまとめると共に、重複数順にメニュー項目をソートし、最上位から所定数のメニュー項目を抽出してメニュー項目情報を作成してもよい。
【0053】
上述したように、他の携帯端末2の選択メニュー情報から抽出されたメニュー項目には、そのサービス領域の現在の特有のメニュー項目であって、当該サービス領域内に存在する数多くの他の携帯端末2により選択されたメニュー項目、すなわち、不特定多数の人に利用されているメニュー項目が多く含まれることとなる。例えば、サービス領域が秋葉原近辺であれば『「電気店」の周辺検索』(現在位置の周辺にある電気店の位置検索)、銀座周辺であれば『「ブランド店」の周辺検索』(現在位置の周辺にあるブランド店の位置検索)といったメニュー項目が含まれることとなる。また、収集したメニュー項目を蓄積しておき、サービス領域特有のメニュー項目とすることも可能である。この場合、選択メニュー履歴を選択メニュー情報としてメニューサーバ4へ送信したことがある携帯端末2は、他の携帯端末2に含まれることになる。
【0054】
同様に、サービス領域が高級商業圏の場合には、ブランドショップ、観劇、カフェなどの周辺検索やこれら施設への経路探索が、サービス領域が普通商業圏の場合には、映画館、コンビニ、ファーストフード店などの周辺検索やこれら施設への経路探索が、サービス領域が観光地の場合には、観光スポット、レンタカーなどの周辺検索やこれら施設への経路探索等のメニュー項目が含まれることとなる。
さらに、メニューサーバ4において、携帯端末2がサービス領域に進入した際に、進入回数(訪問回数)や進入日時(時間や曜日)を記憶するようにしておき、当該サービス領域内の進入回数や進入日時が近い他の携帯端末2を特定し、選択されたメニュー項目情報を作成してもよい。これにより、当該サービス領域の訪問頻度や訪問日時に応じたメニュー項目を抽出することができる。例えば、当該サービス領域を毎日訪れる携帯端末2では、他のサービス領域へ移動するための「乗換案内」、たまに訪れる携帯端末2では、当該サービス領域に不慣れなために「最寄り駅」、「自宅へ帰る」といったメニュー項目が含まれることとなる。
【0055】
携帯端末2は、他の携帯端末2の選択メニュー情報から抽出された上記のようなメニュー項目を、メニューサーバ4から送信されるメニュー項目情報により取得して、操作表示部24のメニュー画面のメニューサーバから受信するメニュー項目情報の表示欄に表示する(図5のステップS105)。これにより、携帯端末2は、現在位置に応じたメニュー項目を操作表示部24に迅速に表示することができる。
【0056】
一方、ステップS401において、上記端末情報を送信した携帯端末2の現在位置を含むサービス領域がないときは(S401、No)、所定のメニュー項目を携帯端末2において表示すべきメニュー項目とするメニュー項目情報を作成し(S407)、処理を終了する。なお、上記所定のメニュー項目は、予め記憶部46に記憶させておくことができる。
【0057】
なお、図7及び図8に示したフロー図においては、メニューサーバ4は、一の領域内端末を処理対象端末とすることにより、所定の領域内にある携帯端末2に、順次、メニュー項目情報を送信する構成としたが、これに限らず、所定の領域内にある携帯端末2のすべてに、同一のメニュー項目情報を一度に送信する構成とすることもできる。
【0058】
次に、本発明の第2の実施形態に係るメニューサーバについて説明する。
図9は、本実施形態に係るメニューサーバが適用されるメニュー表示システムの構成を示す図である。
本メニュー表示システム1’は、携帯端末2とメニューサーバ4’とを有しており、携帯端末2とメニューサーバ4’とは、図示しない通信回線を介して通信可能な状態で相互に接続されている。
【0059】
図10は、本実施形態に係るメニューサーバ4’の構成を示す機能ブロック図である。なお、図9及び図10においては、それぞれ、図1に示すメニュー表示システム1及び図3に示すメニューサーバ4と同一の構成部分については、同一の符号を付して示している。
【0060】
メニューサーバ4’は、携帯端末2との通信を行なう通信部42と、処理部44’と、記憶部46’と、を有する。
記憶部46’は、第1の実施形態に係るメニューサーバ4が備える記憶部46と同様の構成を有するが、さらに、端末情報受信手段442が携帯端末2から受信した端末情報に含まれる位置情報と時刻情報とを、当該携帯端末2の移動履歴として記憶する履歴記憶手段464と、後述する行動分析手段452により前記移動履歴に基づき各携帯端末2に付与される行動傾向情報を携帯端末2毎に記憶する行動情報記憶手段466と、を備える。
【0061】
また、処理部44’は、第1の実施形態に係るメニューサーバ4が備える処理部44と同様の構成を有するが、端末特定手段444の代わりに後述する端末特定手段444’を有し、更に、履歴記憶手段464が記憶する移動履歴に基づき各携帯端末2を所持するユーザの行動傾向を分析し、各携帯端末2に対し、そのユーザの行動傾向を表す行動傾向情報を付与する行動分析手段452を有する。
【0062】
端末特定手段444’は、端末特定手段444と同様に、端末情報受信手段442が各携帯端末2から受信した端末情報に含まれる位置情報に基づき、一の携帯端末2と同じサービス領域内にある他の携帯端末2を特定するが、更に、当該特定した他の携帯端末2のうちから、当該一の携帯端末2と同じ行動傾向情報を付与された他の携帯端末2を特定する。
【0063】
上記の構成を備えるメニューサーバ4’は、一の携帯端末2と同じサービス領域内に存在し、かつ、当該一の携帯端末2と同じ行動傾向情報を付与された他の携帯端末2の選択メニュー履歴から、当該サービス領域内で入力されたメニュー項目を抽出し、当該抽出したメニュー項目に基づいて作成したメニュー項目情報を、当該一の携帯端末2に送信する。ここで、各携帯端末2に付与される行動傾向情報は、その携帯端末2を所持するユーザの趣味・趣向に基づく行動傾向を反映している。このため、本実施形態によれば、各携帯端末2は、よりユーザに適したメニュー項目を操作表示部24に表示することができる。
【0064】
次に、本実施形態のメニューサーバ4’の動作手順を、図11に示すフロー図にしたがって説明する。
【0065】
ユーザがメニューサーバ4’の電源を投入すると(S501)、端末情報受信手段442は、各携帯端末2から送信される端末情報を受信する(S502)。この端末情報は、図5のステップS103により各携帯端末2から送信される。
【0066】
次に処理部44’は、端末情報受信手段442が受信した端末情報に含まれる位置情報と時刻情報とで構成される移動履歴を、携帯端末2毎に履歴記憶手段464に記憶する(S503)。続いて、行動分析手段452は、行動分析処理を実行する(S504)。この行動分析処理では、履歴記憶手段464が記憶する移動履歴に基づいて、各携帯端末2を所持するユーザの行動傾向を分析し、各携帯端末2に対し、そのユーザの行動傾向を表す行動傾向情報を付与して、当該付与した行動傾向情報を携帯端末2毎に行動情報記憶手段466に記憶する。なお、行動分析処理の手順については後述する。
【0067】
次に、端末特定手段444’は、上記のステップS502において受信した端末情報に含まれる位置情報と、領域記憶手段462が記憶する領域データに基づき、当該領域データにより特定されるいずれかのサービス領域内に入っている携帯端末2(領域内端末)を特定する(S505)。なお、領域内端末が特定できない場合、すなわち、いずれの携帯端末2もサービス領域外である場合には、異常処理として、ステップS502に戻って処理を繰り返すものとする。
【0068】
続いて、処理部44’は、特定した一の領域内端末を処理対象(処理対象端末)として決定し(S506)、項目情報作成処理(2)を実行する(S507)。なお、項目情報作成処理(2)の手順については後述する。
【0069】
次に、項目情報送信手段450は、ステップS507の項目情報作成処理(2)により作成したメニュー項目情報を、処理対象端末へ送信した後(S508)、全ての領域内端末について項目情報作成処理(2)を終了したか否かを判断し(S509)、終了したときは(S509,Yes)、ステップS502に戻って処理を繰り返す。
一方、すべての領域内端末について項目情報作成処理(2)を終了していないときは(S509、No)、未だ項目情報作成処理を行っていない領域内端末を処理対象端末として決定して(S510)、ステップS507に戻って処理を繰り返す。
なお、本処理は、ユーザがメニューサーバ4’の電源を断にすることにより終了する。
【0070】
次に、メニューサーバ4’が行なう行動分析処理(図11のステップS504)の手順について、図12に示すフロー図にしたがって説明する。
行動分析処理を開始すると、まず、行動分析手段452が、履歴記憶手段464が記憶する移動履歴に基づいて、各携帯端末2のユーザの行動傾向を分析し(S601)、その分析結果に応じて、各携帯端末2に対し、そのユーザの行動傾向を表す行動傾向情報を付与し(S602)、付与した行動傾向情報を、携帯端末2毎に行動情報記憶手段466に記憶して(S603)、処理を終了する。
【0071】
ここで、図12のステップS601において行なう行動傾向の分析は、例えば特開2009−43057号公報に記載された方法を用いることができる。すなわち、携帯端末2の移動履歴をユーザの行動履歴として捉え、平日に同一地点に滞留しているときは、その地点を職場と推定し、夜間に同一地点に滞留しているときは、その地点を自宅と推定する。また、昼食時間帯(12時から14時)等に一定時間(30分程度)以上滞留している地点があれば、当該地点と地図データとを照合することにより、外食か否か、食事の嗜好はどうかといった情報を得る。
【0072】
図12のステップS602では、各携帯端末2に関する上述のような移動履歴の分析結果に応じて、「外食によく行く」「趣味が○○」「通勤時間が○○時間以上」等、予め定めたユーザの行動傾向を表す行動傾向情報を、各携帯端末2に対して付与する。なお、同一の携帯端末2に対して複数の行動傾向情報を付与してもよい。
【0073】
次に、メニューサーバ4’が行なう項目情報作成処理(2)(図11のステップS507)の手順について、図13に示すフロー図にしたがって説明する。
【0074】
処理を開始すると、端末特定手段444’は、処理対象端末が存在するサービス領域内にあり、かつ、処理対象端末と同じ行動傾向情報を付与された他の携帯端末2が存在するか否かを判断し(S701)、存在するときは(S701、Yes)、処理対象端末が存在するサービス領域内にあり、かつ、処理対象端末と同じ行動傾向情報を付与された他の携帯端末2を特定する(S702)。
【0075】
上記以外のステップS703ないしS707は、図8に示したステップS403ないしS407と同じである。
【0076】
なお、図11ないし図13に示したフロー図においては、メニューサーバ4’は、一の領域内端末を処理対象端末とすることにより、所定の領域内にある携帯端末2に、順次、メニュー項目情報を送信する構成としたが、これに限らず、所定の領域内にある携帯端末2のすべてに、同一のメニュー項目情報を一度に送信する構成とすることもできる。
【0077】
また、図13のステップS701においては、端末特定手段444’は、処理対象端末と同じ行動傾向情報を付与された他の携帯端末2を特定するものとしたが、これに代えて、類似する行動傾向情報を持つ他の携帯端末2を特定するものとしてもよい。例えば、「洋食店によく行く」、「外食によくいく」、「趣味が食べ歩き」といった行動傾向情報を、類似する行動傾向情報として扱うことができる。具体的には、予め類似として扱う行動傾向情報のリストを記憶部46’に記憶させておき、図13のステップS701において、当該情報を参照して、類似する行動傾向情報を持つ他の携帯端末2を特定することができる。
【0078】
また、図13のステップS705においては、図8のステップS405と同様に、抽出手段448が、選択情報受信手段446により受信された選択メニュー情報から、当該サービス領域内において選択されたメニュー項目を抽出するほか、当該抽出したメニュー項目のうちから、さらに、処理対象端末に付与された行動傾向情報に対応するメニュー項目を抽出するものとしてもよい。例えば、「洋食店によく行く」という行動傾向情報が付与されている場合には、メニュー項目「最寄りのイタリア料理店への経路探索」を抽出するものとしてもよい。
【0079】
具体的には、各行動傾向情報と、その行動傾向情報に関連する所定のメニュー項目との対応関係を示す対応情報を記憶する対応情報記憶手段を、記憶部46’に設けておき、図13のステップS705において、上記対応情報記憶手段が記憶する対応情報を参照することにより、他の携帯端末2から取得した選択メニュー履歴の中から、処理対象端末に付与された行動傾向情報に対応するメニュー項目を抽出することができる。
【0080】
ここで、抽出手段448は、所定の領域内にある携帯端末2から取得した選択メニュー履歴から、当該所定の領域内にある携帯端末2に付与されている行動傾向情報毎に、各行動傾向情報に対応するメニュー項目を抽出するものとしてもよい。この場合には、同一の又は類似する行動傾向情報が付与された携帯端末2に対し、当該行動傾向情報に対応するメニュー項目を含んだメニュー項目情報を、それぞれ一度に送信することができる。
【0081】
また、図13のステップS701において処理対象端末と同じサービス領域内に存在する他の携帯端末2がない場合、又は、当該サービス領域内に存在する他の携帯端末2の中に処理対象端末と同じ行動傾向情報を持つ他の携帯端末2がない場合には(図13のステップS701、No)、図13のステップS707を実行することなく項目情報作成処理(2)を終了し、図11のステップS508においてメニュー項目情報を送信しないものとしてもよい。
【0082】
以上説明したように、第1又は第2の実施形態によれば、一の携帯端末2が端末情報を送信すると、メニューサーバ4又は4’は、当該一の携帯端末2が存在する所定の領域内にある他の携帯端末2から、当該他の携帯端末2において選択されたことのあるメニュー項目を取得して、取得したメニュー項目を携帯端末2において表示すべきメニュー項目として示すメニュー項目情報を、上記一の携帯端末2へ送信する。これにより、各携帯端末2は、ユーザが特別の操作を行うことなく、現在位置に応じた最適なメニュー項目を迅速に表示することができる。
【0083】
なお、メニュー項目には、位置情報を利用しない、例えば、設定のメニュー項目を含んだメニュー項目を表示してもよい。また、表示位置を変更するメニュー項目と表示位置を変更しないメニュー項目があってもよい。表示位置を変更しないメニュー項目は、特定の表示位置に表示してもよいし、ユーザが表示位置を決めるようにしてもよい。
【0084】
また、実施形態では、他の携帯端末2において選択されたことのあるメニュー項目を取得して、携帯端末2へ送信することとしたが、メニューサーバ4において、サービス領域の特性に合わせたメニュー項目を予め保持しておいてもよい。例えば、メニューサーバ4において、サービス領域ごとに領域内に存在する施設を検索してジャンルごとに集計しておき、多かったジャンルの周辺検索メニュー項目情報を作成する。これにより、秋葉原近辺であれば『「電気店」の周辺検索』メニュー項目、郊外の観光地などのサービス領域では、『「ガソリンスタンド」の周辺検索』メニュー項目を表示することができる。さらに、メニューサーバ4で予め保持しておいたメニュー項目と実施形態のようにサービス領域内の他の携帯端末2から取得したメニュー項目を組み合わせて表示してもよい。
【0085】
また、現在位置に応じたメニュー項目に限らず、類似する行動傾向情報を持つメニュー項目を抽出するようにしてもよい。その際、メニューサーバ4は、サービス領域に関係なく、予め同一又は類似の行動傾向情報を付与された携帯端末2で選択されたメニュー項目を取得して集計しておき、重複数順にメニュー項目をソートして最上位から所定数のメニュー項目を抽出することもできる。これにより、例えば、ユーザが「洋食店によく行く」という行動傾向情報が付与されている場合に、『人気「洋食店」ランキング』や『「洋食店」の穴場情報』などを表示することができる。これにより、ユーザの嗜好に合ったメニュー項目を表示することができる。さらに、メニューサーバ4で予め集計したメニュー項目と実施形態のようにサービス領域内の他の携帯端末2から取得したメニュー項目を組み合わせて表示してもよい。
【0086】
また、メニュー項目は携帯端末2からの要求により、メニューサーバ4からメニュー項目情報を送信する場合を説明したが、携帯端末2からの要求がなくてもメニューサーバ4から携帯端末2にメニュー項目情報を送信するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0087】
1、1’・・・メニュー表示システム、2・・・携帯端末、4、4’・・・メニューサーバ、22、42・・・通信部、24・・・操作表示部、26・・・GPSモジュール、28・・・制御部、30、46、46’・・・記憶部、44、44’・・・処理部、282・・・端末情報送信手段、284・・・項目情報受信手段、286・・・表示制御手段、288・・・選択情報送信手段、302・・・選択履歴記憶手段、442・・・端末情報受信手段、444、444’・・・端末特定手段、446・・・選択情報受信手段、448・・・抽出手段、450・・・項目情報送信手段、452・・・行動分析手段、462・・・領域記憶手段、464・・・履歴記憶手段、466・・・行動情報記憶手段。
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示部を有する携帯端末と通信可能に接続され、当該携帯端末に対しその表示部に表示するメニューに関する情報を送信するメニューサーバ、上記携帯端末、メニュー表示システム、上記メニューサーバにおけるメニュー情報の送信方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話等の携帯端末やナビゲーション装置では、液晶パネル等の表示部に表示したメニュー画面に、特定の機能を関連付けたメニュー項目を表示しておき、ユーザに対し、表示されているメニュー項目の中から所望のメニュー項目を選択するよう促すメニュー表示装置が用いられている。
【0003】
このメニュー表示装置においては、操作性の観点から、メニュー項目を階層的に表示するものが多い。このような階層的なメニュー表示方式においては、メニュー画面に最初に表示されるメインメニュー項目(最上階層)の一つを選択すると、選択されたメインメニュー項目に応じたサブメニュー項目がメニュー画面に表示され、当該サブメニュー項目の一つを選択すると、選択されたサブメニュー項目に応じた下位のサブメニュー項目が更に表示される。これにより、ユーザは、実行したい機能の内容を細かく指定することができる。
【0004】
例えば、ナビゲーション装置のメニュー表示装置において、メインメニュー項目「行き先経路案内」を選択すると、サブメニュー項目として「自宅」や「最寄り駅」等の行き先候補がサブメニュー項目として表示されるので、ユーザは、階層的に表示されるこれらのメニュー項目を順次選択していくことにより、『「自宅」への経路案内』等の一つの機能を指定することができる。
【0005】
このような階層メニューは、上記のように動作内容に関する細かな指定を必要とする場合には有効な方法であるが、常に同じ動作内容を指定して繰り返し実行されるような機能を選択する場合には、階層表示されるメニュー画面に対し毎回同じ操作を繰り返さなければならず、迂遠な方法となる。
【0006】
このため、頻繁に実行される機能についてはできるだけ少ない操作でメニュー選択が完了するように、従来、入力されたメインメニュー項目とサブメニュー項目との組み合わせの履歴を記憶しておき、メニュー項目とサブメニュー項目の組み合わせのうち入力頻度の高い組み合わせを、新たな一つのメインメニュー項目として自動生成するメニュー表示装置を備えるナビゲーションシステムが知られている(特許文献1参照)。
【0007】
ところで、メニュー画面に表示されるメニュー項目には、特定のユーザが繰り返し選択するメニュー項目のほか、例えば、“観光地における観光スポットまでの経路検索”のように、不特定多数のユーザにより共通的に選択されるメニュー項目がある。このような、「不特定多数のユーザにより共通的に選択されるメニュー項目」は、そのユーザの地理的な位置に依存することが多く、メニュー画面の操作性の観点からは、ユーザがその位置を移動したときに、当該ユーザの現在位置に応じて即座にメニュー画面上に表示されることが望ましい。
【0008】
しかしながら、上記従来のメニュー表示装置では、メニュー項目の自動生成はメニュー選択操作の履歴に基づいて行なわれるため、新たなメニュー項目が生成されたユーザにとり、操作しやすいメニューが表示されるようになるまでに、一定の操作回数が必要であり、ユーザの現在位置に応じたメニュー項目をメニュー表示画面に迅速に表示することはできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2001−221644号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記従来の問題に鑑みなされたものであって、その目的は、メニューサーバにおいて、携帯端末に対し、現在位置に応じたメニュー項目を迅速に送信して、メニュー選択の操作性を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、携帯端末と通信可能に接続され、前記携帯端末においてユーザが選択したメニュー項目を示す選択メニュー情報と前記携帯端末の現在位置情報とを受信して、前記携帯端末において表示すべきメニュー項目を示すメニュー項目情報を送信するメニューサーバであって、前記各携帯端末から、現在位置情報を含む端末情報を受信する端末情報受信手段と、前記端末情報受信手段が受信した端末情報に含まれる位置情報に基づき、所定の領域内にある前記携帯端末を特定する端末特定手段と、前記端末特定手段が特定した前記各携帯端末から、前記選択メニュー情報を受信する選択情報受信手段と、前記選択情報受信手段が受信した前記選択メニュー情報に含まれるメニュー項目のうち重複するメニュー項目を含む前記メニュー項目情報を、前記端末特定手段が特定した前記各携帯端末に送信する項目情報送信手段と、を有するメニューサーバである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、メニューサーバにおいて、携帯端末に対し、現在位置に応じたメニュー項目を迅速に送信して、メニュー選択の操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るメニューサーバが適用される、メニュー表示システムの構成を示す図である。
【図2】図1に示すメニュー表示システムを構成する、携帯端末の構成を示す機能ブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るメニューサーバの構成を示す機能ブロック図である。
【図4】図1に示す携帯端末の、操作表示部に表示されるメニュー画面の一例を示す図である。
【図5】図1に示す携帯端末の、メイン処理の手順を示すフロー図である。
【図6】図1に示す携帯端末の、送信要求応答処理の手順を示すフロー図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係るメニューサーバの、動作手順を示すフロー図である。
【図8】本発明の第1の実施形態に係るメニューサーバの、項目情報作成処理の手順を示すフロー図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係るメニューサーバが適用される表示システムの構成を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係るメニューサーバの構成を示す機能ブロック図である。
【図11】本発明の第2の実施形態に係るメニューサーバの、動作手順を示すフロー図である。
【図12】本発明の第2の実施形態に係るメニューサーバの、行動分析処理の手順を示すフロー図である。
【図13】本発明の第2の実施形態に係るメニューサーバの、項目情報作成処理(2)の手順を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るメニューサーバが適用されるメニュー表示システムの構成を示す図である。
本メニュー表示システム1は、携帯端末2と、本発明の第1の実施形態に係るメニューサーバ4と、を有しており、携帯端末2とメニューサーバ4とは、図示しない通信回線を介して通信可能な状態で相互に接続されている。なお、図1では、携帯端末2とメニューサーバ4が無線通信により接続されているが、通信接続の方式は無線に限らず、インターネット等の有線通信であってもよく、また、インターネット等の有線通信により接続された無線中継施設を介して無線通信により携帯端末2と接続する方式であってもよい。
【0015】
上記の構成において、メニューサーバ4は、各携帯端末2に対し、各携帯端末2において表示すべきメニュー項目を含むメニュー項目情報を送信する。ここで、メニュー項目情報は、例えば、メニュー項目を示すメニュー項目名のリストにより構成することができる。
【0016】
本メニューサーバ4の特徴的な動作は、以下のとおりである。
一の携帯端末2が、メニューサーバ4に対し現在位置の位置情報を含む端末情報を送信しつつ、予め定めた地図上の所定の領域(サービス領域)内に進入すると、メニューサーバ4は、当該携帯端末2が当該サービス領域に進入したことを検知し、当該サービス領域内に存在する他の携帯端末2から当該他の携帯端末2において選択されたメニュー項目を取得し、操作表示部24(図2)に表示すべきメニュー項目として、当該取得したメニュー項目の一部又は全部を示すメニュー項目情報を、上記一の携帯端末2に送信する。
【0017】
ここで、当該サービス領域に特有のメニュー項目、例えば、サービス領域「秋葉原周辺」におけるメニュー項目『「電気店」の周辺検索』(現在位置の周辺にある電気店の位置検索)は、一般に、当該サービス領域に存在する上記他の多くの携帯端末2においてそれぞれ個別に選択されている。このため、メニューサーバ4が上記他の携帯端末2から取得したメニュー項目の中には、上記のような「当該サービス領域に特有のメニュー項目」が重複して含まれることとなる。
【0018】
上記のように、メニューサーバ4は、他の複数の携帯端末2から取得した重複するメニュー項目を、上記一の携帯端末2において表示すべきメニュー項目とし、これらのメニュー項目を示すメニュー項目情報を、上記一の携帯端末2に送信する。その結果、上記一の携帯端末2は、メニューサーバ4から受信したメニュー項目情報に基づいて、現在位置に応じたメニュー項目をメニュー画面に迅速に表示することができる。
【0019】
図2は、メニュー表示システム1を構成する携帯端末2の構成を示す機能ブロック図である。
携帯端末2は、メニューサーバ4との通信を行なう通信部22と、メニュー画面を表示する表示部であり、かつ、ユーザがメニュー画面に表示された一のメニュー項目を選択するためのメニュー選択部でもある、タッチパネル等の操作表示部24と、現在位置を測位する測位部であってGPS衛星の電波を受信して現在位置の位置情報(緯度・経度)を取得するGPSモジュール26と、操作表示部24へのメニュー項目の表示等を行なう制御部28と、記憶部30と、を有している。
【0020】
記憶部30は、例えばNVRAM(Non-Volatile Random Access Memory)等の不揮発メモリにより構成され、ユーザが操作表示部24により選択したメニュー項目の履歴(選択メニュー履歴)を記憶する選択履歴記憶手段302を有している。
【0021】
制御部28は、CPU(Central Processing Unit)、プログラムが書き込まれたROM(Read Only Memory)、データの一時記憶のためのRAM(Random Access Memory)等を有するコンピュータであり、GPSモジュール26が取得した現在位置の位置情報を含む端末情報を、メニューサーバ4に送信する端末情報送信手段282と、携帯端末2の操作表示部24に表示すべきメニュー項目を示すメニュー項目情報を、メニューサーバ4から受信する項目情報受信手段284と、を有している。
【0022】
また、制御部28は、項目情報受信手段284が受信したメニュー項目情報により特定されるメニュー項目を操作表示部24に表示する表示制御手段286と、メニューサーバ4から、表示操作部24により選択されたメニュー項目を示す選択メニュー情報の送信を要求する信号(選択情報送信要求)を受信したときに、選択履歴記憶手段302が記憶する選択メニュー履歴を上記選択メニュー情報としてメニューサーバ4に送信する選択情報送信手段288と、を有している。
【0023】
なお、上述した各手段は、プログラムにより実現される制御部(コンピュータ)28の機能実現手段である。また、コンピュータ・プログラムは、コンピュータ読み取り可能な任意の記憶媒体に記憶させておくことができる。
【0024】
図3は、メニューサーバ4の構成を示す機能ブロック図である。
メニューサーバ4は、携帯端末2との通信を行なう通信部42と、処理部44と、記憶部46とを有している。
処理部44は、CPU、プログラムが書き込まれたROM、データの一時記憶のためのRAM等を有するコンピュータであり、携帯端末2から送信された端末情報を受信する端末情報受信手段442と、端末情報受信手段442が受信した端末情報に含まれる位置情報に基づき、一の携帯端末2の現在位置を含む所定の領域(サービス領域)内にある他の携帯端末2を特定する端末特定手段444と、を有している。
【0025】
また、処理部44は、端末特定手段444が特定した他の携帯端末2に対し選択メニュー情報の送信を要求する選択情報送信要求を送信して、当該他の携帯端末2の選択情報送信手段288が送信する選択メニュー情報を受信する選択情報受信手段446と、選択情報受信手段446が受信した選択メニュー情報からメニュー項目を抽出し、抽出したメニュー項目に基づいてメニュー項目情報を作成する抽出手段448と、作成されたメニュー項目情報を上記一の携帯端末2に送信する項目情報送信手段450と、を有している。
【0026】
なお、上述した各手段は、プログラムにより実現される処理部(コンピュータ)44の機能実現手段である。また、コンピュータ・プログラムは、コンピュータ読み取り可能な任意の記憶媒体に記憶させておくことができる。
【0027】
記憶部46は、予め定められた各サービス領域を示す領域データを記憶する領域記憶手段462を有している。ここで、「各サービス領域を示す領域データ」は、例えば、各サービス領域の境界線上に等間隔に並んだ地点の、緯度・経度を示すデータの集合とすることができる。
【0028】
なお、上記サービス領域としては、地図上の一定の領域、例えば秋葉原駅周辺や銀座周辺の領域を定めることができる。また、地図上のすべての範囲がいずれかのサービス領域となっている必要はなく、例えば、人口密度の低い山岳地帯や田畑の広がる地域では、必ずしもサービス領域を設定する必要はない。
【0029】
図4は、携帯端末2の操作表示部24に表示されるメニュー画面の一例を示す図である。
図4に示すメニュー画面には、9個のメニュー項目が3行3列で表示されている。各メニュー項目は、メニュー項目名と、メニュー項目名に付された番号と、メニュー項目名に応じて予め定められた矩形アイコンとで構成されている。各メニュー項目は、ユーザの操作によって選択可能となっている。例えば、各メニュー項目名に付された番号は、入力キーの「1」、「2」、・・・、「0」と対応付けられており、入力キー「1」、「2」、・・・、「0」の何れかが入力されると、入力された番号に対応する表示領域が画面に拡大され、各メニュー項目の機能が実行される。また、タッチパネルの場合であれば、選択された表示領域が拡大されるようにすることができる。なお、メニュー項目の数や位置は、画面の大きさやユーザの設定に応じて適宜変更することができる。
【0030】
メニュー画面は、メニューサーバ4から受信したメニュー項目情報に基づいて表示したメニュー項目の表示欄と携帯端末2で予め定められたメニュー項目の表示欄とで構成されている。1行目に大きめの矩形アイコンにより表示されたメニュー項目は、携帯端末2が、メニューサーバ4から受信したメニュー項目情報に基づいて表示したメニュー項目を示し、2行目及び3行目のメニュー項目は、携帯端末2において予め定められたメニュー項目を示している。また、2行目及び3行目のメニュー項目は、ユーザが自由にメニュー項目を選択することも可能である。なお、アイコンは矩形に限らず、大きさや形を変更してもよいし、アイコンのような画像でなくとも、文字からなる画像でも、アイコンと文字を組み合わせた画像であってもよい。また、画像は、対応付けられた機能がわかる画像であってもよい。対応付けられた機能を実行したときの画像を縮小した画像、または、対応付けられた機能を実行したときの画像をデフォルメした画像であれば、ユーザがメニュー項目を選択したときに、予めメニュー項目に対応する機能を実行し、対応した画像を作成した上で、メニュー項目として表示しているため、選択した機能をすぐに表示することができる。なお、各メニュー項目の表示時と選択されたメニュー項目の機能実行時とで地図の縮尺を変更してもよい。
【0031】
ここで、メニューサーバ4から受信するメニュー項目情報は、例えばメニュー項目名のリストで構成されている。このメニュー項目情報を受信した携帯端末2は、メニュー項目情報からメニュー項目名を抽出し、抽出した各メニュー項目名に、メニュー画面上の表示位置に応じた番号と、そのメニュー項目名に応じた所定の矩形アイコンとを付してメニュー項目を構成し、図4に示したように、構成した各メニュー項目をメニュー画面に表示する。
【0032】
なお、図4に示すメニュー画面では、メニューサーバ4から受信したメニュー項目情報に基づくメニュー項目を、他のメニュー項目と区別するために、他のメニュー項目より大きいアイコンを付して表示しているが、これに限らず、アイコンの色やメニュー項目名の文字の色を変える等の方法を用いて区別することもできる。
【0033】
次に、本メニュー表示システム1を構成する携帯端末2の動作について、図5及び図6に示すフロー図にしたがって説明する。ここで、携帯端末2は、以下の2つの処理を実行する。
【0034】
a.メイン処理(図5)
端末情報をメニューサーバ4へ送信すると共に、メニューサーバ4から送信されたメニュー項目情報により特定されるメニュー項目を操作表示部24に表示し、かつ、ユーザが操作表示部24により選択したメニュー項目を記録した選択メニュー履歴を選択履歴記憶手段302に記憶する処理である。
b.送信要求応答処理(図6)
メニューサーバ4から送信された選択情報送信要求を受信して、選択履歴記憶手段302が記憶する選択メニュー履歴を、選択メニュー情報としてメニューサーバ4へ送信する処理である。
【0035】
以下、携帯端末2が行なう上記2つの処理について、順に説明する。
【0036】
(1)メイン処理
まず、携帯端末2のメイン処理の手順を、図5に示すフロー図にしたがって説明する。
ユーザが携帯端末2の電源を投入する、もしくはメニュー項目を表示するアプリケーションを起動すると(S101)、端末情報送信手段282は、GPSモジュール26から現在位置の位置情報(緯度・経度)を取得し(S102)、取得した位置情報と、現在時刻を示す時刻情報と、自装置を識別する識別IDとを含む端末情報を、メニューサーバ4へ送信する(S103)。なお、現在時刻は、制御部28が備えるタイマ(不図示)等から取得することができる。
【0037】
ここで、携帯端末2から送信された上記端末情報はメニューサーバ4により受信され(図7のステップS302)、当該端末情報を受信したメニューサーバ4は当該携帯端末2に対しメニュー項目情報を送信する(図7のステップS306)。なお、メニューサーバ4の動作手順については後述する。
【0038】
次に、携帯端末2の項目情報受信手段284は、メニューサーバ4から送信されるメニュー項目情報を受信し(S104)、表示制御手段286は、受信したメニュー項目情報により特定されるメニュー項目を、操作表示部24が表示するメニュー画面の中に表示する(S105)。ここで、ユーザは、操作表示部24により、メニュー画面に表示されているメニュー項目の一つを選択することにより、所望の機能を実行することができる。なお、メニューサーバ4からメニュー項目を受信できない場合は、メニュー項目は非表示となる。
【0039】
なお、当該機能の実行は、当該携帯端末2が単独で実行するものとしてもよいし、機能実行のために設けられたサーバの支援を得て実行するものとしてもよい。例えば、所望地点への経路検索の場合には、携帯端末2が地図情報を持って当該経路検索を単独で行なって表示するものとしてもよいし、地図情報を持つサーバに当該地点への経路検索を要求し、検索結果を受信して表示するものとしてもよい。
【0040】
続いて、ユーザが操作表示部24によりメニュー項目の一つを選択すると、制御部28は、GPSモジュール26により現在位置の位置情報を取得し、当該選択されたメニュー項目と現在位置の位置情報とを、選択履歴記憶手段302が記憶する選択メニュー履歴に追加した後(S106)、ステップS102に戻って処理を繰り返す。なお、操作表示部24に表示されるメニュー項目が、メインメニュー項目とサブメニュー項目とで構成される階層メニューである場合には、選択メニュー履歴に記録されるメニュー項目には、操作表示部24により選択されたメインメニュー項目とサブメニュー項目との組み合わせを含むものとする。
【0041】
上記のステップS102ないしS106の処理は、所定の時間間隔(例えば5分間隔)で定期的に実行されてもよいし、ユーザが携帯端末2を操作するときなど必要に応じたタイミングで実行してもよい。また、本処理は、ユーザが携帯端末2の電源を断にする、もしくはアプリケーションを終了することにより終了する。
【0042】
(2)送信要求応答処理
次に、携帯端末2の送信要求応答処理の手順を、図6に示すフロー図にしたがって説明する。本処理は、携帯端末2の通信部22が、メニューサーバ4から送信された選択情報送信要求(図8のステップS403)を受信することにより開始し、上述したメイン処理と並行に実行される。
【0043】
処理を開始すると、制御部28の選択情報送信手段288は、まず、選択履歴記憶手段302が記憶する選択メニュー履歴を読み出し(S201)、読み出した選択メニュー履歴を選択メニュー情報としてメニューサーバ4へ送信した後(S202)、処理を終了する。
【0044】
次に、本メニュー表示システム1を構成するメニューサーバ4の動作について、図7に示すフロー図にしたがって説明する。
【0045】
ユーザがメニューサーバ4の電源を投入すると(S301)、端末情報受信手段442は、各携帯端末2から送信される端末情報を受信する(S302)。この端末情報は、図5のステップS103により各携帯端末2から送信される。
【0046】
次に、端末特定手段444は、受信した端末情報に含まれる位置情報と、領域記憶手段462が記憶する領域データに基づき、当該領域データにより特定されるいずれかのサービス領域内に入っている携帯端末2(領域内端末)を特定する(S303)。なお、領域内端末が特定できない場合、すなわち、いずれの携帯端末2もサービス領域外である場合には、ステップS302に戻って処理を繰り返すものとする。
【0047】
次に、処理部44は、特定した一の領域内端末を処理対象(処理対象端末)として決定し(S304)、項目情報作成処理を行う(S305)。この項目情報作成処理では、上記処理対象端末と同じサービス領域内に存在する他の携帯端末2から選択メニュー情報を取得し、当該選択メニュー情報から当該サービス領域内で選択されたメニュー項目を抽出し、当該抽出したメニュー項目に基づいてメニュー項目情報を作成する。なお、項目情報作成処理の手順については後述する。
【0048】
次に、項目情報送信手段450は、ステップS305の項目情報作成処理により作成したメニュー項目情報を、処理対象端末へ送信した後(S306)、全ての領域内端末について項目情報作成処理を終了したか否かを判断し(S307)、終了したときは(S307、Yes)、ステップS302に戻って処理を繰り返す。なお、メニュー項目情報が無い場合には、メニュー項目なし情報を送信する。
【0049】
一方、すべての領域内端末について項目情報作成処理を終了していないときは(S307、No)、未だ項目情報作成処理を行っていない領域内端末を処理対象端末として決定して(S308)、ステップS305に戻って処理を繰り返す。
なお、本処理は、ユーザがメニューサーバ4の電源を断にすることにより終了する。
【0050】
次に、メニューサーバ4の項目情報作成処理(図7のステップS305)の手順について、図8に示すフロー図にしたがって説明する。
【0051】
処理を開始すると、端末特定手段444は、処理対象端末が存在するサービス領域内に他の携帯端末2が存在するか否かを判断し(S401)、存在するときは(S401、Yes)、当該サービス領域内に存在する他の携帯端末2を特定し(S402)、処理部44は、特定した上記他の携帯端末2に対し、選択メニュー情報の送信を要求する信号(選択情報送信要求)を送信する(S403)。これにより、上記他の携帯端末2は、図6に示した送信要求応答処理を開始して、当該携帯端末2の選択履歴記憶手段302が記憶する選択メニュー履歴を、選択メニュー情報としてメニューサーバ4へ送信する(図6のステップS202)。
【0052】
次に、選択情報受信手段446は、他の携帯端末2から送信された選択メニュー情報を受信する(S404)。続いて、抽出手段448は、選択情報受信手段446が受信した選択メニュー情報から、当該サービス領域内において選択されたメニュー項目を抽出し(S405)、当該抽出したメニュー項目を携帯端末2において表示すべきメニュー項目とするメニュー項目情報を作成し(S406)、処理を終了する。ここで、上記他の携帯端末2の選択メニュー履歴から抽出したメニュー項目の中に重複するメニュー項目が存在するときは、重複するメニュー項目同士を一つにまとめると共に、重複数順にメニュー項目をソートし、最上位から所定数のメニュー項目を抽出してメニュー項目情報を作成してもよい。
【0053】
上述したように、他の携帯端末2の選択メニュー情報から抽出されたメニュー項目には、そのサービス領域の現在の特有のメニュー項目であって、当該サービス領域内に存在する数多くの他の携帯端末2により選択されたメニュー項目、すなわち、不特定多数の人に利用されているメニュー項目が多く含まれることとなる。例えば、サービス領域が秋葉原近辺であれば『「電気店」の周辺検索』(現在位置の周辺にある電気店の位置検索)、銀座周辺であれば『「ブランド店」の周辺検索』(現在位置の周辺にあるブランド店の位置検索)といったメニュー項目が含まれることとなる。また、収集したメニュー項目を蓄積しておき、サービス領域特有のメニュー項目とすることも可能である。この場合、選択メニュー履歴を選択メニュー情報としてメニューサーバ4へ送信したことがある携帯端末2は、他の携帯端末2に含まれることになる。
【0054】
同様に、サービス領域が高級商業圏の場合には、ブランドショップ、観劇、カフェなどの周辺検索やこれら施設への経路探索が、サービス領域が普通商業圏の場合には、映画館、コンビニ、ファーストフード店などの周辺検索やこれら施設への経路探索が、サービス領域が観光地の場合には、観光スポット、レンタカーなどの周辺検索やこれら施設への経路探索等のメニュー項目が含まれることとなる。
さらに、メニューサーバ4において、携帯端末2がサービス領域に進入した際に、進入回数(訪問回数)や進入日時(時間や曜日)を記憶するようにしておき、当該サービス領域内の進入回数や進入日時が近い他の携帯端末2を特定し、選択されたメニュー項目情報を作成してもよい。これにより、当該サービス領域の訪問頻度や訪問日時に応じたメニュー項目を抽出することができる。例えば、当該サービス領域を毎日訪れる携帯端末2では、他のサービス領域へ移動するための「乗換案内」、たまに訪れる携帯端末2では、当該サービス領域に不慣れなために「最寄り駅」、「自宅へ帰る」といったメニュー項目が含まれることとなる。
【0055】
携帯端末2は、他の携帯端末2の選択メニュー情報から抽出された上記のようなメニュー項目を、メニューサーバ4から送信されるメニュー項目情報により取得して、操作表示部24のメニュー画面のメニューサーバから受信するメニュー項目情報の表示欄に表示する(図5のステップS105)。これにより、携帯端末2は、現在位置に応じたメニュー項目を操作表示部24に迅速に表示することができる。
【0056】
一方、ステップS401において、上記端末情報を送信した携帯端末2の現在位置を含むサービス領域がないときは(S401、No)、所定のメニュー項目を携帯端末2において表示すべきメニュー項目とするメニュー項目情報を作成し(S407)、処理を終了する。なお、上記所定のメニュー項目は、予め記憶部46に記憶させておくことができる。
【0057】
なお、図7及び図8に示したフロー図においては、メニューサーバ4は、一の領域内端末を処理対象端末とすることにより、所定の領域内にある携帯端末2に、順次、メニュー項目情報を送信する構成としたが、これに限らず、所定の領域内にある携帯端末2のすべてに、同一のメニュー項目情報を一度に送信する構成とすることもできる。
【0058】
次に、本発明の第2の実施形態に係るメニューサーバについて説明する。
図9は、本実施形態に係るメニューサーバが適用されるメニュー表示システムの構成を示す図である。
本メニュー表示システム1’は、携帯端末2とメニューサーバ4’とを有しており、携帯端末2とメニューサーバ4’とは、図示しない通信回線を介して通信可能な状態で相互に接続されている。
【0059】
図10は、本実施形態に係るメニューサーバ4’の構成を示す機能ブロック図である。なお、図9及び図10においては、それぞれ、図1に示すメニュー表示システム1及び図3に示すメニューサーバ4と同一の構成部分については、同一の符号を付して示している。
【0060】
メニューサーバ4’は、携帯端末2との通信を行なう通信部42と、処理部44’と、記憶部46’と、を有する。
記憶部46’は、第1の実施形態に係るメニューサーバ4が備える記憶部46と同様の構成を有するが、さらに、端末情報受信手段442が携帯端末2から受信した端末情報に含まれる位置情報と時刻情報とを、当該携帯端末2の移動履歴として記憶する履歴記憶手段464と、後述する行動分析手段452により前記移動履歴に基づき各携帯端末2に付与される行動傾向情報を携帯端末2毎に記憶する行動情報記憶手段466と、を備える。
【0061】
また、処理部44’は、第1の実施形態に係るメニューサーバ4が備える処理部44と同様の構成を有するが、端末特定手段444の代わりに後述する端末特定手段444’を有し、更に、履歴記憶手段464が記憶する移動履歴に基づき各携帯端末2を所持するユーザの行動傾向を分析し、各携帯端末2に対し、そのユーザの行動傾向を表す行動傾向情報を付与する行動分析手段452を有する。
【0062】
端末特定手段444’は、端末特定手段444と同様に、端末情報受信手段442が各携帯端末2から受信した端末情報に含まれる位置情報に基づき、一の携帯端末2と同じサービス領域内にある他の携帯端末2を特定するが、更に、当該特定した他の携帯端末2のうちから、当該一の携帯端末2と同じ行動傾向情報を付与された他の携帯端末2を特定する。
【0063】
上記の構成を備えるメニューサーバ4’は、一の携帯端末2と同じサービス領域内に存在し、かつ、当該一の携帯端末2と同じ行動傾向情報を付与された他の携帯端末2の選択メニュー履歴から、当該サービス領域内で入力されたメニュー項目を抽出し、当該抽出したメニュー項目に基づいて作成したメニュー項目情報を、当該一の携帯端末2に送信する。ここで、各携帯端末2に付与される行動傾向情報は、その携帯端末2を所持するユーザの趣味・趣向に基づく行動傾向を反映している。このため、本実施形態によれば、各携帯端末2は、よりユーザに適したメニュー項目を操作表示部24に表示することができる。
【0064】
次に、本実施形態のメニューサーバ4’の動作手順を、図11に示すフロー図にしたがって説明する。
【0065】
ユーザがメニューサーバ4’の電源を投入すると(S501)、端末情報受信手段442は、各携帯端末2から送信される端末情報を受信する(S502)。この端末情報は、図5のステップS103により各携帯端末2から送信される。
【0066】
次に処理部44’は、端末情報受信手段442が受信した端末情報に含まれる位置情報と時刻情報とで構成される移動履歴を、携帯端末2毎に履歴記憶手段464に記憶する(S503)。続いて、行動分析手段452は、行動分析処理を実行する(S504)。この行動分析処理では、履歴記憶手段464が記憶する移動履歴に基づいて、各携帯端末2を所持するユーザの行動傾向を分析し、各携帯端末2に対し、そのユーザの行動傾向を表す行動傾向情報を付与して、当該付与した行動傾向情報を携帯端末2毎に行動情報記憶手段466に記憶する。なお、行動分析処理の手順については後述する。
【0067】
次に、端末特定手段444’は、上記のステップS502において受信した端末情報に含まれる位置情報と、領域記憶手段462が記憶する領域データに基づき、当該領域データにより特定されるいずれかのサービス領域内に入っている携帯端末2(領域内端末)を特定する(S505)。なお、領域内端末が特定できない場合、すなわち、いずれの携帯端末2もサービス領域外である場合には、異常処理として、ステップS502に戻って処理を繰り返すものとする。
【0068】
続いて、処理部44’は、特定した一の領域内端末を処理対象(処理対象端末)として決定し(S506)、項目情報作成処理(2)を実行する(S507)。なお、項目情報作成処理(2)の手順については後述する。
【0069】
次に、項目情報送信手段450は、ステップS507の項目情報作成処理(2)により作成したメニュー項目情報を、処理対象端末へ送信した後(S508)、全ての領域内端末について項目情報作成処理(2)を終了したか否かを判断し(S509)、終了したときは(S509,Yes)、ステップS502に戻って処理を繰り返す。
一方、すべての領域内端末について項目情報作成処理(2)を終了していないときは(S509、No)、未だ項目情報作成処理を行っていない領域内端末を処理対象端末として決定して(S510)、ステップS507に戻って処理を繰り返す。
なお、本処理は、ユーザがメニューサーバ4’の電源を断にすることにより終了する。
【0070】
次に、メニューサーバ4’が行なう行動分析処理(図11のステップS504)の手順について、図12に示すフロー図にしたがって説明する。
行動分析処理を開始すると、まず、行動分析手段452が、履歴記憶手段464が記憶する移動履歴に基づいて、各携帯端末2のユーザの行動傾向を分析し(S601)、その分析結果に応じて、各携帯端末2に対し、そのユーザの行動傾向を表す行動傾向情報を付与し(S602)、付与した行動傾向情報を、携帯端末2毎に行動情報記憶手段466に記憶して(S603)、処理を終了する。
【0071】
ここで、図12のステップS601において行なう行動傾向の分析は、例えば特開2009−43057号公報に記載された方法を用いることができる。すなわち、携帯端末2の移動履歴をユーザの行動履歴として捉え、平日に同一地点に滞留しているときは、その地点を職場と推定し、夜間に同一地点に滞留しているときは、その地点を自宅と推定する。また、昼食時間帯(12時から14時)等に一定時間(30分程度)以上滞留している地点があれば、当該地点と地図データとを照合することにより、外食か否か、食事の嗜好はどうかといった情報を得る。
【0072】
図12のステップS602では、各携帯端末2に関する上述のような移動履歴の分析結果に応じて、「外食によく行く」「趣味が○○」「通勤時間が○○時間以上」等、予め定めたユーザの行動傾向を表す行動傾向情報を、各携帯端末2に対して付与する。なお、同一の携帯端末2に対して複数の行動傾向情報を付与してもよい。
【0073】
次に、メニューサーバ4’が行なう項目情報作成処理(2)(図11のステップS507)の手順について、図13に示すフロー図にしたがって説明する。
【0074】
処理を開始すると、端末特定手段444’は、処理対象端末が存在するサービス領域内にあり、かつ、処理対象端末と同じ行動傾向情報を付与された他の携帯端末2が存在するか否かを判断し(S701)、存在するときは(S701、Yes)、処理対象端末が存在するサービス領域内にあり、かつ、処理対象端末と同じ行動傾向情報を付与された他の携帯端末2を特定する(S702)。
【0075】
上記以外のステップS703ないしS707は、図8に示したステップS403ないしS407と同じである。
【0076】
なお、図11ないし図13に示したフロー図においては、メニューサーバ4’は、一の領域内端末を処理対象端末とすることにより、所定の領域内にある携帯端末2に、順次、メニュー項目情報を送信する構成としたが、これに限らず、所定の領域内にある携帯端末2のすべてに、同一のメニュー項目情報を一度に送信する構成とすることもできる。
【0077】
また、図13のステップS701においては、端末特定手段444’は、処理対象端末と同じ行動傾向情報を付与された他の携帯端末2を特定するものとしたが、これに代えて、類似する行動傾向情報を持つ他の携帯端末2を特定するものとしてもよい。例えば、「洋食店によく行く」、「外食によくいく」、「趣味が食べ歩き」といった行動傾向情報を、類似する行動傾向情報として扱うことができる。具体的には、予め類似として扱う行動傾向情報のリストを記憶部46’に記憶させておき、図13のステップS701において、当該情報を参照して、類似する行動傾向情報を持つ他の携帯端末2を特定することができる。
【0078】
また、図13のステップS705においては、図8のステップS405と同様に、抽出手段448が、選択情報受信手段446により受信された選択メニュー情報から、当該サービス領域内において選択されたメニュー項目を抽出するほか、当該抽出したメニュー項目のうちから、さらに、処理対象端末に付与された行動傾向情報に対応するメニュー項目を抽出するものとしてもよい。例えば、「洋食店によく行く」という行動傾向情報が付与されている場合には、メニュー項目「最寄りのイタリア料理店への経路探索」を抽出するものとしてもよい。
【0079】
具体的には、各行動傾向情報と、その行動傾向情報に関連する所定のメニュー項目との対応関係を示す対応情報を記憶する対応情報記憶手段を、記憶部46’に設けておき、図13のステップS705において、上記対応情報記憶手段が記憶する対応情報を参照することにより、他の携帯端末2から取得した選択メニュー履歴の中から、処理対象端末に付与された行動傾向情報に対応するメニュー項目を抽出することができる。
【0080】
ここで、抽出手段448は、所定の領域内にある携帯端末2から取得した選択メニュー履歴から、当該所定の領域内にある携帯端末2に付与されている行動傾向情報毎に、各行動傾向情報に対応するメニュー項目を抽出するものとしてもよい。この場合には、同一の又は類似する行動傾向情報が付与された携帯端末2に対し、当該行動傾向情報に対応するメニュー項目を含んだメニュー項目情報を、それぞれ一度に送信することができる。
【0081】
また、図13のステップS701において処理対象端末と同じサービス領域内に存在する他の携帯端末2がない場合、又は、当該サービス領域内に存在する他の携帯端末2の中に処理対象端末と同じ行動傾向情報を持つ他の携帯端末2がない場合には(図13のステップS701、No)、図13のステップS707を実行することなく項目情報作成処理(2)を終了し、図11のステップS508においてメニュー項目情報を送信しないものとしてもよい。
【0082】
以上説明したように、第1又は第2の実施形態によれば、一の携帯端末2が端末情報を送信すると、メニューサーバ4又は4’は、当該一の携帯端末2が存在する所定の領域内にある他の携帯端末2から、当該他の携帯端末2において選択されたことのあるメニュー項目を取得して、取得したメニュー項目を携帯端末2において表示すべきメニュー項目として示すメニュー項目情報を、上記一の携帯端末2へ送信する。これにより、各携帯端末2は、ユーザが特別の操作を行うことなく、現在位置に応じた最適なメニュー項目を迅速に表示することができる。
【0083】
なお、メニュー項目には、位置情報を利用しない、例えば、設定のメニュー項目を含んだメニュー項目を表示してもよい。また、表示位置を変更するメニュー項目と表示位置を変更しないメニュー項目があってもよい。表示位置を変更しないメニュー項目は、特定の表示位置に表示してもよいし、ユーザが表示位置を決めるようにしてもよい。
【0084】
また、実施形態では、他の携帯端末2において選択されたことのあるメニュー項目を取得して、携帯端末2へ送信することとしたが、メニューサーバ4において、サービス領域の特性に合わせたメニュー項目を予め保持しておいてもよい。例えば、メニューサーバ4において、サービス領域ごとに領域内に存在する施設を検索してジャンルごとに集計しておき、多かったジャンルの周辺検索メニュー項目情報を作成する。これにより、秋葉原近辺であれば『「電気店」の周辺検索』メニュー項目、郊外の観光地などのサービス領域では、『「ガソリンスタンド」の周辺検索』メニュー項目を表示することができる。さらに、メニューサーバ4で予め保持しておいたメニュー項目と実施形態のようにサービス領域内の他の携帯端末2から取得したメニュー項目を組み合わせて表示してもよい。
【0085】
また、現在位置に応じたメニュー項目に限らず、類似する行動傾向情報を持つメニュー項目を抽出するようにしてもよい。その際、メニューサーバ4は、サービス領域に関係なく、予め同一又は類似の行動傾向情報を付与された携帯端末2で選択されたメニュー項目を取得して集計しておき、重複数順にメニュー項目をソートして最上位から所定数のメニュー項目を抽出することもできる。これにより、例えば、ユーザが「洋食店によく行く」という行動傾向情報が付与されている場合に、『人気「洋食店」ランキング』や『「洋食店」の穴場情報』などを表示することができる。これにより、ユーザの嗜好に合ったメニュー項目を表示することができる。さらに、メニューサーバ4で予め集計したメニュー項目と実施形態のようにサービス領域内の他の携帯端末2から取得したメニュー項目を組み合わせて表示してもよい。
【0086】
また、メニュー項目は携帯端末2からの要求により、メニューサーバ4からメニュー項目情報を送信する場合を説明したが、携帯端末2からの要求がなくてもメニューサーバ4から携帯端末2にメニュー項目情報を送信するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0087】
1、1’・・・メニュー表示システム、2・・・携帯端末、4、4’・・・メニューサーバ、22、42・・・通信部、24・・・操作表示部、26・・・GPSモジュール、28・・・制御部、30、46、46’・・・記憶部、44、44’・・・処理部、282・・・端末情報送信手段、284・・・項目情報受信手段、286・・・表示制御手段、288・・・選択情報送信手段、302・・・選択履歴記憶手段、442・・・端末情報受信手段、444、444’・・・端末特定手段、446・・・選択情報受信手段、448・・・抽出手段、450・・・項目情報送信手段、452・・・行動分析手段、462・・・領域記憶手段、464・・・履歴記憶手段、466・・・行動情報記憶手段。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末と通信可能に接続され、前記携帯端末においてユーザが選択したメニュー項目を示す選択メニュー情報と前記携帯端末の現在位置情報とを受信して、前記携帯端末において表示すべきメニュー項目を示すメニュー項目情報を送信するメニューサーバであって、
前記各携帯端末から、現在位置情報を含む端末情報を受信する端末情報受信手段と、
前記端末情報受信手段が受信した端末情報に含まれる位置情報に基づき、所定の領域内にある前記携帯端末を特定する端末特定手段と、
前記端末特定手段が特定した前記各携帯端末から、前記選択メニュー情報を受信する選択情報受信手段と、
前記選択情報受信手段が受信した前記選択メニュー情報に含まれるメニュー項目のうち重複するメニュー項目を含む前記メニュー項目情報を、前記端末特定手段が特定した前記各携帯端末に送信する項目情報送信手段と、
を有するメニューサーバ。
【請求項2】
請求項1に記載されたメニューサーバにおいて、
前記選択情報受信手段が受信した前記選択メニュー情報には、ユーザが選択した前記各メニュー項目について、当該メニュー項目の選択時における前記携帯端末の位置を示す位置情報が含まれており、
前記メニューサーバは、前記選択情報受信手段が受信した前記選択メニュー情報から、前記所定の領域内においてユーザが選択したメニュー項目を抽出する抽出手段を有し、
前記項目情報送信手段は、前記抽出手段により抽出されたメニュー項目のうち重複するメニュー項目を含む前記メニュー項目情報を、前記所定の領域内にある前記携帯端末に送信するメニューサーバ。
【請求項3】
請求項1に記載されたメニューサーバにおいて、
前記端末情報は、現在位置情報が示す位置に当該携帯端末が存在したときの時刻を示す時刻情報を含み、
前記端末情報受信手段が受信した端末情報に含まれる位置情報及び時刻情報を、前記携帯端末の移動履歴として記憶する履歴記憶手段と、
前記履歴記憶手段が記憶する移動履歴に基づき、前記各携帯端末に対し、前記各携帯端末のユーザの行動傾向を表す行動傾向情報を付与する行動分析手段と、
を有し、
前記端末特定手段は、前記所定の領域内にある前記携帯端末のうちから、さらに、同一の前記行動傾向情報、又は類似する行動傾向情報として予め定められた所定の前記行動傾向情報を付与された前記携帯端末を特定するメニューサーバ。
【請求項4】
請求項3に記載されたメニューサーバにおいて、
前記行動傾向情報と当該行動傾向情報に関連する所定の前記メニュー項目との対応関係を示す対応情報を記憶する対応情報記憶手段と、
前記対応情報記憶手段が記憶する対応情報に基づいて、前記選択情報受信手段が受信した前記選択メニュー情報に含まれるメニュー項目のうちから、前記行動傾向情報毎に、関連するメニュー項目を抽出する抽出手段と、
を有し、
前記項目情報送信手段は、前記所定の領域内にあり、かつ、同一の前記行動傾向情報を付与された前記携帯端末に対し、前記抽出手段により抽出された当該行動傾向情報に対応するメニュー項目を含むメニュー項目情報を送信するメニューサーバ。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれかに記載されたメニューサーバにおいて、
前記所定の領域の地理上の位置を示す領域情報を記憶する領域記憶手段を有し、
前記端末特定手段は、前記領域記憶手段が記憶する領域情報に基づき、前記携帯端末を特定するメニューサーバ。
【請求項6】
メニューサーバと通信可能に接続され、特定の機能に対応付けられたメニュー項目を表示する表示部とを備えた携帯端末であって、
前記表示部は携帯端末が設定したメニュー項目と、前記メニューサーバから受信したメニュー項目を表示することを特徴とする携帯端末。
【請求項7】
請求項1ないし5のいずれかに記載されたメニューサーバと、請求項6に記載された携帯端末とを有するメニュー表示システム。
【請求項8】
携帯端末と通信可能に接続され、前記携帯端末においてユーザが選択したメニュー項目を示す選択メニュー情報と前記携帯端末の現在位置情報とを受信して、前記携帯端末において表示すべきメニュー項目を示すメニュー項目情報を送信するメニューサーバにおける、メニュー情報の送信方法であって、
前記各携帯端末から、現在位置情報を含む端末情報を受信する端末情報受信工程と、
前記端末情報受信工程において受信した端末情報に含まれる位置情報に基づき、所定の領域内にある前記携帯端末を特定する端末特定工程と、
前記端末特定工程において特定した前記各携帯端末から、前記選択メニュー情報を受信する選択情報受信工程と、
前記選択情報受信工程において受信した前記選択メニュー情報に含まれるメニュー項目のうち重複するメニュー項目を含む前記メニュー項目情報を、前記端末特定工程において特定した前記各携帯端末に送信する項目情報送信工程と、
を有するメニュー情報の送信方法。
【請求項9】
携帯端末と通信可能に接続され、前記携帯端末においてユーザが選択したメニュー項目を示す選択メニュー情報と前記携帯端末の現在位置情報とを受信して、前記携帯端末において表示すべきメニュー項目を示すメニュー項目情報を送信するメニューサーバのコンピュータを、
前記各携帯端末から、現在位置情報を含む端末情報を受信する端末情報受信手段と、
前記端末情報受信手段が受信した端末情報に含まれる位置情報に基づき、所定の領域内にある前記携帯端末を特定する端末特定手段と、
前記端末特定手段が特定した前記各携帯端末から、前記選択メニュー情報を受信する選択情報受信手段と、
前記選択情報受信手段が受信した前記選択メニュー情報に含まれるメニュー項目のうち重複するメニュー項目を含む前記メニュー項目情報を、前記端末特定手段が特定した前記各携帯端末に送信する項目情報送信手段、
として機能させるプログラム。
【請求項1】
携帯端末と通信可能に接続され、前記携帯端末においてユーザが選択したメニュー項目を示す選択メニュー情報と前記携帯端末の現在位置情報とを受信して、前記携帯端末において表示すべきメニュー項目を示すメニュー項目情報を送信するメニューサーバであって、
前記各携帯端末から、現在位置情報を含む端末情報を受信する端末情報受信手段と、
前記端末情報受信手段が受信した端末情報に含まれる位置情報に基づき、所定の領域内にある前記携帯端末を特定する端末特定手段と、
前記端末特定手段が特定した前記各携帯端末から、前記選択メニュー情報を受信する選択情報受信手段と、
前記選択情報受信手段が受信した前記選択メニュー情報に含まれるメニュー項目のうち重複するメニュー項目を含む前記メニュー項目情報を、前記端末特定手段が特定した前記各携帯端末に送信する項目情報送信手段と、
を有するメニューサーバ。
【請求項2】
請求項1に記載されたメニューサーバにおいて、
前記選択情報受信手段が受信した前記選択メニュー情報には、ユーザが選択した前記各メニュー項目について、当該メニュー項目の選択時における前記携帯端末の位置を示す位置情報が含まれており、
前記メニューサーバは、前記選択情報受信手段が受信した前記選択メニュー情報から、前記所定の領域内においてユーザが選択したメニュー項目を抽出する抽出手段を有し、
前記項目情報送信手段は、前記抽出手段により抽出されたメニュー項目のうち重複するメニュー項目を含む前記メニュー項目情報を、前記所定の領域内にある前記携帯端末に送信するメニューサーバ。
【請求項3】
請求項1に記載されたメニューサーバにおいて、
前記端末情報は、現在位置情報が示す位置に当該携帯端末が存在したときの時刻を示す時刻情報を含み、
前記端末情報受信手段が受信した端末情報に含まれる位置情報及び時刻情報を、前記携帯端末の移動履歴として記憶する履歴記憶手段と、
前記履歴記憶手段が記憶する移動履歴に基づき、前記各携帯端末に対し、前記各携帯端末のユーザの行動傾向を表す行動傾向情報を付与する行動分析手段と、
を有し、
前記端末特定手段は、前記所定の領域内にある前記携帯端末のうちから、さらに、同一の前記行動傾向情報、又は類似する行動傾向情報として予め定められた所定の前記行動傾向情報を付与された前記携帯端末を特定するメニューサーバ。
【請求項4】
請求項3に記載されたメニューサーバにおいて、
前記行動傾向情報と当該行動傾向情報に関連する所定の前記メニュー項目との対応関係を示す対応情報を記憶する対応情報記憶手段と、
前記対応情報記憶手段が記憶する対応情報に基づいて、前記選択情報受信手段が受信した前記選択メニュー情報に含まれるメニュー項目のうちから、前記行動傾向情報毎に、関連するメニュー項目を抽出する抽出手段と、
を有し、
前記項目情報送信手段は、前記所定の領域内にあり、かつ、同一の前記行動傾向情報を付与された前記携帯端末に対し、前記抽出手段により抽出された当該行動傾向情報に対応するメニュー項目を含むメニュー項目情報を送信するメニューサーバ。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれかに記載されたメニューサーバにおいて、
前記所定の領域の地理上の位置を示す領域情報を記憶する領域記憶手段を有し、
前記端末特定手段は、前記領域記憶手段が記憶する領域情報に基づき、前記携帯端末を特定するメニューサーバ。
【請求項6】
メニューサーバと通信可能に接続され、特定の機能に対応付けられたメニュー項目を表示する表示部とを備えた携帯端末であって、
前記表示部は携帯端末が設定したメニュー項目と、前記メニューサーバから受信したメニュー項目を表示することを特徴とする携帯端末。
【請求項7】
請求項1ないし5のいずれかに記載されたメニューサーバと、請求項6に記載された携帯端末とを有するメニュー表示システム。
【請求項8】
携帯端末と通信可能に接続され、前記携帯端末においてユーザが選択したメニュー項目を示す選択メニュー情報と前記携帯端末の現在位置情報とを受信して、前記携帯端末において表示すべきメニュー項目を示すメニュー項目情報を送信するメニューサーバにおける、メニュー情報の送信方法であって、
前記各携帯端末から、現在位置情報を含む端末情報を受信する端末情報受信工程と、
前記端末情報受信工程において受信した端末情報に含まれる位置情報に基づき、所定の領域内にある前記携帯端末を特定する端末特定工程と、
前記端末特定工程において特定した前記各携帯端末から、前記選択メニュー情報を受信する選択情報受信工程と、
前記選択情報受信工程において受信した前記選択メニュー情報に含まれるメニュー項目のうち重複するメニュー項目を含む前記メニュー項目情報を、前記端末特定工程において特定した前記各携帯端末に送信する項目情報送信工程と、
を有するメニュー情報の送信方法。
【請求項9】
携帯端末と通信可能に接続され、前記携帯端末においてユーザが選択したメニュー項目を示す選択メニュー情報と前記携帯端末の現在位置情報とを受信して、前記携帯端末において表示すべきメニュー項目を示すメニュー項目情報を送信するメニューサーバのコンピュータを、
前記各携帯端末から、現在位置情報を含む端末情報を受信する端末情報受信手段と、
前記端末情報受信手段が受信した端末情報に含まれる位置情報に基づき、所定の領域内にある前記携帯端末を特定する端末特定手段と、
前記端末特定手段が特定した前記各携帯端末から、前記選択メニュー情報を受信する選択情報受信手段と、
前記選択情報受信手段が受信した前記選択メニュー情報に含まれるメニュー項目のうち重複するメニュー項目を含む前記メニュー項目情報を、前記端末特定手段が特定した前記各携帯端末に送信する項目情報送信手段、
として機能させるプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−208836(P2012−208836A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−75208(P2011−75208)
【出願日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(500578216)株式会社ゼンリンデータコム (231)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(500578216)株式会社ゼンリンデータコム (231)
【Fターム(参考)】
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