説明

メモリーカード用収納ケース

【課題】ケースの大型化を抑えながら、複数のメモリーカードを安定的に保持できる収納ケースを提供する。
【解決手段】第1ケースパネル10Aの複数のメインホルダー11Aが囲む領域のそれぞれは、第2ケースパネル10Bのホルダー11B,21Bの領域と少なくとも部分的に対向している。そして、メインホルダー11Aは、第2ケースパネル10Bに向けて突出し、ホルダー11B,21Bに配置されるメモリーカード91,92の離脱を制限するための壁部12,16を有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は複数のメモリーカードを収納するためのケースに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、メモリーカードが利用可能な電子機器が利用されている(例えば、下記特許文献1)。メモリーカードは、樹脂によって成型されたケースに保管される場合がある。多くのケースの内面にはフックを備えるホルダーが形成されており、メモリーカードはこのホルダーで保持される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開公報第2007/0202956号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザがケースを落としてしまった場合など、ケースに衝撃が加わる場合がある。そのような衝撃が加わった場合でも、メモリーカードがホルダーから外れないことが望ましい。また、1つのケースに複数のメモリーカードを収容することができれば、ユーザにとって便利である。
【0005】
本発明の目的は、ケースの大型化を抑えながら、複数のメモリーカードを安定的に保持できる収納ケースを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る収納ケースは、第1のケースパネルと、前記第1のケースパネルに対して開閉可能な第2のケースパネルと、を有する。前記第1のケースパネルは、前記第2のケースパネルに対向する面に、メモリーカードをそれぞれ保持するとともに、メモリーカードが配置される領域をそれぞれ囲む複数の第1ホルダーを有している。前記第2のケースパネルは、前記第1のケースパネルに対向する面に、前記メモリーカードをそれぞれ保持するとともに、メモリーカードが配置される領域をそれぞれ囲む複数の第2ホルダーを有している。前記複数の第1ホルダーが囲む複数の領域のそれぞれは、前記複数の第2ホルダーが囲む領域と少なくとも部分的に対向しており、前記複数の第1ホルダーは、前記第2のケースパネルに向けて突出し、前記複数の第2ホルダーに配置されるメモリーカードの当該第2ホルダーからの離脱を制限するための凸部を有している。
【0007】
本発明によれば、ホルダーの一部である凸部を利用するので、ケースの大型化を押えながら、複数のメモリーカードを安定的に保持できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の一実施形態に係る収納ケースの斜視図である。
【図2】上記収納ケースを開いた状態を示す斜視図である。
【図3】上記収納ケースを開いた状態を示す平面図である。第2メインホルダーと第2サブホルダーとには、それらの明瞭化のために、ハッチングが付されている。ケースが閉じられたときの第1メインホルダーと第1サブホルダーの位置が2点鎖線で示されている。
【図4】図3に示すIV−IV線での収納ケースの断面図である。同図では収納ケースを閉じた状態が示されている。
【図5】図3に示すV−V線での収納ケースの断面図である。同図では収納ケースを閉じた状態が示されている。
【図6】図3に示すVI−VI線での収納ケースの断面図である。同図では収納ケースを閉じた状態が示されている。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態に係る収納ケース1の斜視図である。図2はケース1を開いた状態を示す斜視図である。図3はケース1を開いた状態を示す平面図である。図4乃至図6はケース1を閉じた状態を示す断面図である。図4は図3に示すIV−IV線を切断面とし、図5は図3に示すV−V線を切断面とし、図6は図3に示すVI−VI線を切断面としている。以下の説明では、図2のX1,X2で示す方向をそれぞれ左方向,右方向とする。また、図2のY1,Y2で示す方向をそれぞれ前方、後方とする。
【0010】
図2に示すように、収納ケース1は第1ケースパネル10Aと第1ケースパネル10Aに対して開閉可能な第2ケースパネル10Bとを有している。第1ケースパネル10Aと第2ケースパネル10Bは、それらの間に配置された連結壁31を通して、互いに連結されている。ケースパネル10A,10Bは連結壁31を中心にして開閉可能である。ケース1はその閉状態において略直方体状であり(図1参照)、連結壁31はケース1の側壁の1つとして機能する。第1ケースパネル10Aと第2ケースパネル10Bの全体は、それらの外周縁に形成された、半壁32A,32Bで取り囲まれている。閉状態では、第1ケースパネル10Aに形成された半壁32Aと第2ケースパネル10Bに形成された半壁32Bとが組み合わさり、ケース1の他の側壁として機能する。なお、半壁32A,32Bにはケース1を閉じた状態で保持するためのロック機構が設けられている。具体的には、半壁32Aの左右方向の中央部には、爪部32aが形成されている。半壁32Bの対応する位置には、爪部32aが嵌る溝32bが形成されている。これら爪部32aと溝32bとによってロック機構が構成されている。
【0011】
第1ケースパネル10Aは、第2ケースパネル10Bに対向する面に、メモリーカード91,92をそれぞれ保持するための複数のホルダーを有している。この例の第1ケースパネル10Aは、サイズの異なる2種類のホルダーを有している。すなわち、第1ケースパネル10Aは、複数の第1メインホルダー11Aと、第1メインホルダー11Aよりもサイズの小さい第1サブホルダー21Aとを有している。第1サブホルダー21Aはメモリーカード92を保持するためのホルダーであり、第1メインホルダー11Aはメモリーカード91を保持するためのホルダーである。ホルダー11A,21Aは第1ケースパネル10Aの外周縁に形成された半壁32Aから離れて形成されている。
【0012】
メモリーカード91,92はフラッシュメモリや小型のハードディスクを備えるカード型の記憶装置であり、例えばゲーム機やデジタルカメラ、携帯電話、パーソナルコンピュータなどの電子機器で利用される。メモリーカード91,92は、SDカードなど汎用のものだけでなく、特定の電子機器(例えばゲーム機)に対応した専用の記憶装置でもよい。
【0013】
第2ケースパネル10Bは、第1ケースパネル10Aと同様に、第1ケースパネル10Aに対向する面に、メモリーカード91,92をそれぞれ保持するための複数のホルダーを有している。この例では、第2ケースパネル10Bも、複数の第2メインホルダー11Bと、第2メインホルダー11Bよりもサイズの小さい第2サブホルダー21Bとを有している。ホルダー11B,21Bは、第2ケースパネル10Bの外周縁に形成された半壁32Aから離れて形成されている。なお、この例では、第1メインホルダー11Aの数と第2メインホルダー11Bの数は等しい。
【0014】
第1メインホルダー11Aは、メモリーカード91をそれぞれ保持するとともに、メモリーカード91が配置される領域を囲む形状を有している。この例の第1メインホルダー11Aは、図2に示すように、第1ケースパネル10A上で立つストッパ壁部12と保持壁部14とを有している。これら壁部12,14はメモリーカード91が配置される領域を囲んでいる。壁部12,14により、前後方向及び左右方向へのメモリーカード91の動きが規制され、またユーザにメモリーカード91を配置する領域を案内できる。
【0015】
図2に示すように、第1メインホルダー11Aは保持壁部14とは反対側に複数(この例では2つ)のフック13を有している。フック13はメモリーカード91の一方の縁に引っ掛かる。フック13は弾性変形可能であり、メモリーカード91を第1メインホルダー11Aに嵌める際及び第1メインホルダー11Aから取り出す際、その弾性変形によりメモリーカード91の嵌め入れ、取り出しを許容する。2つのフック13は左右方向に離れて位置し、メモリーカード91の縁に沿うように形成されている。2つのフック13は壁部12,14とともにメモリーカード91が配置される領域を囲んでいる。フック13と壁部12,14が囲む領域はメモリーカード91のサイズに対応している。
【0016】
図2に示すように、保持壁部14は、その頂縁に、メモリーカード91の反対側の縁を保持するための複数(この例では2つ)の張り出し部14aを有している。2つの張り出し部14aは左右方向に離れて位置している。この例の保持壁部14はメモリーカード91の配置領域の角を囲むように屈曲しており、その両端(右端部及び左端部)に、側壁部14cを有している。張り出し部14aは保持壁部14の角の頂縁から内側に張り出している。張り出し部14aとフック13により、メモリーカード91は第1メインホルダー11Aの内側に保持される。なお、ストッパ壁部12も、側壁部14cと同様に、メモリーカード91が配置される領域の左右に形成されており、側壁として機能する。すなわち、ストッパ壁部12と側壁部14cはメモリーカード91の左右の動きを規制する。ストッパ壁部12については後において詳説する。
【0017】
この例の第2メインホルダー11Bは、第1メインホルダー11Aと同様に、メモリーカード91をそれぞれ保持するとともに、メモリーカード91が配置される領域を囲む形状を有している。すなわち、図2に示すように、第2メインホルダー11Bも、ストッパ壁部12と保持壁部14とを有している。すなわち、第2メインホルダー11Bのストッパ壁部12の前後方向の幅や、第2メインホルダー11Bの保持壁部14の左右方向の幅、側壁部14cの前後方向の幅、フック13の大きさは、第1メインホルダー11Aのそれらに相当している。
【0018】
また、この例では、第1メインホルダー11Aと第2メインホルダー11Bのいずれにおいても、保持壁部14は中心線C1寄りに配置され、フック13は保持壁部14に比べて中心線C1から離れて位置している。この例では、第2メインホルダー11Bは、第1メインホルダー11Aとは線対称の形状を有している。すなわち、第2メインホルダー11Bの形状と第1メインホルダー11Aの形状は、開状態のケース1の前後方向の中心を規定する中心線C1(図3)に対して対称となっている。そのため、ケース1の閉状態では、メインホルダー11A,11Bの各部(例えば、フック13や保持壁部14)の位置は、前後方向において互いに等しくなる。なお、後において詳説するように、第1メインホルダー11Aと第2メインホルダー11Bは左右方向においてはオフセットしている。
【0019】
図2に示すように、メインホルダー11A,11Bの内側には複数(この例では2つ)のリブ15が形成されている。リブ15はメインホルダー11A,11Bに配置されたメモリーカード91を支持する(図4及び図5参照)。このリブ15によれば、メモリーカード91とケースパネル10A,10Bとの間に隙間が形成される。その結果、ユーザがメモリーカード91を取り出しやすくなる。リブ15はフック13と保持壁部14とが対向する方向、この例では前後方向に沿って形成されている。ユーザはメモリーカード91をメインホルダー11A,11Bに嵌め入れる際、或いは、メインホルダー11A,11Bから取り出す際、図2の二点鎖線で示すようにメモリーカード91を一旦傾斜させる。リブ15の上縁は、保持壁部14寄りの部分に、斜面15a(図4)を有している。これにより、メインホルダー11A,11Bへのメモリーカード91の嵌め入れ作業や、メインホルダー11A,11Bからのメモリーカード91の取り出し作業が行い易くなる。なお、図4に示すように、フック13の先端には爪部13aが形成されている。爪部13aはメインホルダー11A,11Bに配置されたメモリーカード91と対向する面に、斜面13cを有している。この斜面13cは水平方向、すなわち、ケースパネル10A,10Bと平行な方向に対して傾斜している。これにより、メモリーカード91をメインホルダー11A,11Bから取り出しやすくなっている。
【0020】
ケース1の閉状態において、第1メインホルダー11Aと第2メインホルダー11Bは、それらが囲む領域、すなわちメモリーカード91が配置される領域が、ケース1の閉状態において少なくとも部分的に対向するようレイアウトされている。また、第1メインホルダー11Aは、閉状態において第2ケースパネル10Bに向けて突出し、メモリーカード91の第2メインホルダー11Bからの離脱を制限する凸部を有している。これにより、第2メインホルダー11Bからのメモリーカード91の離脱が制限され得る。また、第1メインホルダー11Aの一部を利用してメモリーカード91の離脱を制限するので、第1ケースパネル10A上の領域を有効に利用できる。以下では、第1メインホルダー11Aが囲む領域と第2メインホルダー11Bが囲む領域をカード配置領域と称する。
【0021】
この例では、ストッパ壁部12が上述の凸部として機能している(図4及び図5参照)。ストッパ壁部12は、第2メインホルダー11Bに配置されたメモリーカード91がフック13から外れる前に、すなわち、フック13の先端に形成された爪部13aをメモリーカード91が乗り越える前に、ストッパ壁部12の頂縁12e(図4)にメモリーカード91が当るよう、その高さが設定されている。
【0022】
図4に示すように、この例のストッパ壁部12の頂縁12eは、第2メインホルダー11Bのフック13の先端よりも第2ケースパネル10B寄りに位置している。より詳細には、ストッパ壁部12の頂縁はフック13の爪部13aの頂部13bよりも第2ケースパネル10B寄りに位置している。これにより、第2メインホルダー11Bからのメモリーカード91の離脱が、より確実に制限され得る。
【0023】
また、図4に示すように、ストッパ壁部12の頂縁12eは、第2メインホルダー11Bに形成された保持壁部14の張り出し部14aの表面(第1ケースパネル10A側の面)よりも第2ケースパネル10B寄りに位置している。これにより、第2メインホルダー11Bからのメモリーカード91の離脱が確実に制限され得る。なお、上述したように、張り出し部14aは保持壁部14の頂縁に形成されている。そのため、ストッパ壁部12の頂縁12eは、第2メインホルダー11Bの保持壁部14の頂縁よりも第2ケースパネル10B寄りに位置している。
【0024】
図4に示すように、第2メインホルダー11Bにメモリーカード91を配置した状態でメモリーカード91とストッパ壁部12の頂縁12eとの間に僅かなクリアランスができるよう、ストッパ壁部12の高さは設定されている。これによれば、メモリーカード91に負荷が掛ることを防ぐことができる。例えば、ケース1が閉じており、上述のロック機構により2つのケースパネル10A,10Bを互いに近づけようとする力が作用しているとき、ロック機構によるその力がストッパ壁部12を通してメモリーカード91に伝わることをクリアランスによって防ぐことができる。
【0025】
図2に示すように、第2メインホルダー11Bも、第1メインホルダー11Aと同様に、第1ケースパネル10Aに向けて突出し、第1メインホルダー11Aに配置されるメモリーカード91の第1メインホルダー11Aからの離脱を制限するための凸部を有している。この例の第2メインホルダー11Bは、上述したように、ストッパ壁部12を有している。このストッパ壁部12が凸部として機能している。第2メインホルダー11Bが備えるストッパ壁部12の形状及びサイズは、第1メインホルダー11Aが備えるストッパ壁部12のそれと同様である。また、第2メインホルダー11Bが備えるストッパ壁部12の第1メインホルダー11Aに対する相対的な位置関係は、第1メインホルダー11Aが備えるストッパ壁部12の第2メインホルダー11Bに対する相対的な位置と同様である。ストッパ壁部12のホルダー11A,11Bに対する相対位置は、後において詳説する。
【0026】
図3に示すように、この例の第1メインホルダー11Aは左右方向に等間隔で並んでいる。同様に、第2メインホルダー11Bも左右方向に等間隔で並んでいる。ケース1の閉状態において、各第1メインホルダー11Aは第2メインホルダー11Bに対して左右方向にずれて位置する。すなわち、複数の第1メインホルダー11Aと複数の第2メインホルダー11Bは中心線C1を挟んで左右方向に交互に形成されている。この例では、第1メインホルダー11Aの全体と第2メインホルダー11Bの全体は左右方向にずれて配置され、それらのずれ幅はメインホルダー11A,11Bの左右方向の幅より小さい。このようなレイアウトによれば、第2メインホルダー11Bのカード配置領域の内側に向かって、第1メインホルダー11Aのストッパ壁部12を突出させることができる。同様に、第1メインホルダー11Aのカード配置領域の内側に向かって、第2メインホルダー11Bのストッパ壁部12を突出させることができる。その結果、上述したように、ストッパ壁部12の頂縁12eをメモリーカード91に対向させることが可能となる。なお、この例では、第1ケースパネル10Aと第2ケースパネル10Bは、メインホルダー11A,11Bが位置ずれした方向、すなわち左右方向に沿った縁を介して互いに連結されている。なお、第1メインホルダー11Aと第2メインホルダー11Bのずれ幅は、メインホルダー11A,11Bの左右方向の幅と一致していなければよく、例えばメインホルダー11A,11Bの左右方向の幅よりも大きくてもよい。
【0027】
図4に示すように、この例では、ケース1が閉状態にあるとき、第1メインホルダー11Aの位置と第2メインホルダー11Bの位置は、前後方向においてはずれていない。そのため、第1メインホルダー11Aの保持壁部14の高さは、それらが干渉しないように低く設定されている。一方、ストッパ壁部12は保持壁部14よりも大きく突出している。なお、このように第1メインホルダー11Aの位置と第2メインホルダー11Bの位置は前後方向においてはずれていないため、ケース1の前後方向の幅の拡大を抑えることができる。
【0028】
第1メインホルダー11Aは左右方向において対向する2つのストッパ壁部12を有している(図2参照)。図3に示すように、ケース1が閉状態にあるとき、第2メインホルダー11Bのカード配置領域は、隣接する2つの第1メインホルダー11Aのカード配置領域の双方に重なる(図3では、第2メインホルダー11Bと第2サブホルダー21Bとには、それらの明瞭化のために、ハッチングが付されている。また、ケース1が閉じられたときの第1メインホルダー11Aと第1サブホルダー21Aが2点鎖線で示されている)。換言すると、1つの第2メインホルダー11Bのカード配置領域の一部は、隣接する2つの第1メインホルダー11Aうち一方の領域に対向し、残りの一部は他方の第1メインホルダー11Aの領域に対向する。そして、1つの第2メインホルダー11Bの領域に向けて、隣接する2つの第1メインホルダー11Aのストッパ壁部12が突出する。この構造によれば、2つのストッパ壁部12によって1つのメモリーカード91の離脱を防止することとなる。その結果、より確実にメモリーカード91の離脱を防止できる。なお、このことは、第1メインホルダー11Aに保持されるメモリーカード91についても同様である。すなわち、ケース1が閉状態にあるとき、第1メインホルダー11Aのカード配置領域は、隣接する2つの第2メインホルダー11Bの領域の双方に対向する。そのため、1つの第1メインホルダー11Aのカード配置領域に向かって、2つの第2メインホルダー11Bのストッパ壁部12が突出する。
【0029】
なお、図2に示すように、複数の第1メインホルダー11Aはその端部にメインホルダー11Aeを含んでいる。また、複数の第2メインホルダー11Bはその端部にメインホルダー11Beを含んでいる。後において詳説するように、メインホルダー11Ae,11Beは、ケース1の閉状態では、メインホルダー11A,11Bよりもサイズの小さい第2サブホルダー21B,21Aとそれぞれ対向する。そのため、端部のメインホルダー11Ae,11Beのカード配置領域には、1つのストッパ壁部12のみが突出する。例えば、メインホルダー11Aeに向けては、第2サブホルダー21Bに隣接する第2メインホルダー11Bのストッパ壁部12のみが突出する。
【0030】
メインホルダー11A,11Bのカード配置領域は、メモリーカード91の形状に合わせて略矩形を呈している。すなわち、カード配置領域の1辺はそれに垂直な1辺よりも長くなっている。ストッパ壁部12はカード配置領域の長手方向、すなわち、長い方の一辺に沿った側壁である。これにより、ストッパ壁部12の長さが確保し易くなっている。その結果、ケース1の外部から力が作用した場合でも、ストッパ壁部12を通してメモリーカード91の一部に応力が集中することを抑えることができる。この例では、各カード配置領域の縦幅(前後方向(Y1−Y2)の幅)は横幅(左右方向(X1−X2)の幅)よりも長くなっている。ストッパ壁部12はカード配置領域の前後方向に沿った壁である。
【0031】
上述したように、カード配置領域にはメモリーカード91を支持するためのリブ15が形成されている。図4に示すように、ケース1の断面を左右方向に臨んだ場合に、第2メインホルダー11Bに形成されたリブ15と、第1メインホルダー11Aのストッパ壁部12は、部分的に重なっている。すなわち、第2メインホルダー11Bに形成されたリブ15と、第1メインホルダー11Aのストッパ壁部12は、それらの前後方向における位置に関して部分的に重なっている。同様に、第1メインホルダー11Aに形成されたリブ15と、第2メインホルダー11Bのストッパ壁部12は、それらの前後方向における位置に関して部分的に重なっている。リブ15とストッパ壁部12のこのようなレイアウトによれば、ケース1の外部から力が作用した場合でも、ストッパ壁部12を通してメモリーカード91に作用する負荷をリブ15で受け易くなる。すなわち、メモリーカード91に剪断力が作用し難くなる。
【0032】
上述したように、第2メインホルダー11Bはフック13と保持壁部14とを有している。フック13は弾性変形可能となっている。図4に示すように、第1メインホルダー11Aのストッパ壁部12は、第2メインホルダー11Bの保持壁部14よりもフック13側の位置に向かって突出している。ストッパ壁部12のこのレイアウトにより、メモリーカード91が第2メインホルダー11Bのフック13を外れることを、さらに確実に防ぐことが可能となる。この例のストッパ壁部12は、第2メインホルダー11Bのカード配置領域の前後方向における中心C2よりもフック13側に位置している。同様に、第2メインホルダー11Bのストッパ壁部12は、第1メインホルダー11Aの保持壁部14よりもフック13側に位置している。
【0033】
上述したように複数の第1メインホルダー11Aは左右方向に並び、第2メインホルダー11Bも左右方向に並んでいる。第1メインホルダー11Aと第2メインホルダー11Bのカード配置領域の長手方向は、それらの並び方向に対して直交している。すなわち、この例では、図3に示すように、カード配置領域の長手方向は前後方向に沿っている。このレイアウトによれば、ケース1の左右方向の長さを低減できる。また、この例では、サブホルダー21A,21Bも、メインホルダー11A,11Bとともに左右方向に並んでいる。サブホルダー21A,21Bも略矩形であり、その長手方向、すなわち長い方の1辺に沿った方向は、前後方向に沿っている。なお、メインホルダー11A,11Bとサブホルダー21A,21Bのレイアウトはこれに限られない。例えば、メインホルダー11A,11Bやサブホルダー21A,21Bはそれらの長手方向が左右方向の沿うように配置されてもよい。このようなレイアウトによれば、ケース1の前後方向の幅を低減できる。
【0034】
上述したように、ケース1が閉状態にあるとき、第1メインホルダー11Aの位置と第2メインホルダー11Bの位置は、前後方向においてはずれていない。そのため、第1メインホルダー11Aの一部が第2メインホルダー11Bの一部と重なる。この例では、図3及び図6に示すように、第1メインホルダー11Aの2つフック13のうち一方が、第2メインホルダー11Bのストッパ壁部12と重なる。また、第2メインホルダー11Bの2つフック13のうち一方が、第1メインホルダー11Aのストッパ壁部12と重なる。この例では、これらの干渉を避けるために、ストッパ壁部12には凹部12aが形成されている(図2参照)。
【0035】
上述したように、第1ケースパネル10Aは複数の第1メインホルダー11Aとそれよりもサイズの小さい第1サブホルダー21Aとを有している。同様に、第2ケースパネル10Bは複数の第2メインホルダー11Bと、それよりサイズの小さい第2サブホルダー21Bとを有している。これら2つのサブホルダー21A,21Bはメモリーカード91よりもサイズの小さいメモリーカード92を保持するためのホルダーであり、互いに同じサイズを有している。
【0036】
図2に示すように、第1ケースパネル10Aに形成された複数のホルダー11A,21Aは左右方向に並んでいる。第1メインホルダー11Aは連続して配置され、第1サブホルダー21Aは複数のホルダー11A,21Aの端部に配置されている。第1サブホルダー21Aは、第2メインホルダー11Bに対してずれた方向(この例では左方向)とは反対側(この例では右側)の端部に配置されている。第1サブホルダー21Aのこのレイアウトによれば、第1メインホルダー11Aと第2メインホルダー11Bの位置ずれによって生じるスペースを有効に利用して、メモリーカード92を収容できる。同様に、第2サブホルダー21Bは第2ケースパネル10Bに形成された複数のホルダー11B,21Bの端部に配置されている。第2サブホルダー21Bは、第2メインホルダー11Bが第1メインホルダー11Aに対してずれた方向(この例では右方向)とは反対側(この例では左側)の端部に配置されている。なお、このようにサイズの小さいサブホルダー21A,21Bを端部に配置することにより、第1メインホルダー11Aの位置を第2メインホルダー11Bの位置に対して左右方向にずらすことができている。その結果、メインホルダー11A,11Bが有するストッパ壁部12でメモリーカード91の離脱を抑えることができている。
【0037】
図2に示すように、第1サブホルダー21Aは、メモリーカード92を保持するとともに、メモリーカード92が配置される領域を囲む形状を有している。具体的には、第1サブホルダー21Aは、保持壁部24と、離れて位置する2つの壁部22とを含んでいる。この保持壁部24と壁部22とによって、メモリーカード92が配置される領域が囲まれている。この例では、壁部22は領域の角を囲むようL字状に形成されている。保持壁部24は、領域の角を囲むようにその両端部が壁部22に向けて屈曲している。また、保持壁部24はメモリーカード92の一方の縁を保持するよう形成されている。具体的には、保持壁部24は、その頂縁の角に、張り出し部24aを有している。この張り出し部24aと第1ケースパネル10Aとの間にメモリーカード92の縁を嵌め入れることができる。また、第1サブホルダー21Aは保持壁部24とは反対側にメモリーカード92の縁に引っ掛かるフック23を有している。このフック23と保持壁部24の作用により、第1サブホルダー21Aはメモリーカード92を保持できる。なお、第2ケースパネル10Bに形成された第2サブホルダー21Bも、第1サブホルダー21と同様に、保持壁部24,壁部22,フック23を有している。
【0038】
図2に示すように、サブホルダー21A,21Bの内側には複数(この例では2つ)のリブ25が形成されている。リブ25はサブホルダー21A,21Bに配置されたメモリーカード92を支持する(図5参照)。このリブ25によれば、メモリーカード92とケースパネル10A,10Bとの間に隙間が形成される。その結果、ユーザがメモリーカード92を取り出しやすくなる。リブ25はフック23と保持壁部24とが対向する方向、この例では左右方向に沿って形成され、リブ25の上縁は、保持壁部24寄りの部分に、斜面25a(図5)を有している。これにより、サブホルダー21A,21Bへのメモリーカード92の嵌め入れ作業や、サブホルダー21A,21Bからのメモリーカード92の取り出し作業が行い易くなる。
【0039】
第2サブホルダー21Bは、ケース1の閉状態において、複数のホルダー11A,21Aのうち端部に位置する第1メインホルダー11Aeと対向する(図3参照)。図2に示すように、第1メインホルダー11Aeは、上述した壁部12,14に加えて、フックストッパ壁部16を含んでいる。フックストッパ壁部16は、他の壁部12,14とともに、メモリーカード91が配置される領域を囲んでいる。フックストッパ壁部16は、ケース1の閉状態において、第2サブホルダー21Bのフック23の弾性変形を制限するよう形成されている。具体的には、図5に示すように、フックストッパ壁部16は、第2サブホルダー21Bのフック23に対して、当該フック23が弾性変形する方向に位置し、且つ、フック23に沿って配置される。この例では、第2サブホルダー21Bがメモリーカード92を受け入れる際や第2サブホルダー21Bからメモリーカード92を取り出す際、第2サブホルダー21Bのフック23は左方向(X1)に弾性変形する。そのため、フックストッパ壁部16は、ケース1の閉状態では、フック23の左側に位置し、当該フック23の弾性変形を規制する。このようにフック23の弾性変形を制限することにより、メモリーカード92にフックストッパ壁部16を当てることなく、メモリーカード92の離脱を抑えることが可能となる。
【0040】
第2サブホルダー21Bと第1メインホルダー11Aeとの関係と同様に、第1サブホルダー21Aは、ケース1の閉状態において、複数のホルダー11B,21Bのうち端部に位置する第2メインホルダー11Beと対向する。図2に示すように、第2メインホルダー11Beも、第1サブホルダー21Aのフック23の動きを制限するフックストッパ壁部16を含んでいる。
【0041】
なお、この例では、フックストッパ壁部16は、フック23の先端の位置を越えて伸びている。図5を参照すると、第1メインホルダー11Aeのフックストッパ壁部16の先端は、第2サブホルダー21Bのフック23の爪部23aよりも第2ケースパネル10B寄りに位置している。
【0042】
図5に示すように、フック23の先端は、フックストッパ壁部16が配置される側に、斜面23cを有している。斜面23cは、ケース1を開状態から閉状態にする際にフックストッパ壁部16が進む方向に対して斜めになるよう形成されている。この斜面23cによれば、フックストッパ壁部16がフック23の先端に当った場合であっても、フック23に沿った位置、すなわち図5に示す位置まで円滑に移動できる。
【0043】
上述したように、第2サブホルダー21Bは第1メインホルダー11Aよりも小さい。そのため、図3に示すように、第1メインホルダー11Aeのカード配置領域には、第2サブホルダー21Bだけでなく、当該第2サブホルダー21Bに隣接する第2メインホルダー11Bの一部も重なる。そのため、第1メインホルダー11Aのメモリーカード91に向けて、第2メインホルダー11Bのストッパ壁部12を突出させることができる。これにより、第2サブホルダー21Bにはメモリーカード91の離脱を押えるための突起などを形成することなく、第1メインホルダー11Aeのメモリーカード91の離脱を抑えることができる。
【0044】
第2サブホルダー21Bは、第2ケースパネル10Bに形成された複数のホルダー21B,11Bのなかで最も左方向に位置している。このように配置された第2サブホルダー21Bの左側部分に、そのフック23は位置している。フック23のこのようなレイアウトにより、第2サブホルダー21Bに対向する第1メインホルダー11Aeの左側の壁部の一部、すなわちフックストッパ壁部16を利用してフック23の弾性変形を制限することができている。同様に、第1サブホルダー21Aは、第1ケースパネル10Aに形成された複数のホルダー21A,11Aのなかで最も右方向に位置している。そして、第1サブホルダー21Aの右側部分に、そのフック23は位置している。フック23のこのようなレイアウトにより、第2メインホルダー11Beの右側の壁部の一部、すなわちフックストッパ壁部16を利用してフック23の弾性変形を制限することができている。
【0045】
なお、上述したように、メインホルダー11A,11Bにおいてはフック13と保持壁部14は前後方向において対向している。一方、サブホルダー21A,21Bにおいてはフック23と保持壁部24は左右方向において対向し、メインホルダー11A,11Bにおける方向とは直交している。
【0046】
以上説明したように、第1ケースパネル10Aの複数のメインホルダー11A(11Ae)が囲む複数の領域のそれぞれは、第2ケースパネル10Bのホルダー11B,21Bと少なくとも部分的に対向している。そして、メインホルダー11A,11Aeは、第2ケースパネル10Bに向けて突出し、ホルダー11B,21Bに配置されるメモリーカード91,92の離脱を制限するためのストッパ壁部12とフックストッパ壁部16をそれぞれ有している。この構造によれば、メモリーカード91,92の離脱を抑えることができる。
【0047】
また、複数の第1メインホルダー11Aは左右方向に並んでおり、複数の第2メインホルダー11Bも左右方向に並んでいる。そして、第1メインホルダー11Aは第2メインホルダー11Bに対して左右方向にずれて位置している。このレイアウトによれば、第1メインホルダー11Aと第2メインホルダー11Bとが同じサイズを有する構造においても、それらの側壁部、以上の説明ではストッパ壁部12を利用して、メモリーカード91の離脱を抑えることができる。
【0048】
また、複数のメインホルダー11Bは、第1ケースパネル10Aに向けて突出し、ホルダー11A,21Aに配置されるメモリーカード91,92の離脱を制限するためのストッパ壁部12及びフックストッパ壁部16をそれぞれ有している。この構造によれば、第1ケースパネル10Aにおいて保持されるメモリーカード91,92の離脱をも防止できる。
【0049】
また、第1メインホルダー11Aのストッパ壁部12は第2メインホルダー11Bが囲むカード配置領域の内側に向けて突出している。これによれば、簡単な構造でメモリーカード91の離脱を防ぐことができる。
【0050】
第1メインホルダー11Aはメモリーカード91が配置される領域を囲む壁部12,14を含み、壁部12,14の一部、すなわちストッパ壁部12は、メモリーカード91が配置される領域の長手方向に沿っている。これによれば、ストッパ壁部12の長さを確保することが容易となる。
【0051】
複数の第1メインホルダー11Aのストッパ壁部12は、第2メインホルダー11Bが囲む領域における、保持壁部14よりもフック13側の位置に向かって突出している。これによれば、より確実にメモリーカード91の離脱を抑えることができる。
【0052】
第1ケースパネル10Aに形成されたメインホルダー11Aeは、第2ケースパネル10Bに向けて突出し、第2サブホルダー21Bのフック23の弾性変形を制限するフックストッパ壁部16を有している。これによれば、メモリーカード92に係る負荷を軽減しながら、その離脱を抑えることができる。
【0053】
また、第1サブホルダー21Aは、複数の第1メインホルダー11Aが第2メインホルダー11Bに対してずれた方向とは反対側の端部に配置されている。これによれば、第1ケースパネル10A上の領域を有効利用できる。
【0054】
なお本発明は以上説明したケース1に限られず、種々の変更が可能である。
【0055】
例えば、以上の説明では、サブホルダー21A,21Bが設けられていたが、これらは必ずしも設けられていなくてもよい。また、サブホルダー21A,21Bはいずれか一方のケースパネル10A,10Bにのみ設けられ、他方のケースパネルには設けられていなくてもよい。
【0056】
また、以上の例では、メインホルダー11A,11Bの数は、第1ケースパネル10Aと第2ケースパネル10Bとにおいて同じであった。しかしながら、これらの数は2つのケースパネル10A,10Bにおいて異なっていてもよい。
【0057】
また、第1メインホルダー11Aと第2メインホルダー11Bは左右方向にずれて配置され、第1ケースパネル10Aと第2ケースパネル10Bは左右方向に沿った縁で連結されていた。しかしながら、第1メインホルダー11Aと第2メインホルダー11Bは左右方向にずれて配置され、第1ケースパネル10Aと第2ケースパネル10Bは、ホルダー11A,11Bがずれる方向とは直交する方向(例えば、前後方向)に沿った縁で連結されてもよい。
【0058】
また、側壁部として機能するストッパ壁部12がメモリーカード91の離脱を防止していた。しかしながら、第1メインホルダー11Aと第2メインホルダー11Bが備える他の部分でメモリーカード91の離脱は防止されてよい。
【符号の説明】
【0059】
1 収納ケース、10A 第1ケースパネル、10B 第2ケースパネル、11A,11Ae 第1メインホルダー、11B,11Be 第2メインホルダー、12 ストッパ壁部、13 フック、14 保持壁部、15 リブ、16 フックストッパ壁部、21A 第1サブホルダー、21B 第2サブホルダー、22 壁部、23 フック、23a 爪部、24 保持壁部、25 リブ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のケースパネルと、
前記第1のケースパネルに対して開閉可能な第2のケースパネルと、を有し、
前記第1のケースパネルは、前記第2のケースパネルに対向する面に、メモリーカードをそれぞれ保持するとともに、メモリーカードが配置される領域をそれぞれ囲む複数の第1ホルダーを有し、
前記第2のケースパネルは、前記第1のケースパネルに対向する面に、前記メモリーカードをそれぞれ保持するとともに、メモリーカードが配置される領域をそれぞれ囲む複数の第2ホルダーを有し、
前記複数の第1ホルダーが囲む複数の領域のそれぞれは、前記複数の第2ホルダーが囲む領域と少なくとも部分的に対向しており、
前記複数の第1ホルダーは、前記第2のケースパネルに向けて突出し、前記複数の第2ホルダーに配置されるメモリーカードの当該第2ホルダーからの離脱を制限するための凸部を有している、
ことを特徴とする収納ケース。
【請求項2】
請求項1に記載の収納ケースにおいて、
前記複数の第1ホルダーは第1の方向に並んでおり、
前記複数の第2ホルダーは前記第1の方向に並んでおり、
前記複数の第1ホルダーのそれぞれは前記複数の第2ホルダーのそれぞれに対して前記第1の方向にずれて位置している、
ことを特徴とする収納ケース。
【請求項3】
請求項2に記載の収納ケースにおいて、
前記複数の第2ホルダーのそれぞれは、前記第1のケースパネルに向けて突出し、前記第1ホルダーに配置されるメモリーカードの前記第1ホルダーからの離脱を制限するための凸部を有している、
ことを特徴とする収納ケース。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の収納ケースにおいて、
前記複数の第1ホルダーの前記凸部は前記複数の第2ホルダーが囲む領域の内側に向けて突出している、
ことを特徴とする収納ケース。
【請求項5】
請求項4に記載の収納ケースにおいて、
前記複数の第1ホルダーのそれぞれはメモリーカードが配置される領域を囲む壁部を含み、
前記壁部の一部はメモリーカードが配置される領域の長手方向に沿っており、当該壁部の一部が前記凸部として機能している、
ことを特徴とする収納ケース。
【請求項6】
請求項4に記載の収納ケースにおいて、
前記複数の第2ホルダーのそれぞれは、メモリーカードの縁に引っ掛かるとともに弾性変形可能なフックと、メモリーカードの反対側の縁を保持する保持部とを有し、
前記複数の第1ホルダーの前記凸部は、前記複数の第2ホルダーが囲む領域における、前記保持部よりも前記フック側の位置に向かって突出している、
ことを特徴とする収納ケース。
【請求項7】
請求項1に記載の収納ケースにおいて、
前記複数の第2ホルダーのそれぞれは、メモリーカードの縁に引っ掛かるとともに弾性変形可能なフックを有し、
前記複数の第1ホルダーのうち少なくとも1つが有する前記凸部は、前記第2のケースパネルに向けて突出し、少なくとも1つの第2ホルダーのフックの弾性変形を制限する、
ことを特徴とする収納ケース。
【請求項8】
請求項2又は3に記載の収納ケースにおいて、
前記複数の第1ホルダーは、複数の第1メインホルダーと、前記複数の第1ホルダーの端部に配置され且つ前記複数の第1メインホルダーよりも小さい第1サブホルダーとを含み、
前記複数の第1メインホルダーは前記複数の第2ホルダーに対して第1の方向にずれて配置され、
前記第1のサブホルダーは、前記複数の第1メインホルダーが前記複数の第2ホルダーに対してずれた方向とは反対側の端部に配置されている、
ことを特徴とする収納ケース。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−61812(P2013−61812A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−200002(P2011−200002)
【出願日】平成23年9月13日(2011.9.13)
【特許番号】特許第5162015号(P5162015)
【特許公報発行日】平成25年3月13日(2013.3.13)
【出願人】(310021766)株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント (417)
【Fターム(参考)】