メモ情報管理サーバ
【課題】メモ情報を好適なタイミングで報知可能なメモ情報管理サーバを提供すること。
【解決手段】メモ情報管理サーバ1は、メモ情報を管理するメモ情報管理サーバであり、メモ情報を格納するメモ情報データベース1cと、ユーザのスケジュール情報を格納するスケジュール情報データベース1kと、メモ情報の利用条件をメモ情報から取得し、利用条件に基づいてメモ情報の利用の可否を判定する利用可否判定部1d1と、スケジュール情報からユーザの現在の状況を示す状況情報を取得し、状況情報に基づいて利用可否判定部1d1によって利用可と判定されたメモ情報の内容をユーザに報知させるか否かを判定する報知可否判定部1d2と、利用可否判定部1d1によって利用可と判定されたメモ情報を報知するよう指示する通信部とを備える。
【解決手段】メモ情報管理サーバ1は、メモ情報を管理するメモ情報管理サーバであり、メモ情報を格納するメモ情報データベース1cと、ユーザのスケジュール情報を格納するスケジュール情報データベース1kと、メモ情報の利用条件をメモ情報から取得し、利用条件に基づいてメモ情報の利用の可否を判定する利用可否判定部1d1と、スケジュール情報からユーザの現在の状況を示す状況情報を取得し、状況情報に基づいて利用可否判定部1d1によって利用可と判定されたメモ情報の内容をユーザに報知させるか否かを判定する報知可否判定部1d2と、利用可否判定部1d1によって利用可と判定されたメモ情報を報知するよう指示する通信部とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メモ情報管理サーバに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、携帯端末のユーザが、必要な商品関連情報を容易に得ることができる商品関連情報提供装置が開示されている。この商品関連情報提供装置は、携帯端末、サーバ及びデータベースを備えている。携帯電話機のユーザーが、携帯電話機のメモ画面に買物メモを(商品名情報を入力)し、サーバは、携帯電話機から商品名情報を受信したら、記憶装置のメモ情報データベースDBに携帯電話機のユーザーIDに対応させて記憶させ、サーバは、携帯電話機から「おトク情報」(商品関連情報)の要求信号を受信すると、メモ情報データベースDBに入力されている商品名情報から商品名情報に対応する商品分類情報を判別し、判別した商品分類情報の商品関連情報を商品関連情報データベースDBから読み出し、携帯電話機に送信する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−6201号公報
【特許文献2】特開昭61−48062号公報
【特許文献3】特開2008−48248号公報
【特許文献4】特開平01−274273号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の技術では、メモ情報等の情報を閲覧しようとする場合、情報取得要求をデータベースに送信する操作が必要となるので、常に好適なタイミングでメモ情報の閲覧ができるとは限らない。このため、例えば書籍の購入に関するメモ内容の場合、購入可能な店舗の近くをユーザが通った場合でも、「メモを見よう」というユーザの意識がなければ、このメモ内容は閲覧されることがなく、ユーザは書籍の購入を忘れてしまう場合がある。そこで、本発明は、上記の事項を鑑みてなされたものであり、メモ情報を好適なタイミングで報知可能なメモ情報管理サーバを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のメモ情報管理サーバは、端末から送信されるメモ情報を管理するメモ情報管理サーバであって、上記端末から送信されるメモ情報を格納するメモ情報データベースと、上記端末のユーザのスケジュール情報を格納するスケジュール情報データベースと、上記メモ情報データベースに格納されたメモ情報から当該メモ情報の利用条件を取得し、この取得した利用条件に基づいて当該メモ情報の利用の可否を判定する利用可否判定手段と、上記端末のユーザのスケジュール情報から上記端末のユーザの現在の状況を示す状況情報を取得し、この取得した状況情報に基づいて、上記利用可否判定手段によって利用可と判定されたメモ情報の内容を上記端末に報知させるか否かを判定する報知可否判定手段と、上記利用可否判定手段によって利用可と判定されたメモ情報を上記端末に報知させると上記報知可否判定手段によって判定されると、当該メモ情報を報知するよう指示する信号を当該メモ情報と共に上記端末に送信する通信手段と、を備える、ことを特徴とするメモ情報管理サーバ。
【0006】
本発明のメモ情報管理サーバによれば、端末のユーザが端末を直接操作してメモ情報の内容を閲覧することなく、メモ情報の内容に応じた閲覧に好適なタイミングで(例えば、メモ情報に含まれている「店舗」に接近したときや、帰宅中、発売予定日等の特別な日時が来た、等のタイミングで)、メモ情報の内容が自動的に移動端末3の表示装置に表示されるので、端末のユーザがメモ情報を閲覧する必要性を意識していない場合であっても(例えば、移動端末3のユーザがメモ情報の内容を忘れてしまった場合でも)、メモ情報の利用が可能となる。
【0007】
本発明のメモ情報管理サーバでは、上記メモ情報データベースに格納されたメモ情報の更新に用いるメタ情報を所定のメタ情報サーバから取得し、この取得したメタ情報を用いて当該メモ情報を更新するメモ情報更新手段を更に備え、上記メモ情報更新手段は、当該メモ情報の内容と上記スケジュール情報データベースに格納された上記端末のユーザのスケジュール情報とに基づいて当該メモ情報の更新日を特定し、この特定した更新日に当該メモ情報を当該メタ情報を用いて更新する。
【0008】
本発明のメモ情報管理サーバによれば、メモ情報管理サーバのメモ情報データベースに格納されたメモ情報は、メモ情報の内容に応じた好適な頻度やタイミングで最新の情報に更新可能となるので、必要以上の頻度で情報を取得することによるメタ情報サーバへの過負荷が抑制できる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、メモ情報を好適なタイミングで報知可能なメモ情報管理サーバを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、メモ情報管理システムの構成を示す図である。
【図2】図2は、メモ情報管理サーバ1の構成を示す図である。
【図3】図3は、メモ情報の登録処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】図4は、メモ情報の更新処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】図5は、情報源の取得処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】図6は、定期更新日の算出処理を説明するためのローチャートである。
【図7】図7は、更新日履歴の更新処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】図8は、メモ情報の報知処理を説明するためのフローチャートである。
【図9】図9は、メモ情報の利用可否の判定処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】図10は、近接判定処理を説明するためのフローチャートである。
【図11】図11は、メモ情報の報知可否の判定処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】図12は、状況判定処理を説明するためのフローチャートである。
【図13】図13は、メモ情報の一例を示す図である。
【図14】図14は、スケジュール情報の一例を示す図である。
【図15】図15は、メタ情報の一例を示す図である。
【図16】図16は、更新日履歴情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明に係る好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において、可能な場合には、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。図1は、本実施形態に係るメモ情報管理システム10の構成を示す図である。メモ情報管理システム10は、メモ情報管理サーバ1、移動端末3及びメタ情報サーバ5を備える。メモ情報管理サーバ1は、ネットワークN1を介して移動端末3と通信可能であり、ネットワークN2を介してメタ情報サーバ5とも通信可能である。
【0012】
なお、メモ情報管理サーバ1、移動端末3、及び、メタ情報サーバ5は、それぞれ、インターネット、移動体向けセルラネットワーク、又は、専用線などのネットワーク(ネットワークN1及びネットワークN2)、を介して相互に接続されている別々の装置であるとするが、これに限らず、メモ情報管理サーバ1、移動端末3、及び、メタ情報サーバ5の一部の機能または全ての機能が、一若しくは二つに集約される形、又は、四つ以上の装置に分散されている形、の何れの形での実施も可能である。メモ情報管理サーバ1、移動端末3、及び、メタ情報サーバ5の各機能が、一の装置に搭載される場合、メモ情報管理サーバ1、移動端末3、及び、メタ情報サーバ5が相互に通信を行うためのネットワーク(ネットワークN1及びネットワークN2)は、当該一の装置内で信号を送受するための通信バス等に対応する
【0013】
メモ情報管理サーバ1は、移動端末3から送信されるメモ情報の内容を管理する。メモ情報は、移動端末3に入力されるデータであって、例えば、移動端末3のユーザが行う動作(例えば、物品の購入や施設の訪問等)の対象(物品や施設を示す後述の“カテゴリ”の内容であって、例えば「音楽CD」等)と、この“カテゴリ”の内容に付随する内容(後述の“フリーテキスト”の内容であって、例えば「見かけたら買う」等)と、を含む。メモ情報管理サーバ1の構成の詳細については後述する。
【0014】
メモ情報とは、換言すれば、移動端末3のユーザがある時点において実施しようと考えたが、この時点において対象物が購入可能ではない、又は、利用可能ではない、等の理由によって、実施できないことに関して覚えておくために移動端末3に記録された電子データを指す。実施しようとしたことに関する動作(例えば、「購入」や「利用」等)や動作対象(例えば、「音楽CD」や「宿泊施設」等)が含まれる。
【0015】
“カテゴリ”とは、このような動作対象を指す。“カテゴリ”の内容を示すデータは、メモ情報を構成するデータとして移動端末3に入力される。また、“フリーテキスト”とは、換言すれば、例えば「見かけたら買う」といったように、“カテゴリ”の内容に付随し移動端末3のユーザが覚えておきたい事項に関して、このユーザが想起可能な程度に表現された内容と指す。より具体的には、“フリーテキスト”の内容には、移動端末3のユーザが実施しようとしたことに関する動作(例えば、「購入」や「利用」等)、又は、この動作の対象(例えば、「音楽CD」や「宿泊施設」等)を、含むことができる。この“フリーテキスト”の内容は、“カテゴリ”の内容とともに、メモ情報を構成する内容として移動端末3に入力される。
【0016】
移動端末3は、移動型の通信端末であり、例えば、携帯電話等である。移動端末3は、機能的には、通信部3a、メモ情報表示部3b、メモ情報入力部3c、及び、位置情報取得部3dを有する。通信部3a、メモ情報表示部3b、メモ情報入力部3c、及び、位置情報取得部3dは、移動端末3のCPU、ROM、RAM、表示装置、入力装置、通信装置及び記録装置等の移動端末3の物理的な構成(何れも不図示)の協働によって実現される機能である。通信部3aは、移動端末3の通信装置を用いて、メモ情報管理サーバ1とネットワークN2を介して通信を行うためのインターフェースを有する。
【0017】
メモ情報表示部3bは、メモ情報管理サーバ1から通信部3aによって受信されたメモ情報の内容を、予め指定されたタイミングで移動端末3の表示装置に表示することによって、ユーザに報知する。メモ情報入力部3cは、メモ情報に含まれる“カテゴリ”の内容と“フリーテキスト”の内容、の入力を、移動端末3の入力装置を介してユーザから受付け、この入力された“カテゴリ”の内容と“フリーテキスト”の内容と、を通信部3aを介してメモ情報管理サーバ1に通知する。
【0018】
位置情報取得部3dは、移動端末3の位置を計測し、この位置を示す情報を、通信部3aを介してメモ情報管理サーバ1の位置情報取得部1jに通知する。位置情報取得部3dは、移動端末3の具備するGPS受信機(GPS:Global Positioning System)等の測位装置(不図示)を用いて、移動端末3の位置を計測する。
【0019】
メタ情報サーバ5は、メタ情報を格納する装置である。メタ情報は、メモ情報管理サーバ1が管理するメモ情報の内容(メモ情報に含まれているメタ情報部分)を補充したり更新するために用いる情報である。例えば、音楽CDに対するメモ情報のメタ情報部分の内容を補充したり更新するために用いられるメタ情報には、“商品名”、“アーティスト名”、“レーベル”、“発売予定日”、“ジャンル”、“店舗位置”、等を含むことができる(図15を参照)。
【0020】
メタ情報サーバ5は、書籍に関するメタ情報を格納する書籍メタ情報データベース5a、音楽CDに関するメタ情報を格納する音楽CDメタ情報データベース5b、DVDに関するメタ情報を格納するDVDメタ情報データベース5c、飲食店に関するメタ情報を格納する飲食店メタ情報データベース5d、及び、宿泊施設に関するメタ情報を格納する宿泊施設メタ情報データベース5e、を有する。
【0021】
メタ情報サーバ5は、メモ情報報知制御部1d及びメモ情報更新部1eからネットワークN2を介して送信される指示信号に応じて、当該指示信号によって特定されるメタ情報を検索し、この検索したメタ情報を、ネットワークN2を介してメモ情報報知制御部1d及びメモ情報更新部1eに送信する。
【0022】
移動端末3のメモ情報入力部3cは、メモ情報に含まれる“カテゴリ”及び“フリーテキスト”の入力欄を、移動端末3の表示装置に表示して、“カテゴリ”及び“フリーテキスト”の内容の入力をユーザに促す。そして、ユーザから“カテゴリ”及び/又は“フリーテキスト”の入力があると、移動端末3は、この入力された“カテゴリ”及び/又は“フリーテキスト”の情報を含むメモ情報を、メモ情報管理サーバ1に通信部3aを介して送信する。
【0023】
メモ情報管理サーバ1(特に後述の通信部1a)は、移動端末3から送信されたメモ情報(“カテゴリ”及び/又は“フリーテキスト”の内容を含む)をネットワークN1を介して受信すると、メモ情報管理サーバ1(特に後述のメモ情報記録部1b)は、受信したメモ情報の“カテゴリ”の内容又は“フリーテキスト”の内容に含まれているキーワード(カテゴリ、商品名等を示す情報)に対応するメタ情報を、ネットワークN2を介してメタ情報サーバ5から取得する。
【0024】
メモ情報管理サーバ1(特に後述のメモ情報記録部1b)は、メタ情報サーバ5から取得したメタ情報が1件のみの場合、このメタ情報を、“カテゴリ”の内容及び“フリーテキスト”の内容を含む当該一のメモ情報に含ませ、このメタ情報をメタ情報部分に含むメモ情報を、メモ情報管理サーバ1のメモ情報データベース1cに格納する。
【0025】
なお、本実施形態において、移動端末3は、メモ情報(“カテゴリ”の内容及び“フリーテキスト”の内容)の入力を行うメモ情報入力部3cを有し、メモ情報管理サーバ1は、メモ情報をメモ情報データベース1cに格納するメモ情報記録部1bを有する、としているが、これに限定されない。具体的には、例えば、予め設定された複数通りのメモ情報が移動端末3及び/又はメモ情報管理サーバ1に登録されており、ユーザは、このメモ情報を選択することができるのみであって、メモ情報の内容の変更・追記が行えない構成であってもよい。この場合、このようなメモ情報は、メモ情報管理サーバ1及び/又は移動端末3に予めデフォルトで設定されている、とすることができるし、また、ネットワークを介して外部からアップロードされたものが設定されている、とすることもできる。
【0026】
図1及び図2を参照して、メモ情報管理サーバ1の構成を詳細に説明する。メモ情報管理サーバ1は、図2に示すように、物理的には、CPU11、ROM12、RAM13、通信装置14及び記録装置15を有しており、これらはバスBusに接続されている。CPU11は、ROM12や記録装置16等の内蔵メモリに格納された所定のコンピュータプログラムをRAM13にロードして実行することによって、メモ情報管理サーバ1を統括的に制御する。
【0027】
通信装置14は、ネットワークN1及びネットワークN2を介して、移動端末3及びメタ情報サーバ5に接続するためのインターフェースを有する。通信装置14は、移動端末3及びメタ情報サーバ5との間で各種情報の送受信を行う。記録装置15は、書き込み/読み出しが自在なメモリである。記録装置15は、図1に示すメモ情報データベース1c、スケジュール情報データベース1k及び更新日履歴情報データベース1pを含む。
【0028】
メモ情報データベース1cは、メモ情報を格納する。メモ情報の一例を、図13に示す。図13に例示するメモ情報D1は、音楽CDについてのメモ情報であり、識別番号D11、項目D12及び設定内容D13を含む。識別番号D11には、メモ情報D1を識別するためのID番号が設定され、項目D12には、メモ情報の内容を構成する複数の情報(“カテゴリ”、“フリーテキスト”、“商品名”、“アーティスト名”、“レーベル”、“発売予定日”、“ジャンル”、“店舗位置”、“JANコード”及び“検索条件”)が設定され、設定内容D13は、項目D12の各情報(例えば、“カテゴリ”、“フリーテキスト”等)に対応して設定された内容を含む。
【0029】
例えば、項目D12の“カテゴリ”に対応する設定内容D13には、“音楽CD”が設定され、項目D12の“フリーテキスト”に対応する設定内容D13には、“見かけたら買う”が設定され、項目D12の“商品名”に対応する設定内容D13には、“ドレミファソの歌”が設定され、項目D12の“アーティスト名”に対応する設定内容D13には、“ABC−XYZ”が設定され、項目D12の“レーベル”に対応する設定内容D13には、“RRRレコーズ”が設定され、項目D12の“発売予定日”に対応する設定内容D13には、“1999/3/18”が設定され、項目D12の“ジャンル”に対応する設定内容D13には、“ROCK”が設定され、項目D12の“店舗位置”に対応する設定内容D13には、“320.23,993.4”(緯度,経度)が設定され、項目D12の“JANコード”に対応する設定内容D13には、“4811920395123”が設定され、項目D12の“検索条件”に対応する設定内容D13には、“JANコード=4811920395123”が設定されている。ここで、項目D12の“カテゴリ”に設定される情報は、「書籍」、「音楽CD」、「DVD」、「飲食店」、「宿泊施設」等、ユーザが実施しようとしている動作(購入、飲食、宿泊等)の対象物の種類、を示す。
【0030】
また、図13に例示されているメモ情報D1の項目D12の複数の情報のうち、“商品名”、“アーティスト名”、“レーベル”、“発売予定日”、“ジャンル”、“店舗位置”及び“JANコード”は、メタ情報サーバ5に格納されているメタ情報の内容に対応しており、メタ情報部分と称する(図15を参照。)。メモ情報D1のメタ情報部分は、音楽CDメタ情報データベース5bのメタ情報に基づいて、メモ情報更新部1eによって補填や更新が行われる。
【0031】
スケジュール情報データベース1kは、スケジュール情報を格納する。スケジュール情報の一例を、図14に示す。図14に例示するスケジュール情報D2は、“日時”(「2010/1/24,18:00−22:00」が設定されている)、“カテゴリ”(「食事」が設定されている)、“タイトル”(「クリスマス」が設定されている)、“場所”(「青山」が設定されている)、“緯度経度”及び“詳細”、を含む。
【0032】
更新日履歴情報データベース1pは、メモ情報管理サーバ1がメタ情報サーバ5から取得したメタ情報の更新日履歴を示す更新日履歴情報を格納する。更新日履歴情報の一例を、図16に示す。図16に例示する更新日履歴情報D3は、識別番号D31、情報源D32及び更新日D33を含む。
【0033】
識別番号D31には、更新日履歴を識別するためのID番号が設定され、情報源D32には、メタ情報の管理(具体的には、メタ情報の提供や更新等)を行う管理者等(例えば、「RRRレコーズ」等のレーベルや出版社等)が、メタ情報の情報源として設定され、更新日D33には、メモ情報管理サーバ1がメタ情報サーバ5から取得したメタ情報の更新日が、メタ情報の情報源ごとに、設定されている。情報源D32に設定される情報源は、メモ情報D1の項目D12に含まれる“カテゴリ”の内容が、例えば、「音楽CD」の場合にはレーベルであり、「書籍」の場合には出版社であるが、これ以外の場合(例えば、“カテゴリ”の内容が「飲食店」や「宿泊施設」等の場合)には“カテゴリ”の内容(すなわち、「飲食店」や「宿泊施設」等)が情報源となる。
【0034】
メモ情報管理サーバ1は、図1に示すように、機能的には、通信部1a、メモ情報記録部1b、メモ情報報知制御部1d、メモ情報更新部1e、近接判定部1f、状況判定部1g、日時情報取得部1h、スケジュール情報取得部1i、位置情報取得部1j、利用可能期間判定部1m、情報更新日判定部1n及び更新日履歴情報データベース1pを含む。メモ情報報知制御部1dは、利用可否判定部1d1及びメモ情報管理サーバ1d2を含み、メモ情報更新部1eは、定常更新部1e1及び都度更新部1e2を含む。
【0035】
図1に示す通信部1a、メモ情報記録部1b、メモ情報報知制御部1d、メモ情報更新部1e、近接判定部1f、状況判定部1g、日時情報取得部1h、スケジュール情報取得部1i、位置情報取得部1j、利用可能期間判定部1m、情報更新日判定部1n及び更新日履歴情報データベース1pは、CPU11がROM12や記録装置15等の内蔵メモリに格納された上記コンピュータプログラムを実行し、図2に示すメモ情報管理サーバ1の各構成部を動作させることによって実現される機能である。
【0036】
CPU11は、上記コンピュータプログラムを実行することによって(特に、図2に示す通信部1a、メモ情報記録部1b、メモ情報報知制御部1d、メモ情報更新部1e、近接判定部1f、状況判定部1g、日時情報取得部1h、スケジュール情報取得部1i、位置情報取得部1j、利用可能期間判定部1m、情報更新日判定部1n及び更新日履歴情報データベース1pを用いて)、メモ情報管理サーバ1の行う処理(図3〜図12に示すフローチャートにおいてメモ情報管理サーバ1が行う処理)を実行する。
【0037】
通信部1aは、通信装置14を用いて、移動端末3との間でネットワークN1を介してデータの送受信を行うためのインターフェースを有する。メモ情報記録部1bは、移動端末3から送信されるメモ情報(“カテゴリ”の内容及び“フリーテキスト”の内容を含む)を、通信部1aを介して受信し、この受信したメモ情報をメモ情報データベース1cに格納する。
【0038】
メモ情報報知制御部1dは、利用可否判定部1d1と、報知可否判定部1d2とを含む。メモ情報報知制御部1dは、メモ情報データベース1cに格納されたメモ情報を1件ずつ順次取り出し、利用可否判定部1d1の判定結果である「メモ情報が利用できるか否か」を示す情報と、報知可否判定部1d2の判定結果である「今メモ情報の内容を報知することがユーザにとって有効か否か」を示す情報と、に基づいて、当該メモ情報が利用でき(この場合、利用可否が「YES」であるとする。)、かつ、当該メモ情報の内容を今報知することがユーザにとって有効(この場合、報知可否が「YES」であるとする。)である場合に、メモ情報をユーザに報知する、との判定を行い、当該メモ情報の内容を報知するよう移動端末3に指示するための指示信号を、当該メモ情報と共に移動端末3に送信する。
【0039】
利用可否判定部1d1は、メモ情報データベース1cに格納されたメモ情報から当該メモ情報の利用条件(例えば、発売予定日、開店時間帯、店舗位置等)を取得し、この取得した利用条件に基づいて当該メモ情報の利用可否の判定処理を行う。
【0040】
利用可否判定部1d1は、メモ情報に含まれる“カテゴリ”の内容が、「音楽CD」、「DVD」、「書籍」、の何れかの場合に、まず、現在の日時を日時情報取得部1hに取得させる。次に、利用可否判定部1d1は、メモ情報の“発売予定日”の内容を取得し、この“発売予定日”に示されている発売予定日と、日時情報取得部1hに取得させた現在日時と、を比較する。利用可否判定部1d1は、現在日時が“発売予定日”に示されている発売予定日を過ぎている場合、メモ情報の利用可否を「YES」(メモ情報が利用できる)と判定する。この「YES」の設定値は、利用可否判定部1d1によってメモ情報内に記録されることができる、又は、利用可否判定部1d1によってメモ情報に関連付けてメモ情報データベース1c等のメモ情報管理サーバ1の内蔵メモリ(RAM13や記録装置15等)に記録されることができる。この「YES]の設定値を用いれば、利用可否判定部1d1による以後の利用可否判定処理が省略できる。
【0041】
メモ情報の“カテゴリ”の内容が「飲食店」の場合、利用可否判定部1d1は、現在日時を日時情報取得部1hに取得させる。次に、利用可否判定部1d1は、メモ情報の“開店時間帯”の内容を取得し、この“開店時間帯”に示されている時間帯と、日時情報取得部1hに取得させた現在日時と、を比較する。利用可否判定部1d1は、現在日時が“開店時間帯”に示されている時間帯内にある場合、メモ情報の“店舗位置”に示されている位置に対する近接判定を、近接判定部1fに行わせる。
【0042】
利用可否判定部1d1は、近接判定部1fによる近接判定の結果が「近接している」を示す場合(すなわち、移動端末3の現在位置が“店舗位置”に示されている位置に近接している場合)、メモ情報の利用可否を「YES」(メモ情報が利用できる)と判定する。
【0043】
メモ情報の“カテゴリ”の内容が「宿泊施設」の場合、利用可否判定部1d1は、まず、メモ情報の“店舗位置”に示されている位置に対する近接判定を、近接判定部1fに行わせる。利用可否判定部1d1は、近接判定部1fによる近接判定の結果が「近接している」を示す場合、メモ情報の利用可否を「YES」(メモ情報が利用できる)と判定する。
【0044】
報知可否判定部1d2は、移動端末3のユーザのスケジュール情報から移動端末3のユーザの現在の状況を示す状況情報(例えば、仕事中、出張中、出勤/帰宅中、在宅、外出中等を示す情報)を取得し、この取得した状況情報に基づいて、利用可否判定部1d1によって利用可と判定されたメモ情報の内容を移動端末3に報知させるか否かを判定する。報知可否判定部1d2は、例えば、メモ情報を報知した際に作業中断を誘発したり周囲の人へ不快感を与える等、メモ情報の内容にかかわらず、このメモ情報の報知がユーザの不利益になることがない場合には、報知可否を「YES」(報知する状況に該当する)と判定する。
【0045】
具体的には、報知可否判定部1d2は、移動端末3のユーザの予定を示すスケジュール情報と、現在時刻及び/又は現在のユーザの位置(現在の移動端末3の位置)と、に基づいて推定される当該ユーザの現在の状況(例えば、仕事中、出張中、出勤/帰宅中、在宅、外出中等)から、メモ情報の報知がユーザにとって不利益になるか否かを判定し、この判定結果に基づいてメモ情報の報知の可否を示す報知可否を判定する。
【0046】
より具体的な手順を以下に示す。報知可否判定部1d2は、まず、スケジュール情報取得部1iによってスケジュール情報データベース1kから取得させた移動端末3のユーザの今日のスケジュール情報と、日時情報取得部1hに取得させた現在の日時と、を参照し、現在が、仕事又は出張の予定時間内であれば、報知可否を「NO」(報知する状況に該当しない)と判定する。報知可否判定部1d2は、日時情報取得部1hに取得させた現在の日時が仕事又は出張以外の他の予定(旅行又は食事等)の時間内にある場合には「YES」(報知する状況に該当する)と判定し、予定が入っていない場合には、移動端末3のユーザの状況を、移動端末3の位置情報を用いて状況判定部1gに判定させる。例えば、報知可否判定部1d2は、状況判定部1gによる判定の結果、ユーザが「仕事中」又は「在宅」の場合、報知可否を「NO」(報知する状況に該当しない)と判定し、それ以外(「通勤/帰宅中」又は「外出中」)の場合、報知可否を「YES」(報知する状況に該当する)と判定する。
【0047】
なお、スケジュール情報データベース1kに格納されているスケジュール情報のスケジュールごとに、報知可否を示すフラグ(報知する状況に該当することを示す「YES」のフラグ、又は、報知する状況に該当しないことを示す「NO」のフラグ)が予め設定されている構成とすることもできる。この場合、報知可否判定部1d2は、スケジュール情報の当該フラグを参照することによって、メモ情報の内容を報知するか否かを判定することができる。
【0048】
近接判定部1fは、利用可否判定部1d1から通知されるメモ情報の“店舗位置”の内容(緯度経度)と、位置情報取得部1jに取得させた移動端末3の位置とに基づき、移動端末3は“店舗位置”(緯度経度)に近接している、と判定すると場合(例えば“店舗位置”を中心とする所定半径の円形状のエリア内に移動端末3がある場合)、この判定結果「近接している」を利用可否判定部1d1に通知する。
【0049】
状況判定部1gは、日時情報取得部1hに取得させた現在日時と、位置情報取得部1jに取得させた移動端末3の位置と、移動端末3のユーザの勤務先位置(勤務先の建物の位置を示す)及び自宅位置(自宅の位置を示す)と、に基づき、移動端末3のユーザの状況、すなわち、移動端末3のユーザが「出勤/帰宅中」か、「外出中」か、「在宅」か、「仕事中」か、を判定する。移動端末3のユーザの勤務先位置を示す情報及び移動端末3のユーザの自宅位置を示す情報は、何れも、予め、移動端末3から送信されたものであって、メモ情報管理サーバ1の内蔵メモリ(RAM13や記録装置15等)に格納されている。
【0050】
状況判定部1gは、日時情報取得部1hに取得させた現在日時が平日(月曜から金曜まで)かつ日中(例えば、午前6時から午後8時まで)の時間帯にある場合であって、移動端末3が、移動端末3のユーザの勤務先位置から一定範囲内(例えば、勤務先の建物を中心とする所定半径の円形状のエリア内)にある場合には「仕事中」と判定し、日時情報取得部1hに取得させた現在日時が平日かつ日中の時間帯にある場合であっても、移動端末3が、移動端末3のユーザの勤務先位置から一定範囲内にない場合には「出勤/帰宅中」と判定する。
【0051】
状況判定部1gは、日時情報取得部1hに取得させた現在日時が平日かつ日中の時間帯にない場合であって、位置情報取得部1jに取得させた移動端末3の位置が、移動端末3のユーザの自宅位置から一定範囲内(例えば、自宅を中心とする所定半径の円形状のエリア内)にある場合には「在宅」と判定し、日時情報取得部1hに取得させた現在日時が平日かつ日中の時間帯にない場合であって、位置情報取得部1jに取得させた移動端末3の位置が、移動端末3のユーザの自宅位置から一定範囲内にない場合には「外出中」と判定する。なお、状況判定部1gは、位置情報取得部1jに取得させた移動端末3の位置として、時系列の複数の位置を用いることによって、移動端末3のユーザの状況を詳細に判定することもできる。
【0052】
日時情報取得部1hは、メモ情報管理サーバ1のCPU11による計時機能によって現在の日時を取得する、又は、ネットワークN1やネットワークN2上から現在の日時を取得する。スケジュール情報取得部1iは、スケジュール情報データベース1kに格納されている移動端末3のユーザのスケジュール情報を取得してメモ情報報知制御部1dに渡す。スケジュール情報データベース1kに格納されているスケジュール情報は、移動端末3から送信されたもの、又は、メモ情報管理サーバ1から直接入力されたもの、等である。
【0053】
メモ情報更新部1eは、メモ情報データベース1cに格納されているメモ情報の“カテゴリ”の内容と“フリーテキスト”の内容とを用いて、このメモ情報を更新(補充を含む。以下同様。)するためのメタ情報をメタ情報サーバ5から取得し、この取得したメタ情報をこのメモ情報に追記して、メモ情報データベース1cに再格納する。
【0054】
メモ情報更新部1eは、定常更新部1e1及び都度更新部1e2を含み、定常更新部1e1及び都度更新部1e2に、メモ情報データベース1cのメモ情報の更新(すなわち、メモ情報に含まれているメタ情報部分の内容の更新)を行わせる。定常更新部1e1及び都度更新部1e2は、それぞれ異なったタイミングでメモ情報を更新する。定常更新部1e1及び都度更新部1e2は、何れも、メタ情報サーバ5にかける負荷を抑制しつつ、メタ情報サーバ5の最新のメタ情報に基づいてメモ情報データベース1cのメモ情報を更新する。
【0055】
定常更新部1e1は、例えば、メモ情報の“カテゴリ”の内容が“書籍”、“音楽CD”及び“DVD”等の場合、発売元(出版社やレーベル)による月初の発売日情報発表や、メタ情報サーバ5の管理者による定例のメタ情報更新作業等、のような、定期的なメタ情報の更新タイミング(定期更新日)を検出し、この定期更新日に応じて更新後(最新)のメタ情報をメタ情報サーバ5から取得し、この取得した最新のメタ情報を用いてメモ情報データベース1cのメモ情報を更新する。
【0056】
定常更新部1e1によるメモ情報の更新処理を具体的に示す。まず、定常更新部1e1は、メモ情報データベース1cからメモ情報を1件取得し、この取得したメモ情報を利用可能期間判定部1mに送信する。利用可能期間判定部1mは、定常更新部1e1から送信されたメモ情報のうち、例えば音楽CDのメモ情報の場合の“発売予定日”等、ユーザが利用可能となる期間(例えば、音楽CDの購入が可能となる期間や、開店時間帯等)に関する項目を取得し、この項目に、具体的な期間・日付が設定されているか否かを判定し、この判定結果を定常更新部1e1に通知する。
【0057】
定常更新部1e1は、利用可能期間判定部1mに送信したメモ情報の上記項目に具体的な期間・日付が設定されていないと利用可能期間判定部1mによって判定され、かつ、当該メモ情報の前回の更新日からx日(xは1以上の整数)が経過している場合、当該メモ情報の更新処理を開始する。
【0058】
なお、メモ情報の更新日は、メモ情報の更新後にメモ情報更新部1eによって当該メモ情報に記録されることができる。経過日数を示すxの値を示すデータは、メモ情報管理サーバ1のROM12等の内蔵メモリに予め格納されてある。経過日数を示すxの値が比較的小さい場合には、メタ情報サーバ5のメタ情報が更新されると(例えば、音楽CDの発売予定日が決定する等の場合)、比較的短時間で更新後の最新のメタ情報をメモ情報データベース1cのメモ情報に反映させることが可能となる。しかし、この場合、メタ情報サーバ5に対するアクセス回数が比較的多くなるので、メタ情報サーバ5に対する負荷は増大する。従って、経過日数を示すxの値は、メタ情報サーバに対する負荷と、メモ情報の報知の精度(メモ情報の報知の頻度や報知予定日等の確からしさを含む)と、を鑑みて決定される。
【0059】
定常更新部1e1は、利用可能期間判定部1mに送信したメモ情報の上記項目に具体的な期間・日付が設定されていると利用可能期間判定部1mによって判定された場合には、メタ情報の過去の更新日履歴(この更新日履歴は更新日履歴情報データベース1pに格納されている。)に基づいてメモ情報を更新する。
【0060】
定常更新部1e1は、まず、メモ情報データベース1cから取得したメモ情報(メタ情報部分(例えば、図15に示すメタ情報部分)や“カテゴリ”の内容)から、当該メタ情報の情報源(例えば、図16に示す情報源D32)を取得する。定常更新部1e1は、メタ情報の情報源を取得した後、この取得した情報源に対応する定期更新日を情報更新日判定部1nに算出させる。
【0061】
情報更新日判定部1nは、まず、メタ情報の情報源に対応するこれまでの更新日履歴を更新日履歴情報データベース1pから取得する。情報更新日判定部1nが取得する更新日履歴は、現時点から所定期間だけ(例えば、過去一年間等)遡ったものであることができるが、更新日履歴情報データベース1pに格納されている全データの中から取得されたものとすることもできる。
【0062】
情報更新日判定部1nは、取得した更新日履歴から曜日の値を全て取得し、「曜日」に係る分散値を算出する。この場合、日曜〜土曜の各曜日には、それぞれ異なった数値が設定されている(この数値を示すデータは、メモ情報管理サーバ1のROM12等の内蔵メモリに予め格納されている。)。
【0063】
情報更新日判定部1nは、更新日履歴から取得した曜日の数値と、各曜日のそれぞれの回数とを用いて、「曜日」に係る分散値と、更に、「曜日」に係る平均値とを算出する。情報更新日判定部1nは、算出した「曜日」に係る分散値が、基準分散値“m”以下の場合、特定の曜日に更新される傾向があると判定し、「曜日」に係る平均値に最も近い数値に対応する曜日を特定し、本日以降であって、この特定した曜日に対応する日付を、定期更新日と判定し、この判定結果を定常更新部1e1に通知する。なお、情報更新日判定部1nは、「曜日」に係る分散値が基準分散値“m”以下との結果を得た後に、「曜日」に係る平均値を算出することができる。
【0064】
例えば、基準分散値“m”を“1”とし(m=1)、本日を2009年12月17日とし、更に、図16に示す更新日履歴情報D3を用いて、「曜日」に係る分散値の算出処理を具体的に説明する。情報更新日判定部1nは、まず、メタ情報の情報源である例えば「RRRレコード」の行のみを(すなわち、「RRRレコード」の更新日履歴のみを)更新日履歴情報D3から取得する。
【0065】
更新日は、2009.11.2(月曜),2009.12.1(火曜),2009.11.10(火曜),2009.11.17(火曜)となっている。このように、月曜、火曜、火曜、火曜に、順次更新が行われている。月曜には数値“1”が設定され、火曜には数値“2”が設定されているものとする(水曜、木曜、金曜、土曜、日曜のそれぞれに設定される数値は、例えば、“3”、“4”、“5”、“6”、“0”等とすることができる。)。
【0066】
情報更新日判定部1nは、「曜日」に係る分散値を算出して“0.1875”を得、更に、「曜日」に係る平均値を算出して“1.75”を得る。情報更新日判定部1nは、「曜日」に係る分散値“0.1875”が、基準分散値“m”の値“1”以下となっているので、「曜日」に係る平均値“1.75”に最も近い数値“2”に対応する曜日を特定し(すなわち、火曜)、本日以降であってこの特定した火曜に対応する日付(すなわち、2009年12月22日)を、定期更新日と判定し、この判定結果を定常更新部1e1に通知する。
【0067】
情報更新日判定部1nは、算出した「曜日」に係る分散値が、基準分散値“m”より大きい場合、更新日履歴情報データベース1pから取得した更新日履歴から日の値(1〜31の何れかの値であり、日が、例えば17日の場合、“17”)を取得する。情報更新日判定部1nは、更新日履歴から取得した日の値と、各日のそれぞれの回数とを用いて、「日」に係る分散値と、更に、「日」に係る平均値とを算出する。
【0068】
情報更新日判定部1nは、算出した「日」に係る分散値が、基準分散値“n”以下の場合、特定の日に更新される傾向があると判定し、「日」に係る平均値に最も近い数値に対応する日を特定し、本日以降であってこの特定した日に対応する日付を、定期更新日と判定し、この判定結果を定常更新部1e1に通知する。
【0069】
情報更新日判定部1nは、算出した「日」に係る分散値が、基準分散値“n”より大きい場合、本日以降の次の月の第1日目を定期更新日と判定し、この判定結果を定常更新部1e1に通知して、定期更新日の判定処理を終了する。なお、情報更新日判定部1nは、「日」に係る分散値が基準分散値“n”以下との結果を得た後に、「日」に係る平均値を算出することができる。
【0070】
メモ情報更新部1eは、情報更新日判定部1nから定常更新部1e1に通知される定期更新日(メモ情報に含まれるメタ情報部分の内容の情報源による更新日)が本日ではない場合、当該情報源によるメタ情報の更新日が都度更新日に該当するか否かの判定を都度更新部1e2に行わせる。
【0071】
都度更新日とは、スケジュール情報データベース1kに格納されているスケジュール情報等のユーザの行動予定情報等に基づいて、スケジュール情報の内容に応じて都度更新部1e2によって都度決定されるメタ情報部分の内容の好適な更新タイミングである。
【0072】
この都度更新日は、移動端末3のユーザにメモ情報を報知するとのメモ情報報知制御部1dの判定によって、又は、移動端末3のユーザの手動操作によって、メモ情報が移動端末3のユーザに閲覧される可能性(利用可能性)と、メタ情報の更新後にメタ情報サーバ5において当該メタ情報が再度更新される可能性(再更新可能性)と、を用いて、都度更新部1e2によって決定される。このようにして決定される都度更新日は、メモ情報の利用可能性が充分高く、かつ、更新後のメタ情報の再更新の可能性が充分低い日とすることができる。
【0073】
本実施形態において、都度更新日は、スケジュール情報データベース1kに格納されている移動端末3のユーザのスケジュール情報に基づいて都度更新部1e2によって決定される。具体的には、都度更新部1e2は、移動端末3のユーザのスケジュール情報を参照し、翌日に外出の予定(旅行、出張、食事、など)がある場合に、この外出予定日の前日に利用可能性が最も高い、と判定することができる。
【0074】
都度更新部1e2は、また、情報更新日判定部1nによって算出されたメタ情報の定期更新日に再更新可能性が最小値となるような単調減少の関数(例えば、定期更新日からの経過日数に対する再更新可能性を示す関数であって、定期更新日の翌日から定期更新日までの期間において、経過日数の増加に伴って再更新可能性が単調減少する関数)を用いて、再更新可能性を評価することができる。
【0075】
そして、都度更新部1e2は、上記のような利用可能性と再更新可能性とを用いて、スケジュール情報に記録されている外出予定日の前日を都度更新日とし、メモ情報更新部1eは、この都度更新日に、メモ情報のメタ情報部分の内容を更新する。
【0076】
メモ情報更新部1eは、本日が、定期更新日及び都度更新日の少なくとも何れかに該当する場合、必要な情報(メモ情報のメタ情報部分の内容の情報源に対応するメタ情報)をメタ情報サーバ5から取得し、この取得したメタ情報を用いてメモ情報を更新した後、このメモ情報の更新に用いたメタ情報の更新日(第1の更新日という)を、当該メタ情報に含まれる更新日履歴、又は、メタ情報サーバ5を介して取得する当該メタ情報の更新日履歴、を取得し、更に、当該メタ情報についての最新の更新日(第2の更新日という)を更新日履歴情報データベース1pの更新日履歴情報D3から取得する。メモ情報更新部1eは、第1の更新日と第2の更新日とを比較し、第1の更新日が第2の更新日よりも後の場合、更新日履歴情報D3における当該情報源の更新日履歴に第1の日付を反映し、本日以降の定期更新日の計算に利用する。
【0077】
次に、図3〜図12のフローチャートを参照して、実施形態に係るメモ情報管理システム10の動作を説明する。
【0078】
図3を参照して、メモ情報の登録処理を説明する。移動端末3のメモ情報入力部3cは、メモ情報に含まれる“カテゴリ”及び“フリーテキスト”の入力欄を、移動端末3の表示装置に表示して、“カテゴリ”及び“フリーテキスト”の入力をユーザに促す(ステップA1)。そして、ユーザから“カテゴリ”及び/又は“フリーテキスト”の入力があるか否かを監視し(ステップA2)、入力があると(ステップA2;Yes)、移動端末3の通信部3aは、この入力された“カテゴリ”及び/又は“フリーテキスト”の内容を含むメモ情報を、メモ情報管理サーバ1に送信する。この後、メモ情報管理サーバ1の通信部1aは、移動端末3から送信されたメモ情報(“カテゴリ”及び/又は“フリーテキスト”の情報を含む)をネットワークN1を介して受信する。そして、メモ情報管理サーバ1のメモ情報記録部1bは、通信部1aによって受信されたメモ情報の“カテゴリ”の内容又は“フリーテキスト”の内容に含まれているキーワード(カテゴリや商品名等を示す情報)に対応するメタ情報を、ネットワークN2を介してメタ情報サーバ5から取得する(ステップA3)。
【0079】
メモ情報管理サーバ1のメモ情報記録部1bは、メタ情報サーバ5から取得したメタ情報が1件のみであるか否かの判定を行い(ステップA4)、1件のみと判定した場合(ステップA4;Yes)、このメタ情報の内容を、“カテゴリ”及び“フリーテキスト”を含む当該メモ情報に含ませ、このメタ情報の内容を含むメモ情報を、メモ情報管理サーバ1のメモ情報データベース1cに格納する(ステップA7)。メモ情報管理サーバ1のメモ情報記録部1bは、メタ情報サーバ5から取得したメタ情報が1件のみであるか否かの判定の結果、複数のメタ情報を取得したと判定した場合(ステップA4;No)、当該複数のメタ情報の全てをネットワークN1を介して移動端末3に送信して1件のメタ情報の選択入力を要求し(ステップA5)、この要求に応じて移動端末3のユーザによって1件のメタ情報の選択入力が移動端末3において行われると(ステップA6;Yes)、この選択された1件のメタ情報を移動端末3から受信し、この受信した1件のメタ情報を用いて、ステップA7の処理を行う。
【0080】
図4を参照して、メモ情報の更新処理について説明する。定常更新部1e1は、メモ情報データベース1cからメモ情報を1件取得し、この取得したメモ情報を利用可能期間判定部1mに送信する(ステップB1)。利用可能期間判定部1mは、定常更新部1e1から送信されたメモ情報のうち、例えば音楽CDのメモ情報の場合の“発売予定日”等、ユーザが利用可能となる(例えば、音楽CDの購入が可能となる)期間に関する項目を取得し、この項目に、具体的な期間・日付が設定されているか否かを判定し、この判定結果を定常更新部1e1に通知する(ステップB2)。
【0081】
定常更新部1e1は、ステップB2において行われた利用可能期間判定部1mによる判定結果に基づいて、利用可能期間判定部1mに送信したメモ情報の上記項目に具体的な期間・日付が設定されていないと判定すると(ステップB3;No)、当該メモ情報の前回の更新日からx日(xは1以上の整数)が経過しているか否かを判定し(ステップB10)、x日が経過していると判定した場合(ステップB10;Yes)、ステップB11に移行し、x日が経過していないと判定した場合(ステップB10;No)、ステップB1に戻る。
【0082】
ステップB3において、定常更新部1e1は、ステップB2において行われた利用可能期間判定部1mによる判定結果に基づいて、利用可能期間判定部1mに送信したメモ情報の上記項目に具体的な期間・日付が設定されていると判定すると場合(ステップB;Yes)、メモ情報データベース1cから取得したメモ情報のメタ情報部分(例えば、図15に示すメタ情報)から、当該メタ情報部分の内容の情報源(例えば、図16に示す情報源D32)を取得する(ステップB4)。
【0083】
定常更新部1e1は、ステップB4において情報源を取得した後、この取得した情報源に対応する定期更新日を情報更新日判定部1nに算出させる(ステップB5)。メモ情報更新部1eは、ステップB5の後に情報更新日判定部1nから定常更新部1e1に通知される定期更新日が本日であるか否かを判定する(ステップB6)。メモ情報更新部1eは、定期更新日が本日であると判定すると(ステップB6;Yes)、ステップB11に移行し、定期更新日が本日でないと判定すると(ステップB6;No)、ステップB1において取得されたメモ情報のメタ情報部分の情報源によるメタ情報の更新日が都度更新日に該当するか否かの判定を都度更新部1e2に行わせる。
【0084】
ステップB6(No)の後、都度更新部1e2は、スケジュール情報データベース1kに格納されている移動端末3のユーザのスケジュール情報を参照し、このスケジュール情報から、明日の予定を取得する(ステップB7)。そして、都度更新部1e2は、ステップB7において取得した明日の予定が、外出の予定となっているか否かを判定し(ステップB8)、外出の予定となっていると判定した場合(ステップB8;Yes)、ステップB11に移行し、外出の予定となっていないと判定した場合(ステップB8;No)、メモ情報データベース1cのメモ情報の全てに対して本更新処理を行ったか否かを判定し(ステップB9)、本更新処理を行っていないメモ情報がメモ情報データベース1cにあると判定した場合(ステップB9;No)、ステップB1に移行し、メモ情報データベース1cの全てのメモ情報に対して本更新処理を行ったと判定した場合(ステップB9;Yes)、本更新処理を終了する。
【0085】
ステップB6(Yes)、ステップB8(Yes)及びステップB10(Yes)の後、ステップB11において、メモ情報更新部1eは、ステップB4において取得されたメモ情報の情報源に対応する最新のメタ情報を、メタ情報サーバ5から取得し(メタ情報サーバ5には、常に最新のメタ情報が格納されている)、この取得したメタ情報を用いて当該メモ情報を更新する(ステップB11)。ステップB11の後、メモ情報更新部1eは、ステップB11において取得したメタ情報の更新日履歴(更新日履歴情報データベース1pに格納されている更新日履歴)に対して更新処理を行い(ステップB12)、ステップB1に移行する。
【0086】
図5を参照して、情報源の取得処理を説明する。図5のフローチャートに示す処理内容は、図4のフローチャートのステップB4の処理内容となっている。定常更新部1e1は、予めメモ情報データベース1cから取得したメモ情報に含まれる“カテゴリ”の内容を取得する(ステップC1)。定常更新部1e1は、ステップC1において取得した“カテゴリ”の内容が、「書籍」であるか否かを判定し(ステップC2)、「書籍」と判定した場合(ステップC2;Yes)、当該メモ情報のメタ情報部分に含まれる“出版社”の内容を取得し(ステップC5)、この“出版社”の内容を情報源するメタ情報をメタ情報サーバ5から取得する。
【0087】
定常更新部1e1は、ステップC2において、「書籍」と判定しなかった場合(ステップC2;No)、ステップC1において取得した“カテゴリ”の内容が、「音楽CD」又は「DVD」の何れかであるか否かを判定し(ステップC3)、「音楽CD」又は「DVD」の何れかであると判定した場合(ステップC3;Yes)、当該メモ情報のメタ情報部分に含まれる“レーベル”の情報を取得し(ステップC6)、この“レーベル”の内容を情報源するメタ情報をメタ情報サーバ5から取得する。定常更新部1e1は、ステップC3において、「音楽CD」又は「DVD」の何れかであると判定しなかった場合(ステップC3;No)、当該メモ情報の“カテゴリ”の内容を情報源とするメタ情報をメタ情報サーバ5から取得する(ステップC4)。
【0088】
図6を参照して、定期更新日の算出処理を説明する。図6のフローチャートに示す処理内容は、図4のフローチャートのステップB5の処理内容となっている。情報更新日判定部1nは、まず、メモ情報のメタ情報部分の情報源に対応するこれまでの更新日履歴を更新日履歴情報データベース1pから取得する(ステップD1)。
【0089】
情報更新日判定部1nが取得する更新日履歴は、現時点から所定期間だけ(例えば、過去一年間等)遡ったものであることができるが、更新日履歴情報データベース1pに格納されている全データの中から取得されたものとすることもできる。情報更新日判定部1nは、取得した更新日履歴から曜日の値を全て取得し、「曜日」に係る分散値を算出する(ステップD2)。この場合、日曜〜土曜の各曜日には、それぞれ異なった数値が設定されている(この数値を示すデータは、メモ情報管理サーバ1のROM12等の内蔵メモリに予め格納されている)。
【0090】
情報更新日判定部1nは、更新日履歴から取得した曜日の数値と、各曜日のそれぞれの回数とを用いて、「曜日」に係る分散値と、更に、「曜日」に係る平均値とを算出する。情報更新日判定部1nは、算出した「曜日」に係る分散値が、基準分散値“m”以下の場合(ステップD3;Yes)、特定の曜日に更新される傾向があると判定し、更に、「曜日」に係る平均値に最も近い数値に対応する曜日を特定し(ステップD7)、本日以降であってこの特定した曜日に対応する日付を、定期更新日と判定し、この判定結果を定常更新部1e1に通知する(ステップD8)。なお、情報更新日判定部1nは、「曜日」に係る分散値が基準分散値“m”以下との結果を得た後に、「曜日」に係る平均値を算出することができる。
【0091】
情報更新日判定部1nは、ステップD2において算出した「曜日」に係る分散値が、基準分散値“m”より大きい場合(ステップD3;No)、更新日履歴情報データベース1pから取得した更新日履歴から日の値(1〜31の何れかの値であり、「日」が、例えば17日の場合、“17”)を取得し、この更新日履歴から取得した日の値と、各日のそれぞれの回数とを用いて、「日」に係る分散値と、更に、「日」に係る平均値とを算出する(ステップD4)。
【0092】
情報更新日判定部1nは、ステップD4において算出した「日」に係る分散値が、基準分散値“n”以下の場合(ステップD5;Yes)、特定の日に更新される傾向があると判定し、「日」に係る平均値に最も近い数値に対応する日を特定し(ステップD9)、本日以降であってこの特定した日に対応する日付を、定期更新日と判定し、この判定結果を定常更新部1e1に通知する(ステップD10)。
【0093】
情報更新日判定部1nは、ステップD4において算出した「日」に係る分散値が、基準分散値“n”より大きい場合(ステップD5;No)、本日以降の次の月の第1日目を定期更新日と判定し、この判定結果を定常更新部1e1に通知して(ステップD6)、定期更新日の算出処理を終了する。なお、情報更新日判定部1nは、「日」に係る分散値が基準分散値“n”以下との結果を得た後に、「日」に係る平均値を算出することができる。
【0094】
図7を参照して、更新日履歴の更新処理を説明する。図7のフローチャートに示す処理内容は、図4のフローチャートのステップB12の処理内容となっている。メモ情報更新部1eは、メモ情報の更新に用いたメタ情報の更新日(第1の更新日という)を、当該メタ情報に含まれる更新日履歴、又は、メタ情報サーバ5を介して取得する当該メタ情報の更新日履歴、を取得する(ステップE1)。
【0095】
ステップE1の後、メモ情報更新部1eは、更新日履歴情報データベース1pに格納されている更新日履歴情報(更新日履歴情報D3)に記録されている当該メタ情報についての最新の更新日(第2の更新日という)を、更新日履歴情報データベース1pの更新日履歴情報から取得する(ステップE2)。
【0096】
ステップE2の後、メモ情報更新部1eは、第1の更新日と第2の更新日とを比較し(ステップE3)、第1の更新日が第2の更新日よりも後の場合(ステップE3;Yes)、更新日履歴情報における当該情報源のメタ情報の更新日履歴に第1の更新日を反映し(ステップE4)、本日以降の定期更新日の算出に利用する。
【0097】
図8を参照して、メモ情報の報知処理を説明する。メモ情報報知制御部1dは、メモ情報データベース1cに格納されたメモ情報を1件取得する(ステップF1)。ステップF1の後、メモ情報報知制御部1dは、利用可否判定部1d1にメモ情報の利用可否の判定処理を行わせる(ステップF2)。ステップF2の後、メモ情報報知制御部1dは、利用可否判定部1d1による利用可否の判定結果が「YES」であるか否かを判定する(ステップF3)。
【0098】
ステップF3において、利用可否の判定結果が「YES」ではない場合(ステップF3;No)、ステップF7に移行し、利用可否の判定結果が「YES」である場合(ステップF3;Yes)、ステップF4に移行する。ステップF4において、メモ情報報知制御部1dは、報知可否判定部1d2にメモ情報の報知可否の判定処理を行わせる(ステップF4)。ステップF4の後、メモ情報報知制御部1dは、報知可否判定部1d2による報知可否の判定結果が「YES」であるか否かを判定する(ステップF5)。
【0099】
ステップF5において、報知可否の判定結果が「YES」ではない場合(ステップF5;No)、ステップF7に移行し、報知可否の判定結果が「YES」である場合(ステップF5;Yes)、ステップF6に移行する。ステップF6において、メモ情報報知制御部1dは、利用可否の判定結果が「YES」(メモ情報が利用可能)であり、かつ、報知可否の判定結果が「YES」(メモ情報の報知が可能)であるので、メモ情報をユーザに報知する、との判定を行い、メモ情報の内容を報知するよう移動端末3に指示するための指示信号を、報知対象となる当該メモ情報と共に移動端末3に送信する(ステップF6)。
【0100】
メモ情報報知制御部1dは、ステップF6の後、メモ情報データベース1cに格納されている全てのメモ情報に対し、ステップF1〜ステップF6の処理を行ったか否かを判定し、メモ情報データベース1cに格納されている全てのメモ情報に対してステップF1〜ステップF6の処理を行ったと判定すると(ステップF7;Yes)、このメモ情報の報知処理を終了し、行っていないと判定すると(ステップF7;No)、ステップF1に移行する。以上のようにして、メモ情報データベース1cに格納されている全てのメモ情報に対し、ステップF1〜ステップF6の処理を行う。
【0101】
図9を参照して、メモ情報の利用可否の判定処理を説明する。まず、利用可否判定部1d1は、メモ情報に含まれる“カテゴリ”の内容が、「音楽CD」、「DVD」、「書籍」、の何れかであるか否かを判定する(ステップG1)。利用可否判定部1d1は、メモ情報に含まれる“カテゴリ”の内容が、「音楽CD」、「DVD」、「書籍」、の何れかであると判定すると(ステップG1;Yes)、メモ情報の“発売予定日”の内容を取得するとともに、現在の日時を日時情報取得部1hに取得させる(ステップG4)。
【0102】
利用可否判定部1d1は、ステップG4において取得した“発売予定日”に示されている発売予定日とステップG4において日時情報取得部1hに取得させた現在日時とを比較し、現在日時が“発売予定日”に示されている発売予定日を過ぎているか否かを判定する(ステップG5)。利用可否判定部1d1は、現在日時が“発売予定日”に示されている発売予定日を過ぎていると判定すると(ステップG5;Yes)、メモ情報の利用可否を「YES」(メモ情報が利用可能)と判定する(ステップG6)。利用可否判定部1d1は、現在日時が“発売予定日”に示されている発売予定日を過ぎていないと判定すると(ステップG5;No)、本判定処理を終了する。
【0103】
利用可否判定部1d1は、ステップG1において、メモ情報に含まれる“カテゴリ”の内容が、「音楽CD」、「DVD」、「書籍」、の何れでもないと判定すると(ステップG1;No)、メモ情報の“カテゴリ”の内容が「飲食店」であるか否かを判定する(ステップG2)。利用可否判定部1d1は、ステップG2において、メモ情報の“カテゴリ”の内容が「飲食店」であると判定すると(ステップG2;Yes)、メモ情報の“開店時間帯”の内容を取得するとともに、現在日時を日時情報取得部1hに取得させる(ステップG7)。
【0104】
利用可否判定部1d1は、ステップG7において取得した“開店時間帯”に示されている時間帯とステップG7において日時情報取得部1hに取得させた現在日時と、を比較し、現在日時が“開店時間帯”に示されている時間帯にあるか否かを判定する(ステップG8)。利用可否判定部1d1は、ステップG8において、現在日時が“開店時間帯”に示されている時間帯にあると判定すると(ステップG8;Yes)、メモ情報の“店舗位置”に示されている位置に対する近接判定を、近接判定部1fに行わせる(ステップG9)。利用可否判定部1d1は、ステップG8において、現在日時が“開店時間帯”に示されている時間帯にないと判定すると(ステップG8;No)、本判定処理を終了する。
【0105】
ステップG9の後、利用可否判定部1d1は、近接判定部1fによる近接判定の結果が「YES」(移動端末3の現在位置が“店舗位置”に示されている位置に近接している)であるか否かを判定する(ステップG10)ステップG10において、利用可否判定部1d1は、近接判定部1fによる近接判定の結果が「YES」であると判定すると(ステップG10;Yes)、メモ情報の利用可否を「YES」(メモ情報が利用できる)と判定する(ステップG11)。利用可否判定部1d1は、ステップG10において、近接判定部1fによる近接判定の結果が「YES」ではないと判定すると(ステップG10;No)、本判定処理を終了する。
【0106】
利用可否判定部1d1は、ステップG2において、メモ情報の“カテゴリ”の内容が「飲食店」ではないと判定すると(ステップG2;No)、メモ情報の“カテゴリ”の内容が「宿泊施設」であるか否かを判定する(ステップG3)。ステップG3において、利用可否判定部1d1は、メモ情報の“カテゴリ”の内容が「宿泊施設」であると判定すると(ステップG3;Yes)、メモ情報の“店舗位置”に示されている位置に対する近接判定を、近接判定部1fに行わせる(ステップG12)。
【0107】
ステップG12の後、利用可否判定部1d1は、近接判定部1fによる近接判定の結果が「YES」(移動端末3の現在位置が“店舗位置”に示されている位置に近接している)であるか否かを判定する(ステップG13)。ステップG13において、利用可否判定部1d1は、近接判定部1fによる近接判定の結果が「YES」であると判定すると(ステップG13;Yes)、メモ情報の利用可否を「YES」(メモ情報が利用できる)と判定する(ステップG14)。
【0108】
利用可否判定部1d1は、ステップG3において、メモ情報の“カテゴリ”の内容が「宿泊施設」ではないと判定すると(ステップG3;No)、又は、ステップG13において、近接判定部1fによる近接判定の結果が「YES」ではないと判定すると(ステップG13;No)、本判定処理を終了する。
【0109】
図10を参照して、近接判定処理を説明する。図10のフローチャートに示す処理内容は、図9のフローチャートのステップG9及びステップG12の処理内容となっている。近接判定部1fは、利用可否判定部1d1からメモ情報の“店舗位置”に示されている位置(緯度経度)を取得するとともに、移動端末3の現在位置(緯度経度)を位置情報取得部1jに取得させる(ステップH1)。
【0110】
ステップH1の後、近接判定部1fは、ステップH1において利用可否判定部1d1から取得した位置(緯度経度)と、ステップH1において位置情報取得部1jに取得させた移動端末3の現在位置(緯度経度)と、に基づいて、移動端末3が“店舗位置”に示されている位置から一定範囲内(例えば“店舗位置”を中心とする所定半径の円形状のエリア内)にあるか否かを判定する(ステップH2)。
【0111】
ステップH2において、近接判定部1fは、移動端末3が“店舗位置”に示されている位置から一定範囲内にあると判定すると(ステップH2;Yes)、移動端末3が“店舗位置”に示されている位置に近接していることを示す「YES」と判定し(ステップH3)、この判定結果「YES」を利用可否判定部1d1に通知し、移移動端末3が“店舗位置”に示されている位置から一定範囲内にないと判定すると(ステップH2;No)、本判定処理を終了する。
【0112】
図11を参照して、メモ情報の報知可否の判定処理を説明する。報知可否判定部1d2は、移動端末3のユーザの今日のスケジュール情報をスケジュール情報データベース1kからスケジュール情報取得部1iに取得させるとともに、現在の日時を日時情報取得部1hに取得させる(ステップJ1)。報知可否判定部1d2は、ステップJ1においてスケジュール情報取得部1iに取得させた移動端末3のユーザのスケジュール情報と、ステップJ1において日時情報取得部1hに取得させた現在日時とに基づいて、現在が移動端末3のユーザの仕事又は出張の予定時間内にあるか否かを判定する(ステップJ2)。
【0113】
ステップJ2において、報知可否判定部1d2は、現在が移動端末3のユーザの仕事又は出張の予定時間内にあると判定すると(ステップJ2;Yes)、報知可否を「NO」(報知する状況に該当しない)と判定し(ステップJ7)、現在が移動端末3のユーザの仕事又は出張の予定時間内にないと判定すると(ステップJ2;No)、ステップJ3に移行する。ステップJ3において、報知可否判定部1d2は、ステップJ1においてスケジュール情報取得部1iに取得させた移動端末3のユーザのスケジュール情報と、ステップJ1において日時情報取得部1hに取得させた現在日時とに基づいて、現在が、仕事又は出張以外のその他の予定時間内(例えば、旅行又は食事等の予定時間内)にあるか否かを判定する(ステップJ3)。
【0114】
ステップJ3において、報知可否判定部1d2は、現在がその他の予定時間内にあると判定すると(ステップJ3;Yes)、報知可否を「YES」(報知する状況に該当する)と判定し(ステップJ8)、現在がその他の予定時間内にない(すなわち、現在は、ステップJ1において取得したスケジュール情報の本日の予定時間内の何れにもない)と判定すると(ステップJ3;No)、ステップJ4に移行する。ステップJ4において、報知可否判定部1d2は、移動端末3のユーザの現在の状況(「仕事中」、「出勤/帰宅中」、「在宅」、又は、「外出中」)を状況判定部1gに判定させる(ステップJ4)。
【0115】
報知可否判定部1d2は、状況判定部1gによって判定された移動端末3のユーザの現在の状況が「仕事中」又は「在宅」の何れかであるか否かを判定する(ステップJ5)。報知可否判定部1d2は、移動端末3のユーザの現在の状況が「仕事中」又は「在宅」の何れでもないと判定すると(ステップJ5;No)、報知可否を「YES」と判定し(ステップJ9)、移動端末3のユーザの現在の状況が「仕事中」又は「在宅」の何れかであると判定すると(ステップJ5;Yes)、報知可否を「NO」と判定する。
【0116】
図12を参照して、状況判定処理を説明する。図12のフローチャートに示す処理は、図11のフローチャートのステップJ4の処理である。まず、状況判定部1gは、現在の日時を日時情報取得部1hに取得させ、位置情報取得部1jに移動端末3の現在位置を取得させるとともに、移動端末3のユーザの勤務先位置(勤務先の建物の位置)及び自宅位置を、メモ情報管理サーバ1の内蔵メモリ(RAM13や記録装置15等)から取得する(ステップK1)。
【0117】
状況判定部1gは、ステップK1において日時情報取得部1hに取得させた現在日時が、平日(月曜から金曜まで)かつ日中(例えば、午前6時から午後8時まで)の時間帯にあるか否かを判定し(ステップK2)、現在日時が平日(月曜から金曜まで)かつ日中(例えば、午前6時から午後8時まで)の時間帯にあると判定した場合には(ステップK2;Yes)、ステップK5に移行し、現在日時が平日(月曜から金曜まで)かつ日中(例えば、午前6時から午後8時まで)の時間帯にないと判定した場合には(ステップK2;No)、ステップK3に移行する。
【0118】
ステップK5において、状況判定部1gは、ステップK1において位置情報取得部1jに取得させた移動端末3の現在位置が、ステップK1において取得した移動端末3のユーザの勤務先位置から一定範囲内(例えば、勤務先の建物を中心とする所定半径の円形状のエリア内)にあるか否かを判定する(ステップK5)。
【0119】
状況判定部1gは、ステップK1において位置情報取得部1jに取得させた移動端末3の現在位置がステップK1において取得した移動端末3のユーザの勤務先位置から一定範囲内にあると判定すると(ステップK5;Yes)、移動端末3のユーザの状況を「仕事中」と判定し(ステップK6)、ステップK1において位置情報取得部1jに取得させた移動端末3の現在位置がステップK1において取得した移動端末3のユーザの勤務先位置から一定範囲内にないと判定すると(ステップK5;No)、移動端末3のユーザの状況を「出勤/帰宅中」と判定する(ステップK7)。
【0120】
ステップK3において、状況判定部1gは、ステップK1において位置情報取得部1jに取得させた移動端末3の現在位置が、ステップK1において取得した移動端末3のユーザの自宅位置から一定範囲内(例えば、自宅を中心とする所定半径の円形状のエリア内)にあるか否かを判定する(ステップK3)。
【0121】
状況判定部1gは、ステップK1において位置情報取得部1jに取得させた移動端末3の現在位置がステップK1において取得した移動端末3のユーザの自宅位置から一定範囲内にあると判定すると(ステップK3;Yes)、移動端末3のユーザの状況を「在宅」と判定し(ステップK8)、ステップK1において位置情報取得部1jに取得させた移動端末3の現在位置がステップK1において取得した移動端末3のユーザの自宅位置から一定範囲内にないと判定すると(ステップK3;No)、移動端末3のユーザの状況を「外出中」と判定する(ステップK4)。
【0122】
次に、メモ情報管理サーバ1の作用効果を説明する。メモ情報管理サーバ1は、移動端末3から送信されるメモ情報を管理する。メモ情報管理サーバ1は、メモ情報データベース1c及びスケジュール情報データベース1kを備える。メモ情報データベース1cは、移動端末3から送信されるメモ情報(例えば、メモ情報D1)を格納する。スケジュール情報データベース1kは、移動端末3のユーザのスケジュール情報(例えば、スケジュール情報D2)を格納する。
【0123】
また、メモ情報管理サーバ1は、利用可否判定部1d1、報知可否判定部1d2及び通信部1aを備える。利用可否判定部1d1は、メモ情報データベース1cに格納されたメモ情報から当該メモ情報の利用条件(例えば、発売予定日、開店時間帯、店舗位置等)を取得し、この取得した利用条件に基づいて当該メモ情報の利用の可否を判定する。
【0124】
報知可否判定部1d2は、移動端末3のユーザのスケジュール情報から移動端末3のユーザの現在の状況を示す状況情報(例えば、仕事中、出張中、出勤/帰宅中、在宅、外出中等を示す情報)を取得し、この取得した状況情報に基づいて、利用可否判定部1d1によって利用可と判定されたメモ情報の内容を移動端末3に報知させるか否かを判定する。通信部1aは、利用可否判定部1d1によって利用可と判定されたメモ情報を移動端末3に報知させると報知可否判定部1d2によって判定されると、当該メモ情報を報知するよう指示する信号を当該メモ情報と共に移動端末3に送信する。
【0125】
本実施形態に係るメモ情報管理サーバ1によれば、移動端末3のユーザが移動端末3を直接操作してメモ情報の内容を閲覧することなく、メモ情報の内容に応じた閲覧に好適なタイミングで(例えば、メモ情報に含まれている「店舗」に接近したときや、帰宅中、発売予定日等の特別な日時が来た、等のタイミングで)、メモ情報の内容が自動的に移動端末3の表示装置に表示されるので、移動端末3のユーザがメモ情報を閲覧する必要性を意識していない場合であっても(例えば、移動端末3のユーザがメモ情報の内容を忘れてしまった場合でも)、メモ情報の利用が可能となる。
【0126】
メモ情報管理サーバ1は、メモ情報更新部1eを更に備える。メモ情報更新部1eは、メモ情報データベース1cに格納されたメモ情報の更新に用いるメタ情報をメタ情報サーバ5から取得し、この取得したメタ情報を用いて当該メモ情報を更新する。メモ情報更新部1eは、更新対象としている当該メモ情報の内容と前記スケジュール情報データベースに格納されたスケジュール情報とに基づいて(例えば、メモ情報に含まれている発売予定日、メモ情報の情報源の定期更新日、前回更新日からの経過日数、スケジュール情報に含まれている明日の予定等に基づいて)、当該メモ情報の更新日(本日が更新日か否か)を特定し、この特定した更新日に応じて、当該メモ情報を当該メタ情報を用いて更新する。
【0127】
本実施形態に係るメモ情報管理サーバ1によれば、メモ情報管理サーバ1のメモ情報データベース1cに格納されたメモ情報は、メモ情報の内容に応じた好適な頻度やタイミングで最新の情報に更新可能となるので、必要以上の頻度で情報を取得することによるメタ情報サーバ5への過負荷が抑制できる。
【0128】
従来では、メモ内容を閲覧しようとする場合、何らかの閲覧操作を行わなければならなず、このため、例えば書籍の購入に関するメモ内容の場合、購入可能な店舗の近くをユーザが通った場合でも、「メモを見よう」というユーザの意識がなければ、このメモ内容は閲覧されることがなく、ユーザは書籍の購入を忘れてしまう場合がある。これに対し、本実施形態にかかるメモ情報管理サーバ1を用いれば、ユーザにとって好適な情報を適切なタイミングでユーザに提供できるので、ユーザは、例えば、“気になったものに対して、すぐに購入などのアクションをできるような状況にはいないが、ひとまず購入したい商品の記録(メモ情報の入力)だけはしておきたい。更に、そのアクションをとるべき最適なタイミングで、このメモ情報を最新の内容で参照できるようにしたい”というユーザのニーズに十分対応できる。
【符号の説明】
【0129】
1…メモ情報管理サーバ、10…メモ情報管理システム、11…CPU、12…ROM、13…RAM、14…通信装置、15…記録装置、1a…通信部、1b…メモ情報記録部、1c…メモ情報データベース、1d…メモ情報報知制御部、1d1…利用可否判定部、1d2…報知可否判定部、1e…メモ情報更新部、1e1…定常更新部、1e2…都度更新部、1f…近接判定部、1g…状況判定部、1h…日時情報取得部、1i…スケジュール情報取得部、1j…位置情報取得部、1k…スケジュール情報データベース、1m…利用可能期間判定部、1n…情報更新日判定部、1p…更新日履歴情報データベース、3…移動端末、3a…通信部、3b…メモ情報表示部、3c…メモ情報入力部、3d…位置情報取得部、5…メタ情報サーバ、5a…書籍メタ情報データベース、5b…音楽CDメタ情報データベース、5c…DVDメタ情報データベース、5d…飲食店メタ情報データベース、5e…宿泊施設メタ情報データベース、Bus…バス、D1…メモ情報、D11…識別番号、D12…項目、D13…設定内容、D2…スケジュール情報、D3…更新日履歴情報、D31…識別番号、D32…情報源、D33…更新日、N1,N2…ネットワーク
【技術分野】
【0001】
本発明は、メモ情報管理サーバに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、携帯端末のユーザが、必要な商品関連情報を容易に得ることができる商品関連情報提供装置が開示されている。この商品関連情報提供装置は、携帯端末、サーバ及びデータベースを備えている。携帯電話機のユーザーが、携帯電話機のメモ画面に買物メモを(商品名情報を入力)し、サーバは、携帯電話機から商品名情報を受信したら、記憶装置のメモ情報データベースDBに携帯電話機のユーザーIDに対応させて記憶させ、サーバは、携帯電話機から「おトク情報」(商品関連情報)の要求信号を受信すると、メモ情報データベースDBに入力されている商品名情報から商品名情報に対応する商品分類情報を判別し、判別した商品分類情報の商品関連情報を商品関連情報データベースDBから読み出し、携帯電話機に送信する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−6201号公報
【特許文献2】特開昭61−48062号公報
【特許文献3】特開2008−48248号公報
【特許文献4】特開平01−274273号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の技術では、メモ情報等の情報を閲覧しようとする場合、情報取得要求をデータベースに送信する操作が必要となるので、常に好適なタイミングでメモ情報の閲覧ができるとは限らない。このため、例えば書籍の購入に関するメモ内容の場合、購入可能な店舗の近くをユーザが通った場合でも、「メモを見よう」というユーザの意識がなければ、このメモ内容は閲覧されることがなく、ユーザは書籍の購入を忘れてしまう場合がある。そこで、本発明は、上記の事項を鑑みてなされたものであり、メモ情報を好適なタイミングで報知可能なメモ情報管理サーバを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のメモ情報管理サーバは、端末から送信されるメモ情報を管理するメモ情報管理サーバであって、上記端末から送信されるメモ情報を格納するメモ情報データベースと、上記端末のユーザのスケジュール情報を格納するスケジュール情報データベースと、上記メモ情報データベースに格納されたメモ情報から当該メモ情報の利用条件を取得し、この取得した利用条件に基づいて当該メモ情報の利用の可否を判定する利用可否判定手段と、上記端末のユーザのスケジュール情報から上記端末のユーザの現在の状況を示す状況情報を取得し、この取得した状況情報に基づいて、上記利用可否判定手段によって利用可と判定されたメモ情報の内容を上記端末に報知させるか否かを判定する報知可否判定手段と、上記利用可否判定手段によって利用可と判定されたメモ情報を上記端末に報知させると上記報知可否判定手段によって判定されると、当該メモ情報を報知するよう指示する信号を当該メモ情報と共に上記端末に送信する通信手段と、を備える、ことを特徴とするメモ情報管理サーバ。
【0006】
本発明のメモ情報管理サーバによれば、端末のユーザが端末を直接操作してメモ情報の内容を閲覧することなく、メモ情報の内容に応じた閲覧に好適なタイミングで(例えば、メモ情報に含まれている「店舗」に接近したときや、帰宅中、発売予定日等の特別な日時が来た、等のタイミングで)、メモ情報の内容が自動的に移動端末3の表示装置に表示されるので、端末のユーザがメモ情報を閲覧する必要性を意識していない場合であっても(例えば、移動端末3のユーザがメモ情報の内容を忘れてしまった場合でも)、メモ情報の利用が可能となる。
【0007】
本発明のメモ情報管理サーバでは、上記メモ情報データベースに格納されたメモ情報の更新に用いるメタ情報を所定のメタ情報サーバから取得し、この取得したメタ情報を用いて当該メモ情報を更新するメモ情報更新手段を更に備え、上記メモ情報更新手段は、当該メモ情報の内容と上記スケジュール情報データベースに格納された上記端末のユーザのスケジュール情報とに基づいて当該メモ情報の更新日を特定し、この特定した更新日に当該メモ情報を当該メタ情報を用いて更新する。
【0008】
本発明のメモ情報管理サーバによれば、メモ情報管理サーバのメモ情報データベースに格納されたメモ情報は、メモ情報の内容に応じた好適な頻度やタイミングで最新の情報に更新可能となるので、必要以上の頻度で情報を取得することによるメタ情報サーバへの過負荷が抑制できる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、メモ情報を好適なタイミングで報知可能なメモ情報管理サーバを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、メモ情報管理システムの構成を示す図である。
【図2】図2は、メモ情報管理サーバ1の構成を示す図である。
【図3】図3は、メモ情報の登録処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】図4は、メモ情報の更新処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】図5は、情報源の取得処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】図6は、定期更新日の算出処理を説明するためのローチャートである。
【図7】図7は、更新日履歴の更新処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】図8は、メモ情報の報知処理を説明するためのフローチャートである。
【図9】図9は、メモ情報の利用可否の判定処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】図10は、近接判定処理を説明するためのフローチャートである。
【図11】図11は、メモ情報の報知可否の判定処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】図12は、状況判定処理を説明するためのフローチャートである。
【図13】図13は、メモ情報の一例を示す図である。
【図14】図14は、スケジュール情報の一例を示す図である。
【図15】図15は、メタ情報の一例を示す図である。
【図16】図16は、更新日履歴情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明に係る好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において、可能な場合には、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。図1は、本実施形態に係るメモ情報管理システム10の構成を示す図である。メモ情報管理システム10は、メモ情報管理サーバ1、移動端末3及びメタ情報サーバ5を備える。メモ情報管理サーバ1は、ネットワークN1を介して移動端末3と通信可能であり、ネットワークN2を介してメタ情報サーバ5とも通信可能である。
【0012】
なお、メモ情報管理サーバ1、移動端末3、及び、メタ情報サーバ5は、それぞれ、インターネット、移動体向けセルラネットワーク、又は、専用線などのネットワーク(ネットワークN1及びネットワークN2)、を介して相互に接続されている別々の装置であるとするが、これに限らず、メモ情報管理サーバ1、移動端末3、及び、メタ情報サーバ5の一部の機能または全ての機能が、一若しくは二つに集約される形、又は、四つ以上の装置に分散されている形、の何れの形での実施も可能である。メモ情報管理サーバ1、移動端末3、及び、メタ情報サーバ5の各機能が、一の装置に搭載される場合、メモ情報管理サーバ1、移動端末3、及び、メタ情報サーバ5が相互に通信を行うためのネットワーク(ネットワークN1及びネットワークN2)は、当該一の装置内で信号を送受するための通信バス等に対応する
【0013】
メモ情報管理サーバ1は、移動端末3から送信されるメモ情報の内容を管理する。メモ情報は、移動端末3に入力されるデータであって、例えば、移動端末3のユーザが行う動作(例えば、物品の購入や施設の訪問等)の対象(物品や施設を示す後述の“カテゴリ”の内容であって、例えば「音楽CD」等)と、この“カテゴリ”の内容に付随する内容(後述の“フリーテキスト”の内容であって、例えば「見かけたら買う」等)と、を含む。メモ情報管理サーバ1の構成の詳細については後述する。
【0014】
メモ情報とは、換言すれば、移動端末3のユーザがある時点において実施しようと考えたが、この時点において対象物が購入可能ではない、又は、利用可能ではない、等の理由によって、実施できないことに関して覚えておくために移動端末3に記録された電子データを指す。実施しようとしたことに関する動作(例えば、「購入」や「利用」等)や動作対象(例えば、「音楽CD」や「宿泊施設」等)が含まれる。
【0015】
“カテゴリ”とは、このような動作対象を指す。“カテゴリ”の内容を示すデータは、メモ情報を構成するデータとして移動端末3に入力される。また、“フリーテキスト”とは、換言すれば、例えば「見かけたら買う」といったように、“カテゴリ”の内容に付随し移動端末3のユーザが覚えておきたい事項に関して、このユーザが想起可能な程度に表現された内容と指す。より具体的には、“フリーテキスト”の内容には、移動端末3のユーザが実施しようとしたことに関する動作(例えば、「購入」や「利用」等)、又は、この動作の対象(例えば、「音楽CD」や「宿泊施設」等)を、含むことができる。この“フリーテキスト”の内容は、“カテゴリ”の内容とともに、メモ情報を構成する内容として移動端末3に入力される。
【0016】
移動端末3は、移動型の通信端末であり、例えば、携帯電話等である。移動端末3は、機能的には、通信部3a、メモ情報表示部3b、メモ情報入力部3c、及び、位置情報取得部3dを有する。通信部3a、メモ情報表示部3b、メモ情報入力部3c、及び、位置情報取得部3dは、移動端末3のCPU、ROM、RAM、表示装置、入力装置、通信装置及び記録装置等の移動端末3の物理的な構成(何れも不図示)の協働によって実現される機能である。通信部3aは、移動端末3の通信装置を用いて、メモ情報管理サーバ1とネットワークN2を介して通信を行うためのインターフェースを有する。
【0017】
メモ情報表示部3bは、メモ情報管理サーバ1から通信部3aによって受信されたメモ情報の内容を、予め指定されたタイミングで移動端末3の表示装置に表示することによって、ユーザに報知する。メモ情報入力部3cは、メモ情報に含まれる“カテゴリ”の内容と“フリーテキスト”の内容、の入力を、移動端末3の入力装置を介してユーザから受付け、この入力された“カテゴリ”の内容と“フリーテキスト”の内容と、を通信部3aを介してメモ情報管理サーバ1に通知する。
【0018】
位置情報取得部3dは、移動端末3の位置を計測し、この位置を示す情報を、通信部3aを介してメモ情報管理サーバ1の位置情報取得部1jに通知する。位置情報取得部3dは、移動端末3の具備するGPS受信機(GPS:Global Positioning System)等の測位装置(不図示)を用いて、移動端末3の位置を計測する。
【0019】
メタ情報サーバ5は、メタ情報を格納する装置である。メタ情報は、メモ情報管理サーバ1が管理するメモ情報の内容(メモ情報に含まれているメタ情報部分)を補充したり更新するために用いる情報である。例えば、音楽CDに対するメモ情報のメタ情報部分の内容を補充したり更新するために用いられるメタ情報には、“商品名”、“アーティスト名”、“レーベル”、“発売予定日”、“ジャンル”、“店舗位置”、等を含むことができる(図15を参照)。
【0020】
メタ情報サーバ5は、書籍に関するメタ情報を格納する書籍メタ情報データベース5a、音楽CDに関するメタ情報を格納する音楽CDメタ情報データベース5b、DVDに関するメタ情報を格納するDVDメタ情報データベース5c、飲食店に関するメタ情報を格納する飲食店メタ情報データベース5d、及び、宿泊施設に関するメタ情報を格納する宿泊施設メタ情報データベース5e、を有する。
【0021】
メタ情報サーバ5は、メモ情報報知制御部1d及びメモ情報更新部1eからネットワークN2を介して送信される指示信号に応じて、当該指示信号によって特定されるメタ情報を検索し、この検索したメタ情報を、ネットワークN2を介してメモ情報報知制御部1d及びメモ情報更新部1eに送信する。
【0022】
移動端末3のメモ情報入力部3cは、メモ情報に含まれる“カテゴリ”及び“フリーテキスト”の入力欄を、移動端末3の表示装置に表示して、“カテゴリ”及び“フリーテキスト”の内容の入力をユーザに促す。そして、ユーザから“カテゴリ”及び/又は“フリーテキスト”の入力があると、移動端末3は、この入力された“カテゴリ”及び/又は“フリーテキスト”の情報を含むメモ情報を、メモ情報管理サーバ1に通信部3aを介して送信する。
【0023】
メモ情報管理サーバ1(特に後述の通信部1a)は、移動端末3から送信されたメモ情報(“カテゴリ”及び/又は“フリーテキスト”の内容を含む)をネットワークN1を介して受信すると、メモ情報管理サーバ1(特に後述のメモ情報記録部1b)は、受信したメモ情報の“カテゴリ”の内容又は“フリーテキスト”の内容に含まれているキーワード(カテゴリ、商品名等を示す情報)に対応するメタ情報を、ネットワークN2を介してメタ情報サーバ5から取得する。
【0024】
メモ情報管理サーバ1(特に後述のメモ情報記録部1b)は、メタ情報サーバ5から取得したメタ情報が1件のみの場合、このメタ情報を、“カテゴリ”の内容及び“フリーテキスト”の内容を含む当該一のメモ情報に含ませ、このメタ情報をメタ情報部分に含むメモ情報を、メモ情報管理サーバ1のメモ情報データベース1cに格納する。
【0025】
なお、本実施形態において、移動端末3は、メモ情報(“カテゴリ”の内容及び“フリーテキスト”の内容)の入力を行うメモ情報入力部3cを有し、メモ情報管理サーバ1は、メモ情報をメモ情報データベース1cに格納するメモ情報記録部1bを有する、としているが、これに限定されない。具体的には、例えば、予め設定された複数通りのメモ情報が移動端末3及び/又はメモ情報管理サーバ1に登録されており、ユーザは、このメモ情報を選択することができるのみであって、メモ情報の内容の変更・追記が行えない構成であってもよい。この場合、このようなメモ情報は、メモ情報管理サーバ1及び/又は移動端末3に予めデフォルトで設定されている、とすることができるし、また、ネットワークを介して外部からアップロードされたものが設定されている、とすることもできる。
【0026】
図1及び図2を参照して、メモ情報管理サーバ1の構成を詳細に説明する。メモ情報管理サーバ1は、図2に示すように、物理的には、CPU11、ROM12、RAM13、通信装置14及び記録装置15を有しており、これらはバスBusに接続されている。CPU11は、ROM12や記録装置16等の内蔵メモリに格納された所定のコンピュータプログラムをRAM13にロードして実行することによって、メモ情報管理サーバ1を統括的に制御する。
【0027】
通信装置14は、ネットワークN1及びネットワークN2を介して、移動端末3及びメタ情報サーバ5に接続するためのインターフェースを有する。通信装置14は、移動端末3及びメタ情報サーバ5との間で各種情報の送受信を行う。記録装置15は、書き込み/読み出しが自在なメモリである。記録装置15は、図1に示すメモ情報データベース1c、スケジュール情報データベース1k及び更新日履歴情報データベース1pを含む。
【0028】
メモ情報データベース1cは、メモ情報を格納する。メモ情報の一例を、図13に示す。図13に例示するメモ情報D1は、音楽CDについてのメモ情報であり、識別番号D11、項目D12及び設定内容D13を含む。識別番号D11には、メモ情報D1を識別するためのID番号が設定され、項目D12には、メモ情報の内容を構成する複数の情報(“カテゴリ”、“フリーテキスト”、“商品名”、“アーティスト名”、“レーベル”、“発売予定日”、“ジャンル”、“店舗位置”、“JANコード”及び“検索条件”)が設定され、設定内容D13は、項目D12の各情報(例えば、“カテゴリ”、“フリーテキスト”等)に対応して設定された内容を含む。
【0029】
例えば、項目D12の“カテゴリ”に対応する設定内容D13には、“音楽CD”が設定され、項目D12の“フリーテキスト”に対応する設定内容D13には、“見かけたら買う”が設定され、項目D12の“商品名”に対応する設定内容D13には、“ドレミファソの歌”が設定され、項目D12の“アーティスト名”に対応する設定内容D13には、“ABC−XYZ”が設定され、項目D12の“レーベル”に対応する設定内容D13には、“RRRレコーズ”が設定され、項目D12の“発売予定日”に対応する設定内容D13には、“1999/3/18”が設定され、項目D12の“ジャンル”に対応する設定内容D13には、“ROCK”が設定され、項目D12の“店舗位置”に対応する設定内容D13には、“320.23,993.4”(緯度,経度)が設定され、項目D12の“JANコード”に対応する設定内容D13には、“4811920395123”が設定され、項目D12の“検索条件”に対応する設定内容D13には、“JANコード=4811920395123”が設定されている。ここで、項目D12の“カテゴリ”に設定される情報は、「書籍」、「音楽CD」、「DVD」、「飲食店」、「宿泊施設」等、ユーザが実施しようとしている動作(購入、飲食、宿泊等)の対象物の種類、を示す。
【0030】
また、図13に例示されているメモ情報D1の項目D12の複数の情報のうち、“商品名”、“アーティスト名”、“レーベル”、“発売予定日”、“ジャンル”、“店舗位置”及び“JANコード”は、メタ情報サーバ5に格納されているメタ情報の内容に対応しており、メタ情報部分と称する(図15を参照。)。メモ情報D1のメタ情報部分は、音楽CDメタ情報データベース5bのメタ情報に基づいて、メモ情報更新部1eによって補填や更新が行われる。
【0031】
スケジュール情報データベース1kは、スケジュール情報を格納する。スケジュール情報の一例を、図14に示す。図14に例示するスケジュール情報D2は、“日時”(「2010/1/24,18:00−22:00」が設定されている)、“カテゴリ”(「食事」が設定されている)、“タイトル”(「クリスマス」が設定されている)、“場所”(「青山」が設定されている)、“緯度経度”及び“詳細”、を含む。
【0032】
更新日履歴情報データベース1pは、メモ情報管理サーバ1がメタ情報サーバ5から取得したメタ情報の更新日履歴を示す更新日履歴情報を格納する。更新日履歴情報の一例を、図16に示す。図16に例示する更新日履歴情報D3は、識別番号D31、情報源D32及び更新日D33を含む。
【0033】
識別番号D31には、更新日履歴を識別するためのID番号が設定され、情報源D32には、メタ情報の管理(具体的には、メタ情報の提供や更新等)を行う管理者等(例えば、「RRRレコーズ」等のレーベルや出版社等)が、メタ情報の情報源として設定され、更新日D33には、メモ情報管理サーバ1がメタ情報サーバ5から取得したメタ情報の更新日が、メタ情報の情報源ごとに、設定されている。情報源D32に設定される情報源は、メモ情報D1の項目D12に含まれる“カテゴリ”の内容が、例えば、「音楽CD」の場合にはレーベルであり、「書籍」の場合には出版社であるが、これ以外の場合(例えば、“カテゴリ”の内容が「飲食店」や「宿泊施設」等の場合)には“カテゴリ”の内容(すなわち、「飲食店」や「宿泊施設」等)が情報源となる。
【0034】
メモ情報管理サーバ1は、図1に示すように、機能的には、通信部1a、メモ情報記録部1b、メモ情報報知制御部1d、メモ情報更新部1e、近接判定部1f、状況判定部1g、日時情報取得部1h、スケジュール情報取得部1i、位置情報取得部1j、利用可能期間判定部1m、情報更新日判定部1n及び更新日履歴情報データベース1pを含む。メモ情報報知制御部1dは、利用可否判定部1d1及びメモ情報管理サーバ1d2を含み、メモ情報更新部1eは、定常更新部1e1及び都度更新部1e2を含む。
【0035】
図1に示す通信部1a、メモ情報記録部1b、メモ情報報知制御部1d、メモ情報更新部1e、近接判定部1f、状況判定部1g、日時情報取得部1h、スケジュール情報取得部1i、位置情報取得部1j、利用可能期間判定部1m、情報更新日判定部1n及び更新日履歴情報データベース1pは、CPU11がROM12や記録装置15等の内蔵メモリに格納された上記コンピュータプログラムを実行し、図2に示すメモ情報管理サーバ1の各構成部を動作させることによって実現される機能である。
【0036】
CPU11は、上記コンピュータプログラムを実行することによって(特に、図2に示す通信部1a、メモ情報記録部1b、メモ情報報知制御部1d、メモ情報更新部1e、近接判定部1f、状況判定部1g、日時情報取得部1h、スケジュール情報取得部1i、位置情報取得部1j、利用可能期間判定部1m、情報更新日判定部1n及び更新日履歴情報データベース1pを用いて)、メモ情報管理サーバ1の行う処理(図3〜図12に示すフローチャートにおいてメモ情報管理サーバ1が行う処理)を実行する。
【0037】
通信部1aは、通信装置14を用いて、移動端末3との間でネットワークN1を介してデータの送受信を行うためのインターフェースを有する。メモ情報記録部1bは、移動端末3から送信されるメモ情報(“カテゴリ”の内容及び“フリーテキスト”の内容を含む)を、通信部1aを介して受信し、この受信したメモ情報をメモ情報データベース1cに格納する。
【0038】
メモ情報報知制御部1dは、利用可否判定部1d1と、報知可否判定部1d2とを含む。メモ情報報知制御部1dは、メモ情報データベース1cに格納されたメモ情報を1件ずつ順次取り出し、利用可否判定部1d1の判定結果である「メモ情報が利用できるか否か」を示す情報と、報知可否判定部1d2の判定結果である「今メモ情報の内容を報知することがユーザにとって有効か否か」を示す情報と、に基づいて、当該メモ情報が利用でき(この場合、利用可否が「YES」であるとする。)、かつ、当該メモ情報の内容を今報知することがユーザにとって有効(この場合、報知可否が「YES」であるとする。)である場合に、メモ情報をユーザに報知する、との判定を行い、当該メモ情報の内容を報知するよう移動端末3に指示するための指示信号を、当該メモ情報と共に移動端末3に送信する。
【0039】
利用可否判定部1d1は、メモ情報データベース1cに格納されたメモ情報から当該メモ情報の利用条件(例えば、発売予定日、開店時間帯、店舗位置等)を取得し、この取得した利用条件に基づいて当該メモ情報の利用可否の判定処理を行う。
【0040】
利用可否判定部1d1は、メモ情報に含まれる“カテゴリ”の内容が、「音楽CD」、「DVD」、「書籍」、の何れかの場合に、まず、現在の日時を日時情報取得部1hに取得させる。次に、利用可否判定部1d1は、メモ情報の“発売予定日”の内容を取得し、この“発売予定日”に示されている発売予定日と、日時情報取得部1hに取得させた現在日時と、を比較する。利用可否判定部1d1は、現在日時が“発売予定日”に示されている発売予定日を過ぎている場合、メモ情報の利用可否を「YES」(メモ情報が利用できる)と判定する。この「YES」の設定値は、利用可否判定部1d1によってメモ情報内に記録されることができる、又は、利用可否判定部1d1によってメモ情報に関連付けてメモ情報データベース1c等のメモ情報管理サーバ1の内蔵メモリ(RAM13や記録装置15等)に記録されることができる。この「YES]の設定値を用いれば、利用可否判定部1d1による以後の利用可否判定処理が省略できる。
【0041】
メモ情報の“カテゴリ”の内容が「飲食店」の場合、利用可否判定部1d1は、現在日時を日時情報取得部1hに取得させる。次に、利用可否判定部1d1は、メモ情報の“開店時間帯”の内容を取得し、この“開店時間帯”に示されている時間帯と、日時情報取得部1hに取得させた現在日時と、を比較する。利用可否判定部1d1は、現在日時が“開店時間帯”に示されている時間帯内にある場合、メモ情報の“店舗位置”に示されている位置に対する近接判定を、近接判定部1fに行わせる。
【0042】
利用可否判定部1d1は、近接判定部1fによる近接判定の結果が「近接している」を示す場合(すなわち、移動端末3の現在位置が“店舗位置”に示されている位置に近接している場合)、メモ情報の利用可否を「YES」(メモ情報が利用できる)と判定する。
【0043】
メモ情報の“カテゴリ”の内容が「宿泊施設」の場合、利用可否判定部1d1は、まず、メモ情報の“店舗位置”に示されている位置に対する近接判定を、近接判定部1fに行わせる。利用可否判定部1d1は、近接判定部1fによる近接判定の結果が「近接している」を示す場合、メモ情報の利用可否を「YES」(メモ情報が利用できる)と判定する。
【0044】
報知可否判定部1d2は、移動端末3のユーザのスケジュール情報から移動端末3のユーザの現在の状況を示す状況情報(例えば、仕事中、出張中、出勤/帰宅中、在宅、外出中等を示す情報)を取得し、この取得した状況情報に基づいて、利用可否判定部1d1によって利用可と判定されたメモ情報の内容を移動端末3に報知させるか否かを判定する。報知可否判定部1d2は、例えば、メモ情報を報知した際に作業中断を誘発したり周囲の人へ不快感を与える等、メモ情報の内容にかかわらず、このメモ情報の報知がユーザの不利益になることがない場合には、報知可否を「YES」(報知する状況に該当する)と判定する。
【0045】
具体的には、報知可否判定部1d2は、移動端末3のユーザの予定を示すスケジュール情報と、現在時刻及び/又は現在のユーザの位置(現在の移動端末3の位置)と、に基づいて推定される当該ユーザの現在の状況(例えば、仕事中、出張中、出勤/帰宅中、在宅、外出中等)から、メモ情報の報知がユーザにとって不利益になるか否かを判定し、この判定結果に基づいてメモ情報の報知の可否を示す報知可否を判定する。
【0046】
より具体的な手順を以下に示す。報知可否判定部1d2は、まず、スケジュール情報取得部1iによってスケジュール情報データベース1kから取得させた移動端末3のユーザの今日のスケジュール情報と、日時情報取得部1hに取得させた現在の日時と、を参照し、現在が、仕事又は出張の予定時間内であれば、報知可否を「NO」(報知する状況に該当しない)と判定する。報知可否判定部1d2は、日時情報取得部1hに取得させた現在の日時が仕事又は出張以外の他の予定(旅行又は食事等)の時間内にある場合には「YES」(報知する状況に該当する)と判定し、予定が入っていない場合には、移動端末3のユーザの状況を、移動端末3の位置情報を用いて状況判定部1gに判定させる。例えば、報知可否判定部1d2は、状況判定部1gによる判定の結果、ユーザが「仕事中」又は「在宅」の場合、報知可否を「NO」(報知する状況に該当しない)と判定し、それ以外(「通勤/帰宅中」又は「外出中」)の場合、報知可否を「YES」(報知する状況に該当する)と判定する。
【0047】
なお、スケジュール情報データベース1kに格納されているスケジュール情報のスケジュールごとに、報知可否を示すフラグ(報知する状況に該当することを示す「YES」のフラグ、又は、報知する状況に該当しないことを示す「NO」のフラグ)が予め設定されている構成とすることもできる。この場合、報知可否判定部1d2は、スケジュール情報の当該フラグを参照することによって、メモ情報の内容を報知するか否かを判定することができる。
【0048】
近接判定部1fは、利用可否判定部1d1から通知されるメモ情報の“店舗位置”の内容(緯度経度)と、位置情報取得部1jに取得させた移動端末3の位置とに基づき、移動端末3は“店舗位置”(緯度経度)に近接している、と判定すると場合(例えば“店舗位置”を中心とする所定半径の円形状のエリア内に移動端末3がある場合)、この判定結果「近接している」を利用可否判定部1d1に通知する。
【0049】
状況判定部1gは、日時情報取得部1hに取得させた現在日時と、位置情報取得部1jに取得させた移動端末3の位置と、移動端末3のユーザの勤務先位置(勤務先の建物の位置を示す)及び自宅位置(自宅の位置を示す)と、に基づき、移動端末3のユーザの状況、すなわち、移動端末3のユーザが「出勤/帰宅中」か、「外出中」か、「在宅」か、「仕事中」か、を判定する。移動端末3のユーザの勤務先位置を示す情報及び移動端末3のユーザの自宅位置を示す情報は、何れも、予め、移動端末3から送信されたものであって、メモ情報管理サーバ1の内蔵メモリ(RAM13や記録装置15等)に格納されている。
【0050】
状況判定部1gは、日時情報取得部1hに取得させた現在日時が平日(月曜から金曜まで)かつ日中(例えば、午前6時から午後8時まで)の時間帯にある場合であって、移動端末3が、移動端末3のユーザの勤務先位置から一定範囲内(例えば、勤務先の建物を中心とする所定半径の円形状のエリア内)にある場合には「仕事中」と判定し、日時情報取得部1hに取得させた現在日時が平日かつ日中の時間帯にある場合であっても、移動端末3が、移動端末3のユーザの勤務先位置から一定範囲内にない場合には「出勤/帰宅中」と判定する。
【0051】
状況判定部1gは、日時情報取得部1hに取得させた現在日時が平日かつ日中の時間帯にない場合であって、位置情報取得部1jに取得させた移動端末3の位置が、移動端末3のユーザの自宅位置から一定範囲内(例えば、自宅を中心とする所定半径の円形状のエリア内)にある場合には「在宅」と判定し、日時情報取得部1hに取得させた現在日時が平日かつ日中の時間帯にない場合であって、位置情報取得部1jに取得させた移動端末3の位置が、移動端末3のユーザの自宅位置から一定範囲内にない場合には「外出中」と判定する。なお、状況判定部1gは、位置情報取得部1jに取得させた移動端末3の位置として、時系列の複数の位置を用いることによって、移動端末3のユーザの状況を詳細に判定することもできる。
【0052】
日時情報取得部1hは、メモ情報管理サーバ1のCPU11による計時機能によって現在の日時を取得する、又は、ネットワークN1やネットワークN2上から現在の日時を取得する。スケジュール情報取得部1iは、スケジュール情報データベース1kに格納されている移動端末3のユーザのスケジュール情報を取得してメモ情報報知制御部1dに渡す。スケジュール情報データベース1kに格納されているスケジュール情報は、移動端末3から送信されたもの、又は、メモ情報管理サーバ1から直接入力されたもの、等である。
【0053】
メモ情報更新部1eは、メモ情報データベース1cに格納されているメモ情報の“カテゴリ”の内容と“フリーテキスト”の内容とを用いて、このメモ情報を更新(補充を含む。以下同様。)するためのメタ情報をメタ情報サーバ5から取得し、この取得したメタ情報をこのメモ情報に追記して、メモ情報データベース1cに再格納する。
【0054】
メモ情報更新部1eは、定常更新部1e1及び都度更新部1e2を含み、定常更新部1e1及び都度更新部1e2に、メモ情報データベース1cのメモ情報の更新(すなわち、メモ情報に含まれているメタ情報部分の内容の更新)を行わせる。定常更新部1e1及び都度更新部1e2は、それぞれ異なったタイミングでメモ情報を更新する。定常更新部1e1及び都度更新部1e2は、何れも、メタ情報サーバ5にかける負荷を抑制しつつ、メタ情報サーバ5の最新のメタ情報に基づいてメモ情報データベース1cのメモ情報を更新する。
【0055】
定常更新部1e1は、例えば、メモ情報の“カテゴリ”の内容が“書籍”、“音楽CD”及び“DVD”等の場合、発売元(出版社やレーベル)による月初の発売日情報発表や、メタ情報サーバ5の管理者による定例のメタ情報更新作業等、のような、定期的なメタ情報の更新タイミング(定期更新日)を検出し、この定期更新日に応じて更新後(最新)のメタ情報をメタ情報サーバ5から取得し、この取得した最新のメタ情報を用いてメモ情報データベース1cのメモ情報を更新する。
【0056】
定常更新部1e1によるメモ情報の更新処理を具体的に示す。まず、定常更新部1e1は、メモ情報データベース1cからメモ情報を1件取得し、この取得したメモ情報を利用可能期間判定部1mに送信する。利用可能期間判定部1mは、定常更新部1e1から送信されたメモ情報のうち、例えば音楽CDのメモ情報の場合の“発売予定日”等、ユーザが利用可能となる期間(例えば、音楽CDの購入が可能となる期間や、開店時間帯等)に関する項目を取得し、この項目に、具体的な期間・日付が設定されているか否かを判定し、この判定結果を定常更新部1e1に通知する。
【0057】
定常更新部1e1は、利用可能期間判定部1mに送信したメモ情報の上記項目に具体的な期間・日付が設定されていないと利用可能期間判定部1mによって判定され、かつ、当該メモ情報の前回の更新日からx日(xは1以上の整数)が経過している場合、当該メモ情報の更新処理を開始する。
【0058】
なお、メモ情報の更新日は、メモ情報の更新後にメモ情報更新部1eによって当該メモ情報に記録されることができる。経過日数を示すxの値を示すデータは、メモ情報管理サーバ1のROM12等の内蔵メモリに予め格納されてある。経過日数を示すxの値が比較的小さい場合には、メタ情報サーバ5のメタ情報が更新されると(例えば、音楽CDの発売予定日が決定する等の場合)、比較的短時間で更新後の最新のメタ情報をメモ情報データベース1cのメモ情報に反映させることが可能となる。しかし、この場合、メタ情報サーバ5に対するアクセス回数が比較的多くなるので、メタ情報サーバ5に対する負荷は増大する。従って、経過日数を示すxの値は、メタ情報サーバに対する負荷と、メモ情報の報知の精度(メモ情報の報知の頻度や報知予定日等の確からしさを含む)と、を鑑みて決定される。
【0059】
定常更新部1e1は、利用可能期間判定部1mに送信したメモ情報の上記項目に具体的な期間・日付が設定されていると利用可能期間判定部1mによって判定された場合には、メタ情報の過去の更新日履歴(この更新日履歴は更新日履歴情報データベース1pに格納されている。)に基づいてメモ情報を更新する。
【0060】
定常更新部1e1は、まず、メモ情報データベース1cから取得したメモ情報(メタ情報部分(例えば、図15に示すメタ情報部分)や“カテゴリ”の内容)から、当該メタ情報の情報源(例えば、図16に示す情報源D32)を取得する。定常更新部1e1は、メタ情報の情報源を取得した後、この取得した情報源に対応する定期更新日を情報更新日判定部1nに算出させる。
【0061】
情報更新日判定部1nは、まず、メタ情報の情報源に対応するこれまでの更新日履歴を更新日履歴情報データベース1pから取得する。情報更新日判定部1nが取得する更新日履歴は、現時点から所定期間だけ(例えば、過去一年間等)遡ったものであることができるが、更新日履歴情報データベース1pに格納されている全データの中から取得されたものとすることもできる。
【0062】
情報更新日判定部1nは、取得した更新日履歴から曜日の値を全て取得し、「曜日」に係る分散値を算出する。この場合、日曜〜土曜の各曜日には、それぞれ異なった数値が設定されている(この数値を示すデータは、メモ情報管理サーバ1のROM12等の内蔵メモリに予め格納されている。)。
【0063】
情報更新日判定部1nは、更新日履歴から取得した曜日の数値と、各曜日のそれぞれの回数とを用いて、「曜日」に係る分散値と、更に、「曜日」に係る平均値とを算出する。情報更新日判定部1nは、算出した「曜日」に係る分散値が、基準分散値“m”以下の場合、特定の曜日に更新される傾向があると判定し、「曜日」に係る平均値に最も近い数値に対応する曜日を特定し、本日以降であって、この特定した曜日に対応する日付を、定期更新日と判定し、この判定結果を定常更新部1e1に通知する。なお、情報更新日判定部1nは、「曜日」に係る分散値が基準分散値“m”以下との結果を得た後に、「曜日」に係る平均値を算出することができる。
【0064】
例えば、基準分散値“m”を“1”とし(m=1)、本日を2009年12月17日とし、更に、図16に示す更新日履歴情報D3を用いて、「曜日」に係る分散値の算出処理を具体的に説明する。情報更新日判定部1nは、まず、メタ情報の情報源である例えば「RRRレコード」の行のみを(すなわち、「RRRレコード」の更新日履歴のみを)更新日履歴情報D3から取得する。
【0065】
更新日は、2009.11.2(月曜),2009.12.1(火曜),2009.11.10(火曜),2009.11.17(火曜)となっている。このように、月曜、火曜、火曜、火曜に、順次更新が行われている。月曜には数値“1”が設定され、火曜には数値“2”が設定されているものとする(水曜、木曜、金曜、土曜、日曜のそれぞれに設定される数値は、例えば、“3”、“4”、“5”、“6”、“0”等とすることができる。)。
【0066】
情報更新日判定部1nは、「曜日」に係る分散値を算出して“0.1875”を得、更に、「曜日」に係る平均値を算出して“1.75”を得る。情報更新日判定部1nは、「曜日」に係る分散値“0.1875”が、基準分散値“m”の値“1”以下となっているので、「曜日」に係る平均値“1.75”に最も近い数値“2”に対応する曜日を特定し(すなわち、火曜)、本日以降であってこの特定した火曜に対応する日付(すなわち、2009年12月22日)を、定期更新日と判定し、この判定結果を定常更新部1e1に通知する。
【0067】
情報更新日判定部1nは、算出した「曜日」に係る分散値が、基準分散値“m”より大きい場合、更新日履歴情報データベース1pから取得した更新日履歴から日の値(1〜31の何れかの値であり、日が、例えば17日の場合、“17”)を取得する。情報更新日判定部1nは、更新日履歴から取得した日の値と、各日のそれぞれの回数とを用いて、「日」に係る分散値と、更に、「日」に係る平均値とを算出する。
【0068】
情報更新日判定部1nは、算出した「日」に係る分散値が、基準分散値“n”以下の場合、特定の日に更新される傾向があると判定し、「日」に係る平均値に最も近い数値に対応する日を特定し、本日以降であってこの特定した日に対応する日付を、定期更新日と判定し、この判定結果を定常更新部1e1に通知する。
【0069】
情報更新日判定部1nは、算出した「日」に係る分散値が、基準分散値“n”より大きい場合、本日以降の次の月の第1日目を定期更新日と判定し、この判定結果を定常更新部1e1に通知して、定期更新日の判定処理を終了する。なお、情報更新日判定部1nは、「日」に係る分散値が基準分散値“n”以下との結果を得た後に、「日」に係る平均値を算出することができる。
【0070】
メモ情報更新部1eは、情報更新日判定部1nから定常更新部1e1に通知される定期更新日(メモ情報に含まれるメタ情報部分の内容の情報源による更新日)が本日ではない場合、当該情報源によるメタ情報の更新日が都度更新日に該当するか否かの判定を都度更新部1e2に行わせる。
【0071】
都度更新日とは、スケジュール情報データベース1kに格納されているスケジュール情報等のユーザの行動予定情報等に基づいて、スケジュール情報の内容に応じて都度更新部1e2によって都度決定されるメタ情報部分の内容の好適な更新タイミングである。
【0072】
この都度更新日は、移動端末3のユーザにメモ情報を報知するとのメモ情報報知制御部1dの判定によって、又は、移動端末3のユーザの手動操作によって、メモ情報が移動端末3のユーザに閲覧される可能性(利用可能性)と、メタ情報の更新後にメタ情報サーバ5において当該メタ情報が再度更新される可能性(再更新可能性)と、を用いて、都度更新部1e2によって決定される。このようにして決定される都度更新日は、メモ情報の利用可能性が充分高く、かつ、更新後のメタ情報の再更新の可能性が充分低い日とすることができる。
【0073】
本実施形態において、都度更新日は、スケジュール情報データベース1kに格納されている移動端末3のユーザのスケジュール情報に基づいて都度更新部1e2によって決定される。具体的には、都度更新部1e2は、移動端末3のユーザのスケジュール情報を参照し、翌日に外出の予定(旅行、出張、食事、など)がある場合に、この外出予定日の前日に利用可能性が最も高い、と判定することができる。
【0074】
都度更新部1e2は、また、情報更新日判定部1nによって算出されたメタ情報の定期更新日に再更新可能性が最小値となるような単調減少の関数(例えば、定期更新日からの経過日数に対する再更新可能性を示す関数であって、定期更新日の翌日から定期更新日までの期間において、経過日数の増加に伴って再更新可能性が単調減少する関数)を用いて、再更新可能性を評価することができる。
【0075】
そして、都度更新部1e2は、上記のような利用可能性と再更新可能性とを用いて、スケジュール情報に記録されている外出予定日の前日を都度更新日とし、メモ情報更新部1eは、この都度更新日に、メモ情報のメタ情報部分の内容を更新する。
【0076】
メモ情報更新部1eは、本日が、定期更新日及び都度更新日の少なくとも何れかに該当する場合、必要な情報(メモ情報のメタ情報部分の内容の情報源に対応するメタ情報)をメタ情報サーバ5から取得し、この取得したメタ情報を用いてメモ情報を更新した後、このメモ情報の更新に用いたメタ情報の更新日(第1の更新日という)を、当該メタ情報に含まれる更新日履歴、又は、メタ情報サーバ5を介して取得する当該メタ情報の更新日履歴、を取得し、更に、当該メタ情報についての最新の更新日(第2の更新日という)を更新日履歴情報データベース1pの更新日履歴情報D3から取得する。メモ情報更新部1eは、第1の更新日と第2の更新日とを比較し、第1の更新日が第2の更新日よりも後の場合、更新日履歴情報D3における当該情報源の更新日履歴に第1の日付を反映し、本日以降の定期更新日の計算に利用する。
【0077】
次に、図3〜図12のフローチャートを参照して、実施形態に係るメモ情報管理システム10の動作を説明する。
【0078】
図3を参照して、メモ情報の登録処理を説明する。移動端末3のメモ情報入力部3cは、メモ情報に含まれる“カテゴリ”及び“フリーテキスト”の入力欄を、移動端末3の表示装置に表示して、“カテゴリ”及び“フリーテキスト”の入力をユーザに促す(ステップA1)。そして、ユーザから“カテゴリ”及び/又は“フリーテキスト”の入力があるか否かを監視し(ステップA2)、入力があると(ステップA2;Yes)、移動端末3の通信部3aは、この入力された“カテゴリ”及び/又は“フリーテキスト”の内容を含むメモ情報を、メモ情報管理サーバ1に送信する。この後、メモ情報管理サーバ1の通信部1aは、移動端末3から送信されたメモ情報(“カテゴリ”及び/又は“フリーテキスト”の情報を含む)をネットワークN1を介して受信する。そして、メモ情報管理サーバ1のメモ情報記録部1bは、通信部1aによって受信されたメモ情報の“カテゴリ”の内容又は“フリーテキスト”の内容に含まれているキーワード(カテゴリや商品名等を示す情報)に対応するメタ情報を、ネットワークN2を介してメタ情報サーバ5から取得する(ステップA3)。
【0079】
メモ情報管理サーバ1のメモ情報記録部1bは、メタ情報サーバ5から取得したメタ情報が1件のみであるか否かの判定を行い(ステップA4)、1件のみと判定した場合(ステップA4;Yes)、このメタ情報の内容を、“カテゴリ”及び“フリーテキスト”を含む当該メモ情報に含ませ、このメタ情報の内容を含むメモ情報を、メモ情報管理サーバ1のメモ情報データベース1cに格納する(ステップA7)。メモ情報管理サーバ1のメモ情報記録部1bは、メタ情報サーバ5から取得したメタ情報が1件のみであるか否かの判定の結果、複数のメタ情報を取得したと判定した場合(ステップA4;No)、当該複数のメタ情報の全てをネットワークN1を介して移動端末3に送信して1件のメタ情報の選択入力を要求し(ステップA5)、この要求に応じて移動端末3のユーザによって1件のメタ情報の選択入力が移動端末3において行われると(ステップA6;Yes)、この選択された1件のメタ情報を移動端末3から受信し、この受信した1件のメタ情報を用いて、ステップA7の処理を行う。
【0080】
図4を参照して、メモ情報の更新処理について説明する。定常更新部1e1は、メモ情報データベース1cからメモ情報を1件取得し、この取得したメモ情報を利用可能期間判定部1mに送信する(ステップB1)。利用可能期間判定部1mは、定常更新部1e1から送信されたメモ情報のうち、例えば音楽CDのメモ情報の場合の“発売予定日”等、ユーザが利用可能となる(例えば、音楽CDの購入が可能となる)期間に関する項目を取得し、この項目に、具体的な期間・日付が設定されているか否かを判定し、この判定結果を定常更新部1e1に通知する(ステップB2)。
【0081】
定常更新部1e1は、ステップB2において行われた利用可能期間判定部1mによる判定結果に基づいて、利用可能期間判定部1mに送信したメモ情報の上記項目に具体的な期間・日付が設定されていないと判定すると(ステップB3;No)、当該メモ情報の前回の更新日からx日(xは1以上の整数)が経過しているか否かを判定し(ステップB10)、x日が経過していると判定した場合(ステップB10;Yes)、ステップB11に移行し、x日が経過していないと判定した場合(ステップB10;No)、ステップB1に戻る。
【0082】
ステップB3において、定常更新部1e1は、ステップB2において行われた利用可能期間判定部1mによる判定結果に基づいて、利用可能期間判定部1mに送信したメモ情報の上記項目に具体的な期間・日付が設定されていると判定すると場合(ステップB;Yes)、メモ情報データベース1cから取得したメモ情報のメタ情報部分(例えば、図15に示すメタ情報)から、当該メタ情報部分の内容の情報源(例えば、図16に示す情報源D32)を取得する(ステップB4)。
【0083】
定常更新部1e1は、ステップB4において情報源を取得した後、この取得した情報源に対応する定期更新日を情報更新日判定部1nに算出させる(ステップB5)。メモ情報更新部1eは、ステップB5の後に情報更新日判定部1nから定常更新部1e1に通知される定期更新日が本日であるか否かを判定する(ステップB6)。メモ情報更新部1eは、定期更新日が本日であると判定すると(ステップB6;Yes)、ステップB11に移行し、定期更新日が本日でないと判定すると(ステップB6;No)、ステップB1において取得されたメモ情報のメタ情報部分の情報源によるメタ情報の更新日が都度更新日に該当するか否かの判定を都度更新部1e2に行わせる。
【0084】
ステップB6(No)の後、都度更新部1e2は、スケジュール情報データベース1kに格納されている移動端末3のユーザのスケジュール情報を参照し、このスケジュール情報から、明日の予定を取得する(ステップB7)。そして、都度更新部1e2は、ステップB7において取得した明日の予定が、外出の予定となっているか否かを判定し(ステップB8)、外出の予定となっていると判定した場合(ステップB8;Yes)、ステップB11に移行し、外出の予定となっていないと判定した場合(ステップB8;No)、メモ情報データベース1cのメモ情報の全てに対して本更新処理を行ったか否かを判定し(ステップB9)、本更新処理を行っていないメモ情報がメモ情報データベース1cにあると判定した場合(ステップB9;No)、ステップB1に移行し、メモ情報データベース1cの全てのメモ情報に対して本更新処理を行ったと判定した場合(ステップB9;Yes)、本更新処理を終了する。
【0085】
ステップB6(Yes)、ステップB8(Yes)及びステップB10(Yes)の後、ステップB11において、メモ情報更新部1eは、ステップB4において取得されたメモ情報の情報源に対応する最新のメタ情報を、メタ情報サーバ5から取得し(メタ情報サーバ5には、常に最新のメタ情報が格納されている)、この取得したメタ情報を用いて当該メモ情報を更新する(ステップB11)。ステップB11の後、メモ情報更新部1eは、ステップB11において取得したメタ情報の更新日履歴(更新日履歴情報データベース1pに格納されている更新日履歴)に対して更新処理を行い(ステップB12)、ステップB1に移行する。
【0086】
図5を参照して、情報源の取得処理を説明する。図5のフローチャートに示す処理内容は、図4のフローチャートのステップB4の処理内容となっている。定常更新部1e1は、予めメモ情報データベース1cから取得したメモ情報に含まれる“カテゴリ”の内容を取得する(ステップC1)。定常更新部1e1は、ステップC1において取得した“カテゴリ”の内容が、「書籍」であるか否かを判定し(ステップC2)、「書籍」と判定した場合(ステップC2;Yes)、当該メモ情報のメタ情報部分に含まれる“出版社”の内容を取得し(ステップC5)、この“出版社”の内容を情報源するメタ情報をメタ情報サーバ5から取得する。
【0087】
定常更新部1e1は、ステップC2において、「書籍」と判定しなかった場合(ステップC2;No)、ステップC1において取得した“カテゴリ”の内容が、「音楽CD」又は「DVD」の何れかであるか否かを判定し(ステップC3)、「音楽CD」又は「DVD」の何れかであると判定した場合(ステップC3;Yes)、当該メモ情報のメタ情報部分に含まれる“レーベル”の情報を取得し(ステップC6)、この“レーベル”の内容を情報源するメタ情報をメタ情報サーバ5から取得する。定常更新部1e1は、ステップC3において、「音楽CD」又は「DVD」の何れかであると判定しなかった場合(ステップC3;No)、当該メモ情報の“カテゴリ”の内容を情報源とするメタ情報をメタ情報サーバ5から取得する(ステップC4)。
【0088】
図6を参照して、定期更新日の算出処理を説明する。図6のフローチャートに示す処理内容は、図4のフローチャートのステップB5の処理内容となっている。情報更新日判定部1nは、まず、メモ情報のメタ情報部分の情報源に対応するこれまでの更新日履歴を更新日履歴情報データベース1pから取得する(ステップD1)。
【0089】
情報更新日判定部1nが取得する更新日履歴は、現時点から所定期間だけ(例えば、過去一年間等)遡ったものであることができるが、更新日履歴情報データベース1pに格納されている全データの中から取得されたものとすることもできる。情報更新日判定部1nは、取得した更新日履歴から曜日の値を全て取得し、「曜日」に係る分散値を算出する(ステップD2)。この場合、日曜〜土曜の各曜日には、それぞれ異なった数値が設定されている(この数値を示すデータは、メモ情報管理サーバ1のROM12等の内蔵メモリに予め格納されている)。
【0090】
情報更新日判定部1nは、更新日履歴から取得した曜日の数値と、各曜日のそれぞれの回数とを用いて、「曜日」に係る分散値と、更に、「曜日」に係る平均値とを算出する。情報更新日判定部1nは、算出した「曜日」に係る分散値が、基準分散値“m”以下の場合(ステップD3;Yes)、特定の曜日に更新される傾向があると判定し、更に、「曜日」に係る平均値に最も近い数値に対応する曜日を特定し(ステップD7)、本日以降であってこの特定した曜日に対応する日付を、定期更新日と判定し、この判定結果を定常更新部1e1に通知する(ステップD8)。なお、情報更新日判定部1nは、「曜日」に係る分散値が基準分散値“m”以下との結果を得た後に、「曜日」に係る平均値を算出することができる。
【0091】
情報更新日判定部1nは、ステップD2において算出した「曜日」に係る分散値が、基準分散値“m”より大きい場合(ステップD3;No)、更新日履歴情報データベース1pから取得した更新日履歴から日の値(1〜31の何れかの値であり、「日」が、例えば17日の場合、“17”)を取得し、この更新日履歴から取得した日の値と、各日のそれぞれの回数とを用いて、「日」に係る分散値と、更に、「日」に係る平均値とを算出する(ステップD4)。
【0092】
情報更新日判定部1nは、ステップD4において算出した「日」に係る分散値が、基準分散値“n”以下の場合(ステップD5;Yes)、特定の日に更新される傾向があると判定し、「日」に係る平均値に最も近い数値に対応する日を特定し(ステップD9)、本日以降であってこの特定した日に対応する日付を、定期更新日と判定し、この判定結果を定常更新部1e1に通知する(ステップD10)。
【0093】
情報更新日判定部1nは、ステップD4において算出した「日」に係る分散値が、基準分散値“n”より大きい場合(ステップD5;No)、本日以降の次の月の第1日目を定期更新日と判定し、この判定結果を定常更新部1e1に通知して(ステップD6)、定期更新日の算出処理を終了する。なお、情報更新日判定部1nは、「日」に係る分散値が基準分散値“n”以下との結果を得た後に、「日」に係る平均値を算出することができる。
【0094】
図7を参照して、更新日履歴の更新処理を説明する。図7のフローチャートに示す処理内容は、図4のフローチャートのステップB12の処理内容となっている。メモ情報更新部1eは、メモ情報の更新に用いたメタ情報の更新日(第1の更新日という)を、当該メタ情報に含まれる更新日履歴、又は、メタ情報サーバ5を介して取得する当該メタ情報の更新日履歴、を取得する(ステップE1)。
【0095】
ステップE1の後、メモ情報更新部1eは、更新日履歴情報データベース1pに格納されている更新日履歴情報(更新日履歴情報D3)に記録されている当該メタ情報についての最新の更新日(第2の更新日という)を、更新日履歴情報データベース1pの更新日履歴情報から取得する(ステップE2)。
【0096】
ステップE2の後、メモ情報更新部1eは、第1の更新日と第2の更新日とを比較し(ステップE3)、第1の更新日が第2の更新日よりも後の場合(ステップE3;Yes)、更新日履歴情報における当該情報源のメタ情報の更新日履歴に第1の更新日を反映し(ステップE4)、本日以降の定期更新日の算出に利用する。
【0097】
図8を参照して、メモ情報の報知処理を説明する。メモ情報報知制御部1dは、メモ情報データベース1cに格納されたメモ情報を1件取得する(ステップF1)。ステップF1の後、メモ情報報知制御部1dは、利用可否判定部1d1にメモ情報の利用可否の判定処理を行わせる(ステップF2)。ステップF2の後、メモ情報報知制御部1dは、利用可否判定部1d1による利用可否の判定結果が「YES」であるか否かを判定する(ステップF3)。
【0098】
ステップF3において、利用可否の判定結果が「YES」ではない場合(ステップF3;No)、ステップF7に移行し、利用可否の判定結果が「YES」である場合(ステップF3;Yes)、ステップF4に移行する。ステップF4において、メモ情報報知制御部1dは、報知可否判定部1d2にメモ情報の報知可否の判定処理を行わせる(ステップF4)。ステップF4の後、メモ情報報知制御部1dは、報知可否判定部1d2による報知可否の判定結果が「YES」であるか否かを判定する(ステップF5)。
【0099】
ステップF5において、報知可否の判定結果が「YES」ではない場合(ステップF5;No)、ステップF7に移行し、報知可否の判定結果が「YES」である場合(ステップF5;Yes)、ステップF6に移行する。ステップF6において、メモ情報報知制御部1dは、利用可否の判定結果が「YES」(メモ情報が利用可能)であり、かつ、報知可否の判定結果が「YES」(メモ情報の報知が可能)であるので、メモ情報をユーザに報知する、との判定を行い、メモ情報の内容を報知するよう移動端末3に指示するための指示信号を、報知対象となる当該メモ情報と共に移動端末3に送信する(ステップF6)。
【0100】
メモ情報報知制御部1dは、ステップF6の後、メモ情報データベース1cに格納されている全てのメモ情報に対し、ステップF1〜ステップF6の処理を行ったか否かを判定し、メモ情報データベース1cに格納されている全てのメモ情報に対してステップF1〜ステップF6の処理を行ったと判定すると(ステップF7;Yes)、このメモ情報の報知処理を終了し、行っていないと判定すると(ステップF7;No)、ステップF1に移行する。以上のようにして、メモ情報データベース1cに格納されている全てのメモ情報に対し、ステップF1〜ステップF6の処理を行う。
【0101】
図9を参照して、メモ情報の利用可否の判定処理を説明する。まず、利用可否判定部1d1は、メモ情報に含まれる“カテゴリ”の内容が、「音楽CD」、「DVD」、「書籍」、の何れかであるか否かを判定する(ステップG1)。利用可否判定部1d1は、メモ情報に含まれる“カテゴリ”の内容が、「音楽CD」、「DVD」、「書籍」、の何れかであると判定すると(ステップG1;Yes)、メモ情報の“発売予定日”の内容を取得するとともに、現在の日時を日時情報取得部1hに取得させる(ステップG4)。
【0102】
利用可否判定部1d1は、ステップG4において取得した“発売予定日”に示されている発売予定日とステップG4において日時情報取得部1hに取得させた現在日時とを比較し、現在日時が“発売予定日”に示されている発売予定日を過ぎているか否かを判定する(ステップG5)。利用可否判定部1d1は、現在日時が“発売予定日”に示されている発売予定日を過ぎていると判定すると(ステップG5;Yes)、メモ情報の利用可否を「YES」(メモ情報が利用可能)と判定する(ステップG6)。利用可否判定部1d1は、現在日時が“発売予定日”に示されている発売予定日を過ぎていないと判定すると(ステップG5;No)、本判定処理を終了する。
【0103】
利用可否判定部1d1は、ステップG1において、メモ情報に含まれる“カテゴリ”の内容が、「音楽CD」、「DVD」、「書籍」、の何れでもないと判定すると(ステップG1;No)、メモ情報の“カテゴリ”の内容が「飲食店」であるか否かを判定する(ステップG2)。利用可否判定部1d1は、ステップG2において、メモ情報の“カテゴリ”の内容が「飲食店」であると判定すると(ステップG2;Yes)、メモ情報の“開店時間帯”の内容を取得するとともに、現在日時を日時情報取得部1hに取得させる(ステップG7)。
【0104】
利用可否判定部1d1は、ステップG7において取得した“開店時間帯”に示されている時間帯とステップG7において日時情報取得部1hに取得させた現在日時と、を比較し、現在日時が“開店時間帯”に示されている時間帯にあるか否かを判定する(ステップG8)。利用可否判定部1d1は、ステップG8において、現在日時が“開店時間帯”に示されている時間帯にあると判定すると(ステップG8;Yes)、メモ情報の“店舗位置”に示されている位置に対する近接判定を、近接判定部1fに行わせる(ステップG9)。利用可否判定部1d1は、ステップG8において、現在日時が“開店時間帯”に示されている時間帯にないと判定すると(ステップG8;No)、本判定処理を終了する。
【0105】
ステップG9の後、利用可否判定部1d1は、近接判定部1fによる近接判定の結果が「YES」(移動端末3の現在位置が“店舗位置”に示されている位置に近接している)であるか否かを判定する(ステップG10)ステップG10において、利用可否判定部1d1は、近接判定部1fによる近接判定の結果が「YES」であると判定すると(ステップG10;Yes)、メモ情報の利用可否を「YES」(メモ情報が利用できる)と判定する(ステップG11)。利用可否判定部1d1は、ステップG10において、近接判定部1fによる近接判定の結果が「YES」ではないと判定すると(ステップG10;No)、本判定処理を終了する。
【0106】
利用可否判定部1d1は、ステップG2において、メモ情報の“カテゴリ”の内容が「飲食店」ではないと判定すると(ステップG2;No)、メモ情報の“カテゴリ”の内容が「宿泊施設」であるか否かを判定する(ステップG3)。ステップG3において、利用可否判定部1d1は、メモ情報の“カテゴリ”の内容が「宿泊施設」であると判定すると(ステップG3;Yes)、メモ情報の“店舗位置”に示されている位置に対する近接判定を、近接判定部1fに行わせる(ステップG12)。
【0107】
ステップG12の後、利用可否判定部1d1は、近接判定部1fによる近接判定の結果が「YES」(移動端末3の現在位置が“店舗位置”に示されている位置に近接している)であるか否かを判定する(ステップG13)。ステップG13において、利用可否判定部1d1は、近接判定部1fによる近接判定の結果が「YES」であると判定すると(ステップG13;Yes)、メモ情報の利用可否を「YES」(メモ情報が利用できる)と判定する(ステップG14)。
【0108】
利用可否判定部1d1は、ステップG3において、メモ情報の“カテゴリ”の内容が「宿泊施設」ではないと判定すると(ステップG3;No)、又は、ステップG13において、近接判定部1fによる近接判定の結果が「YES」ではないと判定すると(ステップG13;No)、本判定処理を終了する。
【0109】
図10を参照して、近接判定処理を説明する。図10のフローチャートに示す処理内容は、図9のフローチャートのステップG9及びステップG12の処理内容となっている。近接判定部1fは、利用可否判定部1d1からメモ情報の“店舗位置”に示されている位置(緯度経度)を取得するとともに、移動端末3の現在位置(緯度経度)を位置情報取得部1jに取得させる(ステップH1)。
【0110】
ステップH1の後、近接判定部1fは、ステップH1において利用可否判定部1d1から取得した位置(緯度経度)と、ステップH1において位置情報取得部1jに取得させた移動端末3の現在位置(緯度経度)と、に基づいて、移動端末3が“店舗位置”に示されている位置から一定範囲内(例えば“店舗位置”を中心とする所定半径の円形状のエリア内)にあるか否かを判定する(ステップH2)。
【0111】
ステップH2において、近接判定部1fは、移動端末3が“店舗位置”に示されている位置から一定範囲内にあると判定すると(ステップH2;Yes)、移動端末3が“店舗位置”に示されている位置に近接していることを示す「YES」と判定し(ステップH3)、この判定結果「YES」を利用可否判定部1d1に通知し、移移動端末3が“店舗位置”に示されている位置から一定範囲内にないと判定すると(ステップH2;No)、本判定処理を終了する。
【0112】
図11を参照して、メモ情報の報知可否の判定処理を説明する。報知可否判定部1d2は、移動端末3のユーザの今日のスケジュール情報をスケジュール情報データベース1kからスケジュール情報取得部1iに取得させるとともに、現在の日時を日時情報取得部1hに取得させる(ステップJ1)。報知可否判定部1d2は、ステップJ1においてスケジュール情報取得部1iに取得させた移動端末3のユーザのスケジュール情報と、ステップJ1において日時情報取得部1hに取得させた現在日時とに基づいて、現在が移動端末3のユーザの仕事又は出張の予定時間内にあるか否かを判定する(ステップJ2)。
【0113】
ステップJ2において、報知可否判定部1d2は、現在が移動端末3のユーザの仕事又は出張の予定時間内にあると判定すると(ステップJ2;Yes)、報知可否を「NO」(報知する状況に該当しない)と判定し(ステップJ7)、現在が移動端末3のユーザの仕事又は出張の予定時間内にないと判定すると(ステップJ2;No)、ステップJ3に移行する。ステップJ3において、報知可否判定部1d2は、ステップJ1においてスケジュール情報取得部1iに取得させた移動端末3のユーザのスケジュール情報と、ステップJ1において日時情報取得部1hに取得させた現在日時とに基づいて、現在が、仕事又は出張以外のその他の予定時間内(例えば、旅行又は食事等の予定時間内)にあるか否かを判定する(ステップJ3)。
【0114】
ステップJ3において、報知可否判定部1d2は、現在がその他の予定時間内にあると判定すると(ステップJ3;Yes)、報知可否を「YES」(報知する状況に該当する)と判定し(ステップJ8)、現在がその他の予定時間内にない(すなわち、現在は、ステップJ1において取得したスケジュール情報の本日の予定時間内の何れにもない)と判定すると(ステップJ3;No)、ステップJ4に移行する。ステップJ4において、報知可否判定部1d2は、移動端末3のユーザの現在の状況(「仕事中」、「出勤/帰宅中」、「在宅」、又は、「外出中」)を状況判定部1gに判定させる(ステップJ4)。
【0115】
報知可否判定部1d2は、状況判定部1gによって判定された移動端末3のユーザの現在の状況が「仕事中」又は「在宅」の何れかであるか否かを判定する(ステップJ5)。報知可否判定部1d2は、移動端末3のユーザの現在の状況が「仕事中」又は「在宅」の何れでもないと判定すると(ステップJ5;No)、報知可否を「YES」と判定し(ステップJ9)、移動端末3のユーザの現在の状況が「仕事中」又は「在宅」の何れかであると判定すると(ステップJ5;Yes)、報知可否を「NO」と判定する。
【0116】
図12を参照して、状況判定処理を説明する。図12のフローチャートに示す処理は、図11のフローチャートのステップJ4の処理である。まず、状況判定部1gは、現在の日時を日時情報取得部1hに取得させ、位置情報取得部1jに移動端末3の現在位置を取得させるとともに、移動端末3のユーザの勤務先位置(勤務先の建物の位置)及び自宅位置を、メモ情報管理サーバ1の内蔵メモリ(RAM13や記録装置15等)から取得する(ステップK1)。
【0117】
状況判定部1gは、ステップK1において日時情報取得部1hに取得させた現在日時が、平日(月曜から金曜まで)かつ日中(例えば、午前6時から午後8時まで)の時間帯にあるか否かを判定し(ステップK2)、現在日時が平日(月曜から金曜まで)かつ日中(例えば、午前6時から午後8時まで)の時間帯にあると判定した場合には(ステップK2;Yes)、ステップK5に移行し、現在日時が平日(月曜から金曜まで)かつ日中(例えば、午前6時から午後8時まで)の時間帯にないと判定した場合には(ステップK2;No)、ステップK3に移行する。
【0118】
ステップK5において、状況判定部1gは、ステップK1において位置情報取得部1jに取得させた移動端末3の現在位置が、ステップK1において取得した移動端末3のユーザの勤務先位置から一定範囲内(例えば、勤務先の建物を中心とする所定半径の円形状のエリア内)にあるか否かを判定する(ステップK5)。
【0119】
状況判定部1gは、ステップK1において位置情報取得部1jに取得させた移動端末3の現在位置がステップK1において取得した移動端末3のユーザの勤務先位置から一定範囲内にあると判定すると(ステップK5;Yes)、移動端末3のユーザの状況を「仕事中」と判定し(ステップK6)、ステップK1において位置情報取得部1jに取得させた移動端末3の現在位置がステップK1において取得した移動端末3のユーザの勤務先位置から一定範囲内にないと判定すると(ステップK5;No)、移動端末3のユーザの状況を「出勤/帰宅中」と判定する(ステップK7)。
【0120】
ステップK3において、状況判定部1gは、ステップK1において位置情報取得部1jに取得させた移動端末3の現在位置が、ステップK1において取得した移動端末3のユーザの自宅位置から一定範囲内(例えば、自宅を中心とする所定半径の円形状のエリア内)にあるか否かを判定する(ステップK3)。
【0121】
状況判定部1gは、ステップK1において位置情報取得部1jに取得させた移動端末3の現在位置がステップK1において取得した移動端末3のユーザの自宅位置から一定範囲内にあると判定すると(ステップK3;Yes)、移動端末3のユーザの状況を「在宅」と判定し(ステップK8)、ステップK1において位置情報取得部1jに取得させた移動端末3の現在位置がステップK1において取得した移動端末3のユーザの自宅位置から一定範囲内にないと判定すると(ステップK3;No)、移動端末3のユーザの状況を「外出中」と判定する(ステップK4)。
【0122】
次に、メモ情報管理サーバ1の作用効果を説明する。メモ情報管理サーバ1は、移動端末3から送信されるメモ情報を管理する。メモ情報管理サーバ1は、メモ情報データベース1c及びスケジュール情報データベース1kを備える。メモ情報データベース1cは、移動端末3から送信されるメモ情報(例えば、メモ情報D1)を格納する。スケジュール情報データベース1kは、移動端末3のユーザのスケジュール情報(例えば、スケジュール情報D2)を格納する。
【0123】
また、メモ情報管理サーバ1は、利用可否判定部1d1、報知可否判定部1d2及び通信部1aを備える。利用可否判定部1d1は、メモ情報データベース1cに格納されたメモ情報から当該メモ情報の利用条件(例えば、発売予定日、開店時間帯、店舗位置等)を取得し、この取得した利用条件に基づいて当該メモ情報の利用の可否を判定する。
【0124】
報知可否判定部1d2は、移動端末3のユーザのスケジュール情報から移動端末3のユーザの現在の状況を示す状況情報(例えば、仕事中、出張中、出勤/帰宅中、在宅、外出中等を示す情報)を取得し、この取得した状況情報に基づいて、利用可否判定部1d1によって利用可と判定されたメモ情報の内容を移動端末3に報知させるか否かを判定する。通信部1aは、利用可否判定部1d1によって利用可と判定されたメモ情報を移動端末3に報知させると報知可否判定部1d2によって判定されると、当該メモ情報を報知するよう指示する信号を当該メモ情報と共に移動端末3に送信する。
【0125】
本実施形態に係るメモ情報管理サーバ1によれば、移動端末3のユーザが移動端末3を直接操作してメモ情報の内容を閲覧することなく、メモ情報の内容に応じた閲覧に好適なタイミングで(例えば、メモ情報に含まれている「店舗」に接近したときや、帰宅中、発売予定日等の特別な日時が来た、等のタイミングで)、メモ情報の内容が自動的に移動端末3の表示装置に表示されるので、移動端末3のユーザがメモ情報を閲覧する必要性を意識していない場合であっても(例えば、移動端末3のユーザがメモ情報の内容を忘れてしまった場合でも)、メモ情報の利用が可能となる。
【0126】
メモ情報管理サーバ1は、メモ情報更新部1eを更に備える。メモ情報更新部1eは、メモ情報データベース1cに格納されたメモ情報の更新に用いるメタ情報をメタ情報サーバ5から取得し、この取得したメタ情報を用いて当該メモ情報を更新する。メモ情報更新部1eは、更新対象としている当該メモ情報の内容と前記スケジュール情報データベースに格納されたスケジュール情報とに基づいて(例えば、メモ情報に含まれている発売予定日、メモ情報の情報源の定期更新日、前回更新日からの経過日数、スケジュール情報に含まれている明日の予定等に基づいて)、当該メモ情報の更新日(本日が更新日か否か)を特定し、この特定した更新日に応じて、当該メモ情報を当該メタ情報を用いて更新する。
【0127】
本実施形態に係るメモ情報管理サーバ1によれば、メモ情報管理サーバ1のメモ情報データベース1cに格納されたメモ情報は、メモ情報の内容に応じた好適な頻度やタイミングで最新の情報に更新可能となるので、必要以上の頻度で情報を取得することによるメタ情報サーバ5への過負荷が抑制できる。
【0128】
従来では、メモ内容を閲覧しようとする場合、何らかの閲覧操作を行わなければならなず、このため、例えば書籍の購入に関するメモ内容の場合、購入可能な店舗の近くをユーザが通った場合でも、「メモを見よう」というユーザの意識がなければ、このメモ内容は閲覧されることがなく、ユーザは書籍の購入を忘れてしまう場合がある。これに対し、本実施形態にかかるメモ情報管理サーバ1を用いれば、ユーザにとって好適な情報を適切なタイミングでユーザに提供できるので、ユーザは、例えば、“気になったものに対して、すぐに購入などのアクションをできるような状況にはいないが、ひとまず購入したい商品の記録(メモ情報の入力)だけはしておきたい。更に、そのアクションをとるべき最適なタイミングで、このメモ情報を最新の内容で参照できるようにしたい”というユーザのニーズに十分対応できる。
【符号の説明】
【0129】
1…メモ情報管理サーバ、10…メモ情報管理システム、11…CPU、12…ROM、13…RAM、14…通信装置、15…記録装置、1a…通信部、1b…メモ情報記録部、1c…メモ情報データベース、1d…メモ情報報知制御部、1d1…利用可否判定部、1d2…報知可否判定部、1e…メモ情報更新部、1e1…定常更新部、1e2…都度更新部、1f…近接判定部、1g…状況判定部、1h…日時情報取得部、1i…スケジュール情報取得部、1j…位置情報取得部、1k…スケジュール情報データベース、1m…利用可能期間判定部、1n…情報更新日判定部、1p…更新日履歴情報データベース、3…移動端末、3a…通信部、3b…メモ情報表示部、3c…メモ情報入力部、3d…位置情報取得部、5…メタ情報サーバ、5a…書籍メタ情報データベース、5b…音楽CDメタ情報データベース、5c…DVDメタ情報データベース、5d…飲食店メタ情報データベース、5e…宿泊施設メタ情報データベース、Bus…バス、D1…メモ情報、D11…識別番号、D12…項目、D13…設定内容、D2…スケジュール情報、D3…更新日履歴情報、D31…識別番号、D32…情報源、D33…更新日、N1,N2…ネットワーク
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末から送信されるメモ情報を管理するメモ情報管理サーバであって、
前記端末から送信されるメモ情報を格納するメモ情報データベースと、
前記端末のユーザのスケジュール情報を格納するスケジュール情報データベースと、
前記メモ情報データベースに格納されたメモ情報から当該メモ情報の利用条件を取得し、この取得した利用条件に基づいて当該メモ情報の利用の可否を判定する利用可否判定手段と、
前記端末のユーザのスケジュール情報から前記端末のユーザの現在の状況を示す状況情報を取得し、この取得した状況情報に基づいて、前記利用可否判定手段によって利用可と判定されたメモ情報の内容を前記端末に報知させるか否かを判定する報知可否判定手段と、
前記利用可否判定手段によって利用可と判定されたメモ情報を前記端末に報知させると前記報知可否判定手段によって判定されると、当該メモ情報を報知するよう指示する信号を当該メモ情報と共に前記端末に送信する通信手段と、
を備える、ことを特徴とするメモ情報管理サーバ。
【請求項2】
前記メモ情報データベースに格納されたメモ情報の更新に用いるメタ情報を所定のメタ情報サーバから取得し、この取得したメタ情報を用いて当該メモ情報を更新するメモ情報更新手段を更に備え、
前記メモ情報更新手段は、当該メモ情報の内容と前記スケジュール情報データベースに格納された前記端末のユーザのスケジュール情報とに基づいて当該メモ情報の更新日を特定し、この特定した更新日に当該メモ情報を当該メタ情報を用いて更新する、ことを特徴とする請求項1に記載のメモ情報管理サーバ。
【請求項1】
端末から送信されるメモ情報を管理するメモ情報管理サーバであって、
前記端末から送信されるメモ情報を格納するメモ情報データベースと、
前記端末のユーザのスケジュール情報を格納するスケジュール情報データベースと、
前記メモ情報データベースに格納されたメモ情報から当該メモ情報の利用条件を取得し、この取得した利用条件に基づいて当該メモ情報の利用の可否を判定する利用可否判定手段と、
前記端末のユーザのスケジュール情報から前記端末のユーザの現在の状況を示す状況情報を取得し、この取得した状況情報に基づいて、前記利用可否判定手段によって利用可と判定されたメモ情報の内容を前記端末に報知させるか否かを判定する報知可否判定手段と、
前記利用可否判定手段によって利用可と判定されたメモ情報を前記端末に報知させると前記報知可否判定手段によって判定されると、当該メモ情報を報知するよう指示する信号を当該メモ情報と共に前記端末に送信する通信手段と、
を備える、ことを特徴とするメモ情報管理サーバ。
【請求項2】
前記メモ情報データベースに格納されたメモ情報の更新に用いるメタ情報を所定のメタ情報サーバから取得し、この取得したメタ情報を用いて当該メモ情報を更新するメモ情報更新手段を更に備え、
前記メモ情報更新手段は、当該メモ情報の内容と前記スケジュール情報データベースに格納された前記端末のユーザのスケジュール情報とに基づいて当該メモ情報の更新日を特定し、この特定した更新日に当該メモ情報を当該メタ情報を用いて更新する、ことを特徴とする請求項1に記載のメモ情報管理サーバ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
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【図16】
【公開番号】特開2011−180923(P2011−180923A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−45807(P2010−45807)
【出願日】平成22年3月2日(2010.3.2)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月2日(2010.3.2)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
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