説明

メラノコルチン−4受容体モジュレーターとしてのアシル化スピロピペリジン誘導体

特定の新規Nアシル化スピロピペリジン誘導体はヒトメラノコルチン受容体のリガンドであり、そして特に、ヒトメラノコルチン−4受容体(MC−4R)の選択的リガンドである。従ってそれらはMC−4Rの調節に応答する疾患及び障害、例えば肥満、糖尿病、ニコチン中毒、アルコール中毒、性機能不全、例えば勃起不全及び雌性機能不全の治療、制御又は予防に有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式I:
【化1】

[式中、
Aは窒素、酸素及び硫黄から選択されるヘテロ原子を少なくとも1つ含有するヘテロアリール環であり、ここでAにおける炭素、窒素若しくは硫黄は無置換であるか、又はRから選択される1〜2個の基で置換されており、
X及びYは一緒になって−C(R)=C(R)−を形成するか、又は、
X及びYの一方はC(Rであり、そして他方は下記:
(1)C(R
(2)N(R)、
(3)C(O)、
(4)C=N(R)、
(5)C=C(R
(6)酸素、
(7)硫黄、
(8)S(O)、及び、
(9)S(O)
からなる群より選択されるか、
又は、X及びYの一方はNRであり、そして他方は下記:
(1)C(R
(2)C(O)、
(3)C=N(R)、
(4)C=C(R
(5)S(O)、及び、
(6)S(O)
からなる群より選択されるか、
又は、X及びYの一方はC(O)であり、そして他方は下記:
(1)C(R
(2)N(R)、
(3)C=N(R)、
(4)酸素、及び、
(5)硫黄、
からなる群より選択され、
Zは独立して下記:
(1)CH、及び、
(2)N、
からなる群より選択され、
ただしZがNである場合は、Rは−NRではなく;
は下記:
(1)水素、
(2)−(CH−NR
(3)アミジノ、
(4)C1−4アルキルイミノイル、
(5)C1−10アルキル、
(6)−(CH−C3−7シクロアルキル、
(7)−(CH−C2−7ヘテロシクロアルキル、
(8)−(CH−フェニル、
(9)−(CH−ナフチル、
(10)−(CH−ヘテロアリール、
(11)−C(O)C1−6アルキル、
(12)C(O)C3−8シクロアルキル、
(13)C(O)C2−7ヘテロシクロアルキル、
(14)−C(O)ヘテロアリール、
(15)−C(O)フェニル、及び、
(16)−C(O)ナフチル、
からなる群より選択され、
ここで、フェニル、ナフチル及びヘテロアリールは無置換であるか、又は、Rから独立して選択される1〜3個の基で置換されており、そしてここで、アルキル、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは無置換であるか、又は、R及びオキソから独立して選択される1〜3個の基で置換されており、
は下記:
(1)フェニル、
(2)ナフチル、及び、
(3)ヘテロアリール、
からなる群より選択され、
ここで、フェニル、ナフチル及びヘテロアリールは無置換であるか、又は、R10から独立して選択される基1〜3個で置換されており、
各Rは独立して下記:
(1)C1−6アルキル、
(2)−(CH−フェニル、
(3)−(CH−ナフチル、
(4)−(CH−ヘテロアリール、
(5)−(CH2−7ヘテロシクロアルキル、
(6)−(CH3−7シクロアルキル、
(7)ハロゲン、
(8)OR
(9)−(CHN(R
(10)−(CHC≡N、
(11)−(CHCO
(12)NO
(13)−(CHNRS(O)
(14)−(CHS(O)N(R
(15)−(CHS(O)
(16)−(CHNRC(O)N(R
(17)−(CHC(O)N(R
(18)−(CHNRC(O)R
(19)−(CHNRCO
(20)−(CHNRC(O)−ヘテロアリール、
(21)−(CHC(O)NRN(R
(22)−(CHC(O)NRNRC(O)R
(23)−(CHC(O)N(R
(24)CF
(25)CHCF
(26)OCF、及び、
(27)OCHCF
からなる群より選択され、
ここで、フェニル、ナフチル及びヘテロアリールは無置換であるか、又は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキル、トリフルオロメチル及びC1−4アルコキシから独立して選択される1〜3個の基で置換され、そしてここで、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル及び(CH)は無置換であるか、又は、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、C1−4アルキル、トリフルオロメチル及びC1−4アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されているか、又はここで、2個の置換基が同じメチレン(CH)基上にある場合にそれらが結合している炭素原子と一緒になってシクロプロピル基を形成し、
各Rは独立して下記:
(1)水素、
(2)C1−8アルキル、
(3)−(CH3−7シクロアルキル、
(4)ハロゲン、
(5)OR
(6)−(CHN(R
(7)−(CHC≡N、
(8)CF
(9)CHCF
(10)OCF、及び、
(11)OCHCF
からなる群より選択され、
ここで、アルキル、シクロアルキル及び(CH)は無置換であるか、又は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキル、トリフルオロメチル及びC1−4アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されているか、又はここで、2個の置換基が同じメチレン(CH)基上にある場合にそれらが結合している炭素原子と一緒になってシクロプロピル基を形成し、
各Rは独立して下記:
(1)水素、
(2)C1−8アルキル、
(3)−(CH3−7シクロアルキル、
(4)−(CH2−7ヘテロシクロアルキル、
(5)−(CH−フェニル、
(6)−(CH−ナフチル、
(7)−(CH−ヘテロアリール、及び、
(8)−(CH−C3−7ビシクロアルキル、
からなる群より選択され、
ここで、アルキル、フェニル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、ナフチル、シクロアルキル、ビシクロアルキル及び(CH)は無置換であるか、又は、ハロゲン、C1−4アルキル、ヒドロキシ及びC1−4アルコキシから独立して選択される1〜3個の基で置換されているか、又はここで、2個のR基はそれらが結合している原子と一緒になってO、S及び−NC1−4アルキルから選択される別のヘテロ原子を含有していてもよい4〜8員の単環又は2環の環系を形成し、
各Rは独立して下記:
(1)水素、
(2)C1−6アルキル、
(3)−(CH3−7シクロアルキル、
(4)−(CH2−7ヘテロシクロアルキル、
(5)−(CH−フェニル、
(6)−(CH−ナフチル、
(7)−(CH−ヘテロアリール、
(8)−(CHC(O)R
(9)−(CHC(O)OR
(10)−(CHC(O)N(R
(11)−(CHC(O)N(R)N(R)C(O)R
(12)−(CH−OR
(13)−(CH−OC(O)R
(14)−(CH−O−(CH−N(R
(15)−(CHCN、
(16)−(CHN(R
(17)−(CHN(R)C(O)R
(18)−(CHN(C(O)R
(19)−(CHN(R)C(O)OR
(20)−(CHN(C(O)OR
(21)−(CHN(R)C(O)(CHN(R
(22)−(CHN(R)−S(O)−C1−8アルキル、
(23)−(CHN(R)−S(O)−C1−8アルキル、
(24)−(CH−S−R
(25)−(CH−S(O)−R、及び、
(26)−(CH−S(O)−R
からなる群より選択され、
ここで、フェニル、ナフチル及びヘテロアリールは無置換であるか、又は、Rから独立して選択される1〜3個の基で置換されており、そしてここで、アルキル、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは無置換であるか、又は、R及びオキソから独立して選択される1〜3個の基で置換されており、そしてここで、Rにおける何れかのメチレン炭素(CH)は無置換であるか、又は、ハロゲン、ヒドロキシ及びC1−4アルキルから独立して選択される1〜2個の基で置換されているか、又はここで、R基2個はそれらが結合している原子と一緒になってO、S及び−Nから選択される別のヘテロ原子を含有していてもよい3〜7員の単環を形成し、ここで単環は無置換であるか、又は、炭素又は窒素上でR及びオキソから独立して選択される基1〜3個で置換されており、
各R及びRは独立して下記:
(1)水素、
(2)C1−6アルキル、
(3)C3−7シクロアルキル、
(4)C2−7ヘテロシクロアルキル、
(5)フェニル、
(6)ナフチル、及び、
(7)ヘテロアリール、
からなる群より選択され、
ここで、フェニル、ナフチル及びヘテロアリールは無置換であるか、又は、Rから独立して選択される1〜3個の基で置換されており、そしてここで、アルキル、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは無置換であるか、又は、R及びオキソから独立して選択される1〜3個の基で置換されており、
各Rは独立して下記:
(1)水素、
(2)C1−6アルキル、
(3)−(CH3−7シクロアルキル、
(4)−(CH2−7ヘテロシクロアルキル、
(5)−(CH−ヘテロアリール、
(6)−(CHC(O)OR
(7)−(CHC(O)(CH−N(R
(8)−(CHC(O)(CH−NR
(9)−OR
(10)−OC(O)R
(11)−O−(CH−N(R、及び、
(12)−N(R
からなる群より選択され、
ここでヘテロアリールは無置換であるか、又は、Rから独立して選択される1〜3個の基で置換されており、そしてここで、アルキル、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは無置換であるか、又は、R及びオキソから独立して選択される1〜3個の基で置換されており、そしてここでRにおける何れかのメチレン(CH)は無置換であるか、又は、ハロゲン、ヒドロキシ及びC1−4アルキルから独立して選択される1〜2個の基で置換されているか;又はここで、2個のR基はそれらが結合している原子と一緒になってO、S及び−Nから選択される別のヘテロ原子を含有していてもよい3〜7員の単環を形成し、ここで単環は無置換であるか、又は、炭素又は窒素上でR及びオキソから独立して選択される1〜3個の基で置換されており、
各R10は独立して下記:
(1)水素、
(2)C1−6アルキル、
(3)−(CH−フェニル、
(4)−(CH−ナフチル、
(5)−(CH−ヘテロアリール、
(6)−(CH2−7ヘテロシクロアルキル、
(7)−(CH3−7シクロアルキル、
(8)ハロゲン、
(9)OR
(10)−(CHN(R
(11)−(CHC≡N、
(12)−(CHCO
(13)NO
(14)−(CHNRS(O)
(15)−(CHS(O)N(R
(16)−(CHS(O)
(17)−(CHNRC(O)N(R
(18)−(CHC(O)N(R
(19)−(CHNRC(O)R
(20)−(CHNRCO
(21)−(CHNRC(O)−ヘテロアリール、
(22)−(CHC(O)NRN(R
(23)−(CHC(O)NRNRC(O)R
(24)−(CHC(O)N(R
(25)CF
(26)CHCF
(27)OCF、及び、
(28)OCHCF
からなる群より選択され、
ここで、フェニル、ナフチル及びヘテロアリールは無置換であるか、又は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキル、トリフルオロメチル及びC1−4アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、そしてここで、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル及び(CH)は無置換であるか、又は、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、C1−4アルキル、トリフルオロメチル及びC1−4アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されているか、又はここで、2個の置換基が同じメチレン(CH)基上にある場合にそれらが結合している炭素原子と一緒になってシクロプロピル基を形成し、
各R11は独立して下記:
(1)水素、
(2)−OH、
(3)C1−8アルキル、
(4)−OC1−8アルキル、
(5)ハロゲン、
(6)−NR
(7)−SR、及び、
(8)−CF
からなる群より選択され、
ここで、2個のC1−8アルキル置換基はそれらが結合している原子と一緒になって4〜8員の環を形成することができ、
rは1又は2であり、
sは1又は2であり、
nは0、1、2又は3であり、そして、
pは0、1又は2である]で表される化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項2】
Aがピリジン、チオフェン、フラン、チアゾール、ピラゾール、ピリミジン、ピラジン及びキノリンよりなる群から選択されるヘテロアリール環であり、ここでAにおけるその炭素、窒素及び硫黄は無置換であるか、又はRから選択される基1〜2個で置換されている請求項1記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項3】
は無置換であるか、又はR10から独立して選択される基1〜3個で置換されているフェニル又はピリジンである請求項1記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項4】
は無置換であるか、又はR10から独立して選択される基1〜3個で置換されているフェニルである請求項3記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項5】
ZがCHである請求項1記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項6】
ZがNである請求項1記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項7】
rが1又は2であり、sは1である請求項1記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項8】
下記に示すトランス型の相対的な立体化学的配置:
【化2】


[式中、
U及びVは独立してN及びCRよりなる群から選択され、そしてU及びYの少なくとも1つはNであり;
Xは下記:
(1)CH
(2)CHC1−6アルキル、
(3)NR
(4)酸素、及び、
(5)硫黄、
からなる群より選択され;
Yは下記:
(1)−C(R
(2)−NR
(3)C(O)、
(4)C=CH(R)、
(5)C=N(R)、
(6)酸素、
(7)硫黄、
(8)S(O)、及び、
(9)S(O)
からなる群より選択され;
ただしYが−NR、硫黄又は酸素である場合は、Xは酸素、硫黄又は−NRではなく;
Zは独立して下記:
(1)CH、及び、
(2)N、
からなる群より選択され;
ただしZがNである場合は、Rは−NRではなく;
は下記:
(1)水素、
(2)−(CH−NR
(3)アミジノ、
(4)C1−4アルキルイミノイル、
(5)C1−10アルキル、
(6)−(CH−C3−7シクロアルキル、
(7)−(CH−C2−7ヘテロシクロアルキル、
(8)−(CH−フェニル、
(9)−(CH−ナフチル、
(10)−(CH−ヘテロアリール、
(11)−C(O)C1−6アルキル、
(12)C(O)C3−8シクロアルキル、
(13)C(O)C2−7ヘテロシクロアルキル、
(14)−C(O)ヘテロアリール、
(15)−C(O)フェニル、及び、
(16)−C(O)ナフチル、
からなる群より選択され;
ここで、フェニル、ナフチル及びヘテロアリールは無置換であるか、又は、Rから独立して選択される1〜3個の基で置換されており、そしてここで、アルキル、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは無置換であるか、又は、R及びオキソから独立して選択される1〜3個の基で置換されており;
は下記:
(1)フェニル、
(2)ナフチル、及び、
(3)ヘテロアリール、
からなる群より選択され;
ここで、フェニル、ナフチル及びヘテロアリールは無置換であるか、又は、R10から独立して選択される1〜3個の基で置換されており;
は下記:
(1)C1−8アルキル、
(2)−(CH−フェニル、
(3)−(CH−ナフチル、
(4)−(CH−ヘテロアリール、
(5)−(CH2−7ヘテロシクロアルキル、
(6)−(CH3−7シクロアルキル、
(7)ハロゲン、
(8)OR
(9)−(CHN(R
(10)−(CHC≡N、
(11)−(CHCO
(12)−(CHOC(O)R
(13)NO
(14)−(CHNRS(O)
(15)−(CHN(S(O)
(16)−(CHS(O)N(R
(17)−(CHS(O)
(18)−(CHNRC(O)N(R
(19)−(CHC(O)N(R
(20)−(CHNRC(O)R
(21)−(CHNRCO
(22)−(CHNRC(O)−ヘテロアリール、
(23)−(CHC(O)NRN(R
(24)−(CHC(O)NRNRC(O)R
(25)O(CHC(O)N(R
(26)CF
(27)CHCF
(28)OCF、及び、
(29)OCHCF
よりなる群から選択され;
ここで、フェニル、ナフチル及びヘテロアリールは無置換であるか、又は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキル、トリフルオロメチル及びC1−4アルコキシから独立して選択される置換基1〜3個で置換され、そしてここで、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル及び(CH)は無置換であるか、又は、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、C1−4アルキル、トリフルオロメチル及びC1−4アルコキシから独立して選択される置換基1〜3個で置換されているか、又はここで、置換基2個が同じメチレン(CH)基上にある場合にそれらが結合している炭素原子と一緒になってシクロプロピル基を形成し;
4a及びR4bは独立して下記:
(1)水素、
(2)C1−8アルキル、
(3)−(CH3−7シクロアルキル、
(4)ハロゲン、
(5)OR
(6)−(CHN(R
(7)−(CHC≡N、
(8)CF
(9)CHCF
(10)OCF、及び、
(11)OCHCF
からなる群から選択され;
ここで、アルキル、シクロアルキル及び(CH)は無置換であるか、又は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキル、トリフルオロメチル及びC1−4アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されているか、又はここで、2個の置換基が同じメチレン(CH)基上にある場合にそれらが結合している炭素原子と一緒になってシクロプロピル基を形成し;
各Rは独立して下記:
(1)水素、
(2)C1−8アルキル、
(3)−(CH3−7シクロアルキル、
(4)−(CH2−7ヘテロシクロアルキル、
(5)−(CH−フェニル、
(6)−(CH−ナフチル、
(7)−(CH−ヘテロアリール、及び、
(8)−(CH−C3−7ビシクロアルキル、
からなる群より選択され;
ここで、アルキル、フェニル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、ナフチル、シクロアルキル、ビシクロアルキル及び(CH)は無置換であるか、又は、ハロゲン、C1−4アルキル、ヒドロキシ及びC1−4アルコキシから独立して選択される1〜3個の基で置換されているか、又はここで、2個のR基はそれらが結合している原子と一緒になってO、S及び−NC1−4アルキルから選択される別のヘテロ原子を含有していてもよい4〜8員の単環又は2環の環系を形成し;
各Rは独立して下記:
(1)水素、
(2)C1−6アルキル、
(3)−(CH3−7シクロアルキル、
(4)−(CH2−7ヘテロシクロアルキル、
(5)−(CH−フェニル、
(6)−(CH−ナフチル、
(7)−(CH−ヘテロアリール、
(8)−(CHC(O)R
(9)−(CHC(O)OR
(10)−(CHC(O)N(R
(11)−(CHC(O)N(R)N(R)C(O)R
(12)−(CH−OR
(13)−(CH−OC(O)R
(14)−(CH−O−(CH−N(R
(15)−(CHCN、
(16)−(CHN(R
(17)−(CHN(R)C(O)R
(18)−(CHN(C(O)R
(19)−(CHN(R)C(O)OR
(20)−(CHN(C(O)OR
(21)−(CHN(R)C(O)(CHN(R
(22)−(CHN(R)−S(O)−C1−8アルキル、
(23)−(CHN(R)−S(O)−C1−8アルキル、
(24)−(CH−S−R
(25)−(CH−S(O)−R、及び、
(26)−(CH−S(O)−R
からなる群より選択され;
ここで、フェニル、ナフチル及びヘテロアリールは無置換であるか、又は、Rから独立して選択される1〜3個の基で置換されており、そしてここで、アルキル、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは無置換であるか、又は、R及びオキソから独立して選択される1〜3個の基で置換されており、そしてここで、Rにおける何れかのメチレン(CH)は無置換であるか、又は、ハロゲン、ヒドロキシ及びC1−4アルキルから独立して選択される1〜2個の基で置換されているか、又はここで、2個のR基はそれらが結合している原子と一緒になってO、S及び−Nから選択される別のヘテロ原子を含有していてもよい3〜7員の単環を形成し、ここで単環は無置換であるか、又は、炭素又は窒素上でR及びオキソから独立して選択される基1〜3個で置換されており;
各R及びRは独立して下記:
(1)水素、
(2)C1−6アルキル、
(3)C3−7シクロアルキル、
(4)C2−7ヘテロシクロアルキル、
(5)フェニル、
(6)ナフチル、及び、
(7)ヘテロアリール、
からなる群より選択され;
ここで、フェニル、ナフチル及びヘテロアリールは無置換であるか、又は、Rから独立して選択される1〜3個の基で置換されており、そしてここで、アルキル、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは無置換であるか、又は、R及びオキソから独立して選択される1〜3個の基で置換されており;
各Rは独立して下記:
(1)水素、
(2)C1−6アルキル、
(3)−(CH3−7シクロアルキル、
(4)−(CH2−7ヘテロシクロアルキル、
(5)−(CH−ヘテロアリール、
(6)−(CHC(O)OR
(7)−(CHC(O)(CH−N(R
(8)−(CHC(O)(CH−NR
(9)−OR
(10)−OC(O)R
(11)−O−(CH−N(R、及び、
(12)−N(R
からなる群より選択され;
ここでヘテロアリールは無置換であるか、又は、Rから独立して選択される1〜3個の基で置換されており、そしてここで、アルキル、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは無置換であるか、又は、R及びオキソから独立して選択される1〜3個の基で置換されており、そしてここでRにおける何れかのメチレン(CH)は無置換であるか、又は、ハロゲン、ヒドロキシ及びC1−4アルキルから独立して選択される1〜2個の基で置換されているか;又はここで、2個のR基はそれらが結合している原子と一緒になってO、S及び−Nから選択される別のヘテロ原子を含有していてもよい3〜7員の単環を形成し、ここで単環は無置換であるか、又は、炭素又は窒素上でR及びオキソから独立して選択される1〜3個の基で置換されており;
各R10は独立して下記:
(1)水素、
(2)C1−6アルキル、
(3)−(CH−フェニル、
(4)−(CH−ナフチル、
(5)−(CH−ヘテロアリール、
(6)−(CH2−7ヘテロシクロアルキル、
(7)−(CH3−7シクロアルキル、
(8)ハロゲン、
(9)OR
(10)−(CHN(R
(11)−(CHC≡N、
(12)−(CHCO
(13)NO
(14)−(CHNRS(O)
(15)−(CHS(O)N(R
(16)−(CHS(O)
(17)−(CHNRC(O)N(R
(18)−(CHC(O)N(R
(19)−(CHNRC(O)R
(20)−(CHNRCO
(21)−(CHNRC(O)−ヘテロアリール、
(22)−(CHC(O)NRN(R
(23)−(CHC(O)NRNRC(O)R
(24)O(CHC(O)N(R
(25)CF
(26)CHCF
(27)OCF、及び、
(28)OCHCF
からなる群より選択され;
ここで、フェニル、ナフチル及びヘテロアリールは無置換であるか、又は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキル、トリフルオロメチル及びC1−4アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、そしてここで、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル及び(CH)は無置換であるか、又は、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、C1−4アルキル、トリフルオロメチル及びC1−4アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されているか、又はここで、2個の置換基が同じメチレン(CH)基上にある場合にそれらが結合している炭素原子と一緒になってシクロプロピル基を形成し;
各R11は独立して下記:
(1)水素、
(2)−OH、
(3)C1−8アルキル、
(4)−OC1−8アルキル、
(5)ハロゲン、
(6)−NR
(7)−SR、及び、
(8)−CF
からなる群より選択され;
ここで、2個のC1−8アルキル置換基はそれらが結合している原子と一緒になって4〜8員の2環を形成することができ;
rは1又は2であり;
sは1又は2であり;
nは0、1、2又は3であり;そして、
pは0、1又は2である]の構造式IIa又はIIbの化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項9】
下記に示すトランス型の相対的な立体化学的配置:
【化3】

[式中、
Xは酸素又はCHであり;
Yは下記:
(1)−C(R
(2)C=CH(R)、及び、
(3)−NR
からなる群より選択され;
ただしXが酸素である場合は、Yは−NRではなく;
Zは独立して下記:
(1)CH、及び、
(2)N、
からなる群より選択されるが;
ただしZがNである場合は、Rは−NR2−7へテロシクロアルキルではなく;
は下記:
(1)C1−6アルキル、
(2)−N(R)C2−7ヘテロシクロアルキル、
(3)−(CH2−7ヘテロシクロアルキル、
(4)−C(O)C1−6アルキル、
(5)−C(O)ヘテロアリール、
からなる群より選択され;
ここで、ヘテロアリールは無置換であるか、又は、Rから独立して選択される1〜3個の基で置換されており、そしてここで、アルキル及びヘテロシクロアルキルは無置換であるか、又は、R及びオキソから独立して選択される1〜3個の基で置換されており;
は下記:
(1)水素
(2)C1−8アルキル、
(3)−(CH−フェニル、
(4)−(CH−ナフチル、
(5)−(CH−ヘテロアリール、
(6)−(CH2−7ヘテロシクロアルキル、
(7)−(CH3−7シクロアルキル、
(8)ハロゲン、
(9)OR
(10)−(CHN(R
(11)−(CHC≡N、
(12)−(CHC(O)OR
(13)−(CHOC(O)R
(14)NO
(15)−(CHNRS(O)
(16)−(CHN(S(O)
(17)−(CHS(O)N(R
(18)−(CHS(O)
(19)−(CHNRC(O)N(R
(20)−(CHC(O)N(R
(21)−(CHNRC(O)R
(22)−(CHNRCO
(23)−(CHNRC(O)−ヘテロアリール、
(24)−(CHC(O)NRN(R
(25)−(CHC(O)NRNRC(O)R
(26)O(CHC(O)N(R
(27)CF
(28)CHCF
(29)OCF、及び、
(30)OCHCF
からなる群より選択され;
ここで、フェニル、ナフチル及びヘテロアリールは無置換であるか、又は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキル、トリフルオロメチル及びC1−4アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、そしてここで、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル及び(CH)は無置換であるか、又は、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、C1−4アルキル、トリフルオロメチル及びC1−4アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されているか、又はここで、2個の置換基が同じメチレン(CH)基上にある場合にそれらが結合している炭素原子と一緒になってシクロプロピル基を形成し;
4a及びR4bは独立して下記:
(1)水素、
(2)C1−8アルキル、
(3)ハロゲン、
(4)CF
からなる群より選択され;
ここで、アルキルは無置換であるか、又は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキル、トリフルオロメチル及びC1−4アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されており;
各Rは独立して下記:
(1)水素、
(2)C1−8アルキル、
(3)−(CH3−7シクロアルキル、
(4)−(CH2−7ヘテロシクロアルキル、
(5)−(CH−フェニル、
(6)−(CH−ナフチル、
(7)−(CH−ヘテロアリール、及び、
(8)−(CH−C3−7ビシクロアルキル、
からなる群より選択され;
ここで、アルキル、フェニル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、ナフチル、シクロアルキル、ビシクロアルキル及び(CH)は無置換であるか、又は、ハロゲン、C1−4アルキル、ヒドロキシ及びC1−4アルコキシから独立して選択される1〜3個の基で置換されているか、又はここで、2個のR基はそれらが結合している原子と一緒になってO、S及び−NC1−4アルキルから選択される別のヘテロ原子を含有していてもよい4〜8員の単環又は2環の環系を形成し;
各Rは独立して下記:
(1)水素、
(2)−(CH−ヘテロアリール、
(3)−(CHC(O)N(R
(4)−(CHC(O)N(R)N(R)C(O)R
(5)−(CHCN、
(6)−(CHN(R
(7)−(CHN(R)C(O)R
からなる群より選択され;
ここで、ヘテロアリールは無置換であるか、又は、Rから独立して選択される1〜3個の基で置換されており、そしてここで、Rにおける何れかのメチレン炭素(CH)は無置換であるか、又は、ハロゲン、ヒドロキシ及びC1−4アルキルから独立して選択される1〜2個の基で置換されており;
各R及びRは独立して下記:
(1)水素、
(2)C1−6アルキル、
(3)C3−7シクロアルキル、
(4)C2−7ヘテロシクロアルキル、
(5)フェニル、
(6)ナフチル、及び、
(7)ヘテロアリール、
からなる群より選択され;
ここで、フェニル、ナフチル及びヘテロアリールは無置換であるか、又は、Rから独立して選択される1〜3個の基で置換されており、そしてここで、アルキル、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは無置換であるか、又は、R及びオキソから独立して選択される1〜3個の基で置換されており;
各Rは独立して下記:
(1)水素、
(2)C1−6アルキル、
(3)−(CH3−7シクロアルキル、
(4)−(CH2−7ヘテロシクロアルキル、
(5)−(CH−ヘテロアリール、
(6)−(CHC(O)OR
(7)−(CHC(O)(CH−N(R
(8)−(CHC(O)(CH−NR
(9)−OR
(10)−OC(O)R
(11)−O−(CH−N(R、及び、
(12)−N(R
からなる群より選択され;
ここでヘテロアリールは無置換であるか、又は、Rから独立して選択される1〜3個の基で置換されており、そしてここで、アルキル、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは無置換であるか、又は、R及びオキソから独立して選択される1〜3個の基で置換されており、そしてここでRにおける何れかのメチレン(CH)は無置換であるか、又は、ハロゲン、ヒドロキシ及びC1−4アルキルから独立して選択される1〜2個の基で置換されているか;又はここで、2個のR基はそれらが結合している原子と一緒になってO、S及び−Nから選択される別のヘテロ原子を含有していてもよい3〜7員の単環を形成し、ここで単環は無置換であるか、又は、炭素又は窒素上でR及びオキソから独立して選択される1〜3個の基で置換されており;
各R10は独立して下記:
(1)水素、
(2)C1−6アルキル、
(3)−(CH−フェニル、
(4)ハロゲン、
(5)−OR
(6)(CHCN、
(7)CF
(8)CHCF
(9)OCF、及び、
(10)OCHCF
からなる群より選択され;
ここで、フェニルは無置換であるか、又は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキル、トリフルオロメチル及びC1−4アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、そしてここで、アルキル及び(CH)は無置換であるか、又は、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、C1−4アルキル、トリフルオロメチル及びC1−4アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されているか、又はここで、2個の置換基が同じメチレン(CH)基上にある場合にそれらが結合している炭素原子と一緒になってシクロプロピル基を形成し;
各R11は独立して下記:
(1)水素、
(2)−OH、
(3)C1−8アルキル、
(4)−OC1−8アルキル、
(5)ハロゲン、
(6)−NR
(7)−SR、及び、
(8)−CF
からなる群より選択され;
ここで、2個のC1−8アルキル置換基はそれらが結合している原子と一緒になって4〜8員の環を形成することができ;
rは1又は2であり;
sは1又は2であり;
nは0、1、2又は3であり;そして、
pは0、1又は2である]の構造式IIIa又はIIIbの化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項10】
下記:
【化4】

からなる群より選択される請求項9記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項11】
下記:
【化5】

である請求項10記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項12】
下記:
【化6】

である請求項10記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項13】
下記:
【化7】

である請求項10記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項14】
下記:
【化8】

である請求項10記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項15】
下記:
【化9】

である請求項10記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項16】
下記:
【化10】

である請求項10記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項17】
下記:
【化11】

からなる群より選択される請求項1記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項18】
請求項1記載の化合物及び薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項19】
その薬学的に許容される塩がビストリフルオロ酢酸塩である請求項10記載の化合物。
【請求項20】
メラノコルチン−4受容体により媒介される疾患の治療又は予防が必要な対象においてそのために有用な医薬の製造のための請求項1記載の化合物の使用。
【請求項21】
メラノコルチン−4受容体により媒介される疾患が肥満である請求項20記載の使用。
【請求項22】
メラノコルチン−4受容体により媒介される疾患が真性糖尿病である請求項20記載の使用。
【請求項23】
メラノコルチン−4受容体により媒介される疾患が勃起不全である請求項20記載の使用。
【請求項24】
肥満関連障害の治療又は予防に有用な医薬の製造のための請求項1記載の化合物の使用。

【公表番号】特表2009−510067(P2009−510067A)
【公表日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−533470(P2008−533470)
【出願日】平成18年9月25日(2006.9.25)
【国際出願番号】PCT/US2006/037196
【国際公開番号】WO2007/041052
【国際公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【出願人】(390023526)メルク エンド カムパニー インコーポレーテッド (924)
【氏名又は名称原語表記】MERCK & COMPANY INCOPORATED
【Fターム(参考)】