説明

メラノコルチン−4受容体調節物質としての置換フェニルピペリジン誘導体

本発明はメラノコルチン-4受容体調節物質としての置換フェニルピペリジン誘導体に関する。構造および立体化学により、本発明の化合物はヒトメラノコルチン-4受容体(MC-4R)選択的アゴニストまたは選択的アンタゴニストのいずれかである。アゴニストを、肥満、糖尿病および性機能不全などの障害および疾患の治療に使用することができ、一方、アンタゴニストは、癌悪液質、筋萎縮、拒食症、不安および鬱病などの障害および疾患の治療に有用である。一般的には、本発明の化合物により、MC-4Rの調節が関係する疾患および障害をすべて、治療することができる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)による化合物、ならびにその鏡像異性体、ジアステレオマー、互変異性体、溶媒和物および薬学的に許容される塩:

式中、
R1が-(C(R6)2)l-T、または
-O-(C(R6)2)m-Tであり;
R6が独立して、
H、
F、
OH、
OCH3
ハロゲン、CN、OHおよびOCH3から選択される1〜3個の置換基で置換されてもよい、C1〜6-アルキル、ならびに
ハロゲン、CN、OHおよびOCH3から選択される1〜3個の置換基で置換されてもよい、C3〜6-シクロアルキル
から選択され;
Tが、NR7R8
モルホリン、


であり;
R7およびR8が互いに独立して、
H、
C1〜6-アルキル、
C2〜6-アルケニル、
C2〜6-アルキニル、および
C2〜6-アルキレン-O-C1〜6-アルキル
から選択され、
ここで、各アルキル、アルケニル、およびアルキニルが1つまたは複数のハロゲン原子、CNまたはOHにより置換されてもよく;
R9が独立して、
ハロゲン、
CN、
OH、
ハロゲン、CNおよびOHから選択される1〜3個の置換基で置換されてもよい、C1〜6-アルキル、ならびに
ハロゲン、CNおよびOHから選択される1〜3個の置換基で置換されてもよい、O-C1〜6-アルキル、
ハロゲン、CNおよびOHから選択される1〜3個の置換基で置換されてもよい、C1〜6-アルキレン-O-C1〜6-アルキル
から選択され;
R10がH、または
C1〜6-アルキルであり;
R11が独立して、
ハロゲン、
CN、
OH、
ハロゲン、CNおよびOHから選択される1〜3個の置換基で置換されてもよい、C1〜6-アルキル、
ハロゲン、CNおよびOHから選択される1〜3個の置換基で置換されてもよい、O-C1〜6-アルキル、
ハロゲン、CNおよびOHから選択される1〜3個の置換基で置換されてもよい、C1〜6-アルキレン-O-C1〜6-アルキル、
-NH2
-NH(C1〜6-アルキル)、および
-N(C1〜6-アルキル)2
から選択され;
XがCHまたはNであり;
YがCHまたはNであり;
ZがCHまたはNであり;
Aが0〜2個の窒素原子を含む、3〜7員の飽和環、不飽和環または芳香族環であり;
R2が独立して、
F、
Cl、
CH3、および
CF3
から選択され;
R3がH、
Cl、
F、または
CH3であり;
R4がClまたはFであり;
R5

1〜3個の、同じかまたは異なる置換基R14により置換されてもよいモルホリン、または
NR12R13であり;
R12およびR13が互いに独立して、
C1〜6-アルキル、
C2〜6-アルケニル、
C2〜6-アルキニル、
C2〜6-アルキレン-O-C1〜6-アルキル、および
C2〜6-アルキレン-N(C1〜6-アルキル)2
から選択され、
R14が、
C1〜6-アルキル、
C1〜6-アルキレン-O-C1〜6-アルキル、
C1〜6-アルキレン-OH、
C1〜6-アルキレン-NH2
C1〜6-アルキレン-NH-C1〜6-アルキル、または
C1〜6-アルキレン-N(C1〜6-アルキル)2
であり、
lが1、2、3、または4であり;
mが0、1、2、3、または4であり;
nが0、1、2、3、または4であり;
oが0、1または2であり;
pが0、1、2、3、または4であり;
qが0、1、2または3であり;
rが0、1、2、3、または4であり;および
sが1または2である。
【請求項2】
式(I')による、請求項1記載の化合物:

式中、
R1、R2、R3、R4、R5およびnが請求項1で規定した通りである。
【請求項3】
R1が-(CH2)l-T、
-O-(CH2)m-Tであり;
TがNR7R8
モルホリン、

であり;
R7およびR8が互いに独立して、
C1〜6-アルキル、
C2〜6-アルケニル、
C2〜6-アルキニル、および
C2〜6-アルキレン-O-C1〜6-アルキル
から選択され、
R9が独立して、
ハロゲン、
CN、
OH、
ハロゲン、CNおよびOHから選択される1〜3個の置換基で置換されてもよい、C1〜6-アルキル、ならびに
ハロゲン、CNおよびOHから選択される1〜3個の置換基で置換されてもよい、O-C1〜6-アルキル
から選択され;
XがCHまたはNであり;
YがCHまたはNであり;
ZがCHまたはNであり;
R2が独立して、
F、
Cl、
CH3、および
CF3
から選択され;
R3がH、
Cl、または
CH3であり;
R4がClであり;
R5

1〜3個の、同じかまたは異なる置換基R14により置換されてもよいモルホリン、または
NR12R13であり;
R11が独立して、
ハロゲン、
CN、
OH、
ハロゲン、CNおよびOHから選択される1〜3個の置換基で置換されてもよい、C1〜6-アルキル、
ハロゲン、CNおよびOHから選択される1〜3個の置換基で置換されてもよい、O-C1〜6-アルキル、
ハロゲン、CNおよびOHから選択される1〜3個の置換基で置換されてもよい、C1〜6-アルキレン-O-C1〜6-アルキル、
-NH2
-NH(C1〜6-アルキル)、および
-N(C1〜6-アルキル)2
から選択され;
R12およびR13が互いに独立して、
C1〜6-アルキル、
C2〜6-アルケニル、
C2〜6-アルキニル、
C2〜6-アルキレン-O-C1〜6-アルキル
から選択され、
R14がC1〜6-アルキル、
C1〜6-アルキレン-O-C1〜6-アルキル、
C1〜6-アルキレン-OH、
C1〜6-アルキレン-NH2
C1〜6-アルキレン-NH-C1〜6-アルキル、または
C1〜6-アルキレン-N(C1〜6-アルキル)2
であり、
Aが0〜2個の窒素原子を含む、3〜7員の飽和環、不飽和環または芳香族環であり;
lが1、2、3、または4であり;
mが2、3、または4であり;
nが0、1、2、3、または4であり;
oが0、1または2であり;
pが0、1、2、3、または4であり;
qが0、1、2または3であり;
rが0、1、2、3、または4であり;および
sが1または2である、
請求項1または2記載の化合物。
【請求項4】
R7およびR8の少なくとも1つが、
C2〜6-アルケニル、
C2〜6-アルキニル、および
C2〜6-アルキレン-O-C1〜6-アルキル
から選択される、
請求項1〜3のいずれか一項記載の化合物。
【請求項5】
R2がFまたはClであり、および、
R3がClである、
請求項1〜4のいずれか一項記載の化合物。
【請求項6】
lが2または3であり;および
mが2または3である、
請求項1〜5のいずれか一項記載の化合物。
【請求項7】
薬剤としての請求項1〜6のいずれか一項記載の化合物。
【請求項8】
哺乳類においてメラノコルチン-4-受容体の不活性化または活性化に反応する障害、疾患または状態の治療または予防のための薬剤を調製するための、請求項1〜6のいずれか一項記載の化合物の使用。
【請求項9】
癌悪液質の治療または予防のための薬剤を調製するための、請求項8記載の使用。
【請求項10】
筋萎縮の治療または予防のための薬剤を調製するための、請求項8記載の使用。
【請求項11】
拒食症の治療または予防のための薬剤を調製するための、請求項8記載の使用。
【請求項12】
不安および/または鬱病の治療または予防のための薬剤を調製するための、請求項8記載の使用。
【請求項13】
肥満の治療または予防のための薬剤を調製するための、請求項8記載の使用。
【請求項14】
糖尿病の治療または予防のための薬剤を調製するための、請求項8記載の使用。
【請求項15】
男性または女性の性機能不全の治療または予防のための薬剤を調製するための、請求項8記載の使用。
【請求項16】
勃起不全の治療または予防のための薬剤を調製するための、請求項8記載の使用。
【請求項17】
請求項1〜6のいずれか一項記載の化合物および薬学的に許容される担体を含む、薬学的組成物。

【公表番号】特表2009−532405(P2009−532405A)
【公表日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−503494(P2009−503494)
【出願日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際出願番号】PCT/EP2007/003115
【国際公開番号】WO2007/115798
【国際公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【出願人】(505336024)サンセラ ファーマシューティカルズ (シュバイツ) アーゲー (21)
【Fターム(参考)】