説明

モアレパターンを構成する有値物

本発明は、有値物(15)、例えばクレジットカード、紙幣、または身分証明書に関する。該有値物(15)は、担体層(1)と、モアレパターンを含有する少なくとも1つの第1層(21)と、及び、第1層(21)のモアレパターン用のモアレアナライザを含有する少なくとも1つの第2層(31、33)とを有する。前記第2層は、第1層のモアレパターンと第2層(31、33)のモアレアナライザが普遍的に光学的に少なくとも領域に関する態様で重ね合わされ、それにより普遍的なモアレ画像が生成されるというように、第1層に対して固定された位置で第1層の上、もしくは直下に設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、クレジットカード、紙幣、または身分証明カードのような価値を有する物体である有値物であって、該有値物が例えば紙層のような担体層を具備する。さらに、少なくとも1つの光学的セキュリティエレメントが該担体層に設けられ、且つ、該担体層がモアレパターンを含む第1層を有する有値物に関する。
【背景技術】
【0002】
モアレ効果は、自然構造及び人工的な構造の多くにおいて起こる。加えて、製造の分野や紙幣を使用する上で、モアレ構造をセキュリティエレメントとして使用することが知られている。
【0003】
そのため、例えばEP 0 930 979 B1 は、2つの相互に離間した透過窓を有する紙幣を開示している。最初の透過窓は実質的に識別文字を有さず、密接に区切られた細い線を含むモアレパターン誘導用の第1パターンを含有する。該紙幣の第2透過窓であって、実質的に認識文字を有しない部位も、密接に区切られた細い線を含むモアレパターン誘導用の第2パターンを含有する。モアレパターン誘導用の第1パターンの細線は、紙幣を横断する横断方向に、実質的に相互に平行であるように設けられている。
【0004】
モアレパターン誘導用の第2パターンの細線は、実質的に相互に平行の関係で縦軸の方向に延びている。もし紙幣自体が所定の折り目線に沿って折り曲げられた場合、第1の領域と第2の領域が整合し、そのようにして、それらの部分のモアレ誘導用パターンが重ね合わされる。そのような重ね合った状態で、透過光線で表示する場合、折り曲げられた紙幣上の対角線上に延びる暗い帯の連続を見ることができる。この暗い帯の連続は、タルボットストライプ(Talbot stripes)としても知られている。
【0005】
それゆえ、モアレパターン誘導用の第2パターンは、モアレパターン誘導用の第1パターンに含まれる潜在的なモアレ画像を明示するアナライザとして使用される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、ここで、新規且つ改良されたモアレベースのセキュリティ特徴を提供するという課題に基づいている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本目的は、有値物、特にセキュリティ文書によって達成される。該セキュリティ文書は、担体層と、該担体層に配置される少なくとも1つのセキュリティエレメントを有し、該担体層は、モアレパターンを含有する第1層と、第1層のモアレパターン用のモアレアナライザを有する第2層とを有し、該第2層は、第1層に対して固定された位置で第1層の上または下に配置され、第1層のモアレパターンが第2層のモアレアナライザと少なくとも領域に関する態様で普遍的に光学的に重ね合わされ、それによって普遍的なモアレ画像が生成されるようになっている。
【0008】
その種の新規モアレ画像は、セキュリティエレメントとして、生産の分野や紙幣、私的及び身分証明書、有値文書の使用において、製品や記事のセキュリティと同様に使用することができる。装飾分野や広告分野での使用も可能である。この点において、用語「モアレパターン」は、繰り返し構造から形成されるパターンを意味することに使用される。該パターンを繰り返し構造によって形成される更にもう1つのパターンを通して表示する条件下か、もしくは該もう1つのパターンと重ね合わせることで、該もう1つのパターンがモアレアナライザとして機能し、新規パターン、即ちモアレ画像を表示する。該モアレ画像は、前記モアレパターンに潜在している。
【0009】
最も単純なケースでは、前記モアレ効果が、明暗のストライプの重ね合わせにより生じ、該明暗のストライプは線のグリッドに従って配置されている。前記ライングリッドは領域に関する態様で位相シフトされ、モアレ画像を生成する。線状のライングリッドに加え、ライングリッドのラインがカーブした領域を有し、例えば波形もしくは円形の形状に配置されることも可能である。加えて、2つまたはそれ以上ライングリッド上に構築されたモアレパターンを使用することも可能である。該2つまたはそれ以上ライングリッドは、重ね合わせの関係もしくは互いに対して回転した関係にある。
【0010】
そのようなライングリッドでのモアレ画像の復号化は、該ライングリッドの領域に関する位相の変位によってもなされる。その場合、2つまたはそれ以上異なるモアレ画像が、そのような1つのモアレパターンに符号化することができる。加えて、モアレパターンやモアレアナライザの使用も可能である。該モアレパターンやモアレアナライザの使用は、いわゆる「Scrambled Indicia(登録商標)」技術またはホールパターン(形状が変化する、円状の穴、楕円状の穴又は角張った形状の穴)に基づいている。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、1つまたはそれ以上の普遍的に表示されるモアレ画像を有値物に組み込むことができ、潜在的なモアレ画像且つ/又は分割したモアレアナライザと任意に組み合わせることができる。本発明は、上述のモアレをベースとしたセキュリティエレメントの欠点を回避する。即ち、少なくとも2つの分割したオブジェクトを具備するシステムを使用する必要がないのである。
【0012】
多くの場合、そのような分割したオブジェクトを具備するシステムは、使用上実施不可能であり、且つ多大なコストが掛かることがわかる。それゆえ、例えば2つの離間した透過部分を有する紙幣であって、一方でモアレパターンを具備し、他方でモアレアナライザを具備する紙幣を発行することは技術的に非常に複雑であり、且つかなりのコストが掛かる。加えて、前記紙幣は使用時に潜在的なモアレ画像とモアレアナライザを重ね合わせることも必要である。
【0013】
それとは対照的に、本発明は安価ながら、模倣することは非常に難しく、高ユーザフレンドリーであることによってより優れているというセキュリティ特徴を提供する。
【0014】
本発明の有利な構成は、請求の範囲に記載されている。
【0015】
一方で第1層と第2層が、担体層の同じ側に配置することが可能であることにより、不変のモアレ画像が入射光にて表示されたときに可視化される。しかしながら、第1層と第2層が担体層の相反する側に配置され、普遍的なモアレ画像が透過光で表示された時のみ可視化されることが特に有利である。入射光線で表示することにより、見る人に透過光で表示する場合とは異なる、光学的な情報項目を提供する。これは、容易にチェックすることができるセキュリティ特徴を提供する。
【0016】
x方向、y方向の双方におけるモアレアナライザの変位に対し非常に高感度な反応を有するモアレパターンを使用することが有利である。そのようなモアレパターンは、例えばカーブしたライングリッドまたは2つまたはそれ以上相互に重なり合ったライングリッドに基づいている。先述のような種類のモアレパターンに関して、第1層と第2層を担体層の同じ側に応用すること、及び第1層を担体層の第1面に応用し、第2層を担体層のその他の面に応用することは、共に前記目的に使用される転写又は印刷工程に関して、高レベルな記録の正確性が要求される。ちょっとしたズレが該モアレ画像の著しい誤り(falsification)を引き起こす可能性がある。
【0017】
特に、両面への正確な記録印刷は、多大な要求(超同時印刷)を強制し、そのため、セキュリティ特徴を模倣することは可能だが、非常に困難である。例えばライントレース時のほんのちょっとしたズレであっても、生ずるモアレパターンが明らかに変わる可能性がある為、モアレパターン及び/又はモアレアナライザの生成工程についても更に高い要求が求められる。
【0018】
しかしながら、モアレアナライザの変位に関し、1つ以上の方向で使用可能なモアレパターンを使用する可能性もあるため、有値物を特に安価に作ることも可能である。
【0019】
もし、有値物が2つまたはそれ以上の第2層を有し、該2つまたはそれ以上の第2層が第1層のモアレパターン用モアレアナライザをそれぞれ包含する場合、特に好都合である。それらの層は互いに重ね合わされる関係に配置されており、第1層のモアレパターンと第2層のモアレアナライザが普遍的に、少なくとも領域に関する態様で光学的に重ね合わされ、それによって2つまたはそれ以上の普遍なモアレ画像が生成される。
【0020】
偽物に対する安全性レベルは、前記手順によってさらに高められる。前記手順が採用された場合、1つのモアレアナライザが担体層の片面側に配置され、他方のモアレアナライザが担体層のもう片面側に配置されることによって、透過光で表示した時は、第1のモアレパターンが可視化され、入射光線で表示した時は、第2のモアレパターンが可視化されるということも可能である。
【0021】
UV(紫外線)染料またはIR(赤外線)染料を、第2層のモアレアナライザ、又は第1層のモアレパターンに使用することによって、UV(紫外線)光の照射又は、IR(赤外線)の照射によってのみ、モアレ画像が生成されるという更に有利な効果が実現できる。かくして、該モアレ画像は、例えば紫外線(UV)ランプ下においてのみ可視化される。もしくは、該モアレ画像が機械で読み取ることができる情報項目を含有し、IR(赤外)読み取りヘッドによってのみ値を読み取ることができることとすることができる。また視覚的なモアレ画像と紫外線(UV)/赤外線(IR)モアレ画像との組合せも可能である。
【0022】
モアレアナライザもしくはモアレパターン形状に形取った偏光層を第2層及び/又は第1層に使用し、それによって偏光器によって表示されたときのみモアレ画像が可視化されるとなると、更に有利となりうる。かくして、異なる表示効果が、値を保持する文書が偏光器の有無によって表示されたり、偏光器の角度位置によって表示されたりすることによって、図られている。
【0023】
加えて、第2層及び/又は第1層が更に機能特徴を有することが可能であることから、例えば、モアレアナライザもしくはモアレパターンの形に形取られ、且つ機械が読み取ることができる磁気層も形成できる。またはモアレアナライザもしくはモアレパターンの形に形取られたアンテナも形成できる。有値物に包含されているチップも可能である。
【0024】
モアレパターンを含む第1層が印刷可能な物質を具備し、該物質が少なくとも領域に関する態様で、モアレパターン形状のパターン形式で担体層に応用されることが望ましい。その点において、該印刷可能な物質は、例えば粘着物質やカラー色素、または顔料(effect pigments)、特に干渉層の顔料(interference layer pigments)、または液晶顔料を構成することができる。偽物に対する保護手段のレベルは、前記性質の顔料を使用することによって更に高めることができる。
【0025】
更に、偽物に対する保護手段のレベルは、部分的に金属化された、モアレパターン形状のパターン形式で少なくとも領域に関する態様で形取られた層を具備する第1層によって高めることができる。更に、偽物に対する保護手段のレベルを高めるために、光回析効果を有する表面構造が形成され、モアレパターンが施されている、複製層を第1層として使用することができる。
【0026】
本発明の好ましい実施態様よれば、第2層は転写フィルムの転写層の一部である。該転写フィルムは、第1層に設けられるか、もしくは第1層に対して反対の関係にある担体層の面に設けられている。そのような配置によって、転写層が部分的に金属化された金属層をモアレアナライザの形状で有することができる。
【0027】
加えて、該転写層が複製層と反射層を有することも可能である。光回析効果を有する表面構造が、複製層と反射層の間のインターフェイスに形成されており、該反射層は、モアレアナライザの形状のパターン形式で少なくとも領域に関する態様で形取られている。これは、偽物に対抗する、高レベルなセキュリティ特徴を与える。該セキュリティ特徴の該光回析効果は、他の方法で模倣することができるが、非常に困難である。
【0028】
モアレアナライザ及び/又はモアレパターンを有する、1つまたはそれ以上の有値物が、担体層に配置されているセキュリティ脈の一部であると尚都合がよい。
更に好ましい実施態様によれば、有値書類は、EP 0 930 979 B1 記載の自由なモアレアナライザ、もしくは自由なモアレアナライザと更に組み合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
本発明は、例として下文に添付図面に関連づけて実施態様の数々を用いて記載されている。
【0030】
図1は、本発明の第1の実施態様に関する有値物の図を示す。
【0031】
図2は、本発明の第2の実施態様に関する有値物の図を示す。
【0032】
図3は、本発明の第3の実施態様に関する有値物の図を示す。
【0033】
図4は、本発明に係る有値物の構造及び製品を説明する機能的な作用を示す。
【0034】
図5a〜図5cは、本発明に係る有値物の操作形態及び構造を説明する図を示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
図1は、担体層1と光学セキュリティエレメント有する紙幣11の一部を示す。該光学セキュリティエレメントは、該担体層1に配置される。該紙幣11は、モアレパターンを含有する層21とモアレアナライザを含有する層31を具備する。
【0036】
担体層1は、紙幣11の紙担体またはプラスチック担体によって形成されている。担体層1はそれ独自の色については白色または淡色であり、ある条件下では、図またはパターン形状で担体層1自体に焼き付けを有する。加えて、紙幣11が更に、例えば、透かし模様、スチールの沈み彫り印刷、セキュリティー・スレッド、または、ルミネセンス発光印刷、磁気印刷等のセキュリティ特徴を有することができることが好ましい。
【0037】
モアレパターンは、繰り返し構造から形成される1つのパターンである。該モアレパターンと繰り返し構造から形成される更なるパターンとの重ね合わせ、又は、該パターンを通して表示する条件下で、該パターンがモアレアナライザとして機能する。それにより、新しいパターン、即ちモアレ画像を表示する。該モアレ画像は、前記モアレパターンに潜在している。最も単純な場合では、前記モアレ効果は明暗のストライプの重ね合わせから生ずる。
【0038】
ここで、該モアレパターンの暗のストライプとモアレアナライザの領域が一体となって、モアレパターンとモアレアナライザのストライプが相互に並列の関係にある領域よりも淡く見えるその他の領域上に存在する。その為、例えばモアレパターンが、ライン間隔40〜200μmの多数のラインを有するライングリッドを具備し、前記ライングリッドが領域に関する態様で位相シフトし、モアレ画像を生成することができる。その点では、該位相シフトがグリッド間隔の半分であることが好ましい。そのようなモアレ画像は、同じライン間隔のライングリッドを有するモアレアナライザで復号化することが可能である。
【0039】
線状のライングリッドに加え、ライングリッドのラインが、カーブした領域を有し、例えば波形形状または円形形状として設けられることとすることもできる。この場合、該モアレ画像が、前記カーブしたライングリッドの適した領域に関する位相シフトにより符号化されることも可能である。前記の方法で潜在しているモアレ画像の復号化は、適したモアレアナライザによって行われる。該モアレアナライザは、(位相シフトしていない)モアレパターンのライングリッドに相当するライングリッドを有する。そのように、該モアレパターンと関係を有する非常に特別なモアレアナライザによってのみ、該モアレ画像を復号化できる。
【0040】
更に、2つの相互に回転したライングリッドをベースにして構築されたモアレパターンを使用することもできる。その種のライングリッドにおけるモアレ画像の復号化もまた、該ライングリッドの領域に関する位相シフトによって行われる。この点において、2つの異なるモアレ画像をそのようなモアレ画像に符号化することができる。その場合、第1のモアレ画像は、第1のモアレアナライザの使用によって可視化することができ、第2のモアレ画像は、第2のモアレアナライザの使用、もしくは第1のモアレアナライザの置く角度を変えることにより、可視化することができる。
【0041】
それらの原理の応用により、更に2つまたはそれ以上のモアレ画像を1つのモアレパターンに符号化し、2つのモアレパターンの重ね合わせにより更なるモアレパターンを生成することや、1つのモアレパターンを2つまたはそれ以上モアレアナライザと重ね合わせることでモアレ画像を可視化することも可能である。その点で有利なことに、各モアレパターンの復号化において、ヒトの目の視認可能解像度に即して、該モアレパターンが占める領域を一定とすることで、位相シフトにより符号化される情報が、見る人にとって、モアレアナライザの補助なしでは、不可視が維持されるように注意が払われる。
【0042】
さて、第1ステップにおいて、層1は、印刷工程、例えば鋼の沈み彫りにより、紙の担体1上に印刷される。従って、層21は、好ましくは粘着物やカラー色素または顔料(effect pigments)を含む、印刷可能な物を具備する。
【0043】
その場合、層21は、上述のモアレパターンのいずれか1つの形状で少なくとも領域に関する態様で紙の担体1上に印刷される。1つのモアレパターンが設けられている複数の領域に加え、層21は結果的に画像情報の他の項目が表示されている他の領域も含有することができる。更に、該層21の外面形状が
シンボルもしくは画像オブジェクトを表し、例えば30cmといったような通常の視覚距離から層21を表示した場合、見る人に前記外部形状だけがはっきり見えることとすることもできる。
【0044】
転写工程、例えばホットスタンプ(hot stamping)により、層21を紙担体1に適用することも可能である。その場合、層21は、好ましくは保護用のカラー塗料層を有するホットスタンプ(hot stamping)フィルムの転写層部分、複製層、ある条件下で部分的な性質として反射する層、粘着層の多層構造を具備する。
【0045】
該転写層部分も1つまたはそれ以上の色付の装飾層を有することができる、もしくは、1つまたはそれ以上の色付装飾層を複製層の代わりに有することができることが望ましい。
【0046】
そのようなフィルムの保護用カラー塗料層の厚さは、好ましくは、0.3〜1.2μmであり、且つ引っかき耐性のアクリレートを具備する。複製層は、好ましくは透明な熱可塑性物質を具備する。該熱可塑性物質は、例えば印刷して乾燥する工程により、前記保護用カラー塗料層全体に渡って適用される。次に微細な表面構造が、スタンプツール(stamping tool)によって複製層に複製され、場合によっては、その後、該複製層が架橋またはその他の態様で硬化させられる。
【0047】
その後、薄い反射層が複製層に適用される。該反射層は薄く、蒸着した金属層またはHRI層(HRI=高反射指数)であることが望ましい。前記金属層に使用することができる物質は、原則的にクロム、アルミニウム、銅、鉄、ニッケル、銀、金、または、前記金属の合金である。HRI層に使用することができる物質は、例えばTiO、ZnS、またはNbである。更に、そのような金属性または誘電性の反射層の代わりに、誘電性または誘電性且つ金属性である複数の層を具備している薄いフィルム層の連続を使用することもできる。
そして、フィルム体に粘着層が適用される。該フィルム体は、例えば熱的に活性化可能な粘着剤を含むことができる。
【0048】
モアレパターンを、例えば部分的に金属化または部分的に非金属化された反射層により、前記種類の層に取り込むことができ、かくしてモアレパターン形状に形取られた、パターン化した反射層が得られる。そのようにして、モアレパターンが、該レイヤーの反射もしくは非反射の領域により生成され、該モアレパターンが微細な表面構造によって生じる光学的効果により重ね合わされる。その点について、例えば該微細構造を、ホログラムやキネグラム(Kinegram (R))(登録商標)を生じる回折構造とすることもできる。しかしながら前記構造は、等方性もしくは異方性のツヤなし構造、又はマクロ構造、例えばマイクロレンズとすることもできる。
【0049】
加えて、モアレパターンをマクロまたはマイクロ表面構造の形成に取り込むこともできる。その為、表面構造が、例えば背景領域や、モアレパターンに即して形取られた画像領域を有すことが可能である。異なる構造が該背景領域と該画像領域に設けられており、例えば、異なる回折構造やツヤなし構造、回折構造、平坦(反射)表面、及び、ツヤなし構造且つ平坦(反射)表面がある。非金属化及びモアレパターンの該表面構造への挿入の組合せも可能である。さらに、該表面構造が、ホログラムやキネグラム(Kinegram (R))(登録商標)を生じることも可能である。該ホログラムやキネグラム(Kinegram (R))(登録商標)は、異なる視角で異なるモアレパターンを呈示する。そのような表面構造を使用する場合、異なるモアレ画像が異なる視点の方向で生じることができる。
【0050】
さらに、複製層に追加する、または代替となる、転写層部分がモアレパターン形状に形取られた薄フィルム層システムを有することもでき、該薄フィルム層システムは、有値文書を傾けた際に変色効果を呈示する。
そこで、上述のようにモアレアナライザを形成する層31が、層21に適用される。
【0051】
特に好適な実施態様によれば、前記の取り揃え(arrange)における層31は薄い反射層を有し、該薄い反射層は少なくとも領域に関する態様でモアレパターン形状に形取られており、特に薄い金属層を有する。その点において、既に上文に層21に関連して記載した全ての反射物質を、該層31の反射層として使用することができる。この場合好ましくは層31が、転写工程、好ましくはホットスタンプ(hot stamping)工程により層21に適用される。それゆえ層31は、例えば透明な保護用のカラー塗料層、薄く、蒸着させ、且つ部分的に金属化させた金属層、及び粘着層を具備する。
【0052】
加えて、層31が印刷可能な物を有すこともできる。該印刷可能な物は、印刷工程により層21上へと印刷することができる。さらに、層31が、自体に形成された微細な表面構造を具備する複製層を有することもできる。該複製層にはモアレアナライザが、層21に関連して上文で既に記載した様に設けられている。
【0053】
ここでモアレパターンとモアレアナライザを使用することは特に有利である。該モアレアナライザは、ライングリッドを基礎としていないが、波形や特別にカーブしたグリッドもしくは2つまたはそれ以上のグリッド(上記参照)を基礎としている。それは、層31を層21へ適用する場合に、ほんの少しの相違が重ね合わせで生成されるモアレ画像に変化をもたらすこととなる為、記録の正確性の観点で特別な要求が派生する。
【実施例】
【0054】
既に図1に示されているように、この場合、該層31は、領域に関する態様でのみ層21上に重ね合わせることが出来る。かくして、視覚者に、モアレ画像が可視化した第1の領域、該画像の印象(impression)が該層21のモアレパターンにより決定される第2の領域、及び、層31のモアレアナライザによって該画像の印象(impression)が決定される第3の領域、を与えることができる。加えて、例えば拡大鏡を通して視覚することによって、第2及び第3の領域にモアレパターンの微細な構造が存在すること、及び前記2つのパターンの重ね合わせにより第1の領域に該印象(impression)が生じることを確かめることができる。
【0055】
図2は、3つの層、層21、層22及び層32を有する紙幣12を示す。層21と層22は、1つのモアレパターンを含有する各1層を夫々有する。層21と層22の該モアレパターンは、互いに異なる。この場合、層21と層22は、図1に示される層21と同様とすることができる。層21と層22に適用されるのは、層32である。該層32は、層21と層22のモアレパターン用のモアレアナライザを含有する。この場合、該層32は、好ましくは印刷可能な物を含み、該印刷可能な物は、例えば(steel intaglio printing)により、該層21と層22上へと印刷される。しかしながら,その場合は原則として層32を図1の層31と同様とすることができる。
【0056】
該層32は、層22と層21のモアレ画像用のモアレアナライザを含むため、第1のモアレ画像が該層22のモアレパターンの領域に生成され、第2のモアレ画像が該層21のモアレパターンの領域に生成される。
【0057】
層21、層22、層32のパターンの重ね合わせを層22の領域で生じさせることも可能であり、この場合、既に上文に記載されているように、層21と層22が互いに重なり合い、モアレパターンを与えることができる。該モアレパターンは、該層32のモアレアナライザによって可視化するモアレ画像を含む。その為、層22の領域における偽造ではないモアレ画像の生成には、層22及び層32も正確な記録関係で層21に適用されることが必要不可欠である。
【0058】
図3は、担体層1、層21、層22及び層32を有する紙幣13を示している。この場合、これら層21、層22及び層32は、図1と図2に示されている対応して特定される層と同様である。
【0059】
図3で説明されている場合では、層22に含まれる該モアレパターンは、層22が層32によって覆われていない領域において、層21に含まれるモアレ画像の生成用のモアレアナライザとして機能する。図2の実施態様に関連して記載された効果が、層22が層32によって覆われた領域において発生する。
【0060】
図4は、上記で議論された原則の適用ついて、更なる組合せを示す。図4は、紙幣41を示す。該紙幣41の紙の担体上で、モアレパターンは、領域51に印刷することにより適用されている。そして、該紙幣41に適用されるのは、光学セキュリティエレメント42であり、転写フィルム、特にホットスタンプ(hot stamping)フィルムの転写層部分を具備している。該光学セキュリティエレメント42は、キネグラム(Kinegram (R))(登録商標)や回折パターンを含んでいる第1の領域52を有する。該光学セキュリティエレメント42は、更に、キネグラム(Kinegram (R))(登録商標)を有する領域53を有する。該領域53は、更なるモアレパターンに即して部分的に非金属化されている。該光学セキュリティエレメント42は、領域54も有し、該領域54は、キネグラム(Kinegram (R))(登録商標)を含むが、モアレパターンを含まない。
【0061】
この場合、図5aに示される層21と関連して既に記載したように、光学セキュリティエレメント42は、複製層と反射層及び粘着層から成り、複製層と反射層との間のインターフェイス層に形取られているのは、前記キネグラム(Kinegram (R))(登録商標)の生成を可能とする回折表面構造である。
【0062】
光学セキュリティエレメント42を担体41に適用後、領域55は、モアレパターンが領域53に取り込まれた状態で、印刷で付されたモアレパターンの重なり合いを構成し、それでモアレ画像が前記領域に生成される。
【0063】
光学セキュリティエレメント42と領域51に印刷することで付された該モアレパターンは、モアレアナライザとして機能するモアレパターンで重ね刷りされる。かくして、図4に示される紙幣14が得られる。以下の表示印象(impression)は、紙幣14の領域56〜63で与えられる。即ち、領域56では、視覚者は星形の印刷形状を知覚する。該印刷形状は、モアレパターンを含有し、該モアレパターン自体は不可視である。領域57と領域61では、視覚者は各キネグラム(Kinegram (R))(登録商標)を知覚する。
【0064】
領域58では、見る者は、第1のモアレ画像を知覚する。該第1のモアレ画像は、領域53のモアレアナライザと領域51のモアレパターンとの重ね合わせから派生する。領域63で視覚者は、第2のモアレ画像を知覚する。該第2のモアレ画像は、領域56のモアレパターンと最後に印刷されたモアレアナライザとの重なり合いによって派生する。
【0065】
領域59で、視覚者は第3のモアレ画像を視覚する。該モアレ画像は、モアレパターン56、領域53のモアレパターン、及び最後に印刷されたモアレアナライザとの重なり合いから派生する。
【0066】
ここでは、本発明の例を通して更なる実施態様が、図5aと図5cと関連付けて記載する。
【0067】
図5aは、担体1、層21、層31及び層33を具備する紙幣15を示す。該層21と層31は、図1に示される層21と層31と同様である。つまり、該層21はモアレパターンを含み、該層31はモアレアナライザを含む。該層33は、図2に示される層22と同様であり、モアレパターンを含む。該モアレパターンは、モアレアナライザもしくはモアレパターンとしてモアレパターン21上で重なり合わされて機能する。図5aに示されている実施態様において、担体1は、少なくとも層21が適用される領域において、透明もしくは半透明である。
【0068】
前記の配置を入射光線で表示した場合、その結果は図5bに示されている結果となる。即ち、層31と層21を通過した入射光線71は反射され、視覚者へ与える印象(impression)を決定する。ここで図1と関連して既に記載した効果がある。つまりモアレ画像72が見る者にとって可視となる。該モアレ画像は、層31のモアレアナライザと層21のモアレパターンとの重なり合いによって決定される画像である。
【0069】
図5cに示される効果は、透過光にて表示された場合に実現する。即ち、入射光線71は、それら層31、層1、層21及び層31を通過し、その為視覚者は、モアレ画像73を視覚する。該モアレ画像73は、層31、層21及びモアレアナライザ31のモアレパターンの重なり合いによって出現する。
【0070】
モアレアナライザを含む層をさらに層33に適用することもできる。従って、第1のサイドから入射光で表示する場合、第1のモアレ画像が可視となり、その他のサイドから、入射光で表示する場合、第2のモアレ画像が可視となり、透過光で表示する場合は、第3のモアレ画像が可視となる。
【0071】
ここでは更に、本発明の例を通した実施態様が、図6と図7と関連付けて記載される。図6は、例を通してポリカーボネート・カードの構造を説明している。該カードは、例えば身分証明カード、マネー、バリューカードもしくはチェックカードとして使用することができるものである。前記ポリカーボネート・カードは、内部に設置されたキネグラム(Kinegram (R))(登録商標)を有する。
【0072】
図6は、カード8を示す。該カード8は、担体85と、2つの保護層84、86と、担体85上に領域に関する態様で配置されている層とを有している。カード8は、第1層の領域83、第2層の領域82、そして層81を具備する。
【0073】
担体85は、モアレパターンが印刷されたポリカーボネート・コアを有する。領域82と領域83を有する層は、複製層自体に形成された回析構造と複製層を有する。回析構造によって、第1の透明なキネグラム(Kinegram (R))(登録商標)は領域83において生じ、第2の透明なキネグラム(Kinegram (R))(登録商標)は領域82において生じる。従って前記の層は、例えば、ホット・スタンプ(hot stamping)箔の転写層を具備し、該転写層は、屈折係数が該複製層と異なる粘着層と同様に前記複製層を有する。
【0074】
層81はモアレアナライザの形状に形取られた印を具備する。この場合、領域82と領域83のキネグラム(Kinegram (R))(登録商標)は、視野角に依存し選択されることによって、前記キネグラム(Kinegram (R))(登録商標)が2つまたはそれ以上異なるモアレパターンを示す。カード8を視覚する者の視点の角度により、1又はその他の前記モアレパターンが、領域83においてフィルム体85のモアレパターンと重ね合わされ、それで見る者が視角によって異なるモアレ画像を視覚できる。
【0075】
領域82において、層81のモアレパターン、担体85、及び領域82で生成されたキネグラム(Kinegram (R))(登録商標)が、相互に重ね合わされる関係となることにより、ここでも視角によって異なるモアレパターンが存在する。図6で示されるように、層81の印刷が領域82との間で正確な記録関係で行われない場合、さらに部分的な領域で更なるモアレ画像が可視化する結果となる。
【0076】
ここでは、図7は実施例としてキネグラム(Kinegram (R))(登録商標)が表面に適用されたポリカーボネート・カードの構造を示す。図7は、層91、2つの保護層92と94、及び担体93を示す。
【0077】
該担体93は、モアレパターンが印刷された、ポリカーボネート・コア部分を具備する。層91は、例えば粘着層、複製層、及び保護層を有するホットスタンプ(hot stamping)フィルムの転写層を具備する。キネグラム(Kinegram (R))(登録商標)を生成する回折構造は、該複製層と該粘着層の間に形取られている。かくして前記回折構造の領域では、透明なキネグラム(Kinegram (R))(登録商標)が層91によって生成される。
【0078】
前記キネグラム(Kinegram (R))(登録商標)は、図6に関連して既に記載した視角によって2以上の異なるモアレパターンを提供するという特徴を有する。それらモアレパターンは、担体93に印刷されたモアレパターン用のモアレアナライザとして機能し、それによって異なるモアレ画像が異なる視角に応じて、層91の領域にて可視となる。

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5a】

【図5b】

【図5c】

【図6】

【図7】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
有値物(11、12、13、14、15)、例えば、クレジットカード、紙幣、または身分証明カードであって、該有値物は、担体層(1、41)、例えば紙担体と、少なくとも1つの光学セキュリティエレメントとを具備し、該光学セキュリティエレメントは、該担体層(1、41)上に配置され、該光学セキュリティエレメントがモアレパターンを含む第1層を有する有値物において、
該有値物(11、12、13、14、15)は、第2層(31、32、33)を有し、該第2層は第1層(21、22)のモアレパターン用のモアレアナライザを有し、第1層(21、22)のモアレパターンと第2層(31、32、33)のモアレアナライザとが、領域に関する態様で普遍的に光学的に重ね合わせられており、それによってモアレ画像が生成されるというように、該第2層が第1層に対して第1層(21、22)の上または下の固定位置に配置されることを特徴とする有値物。
【請求項2】
第1層(21、22)と第2層(31、32)が担体層(1)上の同面に設けられていることによって、入射光線で表示された場合に普遍的なモアレ画像が可視化することを特徴とする請求項1記載の有値物(11、12、13、14、15)。
【請求項3】
第1層(21)と第2層(33)が担体層(1)上の相反する側に配置されることにより、透過光で表示された際に該モアレパターンが可視化することを特徴とする請求項1または請求項2記載の有値物(15)。
【請求項4】
有値物(12、13、14、15)は、2つまたはそれ以上の第2層(32,33、22)を有し、該第2層の各々は、第1層(21、22)のモアレパターン用の各モアレアナライザを含み、該第1層(21、22)のモアレパターンと第2層(31、32、33)のモアレアナライザとが普遍的に、光学的に少なくとも領域に関する態様で重ね合わされており、それにより2つまたはそれ以上普遍的なモアレ画像が生成されるというように、該第2層が第1層に対して固定した位置で第1層の上もしくは直下に配置されていることを特徴とする前述の請求項のうちいずれか1つに記載の有値物(12、13、14、15)。
【請求項5】
第2層(31)のうちの1つが、第1層(21)のように担体層(1)と同じ側に設けられており、第2層(33)のもう1つの層が該担体層(1)の反対側に設けられていることによって、第1のモアレ画像が透過光で表示する際に可視化され、第2のモアレ画像が入射光線で表示する際に可視化されることを特徴とする請求項4記載の有値物(15)。
【請求項6】
第1層が印刷可能な物を具備し、該印刷可能な物が、特に担体層(1)上に、少なくとも領域に関する態様で、モアレパターン形状のパターン形式で配置されることを特徴とする前述の請求項のいずれか1つに記載の有値物(11、12、13、14、15)。
【請求項7】
印刷可能な物が、接着剤とカラー色素又は顔料特に干渉レイヤー色素又は液晶色素とを構成することを特徴とする請求項6記載の有値物(11、12、13、14、15)。
【請求項8】
第1層が部分的に形取られた金属層を構成し、該金属層の金属または非金属の領域が、少なくとも領域に関する態様で、モアレパターン形状のパターン形式で、形取られていることを特徴とする前述の請求項のいずれか1つに記載の有値物。
【請求項9】
第1層が複製層を構成し、該複製層では光回析効果を有する表面構造が形取られ、モアレパターンが該表面構造に取り込まれている前述の請求項のうちいずれか1つに記載の有値物。
【請求項10】
光回析効果を有する表面構造が、ホログラムまたはキネグラム(Kinegram (R))(登録商標)を含み、該ホログラムまたは該キネグラム(Kinegram (R))(登録商標)が異なる視角によって異なるモアレパターンを示し、それにより異なったモアレ画像が異なった表示方向に生成されることを特徴とする請求項9記載の有値物。
【請求項11】
第1層が、部分的に形取った薄フィルム層システムを具備し、該薄フィルム層システムは、干渉によって色変化効果を生じ、該薄フィルム層システムは、少なくとも領域に関する態様で、モアレパターン形状のパターン形式で、形取られていることを特徴とする前述の請求項のいずれか1つに記載の有値物。
【請求項12】
第2層が印刷可能な物を構成し、該印刷可能な物が少なくとも領域に関する態様で、モアレアナライザ形状のパターン形式で、特に第1層上、もしくは第1層に対して反対関係にある担体層側の上に配置されていることを特徴とする前述の請求項のうちいずれか1つに記載の有値物。
【請求項13】
印刷可能な物が、紫外線カラー色素または赤外線カラー色素を含有することで、該モアレ画像が、紫外線の照射もしくは赤外線の照射によってのみ生成されることを特徴とする請求項12記載の有値物。
【請求項14】
第1層及び/又は第2層が、部分的に形取られた偏光層を構成し、該偏光層が、少なくともモアレパターン又はモアレアナライザ形状のパターン形式で少なくとも領域に関する態様で形取られていることを特徴とする前述の請求項のいずれか1つに記載の有値物。
【請求項15】
第2層(31、32)が転写フィルムの転写層の部分をなし、該転写層は第1層(21)または第1層と反対関係にある担体層(1)の側に使用されることを特徴とする前述の請求項のいずれか1つに記載の有値物(11,12、13、14、15)。
【請求項16】
転写層が部分的に形取られた金属層を有し、該金属層の金属または非金属の領域が、モアレアナライザ形状のパターン形式で、少なくとも領域に関する態様で、形取られていることを特徴とする請求項15記載の有値物。
【請求項17】
転写層が複製層と反射層を有し、該反射層は特に金属層であり、光回析効果を有する表面構造が、複製層と反射層の間のインターフェイスに形取られ、該反射層が少なくともモアレアナライザ形状のパターン形式で、少なくとも領域に関する態様で、形取られることを特徴とする請求項15乃至請求項16のいずれか1つに記載の有値物。
【請求項18】
有値物が自由なモアレアナライザを有し、該モアレアナライザは、第1層と第2層に対して固定位置に設けられておらず、そのようにデザインされているので、該自由なモアレアナライザが第1層及び/又は第2層と重なり合う関係となった時、モアレ画像が生成されることを特徴とする前述の請求項のいずれか1つに記載の有値物。


【公表番号】特表2007−521994(P2007−521994A)
【公表日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−552561(P2006−552561)
【出願日】平成17年2月12日(2005.2.12)
【国際出願番号】PCT/EP2005/001428
【国際公開番号】WO2005/078669
【国際公開日】平成17年8月25日(2005.8.25)
【出願人】(506151626)オーファウデー キネグラム アーゲー (30)
【Fターム(参考)】