説明

モジュールベルト用の交換可能な装着部材および装着部材保持具

ベルトモジュール(30)はモジュールベルトの分野での使用に適しており、空中部材など装着部材を保持するように設計されている。ベルトモジュール(30)は、上面(106)上に蟻継ぎ部(109、112)を有する装着部材保持具(100)からなる。この装着部材保持具(100)は、装着部材保持具(100)に対する固定位置に横方向に脚部をスライドさせ、蟻継ぎ部(109、112)に嵌合する脚部の延伸部を装着部材に備え付けることにより保持具(100)に取り外し可能に装着されるように設計された装着部材などと嵌合する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は搬送ベルトに関し、詳しくは、横軸の回転ロッドにより回転可能に連結されたプラスチックベルトモジュール列から構成されたモジュール式プラスチック搬送ベルトに関する。
【背景技術】
【0002】
モジュールベルトには空中部材(flight)など付属品が備え付けられることがあり、付属品は標準モジュールに連結された特別な空中部材用モジュール上に一体的に生産される可能性がある。空中部材用モジュールは、チェーンの一部として単一のモジュール列に連結されることがあり、または煉瓦積み様式で隣接するモジュール列に連結されることもある。同じベルト種類で種々の型式の装着部材を使用し、または簡単に修理するのに対して一層の順応性を提供するために、特別に設計されたモジュールに取り外し可能な付属品を設けることは公知である。この種のモジュールの例は、米国特許第4,832,183号に示されている。この構造は、ベルトモジュールのリンク間にある中間部材内に凹部を包含するので、付属品(例えば空中部材)をモジュールの側面からロック位置に移すことができる。前記米国特許第4,832,183号に記載されている装着部材を取り付ける、または取り外すには、ベルトの横方向に空間が必要である。この空間は、空中部材自体と同じ幅にしなければならない。自由な横方向移動が阻害され、またはベルトが並んで移動するのであれば、横方向間隔のための空間を利用することができず、付属品の組み付け、または取り外しは、ベルトが取り外された後だけ可能である。その典型的な適用例は、概略的に図1Aと図1Bに示すような製パン所の垂直受皿搬送機を包含する。複数の空中部材12を備えた特有のベルト10は、並んで移動し受け皿13を搬送すると共に、矢印16の方向である垂直方向にそれらを移動させる。受け皿13は、焼き製品14を搬送するために使用される。図1Aと図1Bは一対のベルト10のみを示す。ベルト10は矢印18、19の方向にスプロケット17周りに係合する。実際の適用では、底部から上部までベルトと共に移動する一連の受け皿が大きな囲いの中で移動するように、一連のベルトが並んで動いている。
【0003】
米国特許第6,554,129号はスナップ方式の空中部材を開示するが、これは高負荷で外れる可能性があるので、この方式は全ての適用において十分に安全とはいえない。前述した製パン所用垂直受皿搬送機にとって、特別な要求が満たされなければならない。負荷は通常、非常に高く、装着部材はベルトに十分に固定する必要がある。この適用においては、受け皿は詰まる可能性があり、装着部材が損傷し交換する必要がある。付属品またはベルトは完全に壊れるかもしれない。その場合には、除去可能な装着部材のみが損傷し、ベルトは損傷しないことの保証が望まれる。
【0004】
従って、装着部材を順応性のある態様で固定できる除去可能な装着部材に対する要求がある。この方式は、外れるおそれがなくて高負荷を許容する装着部材の確実な固定を提供する。この方式は、大幅な横方向間隔を必要としない。また、この方式は過負荷による損傷からベルトを保護するために計算された限度での装着部材の破損の状態で、任意に離脱可能とすべきである。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、独立特許項1による装着部材を保持するモジュールと、独立請求項6によるモジュールと装着部材の組合せを提供することにより、上述した要求を満足させる。独立請求項10はベルトを定義する。好適な実施形態が、従属請求項から明らかになる。
【発明の効果】
【0006】
本発明の本質は、以下に存する。
【0007】
装着部材を保持するモジュールは、上面を有する中間部材を備え、この中間部材は、上面の上方に延びる少なくとも一対の対向する蟻継ぎ部(dovetail section)を有する。この蟻継ぎ部は、前記モジュールの側端から間隔を空けて設けられている。モジュールは、中間部材から外方に延びる複数の第1締結端部を有する。複数の第1締結端部は、その中に規定された横開口を有する。複数の第2締結端部は、中間部材から複数の第1締結端部と反対方向の外方に延びる。複数の第2締結端部は、複数の第1締結端部からオフセットされているので、複数の第1締結端部は、隣接モジュールの複数の第2締結端部に挿入することができる。複数の第2締結端部はまた、その中に規定された横回転ロッド用開口部を備えている。隣接モジュールの第1締結端部と第2締結端部が挿入されるとき、横回転ロッドが挿入され、隣接するモジュール列が回転可能に連結され、スプロケット周りに係合することができるエンドレスベルトを形成する。
【0008】
本発明は図面に示され、その中で同じ符号は図面を通じて同じ、または同様の部分を示す。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1A】従来の垂直コンベヤによる概略図である。
【図1B】図1Aのコンベヤの正面図である。
【図2A】本発明による空中装着部材を備えたベルトの実施形態を示す斜視図である。
【図2B】本発明による空中装着部材の代案の実施形態を備えた図2Aのベルトを示す斜視図である。
【図3A】装着部材が取り外されモジュール毎に1つの装着部材保持具を有する個々のベルトモジュールを示す図2Aのベルトの斜視図である。
【図3B】モジュール毎に2つの装着部材保持具を備えた本発明によるベルトの代案の実施形態を示す斜視図である。
【図4A】単一の装着部材保持具を備えた本発明によるモジュールの実施形態を示す拡大斜視図である。
【図4B】モジュールに2つの装着部材保持具を設けた本発明によるモジュールの代案の実施形態を示す拡大平面図である。
【図5A】本発明による空中装着部材の実施形態を示す斜視図である。
【図5B】本発明による空中装着部材の代案の実施形態を示す斜視図である。
【図5C】図5Bの装着部材の一部を示す拡大斜視図である。
【図6A】図5Bの装着部材と図4Aに示すモジュールの装着部材保持具との係合を示す斜視図である。
【図6B】図4Aに示すモジュールの装着部材保持具に関する図5Bの装着部材の一部を示す拡大斜視図である。
【図6C】図5Bの装着部材の一部の斜視図であり図4Aのモジュールの装着部材保持具に係合する空中装着部材を示す斜視図である。
【図6D】図4Aに示すモジュールの装着部材保持具と係合する図5Bの空中装着部材を示す端面図である。
【図7A】本発明による取り付けられた空中装着部材を備えたベルトの実施形態を示す斜視図である。
【図7B】空中装着部材を取り外した図7Aのベルトを示す斜視図である。
【図8A】モジュールに装着部材保持具を取り付けた本発明による空中装着部材の代案の実施形態を示す拡大斜視図である。
【図8B】図8Aの空中装着部材の代案の実施形態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図2Aでは、本開示に基づく当業者に明らかなように、モジュールベルト20は回転ロッド26が一致する横回転ロッド開口部29に貫通することにより、回転可能に接続された複数のベルトモジュール23を備えている。ベルト20は矢印22の方向に移動する垂直受け皿コンベヤとして使用される。ベルトモジュール23は平坦な格子形状であり、上面から底面に至るまで貫通して設けられた開口24を備えている。本発明はまた、他の型式のモジュールを利用してもよく、閉じられた平坦な表面モジュールを含むが、これに限定されない。個々のモジュール23は一方の縁から延びる複数の第1締結端部32と、他方の縁から延びる複数の第2締結端部35とを有している。
【0011】
ベルト20には、空中部材37などの装着部材をベルト20に固定する装着部材保持具100を有する特別に設計されたモジュール30(図3Aおよび3B)が設けられている。前記装着部材は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアセタール、ポリアミドなど剛性プラスチック材料から生産されてもよい。また装着部材は、熱可塑性ゴム状材料など弾性材から生産されてもよい。図2Aに示すように、空中部材37は基部41から延びる真っ直ぐな直立壁部40を備えている。空中部材37は傾斜端部43および46を包含する。図2Bに示す代案のように、壁部50からなる空中部材49を使用してもよい。壁部50は基部51から延びている。壁部50は波形であり、一対の傾斜部52、55を包含する。波形の空中部材49は、その均一な壁部の厚さにより容易に清掃することができ、また容易に成形される強く堅い構造など複数の利点を提供する。バケット、湾曲した空中部材、弾性空中部材、有孔空中部材など他の型式の装着部材も可能である。
【0012】
図3Aを参照すると、ベルト20は装着部材保持具100を備えたモジュール30を包含する。図示のように、ベルトモジュールの列21内に挿入された装着部材保持具100を有する4つのモジュール30が存する。個々の装着部材保持具100は、空中部材を支持する面部106を備えた中央部103を有する。一対の蟻継ぎ部109,112は互いに対向し、面部106から間隔を空けて配設されている。モジュール30は、隣接するモジュール23の締結端部32と35に挿入するように、ベルトの移動方向に対向する縁部から延び、間隔を隔てた締結端部115と118を有する。締結端部115、118は挿入される締結端部32、35内の横開口124と一致する横開口121(図4A)を有する。横開口121と124が一致すると、本開示に基づく当業者に明らかなように、横回転ロッド133を挿入することによりモジュール30は隣接するモジュール23に連結される。図3Aに示すように、面部106は図中、モジュール30の右側に視認できる幅Wを有する。モジュール30の中央に向かって蟻継ぎ部109、112は、面部106の一部を外部にさらすより小さな開口Wを形成する端壁136を有する。リブ120は面部106上に、装着部材保持具100の左側に向かって配設されている。リブ120は、以下で更に詳述する空中装着部材の保持構造を提供する。保持具100の追加構造と空中装着部材との係合の詳細は、以下に説明する。
【0013】
図3Bでは、保持具100を備えたモジュール30の代案の実施形態が示されている。モジュール230は、4つの蟻継ぎ部153,156、159、162からなる装着部材保持具150を備えている。ベルト20は装着部材保持具150を備えた2つのモジュール230と共に示されており、装着部材保持具150は一列21のベルト229からなる。
【0014】
図4Aを参照すると、装着部材保持具100を備えたモジュール30が詳細に示されている。蟻継ぎ部109、112は上方に延び、モジュール30の面部106と実質的に平行に延びている。蟻継ぎ部109、112は、モジュール30の中央部113の幅Wよりも小さな幅Wを有するスロットを形成している。中央部113は、面部106と側壁107により境界付けられた溝114を形成するように凹んでいてもよい。面部106と蟻継ぎ部109、112は、リブ120と蟻継ぎ部109、112の下部に延伸する側端201、202まで延びるT字型開口を形成している。
【0015】
図4Bには、装着部材保持具150を備えたモジュール230が示されている。蟻継ぎ部153、156は距離aだけ蟻継ぎ部159、162から離れている。蟻継ぎ部間の間隔aは、図4Aに示す隣接モジュール30により設けられてもよく、または図4Bに示す単一のモジュール230内に一体的に設けられてもよい。どちらの配置でも、開口aは本願明細書で詳述する装着部材を組み込むための空間を提供する。
【0016】
図5Aから図5Cを参照すると、空中部材37には、空中部材37の底面253から延びる脚部250が設けられている。脚部250は(図5Cに波形の空中部材49と連結して示されているように)、空中部材の底部にあるレール状部256に取り付けられてもよい。脚部250は幅bを有し、レール状部256よりも幅広い。脚部250は側壁265、268を備えた正方形または矩形形状である。脚部250の底面271は、空中部材49の底面253に実質的に平行に延びている。1つの脚部250の前方には、ロック部材275が設けられている。ロック部材275は、末端に配設されたラッチ281に向かって延びる片持ち梁部278を有する。片持ち梁部278は反ることができるので、ラッチ281はリブ120を乗り越えて通過し、それからリブ120と係合し装着部材を装着部材保持具内の適所に固定する。
【0017】
図6Aおよび図6Bを参照すると、装着部材の取り付け方が示されている。図6Aには、装着部材保持具100を備えた4つのモジュール30が一列に一致しており、締結端部118は隣接モジュールと回動可能に連結されるように、横配列に設けられている。モジュール30は端壁284に沿って互いに隣接するように配設されている。この配列は脚部250を受け入れるための隙間Aを生み出している。図6Bに示すように、脚部250を受けるためスロットはモジュール30の底面106、側壁107および蟻継ぎ部109により形成されている。スロットは図示のように、その端部でリブ120により境をなしている。装着部材保持具100の他の側面は、蟻継ぎ部112、対向側壁107および面部106により同じように形成されている。
【0018】
図6Cを参照すると、脚部250を前述したスロット内に滑らかに動かすことにより装着部材が取り付けられ、ラッチ281をリブ120の上をスライドさせ(図の配置に対して右から左への方向)、図示する位置に固定するので、装着部材は、リブ120からラッチ281を解除することなしにスロット内を横方向に動かすことができない。
【0019】
図6Dでは、ラッチ281がリブ120と係合している。モジュール30は、一致した横回転ロッド開口部121、124内に配設された横回転ロッド133を介して隣接モジュール23に接続されている。レール状部256は蟻継ぎ部109、112の間で延び、脚部250は蟻継ぎ部109、112の近傍に生じた空間内に係合する。脚部250は図6Dのリブ120により固定され、それ故に視認できない。
【0020】
図7Aと図7Bを参照すると、本発明によるベルト300は平らな格子モジュールとして示された標準モジュール23を包含する。装着部材は、傾斜端部43および46まで延びる直立壁部40からなる空中部材37である。空中部材37はベルト300の第1側端303から、これに対向する側端306まで延びている。しかし、ベルト300は、前記側端303、306に近接する側面に標準モジュール23を有している。図7Bでは、ベルト300が空中部材37が取り外された状態で示されている。装着部材保持具150を備えた一対のモジュール230がベルト300の中央に連結されている。標準モジュール23がベルトの側端303、306に設けられている。
【0021】
図8Aおよび図8Bを参照すると、短い装着部材400を備えた本発明による代案の実施形態が示されている。ベルト403は側端406と409を有する。短い装着部材400は、個々のモジュール30上の装着部材保持具100に連結されている。個々のモジュール30は図示のように、同じ列405で標準モジュール23と互い違いになってもよい。
【0022】
本発明により、横の間隔が制限される場所への適用において、順応性を含め多くの利点が提供される。個々の空中部材に必要とされる横方向移動は脚部の幅bに一致し、非常に短く(例えば30mm)設計することができる。
【0023】
本発明によりまた、モジュール30を一列に並んで組み立てられる単一の装着部材保持具100と共に使用することができる。装着部材保持具100の数は、装着部材の長さに依存する。装着部材保持具を短い区分に分割することは特に利点を有する。すなわち、短いモジュールは種々の装着部材の長さに使用することができるため、より順応で多用途である。装着部材がベルトを損傷することなく所定の負荷で外れることを可能にするため予め決められた固着力が要求されるのであれば、装着部材保持具の数を削減することができ、短いモジュールは中間およびベルト端部に通常のモジュールを組み合わせてもよい。
【0024】
ベルトを損傷することなく取り外す装着部材を提供するため、装着部材保持具は所定の力制限以下で装着部材を保持するように設計されてもよく、仮に前記制限を超えても保持具は柔軟に開口し損傷することなく空中部材を切り離す。このフェールセーフ設計特性は、種々の方法により達成される。蟻継ぎ部は、装着部材を切り離すのに十分に柔軟な素材から形成されてもよい。ばねなど他の手段を使用してもよい。一旦、残存している破損箇所が除去されると、新しい空中装着部材に置き換えてもよい。他の可能性は空中装着部材の立壁を必要な大きさにすることで、装着部材保持具の近傍で予め決められた負荷で壊れるであろう。
【0025】
本発明を所定の実施形態と関連して説明したが、本発明の範囲を説明した特定の形態に限定する意図はなく、その反対に添付クレームにより規定された発明の範囲内に含むであろう代案、改良例および均等物をカバーするように意図されている。
【符号の説明】
【0026】
20、229、300、403 ベルト
22 ベルトの移動方向
23 第1ベルトモジュール
30、230 第2ベルトモジュール
32 第1締結端部
35 第2締結端部
37、49、400 装着部材
103 中間部材
106 上面
109、112、153、156、159、162 蟻継ぎ部
115 第1締結端部
118 第2締結端部
120 リブ
121 開口
124 開口
250 脚部
253 底面
256 伸長部
275 ロック部材
281 ラッチ
303、406 第1側端
306、409 第2側端

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装着部材(37、49、400)を保持するモジュール(30、230)において、
第1側端と第2側端を有し、少なくとも一対の対向する蟻継ぎ部(109、112、153、156、159、162)を備えた上面(106)を有し、前記蟻継ぎ部(109、112、153、156、159、162)が、前記上面(106)の少なくとも一部から上方に延び前記側端の少なくとも一部に対し間隔を空けて設けられた中間部材(103)と、
前記中間部材(103)から外方に延び、ベルトの移動方向(22)に対して直角の開口(121)を有する複数の第1締結端部(115)と、
前記中間部材(103)から前記複数の第1締結端部(115)と反対方向の外方に延び、前記複数の第1締結端部(115)からオフセットされ、ベルトの移動方向(22)に対して直角の開口(121)を有する複数の第2締結端部(118)と、
を備えたことを特徴とするモジュール(30、230)。
【請求項2】
更に、前記中間部材(103)の上面(106)に設けられたリブ(120)を備えたことを特徴とする請求項1に記載のモジュール(30、230)。
【請求項3】
前記少なくとも一対の蟻継ぎ部は、二対の蟻継ぎ部(153、156、159、162)からなり、該二対の蟻継ぎ部が前記モジュール(30、230)の中間部材(103)内で間隔(a)により分離されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のモジュール(30、230)。
【請求項4】
前記間隔(a)は、前記蟻継ぎ部(153、156、159、162)の長さに略等しい長さであることを特徴とする請求項3に記載のモジュール(30、230)。
【請求項5】
前記蟻継ぎ部(109、112、153、156、159、162)は、前記装着部材(37、49、400)が予め決められた負荷で外れるように、柔軟であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のモジュール(30、230)。
【請求項6】
モジュール(30、230)は、
第1側端と第2側端を有し、少なくとも一対の対向する蟻継ぎ部(109、112、153、156、159、162)を備えた上面(106)を有し、前記蟻継ぎ部(109、112、153、156、159、162)が、前記上面(106)の少なくとも一部から上方に延び前記側端の少なくとも一部に対し間隔を空けて設けられた中間部材(103)と、
前記中間部材(103)から外方に延び、ベルトの移動方向(22)に対して直角の開口(121)を有する複数の第1締結端部(115)と、
前記中間部材(103)から前記複数の第1締結端部(115)と反対方向の外方に延び、前記複数の第1締結端部(115)からオフセットされ、ベルトの移動方向(22)に対して直角の開口(121)を有する複数の第2締結端部(118)と、
を備え、前記上面(106)上にリブ(120)を有するモジュール(30、230)と、
底面(253)から延びる伸長部(256)と、前記伸長部(256)から延び、前記伸長部(256)の幅よりも広い幅(b)を備えた少なくとも1つの脚部(250)とを有し、前記脚部(250)は遠心端にラッチ(281)が設けられた片持ち梁部(278)を備えたロック部材(275)を有し、前記ロック部材(275)がリブ(120)と係合可能で前記モジュール(30、230)に固定される装着部材(37、49、400)と、
を組み合わせたことを特徴とする。
【請求項7】
前記少なくとも一対の蟻継ぎ部は、二対の蟻継ぎ部(153、156、159、162)からなり、該二対の蟻継ぎ部が前記モジュール(30、230)の中間部材(103)内で間隔(a)だけ分離されていることを特徴とする請求項6に記載の組合せ。
【請求項8】
前記間隔(a)は、前記蟻継ぎ部(153、156、159、162)の長さに略等しい長さであることを特徴とする請求項7に記載の組合せ。
【請求項9】
前記蟻継ぎ部(109、112、153、156、159、162)は、前記装着部材(37、49、400)が予め決められた負荷で外れるように、柔軟であることを特徴とする請求項6から8のいずれかに記載の組合せ。
【請求項10】
ベルトの移動方向(22)にスプロケット周りに係合可能なベルト(20、229、300、403)において、
中間部材と、ベルトの移動方向(22)に前記中間部材から外方に延びる複数の第1締結端部(32)と、前記と反対方向に前記中間部材から外方に延びる複数の第2締結端部(35)とを有し、前記第1締結端部(32)と第2締結端部(35)とがオフセットされ、その中で定義されたベルトの移動方向(22)に対し直角の開口(124)を有する複数の第1ベルトモジュール(23)と、
第1側端と第2側端を有し、少なくとも一対の対向する蟻継ぎ部(109、112、153、156、159、162)を備えた上面(106)を有し、前記蟻継ぎ部(109、112、153、156、159、162)が、前記上面(106)の少なくとも一部から上方に延び前記側端の少なくとも一部に対し間隔を空けて設けられた中間部材(103)と、
前記中間部材(103)から外方に延び、ベルトの移動方向(22)に対して直角の開口(121)を有する複数の第1締結端部(115)と、
前記中間部材(103)から前記複数の第1締結端部(115)と反対方向の外方に延び、前記複数の第1締結端部(115)からオフセットされ、ベルトの移動方向(22)に対して直角の開口(121)を有する複数の第2締結端部(118)と、
を備え、前記上面(106)上にリブ(120)を有する複数の第2ベルトモジュール(30、230)と、
ベルトの移動方向(22)に対し直角に延び、隣接するモジュール(23、30、230)間に挿入された締結端部(32、35、115、118)の一致する横開口(121、124)を貫通することで、ベルト(20、229、300、403)の第1側端(303、406)から第2側端(306、409)まで延びる回転可能に組み立てられたモジュール(23、30、230)の列(21、405)を形成する回転ロッド(133)と、
底面(253)から延びる伸長部(256)と、前記伸長部(256)から延び、前記伸長部(256)の幅よりも広い幅(b)を備えた少なくとも1つの脚部(250)とを有し、前記脚部(250)は遠心端にラッチ(281)が設けられた片持ち梁部(278)を備えたロック部材(275)を有し、前記ロック部材(275)がリブ(120)と係合可能で前記モジュール(30、230)に固定される装着部材(37、49、400)と、
を備えたことを特徴とするベルト(20、229、300、403)。
【請求項11】
前記ベルト(20、229)内の少なくとも一列のモジュール(21)が、第2モジュール(30、230)のみを備えたことを特徴とする請求項10に記載のベルト(20、229)。
【請求項12】
少なくとも一列(405)は、第1モジュール(23)と第2モジュール(30)を備えたことを特徴とする請求項10に記載のベルト(403)。
【請求項13】
前記第1ベルトモジュール(23)は、前記ベルト(300)の第1側端(303)と第2側端(306)に設けられたことを特徴とする請求項10に記載のベルト(300)。
【請求項14】
前記第2モジュール(30、230)は、モジュール(30、230)ごとに二対以上の蟻継ぎ部(153、156、159、162)を備えたことを特徴とする請求項10から13のいずれかに記載のベルト(229)。
【請求項15】
前記少なくとも一対の蟻継ぎ部は、二対の蟻継ぎ部(153、156、159、162)からなり、該二対の蟻継ぎ部は前記モジュール(30、230)の中間部材(103)内で間隔(a)だけ分離されていることを特徴とする請求項10から14のいずれかに記載のベルト(229)。
【請求項16】
前記間隔(a)は、前記蟻継ぎ部(153、156、159、162)の長さに略等しい長さであることを特徴とする請求項15に記載のベルト(229)。
【請求項17】
前記蟻継ぎ部(109、112、153、156、159、162)は、前記装着部材(37、49、400)が予め決められた負荷で外れるように柔軟であることを特徴とする請求項10から16のいずれかに記載のベルト(20、229、300、403)。
【請求項18】
前記第1ベルトモジュール(23)は、平坦な格子状であることを特徴とする請求項10から17のいずれかに記載のベルト(20、229、300、403)。
【請求項19】
前記装着部材は、真っ直ぐな直立壁部(40)を有する空中部材(37)であることを特徴とする請求項10から18のいずれかに記載のベルト(20、229、300、403)。
【請求項20】
前記装着部材は、波形の壁部(50)を有する空中部材(49)であることを特徴とする請求項10から19のいずれかに記載のベルト(20、229、300、403)。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【公表番号】特表2011−502914(P2011−502914A)
【公表日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−533406(P2010−533406)
【出願日】平成20年11月7日(2008.11.7)
【国際出願番号】PCT/CH2008/000471
【国際公開番号】WO2009/062328
【国際公開日】平成21年5月22日(2009.5.22)
【出願人】(591270796)ハバシット アクチエンゲゼルシャフト (25)
【Fターム(参考)】