説明

モジュール式圧力支援装置

患者回路(22)、連結組立体(14)及びタンク(16)を備える圧力支援装置(10)。患者回路は、患者に呼吸用気体の加圧流を供給する。連結組立体は、呼吸用気体の加圧流を受けかつ患者回路に接続される入口及び出口を有する。連結組立体にタンクを着脱可能に接続して、タンクに呼吸用気体の加圧流を通過させることができる。タンクに液体を収容して、呼吸用気体の加圧流がタンクを通過する間に、呼吸用気体の加圧流の湿気レベルを上昇させる。

【発明の詳細な説明】
【優先権主張】
【0001】
本願は、米国特許法第120条及び第365条の規定により、2005年9月23日に出願された米国特許出願第11/234,351号の利益を主張する。
【技術分野】
【0002】
本発明は、要約すると、呼吸用気体の加圧流(呼吸に適する加圧された気体流)を患者(「被験者」又は「使用者」ともいう)に供給する気体流供給装置、特に、任意のモジュール式加湿装置及び汎用インタフェイス端子を有する気体流供給装置に関連する。
【背景技術】
【0003】
人工呼吸器(換気装置)、圧力支援装置及び呼吸用気体の加圧流を患者に供給する他の呼吸装置は、公知である。患者に供給する気体の湿度レベル(例えば、飽和水蒸気量に対する割合の高さ)を増加する加湿器を呼吸装置に追加する場合もある。しかしながら、加湿器と呼吸装置との間に従来のインタフェイスを使用すると、不都合が生ずることがあった。また、加湿器と呼吸装置とを連結しかつ/又は取り外すことは、複雑かつ/又は不便なことがある。
【0004】
また、呼吸装置に加湿器を連結すると、呼吸装置の単一又は複数の機能を阻害する可能性がある。例えば、加湿器を設置すると、患者に供給する気体の圧力を正確に測定できない場合がある。また、従来の装置では、加湿器内に蓄積される液体が呼吸装置内に漏洩するのを防止する適切な安全装置を備えていない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
患者が治療を受ける治療装置に組み込まれる呼吸装置から電子形式情報を読み出す読出装置を備える通常の呼吸装置もある。例えば、患者に処方される治療結果に関連する情報、単一又は複数の動作条件に関連する情報、単一又は複数の動作媒介変数に関連する情報又は他の情報を呼吸装置から読み出すことができる。しかしながら、呼吸装置は、この情報を得る例えばモデム又はICカード等の単一の装置を通常備える。従って、治療情報を電子的に得る複数の選択装置を備える呼吸装置が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施の形態は、患者回路、連結組立体及びタンクを備える圧力支援装置に関連する。患者回路は、患者に呼吸用気体の加圧流を供給する。連結組立体は、呼吸用気体の加圧流を受けかつ患者回路に接続される入口及び出口を有する。タンクは、連結組立体に着脱可能に接続される。タンクに液体を収容することにより、呼吸用気体の加圧流がタンクを通過するとき、呼吸用気体の加圧流の湿度レベルが上昇する。
【0007】
本発明の別の実施の形態は、患者に呼吸用気体の加圧量を供給する方法に関連する。前記方法は、連結組立体の入口に呼吸用気体の加圧流を供給する過程と、連結組立体に接続される出口に患者回路を接続する過程と、液体を収容できるタンクを連結組立体に着脱可能に接続して、呼吸用気体の加圧流がタンクを通過するときに、呼吸用気体の加圧流の湿度レベルを上昇させる過程とを含み、連結組立体にタンクを着脱可能に接続する過程は、入口を出口に連絡して、呼吸用気体の加圧流の湿度レベルを上昇させながら、入口から出口に呼吸用気体の加圧流を供給し、患者回路に沿って出口から患者に呼吸用気体の加圧流を供給する過程を含む。
【0008】
本発明の別の実施の形態は、患者に供給する呼吸用気体の加圧流を発生する気体流発生装置に関連する。気体流発生装置は、制御ユニット及び付属インタフェイスを備える。制御ユニットは、気体流発生装置の単一又は複数の動作状態を制御する。付属インタフェイスは、モジュール式付属装置に着脱可能に接続して、制御ユニットとモジュール式付属装置とを連絡し、付属インタフェイスを通じて、モジュール式付属装置から制御ユニットに及び制御ユニットからモジュール式付属装置に情報を伝達することができる。
【0009】
本発明の別の実施の形態は、患者に供給する呼吸用気体の加圧流を発生させる気体流発生装置に選択的に連結するモジュール式付属装置に関連する。モジュール式付属装置は、供給装置インタフェイス及び通信ユニットを備える。気体流発生装置に供給装置インタフェイスを着脱可能に接続して、モジュール式付属装置を気体流発生装置に連絡し、付属インタフェイスを通じて、モジュール式付属装置から気体流発生装置に及び気体流発生装置からモジュール式付属装置に情報を伝達することができる。通信ユニットは、気体流発生装置からモジュール式付属装置に伝達される情報を出力する。
【0010】
本発明の別の実施の形態は、気体流発生装置、タンク、患者回路、導管及び防壁を備える圧力支援装置に関連する。気体流発生装置は、呼吸用気体の加圧流を発生する。液体を収容するタンクに呼吸用気体の加圧流を通過させて、呼吸用気体の加圧流がタンクを通過するときに、呼吸用気体の加圧流の湿度レベルを上昇させる。患者回路は、患者に呼吸用気体の加圧流を供給する。気体流発生装置からタンクに呼吸用気体の加圧流を伝達する導管の一端は、気体流発生装置の出口に接続され、他端は、タンクの入口に接続される。導管の内部に防壁(「障壁」、「隔壁」、「障害物」又は「バリア」ともいう)を形成し、液体が導管に導入されるときに、タンクが収容する液体が気体流発生装置に侵入することを防止する。
【0011】
参照符号により各図の対応する部分を示す添付図面に関する以下の説明、特許請求の範囲及び本明細書の全構成部分により、本発明の前記目的及び他の目的、特徴及び特性、構造の関連要素の操作法及び機能、部品の組み合わせ並びに製造経済性は、明らかとなろう。しかしながら、図面は、図示及び説明の目的に過ぎず、発明の範囲を制限しないものであることは、明確に理解できよう。別途明記しない限り、明細書及び特許請求の範囲に使用する用語「1つ(a)」、「1つ(an)」及び「その(the)」の単数形は、複数の対象を含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1A及び図1Bは、患者に呼吸用気体の加圧流を供給する本発明の一実施の形態による圧力支援装置10を示す。圧力支援装置10は、予め決められた換気モードで呼吸用気体の加圧流を発生する気体流発生装置12を備える。気体流発生装置12は、患者の気道に供給する気体流を発生する如何なる装置でもよい。気体流発生装置12は、例えば、人工呼吸器の形式(侵襲性、非侵襲性又はその両方)、麻酔装置、一定圧力で気体流を供給する持続気道陽圧(CPAP)装置、又は気体流の圧力若しくは流量を変化させて気体流を患者に供給する可変圧力装置でもよい。可変圧力装置の例は、患者の監視状態により圧力を変化させて気体流を供給する自動滴定(タイトレーション)装置、比例補助換気(PAV[登録商標])装置、比例気道陽圧(PPAP)装置、シーフレックス(C-Flex[トレードマーク]、呼気時に呼吸気体圧力を低下して違和感を軽減する機能)装置、バイフレックス(Bi-Flex[トレードマーク]、吸気時及び呼気時に呼吸気体圧力をそれぞれ上昇し、低下して違和感を軽減する機能)装置、ペンシルベニア州ピッツバーグに所在のレスピロニクス社が製造・販売している2段階気道陽圧(BiPAP[登録商標])装置、又は他の圧力支援装置を含む。2段階気道陽圧装置は、患者に供給する圧力を患者の呼吸周期に応じて変化させて、呼気間に供給される圧力より高い圧力を吸気間に供給する。
【0013】
気体流発生装置12は、連結組立体14に着脱可能に接続される。連結組立体14は、気体流発生装置12が発生する呼吸用気体の加圧流を受けて、呼吸用気体の加圧流を流体タンク16に伝達する。図1Bに示すように、タンク入口18からタンク16内に呼吸用気体が流入する。呼吸用気体の加圧流は、タンク16を通過し、タンク出口20から流出する。湿度を増加する水等の液体でタンク16を充填することができる。医療薬又は香水等の他の液体又は混合体をタンク16内に供給することも公知である。
【0014】
連結組立体14は、タンク出口20から呼吸用気体の加圧流を受け、呼吸用気体の加圧流は、タンク出口20に選択的に連結される患者回路22に連結組立体14を通じて供給される。患者回路22は、患者に気体流を搬送する如何なる従来の管路でもよく、単一の可撓性導管も含まれる。患者回路22の末端部に設けられる患者界面組立体(患者界面装置)24は、患者の気道に気体流を供給する。図示の実施の形態では、患者界面組立体24は、鼻、口又はその両方を覆うマスクである。本発明は、患者界面組立体24としての使用に適するマウスピース、鼻/口併用マスク、全面面体(フルフェイスマスク)、気管内チューブ又は気管内挿入管等の患者の気道に気体流を伝達する他の伝達装置も企図する。
【0015】
患者界面組立体24は、患者に患者界面装置24を着脱可能に取り付ける取付帯紐(ストラップ)又はハーネス等のヘッドギア組立体も備える。一実施の形態の患者界面組立体は、米国仮出願第60/697,141号及び第60/697,140号に開示されるように、制御装置及び/又は制御装置に取り付けられる位置センサを有し、参照することにより、前記米国特許出願の内容を本明細書の一部とする。
【0016】
図示の実施の形態では、患者界面組立体24及び/又は患者回路22は、これらの構成部材から周辺大気に気体を排出する排気口26を備える。排出気体の流量を制限して、患者界面組立体24内の気体圧力を制御する固定式常開排気口として排気口26を設けてもよい。しかしながら、排気口26は、排出流量を制御する別形態の可変排気口でもよいことは、理解されよう。例えば、米国特許第6,851,425号及び第6,615,830号は、適切な排気口の例を開示するが、参照することにより、この米国特許の内容を本明細書の一部とする。
【0017】
図2は、本発明の原理による気体流発生装置12の例示的な実施の形態を示す略示ブロック図である。気体流発生装置12は、周辺大気(又はタンク等の呼吸用気体の他の気体供給源)から呼吸用気体を気体流発生装置12に導入する吸入口28を備える。端子、孔又は開口部を吸入口28に設けてもよい。吸入口28は、気体流発生装置(回路)12への導入時に呼吸用気体を濾過する濾過器及び/又は気体流発生装置12に呼吸用気体の吸引時に生じる騒音を減少する消音器を設ける実施の形態もある。
【0018】
図2に示すように、圧力発生装置30は、吸入口28から呼吸用気体を受け取りかつ患者の気道に供給する気体の圧力を上昇させる。圧力発生装置30は、送風機(ブロワ)、ピストン又は送風器(ベローズ)等、吸入口28から患者に供給される呼吸用気体の圧力を上昇できるいかなる装置を備えてもよい。本発明の一実施の形態では、圧力発生装置30は、圧力支援治療中に一定速度で駆動されて一定圧力又は一定流量の出力32を発生する送風機である。
【0019】
図2に示す一実施の形態とは別の実施の形態では、周辺大気以外の気体供給源から呼吸用気体を得ることができる。例えば、気体供給源は、圧力発生装置30に接続される加圧気体タンクを備えてもよい。加圧気体タンクは、酸素、空気又は呼吸用気体の他の混合気等のあらゆる呼吸用気体を収容することができる。本発明は、圧力調整器により圧力を制御して患者に供給する加圧気体を収容する容器又はタンクにより圧力発生装置30自体を形成して、圧力発生装置30とは別の気体供給源を使用する必要のない構造も企図する。
【0020】
また、他の実施の形態では、気体流発生装置12の他の部位と同一のハウジング内に気体供給源を設けることができる。更に別の実施の形態では、圧力発生装置として気体供給源を気体流発生装置12の外部に配置して、呼吸用気体の加圧流を供給すれば、気体流発生装置12内に個別の圧力発生装置30を設ける必要がない。
【0021】
図示の実施の形態では、気体流発生装置12に制御弁33が設けられる。圧力発生装置30の下流に設けられる制御弁33に高圧力の呼吸用気体が供給される。単独で又は圧力発生装置30と組み合わせて、制御弁33は、気体流発生装置12から排出される呼吸用気体34の最終圧力を制御することができる。患者回路22内の圧力を制御する方法として適切な制御弁33の例は、患者回路22からの気体を排出するスリーブ弁又はポペット弁等の少なくとも1つの弁を含む。大気中に気体を排出する制御弁33としての使用に適しかつ圧力発生装置30から患者に供給する気体の流量を制限する二重ポペット弁装置を開示するヘテら名義の米国特許第5,964,923号の内容を参照することにより、本明細書の一部とする。
【0022】
常に一定速度で動作する送風機を圧力発生装置30として使用する実施の形態では、制御弁33を単独で使用して、制御弁33から出力する呼吸用気体34の最終圧力及び最終流量を制御することができる。しかしながら、前記のように、制御弁33と協働して圧力発生装置30の動作速度を制御して、患者に供給する呼吸用気体の加圧流の最終圧力を制御することも、本発明は、企図する。例えば、圧力発生装置30に適する動作速度を確定し、所望の圧力又は流量に近い圧力又は流量を設定すると共に、制御弁33の開口部を設定して、圧力発生装置30と制御弁33とを協働させて、気体流発生装置12から排出される呼吸用気体34の最終圧力を決定することができる。
【0023】
圧力センサ36は、呼吸用気体の加圧流の圧力を測定する。図2の実施の形態では、圧力センサ36は、圧力発生装置30と制御弁33の下流に配置される単一のセンサユニットである。しかしながら、他の実施の形態では、制御弁33の入口又は気体流発生装置12の下流位置等の他の場所に配置される単一のセンサユニットにより圧力センサ36を構成してもよい。別法として、圧力センサ36は、気体流発生装置12内の種々の位置に配置される複数のセンサユニットでもよい。圧力センサ36は、気体流発生装置12から発生する呼吸用気体の加圧流の圧力を測定できる如何なる装置、変換器又は複数の装置でもよい。
【0024】
図2の実施の形態では、気体流発生装置12に流量センサ38が設けられる。制御弁33から出力される呼吸用気体の加圧流34は、流量センサ38に供給され、流量センサ38は、患者に供給される気体の瞬時(実時間)体積(V)及び/若しくは前記気体の瞬時(実時間)流量(Q)又はその両方を測定する。流量センサ38は、肺活量計、呼気気流計、可変オリフィス変換器又は他の従来の流量変換器等、これらの媒介変数の測定に適する如何なる装置でよい。図示の実施の形態では、患者界面組立体24から比較的遠くに流量センサ38が配置される。例えば、スターら名義の米国特許第6,017,350号は、患者界面組立体24に設置される定量的流量部材を開示し、参照することにより、この米国特許の内容を本明細書の一部とする。しかしながら、本発明は、患者回路22に沿う如何なる位置に流量センサ38を配置できることを企図する。
【0025】
図示のように、気体流発生装置12の種々の動作形態を制御する制御ユニット40が気体流発生装置12に設けられる。例えば、流量センサ38及び圧力センサ36の出力は、制御ユニット40に送信されて、そこで必要に応じて処理され、制御ユニット40により、呼吸用気体の圧力、呼吸用気体の加圧流の瞬時体積(V)及び/又は呼吸用気体の加圧流の瞬時流量(Q)が決定される。制御ユニット40は、流量センサ38が測定する流量を積分して、瞬時体積を決定する場合もある。一実施の形態では、患者界面組立体24から比較的遠くに流量センサ38を配置して、例えば、患者回路22の漏洩及び患者供給装置10の他の位置の漏洩を考慮して、実際の患者への気体流量を決定するので、制御ユニット40は、流量センサ38から供給される出力信号を推定流量として受信する。当業者には公知のように、制御ユニット40は、例えば、推定漏出量を算出してこの推定流量情報を処理し、患者の気道での実流量を決定することができる。
【0026】
制御ユニット40は、圧力発生装置30及び制御弁33の作動を制御して、気体流発生装置12が発生する呼吸用気体の加圧流の圧力を制御することができる。一実施の形態では、制御ユニット40は、単一又は複数のアルゴリズムにより適切にプログラム制御されて種々の換気モードの何れか1つにより患者に付与される圧力を演算するプロセッサを有する。また、制御ユニット40は、圧力センサ36及び/又は流量センサ38から受信するデータに基づいて、圧力発生装置30及び/又は制御弁33を制御し、制御ユニット40が演算した圧力が気体流発生装置12内の呼吸用気体に印加される。
【0027】
本発明の一実施の形態では、複数の換気モードの実行に使用するプログラムを記憶する記憶装置42が制御ユニット40に設けられる。気体流発生装置12の動作に関連するデータ、入力命令、警報器の許容値は勿論、流量、容量、圧力、装置の使用状態、動作温度及びモータ速度の計測値等の気体流発生装置12の動作に関連する他の如何なる情報も記憶装置42に記憶することができる。
【0028】
制御インタフェイス44は、気体流発生装置12の制御ユニット40にデータ及び命令を出力する。配線接続又は無線通信接続を通じて制御ユニット40に情報及び/又は命令を付与する如何なる装置を制御インタフェイス40に設けてもよい。通常の例では、使用者が気体流発生装置12に情報を入力できるキーパッド、キーボード、タッチパッド、マウス、マイクロホン、スイッチ、ボタン、目盛板(ダイヤル)又は如何なる他の装置を制御インタフェイス44に設けてもよい。制御インタフェイス44は、圧力支援装置10に関連する情報を例えば患者又は介護者等の使用者に出力する単一若しくは複数の出力装置を備えてもよく、出力装置は、例えばスクリーン、プリンタ、単一又は複数の表示灯、スピーカ若しくは使用者に情報を供給できる他の装置でもよい。例えば、制御インタフェイス44を通じて制御ユニット40が作成する治療報告情報を伝達してもよい。動作通信リンク(配線接続又は無線通信接続等)を通じて、気体流発生装置12に設置し又は遠隔で設置した制御インタフェイス44を制御ユニット40と通信できることは理解されよう。一実施の形態では、制御インタフェイス44は、情報網又は他の通信リンクを通じて制御ユニット40に接続される計算機端末(コンピュータ端末)上で動作する画像式使用者インタフェイス(「グラフィカル・ユーザ・インタフェイス」又は「GUI」ともいう)として実施することができる。
【0029】
図2に示す気体流発生装置12の構造を例示の目的で示すに過ぎず、追加の構成部材のみならず図示する構成部材の一部又は全てを備える気体流発生装置12の他の構造を実施してもよいことは、理解すべきである。例えば、一実施の形態では、単独でも又は圧力発生装置30と協働しても、制御弁により呼吸用気体の最終圧力が制御されない。その代わり、気体流発生装置12に制御弁を設けず、圧力発生装置30の出力のみに基づいて、呼吸用気体の圧力を制御してもよい。例えば、一実施の形態では、圧力発生装置30は、送風機であり、第1の実施の形態で説明したように、制御ユニット40は、圧力発生装置30のモータ速度を制御して、患者に供給される呼吸用気体の圧力を制御する。本発明は、圧力センサ36により呼吸用気体の圧力を測定して、送風機モータの速度を監視し、圧力発生装置30の動作を制御する制御ユニット40に圧力信号と速度信号の帰還情報を付与することを企図する。
【0030】
また、図1又は図2に示すように、気体流発生装置12及びその付属部材は、加湿器、加熱器、患者への又は患者からの気体流を濾過する細菌濾過器、気体流を測定し、監視しかつ分析する温度センサ、湿度センサ及び気体センサ(例えば、吸気中の二酸化炭素濃度を測定するカプノメータ)等の他の従来装置及び部材でもよい。
【0031】
図3は、本発明の一実施の形態による気体流発生装置12の斜視図を示す。気体流発生装置12は、ハウジング46を備える。図3に示すように、ハウジング46の上面50に制御インタフェイス44が設けられる。制御インタフェイス44は、制御インタフェイスカバー52により部分的に被覆される。制御インタフェイスカバー52が図3に示す閉鎖位置にあるとき、使用者は、主要制御部54を利用できる。しかしながら、図4に示すように、制御インタフェイスカバー52を開けたとき、使用者は、主要制御部54に加えて、補助制御部56も利用できる。図示の実施の形態では、制御インタフェイスカバー52を開けると、表示画面58が開放される。
【0032】
本発明の例示的な実施の形態では、使用者は、主要制御部54により、例えば、電源オン/オフ機能、圧力傾斜(増加又は減少)機能、周知のシーフレックス(C-Flex[トレードマーク])機能又は他の動作状態等の気体流発生装置12の単一若しくは複数の動作状態を制御できる。補助制御部56の制御インターフェイスカバー52を開放すると、使用者は、補助制御部56を通じて、気体流発生装置12の単一又は複数の追加の動作状態を制御しかつ表示画面58を目視することができる。例えば、表示画面58に複数の選択可能な単一又は複数の一覧表を表示し、補助制御部56を通じて一覧表を操作することができる。他の実施の形態では、表示画面58は、表示装置としての表示機能のみでなく、ボタン又は他の制御部56により表示を切り替える接触感知画面(タッチパネル)でもよい。
【0033】
ハウジング46の上面50とハウジング46の背面64との間でハウジング46の隅部62に取り付けられる蝶番(ヒンジ)60の周囲で軸回転させて、制御インタフェイスカバー52を開閉できることは、図3及び図4から理解できよう。一実施の形態では、蝶番60は、例えば落下等により蝶番60に過度に圧力又は衝撃が加わるとき、ハウジング46から制御インタフェイスカバー52が外れて、制御インタフェイスカバー52、ハウジング46又は蝶番60に回復不能な損傷を与えない離脱可能で再装着可能な蝶番である。蝶番60以外の装置により制御インタフェイスカバー52を開閉させて、制御インタフェイス44を被覆及び開放してもよいことは、理解できよう。例えば、一実施の形態では、制御インタフェイスカバー52は、ハウジング46に形成される軌道上を摺動する案内部を備え、案内部により、制御インタフェイス44上で上方及び下方に制御インタフェイスカバー52を摺動させることができる。他の実施の形態では、制御インタフェイスカバー52は、完全にハウジング46から取り外されて制御インタフェイス44を開放しかつハウジング46に再び取り付けられて制御インタフェイス44を被覆する。
【0034】
図5は、本発明の一実施の形態による気体流発生装置12の背面斜視図である。ハウジング46の背面64では、モジュール式付属装置用ポート66、吸入口28及び連結インタフェイス68が形成される。図6は、突起開口部72を形成する爪(タブ)係合部材70を備えるモジュール式付属装置用ポート66を示す背面図である。図6に示すように、電子並列ポート(パラレルポート)76を備える付属インタフェイス74もモジュール式付属装置用端子に設けられる。防壁78は、モジュール式付属装置用ポート66を吸入口28から分離する。後述のように、吸入口モジュールを収容する凹部がハウジング46の吸入口28に形成される。複数の吸気開口部80(吸気開口部80a〜80cとして図示する)がハウジング46の吸入口28に形成され、吸気開口部80は、単一又は複数の吸入口防壁82(吸入口防壁82a及び82bとして図示する)により分離される。
【0035】
ハウジング46に単一又は複数の吸入口モジュール係合溝(図示せず)もハウジング46の下側の吸入口28に設けられる。吸入口28の真上に配置される供給装置電源接続部86は、外部電力源から気体流発生装置12に電力を供給するインタフェイスを備える。防壁88は、連結インタフェイス68から吸入口28を分離する。ハウジング46から延伸する供給装置出口90が連結インタフェイス68に設けられる。環状リップ(環状縁部)94により形成される出口開口部92が供給装置出口90に設けられる。供給装置出口90に形成される圧力導管96は、開口部98と気体流発生装置12内の圧力センサ36(図6に図示せず)とを連絡する。一実施の形態では、ハウジング46とは異なる材料により形成される供給装置出口90は、ハウジング46より可撓性がありかつ柔軟性がある(硬質プラスチック又は複合材料により形成してもよい)。例えば、シリコーン又は他の曲げ易い材料を使用してよい。
【0036】
単一又は複数の連結端子凹部100(連結端子凹部100a,100bとして図示する)がハウジング46の連結インタフェイス68に形成される。一対の連結端子凹部100間に接続器102が設けられる。連結インタフェイス68の1つの内面に第1の連結端子係止部104がハウジング46により形成され、各連結端子凹部100a,100bの第1の側部では、ハウジング46に一対の第2の連結端子係止部106a,106bが形成される。
【0037】
図7は、本発明の一実施の形態によるモジュール式付属装置108の斜視図である。モジュール式付属装置108全体は、締着具112により互いに保持されるモジュール式付属ハウジング110内に収容される。モジュール式付属装置108は、モジュール式付属ハウジング110の第1の端部に設けられる供給装置インタフェイス114を備え、第2の端部に設けられる通信ユニット116を備える。モジュール式付属ハウジング110の供給装置インタフェイス114に第1の案内溝118と第2の案内溝120が形成される。モジュール式付属ハウジング110の第1の端部でかつモジュール式付属装置108の第1の側部に鉤爪122も形成される。モジュール式付属ハウジング110は、モジュール式付属装置108の第2の端部でモジュール式付属装置108の左側部と右側部の夫々に第1の突出部124と第2の突出部126とを形成する。モジュール式付属装置108の各側部のモジュール式付属ハウジング110上に案内突起128が形成される。
【0038】
本発明の一実施の形態では、モジュール式付属ハウジング110は、ハウジング46のモジュール式付属装置用ポート66を介して気体流発生装置12に接続される。図8は、モジュール式付属装置用ポート66内に配置されるモジュール式付属装置108を示す図6の線8−8に沿う気体流発生装置12の断面図である。供給装置インタフェイス114を付属インタフェイス74に接続して、モジュール式付属装置108を気体流発生装置12に接続できる。本発明の一実施の形態では、供給装置インタフェイス114は、モジュール式付属ハウジング110内に保持される雄形電子並列ポートであり、図6に示すように、モジュール式付属108がモジュール式付属装置用ポート66に挿入されるとき、雄形電子並列ポートは、雌形(ホール形)電子並列ポート76に差し込まれ接続される。
【0039】
一実施の形態では、接続インタフェイス13,35は、通信ユニット116と制御ユニット40との間に作動接続部を形成する。この作動接続部を通じて、通信ユニット116から制御ユニット40までの間及び制御ユニット40から通信ユニット116までの間で情報を伝達することができる。モジュール式付属装置用ポート66内にモジュール式付属装置108を配置するとき、案内突出部128は、モジュール式付属装置用ポート66の内面に接触して、モジュール式付属装置用ポート66内でモジュール式付属装置108を位置決めし、供給装置インタフェイス114を案内する案内溝23,25(図7に図示し、図8に図示せず)を付属インタフェイス74に接続することができる。モジュール式付属装置用ポート66内にモジュール式付属装置108を配置するとき、爪開口部72内を摺動する鉤爪122は、係合部材70に係止され、モジュール式付属装置用ポート66内の所定の位置にモジュール式付属装置108が固定される。鉤爪122が係合部材70に係止すると、突出部124及び126は、モジュール式付属装置用ポート66内へのモジュール式付属装置108の過剰挿入を防止するストッパとなる。突出部126,126によりハウジング46の隅部を形成するので、ハウジング110にモジュール式付属装置108を連結するとき、ハウジング110の側面及び背面が比較的平坦な表面となり、ハウジングの美観を増進することができる。
【0040】
モジュール式付属装置用ポート66からモジュール式付属装置108を取り外すには、係合部材70との係合から鉤爪122を解除して、モジュール式付属装置用ポート66の外側にモジュール式付属装置108を摺動させる。係合部材70から鉤爪122を開放するには、使用者が押下げ可能な押圧面127を押し下げて、係合部材70を移動し、図示の上方に爪開口部72を移動して、係合部材70との係合から鉤爪122を解除する。係合部材70との係合から鉤爪122を解除すると、モジュール式付属装置108がモジュール式付属装置用ポート66から離間するので、爪開口部72を通じて鉤爪122を後方に引っ込めることができる。
【0041】
本発明の一実施の形態では、気体流発生装置12の制御ユニット40から通信ユニット116に伝送される情報は、例えば、患者に供給される呼吸用気体の総量、患者に呼吸用気体の加圧流が供給される総時間、呼吸用気体の流量(流速)、呼吸用気体の圧力等の呼吸用気体の加圧流に関連する情報、及び/又は呼吸用気体の加圧流に関連する他の情報を含むことができる。一実施の形態では、制御ユニット40から通信ユニット116に伝達される情報は、気体流発生装置12の誤作動に関連する情報を含む。他の実施の形態では、情報は、気体流発生装置12に記憶され又は気体流発生装置12で実行される動作設定に関連する情報を含む。
【0042】
図7及び図8に示すモジュール式付属装置108の実施の形態では、通信ユニット116は、書込み可能(記録可能)な電子媒体駆動装置を備え、電子媒体駆動装置は、書込み可能な電子媒体に情報を記録して、制御ユニット40から通信ユニット116に伝達される情報の一部又は全てを出力できる。情報の伝送又は圧力支援装置からの情報受信に使用される媒体としてICカードの例は、米国特許出願第09/698,743号に開示され、参照することにより、この米国特許出願の内容を本明細書の一部とする。この米国特許出願に対応するPCT出願は、国際公開番号WO01/32069号として公開された。
【0043】
他の実施の形態では、通信ユニット116は、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット又は他のネットワーク等の通信網に接続することができる。本実施の形態では、通信ユニット116に伝送される情報は、通信ユニット116から通信網に出力される。本発明の他の実施の形態では、通信ユニット116は、無線送信機を備え、制御ユニット40から通信ユニット116に伝達される情報は、無線送信により通信ユニット116から出力される。
【0044】
本発明の一実施の形態では、通信ユニット116から制御ユニット40に伝送される情報は、通信ユニット116の通信ユニット型式に関連する情報を含む。例えば、ネットワーク接続部を備える通信ユニット116の一実施の形態では、通信ユニット116は、書込み可能な電子媒体駆動装置を有する通信ユニットの実施の形態にはない単一又は複数の機能を備えてもよい。また、通信ユニット型式に基づき制御ユニット40から通信ユニット116に送信するために、異なる型式に情報をフォーマット化すべき必要があってもよい。このように、通信ユニット116から制御ユニット40に情報を伝送して、通信ユニット116と制御ユニット40との間の後の対話処理を向上することができる。
【0045】
付属ポート66と付属ポート66に伴う接続端末は、気体流供給装置に種々の装置を接続できる手段となることは、理解できよう。例えば、本発明は、付属ポート66内に電池パックを設けることを企図する。
【0046】
図9は、本発明の一実施の形態による吸入モジュール130の斜視図を示す。吸入モジュール130は、吸入口28内に吸入モジュール130を配置するとき、本質的に垂直面となる外部プレート132を備える。濾過媒体136を配置する第1の開口部134がプレート132に形成される。単一又は複数の第2の開口部138もプレート132に形成される。吸入口28に吸入モジュール130を取り付けるとき、供給装置電力接続部86を収容する切欠部140がプレート132に形成される。
【0047】
図10に示す吸入モジュール130は、濾過媒体136と、吸入モジュール130から分解して図示する音響発泡体(防音材)142とを有する。本発明の一実施の形態では、濾過部材136は、より小さい粒子を濾過する超微細濾過材料の層を備える開口気泡発泡体により形成される。図10に示すように、プレート132の1次開口部134は、所定の位置に濾過媒体136を保持する濾過器保持部144により形成される。音響発泡体142は、1次開口部134の下方に形成されるサウンドトラップ(図示せず)内に配置される。プレート132の周辺部に形成される突起(リッジ)146は、プレート132に対してほぼ直角に延伸し、吸入口28に吸入モジュール130を配置するとき、気体流発生装置12内に収納される。突起146の下方部148は、突起146の他部分よりもプレート132から更に離間して延伸し、下方部148の底面(図9及び図10に示す方向に)に単一又は複数の爪(図示せず)が形成される。
【0048】
吸入口28(図5)に吸入モジュール130を設置するために、吸入モジュール130を吸入口28内に配置するとき、突起146の側部150が防壁78,88に接触して、案内部として作用するように、突起146は、吸入口28内に配置される。突起146の下方部148は、ハウジング46に沿って滑動嵌合され、下方部148上に形成される爪は、ハウジング46内に滑動して挿入されて、ハウジング46の下方に配置される吸入モジュール係合溝に係合し、これにより、吸入口28内に吸入モジュール130が固定される。吸入モジュール130を通じて気体供給装置12内に空気が導入される。主開口部134から吸入モジュール130内に導入される空気は、濾過媒体136及び音響発泡体142を通過して、吸気開口部80からハウジング46内に導入される。空気が気体流発生装置12内に導入されるとき、濾過部材136は、空気を濾過し、音響発泡体142を保持する吸気開口部80、吸入防壁82及び音捕獲部(同様に音響発泡体142も)は、ハウジング46に入る空気により生じる音を消音する。
【0049】
図11は、連結インタフェイス68(図5)に着脱可能に装着される出口モジュール152を示す。出口モジュール152は、出口モジュール152を連結インタフェイス68に装着するとき、本質的に垂直面となる外部プレート154を備える。出口モジュール152に患者回路22を連結する回路インタフェイス156がプレート154に形成される。回路インタフェイス156は、出口モジュール152から延伸しかつプレート154に形成される環状溝160により包囲される出口導管158を備える。出口モジュール152の第1の端部162上にほぼ直角面を形成する面板154は、出口モジュール152の周囲を包囲する。このように、出口モジュール152によりハウジング46の隅部を形成するので、出口モジュール152をハウジング46に連結するとき、ハウジング46の側面及び背面が比較的平坦な表面となり、ハウジング46の美観を向上することができる。
【0050】
図11に示す出口モジュール152の裏面図である図12から明らかなように、面板154の平面に対して直角に延伸する稜部166は、面板154の第2の端部164に近接しかつ回路インタフェイス156に対して面板154の反対側に形成される。稜部166は、面板154の上縁部168(図12の上方向)付近で約90°の角度で折り返され、出口モジュール152の第1の端部162で面板154に接合するまで、稜部166は、面板154の上縁部168に平行に形成される。三角形断面の輪郭を有する突起170は、稜部166の上面に形成される。
【0051】
図12に示すように、平面状の爪部材172は、面板154に対してほぼ直角方向に面板154から延伸する。面板154とは反対の爪部材172の縁部に複数の鉤爪174(鉤爪174a,174bとして示す)が形成される。第2の連結端子係止部106a,106bに鉤爪174を挿入する間に平面状爪部材172が撓むとき、面板154及び爪部材172上に形成される複数の支持リブ176(支柱176a〜176dとして示す)は、爪部材172を補強する。
【0052】
回路インタフェイス156の反対側に出口インタフェイス178が形成される。出口インタフェイス178は、供給装置出口90に接続される。出口インタフェイス178は、面板154の外部に延伸する外部環状突起180を備える。外部環状突起180の内径は、供給装置出口90の環状リップ94の外径より僅かに小さい。外部環状突起180と同軸上に内部環状突起182が形成される。内部環状突起182の直径は、供給装置出口90の出口開口部92の直径にほぼ一致する。外部環状突起180と内部環状突起182との間に環状溝184が形成される。内部環状突起182に間隙186が形成される。
【0053】
連結インタフェイス68に出口モジュール152を連結するため、第2の連結端子係止部106a,106bに鉤爪174を係合する位置に出口モジュール152が配置される。その後、第2の連結端子係止部106a,106bに係合した鉤爪174を中心にして、出口モジュール152を軸回転して押圧し、1次連結端子係止部104を乗り越えて突起170を1次連結端子係止部104に係合させて、連結インタフェイス68内に出口モジュール152が固定される。このように、連結インタフェイス68に出口モジュール152を連結することにより、供給装置出口90の環状リップ94に環状突起180,182が係合される。一実施の形態では、シリコーン又は他の弾性材料により形成した環状リップ94に環状突起180,182を押圧して、環状突起180,182間に密封構造を形成することができる。これにより、実質的な気体流損失を発生せずに、回路インタフェイス156を通って搬送される空気を供給装置出口90の出口開口部92を通じて気体流発生装置12の外部に排出することができる。環状リップ94に環状突起180,182を係合して、環状溝184内に圧力導管96の開口部98が配置される。内部環状突起182の間隙186により、供給装置出口90の出口開口部92に圧力導管96の開口部98を連絡し、開口部98と出口開口部92との間で空気を搬送することができる。
【0054】
鉤爪174が係止部75から分離し、ハウジング46に対する出口モジュール152の係合が解除されるまで、爪部材172を押圧すると、連結インタフェイス68から出口モジュール152を取り外すことができる。連結組立体14を使用せずに、患者が呼吸用気体の加圧流を受けることを要求する場合に、気体流発生装置12に出口モジュール152を取り付けることができる。前記のように、連結インタフェイス68に出口モジュール152を連結しかつ回路インタフェイス156に患者回路22を連結することにより、患者が出口モジュール152を使用して、患者回路22と患者界面装置組立体24を介して、呼吸用気体の加圧流を受けることができる。
【0055】
図13は、本発明の一実施の形態による気体流発生装置12の背面斜視図である。図5とは異なり、図13では、モジュール式付属装置108、吸入モジュール130及び出口モジュール152は、ハウジング46のモジュール式付属装置用ポート66、吸入口28及び連結インタフェイス68に着脱可能に各々取り付けられる。図13は、モジュール式付属装置108、吸入モジュール130及び出口モジュール152によりハウジングの外壁を部分的に形成する方法を示し、完全に組み立てられる気体流発生装置12は、円滑で清潔な外観を有する。
【0056】
タンク16の分解図を示す図14から明らかなように、タンク16は、着脱可能に互いに連結される上方タンクハウジング188と下方タンクハウジング190とを備える。一実施の形態では、タンクハウジング188,190は、硬質プラスチック及び/又は複合材料等の実質的に硬質の材料により形成される。タンク16の後方に向くタンク入口開口部192及びタンク出口開口部194が上方タンクハウジング188に形成される。タンク入口開口部192とタンク出口開口部194の各々にタンク密封体196を取り付けて、タンク入口18とタンク出口20が形成される。短い導管を形成するタンク密封体196は、シリコーン若しくは他の柔軟性材料又は可撓性材料により形成される。
【0057】
図14に示すように、タンク16の後部とは反対のタンク16の前部にほぼ位置する隆起部198が上方タンクハウジング188に設けられる。タンク16の第1の側部に向くタンク入口開口部192は、上方タンクハウジング188の残部と隆起部198との間の移行面200に形成される。移行面200は、上方タンクハウジング188の残部と隆起部198とを接合するほぼ垂直な壁面である。タンク16の第1の側部とは反対のタンク16の第2の側部に向かう隆起部198は、上方タンクハウジング188の後端部から上方タンクハウジング188の前端部にほぼ全面的に延伸する。タンク16の第2の側部に向くタンク出口開口部194は、上方タンクハウジング188に形成される移行面202に形成される。ハンドル突起204は、上方タンクハウジング188の前端部で隆起部198の上面に形成される。係止部係合領域206は、上方タンクハウジング188の縁部のタンク16の後端部に切欠部208と突起210とを備える。上方タンクハウジング188の縁部のタンク16の前端部に一対の爪状突出部(図示せず)が形成される。上方タンクハウジング188の縁部周辺に上方タンクハウジング枠体212が形成される。
【0058】
図15は、上方タンクハウジング188の底面斜視図を示す。図15は、一対の爪状突出部(爪突出部214a及び214bとして示す)と共に、隆起部198により形成される円弧状状領域を示す。上方タンクハウジング188により形成される空洞部から外部に延伸するほぼ垂直な突出部となる突出隔壁216が上方タンクハウジング188の裏側に形成される。突出隔壁216は、上方タンクハウジング188のほぼ中央から下方に向けて連続的に形成される。隆起部198により形成される円弧状領域から下方に延伸する円弧状突起218がタンク16の前端部に形成される。上方タンクハウジング188の底面図を示す図16にも、突出隔壁216と円弧状突起218との構造を示す。突出隔壁216及び円弧状突起218は、特に、タンクの入口から出口に気体流を案内し搬送して、タンク内に収容される液体から発生する蒸気と気体とが確実に混合される。
【0059】
図14に示すように、下方タンクハウジング190に設けられる複数のタンクハウジング支柱220(タンクハウジング支柱220a〜220fとして示す)は、下方タンクハウジング190の機械的強度を向上し、組立時に他の部材を案内しかつ支持する機能がある。下方タンクハウジング190の縁部周辺に下方タンクハウジング枠体222が形成される。下方タンクハウジング枠体222内に密封突起224が形成される。タンク16の後端部の下方タンクハウジング190に係止部226が設けられる。爪部材228を備える係止部226は、下方タンクハウジング190の縁部に沿ってほぼ水平に摺動できる。タンク16の前端部の一対の爪係合部材230(爪係合部材230a,230bとして示す)は、爪開口部232(爪開口部232a,232bとして示す)を形成する。
【0060】
また、下方タンクハウジング190の壁部にタンク窓開口部234がタンク16の前部に形成される。タンク窓開口部234を覆って配置される窓カバー236は、下方タンクハウジング190から外部に突出して形成される。一実施の形態では、タンク窓開口部234を通じてタンク16の内部を目視できるように、窓カバー236は、透明な材料により形成される。下方タンクハウジング190の底面に熱導体開口部238が形成される。使用者は、タンク窓開口部234と窓カバー236とを通じて、タンク14内の収容物を目視することができる。例えば、タンク内の液体の液面レベルを監視するときに、これが重要である。従って、窓カバー236は、使用者がタンク内の液体のレベルを目視できる透明材料、半透明材料又は不透明材料で形成される。
【0061】
図14に示すように、タンク16は、熱導体開口部238にほぼ対応する形状を有する伝熱体240も備える。伝熱体240は、タンク16の外部からタンク16の内部に熱を伝達できる材料により形成される。例えば、一実施の形態では、ステンレス鋼により伝熱体240が形成される。熱導体開口部238内に伝熱体240を配置しかつ保持リップ242に伝熱体240を取り付けることにより、下方タンクハウジング190に伝熱体240を組み込むことができる。伝熱体240と保持リップ242の各外周縁部は、熱導体開口部238より多少大きいので、保持リップ242に伝熱体240を取り付けて、伝熱体240を適所に固定することができる。伝熱体240と保持リップ242との間に配置される導体密封体244は、伝熱体240、保持リップ242及び下方タンクハウジング190の間の界面を熱導体開口部238で密封する。一実施の形態では、伝熱体240と保持用リップ242とを圧着により取り付けることができる。しかしながら、他の実施の形態では、別の方法を使用して伝熱体240と保持用リップ242とを取り付けることもできる。一実施の形態では、導体密封体244に代えて別の密封装置を使用できる。例えば、ガスケット又は外側被覆される密封体を使用してもよい。
【0062】
下方タンクハウジング190に上方タンクハウジング188を連結するため、爪突出部214a,214bが爪開口部232a,232b内を摺動して爪係合部材230a,230bに係合するように、ハウジング188,190が配置される。その後、下方タンクハウジング枠体222内に配置する上方タンクハウジング枠体212が、ハウジング188,190間の密封体となるハウジング密封体209上に載置されるまで、ハウジング188,190の一側を中心としてハウジング188,190を互いに軸回転させる。ハウジング188,190をこの位置に軸回転するために、係止部係合領域206の切欠部208に爪部228を嵌合できるように、係止部226が配置される。ハウジング188,190が所定の位置に軸回転されると、係止部226が摺動され、爪部228は、切欠部208に嵌合されず、代わりに突起210に係合される。タンクハウジング188,190を分離して、タンク16内に収容される貯蔵液体(例えば水)を排出しかつ/又は再充填することができる。
【0063】
図17は、タンクハウジング188,190を互いに連結して完全に組み立てられたタンク16を示す。タンク16を組み立てて圧力支援装置10内に実装するとき、タンク16内に保持される貯蔵液体がタンク入口18及びタンク出口20の一方又は両方から流出する可能性が様々な動作状況で存在する。タンク16が輸送され又はタンク16が押圧されて貯蔵液体が波立つ状況が前記現象の1つに含まれる。上方タンクハウジング188内に形成される円弧状突起218は、前記状況で発生する波と、破壊的な波間干渉により貯蔵液体に発生する他の波とに伴う液体流出の可能性を減少することができる。液体流出の他の原因は、タンク16を傾けることである。
【0064】
しかしながら、タンク16は、傾斜による流出を最小限に抑制できるように設計された様々な特徴を含む。例えば、後端部方向にタンク16が傾斜されるとき、隆起部198が形成する円弧状領域が最も対応して、貯蔵される全液体ではなくても、タンク入口18から実質的に流出する液体がなくなる。タンク出口20が設置される側部の方向又は前端部の方向にタンク16が傾斜されるとき、タンク出口20を設置するタンク16の側部上でタンク16の前端方向に更に向う隆起部198の延伸部は、タンク入口18の代わりにタンク出口20から流出する全液体でなくても、殆どの液体をタンク出口20に向かって確実に案内する。これにより、センサ及び/又は回路基板等の電子構成部品等、タンク入口18に連絡する患者装置10の様々な構成部材を保護することができる。タンク16からの液体流出を防止する他の手段を以下に記載する。
【0065】
図18は、本発明の一実施の形態による連結組立体14の分解図である。連結組立体14は、タンクカバー組立体246を備える。ほぼ垂直な面を形成する壁構造体248は、連結組立体14の内部に向けて配置されるタンクカバー組立体246の側部に設けられる。単一又は複数の壁構造体爪250(爪250a〜250cとして示す)は、壁構造体248の下方縁部から下方に延伸する。壁構造体248の上方縁部は、タンクカバー組立体246の上部にほぼ水平な面を形成する上部カバー構造体252に連結される。ほぼ水平な突起256を形成するカバー組立体突出部254は、上方カバー構造体252の後端部から連結組立体14の内部に向けて後方と側方に延伸する。
【0066】
上方カバー構造体252に加湿器制御インタフェイス258が配置される。一実施の形態では、加湿器制御インタフェイス258に摘みが設けられる。しかしなから、他の実施の形態では、後述の連結組立体14の単一又は複数の様々な機能を患者が操作するか又は制御できる如何なる装置を加湿器制御インタフェイスに設けてもよい。連結組立体14の前端部に向けられるドアインタフェイス260(ドアインタフェイス260a,260bとして示す)が上方カバー構造体252の各側部に設けられる。各ドアインタフェイス260に溝262(溝262a,262bとして示す)が設けられる。
【0067】
図18に示すように、連結組立体14にタンクドア264が設けられる。タンクドア264は、上方ドア構造体266と前方ドア構造体268とにより実質的に形成される。前方ドア構造体268内にドア開口部270が形成される。上方ドア構造体266から2つのカバーインタフェイス272a,272bが延伸する。各カバーインタフェイス272a,272bに突出部274(突出部274a,274bとして示す)が設けられる。
【0068】
連結組立体14内に配置される連結導管組立体276を図18に示し、連結導管組立体276の拡大分解図を図19に示す。連結導管組立体276に出口導管278が設けられる。出口導管278は、呼吸用気体の加圧流が流れる経路280を形成する。連結組立体14から延伸する出口導管278の端部に環状突起282を形成して、出口導管278に患者導管22を連結することができる。出口導管278の中央部284は、出口導管278の他部に対して拡径する外径を有する。出口導管278の中央部284から出口導管突出部286(突出部286a,286bとして示す)が延伸する。経路280に連絡する中空突出部として形成される迂回通気孔288が出口導管278から延伸する。連結組立体14内に延伸する出口導管278の端部にタンク出口インタフェイス290が形成される。
【0069】
図19に示すように、連結導管組立体276に迂回導管292が設けられる。一実施の形態では、迂回導管292は、ポリマー(重合体)又は他の可撓性材料により形成される。
【0070】
連結導管組立体276は、呼吸用気体の加圧流が通過する経路296を形成する入口導管294を備える。入口導管294の一端に連結組立体入口298が形成される。内部環状突起300と、内部環状突起300と同軸上に形成される外部環状突起302とが連結組立体入口298に設けられる。内部環状突起300及び外部環状突起302により、環状溝304が形成される。
【0071】
連結組立体入口300から突出する中空突出部として形成される迂回通気孔306が環状溝304に連絡される。連結組立体入口298とは反対の入口導管294の端部にタンク入口インタフェイス308が形成される。タンク入口インタフェイス308に近接して、平坦な導管突出部310が入口導管294から外部に延伸する。複数の支持構造体312(支持構造体312a〜312cとして示す)が入口導管294に沿ういくつかの位置から延伸する。各支持構造体312に締め具開口部314(締め具開口部314a〜314cとして示す)が設けられる。図19に示す一実施の形態では、入口導管294は、上方から見てほぼ「J」字形状に形成され、タンク入口インタフェイス308は、J字形状の長辺の上部に配置され、連結組立体入口298は、J字形状の短辺の上部に形成される。入口導管294により形成されるJ字形状の長辺に沿って凹み316が形成される。図20は、凹み316が入口導管294内に防壁318を形成する状態を示す入口導管294の断面図である。
【0072】
図19に示すように、迂回導管292の両端部に迂回通気孔288,306を挿入して連結導管組立体276が組み立てられる。連結導管組立体276を組み立てるとき、迂回導管は、出口導管278により形成される経路280と環状溝304とを連絡することができる。
【0073】
図18に示すように、連結組立体14に上方基部組立体320が設けられる。ほぼ水平な平面構造を形成する基部床面322が上方基部組立体320に設けられる。ほぼ垂直な平面を形成する側壁構造体324は、基部床面322の縁部に沿って基部床面322から離間する方向に延伸する。側壁爪326は、側壁構造体324から上方に垂直に延伸する。案内突出部328(案内突出部328a〜328dとして示す)は、側壁構造体324から内部にほぼ水平に延伸する。本発明は、名称を付与しない同様の案内突出部(図22に示す)を対向壁248に設けることを企図する。案内突出部は、タンク16と協力して、タンク空洞部362内にタンクの挿入を容易にし、タンク出口インタフェイス290及びタンク入口インタフェイス308に対してタンク入口18及びタンク出口20を適切に位置合わせして、発熱体352上の適所に伝熱体240を配置することができる。
【0074】
基部床面322の後端部に沿って形成される後壁構造体330は、基部床面322から離間するほぼ垂直に延伸する。側壁構造体324が形成される基部床面322の側部に設けられる後壁構造体330は、側壁構造体324と後壁構造体330とが接合して隅部を形成する。基部床面322の後端部に折曲部332が形成され、折曲部332で基部床面322の縁部から上方に垂直に延伸する折曲壁構造体334は、後壁構造体330と共に隅部を形成する。
【0075】
上方基部組立体320に接続器ハウジング336が設けられる。接続器ハウジング336は、後壁構造体330と折曲壁構造体334とにより形成される隅部に配置される。接続器ハウジング336の上面に導管支持部材338が設けられる。接続器ハウジング336は、ハウジング面340を備える。ハウジング面340上に一対の止め具342(止め具342a,342bとして示す)が設けられる。一対の止め具342の間に接続器344が設けられる。上方基部組立体320に複数の溝346(溝346a〜346cとして示す)が形成される。上方基部組立体320の上面から供給装置係合突出部348が突出する。
【0076】
発熱体開口部350は、壁構造体324,330に近接して上方基部組立体320内に形成される。図18は、連結組立体14に設けられる発熱体352を示す。発熱体352は、上方基部組立体320内に形成される発熱体開口部350にほぼ対応する形状を有する。発熱体352は、制御可能に加熱される物体である。一実施の形態では、発熱体352に電流が供給されるときに発熱体352の温度が上昇して、金属材料により形成される発熱体352から熱が放出される。例えば、電流によって加熱される鋼体を封入するアルミニウム殻が発熱体352に設けられる。
【0077】
連結組立体14は、下方基部組立体354を備える。下方基部組立体354は、上方基部組立体320の外部設置体積にほぼ等しい形状を有する浅い空洞部を形成する。下方基部組立体354は、発熱体352の形状に対応する形状を有する発熱体設置部356を備える。一実施の形態では、下方基部組立体354により形成される空洞部内に配置される熱抵抗層(又は熱絶縁層)が発熱体設置部356に設けられる。下方基部組立体354から垂直に延伸する支持突起358が形成される。下方基部組立体354は、単一若しくは複数の回路基板(図示せず)又は他の電気部品等の電子装置を設置する電子装置設置部360を備える。
【0078】
図21は、本発明の実施の形態により完全に組み立てられた連結組立体14を示す。タンクカバー組立体246を上方基部組立体320に接合して、壁構造体248、カバー構造体252、壁構造体324、基部床面322及び発熱体352により、タンク空洞部362が形成される。上方基部組立体320にタンクカバー組立体246を接合するとき、壁構造体爪250は、溝346(図18に明示)に取り付けられ、壁構造体324から延伸する突出部326は、タンクカバー組立体246に形成される対応する溝(図示せず)に取り付けられる。また、カバー組立体突出部254は、壁構造体330,334の上方縁部に沿って下方基部組立体320と整列しかつ接触する。
【0079】
溝262に突出部274を挿入すると、タンクドア264から延伸するカバーインタフェイス272は、タンクカバー組立体246上に形成されるドアインタフェイス260に軸回転可能に接合される。図22に示す組み立てられた連結組立体14の正面図から理解できるように、連結導管組立体276は、タンクカバー組立体246と上方基部組立体320との間で連結組立体14の後端部に配置される。特に、導管支持部材338により入口導管294が支持され、突出部304がタンクカバー組立体246に当接し、突出部256及び壁構造体330によって形成される開口部により出口導管278が支持される。また、図22に示さないが、連結導管組立体276は、支持構造体312により、図示の位置に支持される。図22に示すように、連結導管組立体276により形成されるタンク入口インタフェイス308及びタンク出口インタフェイス290は、タンク空洞部362内に配置される。
【0080】
上方基部組立体322と下方基部組立体354とは、下方基部組立体354により形成される空洞部の縁に接合される。発熱体設置部356上に設置する発熱体352が発熱体開口部350を通じてタンク空洞部362から露出されるように、発熱体352は、基部組立体322,354の間に固定される。例えば、超音波溶接、接着剤、締め具、圧入、摩擦嵌め、スナップ嵌め若しくは他の方法又はそれらの何れかの組み合わせ等の種々の方法により、連結組立体14の様々な構成部材は、互いに接合される。
【0081】
本発明の一実施の形態では、連結組立体14内に設けられる電子構成部品の一部又は全ては、互いに接続されて通信を行いかつ/又は電力が供給される。例えば、発熱体352、連結組立体14内の電子装置設置部360に設置される電子装置、加湿器制御インタフェイス258及び電気接続部344が互いに接続される。また、本発明の一実施の形態では、外部電力源に接続できる電力接続部は、壁構造体330の外面に配置され、先に列挙した他の電子構成部品にも接続される。本実施の形態では、電子装置設置部360に設置される電子装置は、発熱体352に供給する電流を制御して発熱体352から放出する熱量を制御する制御ユニットを備える。加湿器制御インタフェイス258を通じて受信する患者又は介護者等の使用者からの入力に基づき、制御ユニットにより電流が制御される。
【0082】
単独で又は連結組立体14と組み合わせて、気体流発生装置12を使用することができる。連結組立体14を使用するとき、気体流発生装置12を正しい位置に配置して、連結組立体14に連絡可能にかつ着脱可能に気体流発生装置を配置し、気体流発生装置12の環状リップ94を連結組立体入口298に接触させて連結インタフェイス68を配置し、各内部環状突起300及び外部環状突起302と環状リップ94とにより実質的な密封接続部を形成することができる。内部環状突起300と環状リップ94との接続部に形成される十分に密封される通路により、出口開口部92で気体流発生装置12から出力される呼吸用気体の加圧流を入口導管294を通じて連結組立体14に導入することができる。外部環状突起302と環状リップ94との間を十分に密封する接続部により、出口開口部92と入口導管294との間で搬送される呼吸用気体の加圧流は、周辺大気に対して環状溝304に十分に密封される。環状リップ94に圧力導管96の開口部98が形成され、開口部98は、連結組立体入口298が環状リップ94に接触するときに、環状溝304に連絡されるので、迂回導管292と圧力導管96との間に十分に密封された接続部が形成される。
【0083】
連結組立体14に連絡する位置に気体流発生装置12を配置するとき、接続器ハウジング336のハウジング面340に設けられる止め具342を連結端子凹部100に接触させて、連結組立体14上の適所に気体流発生装置12を配置することができる。接続器102,344を連結して、気体流発生装置12と連結組立体14との間に作動接続部が形成される。一実施の形態では、気体流発生装置12と連結組立体14との間の作動接続部は、電気接続部を備え、電気接続部を通じて、気体流発生装置12と連結組立体14との間で制御信号が伝送される。突出部348は、気体流発生装置12の底面に形成される溝(図示せず)に連結され、連結組立体14の適所に気体流発生装置12が固定される。
【0084】
図1Bに示すように、圧力支援装置10を組み立てる過程は、タンク空洞部362内にタンク16を着脱可能に取り付ける過程を含む。図1Aに示すタンク空洞部362内の所定位置にタンク16を搬送するとき、タンク入口18に配置されるタンク密封体196は、タンク入口インタフェイス298に接続されて、タンク入口18とタンク入口インタフェイス298との間に十分に密封された通路を形成し、入口導管294を通じて気体流発生装置12からタンク16に呼吸用気体の加圧流を供給することができる。タンク空洞部362内に着脱可能にタンク16を配置するとき、タンク出口20に配置されるタンク密封体196は、出口導管278のタンク出口インタフェイス290に接続されて、出口導管278とタンク16との間にほぼ密封された通路を形成し、タンク入口18からタンク16に供給される呼吸用気体加圧流を出口導管278に送出することができる。
【0085】
タンク空洞部362内の所定位置に配置されるタンク16の伝熱体240は、発熱体352直上又はその上方に載置され、発熱体352から放出される熱をタンク16の内部に伝達する。タンク空洞部362内に形成される案内突出部328は、タンク空洞部362内にタンク16を案内する機能を有し、タンクドア264を閉鎖して、タンク空洞部内にタンク16を閉じ込めて内部に固定する。タンクドア264内に形成されるドア開口部270の位置は、タンク窓開口部234の位置に一致し、使用者は、タンクドア264を開きかつ/又はタンク空洞部362からタンク16を取り外さずに、ドア開口部270及びタンク窓開口部234により、タンク16内に収容された貯蔵液体の液面レベルを目視することができる。図1Aに示すように、タンク空洞部362内の適所にタンク16を配置するとき、ハンドル突起204を掴んでタンク空洞部362からタンク16を引張して、タンク16を取り出すことができる。
【0086】
図1Aに示すように、連結組立体14と連絡する位置にタンク16及び気体流発生装置12を配置するとき、呼吸用気体の加圧流がタンク16を通って搬送され、タンク16により保持される貯蔵水に可変量の熱を伝達して放熱しながら、発熱体352を制御することができる。貯蔵水に熱を伝達すると、タンク16内に水蒸気が発生するので、タンク16を通過する呼吸用気体の加圧流の湿気レベルが上昇する。発熱体352が放出する熱量を制御して、呼吸用気体の加圧流の湿気レベルの上昇量を制御することができる。
【0087】
本発明の一実施の形態では、呼吸用気体の加圧流を含む気体の一部は、出口導管278を通じてタンク16から患者に供給されると共に、迂回通気孔288、迂回導管292、迂回通気孔306、環状溝304及び圧力導管96を通じて、出口導管278から気体流発生装置12内に設けられる圧力センサに搬送される。本実施の形態では、迂回通気孔288、迂回導管292及び迂回通気孔306を備えかつ呼吸用気体の加圧流に含まれる気体の一部をタンク16の下流位置から気体流発生装置12に帰還させる迂回回路が形成され、連結組立体14から出力する呼吸用気体の加圧流の圧力を制御することができる。
【0088】
前記のように、圧力支援装置10の組立時に、タンク16内に保持される貯蔵液体が入口導管294に流出し、入口導管294を通過して気体流発生装置12に侵入する問題が生じる。説明していないが、前記流出が生じる状況は、圧力支援装置10が傾斜して気体流発生装置12より上方にタンク16を配置する場合である。この場合、タンク入口18から入口導管294に液体の一部が流出する。しかしながら、図20に示すように、入口導管294内に形成される防壁318により、液体の流出を防止することができる。また、呼吸用気体の加圧流に作用する防壁316は、気体の送風パターンを形成して、防壁316を越えて気体流発生装置12に向けて流れる液体に風を吹きつけることができる。
【0089】
図23は、本発明の一実施の形態による圧力支援装置10の背面図を示す。図23は、連結組立体電力接続部364を示し、連結組立体電力接続部364を通じて外部電力源から連結組立体14に電力が供給される。図23は、供給装置電力接続部86も示す。本発明の一実施の形態では、連結組立体14は、交流電源により動作し、気体流発生装置12は、直流電力により動作する。他の実施の形態では、電力接続部364を省略し、気体流発生装置12と連結組立体14との間の接続部を通じて連結組立体14に供給される直流電力により連結組立体14を動作することができる。各構成部材に収容され又は各構成部材で共用する電池等の内部電源により、気体流発生装置12又は連結組立体14に電力を供給することも勿論可能である。
【0090】
図24は、単一の交流電源368から連結組立体14と気体流発生装置12との両方に電力を供給する電力ケーブル366を示す。一実施の形態では、電源368は、壁面のコンセントである。電力ケーブル366は、接合部369、箱形変換器370、交流電力接続器372及び直流電力接続器374を備える。電力は、交流電源368から接合部369に伝送される。電力は、接合部369で交流電源368から分配される。交流電力は、接合部369から交流電力接続器372に直接供給される。また、交流電力は、接合部369から、交流電力を直流電力に変換する箱形変換器370に供給され、その後、直流電力接続器374に供給される。連結組立体電力接続部364に交流電力接続器372を接続しかつ気体流発生装置電力接続部86に直流電力接続器374を接続することにより、電源368による電力を連結組立体14及び気体流発生装置12に同時に供給できる。一実施の形態では、交流電力接続器372は、連結組立体電力接続部364で連結組立体14に結線される。他の実施の形態では、接続部364は、取り外しできる。
【0091】
現在最も実用的かつ好適と思われる実施の形態を図示して詳記したが、前記記載は単に説明の便宜に過ぎず、本発明を開示した実施の形態に限定されず、本発明は、特許請求の範囲内に該当すると共に、特許請求の範囲と同趣旨の変更態様並びに同等の装置を包含すること企図する。例えば、本発明は、何れかの実施の形態の単一又は複数の特徴を何れかの他の実施の形態の単一又は複数の特徴に可能な範囲内で組み合わせ可能なことを企図することも理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】本発明の一実施の形態による圧力支援装置の斜視図(図1A及び図1B)
【図2】本発明の一実施の形態による圧力支援装置に設けられる気体流発生装置の略示ブロック図
【図3】本発明の一実施の形態による気体流発生装置の斜視図
【図4】本発明の一実施の形態による気体流発生装置の斜視図
【図5】本発明の一実施の形態による気体流発生装置の背面斜視図
【図6】本発明の一実施の形態による気体流発生装置の背面図
【図7】本発明の一実施の形態によるモジュール式付属装置の斜視図
【図8】モジュール式付属装置が取り付けられた本発明の一実施の形態による気体流発生装置の図6の8−8線に沿う断面図
【図9】本発明の一実施の形態による入力モジュールの斜視図
【図10】本発明の一実施の形態による入力モジュールの分解図
【図11】本発明の一実施の形態による着脱可能な出口端子の正面斜視図
【図12】本発明の一実施の形態による着脱可能な出口端子の背面斜視図
【図13】モジュール式付属装置、入力モジュール及び着脱可能な出口端子を取り付けた本発明の一実施の形態による気体流発生装置の背面斜視図
【図14】本発明の一実施の形態による圧力支援装置に設けられるタンクの分解図
【図15】本発明の一実施の形態によるタンクに設けられる上方タンクハウジングの斜視図
【図16】本発明の一実施の形態による上方タンクハウジングの底面図
【図17】本発明の一実施の形態により組み立てられるタンクの斜視図
【図18】本発明の一実施の形態による圧力支援装置に設けられる連結組立体の部分分解図
【図19】本発明の一実施の形態による連結組立体に設けられる導管連結組立体の分解図
【図20】本発明の一実施の形態による導管連結組立体に設けられる入口導管の図19の20−20線に沿う断面図
【図21】本発明の一実施の形態により組み立てられる連結組立体の斜視図
【図22】本発明の一実施の形態による連結組立体の正面図
【図23】本発明の一実施の形態による圧力支援装置の背面図
【図24】外部電力源から圧力支援装置に電力を供給する本発明の一実施の形態による電力ケーブルの略示ブロック図
【符号の説明】
【0093】
(10)・・圧力支援装置、 (12)・・気体流発生装置、 (14)・・連結組立体、 (16)・・タンク、 (18)・・タンク入口、 (20)・・タンク出口、 (22)・・患者回路、 (36,38)・・圧力センサ、 (46)・・ハウジング、 (66)・・付属インタフェイス、 (108)・・モジュール式付属装置、 (114)・・供給装置インタフェイス、 (246)・・タンクハウジング部、 (258)・・制御インタフェイス、 (278)・・第2の連結回路、 (280)・・出口、 (292)・・圧力迂回回路、 (294)・・導管、 (第1の連結回路)・・、 (298)・・入口、 (316)・・防壁、 (352)・・発熱体、 (916)・・タンク、
【図1A】

【図1B】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者に呼吸用気体の加圧流を供給する患者回路(22)と、
呼吸用気体の加圧流を受ける入口(298)と患者回路に接続する出口(280)とを有する連結組立体(14)とを備え、
連結組立体にタンクハウジング部(246)を設けたことを特徴とする圧力支援装置(10)。
【請求項2】
連結組立体のタンクハウジング部に着脱可能に接続されるタンク(16)を更に備え、
タンクは、入口と出口との間に配置されかつ液体を収容し、呼吸用気体の加圧流がタンク内を通過するときに、呼吸用気体の加圧流の湿気レベルを上昇させる請求項1に記載の圧力支援装置。
【請求項3】
呼吸用気体の加圧流を発生する気体流発生装置(12)を更に備え、
連結組立体の入口に気体流発生装置を着脱可能に接続して、気体流発生装置が発生する呼吸用気体の加圧流を連結組立体の入口により受ける請求項1に記載の圧力支援装置。
【請求項4】
連結組立体は、第1の連結回路(294)及び第2の連結回路(278)を備え、
タンクは、タンク入口(18)及びタンク出口(20)を備え、
患者回路及びタンク出口は、第1の連結回路に着脱可能に各々接続され、第1の連結回路を通じて、タンク出口と患者回路との間に呼吸用気体の加圧流を流すことができ、
タンク入口及び気体流発生装置は、第2の連結回路に着脱可能に各々接続され、第2の連結回路を通じて、タンク入口と気体流発生装置との間に呼吸用気体の加圧流を流すことができる請求項3に記載の圧力支援装置。
【請求項5】
呼吸用気体の加圧流の流量を測定する圧力センサ(36,38)と、
連結組立体に連結され、タンクと患者回路との間に流れる呼吸用気体の加圧流の一部を受けて、圧力センサに呼吸用気体の加圧流の一部を供給する圧力迂回回路(292)とを更に備え、
タンクから分離して圧力迂回回路を形成した請求項1に記載の圧力支援装置。
【請求項6】
連結組立体は、タンク内に保持される液体を加熱する発熱体(352)を備える請求項1に記載の圧力支援装置。
【請求項7】
発熱体は、タンクの外面を加熱して液体を加熱する請求項6に記載の圧力支援装置。
【請求項8】
連結組立体は、第1の接続器を備え、
気体流発生装置は、第1の接続器に着脱可能に接続される第2の接続器を備え、
連結組立体と気体流発生装置との間に接続部を形成する請求項1に記載の圧力支援装置。
【請求項9】
連結組立体は、タンクにより保持される液体を加熱する発熱体(352)と、発熱体に接続されるセンサとを備え、
タンクにより保持される液体の温度に関連する情報は、連結組立体の第1の接続器と気体流発生装置の第2の接続器との間の接続部を通じて、連結組立体と気体流発生装置との間に伝送される請求項8に記載の圧力支援装置。
【請求項10】
連結組立体に設けられる制御インタフェイス(258)を更に備え、
使用者は、制御インタフェイスにより圧力支援装置の単一又は複数の動作状態を制御できる請求項9に記載の圧力支援装置。
【請求項11】
連結組立体の入口(298)で連結組立体(14)に呼吸用気体の加圧流を供給する過程と、
連結組立体に接続される出口(280)に患者回路(22)を接続する過程と、
液体を収容するタンク(16)を連結組立体に着脱可能に接続して、呼吸用気体の加圧流がタンクを通過するときに、呼吸用気体の加圧流の湿気レベルを上昇させる過程とを含み、
タンクを連結組立体に接続する過程により、入口を出口に連絡して、呼吸用気体の加圧流の湿気レベルを上昇させながら、入口から出口に呼吸用気体の加圧流を供給し、
患者回路に沿って出口から患者に呼吸用気体の加圧流を供給することを特徴とする患者に呼吸用気体の加圧流を供給する方法。
【請求項12】
呼吸用気体の加圧流を発生する気体流発生装置(12)を連結組立体の入口に着脱可能に接続する過程を更に含む請求項11に記載の方法。
【請求項13】
連結組立体の出口で呼吸用気体の加圧流の一部を遮断する過程と、
タンクから分離して形成される圧力迂回回路(292)に沿って、圧力センサ(36,38)に呼吸用気体の加圧流の一部を供給する過程と、
呼吸用気体の加圧流の圧力を決定する過程とを含む請求項11に記載の方法。
【請求項14】
タンクにより保持される液体を制御可能に加熱する過程を更に含む請求項11に記載の方法。
【請求項15】
患者に供給する呼吸用気体の加圧流を発生する気体流発生装置において、
気体流発生装置の単一又は複数の動作状態を制御する制御ユニットと、
モジュール式付属装置(108)に着脱可能に接続して、制御ユニットにモジュール式付属装置を連絡する付属インタフェイス(66)とを備え、
付属インタフェイスを通じて、モジュール式付属装置から制御ユニットに及び制御ユニットからモジュール式付属装置に情報を伝送することができることを特徴とする気体流発生装置。
【請求項16】
モジュール式付属装置から制御ユニットに伝送される情報は、気体流発生装置の調節又は気体流発生装置の構造の少なくとも1つに関連する情報を含む請求項15に記載の気体流発生装置。
【請求項17】
制御ユニットからモジュール式付属装置に伝送される情報は、(a)呼吸用気体の加圧流に関する情報、(b)患者に供給される呼吸用気体の総量、(c)患者に呼吸用気体の加圧流を供給する総時間又は(d)それらの組み合わせた情報を含む請求項15に記載の気体流発生装置。
【請求項18】
気体流発生装置を実質的に包囲するハウジング(46)を更に備え、
モジュール式付属装置と付属インタフェイスとを接続して、実質的にハウジング内にモジュール式付属装置を配置する請求項15に記載の気体流発生装置。
【請求項19】
患者に供給する呼吸用気体の加圧流を発生する気体流発生装置に選択的に連結するモジュール式付属装置(108)において、
気体流発生装置に着脱可能に接続して、気体流発生装置にモジュール式付属装置を連絡し、付属インタフェイスを通じて、モジュール式付属装置から気体流発生装置に及び気体流発生装置からモジュール式付属装置に情報を伝送できる供給装置インタフェイス(114)と、
気体流発生装置からモジュール式付属装置に伝送された情報を出力する通信ユニット(116)とを備えることを特徴とするモジュール式付属装置。
【請求項20】
通信ユニットは、通信網への接続部を備え、
気体流発生装置からモジュール式付属装置に伝送される情報は、通信ユニットから通信網に出力される請求項19に記載のモジュール式付属装置。
【請求項21】
通信ユニットは、無線送信機を備え、
気体流発生装置からモジュール式付属装置に伝送される情報は、無線通信により通信ユニットから出力される請求項19に記載のモジュール式付属装置。
【請求項22】
通信ユニットは、書込み可能な電子媒体駆動装置を備え、
気体流発生装置からモジュール式付属装置に伝送される情報は、書込み可能な電子媒体に情報を記録することにより通信ユニットから出力される請求項19に記載のモジュール式付属装置。
【請求項23】
モジュール式付属装置から気体流発生装置に伝送される情報は、通信ユニットの通信ユニット形式に関連する情報を含む請求項19に記載のモジュール式付属装置。
【請求項24】
通信ユニットにより、気体流発生装置以外の供給源からモジュール式付属装置に情報を入力でき、
通信ユニットは、気体流発生装置に情報を伝送する請求項19に記載のモジュール式付属装置。
【請求項25】
呼吸用気体の加圧流を発生する気体流発生装置(12)と、
液体を収容しかつ内部に呼吸用気体の加圧流を通過させることができ、呼吸用気体の加圧流がタンクを通過する間に呼吸用気体の加圧流の湿気レベルを上昇させるタンク(916)と、
患者に呼吸用気体の加圧流を供給する患者回路(22)と、
気体流発生装置の出口に一端が接続されかつ他端がタンクの入口に接続され、気体流発生装置からタンクに呼吸用気体の加圧流を搬送する導管(294)と、
導管内に形成され、液体を導管に導入するときに、タンクに収容される液体が気体流発生装置上に侵入することを防止する防壁(316)とを備えることを特徴とする圧力支援装置(10)。
【請求項26】
導管と一体に防壁を形成した請求項25に記載の圧力支援装置(10)。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公表番号】特表2009−508647(P2009−508647A)
【公表日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−532354(P2008−532354)
【出願日】平成18年9月20日(2006.9.20)
【国際出願番号】PCT/US2006/036686
【国際公開番号】WO2007/038152
【国際公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【出願人】(505338497)アールアイシー・インベストメンツ・エルエルシー (81)