説明

モダフィニルの新規の医薬製剤

本発明は、モダフィニルおよび1種またはそれ以上の希釈剤、崩壊剤、結合剤および滑沢剤の組成物を含むモダフィニルの組成物およびそれらの調製のための方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モダフィニルの組成物およびその調製のためのプロセスに関する。本発明は、モダフィニルおよび1種またはそれ以上の希釈剤、崩壊剤、結合剤および滑沢剤を含む組成物に関する。本発明は、さらにモダフィニルおよび賦形剤を水と湿式混合してモダフィニルの固体投与剤型を調製するためのプロセスに関する。
【背景技術】
【0002】
モダフィニルC1515NO Sは、2−(ベンズヒドリルスルフィニル)アセトアミド、または2−〔(ジフェニルメチル)スルフィニル〕アセトアミドとしても知られ、覚醒促進活性を有する合成アセトアミド誘導体であり、その構造は特許文献1および特許文献2に記載されており、そしてそれは睡眠発作と関連する過剰な昼間の眠気の処置に使用するために、米国食品医薬品局(Food and Drug Administration)により認可されている。モダフィニルは、引用する特許内に記載のように、アポモルヒネ(apomorphine)、アンフェタミン(amphetamine)、レセルピン(reserpine)、オキソトレモリン(oxotremorine)、催眠薬(hypnotics)、ヨヒンビン(yohinbine),5−ヒドロキシトリプトファン、およびモノアミンオキシダーゼ阻害薬を含む種々の薬剤と組み合わせて数種の行動状態の処置のために試験されている。ラセミ混合物の調製の方法は特許文献2中に記載されておりそして左旋性異性体の調製方法は特許文献3に記載されている(両者ともに引用することにより本明細書中に編入される)。左旋性異性体は、睡眠過剰症、鬱病、アルツハイマー病の処置に有用でありそして特に高年齢者の痴呆および記憶喪失の症状に対する活性を有すると報告されている。
【0003】
モダフィニルの主要医薬活性は、覚醒を促進することである。モダフィニルは、ラット(非特許文献1、非特許文献2)、ネコ(非特許文献3)、イヌ(非特許文献4)およびヒト以外の霊長類(非特許文献5)ならびに臨床状態を模擬するモデル、例えば睡眠時無呼吸イングリシュブルドッグ睡眠障害呼吸モデル)(非特許文献6)および睡眠発作(睡眠発作イヌ)(非特許文献4)で覚醒を促進する。
【0004】
モダフィニルは、中枢神経系内に活性を有する薬品として、およびパーキンソン病の治療(特許文献4)、虚血からの脳組織の保護(特許文献5)、尿および大便失禁の処置(特許文献6)、および中枢由来の睡眠時無呼吸および睡眠障害の処置(特許文献7)に有用な薬剤としても記載されている。特許文献8は、約200μm以下の一定粒径のモダフィニル製剤を記載している。さらに、モダフィニルは、ヒトまたは動物内の摂食障害の処置、または体重増加を促進または食欲増進するため(特許文献9、引用することにより本明細書中に編入される)、または注意欠陥多動障害(ADHD)、または疲労、特には多発性硬化症に関連する疲労(特許文献10、引用することにより本明細書中に編入される)の処置に使用してもよい。
【0005】
モダフィニルは、プロビジル(Provigil)(R) の名称で市販されている治療パッケージの形で当該技術分野では知られている。プロビジル(R) は、セファロン社(Cephalon,Inc,West Chester,PA)により製造される医薬製品でありそしてセファロン社により販売されてもいる。プロビジル(R) は、モダフィニル100mgまたは200mgとケイ酸マグネシウムおよびタルクを含む数種の賦形剤とを含む錠剤として供給されている。商業的使用では、従来技術のモダフィニル含有治療薬パッケージは、睡眠発作患者に使用するためにラベル記載またはその他の指示がされていた。
【特許文献1】フランス特許第78 05 510号
【特許文献2】米国特許第4,177,290号(’290)
【特許文献3】米国特許第4,927,855号
【特許文献4】米国特許第5,180,745号
【特許文献5】米国特許第5,391,576号
【特許文献6】米国特許第5,401,776号
【特許文献7】米国特許第5,612,379号
【特許文献8】米国特許第5,618,845号
【特許文献9】米国特許出願第09/640,824号
【特許文献10】米国特許第6,346,548号
【非特許文献1】Touret et al.,1995
【非特許文献2】Edgar and Seidel,1997
【非特許文献3】Lin et al.,1992
【非特許文献4】Shelton et al.,1995
【非特許文献5】Hernant et al.,1991
【非特許文献6】Panckeri et al.,1996
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
モダフィニルの固体投与剤型の製剤、および商業規模でのその調製の方法を最適化することが望ましい。特に、プロビジル(R) のものに対して同等の安定性、溶解速度、硬度、破砕性、厚さ、崩壊製、大きさおよび形状、および重量変動特性を示すモダフィニルの新しい製剤が発見された。さらに、ケイ酸マグネシウムまたはタルクを含有しないでも、プロビジル(R) のものと同等の性質を有するモダフィニルの固体投与剤型が調製できることが発見された。
【0007】
さらに、新規に開発された製剤は、好ましくは最小数の賦形剤を使用し、そして安価で、容易に入手できそして商業規模で原価的に有利な製造が可能となる薬剤グレードの賦形剤を使用する。
【0008】
その上、モダフィニルの錠剤剤型の製造工程を改善する必要がある。商業的調製における改善は、賦形剤の数の最小化、有機溶剤の使用の排除、工程段階数の減少、および製造の時間および経費の低下を含む。本発明は、それら、ならびにその他の重要な目的を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、モダフィニルの新規の組成物およびそれらの製造のためのプロセスに関する。特には、モダフィニルはモダフィニルの固体投与物を製剤するために種々の賦形剤と混合される。ある態様では、固体投与は錠剤形であり、他の態様ではカプセル剤型である。
【0010】
本発明の別の局面は、モダフィニル製剤の調製のためのプロセスを含む。特には、本プロセスは、好ましくはモダフィニルと賦形剤とを水と湿式混合し、次いで顆粒混合物の乾燥および微粉砕によるモダフィニルの固体投与剤型の調製を含む。
【0011】
本発明の別の局面は、本発明の組成物の治療有効量を患者に投与することを含んでなる、それを必要とする患者内の疾患または障害を処置するためのそれらの組成物の使用を含む。
【0012】
本明細書中に使用される場合に、「約」とは、指定の値の±10%の値の範囲を指す。例えば、「約20%」は、20の±10%、すなわち18〜22を含む。
【0013】
本明細書中に使用される場合に、「モダフィニル」とは、モダフィニル、そのラセミ混合物、個々の異性体、酸付加塩、例えばモダフィニルの代謝酸、ベンズヒドリルスルフィニル酢酸、およびそのスルホン形、ヒドロキシル化形、多型形、類似体、誘導体、同種物およびそれらのプロドラッグを指す。プロドラッグは、患者の身体内で活性薬剤(モダフィニル)に変換される化合物として当該技術分野では公知である。
【0014】
本明細書中に使用される場合に、「製薬学的に許容できる」の用語とは、健全な医学的判断の範囲内で、合理的な利益/リスク比率で判断できる、過剰な毒性、刺激、アレルギー反応、またはその他の問題のある合併症を伴わないでヒトおよび動物の組織との接触に適する化合物、物質、組成物、および/または投与剤型を呼ぶ。
【0015】
本明細書中に使用される場合に、「患者」の用語とは、本明細書中に記載の1種またはそれ以上の疾患および症状に悩むかまたは悩む可能性がある温血動物、例えば哺乳類、好ましくはヒトまたはヒトの小児を指す。
【0016】
本明細書中に使用される場合に、「治療有効量」とは、本明細書中に記載の疾患および状態の症状の軽減、排除、処置、防御または制御に有効な量を指す。用語「制御」とは、本明細書中に記載の疾患および状態の進行を緩徐化、中断、中止、または停止するであろうすべての過程を指すことを意図するが、しかしすべての疾患および状態の症状の完全な排除を必ずしも示すものではなく、そして予防的処置を含むと意図する。
【0017】
本明細書中に使用される場合に、「単位投与量」とは、患者に投与でき、そしてそれは容易に取り扱いおよびパッケージが可能であり、モダフィニルか、またはモダフィニルを含んでなる製薬学的に許容できる組成物のいずれかをを含んでなる物理的および化学的に安全な単位投与量として存続することができる単一投与量を意味する。
【0018】
一つの態様では、本発明はケイ酸マグネシウムまたはタルクを含まないモダフィニルの組成物を提供する。他の態様は、1種またはそれ以上の希釈剤、崩壊剤、結合剤および滑沢剤を含むモダフィニルの組成物を含む。好ましくは、賦形剤は、国民医薬品集(National Formulary)(”NF”)または米国薬局方(United States Pharmacopoeia)(”USP”)の標準に合致する。特定の態様では、1種またはそれ以上の希釈剤、崩壊剤、結合剤および滑沢剤を含むモダフィニルよりなる組成物が提供される。
【0019】
ある好ましい態様では、組成物は、モダフィニル;デンプン、ラクトース一水和物または微晶質セルロースからそれぞれ独立して選択される1種またはそれ以上の希釈剤;アルファ化セルロースまたは架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムからそれぞれ独立して選択される1種またはそれ以上の崩壊剤;結合剤;および滑沢剤を含んでなる。別の好ましい態様では、結合剤はポリビニルピロリドンであり、そして滑沢剤はステアリン酸マグネシウムである。あるさらに好ましい態様では、希釈剤がファストフロー(Fast Flo)(R) #316であり、第二の希釈剤がアビセル(Avicel)(R) PH102であり、崩壊剤がスターチ(Starch)1500(R) であり、第二の崩壊剤がアクディソル(Ac−Di−Sol)(R) であり、そして結合剤がポビドン(Povidone)K−29/32である。別の好ましい態様では、希釈剤がラクトース一水和物NFであり、崩壊剤がクロスカルメロースナトリウム(Croscarmellose Sodium)、NFまたはアクディソル(Ac−Di−Sol)(R) であり、そして結合剤がポビドン(Povidone)USPである。
【0020】
賦形剤は、好都合な単位投与剤型内にモダフィニルの一定の量の送達を確保するようにおよび製造プロセスの費用、容易性および信頼性を最適化するように選択される。すべての賦形剤は、不活性、官能感受的に受容可能であり、そしてモダフィニルと相容性でなければならない。固体経口製剤中に使用される賦形剤は、通常、充填剤または希釈剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、接着防止剤、滑剤(glidant)、湿潤および界面活性剤、着色料および顔料、調味剤、甘味剤、吸着剤、および味覚調整剤を含む。
【0021】
希釈剤は、典型的には、錠剤のサイズを大きくするために少量の活性薬剤に加えられる。最も一般的な希釈剤はラクトースであり、それは二種の異性体形、すなわちアルファ−ラクトースまたはベータ−ラクトースとして存在し、そして結晶性または無定形のいずれであることもできる。各種の形のラクトースには、噴霧乾燥したラクトース一水和物(例えばスーパータブ(Super−Tab)TM)、アルファラクトース一水和物(例えばファストフロー(Fast Flo)(R) )、無水アルファラクトース、無水ベータラクトース、および塊状ラクトースが含まれる。その他の希釈剤には、糖類、例えば圧縮性糖NF、デキストロース賦形剤NF、およびデキストレーツ(dextrates)NFが含まれる。好ましい希釈剤は、ラクトース一水和物(例えばファストフロー(Fast Flo)(R) )である。その他の好ましい希釈剤には、微晶質セルロース(例えばアビセル(Avicel)(R) PHおよびセオルス(Ceolus)TM)、およびマイクロファインセルロース(例えばエルセマ(Elcema)(R) )が含まれる。
【0022】
希釈剤はデンプンおよびデンプン誘導体を含んでもよい。デンプンには、コムギ、トウモロコシ、コメおよびバレイショから得られた天然デンプンが含まれる。その他のデンプンには、アルファ化デンプンNF、およびグリコール酸デンプンナトリウムNFが含まれる。デンプンおよびデンプン誘導体は、崩壊剤としても機能する。その他の希釈剤には、無機塩、例えば第二リン酸カルシウムUSP(例えばダイタブ(Di−Tab)(R) およびエムコンプレス(Emcompress)(R) )、第三リン酸ナトリウムNF(例えばトリタブ(Tri−Tab)(R) およびトリカフォス(Tri−Cafos)(R) )、および硫酸カルシウムNF(例えばコンパクトロール(Compactrol)(R) )が含まれる。例えばマンニトールUSP、ソルビトールNF、およびキシリトールNFなどのポリオールも希釈剤として役立つであろう。多数の希釈剤は、崩壊剤および結合剤としても機能し、そしてそれらの追加の性質は製剤を開発する場合に考慮に入れなければならない。
【0023】
崩壊剤は、活性成分の溶解を促進しそして活性成分の生物学的利用能を増大するた活性薬剤成分および賦形剤の粒子に錠剤を破壊するために錠剤製剤中に含まれる。デンプンのカルボキシメチルエーテルの架橋ナトリウム塩(例えばグリコール酸デンプンナトリウムNF、エキスプロタブ(Explotab)(R) およびプリモゲル(Primogel)(R) )を含むデンプンおよびデンプン誘導体は有用な崩壊剤である。好ましい崩壊剤は、アルファ化デンプン、例えばスターチ(Starch)1500(R) である。他の好ましい崩壊剤は、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム(例えばクロスカルメロースナトリウム(Croscarmellose Sodium)NF、アクディソル(Ac−Di−Sol)(R) )である。他の崩壊剤には、架橋ポリビニルピロリドン(例えばクロスポビドン(Crospovidone)NF、微晶質セルロース(例えばアビセル(Avicel)(R) PH)が含まれる。
【0024】
結合剤は、活性薬剤成分と他の賦形剤を凝集させるための湿式造粒賦形剤として使用される。結合剤は、粉末の流れを改善するようにおよび圧密性を改善するように選択される。結合剤には、セルロース誘導体、例えば微晶質セルロースNF、メチルセルロースUSP、カルボキシメチルセルロースナトリウムUSP、ヒドロキシプロピルメチルセルロースUSP、ヒドロキシエチルセルロースNF、およびヒドロキシプロピルセルロースNFが含まれる。その他の結合剤には、ポリビドン、ポリビニルピロリドン、ゼラチンNF、天然ゴム類(例えばアラビア、トラガカント、グアール、およびペクチン)、デンプンのり、アルファ化デンプンNF、スクロースNF、コーンシロップ、ポリエチレングリコール、およびアルギン酸ナトリウム、アルギン酸カルシウムアンモニウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ポリエチレングリコールが含まれる。好ましい結合剤は、ポリビニルピロリドン、特にはポビドン(Povidone)USP、および好ましくはポビドンK−29/32である。
【0025】
滑沢剤は、パンチ表面への錠剤の粘着を防止するためおよび圧縮工程の間の摩擦を低下するために錠剤製剤内に使用される。滑沢剤は、典型的には、植物油(例えばトウモロコシ油)、鉱油、ポリエチレングリコール(例えばPEG−4000およびPEG−6000)、ステアリン酸の塩(例えばステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、およびナトリウムステアリルフマレート)、鉱物塩(例えばタルク)、無機塩(例えば塩化ナトリウム)、有機塩(例えば安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、およびオレイン酸ナトリウム)およびポリビニルアルコールが含まれる。好ましい滑沢剤はステアリン酸マグネシウムである。
【0026】
滑剤は、一般に粒子間の摩擦を低下するこにより流れを改善するために固体投与製剤中に使用される。一般に使用される滑剤には、微晶質セルロース(例えばアビセル(Avicel)(R) PHおよびセオルス(Ceolus)TM)、アルカリ金属ステアリン酸塩(例えばステアリン酸マグネシウムまたはステアリン酸カルシウム)、ケイ酸塩(例えばケイ酸マグネシウム、三ケイ酸マグネシウム、無水ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム)、デンプン、鉱物塩(例えばタルク)、およびコロイド状二酸化ケイ素(例えばカボシル(Cab−O−Sil)(R) 、サイロイド(Syloid)(R) 、アエロジル(Aerosil)(R) )が含まれる。滑剤は、希釈剤、滑沢剤、および硬化剤としても機能する。
【0027】
他の態様では、モダフィニルは組成物の約30〜50重量%を構成する。好ましくは、組成物は、ラクトース一水和物である希釈剤、微晶質セルロースである第二の希釈剤、アルファ化デンプンである崩壊剤、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムである第二の崩壊剤、ポリビニルピロリドンである結合剤、およびステアリン酸マグネシウムである滑沢剤を含んでなる。
【0028】
ある他の好ましい態様では、ラクトース一水和物は重量基準で組成物の約25〜40%であり、微晶質セルロースは約5〜15%であり、アルファ化デンプンは約5〜15%であり、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムは約1〜10%であり、ポリビニルピロリドンは約1〜10%であり、そしてステアリン酸マグネシウムは約0.2〜20%である。あるさらに好ましい態様では、ラクトース一水和物がファストフロー(Fast Flo)(R) #316であり、微晶質セルロースがアビセル(Avicel)(R) PH102であり、アルファ化デンプンがスターチ(Starch)1500(R) であり、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムがアクディソル(Ac−Di−Sol)(R) であり,そしてポリビニルピロリドンがポビドン(Povidone)K−29/32である。
【0029】
特に好ましい態様では、モダフィルが重量基準で組成物の約40.0%であり、ファストフロー(Fast Flo)(R) #316が約28.7%であり、アビセル(Avicel)(R) PH102が約10.4%であり、スターチ(Starch)1500(R) が約10.9%であり、アクディソル(Ac−Di−Sol)(R) が約4.0%であり,そしてポビドン(Povidone)K−29/32が約5.2%であり、そしてステアリン酸マグネシウムが約が約0.8%である。
【0030】
他の態様では、モダフィニルは組成物の約70〜80重量%を構成する。好ましくは、組成物は、好ましくは組成物の約3〜20重量%の希釈剤、例えばラクトース一水和物、好ましくは組成物の約2〜10重量%の崩壊剤、例えば架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム、好ましくは組成物の約2〜10重量%の結合剤、例えばポリビニルピロリドン、および好ましくは組成物の約0.2〜2.0%の滑沢剤、例えばステアリン酸マグネシウムを含んでなる。あるさらに好ましくは態様では、希釈剤がラクトース一水和物NFであり、崩壊剤がクロスカルメロースナトリウム(Croscarmellose Sodium)、NFであり、結合剤がポビドン(Povidone)、USPであり、そして滑沢剤がステアリン酸マグネシウム、NFである。
【0031】
さらなる態様では、モダフィニルが組成物の約80重量%を含んでなり、希釈剤が組成物の約8〜15重量%を構成するラクトース一水和物であり、崩壊剤が組成物の約1〜10重量%を構成する架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムであり、結合剤が組成物の約1〜10重量%を構成するポリビニルピロリドンであり、そして結合剤が組成物の約0.2〜2.0重量%を構成するステアリン酸マグネシウムである。あるさらに好ましい態様では、希釈剤がラクトース一水和物、NFであり、それは組成物の約9.5重量%を構成でき、崩壊剤がクロスカルメロースナトリウム、NFであり、そしてそれは組成物の約5重量%を構成でき、結合剤がポビドン、USPであり。そしてそれは組成物の約5重量%を構成でき、そして滑沢剤がステアリン酸マグネシウム、NFであり、そしてそれは組成物の約0.5重量%を構成できる。
【0032】
別の態様では、モダフィニルは組成物の約90重量%を構成する。好ましくは、組成物は、好ましくは組成物の約3〜10重量%の希釈剤、例えばラクトース一水和物、好ましくは組成物の約2〜5重量%の崩壊剤、例えば架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム、好ましくは組成物の約2〜5重量%の結合剤、例えばポリビニルピロリドン、および好ましくは組成物の約0.2〜2.0%の滑沢剤、例えばステアリン酸マグネシウムを含んでなる。あるさらに好ましい態様では、希釈剤がラクトース一水和物、NFであり、そしてそれは組成物の約3.5重量%を構成でき、崩壊剤がクロスカルメロース(Croscarmellose)ナトリウムNFであり、そしてそれは組成物の約3重量%を構成でき、結合剤がポビドン(Povidone)であり、そしてそれは組成物の約3重量%を構成でき、そして滑沢剤がステアリン酸マグネシウム、NFであり、そしてそれは組成物の約1重量%を構成できる。
【0033】
さらに別の態様では、本発明は、モダフィニルの100または200mgを含んでなるモダフィニルの組成物を提供し、ここでモダフィニルは組成物の約45〜90重量%を構成する。別の態様では、モダフィニルは組成物の約60〜90%または約70〜80%を構成する。
【0034】
別の態様では、組成物は、1種またはそれ以上のデンプン、例えばコーンスターチ;ラクトース一水和物;微晶質セルロース;アルファ化デンプン;架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム;デンプンのカルボキシメチルエーテルの架橋ナトリウム塩;ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース;ケイ酸塩、例えばケイ酸マグネシウム;ステアリン酸の塩、例えばステアリン酸マグネシウム;および鉱物塩、例えばタルクを含んでなる。
【0035】
別の態様では、組成物は、ラクトース一水和物、コーンスターチ、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリビニルピロリドン、ケイ酸マグネシウム、タルク、およびステアリン酸マグネシウムを含んでなる。
【0036】
さらなる態様では、組成物は、ラクトース一水和物、微晶質セルロース、アルファ化デンプン、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリビニルピロリドン、およびステアリン酸マグネシウムを含んでなる。
【0037】
別の態様では、組成物は、ラクトース一水和物、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリビニルピロリドン、およびステアリン酸マグネシウムを含んでなる。
【0038】
特定の好ましい態様では、ラクトース一水和物がラクトース一水和物NF(Lactose Monohydrate NF)、またはファストフロー(Fast Flo)(R) #316であり、微晶質セルロースが微晶質セルロースNF(Microcrystalline cellulose,NF)、またはアビセル(Avicel)(R) PH102であり、アルファ化デンプンがアルファ化デンプン、NF(Pregelatinated Starch,NF)、またはスターチ(Starch)1500(R) であり、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムがクロスカルメロースナトリウム、NF(Croscarmellose Sodium,NF)、またはアクディソル(Ac−Di−Sol)(R) であり,そしてポリビニルピロリドンがポビドン(Povidone)K−29/32またはポビドン(Povidone)K90D USPであり、そしてステアリン酸マグネシウムがステアリン酸マグネシウム、NF(Magnesium Stearate,NF)である。
【0039】
別の態様では、組成物はモダフィニルの少なくとも1つの単位投与量を含んでなる。さらなる態様では、組成物はモダフィニルの1つの単位投与量を含んでなる。好ましくは、単位投与量は、固体投与剤型、例えば錠剤またはカプセルであり、そしてさらに好ましくは錠剤である。具体的には、錠剤は、250mg錠剤中にモダフィニルの10、25、50および100mgを含むことができる。他の態様では、錠剤は、500mg錠剤中にモダフィニルの200mg、750mg錠剤中にモダフィニルの300mg、そして1000mg錠剤中にモダフィニルの400mgを含むことができる。さらなる態様では、錠剤は、125mg錠剤中にモダフィニルの100mg、250mg錠剤中にモダフィニルの200mg、375mg錠剤中にモダフィニルの300mg、そして500mg錠剤中に400mgを含むことができる。別の態様では、錠剤は、112mg錠剤中にモダフィニルの100mg、224mg錠剤中にモダフィニルの200mg、336mg錠剤中にモダフィニルの300mg、そして448mg錠剤中に400mgを含むことができる。同様に、カプセルは、125mgカプセル中にモダフィニルの10、25、50、または100mg、または250mgカプセル中にモダフィニルの200mgを含んでもよい。カプセルは、112mgカプセル中にモダフィニルの100mgまたは225mgカプセル中にモダフィニルの200mgを含んでもよい。
【0040】
第二の態様では、本発明は、モダフィニルおよび賦形剤と水との湿式混合、乾燥および造粒混合物の微粉砕によるモダフィニルの固体投与剤型を調製するプロセスを提供する。ある態様では、最終混合物は錠剤に圧縮される。他の態様では、最終混合物はカプセルに封入される。具体的には、プロセスは、
(a)乾燥混合物を形成するためにモダフィニルおよび1種またはそれ以上の賦形剤のドライブレンド、
(b)湿潤造粒混合物を形成するために水、好ましくは精製水を用いる乾燥混合物の湿潤化、
(c)乾燥造粒混合物を形成するために湿潤造粒混合物の乾燥、
(d)微粉砕顆粒混合物を形成するために乾燥造粒混合物の微粉砕、
(e)最終ブレンド混合物を得るために微粉砕造粒混合物中に滑沢剤の混合、
(f)経口投与に適する固体投与剤型への最終ブレンド混合物の調製
の工程を含んでなる。
【0041】
ある好ましい態様では、最終ブレンド混合物は錠剤に圧縮される。他の好ましい態様では、最終ブレンド混合物はカプセル内に封入される。
【0042】
特には、公知(a)において、モダフィニルは、滑沢剤を除くすべての賦形剤と最終製剤中に混合される。具体的には、モダフィニルは希釈剤、崩壊剤および結合剤と一緒に完全にドライブレンドされて均一な乾燥混合物を形成する。大規模ドライブレンドに適するブレンダーには、ツインシェルブレンダー(Twin shell blender)、ダブルコーンブレンダー、およびリボンブレンダーが含まれる。リボンブレンダーは、連続生産方法に使用されるという利点である。高速、高剪断混合機を使用してもよくそしてさらに短い混合時間の利益を提供する。乾燥混合物は、必要な場合には、顆粒化、微粉への微粉砕、網スクリーンを通過、または超微粉砕してもよい。好ましくは、ドライブレンドは高剪断造粒機で行われた。
【0043】
次いで、得られた乾燥混合物を工程(b)中で湿潤造粒混合物を形成するために湿潤剤を用いて湿潤化する。湿潤剤は、典型的には時間をかけて、通常約1〜15分間の連続混合で添加される。典型的には、湿潤剤はドライブレンド工程で使用されるブレンダーに添加される。好ましくは、湿式造粒は高剪断造粒機で実施される。ある態様では、湿潤剤は水性溶液である。好ましくは、湿潤剤はいかなる追加の溶剤、特には有機溶剤も含まない水である。さらに好ましくは、水は精製水である。湿潤剤の形式および量、湿潤剤の添加の速度、および混合時間が顆粒の構造に影響する。種々の形の顆粒、例えば振り子型、帯状、毛状粒等は、顆粒の所望の密度、多孔度、組織および溶解パターンを達成するために調節でき、これは他方では乾燥混合物の圧縮性、硬度、崩壊性および緊密性を決定する。
【0044】
次いで、湿潤造粒混合物を工程(c)で乾燥して、適当な水分量を有する乾燥造粒混合物を形成する。ある態様では、乾燥手段は流動床または棚型乾燥機を含む。流動床乾燥は、より短い乾燥時間、すなわち1〜3時間の範囲内となり、一方棚型乾燥は平均して10〜13時間である。好ましくは、湿潤造粒混合物を流動床で例えば1〜3時間で乾燥する。流動床乾燥は、より良い温度制御および低い経費という追加の利点を有する。乾燥の方法、乾燥時間、および水分量は、投与剤型の機能に影響し得る乾燥混合物の分解、化学的移動、およびその他の不利な物理的特性を避けるために重要である。
【0045】
次いで、乾燥造粒混合物を工程(d)で微粉砕して微粉砕造粒混合物を形成する。乾燥造粒混合物の粒径は、後続の工程のために適当な粒径分布を達成するように小さくされる。ある態様では、微粉砕は、高剪断インパクトミル(例えばフィッツパトリック(Fitzpatrick))または低剪断スクリーニングミル(例えばコミル(Comil))を使用して達成される。乾燥造粒混合物は、所望の粒径を選択するためにふるい分けしてもよい。
【0046】
次の工程(e)では、滑沢剤を乾燥造粒混合物と混合して最終ブレンド混合物を得る。ある態様では、V型ブレンダーまたはビンブレンダー(bin blender)が使用される。好ましいブレンダーは、VシェルPKブレンダー(V−shell PK blender)である。それぞれの顆粒が滑沢剤で被覆され、他方では顆粒の破壊を最小化するような温和な混合が好ましい。顆粒の破壊の増加は、微粉、すなわち「ファイン(fine)」をもたらす。高いファイン含有量は、錠剤への圧縮の間の重量および密度の変動ならびに圧縮機の清掃の必要の増加をもたらす。
【0047】
次いで、最終ブレンド混合物を経口投与に適する固体投与剤型に調製する。固体投与剤型には、錠剤、カプセル、丸薬、トローチ、カシェ剤などが含まれる。一つの態様では、最終ブレンド混合物を錠剤に圧縮する。圧縮機は、典型的には鋼製ダイキャビティー内に2個の鋼製パンチを有する。キャビティーまたはセル内のパンチにより乾燥造粒混合物上に圧力が加えられて錠剤が形成される。製錠機には、シングルパンチ機、回転製錠機、重力送り、および粉末支援(powder assisted)機械が含まれる。好ましくは、重力送りまたは粉末支援機械が使用される。大規模生産に適する高速で操作する回転機は、ダブルロータリー機およびシングルロータリー機を含む。錠剤には、糖衣錠、膜被覆錠剤、腸溶被覆錠剤、多重圧縮錠剤、徐放錠剤、溶液のための錠剤、起泡性錠剤または口中および舌下錠剤を含むことができる。
【0048】
圧縮錠剤は、直径、形状、厚さ、重量、硬度、破砕性、崩壊時間、および溶解特性を含む多数の仕様で特性付けられてもよい。本発明の組成物は、好ましくは、プロビジル(Provigil)(R) の性質と同様の性質を有する。錠剤は、好ましくはUSP標準に適合する重量、破砕性および溶解速度を有する。種々の大きさの錠剤の好ましい硬度および厚さ範囲を下記の表1に示す。
【0049】
【表1】

【0050】
他の態様では、最終ブレンド混合物をカプセル、好ましくは硬質ゼラチンカプセル中に封入する。硬質ゼラチンカプセルは商業的に入手可能であり、そして一般的にゼラチン、着色料、場合により不透明化剤、例えば二酸化チタンから製造され、そして典型的には12〜16%の水を含む。硬質カプセルは、mG2、ザナシ(Zanasi)、またはヘフリガー アンド カーグ(Hoefliger and Karg(H&K))機械を用いて、最終ブレンド混合物をカプセルの長い方に充填し、そして頂部にキャップをはめ込んで製造できる。
【0051】
別の態様では、本発明は、モダフィニルと賦形剤とをドライブレンドしてモダフィニルの固体投与剤型を調製するプロセスを提供する。ある態様では、混合物を錠剤に圧縮する。他の態様では、混合物をカプセル封入する。特には、本プロセスは、
(a)乾燥混合物を形成するためにモダフィニルおよび1種またはそれ以上の賦形剤のドライブレンド、
(b)最終ブレンド混合物を得るために乾燥混合物内への滑沢剤の混合、
(c)経口投与に適する固体投与剤型への最終ブレンド混合物の調製
の工程を含んでなる。
【0052】
ある好ましい態様では、最終ブレンド混合物を錠剤に圧縮する。別の好ましい態様では、最終ブレンド混合物をカプセルに封入する。
【0053】
特には、工程(a)において、滑沢剤を除くすべての賦形剤とモダフィニルを最終製剤にブレンドする。好ましくは、モダフィニルは希釈剤、崩壊剤および結合剤を完全にドライブレンドされて、均質な乾燥混合物を形成する。大規模ドライブレンドに適するブレンダーには、ツインシェルブレンダー(Twin shell blender)、ダブルコーンブレンダー、V型ブレンダーまたはビンブレンダーが含まれる。好ましいブレンダーは、VシェルPKブレンダーである。高速、高剪断混合機を使用してもよい。乾燥混合物は、必要な場合には、造粒、微粉への微粉砕、網スクリーンを通過、または超微粉砕してもよい。
【0054】
次の工程(b)において、滑沢剤を乾燥混合物とブレンドして最終ブレンド混合物を得た。ある態様では、V型ブレンダーまたはビンブレンダーが使用される。好ましいブレンダーはVシェルPKブレンダーである。
【0055】
次いで、最終ブレンド混合物を経口投与に適する固体投与剤型に調製する。固体投与剤型には、錠剤、カプセル、丸薬、トローチ、カシェ剤などが含まれる。一つの態様では、最終ブレンド混合物を錠剤に圧縮する。別の態様では、最終ブレンド混合物をカプセル、好ましくは硬質ゼラチンカプセル内に封入する。
【0056】
本発明の他の局面は、本発明の組成物の治療有効量を患者に投与することを含んでなる、それを必要とする患者内の疾患または障害の処置のためのそれらの組成物の使用も含む。特には、本組成物は、眠気の処置、覚醒の促進、パーキンソン病の処置、脳虚血、卒中、睡眠時無呼吸、摂食障害、食欲および体重増加の促進、注意欠陥多動障害の処置および疲労の処置、および認知不良の改善に有用である。
実施例
本明細書内に提示される材料、方法および実施例は説明を意図し、そして本発明の範囲または内容を制限すると解釈してはならない。別途断らない限り、すべての技術的および科学的用語は、それらの技術分野で承認された意味を有すると考える。
【実施例1】
【0057】
100mgモダフィニル錠剤の製剤
【0058】
【表2】

【実施例2】
【0059】
200mgモダフィニル錠剤の製剤
【0060】
【表3】

【実施例3】
【0061】
モダフィニル製剤の大規模調製(250kg)
工程(a):乾燥混合物
モダフィニル(100.00kg)、ラクトース一水和物(71.75kg)、アルファ化デンプンNF(27.25kg)、微晶質セルロースNF(26.00kg)、クロスカルネロースナトリウムNF(10.00kg)、およびポビドンK29/32 USP(13.00kg)を#10メッシュふるいを通す。ふるい分けした物質を600リットルコレット(Collette)混合機に加える。6分間、チョッパーを用いないで低速度で混合する。
工程(b):湿潤造粒混合物
ステンレス鋼タンクに精製水USP(100.00kg)を加える。乾燥混合物を低速度で混合する間に、速度14kg/分で精製水をコレット混合機にポンプ輸送する。水を加えた後、湿潤造粒混合物を混合することを低速度、低チョッパーで30分間継続する。所望のコンシステンシーを達成するためには、追加の混合および/または追加の水が必要であろう。湿潤造粒混合物をコレットボウルから適当な輸送容器内に排出する。
工程(c):湿潤造粒混合物の乾燥
湿潤造粒物を40lbクラフト紙をライニングした2個の乾燥棚上に深さ2インチを越さないように均等に拡げる。棚をG&Gスチーム加熱オーブン内に配置する。湿潤造粒混合物を60℃±2℃で1.0〜2.1%のL.O.D.に達するまで乾燥する。
工程(d):乾燥造粒混合物の微粉砕
乾燥造粒混合物をナイフ前進、中間速度、2Aスクリーンを通してオージェフィードフィッツ(auger feed Fitz)(R) ミル(モデルDAS06)を通過させる。
工程(e):滑沢剤の混合
前工程からの乾燥造粒混合物を20立方フィートVシェルPKブレンダー(モデルC266200)に加える。10メッシュスクリーンを通ってステアリン酸マグネシウムNF(2.00kg)を適当に準備した容器内に送る。ステアリン酸マグネシウムの約半量をPKブレンダーの両側に加えそして5分間ブレンドする。
工程(f):錠剤への圧縮
前工程からのブレンドした造粒混合物をカプセル形錠剤に圧縮するためにキクスイ(Kikusui)テーブルプレスに加える。圧縮装置は、100mg錠剤(0.469x0.218インチ)、200mg錠剤(0.625x0.275インチ、二分割)、300mg錠剤(0.715x0.315インチ)および400mg錠剤(0.750x0.330インチ)のための用具を装備できる。
別の工程(f):カプセルへの充填
前工程からのブレンド造粒混合物を適当な大きさのカプセルに充填するためにH&K400機械に加える。
【実施例4】
【0062】
モダフィニルカプセルの製剤
【0063】
【表4】

【実施例5】
【0064】
高投与量モダフィニルの製剤
【0065】
【表5】

【0066】
本発明をかなりの詳しさで記載したが、当該技術分野の専門家は、本発明の態様および好ましい態様に多数の変化および変更を加えそしてかかる変化および変更は本発明の精神から離れることなく行われることを認めるであろう。従って、請求する特許範囲は、本発明の範囲内に入るすべての等価な変更を含むことを意図する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケイ酸マグネシウムまたはタルクを含まず、モダフィニルを含んでなる組成物。
【請求項2】
モダフィニル、1種またはそれ以上の希釈剤、崩壊剤、結合剤および滑沢剤よりなる組成物。
【請求項3】
モダフィニル;デンプン、ラクトース一水和物または微晶質セルロースよりそれぞれ独立して選択される1種またはそれ以上の希釈剤;アルファ化デンプンまたは架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムよりそれぞれ独立して選択される1種またはそれ以上の崩壊剤;結合剤;および滑沢剤を含んでなる組成物。
【請求項4】
結合剤がポリビニルピロリドンであり、そして滑沢剤がステアリン酸マグネシウムである、請求項3の組成物。
【請求項5】
希釈剤がファストフロー(Fast Flo)(R) #316であり、第二の希釈剤がアビセル(Avicel)(R) PH102であり、崩壊剤がスターチ(Starch)1500(R) であり、第二の崩壊剤がアクディソル(Ac−Di−Sol)(R) であり、そして結合剤がポビドン(Povidone)K−29/32である、請求項4の組成物。
【請求項6】
モダフィニルが組成物の約30〜50重量%を構成する、請求項3の組成物。
【請求項7】
希釈剤がラクトース一水和物であり、第二の希釈剤が微晶質セルロースであり、崩壊剤がアルファ化デンプンであり、第二の崩壊剤が架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムであり、結合剤がポリビニルピロリドンであり、そして滑沢剤がステアリン酸マグネシウムである、請求項6の組成物。
【請求項8】
ラクトース一水和物が重量基準で組成物の約25〜40%であり、微晶質セルロースが約5〜15%であり、アルファ化デンプンが約5〜15%であり、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムが約1〜10%であり、ポリビニルピロリドンが約1〜10%であり、そしてステアリン酸マグネシウムが約0.2〜2.0%である、請求項7の組成物。
【請求項9】
ラクトース一水和物がファストフロー(Fast Flo)(R) #316であり、微晶質セルロースがアビセル(Avicel)(R) PH102であり、アルファ化デンプンがスターチ(Starch)1500(R) であり、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムがアクディソル(Ac−Di−Sol)(R) であり,そしてポリビニルピロリドンがポビドン(Povidone)K−29/32である、請求項8の組成物。
【請求項10】
モダフィニルが重量基準で組成物の約40.0%であり、ファストフロー(Fast Flo)(R) #316が約28.7%であり、アビセル(Avicel)(R) PH102が約10.4%であり、スターチ(Starch)1500(R) が約10.9%であり、アクディソル(Ac−Di−Sol)(R) が約4.0%であり,ポビドン(Povidone)K−29/32が約5.2%であり、そしてステアリン酸マグネシウムが約が約0.8%である、請求項9の組成物。
【請求項11】
組成物が錠剤である、請求項10の組成物。
【請求項12】
錠剤重量が約250mgである、請求項11の組成物。
【請求項13】
モダフィニルの約100mgを含んでなる、請求項12の組成物。
【請求項14】
錠剤重量が約500mgである、請求項10の組成物。
【請求項15】
約200mgのモダフィニルを含んでなる、請求項14の組成物。
【請求項16】
(a)乾燥混合物を形成するためのモダフィニルおよび1種またはそれ以上の賦形剤のドライブレンド、
(b)湿潤造粒混合物を形成するための精製水を用いる乾燥混合物の湿潤化、
(c)乾燥造粒混合物を形成するための湿潤造粒混合物の乾燥、
(d)微粉砕顆粒混合物を形成するための乾燥造粒混合物の微粉砕、
(e)最終ブレンド混合物を得るための微粉砕造粒混合物中への滑沢剤の混合、
(f)経口投与に適する固体投与剤型への最終ブレンド混合物の調製
の工程を含んでなる、モダフィニルの固体投与剤型を調製するプロセス。
【請求項17】
工程(a)のドライブレンドおよび工程(b)の湿式造粒が高剪断造粒機内で行われる、請求項16のプロセス。
【請求項18】
工程(c)の湿潤造粒混合物の乾燥が、棚型乾燥器内または流動床内で行われる、請求項16のプロセス。
【請求項19】
湿潤造粒混合物が流動床内で約1〜3時間、または棚型乾燥器内で約10〜13時間乾燥される、請求項18のプロセス。
【請求項20】
湿潤造粒混合物が流動床内で約1〜3時間乾燥される、請求項19のプロセス。
【請求項21】
乾燥造粒混合物が工程(d)においてインパクトミルまたは低剪断ミルを用いて微粉砕される、請求項16のプロセス。
【請求項22】
工程(e)において滑沢剤および微粉砕造粒混合物がV型ブレンダーまたはビン(bin)ブレンダーを用いてブレンドされる、請求項16のプロセス。
【請求項23】
工程(f)において最終ブレンド混合物が錠剤に圧縮される、請求項16のプロセス。
【請求項24】
錠剤が、重力送りまたは補力(power assisted)錠剤プレス内で圧縮される、請求項23のプロセス。
【請求項25】
工程(f)において最終ブレンド混合物がカプセル内に封入される、請求項16のプロセス。
【請求項26】
モダフィニルが、ラクトース一水和物、微晶質セルロース、アルファ化デンプン、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリビニルピロリドン、およびステアリン酸ナトリウムと混合される、請求項16のプロセス。
【請求項27】
ラクトース一水和物がファストフロー(Fast Flo)(R) #316であり、微晶質セルロースがアビセル(Avicel)(R) PH102であり、アルファ化デンプンがスターチ(Starch)1500(R) であり、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムがアクディソル(Ac−Di−Sol)(R) であり,そしてポリビニルピロリドンがポビドン(Povidone)K−29/32である、請求項26のプロセス。
【請求項28】
モダフィルが重量基準で最終ブレンド混合物の約40.0%であり、ファストフロー(Fast Flo)(R) #316が約28.7%であり、アビセル(Avicel)(R) PH102が約10.4%であり、スターチ(Starch)1500(R) が約10.9%であり、アクディソル(Ac−Di−Sol)(R) が約4.0%であり,そしてポビドン(Povidone)K−29/32が約5.2%であり、そしてステアリン酸マグネシウムが約0.8%である、請求項27のプロセス。
【請求項29】
(a)乾燥混合物を形成するためにモダフィニルおよび1種またはそれ以上の賦形剤のドライブレンド、
(b)最終ブレンド混合物を得るために乾燥混合物内への滑沢剤の混合、
(c)経口投与に適する固体投与剤型への最終ブレンド混合物の調製
の工程を含んでなる、モダフィニルの固体投与剤型を調製するプロセス。
【請求項30】
工程(c)における最終ブレンド混合物が錠剤に圧縮される、請求項29のプロセス。
【請求項31】
工程(c)において最終ブレンド混合物がカプセル内に封入される、請求項29のプロセス。
【請求項32】
モダフィニルが、ラクトース一水和物、微晶質セルロース、アルファ化デンプン、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリビニルピロリドン、およびステアリン酸ナトリウムと混合される、請求項29のプロセス。
【請求項33】
ラクトース一水和物がファストフロー(Fast Flo)(R) #316であり、微晶質セルロースがアビセル(Avicel)(R) PH102であり、アルファ化デンプンがスターチ(Starch)1500(R) であり、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムがアクディソル(Ac−Di−Sol)(R) であり,そしてポリビニルピロリドンがポビドン(Povidone)K−29/32である、請求項32のプロセス。
【請求項34】
モダフィニルが重量基準で最終ブレンド混合物の約40.0%であり、ファストフロー(Fast Flo)(R) #316が約28.7%であり、アビセル(Avicel)(R) PH102が約10.4%であり、スターチ(Starch)1500(R) が約10.9%であり、アクディソル(Ac−Di−Sol)(R) が約4.0%であり,ポビドン(Povidone)K−29/32が約5.2%であり、そしてステアリン酸マグネシウムが約が約0.8%である、請求項33のプロセス。
【請求項35】
請求項8の組成物の治療有効量を患者に投与することを含んでなる、それを必要とする患者内の疾患または障害を処置する方法。
【請求項36】
眠気の処置、覚醒性の促進、パーキンソン病の処置、脳虚血、卒中、睡眠時無呼吸、摂食障害、食欲および体重増加の促進、注意欠陥多動障害および疲労の処置、および認知不良の改善のために組成物が投与される、請求項35の方法。
【請求項37】
モダフィニルが組成物の約90重量%を構成する、請求項3の組成物。
【請求項38】
希釈剤がラクトース一水和物であり、それが重量基準で組成物の約3〜10%を構成し、崩壊剤が架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムであり、それが重量基準で組成物の約2〜5%を構成し、結合剤がポリビニルピロリドンであり、それが重量基準で組成物の約2〜5%を構成し、そして滑沢剤がステアリン酸マグネシウムであり、それが重量基準で組成物の約0.2〜2.0%を構成する、請求項37の組成物。
【請求項39】
ラクトース一水和物がラクトース一水和物NFであり、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムがアクディソル(Ac−Di−Sol)(R) であり、ポリビニルピロリドンがポビドン(Povidone)であり、そしてステアリン酸マグネシウムがステアリン酸マグネシウム、NFである、請求項38の組成物。
【請求項40】
請求項38の組成物の治療有効量を患者に投与することを含んでなる、それを必要とする患者内の疾患または障害を処置する方法。
【請求項41】
眠気、パーキンソン病、脳虚血、卒中、睡眠時無呼吸、摂食障害、注意欠陥多動障害または疲労の処置、食欲増進または体重増加の促進のため、覚醒性の促進のため、または認知不良の改善のために組成物が投与される、請求項40の方法。
【請求項42】
モダフィニルが組成物の約45〜90重量%を構成する、100または200mgのモダフィニルを含んでなる組成物。
【請求項43】
モダフィニルが組成物の約60〜90%を構成する、請求項42の組成物。
【請求項44】
モダフィニルが組成物の約70〜80%を構成する、請求項43の組成物。
【請求項45】
1種またはそれ以上のデンプン、ラクトース一水和物、微晶質セルロース、アルファ化デンプン、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム、デンプンのカルボキシメチルエーテルの架橋ナトリウム塩、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ケイ酸塩、ステアリン酸塩、および無機塩を含んでなる、請求項42の組成物。
【請求項46】
ラクトース一水和物、アルファ化デンプン、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリビニルピロリドン、ケイ酸マグネシウム、タルク、およびステアリン酸マグネシウムを含んでなる、請求項45の組成物。
【請求項47】
ラクトース一水和物、微晶質セルロース、コーンスターチ、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリビニルピロリドン、およびステアリン酸マグネシウムを含んでなる、請求項45の組成物。
【請求項48】
ラクトース一水和物がラクトース一水和物、NF(Lactose Monohydrate.NF)、またはファストフロー(Fast Flo)(R) #316であり、微晶質セルロースが微晶質セルロース、NF(Microcrystalline cellulose,NF)、またはアビセル(Avicel)(R) PH102であり、アルファ化デンプンがアルファ化デンプン、NF(Pregelatinated Starch,NF)、またはスターチ(Starch)1500(R) であり、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムがクロスカルメロースナトリウム、NF(Croscarmellose Sodium,NF)、またはアクディソル(Ac−Di−Sol)(R) であり,ポリビニルピロリドンがポビドン(Povidone)K−29/32またはポビドン(Povidone)K90Dであり、そしてステアリン酸マグネシウムがステアリン酸マグネシウム、NF(Magnesium Stearate,NF)である、請求項47の組成物。
【請求項49】
ラクトース一水和物、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリビニルピロリドン、およびステアリン酸マグネシウムを含んでなる、請求項45の組成物。
【請求項50】
ラクトース一水和物がラクトース一水和物、NF(Lactose Monohydrate NF)、またはファストフロー(Fast Flo)(R) #316であり、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムがクロスカルメロースナトリウム、NF(Croscarmellose Sodium,NF)、またはアクディソル(Ac−Di−Sol)(R) であり,そしてポリビニルピロリドンがポビドン(Povidone)K−29/32またはポビドン(Povidone)K90Dであり、そしてステアリン酸マグネシウムがステアリン酸マグネシウム、NF(Magnesium Stearate,NF)である、請求項49の組成物。
【請求項51】
モダフィニルが組成物の70〜80重量%を構成する、請求項50の組成物。
【請求項52】
請求項47または49の組成物の治療有効量を患者に投与することを含んでなる、それを必要とする患者内の疾患または障害を処置する方法。
【請求項53】
眠気、パーキンソン病、脳虚血、卒中、睡眠時無呼吸、摂食障害、注意欠陥多動障害または疲労の処置、食欲増進または体重増加の促進のため、覚醒性の促進のため、または認知不良の改善のために組成物が投与される、請求項52の方法。
【請求項54】
組成物が下記の表:
【表1】

に従って選択される、請求項1の組成物。
【請求項55】
組成物が下記の表:
【表2】

に従って選択される、請求項1の組成物。
【請求項56】
組成物が下記の表:
【表3】

に従って選択される、請求項1の組成物。
【請求項57】
組成物が下記の表:
【表4】

に従って選択される、請求項1の組成物。
【請求項58】
モダフィニルが左旋性異性体である、請求項1、2、3、6、37、42、43、44、54、55、56、または57の組成物。
【請求項59】
モダフィニルが左旋性異性体である、請求項16または19のプロセス。
【請求項60】
モダフィニルが左旋性異性体である、請求項35、36、40または41の方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モダフィニル;デンプン、ラクトース一水和物または微晶質セルロースよりそれぞれ独立して選択される1種またはそれ以上の希釈剤;アルファ化デンプンまたは架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムよりそれぞれ独立して選択される1種またはそれ以上の崩壊剤;結合剤;および滑沢剤を含んでなる組成物であって、ここでモダフィニルが組成物の約90重量%を構成する組成物。
【請求項2】
希釈剤がラクトース一水和物であり、それが重量基準で組成物の約3〜10%を構成し、崩壊剤が架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムであり、それが重量基準で組成物の約2〜5%を構成し、結合剤がポリビニルピロリドンであり、それが重量基準で組成物の約2〜5%を構成し、そして滑沢剤がステアリン酸マグネシウムであり、それが重量基準で組成物の約0.2〜2.0%を構成する、請求項1の組成物。
【請求項3】
ラクトース一水和物がラクトース一水和物NFであり、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムがアクディソル(Ac−Di−Sol)(R) であり、ポリビニルピロリドンがポビドン(Povidone)であり、そしてステアリン酸マグネシウムがステアリン酸マグネシウム、NFである、請求項2の組成物。
【請求項4】
請求項2の組成物の治療有効量を患者に投与することを含んでなる、それを必要とする患者内の疾患または障害を処置する方法。
【請求項5】
眠気、パーキンソン病、脳虚血、卒中、睡眠時無呼吸、摂食障害、注意欠陥多動障害または疲労の処置、食欲増進または体重増加の促進のため、覚醒性の促進のため、または認知不良の改善のために組成物が投与される、請求項4の方法。
【請求項6】
モダフィニルが組成物の約45〜90重量%を構成する、モダフィニルの100または200mgを含んでなる組成物。
【請求項7】
モダフィニルが組成物の約60〜90%を構成する、請求項6の組成物。
【請求項8】
モダフィニルが組成物の約70〜80%を構成する、請求項7の組成物。
【請求項9】
1種またはそれ以上のデンプン、ラクトース一水和物、微晶質セルロース、アルファ化デンプン、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム、デンプンのカルボキシメチルエーテルの架橋ナトリウム塩、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ケイ酸塩、ステアリン酸塩、および無機塩を含んでなる、請求項6の組成物。
【請求項10】
ラクトース一水和物、アルファ化デンプン、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリビニルピロリドン、ケイ酸マグネシウム、タルク、およびステアリン酸マグネシウムを含んでなる、請求項9の組成物。
【請求項11】
ラクトース一水和物、微晶質セルロース、コーンスターチ、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリビニルピロリドン、およびステアリン酸マグネシウムを含んでなる、請求項9の組成物。
【請求項12】
ラクトース一水和物がラクトース一水和物、NF(Lactose Monohydrate.NF)、またはファストフロー(Fast Flo)(R) #316であり、微晶質セルロースが微晶質セルロース、NF(Microcrystalline cellulose,NF)、またはアビセル(Avicel)(R) PH102であり、アルファ化デンプンがアルファ化デンプン、NF(Pregelatinated Starch,NF)、またはスターチ(Starch)1500(R) であり、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムがクロスカルメロースナトリウム、NF(Croscarmellose Sodium,NF)、またはアクディソル(Ac−Di−Sol)(R) であり,ポリビニルピロリドンがポビドン(Povidone)K−29/32またはポビドン(Povidone)K90Dであり、そしてステアリン酸マグネシウムがステアリン酸マグネシウム、NF(Magnesium Stearate,NF)である、請求項11の組成物。
【請求項13】
ラクトース一水和物、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリビニルピロリドン、およびステアリン酸マグネシウムを含んでなる、請求項9の組成物。
【請求項14】
ラクトース一水和物がラクトース一水和物、NF(Lactose Monohydrate NF)、またはファストフロー(Fast Flo)(R) #316であり、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムがクロスカルメロースナトリウム、NF(Croscarmellose Sodium,NF)、またはアクディソル(Ac−Di−Sol)(R) であり,そしてポリビニルピロリドンがポビドン(Povidone)K−29/32またはポビドン(Povidone)K90Dであり、そしてステアリン酸マグネシウムがステアリン酸マグネシウム、NF(Magnesium Stearate,NF)である、請求項13の組成物。
【請求項15】
モダフィニルが組成物の70〜80重量%を構成する、請求項14の組成物。
【請求項16】
請求項11または13の組成物の治療有効量を患者に投与することを含んでなる、それを必要とする患者内の疾患または障害を処置する方法。
【請求項17】
眠気、パーキンソン病、脳虚血、卒中、睡眠時無呼吸、摂食障害、注意欠陥多動障害または疲労の処置、食欲増進または体重増加の促進のため、覚醒性の促進のため、または認知不良の改善のために組成物が投与される、請求項16の方法。
【請求項18】
ステアリン酸マグネシウムまたはタルクを含まないで、モダフィニルを含んでなる組成物であって、ここで、組成物が下記の表
【表1】

に従って選択される組成物。
【請求項19】
モダフィニルが左旋性異性体である、請求項1、6、7、8、または18の組成物。
【請求項20】
モダフィニルが左旋性異性体である、請求項4または5の方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モダフィニル;デンプン、ラクトース一水和物または微晶質セルロースよりそれぞれ独立して選択される1種またはそれ以上の希釈剤;アルファ化デンプンまたは架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムよりそれぞれ独立して選択される1種またはそれ以上の崩壊剤;結合剤;および滑沢剤を含んでなる組成物であって、ここでモダフィニルが組成物の約90重量%を構成する組成物。
【請求項2】
希釈剤がラクトース一水和物であり、それが重量基準で組成物の約3〜10%を構成し、崩壊剤が架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムであり、それが重量基準で組成物の約2〜5%を構成し、結合剤がポリビニルピロリドンであり、それが重量基準で組成物の約2〜5%を構成し、そして滑沢剤がステアリン酸マグネシウムであり、それが重量基準で組成物の約0.2〜2.0%を構成する、請求項1の組成物。
【請求項3】
ラクトース一水和物がラクトース一水和物NFであり、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムがアクディソル(Ac−Di−Sol)(R) であり、ポリビニルピロリドンがポビドン(Povidone)であり、そしてステアリン酸マグネシウムがステアリン酸マグネシウム、NFである、請求項2の組成物。
【請求項4】
請求項2の組成物の治療有効量を患者に投与することを含んでなる、それを必要とする患者内の疾患または障害を処置する方法。
【請求項5】
眠気、パーキンソン病、脳虚血、卒中、睡眠時無呼吸、摂食障害、注意欠陥多動障害または疲労の処置、食欲増進または体重増加の促進のため、覚醒性の促進のため、または認知不良の改善のために組成物が投与される、請求項4の方法。
【請求項6】
モダフィニルが組成物の約60〜90重量%を構成する、100または200mgのモダフィニルを含んでなる組成物。
【請求項7】
モダフィニルが組成物の約70〜80%を構成する、請求項6の組成物。
【請求項8】
1種またはそれ以上のデンプン、ラクトース一水和物、微晶質セルロース、アルファ化デンプン、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム、デンプンのカルボキシメチルエーテルの架橋ナトリウム塩、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ケイ酸塩、ステアリン酸塩、および無機塩を含んでなる、請求項6の組成物。
【請求項9】
ラクトース一水和物、コーンスターチ、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリビニルピロリドン、ケイ酸マグネシウム、タルク、およびステアリン酸マグネシウムを含んでなる、請求項8の組成物。
【請求項10】
ラクトース一水和物、微晶質セルロース、アルファ化ブンプン、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリビニルピロリドン、およびステアリン酸マグネシウムを含んでなる、請求項8の組成物。
【請求項11】
ラクトース一水和物がラクトース一水和物、NF(Lactose Monohydrate.NF)、またはファストフロー(Fast Flo)(R) #316であり、微晶質セルロースが微晶質セルロース、NF(Microcrystalline cellulose,NF)、またはアビセル(Avicel)(R) PH102であり、アルファ化デンプンがアルファ化デンプン、NF(Pregelatinated Starch,NF)、またはスターチ(Starch)1500(R) であり、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムがクロスカルメロースナトリウム、NF(Croscarmellose Sodium,NF)、またはアクディソル(Ac−Di−Sol)(R) であり,ポリビニルピロリドンがポビドン(Povidone)K−29/32またはポビドン(Povidone)K90Dであり、そしてステアリン酸マグネシウムがステアリン酸マグネシウム、NF(Magnesium Stearate,NF)である、請求項10の組成物。
【請求項12】
ラクトース一水和物、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリビニルピロリドン、およびステアリン酸マグネシウムを含んでなる、請求項8の組成物。
【請求項13】
ラクトース一水和物がラクトース一水和物、NF(Lactose Monohydrate NF)、またはファストフロー(Fast Flo)(R) #316であり、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムがクロスカルメロースナトリウム、NF(Croscarmellose Sodium,NF)、またはアクディソル(Ac−Di−Sol)(R) であり,そしてポリビニルピロリドンがポビドン(Povidone)K−29/32またはポビドン(Povidone)K90Dであり、そしてステアリン酸マグネシウムがステアリン酸マグネシウム、NF(Magnesium Stearate,NF)である、請求項12の組成物。
【請求項14】
モダフィニルが組成物の70〜80重量%を構成する、請求項13の組成物。
【請求項15】
請求項10または12の組成物の治療有効量を患者に投与することを含んでなる、それを必要とする患者内の疾患または障害を処置する方法。
【請求項16】
眠気、パーキンソン病、脳虚血、卒中、睡眠時無呼吸、摂食障害、注意欠陥多動障害または疲労の処置、食欲増進または体重増加の促進、覚醒性の促進のため、または認知不良の改善のために組成物が投与される、請求項15の方法。
【請求項17】
ケイ酸マグネシウムまたはタルクを含まないで、モダフィニルを含んでなる組成物であって、ここで、組成物が下記の表
【表1】

に従って選択される組成物。
【請求項18】
モダフィニルが左旋性異性体である、請求項1、6、7、または17の組成物。
【請求項19】
モダフィニルが左旋性異性体である、請求項4または5の方法。

【公表番号】特表2006−501270(P2006−501270A)
【公表日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−536511(P2004−536511)
【出願日】平成15年9月11日(2003.9.11)
【国際出願番号】PCT/US2003/028528
【国際公開番号】WO2004/024133
【国際公開日】平成16年3月25日(2004.3.25)
【出願人】(599133646)セフアロン・インコーポレーテツド (10)
【Fターム(参考)】