説明

モップ用払拭体およびその製造方法

【課題】床拭き作業時などの際に広い払拭面積で払拭できるとともに、床上で動かしやすいモップ用払拭体が望まれている。
【解決手段】モップ用払拭体1は、並列する多数の払拭条2,2,2,・・・を平面状に束ねて平面束5を形成し、形成した平面束5の払拭条長手方向略中央部に、払拭条長手方向と略直交する方向に延在する柄装着用帯部6を固着することにより、柄装着用帯部6を境として平面束5を両側の小平面束5A,5Bに区画し、柄装着用帯部6を払拭条長手方向から斜行する方向に折り返して、両側の小平面束5A,5Bの重ね合わせ部13A,13B同士を重ね合わせ、両側の小平面束5A,5Bにおける払拭条2,2,2,・・・を、払拭条長手方向と交差する方向に配置された布テープ材8で連結したものである。払拭条2は、マイクロファイバー製の帯状体20で構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、床面などの払拭作業に用いるモップ用の払拭体およびその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のモップ用払拭体としては図9に示したものが知られている。図に示したモップ用払拭体51は、並列する多数の払拭条2,2,2,・・・を平面状に束ねた平面束55を有している。平面束55の払拭条長手方向(矢印S方向)の略中央部には、例えばプラスチック製の柄装着用帯部56が払拭条長手方向と略直交する方向に延在して配置され、縫糸で平面束55に固着されている。この柄装着用帯部56を境に両側の平面束55,55に区画され、これら2層の平面束55,55がそれぞれの全面で重ね合わされている。払拭条2は紐条であり、その柄装着用帯部56近傍部分が末端部であり、先端部4Aはループが切断されて形成された自由端である。柄装着用帯部56の左右横方向寸法は25cm程度であり、柄装着用帯部56から先端部4Aまでの払拭条2の長さは23cm程度である。このモップ用払拭体51は、柄装着用帯部56がモップ柄52付きの挟持具53(左右横方向寸法=23cm程度)で挟持されて床拭き作業などに使用される。
【0003】
ところで、モップ用払拭体が柄装着用帯部56と平面束55だけで構成されている場合は、床拭き作業時や洗濯時に平面束55の払拭条2,2,2,・・・がもつれてしまう。このような場合、もつれた払拭条2,2,2,・・・を櫛で解くことが考えられるが、櫛で解く作業は極めて面倒であり櫛で解けないことも多々ある。
そこで、モップ用払拭体51では、平面束55の払拭条2の途中位置に、布テープ材58,58が払拭条長手方向と略直交する方向に配置されて平面束55を挟んでいる。布テープ材58,58は縫糸で平面束55と一体に縫着されている。これにより、床拭き作業時や洗濯時に払拭条2,2,2,・・・のもつれや絡まりを抑制して、作業効率と払拭体寿命の向上化を図るようにしている。このような、平面束の両側面に布テープ材を固着してなるモップ用払拭体は、例えば下記の特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−166857号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記した従来のモップ用払拭体51は、2層の平面束55,55がそれぞれの全面にわたって重ね合わせられているので、払拭条2,2,2,・・・が洗浄液や水を吸ったときは、塊状になって嵩高くなる。そのため、モップ柄52を手で持ったときに作業者が重量感を覚えてしまう。また、平面束55,55は一枚分の平面積であり左右横方向に広がっていない。そのため、払拭作業時における一拭き分の払拭面積が小さくならざるを得ず、高い作業効率が得られないという不具合があった。また、柄装着用帯部56およびこれを挟持する硬質の挟持具53が左右横方向に長いため、平面束55,55を床上で滑らせて回転させる場合に大きな力を必要とする。そのために、床上で向きを変える動作が容易でなかった。そして、柄装着用帯部56はプラスチック製であるため、業務用洗濯機で洗濯する際に洗濯ドラムの内壁に当って騒音を発生し、ひいてはドラム内壁を傷つけるおそれがあった。
【0006】
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたものであって、床拭き作業時などの際に広い払拭面積で払拭できるとともに、床上で自由に動かしやすいモップ用払拭体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係るモップ用払拭体は、並列する多数の払拭条を平面状に束ねて平面束を形成し、形成した平面束の払拭条長手方向略中央部に、払拭条長手方向と略直交する方向に延在する柄装着用帯部を固着することにより、前記柄装着用帯部を境として前記平面束を両側の小平面束に区画し、柄装着用帯部を払拭条長手方向から斜行する方向に折り返して、両側の小平面束の一部同士を重ね合わせ、両側の小平面束における払拭条を、払拭条長手方向と交差する方向に配置された布テープ材で連結した構成にしてある。
【0008】
また、前記構成において、払拭条が、マイクロファイバー製の帯状体で構成されているものである。
【0009】
そして、本発明に係るモップ用払拭体の製造方法は、平行に配置された杆体間に払拭条を複数回巻き回して扁平コイル状の平面束を形成する工程と、形成された平面束の払拭条長手方向略中央部に、払拭条長手方向と略直交する方向に延在する柄装着用帯部を固着することにより、柄装着用帯部を境として前記平面束を両側の小平面束に区画する工程と、柄装着用帯部を払拭条長手方向から斜行する折り返し部で折り返して両側の小平面束の一部同士を重ね合わせる工程と、両側の小平面束における払拭条を、払拭条長手方向と交差する方向に配置した布テープ材で連結する工程と、を備えているものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るモップ用払拭体によれば、平面束を両側の小平面束に区画している柄装着用帯部が払拭条長手方向から斜行する方向に折り返されて、両側の小平面束の一部同士が重ね合わせられるので、平面束全体は塊状とならず、その厚さ方向に薄くなり、且つ、横幅方向に長い寸法に形成されることとなる。それにより、床拭き作業の際に横幅方向に広い払拭面積で払拭作業を行なうことができ、洗浄液や水を吸った場合も塊状でないから、軽く感じやすく操作がしやすい。また、硬質の挟持具に挟持される柄装着用帯部の横幅方向寸法と比べて平面束の横幅方向寸法を長くとれるので、床上で平面束を滑らせて回転させようとする際に、柔軟な平面束が容易に撓み変形することから、回転に要する力が小さくて済む。これにより、払拭作業時の操作性が高くなり、軽力で作業効率よく払拭作業を行なうことができる。
【0011】
また、払拭条が、マイクロファイバー製の帯状体で構成されているものでは、綿糸条などと比べて払拭条への吸水量が格段に高いことから高い払拭性能で払拭作業を行なうことができ、マイクロファイバーを構成する極細繊維の作用により床面上の微細な汚れもこそぎ取って確りと除去できるという効果を奏する。
【0012】
そして、本発明に係るモップ用払拭体の製造方法によれば、払拭条の平面束を形成するコイル状平面束形成工程と、柄装着用帯部を境として平面束を両側の小平面束に区画する小平面束区画工程と、柄装着用帯部を折り返して両側の小平面束の一部同士を重ね合わせる小平面束重ね合わせ工程と、両側の小平面束における払拭条を布テープ材で連結する払拭条連結工程といった簡単な工程を、縫製ミシンや高周波ミシンなどに代表される簡素な固着手段を用いた簡単な操作により実行するだけで、請求項1または請求項2に記載のモップ用払拭体を、容易且つ安価に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態に係るモップ用払拭体の正面図である。
【図2】図1におけるA−A線矢視断面図である。
【図3】前記モップ用払拭体の基になる平面束を製造する態様を示す概略斜視図である。
【図4】前記平面束に柄装着用帯部を固着する手順を示し、(a)は柄装着用帯部の原料である帯布の外観を示す説明図、(b)は平面束の中央部に帯布を巻き架けた状態を示す説明図、(c)は巻き架けた帯布を筒状に縫着して筒帯体を作製した状態を示す説明図、(d)は筒帯体を表裏反転させた状態を示す説明図、(e)は表裏反転させた筒帯体の外周縁部を縫着して平面束に固着させた状態を示す説明図、(f)は筒帯体に折り返し部を設ける状態を示す説明図である。
【図5】前記モップ用払拭体を製造する手順を示し、(a)は図3に示した扁平コイル条体を側面から見た説明図、(b)は(a)の扁平コイル条体の中央部分に柄装着用帯部を縫製により固着した状態を示す説明図である。
【図6】図5(b)の杆体から抜き取った半製品を示す正面図である。
【図7】前記モップ用払拭体を小型のモップ柄に取り付けた状態を示す正面図である。
【図8】本発明の別の実施形態に係るモップ用払拭体の正面図である。
【図9】従来のモップ用払拭体をモップ柄に取り付けた状態を示す外観図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下に述べる実施形態は本発明を具体化した一例に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものでない。図1は本発明の一実施形態に係るモップ用払拭体の正面図、図2は図1におけるA−A線矢視断面図である。但し、図9に示した従来のモップ用払拭体51などと同一の構成要素には、同一の符号を付すとともにその詳細な説明を省略することがある。
各図において、この実施形態に係るモップ用払拭体1では、並列する多数の払拭条2,2,2,・・・が平面状に束ねられて成る小平面束5Aおよび小平面束5Bの境目に柄装着用帯部6が固着されている。これらの小平面束5Aおよび小平面束5Bは下向きに広がった扇状に形成されている。払拭条2,2,2,・・・の先端部4,4,4,・・・の近傍位置には、布テープ材8が正面視で円弧状に配置され、縫目12で示す縫製により固着される。これにより、隣り合う払拭条2,2,2,・・・が互いに連結される。この布テープ材8は小平面束5Aおよび小平面束5Bの前面から背面に引き回されて一連に配置されている。これらの払拭条2,2,2,・・・は、1本の帯状体20で構成されている。帯状体20は、例えば単糸繊度0.2デニール以下の極細繊維と単糸繊度0.5〜10デニールの繊維とが互いに交絡した複合糸であるマイクロファイバーを用いて織成された帯布である。これらの繊維はいずれも例えばポリエステル繊維である。各繊維としては上記した単糸繊度のものを用いることが、安価で入手しやすく比較的高い払拭性能を持つ帯状体20が得られるので非常に好ましい。但し、本発明に適用されるマイクロファイバーを構成する繊維の単糸繊度は前記の例に限定されるものでなく、上記よりも高い払拭性能を持つ高価なもの、あるいは上記よりもいくぶん低い払拭性能を有する安価なものであっても構わない。
【0015】
上記のモップ用払拭体1は、図3、図4および図5に示すように製造される。
まず、図3に示すように、平行に配置された一対の杆体9,9間に、1本の連続した帯状体20である払拭条2が例えば10回程度巻き回されて、扁平コイル状の扁平コイル条体Aすなわちコイル状の平面束5が形成される(コイル状平面束形成工程)。扁平コイル条体Aの払拭条2は杆体9の軸心方向(矢印F方向)に螺進するように巻き回される。この場合、杆体9,9間への払拭条2の巻き回し回数は、製作されるモップ用払拭体1の平面束5の縦横寸法に応じて適宜決定される。
【0016】
続いて、平面束5に柄装着用帯部6を設ける手順を図4および図5に示す。図4(a)に柄装着用帯部6の原料である例えばポリエステル布製の帯布6Aの外観を示す。そこで、まず平面束5の払拭条長手方向中央部(図3中の1点鎖線Cが通る位置)の払拭条2,2,2,・・・が杆体軸心方向に引き寄せられて小径に束ねられ、その小径に束ねられた部分に帯布6Aが巻き架けられる(図4(b)および図5(a))。次に、巻き架けられた帯布6Aが筒状にされ、ミシン10による縫目14で示す縫製により、縫いしろ6Cを有する筒帯体6Bが形成される(図4(c))。その位置で筒帯体6Bが表裏反転されて筒帯体6Dにされる。表裏反転された筒帯体6Dにおいて、縫いしろ6Cは幅方向の中央寄りに寄せられる(図4(d))。そして、筒帯体6Dの外周縁部が縫目14で示す縫製により平面束5に固着される。これにより、筒帯体6Dを境として、平面束5が両側の小平面束5Aと小平面束5Bとに区画される(図4(e):小平面束区画工程)。
【0017】
更に、前記固着された筒帯体6Dに対し、払拭条長手方向(矢印S方向)から角度θ(図6参照)だけ斜行する方向(図6の1点鎖線Dに沿う方向)に、並行する2条の縫目3A,3Bが縫製により形成される。これによって、柄装着用帯部6が仕上がり(図4(f)および図5(b))、図6に示すように、平面束5の小平面束5Aおよび小平面束5Bが平らに展開された状態の半製品Bが出来上がる。柄装着用帯部6における2条の縫目3A,3B間が、1点鎖線Dが通過する線上にある折り返し部11となっている。また、小平面束5A,5Bは、それぞれ、払拭条2,2,2,・・・の先端部4,4,4,・・・側が広がった扇状に形成されている。
【0018】
続いて、杆体9,9から引き抜かれた半製品Bは、払拭条長手方向から斜行した折り返し部11で、柄装着用帯部6が図6の矢印Rのように折り返される。そして、小平面束5Aの一部である重ね合わせ部13Aと、小平面束5Bの一部である重ね合わせ部13Bとが重ね合わされる(小平面束重ね合わせ工程)。これらの重ね合わせ部13Aと重ね合わせ部13Bは、柄装着用帯部6の中心部を通る対角線上の小平面束5A,5Bに位置している。このように重ね合わせ部13A,13Bが重ね合わせられたのち、両側の小平面束5A,5Bにおける先端部4,4,4,・・・寄りの払拭条2,2,2,2・・・上に布テープ材8が配置される。このように配置された布テープ材8は例えば縫目12で示す縫製により小平面束5A,5Bに固定されて払拭条2,2,2,2・・・を連結する(払拭条連結工程)。これにより、図1に示したモップ用払拭体1が完成する。このモップ用払拭体1において、折り返された柄装着用帯部6の左右横方向寸法は15cm程度であり、柄装着用帯部6から先端部4までの払拭条2の長さは35cm程度であり、小平面束5Aおよび小平面束5Bをひろげた左右横方向寸法は57cm程度である。
【0019】
上記のように構成されたモップ用払拭体1は、図7に示すように、モップ柄52の枢軸54回りに開閉する挟持具53Aに挟持されて床拭き作業などに使用される。この挟持具53Aは挟持爪部の左右横幅が8〜10cm程度である小型のものである。その場合、モップ用払拭体1は、従来技術と払拭条の使用量が同等の場合、小平面束5A,5Bの大部分が重なっていないので、塊状とならず厚さ方向(前後方向)に薄くなり、且つ、左右幅方向に幅広く形成される。それにより、左右幅方向に広い払拭面積で払拭作業を行なうことができ、洗浄液や水を吸ったモップ用払拭体1を装着したモップ柄52を手で持っても、比較的軽く感じやすい。また、硬質の挟持具53Aに挟持される柄装着用帯部6の左右横幅方向寸法が短い反面、小平面束5Aおよび小平面束5Bの左右横幅方向寸法は比較的長いので、柔軟な小平面束5A,5Bは撓み変形しやすい。従って、床上で小平面束5A,5Bを滑らせて回転させようとする際に、小平面束5A,5Bが容易に撓み変形することにより回転に要する力が小さくて済む。従って、このモップ用払拭体1は極めて操作性がよく、払拭作業を軽力で作業効率よく行なうことができる。
【0020】
また、モップ用払拭体1は柄装着用帯部6はポリエステル布製であるので、洗濯ドラム内で洗濯しても従来のような騒音を生じることがなく、ドラム内壁を傷つけるといったこともない。また、払拭条2がマイクロファイバー製の帯状体20で構成されているため、大きな吸水量で効率よく払拭作業ができ、床面の微細な汚れも極細繊維の作用によりしっかり除去できるという効果を有する。そして、モップ用払拭体1は、コイル状平面束形成工程と、小平面束区画工程と、小平面束重ね合わせ工程と、払拭条連結工程とを経て製造されるので、縫製ミシンや高周波ミシンなどに代表される固着手段といった簡素な構成を用いて簡単な操作を行なうだけで、容易且つ安価に製作され得る。
【0021】
尚、上記の実施形態では、払拭条2として1本の帯状体20を用い、払拭条2の先端部4をループ状にしたものを例示したが、本発明はそれに限定されるものでない。図8に示すように、例えば、先端部4Aが切断端である紐条21で構成された払拭条2を多数束ねて成るモップ用払拭体1Aも、本発明に含まれる。このモップ用払拭体1Aに用いた紐条21の構成は特に限定されないが、例えば50〜60本の30番綿糸を撚り合せて成る紐条21である。あるいは、紐条21の先端部を切断端でなくループ状に形成したものも、本発明に含まれる。逆に、図1他に示したモップ用払拭体1の払拭条2(帯状体20)の先端部4のループ部を切断して切断端としたものも、本発明に含まれることは言うまでもない。
【0022】
また、上記では、固着する手段として、縫製ミシンを用いた縫着の例を示したが、本発明はそれに限定されない。例えば、払拭条、柄装着用帯部、布テープ材などに熱可塑性素材を使用し、これらを高周波ミシンなどにより熱溶着で固着させるようにしても構わない。更には、本発明に用いる払拭条、柄装着用帯部、布テープ材の材質、構造が、上記した例に限らないことは言うまでもない。
【符号の説明】
【0023】
1,1A モップ用払拭体
2 払拭条
3A,3B 縫目
5 平面束
5A,5B 小平面束
6 柄装着用帯部
7 縫目
8 布テープ材
9 杆体
11 折り返し部
13A 重ね合わせ部
13B 重ね合わせ部
20 帯状体
21 紐条
A 扁平コイル条体
C 1点鎖線
D 1点鎖線
S 矢印
θ 角度

【特許請求の範囲】
【請求項1】
並列する多数の払拭条を平面状に束ねて平面束を形成し、形成した平面束の払拭条長手方向略中央部に、払拭条長手方向と略直交する方向に延在する柄装着用帯部を固着することにより、前記柄装着用帯部を境として前記平面束を両側の小平面束に区画し、柄装着用帯部を払拭条長手方向から斜行する方向に折り返して、両側の小平面束の一部同士を重ね合わせ、両側の小平面束における払拭条を、払拭条長手方向と交差する方向に配置された布テープ材で連結したことを特徴とするモップ用払拭体。
【請求項2】
払拭条が、マイクロファイバー製の帯状体で構成されている請求項1に記載のモップ用払拭体。
【請求項3】
平行に配置された杆体間に払拭条を複数回巻き回して扁平コイル状の平面束を形成する工程と、
形成された平面束の払拭条長手方向略中央部に、払拭条長手方向と略直交する方向に延在する柄装着用帯部を固着することにより、柄装着用帯部を境として前記平面束を両側の小平面束に区画する工程と、
柄装着用帯部を払拭条長手方向から斜行する折り返し部で折り返して両側の小平面束の一部同士を重ね合わせる工程と、
両側の小平面束における払拭条を、払拭条長手方向と交差する方向に配置した布テープ材で連結する工程と、を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載されたモップ用払拭体の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−22061(P2013−22061A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−156797(P2011−156797)
【出願日】平成23年7月15日(2011.7.15)
【出願人】(511173631)
【Fターム(参考)】