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モップ用拭材及びモップ
説明

モップ用拭材及びモップ

【課題】 拭条同士が絡み難く、多数の拭条をほぐす作業の必要性が低く、清掃対象面を拭く際に拭条同士がもつれることが生じ難いため円滑な作業を行い易いモップ用拭材及びモップの提供。
【解決手段】 略並列状に配列した多数の拭条W1からなる一対の拭条W1群の基部同士を連結してモップ用拭材Wを形成する。モップ用拭材Wにおける一対の拭条W1群の基部同士が連結された部分は、保持体Hにより保持する。拭条W1は、1本の芯材Cと2本の条体S1・S2からなる。芯材Cは、長手方向に隣接して一定長毎に並んだ多数のループ部Lからなる糸状をなす。芯材Cにおける2ループ部Lおきのループ部L毎に、順次繰り返して、一方の条体S1を一方側から他方側へ挿通し、他方の条体S2を他方側から一方側へ挿通することにより、両条体を編んで拭条W1を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多数の拭条からなるモップ用拭材及びそのモップ用拭材を備えたモップに関する。
【背景技術】
【0002】
特開2007−244813号公報には、長いひも状の繊維束から製作され、先端は折り返して折り返した隣同士の2本が互いによじれ合い巻き付き合って形成された繊維束の集合体よりなるモップ糸の発明が開示されている。
【0003】
この発明に係るモップ糸は、撚った糸の先端を切りっぱなしにしたものに比し、ほぐれにくくて耐久性に優れ、腰が強くてこすり取る力も強く清掃力に優れているものとされている。
【0004】
しかしながら、このようなモップ糸であっても、繰り返し清掃作業に使用し、繰り返し洗濯すると、各繊維束がほぐれて絡み合うことが生じがちであり、一旦そのようなことが生じると清掃に支障のないように絡み合いを解くには、却って煩雑な作業を要した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−244813号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、従来技術に存した上記のような課題に鑑み行われたものであって、その目的とするところは、拭条同士が絡み難く、多数の拭条をほぐす作業の必要性が低く、清掃対象面を拭く際に拭条同士がもつれることが生じ難いため円滑な作業を行い易いモップ用拭材及びモップを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1) 本発明のモップ用拭材は、
多数の拭条からなるモップ用拭材であって、
前記拭条は、多数の繊維からなる糸状又は紐状の条体が編まれることにより形成されたものである。
【0008】
また本発明のモップは、本発明のモップ用拭材を備えてなるものである。
【0009】
モップ用拭材の拭条は、多数の繊維からなる糸状又は紐状の条体が編まれることにより形成されたものであるから、拭条の撚り戻りのようなものが実質上生じない。
【0010】
そのため、特に洗濯機を用いてモップ用拭材の洗濯を行った場合に、撚紐又は撚糸を用いた従来のモップ用拭材と異なり、拭条同士が絡み難いので、多数の拭条をほぐす作業の必要性が低く、清掃対象面を拭く際に拭条同士がもつれることが生じ難いので円滑な作業を行い易い。
【0011】
(2) 上記モップ用拭材は、上記拭条が、複数本の条体が編まれることにより形成されたものとすることができる。
【0012】
(3) また上記モップ用拭材は、上記拭条が、2以上の異なる種類の複数本の条体が編まれて形成されたものとすることができる。
【0013】
この場合、拭条を構成する条体として、素材、太さ、製法等が異なる複数種の条体を選択して組み合わせることにより、モップ用拭材の清掃性能、保水性能、耐久性、風合いなどの外観等を自在に調整することができる。
【0014】
(4) 上記(3)のモップ用拭材は、条体として、極細合成繊維からなる条体と、混綿糸からなる条体を備えるものとすることができる。
【0015】
この場合、拭条を構成する条体として、汚れ除去効果に富む極細化学繊維からなる条体と、吸水及び保水効果に富む混綿糸からなる条体を組み合わせることにより、汚れ除去効果に優れると共に保水性に優れるため連続的な水拭き作業に適するものとなる。而も、水拭きにおいて、極細化学繊維からなる条体のみを用いた場合に清掃対象面を拭く際に要する力及び搾水の非容易性が、何れも緩和され、清掃及び搾水作業を円滑に行い得るものとすることができる。
【0016】
(5) 上記モップ用拭材は、
上記拭条が、糸状又は紐状の芯材と1又は2本以上の条体からなり、
前記芯材は、長手方向に並んだ多数のループ部を有し、
前記芯材の長手方向に並んだループ部に対し、前記条体が順次挿通されることにより、それらの条体が編まれて前記拭条が形成されたものとすることができる。
【0017】
この場合、モップ用拭材を構成する拭条が、芯材の長手方向に並んだループ部に対し、前記条体が順次挿通されることにより、それらの条体が編まれて形成されているため、清掃対象面を拭いた場合、条体自体の特性がモップ用拭材全体の特性として表れるものとなり易い。
【0018】
(6) 上記(5)のモップ用拭材は、
上記拭条が、1本の芯材と2本又はそれ以上の条体からなり、
前記芯材における隣接するループ部毎に又は1若しくは2以上のループ部おきのループ部毎に、順次繰り返して、前記2本以上の条体の一部が一方の側から他方の側へ挿通され、残部が前記他方の側から前記一方の側へ挿通されることにより、それらの条体が編まれて前記拭条が形成されたものとすることができる。
【0019】
この場合、1本の芯材における隣接するループ部毎に又は1若しくは2以上のループ部おきのループ部毎に、順次繰り返して、2本以上の条体の一部が一方の側から他方の側へ挿通され、残部が前記他方の側から前記一方の側へ挿通されることにより、それらの条体が編まれ、モップ用拭材を構成する拭条が形成されているため、清掃対象面を拭いた場合、2本以上の各条体自体の特性がモップ用拭材全体の特性として表れるものと一層なり易い。
【発明の効果】
【0020】
本発明のモップ用拭材及びモップにおいては、モップ用拭材の拭条は、多数の繊維からなる糸状又は紐状の条体が編まれることにより形成されたものであり、拭条の撚り戻りのようなものが実質上生じないので、特に洗濯機を用いてモップ用拭材の洗濯を行った場合に、撚紐又は撚糸を用いた従来のモップ用拭材と異なり、拭条同士が絡み難い。そのため、多数の拭条をほぐす作業の必要性が低く、清掃対象面を拭く際に拭条同士がもつれることが生じ難いので、円滑な作業を行い易い。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】モップ用拭材の模式的な正面図である。
【図2】拭条の模式的な拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
(1) 本発明の実施の形態の一例を、図面を参照しつつ説明する。
【0023】
図1及び図2は何れも本発明のモップ用拭材の実施の形態の一例に関するものである。
【0024】
モップ用拭材Wは、略並列状に配列された多数の拭条W1からなる一対の拭条W1群の基部同士が連結されてなる。モップ用拭材Wにおける一対の拭条W1群の基部同士が連結された部分は、合成樹脂又はその他の材料からなる保持体Hにより保持されており、保持体Hにモップ用の柄が連結されることによりモップが形成される。
【0025】
拭条W1は、1本の繊維製の芯材Cと2本の繊維製の条体S1・S2からなる。
【0026】
芯材Cは、長手方向に隣接して一定長毎に並んだ多数のループ部Lからなる糸状をなす。
【0027】
一方の条体S1は割繊された極細合成繊維糸(ポリエステル)を多数引き揃えたものであり、他方の条体S2は綿繊維と合成繊維による混綿糸を多数引き揃えたものである。
【0028】
拭条W1は、芯材Cにおける2ループ部Lおきのループ部L毎に、順次繰り返して、一方の条体S1が図2における前方側から後方側へ、次いで後方側から前方側へ挿通され、他方の条体S2が後方側から前方側へ、次いで前方側から後方側へ挿通されることにより、両条体S1・S2が編まれて形成されている。
【0029】
このモップ用拭材Wの拭条W1は、多数の繊維からなる条体S1・S2がこのように編まれることにより形成されたものであるから、拭条W1の撚り戻りのようなものが実質上生じない。そのため、特に洗濯機を用いてモップ用拭材Wの洗濯を行った場合に、拭条W1同士が絡み難い。
【0030】
また、拭条W1を構成する条体S1・S2として、汚れ除去効果に富む割繊された極細化学繊維からなる条体S1と、吸水及び保水効果に富む混綿糸からなる条体S2が組み合わせられているので、汚れ除去効果に優れると共に保水性に優れるため連続的な水拭き作業に適する。而も、水拭きにおいて、極細化学繊維からなる条体S1のみを用いた場合に清掃対象面を拭く際に要する力及び搾水の非容易性が、何れも緩和され、清掃及び搾水作業を円滑に行い得るものとすることができる。更に、1本の芯材Cにおける2ループ部Lおきのループ部L毎に、順次繰り返して、一方の条体S1が一方の側から他方の側へ、次いで他方の側から一方の側へ挿通され、他方の条体S2が他方の側から一方の側へ、次いで一方の側から他方の側へ挿通されることにより、両条体S1・S2が編まれて、モップ用拭材Wを構成する拭条W1が形成されているため、清掃対象面を拭いた場合、このような各条体S1・S2自体の特性が効果的にモップ用拭材W全体の特性として表れる。
【0031】
(2) 本発明のモップ用拭材は、モップ用の柄やモップ用拭材保持体に対し着脱可能なものであることが好ましいが、モップから取り外すことができないものであってもよい。
【0032】
本発明のモップは、本発明のモップ用拭材を着脱可能な状態で備えるものであってもよく、着脱不能な状態で備えるものであってもよい。モップは、例えば、柄が比較的長い、床用のモップの他、机、テーブル、各種家具等を対象とするハンディモップ等であってもよい。また、本発明のモップ及びモップ用拭材は、水拭用の他、例えば、乾拭き、ワックスの塗布、ワックスによる床磨き等に使用するものであってもよい。
【0033】
(3) 本発明のモップ用拭材は、多数の拭条からなるモップ用拭材である。
【0034】
このようなモップ用拭材は、例えば、略並列状に配列された多数の拭条の基部又は中間部が布材又はその他の材料に対し結合されたものとすることができる。
【0035】
(4) 本発明のモップ用拭材における拭条は、多数の繊維からなる糸状又は紐状の条体が編まれることにより形成されたものである。
【0036】
条体は、例えば、引き揃え糸、撚り糸、それらからなる紐とすることができる。
【0037】
条体を構成する糸や紐の素材としては、例えば、綿を始めとする天然繊維や、ポリエステルやナイロンなどの合成繊維、レーヨンなどの半合成繊維又は再生繊維等の化学繊維を用いることができ、混綿のようにこれらを混合して条体を構成することもできる。
【0038】
ナイロン、ポリエステルを始めとする合成繊維等の化学繊維は、割繊された極細合成繊維として条体に使用することができる。
【0039】
条体を構成する繊維は、その一部又は全部を、各種機能を有するもの、例えば除電繊維、制菌又は抗菌繊維とすることができる。
【0040】
(5) モップ用拭材における条体は、例えば、多数の条体が、それらの条体の基部が所定の直線にほぼ沿うように略並列状に配列されたものとすることができる他、それらの条体の基部が所定の曲線にほぼ沿うように略並列状に配列されたものであってもよく、それらの条体の基部が直線と曲線を組み合わせた形状にほぼ沿うように略並列状に配列されたものとすることもできる。
【0041】
(6) 拭条は、複数本の条体が編まれることにより形成されたものとすることができ、特に、2以上の異なる種類の複数本の条体が編まれて形成されたものとすることができる。
【0042】
例えば、条体として、極細合成繊維からなる条体と、混綿糸からなる条体を備えるもの、特に、極細合成繊維からなる条体と、混綿糸からなる条体の2本の条体からなるものとすることができる。
【0043】
(7) 拭条は、糸状又は紐状の芯材と1又は2本以上の条体からなり、
前記芯材は、長手方向に並んだ多数のループ部を有し、
前記芯材の長手方向に並んだループ部に対し、前記条体が順次挿通されることにより、それらの条体が編まれて前記拭条が形成されたものとすることができる。
【0044】
芯材は、例えば、長手方向に隣接して(例えば一定長毎に)並んだ多数のループ部を有する糸状体又は紐状体とすることができる。
【0045】
このような拭条としては、1本の芯材と2本以上の条体からなり、前記芯材における隣接するループ部毎に又は1若しくは2以上のループ部おきのループ部毎に、順次繰り返して、前記2本以上の条体の一部(例えば2本のうち1本、又は、3本のうち2本又は1本)が一方の側から他方の側へ挿通され、残部が前記他方の側から前記一方の側へ挿通されることにより、それらの条体が編まれて前記拭条が形成されたものとすることができる。例えば、前記2本以上の条体の一部が、所定ループ部の前側から後側へ挿通され、次いで所定数のループ部をおいた別のループ部の後側から前側へ挿通され、前記2本以上の条体の残部が、所定ループ部の後側から前側へ挿通され、次いで前記別のループ部の前側から後側へ挿通されるというように、所定数のループ部おきのループ部毎に(或いは隣接するループ部毎に)、このような条体の挿通が順次繰り返されることにより、それらの条体が編まれて拭条が形成されたものとすることができる。
【0046】
(8) なお本発明における条体は、多数の繊維からなる糸状又は紐状の条体が編まれることにより形成されたものであるため、従来モップ用拭材に用いられてきた撚糸又は撚紐よりも、水拭き使用又は洗濯後の乾燥等により縮む率が大きいものとなり易い。そのため、予め条体に湯煎等を施してできるだけ縮みを発生させた後、モップ用拭材の製造に用いることが好ましい。
【符号の説明】
【0047】
C 芯材
H 保持体
L ループ部
S1 条体
S2 条体
W モップ用拭材
W1 拭条

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数の拭条からなるモップ用拭材であって、
前記拭条は、多数の繊維からなる糸状又は紐状の条体が編まれることにより形成されたものであるモップ用拭材。
【請求項2】
上記拭条が、複数本の条体が編まれることにより形成されたものである請求項1記載のモップ用拭材。
【請求項3】
上記拭条が、2以上の異なる種類の複数本の条体が編まれて形成されたものである請求項1記載のモップ用拭材。
【請求項4】
条体として、極細合成繊維からなる条体と、混綿糸からなる条体を備える請求項3記載のモップ用拭材。
【請求項5】
上記拭条が、糸状又は紐状の芯材と1又は2本以上の条体からなり、
前記芯材は、長手方向に並んだ多数のループ部を有し、
前記芯材の長手方向に並んだループ部に対し、前記条体が順次挿通されることにより、それらの条体が編まれて前記拭条が形成された請求項1乃至4の何れか1項に記載のモップ用拭材。
【請求項6】
上記拭条が、1本の芯材と2本又はそれ以上の条体からなり、
前記芯材における隣接するループ部毎に又は1若しくは2以上のループ部おきのループ部毎に、順次繰り返して、前記2本又はそれ以上の条体の一部が一方の側から他方の側へ挿通され、残部が前記他方の側から前記一方の側へ挿通されることにより、それらの条体が編まれて前記拭条が形成された請求項5記載のモップ用拭材。
【請求項7】
請求項1乃至6の何れか1項に記載のモップ用拭材を備えてなるモップ。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2013−81654(P2013−81654A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−224076(P2011−224076)
【出願日】平成23年10月11日(2011.10.11)
【出願人】(000178583)山崎産業株式会社 (77)
【Fターム(参考)】