説明

モニタリングシステム及び方法、サーバ装置

【課題】 位置情報端末を装着した物体、人物等に対して、複数のモニタ装置が設置されている範囲内であれば、当該物体、人物等に対して自動的にモニタリング情報を取得すること。
【解決手段】位置情報端末101、サーバ装置103、単数または複数のモニタ装置102から構成され、サーバ装置103から位置情報端末101に対して電気通信回線経由104で位置情報をリアルタイムで問い合わせする機能を備え、その位置情報をもとに任意のモニタ装置102の動作を電気通信回線経由105で開始、終了、モニタリング特性の変更処理を行うことが可能で、モニタ装置102からサーバ装置103に対して電気通信回線経由105でモニタリング情報を送信しサーバ装置103で集約することのできるモニタリングシステム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モニタリングシステム及び方法、サーバ装置に係り、特に、位置情報端末を装着している物体又は人物の位置情報をサーバ装置から取得し、その位置情報より単数若しくは複数のモニタ装置にてその状態のモニタリングを実現し、サーバ装置に送信し集約するモニタリングシステム及び方法、サーバ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯端末をはじめとする位置情報端末の位置の検出、蓄積を実施し、携帯電話回線等の電気通信回線を用いて位置情報を外部に送出することができる端末が普及しつつある。これらの端末は、位置情報端末に実装されたアプリケーションとサーバ装置が連携し、位置情報端末側若しくはサーバ装置側にて位置情報の把握が可能なサービスを提供しているものもある。また、サーバ側から位置情報端末に対し、リアルタイムで単数または複数の位置情報端末の位置を確認できる機能を有するサービスも、近年見られるようになった。
【0003】
一方、物体や人物の映像、音声等のモニタリング情報についてモニタ装置にてモニタリングを行い、その状況をサーバに常時送信する方式も普及している。本方式については防犯・監視機器としての用途を想定し、特定の物体・人物を判別してモニタリングを行う際に、映像、画像、目視などによる動態検知により、物体の位置を特定する方式があるが、特定の物体・人物の検知については誤検知、識別率の低下等が想定され得る。
【0004】
例えば、本技術の背景技術として、特開2001−202577号公報がある。この発明は、GPSを搭載した自動車の監視に特化していることや、モニタリングの手段はカメラにて実施する方法に限られている。
特開2003−264821号公報では、モニタリングを実施するデバイスはビデオカメラ若しくはマイクに限られていること、特開2004−112615号公報では、モニタを実施するデバイスはビデオカメラに限られている前提である。
さらに、特開2007−243520号公報では、位置情報を取得する手段は無線ICタグに限定されていることと、モニタ装置は単体に限定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−202577号公報
【特許文献2】特開2003−264821号公報
【特許文献3】特開2004−112615号公報
【特許文献4】特開2007−243520号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
物体、人物等の映像、音声等のモニタリングを行う方法としては、動態検知によるリアルタイムのモニタリングの際は、車両等にカメラやマイクロフォンを搭載し、人間が操作を行い追尾することにより実現する方法が考えられる。しかしこの方法では、モニタリングを行う際に使用する車両等の走行状況や、モニタ装置を操作するオペレータの状態、技量に左右され、場合によっては安定的にモニタリングが行えない可能性があると考えられる。
【0007】
また、監視システムとしての用途として、モニタ装置でモニタリング情報(映像、音声等)を取得する場合、特定の人物、物体を識別する際に、画像認識や音声認識等のモニタリング情報そのものによる人物、物体の識別では、誤検知が発生する可能性が想定される。
【0008】
本発明は、以上の点に鑑み、位置情報端末を装着した物体、人物等に対して、複数のモニタ装置が設置されている範囲内であれば、当該物体、人物等に対して自動的にモニタリング情報を取得することを、目的のひとつとする。
本発明によると、特に、当該物体、人物等が予め想定された範囲で移動する場合には、モニタ装置を当該想定範囲に設置することにより、より効果的にモニタリング情報を取得することを、他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明では、サーバ装置について、複数設置しているモニタ装置からのモニタリング情報の選択・取得・集約につき、位置情報端末からの位置情報の検出に基づいて行い、利便性の向上、適切なモニタリング情報の出力ができる。

【0010】
本発明のひとつの態様によると、
位置情報端末、サーバ装置、単数または複数のモニタ装置を備えたモニタリングシステムであって、
サーバ装置から位置情報端末に対して電気通信回線経由で位置情報をリアルタイムで問い合わせする機能を備え、
その位置情報をもとに任意のモニタ装置の動作を電気通信回線経由で開始、終了、及び/又は、モニタリング特性の変更処理を行うことが可能で、
モニタ装置からサーバ装置に対して電気通信回線経由でモニタリング情報を送信しサーバ装置で集約することのできるモニタリングシステムが提供される。

【0011】
また、位置情報端末は、
電気通信回線経由でサーバ装置からの位置情報取得要求を受信し、要求に対する位置情報の取得結果をサーバ装置に送信することが可能な通信部と、
位置情報端末の位置を任意の手段で取得することのできる位置検出部と、
位置検出部、通信部の動作を制御することができる制御部と
を備え、サーバ装置からの位置情報取得要求に対して位置情報を応答することができる。

【0012】
モニタ装置は、
電気通信回線経由でサーバ装置からのモニタリング情報の取得開始/終了要求、モニタリング特性変更要求、位置情報取得要求を受信することができ、サーバ装置に対して位置情報の送信、モニタリング情報の送出を実施することができる通信部と、
モニタリングを行いたい物体、人物に対して任意の方法でモニタリングを実施するモニタ部と、
モニタ部で取得した情報に対して信号処理を行う信号処理部と、
モニタ装置の位置を任意の手段で検出することのできる位置検出部と、
サーバ装置から通信部を介して各種要求を受信し、要求に応じて、信号処理部、通信部、位置検出部、モニタ部の動作を制御することができる制御部と
を備えることができる。
また、モニタ装置は、サーバ装置からのモニタリング特性の変更指示を受けモニタ部のモニタリング特性を変更することができる。

【0013】
サーバ装置は、
電気通信回線経由で、位置情報端末とモニタ装置と通信ができる通信部と、
モニタ装置の位置情報、モニタリング特性の情報をサーバ装置内に設定することができる設定部と、
位置情報端末から得た位置情報と設定部に蓄積されたモニタ装置の位置情報、モニタリング特性を参照し位置を演算し、任意のモニタ装置に対して、モニタリングの開始/終了、モニタリング特性の変更を判断し、制御部に受け渡すことができる位置演算部と、
通信部、設定部、位置演算部の制御を行うことができる制御部と
を備えることができる。
また、サーバ装置は、設定部に位置情報端末の通信先を登録することができ、また設定部にモニタ装置の位置情報、モニタリング特性の情報を予め登録し、運用状況によってモニタ装置の位置情報、モニタリング特性の情報リアルタイムに変更することも可能である。

【0014】
本発明の第1の解決手段によると、
位置情報端末、サーバ装置、前記位置情報端末をモニタするための単数または複数のモニタ装置を備えたモニタリングシステム、及び、モニタリング方法において、
前記サーバ装置は、
位置情報端末の端末識別情報に対して、位置情報を記憶する端末情報テーブルと、
モニタ装置識別情報に対して、モニタリング範囲又はモニタ装置位置を記憶するモニタ情報テーブルと、
端末識別情報に対応して、該端末識別情報の位置情報端末をモニタするモニタ装置のモニタ装置識別情報を記憶する対応テーブルと、
を備え、

前記位置情報端末は、端末識別情報を含む接続要求を前記サーバ装置に通知し、
前記サーバ装置は、接続要求を前記位置情報端末から受信し、その接続要求に含まれる端末識別情報を前記端末情報テーブルに記憶し、
前記サーバ装置は、前記端末情報テーブルを参照し、端末識別情報の前記位置情報端末に位置情報取得要求を送信し、
前記位置情報端末は、前記サーバ装置から位置情報取得要求を受信し、自端末の位置情報を検出し、端末識別情報と該位置情報を前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ装置は、前記位置情報端末から位置情報を受け、端末識別情報に対応して該位置情報を前記端末情報テーブルに記憶し、
前記サーバ装置は、前記端末情報テーブルを参照して取得した前記位置情報端末の位置情報と、前記モニタ情報テーブルを参照して取得した各モニタ装置のモニタリング範囲又はモニタ装置位置とを比較し、前記位置情報端末をモニタリング範囲又はモニタ装置位置又はモニタ装置位置とする前記モニタ装置のモニタ装置識別情報を求め、
前記サーバ装置は、前記位置情報端末の端末識別情報に該当するエントリが前記対応テーブルに記憶されていなければ、端末識別情報とモニタ装置識別情報とを対応付けて前記対応テーブル記憶し、
一方、前記サーバ装置は、前記位置情報端末の端末識別情報に該当するエントリが前記対応テーブルに記憶されていれば、前記対応テーブルにより、今回求めた端末識別情報に対応するモニタ装置識別情報が、前回求めたモニタ装置識別情報と比較して変化がないか確認し、
端末識別情報に該当するエントリに変化がある場合、又は、端末識別情報に該当するエントリが前記対応テーブルに記憶されていない場合、前記サーバ装置は、前記モニタ装置に対してモニタリング情報の取得開始又は取得終了又はモニタリング特性の変更要求を送信し、
前記モニタ装置は、前記サーバ装置からの変更要求を受け、モニタリング情報取得の変更処理を実施し、
前記モニタ装置は、前記変更処理が取得開始又はモニタリング特性の場合、前記サーバ装置に、モニタ装置識別情報とモニタリング情報を送信し、
前記サーバ装置は、前記モニタ装置から送信されたモニタリング情報を受信し、出力する
ことを特徴とするモニタリングシステム、及び、モニタリング方法が提供される。

【0015】
本発明の第2の解決手段によると、
位置情報端末、サーバ装置、前記位置情報端末をモニタするための単数または複数のモニタ装置を備えたモニタリングシステムにおける前記サーバ装置であって、
位置情報端末の端末識別情報に対して、位置情報を記憶する端末情報テーブルと、
モニタ装置識別情報に対して、モニタリング範囲又はモニタ装置位置を記憶するモニタ情報テーブルと、
端末識別情報に対応して、該端末識別情報の位置情報端末をモニタするモニタ装置のモニタ装置識別情報を記憶する対応テーブルと、
を備え、
前記位置情報端末から、端末識別情報を含む接続要求を前記サーバ装置に通知されると、
前記サーバ装置は、接続要求を前記位置情報端末から受信し、その接続要求に含まれる端末識別情報を前記端末情報テーブルに記憶し、
前記サーバ装置は、前記端末情報テーブルを参照し、端末識別情報の前記位置情報端末に位置情報取得要求を送信し、
前記位置情報端末により、前記サーバ装置から位置情報取得要求を受信し、自端末の位置情報を検出し、端末識別情報と該位置情報を前記サーバ装置に送信されると、
前記サーバ装置は、前記位置情報端末から位置情報を受け、端末識別情報に対応して該位置情報を前記端末情報テーブルに記憶し、
前記サーバ装置は、前記端末情報テーブルを参照して取得した前記位置情報端末の位置情報と、前記モニタ情報テーブルを参照して取得した各モニタ装置のモニタリング範囲又はモニタ装置位置とを比較し、前記位置情報端末をモニタリング範囲又はモニタ装置位置又はモニタ装置位置とする前記モニタ装置のモニタ装置識別情報を求め、
前記サーバ装置は、前記位置情報端末の端末識別情報に該当するエントリが前記対応テーブルに記憶されていなければ、端末識別情報とモニタ装置識別情報とを対応付けて前記対応テーブル記憶し、
一方、前記サーバ装置は、前記位置情報端末の端末識別情報に該当するエントリが前記対応テーブルに記憶されていれば、前記対応テーブルにより、今回求めた端末識別情報に対応するモニタ装置識別情報が、前回求めたモニタ装置識別情報と比較して変化がないか確認し、
端末識別情報に該当するエントリに変化がある場合、又は、端末識別情報に該当するエントリが前記対応テーブルに記憶されていない場合、前記サーバ装置は、前記モニタ装置に対してモニタリング情報の取得開始又は取得終了又はモニタリング特性の変更要求を送信し、
前記モニタ装置により、前記サーバ装置からの変更要求を受け、モニタリング情報取得の変更処理を実施され、
前記モニタ装置により、前記変更処理が取得開始又はモニタリング特性の場合、前記サーバ装置に、モニタ装置識別情報とモニタリング情報を送信されると、
前記サーバ装置は、前記モニタ装置から送信されたモニタリング情報を受信し、出力する
ことを特徴とするサーバ装置が提供される。

【発明の効果】
【0016】
本発明によると、位置情報端末を装着した物体、人物等に対して、複数のモニタ装置が設置されている範囲内であれば、当該物体、人物等に対して自動的にモニタリング情報を取得することが可能となる。
本発明によると、特に、当該物体、人物等が予め想定された範囲で移動する場合には、モニタ装置を当該想定範囲に設置することにより、より効果的にモニタリング情報を取得することが可能となる。

【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本実施形態によるシステム構成図である。
【図2】同実施形態において、位置情報端末の構成を示す図である。
【図3】同実施形態において、モニタ装置の構成を示す図である。
【図4】同実施形態において、サーバ装置の構成を示す図である。
【図5】同実施形態において、システム全体の処理の流れの例を示す図である。
【図6】同実施形態において、モニタ装置の位置情報をサーバ装置に登録する際の例を示す図である。
【図7】同実施形態において、サーバ装置にて保持する位置情報端末の端末情報テーブル701の例を示す図である。
【図8】同実施形態において、サーバ装置にて保持するモニタ装置のモニタ情報テーブル801の例を示す図である。
【図9】同実施形態において、モニタ装置のモニタリング状況の遷移の例を示す図である。
【図10】サーバ装置103の記憶部405に格納される対応テーブル901の説明図である。
【図11】サーバ装置103の記憶部405に格納される出力テーブル902の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
1.システム構成

本発明及び本実施形態において、「モニタリング情報」とは、映像及び/又は音声、赤外線・可視光線・紫外線、X線・α線・β線・γ線等の放射線、電波、その他の電磁波・エネルギー量子、温度・湿度・明度等の測定値等の、モニタすることができる一切の情報を示す。また、「位置情報」とは、所在位置、設置方向、モニタリング範囲等の一切の情報を示す。
【0019】
図1に、本実施形態によるシステム構成図を示す。図1に示す本実施形態のシステムは、以下の機能を持つ各装置を備える。
・モニタリング情報の取得を行いたい物体、人物に装着し、サーバ装置103からの位置取得要求を受けると位置検出を行い、サーバ装置103に位置情報を応答する位置情報端末101、
・サーバ装置103と連動し、モニタリングの取得を行いたい物体がモニタリング範囲に存在した場合にサーバ装置103からの指示を受け、モニタリングの開始、終了を行い、モニタリング中の場合はサーバ装置103にモニタリング情報を送出するモニタ装置102、
・モニタ装置102の位置情報、モニタ装置102の特性を蓄積し、位置情報端末101に対して位置取得要求を行い、位置情報を受信し、モニタ装置102に対してモニタリングの開始/終了とモニタリング情報の送出を指示するサーバ装置103、
・サーバ装置と位置情報端末101を結ぶ電気通信回線104、
・サーバ装置とモニタ装置を結ぶ電気通信回線105

【0020】
電気通信回線104は、携帯電話回線などが想定されるが、本発明及び/又は本実施形態ではその回線の種類は有線、無線を問わずその形態を問わない。電気通信回線105は、インターネット回線、衛星回線などが想定されるが、本発明及び/又は本実施形態ではその回線の種類は有線、無線を問わずその形態を問わない。なお、電気通信回線104と電気通信回線105は、別個のネットワークでも同一のネットワークでもよい。

【0021】
図2は、位置情報端末101の実施形態を示す図である。位置情報端末101は、以下の各部を備える。
・GPSの電波を受信または携帯電話の基地局情報等により位置検出を行う位置検出部201、
・データ信号や音声信号の変復調処理を実施し、電気通信回線104を介して通信を行い、サーバ装置103との位置情報の取得要求の送受信、位置情報の送受信を行う通信部203、
・通信部203と位置検出部201の動作の制御を行う制御部202

位置検出部201は、GPSを用いた位置検出方式、携帯電話の基地局の位置情報を利用した位置検出方式などが想定されるが、本発明及び/又は本実施形態では、その位置検出方式の形態を問わない。

【0022】
図3は、モニタ装置102の実施形態を示す図である。モニタ装置102は、以下の各部を備える。
・電気通信回線105経由でサーバ装置103からの要求の送受信、位置情報、モニタリング情報を送信するための通信部303、
・モニタ装置102の位置情報を取得するための位置検出部304、
・モニタリング情報を収集するためのモニタ部305、
・モニタ部305から取得したモニタリング情報をサーバ装置に送信するために適切な処理を行う信号処理部301、
・通信部303、位置検出部304、モニタ部305、信号処理部301の動作の制御を行う制御部302

【0023】
モニタ装置102の設置形態は、通常は任意の場所(例えば、電柱、道路上、ガードレール、道路脇、壁・塀、ビル・その他の建物の内外、公園、駐車場、等の一切の場所)に固定的に設置する形態が想定されるが、可動式のものでもよく、携帯型・移動型や、車両や航空機、人工衛星などへの設置も想定し、その形態は問わない。
位置検出部304は、GPSを用いた位置検出方式、携帯電話の基地局の位置情報を利用した位置検出方式などが想定されるが、本発明及び/又は本実施形態では、その位置検出方式の形態を問わない。また、位置検出部304を実装していなくても良いが、その場合は、サーバ装置103に直接、モニタ装置102の位置情報を入力する実施形態となる。この場合、操作者等が、サーバ装置103の入力部から設定してもよいし、モニタ装置102の入力部・設定部から設定し、モニタ装置102からサーバ装置103へその設定情報を送るようにしてもよい。
【0024】
モニタ部305は、ビデオカメラ、マイクロフォン、各種センサーなど、上述のようなモニタリング情報を入力する各種装置が想定されるが、その形態、種類は問わない。またモニタ部の特性に応じて、サーバ装置103に蓄積されるモニタリング範囲が定義される。モニタ部305は、焦点調節、指向性などの設定指向性情報の変更が可能なものを想定することができる。また、モニタ装置102は、単体または複数個存在することを想定する。
信号処理部301は、モニタ部か305から得た情報をサーバ装置に送信するのに加工が必要な場合に適切な信号処理を行うことを想定する。具体的には、エンコード処理、圧縮処理、モニタリング情報が音声の場合は音質等の変更を実施することを想定するが、その処理の形態は問わない。

【0025】
図4は、サーバ装置103の実施形態を示す図である。サーバ装置103は、以下の各部を備える。
・位置情報端末101、モニタ装置102と通信を行う通信部401、
・モニタ装置102の位置情報を蓄積し、また送出条件の設定情報を蓄積する設定部403、
・位置情報端末101から取得した位置情報と設定部403に蓄積されているモニタ装置102の位置情報を比較し、任意のモニタ装置102にモニタ開始/終了を要求するかを判断する位置演算部404、
・通信部401、設定部403、位置演算部404の動作の制御を行う制御部402
・対応テーブル901及び出力テーブル902を記憶する記憶部405

【0026】
図7は、サーバ装置103の設定部403に格納される位置情報端末の端末情報テーブル701の説明図である。端末情報テーブル701は、位置情報端末番号、IPアドレス、端末固有ID、位置情報が対応して記憶される。
図8は、サーバ装置103の設定部403に格納される、モニタ装置のモニタ情報テーブル801の説明図である。モニタ情報テーブル801は、モニタ装置番号、IPアドレス、基準位置情報、モニタ種別、モニタリング半径、モニタリング角度、モニタリングON/OFFフラグ、設定指向性情報が対応して記憶される。
図9は、モニタ情報テーブル801におけるモニタ装置の状況の変化のうちON/OFFフラグの変化の状態A→状態Bにおける状態遷移を示す説明図である。

【0027】
図10は、サーバ装置103の記憶部405に格納される対応テーブル901の説明図である。対応テーブル901は、位置情報端末の位置情報端末番号(及び/又は、IPアドレス、端末固有ID)、その位置情報端末をモニタするモニタ装置のモニタ装置番号(及び/又は、IPアドレス)が対応して記憶される。
図11は、サーバ装置103の記憶部405に格納される出力テーブル902の説明図である。出力テーブル902は、位置情報端末の位置情報端末番号(及び/又は、IPアドレス、端末固有ID)に対する、その位置情報端末をモニタするモニタ装置のモニタ装置番号(及び/又は、IPアドレス)、モニタリング情報が記憶される。

【0028】
2.動作フロー

図5は、本実施形態における、位置情報端末101、モニタ装置102、サーバ装置103、電気通信回線104、電気通信回線105の動作フローを示す流れ図である。
ステップ501は開始の処理である。ステップ501aは、位置情報端末101から、サーバ装置103に対する通信の接続処理である。位置情報端末101は、接続の際に、端末番号、IPアドレス、端末固有IDを含む接続要求をサーバ装置103に通知する。
ステップ501bは、サーバ装置103における接続処理完了の処理である。ここでは、サーバ装置103は、位置情報端末101からの接続要求を受け入れ、その際に、端末番号、IPアドレス、端末固有IDを含む接続要求を位置情報端末101から受信し、その接続要求に含まれる端末番号、IPアドレス、端末固有IDを端末情報テーブル701に記憶する。他の位置情報端末101からの接続要求についても、同様に処理される。その後、サーバ装置103は、ステップ502に遷移する。ステップ502では、サーバ装置103にて位置情報端末101に対して位置情報取得要求を実施する処理である。サーバ装置103では、制御部402が、予め設定部403に設定した、位置情報端末101との通信を実施するのに必要な位置情報端末101の情報である端末情報テーブル701を参照し、位置情報端末101に当該要求を送信する。また、サーバ装置103にて位置情報端末101が当該要求を受信したことを確認し、当該要求送信後一定時間経過しても受信が確認できない場合は、サーバ装置103は、同様の処理のリトライを実施する。
【0029】
ステップ503は、ステップ502のサーバ装置103からの位置情報取得要求を位置情報端末にて受信し、現在位置を取得する処理である。位置情報端末101では、通信部203を介してサーバ装置103から位置情報取得要求を受信し、制御部202に送信する。制御部202は位置検出部201に現在位置の取得要求を行う。位置検出部201は、位置情報を検出し、制御部202に位置情報を伝達する。ステップ504は、位置情報端末101が、ステップ503で取得した位置情報をサーバ装置103に送信する処理である。ここでは、位置情報端末101が、制御部202を介して通信部203にて、端末番号、IPアドレス、端末固有IDのいずれかひとつ又は複数の情報(端末識別情報)と、位置情報の送信処理を実施する。
【0030】
ステップ505は、サーバ装置103にて、ステップ504の位置情報端末101からの位置情報送信の結果を受けて位置情報の取得を行う処理である。サーバ装置103は、位置情報端末101より通信部401を介して制御部402に端末識別情報及び位置情報を取得する。制御部402は、取得した位置情報を、端末情報テーブル701の位置情報端末番号、IPアドレス、及び/又は、端末固有IDの情報(端末識別情報)に対応するエントリに、記憶する。
【0031】
ステップ506は、サーバ装置103にてモニタ装置102の位置情報の変化の有無確認を確認する処理である。まず、サーバ装置103は、ステップ505で取得した位置情報端末101の位置情報と、モニタ装置102の位置情報(具体的には位置情報端末の端末情報テーブル701と、モニタ装置のモニタ情報テーブル801)を位置演算部404にて比較し、位置情報端末101が、どのモニタ装置102のモニタリング範囲(位置情報)に入っているかどうか、判断する。例えば、位置演算部404は、各モニタ装置番号の基準位置情報、モニタリング半径、モニタリング角度により、モニタリング範囲(位置情報)を取得し、その範囲に位置情報端末101の位置情報が含まれるか否かを判断する。位置演算部404は、位置情報端末101の位置情報端末番号と、その位置情報端末101をモニタリング範囲内とするモニタ装置102のモニタ装置番号(モニタ装置識別情報)を求める。位置演算部404は、位置情報端末番号に該当するエントリが対応テーブル901に記憶されていなければ、位置情報端末番号(端末識別情報)とモニタ装置番号(モニタ装置識別情報)とを対応付けて記憶する。一方、位置演算部404は、位置情報端末番号(端末識別情報)に該当するエントリが対応テーブル901に記憶されていれば、今回求めた位置情報端末番号(端末識別情報)に対応するモニタ装置番号(モニタ装置識別情報)が、対応テーブル901を参照して、前回ステップ506を実施した際の位置情報端末番号(端末識別情報)に対応するモニタ装置番号(モニタ装置識別情報)と比較して変化がないか確認する。変化がない場合は、ステップ502に遷移する。変化が生じている場合はステップ507に遷移する。なお、前回位置情報端末番号(端末識別情報)に該当するエントリが対応テーブル901に記憶されていない場合は、変化があると判断する。但し、モニタ装置102が可動式(携帯型・移動型等)のもので随時位置情報が変化する場合は、ステップ506の変化の有無にかかわらずステップ507に遷移するようにしてもよい。
【0032】
ステップ507は、サーバ装置103がモニタ装置に102に対してモニタリング情報の取得開始/終了/設定指向性情報の変更の要求を行う処理である。ステップ506で状況に変化があると判断された場合は、サーバ装置103は、対応テーブル901を参照して、位置情報端末101をモニタリング範囲とするモニタ装置102に対してモニタリング情報の取得開始/終了/設定指向性情報の変更要求を送信する。当該処理は要求が必要となる単数または複数のモニタ装置102に対して実施することができる。このとき、サーバ装置103は、モニタ情報テーブル801のモニタリングON/OFFのフラグを、図9で示すように適宜変更する。なお、この変更要求には、設定指向性情報を含めても、含めなくてもよい。またここで言う設定指向性情報についての変更要求とは、例えばビデオカメラの場合であれば、焦点距離の変更などで、マイクロフォンであれば、指向性や集音方向の変更であり、モニタ装置のモニタ部によってその形態は異なる。例えば、位置演算部404(又は制御部402)は、モニタ情報テーブル801の基準位置情報と端末情報テーブル701の位置情報とを比較して、モニタリング半径、モニタリング角度を考慮しつつ、最適な指向性とするように設定指向性情報を設定することができる。
【0033】
ステップ508は、モニタ装置102におけるモニタリング情報取得の開始/終了/設定指向性情報の変更処理である。モニタ装置102は、ステップ507のサーバ装置103からの要求を受け、その際に、モニタ装置102は、モニタ装置101の位置情報を通知し、また、モニタ装置102はモニタリング情報取得の開始/終了/設定指向性情報の変更処理を実施する。
ここで、モニタ装置102は、モニタリング情報取得の開始となった場合は次に要求があるまでモニタリング情報の取得を継続的に実施する。また、設定指向性情報の変更処理は、モニタリング情報取得中か待機中の状態如何に関わらず実施できることを想定する。
【0034】
ステップ509は、モニタ装置102におけるモニタリング情報の送信処理である。本処理は、送出終了要求を受信するまで継続的に行われる。モニタ装置102は、送信状態となると、モニタ部305で取得したモニタリング情報を信号処理部301、制御部302を介して、通信部303へと送る。そしてモニタ装置102は、サーバ装置103にモニタリング情報を、モニタ装置番号(モニタ装置識別情報)とともに継続的に送信し、同様にモニタ装置102はサーバ装置103にモニタ装置102の位置情報も継続的に送信する。
【0035】
ステップ510は、サーバ装置103におけるモニタリング情報の受信処理である。本処理にて、サーバ装置103は、モニタ装置102から送信されたモニタリング情報を受信する。ステップ511は、モニタ出力処理である。サーバ装置103は、取得したモニタリング情報に対して、制御部402にて、信号処理を実施し、モニタ出力を行う。例えば、制御部402は、出力テーブル902に、位置情報端末番号(端末識別情報)に対して、モニタ装置番号(モニタ装置識別情報)とモニタリング情報を記憶する。または、制御部402は、適宜のディスプレイ又は他の装置に、位置情報端末番号(端末識別情報)に対して、モニタ装置番号(モニタ装置識別情報)とモニタリング情報を出力する。このとき、位置情報端末番号、IPアドレス、端末固有IDのいずれかひとつ又は複数を記憶/出力するようにしてもよい。
ステップ512は、終了判定処理である。サーバ装置103は、処理を終了しない場合はステップ502に遷移する。一方、処理を終了する場合はステップ513に遷移する。ステップ513は、終了処理である。

【0036】
図6は、本実施形態における、モニタ装置102、サーバ装置103の設定部403に対する初期設定の動作フローを示す流れ図である。本システムの図5の動作フローを実施する前に、モニタ装置103のモニタリング範囲の位置情報を予めサーバ装置102のモニタ情報テーブル801に設定を実施する必要がある。当該位置情報は、モニタを実施するモニタ部305のデバイスの種類、指向性などの特性に基づき、領域を点、及び面で定義する具体的な例としては経度、緯度、半径、角度である。
【0037】
ステップ601は開始処理である。ステップ602は、サーバ装置103のモニタ装置102に向けての位置情報取得処理であり、電気通信回線105を通じ現在の位置情報の取得要求を行う。
ステップ603は、モニタ装置102における現在位置の取得処理である。ステップ604は、モニタ装置102における位置情報送信処理である。
【0038】
ステップ605は、サーバ装置103における位置情報登録処理である。サーバ装置103は、モニタ装置102のモニタ装置番号とモニタ装置102の位置情報(モニタリング範囲)そして取得可能なモニタリング情報の種類(モニタ種別)を、設定部403のモニタ情報テーブル801に登録する。このとき、位置情報(モニタリング範囲)には、基準位置情報、モニタリング半径、モニタリング角度、設定指向性情報のいずれかひとつ又は複数を含め、これら情報がモニタ情報テーブル801に記憶される。
ステップ606は、終了処理である。
【0039】
また、ステップ601〜606に関して、サーバ装置103にモニタ装置102の位置情報を登録する際に、サーバ装置103から通信を行わないで、サーバ装置103自身の記憶部405のモニタ情報テーブル801に、直接オペレータがモニタ装置102の位置情報を登録する方式も考えられる。その場合は図6のステップ601〜606のフローには従わずに、サーバ装置103の設定部403のモニタ情報テーブル801に直接登録を行う。

【0040】
上述の実施の形態では、特に、モニタ装置の「設定指向性情報」について説明したが、これに限らず、測定範囲、測定エリア形状、測定角度、測定レベル、周波数特性、時間による特性、感度等の測定特性、測定特性の変化など、測定適宜の「モニタリング特性」に適用することができる。例えば、モニタ装置に、モニタリング半径(測定範囲)、モニタリング角度等も変更できる機能がある場合は、これらについても「モニタリング特性」に含め、サーバ装置からの変更要求により、モニタ装置のモニタリング特性を変更することができる。
位置情報端末を識別するための「端末識別情報」として、主に、位置情報端末番号について説明したが、これに限らず、位置情報端末番号、IPアドレス、端末固有ID、その他の識別情報のいずれかひとつ又は複数を用いてもよい。
モニタ装置を識別するための「モニタ装置識別情報」として、主に、モニタ装置番号について説明したが、これに限らず、モニタ装置番号、IPアドレス、モニタ装置固有ID、その他の識別情報のいずれかひとつ又は複数を用いてもよい。また、位置端末情報端末をカバーするモニタ装置を、位置情報端末の位置情報とモニタリング範囲で比較してもよいし、位置情報端末の位置情報と、モニタ装置の位置情報で比較してもよい。

【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明及び本実施の形態のモニタリングシステム及び方法では、モニタ装置を任意の場所(例えば、電柱、道路上、ガードレール、道路脇、壁・塀、ビル・その他の建物の内外、公園、駐車場、等の一切の場所)に固定的に設置したり、可動式のものでもよく、携帯型・移動型装置や、車両や航空機、人工衛星などへ移動可能に設置することができる。また、モニタする情報(モニタリング情報)は、映像及び/又は音声、赤外線・可視光線・紫外線、X線・α線・β線・γ線等の放射線、電波、その他の電磁波・エネルギー量子、温度・湿度・明度等の測定値等の、モニタすることができる一切の情報を対象とすることができる。

【符号の説明】
【0042】
101…位置情報端末、102…モニタ装置、103…サーバ装置、104…電気通信回線、105…電気通信回線、201…位置検出部、202…制御部、203…通信部、301…信号処理部、302…制御部、303…通信部、304…位置検出部、401…通信部、402…制御部、403…設定部、404…位置演算部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置情報端末、サーバ装置、前記位置情報端末をモニタするための単数または複数のモニタ装置を備えたモニタリングシステムにおいて、
前記サーバ装置は、
位置情報端末の端末識別情報に対して、位置情報を記憶する端末情報テーブルと、
モニタ装置識別情報に対して、モニタリング範囲又はモニタ装置位置を記憶するモニタ情報テーブルと、
端末識別情報に対応して、該端末識別情報の位置情報端末をモニタするモニタ装置のモニタ装置識別情報を記憶する対応テーブルと、
を備え、

前記位置情報端末は、端末識別情報を含む接続要求を前記サーバ装置に通知し、
前記サーバ装置は、接続要求を前記位置情報端末から受信し、その接続要求に含まれる端末識別情報を前記端末情報テーブルに記憶し、
前記サーバ装置は、前記端末情報テーブルを参照し、端末識別情報の前記位置情報端末に位置情報取得要求を送信し、
前記位置情報端末は、前記サーバ装置から位置情報取得要求を受信し、自端末の位置情報を検出し、端末識別情報と該位置情報を前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ装置は、前記位置情報端末から位置情報を受け、端末識別情報に対応して該位置情報を前記端末情報テーブルに記憶し、
前記サーバ装置は、前記端末情報テーブルを参照して取得した前記位置情報端末の位置情報と、前記モニタ情報テーブルを参照して取得した各モニタ装置のモニタリング範囲又はモニタ装置位置とを比較し、前記位置情報端末をモニタリング範囲又はモニタ装置位置又はモニタ装置位置とする前記モニタ装置のモニタ装置識別情報を求め、
前記サーバ装置は、前記位置情報端末の端末識別情報に該当するエントリが前記対応テーブルに記憶されていなければ、端末識別情報とモニタ装置識別情報とを対応付けて前記対応テーブル記憶し、
一方、前記サーバ装置は、前記位置情報端末の端末識別情報に該当するエントリが前記対応テーブルに記憶されていれば、前記対応テーブルにより、今回求めた端末識別情報に対応するモニタ装置識別情報が、前回求めたモニタ装置識別情報と比較して変化がないか確認し、
端末識別情報に該当するエントリに変化がある場合、又は、端末識別情報に該当するエントリが前記対応テーブルに記憶されていない場合、前記サーバ装置は、前記モニタ装置に対してモニタリング情報の取得開始又は取得終了又はモニタリング特性の変更要求を送信し、
前記モニタ装置は、前記サーバ装置からの変更要求を受け、モニタリング情報取得の変更処理を実施し、
前記モニタ装置は、前記変更処理が取得開始又はモニタリング特性の場合、前記サーバ装置に、モニタ装置識別情報とモニタリング情報を送信し、
前記サーバ装置は、前記モニタ装置から送信されたモニタリング情報を受信し、出力する
ことを特徴とするモニタリングシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のモニタリングシステムであって、
前記サーバ装置は、位置情報端末識別情報に対するモニタリング情報を記憶する出力テーブルをさらに備え、
前記サーバ装置は、前記モニタ装置から送信されたモニタリング情報を受信すると、前記出力テーブルに、位置情報端末識別情報に対するモニタリング情報を記憶すること、または、適宜のディスプレイ、スピーカ又は他の出力装置に、位置情報端末識別情報に対してモニタリング情報を記憶することを特徴とするモニタリングシステム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のモニタリングシステムであって、
前記サーバ装置は、モニタリング範囲又はモニタ装置位置を、各モニタ装置の、基準位置情報、モニタリング半径、及び/又は、モニタリング角度により、取得することを特徴とするモニタリングシステム。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかに記載のモニタリングシステムであって、
前記サーバ装置は、今回求めた端末識別情報に対応するモニタ装置識別情報が、前回求めたモニタ装置識別情報と比較して変化がないか確認した際、前記変化がない場合は、前記変更要求を前記モニタ装置に送信しないで、位置情報取得要求を前記位置情報端末に送信することを特徴とするモニタリングシステム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載のモニタリングシステムであって、
前記モニタ情報テーブルは、モニタ装置識別情報に対して、モニタ種別、及び/又は、モニタリング半径・モニタリング角度・設定指向性情報・他のモニタリング特性、を含み、
前記サーバ装置は、前記モニタ情報テーブルの基準位置情報と前記端末情報テーブルの位置情報とを比較して、モニタリング半径・モニタリング角度・設定指向性情報・他のモニタリング特性を設定し、モニタリング特性を含む前記変更要求を送信し、
前記モニタ装置は、変更要求に従い、モニタリング特性を変更する
ことを特徴とするモニタリングシステム。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかに記載のモニタリングシステムであって、
前記サーバ装置の前記モニタ装置に、現在のモニタリング範囲又はモニタ装置位置の取得要求を行い、
前記モニタ装置は、現在のモニタリング範囲又はモニタ装置位置を取得し、サーバ装置にモニタリング範囲又はモニタ装置位置を送信し、
前記サーバ装置は、前記モニタ装置のモニタ装置識別情報に対して、モニタリング範囲又はモニタ装置位置を前記モニタ情報テーブルに登録する
ことを特徴とするモニタリングシステム。
【請求項7】
請求項1乃至5のいずれかに記載のモニタリングシステムであって、
前記モニタ情報テーブルに、前記モニタ装置のモニタ装置識別情報とモニタリング範囲又はモニタ装置位置を、マニュアルにより予め登録することを特徴とするモニタリングシステム。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれかに記載のモニタリングシステムであって、
前記モニタ装置の設置形態は、任意の場所に固定的に設置する形態、又は、可動式・携帯型・移動型の装置へ設置する形態であることを特徴とするモニタリングシステム。
【請求項9】
位置情報端末、サーバ装置、前記位置情報端末をモニタするための単数または複数のモニタ装置を備え、
前記サーバ装置は、
位置情報端末の端末識別情報に対して、位置情報を記憶する端末情報テーブルと、
モニタ装置識別情報に対して、モニタリング範囲又はモニタ装置位置を記憶するモニタ情報テーブルと、
端末識別情報に対応して、該端末識別情報の位置情報端末をモニタするモニタ装置のモニタ装置識別情報を記憶する対応テーブルと、
を備えたモニタリングシステムにおけるモニタリング方法であって、

前記位置情報端末は、端末識別情報を含む接続要求を前記サーバ装置に通知し、
前記サーバ装置は、接続要求を前記位置情報端末から受信し、その接続要求に含まれる端末識別情報を前記端末情報テーブルに記憶し、
前記サーバ装置は、前記端末情報テーブルを参照し、端末識別情報の前記位置情報端末に位置情報取得要求を送信し、
前記位置情報端末は、前記サーバ装置から位置情報取得要求を受信し、自端末の位置情報を検出し、端末識別情報と該位置情報を前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ装置は、前記位置情報端末から位置情報を受け、端末識別情報に対応して該位置情報を前記端末情報テーブルに記憶し、
前記サーバ装置は、前記端末情報テーブルを参照して取得した前記位置情報端末の位置情報と、前記モニタ情報テーブルを参照して取得した各モニタ装置のモニタリング範囲又はモニタ装置位置とを比較し、前記位置情報端末をモニタリング範囲又はモニタ装置位置又はモニタ装置位置とする前記モニタ装置のモニタ装置識別情報を求め、
前記サーバ装置は、前記位置情報端末の端末識別情報に該当するエントリが前記対応テーブルに記憶されていなければ、端末識別情報とモニタ装置識別情報とを対応付けて前記対応テーブル記憶し、
一方、前記サーバ装置は、前記位置情報端末の端末識別情報に該当するエントリが前記対応テーブルに記憶されていれば、前記対応テーブルにより、今回求めた端末識別情報に対応するモニタ装置識別情報が、前回求めたモニタ装置識別情報と比較して変化がないか確認し、
端末識別情報に該当するエントリに変化がある場合、又は、端末識別情報に該当するエントリが前記対応テーブルに記憶されていない場合、前記サーバ装置は、前記モニタ装置に対してモニタリング情報の取得開始又は取得終了又はモニタリング特性の変更要求を送信し、
前記モニタ装置は、前記サーバ装置からの変更要求を受け、モニタリング情報取得の変更処理を実施し、
前記モニタ装置は、前記変更処理が取得開始又はモニタリング特性の場合、前記サーバ装置に、モニタ装置識別情報とモニタリング情報を送信し、
前記サーバ装置は、前記モニタ装置から送信されたモニタリング情報を受信し、出力する
ことを特徴とするモニタリング方法。
【請求項10】
位置情報端末、サーバ装置、前記位置情報端末をモニタするための単数または複数のモニタ装置を備えたモニタリングシステムにおける前記サーバ装置であって、
位置情報端末の端末識別情報に対して、位置情報を記憶する端末情報テーブルと、
モニタ装置識別情報に対して、モニタリング範囲又はモニタ装置位置を記憶するモニタ情報テーブルと、
端末識別情報に対応して、該端末識別情報の位置情報端末をモニタするモニタ装置のモニタ装置識別情報を記憶する対応テーブルと、
を備え、
前記位置情報端末から、端末識別情報を含む接続要求を前記サーバ装置に通知されると、
前記サーバ装置は、接続要求を前記位置情報端末から受信し、その接続要求に含まれる端末識別情報を前記端末情報テーブルに記憶し、
前記サーバ装置は、前記端末情報テーブルを参照し、端末識別情報の前記位置情報端末に位置情報取得要求を送信し、
前記位置情報端末により、前記サーバ装置から位置情報取得要求を受信し、自端末の位置情報を検出し、端末識別情報と該位置情報を前記サーバ装置に送信されると、
前記サーバ装置は、前記位置情報端末から位置情報を受け、端末識別情報に対応して該位置情報を前記端末情報テーブルに記憶し、
前記サーバ装置は、前記端末情報テーブルを参照して取得した前記位置情報端末の位置情報と、前記モニタ情報テーブルを参照して取得した各モニタ装置のモニタリング範囲又はモニタ装置位置とを比較し、前記位置情報端末をモニタリング範囲又はモニタ装置位置又はモニタ装置位置とする前記モニタ装置のモニタ装置識別情報を求め、
前記サーバ装置は、前記位置情報端末の端末識別情報に該当するエントリが前記対応テーブルに記憶されていなければ、端末識別情報とモニタ装置識別情報とを対応付けて前記対応テーブル記憶し、
一方、前記サーバ装置は、前記位置情報端末の端末識別情報に該当するエントリが前記対応テーブルに記憶されていれば、前記対応テーブルにより、今回求めた端末識別情報に対応するモニタ装置識別情報が、前回求めたモニタ装置識別情報と比較して変化がないか確認し、
端末識別情報に該当するエントリに変化がある場合、又は、端末識別情報に該当するエントリが前記対応テーブルに記憶されていない場合、前記サーバ装置は、前記モニタ装置に対してモニタリング情報の取得開始又は取得終了又はモニタリング特性の変更要求を送信し、
前記モニタ装置により、前記サーバ装置からの変更要求を受け、モニタリング情報取得の変更処理を実施され、
前記モニタ装置により、前記変更処理が取得開始又はモニタリング特性の場合、前記サーバ装置に、モニタ装置識別情報とモニタリング情報を送信されると、
前記サーバ装置は、前記モニタ装置から送信されたモニタリング情報を受信し、出力する
ことを特徴とするサーバ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−257007(P2012−257007A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−127996(P2011−127996)
【出願日】平成23年6月8日(2011.6.8)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】