説明

モノアシルグリセロールリパーゼ阻害剤としてのアゼチジニルジアミド

開示されたものは、疼痛を含む、様々な疾患、症候群、病的状態及び障害を処置するための化合物、組成物及び方法である。かかる化合物は以下のように式(I)で表わされる。
【化1】


式中、Y、Z、R1及びsは本明細書に定義される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物、並びに、そのエナンチオマー、ジアステレオマー、及び製薬上許容され得る塩:
【化1】

式中、
Y及びZの一方はa)群から選択され、他方はb)群から選択されるよう、Y及びZは独立してa)又はb)から選択され;
a)群は非置換C6〜10アリールであり;
b)群は
i)C6〜10アリール;
ii)チアゾリル、ピリジニル、インドリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、キノリニル、チエニル及びベンゾイミダゾリルからなる群から選択されたヘテロアリール;又は
iii)フェニルメチルで置換された1H−ピリジン−2−オン−3−イル;であり、ここで、フェニルメチルのフェニルは、場合によりクロロ又はフルオロ置換基で置換され;
b)群のC6〜10アリール及びヘテロアリールは、ブロモ、クロロ、フルオロ、ヨード、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ及びトリフルオロメチルからなる群から選択された1〜2個の置換基で場合により独立して選択され、並びに、以下のi)〜viii)からなる群から選択された1個の追加的な置換基により置換される:
i)C6〜10アリール(C1〜4)アルキル;
ii)C6〜10アリール(C1〜4)アルコキシ;
iii)C6〜10アリール(C1〜4)アルキルチオ;
iv)フェニル(C2〜6)アルキニル;
v)ヘテロアリールは、ピリジニル、キノリニル、ピリミジニル、チアゾリル、ベンゾチエニル及びチエニルからなる群から選択され、前記ヘテロアリールは、C1〜4アルキル、ブロモ又はクロロ置換基で場合により置換されている、ヘテロアリール(C1〜6)アルコキシ;
vi)ヘテロアリールは、ピリジニル、チアゾリル、ベンゾチエニル及びチエニルからなる群から選択され、前記ヘテロアリールは、C1〜4アルキル又はクロロ置換基で場合により置換されている、ヘテロアリール(C1〜2)アルキルチオ;
vii)QはO又はSであり、ヘテロアリールは、ピリジニル、ピリミジニル、チアゾリル、ベンゾチエニル及びチエニルからなる群から選択され、前記ヘテロアリールは、C1〜4アルキル又はクロロ置換基で場合により置換されている、ヘテロアリール−(Q)−C1〜6アルキル;並びに
viii)Qは、O、S、SO2又はNHであり、フェニルは、ブロモ、クロロ、フルオロ、ヨード、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ及びトリフルオロメチルからなる群から選択された1〜3個の置換基で場合により独立して置換されている、フェニル−(Q)−C1〜6アルキル;
ここで、前記C6〜10アリール(C1〜4)アルキル、C6〜10アリール(C1〜4)アルキルチオ及びC6〜10アリール(C1〜4)アルコキシ置換基並びに前記ヘテロアリール含有置換基のフェニルは、C1〜4アルコキシカルボニルアミノ、C1〜4アルキル、シアノメチル、C1〜4アルコキシ、1〜3個のフルオロ又はクロロ置換基、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、C1〜4アルキルカルボニル、C1〜4アルコキシカルボニル、C1〜4アルコキシカルボニル(C2〜4)アルケニル、シアノ(C2〜4)アルケニル、(2−シアノ)エチルアミノカルボニル、シアノ、カルボキシ、アミノカルボニル、C1〜4アルキルアミノカルボニル、ジ(C1〜4アルキル)アミノカルボニル、ホルミル、ニトロ、ブロモ、ヒドロキシ、ジ(C1〜4アルキル)アミノスルホニル、C1〜4アルキルスルホニル、ジ(C1〜4アルキル)アミノスルホニル、モルホリン−4−イルスルホニル、炭素原子にて結合した−OCH2O−、及びNRcdからなる群から選択された1〜2個の置換基で場合により独立して置換され、式中、Rcは水素又はC1〜6アルキルであり、Rdは、水素、C1〜6アルキル、シアノ(C1〜4)アルキル、C3〜8シクロアルキル、C1〜6アルキルカルボニル、C3〜8シクロアルキルカルボニル、C3〜8シクロアルキル(C1〜4)アルキル、アミノカルボニル、ジ(C1〜4アルキル)アミノカルボニル、C6〜10アリールカルボニル、ジ(C1〜4アルキル)アミノスルホニル及びC1〜4アルキルスルホニルであり;
sは0、1又は2であり;sが2である場合に限り、R1はフェニル、C1〜3アルキル、及びC6〜10アリール(C1〜3)アルキルからなる群から独立して選択され;
1はC6〜10アリール、C1〜3アルキル、ベンジルオキシメチル、ヒドロキシ(C1〜3)アルキル、アミノカルボニル、カルボキシ、トリフルオロメチル、スピロ縮合シクロプロピル、3−オキソ、又はアリール(C1〜3)アルキルであり;又はsが2でありかつR1がC1〜3アルキルである場合には、C1〜3アルキル置換基はピペリジニル環と共に3,8−ジアザ−ビシクロ[3.2.1]オクタニル又は2,5−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタニル環系を形成する;
但し、Yがフェニルである場合、Zには4−トリフルオロメチルフェニルチオ−メチルは該当しない。
【請求項2】
b)群が
i)C6〜10アリール;又は
ii)チアゾリル、ピリジニル、インドリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチエニル、キノリニル、チエニル及びベンゾイミダゾリルからなる群から選択されたヘテロアリール;であり、
ここで、b)群のC6〜10アリール及びヘテロアリールは、クロロ、フルオロ、ヨード及びメチルからなる群から独立して選択された1〜2個の置換基で場合により独立して置換され、並びに、以下のi)〜vi)からなる群から選択された1個の追加的な置換基で置換される:
i)C6〜10アリール(C1〜2)アルキル;
ii)C6〜10アリール(C1〜2)アルコキシ;
iii)C6〜10アリール(C1〜2)アルキルチオ;
iv)フェニル−エチニル;
v)ヘテロアリールは、ピリジニル、キノリニル又はチエニルであり、前記ヘテロアリールは、メチル、クロロ又はブロモ置換基で場合により置換されている、ヘテロアリール(C1〜3)アルコキシ;並びに
vi)Qは、O、S、SO2又はNHであり、フェニルは、クロロ、フルオロ、メチル、メトキシ及びトリフルオロメチルからなる群から選択された1〜3個の置換基で場合により独立して置換されている、フェニル−(Q)−C1〜2アルキル;
ここで、前記C6〜10アリール(C1〜2)アルキル、C6〜10アリール(C1〜2)アルキルチオ及びC6〜10アリール(C1〜6)アルコキシ置換基並びに前記ヘテロアリール含有置換基のフェニルは、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、1〜3個のフルオロ又はクロロ置換基、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、C1〜4アルキルカルボニル、シアノ、カルボキシ、ブロモ、ジ(C1〜4アルキル)アミノスルホニル、C1〜4アルキルスルホニル、モルホリン−4−イルスルホニル及びNRcdからなる群から選択された1〜2個の置換基で場合により独立して置換され、式中、Rcは水素又はC1〜6アルキルであり、Rdは水素、C1〜6アルキル、C3〜8シクロアルキル、C1〜6アルキルカルボニル、ジ(C1〜4アルキル)アミノスルホニル及びC1〜4アルキルスルホニルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
b)群が
i)C6〜10アリール;又は
ii)チアゾリル、ピリジニル、インドリル、ベンゾチエニル、キノリニル、チエニル及びベンゾイミダゾリルからなる群から選択されたヘテロアリール;であり、
ここで、b)群のC6〜10アリール及びヘテロアリールは、クロロ、フルオロ、ヨード及びメチルからなる群から独立して選択された1〜2個の置換基で場合により独立して置換され、並びに、以下のi)〜v)からなる群から選択された1個の追加的な置換基で置換される:
i)C6〜10アリール(C1〜2)アルキル;
ii)C6〜10アリール(C1〜2)アルコキシ;
iii)C6〜10アリール(C1〜2)アルキルチオ;
iv)ヘテロアリールはピリジニル又はチエニルであり、前記ヘテロアリールは、メチル、クロロ又はブロモ置換基で場合により置換されている、ヘテロアリール(C1〜3)アルコキシ;並びに
v)QはS又はNHであり、フェニルは、クロロ、フルオロ、メチル、メトキシ及びトリフルオロメチルからなる群から選択された1〜3個の置換基で場合により独立して置換されている、フェニル−(Q)−C1〜2アルキル;
ここで、前記C6〜10アリール(C1〜2)アルキル、C6〜10アリール(C1〜2)アルキルチオ及びC6〜10アリール(C1〜6)アルコキシ置換基並びに前記ヘテロアリール含有置換基のフェニルは、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、1〜3個のフルオロ又はクロロ置換基、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、C1〜4アルキルカルボニル、シアノ、カルボキシ、ブロモ、ジ(C1〜4アルキル)アミノスルホニル、C1〜4アルキルスルホニル、モルホリン−4−イルスルホニル及びNRcdからなる群から選択された1〜2個の置換基で場合により独立して置換され、式中、Rcは水素又はC1〜6アルキルであり、Rdは水素、C1〜6アルキル、C3〜8シクロアルキル、C1〜6アルキルカルボニル、ジ(C1〜4アルキル)アミノスルホニル及びC1〜4アルキルスルホニルである、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
b)群が
i)C6〜10アリール;又は
ii)チアゾリル、インドリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチエニル及びチエニルからなる群から選択されたヘテロアリール;であり、
ここで、b)群のC6〜10アリール及びヘテロアリールは、クロロ、フルオロ及びヨードからなる群から独立して選択された1〜2個の置換基で場合により独立して置換され、並びに、以下のi)〜iv)からなる群から選択された1個の追加的な置換基で置換される:
i)C6〜10アリール(C1〜2)アルキル;
ii)C6〜10アリール(C1〜2)アルコキシ;
iii)C6〜10アリール(C1〜2)アルキルチオ;及び
iv)ヘテロアリールはピリジニル又はチエニルである、ヘテロアリール(C1〜2)アルコキシ;
ここで、前記C6〜10アリール(C1〜2)アルキル、C6〜10アリール(C1〜2)アルキルチオ及びC6〜10アリール(C1〜6)アルコキシ置換基並びに前記ヘテロアリール含有置換基のフェニルは、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、1〜3個のフルオロ又はクロロ置換基、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1〜4アルキルカルボニル、シアノ、カルボキシ及びブロモからなる群から選択された1〜2個の置換基で場合により独立して置換されている、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
sが0又は1である、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
sが0である、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
1がフェニル又はヒドロキシメチルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
式(I)の化合物、並びに、そのエナンチオマー、ジアステレオマー、及び製薬上許容され得る塩:
【化2】

式中、
Y及びZの一方はa)群から選択され、他方はb)群から選択されるよう、Y及びZは独立してa)又はb)から選択され;
a)群は非置換C6〜10アリールであり;
b)群は
i)C6〜10アリール;又は
ii)チアゾリル、ピリジニル、インドリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチエニル、キノリニル、チエニル及びベンゾイミダゾリルからなる群から選択されたヘテロアリール;であり、
ここで、b)群のC6〜10アリール及びヘテロアリールは、クロロ、フルオロ、ヨード及びメチルからなる群から独立して選択された1〜2個の置換基で場合により独立して置換され、並びに、以下のi)〜vi)からなる群から選択された1個の追加的な置換基で置換される:
i)C6〜10アリール(C1〜2)アルキル;
ii)C6〜10アリール(C1〜2)アルコキシ;
iii)C6〜10アリール(C1〜2)アルキルチオ;
iv)フェニル−エチニル;
v)ヘテロアリールは、ピリジニル、キノリニル又はチエニルであり、前記ヘテロアリールは、メチル、クロロ又はブロモ置換基で場合により置換されている、ヘテロアリール(C1〜3)アルコキシ;並びに
vi)Qは、O、S、SO2又はNHであり、フェニルは、クロロ、フルオロ、メチル、メトキシ及びトリフルオロメチルからなる群から選択された1〜3個の置換基で場合により独立して置換されている、フェニル−(Q)−C1〜2アルキル;
ここで、前記C6〜10アリール(C1〜2)アルキル、C6〜10アリール(C1〜2)アルキルチオ及びC6〜10アリール(C1〜6)アルコキシ置換基並びに前記ヘテロアリール含有置換基のフェニルは、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、1〜3個のフルオロ又はクロロ置換基、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、C1〜4アルキルカルボニル、シアノ、カルボキシ、ブロモ、ジ(C1〜4アルキル)アミノスルホニル、C1〜4アルキルスルホニル、モルホリン−4−イルスルホニル及びNRcdからなる群から選択された1〜2個の置換基で場合により独立して置換され、式中、Rcは水素又はC1〜6アルキルであり、Rdは水素、C1〜6アルキル、C3〜8シクロアルキル、C1〜6アルキルカルボニル、ジ(C1〜4アルキル)アミノスルホニル及びC1〜4アルキルスルホニルであり;
sは0又は1であり;
1はフェニル又はヒドロキシメチルである;
但し、Yがフェニルである場合、Zには4−トリフルオロメチルフェニルチオ−メチルは該当しない。
【請求項9】
式(I)の化合物、並びに、そのエナンチオマー、ジアステレオマー、及び製薬上許容され得る塩:
【化3】

式中、
Y及びZの一方はa)群から選択され、他方はb)群から選択されるよう、Y及びZは独立してa)又はb)から選択され;
a)群は非置換C6〜10アリールであり;
b)群は
i)C6〜10アリール;又は
ii)チアゾリル、ピリジニル、インドリル、ベンゾチエニル、キノリニル、チエニル及びベンゾイミダゾリルからなる群から選択されたヘテロアリール;であり、
ここで、b)群のC6〜10アリール及びヘテロアリールは、クロロ、フルオロ、ヨード及びメチルからなる群から独立して選択された1〜2個の置換基で独立して場合により置換され、並びに、以下のi)〜v)からなる群から選択された1個の追加的な置換基で置換される:
i)C6〜10アリール(C1〜2)アルキル;
ii)C6〜10アリール(C1〜2)アルコキシ;
iii)C6〜10アリール(C1〜2)アルキルチオ;
iv)ヘテロアリールはピリジニル又はチエニルであり、前記ヘテロアリールは、メチル、クロロ又はブロモ置換基で場合により置換されている、ヘテロアリール(C1〜3)アルコキシ;並びに
v)QはS又はNHであり、フェニルは、クロロ、フルオロ、メチル、メトキシ及びトリフルオロメチルからなる群から選択された1〜3個の置換基で場合により独立して置換されている、フェニル−(Q)−C1〜2アルキル;
ここで、前記C6〜10アリール(C1〜2)アルキル、C6〜10アリール(C1〜2)アルキルチオ及びC6〜10アリール(C1〜6)アルコキシ置換基並びに前記ヘテロアリール含有置換基のフェニルは、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、1〜3個のフルオロ又はクロロ置換基、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、C1〜4アルキルカルボニル、シアノ、カルボキシ、ブロモ、ジ(C1〜4アルキル)アミノスルホニル、C1〜4アルキルスルホニル、モルホリン−4−イルスルホニル及びNRcdからなる群から選択された1〜2個の置換基で場合により独立して置換され、式中、Rcは水素又はC1〜6アルキルであり、Rdは水素、C1〜6アルキル、C3〜8シクロアルキル、C1〜6アルキルカルボニル、ジ(C1〜4アルキル)アミノスルホニル及びC1〜4アルキルスルホニルであり;
sは0又は1であり;
1はフェニル又はヒドロキシメチルである;
但し、Yがフェニルである場合、Zには4−トリフルオロメチルフェニルチオ−メチルは該当しない。
【請求項10】
式(I)の化合物、並びに、そのエナンチオマー、ジアステレオマー、及び製薬上許容され得る塩:
【化4】

式中、
Y及びZの一方はa)群から選択され、他方はb)群から選択されるよう、Y及びZは独立してa)又はb)から選択され;
a)群は非置換フェニルであり;
b)群は
i)C6〜10アリール;又は
ii)チアゾリル、インドリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチエニル及びチエニルからなる群から選択されたヘテロアリール;であり、
ここで、b)群のC6〜10アリール及びヘテロアリールは、クロロ、フルオロ及びヨードからなる群から独立して選択された1〜2個の置換基で場合により独立して置換され、並びに、以下のi)〜iv)からなる群から選択された1個の追加的な置換基で置換される:
i)C6〜10アリール(C1〜2)アルキル;
ii)C6〜10アリール(C1〜2)アルコキシ;
iii)C6〜10アリール(C1〜2)アルキルチオ;及び
iv)ヘテロアリールはピリジニル又はチエニルである、ヘテロアリール(C1〜2)アルコキシ;
ここで、前記C6〜10アリール(C1〜2)アルキル、C6〜10アリール(C1〜2)アルキルチオ及びC6〜10アリール(C1〜6)アルコキシ置換基並びに前記ヘテロアリール含有置換基のフェニルは、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、1〜3個のフルオロ又はクロロ置換基、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1〜4アルキルカルボニル、シアノ、カルボキシ及びブロモからなる群から選択された1〜2個の置換基で場合により独立して置換されており;
sは0又は1であり;
1はフェニル又はヒドロキシメチルである。
【請求項11】
式(I)の化合物、並びに、そのエナンチオマー、ジアステレオマー、及び製薬上許容され得る塩:
【化5】

式中、
Y及びZの一方はa)群から選択され、他方はb)群から選択されるよう、Y及びZは独立してa)又はb)から選択され;
a)群は非置換フェニルであり;
b)群は
i)C6〜10アリール;又は
ii)チアゾリル、インドリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチエニル及びチエニルからなる群から選択されたヘテロアリール;であり、
ここで、b)群のC6〜10アリール及びヘテロアリールは、クロロ、フルオロ及びヨードからなる群から独立して選択された1〜2個の置換基で場合により独立して置換され、並びに、以下のi)〜iv)からなる群から選択された1個の追加的な置換基で置換される:
i)C6〜10アリール(C1〜2)アルキル;
ii)C6〜10アリール(C1〜2)アルコキシ;
iii)C6〜10アリール(C1〜2)アルキルチオ;及び
iv)ヘテロアリールはピリジニル又はチエニルである、ヘテロアリール(C1〜2)アルコキシ;
ここで、前記C6〜10アリール(C1〜2)アルキル、C6〜10アリール(C1〜2)アルキルチオ及びC6〜10アリール(C1〜6)アルコキシ置換基並びにヘテロアリール含有置換基のフェニルは、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、1〜3個のフルオロ又はクロロ置換基、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1〜4アルキルカルボニル、シアノ、カルボキシ及びブロモからなる群から選択された1〜2個の置換基で場合により独立して置換されており;
sは0である。
【請求項12】
以下のものからなる群から選択される式(I)の化合物及びその製薬上許容され得る塩形態:
【化6】

式中、Yがフェニルであり、Zが2−(フェニルメトキシ)フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−(フェニルメトキシ)フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−(4−フルオロフェニルメトキシ)フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−(4−トリフルオロメチルフェニルメトキシ)フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−(4−クロロフェニルメトキシ)フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが5−フェニルエチル−チエン−2−イルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが5−フェニルメチル−チエン−2−イルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−(3,4−ジクロロフェニルメトキシ)フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−(2−(4−ブロモフェニル)エトキシ)フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが3−フルオロ−4−(4−クロロフェニルメトキシ)フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−ナフト−2−イルメトキシ−フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−(2,4−ジクロロフェニルメトキシ)フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−(4−シアノフェニルメトキシ)フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−(2,3−ジクロロフェニルメトキシ)フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが3−ヨード−4−(4−クロロフェニルメトキシ)フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが2−(4−クロロフェニル)−エトキシであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが2−(4−フルオロフェニル)−エトキシであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが2−(4−トリフルオロメチルフェニル)−エトキシであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが2−(4−トリフルオロメトキシフェニル)−エトキシであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−(3−クロロフェニルメトキシ)フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルメトキシ)フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−(3−トリフルオロメトキシフェニルメトキシ)フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−(モルホリン−4−イルスルホニルフェニルメトキシ)フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが3−フルオロ−4−(3,4−ジクロロフェニルメトキシ)フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが3−クロロ−4−(3−クロロフェニルメトキシ)フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが5−(フェニルエチニル)チエン−2−イルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが3−クロロ−4−(3,4−ジクロロフェニルメトキシ)フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが3−フルオロ−4−(2,3−ジクロロフェニルメトキシ)フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが3−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニルメトキシ−フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−(3,4−ジクロロフェニルメチルチオ)フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−(4−クロロフェニルメチルチオ)フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−(3−クロロフェニルメチルチオ)フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−(2,3−ジクロロフェニルメチルチオ)フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが3−クロロ−4−(ピリジン−4−イルメトキシ)フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが3−クロロ−4−(ピリジン−3−イルメトキシ)フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−ピリジン−4−イルメトキシ−フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−(フェニルメチル)−フェニルであり、sが1であり、かつR1が2(R,S)−ヒドロキシメチルである、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−(フェニルメチル)−フェニルであり、sが1であり、かつR1が3(R,S)−ヒドロキシメチルである、化合物;
式中、Yが4−(フェニルメチル)フェニルであり、Zがフェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−(4−トリフルオロメチルフェニルメチル)−フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−(5−クロロチエン−2−イルメトキシ)−フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−フルオロ−3−(4−トリフルオロメチルフェニルメチル)−フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−(3−トリフルオロメチルフェニルスルホニルメチル)−フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−(3−トリフルオロメチルフェニルメチル)−フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−(3−クロロフェニルメトキシ)−フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−(3−クロロフェニルアミノメチル)−フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−(3−トリフルオロメチルフェニルメチルチオ)−フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−(3−クロロフェニルチオメチル)−フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−(6−ブロモピリジン−2−イルメトキシ)−フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−(2−フルオロフェニルアミノメチル)−フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−(5−クロロピリジン−3−イルメトキシ)−フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−ビフェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−(2,6−ジフルオロフェニルアミノメチル)−フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−(2,3,4−トリフルオロフェニルアミノメチル)−フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−メチル−2−(4−クロロフェニルオキシメチル)−チアゾール−5−イルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−フェニルメチル−フェニルであり、sが1であり、かつR1が2−フェニルである、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−(キノリン−2−イルメトキシ)−フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが3−(2−フルオロフェニルアミノメチル)−フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが1−フェニルメチル−1H−ピリジン−2−オン−5−イルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが1−(3−クロロフェニルメチル)−1H−ピリジン−2−オン−3−イルであり、かつsが0である、化合物;
4−(5−クロロチエン−2−イルメトキシ)フェニルであり、かつsが0である;
4−(4−トリフルオロメチルフェニルメチル)フェニルであり、かつsが0である;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−(5−クロロ−チエン−2−イルメトキシ)−フェニルであり、かつsが0である、化合物;
式中、Yがフェニルであり、Zが4−(4−トリフルオロメチルフェニルメチル)−フェニルであり、かつsが0である、化合物。
【請求項13】
請求項1又は12に記載の化合物と、製薬上許容できるキャリア、製薬上許容できる賦形剤、及び製薬上許容できる希釈剤のうちの少なくとも1つと、を含む、製薬学的組成物。
【請求項14】
前記組成物が固形経口投与形態である、請求項13に記載の製薬学的組成物。
【請求項15】
前記組成物がシロップ、エリキシル剤又は懸濁物である、請求項13に記載の製薬学的組成物。
【請求項16】
処置上有効な量の請求項1又は12に記載の化合物を、炎症性疼痛の処置を必要とする患者に投与することを含む、患者の炎症性疼痛の処置方法。
【請求項17】
前記炎症性疼痛が、炎症性腸疾患、内臓性疼痛、偏頭痛、術後疼痛、変形性関節症、関節リウマチ、背部疼痛、腰痛、関節痛、腹痛、胸痛、陣痛、筋骨格系疾患、皮膚疾患、歯痛、発熱、火傷、日焼け、蛇咬症、毒蛇咬症、クモの咬傷、虫刺され、神経因性膀胱、間質性膀胱炎、尿路感染、鼻炎、接触皮膚炎/過敏性、掻痒、湿疹、咽頭炎、粘膜炎、腸炎、過敏性腸症候群、胆嚢炎、膵炎、乳房切除後の疼痛症候群、生理痛、子宮内膜症、疼痛、身体外傷に起因する疼痛、頭痛、副鼻腔炎による頭痛、緊張性頭痛、又はくも膜炎に起因するものである、請求項16に記載の方法。

【公表番号】特表2012−524806(P2012−524806A)
【公表日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−507390(P2012−507390)
【出願日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際出願番号】PCT/US2010/032092
【国際公開番号】WO2010/124116
【国際公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(390033008)ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ (616)
【氏名又は名称原語表記】JANSSEN PHARMACEUTICA NAAMLOZE VENNOOTSCHAP
【Fターム(参考)】