説明

モノアミン再取り込み阻害剤としてのアザビサイクリック化合物

本発明は、式(I)’:


[式中:R、R、R、R、R、R、RおよびR17は明細書に記載の通りである]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ、その製造法、製造において用いられる中間体、セロトニン(5−HT)、ドーパミン(DA)およびノルエピネフリン(NE)再取り込み阻害剤としてのこれを含む医薬組成物および治療におけるその使用に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(A)’:
【化1】

[式中:
は、水素またはC1−4アルキルであり;
は、A、KまたはW基であり;
ここに、
Aは、
【化2】

であり;
Kは、1または2個のR18基(これらは各々同じであってもまたは異なっていてもよい)により置換されていてもよいαまたはβナフチル基であり;
Wは:
【化3】

(式中:
Gは、5または6員の単環式ヘテロアリール、または8〜11員のヘテロアリール二環式基であり;かかるGは(R15により置換されていてもよく、これらは同じであってもまたは異なっていてもよく;
pは0〜5の整数である)
であり;
は、水素、フッ素、およびC1−4アルキルからなる群から選択されるか;または、XまたはX基に相当し;
は、水素、フッ素、およびC1−4アルキルからなる群から選択されるか;または、XまたはX基に相当し;
は、水素またはC1−4アルキルであり;
は、水素またはC1−4アルキルであるか;またはX、X、XまたはX基に相当し;
ここに、
Xは:
【化4】

であり;
は:
【化5】

であり;
は:
【化6】

であり;
は:
【化7】

であり;
は、水素またはC1−4アルキルであるか;またはX基であり;
はC1−4アルキルであり;
10は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびSFからなる群から選択されるか;またはR基に相当し;
は、5〜6員のヘテロサイクルであり、これはハロゲン、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシおよびC1−4アルカノイルからなる群から選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよく;
11は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびSFからなる群から選択されるか;またはR基に相当し;
12は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびSFからなる群から選択されるか;またはR基に相当し;
13は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびSFからなる群から選択されるか;またはR基に相当し;
14は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびSFからなる群から選択されるか;またはR基に相当し;
15は、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびSFからなる群から選択されるか;またはR基に相当し;
16は、水素、C1−4アルキル、CシクロアルキルまたはCシクロアルキルC1−3アルキルであり;
17は、水素またはC1−4アルキルであり;
18は、ハロゲン、シアノ、C1−4アルキルからなる群から選択され;
19は、ハロC1−2アルキルであり;
nは、1または2である]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ:および医薬上許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項2】
式(I)’:
【化8】

[式中:
は、水素またはC1−4アルキルであり;
は、A、KまたはW基であり;
ここに、
Aは、
【化9】

であり;
Kは、1または2個のR18基(これらは各々同じであってもまたは異なっていてもよい)により置換されていてもよいαまたはβナフチル基であり;
Wは:
【化10】

(式中:
Gは、5または6員の単環式ヘテロアリール、または8〜11員のヘテロアリール二環式基であり;かかるGは(R15により置換されていてもよく、これらは同じであってもまたは異なっていてもよく;
pは0〜5の整数である)
であり;
は、水素、フッ素、およびC1−4アルキルからなる群から選択されるか;または、XまたはX基に相当し;
は、水素、フッ素、およびC1−4アルキルからなる群から選択されるか;または、XまたはX基に相当し;
は、水素またはC1−4アルキルであり;
は、水素またはC1−4アルキルであるか;またはX、X、XまたはX基に相当し;
ここに、
Xは:
【化11】

であり;
は:
【化12】

であり;
は:
【化13】

であり;
は:
【化14】

であり;
は、水素またはC1−4アルキルであるか;またはX基であり;
はC1−4アルキルであり;
10は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびSFからなる群から選択されるか;またはR基に相当し;
は、5〜6員のヘテロサイクルであり、これはハロゲン、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシおよびC1−4アルカノイルからなる群から選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよく;
11は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびSFからなる群から選択されるか;またはR基に相当し;
12は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびSFからなる群から選択されるか;またはR基に相当し;
13は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびSFからなる群から選択されるか;またはR基に相当し;
14は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびSFからなる群から選択されるか;またはR基に相当し;
15は、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびSFからなる群から選択されるか;またはR基に相当し;
16は、水素、C1−4アルキル、CシクロアルキルまたはCシクロアルキルC1−3アルキルであり;
17は、水素またはC1−4アルキルであり;
18は、ハロゲン、シアノ、C1−4アルキルからなる群から選択され;
19は、ハロC1−2アルキルであり;
nは、1または2である:
ただし:
がAであり、R、R、R、R、R、R10、R11、R13、R14が水素であり、R12がフッ素である場合、RはC1−4アルキルであり;
がAであり、R、R、R、R、R、R10、R11、R13、R14が水素であり、Rがメチルである場合、R12は、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびSFであるか;またはR基に相当する]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ。
【請求項3】
式(IC):
【化15】

[ここに、R、R、RおよびR17は式(I)’で示される化合物に関するものと同意義である]
で示される化合物である、請求項2記載の化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ。
【請求項4】
式(ID):
【化16】

[式中、R2、16およびnは、は式(I)’で示される化合物に関するものと同意義である]
で示される化合物である、請求項2または3記載の化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ。
【請求項5】
nが1である、請求項4記載の式(ID)で示される化合物。
【請求項6】
式(I)’’:
【化17】

[式中、R、R、R、R、R、R、R、R17は式(I)’で示される化合物に関するものと同意義である]
で示され、立体中心1および6で単一の絶対配置を有する、請求項2記載の化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ。
【請求項7】
(1S,6R/1R,6S)−6−(3,4−ジクロロフェニル)−1−[(メチルオキシ)メチル]−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン;
(1S,6R)−6−(3,4−ジクロロフェニル)−1−[(メチルオキシ)メチル]−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン;
(1R,6S)−6−(3,4−ジクロロフェニル)−1−[(メチルオキシ)メチル]−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン;
[(1S,6R/1R,6S)−6−(3,4−ジクロロフェニル)−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプト−1−イル]メタノール;
[(1S,6Rまたは1R,6S)−6−(3,4−ジクロロフェニル)−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプト−1−イル]メタノール;
[(1R,6Sまたは1S,6R)−6−(3,4−ジクロロフェニル)−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプト−1−イル]メタノール;
(1R,6S/1S,6R)−6−(3,4−ジクロロフェニル)−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン;
(1R,6S)−6−(3,4−ジクロロフェニル)−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン;
(1S,6R)−6−(3,4−ジクロロフェニル)−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン;
(1R,4S,6S/1S,4R,6R)−6−(3,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1−[(メチルオキシ)メチル]−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン;
(1S,6R)−6−(3,4−ジクロロフェニル)−3−メチル−1−[(メチルオキシ)メチル]−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン;
(1R,6S/1S,6R)−6−[4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1−[(メチルオキシ)メチル]−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン;
(1R,6S/1S,6R)−6−(4−クロロフェニル)−1−[(メチルオキシ)メチル]−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン;
(1R,6S/1S,6R)−6−(3,4−ジクロロフェニル)−1−[(エチルオキシ)メチル]−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン;
(1R,6Sまたは1S,6R)−6−(3,4−ジクロロフェニル)−1−[(エチルオキシ)メチル]−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン;
(1S,6Rまたは1R,6S)−6−(3,4−ジクロロフェニル)−1−[(エチルオキシ)メチル]−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン;
(1S,6R/1R,6S)−1−[(メチルオキシ)メチル]−6−{4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン;
(1S,6R/1R,6S)−6−[3−クロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1−[(メチルオキシ)メチル]−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン;
(1R,6S/1S,6R)−1−[(メチルオキシ)メチル]−6−(2−ナフタレニル)−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン;
(1R,6Sまたは1S,6R)−1−[(メチルオキシ)メチル]−6−(2−ナフタレニル)−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン;
(1S,6Rまたは1R,6S)−1−[(メチルオキシ)メチル]−6−(2−ナフタレニル)−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン;
(1S,6R/1R,6S)−6−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−1−[(メチルオキシ)メチル]−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン;
(1R,6S/1S,6R)−6−(3,4−ジクロロフェニル)−1−{[(2,2,2−トリフルオロエチル)オキシ]メチル}−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン;
(1S,6R,7R/1R,6S,7S)−6−(3,4−ジクロロフェニル)−7−[(メチルオキシ)メチル]−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン;
からなる群から選択される請求項2〜6いずれか1項記載の式(I)’で示される化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ。
【請求項8】
(1S,6R)−6−(3,4−ジクロロフェニル)−1−[(メチルオキシ)メチル]−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン;
およびその医薬上許容される塩、溶媒和物またはプロドラッグからなる群から選択される請求項2〜7いずれか1項記載の式(I)’で示される化合物。
【請求項9】
セロトニン(5−HT)、ドーパミン(DA)およびノルエピネフリン(NE)の阻害が有益である症状の治療方法であって、該治療を必要とする哺乳動物(例えば、ヒト)に、有効量の請求項2〜8いずれか1項記載の化合物を投与することを含む方法。
【請求項10】
治療すべき症状がうつ病である、請求項9記載の方法。
【請求項11】
哺乳動物におけるセロトニン(5−HT)、ドーパミン(DA)およびノルエピネフリン(NE)の阻害が有益である症状の治療用の医薬の製造における、請求項2〜8いずれか1項記載の化合物の使用。
【請求項12】
治療すべき症状がうつ病である、請求項11記載の使用。
【請求項13】
治療において用いるための請求項2〜8いずれか1項記載の化合物。
【請求項14】
哺乳動物におけるセロトニン(5−HT)、ドーパミン(DA)およびノルエピネフリン(NE)の阻害が有益である症状の治療において用いるための、請求項2〜8いずれか1項記載の化合物。
【請求項15】
うつ病の治療において使用するための請求項2〜8いずれか1項記載の化合物。
【請求項16】
哺乳動物におけるセロトニン(5−HT)、ドーパミン(DA)およびノルエピネフリン(NE)の阻害が有益である症状の治療方法であって、該治療を必要とする哺乳動物(例えば、ヒト)に、有効量の請求項1に記載の式(A)で示される化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグを投与することを含む方法。
【請求項17】
治療すべき症状がうつ病である、請求項16記載の使用。
【請求項18】
哺乳動物におけるセロトニン(5−HT)、ドーパミン(DA)およびノルエピネフリン(NE)の阻害が有益である症状の治療用の医薬の製造における、請求項1記載の式(A)で示される化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグの使用。
【請求項19】
治療すべき症状がうつ病である、請求項18記載の使用。
【請求項20】
哺乳動物におけるセロトニン(5−HT)、ドーパミン(DA)およびノルエピネフリン(NE)の阻害が有益である症状の治療において用いるための、請求項1記載の式(A)で示される化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ。
【請求項21】
うつ病の治療において使用するための請求項1記載の式(A)で示される化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ。
【請求項22】
請求項2〜8いずれか1項記載の化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグおよび医薬上許容される担体を含む医薬組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2010−502761(P2010−502761A)
【公表日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−527793(P2009−527793)
【出願日】平成19年9月7日(2007.9.7)
【国際出願番号】PCT/EP2007/059381
【国際公開番号】WO2008/031772
【国際公開日】平成20年3月20日(2008.3.20)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TEFLON
【出願人】(397009934)グラクソ グループ リミテッド (832)
【氏名又は名称原語表記】GLAXO GROUP LIMITED
【住所又は居所原語表記】Glaxo Wellcome House,Berkeley Avenue Greenford,Middlesex UB6 0NN,Great Britain
【Fターム(参考)】