説明

モバイルメッセージングサービスにおけるファイル送信をサポートするファイル送信管理システム及びファイル送信管理方法

【課題】モバイルメッセージングサービスにおけるファイル送信をサポートするファイル送信管理システム及びファイル送信管理方法を開示する。
【解決手段】モバイルメッセージングサービスにおけるファイル送信をサポートするファイル送信管理システムは、モバイルメッセージングサービスを介してユーザがユーザと関連するウェブ格納空間に格納されたファイルの送信をリクエストする場合、ウェブ格納空間からファイルを受信するファイル送信管理部を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、モバイルメッセージングサービスにおけるファイル送信をサポートするファイル送信管理システム及びファイル送信管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
メッセンジャーは、有線又は無線ネットワークを介してユーザの間でリアルタイムにメッセージとデータをやりとりすることのできるソフトウェアを意味する。このようなメッセンジャーを利用したモバイルメッセージングサービスは、多人数チャットと音声チャットをサポートし、画像、動画等のファイルの送信もまたサポートしている。
【0003】
しかし、従来技術に係るモバイルメッセージングサービスは、単純にメッセンジャーがインストールされたPC、モバイル通信機器等の端末の格納空間に格納されたファイルの送信だけをサポートしている。例えば、PCにメッセンジャーがインストールされた場合、ユーザはPCのハードディスクに格納されたファイルだけを他のユーザに送信することができる。PCに格納されていないファイルを格納するためには、ファイルをPCにダウンロードして格納した後に、メッセンジャーを介して他のユーザに送信しなければならない。また、モバイル端末のようにファイル格納容量がPCなどに比べて相対的に制約されている場合、端末の格納空間に格納されたファイルだけを送信することができるという限界は、さらに大きな制約となり得る。すなわち、従来のモバイルメッセージングサービスを介するモバイル端末のファイル送信は、モバイル端末のリソースの限界に伴ってサービスの限界が決定するという制約が存在する。
【0004】
本発明によれば、モバイルメッセージングサービスを用いてより効果的にファイルを送信することのできるシステム及びその方法が提供される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、モバイルメッセージングサービスにおけるファイル送信時に、ユーザのモバイルメッセージング端末内に格納されるファイル、またはモバイルメッセージング端末以外のウェブ格納空間に格納されるファイルのうちユーザから選択されたファイルを受信して他のユーザに提供することのできるファイル送信管理システム及びその方法を提供する。
【0006】
また、本発明は、モバイルメッセージングサービスにおけるファイル送信時に、ファイルが提供されるユーザのモバイルメッセージング端末に該当ファイルを送信したり、またはファイルが提供されるユーザのウェブ格納空間に該当ファイルを格納することのできるファイル送信管理システム及びその方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態によれば、モバイルメッセージングサービスを介してユーザがユーザと関連するウェブ格納空間に格納されたファイルの送信をリクエストする場合、ウェブ格納空間からファイルを受信するファイル送信管理部を備えるファイル送信管理システムが提供される。
【0008】
また、ファイル送信管理部は、ユーザがモバイルメッセージングサービスを介して他のユーザにファイル送信をリクエストする場合、ウェブ格納空間に格納されたユーザのファイルのうちユーザによって選択されたファイルを受信するアップロード管理部を備えてもよい。
【0009】
また、ファイル送信管理部は、リクエストに対応する異なるユーザにファイルを提供するダウンロード管理部を備えてもよい。
【0010】
また、ダウンロード管理部は、他のユーザの選択によってファイルを他のユーザの端末に送信したり、または他のユーザと関連するウェブ格納空間に格納してもよい。
【0011】
また、他のユーザと関連するウェブ格納空間に格納されたファイルは、他のユーザに割り当てられた格納空間のうち他のユーザによって選択された経路に対応する格納空間に格納してもよい。
【0012】
また、ファイルはファイル送信システムと関連する臨時格納システムに格納してもよく、ファイル送信管理部はリクエストに対応する異なるユーザがファイルの送信を承認する場合、臨時格納システムから格納されたファイルを受信して他のユーザに提供してもよい。
【0013】
また、本発明の一実施形態によれば、モバイルメッセージングサービスを介してユーザがファイルの送信をリクエストする場合、リクエストによって受信したファイルを他のユーザと関連するウェブ格納空間に格納するファイル送信管理部を備えるファイル送信管理システムが提供される。
【0014】
また、本発明の一実施形態によれば、モバイルメッセージングサービスを介してユーザがユーザと関連するウェブ格納空間に格納されたファイルの送信をリクエストする場合、ウェブ格納空間からファイルを受信するステップを含むファイル送信管理方法が提供される。
【0015】
また、本発明の一実施形態によれば、モバイルメッセージングサービスを介してユーザがファイルの送信をリクエストする場合、リクエストによって受信したファイルを他のユーザと関連するウェブ格納空間に格納するステップを含むファイル送信管理方法が提供される。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、モバイルメッセージングサービスにおけるファイル送信時に、ユーザの端末からアップロードされるファイル、またはユーザのウェブ格納空間に格納されたファイルのうちユーザから選択されたファイルを受信して他のユーザに提供してもよい。
【0017】
また、モバイルメッセージングサービスにおけるファイル送信時に、ファイルが提供されるユーザの端末に該当ファイルを送信したり、またはファイルが提供されるユーザのウェブ格納空間に該当ファイルを格納してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施形態において、ファイル送信管理システムの全体的な環境を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態において、モバイルメッセージングサービスでユーザの端末に格納されたファイルをアップロードする過程を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態において、モバイルメッセージングサービスでウェブ格納システムに格納されたファイルをアップロードする過程を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態において、モバイルメッセージングサービスで受信されるファイルをユーザの端末に格納する過程を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態において、モバイルメッセージングサービスで受信されるファイルをユーザと関連するウェブ格納システムに格納する過程を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態において、モバイルメッセージングサービスで対話内容を格納する過程を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態において、端末に格納されたファイルを選択する画面の一例を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態において、ウェブ格納システムに格納されたファイルを選択する画面の一例を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態において、ファイル送信時の画面とファイル送信を承認するための画面の一例を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態において、ファイル送信管理システムの内部構成を説明するためのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態を添付する図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明の一実施形態において、ファイル送信管理システムの全体的な環境を示す図である。図1は、ファイル送信管理システム100、クライアント110、ウェブ格納システム120、臨時格納システム130、セッション制御サーバ140、DBGW(DataBase GateWay)150及びメールサーバ160を示している。
【0021】
本実施形態に係るファイル送信管理システム100は、モバイルメッセージングサービスを介してユーザ間のファイル送信がリクエストされる場合、ユーザと関連するウェブ格納システム120からファイルを受信したり、または受信したファイルをウェブ格納システム120に格納してもよい。ここで、ウェブ格納システム120は、ウェブ上のファイル格納空間にユーザのファイルをアップロード、またはダウンロードするサービスを提供するシステムを備えてもよい。
【0022】
この場合、ウェブ格納システム120は、単一のシステムであっても、または複数の異なるシステムで構成されるものであってもよい。換言すれば、すべてのユーザに対してそれぞれのユーザに割り当てられたウェブ格納空間を提供する1つのシステムがウェブ格納システム120として用いてもよく、少なくとも2人以上のユーザに対してウェブ格納空間を提供する互いに異なるシステムをウェブ格納システム120として用いてもよい。すなわち、本発明の一実施形態において、第1ユーザと関連するウェブ格納システム120と第2ユーザと関連するウェブ格納システム120は互いに同一のシステムであってもよく、互いに異なるシステムであってもよい。
【0023】
ここで、ファイル送信管理システム100は、ファイル送信管理部(図示せず)を備えてもよく、ファイル送信管理部(図示せず)を介してファイルの受信、または格納過程を処理してもよい。また、ファイル送信管理システム100は、ファイル送信管理システム100と関連する臨時格納システム130に受信したファイルを臨時に格納してもよく、臨時格納システム130に臨時に格納したファイルを受信してユーザのモバイル端末やウェブ格納システム120に送信してもよい。
【0024】
ここで、ファイル送信管理システム100は、一実施形態として、第1ユーザがモバイルメッセージングサービスを介して第2ユーザにファイル送信をリクエストする場合、第1ユーザと関連するウェブ格納システム120に格納された第1ユーザのファイルのうち第1ユーザによって選択されたファイルを受信して第2ユーザに提供してもよい。この場合、ファイル送信管理システム100は、第2ユーザの端末や第2ユーザと関連するウェブ格納システム120に該当ファイルを送信してもよい。
【0025】
また、他の実施形態で、ファイル送信管理システム100は、第1ユーザがモバイルメッセージングサービスを介して第2ユーザにファイル送信をリクエストする場合、受信したファイルを第2ユーザと関連するウェブ格納システム120に送信してもよい。この場合、ファイル送信管理システム100は、第1ユーザの端末や第1ユーザと関連するウェブ格納システム120から該当ファイルを受信してもよい。
【0026】
ここで、ファイル送信管理システム100で受信した第1ユーザのファイルを臨時格納システム130に格納してもよい。例えば、第1ユーザの第2ユーザに対するファイル送信は、第2ユーザがファイル送信を承認する場合にのみ行なってもよく、したがって、ファイル送信管理システム100は、第2ユーザがファイル送信を承認する前まで臨時格納システム130にファイルを臨時に格納してもよい。もし、第2ユーザがファイル送信を承認すれば、ファイル送信管理システム100は、臨時格納システム130に格納されたファイルを受信して第2ユーザに提供してもよい。
【0027】
ここで、クライアント110は、上述したユーザがモバイルメッセージングサービスを用いるために必要な有線または無線端末を意味してもよい。特に、ファイルを送信しようとする第1ユーザ、またはファイルを受信しようとする第2ユーザのうち少なくとも1人のユーザが用いる端末はモバイル端末であってもよい。すなわち、ファイル送信管理システム100は、ユーザが有線または無線端末を介して他のユーザにファイルを送信しようとする場合、ユーザからのファイルアップロードや、または他のユーザへのファイルダウンロードのうち少なくとも1つの過程をウェブ格納システム120を用いて処理することによって、モバイル端末が有するリソースの限界と関係なく、より効率的にファイルの送信を管理することができる。
【0028】
すなわち、ファイル送信管理システム100は、ウェブ格納システム120と連動してウェブ格納システム120に格納されたユーザのファイルのうちユーザが選択するファイルを他のユーザの端末や他のユーザと関連するウェブ格納システム120に送信してもよい。一方、ファイル送信管理システム100は、ユーザの端末やウェブ格納システム120に格納されたファイルを受信して他のユーザと関連するウェブ格納システム120に格納してもよい。したがって、ユーザは、自身の端末に格納されていないファイルもウェブ格納システム120に格納されていれば、該当ファイルを端末にダウンロードしなくとも他のユーザに送信することができ、ファイルを受信するユーザは自分の端末に該当ファイルをダウンロードしなくてもウェブ格納システム120に選択的にファイルが格納されるようにしてもよい。ここで、一例として、ファイル送信管理システム100とウェブ格納システム120との間のデータ送受信は、TCP(Transmission Control Protocol)/HTTP(HyperText Transfer Protocol)を用いて行ってもよい。
【0029】
臨時格納システム130は、上述したようにアップロードされたファイルを臨時に格納してもよい。例えば、ファイル送信管理システム100は、送信しようとするファイルがアップロードされた後に他のユーザがファイル送信を承認する前まで該当ファイルを臨時格納システム130に格納してもよい。すなわち、モバイルメッセージングサービスでは、基本的にファイルを送信しようとする相手方がファイル送信を承認した後にファイルが送信されるため、ファイル送信管理システム100は、少なくともファイルがアップロードされた時点からファイル送信が承認される時点まで該当ファイルを保持しなければならない。このために、ファイル送信管理システム100は、このような臨時格納システム130にアップロードされたファイルを臨時に格納してもよい。ここで、ファイル送信管理システム100と臨時格納システム130との間のデータ送受信は、一例として、TCPを用いて行ってもよい。また、臨時格納システム130は、一例として、分散サーバとして構成してもよく、この場合、ファイル送信管理システム100は、分散サーバを管理する臨時格納システム130の管理サーバとデータを送受信してもよい。
【0030】
セッション制御サーバ140は、ファイル送信に対してユーザの端末を介する接続セッションを管理してもよい。すなわち、セッション制御サーバ140は、ファイル送信管理システム100とクライアント110との間の接続セッションを管理してもよい。このようなセッション制御サーバ140は、別のシステムとしてファイル送信管理システム100と関連して動作してもよく、ファイル送信管理システム100にセッション制御部(図示せず)として備えられて動作してもよい。また、セッション制御サーバ140は、ファイル送信に係る送信状態情報及び送信結果情報をユーザの端末に送信してもよい。例えば、セッション制御サーバ140は、ファイルがアップロード中であることを知らせるための情報やファイル送信が完了したことを知らせるための情報などをクライアント110に送信してもよい。一例として、ファイル送信管理システム100とセッション制御サーバ140との間のデータ送受信は、各サーバ間の接続保障及びメッセージパケットを送信する送信システムを用いて行ってもよい。
【0031】
DBGW150は、データベースセッション管理及びリクエストされたコマンド(command)を割り当てられたクエリに変換して該当クエリに対する結果を返還する。例えば、DBGW150は、ファイル送信管理システム100がクライアント110を照会するためのコマンドによってクライアント110を照会し、照会結果をファイル送信システム100に提供してもよい。ここで、ファイル送信管理システム100がデータベースクエリをリクエストするためのコマンドをDBGW150にリクエストするために、NPC(Network Parameter Control)プロトコルを用いてもよい。
【0032】
メールサーバ160は、ユーザ間の対話内容を格納してもよい。すなわち、ファイル送信管理システム100は、クライアント110が対話内容の格納をリクエストする場合、メールサーバ160に該当対話内容をクライアント110と関連して格納してもよい。それだけでなく、ファイル送信システム100は、該当対話内容をウェブ格納システム120に格納して対話内容がバックアップされるようにしてもよい。
【0033】
図2は、本発明の一実施形態において、モバイルメッセージングサービスでユーザの端末に格納されたファイルを送信リクエストする過程を示す図である。図2は、図1によって説明したファイル送信管理システム100、クライアント110、臨時格納システム130、セッション制御サーバ140、及びDBGW150を示している。
【0034】
クライアント110がファイル送信管理システム100にファイル送信をリクエストすると共にアップロードのためのファイルを送信すれば(S210)、ファイル送信管理システム100は、まずDBGW150を介してクライアント110の確認動作または追加動作を行ってもよい(S220)。また、ファイル送信管理システム100は、アップロードされたファイルを臨時格納システム130に格納してもよく(S230)、セッション制御サーバ140に送信状態情報または送信結果情報を送信してもよい(S240)。ここで、セッション制御サーバ140は、クライアント110に送信状態情報または送信結果情報を送信してもよい(S250)。
【0035】
すなわち、クライアント110は、クライアント110に格納されたファイルを直接ファイル送信管理システム100に送信してもよく、ファイル送信管理システム100は一定期間アップロードされたファイルを臨時格納システム130に格納してもよい。例えば、ファイル送信管理システム100は、ファイルを送信されるユーザがファイル送信を承認して該当ユーザにファイルを送信する前までアップロードされたファイルを臨時格納システム130に格納しておいてもよい。
【0036】
図3は、本発明の一実施形態において、モバイルメッセージングサービスでウェブ格納システムに格納されたファイルを送信リクエストする過程を示す図である。図3は、図1によって説明したファイル送信管理システム100、クライアント110、ウェブ格納システム120、臨時格納システム130、セッション制御サーバ140、及びDBGW150を示している。
【0037】
クライアント110がファイル送信管理システム100にファイル送信をリクエストすれば(S310)、ファイル送信管理システム100は、まずDBGW150を介してクライアント110の確認または追加を実行してもよい(S320)。また、ファイル送信管理システム100は、ウェブ格納システム120を介してクライアント110で選択されたファイルを受信してもよく(S330)、受信したファイルを臨時格納システム130に格納してもよい(S340)。ここで、ファイル送信管理システム100はセッション制御サーバ140に送信状態情報または送信結果情報を送信してもよく(S350)、セッション制御サーバ140はクライアント110に送信状態情報または送信結果情報を送信してもよい(S360)。
【0038】
すなわち、クライアント110は、メッセンジャーを介してウェブ格納システム120に格納されたクライアント110のファイルのうち少なくとも1つのファイルを選択してもよく、ファイル送信管理システム100はクライアント110によって選択されたファイルをウェブ格納システム120から受信して臨時格納システム130に格納してもよい。
【0039】
図4は、本発明の一実施形態において、モバイルメッセージングサービスで受信されるファイルをユーザの端末に格納する過程を示す図である。図4は、図1によって説明したファイル送信管理システム100、クライアント110、臨時格納システム130、セッション制御サーバ140、及びDBGW150を示している。
【0040】
クライアント110がファイル送信を承認すれば、クライアント110からファイル送信管理システム100にファイルを送信することをリクエストする信号を送信してもよい(S410)。ここで、ファイル送信管理システム100は、まずDBGW150を介してクライアント110を確認または選択してもよい(S420)。また、ファイル送信管理システム100は、臨時格納システム130に格納されたファイルを受信して(S430)、クライアント110に送信してもよい(S440)。すなわち、図2や図3によって臨時格納システム130に格納されたファイルをクライアント110に送信してもよい。ここで、図2や図3で説明したクライアント110がファイルを送信しようとするユーザの端末を意味する場合、図4におけるクライアント110は、ファイル送信の対象となる、すなわち受信側のユーザの端末を意味してもよい。換言すれば、互いに異なるユーザの端末にモバイルメッセージングサービスを介してファイルを送信してもよい。もし、同一のユーザが複数の端末でログインすることのできるマルチログインがサポートされているか、または一人のユーザが複数のIDによってログインすることが可能な場合には、同一ユーザの複数の端末でモバイルメッセージングサービスを介してファイルを送信又は受信してもよい。
【0041】
また、ファイル送信管理システム100はセッション制御サーバ140に送信状態情報または送信結果情報を送信してもよく(S450)、セッション制御サーバ140はクライアント110に送信状態情報または送信結果情報を送信してもよい(S460)。
【0042】
このように、クライアント110は、ファイル送信を承認して自身に送信されるファイルをファイル送信管理システム100を介して受信できるようになる。
【0043】
図5は、本発明の一実施形態において、モバイルメッセージングサービスで受信されるファイルをユーザと関連するウェブ格納システムに格納する過程を示す図である。図5は、図1によって説明したファイル送信管理システム100、クライアント110、ウェブ格納システム120、臨時格納システム130、セッション制御サーバ140、及びDBGW150を示している。
【0044】
クライアント110がファイル送信を承認すれば、クライアント110からファイル送信管理システム100にファイルを送信することをリクエストする信号が送信されてもよい(S510)。ここで、ファイル送信管理システム100は、まずDBGW150を介してクライアント110を確認または選択してもよい(S520)。また、ファイル送信管理システム100は、臨時格納システム130に格納されたファイルを受信して(S530)、ウェブ格納システム120にクライアント110と関連して格納してもよい(S540)。例えば、ウェブ格納システム120でクライアント110に対して割り当てた格納空間に該当ファイルが格納されるようにしてもよい。
【0045】
また、ファイル送信管理システム100は、セッション制御サーバ140に送信状態情報または送信結果情報を送信してもよく(S550)、セッション制御サーバ140はクライアント110に送信状態情報または送信結果情報を送信してもよい(S560)。
【0046】
このように、クライアント110は、ファイル送信を承認して自身に送信されるファイルがウェブ格納システム120に格納されるようにしてもよく、ウェブ格納システム120を介して該当ファイルを確認したり、またはウェブ格納システム120で該当ファイルを受信して格納した後に該当ファイルを確認できるようになる。
【0047】
図6は、本発明の一実施形態において、モバイルメッセージングサービスで対話内容を格納する過程を示す図である。図6は、図1によって説明したファイル送信管理システム100、クライアント110、ウェブ格納システム120、セッション制御サーバ140、DBGW150、及びメールサーバ160を示している。
【0048】
ファイル送信管理システム100は、クライアント110がユーザ間の対話内容のバックアップをリクエストすれば(S610)、まず、DBGW150を介してクライアント110を確認または選択する(S620)。ここで、ファイル送信管理システム100は、メールサーバ160に対話内容をバックアップしたり(S630)、またはウェブ格納システム120に対話内容をバックアップしてもよい(S640)。すなわち、ユーザの端末にメッセンジャーの機能によって対話内容を格納するのとは別に、ウェブ格納システム120やメールサーバ120に対話内容をバックアップすることによって(S630またはS640)、端末の故障や、特にモバイル端末の紛失などによって対話内容を消失することを防止することができる。
【0049】
また、ファイル送信管理システム100は、セッション制御サーバ140にバックアップ状態の情報またはバックアップ結果の情報を送信650し、セッション制御サーバ140はクライアント110にバックアップ状態の情報またはバックアップ結果の情報を送信660してもよい。
【0050】
図7は、本発明の一実施形態において、端末に格納されたファイルを選択する画面の一例を示す図である。第1画面710は、モバイル端末にインストールされたメッセンジャーのファイル送信インターフェースを示している。ここで、第1ユーザが点線ボックス711で表示された「携帯写真/動画を選択」機能を選択した場合、第2画面720のように端末に格納されたファイルを選択するためのファイル選択インターフェースが提供されてもよい。ここで、ファイル選択インターフェースを介してユーザが送信するためのファイルを選択すれば、図2によって説明した過程を介して選択されたファイルを臨時格納システム130に格納してもよく、現在第1ユーザと対話中の或いは第1ユーザによって選択された第2ユーザに送信されてもよい。ここで、ファイルは、図4及び図5によって説明したように第2ユーザの端末で直接ダウンロードされたり、または第2ユーザと関連して第2ユーザのファイルが格納されるウェブ格納システム120の格納空間に格納されてもよい。
【0051】
図8は、本発明の一実施形態において、ウェブ格納システムに格納されたファイルを選択する画面の一例を示す図である。第1画面810は、モバイル端末にインストールされたメッセンジャーのファイル送信インターフェースを示している。ここで、第1ユーザが点線ボックス811で表示された「Nドライブからファイル選択」機能を選択する場合、第2画面820と共に「Nドライブ」に格納されたファイルを選択するためのファイル選択インターフェースを提供してもよい。ここで、「Nドライブ」は、ウェブ格納システム120で提供するサービス名の一例である。すなわち、第1ユーザは、メッセンジャーで提供するファイル選択インターフェースを介してウェブ格納システム120に格納された第1ユーザのファイルのうち送信するためのファイルを選択してもよい。ここで、ファイル選択インターフェースを介して第1ユーザが送信するためのファイルを選択すれば、図3によって説明した過程を介して選択されたファイルが臨時格納システム130に格納されてもよく、第1ユーザと対話中の、あるいは第1ユーザによって選択された第2ユーザに送信されてもよい。ここで、ファイルは、図4及び図5によって説明したように第2ユーザの端末で直接ダウンロードしたり、または第2ユーザと関連して第2ユーザのファイルが格納されるウェブ格納システム120の格納空間に格納してもよい。
【0052】
図9は、本発明の一実施形態において、ファイル送信時の画面とファイル送信を承認するための画面の一例を示す図である。ここで、第1画面910は、ファイルを第2ユーザに送信しようとする第1ユーザの画面を示す。すなわち、送信しようとするファイルをファイル送信管理システム100に送信する画面を示す。また、第2画面920は、ファイル送信リクエスト時に第2ユーザの端末に現れる画面の一例である。すなわち、第2ユーザは、前記の第1ユーザによるファイル送信を承認したり拒否することができる。ここで、前記の第1ユーザによるファイル送信が承認されれば、該当ファイルは第2ユーザの端末に格納されてもよい。また、第2ユーザは、第2画面920に現れた「Nドライブへ」機能を用いて、該当ファイルがウェブ格納システム120の格納空間に格納されるようにしてもよい。
【0053】
図10は、本発明の一実施形態において、ファイル送信管理システムの内部構成を説明するためのブロック図である。本実施形態に係るファイル送信管理システム1000は、図10に示すようにファイル送信管理部1010を備えてもよい。
【0054】
ファイル送信管理部1010は、モバイルメッセージングサービスを介して第1ユーザが第1ユーザと関連するウェブ格納空間に格納されたファイルの送信をリクエストする場合、第1ユーザと関連するウェブ格納空間からファイルを受信するか、または第1ユーザからのリクエストによって受信したファイルを第2ユーザと関連するウェブ格納空間に格納する。
【0055】
一実施形態において、ファイル送信管理部1010は、第1ユーザがモバイルメッセージングサービスを介して第2ユーザにファイル送信をリクエストする場合、第1ユーザと関連するウェブ格納空間に格納されたユーザのファイルのうち第1ユーザによって選択されたファイルを受信するアップロード管理部1011、及びファイルをリクエストに対応する第2ユーザに提供するダウンロード管理部1012を備えてもよい。この場合、ダウンロード管理部1012は、第2ユーザの選択によってファイルを第2ユーザの端末に送信したり、または第2ユーザと関連するウェブ格納空間に格納してもよい。ここで、第2ユーザと関連するウェブ格納空間に格納されたファイルは、第2ユーザに割り当てた格納空間のうち第2ユーザによって選択された経路に対応する格納空間に格納してもよい。
【0056】
また、ファイル送信管理部1010は、他の実施形態において、第1ユーザのモバイル端末に格納されたファイルのうち第1ユーザによって選択されたファイルを第1ユーザのモバイル端末から受信するか、または第1ユーザと関連するウェブ格納空間に格納されたファイルのうち第1ユーザによって選択されたファイルを第1ユーザと関連するウェブ格納空間から受信するアップロード管理部1011、及び第1モバイル端末または第1ユーザと関連するウェブ格納空間から受信したファイルを第2ユーザと関連するウェブ格納空間に格納するダウンロード管理部1012を備えてもよい。この場合、第2ユーザと関連するウェブ格納空間に格納されたファイルは、第2ユーザに割り当てられた格納空間のうち第2ユーザによって選択された経路に対応する格納空間に格納してもよい。
【0057】
また、第1ユーザのファイル送信リクエストによって受信したファイルは、ファイル送信システム1000と関連する臨時格納システムに格納してもよい。ここで、ファイル送信管理部1010は、第2ユーザがファイルの送信を承認する場合、臨時格納システムから格納されたファイルを受信して第2ユーザに提供してもよい。
【0058】
さらに、ファイル送信管理部1010は、モバイルメッセージングサービスを介するユーザ間の対話内容をユーザと関連するウェブ格納空間、またはファイル送信管理システム1000と関連するメールサーバに格納してユーザ間の対話内容をバックアップしてもよい。
【0059】
これに対し、ファイル送信管理システム1000は、モバイルメッセージングサービスを用いるユーザの端末を介する接続セッションを管理するセッション管理部1020をさらに備えてもよい。ここで、セッション管理部1020は、ファイル送信に係る送信状態情報及び送信結果情報をユーザの端末に送信してもよい。このようなセッション管理部1020は、図1によって説明したように、別のシステムとしてファイル送信管理システム1000と関連してもよく、図10のように、ファイル送信管理システム1000にモジュール化して備えてもよい。
【0060】
このように、本発明の実施形態によれば、モバイルメッセージングサービスにおけるファイル送信時に、ユーザの端末からアップロードされるファイル、またはユーザのウェブ格納空間に格納されたファイルのうちユーザから選択されたファイルを受信して他のユーザに提供してもよい。また、モバイルメッセージングサービスにおけるファイル送信時に、ファイルが提供されるユーザの端末に該当ファイルを送信したり、またはファイルが提供されるユーザのウェブ格納空間に該当ファイルを格納してもよい。
【0061】
本発明の実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行することのできるプログラム命令形態で実現され、コンピュータ読み出し可能媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独または組み合わせたものを備えてもよい。前記記録媒体及びプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計して構成されたものであってもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであり使用可能なものであってもよい。
【0062】
上述したように本発明を限定された実施形態と図面によって説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明が属する分野における通常の知識を有する者であれば、このような実施形態から多様な修正及び変形が可能である。
【0063】
したがって、本発明の範囲は、開示された実施形態に限定されて定められるものではなく、特許請求の範囲及び特許請求の範囲と均等なものなどによって定められるものである。
【符号の説明】
【0064】
100:ファイル送信管理システム
110:クライアント
120:ウェブ格納システム
130:臨時格納システム
140:セッション制御サーバ
150:DBGW
160:メールサーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイルメッセージングサービスにおけるファイル送信をサポートするファイル送信管理システムにおいて、
前記モバイルメッセージングサービスを介してユーザが前記ユーザと関連するウェブ格納空間に格納されたファイルの送信をリクエストする場合、前記ウェブ格納空間から前記ファイルを受信するファイル送信管理部を備えるファイル送信管理システム。
【請求項2】
前記ファイル送信管理部は、
前記ユーザが前記モバイルメッセージングサービスを介して他のユーザにファイル送信をリクエストする場合、前記ウェブ格納空間に格納された前記ユーザのファイルのうち前記ユーザによって選択されたファイルを受信するアップロード管理部を備えることを特徴とする請求項1に記載のファイル送信管理システム。
【請求項3】
前記ファイル送信管理部は、
前記リクエストに対応する異なるユーザに前記ファイルを提供するダウンロード管理部を備えることを特徴とする請求項1に記載のファイル送信管理システム。
【請求項4】
前記ダウンロード管理部は、
前記他のユーザの選択により前記ファイルを前記他のユーザの端末に送信したり、または前記他のユーザと関連するウェブ格納空間に格納することを特徴とする請求項3に記載のファイル送信管理システム。
【請求項5】
前記他のユーザと関連するウェブ格納空間に格納されたファイルは、前記他のユーザに割り当てられた格納空間のうち前記他のユーザによって選択された経路に対応する格納空間に格納されることを特徴とする請求項4に記載のファイル送信管理システム。
【請求項6】
前記ファイルは、前記ファイル送信システムと関連する臨時格納システムに格納され、
前記ファイル送信管理部は、
前記リクエストに対応する異なるユーザが前記ファイルの送信を承認する場合、前記臨時格納システムから前記格納されたファイルを受信して前記他のユーザに提供することを特徴とする請求項1に記載のファイル送信管理システム。
【請求項7】
モバイルメッセージングサービスにおけるファイル送信をサポートするファイル送信管理システムにおいて、
前記モバイルメッセージングサービスを介してユーザがファイルの送信をリクエストする場合、前記リクエストによって受信したファイルを他のユーザと関連するウェブ格納空間に格納するファイル送信管理部を備えるファイル送信管理システム。
【請求項8】
前記ファイル送信管理部は、
前記ユーザのモバイル端末に格納されたファイルのうち前記ユーザによって選択されたファイルを前記モバイル端末から受信したり、または前記ユーザと関連するウェブ格納空間に格納されたファイルのうち前記ユーザによって選択されたファイルを前記ユーザと関連するウェブ格納空間から受信するアップロード管理部を備えることを特徴とする請求項7に記載のファイル送信管理システム。
【請求項9】
前記ファイル送信管理部は、
前記モバイル端末、または前記ユーザと関連するウェブ格納空間から受信したファイルを前記他のユーザと関連するウェブ格納空間に格納するダウンロード管理部をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載のファイル送信管理システム。
【請求項10】
前記ウェブ格納空間に格納されたファイルは、前記他のユーザに割り当てられた格納空間のうち前記他のユーザによって選択された経路に対応する格納空間に格納されることを特徴とする請求項7に記載のファイル送信管理システム。
【請求項11】
前記受信したファイルは、前記ファイル送信システムと関連する臨時格納システムに格納され、
前記ファイル送信管理部は、
前記リクエストに対応する前記他のユーザが前記ファイルの送信を承認する場合、前記臨時格納システムから前記格納されたファイルを受信して前記他のユーザと関連するウェブ格納空間に格納することを特徴とする請求項7に記載のファイル送信管理システム。
【請求項12】
前記モバイルメッセージングサービスを用いるユーザの端末を介する接続セッションを管理するセッション制御部をさらに備え、
前記セッション制御部は、前記ファイルの送信に係る送信状態情報及び送信結果情報を前記ユーザの端末に送信することを特徴とする請求項1または請求項7に記載のファイル送信管理システム。
【請求項13】
前記ファイル送信管理部は、
前記モバイルメッセージングサービスを介するユーザ間の対話内容を前記ユーザと関連するウェブ格納空間、または前記ファイル送信管理システムと関連するメールサーバに格納することを特徴とする請求項1または請求項7に記載のファイル送信管理システム。
【請求項14】
モバイルメッセージングサービスにおけるファイル送信をサポートするファイル送信管理方法において、
前記モバイルメッセージングサービスを介してユーザが前記ユーザと関連するウェブ格納空間に格納されたファイルの送信をリクエストする場合、前記ウェブ格納空間から前記ファイルを受信するステップを含むファイル送信管理方法。
【請求項15】
前記ファイルを受信するステップは、
前記ユーザが前記モバイルメッセージングサービスを介して他のユーザにファイル送信をリクエストする場合、前記ウェブ格納空間に格納された前記ユーザのファイルのうち前記ユーザによって選択されたファイルを受信するステップを含むことを特徴とする請求項14に記載のファイル送信管理方法。
【請求項16】
前記リクエストに対応する異なるユーザに前記ファイルを提供するステップをさらに含むことを特徴とする請求項14に記載のファイル送信管理方法。
【請求項17】
前記提供するステップは、
前記他のユーザの選択により前記ファイルを前記他のユーザの端末に送信したり、または前記他のユーザと関連するウェブ格納空間に格納することを特徴とする請求項16に記載のファイル送信管理方法。
【請求項18】
モバイルメッセージングサービスにおけるファイル送信をサポートするファイル送信管理方法において、
前記モバイルメッセージングサービスを介してユーザがファイルの送信をリクエストする場合、前記リクエストによって受信したファイルを他のユーザと関連するウェブ格納空間に格納するステップを含むファイル送信管理方法。
【請求項19】
前記他のユーザと関連するウェブ格納空間に格納するステップは、
前記ユーザのモバイル端末に格納されたファイルのうち前記ユーザによって選択されたファイルを前記モバイル端末から受信したり、または前記ユーザと関連するウェブ格納空間に格納されたファイルのうち前記ユーザによって選択されたファイルを前記ユーザと関連するウェブ格納空間から受信するステップを含むことを特徴とする請求項18に記載のファイル送信管理方法。
【請求項20】
前記他のユーザと関連するウェブ格納空間に格納するステップは、
前記モバイル端末、または前記ユーザと関連するウェブ格納空間から受信したファイルを前記他のユーザと関連するウェブ格納空間に格納するステップをさらに含むことを特徴とする請求項18に記載のファイル送信管理方法。
【請求項21】
請求項14から請求項20のいずれか1項の方法を行うプログラムを記録したコンピュータ読み出し可能記録媒体。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図1】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−108909(P2012−108909A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−246350(P2011−246350)
【出願日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【出願人】(505205812)エヌエイチエヌ コーポレーション (408)
【Fターム(参考)】