モバイル・デバイス上での広告のためのシステムおよび方法
【課題】モバイル・デバイス・ネットワーク内で、ユーザに特定なパラメータおよびイベントに基づいて適時広告を提示するためのシステムを得る。
【解決手段】ユーザへ広告を選択して提示するためのシステムは、プログラム・コードを持つ、モバイル・デバイス内に存在する記憶メモリと、プログラム・コードをモバイル・デバイス上で実行するためのプロセッサを含む。プログラム・コードは、モバイル・デバイス内に存在するローカルに記憶されたデータベースから、状況に依存する少なくとも一つの広告メッセージをローカルに選択するよう、そしてモバイル・デバイス上で、状況に依存する少なくとも一つの広告メッセージをユーザへ提示するよう構成される。提示は、携帯電話上で、状況に依存する少なくとも一つの広告メッセージをユーザへ提示することを含むことが好ましい。プログラム・コードは、さらに、状況に依存する少なくとも一つのメッセージを受信する同意に対して、代償的な報酬でユーザに報いるためのイベント・リポートを記録するよう構成されることが好ましい。イベント・リポートは、ユーザに報いるために、および／または広告主に請求するためにＭＮＯによって使用されることが最も好ましい。
【解決手段】ユーザへ広告を選択して提示するためのシステムは、プログラム・コードを持つ、モバイル・デバイス内に存在する記憶メモリと、プログラム・コードをモバイル・デバイス上で実行するためのプロセッサを含む。プログラム・コードは、モバイル・デバイス内に存在するローカルに記憶されたデータベースから、状況に依存する少なくとも一つの広告メッセージをローカルに選択するよう、そしてモバイル・デバイス上で、状況に依存する少なくとも一つの広告メッセージをユーザへ提示するよう構成される。提示は、携帯電話上で、状況に依存する少なくとも一つの広告メッセージをユーザへ提示することを含むことが好ましい。プログラム・コードは、さらに、状況に依存する少なくとも一つのメッセージを受信する同意に対して、代償的な報酬でユーザに報いるためのイベント・リポートを記録するよう構成されることが好ましい。イベント・リポートは、ユーザに報いるために、および／または広告主に請求するためにＭＮＯによって使用されることが最も好ましい。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、特にモバイル・デバイス・ネットワーク内で、ユーザに特定なパラメータおよびイベントに基づき適時広告を提示するためのシステムに関する。広告システムは、状況に反応し、そしてユーザの関与を要求せずにそのような広告の提示を許可するユーザに報いる。
【背景技術】
【０００２】
携帯電話は、多くの人々が携帯して使用する日用品になっている。ディスプレイおよびスピーカを持ち、そして常にユーザの近くにあるため、携帯電話は、基本的な電話機能を超えて、そのユーザへ有益な情報を提供するための効果的なツールとして機能する。
【０００３】
広告は、携帯電話を介してユーザへ配信される、一つのタイプの情報である。広告コンテンツを配信するための従来の技術には、高性能なシステムがある。広告主にとっての広告の価値は、主に、ユーザの注目に依存するため、従来の技術は、広告へユーザを注目させるための、そして広告にユーザが本当に十分な注意を払ったことを検証するための手段を含む。
【０００４】
そのような「フィードバック・ベースの」携帯電話広告の一例が、ダニエル氏らの米国特許第７，０３９，４２３号に開示されている。このシステムは、広告を複数の携帯電話へ放送し、その広告に（キーを押すことによって）反応するユーザに、代償的な報酬として、いくつかの価値あるビデオ・コンテンツのピースへのアクセスを許可して報いる。
【０００５】
すべての従来の技術による携帯電話広告は、携帯電話ネットワーク上での、コンテンツのリアルタイム伝送に基づいており、少なくとも以下の欠点がある。
（１）携帯電話用帯域幅を介して同じコンテンツが繰り返し送信されるコスト。
（２）広告と、提示時のユーザの特定な興味との関連性の欠如。
（３）広告の決定から、ユーザのディスプレイ・デバイス上にコンテンツが出現するまでの、交信時間に起因する生来の待ち時間（待ち時間は、そのユーザに、コンテンツを無関係なものにしてしまうことがある）。
（４）広告へ反応するよう、そして広告をマニュアルで削除するようユーザに要求する、ユーザへの不便（例えば、ＳＭＳまたはＭＭＳメッセージの形態にある広告）。
（５）広告システムのスキームに参加するユーザに対する報酬範囲の制限。
【０００６】
特にモバイル・デバイス・ネットワーク内で、ユーザに特定なパラメータ（例えば、ロケーション、ユーザ・プロファイルおよびプレファレンス）およびイベント（例えば、着信コール、目覚ましアラームおよびミーティング・リマインダ）に基づいて適時広告を提示するシステムを得ることは、広告主にとって望ましく、また、ユーザに便利であろう。そのようなシステムが、状況に反応し、また、ユーザの関与を要求せずにそのような広告の提示を許可するユーザに報いるならば、さらに望ましいであろう。
【発明の概要】
【０００７】
本発明の目的は、特にモバイル・デバイス・ネットワーク内で、ユーザに特定なパラメータおよびイベントに基づいて適時広告を提示するためのシステムを提供することである。広告システムは、状況に依存し、ユーザの関与を要求しないそのような広告の提示を許可するユーザに報いる。
【０００８】
明確にする目的で、本文中で用いる以下の用語を特に定義する。本文で用いる用語「アド・バンク」は、広告データ・オブジェクト（または広告オブジェクト）を含む、モバイル・デバイス内にローカルに記憶されたファイルまたはデータベースに言及する。さらに、アド・バンクは、遠隔サーバによって遠隔的に更新できる。本文で用いる用語「イベント」は、デバイスのセンサによって、および／またはプログラムによって検出可能な、モバイル・デバイス内での、または、モバイル・デバイスの環境内での出来事に言及する。そのようなイベントの例としては、デバイスのモーション、プログラム事象の発生（例えば、目覚ましアラーム、ミーティング・リマインダ）、着信コール、デバイスのローミング環境の変化、そして受信したコード・メッセージの発生がある。
【０００９】
本文で用いる用語「アド・ディスプレイ・マネージャ」および「ＡＤＭ」は、広告オブジェクト（またはメッセージ）のコレクションから、以下の一つ以上の相関性を持つ、モバイル・デバイス上に表示すべきオブジェクトを選択する広告選択管理モジュールに言及する。
（１）デバイスの状態（例えば、使用中または待機中）。
（２）以前の提示（すなわち、最後に広告オブジェクトが提示されたのはいつか）。
（３）イベントの識別（例えば、呼び出し音、発信および電話帳アクセス）。
（４）環境因子（例えば、温度、時刻および地理的ロケーション）。
【００１０】
ＡＤＭがそのような選択をどのように行うかの例としては、夕方の特定な時刻後にユーザが発信するなら、ローカル・ピザ・レストランの広告を提示する、また、デバイス電話帳内に「自宅」と記載された電話番号から着信があれば、花屋の広告を提示する、などがある。選択のための広告コレクションは、アド・バンク内に記憶できる。
【００１１】
本文で用いる用語「イベント・ディテクタ」は、イベントを検出してＡＤＭモジュールを始動させる、モバイル・デバイス内のモジュールに言及する。イベント・ディテクタは、ソフトウェア／ファームウェア・モジュール、ハードウェア・モジュール、またはソフトウェア／ファームウェアおよびハードウェアの両方の組み合わせとして具現できる。本文で用いる用語「モバイル・ネットワーク・オペレータ」および「ＭＮＯ」は、モバイル・デバイス加入者のコミュニティを提供するエンティティに言及する。
【００１２】
本文で用いる用語「識別モジュール」および「ＩＭ」は、ＭＮＯからＭＮＯの加入者へ提供され、モバイル・デバイス内にインストールされるセキュア・デバイスに言及する。ＩＭは、ＭＮＯがユーザを認識することを可能にし、ユーザのデバイスの作動を可能にする。本文で用いる用語「加入者識別モジュール」および「ＳＩＭ」は、モバイル・デバイスのＧＳＭ（モバイル・テレコミュニケーションのためのグローバル・システム）規格に従ってＭＮＯが典型的に使用するＩＭに言及する。本文で用いる用語「大容量ＳＩＭカード」は、２メガバイトを超える不揮発性記憶装置からなるＳＩＭカードに言及する。本文で用いる用語「広告オブジェクト」、「広告」および「アド」は、モバイル・デバイスのユーザ・ディスプレイの一部に短時間表示される広告メッセージに言及する。このメッセージには、テキスト、グラフィクス、リンク、アニメーションおよびサウンドの少なくとも一つが含まれる。
【００１３】
本文で用いる用語「ユーザ状況」は、ユーザの現在の状況に関するモバイル・デバイスに利用可能な情報に言及する。ユーザ状況の例としては、以下のものがある。
（１）モバイル・デバイスに埋め込まれた、ロケーション検出技術における既知の手段に基づく、ユーザの物理的ロケーション。
（２）モバイル・デバイスに埋め込まれたアクセロメータ手段に基づく、ユーザの「モーション状態」（例えば、休息、散歩およびドライブ）。
（３）モバイル・デバイスに埋め込まれた温度計からの測定値に基づく、気温。
（４）気象通報、そしてユーザの「環境的ロケーション」（例えば、屋内または屋外）に基づく、ユーザの「気象的な状況」。
（５）モバイル・デバイス上の電極で感知する、ユーザのガルバニック皮膚反応（ＧＳＲ）に基づき「発汗要因」から判定した、ユーザの「肉体的な状況」。
【００１４】
本文で用いる用語「報酬」は、加入者が広告メッセージの提示に同意し、ＭＮＯが、そのような同意の提供に対して、加入者に価値あるサービスで補償する、というＭＮＯと加入者との間の関係に言及する。本文で用いる用語「状況に依存する広告」は、モバイル・デバイスの状態およびユーザ状況に従って、コンテンツおよびタイミングがＡＤＭによって決定される広告に言及する。状況に依存する広告の例としては、レストラン（例えば「ビルのピザ」）がダイヤルされているときに別のレストラン（例えば「ジョンのピザ」）を広告することである。本文で用いる用語「開ループ広告」および「ＯＬＡ」は、広告主に請求する、またはユーザに報いるためのユーザ応答を全く予期しない、あるいは要求しないという、モバイル・デバイス上で作動している広告アプリケーションの特性に言及する。
【００１５】
本発明は、ネットワーク帯域幅の使用が比較的に低く、そしてユーザのデバイス上で広告表示が許されていることに対して具体的な報酬を支払う、モバイル・デバイス・ユーザに関連広告を提供するためのシステムを開示する。
【００１６】
本発明の重要な特徴は、広告の選択およびタイミングが自動的であることである。本発明は、広告の選択およびタイミングがローカルに（すなわち、デバイスのシステムによって）決定される、モバイル・デバイス内のＯＬＡシステムを開示する。そのようなシステムは、ＭＮＯに属してユーザのモバイル・デバイス内に存在し、広告オブジェクトの大きなライブラリを含み、そしてライブラリから、状況に依存する広告メッセージを選択してユーザのデバイスのディスプレイ上に表示するための自動「広告マネージャ」（すなわち、ＡＤＭ）を用いる大容量記憶デバイス（例えば、大容量ＳＩＭカード）を利用する。本発明は、また、広告が利用した「表示時間」の総計をモニタし、ユーザに報いる、そして広告主に請求するために使用する「ユーザ・アカウント」を維持するシステムを開示する。
【００１７】
モバイル・デバイスで具現する上記に説明した本発明の実施例は、本発明のより広い局面の特殊なケースであり、より広い発明がどのように具現可能かの実用的な例として示している。
【００１８】
より広い意味における本発明の重要な特徴のいくつかは、以下の三つのエレメント間の「リンケージ」である。
（１）現実環境における検出可能なユーザ状況（すなわち、ユーザの全「関連情報」）。
（２）ユーザへの報酬。
（３）広告主への課金。
【００１９】
本発明は、（イベント検出デバイスによって）現実環境におけるイベントが検出されると、そのようなリンケージが構築され、そして、その結果、デバイス上のプロセスが起動され、三つの作用が得られることを開示する。
（１）デバイス上のローカル・アド・バンクからＯＬＡを表示すること。
（２）デバイスのユーザへクレジットで報いること。
（３）ＯＬＡの広告主へ請求すること。
【００２０】
このプロセスは、ユーザの反応、応答、または相互作用に全く依存しない。本発明によれば、ユーザは、ユーザのデバイス上でそのようなシステムを作動させておくことへの同意に対して報酬を得る。広告主は、デバイス上での広告の表示時間に対して請求される。広告コンテンツとユーザ状況との間の相関性に起因して、ユーザ状況が、当然、ユーザをその表示へと注目させる、という信仰が、広告主のサービスに対する支払いへの動機となる。以下の例は、本発明の応用例である。
【００２１】
本発明の模範的な応用例
【表１】
【００２２】
本発明による好適実施例においては、広告メッセージは、大容量ＳＩＭカードの大容量記憶領域内に記憶される。
【００２３】
本発明による好適実施例においては、記憶された広告コンテンツは、バックグラウンドで、ＭＮＯによって更新される。
【００２４】
本発明の好適実施例においては、ＡＤＭは、表示すべきメッセージを選択するための関連情報として、ユーザがダイヤルした電話番号、ローカル・ベース・ステーションＩＤ、着信電話番号、日時、（デバイスに搭載されたアクセロメータから得られた）モーション指標、および／または電話帳、イエロー・ページ、またはダイアルされた番号に関連する他のレジデント・データベース情報を用いる。
【００２５】
本発明の他の好適実施例においては、報酬は、ユーザへの割引あるいは無料通信時間、ＳＩＭカード上に記憶された娯楽性コンテンツへのアクセス、ＳＩＭカード内に記憶されたアプリケーションを使用するための特権、ＳＩＭカード内に記憶されたアプリケーションの機能への特権的アクセス、および／またはＳＩＭカード内の記憶域への特権的アクセスを含む。
【００２６】
強調すべきは、本発明によるシステムの、従来の技術と異なる方式の一つが、デバイス内でローカルに広告決定が行われる広告体験を提供することによる、ということである。これは、広告を有効で受け入れやすくする、次の二つの特徴を組み合わせることによって達成している。（１）広告コンテンツが状況に高度に依存する。（２）広告タイミングが状況に密接に連結する。これらの特徴は、デバイス内にローカルに記憶された広告バンクを持つことによって可能となっている。
【００２７】
したがって、本発明によれば、ユーザへ広告を選択して提示するための、以下のものを含むシステムが初めて提供される。（ａ）プログラム・コードを持つ、モバイル・デバイス内に存在する記憶メモリ。なお、プログラム・コードは、（ｉ）モバイル・デバイス内に存在するローカルに記憶されたデータベースから、状況に依存する少なくとも一つの広告メッセージをローカルに選択するよう、そして（ii）モバイル・デバイス上で、状況に依存する少なくとも一つの広告メッセージをユーザへ提示するよう構成される。そして（ｂ）モバイル・デバイス上でプログラム・コードを実行するためのプロセッサ。
【００２８】
提示は、携帯電話上で、状況に依存する少なくとも一つの広告メッセージをユーザへ提示することを含むことが好ましい。
【００２９】
記憶メモリおよびプロセッサは、大容量ＳＩＭカード内に存在することが好ましい。
【００３０】
状況に依存する少なくとも一つの広告メッセージは、プロセッサ上で作動するＡＤＭによって選択されることが好ましい。
【００３１】
ＡＤＭは、イベントの検出から約５秒未満で、状況に依存する少なくとも一つの広告メッセージを提示するよう作動可能であることが最も好ましい。
【００３２】
ＡＤＭは、イベントの検出から約２秒未満で、状況に依存する少なくとも一つの広告メッセージを提示するよう作動可能であることが最も好ましい。
【００３３】
ＡＤＭは、ユーザから応答を要求しないＯＬＡシステムとして作動可能であることが最も好ましい。
【００３４】
モバイル・デバイス内のＩＭのパーソナライズ設定は、ＡＤＭを作動させるためのユーザからの同意に対応することがより好ましい。
【００３５】
パーソナライズ設定は、ユーザ入力に従って前記ＡＤＭを起動させ、そして終了させるように構成されることが最も好ましい。
【００３６】
ＩＭは、ローカルに記憶されるデータベースを記憶するよう作動可能な大容量ＳＩＭカードであることが最も好ましい。
【００３７】
状況に依存する少なくとも一つの広告メッセージは、ダイアルされた番号の発生、キャッチホン番号の発生、着信番号の発生、ダイアルされた番号を含むイベント、キャッチホン番号を含むイベント、着信番号を含むイベント、ダイアルされた番号に関するデータベース情報、キャッチホン番号に関するデータベース情報、着信番号に関するデータベース情報、デバイスのロケーション、デバイスのローカル時刻、リマインダーの発生、目覚ましアラームの発生、受信したコード・メッセージの発生、ユーザとデバイスとの間の物理的な接触の指標、そしてデバイスのモーションの指標からなるグループから選択される少なくとも一つのイベントに依存することが好ましい。
【００３８】
プログラム・コードは、さらに、（iii）状況に依存する少なくとも一つのメッセージを受信する同意に対して、代償的な報酬でユーザに報いるためのイベント・リポートを記録するよう構成されることが好ましい。
【００３９】
イベント・リポートは、モバイル・デバイス上でユーザへ提示された、状況に依存する少なくとも一つのメッセージの数に基づくことが最も好ましい。
【００４０】
イベント・リポートは、モバイル・デバイス上で、状況に依存する少なくとも一つのメッセージがユーザへ提示される表示時間の総計に基づくことが最も好ましい。
【００４１】
イベント・リポートは、ユーザに報いるためにＭＮＯによって使用されることが最も好ましい。
【００４２】
イベント・リポートは、広告主に請求するためにＭＮＯによって使用されることが最も好ましい。
【００４３】
報酬は、ＭＮＯによるサービスの割引、デバイス内の特権記憶域へのアクセス、デバイスの特権機能へのアクセス、そしてデバイス内の特権アプリケーションへのアクセスからなるグループから選択される少なくとも一つの報酬であることが最も好ましい。
【００４４】
これらの実施例および他の実施例を、以下で詳細に説明する。
【００４５】
さて、本発明を、例証としての添付の図面を参照しながら説明する。
【図面の簡単な説明】
【００４６】
【図１】本発明の好適実施例による、ＯＬＡシステムの広告主、ＭＮＯ、そしてモバイル・デバイスの間の通信を表す簡略ブロック図である。
【図２】本発明の好適実施例による、ＯＬＡシステム内に具備されるコンポーネント、そしてコンポーネント間の通信チャネルを表す簡略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【００４７】
本発明は、特にモバイル・デバイス・ネットワーク内で、ユーザに特定なパラメータおよびイベントに基づき、適時広告を提示するためのシステムに関する。本発明による、ユーザに特定なパラメータおよびイベントに基づいて適時広告を提示するための原理および作用は、図面および説明を参照することによって、より良く理解できる。
【００４８】
さて、図面を参照する。図１は、本発明の好適実施例によるＯＬＡシステムの広告主、ＭＮＯおよびモバイル・デバイス間の通信を表す簡略ブロック図である。広告主１０は、ＭＮＯ１４との契約１２に署名する。契約１２は、一セットの広告オブジェクト１６、そして広告オブジェクト１６をモバイル・デバイス２０のユーザ・ディスプレイ１８上に表示することに対して広告主１０が請求されることになる「通信時間」料金を含む。広告オブジェクト１６は、ＯＬＡであり、ユーザからの応答を要求しない。広告オブジェクト１６を含むアド・バンク２２は、ＭＮＯ１４がモバイル・デバイス２０のユーザへ提供した大容量ＳＩＭカード２４内に位置する。広告オブジェクト１６は、広告主１０との契約１２に従って、ＭＮＯ１４がプレロードする。
【００４９】
イベント２８を検出するイベント・ディテクタ２６は、ＡＤＭ３０へイベント２８を配信する。ＡＤＭ３０は、それから、状況に基づいた選択基準に従ってアド・バンク２２から広告オブジェクト１６の一つを選択して、選択広告オブジェクト１６をユーザ・ディスプレイ１８上での提示のためにメディア・プロセッサ３２へ送信する。モバイル・デバイス２０のユーザは、ＭＮＯ１４へ定期的に送信されるイベント・リポート３４に従って報酬を受ける。イベント・リポート３４は、また、広告主１０に請求するためにも使用される。本発明の代替実施例では、イベント・ディテクタ２６およびＡＤＭ３０が大容量ＳＩＭカード２４内に存在することに注意すべきである。
【００５０】
図２は、本発明の好適実施例によるＯＬＡシステム内に具備されるコンポーネント、そしてコンポーネント間の通信チャネルを表す簡略ブロック図である。大容量ＳＩＭカード２４のＳＩＭデータベース４０内に保管されたコンポーネント、そしてそれらがどのようにＯＬＡシステムとインターフェイスするのかを図示している。広告オブジェクト１６は、ユーザへＳＩＭカード２４を提供する前に、ＭＮＯ１４によってプレロードされ（チャネルＡ）、その後、ＭＮＯ１４のネットワーク上でＭＮＯ１４からＳＩＭカード２４へダウンロードすることによって更新できる。イベント・ディテクタ２６がイベント２８を検出するとすぐ、ＡＤＭ３０は、ＳＩＭデータベース４０から広告オブジェクト１６を選択し、選択広告オブジェクト１６をメディア・プロセッサ３２へ送信する（チャネルＢ）。ユーザ・プロファイル４２は、ユーザのプレファレンス、そして任意の状況で表示すべき次の広告オブジェクト１６に関する情報を含む。
【００５１】
ユーザ・プロファイル４２の利用方法の一例としては、ショッピング・モール内に位置するＭＮＯベース・ステーションのネットワーク受信可能範囲内にユーザがいるときに、状況に関連した店を推奨するという決定である。例えば、ユーザ・プロファイル４２が、ユーザが子供であることを示す場合、ＡＤＭ３０は、おもちゃ屋広告を送信してもよい。ユーザが成人女性であるならば、ＡＤＭ３０はファッション店広告を送信してもよい。また、ユーザが成人男性であるならば、ＡＤＭ３０は紳士服広告を送信してもよい。ユーザ・プロファイル４２は、ユーザの行動に関する情報（例えば、通話時刻、通話時間、ダイアルされた番号）を収集するＭＮＯモニタ４４によって更新される（チャネルＣ）。ユーザ・プロファイル４２は、また、ユーザを分類するための追加の手段を備えてもよいＭＮＯ１４によって更新される（チャネルＤ）。
【００５２】
ユーザ・プロファイル４２は、ＡＤＭ３０によって検索され（チャネルＥ）、関連情報と共に、次の広告オブジェクト１６を選択するのに使用される。ＡＤＭ３０は、また、イベント・リポート３４を生成する（チャネルＦ）。使用状況データ４６は、イベント・リポート３４によって更新され（チャネルＧ）、典型的にＳＩＭカード２４内に存在する。イベント・リポート３４は、検索された広告オブジェクト１６の数、そして広告オブジェクト・アプリケーションの作動時間を記録する。使用状況データ４６（チャネルＨ）およびイベント・リポート３４（チャネルＩ）は、ＭＮＯ１４へ提供される。イベント・リポート３４は、ＭＮＯ１４が、ユーザに報酬を与える、そして広告主１０に請求するために用いるが、使用状況データ４６は、ＭＮＯ１４が、ユーザのトータル「広告利用」を記録するために用いる。広告利用のそのような記録は、ＭＮＯ１４が、例えば、ユーザ・プロファイル４２を修正するために利用できる（チャネルＤ）。
【００５３】
本発明の重要な特徴のいくつかは、ＯＬＡシステムが、迷惑にならずに、ユーザに（コンテンツ、そしてタイミングにおいて）関わって役だつことであることに留意すべきである。本発明のそのような特徴は、以下の局面を提供することによって達成される。
（１）関連状況の検出への即時の応答を、ローカル記憶装置からコンテンツを検索することによって可能にするローカル広告管理システム。
（２）押し付けがましくない、無意識に近いメッセージングを可能にする、ユーザ関与（例えば、呼びかけ応答）の不要性。
（３）ユーザに関連するコンテンツによるメッセージの選択を可能にする、デバイスの状況および状態認識。
【００５４】
本発明を限られた数の実施例に関して説明したが、本発明の多くの変形、修正、そして他の応用が可能であることは明らかである。
【技術分野】
【０００１】
本発明は、特にモバイル・デバイス・ネットワーク内で、ユーザに特定なパラメータおよびイベントに基づき適時広告を提示するためのシステムに関する。広告システムは、状況に反応し、そしてユーザの関与を要求せずにそのような広告の提示を許可するユーザに報いる。
【背景技術】
【０００２】
携帯電話は、多くの人々が携帯して使用する日用品になっている。ディスプレイおよびスピーカを持ち、そして常にユーザの近くにあるため、携帯電話は、基本的な電話機能を超えて、そのユーザへ有益な情報を提供するための効果的なツールとして機能する。
【０００３】
広告は、携帯電話を介してユーザへ配信される、一つのタイプの情報である。広告コンテンツを配信するための従来の技術には、高性能なシステムがある。広告主にとっての広告の価値は、主に、ユーザの注目に依存するため、従来の技術は、広告へユーザを注目させるための、そして広告にユーザが本当に十分な注意を払ったことを検証するための手段を含む。
【０００４】
そのような「フィードバック・ベースの」携帯電話広告の一例が、ダニエル氏らの米国特許第７，０３９，４２３号に開示されている。このシステムは、広告を複数の携帯電話へ放送し、その広告に（キーを押すことによって）反応するユーザに、代償的な報酬として、いくつかの価値あるビデオ・コンテンツのピースへのアクセスを許可して報いる。
【０００５】
すべての従来の技術による携帯電話広告は、携帯電話ネットワーク上での、コンテンツのリアルタイム伝送に基づいており、少なくとも以下の欠点がある。
（１）携帯電話用帯域幅を介して同じコンテンツが繰り返し送信されるコスト。
（２）広告と、提示時のユーザの特定な興味との関連性の欠如。
（３）広告の決定から、ユーザのディスプレイ・デバイス上にコンテンツが出現するまでの、交信時間に起因する生来の待ち時間（待ち時間は、そのユーザに、コンテンツを無関係なものにしてしまうことがある）。
（４）広告へ反応するよう、そして広告をマニュアルで削除するようユーザに要求する、ユーザへの不便（例えば、ＳＭＳまたはＭＭＳメッセージの形態にある広告）。
（５）広告システムのスキームに参加するユーザに対する報酬範囲の制限。
【０００６】
特にモバイル・デバイス・ネットワーク内で、ユーザに特定なパラメータ（例えば、ロケーション、ユーザ・プロファイルおよびプレファレンス）およびイベント（例えば、着信コール、目覚ましアラームおよびミーティング・リマインダ）に基づいて適時広告を提示するシステムを得ることは、広告主にとって望ましく、また、ユーザに便利であろう。そのようなシステムが、状況に反応し、また、ユーザの関与を要求せずにそのような広告の提示を許可するユーザに報いるならば、さらに望ましいであろう。
【発明の概要】
【０００７】
本発明の目的は、特にモバイル・デバイス・ネットワーク内で、ユーザに特定なパラメータおよびイベントに基づいて適時広告を提示するためのシステムを提供することである。広告システムは、状況に依存し、ユーザの関与を要求しないそのような広告の提示を許可するユーザに報いる。
【０００８】
明確にする目的で、本文中で用いる以下の用語を特に定義する。本文で用いる用語「アド・バンク」は、広告データ・オブジェクト（または広告オブジェクト）を含む、モバイル・デバイス内にローカルに記憶されたファイルまたはデータベースに言及する。さらに、アド・バンクは、遠隔サーバによって遠隔的に更新できる。本文で用いる用語「イベント」は、デバイスのセンサによって、および／またはプログラムによって検出可能な、モバイル・デバイス内での、または、モバイル・デバイスの環境内での出来事に言及する。そのようなイベントの例としては、デバイスのモーション、プログラム事象の発生（例えば、目覚ましアラーム、ミーティング・リマインダ）、着信コール、デバイスのローミング環境の変化、そして受信したコード・メッセージの発生がある。
【０００９】
本文で用いる用語「アド・ディスプレイ・マネージャ」および「ＡＤＭ」は、広告オブジェクト（またはメッセージ）のコレクションから、以下の一つ以上の相関性を持つ、モバイル・デバイス上に表示すべきオブジェクトを選択する広告選択管理モジュールに言及する。
（１）デバイスの状態（例えば、使用中または待機中）。
（２）以前の提示（すなわち、最後に広告オブジェクトが提示されたのはいつか）。
（３）イベントの識別（例えば、呼び出し音、発信および電話帳アクセス）。
（４）環境因子（例えば、温度、時刻および地理的ロケーション）。
【００１０】
ＡＤＭがそのような選択をどのように行うかの例としては、夕方の特定な時刻後にユーザが発信するなら、ローカル・ピザ・レストランの広告を提示する、また、デバイス電話帳内に「自宅」と記載された電話番号から着信があれば、花屋の広告を提示する、などがある。選択のための広告コレクションは、アド・バンク内に記憶できる。
【００１１】
本文で用いる用語「イベント・ディテクタ」は、イベントを検出してＡＤＭモジュールを始動させる、モバイル・デバイス内のモジュールに言及する。イベント・ディテクタは、ソフトウェア／ファームウェア・モジュール、ハードウェア・モジュール、またはソフトウェア／ファームウェアおよびハードウェアの両方の組み合わせとして具現できる。本文で用いる用語「モバイル・ネットワーク・オペレータ」および「ＭＮＯ」は、モバイル・デバイス加入者のコミュニティを提供するエンティティに言及する。
【００１２】
本文で用いる用語「識別モジュール」および「ＩＭ」は、ＭＮＯからＭＮＯの加入者へ提供され、モバイル・デバイス内にインストールされるセキュア・デバイスに言及する。ＩＭは、ＭＮＯがユーザを認識することを可能にし、ユーザのデバイスの作動を可能にする。本文で用いる用語「加入者識別モジュール」および「ＳＩＭ」は、モバイル・デバイスのＧＳＭ（モバイル・テレコミュニケーションのためのグローバル・システム）規格に従ってＭＮＯが典型的に使用するＩＭに言及する。本文で用いる用語「大容量ＳＩＭカード」は、２メガバイトを超える不揮発性記憶装置からなるＳＩＭカードに言及する。本文で用いる用語「広告オブジェクト」、「広告」および「アド」は、モバイル・デバイスのユーザ・ディスプレイの一部に短時間表示される広告メッセージに言及する。このメッセージには、テキスト、グラフィクス、リンク、アニメーションおよびサウンドの少なくとも一つが含まれる。
【００１３】
本文で用いる用語「ユーザ状況」は、ユーザの現在の状況に関するモバイル・デバイスに利用可能な情報に言及する。ユーザ状況の例としては、以下のものがある。
（１）モバイル・デバイスに埋め込まれた、ロケーション検出技術における既知の手段に基づく、ユーザの物理的ロケーション。
（２）モバイル・デバイスに埋め込まれたアクセロメータ手段に基づく、ユーザの「モーション状態」（例えば、休息、散歩およびドライブ）。
（３）モバイル・デバイスに埋め込まれた温度計からの測定値に基づく、気温。
（４）気象通報、そしてユーザの「環境的ロケーション」（例えば、屋内または屋外）に基づく、ユーザの「気象的な状況」。
（５）モバイル・デバイス上の電極で感知する、ユーザのガルバニック皮膚反応（ＧＳＲ）に基づき「発汗要因」から判定した、ユーザの「肉体的な状況」。
【００１４】
本文で用いる用語「報酬」は、加入者が広告メッセージの提示に同意し、ＭＮＯが、そのような同意の提供に対して、加入者に価値あるサービスで補償する、というＭＮＯと加入者との間の関係に言及する。本文で用いる用語「状況に依存する広告」は、モバイル・デバイスの状態およびユーザ状況に従って、コンテンツおよびタイミングがＡＤＭによって決定される広告に言及する。状況に依存する広告の例としては、レストラン（例えば「ビルのピザ」）がダイヤルされているときに別のレストラン（例えば「ジョンのピザ」）を広告することである。本文で用いる用語「開ループ広告」および「ＯＬＡ」は、広告主に請求する、またはユーザに報いるためのユーザ応答を全く予期しない、あるいは要求しないという、モバイル・デバイス上で作動している広告アプリケーションの特性に言及する。
【００１５】
本発明は、ネットワーク帯域幅の使用が比較的に低く、そしてユーザのデバイス上で広告表示が許されていることに対して具体的な報酬を支払う、モバイル・デバイス・ユーザに関連広告を提供するためのシステムを開示する。
【００１６】
本発明の重要な特徴は、広告の選択およびタイミングが自動的であることである。本発明は、広告の選択およびタイミングがローカルに（すなわち、デバイスのシステムによって）決定される、モバイル・デバイス内のＯＬＡシステムを開示する。そのようなシステムは、ＭＮＯに属してユーザのモバイル・デバイス内に存在し、広告オブジェクトの大きなライブラリを含み、そしてライブラリから、状況に依存する広告メッセージを選択してユーザのデバイスのディスプレイ上に表示するための自動「広告マネージャ」（すなわち、ＡＤＭ）を用いる大容量記憶デバイス（例えば、大容量ＳＩＭカード）を利用する。本発明は、また、広告が利用した「表示時間」の総計をモニタし、ユーザに報いる、そして広告主に請求するために使用する「ユーザ・アカウント」を維持するシステムを開示する。
【００１７】
モバイル・デバイスで具現する上記に説明した本発明の実施例は、本発明のより広い局面の特殊なケースであり、より広い発明がどのように具現可能かの実用的な例として示している。
【００１８】
より広い意味における本発明の重要な特徴のいくつかは、以下の三つのエレメント間の「リンケージ」である。
（１）現実環境における検出可能なユーザ状況（すなわち、ユーザの全「関連情報」）。
（２）ユーザへの報酬。
（３）広告主への課金。
【００１９】
本発明は、（イベント検出デバイスによって）現実環境におけるイベントが検出されると、そのようなリンケージが構築され、そして、その結果、デバイス上のプロセスが起動され、三つの作用が得られることを開示する。
（１）デバイス上のローカル・アド・バンクからＯＬＡを表示すること。
（２）デバイスのユーザへクレジットで報いること。
（３）ＯＬＡの広告主へ請求すること。
【００２０】
このプロセスは、ユーザの反応、応答、または相互作用に全く依存しない。本発明によれば、ユーザは、ユーザのデバイス上でそのようなシステムを作動させておくことへの同意に対して報酬を得る。広告主は、デバイス上での広告の表示時間に対して請求される。広告コンテンツとユーザ状況との間の相関性に起因して、ユーザ状況が、当然、ユーザをその表示へと注目させる、という信仰が、広告主のサービスに対する支払いへの動機となる。以下の例は、本発明の応用例である。
【００２１】
本発明の模範的な応用例
【表１】
【００２２】
本発明による好適実施例においては、広告メッセージは、大容量ＳＩＭカードの大容量記憶領域内に記憶される。
【００２３】
本発明による好適実施例においては、記憶された広告コンテンツは、バックグラウンドで、ＭＮＯによって更新される。
【００２４】
本発明の好適実施例においては、ＡＤＭは、表示すべきメッセージを選択するための関連情報として、ユーザがダイヤルした電話番号、ローカル・ベース・ステーションＩＤ、着信電話番号、日時、（デバイスに搭載されたアクセロメータから得られた）モーション指標、および／または電話帳、イエロー・ページ、またはダイアルされた番号に関連する他のレジデント・データベース情報を用いる。
【００２５】
本発明の他の好適実施例においては、報酬は、ユーザへの割引あるいは無料通信時間、ＳＩＭカード上に記憶された娯楽性コンテンツへのアクセス、ＳＩＭカード内に記憶されたアプリケーションを使用するための特権、ＳＩＭカード内に記憶されたアプリケーションの機能への特権的アクセス、および／またはＳＩＭカード内の記憶域への特権的アクセスを含む。
【００２６】
強調すべきは、本発明によるシステムの、従来の技術と異なる方式の一つが、デバイス内でローカルに広告決定が行われる広告体験を提供することによる、ということである。これは、広告を有効で受け入れやすくする、次の二つの特徴を組み合わせることによって達成している。（１）広告コンテンツが状況に高度に依存する。（２）広告タイミングが状況に密接に連結する。これらの特徴は、デバイス内にローカルに記憶された広告バンクを持つことによって可能となっている。
【００２７】
したがって、本発明によれば、ユーザへ広告を選択して提示するための、以下のものを含むシステムが初めて提供される。（ａ）プログラム・コードを持つ、モバイル・デバイス内に存在する記憶メモリ。なお、プログラム・コードは、（ｉ）モバイル・デバイス内に存在するローカルに記憶されたデータベースから、状況に依存する少なくとも一つの広告メッセージをローカルに選択するよう、そして（ii）モバイル・デバイス上で、状況に依存する少なくとも一つの広告メッセージをユーザへ提示するよう構成される。そして（ｂ）モバイル・デバイス上でプログラム・コードを実行するためのプロセッサ。
【００２８】
提示は、携帯電話上で、状況に依存する少なくとも一つの広告メッセージをユーザへ提示することを含むことが好ましい。
【００２９】
記憶メモリおよびプロセッサは、大容量ＳＩＭカード内に存在することが好ましい。
【００３０】
状況に依存する少なくとも一つの広告メッセージは、プロセッサ上で作動するＡＤＭによって選択されることが好ましい。
【００３１】
ＡＤＭは、イベントの検出から約５秒未満で、状況に依存する少なくとも一つの広告メッセージを提示するよう作動可能であることが最も好ましい。
【００３２】
ＡＤＭは、イベントの検出から約２秒未満で、状況に依存する少なくとも一つの広告メッセージを提示するよう作動可能であることが最も好ましい。
【００３３】
ＡＤＭは、ユーザから応答を要求しないＯＬＡシステムとして作動可能であることが最も好ましい。
【００３４】
モバイル・デバイス内のＩＭのパーソナライズ設定は、ＡＤＭを作動させるためのユーザからの同意に対応することがより好ましい。
【００３５】
パーソナライズ設定は、ユーザ入力に従って前記ＡＤＭを起動させ、そして終了させるように構成されることが最も好ましい。
【００３６】
ＩＭは、ローカルに記憶されるデータベースを記憶するよう作動可能な大容量ＳＩＭカードであることが最も好ましい。
【００３７】
状況に依存する少なくとも一つの広告メッセージは、ダイアルされた番号の発生、キャッチホン番号の発生、着信番号の発生、ダイアルされた番号を含むイベント、キャッチホン番号を含むイベント、着信番号を含むイベント、ダイアルされた番号に関するデータベース情報、キャッチホン番号に関するデータベース情報、着信番号に関するデータベース情報、デバイスのロケーション、デバイスのローカル時刻、リマインダーの発生、目覚ましアラームの発生、受信したコード・メッセージの発生、ユーザとデバイスとの間の物理的な接触の指標、そしてデバイスのモーションの指標からなるグループから選択される少なくとも一つのイベントに依存することが好ましい。
【００３８】
プログラム・コードは、さらに、（iii）状況に依存する少なくとも一つのメッセージを受信する同意に対して、代償的な報酬でユーザに報いるためのイベント・リポートを記録するよう構成されることが好ましい。
【００３９】
イベント・リポートは、モバイル・デバイス上でユーザへ提示された、状況に依存する少なくとも一つのメッセージの数に基づくことが最も好ましい。
【００４０】
イベント・リポートは、モバイル・デバイス上で、状況に依存する少なくとも一つのメッセージがユーザへ提示される表示時間の総計に基づくことが最も好ましい。
【００４１】
イベント・リポートは、ユーザに報いるためにＭＮＯによって使用されることが最も好ましい。
【００４２】
イベント・リポートは、広告主に請求するためにＭＮＯによって使用されることが最も好ましい。
【００４３】
報酬は、ＭＮＯによるサービスの割引、デバイス内の特権記憶域へのアクセス、デバイスの特権機能へのアクセス、そしてデバイス内の特権アプリケーションへのアクセスからなるグループから選択される少なくとも一つの報酬であることが最も好ましい。
【００４４】
これらの実施例および他の実施例を、以下で詳細に説明する。
【００４５】
さて、本発明を、例証としての添付の図面を参照しながら説明する。
【図面の簡単な説明】
【００４６】
【図１】本発明の好適実施例による、ＯＬＡシステムの広告主、ＭＮＯ、そしてモバイル・デバイスの間の通信を表す簡略ブロック図である。
【図２】本発明の好適実施例による、ＯＬＡシステム内に具備されるコンポーネント、そしてコンポーネント間の通信チャネルを表す簡略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【００４７】
本発明は、特にモバイル・デバイス・ネットワーク内で、ユーザに特定なパラメータおよびイベントに基づき、適時広告を提示するためのシステムに関する。本発明による、ユーザに特定なパラメータおよびイベントに基づいて適時広告を提示するための原理および作用は、図面および説明を参照することによって、より良く理解できる。
【００４８】
さて、図面を参照する。図１は、本発明の好適実施例によるＯＬＡシステムの広告主、ＭＮＯおよびモバイル・デバイス間の通信を表す簡略ブロック図である。広告主１０は、ＭＮＯ１４との契約１２に署名する。契約１２は、一セットの広告オブジェクト１６、そして広告オブジェクト１６をモバイル・デバイス２０のユーザ・ディスプレイ１８上に表示することに対して広告主１０が請求されることになる「通信時間」料金を含む。広告オブジェクト１６は、ＯＬＡであり、ユーザからの応答を要求しない。広告オブジェクト１６を含むアド・バンク２２は、ＭＮＯ１４がモバイル・デバイス２０のユーザへ提供した大容量ＳＩＭカード２４内に位置する。広告オブジェクト１６は、広告主１０との契約１２に従って、ＭＮＯ１４がプレロードする。
【００４９】
イベント２８を検出するイベント・ディテクタ２６は、ＡＤＭ３０へイベント２８を配信する。ＡＤＭ３０は、それから、状況に基づいた選択基準に従ってアド・バンク２２から広告オブジェクト１６の一つを選択して、選択広告オブジェクト１６をユーザ・ディスプレイ１８上での提示のためにメディア・プロセッサ３２へ送信する。モバイル・デバイス２０のユーザは、ＭＮＯ１４へ定期的に送信されるイベント・リポート３４に従って報酬を受ける。イベント・リポート３４は、また、広告主１０に請求するためにも使用される。本発明の代替実施例では、イベント・ディテクタ２６およびＡＤＭ３０が大容量ＳＩＭカード２４内に存在することに注意すべきである。
【００５０】
図２は、本発明の好適実施例によるＯＬＡシステム内に具備されるコンポーネント、そしてコンポーネント間の通信チャネルを表す簡略ブロック図である。大容量ＳＩＭカード２４のＳＩＭデータベース４０内に保管されたコンポーネント、そしてそれらがどのようにＯＬＡシステムとインターフェイスするのかを図示している。広告オブジェクト１６は、ユーザへＳＩＭカード２４を提供する前に、ＭＮＯ１４によってプレロードされ（チャネルＡ）、その後、ＭＮＯ１４のネットワーク上でＭＮＯ１４からＳＩＭカード２４へダウンロードすることによって更新できる。イベント・ディテクタ２６がイベント２８を検出するとすぐ、ＡＤＭ３０は、ＳＩＭデータベース４０から広告オブジェクト１６を選択し、選択広告オブジェクト１６をメディア・プロセッサ３２へ送信する（チャネルＢ）。ユーザ・プロファイル４２は、ユーザのプレファレンス、そして任意の状況で表示すべき次の広告オブジェクト１６に関する情報を含む。
【００５１】
ユーザ・プロファイル４２の利用方法の一例としては、ショッピング・モール内に位置するＭＮＯベース・ステーションのネットワーク受信可能範囲内にユーザがいるときに、状況に関連した店を推奨するという決定である。例えば、ユーザ・プロファイル４２が、ユーザが子供であることを示す場合、ＡＤＭ３０は、おもちゃ屋広告を送信してもよい。ユーザが成人女性であるならば、ＡＤＭ３０はファッション店広告を送信してもよい。また、ユーザが成人男性であるならば、ＡＤＭ３０は紳士服広告を送信してもよい。ユーザ・プロファイル４２は、ユーザの行動に関する情報（例えば、通話時刻、通話時間、ダイアルされた番号）を収集するＭＮＯモニタ４４によって更新される（チャネルＣ）。ユーザ・プロファイル４２は、また、ユーザを分類するための追加の手段を備えてもよいＭＮＯ１４によって更新される（チャネルＤ）。
【００５２】
ユーザ・プロファイル４２は、ＡＤＭ３０によって検索され（チャネルＥ）、関連情報と共に、次の広告オブジェクト１６を選択するのに使用される。ＡＤＭ３０は、また、イベント・リポート３４を生成する（チャネルＦ）。使用状況データ４６は、イベント・リポート３４によって更新され（チャネルＧ）、典型的にＳＩＭカード２４内に存在する。イベント・リポート３４は、検索された広告オブジェクト１６の数、そして広告オブジェクト・アプリケーションの作動時間を記録する。使用状況データ４６（チャネルＨ）およびイベント・リポート３４（チャネルＩ）は、ＭＮＯ１４へ提供される。イベント・リポート３４は、ＭＮＯ１４が、ユーザに報酬を与える、そして広告主１０に請求するために用いるが、使用状況データ４６は、ＭＮＯ１４が、ユーザのトータル「広告利用」を記録するために用いる。広告利用のそのような記録は、ＭＮＯ１４が、例えば、ユーザ・プロファイル４２を修正するために利用できる（チャネルＤ）。
【００５３】
本発明の重要な特徴のいくつかは、ＯＬＡシステムが、迷惑にならずに、ユーザに（コンテンツ、そしてタイミングにおいて）関わって役だつことであることに留意すべきである。本発明のそのような特徴は、以下の局面を提供することによって達成される。
（１）関連状況の検出への即時の応答を、ローカル記憶装置からコンテンツを検索することによって可能にするローカル広告管理システム。
（２）押し付けがましくない、無意識に近いメッセージングを可能にする、ユーザ関与（例えば、呼びかけ応答）の不要性。
（３）ユーザに関連するコンテンツによるメッセージの選択を可能にする、デバイスの状況および状態認識。
【００５４】
本発明を限られた数の実施例に関して説明したが、本発明の多くの変形、修正、そして他の応用が可能であることは明らかである。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
ユーザへ広告を選択して提示するためのシステムであって、
（ａ）プログラム・コードを持つ、モバイル・デバイス内に存在する記憶メモリ、なお、前記プログラム・コードは、
（ｉ）前記モバイル・デバイス内に存在するローカルに記憶されたデータベースから、状況に依存する少なくとも一つの広告メッセージをローカルに選択するよう、そして
（ii）前記モバイル・デバイス上で、状況に依存する前記少なくとも一つの広告メッセージをユーザへ提示するよう構成され、そして
（ｂ）前記モバイル・デバイス上で前記プログラム・コードを実行するためのプロセッサからなる、システム。
【請求項２】
前記提示が、携帯電話上で、状況に依存する前記少なくとも一つの広告メッセージをユーザへ提示することを含む、請求項１のシステム。
【請求項３】
前記記憶メモリおよび前記プロセッサが、大容量ＳＩＭカード内に存在する、請求項１のシステム。
【請求項４】
状況に依存する前記少なくとも一つの広告メッセージが、前記プロセッサ上で作動するＡＤＭによって選択される、請求項１のシステム。
【請求項５】
前記ＡＤＭが、イベントの検出から約５秒未満で、状況に依存する前記少なくとも一つの広告メッセージを提示するよう作動可能である、請求項４のシステム。
【請求項６】
前記ＡＤＭが、イベントの検出から約２秒未満で、状況に依存する前記少なくとも一つの広告メッセージを提示するよう作動可能である、請求項４のシステム。
【請求項７】
前記ＡＤＭが、ユーザから応答を要求しないＯＬＡシステムとして作動可能である、請求項４のシステム。
【請求項８】
モバイル・デバイス内のＩＭのパーソナライズ設定が、前記ＡＤＭを作動させるためのユーザからの同意に対応する、請求項４のシステム。
【請求項９】
前記パーソナライズ設定が、ユーザ入力に従って前記ＡＤＭを起動させ、そして終了させるよう構成される、請求項８のシステム。
【請求項１０】
前記ＩＭが、前記ローカルに記憶されたデータベースを記憶するよう作動可能な大容量ＳＩＭカードである、請求項８のシステム。
【請求項１１】
状況に依存する前記少なくとも一つの広告メッセージが、ダイアルされた番号の発生、キャッチホン番号の発生、着信番号の発生、前記ダイアルされた番号を含むイベント、前記キャッチホン番号を含むイベント、前記着信番号を含むイベント、前記ダイアルされた番号に関するデータベース情報、前記キャッチホン番号に関するデータベース情報、前記着信番号に関するデータベース情報、デバイスのロケーション、デバイス上のローカル時刻、リマインダーの発生、目覚ましアラームの発生、受信したコード・メッセージの発生、ユーザとデバイスとの物理的な接触の指標、そしてデバイスのモーションの指標からなるグループから選択される少なくとも一つのイベントに依存する、請求項１のシステム。
【請求項１２】
前記プログラム・コードが、さらに、
（iii）状況に依存する前記少なくとも一つのメッセージを受信する同意に対して、代償的な報酬でユーザに報いるためのイベント・リポートを記録するよう構成される、請求項１のシステム。
【請求項１３】
前記イベント・リポートが、モバイル・デバイス上でユーザへ提示された、状況に依存する前記少なくとも一つのメッセージの数に基づく、請求項１２のシステム。
【請求項１４】
前記イベント・リポートが、モバイル・デバイス上で、状況に依存する前記少なくとも一つのメッセージがユーザへ提示される表示時間の総計に基づく、請求項１２のシステム。
【請求項１５】
前記イベント・リポートが、ユーザに報いるためにＭＮＯによって使用される、請求項１２のシステム。
【請求項１６】
前記イベント・リポートが、広告主に請求するためにＭＮＯによって使用される、請求項１２のシステム。
【請求項１７】
前記報酬が、ＭＮＯによるサービスの割引、デバイス内の特権記憶域へのアクセス、デバイスの特権機能へのアクセス、そしてデバイス内の特権アプリケーションへのアクセスからなるグループから選択される少なくとも一つの報酬である、請求項１２のシステム。
【請求項１８】
モバイル・デバイスのユーザへ広告を選択して提示するための方法であって、
（ａ）モバイル・デバイス内に存在するローカルに記憶されたデータベースから、状況に依存する少なくとも一つの広告メッセージをローカルに選択するステップ、なお、前記選択ステップは、モバイル・デバイス内で実行され、そして
（ｂ）モバイル・デバイス上で、状況に依存する前記少なくとも一つの広告メッセージをユーザへ提示するステップからなる、方法。
【請求項１９】
前記選択ステップが、ＡＤＭによって実行される、請求項１８の方法。
【請求項２０】
広告主とモバイル・デバイスのユーザとの間でメッセージを媒介するための方法であって、
（ａ）モバイル・デバイスに、
（ｉ）広告主の少なくとも一つの広告メッセージを含む、モバイル・デバイス内に存在する、ローカルに記憶されたデータベースを持つローカル記憶メモリ、
（ii）モバイル・デバイス内に存在する、前記データベースから広告メッセージを選択するためのＡＤＭ、そして
（iii）モバイル・デバイス内に存在する、モバイル・デバイスの少なくとも一つのイベントを検出するためのイベント・ディテクタを提供するステップ、
（ｂ）前記イベント・ディテクタを使用して、前記少なくとも一つのイベントの発生を検出するステップ、
（ｃ）前記ＡＤＭを使用して、前記データベース内に記憶された、前記少なくとも一つのイベントと相互に関連する、状況に依存する少なくとも一つの広告メッセージをローカルに選択するステップ、
（ｄ）モバイル・デバイス上で、状況に依存する前記少なくとも一つの広告メッセージをユーザへ提示するステップ、そして
（ｅ）状況に依存する前記少なくとも一つの広告メッセージを受信する同意に対してユーザに報いるステップからなる、方法。
【請求項２１】
前記報いるステップが、モバイル・デバイス上でユーザへ提示された、状況に依存する前記少なくとも一つの広告メッセージの数に基づく、請求項２０の方法。
【請求項２２】
前記報いるステップが、モバイル・デバイス上で、状況に依存する前記少なくとも一つの広告メッセージがユーザへ提示される表示時間の総計に基づく、請求項２０の方法。
【請求項２３】
前記報いるステップが、ＭＮＯによって実行される、請求項２０の方法。
【請求項２４】
前記少なくとも一つのイベントが、ダイアルされた番号の発生、キャッチホン番号の発生、着信番号の発生、前記ダイアルされた番号を含むイベント、前記キャッチホン番号を含むイベント、前記着信番号を含むイベント、前記ダイアルされた番号に関するデータベース情報、前記キャッチホン番号に関するデータベース情報、前記着信番号に関するデータベース情報、デバイスのロケーション、デバイス上のローカル時刻、リマインダーの発生、目覚ましアラームの発生、受信したコード・メッセージの発生、ユーザとデバイスとの間の物理的な接触の指標、そしてデバイスのモーションの指標からなるグループから選択される、請求項２０の方法。
【請求項２５】
前記ローカル記憶メモリが、前記ローカルに記憶されたデータベースを記憶するよう作動可能な大容量ＳＩＭカードである、請求項２０の方法。
【請求項２６】
さらに、
（ｆ）モバイル・デバイス上で広告主の前記少なくとも一つの広告メッセージがユーザへ提示される表示時間の総計に基づいて広告主に請求するステップからなる、請求項２０の方法。
【請求項１】
ユーザへ広告を選択して提示するためのシステムであって、
（ａ）プログラム・コードを持つ、モバイル・デバイス内に存在する記憶メモリ、なお、前記プログラム・コードは、
（ｉ）前記モバイル・デバイス内に存在するローカルに記憶されたデータベースから、状況に依存する少なくとも一つの広告メッセージをローカルに選択するよう、そして
（ii）前記モバイル・デバイス上で、状況に依存する前記少なくとも一つの広告メッセージをユーザへ提示するよう構成され、そして
（ｂ）前記モバイル・デバイス上で前記プログラム・コードを実行するためのプロセッサからなる、システム。
【請求項２】
前記提示が、携帯電話上で、状況に依存する前記少なくとも一つの広告メッセージをユーザへ提示することを含む、請求項１のシステム。
【請求項３】
前記記憶メモリおよび前記プロセッサが、大容量ＳＩＭカード内に存在する、請求項１のシステム。
【請求項４】
状況に依存する前記少なくとも一つの広告メッセージが、前記プロセッサ上で作動するＡＤＭによって選択される、請求項１のシステム。
【請求項５】
前記ＡＤＭが、イベントの検出から約５秒未満で、状況に依存する前記少なくとも一つの広告メッセージを提示するよう作動可能である、請求項４のシステム。
【請求項６】
前記ＡＤＭが、イベントの検出から約２秒未満で、状況に依存する前記少なくとも一つの広告メッセージを提示するよう作動可能である、請求項４のシステム。
【請求項７】
前記ＡＤＭが、ユーザから応答を要求しないＯＬＡシステムとして作動可能である、請求項４のシステム。
【請求項８】
モバイル・デバイス内のＩＭのパーソナライズ設定が、前記ＡＤＭを作動させるためのユーザからの同意に対応する、請求項４のシステム。
【請求項９】
前記パーソナライズ設定が、ユーザ入力に従って前記ＡＤＭを起動させ、そして終了させるよう構成される、請求項８のシステム。
【請求項１０】
前記ＩＭが、前記ローカルに記憶されたデータベースを記憶するよう作動可能な大容量ＳＩＭカードである、請求項８のシステム。
【請求項１１】
状況に依存する前記少なくとも一つの広告メッセージが、ダイアルされた番号の発生、キャッチホン番号の発生、着信番号の発生、前記ダイアルされた番号を含むイベント、前記キャッチホン番号を含むイベント、前記着信番号を含むイベント、前記ダイアルされた番号に関するデータベース情報、前記キャッチホン番号に関するデータベース情報、前記着信番号に関するデータベース情報、デバイスのロケーション、デバイス上のローカル時刻、リマインダーの発生、目覚ましアラームの発生、受信したコード・メッセージの発生、ユーザとデバイスとの物理的な接触の指標、そしてデバイスのモーションの指標からなるグループから選択される少なくとも一つのイベントに依存する、請求項１のシステム。
【請求項１２】
前記プログラム・コードが、さらに、
（iii）状況に依存する前記少なくとも一つのメッセージを受信する同意に対して、代償的な報酬でユーザに報いるためのイベント・リポートを記録するよう構成される、請求項１のシステム。
【請求項１３】
前記イベント・リポートが、モバイル・デバイス上でユーザへ提示された、状況に依存する前記少なくとも一つのメッセージの数に基づく、請求項１２のシステム。
【請求項１４】
前記イベント・リポートが、モバイル・デバイス上で、状況に依存する前記少なくとも一つのメッセージがユーザへ提示される表示時間の総計に基づく、請求項１２のシステム。
【請求項１５】
前記イベント・リポートが、ユーザに報いるためにＭＮＯによって使用される、請求項１２のシステム。
【請求項１６】
前記イベント・リポートが、広告主に請求するためにＭＮＯによって使用される、請求項１２のシステム。
【請求項１７】
前記報酬が、ＭＮＯによるサービスの割引、デバイス内の特権記憶域へのアクセス、デバイスの特権機能へのアクセス、そしてデバイス内の特権アプリケーションへのアクセスからなるグループから選択される少なくとも一つの報酬である、請求項１２のシステム。
【請求項１８】
モバイル・デバイスのユーザへ広告を選択して提示するための方法であって、
（ａ）モバイル・デバイス内に存在するローカルに記憶されたデータベースから、状況に依存する少なくとも一つの広告メッセージをローカルに選択するステップ、なお、前記選択ステップは、モバイル・デバイス内で実行され、そして
（ｂ）モバイル・デバイス上で、状況に依存する前記少なくとも一つの広告メッセージをユーザへ提示するステップからなる、方法。
【請求項１９】
前記選択ステップが、ＡＤＭによって実行される、請求項１８の方法。
【請求項２０】
広告主とモバイル・デバイスのユーザとの間でメッセージを媒介するための方法であって、
（ａ）モバイル・デバイスに、
（ｉ）広告主の少なくとも一つの広告メッセージを含む、モバイル・デバイス内に存在する、ローカルに記憶されたデータベースを持つローカル記憶メモリ、
（ii）モバイル・デバイス内に存在する、前記データベースから広告メッセージを選択するためのＡＤＭ、そして
（iii）モバイル・デバイス内に存在する、モバイル・デバイスの少なくとも一つのイベントを検出するためのイベント・ディテクタを提供するステップ、
（ｂ）前記イベント・ディテクタを使用して、前記少なくとも一つのイベントの発生を検出するステップ、
（ｃ）前記ＡＤＭを使用して、前記データベース内に記憶された、前記少なくとも一つのイベントと相互に関連する、状況に依存する少なくとも一つの広告メッセージをローカルに選択するステップ、
（ｄ）モバイル・デバイス上で、状況に依存する前記少なくとも一つの広告メッセージをユーザへ提示するステップ、そして
（ｅ）状況に依存する前記少なくとも一つの広告メッセージを受信する同意に対してユーザに報いるステップからなる、方法。
【請求項２１】
前記報いるステップが、モバイル・デバイス上でユーザへ提示された、状況に依存する前記少なくとも一つの広告メッセージの数に基づく、請求項２０の方法。
【請求項２２】
前記報いるステップが、モバイル・デバイス上で、状況に依存する前記少なくとも一つの広告メッセージがユーザへ提示される表示時間の総計に基づく、請求項２０の方法。
【請求項２３】
前記報いるステップが、ＭＮＯによって実行される、請求項２０の方法。
【請求項２４】
前記少なくとも一つのイベントが、ダイアルされた番号の発生、キャッチホン番号の発生、着信番号の発生、前記ダイアルされた番号を含むイベント、前記キャッチホン番号を含むイベント、前記着信番号を含むイベント、前記ダイアルされた番号に関するデータベース情報、前記キャッチホン番号に関するデータベース情報、前記着信番号に関するデータベース情報、デバイスのロケーション、デバイス上のローカル時刻、リマインダーの発生、目覚ましアラームの発生、受信したコード・メッセージの発生、ユーザとデバイスとの間の物理的な接触の指標、そしてデバイスのモーションの指標からなるグループから選択される、請求項２０の方法。
【請求項２５】
前記ローカル記憶メモリが、前記ローカルに記憶されたデータベースを記憶するよう作動可能な大容量ＳＩＭカードである、請求項２０の方法。
【請求項２６】
さらに、
（ｆ）モバイル・デバイス上で広告主の前記少なくとも一つの広告メッセージがユーザへ提示される表示時間の総計に基づいて広告主に請求するステップからなる、請求項２０の方法。
【図１】
【図２】
【図２】
【公表番号】特表２０１０−５０９６１８（Ｐ２０１０−５０９６１８Ａ）
【公表日】平成２２年３月２５日（２０１０．３．２５）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００９−５３５１８８（Ｐ２００９−５３５１８８）
【出願日】平成１９年１１月４日（２００７．１１．４）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＩＬ２００７／００１３４３
【国際公開番号】ＷＯ２００８／０５６３５０
【国際公開日】平成２０年５月１５日（２００８．５．１５）
【公序良俗違反の表示】
（特許庁注：以下のものは登録商標）
１．ＧＳＭ
【出願人】（５０２１１１５３６）サンディスク アイエル リミテッド (64)
【住所又は居所原語表記】Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐａｒｋ ２０００，Ａｔｉｒ Ｙｅｄａ Ｓｔｒｅｅｔ ７，４４４２５ Ｋｆａｒ Ｓａｂａｄ，Ｉｓｒａｅｌ
【公表日】平成２２年３月２５日（２０１０．３．２５）
【国際特許分類】
【出願日】平成１９年１１月４日（２００７．１１．４）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＩＬ２００７／００１３４３
【国際公開番号】ＷＯ２００８／０５６３５０
【国際公開日】平成２０年５月１５日（２００８．５．１５）
【公序良俗違反の表示】
（特許庁注：以下のものは登録商標）
１．ＧＳＭ
【出願人】（５０２１１１５３６）サンディスク アイエル リミテッド (64)
【住所又は居所原語表記】Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐａｒｋ ２０００，Ａｔｉｒ Ｙｅｄａ Ｓｔｒｅｅｔ ７，４４４２５ Ｋｆａｒ Ｓａｂａｄ，Ｉｓｒａｅｌ
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