モバイル放送システムにおけるローミングサービス方法及びそのシステム
【課題】ローミングサービス方法及びそのシステムを提供する。
【解決手段】本発明は、端末がローミング地域へ移動するときに、端末によって該当訪問先サービス提供者からサービスガイドを受信する段階と、端末によって、受信されたサービスガイドに基づいて、サービス別許容可能な購買アイテムを要求するローミング要求メッセージをホームサービス提供者に伝送する段階と、ローミング要求メッセージを受信すると、ホームサービス提供者によって、ローミング要求メッセージに基づいて端末が位置している訪問先サービス提供者とローミング可用性及び前記サービス別許容範囲を折衝する段階と、ホームサービス提供者によって、訪問先サービス提供者と折衝された、ローミング可用性及び前記サービス別許容範囲を前記端末に伝送する段階を有する。
【解決手段】本発明は、端末がローミング地域へ移動するときに、端末によって該当訪問先サービス提供者からサービスガイドを受信する段階と、端末によって、受信されたサービスガイドに基づいて、サービス別許容可能な購買アイテムを要求するローミング要求メッセージをホームサービス提供者に伝送する段階と、ローミング要求メッセージを受信すると、ホームサービス提供者によって、ローミング要求メッセージに基づいて端末が位置している訪問先サービス提供者とローミング可用性及び前記サービス別許容範囲を折衝する段階と、ホームサービス提供者によって、訪問先サービス提供者と折衝された、ローミング可用性及び前記サービス別許容範囲を前記端末に伝送する段階を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はモバイル放送(mobile broadcasting)システムに関するもので、特にモバイル放送システムにおけるローミングサービス方法及びそのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信市場は、既存技術の再結合又は統合を通じて新たなサービスの生産を持続的に要求してきている。現在、通信及び放送技術の発達に従って従来の放送システム又は移動通信システムは、携帯電話及びPDA(Personal Digital Assistant)のような携帯端末機(または、移動端末)を通じて放送サービスを提供する段階に至っている。このような潜在的で実際的な市場需要とマルチメディアサービスに対して急増する要求、既存の音声サービス以外に放送サービスのような新たなサービスを提供しようとする事業者の戦略、そして需要者の要求に応じて移動通信事業を強化しているIT(Information Technology)企業の利害関係のため、移動通信サービスとIP(Internet Protocol)の融合は、次世代移動通信技術の開発の主流となっている。
【0003】
OMA(Open Mobile Alliance)は、個々のモバイルソリューション間の相互連動(interworking)のための標準を研究するグループであり、移動通信用ゲーム、インターネットサービスなどに対する多様なアプリケーション標準を定める役割をする。このOMAワーキンググループの中で、OMA BAC BCAST(Open Mobile Alliance Browser and Content Mobile Broadcast Sub Working Group)は、移動端末を用いて放送サービスを提供する技術を研究している。以下に、OMAで論議されているモバイル放送システムについて簡略に説明する。
【0004】
モバイル放送システムにおいて、放送サービスを受信するための移動端末は、サービス自体に対する説明情報、サービスに対する課金情報、及びサービスの受信方法に関する情報が含まれたサービスガイド情報を受信すべきである。移動端末は、サービスガイド情報を用いて該当サービスを受信する。
【0005】
以下に、従来技術と本発明について、具体的な例によって、モバイル放送技術の一つであるOMA BCAST技術に基づいて説明する。
図1は、OMAのBCASTワーキンググループによって確立されたモバイル放送サービスのためのアプリケーション階層(application layer)及びその下部伝送階層(transport layer)の論理的構成を示す。
【0006】
まず、図1に示す論理エンティティ(logical entity)を詳細に説明する。コンテンツ供給者(Content Creation:CC)101は、BCASTサービスのためのコンテンツを提供し、このコンテンツは、通常の放送サービスファイル、例えば映画、オーディオ、ビデオデータを含むことができる。また、コンテンツ供給者101は、サービスガイドを生成し、該サービスが伝送される伝送ベアラ(transport bearer)を決定するために使用される、コンテンツに対する属性(Attribute)をBCASTサービスアプリケーション(BCAST Service Application:BSA)102に提供する。BCASTサービスアプリケーション102は、コンテンツ供給者101から提供されるBCASTサービスデータを受信し、メディアエンコーディング、コンテンツ保護、及び双方向サービスを提供するために適切な形態に加工する。さらに、BCASTサービスアプリケーション102は、コンテンツ供給者101から提供されたコンテンツに対する属性をBCASTサービス分配/適応部(BCAST Service Distribution/ Adaptation:BSDA)103及びBCAST加入管理部(BAST Subscription Management:BSM)104に提供する。
【0007】
BCASTサービス分配/適応部103は、BCASTサービスアプリケーション102から提供されるBCASTサービスデータを用いてファイル及びストリーミング伝送、サービス収集、サービス保護、サービスガイドの生成及び伝達、サービス通知(notification)のような動作を遂行する。また、BCASTサービス分配/適応部103は、放送分配システム(Broadcast Distribution System:BDS)112に適合するようにサービスを調整する。
【0008】
BCAST加入管理部104は、BCASTサービスユーザーのための加入及び料金関連機能のようなサービスを規定し、BCASTサービスに使用される情報を規定し、ハードウェア又はソフトウェアによってBCASTサービスを受信する端末機を管理する。
端末機(terminal)105は、コンテンツ及びサービスガイドとコンテンツ保護などのプログラム支援情報を受信し、ユーザーに放送サービスを提供する。BDSサービス分配部(BDS Service Distribution:BDS-SD)111は、放送分配システム112及び双方向伝送ネットワーク(Interaction Network:IN)113と相互通信を通じてモバイル放送サービスを複数の端末機に伝送する。
【0009】
放送分配システム112は、放送チャンネルを介してモバイル放送サービスを伝送する。例えば、モバイル放送サービスは、3GPP(3rd Generation Project Partnership)のMBMS(Multimedia Broadcast Multicast Service)、3GPP2のBCMCS(Broadcast Multicast Service)、DVB(Digital Video Broadcasting)のDVB-H(DVB-Handheld)又はIP(Internet Protocol)基盤の放送/通信ネットワークを含むことができる。双方向伝送ネットワーク113は、双方向チャンネルを提供する。例えば、双方向伝送ネットワーク113は、セルラーネットワークとなることができる。
【0010】
次に、論理エンティティ間の接続通路である参照ポイント(reference point)を説明する。参照ポイントは、目的に応じて複数のインターフェースを有し、このようなインターフェースは特定の目的のために2個以上の論理エンティティ間の通信のために使用される。このためにメッセージ形式とプロトコルが適用される。
【0011】
BCAST-1 121は、コンテンツ及びコンテンツ属性の伝送経路であり、BCAST-2 122は、コンテンツが保護(Content-protected)され、あるいはコンテンツが保護されない(Content-unprotected)BCASTサービス、上記BCASTサービスの属性、及びコンテンツ属性の伝送経路である。
【0012】
BCAST-3 123は、BCASTサービスの属性、コンテンツの属性、ユーザー優先(User preference)及び加入(Subscription)情報、ユーザー要求、及び上記要求に対する応答の伝送経路である。BCAST-4 124は、通知メッセージ(Notification Message)、サービスガイドに使用される属性、及びコンテンツ保護(Content Protection)及びサービス保護(Service Protection)に使用されるキーの伝送経路である。
【0013】
BCAST-5 125は、保護されたBCASTサービス、保護されないBCASTサービス、コンテンツが保護されたBCASTサービス、コンテンツが保護されないBCASTサービス、BCASTサービス属性、コンテンツ属性、通知、サービスガイド、BCASTサービス保護に使用されるDRM(Digital Right Management) RO(Right Object)及びキー値のセキュリティ要素(security material)、及び放送チャンネルを介して伝送されるすべてのデータと信号の伝送経路である。
【0014】
BCAST-6 126は、保護されたBCASTサービス、保護されないBCASTサービス、コンテンツが保護されたBCASTサービス、コンテンツが保護されないBCASTサービス、BCASTサービス属性、コンテンツ属性、通知、サービスガイド、BCASTサービス保護に使用されるDRM RO及びキー値のようなセキュリティ要素、及び双方向伝送チャンネルを介して伝送されるすべてのデータと信号の伝送経路である。
【0015】
BCAST-7 127は、サービスプロビジョニング(service provisioning)、加入情報、装置管理、及びBCASTサービス保護に使用されるDRM RO及びキー値のようなセキュリティ要素の受信に関連した制御情報の双方向伝送チャンネルを介して伝送されるユーザー優先情報の伝送経路である。
【0016】
BCAST-8 128は、BCASTサービスに対するユーザーのデータが双方向伝送される伝送経路である。BDS-1 129は、保護されたBCASTサービス、保護されないBCASTサービス、BCASTサービス属性、コンテンツ属性、通知、サービスガイド、及びBCASTサービス保護に使用されるDRM RO及びキー値のセキュリティ要素の伝送経路である。
【0017】
BDS-2 130は、サービスプロビジョニング、加入情報、装置管理、及びBCASTサービス保護に使用されるDRM RO及びキー値のセキュリティ要素の伝送経路である。X-1 131は、BDSサービス分配部111と放送分配システム112との間の参照ポイントである。X-2 132は、BDSサービス分配部111と双方向伝送ネットワーク113との間の参照ポイントである。X-3 133は、放送分配システム112と端末機105との間の参照ポイントである。X-4 134は、BDSサービス分配部111と放送チャンネルを通じた端末機105との間の参照ポイントである。X-5 135は、BDSサービス分配部111及び双方向伝送チャンネルを通じた端末機105との間の参照ポイントである。X-6 136は、双方向伝送ネットワーク113と端末機105との間の参照ポイントである。
【0018】
図2は、一般的なモバイル放送システムにおいて、放送サービスを受信するためのサービスガイドの構成を示す。これは、移動端末に放送サービスを提供するためにOMA BAC BCASTで提案した構造である。一つのサービスガイドは、それぞれの目的を有する複数のフラグメント(fragment)で構成され、これらフラグメントは、図2に示すように、用途により4つのグループに区分される。
【0019】
図2は、管理グループ(Administrative group)200、供給グループ(Provisioning group)210、コアグループ(Core group)220、及びアクセスグループ(Access group)230で構成されたサービスガイドの一例を示す。図2において、各フラグメントに接続する実線は、フラグメント間の相互参照を意味する。
【0020】
管理グループ200は、サービスガイドを受信するために、移動端末によって必要な基本情報を提供するグループであって、サービスガイドコンテキスト(context)フラグメント201と、サービスガイド伝送記述子(delivery descriptor)フラグメント202とを含む。
【0021】
サービスガイドコンテキストフラグメント201は、サービスガイド識別子(ID)、サービスガイドを生成して伝送するサービス提供者の識別情報、及びサービスガイド全般に関する情報を提供する。サービスガイド伝送既述子フラグメント202は、複数のサービスガイドフラグメントの受信が可能なチャンネル、スケジュール情報、及び更新情報を移動端末に提供することによって、移動端末は、必要なサービスガイドのみを適切な時間に受信することができる。
【0022】
供給グループ210は、サービス受信のための料金情報を提供するグループであり、購買アイテム(Purchase Item)フラグメント211、購買データフラグメント212、及び購買チャンネルフラグメント213を含む。購買アイテムフラグメント211はサービス又はサービスバンドルに関する料金情報を提供し、購買データフラグメント212は購買アイテムに関する実際コスト情報を表し、購買チャンネルフラグメント213はサービス利用者が実際的にサービスを購買できるシステム及び料金支払い方法に関する情報を提供する。
【0023】
コアグループ220は、サービス自体に関する情報を提供するグループであり、サービスフラグメント221、スケジュールフラグメント222、及びコンテンツフラグメント223を含む。サービスフラグメント221は、ユーザーが受信するサービス自体に対する説明及びサービスが構成できるコンテンツを示す情報を提供する。スケジュールフラグメント222は、サービスが供給されて使用可能な時間に関する情報を提供する。コンテンツフラグメント223は、サービスを構成する複数のコンテンツに関する情報を提供する。
【0024】
アクセスグループ230は、アクセスフラグメント231と、セッション記述(Session Description)フラグメント232とを含む。アクセスグループ230は、コアグループ220を通じて提供されるサービスを受信する方法を示すサービスアクセス情報、及び該当サービスを構成しているコンテンツが伝送されるセッションに関する具体的な情報を提供して、移動端末が、該当サービスに対してアクセス可能にする。
【0025】
アクセスフラグメント231は、移動端末に一つのサービスに対する複数のアクセス方法を提供し、それによって一つのサービスに基づいて多様な付加サービスにアクセス可能な方法を提供する。セッション記述フラグメント232は、一つのアクセスフラグメントに定義されたサービスに対するセッション情報を提供する。また、サービスガイド情報は、図2に示すように、4個のフラグメントに加えてサービス及びコンテンツに対するプレビューとアイコンを提供するプレビューデータ(Preview data)フラグメント224をさらに含むことができる。
【0026】
図3は、OMA BCASTにおいて、モバイル放送端末機が加入しているホームネットワーク(Home Network:以下、“ホームN/W”とする)310のサービス地域でなく、訪問先ネットワーク(Visited Network:以下、“訪問先N/W”とする)320のサービス地域で放送サービスの受信を希望する場合のローミング手順を示す。ローミング手順の各ステップを説明する前に、まず図3の各エンティティについて説明する。
【0027】
ホームN/W310及び訪問先N/W320に存在する各BCASTサービスアプリケーション(BCAST Service Application:以下、“BSA”と称する)311及び321は、図1のBCASTサービスアプリケーション102と同一の機能を有するので、ローミングの際にホームN/W310及び訪問先N/W320のBSAを差別化するために別途に示す。同様に、BCAST加入管理部(BCAST Subscription Management:以下、“BSM”と称する)312及び322は、図1のBCAST加入管理部104と同一の機能を有する。BCASTサービス分配/適応部(BCAST Service Distribution Adaptation:以下、“BSDA”と称する)313及び323は、図1のBCASTサービス分配/適応部103と同一の機能を有し、BDSサービス分配部(BDS Service Distribution:BDS-SD)、BCAST分配システム(BCAST Distribution System:BDS)、双方向伝送ネットワーク(interaction Network:IN)でそれぞれ構成されたグループエンティティ314及び324は、図1のBDS-SD111、BDS112、及びIN113と同一の機能を有する。端末機330は、図1の端末機105と同一の機能を有する。次に、ローミング手順の各ステップについて説明する。
【0028】
ステップ301で、ユーザーは、自分のホームN/W310でBCASTローミングサービスを要求した後に、訪問先N/W320に移動する。ホームN/W310から訪問先N/W320へのローミングのための手順は、BCAST領域外である、下位階層313及び323で遂行されなければならない。ステップ302で、端末機330が、ホームN/W310に接続することなく、ローミング中である訪問先N/W320から自動的にサービスガイドを受信する。ステップ303で、サービスガイドを受信すると、端末機330は、ユーザーが希望する特定のBCASTサービスに対するRO(Rights Object)に対する要求を訪問先N/W320のBSM322に送信する。ステップ304で、訪問先N/W320のBSM322は、ホームN/W310のBSM312にユーザーローミングのための許可(authorization)を獲得する。ステップ305で、訪問先N/W320のBSM321を通じて、ステップ303で端末機330によって要求された権利オブジェクトを端末機330に伝送する。ステップ305で権利オブジェクトを受信した後に、端末機330は、ステップ306で、訪問先N/W320のBSDA323を通じてBCASTサービスを受信する。最後に、ステップ307で、訪問先N/W320は、料金情報を生成してホームN/W310に伝達するが、BCAST標準外であるため、その説明は記述しない。
【0029】
図3に説明したように、現在BCASTはローミングのための手順を示す。実際にローミングを可能にするためには、各エンティティ間の通信のためのメッセージとそのメッセージ形式が必要であるが、それらが提示されていない。様々なサービス提供者が存在できるモバイル放送サービスにおいて、ユーザー端末機が自由にローミングをしてサービスを受信するためには、BCASTサービスエンティティ間のメッセージフローが明確に提示されなければならない。現在のローミング手順では、ユーザーがローミングを遂行したときに、課金情報に対する通知なしに上記手順が行われている。しかしながら、実際にローミングが発生した場合に、課金システムは、ユーザーによって使用されたホームN/W310と異なり、ローミングしながら受信された訪問先N/W320のサービスガイドの料金により課金を受けるものでもない。このため、課金変動と関連した情報をユーザーに提供し、ユーザーがローミングサービスを使用するか否かを決定するようにするステップが必要である。また、ローミング手順を可能にするために、ローミングサービスをホームN/W310に送信する以前に要求しなければならない。しかしながら、実際にはこのような状況が常に可能ではないので、端末機が地域を移動した後でもローミングが可能でなければならない。図3のローミング手順では、ステップ305で暗号化されて受信されたコンテンツ又はサービスを解読するために使用される方式をOMA DRM2.0であると仮定する。しかしながら、実際に上記に言及したOMA DRM2.0.以外の方式でもコンテンツ又はサービスの暗号/解読が可能なようにアップデートされなければならない。したがって、モバイル放送システムにおけるローミングサービスを支援するための改善された方法が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0030】
したがって、本発明はこうした従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、モバイル放送システムにおけるローミングサービス方法及びそのシステムを提供することにある。
また、本発明の目的は、モバイル放送システムにおける多様な課金システムを支援できるローミングサービス方法及びそのシステムを提供することにある。
本発明の他の目的は、モバイル放送システムにおける多様な暗号化方式を支援するローミングサービス方法及びそのシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0031】
上記のような目的を達成するために、本発明の一側面によると、モバイル放送システムにおけるローミングサービス方法であって、端末がローミング地域へ移動するときに、端末によって該当訪問先サービス提供者からサービスガイドを受信する段階と、端末によって、受信されたサービスガイドに基づいて、サービス別許容可能な購買アイテムを要求するローミング要求メッセージをホームサービス提供者に伝送する段階と、ローミング要求メッセージを受信すると、ホームサービス提供者によって、ローミング要求メッセージに基づいて端末が位置している訪問先サービス提供者とローミング可用性(availability)及びサービス別許容範囲(allowable scope)を折衝する段階と、ホームサービス提供者によって、訪問先サービス提供者と折衝された、ローミング可用性及びサービス別許容範囲を端末に伝送する段階と、端末によって、サービス別許容範囲に対する同意及び反対を訪問先サービス提供者に伝送する段階と、訪問先サービス提供者によって、端末が同意すると、同意したサービスを受信するための暗号化キーを伝送する段階とを有する。
【0032】
本発明の実施形態において、ローミング要求メッセージは、端末によって選択された特定サービスの許容要求をさらに含むローミングサービス方法を提供する。
本発明の実施形態において、ローミング可能性及び許容範囲を折衝する段階は、ホームサービス提供者によって、ローミング登録のために、端末の加入タイプを含むメッセージを訪問先サービス提供者に伝送する段階と、訪問先サービス提供者によって、加入タイプに基づいてローミング可用性及びサービス別許容範囲を決定してホームサービス提供者に伝送する段階とを有するローミングサービス方法を提供する。
本発明の実施形態において、暗号化キーは、ロングタームキー(Long-Term Key)であることを特徴とするローミングサービス方法を提供する。
【0033】
本発明に他の側面によると、モバイル放送システムにおけるローミングサービス方法であって、端末がローミング地域へ移動するときに、端末によって、該当訪問先サービス提供者からサービスガイドを受信する段階と、端末によって、受信されたサービスガイドに基づいてサービス別許容可能な購買アイテムを要求するローミング要求メッセージを訪問先サービス提供者に伝送する段階と、ローミング要求メッセージを受信すると、訪問先サービス提供者によって、ローミング要求メッセージに基づき、端末が加入した地域のホームサービス提供者から端末のローミングサービスが許可されたか否かを判定する段階と、訪問先サービス提供者によって、端末のローミングサービスの可用性及びローミングサービス別許容範囲を確認し、その結果を端末に伝送する段階とを有することを特徴とする。
【0034】
本発明の実施形態において、端末によって、サービス別許容範囲に対する同意及び反対のうち少なくとも一つを訪問先サービス提供者に伝送する段階と、端末が同意すると、訪問先サービス提供者によって同意されたサービスを受信するための暗号化キーを伝送する段階とをさらに有するローミングサービス方法を提供する。
本発明の実施形態において、ローミング要求メッセージを伝送する段階は、ローミング要求メッセージに端末によって選択されたサービスの許可可能要求をさらに含むことを特徴とするローミングサービス方法を提供する。
【0035】
本発明の実施形態において、端末のローミングサービスが許可されたか否かを判定する段階は、訪問先サービス提供者によって、ホームサービス提供者にローミング登録のために端末の加入タイプを含むメッセージを伝送する段階と、ホームサービス提供者によって、加入タイプに基づいてローミング可用性を決定してホームサービス提供者に伝送する段階とを有することを特徴とする。
【0036】
本発明に他の側面によると、所定の端末からローミング要求メッセージを受信すると、ローミング要求メッセージに基づいて、端末が位置した訪問先サービス提供者(Visited Service Provider)とローミング可用性及びローミングサービス別可用範囲を折衝するホームサービス提供者(Home Service Provider)と、折衝されたローミング可用性及びローミングサービス別許容範囲を端末に伝送する訪問先サービス提供者と、受信されたローミング可用性及びローミングサービス別許容範囲を確認し、ホームサービス提供者及び訪問先サービス提供者のうちの少なくとも一つから暗号化キーを受信する端末とを含むことを特徴とする。
【0037】
本発明の実施形態において、端末は、ローミング要求メッセージに端末によって選択されたサービスの許可可能な要求をさらに含むことを特徴とするモバイル放送システムを提供する。
本発明の実施形態において、暗号化キーはロングタームキー(Long-Term Key)であることを特徴とするモバイル放送システムを提供する。
【0038】
本発明に他の側面によると、所定の端末からローミング要求メッセージを受信すると、ローミング要求メッセージに基づき、端末が加入した地域のホームサービス提供者(Home Service Provider)に許可可能なサービスに関して、ローミング可用性及びローミングサービス別許容範囲を確認し、その結果を端末に伝送する訪問先サービス提供者(Visited Service Provider)と、訪問先サービス提供者から端末のローミングサービスに対する要求を受信すると、端末のローミングサービスを許可するか否かを判定し、その結果を訪問先サービス提供者に伝送するホームサービス提供者と、ローミング可用性及びローミングサービス別許容範囲を確認し、ホームサービス提供者及び訪問先サービス提供者のうち少なくとも一つから暗号化キーを受信する端末とを含むことを特徴とする。
本発明の実施形態において、端末は、ローミング要求メッセージに端末によって選択されたサービスの許可要求をさらに含んで伝送することを特徴とするモバイル放送システムを提供する。
【0039】
本発明に他の側面によると、モバイル放送システムの端末におけるローミングサービス方法であって、端末がローミング地域へ移動するときに、訪問先サービス提供者から受信されたサービスガイドに基づき、サービス別許可可能な購買アイテムを要求するローミング要求メッセージを自分の加入地域のホームサービス提供者及び訪問先サービス提供者のうち少なくとも一つに伝送する段階と、ホームサービス提供者及び訪問先サービス提供者のうち少なくとも一つからローミング応答メッセージを受信し、ローミング可用性及びサービス別許容範囲を確認し、同意及び反対のうちの少なくとも一つをホームサービス提供者又は訪問先サービス提供者に伝送する段階と、確認されたローミング条件が同意であると、ホームサービス提供者及び訪問先サービス提供者のうち少なくとも一つから暗号化キーを受信する段階とを有することを特徴とする。
【0040】
本発明の実施形態において、端末は、ローミング要求メッセージに選択されたサービスの許可可能な要求をさらに含むことを特徴とするローミングサービス方法を提供する。
本発明の実施形態において、ローミング応答メッセージは、端末にローミングサービスに関する課金情報をさらに含むことを特徴とするローミングサービス方法を提供する。
本発明に他の側面によると、モバイル放送システムにおける端末であって、端末がローミング地域へ移動するとき、該当訪問先サービス提供者から受信されたサービスガイドに基づいてサービス別許可可能な購買アイテムを要求するローミング要求メッセージを生成し、ローミング要求に対する応答メッセージを解読する制御部と、生成されたローミング要求メッセージをホームサービス提供者及び訪問先サービス提供者に伝送し、ホームサービス提供者及び訪問先サービス提供者のうち少なくとも一つからローミング応答メッセージを受信して制御部に伝送する送受信部とを含む。
【0041】
本発明の実施形態において、制御部は、ローミング要求メッセージに選択されたサービスの許可可能な要求をさらに含む端末を提供する。
本発明の実施形態において、ローミング応答メッセージは、端末にローミングサービスに関する課金情報をさらに含む端末を提供する。
【発明の効果】
【0042】
本発明は、モバイル放送システムでローミングが可能な手順及び方法を提供し、この手順は、ユーザーが最初に加入したホームサービス提供者とこのホームサービス提供者とローミング契約を有する訪問先サービス提供者との間の通信手順を提供する。また、本発明は、ユーザーによって要求されたローミングサービスに対するサービスの多様な課金システムを支援可能にするメッセージ及び手順を提供する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】モバイル放送システムの機能的構成を示す図である。
【図2】一般的なモバイル放送システムにおいて、放送サービスを受信するために使用されるサービスガイドの構成を示す図である。
【図3】OMA BCASTで従来のローミングサービス手順を示す図である。
【図4】本発明の実施形態によるローミング手順を示す図である。
【図5】本発明の実施形態による訪問先SPのBSM動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態によるホームSPのBSM動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態による端末動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態によるローミング手順を示す図である。
【図9】本発明の実施形態による訪問先SPのBSM動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態によるホームSPのBSM動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態による端末動作を示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施形態によるBSM間の通信に使用可能なプロトコルスタックの一例を示す図である。
【図13】本発明の実施形態によるローミング手順を示す図である。
【図14】本発明の実施形態による訪問先SPのBSM動作を示すフローチャートである。
【図15A】本発明による実施形態でホームSPのBSM動作を示すフローチャートである。
【図15B】本発明による実施形態でホームSPのBSM動作を示すフローチャートである。
【図16】本発明の実施形態による端末動作を示すフローチャートである。
【図17】本発明の実施形態によるローミング時に購買アイテムリストの要求手順を示す図である。
【図18】本発明の実施形態による訪問先SPのBSM動作を示すフローチャートである。
【図19】本発明の実施形態によるホームSPのBSM動作を示すフローチャートである。
【図20】本発明の実施形態による端末動作を示すフローチャートである。
【図21】本発明の実施形態によるローミング時に購買アイテムリストの要求手順を示す図である。
【図22】本発明の実施形態による訪問先SPのBSM動作を示すフローチャートである。
【図23】本発明の実施形態によるホームSPのBSM動作を示すフローチャートである。
【図24】本発明の実施形態による端末動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0044】
以下、本発明の望ましい実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。
本発明の実施形態は、本発明の範囲及び精神を外れることなく、多様な変形が可能であることは当該技術分野における通常の知識を有する者には明らかである。また、本発明に関連した公知の機能または構成に関する具体的な説明が本発明の要旨を不明にすると判断された場合に、その詳細な説明を省略する。
【0045】
後述する説明において、本発明の代表的な実施形態を提示する。説明の便宜のために、非同期移動通信標準グループである3GPP(3rd Generation Partnership Project)又は移動端末のアプリケーションの標準グループであるOMA(Open Mobile Alliance)のBCASTに定義されるエンティティの名称を同一に使用するが、このような標準及び名称が本発明の範囲を限定することではなく、類似した技術的背景を有するシステムに適用可能であることはもちろんである。上記のBCAST構成において、実際に、図3に示したホームN/W310と訪問先N/W320は、ホームサービス提供者(Home Service Provider:ホームSP)と訪問先サービス提供者(Visited Service Provider:訪問先SP)に置き換えて使用すべきである。
【0046】
本発明の実施形態によるBCASTローミング手順の説明に先立って、この手順のために必要な情報について説明する。
下記の<表1>乃至<表4>は、図2に示したサービスガイドコンテキストフラグメント201に格納されるアイテムを示す。<表1>乃至<表4>は、便宜上、一つの表から分けられたもので、韓国特許出願第2005−94675号の“モバイル放送システムにおけるサービスガイドコンテキスト送受信方法及び装置”に詳細に開示されている。本発明の実施形態は、<表1>乃至<表4>に提供される一部情報を使用するため、使用されないアイテムは簡単明瞭化のためにその説明を省略する。したがって、下記の<表1>乃至<表4>の詳細な説明は、先出願された上記の特許を参照する。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【表3】
【0050】
【表4】
【0051】
これら<表1>乃至<表4>を参照すると、‘名称’は、該当メッセージを構成する要素値と属性値に対する名称を示す。“タイプ”は、該当名称が要素値または属性値に該当するか否かを示す。要素値は、E1,E2,E3,E4の値を有する。E1は全体メッセージに対する上位要素値を、E2はE1の下位要素値を、E3はE2の下位要素値を、E4はE3の下位要素値を、それぞれ表す。属性値はAで表し、Aは該当要素の属性値を示す。例えば、E1の下のAは、E1の属性値を表す。‘カテゴリー’は、該当要素値又は属性値が必須的であるか否かを示すために使用され、上記値が必須であるとMの値を有し、上記値がオプションであるとOの値を有する。カーディナリティ(Cardinality)は、要素間の関係を表し、‘0’,‘0..1’,‘1’,‘0..n’,‘1..n’の値を有する。‘0’はオプション関係を意味し、‘1’は必須関係を意味し、‘n’は複数の値を有する可能性を意味する。例えば、‘0..n’は該当要素値がなく、あるいは該当要素値がnである可能性を意味する。‘説明’は、該当要素又は属性値の意味を定義する。
【0052】
図2に示したように、サービスガイドコンテキスト201は、サービスガイドに対する全般的な情報を提供し、特に属性BSDAidと要素ServiceProviderを有する。属性BSDAidは、該当地域でBCASTサービスを伝送するためのBSDA103の識別子である。要素ServiceProviderは、ProviderURLとProviderNameの属性で構成され、これらは該当地域でBCASTサービスを提供するサービス提供者の識別子情報である。すなわち、端末機105は、BSDAid及びServiceProviderに格納されている情報を通じてサービスを受信する所のサービス提供者及び伝送者に関する情報を獲得することができる。
【0053】
下記の<表5>乃至<表7>は、購買アイテムフラグメント211に格納されたアイテムと示す。<表5>乃至<表7>は、一つの表から分けられたもので、便宜上、OMA標準文書に詳細に説明されている。本発明の実施形態は、<表5>乃至<表7>で提供される一部情報を使用するため、簡単明瞭化のために使用されないアイテムの説明を省略する。<表5>乃至<表7>の詳細な説明については、参照するために組み込まれたOMAのインターネットWebサイト“http://www.openmobilealliance.org/ftp/Public_documents/BAC/BCAST/Permanent_documents/OMA-TS-TS-BCAST_ServiceGuide-V1_0_0-20050930-D.zip”での文書を参照する。参照文書は、本出願当時に最新版であり、今後この文書に変更がある場合に、変更版が適用される。
【0054】
【表5】
【0055】
【表6】
【0056】
【表7】
【0057】
図2に示したように、購買アイテムフラグメント211は、サービス又はサービスバンドルに対する料金情報を提供し、<表5>乃至<表7>の属性‘id’は該当購買アイテムフラグメント211によって表示されたサービスの識別子IDを表す。
【0058】
下記の<表8>乃至<表10>は、購買チャンネルフラグメント213に格納されたアイテムと示す。<表8>乃至<表10>は、一つの表から分けられたもので、便宜上、OMA標準文書に詳細に説明されている。本発明の実施形態は、<表8>乃至<表10>で提供される一部情報を使用するため、簡単明瞭化のために使用されないアイテムの説明を省略する。<表8>乃至<表10>の詳細な説明については、参照するためにOMAのWebサイト“http://www.openmobilealliance.org/ftp/Public_documents/BAC/BCAST/Permanent_documents/OMA-TS-TS-BCAST_ServiceGuide-V1_0_0-20050930-D.zip”での文書を参照する。参照文書は、本出願当時に最新版であり、今後この文書に変更がある場合に、その変更版が適用される。
【0059】
【表8】
【0060】
【表9】
【0061】
【表10】
【0062】
図2に示したように、購買チャンネルフラグメント213は、購買アイテムフラグメント211によって表示されたサービス又はサービスバンドルを実際に購買するために、サービスユーザーがアクセスしなければならないエンティティを示す情報を提供する。<表8>乃至<表10>の要素PortalURLは、購買管理を遂行するBSM104のURLを有する。図1に示したように、BSM104は、購買管理だけでなくユーザー管理も遂行する。
<表1>乃至<表10>で、ローミングのために言及された要素及び属性は<表11>に整理されており、下記に、ローミング時の上記要素及び属性の用途を説明する。
【0063】
【表11】
【0064】
BSDAidは、BSDA103の識別子であり、これを通じてサービスを提供するエンティティがわかることができる。端末機105がホームSPに位置すると、BSDAidは、自身が加入したサービス提供者のBSDAのURLである。端末機105が、ローミング後に訪問先SPに位置すると、BSDAidはローミング地域のサービス提供者のBSDAのURLである。要素ServiceProviderの属性ProviderURL及びProviderNameは、各々サービス提供者の固有URL情報と名称を表す。端末機105がホームSPに位置する場合に、ProviderURIは自身の加入したサービス提供者のURLであり、端末機105がローミング後に訪問先SPに位置した場合に、ProviderURIはローミング地域でのサービス提供者のURLである。端末機105は、訪問先SP及びホームSPにローミング登録をするときに各サービス提供者を識別するために、ローミング時にBSDAid、ProviderURI、ProviderNameを使用する。例えば、BSDAidは、一つのサービス提供者がいろいろな地域でBCASTサービスを提供する場合に、ローミング端末機がサービスの受信を希望する地域を判定するために必要である。属性‘id’は、ユーザーがローミング時にローミング地域で受信しようとするサービスの識別子であり、ローミングサービスを登録する場合に使用される。最後に、PortalURLは、ローミング登録を遂行して管理するホームSP及び訪問先SPのBSM104に関する情報を獲得するために使用される。ローミングサービス登録要求が、実際に上記PortalURLに格納された位置に伝達される。
【0065】
<表11>で言及された要素又は属性によって提供される情報に加えて、サービスを要求する端末機105の固有識別子が必要である。端末機の固有識別子は、端末機が基本的に持っている識別子である。また、<表11>に言及されたアイテムの情報について、ローミング端末機のホームSPに関連した情報は、ホームSPのサービスガイドを通じて端末機によってすべて知っている。<表11>でローミングのために必要であると言及された属性及び要素は、BCAST標準文書に基づいて作成された一例である。したがって、BCAST標準文書がアップデートされると、本発明に影響を及ぼす属性及び要素の名称もそれによって変更されることができる。
【0066】
次に、本発明の実施形態によるローミング手順の一例を説明する。このローミング手順は、大きく2つの方法で実行されることができる。一つの方法は、端末機がローミング以後に最初に訪問先SPでローミング要求登録をしようとする場合に、登録要求エンティティは、ホームSPのBSMである。また、他の方法は、端末機がローミング以後に最初に訪問先SPでローミング要求登録をしようとする場合に、登録要求エンティティは訪問先SPのBSMである。各方法の詳細な説明は、下記のようである。
【0067】
各方法を説明するに先立って、図12について説明する。
図12は、本発明の実施形態により、BSM104間の通信に使用可能なプロトコルスタックの一例を示す。図12のHTTPプロトコルは、最初はウェブページを伝送するために設計されたプロトコルであるが、現在は多様な情報を伝送するためのプロトコルとして使用されている。また、本発明の実施形態で定義するローミングのためのメッセージも生成されて、上記HTTPプロトコルを利用して伝送される。HTTPにカプセル化されたローミングメッセージは、下位TCPのような伝送階層プロトコルによりカプセル化される。TCPは、伝送階層の代表的なプロトコルなので、一例として表記された。セキュリティ又は効率性のために、他の伝送階層プロトコルが使用されることもできる。TCPカプセル化が完了すると、IPはネットワーク階層プロトコルとして使用される。OMA BCASTがIP基盤のモバイル放送サービスであるため、IPはネットワーク階層プロトコルとして使用されなければならない。しかしながら、セキュリティのために、IPsecがIPと共に使用されることができる。送信側BSMが上記の手順に従って受信側BSMにメッセージを伝送すると、受信側BSMは、上記の手順の逆順にメッセージを逆カプセル化して伝送された実際のメッセージを獲得できる。本発明の実施形態によるBSM間の通信は、図12のプロトコルスタックを用いてメッセージ変更がなされる。
【0068】
図4は、本発明の実施形態によるローミング手順を示す。ローミング手順の各ステップを説明するに先立って、図4の各エンティティについて説明する。ホームSP420及び訪問先SP410に存在する各BSA424及び414は、図1のBSA102と同一の機能をするため、ローミング時にホームSP420及び訪問先SP410のBSAを差別するために別途に表記した。同様に、BSM423及び413は、図1のBSM104と同一の機能を有し、BSDA422及び412は図1のBSDA103と同一の機能を有し、グループエンティティ421及び411は、それぞれBDS-SD、BDS、及びINで構成され、図1のBDS-SD111、BDS112、及びIN113と同一の機能を有する。端末機400は、図1の端末機105と同一の機能を有する。上記に言及したエンティティの全てがローミング手順で使用されるわけではないため、本発明の実施形態によるローミング手順で使用されるエンティティについて下記に説明する。
【0069】
ステップ401及び402はローミング手順で直接に明示しない部分であり、端末機400はローミング地域に到着してBCASTサービスを伝送する下位ネットワークのBDS、IN、及び/又はBDS-SDのグループエンティティ411及びBSDA412によって自動的に遂行されると仮定する。しかしながら、参照のために、ステップ401で、BCASTの下位ネットワークであるBDS、IN、及び/又はBDS-SDのグループエンティティ411は、ローミングを遂行し、端末機400にローミング表示情報を提供し、端末機400がサービスガイドを受信することができることに基づいて基本情報を提供しなければならない。この基本情報を用いて、端末機400は、図2のサービスガイドコンテキストフラグメント201を受信することによって、ステップ402でサービスガイドを受信することができる。
【0070】
ステップ402で、サービスガイドを受信すると、端末機400は、<表11>に説明された情報を獲得する。
ステップ403で、<表11>から獲得された情報を用いて、端末機400は、ホームSP420にローミング登録要求をするためにメッセージを生成し、ホームSP420のBSM423に送信する。ステップ403で、端末機400によって生成されたローミング要求メッセージのコンテンツは、下記の<表12>のようである。
【0071】
【表12】
【0072】
<表12>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図4で生成された時点から図4のローミング登録要求手順が終了するまで同一である。端末機IDは、端末機を一意的に識別するための固有IDである。端末機IDは、誰がローミング登録要求をしたかを識別するために使用される。訪問先SP IDは、ローミング端末機が滞在する地域でサービスを提供するサービス提供者の識別子である。訪問先SP IDは、端末機が誰とローミングを要求するかを示す情報をホームSP420のサービス提供者に提供するために使用される。ここで、ホームSP420のBSM423は、訪問先SP IDから自身のローミング契約がないことを判定し、すぐステップ406に進んで端末機400にローミング不許可であることを通知することができる。訪問先SP BSM IDは、訪問先SP410によって使用されるBSMの識別子に実際にローミングサービス登録手順を折衝するエンティティをホームSPに知らせるために使用される。訪問先BSDA IDは、訪問先SPによって使用されるBSDAの識別子であり、一つのサービス提供者がいろいろなBSDAを通じてサービスを提供できるため、ローミング中である端末機が訪問先SPによって使用されるBSDAのうち、どのBSDAを通じてサービスの受信を希望するかを知らせるために使用される。最後に、購買アイテムIDは、ローミング中であるユーザーが受信しようとするサービスを知らせるために使用される。ステップ403で、ローミング登録要求をした端末機に対して、訪問先SP410のBSM413は、追加的に端末機に対する認証過程を遂行することができ、認証段階の詳細な過程は、本発明の要旨と関係がないため、簡単明瞭化のためにその説明を省略する。
【0073】
ステップ404で、端末機400からステップ403から受信したローミング登録要求に対して、端末機400がローミング中である訪問先SP410のBSM413にローミング登録要求を送信する。ステップ404で、ホームSP420のBSM423から訪問先SP410のBSM413に送信するメッセージのコンテンツは、下記の<表13>のようである。
【0074】
【表13】
【0075】
<表13>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図4で生成された時点から図4のローミング登録要求手順が終了するまで同一である。端末機IDは、端末機を一意的に識別するための固有IDである。端末機IDは、誰がローミング登録要求をしたかを識別するために使用される。ホームSP IDは、訪問先SP410でローミング登録を要求した端末機は、もともとはどのサービス提供者からサービスを受信したかを知らせるために使用される。この情報を用いて、訪問先SP410のBSM413は、ローミングを要求した端末機が自身とローミングが契約されているサービス提供者に属していることがわかる。ホームSP BSM IDは、訪問先SP410にローミング登録過程に必要なエンティティを知らせるために使用される。訪問先SP410のBSM413は、ホームSP BSM IDに基づいてローミング登録結果に対して応答する。訪問先BSDA IDは、訪問先SP410に端末機が現在サービスを要求するサービス地域を示す情報を提供するために使用される。端末機の加入(Subscription)タイプは、訪問先SP410にローミング要求をした端末機が訪問先SP410のサービスを受信することができる等級(class)を評価するために提供される情報であり、購買アイテムIDと共に評価される。端末機の加入タイプは、ホームSP420と訪問先SP410との間のローミング契約に基づいてローミングを要求した端末機がローミングを要求訪問先SP410から受信するサービスの等級となることができる。これは、2つのサービス提供者の間で協議されたローミング許可等級番号やコードの形態で定義されることができ、その形態は本発明の実施形態で定義しない。購買アイテムIDは、端末機によって要求されたサービスであり、これを別途のコストで受信することができるか或いは訪問先SP410とホームSP420との間のローミング契約に基づいてローミングを要求した端末機の加入で処理されるかに対する評価に基づいて受信可能性が決定される。
【0076】
ステップ405で、訪問先SP410のBSM413がステップ404で受信された要求に対する応答を送信する。ステップ405の主な目的は、ステップ404で受信された情報を用いて端末機によって要求されたローミングサービスの許容範囲を知らせることにある。端末機によって要求されたローミングサービスに対する許可と共に、端末機が訪問先SP410から受信できるサービスの範囲も提供される。ステップ405で、訪問先SP410のBSM413からホームSP420のBSM423に送信されるメッセージは、下記の<表14>のようである。
【0077】
【表14】
【0078】
<表14>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図4で生成された時点から図4のローミング登録要求手順が終了するまで同一である。ローミング許可状態は、ステップ404で、訪問先SP410から提供された情報を用いてローミングの可能性を評価した結果をローミングを要求した端末機400のホームSP420のBSM423に提供するために使用される。ローミングサービス許容範囲は、ローミングが可能である場合に、ステップ404で受信された端末機加入のタイプの値がローミング中である端末機400が訪問先SP410で実際に有する受信権限を示すために通知する。このローミングサービス許容範囲に、端末機400によって要求された購買アイテムIDに該当するサービスの受信可能性も定義される。なお、ローミング時に追加コストの発生又は課金システムの変更に関連した情報もローミングサービス許容範囲に追加される。
【0079】
上記ステップ404及び405は、必要によって省略することも可能である。一例として、端末機400がローミング登録手順を完了した後に、サービスを受信する途中で追加的なサービス要求をしようとするときにも省略されることができる。このとき、ホームSP420のBSM423は、訪問先SP410のBSM413のローミングに対するコストポリシーを部分的又はすべて知っている。
【0080】
ステップ406で、ホームSP420は、ステップ405で訪問先SP410を通じて受信されたローミング登録要求に対する結果を端末機400に通知する。ステップ406で、実際にホームSP420のBSM423は、ステップ405で受信されたメッセージを更に端末機400に伝達する。ステップ403で、ホームSP420が端末機のローミング登録要求を分析した後に、端末機400が滞在している地域の訪問先SP410とローミング契約がないと、ホームSP420は、ステップ406に進み、<表14>のコンテンツをローミング要求登録失敗で満たして端末機400に送信する。このような場合に、ローミングは失敗したものである。
【0081】
ステップ407で、端末機400は自分のホームSP420に送信されたローミング登録要求に対する応答を送信する。端末機400が、ステップ406で、受信したメッセージのローミングサービス許容範囲に同意するか否かを訪問先SP410のBSM413に知らせる。端末機400がローミング時に発生する追加コストや課金システムの変更に同意しないと、ローミングサービスはなされない。しかしながら、端末機400が同意する場合には、次の段階に進む。下記の<表15>は、端末機400が訪問先SP410にローミングに対する最終確認を提供するメッセージを示す。
【0082】
【表15】
【0083】
<表15>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図4で生成された時点から図4のローミング登録要求手順が終了するまで同一である。ローミング確認状態は、端末機400がローミングを遂行するか否かを訪問先SP410に知らせるためのアイテムである。
【0084】
ステップ408で、端末機400は、ローミングサービスを受信することに最終判定したときに、受信されたサービスを解読(decipher)するためのロングタームキー(Long-term key)メッセージを受信する。ステップ408で、端末機400は、BCAST標準で定義するロングタームキー受信方法を用いてロングタームキーメッセージを受信し、この方法は本発明の実施形態では扱わない。
ステップ409で、端末機400は、ローミングを通じて訪問先SP410からサービスを受信する。
【0085】
図4に説明したローミング手順とともに、OMA BCASTで定義したサービス供給(Service Provisioning)メッセージと手順に、図4で定義したメッセージアイテムを使用してローミングを可能にすることができるが、本発明では扱わない。上記のサービス供給に対して、OMAのWebサイト“http://www.openmobilealliance.org/ftp/Public_documents/BAC/BCAST/Permanent_documents/OMA-TS-BCAST_Services-V1_0_0-20050909-D.zip”での文書を参照する。参照文書は、本出願当時に最新版であり、今後この文書に変更がある場合に、その変更版が適用される。
【0086】
図5は、本発明の実施形態による訪問先SP410のBSM413の動作を示すフローチャートである。図5は、図4を参照して説明する。
訪問先SP410のBSM413は、ステップS501で、ローミング中である端末機400のホームSP420のBSM423からローミング登録要求を受信し、その受信された要求メッセージを解読する。受信されたメッセージの内容は、<表13>のようであり、訪問先SP410のBSM413は、ステップS502で、受信されたメッセージの内容の中で端末機加入タイプを分析する。その後、訪問先SP410のBSM413は、ステップS503で、ローミングを要求した端末機の加入と自分の加入ポリシーとの関係を分析してローミング可能範囲を決定する。ローミング要求した端末機の加入がローミングを支援するのに不足している場合に、訪問先SP410のBSM413は、ステップS504で、ローミング要求を拒絶するメッセージを生成してホームSP420のBSM423に伝送する。しかしながら、ローミングを要求した端末機の加入でローミングが可能であると判断される場合に、訪問先SP410のBSM413は、ステップS505で、購買アイテムのような特定要求があるか否かを判定する。特定要求があると、訪問先SP410のBSM413は、課金を計算し、特定要求がない場合にはローミング時に発生する追加料金を計算する。計算が完了した後に、訪問先SP410のBSM413は、ローミング要求に対する応答メッセージを生成する。生成されるメッセージの内容は、<表14>のようである。
【0087】
ステップS505が完了した後、訪問先SP410のBSM413は、ステップS506で、端末機400からローミングに対する最終確認を待機する。ローミングを要求した端末機410がローミングに対する最終確認メッセージを送信すると、訪問先SP410のBSM413は、ステップS507で、メッセージを受信して解読する。受信したメッセージの内容は、<表15>のようであり、訪問先SP410のBSM413は、ステップS508で、端末機400がローミング条件に同意するか否かを判定する。端末機400がローミング条件に同意しないと、該当端末機400とのローミング手順は終了する。一方、ローミング条件に同意する場合に、訪問先SP410のBAM413は、ステップS509で受信されたサービスを解読するためのロングタームキーメッセージが送信される。ロングタームキーメッセージを受信すると、端末機400は、自身が同意した範囲内でローミングサービスを使用することができる。
【0088】
図6は、本発明の実施形態によるホームSP420のBSM423の動作を示すフローチャートである。図6は、図4を参照して説明する。
ホームSP420のBSM423は、ステップS601で、ローミング端末機400からローミング要求メッセージを受信し、受信されたメッセージを解読する。ホームSP420によって受信されたメッセージは、<表12>のようである。解読されたメッセージを用いてホームSP420のBSM423は、ステップS602で、ローミングを要求した端末機400が滞在する訪問先SP410とローミング契約があるか否かを最優先に判定する。契約がないと、ホームSP420のBSM423は、ステップS609に進んでローミング契約がない過程を遂行する。ステップS609で、ホームSP420のBSM423は、ローミング不許可加入を通知しつつ、必要な場合に、ローミング不許可の理由も含むこともでき、または、可能である場合に、部分的に使用可能なサービスのタイプを伝達することができる。しかしながら、ローミング契約がある場合に、ホームSP420のBSM423は、ステップS603で、該当端末機400の加入を検索した後に、ステップS604で、検索された端末機400の加入がローミング許容加入であるか否かを判定する。
【0089】
ローミングを支援しない加入であると、ローミング不許可加入であることを知らせるために、ホームSP420のBSM423は、ステップS609に進む。ステップS609で、ホームSP420のBSM423は、ローミング不許可加入を知らせる一方、必要時に、ローミング不許可の理由も含むことができ、又は可能であれば、部分的に使用可能なサービスのタイプを伝達できる。ローミングを支援する加入である場合に、ホームSP420のBSM423は、ステップS605で、訪問先SP410のBSM413にローミング許可要求メッセージを送信する。メッセージのコンテンツは、<表13>のようである。要求メッセージを送信した後に、ホームSP420のBSM423は、ステップS606で、訪問先SP410からの応答を待機する。要求に対する応答を受信すると、ホームSP420のBSM423は、ステップS607で受信メッセージを解読し、ステップS608で要求に対する結果を分析する。要求が訪問先SP410によって許容されると、ホームSP420のBSM423は、ステップS610で、ローミングを要求した端末機400にその結果を知らせるメッセージを生成して伝送する。そうでない場合に、ホームSP420のBSM423は、ステップS609に進み、ローミング不許可加入を知らせる一方、必要時に、ローミング不許可の理由も含めることができ、又は可能であれば、部分的に使用することができるサービスタイプを伝送することができる。
【0090】
図7は、本発明による実施形態の端末機400の動作を示すフローチャートである。図7は、図4を参照して説明する。
端末機400は、自分のホームSP420でなく他の地域で下位BDS-SD111,BDS112,又はIN113を通じて訪問先SP410をディスカバリー(discovery)して該当地域のBCASTサービスを検索できる。BCASTサービスを検索すると、端末機400は、ステップS701で、サービスガイドコンテキストフラグメント201を探し、これに基づいてサービスガイド伝送記述子フラグメント202を用いてサービスガイドをすべて受信することができる。サービスガイドを受信すると、端末機400がローミングサービスの受信を希望する場合に、ステップS702で、ローミングサービス許可のためのローミング要求メッセージを自分のホームSP420のBSM423に送信する。このとき、送信されるメッセージの内容は<表12>のようである。ローミング要求メッセージの送信後に、端末機400は、ステップS703で応答を待機する。ホームSP420のBSM423と訪問先SP410のBSM413との間のローミング契約決定されると、端末機400は、ステップS704で、ホームSP420のBSM423から要求に対する応答メッセージを受信して解読する。応答メッセージのコンテンツは、<表14>のようである。その後、端末機400は、ステップS705で、応答メッセージを解読してローミングが可能であるか否かを判定する。
【0091】
ローミングが可能でないと、端末機400はローミングを断念する。しかしながら、ローミングが可能である場合に、端末機400は、ステップS706で、訪問先SP410のローミング条件を確認して自身が受容可能であるか否かを判定する。ローミング条件に同意しない場合に、ステップS707で、端末機400は、ローミングを拒絶する確認メッセージを訪問先SP410のBSM413に伝送する。しかしながら、条件に同意する場合に、端末機400は、ステップS708で、同意するという確認メッセージを訪問先SP410のBSM413に送信する。同意メッセージを送信した後に、端末機400は、ステップS709で、ロングタームキーメッセージを受信し、ステップS710で、サービス又はコンテンツ解読のための準備をした後にBCASTサービスを受信する。
【0092】
次に、本発明の実施形態によるローミング手順について説明する。
図8は、本発明の実施形態によるローミング手順を示す。ローミング手順の各ステップを説明するに先立って、図8の各エンティティについて説明する。
ホームSP820及び訪問先SP810に存在する各BSA824及び814は、図1のBSA102と同一の機能をするため、ローミング時にホームSP820及び訪問先SP810のBSAを区別するために別途に表記した。同様に、BSM823及び813は、図1のBSM104と同一の機能を持ち、BSDA822及び812は図1のBSDA103と同一の機能を持ち、グループエンティティ821及び811は、それぞれBDS-SD、BDS、及びINで構成され、図1のBDS-SD111、BDS112、及びIN113と同一の機能を有する。端末機800は、図1の端末機105と同一の機能を有する。上記に言及したエンティティの全てがローミング手順で使用されるわけではないため、本発明の実施形態によるローミング手順で使用されるエンティティについて下記に説明する。
【0093】
ステップ801及び802はローミング手順で直接に明示しない部分であり、端末機800はローミング地域に到着してBCASTサービスを伝送する下位ネットワークのBDS、IN、及び/又はBDS-SDのグループエンティティ811及びBSDA812によって自動的に遂行されると仮定する。しかしながら、参照のために、ステップ801で、BCASTの下位ネットワークであるBDS、IN、及び/又はBDS-SDのグループエンティティ811は、ローミングを遂行し、端末機800にローミング表示情報を提供し、端末機400がサービスガイドを受信することができることに基づいて基本情報を提供しなければならない。この基本情報を用いて、端末機800は、図2のサービスガイドコンテキストフラグメント201を受信することによって、ステップ802でサービスガイドを受信することができる。
【0094】
ステップ802で、サービスガイドを受信すると、端末機800は、<表11>に説明された情報を獲得する。
ステップ803で、<表11>から獲得された情報を用いて、端末機800は、訪問先SP810にローミング登録要求をするためにローミング要求メッセージを生成し、訪問先SP810のBSM813に送信する。ステップ803で、端末機800によって生成されたローミング要求メッセージのコンテンツは、下記の<表16>のようである。
【0095】
【表16】
【0096】
<表16>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図8で生成された時点から図8のローミング登録要求手順が終了するまで同一である。端末機IDは、端末機を一意的に識別するための固有IDである。端末機IDは、誰がローミング登録要求をしたかを識別するために使用される。ホームSP IDは、ローミング端末機が自分のホームSP820が誰であるかを訪問先SP810に知らせるために使用される識別子である。この情報を用いて、訪問先SP810は、自分にローミング要求した端末機800が最初に属するエンティティを判定し、その該当エンティティとのローミング関係を確認することができる。ここで、訪問先SP810のBSM813がホームSP IDから自分とローミング契約がない場合には、まさにステップ806に進んで端末機800にローミング不許可を通知することができる。
【0097】
ホームSP BSM IDは、ホームSP820によって使用されるBSMの識別子として、実際にローミングサービス登録手順を折衝するエンティティの訪問先SP810に知らせるために使用される。最後に、購買アイテムIDは、ローミング中であるユーザーが受信しようとするサービスを知らせるために使用される。ステップ803で、ローミング登録要求をした端末機に対して、訪問先SP810のBSM813は、追加的に端末機に対する認証過程を遂行することができる。これは、訪問先SP810のBSM813によって自発的に遂行し、あるいは第3の認証エンティティを通じて遂行することができる。そのため、認証段階の詳細な過程は、本発明の要旨と関係がないため、簡単明瞭化のためにその説明を省略する。
【0098】
ステップ804で、端末機800からステップ803で受信したローミング登録要求に対して、訪問先SP810のBSM813が端末機800のホームSP820のBSM823にローミング登録要求を送信する。ステップ804で、訪問先SP810のBSM813からホームSP820のBSM823に送信するメッセージのコンテンツは、下記の<表17>のようである。
【0099】
【表17】
【0100】
<表17>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図8で生成された時点から図8のローミング登録要求手順が終了するまで同一である。端末機IDは、端末機を一意的に識別するための固有IDである。端末機IDは、誰がローミング登録要求をしたかを識別するために使用される。
【0101】
訪問先SP IDは、ローミング登録を要求した端末機のホームSP820のBSM823に訪問先SP810によって自分の情報を知らせるために使用される。訪問先SP BSM IDは、訪問先SP810がホームSP820のBSM823にローミング関連折衝をするエンティティを知らせるために使用される。これは、訪問先SP810がいろいろなBSMを有することができるためである。
【0102】
ステップ805で、ホームSP820のBSM823は、ステップ804で受信されたローミング登録要求要求に対する応答を送信する。下記の<表18>は、ホームSP820のBSM823から訪問先SP810のBSM813に送信するメッセージコンテンツを示す。
【0103】
【表18】
【0104】
<表18>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図8で生成された時点から図8のローミング登録要求手順が終了するまで同一である。ローミング許可状態は、ホームSP820が、ステップ804で受信された端末機IDを用いて訪問先SP810にローミング要求した端末機800の加入を検索することによってローミングが許可されたか否かを判定確認した後に、その結果を訪問先SP810に提供するために使用される。端末機の加入タイプは、訪問先SP810が、ローミング中の端末機800が訪問先SP810で有する受信権利を評価するために提供される情報である。端末機の加入タイプは、ホームSP820と訪問先SP810との間のローミング契約に基づいてローミングを要求した端末機800がローミングを要求訪問先SP810から受信するサービスの等級となることができる。これは、2つのサービス提供者の間で同意されたローミング許可等級番号又はコードの形態で定義されることができ、その形態は本発明の実施形態では定義しない。
【0105】
上記ステップ804及び805は、必要によって省略されうる。一例として、端末機800がローミング登録手順を終了した後に、サービスを受信する途中で追加的なサービスの要求を希望する場合に上記ステップを省略することができる。
【0106】
ステップ806で、訪問先SP810は、端末機800に受信されたローミング登録要求に対する応答を送信する。ステップ806で、訪問先SP810のBSM813が端末機800に送信するメッセージの内容は、下記の<表19>のようである。
【0107】
【表19】
【0108】
<表19>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図8で生成された時点から図8のローミング登録要求手順が終了するまで同一である。ローミング許可状態は、ステップ805で、ホームSP820から提供された情報を用いてローミングの可能性を評価した結果を、ローミングを要求した端末機800に提供するために使用される。
【0109】
ローミングサービス許容範囲は、ローミングが可能である場合に、ステップ805で受信された端末機加入タイプの値が、ローミング中である端末機800が訪問先SP810で実際に有する受信権利を表すようにするために使用される。このローミングサービス許容範囲に端末機800が要求した購買アイテムIDに該当するサービスの受信可能性も定義される。なお、ローミング時に追加コストの発生又は課金システムの変更に関連した情報もローミングサービス許容範囲に追加される。
【0110】
ステップ807で、端末機800は、ステップ806で自分の訪問先SP810へのローミング登録要求に対する応答として受信されたメッセージのローミングサービス許容範囲にある情報に同意するか否かを訪問先SP810のBSM813に知らせる。端末機800がローミング時に発生する追加コスト又は課金システムの変更に同意をしないと、ローミングサービスは実現されない。しかしながら、端末機800が同意すると、次のステップに進む。下記の<表20>は、端末機800が訪問先SP810にローミングに対する最終確認を提供する確認メッセージを示す。
【0111】
【表20】
【0112】
<表20>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図8で生成された時点から図8のローミング登録要求手順が終了するまで同一である。ローミング確認状態は、端末機800がローミングを遂行するか否かを訪問先SP810に知らせるためのアイテムである。
【0113】
ステップ808で、端末機800は、ローミングサービスを受信することに最終判定したときに、受信されたサービスを解読するためのロングタームキーメッセージを受信する。ステップ808で、端末機800は、BCAST標準で定義するロングタームキー受信方法を用いてロングタームキーメッセージを受信し、この方法は本発明の実施形態では扱わない。
ステップ809で、端末機800は、ローミングを通じて訪問先SP810からサービスを受信する。
【0114】
図8に説明したローミング手順と同様に、OMA BCASTで定義したサービス供給(Service Provisioning)メッセージと手順において、図8で定義したメッセージアイテムを使用してローミングを可能にすることができるが、本発明では取り扱わない。上記のサービス供給に対して、OMAのWebサイト“http://www.openmobilealliance.org/ftp/Public_documents/BAC/BCAST/Permanent_documents/OMA-TS-BCAST_Services-V1_0_0-20050909-D.zip”での文書を参照する。参照文書は、本出願当時に最新版であり、今後この文書に変更がある場合に、その変更版が適用される。
【0115】
図9は、本発明の実施形態による訪問先SP810のBSM813の動作を示すフローチャートである。図9は、図8を参照して説明される。
訪問先SP810のBSM813は、ステップS901で、ローミング中である端末機800からローミング登録要求のためのローミング要求メッセージを受信して解読する。受信されたメッセージのコンテンツは、下記の<表16>に示されている。解読されたメッセージの内容を用いて、訪問先SP810のBSM813は、ステップS902で、ローミングを要求した端末機800がローミング契約を有するサービス提供者の端末機であるか否か判定する。ローミングを要求した端末機800がローミング契約を有しないサービス提供者に属している端末機であると、訪問先SP810のBSM813はステップS907に進み、ローミング不許可応答メッセージ(又は、ローミングサービス不許可応答メッセージ)を端末機800に伝送する。ステップS907で、訪問先SP810のBSM813は、ローミング不許可メッセージを伝送しつつ、必要時にローミング不許可の理由も含めることができ、あるいは可能であれば、部分的に使用可能なサービスのタイプを伝達することができる。
【0116】
しかしながら、端末機800が、ローミング契約関係を有するサービス提供者に属している場合に、訪問先SP810のBSM813は、ステップS903でローミング要求した端末機のホームSP820のBSM823に端末機要求メッセージを伝送する。伝送されたメッセージのコンテンツは、<表17>のようである。その後、訪問先SP810のBSM813は、ステップS904で、ローミング要求した端末機800のホームSP820のBSM823から応答メッセージを待機する。ホームSP820のBSM823から応答メッセージを受信すると、訪問先SP810のBSM813は、ステップS905で受信されたメッセージを解読する。このとき、受信されたメッセージのコンテンツは、<表18>のようである。その後、訪問先SP810のBSM813は、ステップS906で、受信されたメッセージのコンテンツを確認し、端末機800のローミングを許可するか否か、そして端末機の加入情報を用いて端末機800のローミングを許可するか否かを判定する。訪問先SP810のBSM813がローミングを遂行するように端末機800を許可しない場合には、ステップS907で、端末機にローミング不許可メッセージを伝送する。ステップS907で、訪問先SP810のBSM813は、ローミング不許可メッセージを伝送しつつ、必要時にローミング不許可の理由も含むことができ、あるいは可能であれば、部分的に使用可能なサービスのタイプを伝達することができる。
【0117】
訪問先SP810のBSM813が、端末機800にローミングの遂行を許可すると、端末機800の加入情報を使用してローミング時に発生する追加料金と課金システムの変更を反映した応答メッセージを生成して端末機に伝送する。応答メッセージの伝送後に、訪問先SP810のBSM813は、ステップS909で、端末機800から応答を待機する。端末機800からローミングに対する最終確認メッセージを受信すると、訪問先SP810のBSM813は、ステップS910で受信されたメッセージを解読し、ステップS911で端末機がローミングを遂行するか否かを判定する。受信されたメッセージのコンテンツがローミング拒絶を示すと、ローミング要求手順は終了する。一方、受信されたメッセージのコンテンツがローミング受容を示すと、ステップS912で、ロングタームキーメッセージが端末機に伝送される。
【0118】
図10は、本発明の実施形態によるホームSP820のBSM823の動作を示すフローチャートである。図10は、図8を参照して説明する。
ホームSP820のBSM823は、ステップS1001で、訪問先SP810のBSM813からローミング要求をする端末機に対するローミング要求メッセージを受信する。このホームSP820によって受信されたメッセージのコンテンツは、<表17>のようである。ホームSP820のBSM823は、ステップS1002で訪問先SP810でローミング要求した端末機の加入を検索し、ステップS1003でローミングを要求した端末機800がローミングサービスを受信するように許可するか否かを判定する。上記端末機800がローミングサービスを受信するように許可された場合に、ホームSP820のBSM823は、ステップS1005で、端末機800の加入が含まれた上記の<表18>に示したコンテンツを含むメッセージを訪問先SP810に伝送する。ローミング要求をした端末機800がローミングサービスを受信するように許可されないと、ホームSP820のBSM823は、ステップS1004で、訪問先SP810にローミング不許可メッセージ(又はローミング不許可メッセージ)を伝送する。ここで、メッセージのコンテンツは、<表14>のようである。
【0119】
図11は、本発明の実施形態による端末機800の動作を示すフローチャートである。図11は、図8を参照して説明する。
端末機800は、自分のホームSP820でなく他の地域で下位BDS-SD111,BDS112,又はIN113を通じて訪問先SP810をディスカバリーして該当地域のBCASTサービスを検索できる。BCASTサービスを検索すると、端末機800は、ステップS1101で、サービスガイドコンテキストフラグメント201を探し、これに基づいてサービスガイド伝送記述子フラグメント202を用いてサービスガイドをすべて受信することができる。サービスガイドを受信すると、端末機800がローミングサービスの受信を希望する場合に、ステップS1102で、ローミングサービス許可のためのローミング要求メッセージを訪問先SP810のBSM813に送信する。送信されたメッセージのコンテンツは、<表16>のように示す。
【0120】
ローミング要求メッセージの送信後に、端末機800は、ステップS1103で応答を待機する。ホームSP820のBSM823と訪問先SP810のBSM813との間のローミング契約が決定されると、端末機800は、ステップS1104で、訪問先SP810のBSM813から要求に対する応答メッセージを受信して解読する。応答メッセージのコンテンツは、<表19>に示されている。その後、端末機800は、ステップS1105で、応答メッセージを解読してローミングが可能であるか否かを判定する。
【0121】
ローミングが可能でないと、端末機800はローミングを放棄する。しかしながら、ローミングが可能である場合には、端末機800は、ステップS1106で、訪問先SP810のローミング条件を確認して自身が受容可能であるか否かを判定する。ローミング条件に同意しない場合に、ステップS1107で、端末機800は、ローミングを拒絶する確認メッセージを訪問先SP810のBSM813に伝送する。しかしながら、条件に同意すると、端末機800は、ステップS1108で、同意を示す確認メッセージを訪問先SP810のBSM813に送信する。同意メッセージを送信した後に、端末機800は、ステップS1109で、ロングタームキーメッセージを受信し、ステップS1110で、サービス又はコンテンツ解読のための準備をした後にBCASTサービスを受信する。
【0122】
図13は、本発明の実施形態によるローミング手順を示す。ローミング手順の各ステップを説明するに先立って、図13の各エンティティについて説明する。ホームSP1320及び訪問先SP1310に存在する各BSA1324及び1314は、図1のBSA102と同一の機能を有するため、ローミング時にホームSP1320及び訪問先SP1310のBSAを区別するために別途に表記した。同様に、BSM1323及び1313は、図1のBSM104と同一の機能を持ち、BSDA1322及び1312は図1のBSDA103と同一の機能を持ち、グループエンティティ1321及び1311は、それぞれBDS-SD、BDS、及びINで構成され、図1のBDS-SD111、BDS112、及びIN113と同一の機能を有する。端末機1300は、図1の端末機105と同一の機能を有する。上記に言及したエンティティの全てがローミング手順で使用されるわけではないため、本発明の実施形態によるローミング手順で使用されるエンティティについて下記に説明する。
【0123】
図13に示すように、ステップ1301及び1302はローミング手順で直接に明示しない部分であり、端末機1300はローミング地域に到着してBCASTサービスを伝送する下位ネットワークのBDS、IN、及び/又はBDS-SDのグループエンティティ1311及びBSDA1312によって自動的に遂行されると仮定する。しかしながら、参照のために、ステップ1301で、BCASTの下位ネットワークであるBDS、IN、及び/又はBDS-SDのグループエンティティ1311は、ローミングを遂行し、端末機1300にローミング表示情報を提供し、端末機1300がサービスガイドを受信することができることに基づいて基本情報を提供しなければならない。この基本情報を用いて、端末機1300は、図2のサービスガイドコンテキストフラグメント201を受信することによって、ステップ1302でサービスガイドを受信することができる。
【0124】
ステップ1302で、サービスガイドを受信すると、端末機1300は、<表11>に説明された情報を獲得する。ステップ1303で、<表11>から獲得された情報を用いて、端末機1300は、ホームSP1320にローミング登録要求をするためにメッセージを生成し、ホームSP1320のBSM1323に送信する。ステップ1303で、端末機1300によって生成されたローミング要求メッセージのコンテンツは、下記の<表21>のようである。
【0125】
【表21】
【0126】
<表21>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図13で生成された時点から図13のローミング登録要求手順が終了するまで同一である。端末機IDは、端末機を一意的に識別するための固有IDである。端末機IDは、誰がローミング登録要求をしたかを識別するために使用される。
【0127】
訪問先SP IDは、ローミング端末機が滞在している地域でサービスを提供するサービス提供者の識別子である。訪問先SP IDは、端末機が誰とローミングを要求するかを示す情報をホームSP1320のサービス提供者に提供するために使用される。ここで、ホームSP1320のBSM1323は、訪問先SP IDから自身のローミング契約がないことを判定し、すぐステップ1306に進んで端末機1300にローミング不許可であることを通知することができる。訪問先SP BSM IDは、訪問先SP1310によって使用されるBSMの識別子に実際にローミングサービス登録手順を折衝するエンティティをホームSP1320に知らせるために使用される。訪問先BSDA IDは、訪問先SPによって使用されるBSDAの識別子であり、一つのサービス提供者がいろいろなBSDAを通じてサービスを提供できるため、ローミング中である端末機1300がどのBSDAを通じてサービスの受信を希望するかを知らせるために使用される。最後に、購買アイテムIDは、ローミング中であるユーザーが受信しようとするサービスを知らせるために使用される。ステップ1303で、ローミング登録要求をした端末機1300に対して、ホームSP1320のBSM1323は、追加的に端末機1300に対する認証過程を遂行することができ、認証段階の詳細な過程は、本発明の要旨と関係がないため、簡単明瞭化のためにその説明を省略する。
【0128】
ステップ1304で、端末機1300からステップ1303から受信したローミング登録要求に対して、端末機1300がローミング中である訪問先SP1310のBSM1313にローミング登録要求を送信する。ステップ1304で、ホームSP1320のBSM1323から訪問先SP1310のBSM1313に送信するメッセージのコンテンツは、下記の<表22>のようである。
【0129】
【表22】
【0130】
<表22>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図13で生成された時点から図13のローミング登録要求手順が終了するまで同一である。端末機IDは、端末機を一意的に識別するための固有IDである。端末機IDは、誰がローミング登録要求をしたかを識別するために使用される。ホームSP IDは、訪問先SP1310でローミング登録を要求した端末機は、もともとはどのサービス提供者からサービスを受信したかを知らせるために使用される。この情報を用いて、訪問先SP1310のBSM1313は、ローミングを要求した端末機が自身とローミングが契約されているサービス提供者に属していることがわかる。ホームSP BSM IDは、訪問先SP1310にローミング登録過程に必要なエンティティを知らせるために使用される。訪問先SP1310のBSM1313は、ホームSP BSM IDに基づいてローミング登録結果に対して応答する。訪問先BSDA IDは、訪問先SP1310に端末機が現在サービスを要求するサービス地域を示す情報を提供するために使用される。端末機の加入タイプは、訪問先SP1310にローミング要求をした端末機が訪問先SP1310のサービスを受信することができる等級(class)を評価するために提供される情報であり、購買アイテムIDと共に評価される。端末機の加入タイプは、ホームSP1320と訪問先SP1310との間で締結したローミング契約に基づいてローミングを要求した端末機がローミングを要求訪問先SP1310から受信するサービスの等級となることができる。これは、2つのサービス提供者の間で協議されたローミング許可等級番号やコードの形態で定義されることができ、その形態は本発明の実施形態で定義しない。購買アイテムIDは、端末機によって要求されたサービスであり、これを別途のコストで受信することができるか或いは訪問先SP1310とホームSP1320との間のローミング契約に基づいてローミングを要求した端末機の加入で処理されるかに対する評価に基づいて受信可能性が決定される。
【0131】
ステップ1305で、訪問先SP1310のBSM1313がステップ1304で受信された要求に対する応答を送信する。ステップ1305の主な目的は、ステップ1304で受信された情報を用いて端末機によって要求されたローミングサービスの許容範囲を知らせることにある。端末機によって要求されたローミングサービスに対する許可とともに端末機が訪問先SP1310から受信できるサービスの範囲も提供される。ステップ1305で、訪問先SP1310のBSM1313からホームSP1320のBSM1323に送信されるメッセージは、下記の<表23>のようである。
【0132】
【表23】
【0133】
<表23>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図13で生成された時点から図13のローミング登録要求手順が終了するまで同一である。ローミング許可状態は、ステップ1304で、訪問先SP1310から提供された情報を用いてローミングの可能性を評価した結果をローミングを要求した端末機1300のホームSP1320のBSM1323に提供するために使用される。ローミングサービス許容範囲は、ローミングが可能である場合に、ステップ1304で受信された端末機加入のタイプの値がローミング中である端末機1300が訪問先SP1310で実際に有する受信権限を示すために通知する。このローミングサービス許容範囲に、端末機1300によって要求された購買アイテムIDに該当するサービスの受信可能性も定義される。なお、ローミング時に追加コストの発生又は課金システムの変更に関連した情報もローミングサービス許容範囲に追加される。
【0134】
上記ステップ1304及び1305は、必要によって省略することもある。一例として、端末機1300がローミング登録手順を完了した後に、サービスを受信する途中で追加的なサービス要求をしようとするときにも省略されることができる。このとき、ホームSP1320のBSM1323は、訪問先SP1310のBSM1313のローミングに対するコストポリシーを部分的又はすべて知っている。
【0135】
ステップ1306で、ホームSP1320は、ステップ1305で訪問先SP1310を通じて受信されたローミング登録要求に対する結果を端末機1300に通知する。ステップ1306で、実際にホームSP1320のBSM1323は、ステップ1305で受信されたメッセージを更に端末機1300に伝達する。ステップ1303で、ホームSP1320が端末機のローミング登録要求を分析した後に、端末機1300が滞在している地域の訪問先SP1310とローミング契約がないと、ホームSP1320は、ステップ1306に進み、<表23>のコンテンツをローミング要求登録失敗で満たして端末機400に送信する。このような場合に、ローミングは失敗したものである。
【0136】
ステップ1307で、端末機1300は自分のホームSP1320に送信されたローミング登録要求に対する応答を送信する。端末機1300が、ステップ1306で受信されたメッセージのローミングサービス許容範囲に同意するか否かを訪問先SP1320のBSM1323に知らせる。端末機1300がローミング時に発生する追加コスト又は課金システムの変更に同意しないと、ローミングサービスはなされない。しかしながら、端末機1300が同意する場合には、次のステップに進む。下記の<表24>は、端末機1300がホームSP1320にローミングに対する最終確認を提供するメッセージを示す。
【0137】
【表24】
【0138】
<表24>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図13で生成された時点から図13のローミング登録要求手順が終了するまで同一である。ローミング確認状態は、端末機1300がローミングを遂行するか否かをホームSP1320に知らせるためのアイテムである。
【0139】
ステップ1308で、ホームSP1320のBSM1323は、端末機1300がステップ1307でローミングに同意することによって、端末機1300によって要求されたサービスを解読するために必要なロングタームキーメッセージを、訪問先SP1310のBSM1313に送信する。
【0140】
ステップ1309で、訪問先SP1310のBSM1313は、ホームSP1320のBSM1323によって要求されたロングタームキーメッセージを伝達する
ステップ1325で、ホームSP1320のBSM1323は端末機1300によって要求されたローミングサービスを解読するために必要なロングタームキーメッセージを伝達する。
【0141】
ステップ1308、1309、及び1325は、BCAST標準に定義されたロングタームキー送受信方法を用いて遂行され、本発明の実施形態では詳細な過程を扱わない。
ステップ1326で、端末機1300は、ローミングを通じて訪問先SP1310のサービスを受信する。
【0142】
図13に説明したローミング手順だけでなく、OMA BCASTで定義したサービス供給(Service Provisioning)メッセージと手順に、図13で定義したメッセージアイテムを使用してローミングを可能にすることができるが、本発明では扱わない。上記のサービス供給に対して、OMAのWebサイト“http://www.openmobilealliance.org/ftp/Public_documents/BAC/BCAST/Permanent_documents/OMA-TS-BCAST_Services-V1_0_0-20050909-D.zip”での文書を参照する。参照文書は、本出願当時に最新版であり、今後この文書に変更がある場合に、その変更版が適用される。
【0143】
図14は、本発明の実施形態による訪問先SP1310のBSM1313の動作を示すフローチャートである。図14は、図13を参照して説明する。
訪問先SP1310のBSM1313は、ステップS1401で、ローミング中である端末機1300のホームSP1320のBSM1323からローミング登録要求を受信し、その受信された要求メッセージを解読する。受信されたメッセージの内容は、<表22>に示すようであり、訪問先SP1310のBSM1313は、ステップS1402で、受信されたメッセージの内容の中で端末機加入タイプを分析する。その後、訪問先SP1310のBSM1313は、ステップS1403で、ローミングを要求した端末機の加入と自分の加入ポリシーとの関係を分析してローミング可能範囲を決定する。ローミングを要求端末機の加入がローミングを支援するのに不足している場合に、ホームSP1320のBSM1323は、ステップS1404で、ローミング要求を拒絶するメッセージを生成してホームSP1320のBSM1323に伝送する。しかしながら、ローミングを要求した端末機の加入でローミングが可能であると判断される場合に、訪問先SP1310のBSM1313は、ステップS1405で、購買アイテムのような特定要求があるか否かを判定する。特定要求があると、訪問先SP1310のBSM1313は、課金を計算し、特定要求がない場合にはローミング時に発生する追加料金を計算する。計算が完了した後に、訪問先SP1310のBSM1313は、ローミング要求に対する応答メッセージを生成する。生成されるメッセージの内容は、<表23>のようである。
【0144】
ステップS1405が完了した後、訪問先SP1310のBSM1313は、ステップS1406で、端末機1300からローミングに対する最終確認を待機する。ローミングを要求した端末機1300がローミングに対する最終確認メッセージを送信すると、訪問先SP1310のBSM1313は、ステップS1407で、メッセージを受信して解読する。受信されたメッセージを解読した後に、訪問先SP1310のBSM1313は、ステップS1408で、端末機1300がローミング条件に同意するか否かを判定する。端末機1300がローミング条件に同意しないと、該当端末機1300とのローミング手順は終了する。一方、端末機1300がローミング条件に同意する場合に、訪問先SP1310のBAM1313は、ステップS1409で受信されたサービスを解読するためのロングタームキーメッセージをホームSP1320に送信する。ロングタームキーメッセージを受信すると、ホームSP1320は、端末機1300に受信されたロングタームキーメッセージを転送し、端末機1300は、自身が同意した範囲内でローミングサービスを使用することができる。
【0145】
図15A及び図15Bは、本発明の実施形態によるホームSP1320のBSM1323の動作を示すフローチャートである。図15A及び図15Bは、図13を参照して説明する。
【0146】
ホームSP 1320のBSM1323は、ステップS1501で、ローミング端末機1300からローミング要求メッセージを受信し、受信されたメッセージを解読する。ホームSP1320によって受信されたメッセージは、<表21>のようである。解読されたメッセージを用いてホームSP1320のBSM1323は、ステップS1502で、ローミングを要求した端末機1300が滞在する訪問先SP1310とローミング契約があるか否かを最優先に判定する。契約がないと、ホームSP1320のBSM1323は、ステップS1509に進んでローミング契約がない過程を遂行する。ステップS1509で、ホームSP1320のBSM1323は、ローミング不許可加入を通知しつつ、必要な場合に、ローミング不許可の理由も含めることもあり、または、可能である場合に、部分的に使用可能なサービスのタイプを伝達することができる。しかしながら、ローミング契約がある場合に、ホームSP1320のBSM1323は、ステップS1503で、該当端末機1300の加入を検索した後に、ステップS1504で、検索された端末機1300の加入がローミング許容加入であるか否かを判定する。
【0147】
ローミングを支援しない加入であると、ローミング不許可加入であることを知らせるために、ホームSP1320のBSM1323は、ステップS1509に進む。ステップS1509で、ホームSP1320のBSM1323は、ローミング不許可加入を知らせながら、必要時に、ローミング不許可の理由も含めることができ、又は可能である場合に、部分的に使用できるサービスのタイプを伝達できる。ローミングを支援する加入である場合に、ホームSP1320のBSM1323は、ステップS1505で、訪問先SP1310のBSM1313にローミング許可要求メッセージを送信する。メッセージのコンテンツは、<表22>のようである。要求メッセージを送信した後に、ホームSP1320のBSM1323は、ステップS1506で、訪問先SP1310からの応答を待機する。要求に対する応答を受信すると、ホームSP1320のBSM1323は、ステップS1507で、受信メッセージを解読し、ステップS1508で要求に対する結果を分析する。要求事項が受容できないと、ホームSP1320のBSM1323は、ステップS1509に進み、ローミング不許可加入を知らせながら必要時にローミング不許可の理由も含み、あるいは可能であれば部分的に使用することができるサービスタイプを伝達することができる。しかしながら、ローミングを要求した端末機の加入でローミングが可能であると判断される場合に、ホーム訪問先SP1320のBSM1323は、ステップS1507で受信されたメッセージに加えて、ステップS1510で、購買アイテムのような特定要求があるか否かを判定する。特定要求があると、ホームSP1320のBSM1323は、課金を計算し、特定要求がない場合にはローミング時に発生する追加料金を計算する。計算が完了した後に、ホームSP1320のBSM1323は、ローミング要求に対する応答メッセージを生成する。生成されるメッセージの内容は、<表23>のようである。
【0148】
ステップS1510が完了した後、ホームSP1320のBSM1323は、ステップS1511で、端末機1300からローミングに対する最終確認を待機する。ローミングを要求した端末機1300がローミングに対する最終確認メッセージを送信すると、ホームSP1320のBSM1323は、ステップS1512で、メッセージを受信して解読する。受信したメッセージの内容は、<表14>のようであり、ホームSP1320のBSM1323は、ステップS1513で、端末機1300がローミング条件に同意するか否かを判定する。端末機1300がローミング条件に同意しないと、該当端末機1300とのローミング手順は終了する。そうでなければ、ローミング条件に同意する場合に、ホームSP1320のBAM1323は、ステップS1514で受信されたサービスを解読するためのロングタームキーメッセージが送信される。ステップS1515で、訪問先SP1310からロングタームキーメッセージを受信すると、ホームSP1320は、ステップS1516で端末機1300に受信されたロングタームキーメッセージを転送することによって、端末機1300は自身が同意した範囲内でローミングサービスを使用することができる。
【0149】
図16は、本発明の実施形態による端末機1300の動作を示すフローチャートである。図16は、図13を参照して説明する。
端末機1300は、自分のホームSP1320でなく他の地域で下位BDS-SD111,BDS112,又はIN113を通じて訪問先SP1310をディスカバリーして該当地域のBCASTサービスを検索できる。BCASTサービスを検索すると、端末機1300は、ステップS1601で、サービスガイドコンテキストフラグメント201を探し、これに基づいてサービスガイド伝送記述子フラグメント202を用いてサービスガイドをすべて受信することができる。サービスガイドを受信すると、端末機1300がローミングサービスの受信を希望する場合に、ステップS1602で、ローミングサービス許可のためのローミング要求メッセージを自分のホームSP1320のBSM1323に送信する。このとき、送信されるメッセージの内容は<表21>のようである。ローミング要求メッセージの送信後に、端末機1300は、ステップS1603で応答を待機する。ホームSP1320のBSM1323と訪問先SP1310のBSM1313との間のローミング契約決定されると、端末機1300は、ステップS1604で、ホームSP1320のBSM1323から要求に対する応答メッセージを受信し解読する。応答メッセージのコンテンツは、<表23>のようである。その後、端末機1300は、ステップS1605で、応答メッセージを解読してローミングが可能であるか否かを判定する。
【0150】
ローミングが可能でないと、端末機1300はローミングを断念する。しかしながら、ローミングが可能である場合に、端末機1300は、ステップS1606で、訪問先SP1310のローミング条件を確認して自身が受容可能であるか否かを判定する。ローミング条件に同意しない場合に、ステップS1307で、端末機1300は、ローミングを拒絶する確認メッセージを訪問先SP1310のBSM1313に伝送する。しかしながら、条件に同意する場合に、端末機1300は、ステップS1608で、同意するという確認メッセージを訪問先SP1310のBSM1313に送信する。同意メッセージを送信した後に、端末機1300は、ステップS1609で、ロングタームキーメッセージを受信し、ステップS1610で、サービス又はコンテンツ解読のための準備をした後にBCASTサービスを受信する。
【0151】
次は、本発明の第4の実施形態によるローミングの際に購買アイテムリスト要求手順について説明する。
図17は、本発明の実施形態によるローミング時の購買アイテムリスト要求を示す。実施形態によるローミングの際に、購買アイテムリスト要求手順の各ステップに関する説明に先立って、まず、図17の各エンティティについて説明する。
【0152】
ホームSP1720及び訪問先SP1710に存在する各BSA1724及び1714は、図1のBSA102と同一の機能をするため、ローミング時にホームSP1720及び訪問先SP1710のBSAを差別化するために別途に表記した。同様に、BSM1723及び1713は、図1のBSM104と同一の機能を持ち、BSDA1722及び1712は図1のBSDA103と同一の機能を持ち、グループエンティティ1721及び1711は、それぞれBDS-SD、BDS、及びINで構成され、図1のBDS-SD111、BDS112、及びIN113と同一の機能を有する。端末機1700は、図1の端末機105と同一の機能を有する。上記したエンティティの全てが本発明の実施形態によるローミング時の購買アイテムリスト要求手順に使用されるわけではないため、ローミングのために購買アイテムリスト要求手順に使用されるエンティティのみを説明する。また、図17で示す手順は、ローミングの際に選択的に使用され、図4のステップ402と403の間、又は図13のステップ1302と1303との間で使用されることができる。
【0153】
図17を参照すると、ステップ1701で、サービスガイドの受信を通じて獲得された<表11>に示した情報を用いて、端末機1700は、ローミング時に加入可能な購買アイテムを示す情報を要求するための購買アイテムリスト要求メッセージを生成してホームSP1720のBSM1723に送信する。ステップ1701で、端末機1700によって生成された購買アイテムリスト要求メッセージのコンテンツは、下記の<表25>に示すようである。
【0154】
【表25】
【0155】
<表25>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図17に示すローミング時の購買アイテムリスト要求手順と共に使用でき、<表16>〜<表20>または<表21>〜<表24>の要求IDと同一である。端末機IDは、端末機を一意的に識別するための固有IDである。端末機IDは、誰がローミング登録要求をしたかを識別するために使用される。訪問先SP IDは、ローミング端末機が滞在する地域でサービスを提供するサービス提供者の識別子である。
【0156】
訪問先SP IDは、端末機が誰とローミングを要求するかを示す情報をホームSP1720のサービス提供者に提供するために使用される。ここで、ホームSP1720のBSM1723は、訪問先SP IDから自身のローミング契約がないことを判定し、すぐステップ1704に進んで端末機1700にローミング不許可であることを通知することができる。訪問先SP BSM IDは、訪問先SP1710によって使用されるBSMの識別子に実際にローミングサービス登録手順を折衝するエンティティをホームSP1320に知らせるために使用される。
【0157】
訪問先BSDA IDは、訪問先SP1710によって使用されるBSDAの識別子であり、一つのサービス提供者がいろいろなBSDAを通じてサービスを提供できるため、ローミング中である端末機1700は、訪問先SP1710が使用するBSDAのうちのいずれのBSDAを通じてサービスの受信を希望するかを知らせるために使用される。ステップ1701で、ローミング時に購買アイテムリスト要求をした端末機に対してホームSP1720のBSM1723は、追加的に端末機に対する認証過程を遂行し、この認証過程は本発明の要旨と関係がないので、その説明は明瞭化のために省略する。
【0158】
ステップ1702で、端末機1700から購買アイテムリスト要求メッセージを受信すると、ホームSP1720のBSM1723は、端末機1700がローミング中である訪問先SP1710のBSM1713に購買アイテムリストに対する要求を送信する。ホームSP1720のBSM1723から訪問先SP1710のBSM1713に送信するメッセージのコンテンツは、下記の<表26>のようである。
【0159】
【表26】
【0160】
<表26>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図17に示すローミング時の購買アイテムリスト要求手順と共に使用でき、<表16>〜<表20>または<表21>〜<表24>の要求IDと同一である。端末機IDは、端末機を一意的に識別するための固有IDである。端末機IDは、誰がローミング登録要求をしたかを識別するために使用される。
【0161】
ホームSP IDは、訪問先SP1710でローミング登録を要求した端末機1700は、もともとはどのサービス提供者からサービスを受信したかを知らせるために使用される。この情報を用いて、訪問先SP1710のBSM1713は、ローミングを要求した端末機が自身とローミングが契約されているサービス提供者に属していることがわかる。ホームSP BSM IDは、訪問先SP1710にローミング登録過程に必要なエンティティを知らせるために使用される。訪問先SP1710のBSM1713は、ホームSP1720のBSM IDに基づいてローミング登録結果に対して応答する。
【0162】
訪問先BSDA IDは、訪問先SP1710に端末機が現在サービスを要求するサービス地域を示す情報を提供するために使用される。端末機の加入タイプは、訪問先SP1710にローミング要求をした端末機が訪問先SP1710のサービスを受信することができる等級(class)を評価するために提供される情報である。端末機の加入タイプは、ホームSP1720と訪問先SP1710との間で締結したローミング契約に基づいてローミングを要求した端末機1700がローミングを要求訪問先SP1710から受信するサービスの等級となることができる。これは、2つのサービス提供者の間で協議されたローミング許可等級番号やコードの形態で定義されることができ、その形態は本発明の実施形態で定義しない。
【0163】
ステップ1703で、訪問先SP1710のBSM1713がステップ1702で受信された要求に対する応答を送信する。ステップ1703の主な目的は、ステップ1702で受信された情報を用いて端末機1700によって要求されたローミングサービスの許容範囲を知らせることである。この訪問先SP1710のBSM1713は、選択的にローミングサービス許容範囲を提供することもできる。ステップ1703で、訪問先SP1710のBSM1713からホームSP1720のBSM1723に送信されるメッセージは、下記の<表27>のようである。
【0164】
【表27】
【0165】
<表27>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図17に示すローミング時の購買アイテムリスト要求手順と共に使用でき、<表16>〜<表20>または<表21>〜<表24>の要求IDと同一である。ローミング許可状態は、ステップ1702で、訪問先SP1710から提供された情報を用いてローミングの可能性を評価した結果をローミングを要求した端末機1700のホームSP1720のBSM1723に提供するために使用される。ローミングサービス許容範囲は、ローミングが可能である場合に、受信された端末機加入のタイプの値がローミング中である端末機1700が訪問先SP1710で実際に有する受信権限を示すために通知する。購買アイテムリストは、購買アイテムIDのリストにローミング中である端末機1700が訪問先SP1710で加入することができるサービスリストである。
【0166】
ステップ1704で、ホームSP1720は、ステップ1703で訪問先SP1710を通じて受信されたローミング時の購買アイテムリスト要求に対する結果を端末機1700に通知する。ステップ1704で、実際に、ステップ1704で、ホームSP1720のBSM1723は、ステップ1703で受信されたメッセージを更に端末機1700に伝送する。ステップ1701で、ホームSP1720が端末機のローミング登録要求を分析した後に、端末機1700が滞在している地域の訪問先SP1710とローミング契約がないと、ホームSP1720は、すぐステップ1704に進み、<表27>のコンテンツを要求された過程失敗で満たして端末機1700に送信する。この場合に、端末機1700は上記要求に失敗する。ステップ1704で購買アイテムリストを受信すると、端末機1700は、自身が受信したサービスガイドの購買アイテムをユーザーに表示するときに、受信されたリストの購買アイテムと比較して上記リストに存在する購買アイテムのみを表示する。
【0167】
図18は、本発明の実施形態による訪問先SP1710のBSM1713の動作を示すフローチャートである。図18は、図17を参照して説明する。
図18を参照すると、訪問先SP1710のBSM1713は、ステップS1801で、ローミング中である端末機1700のホームSP1720のBSM1723から購買アイテムリスト要求メッセージを受信して解読する。この受信されたメッセージは、<表26>のように示す。訪問先SP1710のBSM1713は、ステップS1802で、受信された購買アイテムリスト要求メッセージのコンテンツの中で端末機加入タイプを分析する。
【0168】
ステップS1802で、購買アイテムリストを要求した端末機の加入ポリシーとのコンテンツを分析した後に、訪問先SP1710のBSM1713は、ステップS1803で、ローミング時に加入可能な購買アイテムリストを確認する。ローミング要求された端末機1700の加入がローミングを支援するのに不十分であるため、ステップS1805で、要求拒絶されるメッセージを生成してホームSP1720のBSM1723に伝送する。ローミングを要求した端末機の加入ローミングが可能であると判定される場合に、ステップS1804で、購買アイテムリストを生成して端末機のホームSP1720のBSM1723に応答メッセージを送信する。このメッセージのコンテンツは、<表27>のように示される。
【0169】
図19は、本発明の第4の実施形態のホームSP1720のBSM1732の動作を示すフローチャートである。図19は、図18を参照して説明する。
図19を参照すると、ホームSP1720のBSM1723は、ステップS1901でローミング端末機1700からローミング時に購買アイテムリスト要求メッセージを受信して解読する。ホームSP1720がが受信するメッセージは、<表25>のようである。解読されたメッセージを用いて、ホームSP1720のBSM1723は、まずステップS1902はローミング時に購買アイテムリストを要求した端末機1700が滞在する訪問先SP1710とローミング契約関係であるか否かを検査する。契約関係でない場合に、ホームSP1720のBSM1723は、ステップS1909に進み、ローミング不許可に過程を遂行する。ステップ1909で、ホームSP1720のBSM1723は、ローミング不許可加入を知らせながら必要時にローミング不許可の理由も含むことができる。
【0170】
しかしながら、ローミング契約関係であると、ホームSP1720のBSM1723は、ステップS1903に該当端末機1700の加入を検索し、上記検索された端末機1700の加入がローミング許容加入であるか否かを判定する。
【0171】
端末機1700の受信された加入がローミングを支援しない加入であると、ホームSP1720のBSM1723は、ローミング不許可加入であることを知らせるために、ステップS1909に進行して処理する。ステップS1909で、ローミング不許可加入を知らせながら必要時にローミング不許可の理由も含めることができる。
【0172】
ローミングを支援する加入の場合に、ホームSP1720のBSM1723は、訪問先SP1710のBSM1713にローミング購買アイテムリスト要求メッセージを送信する。このメッセージのコンテンツは、<表26>のようである。要求メッセージを送信したホームSP1720のBSM1723は、ステップS1906段階で訪問先SP1710から応答を待機する。要求に対する結果を受信したホームSP1720のBSM1723は、ステップS1907で、応答メッセージを解読して、ステップS1908と共に端末機1700に要求したローミング時購買アイテムリスト要求に対する結果を知らせるメッセージを生成して伝送する。
【0173】
図20は、本発明の実施形態による端末機1700の動作を示すフローチャートである。図20は、図17を参照して説明される。
図20を参照すると、端末機1700は、ステップS2001で、自身がローミングの際に該当地域で加入できる購買アイテムのリストを知るために、ローミング時に購買アイテムリスト要求メッセージを自分のホームSP1720のBSM1723に送信する。その後、端末機1700は、ステップS2002で、ホームSP1720のBSM1723から応答を待機する。ここで、伝送されるメッセージのコンテンツは、<表25>のように示される。ホームSP1720のBSM1723から応答メッセージを受信した端末機1700は、ステップS2003で受信した購買アイテムリストを自身が受信したサービスガイドの購買アイテムと比較して知るとに存在する購買アイテムをユーザーに表示する。このとき端末機が受信するメッセージは、<表27>に示す。
【0174】
次は、本発明の実施形態によるローミング時の購買アイテムリスト要求手順について説明する。
図21は、本発明の実施形態によるローミング時の購買アイテムリスト要求手順を示す。まず、実施形態によるローミング手順の各ステップに対する説明に先立って、まず、図21の各エンティティについて説明する。
【0175】
ホームSP2120及び訪問先SP2110に存在する各BSA2124及び2114は、図1のBSA102と同一の機能をするため、ローミング時にホームSP2120及び訪問先SP2110のBSAを差別化するために別途に表記した。同様に、BSM2123及び2113は、図1のBSM104と同一の機能を持ち、BSDA2122及び2112は図1のBSDA103と同一の機能を持ち、グループエンティティ2121及び2111は、それぞれBDS-SD、BDS、及びINで構成され、図1のBDS-SD111、BDS112、及びIN113と同一の機能を有する。端末機2100は、図1の端末機105と同一の機能を有する。上記したエンティティの全てが本発明の実施形態によるローミング時の購買アイテムリスト要求手順に使用されるわけではないため、ローミングのために購買アイテムリスト要求手順に使用されるエンティティのみを説明する。また、図21で示す手順は、ローミングの際に選択的に使用され、本発明の実施形態のステップ802と803のとの間で使用されることができる。
【0176】
図21を参照すると、ステップ2101で、サービスガイドの受信を通じて獲得された<表11>に示した情報を用いて、端末機2100は、ローミング時に端末機2100が加入可能な購買アイテムを示す情報を要求するための購買アイテムリスト要求メッセージを生成して訪問先SP2110のBSM2113に送信する。ステップ2101で、端末機2100によって生成された購買アイテムリスト要求メッセージのコンテンツは、下記の<表28>に示す。
【0177】
【表28】
【0178】
<表28>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図21に示すローミング時の購買アイテムリスト要求手順と共に使用でき、<表16>〜<表20>の要求IDと同一である。端末機IDは、端末機を一意的に識別するための固有IDである。端末機IDは、誰がローミング登録要求をしたかを識別するために使用される。
【0179】
ホームSP IDは、ローミング端末機2100が自分のホームSP2120が誰であるかを訪問先SP2110に知らせるために使用される識別子である。この情報を用いて、訪問先SP2110は、自分にローミング要求した端末機2100が最初に属するエンティティを判定し、その該当エンティティとのローミング関係を確認することができる。ここて、訪問先SP2110のBSM2113がホームSP IDから自分とローミング契約がない場合には、まさにステップ2104に進んで端末機2100にローミング不許可を通知することができる。
【0180】
ホームSP BSM IDは、ホームSP2120によって使用されるBSM2123の識別子として、実際にローミングサービス登録手順を折衝するエンティティの訪問先SP2110に知らせるために使用される。最後に、購買アイテムIDは、ローミング中であるユーザーが受信しようとするサービスを知らせるために使用される。ステップ2101で、ローミング登録要求をした端末機に対して、訪問先SP2110のBSM2113は、追加的に端末機に対する認証過程を遂行することができる。これは、訪問先SP2110のBSM2113によって自発的に遂行し、ホームSP2120のBSM2123と連絡して遂行し、あるいは第3の認証エンティティを通じて遂行することができる。そのため、認証段階の詳細な過程は、本発明の要旨と関係がないため、簡単明瞭化のためにその説明を省略する。
【0181】
ステップ2102で、端末機2100からステップ2101から受信したローミング登録要求に対して、訪問先SP2110のBSM2113が端末機2100のホームSP2120のBSM2123にローミング登録要求を送信する。ステップ2102で、訪問先SP2110のBSM2113からホームSP2120のBSM2123に送信するメッセージのコンテンツは、下記の<表29>のようである。
【0182】
【表29】
【0183】
<表29>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図21に示すローミング時の購買アイテムリスト要求手順と共に使用でき、<表16>〜<表20>の要求IDと同一である。端末機IDは、端末機を一意的に識別するための固有IDである。端末機IDは、誰がローミング登録要求をしたかを識別するために使用される。訪問先SP IDは、ローミング登録を要求した端末機のホームSP2120のBSM2123に訪問先SP2110によって自分の情報を知らせるために使用される。訪問先SP BSM IDは、訪問先SP2110がホームSP2120のBSM2123にローミング関連折衝をするエンティティを知らせるために使用される。これは、訪問先SP2110がいろいろなBSMを有することができるためである。
【0184】
ステップ2103で、ホームSP2120のBSM2123は、ステップ2102で受信されたローミング登録要求要求に対する応答を送信する。下記の<表30>は、ホームSP2120のBSM2123から訪問先SP2110のBSM2113に送信するメッセージコンテンツを示す。
【0185】
【表30】
【0186】
<表30>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図21に示すローミング時の購買アイテムリスト要求手順と共に使用でき、<表16>〜<表20>の要求IDと同一である。ローミング許可状態は、ホームSP2120が、ステップ2103で受信された端末機IDを用いて訪問先SP2110にローミング要求した端末機2100の加入を検索することによってローミングが許可されたか否かを判定確認した後に、その結果を訪問先SP2110に提供するために使用される。
【0187】
端末機2100の加入タイプは、訪問先SP2110が、ローミング中の端末機2100が訪問先SP2110で有する受信権利を評価するために提供される情報である。端末機の加入タイプは、ホームSP2120と訪問先SP2110との間で締結したローミング契約に基づいてローミングを要求した端末機2100がローミングを要求訪問先SP2110から受信するサービスの等級となることができる。これは、2つのサービス提供者の間で同意されたローミング許可等級番号又はコードの形態で定義されることができ、その形態は本発明の実施形態では定義しない。
【0188】
ステップ2104で、訪問先SP2110は、端末機2100に受信されたローミング登録要求に対する応答を送信する。ステップ2104で、訪問先SP2110のBSM2113が端末機2100に送信するメッセージの内容は、下記の<表31>のようである。
【0189】
【表31】
【0190】
<表31>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図21に示すローミング時の購買アイテムリスト要求手順と共に使用でき、<表16>〜<表20>の要求IDと同一である。ローミング許可状態は、ステップ2105で、ホームSP2120から提供された情報を用いてローミングの可能性を評価した結果を、ローミングを要求した端末機2100に提供するために使用される。購買アイテムリストは、購買アイテムのIDのリストとして、ローミング中である端末機2100が訪問先SP2110に加入することができるサービスリストである。
【0191】
ステップ2104で購買アイテムリストを受信すると、端末機2100は、自身が受信したサービスガイドの購買アイテムをユーザーに表示するときに、受信されたリストの購買アイテムと比較して上記リストに存在する購買アイテムのみを表示する。
【0192】
図22は、本発明の実施形態による訪問先SP2110のBSM2113の動作を示すフローチャートである。図22は、図21を参照して説明する。
図22を参照すると、訪問先SP2110のBSM2113は、ステップS2201でローミング中である端末機1700からローミング時に購買アイテムリスト要求メッセージを受信して解読する。訪問先SP2110のBSM2113の受信するメッセージは、<表28>のようである。ステップS2202で、訪問先SP2110のBSM2113は、解読されたメッセージのコンテンツを用いて、ローミング時に購買アイテムリストを要求した端末機2100が、ローミング契約関係を有するサービス提供者の端末機であるか否かを判定する。端末機2100がローミング契約関係のないサービス提供者に属していると、訪問先SP2110のBSM2113は、ステップS2208に進み、ローミング不許可に応答メッセージを端末機2100に伝送する。ステップ2208で、訪問先SP2110のBSM2113は、ローミング不許可加メッセージを知らせながら必要時にローミング不許可の理由も含むことができる。
【0193】
しかしながら、端末機2110がローミング契約関係のサービス提供者に属している場合には、訪問先SP2110のBSM2113は、ステップS2203で、ローミング時の購買アイテムリストを要求した端末機のホームSP2120のBSM2123に端末機要求メッセージを伝送する。このとき、伝送されるメッセージのコンテンツは、<表29>のようである。その後、訪問先SP2110BSM2113は、ステップS2204で、ローミング要求をした端末機2100のホームSP2120のBSM2123からの応答メッセージを待機する。訪問先SP2110のBSM2113は、ステップS2205で、ホームSP2120のBSM2123から応答メッセージを受信した後に、受信された応答メッセージを解読する。このとき、受信された応答メッセージのコンテンツは<表30>のようである。
【0194】
受信されたメッセージのコンテンツを分析した後に、訪問先SP2110のBSM2113は、ステップS2206で、端末機2100にローミング時の購買アイテムリストを提供するように許可したか否かを判定する。訪問先SP2110のBSM2113は、ステップS2208で、ローミング不許可メッセージを知らせながら必要時にローミング不許可の理由も含むことができる。しかしながら、訪問先SP2110のBSM2113が許可した場合には、ステップ2207で、端末機2100の加入情報を用いてローミング時の購買アイテムリストを生成して端末機2100に伝送する。
【0195】
図23は、本発明の実施形態によるホームSP2120のBSM2123の動作を示すフローチャートである。図23は、図21を参照して説明する。
図23を参照すると、ホームSP2120のBSM2123は、ステップS2301で、訪問先SP2110のBSM2113からローミング時の購買アイテムリスト要求を要求する端末機に対する端末機加入情報要求メッセージを受信して解読する。このホームSP2120によって受信されるメッセージのコンテンツは、<表29>のようである。ホームSP2120のBSM2123は、ステップS2302で、訪問先SP2110でローミング時の購買アイテムリストを要求した端末機2100の加入を検索する。以後、ホームSP2120のBSM2123は、ステップS2303で、ローミング時の購買アイテムリストを要求した端末機2100がローミングサービスの受信を受けるか否か判定する。端末機2100がローミングサービスを受信するようになる場合に、ステップ2304で、端末機2100の加入が含まれた<表30>に示したコンテンツを含むメッセージを訪問先SP2110に伝送する。しかしながら、端末機2100がローミングサービスを受信しないようにすると、ホームSP2120のBSM32123は、ステップS2305で訪問先SP2110にローミング不許可メッセージを伝送する。
【0196】
図24は、本発明の実施形態による端末機2100の動作を示すフローチャートである。図24は、図21を参照して説明される。
図24を参照すると、端末機2100は、ステップS2401で、自身がローミングを遂行する該当地域で加入できる購買アイテムリストを知るために、ローミング時に購買アイテムリスト要求メッセージを訪問先SP2110のBSM2113に送信する。このとき、伝送されるメッセージのコンテンツは、<表28>のようである。端末機2100は、ステップS2402で、訪問先SP210のBSM2113から応答を待機する。その後、端末機2100は、ステップS2403で、訪問先SP2110のBSM2113から応答メッセージを受信し、受信された購買アイテムリストを自身が受信したサービスガイドの購買アイテムと比較し、上記リストにある購買アイテムを表示する。このとき、端末機2100によって受信されたメッセージは、<表31>のように示す。
【0197】
以上、本発明の詳細な説明においては具体的な実施形態に関して説明したが、特許請求の範囲を外れない限り、様々な変更が可能であることは、当該技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。したがって、本発明の範囲は、前述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものに基づいて定められるべきである。
【符号の説明】
【0198】
400;端末機
410;訪問先SP
420;ホームSP
【技術分野】
【0001】
本発明はモバイル放送(mobile broadcasting)システムに関するもので、特にモバイル放送システムにおけるローミングサービス方法及びそのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信市場は、既存技術の再結合又は統合を通じて新たなサービスの生産を持続的に要求してきている。現在、通信及び放送技術の発達に従って従来の放送システム又は移動通信システムは、携帯電話及びPDA(Personal Digital Assistant)のような携帯端末機(または、移動端末)を通じて放送サービスを提供する段階に至っている。このような潜在的で実際的な市場需要とマルチメディアサービスに対して急増する要求、既存の音声サービス以外に放送サービスのような新たなサービスを提供しようとする事業者の戦略、そして需要者の要求に応じて移動通信事業を強化しているIT(Information Technology)企業の利害関係のため、移動通信サービスとIP(Internet Protocol)の融合は、次世代移動通信技術の開発の主流となっている。
【0003】
OMA(Open Mobile Alliance)は、個々のモバイルソリューション間の相互連動(interworking)のための標準を研究するグループであり、移動通信用ゲーム、インターネットサービスなどに対する多様なアプリケーション標準を定める役割をする。このOMAワーキンググループの中で、OMA BAC BCAST(Open Mobile Alliance Browser and Content Mobile Broadcast Sub Working Group)は、移動端末を用いて放送サービスを提供する技術を研究している。以下に、OMAで論議されているモバイル放送システムについて簡略に説明する。
【0004】
モバイル放送システムにおいて、放送サービスを受信するための移動端末は、サービス自体に対する説明情報、サービスに対する課金情報、及びサービスの受信方法に関する情報が含まれたサービスガイド情報を受信すべきである。移動端末は、サービスガイド情報を用いて該当サービスを受信する。
【0005】
以下に、従来技術と本発明について、具体的な例によって、モバイル放送技術の一つであるOMA BCAST技術に基づいて説明する。
図1は、OMAのBCASTワーキンググループによって確立されたモバイル放送サービスのためのアプリケーション階層(application layer)及びその下部伝送階層(transport layer)の論理的構成を示す。
【0006】
まず、図1に示す論理エンティティ(logical entity)を詳細に説明する。コンテンツ供給者(Content Creation:CC)101は、BCASTサービスのためのコンテンツを提供し、このコンテンツは、通常の放送サービスファイル、例えば映画、オーディオ、ビデオデータを含むことができる。また、コンテンツ供給者101は、サービスガイドを生成し、該サービスが伝送される伝送ベアラ(transport bearer)を決定するために使用される、コンテンツに対する属性(Attribute)をBCASTサービスアプリケーション(BCAST Service Application:BSA)102に提供する。BCASTサービスアプリケーション102は、コンテンツ供給者101から提供されるBCASTサービスデータを受信し、メディアエンコーディング、コンテンツ保護、及び双方向サービスを提供するために適切な形態に加工する。さらに、BCASTサービスアプリケーション102は、コンテンツ供給者101から提供されたコンテンツに対する属性をBCASTサービス分配/適応部(BCAST Service Distribution/ Adaptation:BSDA)103及びBCAST加入管理部(BAST Subscription Management:BSM)104に提供する。
【0007】
BCASTサービス分配/適応部103は、BCASTサービスアプリケーション102から提供されるBCASTサービスデータを用いてファイル及びストリーミング伝送、サービス収集、サービス保護、サービスガイドの生成及び伝達、サービス通知(notification)のような動作を遂行する。また、BCASTサービス分配/適応部103は、放送分配システム(Broadcast Distribution System:BDS)112に適合するようにサービスを調整する。
【0008】
BCAST加入管理部104は、BCASTサービスユーザーのための加入及び料金関連機能のようなサービスを規定し、BCASTサービスに使用される情報を規定し、ハードウェア又はソフトウェアによってBCASTサービスを受信する端末機を管理する。
端末機(terminal)105は、コンテンツ及びサービスガイドとコンテンツ保護などのプログラム支援情報を受信し、ユーザーに放送サービスを提供する。BDSサービス分配部(BDS Service Distribution:BDS-SD)111は、放送分配システム112及び双方向伝送ネットワーク(Interaction Network:IN)113と相互通信を通じてモバイル放送サービスを複数の端末機に伝送する。
【0009】
放送分配システム112は、放送チャンネルを介してモバイル放送サービスを伝送する。例えば、モバイル放送サービスは、3GPP(3rd Generation Project Partnership)のMBMS(Multimedia Broadcast Multicast Service)、3GPP2のBCMCS(Broadcast Multicast Service)、DVB(Digital Video Broadcasting)のDVB-H(DVB-Handheld)又はIP(Internet Protocol)基盤の放送/通信ネットワークを含むことができる。双方向伝送ネットワーク113は、双方向チャンネルを提供する。例えば、双方向伝送ネットワーク113は、セルラーネットワークとなることができる。
【0010】
次に、論理エンティティ間の接続通路である参照ポイント(reference point)を説明する。参照ポイントは、目的に応じて複数のインターフェースを有し、このようなインターフェースは特定の目的のために2個以上の論理エンティティ間の通信のために使用される。このためにメッセージ形式とプロトコルが適用される。
【0011】
BCAST-1 121は、コンテンツ及びコンテンツ属性の伝送経路であり、BCAST-2 122は、コンテンツが保護(Content-protected)され、あるいはコンテンツが保護されない(Content-unprotected)BCASTサービス、上記BCASTサービスの属性、及びコンテンツ属性の伝送経路である。
【0012】
BCAST-3 123は、BCASTサービスの属性、コンテンツの属性、ユーザー優先(User preference)及び加入(Subscription)情報、ユーザー要求、及び上記要求に対する応答の伝送経路である。BCAST-4 124は、通知メッセージ(Notification Message)、サービスガイドに使用される属性、及びコンテンツ保護(Content Protection)及びサービス保護(Service Protection)に使用されるキーの伝送経路である。
【0013】
BCAST-5 125は、保護されたBCASTサービス、保護されないBCASTサービス、コンテンツが保護されたBCASTサービス、コンテンツが保護されないBCASTサービス、BCASTサービス属性、コンテンツ属性、通知、サービスガイド、BCASTサービス保護に使用されるDRM(Digital Right Management) RO(Right Object)及びキー値のセキュリティ要素(security material)、及び放送チャンネルを介して伝送されるすべてのデータと信号の伝送経路である。
【0014】
BCAST-6 126は、保護されたBCASTサービス、保護されないBCASTサービス、コンテンツが保護されたBCASTサービス、コンテンツが保護されないBCASTサービス、BCASTサービス属性、コンテンツ属性、通知、サービスガイド、BCASTサービス保護に使用されるDRM RO及びキー値のようなセキュリティ要素、及び双方向伝送チャンネルを介して伝送されるすべてのデータと信号の伝送経路である。
【0015】
BCAST-7 127は、サービスプロビジョニング(service provisioning)、加入情報、装置管理、及びBCASTサービス保護に使用されるDRM RO及びキー値のようなセキュリティ要素の受信に関連した制御情報の双方向伝送チャンネルを介して伝送されるユーザー優先情報の伝送経路である。
【0016】
BCAST-8 128は、BCASTサービスに対するユーザーのデータが双方向伝送される伝送経路である。BDS-1 129は、保護されたBCASTサービス、保護されないBCASTサービス、BCASTサービス属性、コンテンツ属性、通知、サービスガイド、及びBCASTサービス保護に使用されるDRM RO及びキー値のセキュリティ要素の伝送経路である。
【0017】
BDS-2 130は、サービスプロビジョニング、加入情報、装置管理、及びBCASTサービス保護に使用されるDRM RO及びキー値のセキュリティ要素の伝送経路である。X-1 131は、BDSサービス分配部111と放送分配システム112との間の参照ポイントである。X-2 132は、BDSサービス分配部111と双方向伝送ネットワーク113との間の参照ポイントである。X-3 133は、放送分配システム112と端末機105との間の参照ポイントである。X-4 134は、BDSサービス分配部111と放送チャンネルを通じた端末機105との間の参照ポイントである。X-5 135は、BDSサービス分配部111及び双方向伝送チャンネルを通じた端末機105との間の参照ポイントである。X-6 136は、双方向伝送ネットワーク113と端末機105との間の参照ポイントである。
【0018】
図2は、一般的なモバイル放送システムにおいて、放送サービスを受信するためのサービスガイドの構成を示す。これは、移動端末に放送サービスを提供するためにOMA BAC BCASTで提案した構造である。一つのサービスガイドは、それぞれの目的を有する複数のフラグメント(fragment)で構成され、これらフラグメントは、図2に示すように、用途により4つのグループに区分される。
【0019】
図2は、管理グループ(Administrative group)200、供給グループ(Provisioning group)210、コアグループ(Core group)220、及びアクセスグループ(Access group)230で構成されたサービスガイドの一例を示す。図2において、各フラグメントに接続する実線は、フラグメント間の相互参照を意味する。
【0020】
管理グループ200は、サービスガイドを受信するために、移動端末によって必要な基本情報を提供するグループであって、サービスガイドコンテキスト(context)フラグメント201と、サービスガイド伝送記述子(delivery descriptor)フラグメント202とを含む。
【0021】
サービスガイドコンテキストフラグメント201は、サービスガイド識別子(ID)、サービスガイドを生成して伝送するサービス提供者の識別情報、及びサービスガイド全般に関する情報を提供する。サービスガイド伝送既述子フラグメント202は、複数のサービスガイドフラグメントの受信が可能なチャンネル、スケジュール情報、及び更新情報を移動端末に提供することによって、移動端末は、必要なサービスガイドのみを適切な時間に受信することができる。
【0022】
供給グループ210は、サービス受信のための料金情報を提供するグループであり、購買アイテム(Purchase Item)フラグメント211、購買データフラグメント212、及び購買チャンネルフラグメント213を含む。購買アイテムフラグメント211はサービス又はサービスバンドルに関する料金情報を提供し、購買データフラグメント212は購買アイテムに関する実際コスト情報を表し、購買チャンネルフラグメント213はサービス利用者が実際的にサービスを購買できるシステム及び料金支払い方法に関する情報を提供する。
【0023】
コアグループ220は、サービス自体に関する情報を提供するグループであり、サービスフラグメント221、スケジュールフラグメント222、及びコンテンツフラグメント223を含む。サービスフラグメント221は、ユーザーが受信するサービス自体に対する説明及びサービスが構成できるコンテンツを示す情報を提供する。スケジュールフラグメント222は、サービスが供給されて使用可能な時間に関する情報を提供する。コンテンツフラグメント223は、サービスを構成する複数のコンテンツに関する情報を提供する。
【0024】
アクセスグループ230は、アクセスフラグメント231と、セッション記述(Session Description)フラグメント232とを含む。アクセスグループ230は、コアグループ220を通じて提供されるサービスを受信する方法を示すサービスアクセス情報、及び該当サービスを構成しているコンテンツが伝送されるセッションに関する具体的な情報を提供して、移動端末が、該当サービスに対してアクセス可能にする。
【0025】
アクセスフラグメント231は、移動端末に一つのサービスに対する複数のアクセス方法を提供し、それによって一つのサービスに基づいて多様な付加サービスにアクセス可能な方法を提供する。セッション記述フラグメント232は、一つのアクセスフラグメントに定義されたサービスに対するセッション情報を提供する。また、サービスガイド情報は、図2に示すように、4個のフラグメントに加えてサービス及びコンテンツに対するプレビューとアイコンを提供するプレビューデータ(Preview data)フラグメント224をさらに含むことができる。
【0026】
図3は、OMA BCASTにおいて、モバイル放送端末機が加入しているホームネットワーク(Home Network:以下、“ホームN/W”とする)310のサービス地域でなく、訪問先ネットワーク(Visited Network:以下、“訪問先N/W”とする)320のサービス地域で放送サービスの受信を希望する場合のローミング手順を示す。ローミング手順の各ステップを説明する前に、まず図3の各エンティティについて説明する。
【0027】
ホームN/W310及び訪問先N/W320に存在する各BCASTサービスアプリケーション(BCAST Service Application:以下、“BSA”と称する)311及び321は、図1のBCASTサービスアプリケーション102と同一の機能を有するので、ローミングの際にホームN/W310及び訪問先N/W320のBSAを差別化するために別途に示す。同様に、BCAST加入管理部(BCAST Subscription Management:以下、“BSM”と称する)312及び322は、図1のBCAST加入管理部104と同一の機能を有する。BCASTサービス分配/適応部(BCAST Service Distribution Adaptation:以下、“BSDA”と称する)313及び323は、図1のBCASTサービス分配/適応部103と同一の機能を有し、BDSサービス分配部(BDS Service Distribution:BDS-SD)、BCAST分配システム(BCAST Distribution System:BDS)、双方向伝送ネットワーク(interaction Network:IN)でそれぞれ構成されたグループエンティティ314及び324は、図1のBDS-SD111、BDS112、及びIN113と同一の機能を有する。端末機330は、図1の端末機105と同一の機能を有する。次に、ローミング手順の各ステップについて説明する。
【0028】
ステップ301で、ユーザーは、自分のホームN/W310でBCASTローミングサービスを要求した後に、訪問先N/W320に移動する。ホームN/W310から訪問先N/W320へのローミングのための手順は、BCAST領域外である、下位階層313及び323で遂行されなければならない。ステップ302で、端末機330が、ホームN/W310に接続することなく、ローミング中である訪問先N/W320から自動的にサービスガイドを受信する。ステップ303で、サービスガイドを受信すると、端末機330は、ユーザーが希望する特定のBCASTサービスに対するRO(Rights Object)に対する要求を訪問先N/W320のBSM322に送信する。ステップ304で、訪問先N/W320のBSM322は、ホームN/W310のBSM312にユーザーローミングのための許可(authorization)を獲得する。ステップ305で、訪問先N/W320のBSM321を通じて、ステップ303で端末機330によって要求された権利オブジェクトを端末機330に伝送する。ステップ305で権利オブジェクトを受信した後に、端末機330は、ステップ306で、訪問先N/W320のBSDA323を通じてBCASTサービスを受信する。最後に、ステップ307で、訪問先N/W320は、料金情報を生成してホームN/W310に伝達するが、BCAST標準外であるため、その説明は記述しない。
【0029】
図3に説明したように、現在BCASTはローミングのための手順を示す。実際にローミングを可能にするためには、各エンティティ間の通信のためのメッセージとそのメッセージ形式が必要であるが、それらが提示されていない。様々なサービス提供者が存在できるモバイル放送サービスにおいて、ユーザー端末機が自由にローミングをしてサービスを受信するためには、BCASTサービスエンティティ間のメッセージフローが明確に提示されなければならない。現在のローミング手順では、ユーザーがローミングを遂行したときに、課金情報に対する通知なしに上記手順が行われている。しかしながら、実際にローミングが発生した場合に、課金システムは、ユーザーによって使用されたホームN/W310と異なり、ローミングしながら受信された訪問先N/W320のサービスガイドの料金により課金を受けるものでもない。このため、課金変動と関連した情報をユーザーに提供し、ユーザーがローミングサービスを使用するか否かを決定するようにするステップが必要である。また、ローミング手順を可能にするために、ローミングサービスをホームN/W310に送信する以前に要求しなければならない。しかしながら、実際にはこのような状況が常に可能ではないので、端末機が地域を移動した後でもローミングが可能でなければならない。図3のローミング手順では、ステップ305で暗号化されて受信されたコンテンツ又はサービスを解読するために使用される方式をOMA DRM2.0であると仮定する。しかしながら、実際に上記に言及したOMA DRM2.0.以外の方式でもコンテンツ又はサービスの暗号/解読が可能なようにアップデートされなければならない。したがって、モバイル放送システムにおけるローミングサービスを支援するための改善された方法が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0030】
したがって、本発明はこうした従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、モバイル放送システムにおけるローミングサービス方法及びそのシステムを提供することにある。
また、本発明の目的は、モバイル放送システムにおける多様な課金システムを支援できるローミングサービス方法及びそのシステムを提供することにある。
本発明の他の目的は、モバイル放送システムにおける多様な暗号化方式を支援するローミングサービス方法及びそのシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0031】
上記のような目的を達成するために、本発明の一側面によると、モバイル放送システムにおけるローミングサービス方法であって、端末がローミング地域へ移動するときに、端末によって該当訪問先サービス提供者からサービスガイドを受信する段階と、端末によって、受信されたサービスガイドに基づいて、サービス別許容可能な購買アイテムを要求するローミング要求メッセージをホームサービス提供者に伝送する段階と、ローミング要求メッセージを受信すると、ホームサービス提供者によって、ローミング要求メッセージに基づいて端末が位置している訪問先サービス提供者とローミング可用性(availability)及びサービス別許容範囲(allowable scope)を折衝する段階と、ホームサービス提供者によって、訪問先サービス提供者と折衝された、ローミング可用性及びサービス別許容範囲を端末に伝送する段階と、端末によって、サービス別許容範囲に対する同意及び反対を訪問先サービス提供者に伝送する段階と、訪問先サービス提供者によって、端末が同意すると、同意したサービスを受信するための暗号化キーを伝送する段階とを有する。
【0032】
本発明の実施形態において、ローミング要求メッセージは、端末によって選択された特定サービスの許容要求をさらに含むローミングサービス方法を提供する。
本発明の実施形態において、ローミング可能性及び許容範囲を折衝する段階は、ホームサービス提供者によって、ローミング登録のために、端末の加入タイプを含むメッセージを訪問先サービス提供者に伝送する段階と、訪問先サービス提供者によって、加入タイプに基づいてローミング可用性及びサービス別許容範囲を決定してホームサービス提供者に伝送する段階とを有するローミングサービス方法を提供する。
本発明の実施形態において、暗号化キーは、ロングタームキー(Long-Term Key)であることを特徴とするローミングサービス方法を提供する。
【0033】
本発明に他の側面によると、モバイル放送システムにおけるローミングサービス方法であって、端末がローミング地域へ移動するときに、端末によって、該当訪問先サービス提供者からサービスガイドを受信する段階と、端末によって、受信されたサービスガイドに基づいてサービス別許容可能な購買アイテムを要求するローミング要求メッセージを訪問先サービス提供者に伝送する段階と、ローミング要求メッセージを受信すると、訪問先サービス提供者によって、ローミング要求メッセージに基づき、端末が加入した地域のホームサービス提供者から端末のローミングサービスが許可されたか否かを判定する段階と、訪問先サービス提供者によって、端末のローミングサービスの可用性及びローミングサービス別許容範囲を確認し、その結果を端末に伝送する段階とを有することを特徴とする。
【0034】
本発明の実施形態において、端末によって、サービス別許容範囲に対する同意及び反対のうち少なくとも一つを訪問先サービス提供者に伝送する段階と、端末が同意すると、訪問先サービス提供者によって同意されたサービスを受信するための暗号化キーを伝送する段階とをさらに有するローミングサービス方法を提供する。
本発明の実施形態において、ローミング要求メッセージを伝送する段階は、ローミング要求メッセージに端末によって選択されたサービスの許可可能要求をさらに含むことを特徴とするローミングサービス方法を提供する。
【0035】
本発明の実施形態において、端末のローミングサービスが許可されたか否かを判定する段階は、訪問先サービス提供者によって、ホームサービス提供者にローミング登録のために端末の加入タイプを含むメッセージを伝送する段階と、ホームサービス提供者によって、加入タイプに基づいてローミング可用性を決定してホームサービス提供者に伝送する段階とを有することを特徴とする。
【0036】
本発明に他の側面によると、所定の端末からローミング要求メッセージを受信すると、ローミング要求メッセージに基づいて、端末が位置した訪問先サービス提供者(Visited Service Provider)とローミング可用性及びローミングサービス別可用範囲を折衝するホームサービス提供者(Home Service Provider)と、折衝されたローミング可用性及びローミングサービス別許容範囲を端末に伝送する訪問先サービス提供者と、受信されたローミング可用性及びローミングサービス別許容範囲を確認し、ホームサービス提供者及び訪問先サービス提供者のうちの少なくとも一つから暗号化キーを受信する端末とを含むことを特徴とする。
【0037】
本発明の実施形態において、端末は、ローミング要求メッセージに端末によって選択されたサービスの許可可能な要求をさらに含むことを特徴とするモバイル放送システムを提供する。
本発明の実施形態において、暗号化キーはロングタームキー(Long-Term Key)であることを特徴とするモバイル放送システムを提供する。
【0038】
本発明に他の側面によると、所定の端末からローミング要求メッセージを受信すると、ローミング要求メッセージに基づき、端末が加入した地域のホームサービス提供者(Home Service Provider)に許可可能なサービスに関して、ローミング可用性及びローミングサービス別許容範囲を確認し、その結果を端末に伝送する訪問先サービス提供者(Visited Service Provider)と、訪問先サービス提供者から端末のローミングサービスに対する要求を受信すると、端末のローミングサービスを許可するか否かを判定し、その結果を訪問先サービス提供者に伝送するホームサービス提供者と、ローミング可用性及びローミングサービス別許容範囲を確認し、ホームサービス提供者及び訪問先サービス提供者のうち少なくとも一つから暗号化キーを受信する端末とを含むことを特徴とする。
本発明の実施形態において、端末は、ローミング要求メッセージに端末によって選択されたサービスの許可要求をさらに含んで伝送することを特徴とするモバイル放送システムを提供する。
【0039】
本発明に他の側面によると、モバイル放送システムの端末におけるローミングサービス方法であって、端末がローミング地域へ移動するときに、訪問先サービス提供者から受信されたサービスガイドに基づき、サービス別許可可能な購買アイテムを要求するローミング要求メッセージを自分の加入地域のホームサービス提供者及び訪問先サービス提供者のうち少なくとも一つに伝送する段階と、ホームサービス提供者及び訪問先サービス提供者のうち少なくとも一つからローミング応答メッセージを受信し、ローミング可用性及びサービス別許容範囲を確認し、同意及び反対のうちの少なくとも一つをホームサービス提供者又は訪問先サービス提供者に伝送する段階と、確認されたローミング条件が同意であると、ホームサービス提供者及び訪問先サービス提供者のうち少なくとも一つから暗号化キーを受信する段階とを有することを特徴とする。
【0040】
本発明の実施形態において、端末は、ローミング要求メッセージに選択されたサービスの許可可能な要求をさらに含むことを特徴とするローミングサービス方法を提供する。
本発明の実施形態において、ローミング応答メッセージは、端末にローミングサービスに関する課金情報をさらに含むことを特徴とするローミングサービス方法を提供する。
本発明に他の側面によると、モバイル放送システムにおける端末であって、端末がローミング地域へ移動するとき、該当訪問先サービス提供者から受信されたサービスガイドに基づいてサービス別許可可能な購買アイテムを要求するローミング要求メッセージを生成し、ローミング要求に対する応答メッセージを解読する制御部と、生成されたローミング要求メッセージをホームサービス提供者及び訪問先サービス提供者に伝送し、ホームサービス提供者及び訪問先サービス提供者のうち少なくとも一つからローミング応答メッセージを受信して制御部に伝送する送受信部とを含む。
【0041】
本発明の実施形態において、制御部は、ローミング要求メッセージに選択されたサービスの許可可能な要求をさらに含む端末を提供する。
本発明の実施形態において、ローミング応答メッセージは、端末にローミングサービスに関する課金情報をさらに含む端末を提供する。
【発明の効果】
【0042】
本発明は、モバイル放送システムでローミングが可能な手順及び方法を提供し、この手順は、ユーザーが最初に加入したホームサービス提供者とこのホームサービス提供者とローミング契約を有する訪問先サービス提供者との間の通信手順を提供する。また、本発明は、ユーザーによって要求されたローミングサービスに対するサービスの多様な課金システムを支援可能にするメッセージ及び手順を提供する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】モバイル放送システムの機能的構成を示す図である。
【図2】一般的なモバイル放送システムにおいて、放送サービスを受信するために使用されるサービスガイドの構成を示す図である。
【図3】OMA BCASTで従来のローミングサービス手順を示す図である。
【図4】本発明の実施形態によるローミング手順を示す図である。
【図5】本発明の実施形態による訪問先SPのBSM動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態によるホームSPのBSM動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態による端末動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態によるローミング手順を示す図である。
【図9】本発明の実施形態による訪問先SPのBSM動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態によるホームSPのBSM動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態による端末動作を示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施形態によるBSM間の通信に使用可能なプロトコルスタックの一例を示す図である。
【図13】本発明の実施形態によるローミング手順を示す図である。
【図14】本発明の実施形態による訪問先SPのBSM動作を示すフローチャートである。
【図15A】本発明による実施形態でホームSPのBSM動作を示すフローチャートである。
【図15B】本発明による実施形態でホームSPのBSM動作を示すフローチャートである。
【図16】本発明の実施形態による端末動作を示すフローチャートである。
【図17】本発明の実施形態によるローミング時に購買アイテムリストの要求手順を示す図である。
【図18】本発明の実施形態による訪問先SPのBSM動作を示すフローチャートである。
【図19】本発明の実施形態によるホームSPのBSM動作を示すフローチャートである。
【図20】本発明の実施形態による端末動作を示すフローチャートである。
【図21】本発明の実施形態によるローミング時に購買アイテムリストの要求手順を示す図である。
【図22】本発明の実施形態による訪問先SPのBSM動作を示すフローチャートである。
【図23】本発明の実施形態によるホームSPのBSM動作を示すフローチャートである。
【図24】本発明の実施形態による端末動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0044】
以下、本発明の望ましい実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。
本発明の実施形態は、本発明の範囲及び精神を外れることなく、多様な変形が可能であることは当該技術分野における通常の知識を有する者には明らかである。また、本発明に関連した公知の機能または構成に関する具体的な説明が本発明の要旨を不明にすると判断された場合に、その詳細な説明を省略する。
【0045】
後述する説明において、本発明の代表的な実施形態を提示する。説明の便宜のために、非同期移動通信標準グループである3GPP(3rd Generation Partnership Project)又は移動端末のアプリケーションの標準グループであるOMA(Open Mobile Alliance)のBCASTに定義されるエンティティの名称を同一に使用するが、このような標準及び名称が本発明の範囲を限定することではなく、類似した技術的背景を有するシステムに適用可能であることはもちろんである。上記のBCAST構成において、実際に、図3に示したホームN/W310と訪問先N/W320は、ホームサービス提供者(Home Service Provider:ホームSP)と訪問先サービス提供者(Visited Service Provider:訪問先SP)に置き換えて使用すべきである。
【0046】
本発明の実施形態によるBCASTローミング手順の説明に先立って、この手順のために必要な情報について説明する。
下記の<表1>乃至<表4>は、図2に示したサービスガイドコンテキストフラグメント201に格納されるアイテムを示す。<表1>乃至<表4>は、便宜上、一つの表から分けられたもので、韓国特許出願第2005−94675号の“モバイル放送システムにおけるサービスガイドコンテキスト送受信方法及び装置”に詳細に開示されている。本発明の実施形態は、<表1>乃至<表4>に提供される一部情報を使用するため、使用されないアイテムは簡単明瞭化のためにその説明を省略する。したがって、下記の<表1>乃至<表4>の詳細な説明は、先出願された上記の特許を参照する。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【表3】
【0050】
【表4】
【0051】
これら<表1>乃至<表4>を参照すると、‘名称’は、該当メッセージを構成する要素値と属性値に対する名称を示す。“タイプ”は、該当名称が要素値または属性値に該当するか否かを示す。要素値は、E1,E2,E3,E4の値を有する。E1は全体メッセージに対する上位要素値を、E2はE1の下位要素値を、E3はE2の下位要素値を、E4はE3の下位要素値を、それぞれ表す。属性値はAで表し、Aは該当要素の属性値を示す。例えば、E1の下のAは、E1の属性値を表す。‘カテゴリー’は、該当要素値又は属性値が必須的であるか否かを示すために使用され、上記値が必須であるとMの値を有し、上記値がオプションであるとOの値を有する。カーディナリティ(Cardinality)は、要素間の関係を表し、‘0’,‘0..1’,‘1’,‘0..n’,‘1..n’の値を有する。‘0’はオプション関係を意味し、‘1’は必須関係を意味し、‘n’は複数の値を有する可能性を意味する。例えば、‘0..n’は該当要素値がなく、あるいは該当要素値がnである可能性を意味する。‘説明’は、該当要素又は属性値の意味を定義する。
【0052】
図2に示したように、サービスガイドコンテキスト201は、サービスガイドに対する全般的な情報を提供し、特に属性BSDAidと要素ServiceProviderを有する。属性BSDAidは、該当地域でBCASTサービスを伝送するためのBSDA103の識別子である。要素ServiceProviderは、ProviderURLとProviderNameの属性で構成され、これらは該当地域でBCASTサービスを提供するサービス提供者の識別子情報である。すなわち、端末機105は、BSDAid及びServiceProviderに格納されている情報を通じてサービスを受信する所のサービス提供者及び伝送者に関する情報を獲得することができる。
【0053】
下記の<表5>乃至<表7>は、購買アイテムフラグメント211に格納されたアイテムと示す。<表5>乃至<表7>は、一つの表から分けられたもので、便宜上、OMA標準文書に詳細に説明されている。本発明の実施形態は、<表5>乃至<表7>で提供される一部情報を使用するため、簡単明瞭化のために使用されないアイテムの説明を省略する。<表5>乃至<表7>の詳細な説明については、参照するために組み込まれたOMAのインターネットWebサイト“http://www.openmobilealliance.org/ftp/Public_documents/BAC/BCAST/Permanent_documents/OMA-TS-TS-BCAST_ServiceGuide-V1_0_0-20050930-D.zip”での文書を参照する。参照文書は、本出願当時に最新版であり、今後この文書に変更がある場合に、変更版が適用される。
【0054】
【表5】
【0055】
【表6】
【0056】
【表7】
【0057】
図2に示したように、購買アイテムフラグメント211は、サービス又はサービスバンドルに対する料金情報を提供し、<表5>乃至<表7>の属性‘id’は該当購買アイテムフラグメント211によって表示されたサービスの識別子IDを表す。
【0058】
下記の<表8>乃至<表10>は、購買チャンネルフラグメント213に格納されたアイテムと示す。<表8>乃至<表10>は、一つの表から分けられたもので、便宜上、OMA標準文書に詳細に説明されている。本発明の実施形態は、<表8>乃至<表10>で提供される一部情報を使用するため、簡単明瞭化のために使用されないアイテムの説明を省略する。<表8>乃至<表10>の詳細な説明については、参照するためにOMAのWebサイト“http://www.openmobilealliance.org/ftp/Public_documents/BAC/BCAST/Permanent_documents/OMA-TS-TS-BCAST_ServiceGuide-V1_0_0-20050930-D.zip”での文書を参照する。参照文書は、本出願当時に最新版であり、今後この文書に変更がある場合に、その変更版が適用される。
【0059】
【表8】
【0060】
【表9】
【0061】
【表10】
【0062】
図2に示したように、購買チャンネルフラグメント213は、購買アイテムフラグメント211によって表示されたサービス又はサービスバンドルを実際に購買するために、サービスユーザーがアクセスしなければならないエンティティを示す情報を提供する。<表8>乃至<表10>の要素PortalURLは、購買管理を遂行するBSM104のURLを有する。図1に示したように、BSM104は、購買管理だけでなくユーザー管理も遂行する。
<表1>乃至<表10>で、ローミングのために言及された要素及び属性は<表11>に整理されており、下記に、ローミング時の上記要素及び属性の用途を説明する。
【0063】
【表11】
【0064】
BSDAidは、BSDA103の識別子であり、これを通じてサービスを提供するエンティティがわかることができる。端末機105がホームSPに位置すると、BSDAidは、自身が加入したサービス提供者のBSDAのURLである。端末機105が、ローミング後に訪問先SPに位置すると、BSDAidはローミング地域のサービス提供者のBSDAのURLである。要素ServiceProviderの属性ProviderURL及びProviderNameは、各々サービス提供者の固有URL情報と名称を表す。端末機105がホームSPに位置する場合に、ProviderURIは自身の加入したサービス提供者のURLであり、端末機105がローミング後に訪問先SPに位置した場合に、ProviderURIはローミング地域でのサービス提供者のURLである。端末機105は、訪問先SP及びホームSPにローミング登録をするときに各サービス提供者を識別するために、ローミング時にBSDAid、ProviderURI、ProviderNameを使用する。例えば、BSDAidは、一つのサービス提供者がいろいろな地域でBCASTサービスを提供する場合に、ローミング端末機がサービスの受信を希望する地域を判定するために必要である。属性‘id’は、ユーザーがローミング時にローミング地域で受信しようとするサービスの識別子であり、ローミングサービスを登録する場合に使用される。最後に、PortalURLは、ローミング登録を遂行して管理するホームSP及び訪問先SPのBSM104に関する情報を獲得するために使用される。ローミングサービス登録要求が、実際に上記PortalURLに格納された位置に伝達される。
【0065】
<表11>で言及された要素又は属性によって提供される情報に加えて、サービスを要求する端末機105の固有識別子が必要である。端末機の固有識別子は、端末機が基本的に持っている識別子である。また、<表11>に言及されたアイテムの情報について、ローミング端末機のホームSPに関連した情報は、ホームSPのサービスガイドを通じて端末機によってすべて知っている。<表11>でローミングのために必要であると言及された属性及び要素は、BCAST標準文書に基づいて作成された一例である。したがって、BCAST標準文書がアップデートされると、本発明に影響を及ぼす属性及び要素の名称もそれによって変更されることができる。
【0066】
次に、本発明の実施形態によるローミング手順の一例を説明する。このローミング手順は、大きく2つの方法で実行されることができる。一つの方法は、端末機がローミング以後に最初に訪問先SPでローミング要求登録をしようとする場合に、登録要求エンティティは、ホームSPのBSMである。また、他の方法は、端末機がローミング以後に最初に訪問先SPでローミング要求登録をしようとする場合に、登録要求エンティティは訪問先SPのBSMである。各方法の詳細な説明は、下記のようである。
【0067】
各方法を説明するに先立って、図12について説明する。
図12は、本発明の実施形態により、BSM104間の通信に使用可能なプロトコルスタックの一例を示す。図12のHTTPプロトコルは、最初はウェブページを伝送するために設計されたプロトコルであるが、現在は多様な情報を伝送するためのプロトコルとして使用されている。また、本発明の実施形態で定義するローミングのためのメッセージも生成されて、上記HTTPプロトコルを利用して伝送される。HTTPにカプセル化されたローミングメッセージは、下位TCPのような伝送階層プロトコルによりカプセル化される。TCPは、伝送階層の代表的なプロトコルなので、一例として表記された。セキュリティ又は効率性のために、他の伝送階層プロトコルが使用されることもできる。TCPカプセル化が完了すると、IPはネットワーク階層プロトコルとして使用される。OMA BCASTがIP基盤のモバイル放送サービスであるため、IPはネットワーク階層プロトコルとして使用されなければならない。しかしながら、セキュリティのために、IPsecがIPと共に使用されることができる。送信側BSMが上記の手順に従って受信側BSMにメッセージを伝送すると、受信側BSMは、上記の手順の逆順にメッセージを逆カプセル化して伝送された実際のメッセージを獲得できる。本発明の実施形態によるBSM間の通信は、図12のプロトコルスタックを用いてメッセージ変更がなされる。
【0068】
図4は、本発明の実施形態によるローミング手順を示す。ローミング手順の各ステップを説明するに先立って、図4の各エンティティについて説明する。ホームSP420及び訪問先SP410に存在する各BSA424及び414は、図1のBSA102と同一の機能をするため、ローミング時にホームSP420及び訪問先SP410のBSAを差別するために別途に表記した。同様に、BSM423及び413は、図1のBSM104と同一の機能を有し、BSDA422及び412は図1のBSDA103と同一の機能を有し、グループエンティティ421及び411は、それぞれBDS-SD、BDS、及びINで構成され、図1のBDS-SD111、BDS112、及びIN113と同一の機能を有する。端末機400は、図1の端末機105と同一の機能を有する。上記に言及したエンティティの全てがローミング手順で使用されるわけではないため、本発明の実施形態によるローミング手順で使用されるエンティティについて下記に説明する。
【0069】
ステップ401及び402はローミング手順で直接に明示しない部分であり、端末機400はローミング地域に到着してBCASTサービスを伝送する下位ネットワークのBDS、IN、及び/又はBDS-SDのグループエンティティ411及びBSDA412によって自動的に遂行されると仮定する。しかしながら、参照のために、ステップ401で、BCASTの下位ネットワークであるBDS、IN、及び/又はBDS-SDのグループエンティティ411は、ローミングを遂行し、端末機400にローミング表示情報を提供し、端末機400がサービスガイドを受信することができることに基づいて基本情報を提供しなければならない。この基本情報を用いて、端末機400は、図2のサービスガイドコンテキストフラグメント201を受信することによって、ステップ402でサービスガイドを受信することができる。
【0070】
ステップ402で、サービスガイドを受信すると、端末機400は、<表11>に説明された情報を獲得する。
ステップ403で、<表11>から獲得された情報を用いて、端末機400は、ホームSP420にローミング登録要求をするためにメッセージを生成し、ホームSP420のBSM423に送信する。ステップ403で、端末機400によって生成されたローミング要求メッセージのコンテンツは、下記の<表12>のようである。
【0071】
【表12】
【0072】
<表12>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図4で生成された時点から図4のローミング登録要求手順が終了するまで同一である。端末機IDは、端末機を一意的に識別するための固有IDである。端末機IDは、誰がローミング登録要求をしたかを識別するために使用される。訪問先SP IDは、ローミング端末機が滞在する地域でサービスを提供するサービス提供者の識別子である。訪問先SP IDは、端末機が誰とローミングを要求するかを示す情報をホームSP420のサービス提供者に提供するために使用される。ここで、ホームSP420のBSM423は、訪問先SP IDから自身のローミング契約がないことを判定し、すぐステップ406に進んで端末機400にローミング不許可であることを通知することができる。訪問先SP BSM IDは、訪問先SP410によって使用されるBSMの識別子に実際にローミングサービス登録手順を折衝するエンティティをホームSPに知らせるために使用される。訪問先BSDA IDは、訪問先SPによって使用されるBSDAの識別子であり、一つのサービス提供者がいろいろなBSDAを通じてサービスを提供できるため、ローミング中である端末機が訪問先SPによって使用されるBSDAのうち、どのBSDAを通じてサービスの受信を希望するかを知らせるために使用される。最後に、購買アイテムIDは、ローミング中であるユーザーが受信しようとするサービスを知らせるために使用される。ステップ403で、ローミング登録要求をした端末機に対して、訪問先SP410のBSM413は、追加的に端末機に対する認証過程を遂行することができ、認証段階の詳細な過程は、本発明の要旨と関係がないため、簡単明瞭化のためにその説明を省略する。
【0073】
ステップ404で、端末機400からステップ403から受信したローミング登録要求に対して、端末機400がローミング中である訪問先SP410のBSM413にローミング登録要求を送信する。ステップ404で、ホームSP420のBSM423から訪問先SP410のBSM413に送信するメッセージのコンテンツは、下記の<表13>のようである。
【0074】
【表13】
【0075】
<表13>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図4で生成された時点から図4のローミング登録要求手順が終了するまで同一である。端末機IDは、端末機を一意的に識別するための固有IDである。端末機IDは、誰がローミング登録要求をしたかを識別するために使用される。ホームSP IDは、訪問先SP410でローミング登録を要求した端末機は、もともとはどのサービス提供者からサービスを受信したかを知らせるために使用される。この情報を用いて、訪問先SP410のBSM413は、ローミングを要求した端末機が自身とローミングが契約されているサービス提供者に属していることがわかる。ホームSP BSM IDは、訪問先SP410にローミング登録過程に必要なエンティティを知らせるために使用される。訪問先SP410のBSM413は、ホームSP BSM IDに基づいてローミング登録結果に対して応答する。訪問先BSDA IDは、訪問先SP410に端末機が現在サービスを要求するサービス地域を示す情報を提供するために使用される。端末機の加入(Subscription)タイプは、訪問先SP410にローミング要求をした端末機が訪問先SP410のサービスを受信することができる等級(class)を評価するために提供される情報であり、購買アイテムIDと共に評価される。端末機の加入タイプは、ホームSP420と訪問先SP410との間のローミング契約に基づいてローミングを要求した端末機がローミングを要求訪問先SP410から受信するサービスの等級となることができる。これは、2つのサービス提供者の間で協議されたローミング許可等級番号やコードの形態で定義されることができ、その形態は本発明の実施形態で定義しない。購買アイテムIDは、端末機によって要求されたサービスであり、これを別途のコストで受信することができるか或いは訪問先SP410とホームSP420との間のローミング契約に基づいてローミングを要求した端末機の加入で処理されるかに対する評価に基づいて受信可能性が決定される。
【0076】
ステップ405で、訪問先SP410のBSM413がステップ404で受信された要求に対する応答を送信する。ステップ405の主な目的は、ステップ404で受信された情報を用いて端末機によって要求されたローミングサービスの許容範囲を知らせることにある。端末機によって要求されたローミングサービスに対する許可と共に、端末機が訪問先SP410から受信できるサービスの範囲も提供される。ステップ405で、訪問先SP410のBSM413からホームSP420のBSM423に送信されるメッセージは、下記の<表14>のようである。
【0077】
【表14】
【0078】
<表14>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図4で生成された時点から図4のローミング登録要求手順が終了するまで同一である。ローミング許可状態は、ステップ404で、訪問先SP410から提供された情報を用いてローミングの可能性を評価した結果をローミングを要求した端末機400のホームSP420のBSM423に提供するために使用される。ローミングサービス許容範囲は、ローミングが可能である場合に、ステップ404で受信された端末機加入のタイプの値がローミング中である端末機400が訪問先SP410で実際に有する受信権限を示すために通知する。このローミングサービス許容範囲に、端末機400によって要求された購買アイテムIDに該当するサービスの受信可能性も定義される。なお、ローミング時に追加コストの発生又は課金システムの変更に関連した情報もローミングサービス許容範囲に追加される。
【0079】
上記ステップ404及び405は、必要によって省略することも可能である。一例として、端末機400がローミング登録手順を完了した後に、サービスを受信する途中で追加的なサービス要求をしようとするときにも省略されることができる。このとき、ホームSP420のBSM423は、訪問先SP410のBSM413のローミングに対するコストポリシーを部分的又はすべて知っている。
【0080】
ステップ406で、ホームSP420は、ステップ405で訪問先SP410を通じて受信されたローミング登録要求に対する結果を端末機400に通知する。ステップ406で、実際にホームSP420のBSM423は、ステップ405で受信されたメッセージを更に端末機400に伝達する。ステップ403で、ホームSP420が端末機のローミング登録要求を分析した後に、端末機400が滞在している地域の訪問先SP410とローミング契約がないと、ホームSP420は、ステップ406に進み、<表14>のコンテンツをローミング要求登録失敗で満たして端末機400に送信する。このような場合に、ローミングは失敗したものである。
【0081】
ステップ407で、端末機400は自分のホームSP420に送信されたローミング登録要求に対する応答を送信する。端末機400が、ステップ406で、受信したメッセージのローミングサービス許容範囲に同意するか否かを訪問先SP410のBSM413に知らせる。端末機400がローミング時に発生する追加コストや課金システムの変更に同意しないと、ローミングサービスはなされない。しかしながら、端末機400が同意する場合には、次の段階に進む。下記の<表15>は、端末機400が訪問先SP410にローミングに対する最終確認を提供するメッセージを示す。
【0082】
【表15】
【0083】
<表15>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図4で生成された時点から図4のローミング登録要求手順が終了するまで同一である。ローミング確認状態は、端末機400がローミングを遂行するか否かを訪問先SP410に知らせるためのアイテムである。
【0084】
ステップ408で、端末機400は、ローミングサービスを受信することに最終判定したときに、受信されたサービスを解読(decipher)するためのロングタームキー(Long-term key)メッセージを受信する。ステップ408で、端末機400は、BCAST標準で定義するロングタームキー受信方法を用いてロングタームキーメッセージを受信し、この方法は本発明の実施形態では扱わない。
ステップ409で、端末機400は、ローミングを通じて訪問先SP410からサービスを受信する。
【0085】
図4に説明したローミング手順とともに、OMA BCASTで定義したサービス供給(Service Provisioning)メッセージと手順に、図4で定義したメッセージアイテムを使用してローミングを可能にすることができるが、本発明では扱わない。上記のサービス供給に対して、OMAのWebサイト“http://www.openmobilealliance.org/ftp/Public_documents/BAC/BCAST/Permanent_documents/OMA-TS-BCAST_Services-V1_0_0-20050909-D.zip”での文書を参照する。参照文書は、本出願当時に最新版であり、今後この文書に変更がある場合に、その変更版が適用される。
【0086】
図5は、本発明の実施形態による訪問先SP410のBSM413の動作を示すフローチャートである。図5は、図4を参照して説明する。
訪問先SP410のBSM413は、ステップS501で、ローミング中である端末機400のホームSP420のBSM423からローミング登録要求を受信し、その受信された要求メッセージを解読する。受信されたメッセージの内容は、<表13>のようであり、訪問先SP410のBSM413は、ステップS502で、受信されたメッセージの内容の中で端末機加入タイプを分析する。その後、訪問先SP410のBSM413は、ステップS503で、ローミングを要求した端末機の加入と自分の加入ポリシーとの関係を分析してローミング可能範囲を決定する。ローミング要求した端末機の加入がローミングを支援するのに不足している場合に、訪問先SP410のBSM413は、ステップS504で、ローミング要求を拒絶するメッセージを生成してホームSP420のBSM423に伝送する。しかしながら、ローミングを要求した端末機の加入でローミングが可能であると判断される場合に、訪問先SP410のBSM413は、ステップS505で、購買アイテムのような特定要求があるか否かを判定する。特定要求があると、訪問先SP410のBSM413は、課金を計算し、特定要求がない場合にはローミング時に発生する追加料金を計算する。計算が完了した後に、訪問先SP410のBSM413は、ローミング要求に対する応答メッセージを生成する。生成されるメッセージの内容は、<表14>のようである。
【0087】
ステップS505が完了した後、訪問先SP410のBSM413は、ステップS506で、端末機400からローミングに対する最終確認を待機する。ローミングを要求した端末機410がローミングに対する最終確認メッセージを送信すると、訪問先SP410のBSM413は、ステップS507で、メッセージを受信して解読する。受信したメッセージの内容は、<表15>のようであり、訪問先SP410のBSM413は、ステップS508で、端末機400がローミング条件に同意するか否かを判定する。端末機400がローミング条件に同意しないと、該当端末機400とのローミング手順は終了する。一方、ローミング条件に同意する場合に、訪問先SP410のBAM413は、ステップS509で受信されたサービスを解読するためのロングタームキーメッセージが送信される。ロングタームキーメッセージを受信すると、端末機400は、自身が同意した範囲内でローミングサービスを使用することができる。
【0088】
図6は、本発明の実施形態によるホームSP420のBSM423の動作を示すフローチャートである。図6は、図4を参照して説明する。
ホームSP420のBSM423は、ステップS601で、ローミング端末機400からローミング要求メッセージを受信し、受信されたメッセージを解読する。ホームSP420によって受信されたメッセージは、<表12>のようである。解読されたメッセージを用いてホームSP420のBSM423は、ステップS602で、ローミングを要求した端末機400が滞在する訪問先SP410とローミング契約があるか否かを最優先に判定する。契約がないと、ホームSP420のBSM423は、ステップS609に進んでローミング契約がない過程を遂行する。ステップS609で、ホームSP420のBSM423は、ローミング不許可加入を通知しつつ、必要な場合に、ローミング不許可の理由も含むこともでき、または、可能である場合に、部分的に使用可能なサービスのタイプを伝達することができる。しかしながら、ローミング契約がある場合に、ホームSP420のBSM423は、ステップS603で、該当端末機400の加入を検索した後に、ステップS604で、検索された端末機400の加入がローミング許容加入であるか否かを判定する。
【0089】
ローミングを支援しない加入であると、ローミング不許可加入であることを知らせるために、ホームSP420のBSM423は、ステップS609に進む。ステップS609で、ホームSP420のBSM423は、ローミング不許可加入を知らせる一方、必要時に、ローミング不許可の理由も含むことができ、又は可能であれば、部分的に使用可能なサービスのタイプを伝達できる。ローミングを支援する加入である場合に、ホームSP420のBSM423は、ステップS605で、訪問先SP410のBSM413にローミング許可要求メッセージを送信する。メッセージのコンテンツは、<表13>のようである。要求メッセージを送信した後に、ホームSP420のBSM423は、ステップS606で、訪問先SP410からの応答を待機する。要求に対する応答を受信すると、ホームSP420のBSM423は、ステップS607で受信メッセージを解読し、ステップS608で要求に対する結果を分析する。要求が訪問先SP410によって許容されると、ホームSP420のBSM423は、ステップS610で、ローミングを要求した端末機400にその結果を知らせるメッセージを生成して伝送する。そうでない場合に、ホームSP420のBSM423は、ステップS609に進み、ローミング不許可加入を知らせる一方、必要時に、ローミング不許可の理由も含めることができ、又は可能であれば、部分的に使用することができるサービスタイプを伝送することができる。
【0090】
図7は、本発明による実施形態の端末機400の動作を示すフローチャートである。図7は、図4を参照して説明する。
端末機400は、自分のホームSP420でなく他の地域で下位BDS-SD111,BDS112,又はIN113を通じて訪問先SP410をディスカバリー(discovery)して該当地域のBCASTサービスを検索できる。BCASTサービスを検索すると、端末機400は、ステップS701で、サービスガイドコンテキストフラグメント201を探し、これに基づいてサービスガイド伝送記述子フラグメント202を用いてサービスガイドをすべて受信することができる。サービスガイドを受信すると、端末機400がローミングサービスの受信を希望する場合に、ステップS702で、ローミングサービス許可のためのローミング要求メッセージを自分のホームSP420のBSM423に送信する。このとき、送信されるメッセージの内容は<表12>のようである。ローミング要求メッセージの送信後に、端末機400は、ステップS703で応答を待機する。ホームSP420のBSM423と訪問先SP410のBSM413との間のローミング契約決定されると、端末機400は、ステップS704で、ホームSP420のBSM423から要求に対する応答メッセージを受信して解読する。応答メッセージのコンテンツは、<表14>のようである。その後、端末機400は、ステップS705で、応答メッセージを解読してローミングが可能であるか否かを判定する。
【0091】
ローミングが可能でないと、端末機400はローミングを断念する。しかしながら、ローミングが可能である場合に、端末機400は、ステップS706で、訪問先SP410のローミング条件を確認して自身が受容可能であるか否かを判定する。ローミング条件に同意しない場合に、ステップS707で、端末機400は、ローミングを拒絶する確認メッセージを訪問先SP410のBSM413に伝送する。しかしながら、条件に同意する場合に、端末機400は、ステップS708で、同意するという確認メッセージを訪問先SP410のBSM413に送信する。同意メッセージを送信した後に、端末機400は、ステップS709で、ロングタームキーメッセージを受信し、ステップS710で、サービス又はコンテンツ解読のための準備をした後にBCASTサービスを受信する。
【0092】
次に、本発明の実施形態によるローミング手順について説明する。
図8は、本発明の実施形態によるローミング手順を示す。ローミング手順の各ステップを説明するに先立って、図8の各エンティティについて説明する。
ホームSP820及び訪問先SP810に存在する各BSA824及び814は、図1のBSA102と同一の機能をするため、ローミング時にホームSP820及び訪問先SP810のBSAを区別するために別途に表記した。同様に、BSM823及び813は、図1のBSM104と同一の機能を持ち、BSDA822及び812は図1のBSDA103と同一の機能を持ち、グループエンティティ821及び811は、それぞれBDS-SD、BDS、及びINで構成され、図1のBDS-SD111、BDS112、及びIN113と同一の機能を有する。端末機800は、図1の端末機105と同一の機能を有する。上記に言及したエンティティの全てがローミング手順で使用されるわけではないため、本発明の実施形態によるローミング手順で使用されるエンティティについて下記に説明する。
【0093】
ステップ801及び802はローミング手順で直接に明示しない部分であり、端末機800はローミング地域に到着してBCASTサービスを伝送する下位ネットワークのBDS、IN、及び/又はBDS-SDのグループエンティティ811及びBSDA812によって自動的に遂行されると仮定する。しかしながら、参照のために、ステップ801で、BCASTの下位ネットワークであるBDS、IN、及び/又はBDS-SDのグループエンティティ811は、ローミングを遂行し、端末機800にローミング表示情報を提供し、端末機400がサービスガイドを受信することができることに基づいて基本情報を提供しなければならない。この基本情報を用いて、端末機800は、図2のサービスガイドコンテキストフラグメント201を受信することによって、ステップ802でサービスガイドを受信することができる。
【0094】
ステップ802で、サービスガイドを受信すると、端末機800は、<表11>に説明された情報を獲得する。
ステップ803で、<表11>から獲得された情報を用いて、端末機800は、訪問先SP810にローミング登録要求をするためにローミング要求メッセージを生成し、訪問先SP810のBSM813に送信する。ステップ803で、端末機800によって生成されたローミング要求メッセージのコンテンツは、下記の<表16>のようである。
【0095】
【表16】
【0096】
<表16>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図8で生成された時点から図8のローミング登録要求手順が終了するまで同一である。端末機IDは、端末機を一意的に識別するための固有IDである。端末機IDは、誰がローミング登録要求をしたかを識別するために使用される。ホームSP IDは、ローミング端末機が自分のホームSP820が誰であるかを訪問先SP810に知らせるために使用される識別子である。この情報を用いて、訪問先SP810は、自分にローミング要求した端末機800が最初に属するエンティティを判定し、その該当エンティティとのローミング関係を確認することができる。ここで、訪問先SP810のBSM813がホームSP IDから自分とローミング契約がない場合には、まさにステップ806に進んで端末機800にローミング不許可を通知することができる。
【0097】
ホームSP BSM IDは、ホームSP820によって使用されるBSMの識別子として、実際にローミングサービス登録手順を折衝するエンティティの訪問先SP810に知らせるために使用される。最後に、購買アイテムIDは、ローミング中であるユーザーが受信しようとするサービスを知らせるために使用される。ステップ803で、ローミング登録要求をした端末機に対して、訪問先SP810のBSM813は、追加的に端末機に対する認証過程を遂行することができる。これは、訪問先SP810のBSM813によって自発的に遂行し、あるいは第3の認証エンティティを通じて遂行することができる。そのため、認証段階の詳細な過程は、本発明の要旨と関係がないため、簡単明瞭化のためにその説明を省略する。
【0098】
ステップ804で、端末機800からステップ803で受信したローミング登録要求に対して、訪問先SP810のBSM813が端末機800のホームSP820のBSM823にローミング登録要求を送信する。ステップ804で、訪問先SP810のBSM813からホームSP820のBSM823に送信するメッセージのコンテンツは、下記の<表17>のようである。
【0099】
【表17】
【0100】
<表17>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図8で生成された時点から図8のローミング登録要求手順が終了するまで同一である。端末機IDは、端末機を一意的に識別するための固有IDである。端末機IDは、誰がローミング登録要求をしたかを識別するために使用される。
【0101】
訪問先SP IDは、ローミング登録を要求した端末機のホームSP820のBSM823に訪問先SP810によって自分の情報を知らせるために使用される。訪問先SP BSM IDは、訪問先SP810がホームSP820のBSM823にローミング関連折衝をするエンティティを知らせるために使用される。これは、訪問先SP810がいろいろなBSMを有することができるためである。
【0102】
ステップ805で、ホームSP820のBSM823は、ステップ804で受信されたローミング登録要求要求に対する応答を送信する。下記の<表18>は、ホームSP820のBSM823から訪問先SP810のBSM813に送信するメッセージコンテンツを示す。
【0103】
【表18】
【0104】
<表18>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図8で生成された時点から図8のローミング登録要求手順が終了するまで同一である。ローミング許可状態は、ホームSP820が、ステップ804で受信された端末機IDを用いて訪問先SP810にローミング要求した端末機800の加入を検索することによってローミングが許可されたか否かを判定確認した後に、その結果を訪問先SP810に提供するために使用される。端末機の加入タイプは、訪問先SP810が、ローミング中の端末機800が訪問先SP810で有する受信権利を評価するために提供される情報である。端末機の加入タイプは、ホームSP820と訪問先SP810との間のローミング契約に基づいてローミングを要求した端末機800がローミングを要求訪問先SP810から受信するサービスの等級となることができる。これは、2つのサービス提供者の間で同意されたローミング許可等級番号又はコードの形態で定義されることができ、その形態は本発明の実施形態では定義しない。
【0105】
上記ステップ804及び805は、必要によって省略されうる。一例として、端末機800がローミング登録手順を終了した後に、サービスを受信する途中で追加的なサービスの要求を希望する場合に上記ステップを省略することができる。
【0106】
ステップ806で、訪問先SP810は、端末機800に受信されたローミング登録要求に対する応答を送信する。ステップ806で、訪問先SP810のBSM813が端末機800に送信するメッセージの内容は、下記の<表19>のようである。
【0107】
【表19】
【0108】
<表19>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図8で生成された時点から図8のローミング登録要求手順が終了するまで同一である。ローミング許可状態は、ステップ805で、ホームSP820から提供された情報を用いてローミングの可能性を評価した結果を、ローミングを要求した端末機800に提供するために使用される。
【0109】
ローミングサービス許容範囲は、ローミングが可能である場合に、ステップ805で受信された端末機加入タイプの値が、ローミング中である端末機800が訪問先SP810で実際に有する受信権利を表すようにするために使用される。このローミングサービス許容範囲に端末機800が要求した購買アイテムIDに該当するサービスの受信可能性も定義される。なお、ローミング時に追加コストの発生又は課金システムの変更に関連した情報もローミングサービス許容範囲に追加される。
【0110】
ステップ807で、端末機800は、ステップ806で自分の訪問先SP810へのローミング登録要求に対する応答として受信されたメッセージのローミングサービス許容範囲にある情報に同意するか否かを訪問先SP810のBSM813に知らせる。端末機800がローミング時に発生する追加コスト又は課金システムの変更に同意をしないと、ローミングサービスは実現されない。しかしながら、端末機800が同意すると、次のステップに進む。下記の<表20>は、端末機800が訪問先SP810にローミングに対する最終確認を提供する確認メッセージを示す。
【0111】
【表20】
【0112】
<表20>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図8で生成された時点から図8のローミング登録要求手順が終了するまで同一である。ローミング確認状態は、端末機800がローミングを遂行するか否かを訪問先SP810に知らせるためのアイテムである。
【0113】
ステップ808で、端末機800は、ローミングサービスを受信することに最終判定したときに、受信されたサービスを解読するためのロングタームキーメッセージを受信する。ステップ808で、端末機800は、BCAST標準で定義するロングタームキー受信方法を用いてロングタームキーメッセージを受信し、この方法は本発明の実施形態では扱わない。
ステップ809で、端末機800は、ローミングを通じて訪問先SP810からサービスを受信する。
【0114】
図8に説明したローミング手順と同様に、OMA BCASTで定義したサービス供給(Service Provisioning)メッセージと手順において、図8で定義したメッセージアイテムを使用してローミングを可能にすることができるが、本発明では取り扱わない。上記のサービス供給に対して、OMAのWebサイト“http://www.openmobilealliance.org/ftp/Public_documents/BAC/BCAST/Permanent_documents/OMA-TS-BCAST_Services-V1_0_0-20050909-D.zip”での文書を参照する。参照文書は、本出願当時に最新版であり、今後この文書に変更がある場合に、その変更版が適用される。
【0115】
図9は、本発明の実施形態による訪問先SP810のBSM813の動作を示すフローチャートである。図9は、図8を参照して説明される。
訪問先SP810のBSM813は、ステップS901で、ローミング中である端末機800からローミング登録要求のためのローミング要求メッセージを受信して解読する。受信されたメッセージのコンテンツは、下記の<表16>に示されている。解読されたメッセージの内容を用いて、訪問先SP810のBSM813は、ステップS902で、ローミングを要求した端末機800がローミング契約を有するサービス提供者の端末機であるか否か判定する。ローミングを要求した端末機800がローミング契約を有しないサービス提供者に属している端末機であると、訪問先SP810のBSM813はステップS907に進み、ローミング不許可応答メッセージ(又は、ローミングサービス不許可応答メッセージ)を端末機800に伝送する。ステップS907で、訪問先SP810のBSM813は、ローミング不許可メッセージを伝送しつつ、必要時にローミング不許可の理由も含めることができ、あるいは可能であれば、部分的に使用可能なサービスのタイプを伝達することができる。
【0116】
しかしながら、端末機800が、ローミング契約関係を有するサービス提供者に属している場合に、訪問先SP810のBSM813は、ステップS903でローミング要求した端末機のホームSP820のBSM823に端末機要求メッセージを伝送する。伝送されたメッセージのコンテンツは、<表17>のようである。その後、訪問先SP810のBSM813は、ステップS904で、ローミング要求した端末機800のホームSP820のBSM823から応答メッセージを待機する。ホームSP820のBSM823から応答メッセージを受信すると、訪問先SP810のBSM813は、ステップS905で受信されたメッセージを解読する。このとき、受信されたメッセージのコンテンツは、<表18>のようである。その後、訪問先SP810のBSM813は、ステップS906で、受信されたメッセージのコンテンツを確認し、端末機800のローミングを許可するか否か、そして端末機の加入情報を用いて端末機800のローミングを許可するか否かを判定する。訪問先SP810のBSM813がローミングを遂行するように端末機800を許可しない場合には、ステップS907で、端末機にローミング不許可メッセージを伝送する。ステップS907で、訪問先SP810のBSM813は、ローミング不許可メッセージを伝送しつつ、必要時にローミング不許可の理由も含むことができ、あるいは可能であれば、部分的に使用可能なサービスのタイプを伝達することができる。
【0117】
訪問先SP810のBSM813が、端末機800にローミングの遂行を許可すると、端末機800の加入情報を使用してローミング時に発生する追加料金と課金システムの変更を反映した応答メッセージを生成して端末機に伝送する。応答メッセージの伝送後に、訪問先SP810のBSM813は、ステップS909で、端末機800から応答を待機する。端末機800からローミングに対する最終確認メッセージを受信すると、訪問先SP810のBSM813は、ステップS910で受信されたメッセージを解読し、ステップS911で端末機がローミングを遂行するか否かを判定する。受信されたメッセージのコンテンツがローミング拒絶を示すと、ローミング要求手順は終了する。一方、受信されたメッセージのコンテンツがローミング受容を示すと、ステップS912で、ロングタームキーメッセージが端末機に伝送される。
【0118】
図10は、本発明の実施形態によるホームSP820のBSM823の動作を示すフローチャートである。図10は、図8を参照して説明する。
ホームSP820のBSM823は、ステップS1001で、訪問先SP810のBSM813からローミング要求をする端末機に対するローミング要求メッセージを受信する。このホームSP820によって受信されたメッセージのコンテンツは、<表17>のようである。ホームSP820のBSM823は、ステップS1002で訪問先SP810でローミング要求した端末機の加入を検索し、ステップS1003でローミングを要求した端末機800がローミングサービスを受信するように許可するか否かを判定する。上記端末機800がローミングサービスを受信するように許可された場合に、ホームSP820のBSM823は、ステップS1005で、端末機800の加入が含まれた上記の<表18>に示したコンテンツを含むメッセージを訪問先SP810に伝送する。ローミング要求をした端末機800がローミングサービスを受信するように許可されないと、ホームSP820のBSM823は、ステップS1004で、訪問先SP810にローミング不許可メッセージ(又はローミング不許可メッセージ)を伝送する。ここで、メッセージのコンテンツは、<表14>のようである。
【0119】
図11は、本発明の実施形態による端末機800の動作を示すフローチャートである。図11は、図8を参照して説明する。
端末機800は、自分のホームSP820でなく他の地域で下位BDS-SD111,BDS112,又はIN113を通じて訪問先SP810をディスカバリーして該当地域のBCASTサービスを検索できる。BCASTサービスを検索すると、端末機800は、ステップS1101で、サービスガイドコンテキストフラグメント201を探し、これに基づいてサービスガイド伝送記述子フラグメント202を用いてサービスガイドをすべて受信することができる。サービスガイドを受信すると、端末機800がローミングサービスの受信を希望する場合に、ステップS1102で、ローミングサービス許可のためのローミング要求メッセージを訪問先SP810のBSM813に送信する。送信されたメッセージのコンテンツは、<表16>のように示す。
【0120】
ローミング要求メッセージの送信後に、端末機800は、ステップS1103で応答を待機する。ホームSP820のBSM823と訪問先SP810のBSM813との間のローミング契約が決定されると、端末機800は、ステップS1104で、訪問先SP810のBSM813から要求に対する応答メッセージを受信して解読する。応答メッセージのコンテンツは、<表19>に示されている。その後、端末機800は、ステップS1105で、応答メッセージを解読してローミングが可能であるか否かを判定する。
【0121】
ローミングが可能でないと、端末機800はローミングを放棄する。しかしながら、ローミングが可能である場合には、端末機800は、ステップS1106で、訪問先SP810のローミング条件を確認して自身が受容可能であるか否かを判定する。ローミング条件に同意しない場合に、ステップS1107で、端末機800は、ローミングを拒絶する確認メッセージを訪問先SP810のBSM813に伝送する。しかしながら、条件に同意すると、端末機800は、ステップS1108で、同意を示す確認メッセージを訪問先SP810のBSM813に送信する。同意メッセージを送信した後に、端末機800は、ステップS1109で、ロングタームキーメッセージを受信し、ステップS1110で、サービス又はコンテンツ解読のための準備をした後にBCASTサービスを受信する。
【0122】
図13は、本発明の実施形態によるローミング手順を示す。ローミング手順の各ステップを説明するに先立って、図13の各エンティティについて説明する。ホームSP1320及び訪問先SP1310に存在する各BSA1324及び1314は、図1のBSA102と同一の機能を有するため、ローミング時にホームSP1320及び訪問先SP1310のBSAを区別するために別途に表記した。同様に、BSM1323及び1313は、図1のBSM104と同一の機能を持ち、BSDA1322及び1312は図1のBSDA103と同一の機能を持ち、グループエンティティ1321及び1311は、それぞれBDS-SD、BDS、及びINで構成され、図1のBDS-SD111、BDS112、及びIN113と同一の機能を有する。端末機1300は、図1の端末機105と同一の機能を有する。上記に言及したエンティティの全てがローミング手順で使用されるわけではないため、本発明の実施形態によるローミング手順で使用されるエンティティについて下記に説明する。
【0123】
図13に示すように、ステップ1301及び1302はローミング手順で直接に明示しない部分であり、端末機1300はローミング地域に到着してBCASTサービスを伝送する下位ネットワークのBDS、IN、及び/又はBDS-SDのグループエンティティ1311及びBSDA1312によって自動的に遂行されると仮定する。しかしながら、参照のために、ステップ1301で、BCASTの下位ネットワークであるBDS、IN、及び/又はBDS-SDのグループエンティティ1311は、ローミングを遂行し、端末機1300にローミング表示情報を提供し、端末機1300がサービスガイドを受信することができることに基づいて基本情報を提供しなければならない。この基本情報を用いて、端末機1300は、図2のサービスガイドコンテキストフラグメント201を受信することによって、ステップ1302でサービスガイドを受信することができる。
【0124】
ステップ1302で、サービスガイドを受信すると、端末機1300は、<表11>に説明された情報を獲得する。ステップ1303で、<表11>から獲得された情報を用いて、端末機1300は、ホームSP1320にローミング登録要求をするためにメッセージを生成し、ホームSP1320のBSM1323に送信する。ステップ1303で、端末機1300によって生成されたローミング要求メッセージのコンテンツは、下記の<表21>のようである。
【0125】
【表21】
【0126】
<表21>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図13で生成された時点から図13のローミング登録要求手順が終了するまで同一である。端末機IDは、端末機を一意的に識別するための固有IDである。端末機IDは、誰がローミング登録要求をしたかを識別するために使用される。
【0127】
訪問先SP IDは、ローミング端末機が滞在している地域でサービスを提供するサービス提供者の識別子である。訪問先SP IDは、端末機が誰とローミングを要求するかを示す情報をホームSP1320のサービス提供者に提供するために使用される。ここで、ホームSP1320のBSM1323は、訪問先SP IDから自身のローミング契約がないことを判定し、すぐステップ1306に進んで端末機1300にローミング不許可であることを通知することができる。訪問先SP BSM IDは、訪問先SP1310によって使用されるBSMの識別子に実際にローミングサービス登録手順を折衝するエンティティをホームSP1320に知らせるために使用される。訪問先BSDA IDは、訪問先SPによって使用されるBSDAの識別子であり、一つのサービス提供者がいろいろなBSDAを通じてサービスを提供できるため、ローミング中である端末機1300がどのBSDAを通じてサービスの受信を希望するかを知らせるために使用される。最後に、購買アイテムIDは、ローミング中であるユーザーが受信しようとするサービスを知らせるために使用される。ステップ1303で、ローミング登録要求をした端末機1300に対して、ホームSP1320のBSM1323は、追加的に端末機1300に対する認証過程を遂行することができ、認証段階の詳細な過程は、本発明の要旨と関係がないため、簡単明瞭化のためにその説明を省略する。
【0128】
ステップ1304で、端末機1300からステップ1303から受信したローミング登録要求に対して、端末機1300がローミング中である訪問先SP1310のBSM1313にローミング登録要求を送信する。ステップ1304で、ホームSP1320のBSM1323から訪問先SP1310のBSM1313に送信するメッセージのコンテンツは、下記の<表22>のようである。
【0129】
【表22】
【0130】
<表22>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図13で生成された時点から図13のローミング登録要求手順が終了するまで同一である。端末機IDは、端末機を一意的に識別するための固有IDである。端末機IDは、誰がローミング登録要求をしたかを識別するために使用される。ホームSP IDは、訪問先SP1310でローミング登録を要求した端末機は、もともとはどのサービス提供者からサービスを受信したかを知らせるために使用される。この情報を用いて、訪問先SP1310のBSM1313は、ローミングを要求した端末機が自身とローミングが契約されているサービス提供者に属していることがわかる。ホームSP BSM IDは、訪問先SP1310にローミング登録過程に必要なエンティティを知らせるために使用される。訪問先SP1310のBSM1313は、ホームSP BSM IDに基づいてローミング登録結果に対して応答する。訪問先BSDA IDは、訪問先SP1310に端末機が現在サービスを要求するサービス地域を示す情報を提供するために使用される。端末機の加入タイプは、訪問先SP1310にローミング要求をした端末機が訪問先SP1310のサービスを受信することができる等級(class)を評価するために提供される情報であり、購買アイテムIDと共に評価される。端末機の加入タイプは、ホームSP1320と訪問先SP1310との間で締結したローミング契約に基づいてローミングを要求した端末機がローミングを要求訪問先SP1310から受信するサービスの等級となることができる。これは、2つのサービス提供者の間で協議されたローミング許可等級番号やコードの形態で定義されることができ、その形態は本発明の実施形態で定義しない。購買アイテムIDは、端末機によって要求されたサービスであり、これを別途のコストで受信することができるか或いは訪問先SP1310とホームSP1320との間のローミング契約に基づいてローミングを要求した端末機の加入で処理されるかに対する評価に基づいて受信可能性が決定される。
【0131】
ステップ1305で、訪問先SP1310のBSM1313がステップ1304で受信された要求に対する応答を送信する。ステップ1305の主な目的は、ステップ1304で受信された情報を用いて端末機によって要求されたローミングサービスの許容範囲を知らせることにある。端末機によって要求されたローミングサービスに対する許可とともに端末機が訪問先SP1310から受信できるサービスの範囲も提供される。ステップ1305で、訪問先SP1310のBSM1313からホームSP1320のBSM1323に送信されるメッセージは、下記の<表23>のようである。
【0132】
【表23】
【0133】
<表23>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図13で生成された時点から図13のローミング登録要求手順が終了するまで同一である。ローミング許可状態は、ステップ1304で、訪問先SP1310から提供された情報を用いてローミングの可能性を評価した結果をローミングを要求した端末機1300のホームSP1320のBSM1323に提供するために使用される。ローミングサービス許容範囲は、ローミングが可能である場合に、ステップ1304で受信された端末機加入のタイプの値がローミング中である端末機1300が訪問先SP1310で実際に有する受信権限を示すために通知する。このローミングサービス許容範囲に、端末機1300によって要求された購買アイテムIDに該当するサービスの受信可能性も定義される。なお、ローミング時に追加コストの発生又は課金システムの変更に関連した情報もローミングサービス許容範囲に追加される。
【0134】
上記ステップ1304及び1305は、必要によって省略することもある。一例として、端末機1300がローミング登録手順を完了した後に、サービスを受信する途中で追加的なサービス要求をしようとするときにも省略されることができる。このとき、ホームSP1320のBSM1323は、訪問先SP1310のBSM1313のローミングに対するコストポリシーを部分的又はすべて知っている。
【0135】
ステップ1306で、ホームSP1320は、ステップ1305で訪問先SP1310を通じて受信されたローミング登録要求に対する結果を端末機1300に通知する。ステップ1306で、実際にホームSP1320のBSM1323は、ステップ1305で受信されたメッセージを更に端末機1300に伝達する。ステップ1303で、ホームSP1320が端末機のローミング登録要求を分析した後に、端末機1300が滞在している地域の訪問先SP1310とローミング契約がないと、ホームSP1320は、ステップ1306に進み、<表23>のコンテンツをローミング要求登録失敗で満たして端末機400に送信する。このような場合に、ローミングは失敗したものである。
【0136】
ステップ1307で、端末機1300は自分のホームSP1320に送信されたローミング登録要求に対する応答を送信する。端末機1300が、ステップ1306で受信されたメッセージのローミングサービス許容範囲に同意するか否かを訪問先SP1320のBSM1323に知らせる。端末機1300がローミング時に発生する追加コスト又は課金システムの変更に同意しないと、ローミングサービスはなされない。しかしながら、端末機1300が同意する場合には、次のステップに進む。下記の<表24>は、端末機1300がホームSP1320にローミングに対する最終確認を提供するメッセージを示す。
【0137】
【表24】
【0138】
<表24>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図13で生成された時点から図13のローミング登録要求手順が終了するまで同一である。ローミング確認状態は、端末機1300がローミングを遂行するか否かをホームSP1320に知らせるためのアイテムである。
【0139】
ステップ1308で、ホームSP1320のBSM1323は、端末機1300がステップ1307でローミングに同意することによって、端末機1300によって要求されたサービスを解読するために必要なロングタームキーメッセージを、訪問先SP1310のBSM1313に送信する。
【0140】
ステップ1309で、訪問先SP1310のBSM1313は、ホームSP1320のBSM1323によって要求されたロングタームキーメッセージを伝達する
ステップ1325で、ホームSP1320のBSM1323は端末機1300によって要求されたローミングサービスを解読するために必要なロングタームキーメッセージを伝達する。
【0141】
ステップ1308、1309、及び1325は、BCAST標準に定義されたロングタームキー送受信方法を用いて遂行され、本発明の実施形態では詳細な過程を扱わない。
ステップ1326で、端末機1300は、ローミングを通じて訪問先SP1310のサービスを受信する。
【0142】
図13に説明したローミング手順だけでなく、OMA BCASTで定義したサービス供給(Service Provisioning)メッセージと手順に、図13で定義したメッセージアイテムを使用してローミングを可能にすることができるが、本発明では扱わない。上記のサービス供給に対して、OMAのWebサイト“http://www.openmobilealliance.org/ftp/Public_documents/BAC/BCAST/Permanent_documents/OMA-TS-BCAST_Services-V1_0_0-20050909-D.zip”での文書を参照する。参照文書は、本出願当時に最新版であり、今後この文書に変更がある場合に、その変更版が適用される。
【0143】
図14は、本発明の実施形態による訪問先SP1310のBSM1313の動作を示すフローチャートである。図14は、図13を参照して説明する。
訪問先SP1310のBSM1313は、ステップS1401で、ローミング中である端末機1300のホームSP1320のBSM1323からローミング登録要求を受信し、その受信された要求メッセージを解読する。受信されたメッセージの内容は、<表22>に示すようであり、訪問先SP1310のBSM1313は、ステップS1402で、受信されたメッセージの内容の中で端末機加入タイプを分析する。その後、訪問先SP1310のBSM1313は、ステップS1403で、ローミングを要求した端末機の加入と自分の加入ポリシーとの関係を分析してローミング可能範囲を決定する。ローミングを要求端末機の加入がローミングを支援するのに不足している場合に、ホームSP1320のBSM1323は、ステップS1404で、ローミング要求を拒絶するメッセージを生成してホームSP1320のBSM1323に伝送する。しかしながら、ローミングを要求した端末機の加入でローミングが可能であると判断される場合に、訪問先SP1310のBSM1313は、ステップS1405で、購買アイテムのような特定要求があるか否かを判定する。特定要求があると、訪問先SP1310のBSM1313は、課金を計算し、特定要求がない場合にはローミング時に発生する追加料金を計算する。計算が完了した後に、訪問先SP1310のBSM1313は、ローミング要求に対する応答メッセージを生成する。生成されるメッセージの内容は、<表23>のようである。
【0144】
ステップS1405が完了した後、訪問先SP1310のBSM1313は、ステップS1406で、端末機1300からローミングに対する最終確認を待機する。ローミングを要求した端末機1300がローミングに対する最終確認メッセージを送信すると、訪問先SP1310のBSM1313は、ステップS1407で、メッセージを受信して解読する。受信されたメッセージを解読した後に、訪問先SP1310のBSM1313は、ステップS1408で、端末機1300がローミング条件に同意するか否かを判定する。端末機1300がローミング条件に同意しないと、該当端末機1300とのローミング手順は終了する。一方、端末機1300がローミング条件に同意する場合に、訪問先SP1310のBAM1313は、ステップS1409で受信されたサービスを解読するためのロングタームキーメッセージをホームSP1320に送信する。ロングタームキーメッセージを受信すると、ホームSP1320は、端末機1300に受信されたロングタームキーメッセージを転送し、端末機1300は、自身が同意した範囲内でローミングサービスを使用することができる。
【0145】
図15A及び図15Bは、本発明の実施形態によるホームSP1320のBSM1323の動作を示すフローチャートである。図15A及び図15Bは、図13を参照して説明する。
【0146】
ホームSP 1320のBSM1323は、ステップS1501で、ローミング端末機1300からローミング要求メッセージを受信し、受信されたメッセージを解読する。ホームSP1320によって受信されたメッセージは、<表21>のようである。解読されたメッセージを用いてホームSP1320のBSM1323は、ステップS1502で、ローミングを要求した端末機1300が滞在する訪問先SP1310とローミング契約があるか否かを最優先に判定する。契約がないと、ホームSP1320のBSM1323は、ステップS1509に進んでローミング契約がない過程を遂行する。ステップS1509で、ホームSP1320のBSM1323は、ローミング不許可加入を通知しつつ、必要な場合に、ローミング不許可の理由も含めることもあり、または、可能である場合に、部分的に使用可能なサービスのタイプを伝達することができる。しかしながら、ローミング契約がある場合に、ホームSP1320のBSM1323は、ステップS1503で、該当端末機1300の加入を検索した後に、ステップS1504で、検索された端末機1300の加入がローミング許容加入であるか否かを判定する。
【0147】
ローミングを支援しない加入であると、ローミング不許可加入であることを知らせるために、ホームSP1320のBSM1323は、ステップS1509に進む。ステップS1509で、ホームSP1320のBSM1323は、ローミング不許可加入を知らせながら、必要時に、ローミング不許可の理由も含めることができ、又は可能である場合に、部分的に使用できるサービスのタイプを伝達できる。ローミングを支援する加入である場合に、ホームSP1320のBSM1323は、ステップS1505で、訪問先SP1310のBSM1313にローミング許可要求メッセージを送信する。メッセージのコンテンツは、<表22>のようである。要求メッセージを送信した後に、ホームSP1320のBSM1323は、ステップS1506で、訪問先SP1310からの応答を待機する。要求に対する応答を受信すると、ホームSP1320のBSM1323は、ステップS1507で、受信メッセージを解読し、ステップS1508で要求に対する結果を分析する。要求事項が受容できないと、ホームSP1320のBSM1323は、ステップS1509に進み、ローミング不許可加入を知らせながら必要時にローミング不許可の理由も含み、あるいは可能であれば部分的に使用することができるサービスタイプを伝達することができる。しかしながら、ローミングを要求した端末機の加入でローミングが可能であると判断される場合に、ホーム訪問先SP1320のBSM1323は、ステップS1507で受信されたメッセージに加えて、ステップS1510で、購買アイテムのような特定要求があるか否かを判定する。特定要求があると、ホームSP1320のBSM1323は、課金を計算し、特定要求がない場合にはローミング時に発生する追加料金を計算する。計算が完了した後に、ホームSP1320のBSM1323は、ローミング要求に対する応答メッセージを生成する。生成されるメッセージの内容は、<表23>のようである。
【0148】
ステップS1510が完了した後、ホームSP1320のBSM1323は、ステップS1511で、端末機1300からローミングに対する最終確認を待機する。ローミングを要求した端末機1300がローミングに対する最終確認メッセージを送信すると、ホームSP1320のBSM1323は、ステップS1512で、メッセージを受信して解読する。受信したメッセージの内容は、<表14>のようであり、ホームSP1320のBSM1323は、ステップS1513で、端末機1300がローミング条件に同意するか否かを判定する。端末機1300がローミング条件に同意しないと、該当端末機1300とのローミング手順は終了する。そうでなければ、ローミング条件に同意する場合に、ホームSP1320のBAM1323は、ステップS1514で受信されたサービスを解読するためのロングタームキーメッセージが送信される。ステップS1515で、訪問先SP1310からロングタームキーメッセージを受信すると、ホームSP1320は、ステップS1516で端末機1300に受信されたロングタームキーメッセージを転送することによって、端末機1300は自身が同意した範囲内でローミングサービスを使用することができる。
【0149】
図16は、本発明の実施形態による端末機1300の動作を示すフローチャートである。図16は、図13を参照して説明する。
端末機1300は、自分のホームSP1320でなく他の地域で下位BDS-SD111,BDS112,又はIN113を通じて訪問先SP1310をディスカバリーして該当地域のBCASTサービスを検索できる。BCASTサービスを検索すると、端末機1300は、ステップS1601で、サービスガイドコンテキストフラグメント201を探し、これに基づいてサービスガイド伝送記述子フラグメント202を用いてサービスガイドをすべて受信することができる。サービスガイドを受信すると、端末機1300がローミングサービスの受信を希望する場合に、ステップS1602で、ローミングサービス許可のためのローミング要求メッセージを自分のホームSP1320のBSM1323に送信する。このとき、送信されるメッセージの内容は<表21>のようである。ローミング要求メッセージの送信後に、端末機1300は、ステップS1603で応答を待機する。ホームSP1320のBSM1323と訪問先SP1310のBSM1313との間のローミング契約決定されると、端末機1300は、ステップS1604で、ホームSP1320のBSM1323から要求に対する応答メッセージを受信し解読する。応答メッセージのコンテンツは、<表23>のようである。その後、端末機1300は、ステップS1605で、応答メッセージを解読してローミングが可能であるか否かを判定する。
【0150】
ローミングが可能でないと、端末機1300はローミングを断念する。しかしながら、ローミングが可能である場合に、端末機1300は、ステップS1606で、訪問先SP1310のローミング条件を確認して自身が受容可能であるか否かを判定する。ローミング条件に同意しない場合に、ステップS1307で、端末機1300は、ローミングを拒絶する確認メッセージを訪問先SP1310のBSM1313に伝送する。しかしながら、条件に同意する場合に、端末機1300は、ステップS1608で、同意するという確認メッセージを訪問先SP1310のBSM1313に送信する。同意メッセージを送信した後に、端末機1300は、ステップS1609で、ロングタームキーメッセージを受信し、ステップS1610で、サービス又はコンテンツ解読のための準備をした後にBCASTサービスを受信する。
【0151】
次は、本発明の第4の実施形態によるローミングの際に購買アイテムリスト要求手順について説明する。
図17は、本発明の実施形態によるローミング時の購買アイテムリスト要求を示す。実施形態によるローミングの際に、購買アイテムリスト要求手順の各ステップに関する説明に先立って、まず、図17の各エンティティについて説明する。
【0152】
ホームSP1720及び訪問先SP1710に存在する各BSA1724及び1714は、図1のBSA102と同一の機能をするため、ローミング時にホームSP1720及び訪問先SP1710のBSAを差別化するために別途に表記した。同様に、BSM1723及び1713は、図1のBSM104と同一の機能を持ち、BSDA1722及び1712は図1のBSDA103と同一の機能を持ち、グループエンティティ1721及び1711は、それぞれBDS-SD、BDS、及びINで構成され、図1のBDS-SD111、BDS112、及びIN113と同一の機能を有する。端末機1700は、図1の端末機105と同一の機能を有する。上記したエンティティの全てが本発明の実施形態によるローミング時の購買アイテムリスト要求手順に使用されるわけではないため、ローミングのために購買アイテムリスト要求手順に使用されるエンティティのみを説明する。また、図17で示す手順は、ローミングの際に選択的に使用され、図4のステップ402と403の間、又は図13のステップ1302と1303との間で使用されることができる。
【0153】
図17を参照すると、ステップ1701で、サービスガイドの受信を通じて獲得された<表11>に示した情報を用いて、端末機1700は、ローミング時に加入可能な購買アイテムを示す情報を要求するための購買アイテムリスト要求メッセージを生成してホームSP1720のBSM1723に送信する。ステップ1701で、端末機1700によって生成された購買アイテムリスト要求メッセージのコンテンツは、下記の<表25>に示すようである。
【0154】
【表25】
【0155】
<表25>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図17に示すローミング時の購買アイテムリスト要求手順と共に使用でき、<表16>〜<表20>または<表21>〜<表24>の要求IDと同一である。端末機IDは、端末機を一意的に識別するための固有IDである。端末機IDは、誰がローミング登録要求をしたかを識別するために使用される。訪問先SP IDは、ローミング端末機が滞在する地域でサービスを提供するサービス提供者の識別子である。
【0156】
訪問先SP IDは、端末機が誰とローミングを要求するかを示す情報をホームSP1720のサービス提供者に提供するために使用される。ここで、ホームSP1720のBSM1723は、訪問先SP IDから自身のローミング契約がないことを判定し、すぐステップ1704に進んで端末機1700にローミング不許可であることを通知することができる。訪問先SP BSM IDは、訪問先SP1710によって使用されるBSMの識別子に実際にローミングサービス登録手順を折衝するエンティティをホームSP1320に知らせるために使用される。
【0157】
訪問先BSDA IDは、訪問先SP1710によって使用されるBSDAの識別子であり、一つのサービス提供者がいろいろなBSDAを通じてサービスを提供できるため、ローミング中である端末機1700は、訪問先SP1710が使用するBSDAのうちのいずれのBSDAを通じてサービスの受信を希望するかを知らせるために使用される。ステップ1701で、ローミング時に購買アイテムリスト要求をした端末機に対してホームSP1720のBSM1723は、追加的に端末機に対する認証過程を遂行し、この認証過程は本発明の要旨と関係がないので、その説明は明瞭化のために省略する。
【0158】
ステップ1702で、端末機1700から購買アイテムリスト要求メッセージを受信すると、ホームSP1720のBSM1723は、端末機1700がローミング中である訪問先SP1710のBSM1713に購買アイテムリストに対する要求を送信する。ホームSP1720のBSM1723から訪問先SP1710のBSM1713に送信するメッセージのコンテンツは、下記の<表26>のようである。
【0159】
【表26】
【0160】
<表26>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図17に示すローミング時の購買アイテムリスト要求手順と共に使用でき、<表16>〜<表20>または<表21>〜<表24>の要求IDと同一である。端末機IDは、端末機を一意的に識別するための固有IDである。端末機IDは、誰がローミング登録要求をしたかを識別するために使用される。
【0161】
ホームSP IDは、訪問先SP1710でローミング登録を要求した端末機1700は、もともとはどのサービス提供者からサービスを受信したかを知らせるために使用される。この情報を用いて、訪問先SP1710のBSM1713は、ローミングを要求した端末機が自身とローミングが契約されているサービス提供者に属していることがわかる。ホームSP BSM IDは、訪問先SP1710にローミング登録過程に必要なエンティティを知らせるために使用される。訪問先SP1710のBSM1713は、ホームSP1720のBSM IDに基づいてローミング登録結果に対して応答する。
【0162】
訪問先BSDA IDは、訪問先SP1710に端末機が現在サービスを要求するサービス地域を示す情報を提供するために使用される。端末機の加入タイプは、訪問先SP1710にローミング要求をした端末機が訪問先SP1710のサービスを受信することができる等級(class)を評価するために提供される情報である。端末機の加入タイプは、ホームSP1720と訪問先SP1710との間で締結したローミング契約に基づいてローミングを要求した端末機1700がローミングを要求訪問先SP1710から受信するサービスの等級となることができる。これは、2つのサービス提供者の間で協議されたローミング許可等級番号やコードの形態で定義されることができ、その形態は本発明の実施形態で定義しない。
【0163】
ステップ1703で、訪問先SP1710のBSM1713がステップ1702で受信された要求に対する応答を送信する。ステップ1703の主な目的は、ステップ1702で受信された情報を用いて端末機1700によって要求されたローミングサービスの許容範囲を知らせることである。この訪問先SP1710のBSM1713は、選択的にローミングサービス許容範囲を提供することもできる。ステップ1703で、訪問先SP1710のBSM1713からホームSP1720のBSM1723に送信されるメッセージは、下記の<表27>のようである。
【0164】
【表27】
【0165】
<表27>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図17に示すローミング時の購買アイテムリスト要求手順と共に使用でき、<表16>〜<表20>または<表21>〜<表24>の要求IDと同一である。ローミング許可状態は、ステップ1702で、訪問先SP1710から提供された情報を用いてローミングの可能性を評価した結果をローミングを要求した端末機1700のホームSP1720のBSM1723に提供するために使用される。ローミングサービス許容範囲は、ローミングが可能である場合に、受信された端末機加入のタイプの値がローミング中である端末機1700が訪問先SP1710で実際に有する受信権限を示すために通知する。購買アイテムリストは、購買アイテムIDのリストにローミング中である端末機1700が訪問先SP1710で加入することができるサービスリストである。
【0166】
ステップ1704で、ホームSP1720は、ステップ1703で訪問先SP1710を通じて受信されたローミング時の購買アイテムリスト要求に対する結果を端末機1700に通知する。ステップ1704で、実際に、ステップ1704で、ホームSP1720のBSM1723は、ステップ1703で受信されたメッセージを更に端末機1700に伝送する。ステップ1701で、ホームSP1720が端末機のローミング登録要求を分析した後に、端末機1700が滞在している地域の訪問先SP1710とローミング契約がないと、ホームSP1720は、すぐステップ1704に進み、<表27>のコンテンツを要求された過程失敗で満たして端末機1700に送信する。この場合に、端末機1700は上記要求に失敗する。ステップ1704で購買アイテムリストを受信すると、端末機1700は、自身が受信したサービスガイドの購買アイテムをユーザーに表示するときに、受信されたリストの購買アイテムと比較して上記リストに存在する購買アイテムのみを表示する。
【0167】
図18は、本発明の実施形態による訪問先SP1710のBSM1713の動作を示すフローチャートである。図18は、図17を参照して説明する。
図18を参照すると、訪問先SP1710のBSM1713は、ステップS1801で、ローミング中である端末機1700のホームSP1720のBSM1723から購買アイテムリスト要求メッセージを受信して解読する。この受信されたメッセージは、<表26>のように示す。訪問先SP1710のBSM1713は、ステップS1802で、受信された購買アイテムリスト要求メッセージのコンテンツの中で端末機加入タイプを分析する。
【0168】
ステップS1802で、購買アイテムリストを要求した端末機の加入ポリシーとのコンテンツを分析した後に、訪問先SP1710のBSM1713は、ステップS1803で、ローミング時に加入可能な購買アイテムリストを確認する。ローミング要求された端末機1700の加入がローミングを支援するのに不十分であるため、ステップS1805で、要求拒絶されるメッセージを生成してホームSP1720のBSM1723に伝送する。ローミングを要求した端末機の加入ローミングが可能であると判定される場合に、ステップS1804で、購買アイテムリストを生成して端末機のホームSP1720のBSM1723に応答メッセージを送信する。このメッセージのコンテンツは、<表27>のように示される。
【0169】
図19は、本発明の第4の実施形態のホームSP1720のBSM1732の動作を示すフローチャートである。図19は、図18を参照して説明する。
図19を参照すると、ホームSP1720のBSM1723は、ステップS1901でローミング端末機1700からローミング時に購買アイテムリスト要求メッセージを受信して解読する。ホームSP1720がが受信するメッセージは、<表25>のようである。解読されたメッセージを用いて、ホームSP1720のBSM1723は、まずステップS1902はローミング時に購買アイテムリストを要求した端末機1700が滞在する訪問先SP1710とローミング契約関係であるか否かを検査する。契約関係でない場合に、ホームSP1720のBSM1723は、ステップS1909に進み、ローミング不許可に過程を遂行する。ステップ1909で、ホームSP1720のBSM1723は、ローミング不許可加入を知らせながら必要時にローミング不許可の理由も含むことができる。
【0170】
しかしながら、ローミング契約関係であると、ホームSP1720のBSM1723は、ステップS1903に該当端末機1700の加入を検索し、上記検索された端末機1700の加入がローミング許容加入であるか否かを判定する。
【0171】
端末機1700の受信された加入がローミングを支援しない加入であると、ホームSP1720のBSM1723は、ローミング不許可加入であることを知らせるために、ステップS1909に進行して処理する。ステップS1909で、ローミング不許可加入を知らせながら必要時にローミング不許可の理由も含めることができる。
【0172】
ローミングを支援する加入の場合に、ホームSP1720のBSM1723は、訪問先SP1710のBSM1713にローミング購買アイテムリスト要求メッセージを送信する。このメッセージのコンテンツは、<表26>のようである。要求メッセージを送信したホームSP1720のBSM1723は、ステップS1906段階で訪問先SP1710から応答を待機する。要求に対する結果を受信したホームSP1720のBSM1723は、ステップS1907で、応答メッセージを解読して、ステップS1908と共に端末機1700に要求したローミング時購買アイテムリスト要求に対する結果を知らせるメッセージを生成して伝送する。
【0173】
図20は、本発明の実施形態による端末機1700の動作を示すフローチャートである。図20は、図17を参照して説明される。
図20を参照すると、端末機1700は、ステップS2001で、自身がローミングの際に該当地域で加入できる購買アイテムのリストを知るために、ローミング時に購買アイテムリスト要求メッセージを自分のホームSP1720のBSM1723に送信する。その後、端末機1700は、ステップS2002で、ホームSP1720のBSM1723から応答を待機する。ここで、伝送されるメッセージのコンテンツは、<表25>のように示される。ホームSP1720のBSM1723から応答メッセージを受信した端末機1700は、ステップS2003で受信した購買アイテムリストを自身が受信したサービスガイドの購買アイテムと比較して知るとに存在する購買アイテムをユーザーに表示する。このとき端末機が受信するメッセージは、<表27>に示す。
【0174】
次は、本発明の実施形態によるローミング時の購買アイテムリスト要求手順について説明する。
図21は、本発明の実施形態によるローミング時の購買アイテムリスト要求手順を示す。まず、実施形態によるローミング手順の各ステップに対する説明に先立って、まず、図21の各エンティティについて説明する。
【0175】
ホームSP2120及び訪問先SP2110に存在する各BSA2124及び2114は、図1のBSA102と同一の機能をするため、ローミング時にホームSP2120及び訪問先SP2110のBSAを差別化するために別途に表記した。同様に、BSM2123及び2113は、図1のBSM104と同一の機能を持ち、BSDA2122及び2112は図1のBSDA103と同一の機能を持ち、グループエンティティ2121及び2111は、それぞれBDS-SD、BDS、及びINで構成され、図1のBDS-SD111、BDS112、及びIN113と同一の機能を有する。端末機2100は、図1の端末機105と同一の機能を有する。上記したエンティティの全てが本発明の実施形態によるローミング時の購買アイテムリスト要求手順に使用されるわけではないため、ローミングのために購買アイテムリスト要求手順に使用されるエンティティのみを説明する。また、図21で示す手順は、ローミングの際に選択的に使用され、本発明の実施形態のステップ802と803のとの間で使用されることができる。
【0176】
図21を参照すると、ステップ2101で、サービスガイドの受信を通じて獲得された<表11>に示した情報を用いて、端末機2100は、ローミング時に端末機2100が加入可能な購買アイテムを示す情報を要求するための購買アイテムリスト要求メッセージを生成して訪問先SP2110のBSM2113に送信する。ステップ2101で、端末機2100によって生成された購買アイテムリスト要求メッセージのコンテンツは、下記の<表28>に示す。
【0177】
【表28】
【0178】
<表28>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図21に示すローミング時の購買アイテムリスト要求手順と共に使用でき、<表16>〜<表20>の要求IDと同一である。端末機IDは、端末機を一意的に識別するための固有IDである。端末機IDは、誰がローミング登録要求をしたかを識別するために使用される。
【0179】
ホームSP IDは、ローミング端末機2100が自分のホームSP2120が誰であるかを訪問先SP2110に知らせるために使用される識別子である。この情報を用いて、訪問先SP2110は、自分にローミング要求した端末機2100が最初に属するエンティティを判定し、その該当エンティティとのローミング関係を確認することができる。ここて、訪問先SP2110のBSM2113がホームSP IDから自分とローミング契約がない場合には、まさにステップ2104に進んで端末機2100にローミング不許可を通知することができる。
【0180】
ホームSP BSM IDは、ホームSP2120によって使用されるBSM2123の識別子として、実際にローミングサービス登録手順を折衝するエンティティの訪問先SP2110に知らせるために使用される。最後に、購買アイテムIDは、ローミング中であるユーザーが受信しようとするサービスを知らせるために使用される。ステップ2101で、ローミング登録要求をした端末機に対して、訪問先SP2110のBSM2113は、追加的に端末機に対する認証過程を遂行することができる。これは、訪問先SP2110のBSM2113によって自発的に遂行し、ホームSP2120のBSM2123と連絡して遂行し、あるいは第3の認証エンティティを通じて遂行することができる。そのため、認証段階の詳細な過程は、本発明の要旨と関係がないため、簡単明瞭化のためにその説明を省略する。
【0181】
ステップ2102で、端末機2100からステップ2101から受信したローミング登録要求に対して、訪問先SP2110のBSM2113が端末機2100のホームSP2120のBSM2123にローミング登録要求を送信する。ステップ2102で、訪問先SP2110のBSM2113からホームSP2120のBSM2123に送信するメッセージのコンテンツは、下記の<表29>のようである。
【0182】
【表29】
【0183】
<表29>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図21に示すローミング時の購買アイテムリスト要求手順と共に使用でき、<表16>〜<表20>の要求IDと同一である。端末機IDは、端末機を一意的に識別するための固有IDである。端末機IDは、誰がローミング登録要求をしたかを識別するために使用される。訪問先SP IDは、ローミング登録を要求した端末機のホームSP2120のBSM2123に訪問先SP2110によって自分の情報を知らせるために使用される。訪問先SP BSM IDは、訪問先SP2110がホームSP2120のBSM2123にローミング関連折衝をするエンティティを知らせるために使用される。これは、訪問先SP2110がいろいろなBSMを有することができるためである。
【0184】
ステップ2103で、ホームSP2120のBSM2123は、ステップ2102で受信されたローミング登録要求要求に対する応答を送信する。下記の<表30>は、ホームSP2120のBSM2123から訪問先SP2110のBSM2113に送信するメッセージコンテンツを示す。
【0185】
【表30】
【0186】
<表30>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図21に示すローミング時の購買アイテムリスト要求手順と共に使用でき、<表16>〜<表20>の要求IDと同一である。ローミング許可状態は、ホームSP2120が、ステップ2103で受信された端末機IDを用いて訪問先SP2110にローミング要求した端末機2100の加入を検索することによってローミングが許可されたか否かを判定確認した後に、その結果を訪問先SP2110に提供するために使用される。
【0187】
端末機2100の加入タイプは、訪問先SP2110が、ローミング中の端末機2100が訪問先SP2110で有する受信権利を評価するために提供される情報である。端末機の加入タイプは、ホームSP2120と訪問先SP2110との間で締結したローミング契約に基づいてローミングを要求した端末機2100がローミングを要求訪問先SP2110から受信するサービスの等級となることができる。これは、2つのサービス提供者の間で同意されたローミング許可等級番号又はコードの形態で定義されることができ、その形態は本発明の実施形態では定義しない。
【0188】
ステップ2104で、訪問先SP2110は、端末機2100に受信されたローミング登録要求に対する応答を送信する。ステップ2104で、訪問先SP2110のBSM2113が端末機2100に送信するメッセージの内容は、下記の<表31>のようである。
【0189】
【表31】
【0190】
<表31>の最初のアイテムである要求IDは、一つのローミング登録要求手順を一貫して識別して管理できるように与えられた識別子である。要求IDは、端末機が自分のローミング登録要求を一意的に識別するために生成される識別子である。この要求IDは、図21に示すローミング時の購買アイテムリスト要求手順と共に使用でき、<表16>〜<表20>の要求IDと同一である。ローミング許可状態は、ステップ2105で、ホームSP2120から提供された情報を用いてローミングの可能性を評価した結果を、ローミングを要求した端末機2100に提供するために使用される。購買アイテムリストは、購買アイテムのIDのリストとして、ローミング中である端末機2100が訪問先SP2110に加入することができるサービスリストである。
【0191】
ステップ2104で購買アイテムリストを受信すると、端末機2100は、自身が受信したサービスガイドの購買アイテムをユーザーに表示するときに、受信されたリストの購買アイテムと比較して上記リストに存在する購買アイテムのみを表示する。
【0192】
図22は、本発明の実施形態による訪問先SP2110のBSM2113の動作を示すフローチャートである。図22は、図21を参照して説明する。
図22を参照すると、訪問先SP2110のBSM2113は、ステップS2201でローミング中である端末機1700からローミング時に購買アイテムリスト要求メッセージを受信して解読する。訪問先SP2110のBSM2113の受信するメッセージは、<表28>のようである。ステップS2202で、訪問先SP2110のBSM2113は、解読されたメッセージのコンテンツを用いて、ローミング時に購買アイテムリストを要求した端末機2100が、ローミング契約関係を有するサービス提供者の端末機であるか否かを判定する。端末機2100がローミング契約関係のないサービス提供者に属していると、訪問先SP2110のBSM2113は、ステップS2208に進み、ローミング不許可に応答メッセージを端末機2100に伝送する。ステップ2208で、訪問先SP2110のBSM2113は、ローミング不許可加メッセージを知らせながら必要時にローミング不許可の理由も含むことができる。
【0193】
しかしながら、端末機2110がローミング契約関係のサービス提供者に属している場合には、訪問先SP2110のBSM2113は、ステップS2203で、ローミング時の購買アイテムリストを要求した端末機のホームSP2120のBSM2123に端末機要求メッセージを伝送する。このとき、伝送されるメッセージのコンテンツは、<表29>のようである。その後、訪問先SP2110BSM2113は、ステップS2204で、ローミング要求をした端末機2100のホームSP2120のBSM2123からの応答メッセージを待機する。訪問先SP2110のBSM2113は、ステップS2205で、ホームSP2120のBSM2123から応答メッセージを受信した後に、受信された応答メッセージを解読する。このとき、受信された応答メッセージのコンテンツは<表30>のようである。
【0194】
受信されたメッセージのコンテンツを分析した後に、訪問先SP2110のBSM2113は、ステップS2206で、端末機2100にローミング時の購買アイテムリストを提供するように許可したか否かを判定する。訪問先SP2110のBSM2113は、ステップS2208で、ローミング不許可メッセージを知らせながら必要時にローミング不許可の理由も含むことができる。しかしながら、訪問先SP2110のBSM2113が許可した場合には、ステップ2207で、端末機2100の加入情報を用いてローミング時の購買アイテムリストを生成して端末機2100に伝送する。
【0195】
図23は、本発明の実施形態によるホームSP2120のBSM2123の動作を示すフローチャートである。図23は、図21を参照して説明する。
図23を参照すると、ホームSP2120のBSM2123は、ステップS2301で、訪問先SP2110のBSM2113からローミング時の購買アイテムリスト要求を要求する端末機に対する端末機加入情報要求メッセージを受信して解読する。このホームSP2120によって受信されるメッセージのコンテンツは、<表29>のようである。ホームSP2120のBSM2123は、ステップS2302で、訪問先SP2110でローミング時の購買アイテムリストを要求した端末機2100の加入を検索する。以後、ホームSP2120のBSM2123は、ステップS2303で、ローミング時の購買アイテムリストを要求した端末機2100がローミングサービスの受信を受けるか否か判定する。端末機2100がローミングサービスを受信するようになる場合に、ステップ2304で、端末機2100の加入が含まれた<表30>に示したコンテンツを含むメッセージを訪問先SP2110に伝送する。しかしながら、端末機2100がローミングサービスを受信しないようにすると、ホームSP2120のBSM32123は、ステップS2305で訪問先SP2110にローミング不許可メッセージを伝送する。
【0196】
図24は、本発明の実施形態による端末機2100の動作を示すフローチャートである。図24は、図21を参照して説明される。
図24を参照すると、端末機2100は、ステップS2401で、自身がローミングを遂行する該当地域で加入できる購買アイテムリストを知るために、ローミング時に購買アイテムリスト要求メッセージを訪問先SP2110のBSM2113に送信する。このとき、伝送されるメッセージのコンテンツは、<表28>のようである。端末機2100は、ステップS2402で、訪問先SP210のBSM2113から応答を待機する。その後、端末機2100は、ステップS2403で、訪問先SP2110のBSM2113から応答メッセージを受信し、受信された購買アイテムリストを自身が受信したサービスガイドの購買アイテムと比較し、上記リストにある購買アイテムを表示する。このとき、端末機2100によって受信されたメッセージは、<表31>のように示す。
【0197】
以上、本発明の詳細な説明においては具体的な実施形態に関して説明したが、特許請求の範囲を外れない限り、様々な変更が可能であることは、当該技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。したがって、本発明の範囲は、前述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものに基づいて定められるべきである。
【符号の説明】
【0198】
400;端末機
410;訪問先SP
420;ホームSP
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイル放送システムにおけるローミングサービス方法であって、
端末がローミング地域へ移動するときに、前記端末によって該当訪問先サービス提供者(Visited Service Provider)からサービスガイドを受信する段階と、
前記端末によって、前記受信されたサービスガイドに基づいて、サービス別許容可能な購買アイテムを要求する要求メッセージをホームサービス提供者(Home Service Provider)に伝送する段階と、
前記要求メッセージを受信すると、ホームサービス提供者によって、前記要求メッセージに基づいて前記端末が位置している訪問先サービス提供者とローミング権限及び前記サービス別許容範囲(allowable scope)を折衝する段階と、
前記要求メッセージに対する応答として、前記ホームサービス提供者によって、前記訪問先サービス提供者と折衝されたサービス別許容範囲を前記端末に伝送する段階と、
を有し、
前記サービス別許容範囲は、前記端末に許容される購買アイテムに関するサービスの受信権限と、前記サービスの受信可能性と、課金情報のうち少なくとも一つを含み、
前記折衝する段階は、前記ホームサービス提供者が前記要請メッセージに基づいて前記訪問先サービス提供者にローミング要請メッセージを伝送する段階と、前記ホームサービス提供者が前記ローミング要請メッセージに基づいて前記訪問先サービス提供者からローミング応答メッセージを受信する段階と、をさらに含み、
前記ローミング要請メッセージは、前記購買アイテムと、ローミングを要請した端末が前記訪問先サービス提供者からサービスを受信することができるクラスを決定するための端末加入種類情報を含み、前記クラスは前記ホームサービス提供者と前記訪問先サービス提供者との間に折衝されたものであり、前記ローミング応答メッセージは前記サービス別許容範囲を含むことを特徴とするローミングサービス方法。
【請求項2】
前記端末によって、前記サービス別許容範囲に対する同意及び反対を前記訪問先サービス提供者に伝送する段階と、
前記訪問先サービス提供者によって、前記端末が同意すると、前記同意したサービスを受信するための暗号化キーを伝送する段階と、
をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のローミングサービス方法。
【請求項3】
前記端末によって、前記サービス別許容範囲に対する同意及び反対のうち少なくとも一つを前記ホームサービス提供者に伝送する段階と、
前記ホームサービス提供者によって、前記訪問先サービス提供者に前記端末が同意したサービスを受信するための暗号化キーに対する要求を送信し、前記受信された暗号化キーを前記端末に伝送する段階と、
を有することを特徴とする請求項1に記載のローミングサービス方法。
【請求項4】
前記暗号化キーは、ロングタームキー(Long-Term Key)であることを特徴とする請求項2又は3に記載のローミングサービス方法。
【請求項5】
前記ホームサービス提供者によって、前記端末にローミングサービスに関する課金情報を伝送する段階をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のローミングサービス方法。
【請求項6】
モバイル放送システムにおけるローミングサービス方法であって、
端末がローミング地域へ移動するときに、前記端末によって、該当訪問先サービス提供者(Visited Service Provider)からサービスガイドを受信する段階と、
前記端末によって、前記受信されたサービスガイドに基づいてサービス別許容可能な購買アイテムを要求する要求メッセージを訪問先サービス提供者に伝送する段階と、
前記要求メッセージを受信すると、前記訪問先サービス提供者によって、前記要求メッセージに基づき、前記端末が加入した地域のホームサービス提供者(Home Service Provider)から前記端末のローミングサービスの権限を判定する段階と、
前記訪問先サービス提供者によって、前記端末のローミング権限及びローミングサービス別許容範囲を確認し、前記要求メッセージに対する応答として、前記確認されたローミングサービス別許容範囲を前記端末に伝送する段階と、
を有し、
前記サービス別許容範囲は、前記端末に許容される購買アイテムに関するサービスの受信権限と、前記サービスの受信可能性と、課金情報のうち少なくとも一つを含み、
前記判定する段階は、前記訪問先サービス提供者が前記要請メッセージに基づいて前記ホームサービス提供者にローミング要請メッセージを伝送する段階と、前記訪問先サービス提供者が前記ローミング要請メッセージに基づいて前記ホームサービス提供者からローミング応答メッセージを受信する段階と、をさらに含み、
前記ローミング要請メッセージは、前記サービス別許容範囲と、ローミングを要請した端末が前記訪問先サービス提供者からサービスを受信することができるクラスを決定するための端末加入種類情報と、を含み、前記クラスは前記ホームサービス提供者と前記訪問先サービス提供者との間に折衝されたことを特徴とするローミングサービス方法。
【請求項7】
前記端末によって、前記サービス別許容範囲に対する同意及び反対のうち少なくとも一つを前記訪問先サービス提供者に伝送する段階と、
前記端末が同意すると、前記訪問先サービス提供者によって前記同意されたサービスを受信するための暗号化キーを伝送する段階と、
をさらに有することを特徴とする請求項6に記載のローミングサービス方法。
【請求項8】
前記暗号化キーは、ロングタームキーであることを特徴とする請求項7に記載のローミングサービス方法。
【請求項9】
前記訪問先サービス提供者によって、前記端末にローミングサービスに関する課金情報を伝送する段階をさらに有することを特徴とする請求項6に記載のローミングサービス方法。
【請求項10】
所定の端末から要求メッセージを受信すると、前記要求メッセージに基づいて、前記端末が位置した訪問先サービス提供者(Visited Service Provider)とローミング権限及びローミングサービス別可用範囲を折衝するホームサービス提供者(Home Service Provider)と、
前記要求メッセージに対する応答として、前記折衝されたローミングサービス別許容範囲を前記端末に伝送する訪問先サービス提供者と、
前記ローミングサービス別許容範囲を確認し、前記ホームサービス提供者及び前記訪問先サービス提供者のうちの少なくとも一つから暗号化キーを受信する端末と、
を含み、
前記ローミングサービス別許容範囲は、前記端末に許容される購買アイテムに関するサービスの受信権限と、前記サービスの受信可能性と、課金情報のうち少なくとも一つを含み、
前記ホームサービス提供者は前記要請メッセージに基づいて前記訪問先サービス提供者にローミング要請メッセージを伝送し、前記ホームサービス提供者は、前記ローミング要請メッセージに基づいて前記訪問先サービス提供者からローミング応答メッセージを受信し、
前記ローミング要請メッセージは、前記購買アイテムと、ローミングを要請した端末が前記訪問先サービス提供者からサービスを受信することができるクラスを決定するための端末加入種類情報を含み、前記クラスは前記ホームサービス提供者と前記訪問先サービス提供者との間に折衝されたものであり、前記ローミング応答メッセージは前記サービス別許容範囲を含むことを特徴とするモバイル放送システム。
【請求項11】
前記ホームサービス提供者が、前記端末にローミングサービスに関する課金情報をさらに伝送することを特徴とする請求項10に記載のモバイル放送システム。
【請求項12】
前記暗号化キーはロングタームキー(Long-Term Key)であることを特徴とする請求項11記載のモバイル放送システム。
【請求項13】
所定の端末から要求メッセージを受信すると、前記要求メッセージに基づき、前記端末が加入した地域のホームサービス提供者(Home Service Provider)にローミングサービスの権限及びローミングサービス別許容範囲を確認し、前記要求メッセージに対する応答として、前記確認されたローミングサービス別許容範囲を前記端末に伝送する訪問先サービス提供者(Visited Service Provider)と、
前記訪問先サービス提供者から前記端末のローミングサービスに対する要求を受信すると、前記端末のローミングサービスの権限を判定し、その結果を前記訪問先サービス提供者に伝送するホームサービス提供者と、
前記受信されたローミングサービス別許容範囲を確認し、前記ホームサービス提供者及び前記訪問先サービス提供者のうち少なくとも一つから暗号化キーを受信する端末と、
を含み、
前記ローミングサービス別許容範囲は、前記端末に許容される購買アイテムに関するサービス受信権限と、前記サービスの受信可能性と、課金情報のうち少なくとも一つを含み、
前記訪問先サービス提供者が前記要請メッセージに基づいて前記ホームサービス提供者にローミング要請メッセージを伝送し、前記訪問先サービス提供者が、前記ローミング要請メッセージに基づいて前記ホームサービス提供者からローミング応答メッセージを受信し、
前記ローミング要請メッセージは、前記サービス別許容範囲と、ローミングを要請した端末が前記訪問先サービス提供者からサービスを受信することができるクラスを決定するための端末加入種類情報と、を含み、前記クラスは前記ホームサービス提供者と前記訪問先サービス提供者との間に折衝されたことを特徴とするモバイル放送システム。
【請求項14】
前記訪問先サービス提供者が、前記端末にローミングサービスに関する課金情報をさらに伝送することを特徴とする請求項13に記載のモバイル放送システム。
【請求項15】
前記暗号化キーはロングタームキーであることを特徴とする請求項13に記載のモバイル放送システム。
【請求項16】
モバイル放送システムにおける端末であって、
端末がローミング地域へ移動するとき、該当訪問先サービス提供者(Visited Service Provider)から受信されたサービスガイドに基づいてサービス別許可可能な購買アイテムを要求する要求メッセージを生成し、前記要求に対する応答メッセージを解読する制御部と、
前記生成された要求メッセージをホームサービス提供者(Home Service Provider)及び前記訪問先サービス提供者に伝送し、前記要求メッセージに対する応答として、前記ホームサービス提供者及び前記訪問先サービス提供者のうち少なくとも一つからサービス別許容範囲を含む前記応答メッセージを受信して前記制御部に伝送する送受信部と、
を含み、
前記サービス別許容範囲は、前記端末に許容される購買アイテムに関するサービス受信権限と、前記サービスの受信可能性と、課金情報のうち少なくとも一つを含み、
前記ホームサービス提供者はローミングを要請した端末が前記訪問先サービス提供者からサービスを受信することができるクラスを決定するための端末加入種類情報を前記訪問先サービス提供者に伝送し、前記クラスは前記ホームサービス提供者と前記訪問先サービス提供者との間に折衝されたことを特徴とする端末。
【請求項17】
前記応答メッセージは、前記端末にローミングサービスに関する課金情報をさらに含むことを特徴とする請求項16に記載の端末。
【請求項18】
前記暗号化キーはロングタームキーであることを特徴とする請求項16に記載の端末。
【請求項1】
モバイル放送システムにおけるローミングサービス方法であって、
端末がローミング地域へ移動するときに、前記端末によって該当訪問先サービス提供者(Visited Service Provider)からサービスガイドを受信する段階と、
前記端末によって、前記受信されたサービスガイドに基づいて、サービス別許容可能な購買アイテムを要求する要求メッセージをホームサービス提供者(Home Service Provider)に伝送する段階と、
前記要求メッセージを受信すると、ホームサービス提供者によって、前記要求メッセージに基づいて前記端末が位置している訪問先サービス提供者とローミング権限及び前記サービス別許容範囲(allowable scope)を折衝する段階と、
前記要求メッセージに対する応答として、前記ホームサービス提供者によって、前記訪問先サービス提供者と折衝されたサービス別許容範囲を前記端末に伝送する段階と、
を有し、
前記サービス別許容範囲は、前記端末に許容される購買アイテムに関するサービスの受信権限と、前記サービスの受信可能性と、課金情報のうち少なくとも一つを含み、
前記折衝する段階は、前記ホームサービス提供者が前記要請メッセージに基づいて前記訪問先サービス提供者にローミング要請メッセージを伝送する段階と、前記ホームサービス提供者が前記ローミング要請メッセージに基づいて前記訪問先サービス提供者からローミング応答メッセージを受信する段階と、をさらに含み、
前記ローミング要請メッセージは、前記購買アイテムと、ローミングを要請した端末が前記訪問先サービス提供者からサービスを受信することができるクラスを決定するための端末加入種類情報を含み、前記クラスは前記ホームサービス提供者と前記訪問先サービス提供者との間に折衝されたものであり、前記ローミング応答メッセージは前記サービス別許容範囲を含むことを特徴とするローミングサービス方法。
【請求項2】
前記端末によって、前記サービス別許容範囲に対する同意及び反対を前記訪問先サービス提供者に伝送する段階と、
前記訪問先サービス提供者によって、前記端末が同意すると、前記同意したサービスを受信するための暗号化キーを伝送する段階と、
をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のローミングサービス方法。
【請求項3】
前記端末によって、前記サービス別許容範囲に対する同意及び反対のうち少なくとも一つを前記ホームサービス提供者に伝送する段階と、
前記ホームサービス提供者によって、前記訪問先サービス提供者に前記端末が同意したサービスを受信するための暗号化キーに対する要求を送信し、前記受信された暗号化キーを前記端末に伝送する段階と、
を有することを特徴とする請求項1に記載のローミングサービス方法。
【請求項4】
前記暗号化キーは、ロングタームキー(Long-Term Key)であることを特徴とする請求項2又は3に記載のローミングサービス方法。
【請求項5】
前記ホームサービス提供者によって、前記端末にローミングサービスに関する課金情報を伝送する段階をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のローミングサービス方法。
【請求項6】
モバイル放送システムにおけるローミングサービス方法であって、
端末がローミング地域へ移動するときに、前記端末によって、該当訪問先サービス提供者(Visited Service Provider)からサービスガイドを受信する段階と、
前記端末によって、前記受信されたサービスガイドに基づいてサービス別許容可能な購買アイテムを要求する要求メッセージを訪問先サービス提供者に伝送する段階と、
前記要求メッセージを受信すると、前記訪問先サービス提供者によって、前記要求メッセージに基づき、前記端末が加入した地域のホームサービス提供者(Home Service Provider)から前記端末のローミングサービスの権限を判定する段階と、
前記訪問先サービス提供者によって、前記端末のローミング権限及びローミングサービス別許容範囲を確認し、前記要求メッセージに対する応答として、前記確認されたローミングサービス別許容範囲を前記端末に伝送する段階と、
を有し、
前記サービス別許容範囲は、前記端末に許容される購買アイテムに関するサービスの受信権限と、前記サービスの受信可能性と、課金情報のうち少なくとも一つを含み、
前記判定する段階は、前記訪問先サービス提供者が前記要請メッセージに基づいて前記ホームサービス提供者にローミング要請メッセージを伝送する段階と、前記訪問先サービス提供者が前記ローミング要請メッセージに基づいて前記ホームサービス提供者からローミング応答メッセージを受信する段階と、をさらに含み、
前記ローミング要請メッセージは、前記サービス別許容範囲と、ローミングを要請した端末が前記訪問先サービス提供者からサービスを受信することができるクラスを決定するための端末加入種類情報と、を含み、前記クラスは前記ホームサービス提供者と前記訪問先サービス提供者との間に折衝されたことを特徴とするローミングサービス方法。
【請求項7】
前記端末によって、前記サービス別許容範囲に対する同意及び反対のうち少なくとも一つを前記訪問先サービス提供者に伝送する段階と、
前記端末が同意すると、前記訪問先サービス提供者によって前記同意されたサービスを受信するための暗号化キーを伝送する段階と、
をさらに有することを特徴とする請求項6に記載のローミングサービス方法。
【請求項8】
前記暗号化キーは、ロングタームキーであることを特徴とする請求項7に記載のローミングサービス方法。
【請求項9】
前記訪問先サービス提供者によって、前記端末にローミングサービスに関する課金情報を伝送する段階をさらに有することを特徴とする請求項6に記載のローミングサービス方法。
【請求項10】
所定の端末から要求メッセージを受信すると、前記要求メッセージに基づいて、前記端末が位置した訪問先サービス提供者(Visited Service Provider)とローミング権限及びローミングサービス別可用範囲を折衝するホームサービス提供者(Home Service Provider)と、
前記要求メッセージに対する応答として、前記折衝されたローミングサービス別許容範囲を前記端末に伝送する訪問先サービス提供者と、
前記ローミングサービス別許容範囲を確認し、前記ホームサービス提供者及び前記訪問先サービス提供者のうちの少なくとも一つから暗号化キーを受信する端末と、
を含み、
前記ローミングサービス別許容範囲は、前記端末に許容される購買アイテムに関するサービスの受信権限と、前記サービスの受信可能性と、課金情報のうち少なくとも一つを含み、
前記ホームサービス提供者は前記要請メッセージに基づいて前記訪問先サービス提供者にローミング要請メッセージを伝送し、前記ホームサービス提供者は、前記ローミング要請メッセージに基づいて前記訪問先サービス提供者からローミング応答メッセージを受信し、
前記ローミング要請メッセージは、前記購買アイテムと、ローミングを要請した端末が前記訪問先サービス提供者からサービスを受信することができるクラスを決定するための端末加入種類情報を含み、前記クラスは前記ホームサービス提供者と前記訪問先サービス提供者との間に折衝されたものであり、前記ローミング応答メッセージは前記サービス別許容範囲を含むことを特徴とするモバイル放送システム。
【請求項11】
前記ホームサービス提供者が、前記端末にローミングサービスに関する課金情報をさらに伝送することを特徴とする請求項10に記載のモバイル放送システム。
【請求項12】
前記暗号化キーはロングタームキー(Long-Term Key)であることを特徴とする請求項11記載のモバイル放送システム。
【請求項13】
所定の端末から要求メッセージを受信すると、前記要求メッセージに基づき、前記端末が加入した地域のホームサービス提供者(Home Service Provider)にローミングサービスの権限及びローミングサービス別許容範囲を確認し、前記要求メッセージに対する応答として、前記確認されたローミングサービス別許容範囲を前記端末に伝送する訪問先サービス提供者(Visited Service Provider)と、
前記訪問先サービス提供者から前記端末のローミングサービスに対する要求を受信すると、前記端末のローミングサービスの権限を判定し、その結果を前記訪問先サービス提供者に伝送するホームサービス提供者と、
前記受信されたローミングサービス別許容範囲を確認し、前記ホームサービス提供者及び前記訪問先サービス提供者のうち少なくとも一つから暗号化キーを受信する端末と、
を含み、
前記ローミングサービス別許容範囲は、前記端末に許容される購買アイテムに関するサービス受信権限と、前記サービスの受信可能性と、課金情報のうち少なくとも一つを含み、
前記訪問先サービス提供者が前記要請メッセージに基づいて前記ホームサービス提供者にローミング要請メッセージを伝送し、前記訪問先サービス提供者が、前記ローミング要請メッセージに基づいて前記ホームサービス提供者からローミング応答メッセージを受信し、
前記ローミング要請メッセージは、前記サービス別許容範囲と、ローミングを要請した端末が前記訪問先サービス提供者からサービスを受信することができるクラスを決定するための端末加入種類情報と、を含み、前記クラスは前記ホームサービス提供者と前記訪問先サービス提供者との間に折衝されたことを特徴とするモバイル放送システム。
【請求項14】
前記訪問先サービス提供者が、前記端末にローミングサービスに関する課金情報をさらに伝送することを特徴とする請求項13に記載のモバイル放送システム。
【請求項15】
前記暗号化キーはロングタームキーであることを特徴とする請求項13に記載のモバイル放送システム。
【請求項16】
モバイル放送システムにおける端末であって、
端末がローミング地域へ移動するとき、該当訪問先サービス提供者(Visited Service Provider)から受信されたサービスガイドに基づいてサービス別許可可能な購買アイテムを要求する要求メッセージを生成し、前記要求に対する応答メッセージを解読する制御部と、
前記生成された要求メッセージをホームサービス提供者(Home Service Provider)及び前記訪問先サービス提供者に伝送し、前記要求メッセージに対する応答として、前記ホームサービス提供者及び前記訪問先サービス提供者のうち少なくとも一つからサービス別許容範囲を含む前記応答メッセージを受信して前記制御部に伝送する送受信部と、
を含み、
前記サービス別許容範囲は、前記端末に許容される購買アイテムに関するサービス受信権限と、前記サービスの受信可能性と、課金情報のうち少なくとも一つを含み、
前記ホームサービス提供者はローミングを要請した端末が前記訪問先サービス提供者からサービスを受信することができるクラスを決定するための端末加入種類情報を前記訪問先サービス提供者に伝送し、前記クラスは前記ホームサービス提供者と前記訪問先サービス提供者との間に折衝されたことを特徴とする端末。
【請求項17】
前記応答メッセージは、前記端末にローミングサービスに関する課金情報をさらに含むことを特徴とする請求項16に記載の端末。
【請求項18】
前記暗号化キーはロングタームキーであることを特徴とする請求項16に記載の端末。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15A】
【図15B】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15A】
【図15B】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【公開番号】特開2012−95332(P2012−95332A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−278054(P2011−278054)
【出願日】平成23年12月20日(2011.12.20)
【分割の表示】特願2008−535467(P2008−535467)の分割
【原出願日】平成18年10月16日(2006.10.16)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年12月20日(2011.12.20)
【分割の表示】特願2008−535467(P2008−535467)の分割
【原出願日】平成18年10月16日(2006.10.16)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】
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