モールド成型に適した狭ピッチキーユニット構造
【課題】良好な保水性を有する植物育成土壌材の製造方法を提供することである。
【解決手段】原材料となる腐葉土及び/又は汚泥、炭素粉、一般土、貝化石、鉄粉、炭素液を準備し、これらの原材料を所定の比率で混合して攪拌する第1段階と、原材料に、所望の植物種子を混合して攪拌する第2段階と、混合して攪拌した材料に、固化材を添加して攪拌する第3段階とを含むことを特徴とする植物育成土壌材の製造方法が提供される。好ましくは、第1段階と第2段階との間、又は、第2段階と第3段階との間において、原材料に、有機廃棄物を混合して攪拌する段階をさらに含む。
【解決手段】原材料となる腐葉土及び/又は汚泥、炭素粉、一般土、貝化石、鉄粉、炭素液を準備し、これらの原材料を所定の比率で混合して攪拌する第1段階と、原材料に、所望の植物種子を混合して攪拌する第2段階と、混合して攪拌した材料に、固化材を添加して攪拌する第3段階とを含むことを特徴とする植物育成土壌材の製造方法が提供される。好ましくは、第1段階と第2段階との間、又は、第2段階と第3段階との間において、原材料に、有機廃棄物を混合して攪拌する段階をさらに含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、良好な保水性を有する植物育成土壌材の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
保水性の良くない土壌において植物を育成する際には、植物種子に水分が十分に供給されないため、種子の発芽が遅く、場合によっては、種子が乾燥して発芽に至らない事態も生じ得る。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、このような状況を改善すべく開発されたものであって、種子の芽きりが早く、発芽し易い植物育成土壌材の製造方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願請求項1に記載の植物育成土壌材の製造方法は、原材料となる腐葉土及び/又は汚泥、炭素粉、一般土、貝化石、鉄粉、炭素液を準備し、これらの原材料を所定の比率で混合して攪拌する第1段階と、前記原材料に、所望の植物種子を混合して攪拌する第2段階と、混合して攪拌した前記材料に、固化材を添加して攪拌する第3段階と含むことを特徴とするものである。
【0005】
本願請求項2に記載の植物育成土壌材の製造方法は、前記請求項1の方法において、前記第1段階と前記第2段階との間、又は、前記第2段階と前記第3段階との間において、前記原材料に、有機廃棄物を混合して攪拌する段階をさらに含むことを特徴とするものである。
【0006】
本願請求項3に記載の植物育成土壌材の製造方法は、前記請求項1又は2の方法において、前記所定の比率が、腐葉土及び/又は汚泥が70容量%、一般土が13容量%、炭素粉が5容量%、貝化石が5容量%、鉄粉が5容量%、炭素液が2容量%であることを特徴とするものである。
【0007】
本願請求項4に記載の植物育成土壌材の製造方法は、前記請求項1から請求項3までのいずれか1項の方法において、前記腐葉土及び/又は汚泥の含水率が30%〜60%であることを特徴とするものである。
【0008】
本願請求項5に記載の植物育成土壌材の製造方法は、前記請求項1から請求項4までのいずれか1項の方法において、前記炭素液が、径が1×10-8mm〜1×10-6mmの炭素微粒子を所定量の水に混合して攪拌することによって生成される液体であることを特徴とするものである。
【0009】
本願請求項6に記載の植物育成土壌材の製造方法は、前記請求項1から請求項5までのいずれか1項の方法において、前記植物種子の混合比率が、前記原材料に対して、60容量%〜80容量%であることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の方法により製造された植物育成土壌材は、団粒化構造を呈するので、保水性に優れ、種子の芽きりが早く発芽し易い環境を提供することができる。すなわち,保水性の良好な団粒化構造の土壌内に種子が混入されているので、種子の発芽が容易になる。また、植物育成土壌材に有機廃棄物を混合することにより、植物への養分の供給を容易に行うことができるとともに、有機廃棄物の有効活用という二次的効果を得ることもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
次に図面を参照して、本発明の好ましい実施の形態に係る植物育成土壌材の製造方法について詳細に説明する。まず最初に、植物育成土壌材の原材料を準備する。植物育成土壌材の原材料は、腐葉土、炭素粉、一般土、貝化石、鉄粉、炭素液である。なお、腐葉土は、汚泥を含むものでもよいし、腐葉土の代わりに汚泥を用いてもよい(以下「腐葉土及び/又は汚泥」という)。原材料のうち腐葉土は、水分調整及びミネラル分補給の役目を果たす。また、炭素粉は浄化作用、一般土は水分調整、貝化石はミネラル補給、鉄粉は漁礁の鉄分補給、炭素液は固化能力の増強の役目をそれぞれ果たす。
【0012】
次いで、これらの原材料を所定の比率で混合して攪拌する。攪拌時間は、30秒〜180秒以上とするのが好ましい。好ましい混合比率は、腐葉土及び/又は汚泥が40〜70容量%、一般土が5〜13容量%、炭素粉が1〜5容量%、貝化石が1〜5容量%、鉄粉が1〜5容量%、炭素液が1〜2容量%である。最も好ましい混合比率は、腐葉土及び/又は汚泥が70容量%、一般土が13容量%、炭素粉が5容量%、貝化石が5容量%、鉄粉が5容量%、炭素液が2容量%である。
【0013】
これらの原材料のうち、炭素粉は、炭素片を砕いて粉末状にしたもの、貝化石は、貝の化石を砕いて粉末状にしたものである。また、炭素液は、径が1×10-8mm〜1×10-6mmの炭素微粒子を所定量の水に混合して攪拌することによって生成される液体である。炭素液における炭素微粒子の割合は、全体の2容量%程度であるのが好ましい。
【0014】
なお、原材料の混合に際しては、腐葉土及び/又は汚泥、炭素粉、一般土、貝化石、鉄粉、炭素液を一緒に混合してもよいし、炭素液以外の原材料(腐葉土及び/又は汚泥、炭素粉、一般土、貝化石、鉄粉)をまず混合して、その後、炭素液を加えて混合するようにしてもよい。
【0015】
次いで、上述のようにして形成された原材料に、所望の植物種子を混合して攪拌する。混合比率は、原材料に対して、60容量%〜80容量%とするのが好ましく、その混合に際して、粘土を10容量%〜20容量%混合するのが更に好ましい。
【0016】
なお、植物種子の混合比率は、植物種子の種類(例えば、野菜種子、花類の種子、芝用種子、緑化用種子、砂漠緑化用種子など)に応じて、上述の好ましい範囲内において適宜選定するのがよい。植物種子の混合に際して、水分調整材として、植物体(例えば、植物の根などを切り刻んだもの)を混入してもよい。
【0017】
次いで、上述のように混合し攪拌した材料に、固化材を添加して攪拌する。固化材としては、無機系の固化材を用いるのが好ましい。固化材の添加量は、混合し攪拌した材料の量に対して0.3容量%〜0.4容量%であるのが好ましい。固化材を添加すると、固化材がイオン化することにより、原材料が凝集固化するため、粘着性に優れ、浄化・蘇生する効果があり、溶解しにくい排水処理材が得られる。
【0018】
上述のようにして製造された土壌材は、団粒構造を呈している。図2は、団粒構造を説明するための図である。団粒構造は、土粒子間に小さな間隙しか存在しない単粒構造とは異なり、小さな間隙と大きな間隙を併せ有するため、土粒子同士の結合が強固であり、崩れにくい土壌が得られるとともに、保水性や通気性が良好である等の特質を備えている。団粒構造を呈するように植物育成土壌材を製造することにより、保水性に優れ、良好な発芽性の土壌材が得られる。
【0019】
なお、第1段階と第2段階との間、又は、第2段階と前記第3段階との間において、原材料に、有機廃棄物を混合して攪拌する段階を付加してもよい。その際の有機廃棄物の混合比率は、原材料に対して、20容量%〜50容量%とするのが好ましく、その混合に際して、粘土を10容量%〜20容量%混合するのが更に好ましい。
【0020】
有機廃棄物が混合された植物育成土壌材は、主として、田畑、法面緑化、家庭菜園用土、ガーデニング用土、屋上緑化用土、藻場床土(磯やけ対策用)、ゴルフ場緑化用土、山林緑化用土に用いられる。
【0021】
図1は、本発明の製造方法を実施するのに用いられる装置の全体を示した模式図である。炭素液を除く原材料(腐葉土、炭素粉、一般土、貝化石、鉄粉)を準備し、原材料置場10に置く。また、原材料置場10の上方には、炭微粒子を貯蔵する炭素微粒子タンク12が配置され、炭素微粒子タンク12の下方に炭素液タンク14が配置されている。炭素微粒子タンク12及び炭素液タンク14の下部には、排出量を調整するための電磁弁12a、14aがそれぞれ設けられている。そして、炭素微粒子タンク12から炭素微粒子を炭素液タンク14に投入するとともに、所定量の水を炭素液タンク14に投入することにより、炭素液が生成される。このようにして生成された炭素液が、原材料置場10に置かれた原材料に混入され、炭素液が混入された原材料が、製造機本体16に投入される。
【0022】
また、製造機本体16の上方には、植物種子タンク24および有機廃棄物タンク26が配置されており、タンク24、26からそれぞれ、植物種子、有機廃棄物が、製造機本体16に投入されるようになっている。
【0023】
さらに、製造機本体16の上方に配置された固化材タンク18から、製造機本体16内の原材料に固化材が供給されるようになっている。固化材が供給された原材料は、製造機本体16内で十分に攪拌され、団粒構造を呈する植物育成土壌材が製造される。このようにして製造された植物育成土壌材は、資材置場20に置かれる。図1における参照符号16bは、植物育成土壌材の製造時に生ずる排気を排出するための排気筒を示している。
【0024】
なお、原材料の腐葉土の代わりに、或いは腐葉土とともに、汚泥を原材料の一部として混入してもよい。図1における参照符号22は、汚泥を製造機本体16に投入するための汚泥投入機を示している。
【0025】
本発明は、以上の発明の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【0026】
たとえば、図1に示される装置は、単なる例示的なものにすぎず、これ以外の構成の装置を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の製造方法を実施するのに用いられる装置の全体を示した模式図である。
【図2】本発明の方法によって製造される植物育成土壌材の団粒構造を示した模式図である。
【符号の説明】
【0028】
10 原材料置場
12 炭素微粒子タンク
12a 電磁弁
14 炭素液タンク
14a 電磁弁
16 製造機本体
16a 温風ファン
16b 排気筒
18 固化材タンク
20 資材置場
22 汚泥投入機
24 植物種子タンク
26 有機廃棄物タンク
【技術分野】
【0001】
本発明は、良好な保水性を有する植物育成土壌材の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
保水性の良くない土壌において植物を育成する際には、植物種子に水分が十分に供給されないため、種子の発芽が遅く、場合によっては、種子が乾燥して発芽に至らない事態も生じ得る。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、このような状況を改善すべく開発されたものであって、種子の芽きりが早く、発芽し易い植物育成土壌材の製造方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願請求項1に記載の植物育成土壌材の製造方法は、原材料となる腐葉土及び/又は汚泥、炭素粉、一般土、貝化石、鉄粉、炭素液を準備し、これらの原材料を所定の比率で混合して攪拌する第1段階と、前記原材料に、所望の植物種子を混合して攪拌する第2段階と、混合して攪拌した前記材料に、固化材を添加して攪拌する第3段階と含むことを特徴とするものである。
【0005】
本願請求項2に記載の植物育成土壌材の製造方法は、前記請求項1の方法において、前記第1段階と前記第2段階との間、又は、前記第2段階と前記第3段階との間において、前記原材料に、有機廃棄物を混合して攪拌する段階をさらに含むことを特徴とするものである。
【0006】
本願請求項3に記載の植物育成土壌材の製造方法は、前記請求項1又は2の方法において、前記所定の比率が、腐葉土及び/又は汚泥が70容量%、一般土が13容量%、炭素粉が5容量%、貝化石が5容量%、鉄粉が5容量%、炭素液が2容量%であることを特徴とするものである。
【0007】
本願請求項4に記載の植物育成土壌材の製造方法は、前記請求項1から請求項3までのいずれか1項の方法において、前記腐葉土及び/又は汚泥の含水率が30%〜60%であることを特徴とするものである。
【0008】
本願請求項5に記載の植物育成土壌材の製造方法は、前記請求項1から請求項4までのいずれか1項の方法において、前記炭素液が、径が1×10-8mm〜1×10-6mmの炭素微粒子を所定量の水に混合して攪拌することによって生成される液体であることを特徴とするものである。
【0009】
本願請求項6に記載の植物育成土壌材の製造方法は、前記請求項1から請求項5までのいずれか1項の方法において、前記植物種子の混合比率が、前記原材料に対して、60容量%〜80容量%であることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の方法により製造された植物育成土壌材は、団粒化構造を呈するので、保水性に優れ、種子の芽きりが早く発芽し易い環境を提供することができる。すなわち,保水性の良好な団粒化構造の土壌内に種子が混入されているので、種子の発芽が容易になる。また、植物育成土壌材に有機廃棄物を混合することにより、植物への養分の供給を容易に行うことができるとともに、有機廃棄物の有効活用という二次的効果を得ることもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
次に図面を参照して、本発明の好ましい実施の形態に係る植物育成土壌材の製造方法について詳細に説明する。まず最初に、植物育成土壌材の原材料を準備する。植物育成土壌材の原材料は、腐葉土、炭素粉、一般土、貝化石、鉄粉、炭素液である。なお、腐葉土は、汚泥を含むものでもよいし、腐葉土の代わりに汚泥を用いてもよい(以下「腐葉土及び/又は汚泥」という)。原材料のうち腐葉土は、水分調整及びミネラル分補給の役目を果たす。また、炭素粉は浄化作用、一般土は水分調整、貝化石はミネラル補給、鉄粉は漁礁の鉄分補給、炭素液は固化能力の増強の役目をそれぞれ果たす。
【0012】
次いで、これらの原材料を所定の比率で混合して攪拌する。攪拌時間は、30秒〜180秒以上とするのが好ましい。好ましい混合比率は、腐葉土及び/又は汚泥が40〜70容量%、一般土が5〜13容量%、炭素粉が1〜5容量%、貝化石が1〜5容量%、鉄粉が1〜5容量%、炭素液が1〜2容量%である。最も好ましい混合比率は、腐葉土及び/又は汚泥が70容量%、一般土が13容量%、炭素粉が5容量%、貝化石が5容量%、鉄粉が5容量%、炭素液が2容量%である。
【0013】
これらの原材料のうち、炭素粉は、炭素片を砕いて粉末状にしたもの、貝化石は、貝の化石を砕いて粉末状にしたものである。また、炭素液は、径が1×10-8mm〜1×10-6mmの炭素微粒子を所定量の水に混合して攪拌することによって生成される液体である。炭素液における炭素微粒子の割合は、全体の2容量%程度であるのが好ましい。
【0014】
なお、原材料の混合に際しては、腐葉土及び/又は汚泥、炭素粉、一般土、貝化石、鉄粉、炭素液を一緒に混合してもよいし、炭素液以外の原材料(腐葉土及び/又は汚泥、炭素粉、一般土、貝化石、鉄粉)をまず混合して、その後、炭素液を加えて混合するようにしてもよい。
【0015】
次いで、上述のようにして形成された原材料に、所望の植物種子を混合して攪拌する。混合比率は、原材料に対して、60容量%〜80容量%とするのが好ましく、その混合に際して、粘土を10容量%〜20容量%混合するのが更に好ましい。
【0016】
なお、植物種子の混合比率は、植物種子の種類(例えば、野菜種子、花類の種子、芝用種子、緑化用種子、砂漠緑化用種子など)に応じて、上述の好ましい範囲内において適宜選定するのがよい。植物種子の混合に際して、水分調整材として、植物体(例えば、植物の根などを切り刻んだもの)を混入してもよい。
【0017】
次いで、上述のように混合し攪拌した材料に、固化材を添加して攪拌する。固化材としては、無機系の固化材を用いるのが好ましい。固化材の添加量は、混合し攪拌した材料の量に対して0.3容量%〜0.4容量%であるのが好ましい。固化材を添加すると、固化材がイオン化することにより、原材料が凝集固化するため、粘着性に優れ、浄化・蘇生する効果があり、溶解しにくい排水処理材が得られる。
【0018】
上述のようにして製造された土壌材は、団粒構造を呈している。図2は、団粒構造を説明するための図である。団粒構造は、土粒子間に小さな間隙しか存在しない単粒構造とは異なり、小さな間隙と大きな間隙を併せ有するため、土粒子同士の結合が強固であり、崩れにくい土壌が得られるとともに、保水性や通気性が良好である等の特質を備えている。団粒構造を呈するように植物育成土壌材を製造することにより、保水性に優れ、良好な発芽性の土壌材が得られる。
【0019】
なお、第1段階と第2段階との間、又は、第2段階と前記第3段階との間において、原材料に、有機廃棄物を混合して攪拌する段階を付加してもよい。その際の有機廃棄物の混合比率は、原材料に対して、20容量%〜50容量%とするのが好ましく、その混合に際して、粘土を10容量%〜20容量%混合するのが更に好ましい。
【0020】
有機廃棄物が混合された植物育成土壌材は、主として、田畑、法面緑化、家庭菜園用土、ガーデニング用土、屋上緑化用土、藻場床土(磯やけ対策用)、ゴルフ場緑化用土、山林緑化用土に用いられる。
【0021】
図1は、本発明の製造方法を実施するのに用いられる装置の全体を示した模式図である。炭素液を除く原材料(腐葉土、炭素粉、一般土、貝化石、鉄粉)を準備し、原材料置場10に置く。また、原材料置場10の上方には、炭微粒子を貯蔵する炭素微粒子タンク12が配置され、炭素微粒子タンク12の下方に炭素液タンク14が配置されている。炭素微粒子タンク12及び炭素液タンク14の下部には、排出量を調整するための電磁弁12a、14aがそれぞれ設けられている。そして、炭素微粒子タンク12から炭素微粒子を炭素液タンク14に投入するとともに、所定量の水を炭素液タンク14に投入することにより、炭素液が生成される。このようにして生成された炭素液が、原材料置場10に置かれた原材料に混入され、炭素液が混入された原材料が、製造機本体16に投入される。
【0022】
また、製造機本体16の上方には、植物種子タンク24および有機廃棄物タンク26が配置されており、タンク24、26からそれぞれ、植物種子、有機廃棄物が、製造機本体16に投入されるようになっている。
【0023】
さらに、製造機本体16の上方に配置された固化材タンク18から、製造機本体16内の原材料に固化材が供給されるようになっている。固化材が供給された原材料は、製造機本体16内で十分に攪拌され、団粒構造を呈する植物育成土壌材が製造される。このようにして製造された植物育成土壌材は、資材置場20に置かれる。図1における参照符号16bは、植物育成土壌材の製造時に生ずる排気を排出するための排気筒を示している。
【0024】
なお、原材料の腐葉土の代わりに、或いは腐葉土とともに、汚泥を原材料の一部として混入してもよい。図1における参照符号22は、汚泥を製造機本体16に投入するための汚泥投入機を示している。
【0025】
本発明は、以上の発明の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【0026】
たとえば、図1に示される装置は、単なる例示的なものにすぎず、これ以外の構成の装置を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の製造方法を実施するのに用いられる装置の全体を示した模式図である。
【図2】本発明の方法によって製造される植物育成土壌材の団粒構造を示した模式図である。
【符号の説明】
【0028】
10 原材料置場
12 炭素微粒子タンク
12a 電磁弁
14 炭素液タンク
14a 電磁弁
16 製造機本体
16a 温風ファン
16b 排気筒
18 固化材タンク
20 資材置場
22 汚泥投入機
24 植物種子タンク
26 有機廃棄物タンク
【特許請求の範囲】
【請求項1】
植物育成土壌材の製造方法であって、
原材料となる腐葉土及び/又は汚泥、炭素粉、一般土、貝化石、鉄粉、炭素液を準備し、これらの原材料を所定の比率で混合して攪拌する第1段階と、
前記原材料に、所望の植物種子を混合して攪拌する第2段階と、
混合して攪拌した前記材料に、固化材を添加して攪拌する第3段階と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記第1段階と前記第2段階との間、又は、前記第2段階と前記第3段階との間において、前記原材料に、有機廃棄物を混合して攪拌する段階をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載された方法。
【請求項3】
前記所定の比率が、腐葉土及び/又は汚泥が70容量%、一般土が13容量%、炭素粉が5容量%、貝化石が5容量%、鉄粉が5容量%、炭素液が2容量%であることを特徴とする請求項1又は2に記載された方法。
【請求項4】
前記腐葉土及び/又は汚泥の含水率が30%〜60%であることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載された方法。
【請求項5】
前記炭素液が、径が1×10-8mm〜1×10-6mmの炭素微粒子を所定量の水に混合して攪拌することによって生成される液体であることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載された方法。
【請求項6】
前記植物種子の混合比率が、前記原材料に対して、60容量%〜80容量%であることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載された方法。
【請求項1】
植物育成土壌材の製造方法であって、
原材料となる腐葉土及び/又は汚泥、炭素粉、一般土、貝化石、鉄粉、炭素液を準備し、これらの原材料を所定の比率で混合して攪拌する第1段階と、
前記原材料に、所望の植物種子を混合して攪拌する第2段階と、
混合して攪拌した前記材料に、固化材を添加して攪拌する第3段階と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記第1段階と前記第2段階との間、又は、前記第2段階と前記第3段階との間において、前記原材料に、有機廃棄物を混合して攪拌する段階をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載された方法。
【請求項3】
前記所定の比率が、腐葉土及び/又は汚泥が70容量%、一般土が13容量%、炭素粉が5容量%、貝化石が5容量%、鉄粉が5容量%、炭素液が2容量%であることを特徴とする請求項1又は2に記載された方法。
【請求項4】
前記腐葉土及び/又は汚泥の含水率が30%〜60%であることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載された方法。
【請求項5】
前記炭素液が、径が1×10-8mm〜1×10-6mmの炭素微粒子を所定量の水に混合して攪拌することによって生成される液体であることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載された方法。
【請求項6】
前記植物種子の混合比率が、前記原材料に対して、60容量%〜80容量%であることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載された方法。
【図1】
【図2】
【図2】
【公開番号】特開2012−147684(P2012−147684A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−6728(P2011−6728)
【出願日】平成23年1月17日(2011.1.17)
【出願人】(597133293)
【出願人】(505114352)
【出願人】(599025031)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年1月17日(2011.1.17)
【出願人】(597133293)
【出願人】(505114352)
【出願人】(599025031)
【Fターム(参考)】
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